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救世猟兵譚~吸血鬼と狩人~

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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●教団と呼ばれる集団
「また駄目だったのね。今回は儀式かしら? それとも生贄のダンピール? 術者ももっといいのを見つくろわないと」
 ダークセイヴァーと呼ばれる世界のどこか。そこで今日もまた異端の神が召喚される。しかしその神はどこまでも不完全。この世界に零れ落ちた残滓でしかなく本来の力を振るうことなど到底できない。
「でもちょうどいいわね。あの邪魔な輩を始末するのに使えそうだわ」
 不完全とはいえ異端の神。戦闘能力は十分に備わっている。であれば使い方次第でどうとでもなる。ちょうど先日、猟兵と呼ばれる集団が事件を解決したという村があった。
「たまたま手に入れた死髪黒衣を無駄にしてくれたお礼をしてあげましょう」

 ―――標的は善良なる魔女の住む村。そこに名も無き異端の神の審判が下る。

●グリモアベースにて
「皆様、今回はオブリビオンの不可思議な動きが予知されました」
 黒衣に身を包んだアマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)はグリモアベースに猟兵たちを迎え今回の予知の説明を始める。
「今回はそう、明らかに誘いです。当機の予知ではこの後なんの用意もなくいきなりある一体のオブリビオンが村を襲います。もちろんこのまま転移をすれば被害を抑えることができるでしょう。ですがわざわざそんなことをするでしょうか?」
 違和感を感じたからこそアマータはこれが誘いだと予想する。
「ですが皆様ならこの誘いを掻い潜りオブリビオンの企みを阻止できると当機は信じております」
 ヴェールで見えぬ顔を伏せアマータは一礼をする。
「皆様、どうかご武運を。今回の戦いも恐らく一筋縄ではいかないでしょうがきっと皆様なら大丈夫です」
 その言葉と共に猟兵たちの転移が開始された。


灰色幽霊
 どうも、灰色幽霊です。
 今回はダークセイヴァーでオブリビオンの企みを阻止するシナリオとなっております。
 舞台となるのは知っている人もいるかもしれないあの村。もちろん少年と魔女も元気に暮らしております。今回は出る予定もありませんがもしかしたらほんの少しだけ顔を出すかもしれません。
 いつもの如くOPで開示される情報は1章のもののみとなります。以後の情報はリプレイ内で開示されますので皆様どうか思い思いのプレイングを投げてくださいませ。
 注意事項などはMSページをご覧ください。
 それでは皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
 どうか良き闘争を。
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第1章 ボス戦 『名も無き神・招喚態』

POW   :    不完全な神体・停滞
【時間停止】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD   :    不完全な神体・暴走
【徐々に肉体が崩壊していく暴走状態】に変形し、自身の【核である生贄の少女の寿命と生命力】を代償に、自身の【ユーベルコード】を強化する。
WIZ   :    不完全な神体・回帰
【時間を焼却する黒炎を纏い、招喚直後の自身】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はリーヴァルディ・カーライルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●魔女の予知

「で、なんだよ話って」
 金髪の少年ゼノンは村はずれに住む魔女に呼び出され家へとやって来ていた。魔女と呼ばれる銀色の髪を赤いリボンで結った少女アカーシャ。そんな魔女が少年を呼び出したのには理由がある。それも早急に伝えねばならないこと。
「今日も村のことを占ってみたら……」
 アカーシャの手元の水晶に映るのは漆黒の闇。これが何を意味するかはまだ分からないが少なくとも良き予兆ではないだろう。この事を村の皆に伝えてもらうために魔女は少年を呼び出した。
「またなんかあんのか……じゃあ俺は―――っ!?」
 少年が魔女の家を後にしようとしたその瞬間。なにかとても、とても大きなモノが落ちる音がした。


 ―――今ここに狩りが始まった。
神宮寺・絵里香
【心情】
・またこの村か。運がねぇというか、何というか。
・あの餓鬼どもは仲良くやってんのかねぇ。上手くいったらオメデトさん。
 うまくいってなかったら、まあドンマイ?
・邪神か…。まあ黒い炎を操るなら雨の出番だろう。
 さて、やるか
・半端な邪神が‥水神の力、とくと味わうがいい

≪戦闘≫
・高速詠唱からの破魔の力を纏ったUCを範囲拡大して発動。
 広範囲に破魔の雨を降らせることで少しでも敵の力を削ぐ
・薙刀に破魔の力を宿した水属性を付与する。
・薙刀を使った串刺しや薙ぎ払いをメインに戦闘
・戦闘知識と第六感を駆使して、攻撃をまともに受けないように
 躱せるものは躱して、無理そうなものは武器受けして逸らす。


ナハト・ダァト
性懲りモ無ク
悪逆ヲ企てるとハ
やはリ、筆舌ニ尽くし難イ連中だヨ

時間ヲ無駄にハしたくなイ
私ガ抑えるかラ、手早ク奴ヲ倒すのダ

弱点立証には、「瞳」を用い
世界知識、情報収集を活用

◆POW
三ノ叡智で不自然な時間の流れを見て把握
発動タイミングを合わせ、狙われた仲間をかばうやオーラ防御で守る

◆SPD
医術、早業、救助活動
核となっている少女の摘出作業を行う
鎧無視攻撃や傷口をえぐる、2回攻撃も用いて生贄を摘出する

◆WIZ
ニノ叡智で致死量に当たる熱量を操作
焼却される黒炎の温度で、体が燃え尽きてしまうように耐性を作り変える

――実証完了
これかラ暫ク、君の動きハ私ニ筒抜けダ
サ、今のうちだヨ
後ハ任せタ


ゲンジロウ・ヨハンソン
○アドリブ歓迎
○連携ご自由に

おーゼノンにアカーシャか、懐かしいな。
って懐かしんどる余裕もねぇか、きばって行くとすっかね。

○戦闘
しかし、厄介な能力持ってんなぁ。

初手は【怪力】で近距離戦闘を挑もう、まずはわしの実力でコイツに傷が付けられるのかを確かめたい。
なるべく被害は出したかねぇ、多少攻撃を受けてでも【挑発】を乗せて攻撃し続け、敵を釘付けにしていくぞ。
防具の【怨嗟の炎】が持つ技能を筆頭とした防御技能で相手を焦れさせ、UCの使用を誘う。

敵のUC使用か察知したら、時間停止を喰らう前提で急所を庇う防御姿勢を取り耐え抜く。
受けきり、殺ったと思われたその瞬間が勝負じゃ。
【選択したUC】でその隙を突くぞ。


クラウン・アンダーウッド
アドリブ・連携・台詞修正 大歓迎
[応援特化型人形]を複数展開、即興オーケストラを形成させる。【楽器演奏】による【パフォーマンス】で味方を【鼓舞】させる。「盛り上がって行こうじゃないか♪」

UCで[懐中時計]を量産、相手と自分の周辺に展開させる。【情報収集】しつつ【第六感】で弱点を探し、危ない攻撃は回避又は装備で凌ぐ。「さぁ、キミのことをボクに教えてよ」

複数の[からくり人形]をもって、【フェイント】と【カウンター】で相手を翻弄。隙を見せたら、[投げナイフ]【暗殺】【投擲】【鎧無視攻撃】と[ガントレット]【怪力】【鎧砕き】で弱点を重点的に攻撃する。



●神と対峙する者たち

「またこの村か。運がねぇというか、何というか」
「懐かしんどる余裕もねぇ。きばって行くとすっかね」
「そうだネ。これハ見過ごせナイ」
 神宮寺・絵里香(雨冠乃巫女・f03667)とゲンジロウ・ヨハンソン(腕白青二才・f06844)、ナハト・ダァト(聖泥・f01760)が転移を終え村へと舞い降りた。
 目の前には予知の通り巨大な名も無き邪神。何ものかに呼び出されたその神は目的も無くこの地に降り立つ。衰えたとはいえその本質は神。人を屠り猟兵を相手取るには十分すぎる力と存在感があった。比較対象のないこの世界では正確なサイズは測り辛いが木々が腰まで届いていないことを考えると相当な大きさだろう。だがそれでも猟兵たちがこの神を見過ごす理由にはならない。

「なるほど、神殺し。盛りあがっていこうじゃないか♪」
 やや遅れて登場したクラウン・アンダーウッド(探求する道化師・f19033)は複数のアルゴリズムで組まれた自動人形『応援特化型人形』と共に即興のサーカス団を形成し周囲を盛り上げる音楽と共に周囲の猟兵たちを鼓舞していく。

 ―――神はその様をただ見続けるのみ。黒き炎をその身に宿し。

「戦い方はいつも通りでええじゃろ! 神が相手だろうと変わらんわい!」
 ゲンジロウは未だ身動きをとらぬ神へと近づきその体躯から渾身の力を振り絞り『大鉈・兜割り』を神へと振るう。振るわれたその刃は深々と神の脚部へと深々と突き刺さる。つまりなんの神秘も持たぬゲンジロウの大鉈でも傷はつけることができる。それが確認できればゲンジロウの役目は一つ終わる。以降は神の攻撃を受け止めることに注力できる。
「そぉらデクの坊! こっちゃあこい!」
 傷をつけられたからかはたまた挑発を理解したからか。神が戦闘を開始する。ゆっくりと動き出した神はその目標を猟兵と村へと定め歩きだす。
「半端な邪神が……水神の力、とくと味わうがいい」
 神が炎を使うのであれば必要なのは水。そして絵里香にはそれを為すための術がある。高速で紡がれた祝詞により招来するのは村を覆い尽くしなお余りある巨大な雨雲。そこから降り注ぎし恵みの雨が絵里香やその仲間たちへと加護をもたらす。
 その雨の中破魔の力を宿した白蛇の意匠がついた薙刀『村雲』を構え絵里香は既に前方で神の攻撃をしのいでいるゲンジロウへと合流する。
「どれだけ時間を稼げばいいと思う?」
「そりゃ分からんが多くて困ることはないじゃろ」
 攻撃を受け止めるゲンジロウとかわし続ける絵里香。二人が待っているのは後方の二人による支援。そして現状に焦れた神による状況の打開。

「時間ヲ無駄にハしたくなイ」
「ではではさくさく参りましょう」
 ナハトとクラウンの二人が担う役目は神の弱体化。ナハトの『「瞳」』とクラウンが【錬成ヤドリガミ】により複製した煤けて動かなくなってしまった懐中時計。時を刻まぬ時計と数多を見通す瞳。その二つが神を捉え弱点をあぶり出す。
 神の弱点。すなわち生贄の少女が捕らわれているのは神の胸部に当たる部分。そこに捕らわれた半血の少女が燃料となり神は可動し続ける。
「よし、あそこだな」
 ナハトとクラウンが当たりをつけた場所目掛け絵里香は雷を纏った『雷槍「因達羅」』を振りかぶる。
「オレが動きを止められるのは一瞬だ」
「ああ、それデ十分ダヨ」
 投擲された雷槍は生贄の少女が眠る場所をほんの少し避け神の胸部へと突き刺さる。そこを起点に流れる電流が神の感覚を一部停止させる。投擲のタイミングに合わせナハトが核となり捕らわれている少女の摘出作業を開始しようと神の胸部へと接近するがそれをみすみす許す神ではない。

 ―――神が黒き炎を揺らめかせた時周囲の時が歩みを止める。

 その中で唯一動くことができるのは実行した神のみ。時間の静止した世界で唯一無二の存在が攻撃を開始する。その手に持つ大鎌が狙うのは身動きのとれぬ猟兵たち。時の縛りのないこの世界に経過する時間などなく停止が終了したその瞬間。痛みという時も動きだしナハトの身体を粉微塵に切り刻み、ゲンジロウの体躯を切り裂き、絵里香を吹き飛ばし、クラウンを両断する。
「見エていたヨ、ソレハ」
 そう、ナハトは静止した時間の中で動くことは叶わなかったが【三ノ叡智・理知】により観測した結果から神の攻撃が純粋な物理攻撃でしかないことを把握していた。だからこそナハトがこうして囮となり壁となったのだ。攻撃の直前に気体へと変貌を遂げていたナハトは絵里香とクラウンへ向く神の大鎌による攻撃をかばい、それは掠りすらせずすりぬけた。
「油断大敵だよ」
 そして時間停止の解けた瞬間を見計らいクラウンが『からくり人形』たちと共に『ガントレット』を神の胸部へとねじり込み捕らわれた少女を救いだす。
 攻撃の隙、生贄を救いだされた隙。その二つが合わさった今こそが最大の攻撃のチャンス。そしてナハトがゲンジロウを庇わなかった理由もここにある。身体中の傷口から怨嗟の炎を燃え上がらせ、絵里香に支えられ立っているのもやっとな現状。これこそがゲンジロウに必要なものだった。ゲンジロウの危機を見かね、全身を紫苑色の炎で燃やす神と同サイズまで燃え盛る怨嗟の看守がゲンジロウと神の間に顕現する。
 動力源たる生贄の少女を失いなんとか稼働している神。その手に宿る黒き炎を目の前に立ちふさがる怨嗟の看守へと振るうが雨に晒され弱まった炎と今生み出された怨嗟の炎。火力の差は言うまでもなく紫苑の炎を纏った怨嗟の看守の右の拳が神の身体を貫いた。


 ―――こうして猟兵たちの活躍により名も無き神は討伐された。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​


●回帰する黒き炎

 崩れ落ちた名も無き神の身体。そこに燻ぶる黒き炎。劣化こそすれど神の権能。



 ―――黒炎が骸を包み時が回帰する。
狛居坂・雷香
誘い……ですか。わたしは、いつも通り、ですね
風に誘われるままに、ヒーローの真似ごとをするだけ、です
黒炎を纏い、時間を焼却……
時の流れに逆らって、理性を失う有様は、健全とは言えません、ね?
わたしが、あなたを治してあげましょう
遠天から降り散る雨粒は、全てを修復する慈しい雨
その盛る炎を鎮火させ、あるべき姿へ戻します
無論、すぐに……とは行かないでしょうが、雨粒の落ちる速度は平常時でおよそ、時速25km
よほど私が早く動かない限りは、あなたの攻撃対象は億千と天から落ちる雨粒、です
鎮火の時まで、ずっと雨の中で、どうぞ
……とはいえ、決め手は私の側にもありません。誰かが決めてくれれば良いのですが……


エルネスト・ポラリス
(第二口調)
邪神っていうのは、なんでこうも趣味が悪いのか。
あれ、生きてるよな、まだ。燃料にするために。
もう助からないかもしれないけど。
じゃああの子はどうでもいい存在か。多分、違うよな。

時間停止は驚異だが、制限無しで使えるなら、とっくに僕ら全滅だ。発動後の隙を狙っていく。
はい、『野生の勘』で敵の攻撃してくる箇所に当たりつけてー。
剣で急所を『庇って』『武器受け』できる姿勢に構えてー。
耐える。
停止した時間の中で回避できる技術はない。耐える。
お前も、器用に防御をすり抜ける技術は無いだろ、中止すらできないんだもんな。

――それを切り抜けたらこっちの番だ。
ふざけた神の奇跡なんてたたっ斬る。
その子を、離せ!!


喰龍・鉋
*アドリブ他猟兵との連携歓迎
ボクはここで途中退場でも良い、兎に角一矢報いてみせるよ
誰も傷つけさせない、代わりに皆後は頼むね
敵を自分に【おびき寄せ】る
剣を兎に角緩めに持っておいて、時間停止中でも
自然と剣を手放せる状態にしておく
止まる事が出来ない攻撃を停止している時間の中、甘んじて受け続けよう
意識さえ残っていれば、ボクの最大限の危機に大五郎は反応してくれる筈
影になって迫れ大五郎、地面と敵を必ずつなぎ止めてみせる
足を止めることさえできれば、時間を稼ぐこと位はボクにだって出来るはず
奥歯を強く噛み締めて、一秒でも保ってくれボクの意識…!



●神と対峙する者たち

「この有様は、健全とは言えません、ね?」
「ああ……邪神っていうのは、なんでこうも趣味が悪いのか」
「趣味が悪いから邪神なんじゃない?」
 狛居坂・雷香(能天気予報少女・f17947)とエルネスト・ポラリス(赤く錆びつく月の下・f00066)、喰龍・鉋(楽天家の呪われた黒騎士・f01859)が転移を終え村へと舞い降りた。
 目の前には予知の通り巨大な名も無き邪神。何ものかに呼び出されたその神は目的も無くこの地に降り立つ。衰えたとはいえその本質は神。人を屠り猟兵を相手取るには十分すぎる力と存在感があった。比較対象のないこの世界では正確なサイズは測り辛いが木々が腰まで届いていないことを考えると相当な大きさだろう。だがそれでも猟兵たちがこの神を見過ごす理由にはならない。
「あれ、生きてるよな、まだ。燃料にするために。もう助からないかもしれないけど。じゃああの子はどうでもいい存在か。多分、違うよな」
「ええ、だから……いつも通り、ですね」
「あいつを倒して女の子も救っちゃおっか!」
「ああ!」
 雷香は指を光らせ、エルネストは『銀の杖』を構える。鉋もまた大五郎を引き抜きここに戦闘が開始される。


 ―――神はその様をただ見続けるのみ。黒き炎をその身に宿し。


 いち早く行動を開始したのは雷香だった。光る指先をスワイプさせ呼びだすのは【気象治定・干天の慈雨】。局所的に降る全てを修復する優しい雨が村一帯を包みこむ。それは神とて例外ではなく慈しい雨は万人を癒す。
 時間の停止は脅威だ。だが連発できれば今ここに猟兵たちは立っていない。
 少女の寿命と生命力が失われていくのも見過ごすわけにはいかない。
 回帰する炎は厄介極まりない。
 故に3人の目指すべき方向は決まった。

 その為にエルネストと鉋がまずは神へと向けて突貫する。生半可な防御などは時間停止の前には無意味。ならば歯を食いしばり耐えるほかない。幸いなことにやせ我慢は得意な二人。時間停止を呼びだすまでと呼びだしたあとにも続く我慢大会が始まった。

 圧倒的なまでのサイズの差。それを補うには勇気しかない。

 振るわれる大鎌を鉋が受け。黒き炎を纏う拳をエルネストが武器で受ける。ダメージはもちろん零ではないがそこは雷香の慈しい雨がある。これで些細な傷は即座に癒され壁となる二人は再度行動を開始できる。こんなやりとりが暫し続き、神は新たに裁定を下す。


 ―――神が黒き炎を揺らめかせた時周囲の時が歩みを止める。


 時速25kmで落ち続ける雨ですら動きを止める世界。そんな世界で唯一無二の存在が攻撃を開始する。振るわれるのは神の丈ほどある大鎌の乱舞と逆の手に宿る黒き炎。静止した世界では痛みすら流れることはない。それが解放されるのは時が再び動き出した時。身体中の至る所に傷を作り終え神は時間の歩みを再び進める。
「ガハッ!?」
「―――ッ!」
 解放された痛みに歪む鉋とエルネストの顔。雷香の癒しの雨でもこの深手を即座に修復しきることなどできはしない。それでも降り注ぐ優しい雨は二人の傷を癒し進む背中をそっと押す。勇気を出し相手の攻撃を受け切った後。つまりピンチの後にチャンスはある。時間停止後の隙を突き、エルネストが神の身体を駆けあがり、鉋がその手に持つ大五郎と月明かりにより伸びた神の影とを一体化させる。巨大な影となり神の影と混ざり合う大五郎。そこから伸びる針と化した剣が神を地上へと縫いつける。奥歯を強く噛み締めて、少しでも長く鉋は神を地上へと縫いつける。
 縫い付けられ動きの止まった神の身体を駆け抜けながら雨に晒されるエルネスト。雨粒がその身に触れる度、痛みは引き身体は軽くなる。これでふざけた神の奇跡をたたっ斬る事ができる。
「最期、お願い、しますね」
 どこからか聞こえてきた背中を押す声。『銀の杖』から刃を引き抜きエルネストは力を振り絞る。
「―――命をすり抜け、痛みを越えて。奇跡を断ち切れ、銀の剣」
 振るわれた刃は神の身に一本の太刀筋を刻む。
「その子を、離せ!!」
 太刀筋は少女を透過し神の身体だけを上下に両断され崩れ落ちた。


 ―――こうして猟兵たちの活躍により名も無き神は討伐された。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​


●回帰する黒き炎

 崩れ落ちた名も無き神の身体。そこに燻ぶる黒き炎。劣化こそすれど神の権能。



 ―――黒炎が骸を包み時が回帰する。
トリテレイア・ゼロナイン
懐かしき人々との挨拶もする暇は無さそうですね!

居合わせた人々の逃げる時間を稼ぐため、●かばいつつ接近戦を仕掛けます
予知が無ければ時間停止に気付かず敗北していたかもしれませんね

時間停止は能力者本人と攻撃で接触した相手(意識以外)は"ある程度"外れるはず。そうでなければ時間が停止=状態固定=傷つけることは不可能ですから

この仮説に基づき、●防具改造で爆発反応装甲を装備、攻撃に機械的に反応して爆発し、ダメージを与えます
二度目は予備動作を●見切りUCを●カウンターで発動
停止対象の制御を暴走させ、自分すら停止してもらいます

敵の困惑の隙を突き、爆発反応装甲をパージして接近
●怪力で生贄の少女の解放を試みます


ノストラ・カーポ
住民の避難は他に任せるとしよう。
銃に魔力を込め炎、氷、風と様々な属性弾を次々と撃ち、有効な属性を見つければその属性の魔力だけを込めて撃ち続ける。敵の攻撃に対してはオーラ防御を纏った鎖で防ぎながら、念動力と呪詛の範囲攻撃で牽制して距離を取る。

敵がUCを使用したタイミングを見計らい、伸ばした鎖をドーム状にして自身を覆い、オーラ防御と仲間への警告を行った上で【指定UC】を発動。10と書かれた3機に高度1万5千フィートから敵の近辺に向けて爆弾を落とさせ、1と書かれた9機に機銃掃射で敵への一斉攻撃を行わせる。
人間の技術に焼かれる気分はどうだ?


ガルディエ・ワールレイド
ハッピーエンドで終わり、といかねぇのが、この世界の難儀なところだな。
とは言え、黒幕の手がかりには違いねぇか。
誘うっていうなら受けてたってやるよ

◆戦闘
武装は《怪力/2回攻撃》を活かすハルバードと長剣の二刀流
近接攻撃の命中時は《生命力吸収》
周辺に一般人がいれば優先して《かばう/武器受け》でそちらへ攻撃を防ぐ

武器と鎧に《属性攻撃/マヒ攻撃/オーラ防御》による雷撃を纏い、接触した敵をマヒさせる準備を行った上で戦闘。
自分が時間停止を喰らっても完全に無防備にならないための対策だ。

また時間停止を食らう事への心構えを常に持つ。
主観で時間が飛んでも混乱せず、速やかに状況を把握して即座に反撃。
反撃には【矛盾励起】


雛菊・璃奈
これは…相当厄介な相手みたいだね…。
村への被害もこれ以上ださせるわけにはいかない…。

敵の攻撃は【見切り、第六感】で回避…。
黒桜の呪力解放【呪詛、衝撃波、なぎ払い】で攻撃と同時に目晦ましを掛けて凶太刀の超高速で接近…。
【呪詛】を纏った凶太刀と神太刀で【早業、鎧無視】の連続攻撃を仕掛け、神太刀の力で敵の再生能力を封じつつ、バルムンクに持ち替えて【呪詛、早業、鎧砕き、鎧無視】の剛剣の一撃で敵の身体を叩き斬るよ…。

最後は回帰も停滞も許さない『終焉』の力を持つ【UnlimitedΩ】による一斉斉射で一気に仕留める…!

貴方の時間を終わらせる…『終焉』を受けると良い…!



●神と対峙する者たち

「懐かしき人々との挨拶もする暇は無さそうですね!」
「さっさと片付けねぇとな」
「村への被害もこれ以上ださせるわけにはいかない…」
 トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)とガルディエ・ワールレイド(黒竜の騎士・f11085)、そして雛菊・璃奈(魔剣の巫女・f04218)が転移を終え村へと舞い降りた。
 目の前には予知の通り巨大な名も無き邪神。何ものかに呼び出されたその神は目的も無くこの地に降り立つ。衰えたとはいえその本質は神。人を屠り猟兵を相手取るには十分すぎる力と存在感があった。比較対象のないこの世界では正確なサイズは測り辛いが木々が腰まで届いていないことを考えると相当な大きさだろう。だがそれでも猟兵たちがこの神を見過ごす理由にはならない。

「避難は他に任せて俺は俺のすべきことをしよう」
 ノストラ・カーポ(Capo di Tutti Capi・f14707)は住民の避難を誘導する三人を尻目に神と相対する。その両手に握られるのは2丁の大型拳銃『Onore』と『Rispetto』。住民を逃がしたら他の者たちも合流するはず。だからまずは先に一発撃たせてもらおう。魔力の込められた弾丸は放たれるとともに戦闘の火蓋が切って落とされた。


  ―――神はその様をただ見続けるのみ。黒き炎をその身に宿し。


「攻撃は私が防ぎます! アレに気をつけてください!」
「ありがてぇ!」
「ん…」
 『重質量大型シールド』を携えたトリテレイアを先頭にガルディエと瑠奈が続く。その背後ではノストラが二丁の拳銃を巧みに操り数多の属性を込めた弾丸をバラ撒いていく。
「風…違う。氷…これも違う。風…だめか。では水だ」
 水属性の込められた弾丸が命中した時のみ神の身体は反応を示した。やはり炎には水。神と言えど自然の摂理に逆らうことはできない。否、神だからこそ自然の摂理に従うのだろう。
「水が有効のようだが……俺のほかに撃てる奴はいないか」
 確かに他の猟兵は前へ出るのが好きの様だ。であればノストラはこのまま弾丸を撃ち込み続ければいいだろう。
 ―――次なる手の仕込みを続けながら。

 大きな金属音を鳴り響かせながらトリテレイアの盾が神の大鎌を受け止める。その音を合図に背後から飛び出したのはガルディエと瑠奈の二人。ガルディエは複数の呪物を組み合わせたハルバード『複合魔槍斧ジレイザ』と実体のある魔剣と赤い魔力フィールドを複合した魔剣『複合魔剣レギア』を両手に携え、瑠奈は凶悪な呪力を秘めた妖刀『妖刀・九尾乃凶太刀』と『妖刀・九尾乃神太刀』。二人の二振り、都合四振りの刃が神の元へと差し迫る。
 ガルディエのハルバードと長剣は雷撃が込められ、斬りつけた神の身体の自由を奪いながらその生命力も吸収していく。麻痺に加え失われる生命力により神の四肢の動きは徐々に精彩を欠いていく。そしてそこへ瑠奈の太刀が連続攻撃を仕掛け、衝撃波で神の一部を吹き飛ばしながら呪いの力により神の再生力を阻害する。

 このまま戦闘を進められれば問題なく神であろうと討伐できるであろう統率のとれた四人。
 盾となり攻撃を防ぐトリテレイア。
 圧倒的な力で神をねじ伏せるガルディエ。
 巧みに太刀で神を斬りつける瑠奈。
 後方で着実に神へ損傷を蓄積させるノストラ。

 完璧な統率は圧倒的な力により蹂躙される。


  ―――神が黒き炎を揺らめかせた時周囲の時が歩みを止める。


 自体の悪化を悟った神は世界の時を静止させる。こうなってしまえば統率なども関係なく神の大鎌は無礼者の首を狩るべく裁定を下す。大鎌が先頭のトリテレイアの身に触れたその瞬間。

 トリテレイアの鎧が爆ぜた。

 それは静止した時間の中でさえ神と接触した物体の時は流れるというトリテレイアの仮説。この仮説を真であると仮定しトリテレイアは自身の鎧を爆発反応装甲へと改造していた。鎧こそ甚大な被害をこうむるがこれであれば意識のない静止した世界の中でさえ機械的に反撃を行うことができる。事実仮説は立証され爆発のダメージで静止いた世界の時は再び動きだす。
「……作戦は成功の様ですね」
「みてぇだな」
「じゃあ次…」
 前面が跡形も無く弾け飛んだトリテレイアの鎧と刃の中ほどが大きく欠けた神の大鎌を見て猟兵たちは今まで世界が静止していたことを把握する。そしてトリテレイアの策が成功したことも。
「俺の仕込みが無駄にならなくてよかった」
 止めた筈の時が動きだすことが理解できない神は再度世界の時を静止させようと試みるが同じ手が二度も通じる猟兵ではない。静止しようとする時の中でトリテレイアに搭載されたあるユニットが肩のハードポイントから射出される。
 それは対象のユーベルコードを暴走させる効果を持つ特殊フィールドを展開する【対ユーベルコード制御妨害力場発振器射出ユニット】暴走した神のユーベルコードは世界を静止させるのではなく神自身を静止してしまう。
 それでも神は神。静止した時間を知覚し時を進ませるが一瞬できた隙を隠しきることはできない。再起動したその瞬間。眼前には既に3人の猟兵がいた。
「彼女は返していただきます!」
 邪魔になった爆発反応装甲をパージしたトリテレイアが力任せに生贄として捕らわれていた少女を解放する。
「次は俺だァ!!!」
 原動力となる少女を失った神に叩きこまれるハルバードの重い一撃。残り少ない神の生命力を吸収し続けざまに長剣による斬りつけで神の命を喰らう呪いを刻みこむ。
「もう回帰も停滞も許さない…」
 瑠奈は両手の太刀を手放し持ち変えるのは凄まじい切れ味と呪いを宿した魔剣『魔剣バルムンク』。竜を屠ったとされるその剣が今宵は神へと受けたもの全てに終わりを齎す《終焉》の力を持つ数多の魔剣・妖刀の現身と共に叩きこまれる。
 その身体中至る所に剣を生やし宿る生命力も風前の灯の神。しかし未だ健在なその身体それを屠るモノたちがやってきた。
「やっと来たか」
 それはノストラが呼び出した戦闘用爆撃機。高度高度1万5千フィートから神へ向けて降下する3つの爆弾とそれに伴い機銃の掃射で神に弾丸を穿つ9機。
 着弾と同時に爆発は神の身を吹き飛ばし後に残ったのは神だった欠片のみだった。


  ―――こうして猟兵たちの活躍により名も無き神は討伐された。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​


●回帰する黒き炎

 崩れ落ちた名も無き神の身体。そこに燻ぶる黒き炎。劣化こそすれど神の権能。



 ―――黒炎が骸を包み時が回帰する。
アリス・レヴェリー
【火力はパワー】で連携。
こんなのが突然村に……!?驚いてる暇はないわね。出来るだけ早くなんとかしないと。
まずはワズラさんに各種属性の【世界の雫】を託しておきましょう。純粋な力にも、いざって時の一手にも、あって損はないはずだわ。
そして彼が神体と戦ってくれている間に、【友なる金獅子、勇猛の調べ】を発動。ダイナを召喚していつでも渾身の一撃を放てるように準備しながら、二人を信じて機を窺うわ。
二人が生み出してくれた隙を見つけたら、【全力】の【炎属性】の【範囲攻撃】よ!幾本もの炎の柱と、周囲を舐めるように広がる猛火で神体にダメ押しよ!
二人ならへーきって信じてるからね!


月代・十六夜
【火力はパワー】で連携。
おいおい、使い捨てで投げ込んでくるにはちょっとばかし派手すぎやせんかねコイツは。
泣き言言っても始まらんし対策と行くか。
準備でワズラさんに現状持ってるありったけの身代わりの護符(予備)を渡して、なんとか最初の時間停止攻撃に耐えてもらう。
こっちは【視力】【聞き耳】【野生の勘】で相手の動きを【情報収集】し、時間停止の前動作を【学習】する。
一発目が完了したらワズラさんの後ろに備え、再びの時間停止の前動作を【見切っ】て前に【ジャンプ】で飛び出し【霞む幻刀】で無効化する。
再び【ジャンプ】で離脱、(味方の)魔力砲撃が怖すぎる。
攻撃は任せるぞお二人さん!!


ワズラ・ウルスラグナ
【火力はパワー】で連携。
神体とはまた滾る敵だな。
余計な被害を出さぬ為にも疾く挑ませて貰おう。

十六夜から護符を預かり、アリスから分けて貰った『世界の雫』を【防具改造】で『戦獄』に取り込んでおく。
先ずは仲間に矛先が向かぬ様に真向から巨体で視界を覆いつつ斬り掛かる。
が、本命は『戦獄龍逆燐』だ。
仲間に代わり全て受け、返す刃で捩じ伏せる。

仕留め損なえば次は仲間に託す。
十六夜の打消し後、俺は【捨て身の一撃】で薙ぎ払う。
相打ちで構わない。【鎧砕き】等で隙を作りたいが最悪壁になれれば善し。
後の始末はアリスに任せる。
巻き込み上等、【火炎耐性】で耐える。俺ごと焼き尽くせ。

さあ、共に殺し合おうか。



●神と対峙する者たち

「神体とはまた滾るで敵だな」
「使い捨てで投げ込んでくるにはちょっとばかし派手すぎやせんかねコイツは」
「こんなのが突然村に……!?驚いてる暇はないわね。このままだと村が大変。出来るだけ早くなんとかしないと」
 ワズラ・ウルスラグナ(戦獄龍・f00245)と月代・十六夜(韋駄天足・f10620)、アリス・レヴェリー(真鍮の詩・f02153)が転移を終え村へと舞い降りた。
 目の前には予知の通り巨大な名も無き邪神。何ものかに呼び出されたその神は目的も無くこの地に降り立つ。衰えたとはいえその本質は神。人を屠り猟兵を相手取るには十分すぎる力と存在感があった。比較対象のないこの世界では正確なサイズは測り辛いが木々が腰まで届いていないことを考えると相当な大きさだろう。だがそれでも猟兵たちがこの神を見過ごす理由にはならない。
「んじゃこれよろしく」
「はい!これが『世界の雫』よ!」
「悪いな」
 相手は巨大な神体。ワズラ一人の力では攻撃を防ぎきることも難しいかもしれない。しかし今ここには共に戦う仲間がいる。十六夜は懐から一定量のダメージを無効化する『身代わりの護符』を自分の分だけ最低限確保し残りをすべてワズラへ手渡し、アリスもまた持ちうる限りの『世界の雫』をワズラに握らせる。その結晶をワズラは徐に自身に宿る『戦獄』へと取り込んだ。数多の属性を取り込んだその地獄は変貌を遂げ耐性を得る。
「さぁ、共に殺し合おうか」
 この戦いが心底楽しみだとばかりにワズラの口元がつり上がる。こうしてここに戦いの火蓋が切って落とされた。


 ―――神はその様をただ見続けるのみ。黒き炎をその身に宿し。


 佇む神と対峙する猟兵たちの中で最速で動きだしたのは十六夜。しかしその足は攻撃に向くのではなく神の死角へと回り込む。全ては先を読みその布石とするために。
 ワズラは『暴風龍サルヴァ』を引き抜き神と対峙する。振るわれる大鎌をその身で受け止め黒き炎も『暴風龍サルヴァ』で薙ぎ払ってゆく。サイズも威力も神が上。しかしワズラは一歩たりとも退くことはない。その身についた傷は『戦獄』が覆い隠しなんの支障もなく戦闘を行動を継続する。傷がついても動けるのであればなんの問題も無い。
 それを理解してかは分からぬが神の行動に変化が生じる。誰の攻撃も命中していない筈のその身体が徐々に綻び崩壊を始めていく。それは猟兵たちの攻撃による物ではなく神自身が原動力たる少女の命を吸い上げ己が権能を強化する代償。

 そして崩れゆく身体を止める権能がこの名も無き神には搭載されていた。


  ―――神が黒き炎を揺らめかせた時周囲の時が歩みを止める。


 身体の崩壊が止まらぬであれば進む時を静止してしまえばいい。この戦闘の間だけ持てば問題はないのだから。こうして時と共に身体の崩壊が止まった世界で神は目の前に転がる邪魔な者たちを排除するために動き出した。振るわれた大鎌はワズラの身体を抉り黒き炎は『戦獄』ごとワズラの身を焦がす。時が進まぬ限り痛みは存在しえずダメージはない。だがそれでもワズラに知覚の外で攻撃は続いていた。しかし他にも居た筈の猟兵の姿は見当たらぬ。しかしそれも些細な問題。今回捉えきれぬのであれば再び時間を止めればいいだけの事。神は世界の時間を再び進めた。
「ぐっ―――」
 時が進むことによりワズラに身に刻まれた数々の傷が痛みを得る。静止した時の中という知覚の範囲外からの攻撃。意識を取り戻した時には受け取った護符は全て破れさっていた。それを受け止める術はワズラの手札には存在しえぬが受けた後にできることならばある。ワズラに身に傷が刻まれたということは攻撃が行われたということに他ならない。ならばワズラの手の中に返す刀は存在する。
「―――いい一撃だ。故に俺も最大の一撃を返そう」
 それは【戦獄龍逆燐】と名づけられたユーベルコード。神による時間停止という最高の攻撃に対し、ワズラは最大の一撃の返礼行う。両の手で握りしめられた『暴風龍サルヴァ』を大上段に構え、振り下ろされるその瞬間。神は再び黒き炎を揺らめかせ―――
「ちょーっと待った!」
 時を止めようとしたその瞬間にワズラと神の間に飛び込んでくる一つの影。それは腰の『型無』に手をかけた十六夜。黒き炎の揺らぎが時を操ると読んだ十六夜は柄だけの抜刀と共に黒き炎を光へと変換する。
「―――これで時は止まらない。攻撃は任せるぞお二人さん!」
 止まるはずだった時が動き続けることでワズラの剣は振り下ろされる。その一撃は神の身に縦一筋の傷を刻みつけ、神の身体が大きく揺らめく。
「俺ごと焼きつくせ!」
「っと、俺は退かせてもらうぜ!」
 ワズラの一撃と十六夜の離脱。それを合図にここまで力を溜めていた者たちの行動が開始される。
「ええ、よくってよ! いくわよダイナ!」
 【友なる金獅子、勇猛の調べ】によりアリスの傍らに呼び出された黄金の獅子ダイナ。獅子の咆哮と共に大地より巻き起こる幾本もの炎の柱が神の周囲に展開される。それは神の周囲の木々を燃料に燃え広がり周囲を舐めるように猛火は広がっていく。燃える物に事欠かぬ炎は木々を家を焼きつくし未だ健在な神を焼きつくさんと迫っていく。
 ワズラはその炎を耐えしのぎ十六夜は既に炎の手が及ばぬ場所まで退避していた。
「……チッ、だめだったか」
 十六夜のその呟きと共に猛火の中より現れる神。進んだ身体の崩壊と刻まれた傷はそのままだが確かに未だ健在。贄たる少女の命を吸いその身を保ち続けていた。


 ―――名も無き神は未だ健在。しかして時は未来へと進む。

苦戦 🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

リーヴァルディ・カーライル
芦屋晴久と連携

ふふふ。この時を待ちわびていたわ…。
お前を討ち、かつての復讐を果たさせてもらう。

怒りと殺気を滾らせ【血の魔装】を二重発動(2回攻撃)
自身と“過去を世界の外へ排出する闇”を融合
敵の時属性攻撃を時を前に進める闇のオーラで防御する

“血の翼”で飛翔して突撃し【血の聖槍】を発動
怪力の掌打から巨大な“闇の結晶”杭で敵を貫く

…っ。代行者の羈束が共鳴して…。
私を呪縛しようと…ふざけないで…!
もう二度と、お前の贄には…!

暴走する意識を“誰か”と手を繋いで何とか維持し、
結晶の闇を解放して敵の傷口を抉り追撃する

…ん。そうね、私は独りじゃなかった…ありがとう晴久。

消えなさい、名も無き神。この世界から…!


芦屋・晴久
リーヴァルディと連携

やれやれ、これはまた壮大な相手だ。
リーヴァ、私も援護致しましょう。

リーヴァルディの攻撃に合わせ御魂を召喚、この場の“運気”の流れを変えましょう。時間を操るのならば此方は気の流れを変えて攻撃の矛先を逸らす。自身の強化を図るならばその状態に麻酔術式を構築し暴走を食い止めようとします

攻撃が佳境に入ったら術式の展開は御魂に任せ、突出しているリーヴァルディの元へ向かいその手を取る。
リーヴァルディの攻撃に追撃する様に自身の血液を媒体とし、魔力を祈りに変えて轟天の符から一撃を放ちます。

言ったでしょう、貴女の荷は私も背負うと。
私達の未来を阻む存在はここに封滅させて頂きます。



神を退治する者たち

「ふふふ。この時を待ちわびていたわ…。お前を討ち、かつての復讐を果たさせてもらう」
「やれやれ、これはまた壮大な相手だ。リーヴァ、私も援護致しましょう」
 焼け焦げた村に転移を終えたリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)と芦屋・晴久(謎に包まれた怪しき医師・f00321)は傷ついた神と対峙する。
 目の前に名も無き神へ怒りと殺気を滾らせながらリーヴァルディは自身に施された限定を解除しその身に過去を世界の外へ排出する闇を溶け込ませる。そしてその背からは血色の魔力で形成された双翼が放出されその身を空中へと羽ばたかせる。
「私はいつも通りサポートですね」
 縦横無尽に空を飛びまわるリーヴァルディの姿を目で追いながら晴久は『術石』を足元にばらまき式神を召喚させる陣を敷く。それに合わせ周囲の運気を確認し今ある流れを把握する。今この場の運気は神の元へと集約されている。つまりその流れを乱しさえすれば神の動きに支障が出るはず。

 そんな中、神は自身の周囲を飛びまわる一人の少女に向けてとある感情を抱いていた。

『この少女を贄とすればより高みにいけるのではないか?』と。

 その為に今、己が内に存在している切れそうな燃料ではなく飛びまわる少女を宿すために神は黒き炎を揺らめかせる。
「させない…」
 しかし時の歩みが静止することはなかった。静止するはずだった今はリーヴァルディの身に宿る闇により過去が排出され未来へと進んでいく。止まることは無く未来へと。
 本来であれば静止しているはずだった今この瞬間。だがしかし動きを止めたのは猟兵ではなく神。止まらぬ時に動揺したその一瞬をリーヴァルディは見逃さなかった。その瞬間に一瞬だけ吸血鬼としての力を解放し神の腹部へと力任せの掌打を叩きこむ。もちろんリーヴァルディの吸血鬼としての力を込めた怪力でも神の身体を揺らす程度のことしかできない。しかしこの一撃は布石。本命はこの後に。
「来い、ミタマ」
 リーヴァルディの攻撃に合わせ召喚陣から呼び出されるのは長い銀色の髪をした少女の姿をした式神、御霊。その式神はこの場の運気の流れを操作し神に回避の僅かな可能性も残しはしない。神へと吸われる運気の流れを正常に戻しこの場をあるがままの姿に戻す。

 そのままリーヴァルディの掌から放たれた巨大な闇の結晶で作りあげられた杭が神の腹部へと突き刺さる。

 攻撃は成功し確実にダメージは与えているがそれよりも大きな問題が発生した。杭を介し神とリーヴァルディが接続されてしまった。それによりリーヴァルディの身に刻まれた『代行者の羈束』という名の聖痕。それはリーヴァルディと呼ばれる少女が過去に名も無き神の贄として存在していた証。それが今再び共鳴しリーヴァルディの身体を取り込もうとする。
「……あとは頼みましたよ、ミタマ」
 銀色の髪の少女は無言でうなずき運気の流れを正常化する術式の行使権限を引き継ぎ行使し続ける。そして晴久は独り突出した少女の元へ馳せ参じる。幸い神の興味の矛先はリーヴァルディだけに向いていた。

 ―――だからこそこうして彼女の手をとれる。

「言ったでしょう、貴女の荷は私も背負うと」
「…ん。そうね、私は独りじゃなかった…ありがとう晴久」

 神へと再び取り込まれかけ暴走しかけたリーヴァルディの意識を繋ぎとめたのはたったひとりが握ってくれた手のぬくもり。もう少女は独りじゃない。こうして繋ぎとめてくれる大事な人がいる。
 だから―――
「消えなさい、名も無き神。この世界から…!」
 その言葉と共に神の腹部に穿たれた闇の結晶が無数の棘を神の内部へ放ち傷口を抉る。そしてそのまま晴久に手を引かれ腕の中へ。
「私達の未来を阻む存在はここに封滅させて頂きます」
 リーヴァルディを腕の中に収め晴久は自分の親指の皮を噛み千切る。そこから流れ出る自身の血液を媒体に『轟天の符』へ魔力を込める。本来であれば扱いの難しいこの護符だが今回は自身の血を媒体とすることで制御を容易にしていた。
「さようならです。名も無き神」
 込められた魔力を祈りに変え、放たれたその一撃は雷鳴の如く天に轟き既に動けぬ名も無き神を撃ち貫きその身体を無に帰した。


 ―――ここに名も無き神は封滅され、時は正しき方向へと進み始める。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『レッサーヴァンパイア』

POW   :    血統暴走
【血に飢えて狂乱した姿】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ブラッドサッカー
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【レッサーヴァンパイア】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
WIZ   :    サモンブラッドバッド
レベル×5体の、小型の戦闘用【吸血蝙蝠】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●狩りの始まり

 こうして名も無き神という強大な敵を討伐した猟兵たち。周囲を見渡すと一緒に戦っていた時より猟兵の数が増えているが些細な問題だろう。もう繰り返される時間の檻からは解放されたのだから。
 贄とされていた少女は神が消えた場所で発見され無事回収され村人たちと共に避難を終えていた。戦闘の余波で森は燃え、家も焼けてしまったが村人たちが健在ならばきっとまだ大丈夫。


 ―――しかし戦いは未だ終わりを迎えてはいなかった。否、真の始まりはここからだった


「できそこないの神でも囮くらいにはつかえたわね」
 数多の吸血鬼を連れ現れたのは名も無き神を信仰せし教団の幹部の一人。今回の目的は目障りな猟兵たちの排除と新たな贄の調達。それを為すために不完全な神をこの村を襲わせた。
「さぁ、やってしまいなさい貴女たち。猟兵たちが疲弊した今が狙い時よ」
 幹部の声に従い数多の吸血鬼たちが猟兵たちを包囲する。
「ああ、言い忘れていたけど半血の娘がいたら連れて来なさい。他は殺していいわ」

「「「「「承知しました」」」」」


 ―――焼けおちた村の中、吸血鬼による狩りが幕を開ける。
エルネスト・ポラリス
ノストラ・カーポ(f14707)と連携

あれ、ノストラさんいつの間に此処に……?
まあいいでしょう、心強い味方が増えるのは良いことです!

真の姿、錆びた大狼の姿でオブリビオン達へ突っ込みます!
口にくわえたワイヤーで振り回すフック、自前の爪で敵を切り裂いていきますよ!
ノストラさんは遠距離攻撃主体、私に敵を引きつける意味でも大暴れです!

警戒するべきは、敵の使う同族作成のユーベルコード。
首領も残っている状況で、消耗戦を仕掛けられたら堪らないのは事実ですからね。
だからこそ、ある程度攻撃を加えたところで、【人狼咆哮】!
ノストラさんの大技を勘で見切って避けつつ、一気に薙ぎ払ってやりましょう!


ノストラ・カーポ
エルネスト・ポラリス(f00066)と連携

エルネストか、丁度いいところにいるな。
戦力は大いに越したことはねぇ。
光の魔力を込めた二挺の銃撃を敵に浴びせ、それを掻い潜って近付いてきた相手には鎖で迎撃して銃撃でトドメ。
敵のUCで吸血鬼に変えられた者がいれば、精神攻撃と軽い呪詛を浴びせ動きを止める。
さて、仕上げだ。エルネスト、避けろよ。
念動力で吸血鬼の動きをまとめて停止させて【指定UC】を発動。
吸血鬼たちだけを焼き尽くすように範囲を調整。
太陽ってわけじゃねぇが、それにも劣らねぇ光だろ?まぁお前らは知ってるか知らんがな



●太陽と大狼

「あれ、ノストラさんいつの間に此処に……?」
「エルネストか、丁度いいところにいるな」
 吸血鬼たちに包囲され、次なる手を考えるエルネスト・ポラリス(赤く錆びつく月の下・f00066)の前に現れたのはノストラ・カーポ(Capo di Tutti Capi・f14707)。旧知の二人だがそれぞれが転移をした時に顔を合わせてはいない。しかし今こうして戦場で顔を合わせている。理屈は分からないが重要なのは現状を打破するためにそれぞれ味方がいれば心強いということ。
「戦力は多いに越したことはねぇ」
「同感です。心強い味方が増えるのは良いことです!」
 旧知の二人、それぞれの戦闘方法はもちろん知っている。今回の様な場合でどう動けば最大効率なのかも分かっている。故に言葉を交わす必要も無くエルネストは自身の真の姿を解放し錆びた大狼となり吸血鬼の包囲を破るべく突っ込んでいく。その姿を見送りながらノストラは『Onore』と『Rispetto』の大口径二丁拳銃に魔力を込め光の弾丸を精製していく。

 口にくわえた『フック付きワイヤー』を大きく振りまわし周囲の吸血鬼をフックの先で切り裂いていくエルネスト。ノストラもまたフックを避ける吸血鬼に向け光の弾丸を掃射する。
「数ばかり多いな」
「それでも限りはあるはずです!」
 吸血鬼たちとて為すすべなく攻撃を受けていた訳ではない。エルネストは大狼と化したことにより武器を持たず、ノストラもまた遠距離から攻撃を続けるということは接近してしまえば攻撃の手も止まる筈。

 ―――などという吸血鬼の浅知恵が二人に通用するはずがなかった。

「そう来ると思っていました!」

 フックと弾丸の嵐を掻い潜り懐へ潜り込んだ吸血鬼もいた。だがその牙も爪も二人に届くことはない。
 大狼が武器を持たぬのは持つ必要がないからに他ならない。迫りくる吸血鬼をその爪で切り裂き塵へと還していくエルネスト。
 ノストラもまた弾丸を掻い潜り接近を試みる吸血鬼に対し背中から伸びる伸縮自在の鎖『Omertà』で束縛し動きを止める。
「甘ぇよ」
 そしてその額へ銃口を突き付け引き金を引く。弾け飛ぶ吸血鬼の頭部と塵となる身体。

 しかし吸血鬼たちは倒しても倒しても沸いてくる。幸いなことにこの場で吸血鬼にされた者はいないようだがそれでも数が多い。他の場所で戦っている猟兵たちも同じだろう。
「さて、仕上げだ。エルネスト、避けろよ」
「もちろんです!」
 ノストラの鳴らす指にあわせて動きがとまるこの一帯の吸血鬼たち。それはノストラの念動力によるものなのだが吸血鬼たちがそれを知ることはなかった。
「灰すら残さん」
 【Il fuoco indimenticabile】によりノストラの掌の上に核反応により形成される高温高圧の火球。周囲一帯を焼きつくし余りある火力を誇るその火球だが今回の獲物は吸血鬼のみ。必要以上の火力は削ぎ落とし火球は掌から放たれる。
「太陽ってわけじゃねぇが、それにも劣らねぇ光だろ?まぁお前らは知ってるか知らんがな」
 頭上に煌めく小さな火の玉から降り注ぐ多量の電磁波と放射線が吸血鬼たちの肌を焼き焦がす。夜の住人である吸血鬼にとって日の光は大敵であり最大の弱点。熱線の衝撃波が吸血鬼たちを薙ぎ払う中動く一つの影が。その錆色の身体は衝撃波を掻い潜り焼け焦げ悶える吸血鬼たちの中心へと進んでいく。
「トドメです!」
 熱線の衝撃波に合わせ鳴り響く大狼の咆哮。その激しい咆哮が衝撃波と交わり周囲の空気を振動させ焼け焦げた吸血鬼の身体を崩壊させ塵へと還していく。

「上出来だ」
「恐悦至極」

 ―――大狼と人形により一帯の吸血鬼は掃討された。しかし未だ黒幕の姿は見えず。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ナハト・ダァト
あア、確かニ。疲れているヨ

――だかラ、今ハ彼らニ戦いヲ任せようカ

先制攻撃、早業、武器改造、2回攻撃

敵の身に着けている服や装飾品から生物を生み出す

生み出す生物
肉喰らう蚯蚓

能力
傷口をえぐる、鎧無視攻撃、マヒ攻撃、生命力吸収の技能を持った状態で生み出される

繁殖方法
肉を喰らった生き物の体内に潜り込み
敵の肉を材料に繁殖し
内側から食い破る様に産み出されていく

自身は四ノ叡智と溶け込む夜で姿と気配、物理攻撃をすり抜けて躱せる気体に変化し
だまし討ち、残像、ダッシュを用いて戦場の敵に触れ、生物を生み出していく

残酷?卑怯?
好きニ言い給エ
オブリビオンには容赦しないト、決めテいるのダ

君達ガどう消滅しようト興味ハ無いヨ


雛菊・璃奈
甘くみないで…幾ら連戦でも、この程度ではやられない…。
そしてもう一つ…わたし達を誘き出す為に罪も無いこの村の人達を襲わせた報い…必ず受けて貰う…。

他の猟兵達と連携して戦闘…。
【unlimited】を周囲に展開…。【呪詛】を込めて強化し、仲間への援護や向かってくる敵へ連続掃射で弾幕を形成…。
尽きたら再展開を繰り返す…。
敵の攻撃や動きは【見切り、第六感】でその都度対応…。
やや後方から掃射をメインにして全体の動きを把握し、みんなの援護を行うよ…。
接近して来た敵や蝙蝠は黒桜の呪力解放で【呪詛、衝撃波、なぎ払い】で一気に吹き飛ばし、【unlimited】の魔剣・妖刀を追撃で叩き込んで仕留めて行くよ…。


ゲンジロウ・ヨハンソン
○アドリブ歓迎
○連携ご自由に

アマータの予言からすりゃ、狙われとるのはやっぱアカーシャか?
…ちっとカマかけてみるかの。

○戦闘
村人は避難済みなら、暴れて注目集める方が安全策じゃな。
敵陣に突っ込んで、【カウンター】を主体として【選択したUC】を使い戦おう。
掴んだ敵は、そのまま振り回して【クイックドロウ】の勢いでまた別の敵に向かって射出するわ。
【挑発】兼ねて、わしらも半血の娘を狙っとる体で話しかけてみようかのぅ。
もしかしたら釣られて、誰を狙っとるか、半血の娘を使って何をしようとしってるのか、
そこら辺をぽろっと零してくれるかもしれんしの。

残りは【怪力】と【捨て身の一撃】でUCでぶん回して終わらすかの。



●狩る者狩られる者

「甘くみないで…幾ら連戦でも、この程度ではやられない…」
「そういうこった」
「あア、確かニ。疲れているヨ」
 雛菊・璃奈(魔剣の巫女・f04218)、ゲンジロウ・ヨハンソン(腕白青二才・f06844)、ナハト・ダァト(聖泥・f01760)の三人が赴いた戦場にも数多くの吸血鬼たちが待ち構えていた。何故同時に転移していない筈の猟兵が居るのかは分からないが戦力が増えるのであれば不満など在る筈がない。
「わたし達を誘き出す為に罪も無いこの村の人達を襲わせた報い…必ず受けて貰う…」
「罪も無い? 何を言ってるのかしら? 生きていることが罪でしょう? 人間なんてモノは」
 ケラケラと笑い声が周囲に響く。元は人間であった彼女たちだがその中身はもう既に別のモノへと成り変わっていた。
「こうなっちまったらもうどうしようもうないのぅ」
「そうだネ」
 言葉の通じない相手とこれ以上問答をしても意味はないだろう。瑠奈とゲンジロウは吸血鬼たちの元へ突貫しナハトはその身をガス状に変化させ夜の闇の中へと溶けていった。

「ほれ掴んだ!」
「やめろぉ!」
 吸血鬼たちの群れの中心でゲンジロウは大暴れしていた。【豪腕スイングアラウンド】によりゲンジロウへ攻撃を仕掛けに来る吸血鬼の腕や足を掴んで振りまわし別の相手に投げては掴みを繰り返していく。
「そこ…」
 瑠奈もまた【unlimited curse blades】による剣群を周囲に展開し仲間の援護や敵への牽制を続けていた。ゲンジロウの死角から攻撃を加えようとする吸血鬼には牽制し瑠奈自身を狙う吸血鬼には弾幕でその攻撃を阻む。
「ゲンジロウさん…」
「おう!」
 周囲の敵が増えてきた所で『呪槍・黒桜』の呪力を解放し周囲を黒い桜の花びらの様な呪力が巻き起こす衝撃波で薙ぎ払っていく。
 瑠奈とゲンジロウの攻撃は決定打に欠け吸血鬼たちの数は一向に減らない。しかし確実にダメージは与え続け投げ続けられたことにより吸血鬼の装備は破損し魔剣が掠めることで着衣は裂けていた。
「そろそろだな」
「うん…」

 ―――これこそが三人の狙い。闇に溶けた一人の男が企てし悪辣な包囲を食い破るための策。

「君タチは数が多イ」
 闇に溶け戦場を巡っていたナハトの仕込みは終わった。剥がれ落ちた衣服と転がる装飾品。それがナハトの手により命を吹き込まれ新たな生物として生まれ変わる。生み出されたのは肉を喰らう蚯蚓。あらゆる隙間から入り込み傷口を抉り血肉を喰らう。
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 吸血鬼たちが気づいた時にはもう遅い。蚯蚓たちは身体の内に潜り込みその肉を材料に繁殖し内側から食い破る様に産み出されていく。
「お前さんたちも半血の娘を狙っとるんならこうなっちまっても仕方ないじゃろ?」
「アカーシャは渡さない…」
 生きながらにして血肉を食い破られ吸血鬼たちは既に正常な思考ができているとは言い難い。そんな状況を利用してゲンジロウは一つカマをかけてみる。それはこの一件の真相へと近づく一歩。
「あ、アカーシャ? し、知らないわよそんな奴! 確かにこの村に住む魔女もできれば狙えと言われたけど本命は―――」
 しかし一体の吸血鬼は言葉を最後まで紡ぐことなく内から弾け飛び  その身を塵へと還る。これは三人の誰かがやった物ではなく吸血鬼化を施した者による措置だろう。命令の内容を他者に喋ろうとすれば問答無用で死が訪れる呪詛。手下を物としか思っていない者の所業。
「アカーシャが狙いじゃないとするとやっぱりわしらを誘うための罠か」
「私たちの中に本命がいる…?」
「そうかモしれないネ」
 聞きだしたい情報も聞きだすことに成功した。であればもう吸血鬼たちに様はない。
「ひ、卑怯者! 自分で戦え!」
「よくこんな残酷な真似ができるな!」
 身体の内側から蹂躙された吸血鬼たちに既に戦闘する余力はなく動くのは恨み事を言い放つ口だけ。その矛先はもちろんナハトへ向く。
「残酷?卑怯? 好きニ言い給エ。オブリビオンには容赦しないト、決めテいるのダ」
 だがオブリビオンの言葉はナハトに届くことはない。既に問答をする段階は終えているのだ。
「呪われし剣達…わたしに、力を…」
 かろうじて肉体を保っていた吸血鬼も瑠奈の魔力で生み出した魔剣・妖刀の現身の雨に貫かれその身を塵へと還していく。それに伴い生み出された蚯蚓たちも餌たる血肉が無くなり死滅する。

「とりあえずここは大丈夫そうじゃな」
「でハ、次に行クとしようカ」
「うん…」

 ―――狩る者は狩られる者に。血を求めし者は血肉を漁られ蹂躙される。黒幕の影がちらつきだす。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

クラウン・アンダーウッド
アドリブ・連携 歓迎

「さぁさぁ、皆さん準備はいいかい?元気が足りない?だったらボクらが盛り上げよう♪」複数の[応援特化型人形]によるオーケストラ。【楽器演奏】による【パフォーマンス】で味方を【鼓舞】する。

UCで[懐中時計]を量産、展開して周囲の味方や敵の動き、攻撃方向や弱点を【情報収集】【第六感】で掌握。「キミ達の情報はボク達(猟兵)に筒抜けさ♪」

[ガントレット][からくり人形][投げナイフ]を使い分け攻撃。周囲に襲われそうな味方がいたら、[からくり人形]で守り反撃。炎を纏った[投げナイフ]を持たせて、【フェイント】を交え相手を翻弄する。「よそ見はいけないなぁ。ボクと一緒に遊ぼうじゃないか!」


神宮寺・絵里香
≪心情≫
・まあ、こんな末法な世界だ。
 威勢がいい馬鹿ども(カルト教団)も出るか。
 こういった輩はとっと絶滅させるに限る。
・っつーわけで、組織名とバックにどんな奴らが居るかとっとと
 吐いて死ね。
・狩られるのは手前らだよ、馬鹿ども。

≪戦闘≫
・真の姿を解放
・範囲拡大した【我等雨雲と舞い踊る巫女也】を高速詠唱から
 発動して広範囲に雨を降らせて火事を鎮火。
・傘と黒剣をメインに戦闘。武器には破魔の水属性を付与。
 聖水の力を纏った黒剣での薙ぎ払いをメインに戦う。
・敵の攻撃は第六感と戦闘知識で見切り、オーラを纏った
 傘で武器受けして対処する。
・蝙蝠の群れは範囲拡大した高速詠唱からのUCで一網打尽にする。


トリテレイア・ゼロナイン
贄の少女はなんとか救い出すことができたようですね。村に被害が出てしまいましたが、その点は幸いでした

…そして、次はもう救うことも叶わぬ吸血鬼達ですね…
幾度も戦ってきましたが、無力感は永遠に拭えないのでしょう

予備の装甲を積んだ機械馬を遠隔●操縦で呼び寄せ、UCで合体
爆発反応装甲で損傷したパーツと交換し修復
そのまま人馬一体形態で戦場を素早く駆け回り、攻撃を誘導
●盾受けで攻撃を防御し●シールドバッシュで●カウンター
●怪力で●なぎ払う槍と馬脚の●踏み付けで攻撃してゆきます
囮となって敵を集め大規模攻撃を持つ猟兵のサポートも行えれば最上でしょう

滅することでしか救えぬ我が無力、どうか存分にお恨みください……



●救い無き世の救い

 各地で戦闘が開始される中、この場所でも周囲に展開する吸血鬼との戦闘が始まった。
「さぁさぁ、皆さん準備はいいかい?元気が足りない?だったらボクらが盛り上げよう♪」
 『応援特化型人形』を呼び出し静寂を破るのはクラウン・アンダーウッド(探求する道化師・f19033)。人形たちと周囲を鼓舞するメロディーを奏で音楽が戦場を包み込んでいく。
「あ、こんな末法な世界だ。威勢がいい馬鹿どもも出るか。こういった輩はとっと絶滅させるに限る」
「もう救うことも叶わない吸血鬼です。せめて早く楽にしてあげましょう」
 神宮寺・絵里香(雨冠乃巫女・f03667)とトリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)もまた戦闘を開始する。絵里香は【我等雨雲と共に舞い踊る巫女也】を即座に紡ぎあげ村の上空に雨雲を召喚する。ほどなくして降り始めた雨は村の家事を鎮火しそれと共に猟兵たちに力を与える。
 『擬槍 蛇乃目』と『黒蛇剣 ウルミ』を両手に携えた絵里香の頭髪が純白に染まり瞳も赤く染まる。それは絵里香の内に宿る神の力を解放した真の姿。
「注意を引け、あとは我がやる」
「承知しました! ロシナンテ!」
 トリテレイアは『機械白馬「ロシナンテⅡ」』を遠隔操縦で呼び出し【機械騎士は愛馬と共に】で爆発反応装甲で破損した鎧をパージし交換。そして愛馬と自身を合体させ人馬一体形態への変形が完了する。トリテレイアはそのまま戦場を駆け回り吸血鬼たちの注意を引きつける。
 それに合わせクラウンは【錬成ヤドリガミ】で『懐中時計』を量産し自身たちを取り囲む吸血鬼たちのさらに外側に展開し戦場の全てを把握する。
「キミ達の情報はボク達に筒抜けさ♪」
 クラウンはそこで得た情報を絵里香とトリテレイアへと鳴り響く音楽を利用し伝達する。伝わる吸血鬼の行動を元にトリテレイアが攻撃を誘導し『重質量大型シールド』で防ぎ注意を引きつけ絵里香が聖水の力を宿した『黒蛇剣 ウルミ』を鞭状に変形させ薙ぎ払っていく。
「大人しく狩られていればいい物を……っ」
「狩られるのは手前らだよ、馬鹿ども」
 前中後の完璧な連携に吸血鬼たちは手も足も出ない。苦し紛れに放たれた攻撃もトリテレイアの盾に防がれ絵里香の傘が受け止める。
「よそ見はいけないなぁ。ボクと一緒に遊ぼうじゃないか!」
 そしてその隙をクラウンが炎を纏いしナイフを持った『からくり人形』に追撃させ吸血鬼たちを切りつける。
「このままでは……」
 じわじわと数を減らしていく吸血鬼たち。策を練ろうにも戦場を駆けまわりその手に持った馬上槍で薙ぎ払い大盾を振りまわす機械騎士への対応に終われ策を練る時間も無い。それに加えこの戦場に常に自分たちを狙う刃が獲物を狙う蛇の如く頭を振っている。
「私たちも危ういのよ!」
 だがそれでもこの場を乗り切らねば吸血鬼たち自身の命も危うい。人から吸血鬼へと転じることで得た様々な力。その代償は上位存在への絶対的な服従。だからここで逃げることは許されない。猟兵たちから逃げることはできるだろうがあの方から逃げることはできないのだから。
「死になさい!」
 この場に残った吸血鬼たちが一斉に召喚するのは小型の吸血蝙蝠。一体一体は攻撃が掠れば死ぬような脆弱さだが今回ばかりは数が多い。空を覆う雨雲の下、蝙蝠の集団が空を埋め尽くす。
「……面倒だな。我がやる」
「ではそれまでの時間稼ぎは私が」
「ボクが最高のタイミングを教えるよ♪」

 蝙蝠たちは戦場の真ん中に立ちふさがる人馬一体の機械騎士を目掛け殺到する。しかし機械騎士の身体に蝙蝠の牙は疵一つつけることはできずその場に留まることになる。そして蝙蝠と吸血鬼全てが雷の範囲に入ったことを時を刻まぬ懐中時計が道化へと伝達する。それを察知した道化が指を鳴らし巫女の詠唱が終了する。
「神々の王の裁きよここに!魔を滅ぼせ因達羅の矢よ!!」
 祝詞に従い上空の雨雲から降り注ぐ青白い稲妻。それは戦場を包み込み蝙蝠と吸血鬼たちを貫き焼き焦がす。稲妻に貫かれたその身体は塵となり消えていく。
「滅することでしか救えぬ我が無力、どうか存分にお恨みください……」

 ―――救いの無きこの世の救い。それはこの世からの解放。黒幕の呪縛から逃れるにはこれしかない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ガルディエ・ワールレイド
さっきの神は劣化すれども、確かに強かった。
テメェ等はどうだろうな吸血鬼。囮以下じゃ格好が付かねぇぜ?

◆戦闘
武装は《怪力/2回攻撃》を活かすハルバードと長剣の二刀流。
《武器受け》を軸に立ち回り、被弾時は《オーラ防御》
回避も防御も難しい場面では相打ち上等で《捨て身の一撃》
近接攻撃の命中時は《生命力吸収》
複数の敵が間合いに入れば《なぎ払い》

【血統暴走】対策
近接戦で態勢を崩したり他猟兵に追い詰められていたりで隙のある奴がいれば【竜神気】で敵一体を、他の敵の近くに吹き飛ばして同士討ち誘発を狙う。

動きを止めて敵の攻撃対象から外れつつ【竜神気】での遠距離攻撃を行うが、仲間を《庇う》必要がある場面では動くぜ。



●止まらず剣を振る

「さっきの神は劣化すれども、確かに強かった。テメェ等はどうだろうな吸血鬼。囮以下じゃ格好が付かねぇぜ?」
 周囲を囲む吸血鬼たちに向け挑発的な言葉を投げかけるのはガルディエ・ワールレイド(黒竜の騎士・f11085)。その手に握られた『複合魔槍斧ジレイザ』と『複合魔剣レギア』を吸血鬼へ向けニヤリと鎧の下で笑う時、戦いの火蓋が切って落とされた。
 ガルディエの基本的な戦術は両手の武器で吸血鬼たちの攻撃を防ぎ隙を見つけのが得物を振るうモノ。迫りくる爪や牙はハルバードで受け止め、遠距離より放たれた魔法は長剣で斬り払う。周囲を囲う吸血鬼相手に視点を回転させながらガルディエは戦い続ける。
 そしてある程度の吸血鬼たちがハルバードの間合いへ足を踏み入れた時持てる力を注ぎ込んだハルバードの横薙ぎが吸血鬼たちを両断する。
 本来であればこうしてトップギアに入れ続け戦い続けるなどできはしない。しかしガルディエは吸血鬼に触れた刀身から生命力を吸収し失われた体力を補っていく。
「ガ、ガァァァァァァァ!!!」
 このままではただ蹂躙されるのみだった吸血鬼もまた血に飢えて狂乱した姿へと変貌を遂げ先程までとは全く別の存在へと成り変わっていた。一度なればもう戻れぬ姿だが吸血鬼たちは生き残るためにこの選択をした。
「面倒だな」
 その姿を見たガルディエは【竜神気】により己が内から湧き出る異端の神の力を解放し見えぬ力で吸血鬼を拘束する。拘束された吸血鬼は囲う他の吸血鬼の元へと吹き飛ばされる。そして出来た隙にハルバードと長剣の刀身が叩きこまれその身を塵へと還していく。
「まだまだこんなもんじゃねぇだろう!」

 ―――戦場を支配する黒竜の騎士。敵がいる限り騎士は止まらず剣を振り膝をつくことはない。

成功 🔵​🔵​🔴​

短夜・いろは
疲弊した……?
何勘違いしてんだ? まだ私のアートフェイズは始まってもいねーぜ。
UC発動! 【High Sense】!
こいつはアタシのアートをてめーらがアートに染まるまで何度だってアートを見せつける能力。それまでてめーらの行動は極端に制限される!
さー行くぜ! まず一枚目、ドロー!
『アール・ヌーヴォー』!
19世紀の世紀末の雰囲気を自由曲線で表した装飾性の高いアートだ!
二枚目、ドロー!『シュールレアリスム』! 三枚目、ドロー!『壁画』! 四枚目、ドロー!『グロテスク』! 五枚目、ドロー!『水墨画』!
言え! アートはどうだ? 言え! 約束だぞ! 答えろ!! さもなくば他の猟兵に殴られて死ね!



●芸術という名の教養

 吸血鬼たちは焦っていた。

 人としての生を捨て吸血鬼となりかつての同胞をあざ笑っていたが今回は猟兵たちにより狩りを阻まれ目的の少女どころか猟兵の一人も倒すことができていない。このままでは自分たちの処遇がどうなるかは自明の理。せめて一人でも猟兵を倒すことができなければ言い訳も立たない。そんな中一人の猟兵が吸血鬼たちの前に現れた。
「疲弊した……?」
 それは短夜・いろは(やさぐれスプラトゥーン・f15837)。いろはは独り吸血鬼たちに見せねばならぬモノを見せに来た。その為ならば疲弊などしてはいられない。
「何勘違いしてんだ? まだ私のアートフェイズは始まってもいねーぜ。【High Sense】!」
 そのユーベルコードはアートを対象へと見せつけ楽しませるためのモノ。吸血鬼たちがアートを理解するまでいろはのアートは止まらない。
「さー行くぜ! まず一枚目、ドロー!」
 いろはがまず描いたのは『アール・ヌーヴォー』。それは19世紀の世紀末の雰囲気を植物をモチーフにした、自由曲線で表した装飾性の高いアート。
「な、なによ……そ、そんなのただの絵じゃない」
「ああ! 絵だ! そしてアートだ! 二枚目、ドロー!」
 次に描かれたのは『シュールレアリスム』。それは超現実主義と呼ばれ理性の支配を脱し、意識下の世界を表現するアート。
「き、きもちわるい……」
 文明が未だ発達しきってはいないこの世界の住民である吸血鬼たちにとって『シュールレアリスム』はまだ少々早かったようだ。しかしいろははそんなことは意に介さない。
「三枚目、ドロー!」
 三番目は『壁画』。巨大な板に描かれたそれはありとあらゆる壁に描かれるアート。例え特別な道具などが無くともアートはできるという証明。それは誰しもが幼き頃に描いた絵。
「―――」
「まだまだいくぜ! 四枚目、ドロー!」
 『グロテスク』。それは異様な人物や動植物に曲線模様をあしらったアート。人の根源的恐怖を煽るがこれもまたアートに他ならない。
「最期はこれだ! 五枚目、ドロー!」
 最後に現れたのは『水墨画』。今までのアートとは違い墨のみを用いて描かれたそれは簡素でありながら繊細な表現が可能なアート。
「言え! アートはどうだ? 言え! 約束だぞ! 答えろ!!」
「アートは……」
 吸血鬼にはいろはに見せられたアートは何一つ理解をすることはできなかった。しかし胸のうちに確かに芽生えた感情はある。それが何を意味するのか吸血鬼には分からなかった。しかし自身の動きが鈍くなっているということの意味を察した吸血鬼は己が運命を受け入れた。


 ―――芸術を理解するためには教養が必要。それは誰かから奪う物ではなく自信がはぐくむモノ。

成功 🔵​🔵​🔴​

リーヴァルディ・カーライル
…っ、魔力は後僅か。身体強化に使う余力も、
ユーベルコードを使う余裕も無い…。
隠れて回復に努めた方が良いのは分かっているけど…。

…ごめんなさい晴久。私、行かないと…。
さっきの声の主は、きっと…私の関係者だから。

危険を訴える第六感を無視し、
今までの戦闘経験を基に敵の気合いや殺気を捉え、
気配の残像を暗視して攻撃を紙一重で見切り回避

…今まで何回、お前のような相手を狩ってきたと?
例え猟兵の力が無くても、人は吸血鬼には負けないわ。

呪詛を宿した短剣のカウンターを行い、
傷口を抉り生命力を吸収する闇属性の2回攻撃で魔力を溜め、
聖痕を刻んだ術者の存在感が感じる方へ向かう

…私は逢いたくなかったわ…母様。

アドリブ歓迎



●限界を超えてなお先へ

「……っ」
 これまでどの戦場でも優位に進んでいた猟兵たちだったが一人既に限界を迎えている者がいた。それは神を討滅したリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)だった。神を相手取るために魔力の大半を使い残りはあとわずか。もはや身体強化をする余力もユーベルコードをする力も残ってはいなかった。
 本来であれば今は回復に努めるべきだろう。少なくとも共にいた猟兵はそう上助言した。
「……ごめんなさい晴久」
 しかしリーヴァルディは彼の静止を振り切り戦場へと舞戻る。なぜなら先程の声にリーヴァルディは聞き覚えがあった。つまり、声の主はリーヴァルディの関係者ということに他ならない。

 声のした方向へ向け戦場を駆けるリーヴァルディ。しかし吸血鬼たちも本命たるリーヴァルディを見逃すはずがなく。これまでの汚名を返上すべく生き残りたちが徐々に集まってくる。
「あんたを捕まえさえすれば!」
「まだ生きていられる!」
 迫りくる吸血鬼の牙や爪。リーヴァルディの研ぎ澄まされた第六感はリーヴァルディ自身の身体の現状も踏まえ撤退を勧めてくる。しかしリーヴァルディはそれを無視。幾度となく繰り返してきた戦闘の経験を基に吸血鬼たちの殺気を予測、動きを読み切り攻撃を紙一重で回避していく。
「どうして!?」
「あんなにふらふらなのに!」
 もはやリーヴァルディの身体は限界を迎えいつ倒れてもおかしくはない。だがリーヴァルディにとってそんなことは些事に過ぎなかった。これまでにもっと辛い戦場も手ごわい敵もいた。しかしそれを超えて今ここにいる。
「…今まで何回、お前のような相手を狩ってきたと? 例え猟兵の力が無くても、人は吸血鬼には負けないわ」

 その言葉は虚勢でもハッタリでもなくリーヴァルディの心からの言葉。

 すれ違いざまにリーヴァルディは守護のルーンの刻まれた短剣『護剣刻印』を引き抜き攻撃を外した吸血鬼を斬りつける。そのまま続けて傷口を抉り吸血鬼の魔力を吸収する。微々たるものではあるが着実に確実に魔力を回復させ『代行者の羈束』が導く先へと進んでいく。

 ―――それは己が身に聖痕を刻んだ術者の残滓。

「久しぶりね、逢いたかったわリーヴァ」
「…私は逢いたくなかったわ…母様」


 ―――吸血鬼と狩人の過去が邂逅し、狩りは終焉へと歩を進める。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『導師・リーヴェマリア』

POW   :    代行者の羈束・仮契約
【何らかの強い感情】か【信仰や崇拝】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【自身が信仰する“名も無き神”の紋章】から、高命中力の【神から力を得る代償に神に操られる強制契約】を飛ばす。
SPD   :    教団の御業・教化の型
【手に持つ華から対象を洗脳する魔性の香気】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    異端の寵児
戦闘用の、自身と同じ強さの【吸血鬼】に強制的に覚醒させる【黄金の仮面】と【生贄に捧げたダンピールの少女達】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はリーヴァルディ・カーライルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●振り返る過去と歩きだす未来

「もしかしたらとは思っていたのだけれど……本当にいるとは思っていなかったわ。貴女が手に入りさえすればこんな村にもう用はないの」
 降り注いだ雨が炎を消し、吸血鬼たちもほぼ討伐された戦場でただ一人満面の笑みを浮かべる者がいた。
「貴女がいればもっともーっと本来の姿に近しい神が召喚できるわ。それこそが私たちの悲願。教団の願い」
 そこに母としての姿はもはやなく、いるのはただ最高の生贄を見つけた邪神官。
「貴女だけを連れていけばいいのだけど……邪魔をしてくれた猟兵にお礼をしないといけないわね」
 生き残った吸血鬼の少女たちがリーヴェマリアの元に集結する
「さぁ、終わらせましょうか。この狩りを」


 ―――フィナーレまであと少し。
ゲンジロウ・ヨハンソン
○アドリブ歓迎
○連携ご自由に

話しを聞くに、目的は猟兵の中にいた娘さんか。
しかしウチの親御はただのクズじゃったが、偉大で強大な
親を持つってのも大変じゃのぅ。
さてさて、露払いくらいはできるとええがのぅ。

○戦闘
しっかし感情を起点とした操作か、わしの怨嗟ほぼ封じられてねーかこれ…?
しゃーねぇ…あんま頼りたくねぇが蒼衣の剣士(以下蒼剣)にご協力願うとするか。
わしゃ【選択したUC】で駆けつけた蒼剣のサポートに徹しよう。
【盾受け】【オーラ防御】【激痛耐性】を駆使して蒼剣を守り、蒼剣が
心を無にして剣を振れる状況を作る。
もしどちらかが操られかけたら、気を失わせ撤退すると示し合わせておくわい。


トリテレイア・ゼロナイン
(小回りが効かないので機械馬との合体は解除)

あの導師とはこれで二度目の交戦となりますね
前回は一般人を操る戦法でしたが、今回は吸血鬼達
救えないことには臍を噛むしかありませんが全力を出せるというもの

リーヴァルディ様の因縁の相手、契約で強化された吸血鬼達の露払いを務めましょう

スラスターを吹かしての●スライディング移動で敵集団の真ん中に突入
センサーで敵味方、地形の●情報収集をしUCを発動

5秒弱の未来予測演算で敵の動きを●見切り、集団に攻撃
歩くような最小限の移動で回避に最適な位置に移動しつつ、●怪力での剣の一閃や●シールドバッシュ、格納銃器での射撃を「当てる」のではなく、敵の動きの先に「置いて」いきます



●傭兵たちの死の舞踏/マーシナリーダンスカマブル

「どうやらここにいる猟兵の親御さんのようじゃな。さてさて、露払いくらいはできるとええがのぅ」
「そうですね、因縁がある方がいるのであれば我々はその手助けを致しましょう」
 先陣を切ったのはゲンジロウ・ヨハンソン(腕白青二才・f06844)とトリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)の二人。数が減ったとはいえ吸血鬼たちは未だ健在。復讐の仇道を彩るには少々邪魔な存在。であれば二人の役目はその邪魔な存在の数をより多く減らすこと。
「なら頭数は多い方がええじゃろ」
 確かに吸血鬼の数を減らすのであれば人手は多ければ多いほどいい。ゲンジロウはユーベルコードを発動し蒼衣を纏う剣士を戦場へと召喚する。
「また我が剣が必要か」
「そういうことじゃ、ちっとばかし手を借りるぞ」
「3人もいれば十分でしょう。では行きます!」
 機械白馬「ロシナンテⅡ」との合体を解除しそのまま脚部のスラスターを吹かしトリテレイアはスライディングで吸血鬼たちの集団の真ん中に突入する。そこにできた道をゲンジロウと蒼衣の騎士が続き3人の周囲は吸血鬼たちで囲まれる。

「ゲンジロウ様、少々無茶をします」
「おう、やったれやったれ! 尻拭いはわしがしてやる!」
「貸しがまた増えるな」
 背中合わせの3人のたった数言の作戦会議が終了した。トリテレイアのモノアイの色が緑から蒼へと変わる。それに伴いトリテレイアに搭載された各部のセンサーがフル稼働し周囲のありとあらゆる情報を収集していく。集められた情報は電脳へと蓄積され演算され起こりうる未来を演算し予測する。最高速度の演算を常時稼働させながらトリテレイアの行動は開始される。

 歩む先は誰もいない場所。
 振るわれる剣はなにも無い。
 置かれる盾は何も防がず。

 ―――しかしその真価は数秒後に現れる。

 誰もいない筈の場所へ飛来する吸血鬼。
 なにも無い所へ振るわれた筈の剣は迫る吸血鬼の腕を切断する。
 何も防がない盾は激昂した吸血鬼の反撃を防御する。

 もはやトリテレイアの行動は戦闘のレベルになく、たった5秒にも満たない時間だけ訪れる決定された終焉。

「なるほどのぅ、どっかで見た未来予知じゃわい。わしらはあんなこと出来んから地道にいくぞ」
「敵を倒せれば問題あるまい」
 トリテレイアとは別にゲンジロウと蒼衣の騎士は背中合わせで戦闘を再開する。未来を予知する術も無く、炎もまたリーヴェマリアのユーベルコードを警戒し使うことができない。ならば二人は二人にできることをする。
 ゲンジロウが迫る吸血鬼の攻撃をその身を盾にして防ぎその間に蒼衣の騎士が敵を斬り伏せるというコンビネーション。吸血鬼の爪を『DIYシールドガントレット』で弾きそのままその腕を掴み蒼衣の騎士へ向けて吸血鬼を放り投げる。その投擲に合わせ振るわれる蒼衣の騎士の細剣が吸血鬼を両断する。
「雑だな」
「しゃーないじゃろ、ほれどんどんいくぞ!」


 ―――騎士と傭兵の死の舞踏は続く。周囲に広がる吸血鬼たちを討滅するまで。救えぬ命を天に還す為。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ナハト・ダァト
真の姿開放
白く輝く異形へ変化

――そうカ。
デ、上手クいかせるとでモ?
残念だガ、させないヨ

オブリビオンへは何も思わず、何も考えず
只処理するのみ
「啓示」の導くままに、成すべき事を成すだけ

広大な範囲へ光のゲートを無数に開き
空間を通じて移動を行いながら接近
残像、ダッシュを使用

一ノ叡智で啓蒙、神秘を強化
異星の神の力が邪神と共鳴して強大に溢れ出す

ふム…私ニその類ノ技ハ効かない様だネ
相性が悪かっタ、というべきかナ?

しかシそノ紋章
放っテおク訳にモいかなイ

厳正ニ破壊させテ貰うヨ

早業、力溜め、武器改造
打撃のインパクトを内部へ浸透させる形態へ変化

叡智の前でハどんナ物質モ、それガ概念であレ
触れラれル

命ノ御業
受け取り給エ



●白き異形の御業/ヴァリアントスキル

「――そうカ」
 ナハト・ダァト(聖泥・f01760)はリーヴェマリアと相対しその身を黒から白へと変貌させる。
「デ、上手クいかせるとでモ? 残念だガ、させないヨ」
 ナハトにとってオブリビオンの事情など一考の価値も無い。何も思わず、何も考えずただ処理するのみ。それはただ『啓示』の導くままに為すべきことを為すだけに過ぎない。
 眩い白色の光が周囲を照らしそこに光のゲートが生成される。ナハトはその数々のゲートをくぐり抜けリーヴェマリアの元へと辿り着く。
「そんな不用意に近づいていいのかしら?」
 リーヴェマリアの視界へと入ったナハトに向けられるのは教団が崇拝する名も無き神の紋章から放たれる神と強制的に結ばれる契約。しかしその契約はナハトになんの効果も及ぼすことはなかった。この契約がトリガーにするのは強い感情、もしくは信仰や崇拝。何も考えることがなくただ淡々と処理をするだけのナハトには契約も効果を及ぼすことはない。
「ふム…私ニその類ノ技ハ効かない様だネ。相性が悪かっタ、というべきかナ?」
 もちろん理由はそれだけではない。ナハトは【一ノ叡智・王冠】によりその身に纏う光で己が啓蒙と神秘を強化し溢れ出る異星の神の力で邪神の力を打ち消していた。
「しかシそノ紋章、放っテおク訳にモいかなイ」
 ナハトとは相性がよかったが他の猟兵たちもそうとは限らない。
「厳正ニ破壊させテ貰うヨ」

 ―――だからこそ今ここで破壊する。

 触腕の形状を変化させ螺旋を描いたそれをナハトはリーヴェマリアの背後、鈍い光を放つ紋章へと叩きこむ。全てを粉砕可能かつ修復不能にするその触腕が紋章に触れる。
「何をしているのかしら? この紋章に貴方の様な存在が触れられるわけないじゃない」
 紋章とは物質ではなく概念に近い。つまり本来であれば触れることなど叶わないのだがナハトにそんな常識は通用しなかった。
「叡智の前でハどんナ物質モ、それガ概念であレ触れラれル」
 打撃の衝撃が浸透し紋章にひびが入る。
「命ノ御業、受け取り給エ」

 振り抜かれたナハトの触腕と共に紋章は砕け散った。


 ―――白く輝く異形の御業により名も無き神の紋章は砕け散る。しかし信仰がある限り神もまた健在。

成功 🔵​🔵​🔴​

雛菊・璃奈
リーヴァさんのお母さん…?
リーヴァさんと貴女の間の因縁は分からないけど…連れて行かせるわけにはいかない…。
そして…これ以上今回の様な事件を起こさせるわけにもいかない…犠牲も出させない…!


この香り、それにあの紋章…これは…? …!?わたし達を操るつもり…?

黒桜の呪力解放【呪詛、衝撃波、なぎ払い】による黒い桜吹雪で敵の配下や魔性の香気を吹き飛ばして接近戦…。
凶太刀の加速能力で超高速で接近し、【呪詛】を纏った凶太刀と神太刀による【早業、2回攻撃】で攻撃…。
接近戦で敵を追い詰め、【unlimitedΩ】を展開…。
一斉斉射を叩き込んで追い込んでいくよ…。

最後は因縁のあるリーヴァさんにお任せするかな…。



●魔剣の巫女/カースブレイズ

「リーヴァさんと貴女の間の因縁は分からないけど…連れて行かせるわけにはいかない…。そして…これ以上今回の様な事件を起こさせるわけにもいかない…犠牲も出させない…!」
 雛菊・璃奈(魔剣の巫女・f04218)は『呪槍・黒桜』の切っ先をリーヴェマリアに向け導師と相対する。
「親が娘をどうしようと勝手でしょう? ―――うん、まだ大丈夫ね」
 しかし瑠奈の言葉もリーヴェマリアには届かない。オブリビオンと化している以上もうその在り方は歪められている。目の前にいる瑠奈もただの贄候補にしか見えてない。
「さぁ、貴女も神の下に……」
 リーヴェマリアが手に持つ華から漂うのは周囲の対象を洗脳する魔性の香気。そして先程破壊された筈の紋章もまた再召喚される。リーヴェマリアの信仰心が折れぬ限り神からの加護が途絶えることはない。
「この香り、それにあの紋章…これは…? …!?わたし達を操るつもり…?」
 妖狐たる瑠奈の鼻はそれをいち早く察知した。今のリーヴェマリアは猟兵たちを倒そうとしているのではなく洗脳することで手駒とすることを望んでいる。それが分かれば瑠奈の行動は早かった。
 その手に持つ『呪槍・黒桜』の呪力を解放し現れる黒い桜吹雪で魔性の香気を吹き飛ばし接近する隙を作る。その隙を突き瑠奈は武器を『妖刀・九尾乃凶太刀』と『妖刀・九尾乃神太刀』に持ち替え凶太刀に呪力を込めその力で加速し高速で接近する。
「また使う時間は作らせない…」
 そのまま接敵し瑠奈は両の手にもつ太刀の連撃でリーヴェマリアのもつ華を散らしていく。臭いを放つ華さえなくなってしまえば洗脳の手段は一つ潰える。そのまま【Unlimited curse blades Ω】により呼び出した終焉の属性を持つ200を超える魔剣、妖刀の現身をリーヴェマリアに向け掃射する。魔剣達は花弁を無慈悲に切り裂きリーヴェマリアの手から華が零れ落ちる。
「わたしの仕事はここまで…」


 ―――魔剣の巫女が祓いし香気。散る華と共に洗脳も無に還る。

成功 🔵​🔵​🔴​

エルネスト・ポラリス
ノストラ・カーポ(f14707)と連携
母親ですか……まあ、オブリビオンは過去である骸の海から来るのですから、あり得ることですね。

さて、ノストラさんのUCが上手く発動すれば、相手の力は大きく減少するでしょう。
この世界で生きてきた私自身は、信仰とか全然無いですし。
しかし、あの香気……彼女は狂信者、彼女自身の力ではない、神とやらに貰った力ならそのまま機能する恐れもありますか。

故に、【朔夜行】で空中へ。
風に漂う香気、距離を取って『見切れ』ば充分対処できますとも。
敵の頭上を取ったら銃を向けて。
ええ、年貢の納め時、という奴ですよ。


ノストラ・カーポ
エルネスト・ポラリス(f00066)と連携

大人しく母親面だけしておけばいいものを、狩られるのはお前だ。
残った吸血鬼に向けて光の魔力を込めた弾丸を放ち、確実に削っていく。リーヴェマリアの守りが薄くなれば鎖で拘束、もしくは刃を体に突き刺して引き寄せる。UCで抵抗するようならば衝撃波で香気を吹き飛ばし本体も攻撃して大人しくしてもらうとしよう。相手が射程内に入れば【指定UC】を発動、あらゆる宗教的シンボルがボロボロになり捨てられている空間を展開。この空間では信仰心の強さに応じたデバフとスリップダメージが発生する。
ご自慢の神とやらに助けを乞うてみろ。



●罪と罰/クライムアンドパニッシュメント

「大人しく母親面だけしていればいいものを、狩られるのはお前だ」
 光の魔力を込めた弾丸で残り少ない吸血鬼たちを撃ち貫き飄々とリーヴェマリアの前に現れるのはノストラ・カーポ(Capo di Tutti Capi・f14707)だった。香気も薄れた今阻むモノはない。ノストラはそのまま『Omertà』を展開しリーヴェマリアの拘束を試みる。
「不敬だわ」
「生憎とお前が崇めている神を知らないんでね」
 鎖についた刃がリーヴェマリアの身体に食い込み逃げることを許さない。徐々に巻きとられる鎖と共にリーヴェマリアとノストラの距離は縮まっていく。
「くっ――」
「邪魔だ」
 苦し紛れに放たれる香気の残り香もノストラの身体から放たれる衝撃波が散らし効果を発揮しない。であれば背後の紋章から洗脳の契約を結ぼうとするが―――
「ようこそ、俺の領域へ」
 それよりも早くノストラのユーベルコード【Che mondo meraviglioso】が発動され周囲の空間が上書きされていく。
「あ、ああ……」
 そこではあらゆる宗教的シンボルは朽ち果て捨てられ、自身の信仰心の強さに応じた効果が現れる。
「どうして……どうして!」
 リーヴェマリアの身体に鎖と共にまとわりつく黒色の闇。それがリーヴェマリアの行動を阻害し身体を蝕んでいく。
「ご自慢の神とやらに助けを乞うてみろ」

「ノストラさんは上手くやってくださったみたいですね」
 時を同じくしてエルネスト・ポラリス(赤く錆びつく月の下・f00066)は空を蹴り機を伺っていた。
 これが二人の考えだした作戦。相手の洗脳を無効化することができるノストラが囮となり相手を無力化。そこにエルネストが頭上から攻撃を仕掛けるという物。
 信仰をトリガーにするリーヴェマリアのユーベルコードは神など信じていないエルネストに効果を及ぼさず。香気もまた風を見切り常に風上にいるエルネストに向かうことはなかった。
「祈る神がいるというのは幸せなことなのでしょうか?」
 母親が娘を狙うというこの現状もまたオブリビオンが創り出したモノ。そんなものは早急に終わらせる。リーヴェマリアの頭上を取るとともにエルネストは『W&G E800』を構えその引き金を引く。
「ええ、年貢の納め時、という奴ですよ」

 銀の弾丸が導師の頭上から降り注ぎ広がる闇の隙間をくぐり抜け銀の弾丸は命中する。


 ―――母親としての罪と導師への罰。内に宿る信仰の火は未だ消えず。縋る神は何処かに。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

クラウン・アンダーウッド
アドリブ・連携 大歓迎

《真の姿》顔の左側がひび割れ崩れ落ち、激しく燃える地獄の炎が顔を出し、両手のガントレットが炎に包まれる。
唯唯、相手をぐちゃぐちゃにしたい欲求に支配される。

「さぁ、舞台は終幕へ!華々しい最後を飾ろうじゃないか♪」
複数の[応援特化型人形]による人形楽団で【楽器演奏】による【パフォーマンス】を行い味方を【鼓舞】し、舞台を盛り上げる。

複数の[からくり人形]に炎を纏わせた[投げナイフ]を持たせて、UCを使用。人形達は空中を踊る様に動き回る。「ボク達と一緒に踊ろうじゃないか!」

[懐中時計]で相手の動き・弱点を掌握。[ガントレット]で執拗に攻撃する。「楽しくて、楽しくて仕方がないよ♪」


神宮寺・絵里香
≪心情≫
・娘を生贄ねぇ…。そこまでして神を呼んで何がしたいんだか。
 神の力なんて手段であって目的ではないだろうに。
・まあ、我にとってはどうでもいいがな。
 カルトはぶっ潰す、それだけだ。
・じゃあ、神宮寺の神子としての仕事を果たすとするか。
≪戦闘≫
・武器は薙刀。破魔と水の力を宿した聖水の属性を宿して、
 吸血鬼の群れを薙ぎ払いながら戦闘。
・敵の攻撃は戦闘知識と第六感で見切り回避しつつ、狙えそうならば
 カウンターを積極的に狙う。無理そうならばオーラ防御と武器受けで
 対処。
・ある程度数を減らして本体の姿が見えそうならば、そこに指先を伸ばして
 高速詠唱をした範囲麻痺攻撃のUCを頭の上から降らせる。


ガルディエ・ワールレイド
その歪んだ願いを断つ奴は別にいるようだ。
だからと言って大人しくしている性質でも無し。
派手に前座を努めようか!

◆戦闘
武装は《怪力/2回攻撃》を活かすハルバードと長剣の二刀流
複数の敵が間合いに入れば《なぎ払い》
《武器受け》を軸に立ち回り、仲間に通ってヤバそうな攻撃は《かばう》
近接攻撃命中時は《生命力吸収》

【代行者の羈束・仮契約】対策
【存在証明】を防御重視で使用
精神的な抵抗力を高めて心をクリアに保ち、オブリビオンと戦う動機はずっと前から自分自身で定めていたものだという事を改めて思い出し、敵のUCの発動自体を防ごうとする
「この感情は常に俺と共に有ったもの。決して今更に与えられたものじゃねぇ」



●存在証明/レーゾンデートル

「娘を生贄ねぇ…。そこまでして神を呼んで何がしたいんだか。神の力なんて手段であって目的ではないだろうに」
「ボクには分からないね♪ ただ倒すだけさ♪」
「ああ、あの歪んだ願いを断つ奴は別にいるようだ。だからと言って大人しくしている性質でも無し。派手に前座を努めようか!」
 神宮寺・絵里香(雨冠乃巫女・f03667)、クラウン・アンダーウッド(探求する道化師・f19033)、ガルディエ・ワールレイド(黒竜の騎士・f11085)は数々の攻撃に晒されボロボロになったリーヴェマリアの前に立ちふさがる。しかしリーヴェマリアは身体にこそダメージを受けているがその心は未だ折れてはいなかった。
「いいえ、いいえ違います。喚ぶことこそが目的なのです。神はただ在ればいいのです」
「そうか、まぁ、我にとってはどうでもいいがな。カルトはぶっ潰す、それだけだ」
 今さら価値観のすり合わせをしようなどとは思っていない。ただ同じ母として思ったことを口にしただけに過ぎない。
「じゃあ、神宮寺の神子としての仕事を果たすとするか」
「さぁ、舞台は終幕へ!華々しい最後を飾ろうじゃないか♪」
「おうよ!」
「神の御威光を理解しないとは……やはり猟兵は愚か……」


 戦闘の主導権を握ったのは猟兵側だった。クラウンが戦闘開始共に真の姿を解放。顔の左側がひび割れ崩れ落ちる。そこから激しく燃える地獄の炎が噴出し両の手のガントレットもまた炎に包まれる。それに伴いクラウンの心の内を支配するのは唯唯、相手をぐちゃぐちゃにしたい欲求。そんな欲望を噛み締めながら『応援特化型人形』を複数体呼び出し人形楽団の今宵最後の演奏がスタートしこの舞台を盛り上げる。
「こんな耳障りな音を……」
「最期に聞く音楽だ。せいぜい楽しめ」
 絵里香もまた破魔と水の力を宿した聖水の属性を宿した『叢雲』で吸血鬼の残党を薙ぎ払いながらリーヴェマリアの元に辿り着いていた。
「楽しむ余裕があればなぁ!」
 そしてガルディエもまた『複合魔槍斧ジレイザ』と『複合魔剣レギア』を巧みに操り絵里香同様に吸血鬼たちの壁を薙ぎ払いここまでたどり着いていた。
「いやいや、楽しんでもらわわないと♪」
 演奏を続ける人形の他、炎を纏うナイフをもった人形たち。クラウンの【狂妄舞踏】の効果を受け人形たちは瞳を輝かせ狂気に染まり空中を踊るように動き回る。
「ボク達と一緒に踊ろうじゃないか!」
 周囲を3人の猟兵と数多の人形たちに包囲されたリーヴェマリア。しかしこの状況ですらリーヴェマリアは絶望していない。敵の数が多ければそれだけ洗脳できる相手も増えるということに他ならないからだ。
「踊るのは貴方たちです」
 リーヴェマリアの背後に現れる名も無き神の紋章。未だ折れぬ信仰の証から周囲に向け放たれる強制契約。
「さぁ、貴方たちも一緒に踊りましょう?」

 ―――しかしその契約が結ばれることはなかった。

「んー、ごめんね♪ 君の神さまは信じられないや♪」
 狂気に染まりし仮初の身体に信仰はなく。
「我は既に神子たる身。信じる神は既にいる」
 神宮寺の神子の信仰を揺るがすことも無い。
「俺は俺の道を行く。例え俺が何者であろうと揺るがぬ意思を以て!」
 黒竜の騎士は人の意思と吸血鬼の魔力、異端の神の力を宿し混ざり合う。しかしそれも込みで黒竜の騎士。戦う動機も自分で決めた。
「この感情は常に俺と共に有ったもの。決して今更に与えられたものじゃねぇ」
 三者三様の理由を持って三人は契約を破棄する。
「どうして貴方達猟兵は……っ」
「どうしてもこうしてもねぇ! 俺達の感情は俺達のもんだ!」
「そうそう♪ 強制されたら楽しくないからね♪ 今は楽しくて、楽しくて仕方がないよ♪」
 ガルディエのハルバードと長剣がリーヴェマリアの身体を切り裂きクラウンの炎を纏った両の拳とからくり人形たちのナイフが降り注ぐ。
「言っただろ? 我はどうでもいい。ただお前を倒すだけだ」
 そして絵里香の指差した先。リーヴェマリアの頭上から青白い稲妻が降り注ぎ生き残った吸血鬼たちを塵へと還しリーヴェマリアの身体を焼き焦がす。


 ―――猟兵の存在証明。それはオブリビオンを倒すこと。しかしそこに至る理由は千差万別。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

芦屋・晴久
【ダンピールと狼と人間】で連携
アドリブ歓迎

【真の姿】となりサングラスが掻き消して一体の巨狼を召喚します
数多の軍勢を指揮する偉大なる公爵……来い、グラディス
グラディスに敵を任せ私は先ず彼女の洗脳への対処を

全く…手のかかる子ですね。良いでしょう来なさい
操られたリーヴァルディの攻撃を捌きながら接近を試みます。勿論私が彼女の攻撃を捌ききれる筈はありません、ですがそれで良いのです
血の誓約を発動させ身体能力を強化し、攻撃に耐えながらリーヴァの呪痕へ触れます。お互いの魔力を経由して彼女の中の呪詛と私の祈りを持って強制契約を外し彼女を取り戻す

私の魂とリーヴァの魔力を燃料に鉄扇から魔力の弾丸を眉間に撃ち込みます


グラディス・ドラモンド
【ダンピールと狼と人間】で連携
アドリブ歓迎

漸く俺を喚んだかぁ!!
おーう、嬢ちゃん操られてんじゃねぇか。晴久ぁ!男は魅せろや!このババァは俺が受け持ってやる
強い感情?信仰?名前もねぇ神からの契約なんざごめんだなぁ!その変な華を持つ腕を集中的に狙って物理攻撃を仕掛けて時間稼ぎしてやるよ

嬢ちゃんを助けた?なら俺がやる事は一つ、召喚されたダンピール共かあのババァの動きを止めてやる
晴久ぁぁ!俺に魔力を回せぇ!
ジェットミューテーション……四肢をエネルギーに変換させ速さを持ってしてあいつらの身動きを制限する様に噛み付いていく、二人の準備が出来たら二人の横を走り抜け

晴久、嬢ちゃん……後はテメェらが決めろ


リーヴァルディ・カーライル
【ダンピールと狼と人間】

…来てくれたんだ。ふふ、とっても嬉しいな。

私、貴方とずっと一緒にいたいの。
だから…死んでくれる晴久?

※母のUCを受けた状態で【血の光輪】を発動
多重発動した【断末魔の瞳】と【黒炎覚醒】で超高速攻撃を行うわ

…娘達の魂は燃料にするけど、貴方は特別。
永劫、私の中で愛してあげる。

…あら、吸血鬼化の呪詛だなんて。
苦しみが長引くだけなのに…。

時を止める黒炎の【朱凰炎帝】を使う直前で“魂の呪痕”が反応
彼の尽力で洗脳を解きUCを母に向けて撃つ

…ん。まさか二度も助けられるなんて。
ごめんなさい、それとありがとう。

…生贄には心からの絶望が必要…か。
残念ね、母様。貴女の思い通りにはならないわ。



●吸血鬼と狩人/Vampire&Hunter

「ふふ、ふふふ……」
 ボロボロの身体を引きずりながらリーヴェマリアは未だ健在だった。もはや肉体は限界を超えているがそれでも動けるのは信仰の力に他ならない。
「まだよ……まだあの子がいる。あの子さえいれば……」
 信仰の力でかろうじて動けている現状で新たな契約を結ぶのは困難を極める。しかし契約が既に為されているのであれば話は別。その契約を起動するだけでいい。
「こっちに来なさい……リーヴァ」
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)に刻まれた『代行者の羈束』が淡い光を放つ。それは仮の契約などではなく正式に結ばれた契約。リーヴァルディの意識はそのままに信仰の対象だけが変化する。名も無き神を崇拝する一員としてリーヴァルディは成り変わる。ゆっくりとリーヴェマリアの元に近づいていきそっとその肩に手が置かれる。そしてその目は虚ろにただ芦屋・晴久(謎に包まれた怪しき医師・f00321)を見つめていた。
「…来てくれたんだ。ふふ、とっても嬉しいな」
「まさか貴女が男を連れてくるだなんて。驚いたけどちょうどいいわ。貴女が心から絶望した時再び契約は成されるの」
 ゆっくりとリーヴァルディの耳元で呟くようにリーヴェマリアは囁く。
「だから貴女の手であの男を殺しなさい。そうすれば永遠に一緒に居られるわ」
「はい、母様」
 そのままリーヴァルディは振りかえり晴久の元へ歩きだす。
「私、貴方とずっと一緒にいたいの」
 リーヴァルディの背には巨大な血色の光輪が輝く。
「だから…死んでくれる晴久?」
 その言葉と共にリーヴァルディの左目の聖痕に施された封印が解放されリーヴァルディの身体が黒い炎で包まれる。
「全く…手のかかる子ですね。良いでしょう来なさい」
 操られたリーヴァルディを前にして晴久はサングラスに手をかける。
「数多の軍勢を指揮する偉大なる公爵……来い、グラディス」
 サングラスの消失と共に現れたのは晴久の真の姿たるグラディス・ドラモンド(30の軍団を統べる■■の公爵(自称)・f16416)。一体の巨狼は戦場へ現れるなり大きく吠えた。
「漸く俺を喚んだかぁ!!」
 着地と共に周囲を一瞥したグラディスは即座に状況を把握する。
「おーう、嬢ちゃん操られてんじゃねぇか。晴久ぁ!男は魅せろや!あのババァは俺が受け持ってやる」
「そのつもりです」
 晴久の返答と共にグラディスはリーヴェマリアの元へ駆けだしていく。狙うは既に散り散りとなっているが未だ残る右腕の華。グラディス持ち前の爪と牙がリーヴェマリアの元へ振るわれる。
「くっ、邪魔よ!」
「うるせぇババァ! 大人しく時間を稼がれろ!」


 グラディスがリーヴェマリアの注意を引きつける中、晴久とリーヴァルディの戦いは始まっていた。
「…娘達の魂は燃料にするけど、貴方は特別。永劫、私の中で愛してあげる」
 リーヴァルディは周囲に満ちる死霊や怨霊をその身に纏い魂を吸収し速度を速めながら黒炎を纏った鎌を振るう。晴久はそれを『鉄扇』で防ぎながらリーヴァルディの元へと進んでいくがかろうじて致命傷を避けられるだけでその身に数多の切傷が刻まれる。しかしそれこそが晴久の狙い。己が身に刻まれた【限定解放・血の誓約】を発動し自身の身体を吸血鬼化の呪詛で覆う。
「…あら、吸血鬼化の呪詛だなんて。苦しみが長引くだけなのに…」
 だがリーヴァルディはそれすら意に介さず鎌を振るう。リーヴァルディの言う通り晴久はその身を切り裂かれ呪詛で癒す繰り返しで痛みと共に前に進む。トドメとばかりにリーヴァルディが黒炎を収束させる中晴久の伸ばした手がリーヴァルディの『魂の呪痕』に触れる。

 ―――それは晴久がリーヴァルディにかけた呪法にして術者にのみ吸血衝動が向かう執着の証。

 双方の魔力を介して届く晴久の祈りがリーヴァルディを名も無き神との契約から解き放つ。
「…ん。まさか二度も助けられるなんて。ごめんなさい、それとありがとう」
「謝らなくていいです。それとお礼はまだ早い」

 ―――娘は愛する者の手で母の元から離れていく。

「嬢ちゃんを助けた? なら俺がやる事は一つだなぁ!」
 リーヴァルディの解放を確認したグラディスは次の行動に移る。時間を稼ぐのは終わり次は動きを止める。
「晴久ぁぁ!俺に魔力を回せぇ!」
 晴久から供給される魔力を元にグラディスは四肢をエネルギーへと変換し最高速を超え加速する。
「うっとおしい犬!」
「残念だったな! 俺ぁ神だぁ!」
 驚異的な速度をと共に噛みついたグラディスの牙がリーヴェマリアの右足を食いちぎる。グラディスは速度をそのままに晴久とリーヴァルディの横を走り抜ける。
「晴久、嬢ちゃん……後はテメェらが決めろ」
「ええ」
「うん」

 リーヴァルディが放とうとした黒炎と晴久自身の魂を燃料に練り上げられる弾丸。呼符と呪痕が呼応し高まる魔力。狙いは動けぬリーヴェマリアの眉間。
「なにか言っておきたいことは?」
「そうね……生贄には心からの絶望が必要…。残念ね、母様。貴女の思い通りにはならないわ」
 最高純度まで練り込まれた黒炎の弾丸が鉄扇から放たれリーヴェマリアの額を撃ち抜きその身体から力が抜けていく。
「―――あっ」
「だって晴久と一緒なら絶望なんてしないもの」
 二人が背を向けた時背後に残るのはかつてリーヴェマリアだったであろう塵だけだった。


 ―――こうして長い長い猟兵たちの夜は明け母と娘の因縁にも終止符が。吸血鬼狩りたる娘はこれから一人……否、二人で未来へ歩んでいく。


●終章/Epilogue

「しっかし綺麗に焼けちまったなぁ」
「でもみんな無事だったから」
 猟兵たちの活躍により村に人員的な被害は出なかった。建物の大半と周辺の森は焼けてしまったがまだ人がいる。人がいるなら再興できる。幸いなことにやる気に満ちた次期村長がここに。そして優秀な魔女も。この二人がいれば時間こそかかるが問題はないだろう。きっと前よりもよい村になっている筈。
「で、だ」
「なぁに?」
 なにやら照れくさそうに少年は魔女から目を逸らしながら頬を掻く。
「アカーシャの家も焼けちまっただろ? だから、さ。……ウチ、来るか?」
「―――うん!」




 ―――母と娘の物語。救世猟兵譚~吸血鬼と狩人~End.

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年07月09日
宿敵 『名も無き神・招喚態』 『導師・リーヴェマリア』 を撃破!


挿絵イラスト