今宵、愛する貴方と輪舞曲を踊る
#アルダワ魔法学園
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●美しくも汚れたこの世界
今夜、地上では真っ赤な満月が夜空に浮かび上がると聞きました。
なんて汚らわしいのでしょうか。
そんなものを美しいと思わせ心を狂わすだなんて、
嗚呼、世界はなんて醜いのでしょう。
嗚呼、世界はなんて酷いのでしょう。
やはり、この世界に私の愛する人達を囚われたままには出来ない。
それならば、愛する人達の為に、舞踏会を開きましょう。
時刻は深夜、お姫様の魔法が解ける頃。
私の『愛』と『希望』を、人々に教えて差し上げましょう。
●その夜、いつもの日常は訪れなかった
多くの学生達が集う場所、アルダワ魔法学園。
昼間は賑やかな雰囲気を見せているが、夜は一転してとても静かな時間が流れていく。
灯りのついていた部屋も、時間が進むに連れて一つ、また一つと消えていく。
話し声も消えるのか? それはどうだろう。明日が早いので早寝をする者もいれば、ひそひそと小さな声で語り合う声も聞こえるかもしれない。
しかしそれは部屋の中にいる者達の話だ。全員がそこにいるとは限らない。
門限を守らずひっそりと外や地下迷宮へと抜け出す者も確かに存在するのだ。
そして今夜は特に、庭に出ている学生が多かった。
そう、この日は『ストロベリームーン』が夜空に浮かぶ日。薔薇色とも呼べる色をした巨大な満月が、夜空を見上げる人々を優しく照らした。
『ストロベリームーンを二人で見ると恋が叶う』。学生達の間では有名な話だ。
その為、外で月を眺めているのは専らカップル(或いはこれからそうなるかもしれない二人)だが、話半分で眺めに来た友人同士という者達も混ざっている。
どちらにせよ、普段見る事のない月は幻想的だった。学生達は静かに見惚れていた。
そして深夜、長針と短針が重なった時。幸せな魔法の時間は終わりを告げた。
●ゴッさんの情報
「君達に招待状が届いているよ」
ゴッさんことゴ・ディーヴァ(甘色の案内人・f16476)は、集めた猟兵達に向けてひらりと広げた手のひらを見せた。しかしその手に封筒は見えない。
「ま、俺が用意した訳じゃないし、そんなもの災魔が用意する訳がないんだけどね!」
さて説明しようか、とゴッさんはにこやかに笑いながら背景にアルダワ魔法学園の様子を映し出す。
「今回君達に行って貰いたい場所はアルダワ魔法学園。時刻は深夜0時頃。迷宮から出られないはずの災魔が突然現れ、学生達を襲い出す……そういう予兆を見たんだよ」
何故災魔は現れたのだろうか?
「原因までは分からなかったね……とにかく何らかの理由で飛び出して、徒党を組んでやって来るのさ。それも……舞踏会のように踊りながらね」
今回の相手となる災魔達は、どうやら『二人一組』の者が多いらしい。
「まず俺は君達を学園の庭へと転送しよう。そこが舞踏会の会場となっている」
現場に到着して最初に出会う相手は『吸血鬼アルマ』と『受肉のフラジール』。相利共生の関係を持つ少女と人形だ。彼女らは生徒達へ襲い掛かると、少女は血を啜り、人形は余った肉を喰らうという。
その集団を退けると、次は精霊と術士の亡霊の集団が待ち構えている。二人はまるで愛し合う者同士のように寄り添い、それを邪魔しようとする者を排除しようとする。
「少女と人形には愛などないが、精霊と術士には愛がある。しかしまぁ、どちらにも言える事は『お互いの息はピッタリ』という事だね」
それ故戦闘は難しいだろう、気を付けるんだよ! と、ゴッさんは注意を呼び掛ける。
「それじゃ、参加者の多い舞踏会を制覇したらどうすればいいのか。そうだねぇ、屋上にいる主催者にでも挨拶しに行ったらどうかな?」
舞踏会の主催者、つまり今回のボスがどのような人物かは分からない。会えれば今回災魔が現れた原因も分かるかもしれない。
「……ん、最初から屋上に連れてけって? それも考えたけどさぁ、庭には学生達がたくさん居て大パニックを起こしてる訳だよ。敵の数的にも、それは放っておけないと思ってさ!」
そう、ゴッさんの言う通り、この時は深夜にも関わらず学生達が多く外へ出ている。突然の災魔の襲来に生徒達は慌てているという。戦闘だけでなく、彼らを落ち着かせ、適切な指示を出すのも今回の任務の一つだ。
「学生達も一応戦えるからね、上手く行けば良い戦力として手伝ってくれるはずさ! あ、ボス戦は無理かもしれないけどね!」
学生達を守りつつ指示をしながら災魔の集団を退け、屋上を目指す。それが今回の全体的な流れだ。
「夜中だからって居眠りしちゃ駄目だからね? 眠気覚ましにビターチョコでもあげようか、甘味ゴッドのゴッさんだからね!」
そんな事より最後にもう一つ質問、と一人の猟兵が口を開く。
「……ん、何で夜中に学生が外に出てるのかって? いやぁ、まぁ、あれよね。大人になりたい甘い時期なのよね、うん」
微笑みながらゴッさんは何度も頷いた。
「ま、見りゃ分かるよ、夜空と雰囲気で。……って事で、そろそろお時間が近付いてきたんでいいかな。じゃ、行ってらっしゃい!」
口早にゴッさんはグリモアを召喚し輝かせると、猟兵達をアルダワ魔法学園へと転送させた。
ののん
お世話になります、ののんです。
●状況
アルダワ魔法学園が舞台となります。
我々の世界でのストロベリームーンは赤くないのですが、ここはアルダワですので、ね?
●学生について
第1章で上手く学生達を統率できていれば、第2章でもそれなりの戦力として期待できます。
第3章はボス戦なので猟兵の力でしか対処出来ません。学生達は自主的に戦場から離れます。
●プレイングについて
キャラ口調ですとリプレイに反映しやすいです。
お友達とご一緒する方はIDを含めた名前の記載、または【(グループ名)】をお願い致します。
同時に投稿して頂けると大変助かります。
申し訳ありませんがユーベルコードは基本的に【選択したもののみ】描写致します。
以上、皆様のご参加お待ちしております。
第1章 集団戦
『『吸血鬼アルマ』と『受肉のフラジール』』
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POW : Necrosis
【アルマに対して恐怖】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【浮遊する巨大な目玉】から、高命中力の【生物の体組織を壊死される光線】を飛ばす。
SPD : 獄
【フラジールの胸の空洞】から【無数の手枷、足枷、鎖】を放ち、【SPDの数値が低い者から順に追尾すること】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : こうやって狩りをしているの
【フラジールが捕らえた対象にアルマの拳】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
イラスト:春都ふゆ
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
赤く輝く月。それを飾る星。
学生達は何を願ったのだろうか。
「愛だの恋だの知らないけれど」
人形を操る少女が一人、驚き逃げ回る学生達を眺め呆れる。
「どちらにせよ、都合が良いから一緒に居たいんでしょ? どうして綺麗な言葉で着飾ろうとするのかしら。素直に言えばいいのに」
まぁどうでもいいわ、と少女は歩み出し。
「美味しいものが出ると聞いたから、わざわざ空腹にしてやって来たのよ。折角のパーティーなんだから、もう少し穏やかにして欲しいものね」
人形はカタカタと腕を伸ばす。
「分かってるわ。早く殺すわよ」
少女、否、少女の群れは人形と共に舞う。
パートナーでも仲間でもない。彼女等は都合の良い共生関係。
愛がなくとも、意思疎通は出来る。
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と
ストロベリームーンか
本当に赤く美しいな…と。見惚れている場合ではないか
都合が良いから共にとは…本当に憐れな物だ
ああ、共に在りたいが故に隣にある者の姿を見せてやるか
戦闘時は宵に背を預け護り合いつつ『高速詠唱』にて【蝗達の晩餐】を敵へと放って行こう
至近に迫った敵にはメイスにて『なぎ払い』確実に止めを刺して行く
だが、常に背後の宵へ迫る攻撃には注意をしつつ宵に直撃が行きそうな場合は『盾受け』と『武器受け』にて『かば』い行動しよう
多少傷を負っても宵を庇う事を優先を
…己よりも大事だと思う者を持った事が無いだろうお前には解らぬ行動だろうが、な
…宵、怪我はないか?有ったら後に回復する故、言え?
逢坂・宵
ザッフィーロ君(f06826)と
ストロベリームーンとは、本当に美しい……
彼とこの光景を見られてよかった
都合が良い、ですか……ええ、間違ってはいませんね
僕は彼の隣が居心地がよく、彼を愛しているから一緒に居たいんですよ
誰かを愛したならば、その尊さを美しい言葉で表現したくなるものですよ
僕からすれば、都合のいい共生関係であるあなたがたこそ哀れに思えます
ザッフィーロ君の背中を守り「衝撃波」「吹き飛ばし」で援護を行いつつ
合間に「高速詠唱」「2回攻撃」「属性攻撃」「全力魔法」を乗せた
『天撃アストロフィジックス』で敵の殲滅を図っていきましょう
有難うございます、大丈夫ですよ。きみが守ってくれましたから
夜空から降り注ぐ、柔らかい赤色の照明。相手の頬が普段よりも赤く見えるのは、そのせいなのかもしれない。
成る程、だから相手が特別な存在の様に見えるのか。
それが錯覚だろうと、誰かの当て付けで広まったものだろうと、本当だろうと――今は些細な問題に過ぎないが。
「ストロベリームーンか。本当に赤く美しいな……」
ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)の細い目が眩しそうに月を眺める姿に、隣に立つ逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)は静かに微笑む。
「ええ、本当に美しい……」
そう思えるのは、きっと彼が共にいるからだ。特別強いこの気持ちは、きっと彼以外では感じる事は出来ない。嗚呼本当に、彼とこの光景を見られて良かった。
「……と、見惚れている場合ではないか。ゆっくりと浸るのは、全てを終えてからだな」
すぅ、とザッフィーロが流し目で見つめた先は少女と人形。少女、吸血鬼アルマは不思議そうな表情で二人を見つめ返す。
「貴方達、月に狂わされているわ」
「そうかもしれませんね」
「どうして正直に言わないの?」
「都合が良い、という事ですか? ……ええ、それは間違ってはいませんね」
涼しげに、ふわりと宵の髪が靡く。
「僕は彼の隣が居心地が良く、彼を愛しているから一緒に居たいんですよ。誰かを愛したならば、その尊さを美しい言葉で表現したくなるものです」
それは言葉を操る者に与えられた特権。
自分の意志で動き、何処へでも共に居る事が出来る喜びを知ってしまった。様々な人間の手に渡ったあの頃とは違うのだ。
「僕からすれば、都合の良い共生関係であるあなた方こそ哀れに思えます」
「ああ、共に在りたいが故に隣にある者の姿を見せてやるか」
緩やかな口調、しかしその発言から感じる強さと温かみ。それは互いの顔を見なくとも感じられる。
「あらそう」
しかしアルマは首を傾げ溜め息を吐いた。心底つまらなさそうだった。
「片方が欠けても、代わりはいくらでも作れるわ。私も、フラジールも。パートナーでも恋人でも、同じなのにね」
ぱちん、とアルマが指を鳴らすと、背後に浮いていた人形、受肉のフラジールが宵に向かって急接近を仕掛けた。
勿論、それはザッフィーロがstella della seraによってフラジール人形の鋭い指を受け止め、宵が衝撃波によって吹き飛ばしたのだが。
「さて、始めましょうか」
そう、その流れは当たり前かのように。感謝を秘めた微笑みを崩さず、宵はくるりとザッフィーロの背へ。姿の消えた敵へ対抗すべく背中合わせに。
「負ける訳には、否、負けるはずがない。万が一それがあったとしても、最後まで共に居よう」
「……優しいですね、きみは。それでいて、ずるい」
宵帝の杖を優しく、とん、と地面に立てる。
輝く星空。流れ落ちる星々。その光は次々と大きくなり、宵とザッフィーロの周囲に降り注ぐ。
無数の流星の矢は地面に触れると同時に輝き、そして散る。その輝きによって見えるものは、素早く動き回る二つの人影の残像。あるいは、矢によって動きが鈍くなったその瞬間。
それが見えれば大したものだ。次に来るはザッフィーロの足元から広がる影。否、それは蝗の大群。黒の大群はアルマとフラジール人形を目掛けて飛び去り、足を覆い、腕を覆い、顔を覆い、貪り尽くす。
悲鳴など、何処からも聞こえる筈がなく。
「先程言い忘れたのだが」
「何です?」
「宵、怪我はないか? 有ったら後に回復する故、言え?」
「……有難うございます、大丈夫ですよ。きみが守ってくれましたから」
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
月待・楪
氷月(f16824)と
氷月、見てみろよあの月
お前の目みたいな色して…デートか
いいな、こういうデートなら大歓迎
…都合がいいだけで地獄の底まで、とはならねーよ、バァカ
いいぜ、来いよ
血腥い愉しいダンスの時間だ
避難とか指示は他の連中がやるだろ
俺らは一体でも多くコイツらをぶちのめす!
氷月、前衛任せた!
【クイックドロウ、先制攻撃、援護射撃】で牽制
【見切り、フェイント】で回避しながら【EasterLily】でハンドガンを作って【念動力、スナイパー】で一気に操って【目潰し、傷口をえぐる、2回攻撃】
氷月なら俺の降らせる弾丸の雨を上手くかわして攻撃出来んだろ
テメェらはこの弾丸の雨、避けれるもんなら避けてみやがれ!
氷月・望
ゆーくん(f16731)と
アドリブ等歓迎
ストロベリームーン、ねぇ……
名前の響きと、輝きだけならデートに申し分ねぇのになー?
つーか……都合が良いだけで、
死んでも一緒にいたいワケねぇだろうが、クソガキが
さーて、血みどろパーティータイムだぜ?
後衛はゆーくんに任せて、俺は前衛担当ってね!
敵の人形の頭部みてぇなハート型の爆弾
『Trickster』を【念動力】で操って
【投擲】【範囲攻撃】【傷口をえぐる】で派手に動く
フツーのダンスは苦手だけどな
ゆーくんの弾丸の雨を踊るのは楽しいなァ、楽しいわー!
あァ……テメェらの運勢と天候は最低らしいぜ?
『紅雨』墜ちろ
「氷月、見てみろよあの月。お前の目みたいな色して……」
「ストロベリームーンだったっけ? 名前の響きと、輝きだけならデートに申し分ねぇのになー?」
「デート……デートか。いいな、こういうデートなら大歓迎」
騒がしい奴さえいなければ、な。
月とよく似た瞳を輝かせる氷月・望(夢幻への反抗・f16824)はとても楽しそうだった。
月待・楪(Villan・Twilight・f16731)が隣に居て、噂のストロベリームーンも見る事が出来て、それがまるでデートみたいで。
「さーて、血みどろパーティータイムだぜ?」
「あぁ、血腥い愉しいダンスの時間だ」
がしゃり、がしゃり。100を超えるハンドガンの群れをバックに、望は敵に向かって走り出す。
フラジール人形が望を拘束しようと立ちはだかる。しかしフラジール人形は動く度に身体に風穴を空けていく。
望はまだ攻撃をしていない。走り向かっているだけだ。という事は、風穴を空ける攻撃の正体は楪の弾丸だ。
「ちょっと貴方、仲間に向かって撃ってない?」
「それがどうかしたか?」
アルマの問いに、楪は問い返す。
「氷月なら俺の降らせる弾丸の雨を上手くかわして攻撃出来んだろ」
「随分適当ね。ま、当たっても他がいるものね」
「は?」
楪の声がより一層低くなる。おまけに笑顔も消える。す、と中指を立てると、宙に浮かせたハンドガンの群れは空を覆い、銃口を地面へと向けた。
「……あぁ、テメェらは都合が良いだけで居るんだったな。それだけで地獄の底まで、とはならねーよ、バァカ」
「やっちゃえゆーくん!」
俺を狙って! と両手を広げる望。弾丸の雨は望とその周囲を狙い、無差別に降り注いだ。
望は踊った。アクロバティックに雨を避けるその姿は芸術だった。
穴だらけになったフラジール人形の足元に膝を曲げてスライディングし、流れるようにハート型の爆弾を設置していく。
身体に設置された爆弾は派手に爆発し、花火のように鮮やかに、そしてハート型を模り散っていく。
「あァ楽しい! フツーのダンスは苦手だけど! ゆーくんの弾丸の雨を踊るのは楽しいなァ、楽しいわー!」
体をねじらせながら空中を回転し、敵の顔を片手で鷲掴み、倒立しながら爆弾を設置していく。爆発は彼の喜びの気持ちを最大限に再現していたに違いない。
「ゆーくんの雨は最高! 恵みの雨! でも……」
爆発の光に反射する眼鏡。その時の視線はどんなものだったのか、知る由もない。
「……テメェらの運勢と天候は最低らしいぜ?」
突如楪の頭上に広がる、きらりとした光。
「墜ちろ」
その短い掛け声の直後、楪の元へ堕とされた紅雷の槍。爆弾や弾丸の雨の音にも負けない巨大な音。
しかし楪は涼しげだ。そして一歩も動いておらず、怪我もしていない。――まぁ、代わりに彼の背後にいたアルマは身体を貫かれ、焼け焦げてしまったのだが。
「氷月、何かあったか?」
「いや? ゆーくんにもスポットライト必要だよねーって、明るくしてあげた!」
「全く……目立たなくていいんだよ俺は」
ヴィランが目立ってどうするんだよ、と呟きながら楪はハンドガンを一挺手に持ち、背後に向かって一発撃ち込んだ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ステラ・アルゲン
【ヤド箱】
月を見ると恋が叶う
それを望んで見に来た学生がいるなら、願い叶える剣としてその願いは守らなければなりませんね
【流星剣】を片手に【勇気】を持って敵の前に出よう
私はかつて敬愛していた主と共に戦場を駆け抜けた
今は最愛の門が傍にいる。故に恐怖など抱くことはない
集団の中を【ダッシュ】で駆け抜けつつ【流星一閃】
【高速詠唱】【2回攻撃】を駆使して敵を1体でも多く斬り捨てようか
できるだけ派手に【存在感】を持って戦うことで学生を安心させる
恐れることはありません。我々猟兵が来ましたから
ですが我々だけでなくあなた達の力も必要です。どうか力を貸してください!
学生たちを【鼓舞】するように声をかけましょう
ペイン・フィン
【ヤド箱】
ふむ……。
どうでも良いって言ってるみたいだけど……。
……ようは、愛も、恋も、知らないだけ、なのかな?
そして、愛も恋も、したこと、ないのかな?
……単なる、共生関係。むしろ、少し、かわいそう、だね。
コードを使用。
拷問具8種、自分の兄姉たち全てを複製、展開。
潰し、切り裂き、焼き、砕き、
重石で、鞭で、電撃で、毒で、
300越える拷問具の、連係した攻撃。
仲間の鼓舞も力にして、学生たちを守りながら、戦う。
……さあ、絆の力、見せようか。
ファン・ティンタン
【WIZ】狩ハ数也
【ヤド箱】で参戦
一人だった頃なら何も感じなかったんだろうけれど…
こーゆー機に来る奴ら、無粋極まりないね
色々勘違いしてる節があるようだし、一つ、教えてあげようか
【天声魂歌】を駆使して学生や仲間達へ呼びかけ【鼓舞】する
月の伝説には続きがあるんだよ(私の創作だけど)
紅月を見た二人は、後に訪れる困難を乗り越えることでより強く結ばれる、と
あなた達は今、何のために誰かと一緒にいるのかな?
一人では越えられない障害を、共に乗り越えるためじゃないのかな?
機を見れば攻め繋ぎ、時に諌め守り合う
つがいは敵だけに非ず
さぁ、私達が狩る側に成るよ
【コミュ力】で学生達に取り入り、フラジールに捕まらぬよう連携
出水宮・カガリ
【ヤド箱】ステラと、ファンと、ペインと
都合が良い関係…と、恋愛の関係の違い、とは
互いを好ましく思うひと同士が、共にいるのは、心地がいいから
その心地良さを求めて、より長く共にいたいと思うのは
…恋しくもあり、都合も良い関係、では。ないのだろうか
まあ、あのオブリビオンに恋しい関係が無い事、だけはわかるが
【錬成カミヤドリ】で【鉄門扉の盾】を最大数複製
ふらじーるに狙われそうな学生やステラを守るためにそれぞれ飛ばし、敵からの攻撃を弾く
如何なる脅威も、その門を通る事は無い(【不落の傷跡】)
命など賭けなくていい
ただ己の目に映る、己の手が届くものだけを、決して手放すな(鼓舞)
地下迷宮から出られるはずのない災魔の出現に学生達は驚き慄いていた。
誰かの手を引いて逃げる者もいれば、一人で逃げ惑う者もいる。
勿論果敢にも災魔に挑もうとする者もいるが、彼らは猟兵ほど強くもなければ冷静でもない。
今、一人の女子学生が躓いて転んでしまった。足を捻って立ち上がれない。
そこへ慌てて駆け寄る男子学生。静かに歩み寄る敵の集団から庇おうと、背を向けて女子学生を強く抱き締めた。
ずん、という大きな音が聞こえた。地響きを立てながら何かが落ちて来たような音。敵の攻撃か、もう駄目かもしれない。そう思った。
しかしそれから何も起こらない。不思議に思った男子学生はそっと後ろを向く。
彼の背にあったものは、巨大な鉄門扉。それが自分達と敵の間を妨げるように佇んでいた。
思わぬものの登場に呆気に取られていると、門の影から声が聞こえた。
「――如何なる脅威も、その門を通る事は無い」
その声と共に、うっすらと四つの人影が現れた。いつの間にそこへ人が居たのだろうか。否、彼らは人であって人ではない。
「恐れることはありません。我々猟兵が来ましたから」
白き騎士、ステラ・アルゲン(流星の騎士・f04503)はマントを翻しながら剣を構えた。
「月を見ると恋が叶う。……それを望んで見に来た学生がいるなら、願い叶える剣としてその願いは守らなければなりませんね」
「あぁ、必ず守る。必ず、だ」
門の主、出水宮・カガリ(荒城の城門・f04556)は強く頷いた。それは学生達の為か、仲間の為か、それとも――否、全てだ。
「ステラ、ファン、ペイン。行こう」
「ん、学生は任せて」
「……絆の力、見せようか」
ファン・ティンタン(天津華・f07547)とペイン・フィン(“指潰し”のヤドリガミ・f04450)が返事をすると、カガリを残した三人はそれぞれの戦場へと向かっていった。
ファンが訪れた場所は、まだ敵の手が届いていない物陰。そこには多くの学生達が隠れ、震えていた。
そこにいるのは恋人や友人を庇う姿勢をとる者、自分を守るのに精一杯の者、様々だ。
「……一つ、教えてあげようか」
まだ慣れない表情を作ろうと意識しながら、彼女はゆっくりと学生達に語り掛ける。
「月の伝説には続きがあるんだよ。紅月を見た二人は、後に訪れる困難を乗り越えることでより強く結ばれる、と」
それは自分が勝手に考えたものだけど。
「あなた達は今、何のために誰かと一緒にいるのかな? 一人では越えられない障害を、共に乗り越えるためじゃないのかな?」
学生達は顔を見合わせる。共に居た相手を置いてきてしまった学生は俯く。
「あなた達は戦う術を学んできたんだよね? 今ここで自分の力を信じなきゃ、あの紅月だって、未来を応援してくれないよ」
だけど大丈夫。そこまであなた達の心は弱くない。そう彼女は呟いた。その呟きは学生達の心を温かくさせた。
ふつふつと湧く勇気。ファンの魔法の言葉、天声魂歌は学生達の耳に届いたようだ。
「願いさえ斬り捨てる、我が剣を受けてみよ!」
ステラから放たれる流星の如き斬撃は、学生達に向けられた巨大な目玉を次々に一刀両断していく。
フラジール人形がその背後から無数の手枷、足枷、鎖を飛ばして動きを封じようとするが、
「ちょっと、邪魔」
ペインが放つ拷問具(彼の兄姉達)がそれをすぐに弾き落とした。
「あぁ……ほんと、嫌だな……」
そう愚痴を呟きながらも彼は拷問具の大群を操り、フラジール人形達を破壊していく。
「これでも、どうでも良いって……思うのかな?」
「当たり前よ、所詮人形だもの。いずれ壊れるわ」
ペインに話し掛けられたアルマは素っ気なく返した。そうか、と短く息を吐くペイン。
「……ようは、愛も、恋も、知らないだけ、なのかな? そして、愛も恋も、したこと、ないのかな? ……単なる、共生関係。むしろ、少し、かわいそう、だね」
「……もう、だから意味分からないわ!」
「分からないのなら、それで構いません」
攻撃を終えペインの隣へ着地したステラは剣を一振りし、左手を広げて胸に手を当てた。
「私はかつて敬愛していた主と共に戦場を駆け抜けた。今は最愛の門が傍にいる。故に恐怖など抱くことはない。……不思議なもので、そういう力があるのです、共に居ようと思う想いは」
自分には主がいた。確かにその主がいなくなった今、新たな相手と新たな道を歩んでいる。しかしそれは決して『どうでもいいから』などというものではないのだ。
「嗚呼、小賢しい!! 小賢しいわ!! フラジール!!」
アルマは叫んだ。新たなフラジール人形に命令し、ステラに向けて胸部から無数の鎖を吐き出させた。
「貴方も結局、それは『捨てた』も同然じゃない!!」
「捨ててなどない! だから『今』がある!」
ステラの目の前に現れた巨大な門。巨大な盾は守るべき者達を全て守る。
更に空から降り注ぐは、恐ろしい蝙蝠のように群れた拷問具達。フラジール人形とアルマを囲むと、惨く、惨く、襲い続けた。
「――さぁ、私達が狩る側に成るよ」
その声はステラとペインの背後から聞こえた。二人が振り向くと、そこへ立っていたのはファンとカガリ、そして武装した学生達。
「……おかえり」
「お待たせ」
そんなペインとファンのやり取りがひっそりとあった中、カガリは両腕を広げ、学生達に言い放つ。
「命など賭けなくていい。ただ己の目に映る、己の手が届くものだけを、決して手放すな」
赤き月に誓って、今こそ共に立ち向かうべきだ。
「……どうか力を貸してください!」
ステラの言葉に学生達は大声を上げると、愛すると心に決めた相手と共に、勇敢に災魔へと立ち向かっていった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
第2章 集団戦
『精霊をアイした術士の亡霊』
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POW : 『鈴生る月光の姿』で踊れや踊れ
【精霊の光球 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD : 『躍るエンブ』を我の前に示せ
【吹き荒れる精霊の焔嵐 】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ : 『アナタのシセン』は我と共にある
【『精霊』が視線を 】を向けた対象に、【風鼬乱舞の塊(ウィンド・エッジ)】でダメージを与える。命中率が高い。
イラスト:シキセヒロ
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
彼は精霊を愛していた。
愛して、愛して、愛して、愛して、愛して、愛して、愛して、愛して、
哀して、哀して、哀して、哀して、哀して、哀して、哀して、哀して、
……自分だけのものになった。
――嗚呼美しい。アナタは美しい。
赤き月の下でアナタと踊れて、幸せだ。
これを邪魔する者は誰だろうと許さない。
我らの世界と我らのアイの邪魔をするな。
パートナーでも仲間でもない。彼等は永遠のアイする者同士。
愛があるから、意思疎通が出来る。
出水宮・カガリ
【ヤド箱】
邪魔してほしくなければ、出てこなければよかったものを
それとも、それほど、この赤い月を求めていたのか
そちらは邪魔をしてほしくない
こちらも邪魔をしてほしくない
双方が干渉できなくなればいい、と思うのだが――どうか?
【泉門変生】でなるべく多くの亡霊達を囲い込み、視線を塞ぐ
学生達が精霊の視線に晒されぬよう、高い壁で囲う
光球もこの壁で防いでみせよう(全力魔法・呪詛、【不落の傷跡】【隔絶の錠前】)
数が多ければ取りこぼしもあるやもしれないが、
そちらはペインや学生に任せる
カガリは門で、門とは境界だ
ただ学生とお前達を隔てる、のではない
在るべき場所へ――骸の海へ、還れ
ステラ・アルゲン
【ヤド箱】
貴方の愛は一方的なもののように見える
ただ思うだけなら許されても、相手の気持ちを無視するのは自分勝手な愛だ
ファンの起こした土埃に紛れ、敵の視線を逃れつつも【存在感】を持って敵の注意を引きつける
時には斬りつけて、【ダッシュ】で離れてみようか
カガリとペインが行動を封じた敵に対して、ファンの攻撃に合わせて【全力魔法】の【流星雨】を降らす
必要とあれば【高速詠唱】の【2回攻撃】で敵を倒そう
愛する人だけでなく、信頼できる仲間がいる
学生の皆さんももちろん仲間の内、どうか手を貸してください
そう周りに声を掛けて【鼓舞】し協力を仰ごうか
ペイン・フィン
【ヤド箱】
んー……。
連係、少し、厄介かな?
……でも、こっちも負けていられない、ね。
コードを使用。
自分は、ヒットアンドアウェイで攻撃していこう。
敵の攻撃の範囲外から、攻撃の時だけ近づくように。
敵の目線に晒されないように。
使用武器は、スタンガン”ニコラ・ライト”。
ダメージよりも、気絶やマヒによる、行動封じを狙うよ。
あと、仲間の攻撃した箇所に、追加でダメージを与える感じで。
……貴方には、愛しか無い。
だから、愛した人としか、連携が取れない。
……それも、すっごく、悲しいこと、だね……。
ファン・ティンタン
【WIZ】Iしてる
【ヤド箱】で参加
これは、また…
何で皆両極端なんだろうね
愛して、あいして、その先で死んでたら命としては失格
故に、あなた達は骸の海へと堕ちた
…みんなは、あんな風には、誰かと歩むべき未来を失っちゃダメだよ
【精霊使役術】で土精を使役
敵は質量の無い攻撃が多い
精霊の中でも実体としての存在感が強いあなたの力、上手く遣わせてね
敵の術起点となる視線を阻害すべく、土精の土埃で敵から味方陣営の人【物を隠す】
土埃の粒子は敵味方の挙動を探るセンサーとしても利用し、戦況の【情報収集】実施
敵の隙を見計らい、石礫の雨もお見舞いしようか
必要に応じて、適宜視界を晴らす連携も
ペイン、巻き込まれないでね
声掛け、大事
傍から見れば仲睦まじく、それはそれは美しい二人だった。
しかし、それが羨ましいとは思えないのは何故なのだろう。
「何で皆、両極端なんだろうね」
ファン・ティンタン(天津華・f07547)は首を傾げる。
「愛して、あいして、その先で死んでたら命としては失格。故に、あなた達は骸の海へと堕ちた」
災魔――オブリビオンとして今ここにいる時点で、彼(或いは彼ら)は何かを誤ってしまったのだろう。
「貴方の愛は一方的なもののように見える。ただ思うだけなら許されても、相手の気持ちを無視するのは自分勝手な愛だ」
ステラ・アルゲン(流星の騎士・f04503)のハッキリとした発言。それは本音でもあり、相手を挑発するものでもあった。
術士は黙ってステラへ向け指をさすと、その方向へ精霊が流れるような視線を向ける。瞬間、吹き荒れる突風がステラを襲った。
「ファン!」
「――森羅万象に宿る精霊達よ、私の声を聞いて頂戴」
この風を待っていたと言わんばかりの掛け声。ファンがすぐさま呼び出したのは土の精霊。広げた手のひらにそっと息を吹き掛けると、その優しい吐息とは正反対である荒れた土埃が発生した。
敵の精霊が発生させた突風に乗せて視界が悪くなっていく。猟兵達や学生達の姿を見失った術士と精霊はお互いに身を寄せ合い攻撃を中断させた。
「いずみやいづる黄泉戸の塞。我は世を隔つ磐戸なり」
その詠唱と共に他の術士達も巻き込むように周囲に光の線が走る。それは囲むような円を描くとそこから迫り出し現れたのは黄金城壁。その高い壁の正体は出水宮・カガリ(荒城の城門・f04556)だ。
「カガリは門で、門とは境界だ。ただ学生とお前達を隔てる、のではない。在るべき場所へ――骸の海へ、還れ」
不動の門は誰にも破る事は出来ない。例えそれが深い愛で結ばれた者同士であろうと。
月光にも負けぬ輝きを放つ光球を精霊が掲げても、門はその光を外へ通さなかった。
「少しだけ晴らすよ。ペイン、巻き込まれないでね」
「……ん」
土埃の何処かから小さな声が聞こえた。ファンの呼び掛けに短い返事をしたのはペイン・フィン(“指潰し”のヤドリガミ・f04450)。
カガリの門の中に充満していた土埃が少しだけ視界が晴れると、一部赤い霧が混ざっているのがちらりと一瞬だけ見えた気がした。
言ってしまえば、それがペインだ。
「……逃がさない」
各所、ちらりと現れては消える赤い霧。それを目にした術士は次々と精霊だけを残して倒れていく。
罪背負う者に逃げ場など無し。瞬間移動をしながら敵へ近付き、腰を低く落としたまま拷問用警棒型スタンガン“ニコラ・ライト”で動きを封じていくペイン。
「……貴方には、愛しか無い。だから、愛した人としか、連携が取れない」
――それも、すっごく、悲しいこと、だね……。
「愛する人だけでなく、信頼できる仲間がいる。その違いが敗因に繋がったようですね」
その声は頭上から響いた。上を向けば、門の天辺へ立つステラとファンの影がうっすら見える。
「門の外へ耳を澄ませなさい。聞こえませんか? 私達の仲間の声が」
門の外から聞こえるのは、勇気を出した者達の叫ぶ声。それは威勢の良い鼓舞であったり、詠唱する声であったり、武器を振るう声であったり、様々だ。
そう、これはカガリの門で囲めなかった術士と精霊に戦いを挑む学生達の声だ。
「邪魔してほしくなければ、出てこなければよかったものを。それとも、それほど、この赤い月を求めていたのか」
憧れの感情は生きた人間と同じままか、とカガリは呟く。
「しかし残念だ、もうここはお前達の場所ではない。この庭も、あの月も」
「これで終わりね。ステラ、行くよ」
ファンと息を合わせてステラも剣先を下へ向ける。
土の精霊と共に降らせる、無数の石礫の雨と流星の雨。それらはカガリやペインによって逃げる術を失った術士と精霊達を無慈悲に襲った。
「……あなたも、みんなも、あんな風には、誰かと歩むべき未来を失っちゃダメだよ」
「……」
瞬間移動によっていつしかファンの隣へ居たペインに、彼女は静かに呟いた。ペインは消滅していく敵を眺めながら、沈黙という返答をファンに返した。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
月待・楪
氷月(f16824)と
お前らがどんだけ愛し合ってよーが知ったことじゃねェな
大体精霊だから愛したのかソイツだから愛したのか
はっきりしてないやつに興味もねェし
氷月、たまには俺が前線に出てやる
【ダッシュ、スライディング】で至近距離に移動したら【先制攻撃、零距離射撃、クイックドロウ】して怯ませたところに雷花に持ち変えて【傷口をえぐる、串刺し】
敵の攻撃は【見切り】からの【thistle】で雷花に雷撃を纏わせて【カウンター】
愛し合う、なァ
…Hi,darling Please keep holding my hands.
Only you can make me happy or cry.
…いや、すげー嬉しい
氷月・望
楪(f16731)と
アドリブ等歓迎
我らのアイの邪魔をするな、ねェ
んじゃ、敢えてこう言ってやろうか?
テメェらこそ、楪との赤月デートの邪魔すんじゃねぇよ
お、珍しー!
楪が前線とか、俺がバッチリサポートするっきゃない!
精霊とやらの視線が楪に向けられる前に、
【先制攻撃】で俺が先に視認、【疾駆せし雷】で攻撃機会を奪おうと
ソレが無理なら楪が動き易い様に、有刺鉄線の赤雷を操って
【恐怖を与える】【範囲攻撃】【だまし討ち】
……楪が避け易そうな攻撃は敢えて撃たせて、カウンターし易い様に
んー……OK, But not enough.
(手を繋ごうとしつつ)Only to all, you.
……ちょっとクサかった?
踊る踊る、精霊と術士は踊る。
もうそこには――いないのに。
「お前らがどんだけ愛し合ってよーが知ったことじゃねェな」
月待・楪(Villan・Twilight・f16731)は二人の踊る姿を見るなり冷たく吐いた。
「大体精霊だから愛したのかソイツだから愛したのか。はっきりしてないやつに興味もねェし」
「そうだぜ!」
なんて、楪の隣でへらりと笑いながら真似をする氷月・望(夢幻への反抗・f16824)。
「愛し合う、なァ。……こうやってすんだよ」
「……Hi,darling Please keep holding my hands. Only you can make me happy or cry.」
「え? んー……OK, But not enough.」
急に振られて笑顔はそのまま、そしてまんざらでもなさそうに。視線を逸らして目をぱちくりさせた後。
「……Only to all, you.」
うろうろ揺らしながらも、望の手は楪の手へ。
「……ちょっとクサかった?」
「いや、すげー嬉しい」
「じゃ、充電終わり」
握り返したかと思えばパッと離して走り出す楪。
「え、えっ。何だよさっきのは! 充電て、もう終わりかよ! って、ん? お、珍しー! 楪が前線とか、俺がバッチリサポートするっきゃない!」
相変わらずころころと変わる望の表情。楽しそうなら何よりと頭の片隅で思いながらも、楪は術士と精霊の下へ向かう。
荒れ狂う焔色の嵐に突っ込むと、ふわりと浮かぶ勢いに乗せて大きく飛び上がった。楪が蹴り上げた足元からは地面を這う有刺鉄線の赤雷が術士と精霊の間を引き裂くように通過する。
「踊るなら足元に御注意、痺れても知らねぇよ?」
望にダンスを中断させられた事で術は解け、焔色の嵐がふと消え失せる。楪は大ジャンプからの急降下に身を乗せ、敵に急接近したのち、二挺の拳銃を撃つ、撃つ、撃つ。
弾丸の雨を喰らい怯ませた隙に楪は二人の間へ着地。手に持つ拳銃をダガーへと持ち替えれば。
「少しでも手が離れれば何も出来ないのか? ……ただの甘ったれじゃねーか」
ぱり、と地面を伝う赤雷が刃に絡む。それは優しくも鋭く、刃――雷花を強化させた。
望の雷撃を纏った楪の刃。それは攻撃の手段を見失った術士の心臓を貫き、悲しそうに腕を伸ばす精霊と共に消し去ってやった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と
人と精霊か
同じ存在でない者に手を伸ばす勇気は俺には無かった故その覚悟は尊く眩しいが…と
…ああ、共に踊るか
あの二人の死出の花道をせめて美しく送ってやろう
戦闘と同時に『先制攻撃』
『高速詠唱』にて【ジャッジメント・クルセイド】を敵へ
俺の出来る唯一穢れて居らぬ攻撃故に
…宵の星も本当にいつ見ても美しいな
その後はメイスにて『なぎ払い』ながら攻撃を
背は宵が護ってくれて居る故、安心して動けるからな
俺は初めて好いた相手とは共に逝く事は出来んかったが…二人共に逝けるのならば寂しくは無かろう?
…俺も次こそは共に逝ければとは思うが…
まあ、宵が朽ちる時はまだまだ先ゆえ、俺達は長い花道になりそうだが、な
逢坂・宵
ザッフィーロ君(f06826)と
愛についてはまったく同意ですし
精霊術を齧る者として親近感を覚えますが
さぁ、踊りましょうザッフィーロ君
僕たちの踊りを、彼らにも見せて差し上げようではありませんか
「属性攻撃」「範囲攻撃」「鎧無視攻撃」「高速詠唱」「全力魔法」をのせた
「一斉発射」の【天撃アストロフィジックス】で敵を攻撃しましょう
僕の方へと攻撃が来そうであるならば「オーラ防御」で防ぎつつ「カウンター」をし
「衝撃波」と「吹き飛ばし」でもって距離をとりましょう
オブリビオンには生きる歓びはわからないでしょう
それがきみたちと僕たちの、違いです
……ふふ、ともに逝く日がたとえ来ても
僕ときみとはずっと一緒ですよ
「人と精霊か」
互いの肩に手を置き、もう片方の手はしっかりと握り締め。回るオルゴールのように踊る二人をザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)は遠くから見つめた。
「同じ存在でない者に手を伸ばす勇気は俺には無かった故、その覚悟は尊く眩しいが……」
なんて哀しい輝きなのだろうか。
「精霊術を齧る者として親近感を覚えますが……アイ、ですか」
彼らに何が起きたのかは分からない。何にせよ、このような形のアイも存在するという事を、逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)は初めて学んだ。
「骸へとなってしまった今、オブリビオンには生きる歓びは分からないでしょう。それがきみたちと僕たちの、違いです。……さぁ、踊りましょうザッフィーロ君」
僕たちの踊りを、彼らにも見せて差し上げようではありませんか。宵はそう語り掛けると。
「……ああ、共に踊るか」
あの二人の死出の花道をせめて美しく送ってやろう。ザッフィーロは優しくそう返した。
何時しか何処かの書物に書いてあった。
お姫様は王子様と出会った時、他の参加者達に囲まれ会場の真ん中で踊り、夢の魔法が解けるまで他の誰よりも美しく輝いたという。
参加者達がお姫様と王子様へ向ける視線は――そう、嫉妬。
「まさに同じ状況じゃないですか」
宵とザッフィーロの周りには踊り続ける術士と精霊のカップル達。そして精霊はちらりちらりと二人を見る。髪を撫でていた風は次第に強くなり突風に成り代わっていった。
「やれやれ、これだとまともに踊る事も出来ない」
ザッフィーロは宵の肩を抱き自分の方へ寄せながら、指先を周囲へ向けてぐるりと回し指し示す。
次々に術士と精霊の頭上が輝き出す。その聖なる輝きは眩しく発光すると、白い光線を降らせ二人を貫いていった。
「ザッフィーロ君、大丈夫ですか?」
「何、問題ない。背は宵が護ってくれて居る故、安心して動けるからな」
そっと自身の体重を相手に預けながら、宵はザッフィーロや自分の周囲をオーラで覆い突風を反射していた。踊れなくとも、近付けまいと。
「――太陽は地を照らし、月は宙に輝き、星は天を廻る。そして時には、彼らは我々に牙を剥くのです。さあ、宵の口とまいりましょう」
赤い月。輝く空。降り注ぐ流星は宵とザッフィーロを避けるように降り立ち、自分達以外の踊る者を薙ぎ払っていく。
「……宵の星も、本当にいつ見ても美しいな」
それは穢れていない攻撃が少ない故に感じられるもの。上を見るべきか下を見るべきか悩む程に。
「俺は初めて好いた相手とは共に逝く事は出来んかったが……二人共に逝けるのならば寂しくは無かろう?」
思わず零れたその言葉に、はて、と宵はザッフィーロの顔を見上げ。
「俺も次こそは共に逝ければとは思うが……まあ、宵が朽ちる時はまだまだ先ゆえ、俺達は長い花道になりそうだが、な」
彼は気付いていないのだろうか。言葉を続けるその様子に、少し息を吐いてから小さく微笑み。
「……ふふ、ともに逝く日がたとえ来ても、僕ときみとはずっと一緒ですよ」
その時まで、僕ときみはこうして踊り続けているのでしょう。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『心喰の亡我竜』
|
POW : 「ちょうだい」
【躊躇】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【存在を奪われた影】から、高命中力の【心を求める腕】を飛ばす。
SPD : 「おいで」
戦闘用の、自身と同じ強さの【きみの大切な人】と【きみの大切な物】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
WIZ : 「来ないで」
【悲痛な慟哭に呼応する炎】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
イラスト:春告百合
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ニルズヘッグ・ニヴルヘイム」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
健やかなる時も、病める時も、
喜びの時も、悲しみの時も、
富める時も、貧しい時も、
これを愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くす事を誓いますか?
はい、この穢れた世界から愛する人達を守る為、
私は命ある者達を殺し、真なる自由の世界へ導きましょう。
私は愛する人達を救いに、ここへ来たのです。
死こそが『愛』であり、『希望』なのですから。
舞踏会もそろそろ終わりが近い。
屋上で不思議な人影を見たという学生の報告を頼りに、猟兵達は屋上へと向かう。
そこに佇んでいたのは、真白なドレスに身を包んだ竜だったという。
「嗚呼、愛する人達よ、可哀想に。皆あの赤い満月に狂わされてしまったのね。早くこんな危険な世界から、貴方達を救ってあげなきゃ」
さぁ、輪を作って踊りましょう? 輪舞曲というのは、愛と希望で出来ているのだから。
恐怖を覚え、敵わないと感じた学生達は退却をし始めた。しかしそれは決して逃げる為ではない。まだ残る残党を討つ為だ。
そして猟兵達はそれぞれの思いを胸に、最後の戦いへと身を投じる。
氷月・望
楪(f16731)と
アドリブ等歓迎
可哀想?冗談にしては笑えないねー?
……俺も狂わされてるって点は否定しないケドさ
好き好んで狂ってんだ、テメェの意見押し付けんじゃねェよ
楪こそ、偽物サンが御登場らしいケド?
えー、酷くねぇー?つか、偽物の楪……無愛想過ぎ!
俺は楪の偽物に接近戦を仕掛ける
サイバーアイで攻撃の軌道などを【情報収集】して回避を試みる
隙を見て、投擲用ダガーで【先制攻撃】【暗殺】を
って、あっぶな!?
そっちこそ余所見すんなって、の!ダガーを適当に【投擲】して仕返し!
偽物には容赦なく、ダガーを突き刺した部分を狙い
『疾駆せし雷』で【傷口をえぐる】
テメェに【終雷】は勿体ねぇわ、殺意磨いて出直してこい
月待・楪
氷月(f16824)と
可哀想?
どこが?
テメェに愛されるのも救われるのもお断りだ
真っ赤な満月は気に入ってるし
まァ…狂わされてるってのは否定しねーけど
見ろよ氷月
お前の偽物がご登場だ
見た目だけなら真面目な顔してる分、偽物のが上かもな?
攻撃を【見切り】ながらわざと偽物の至近距離で【ダンス・挑発】
ついでに数発氷月に向けて撃ち込む…余所見すんなよdarling?
ハッ…お前以外に興味ねェよ、望
【クイックドロウ・零距離射撃】からの【傷口をえぐる・2回攻撃】で偽物を仕留めようとすんの
は【フェイント】で【魔弾・疼木】を敵に
見た目は確かにいいが
殺意も狂気も
痺れるくらいの強さも想いも
何もかもが足りねェんだよ、バァカ
狂い狂わされ、尚それが快楽だと。
事実を受け入れ踊る彼らは何を想う。
「可哀想? 冗談にしては笑えないねー?」
氷月・望(夢幻への反抗・f16824)のへらりとした笑顔は、今は何処にもない。
「好き好んで狂ってんだ、テメェの意見押し付けんじゃねェよ」
言葉で噛み付く望に、竜は嘆いた。
「嗚呼、駄目よ。世界に『そう思い込ませられている』の。真の世界は死の先にあるわ」
「それが愛であり救いであるってか? テメェに愛されるのも救われるのもお断りだ」
月待・楪(Villan・Twilight・f16731)も既に聞く耳は持っていない。
「あの真っ赤な満月は気に入ってるんだ。朝日が昇る前にさっさとテメェを片付けねぇとな」
「……そう、分かったわ。私からの愛の形を変えればいいのね」
自分の声が届かないと分かれば、それ以上無理に説得なんてしない。――自分からは。
自ら一歩退く竜。その代わり彼女の前へゆらりと現れた炎の灯。そこから形作られて現れたものは。
「……見ろよ氷月。お前の偽物がご登場だ」
静かに驚き、だけど平常心は保ち。楪は現れた人物を見るなり思わずにやりと微笑んだ。
「楪こそ、偽物サンが御登場らしいケド? ……わ、すげ、そのまんまだ」
最後は小声でぼそりと。まるで鏡でも見ているようだと、望は体を揺らしてまじまじと眺めた。
顔、体型、服装、癖、全てがコピーされた存在が二人。楪と望、互いの大切な人。
偽楪は拳銃を引き抜くなり、何の前触れもなく望を狙って数発撃ち込んだ。おおっと! とギリギリ回避する望だったが、その右頬には一筋の赤色が引かれる。
「……よりによって顔に傷を付けやがって」
舌打ちをした望はダガーを握り、偽楪に向かって駆け出す。その目には、愛する者へ向ける視線などない。ただただ溢れる殺意の視線だ。
『……氷月、お前、俺にそんな目ェ向けるのかよ』
「るっせーな偽物は黙ってろ!」
悲しそうな偽楪の呟きに望は更に激怒し、ダガーを振るう。
似れば似る程、許せなくなるから。
『ゆーくん! ゆーくんなら……俺の赤雷、受けてくれるよな!』
偽望は無邪気に笑いながらその瞳を光らせた。地表を這う赤雷は真っ直ぐに楪の元へ、待ち遠しいと言わんばかりに向かってくる。
「あぁそうだな」
そう短く返しながら、楪は跳躍した。脚に絡み付こうとする赤雷もするりと抜けると、着地した場所は偽望の目の前。
どん、と相手の体を強く押し出し傾けたかと思えば。
「……ふぅん、見た目だけなら真面目な顔してる分、偽物のが上かもな?」
『えっ……』
「えっ……」
どちらの望も同じ反応をした。押し倒されバランスを崩した偽望を、楪が片手で背中を抱き抱えたのだから。
「ここで氷月に殺されるなら本望かもな」
まるで社交ダンスのワンシーンのようだった。確かにそれは理想の光景。だけど、何かが違う。
「(えっ、違……え……?)」
確かにあの中に自分はいるのに、自分ではない。
混乱し戸惑う望に、楪が向けたものは銃口。
「ハッ……お前以外に興味ねェよ、望」
発砲の音。望には避ける事が出来ない。
「余所見すんなよdarling?」
落ち着きを取り戻せたのは、音が聞こえてから数秒も経った頃だった。背後の気配にハッと気が付き振り向くと、そこには楪の弾丸が肩や腹部に命中し、ふらりとよろける偽楪の姿があった。
「……おっ、あっ、あっぶな!?」
色々な意味を含めたその発言。じわりじわりと、やっと楪の心境を読む事が出来れば、望はダガーの持ち方を変え、
「そっちこそ余所見すんなって、の!」
楪に向けて仕返しだと言わんばかりに思い切りダガーを投げ付けた。楪は偽望の肩と手を取りくるりと一回転。ダガーは踊る偽望の背中に深く刺さる。
「見た目は確かにいいが……殺意も狂気も、痺れるくらいの強さも想いも、何もかもが足りねェんだよ、バァカ」
楪の拳銃は偽望の左胸に口付けをする。彼は言った、もう決して逃がさない、と。
「テメェもだよテメェ。他人事みてぇに突っ立ってンじゃねぇよ」
先程ダガーを投げた勢いに乗せて体を偽楪へ向ける望。空浮かぶ満月のように、その瞳を赤く赤く輝かせる。
「テメェに終雷は勿体ねぇわ、殺意磨いて出直してこい」
切り傷と銃弾による傷を睨み付ければ、有刺鉄線の形をした赤雷は偽楪の傷口を抉り、縫い、貫いた。
同時に背後から聞こえた銃声。偽物は炎の様に燃え盛り、風と共に静かに消え去っていった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
逢坂・宵
ザッフィーロ君(f06826)と
とんだ邪教にも似た愛の使徒がいたものですね
死が愛というならば――あなたを倒すことこそもあなたの言う愛になるのでしょうか?
僕の愛はただ一人の伴侶へのものなので
あなたに僕がさしあげられるのは『哀』ですがねと笑って
先陣を切るザッフィーロ君から名を呼ばれれば 応、と
「高速詠唱」していた「鎧無視攻撃」「属性攻撃」「全力魔法」をのせた
【サモン・シューティングスター】で攻撃しましょう
悲痛な慟哭に呼応する炎が繰り出されたならば
「吹き飛ばし」で相殺を試みつつ「オーラ防御」で防がんとします
僕の心は彼のもの、彼の心は僕のもの――
しかしながら互いを想いあう、これが僕たちの愛です
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と
死こそが愛で希望だと…?
月に狂わされて居るのはお前の方ではないのか?
…まあ、良い
愛を向けられるのは俺は一人だけで充分だからな
代わりにお前の言う死という愛を返してやろう
戦闘と同時に地を蹴り敵へ間合いを詰め『先制攻撃』
相手の下腕部へ左手を伸ばし【鍛錬の賜物】にて掴み地へ叩きつけんと試みよう
バランスを崩したならば宵、と声を投げ攻撃を願おう
その後は右手のメイスにて『2回攻撃』と【鍛錬の賜物】にて叩きつけつつの攻撃を試みて行く
敵に躊躇の感情は抱かぬが影を伸ばされたならばメイスで叩き落とし抵抗を
…俺の心は背を預ける伴侶の物故に
求められてもまあ、やれんが、な
貴方がそれを『愛』と呼ぶのなら、
こちらも『愛』を差し上げましょう。
「とんだ邪教にも似た愛の使徒がいたものですね」
逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)は深く溜め息をついた。それは『呆れた』というよりも『哀れだ』という感情に近い。
「死が愛というならば――あなたを倒すことこそもあなたの言う愛になるのでしょうか?」
「目的のある死を齎すのならば、それは愛でしょう。ただ殺すだけの無慈悲な死は愛ではないわ」
「成る程。ちゃんと意味のあるものである事は同じなのですね」
確かに意味や理由のない愛など愛ではない。そこだけは同意しましょうと宵は皮肉めいた笑みを見せた。
「僕の愛はただ一人の伴侶へのものなので、あなたに僕が差し上げられるのは『哀』ですがね」
「まぁ、何にせよ安心した。俺達からもお前へ愛を示す事が出来るのだな」
ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)は堂々とした態度でメイスを握る。
「どんな形にせよ、愛を向けられるのは……俺は一人だけで充分だ。代わりにお前の言う死という愛を返してやろう」
死という愛を振り撒くと言うのなら、お前もそれを望んでいるのだろう? ――いや、既にお前は骸なのだがな。
先に動きを見せたのはザッフィーロだった。力強く地を蹴ってみせると、巨体にも関わらず素早い動きで竜の元へ接近する。竜とて外見は小柄な少女、彼と並べばその体格差は巨人と子供にも等しい。
ザッフィーロは少し屈み、竜の燃える右手をそっと握り締める。
「済まないが、ダンスは不慣れなもので。お前に合うステップが踏めると良いのだが」
す、と立ち上がると、竜の体はいとも簡単に、人形のように空中へ浮いた。
ふわりと浮かんだかと思えば――次の瞬間、大きな音が屋上にこだました。
「失礼」
力強く腕を引かれ、地面へ叩き付けられた竜。綺麗に着地など出来る筈がなく。彼女に短く詫びるザッフィーロだが、その声や表情に反省の色はない。
「宵」
「えぇ」
愛しい人から名を呼ばれれば、すぐさま返し。宵刻の書の頁をぱらりとめくる宵。星の魔法陣が描かれると、そこから楽しそうな声を上げながら小さな光が飛び出した。
「頼りにしてますよ、皆さん」
様々な姿をした星の精霊達は自由に飛び回る。月明かりだけだった赤い戦場が、ぽつりぽつりと明るくなっていく。
「……嫌」
竜は呟いた。その拒絶はザッフィーロによる攻撃の事も指していたが、どちらかと言えば今目の前を通り過ぎていったものを指していた。それは、一匹だけ存在していた『赤い星の精霊』。
「赤い光……狂気の色……嫌、嫌……」
それまで静かな口調だった竜は突如取り乱した。ぱち、ぱち、と彼女の体が発火し始め、それは徐々に激しくなっていく。
「……まさか月に狂わされて居るのはお前の方ではないのか?」
ぽつりと問いを投げ掛けた瞬間。
「来ないで!!」
「ザッフィーロ君!」
重なる声。爆発したかのような衝撃。竜の悲鳴と共鳴し、炎が火の粉を撒きながら飛び散る。
名を叫ぶ宵は炎に耐える為、星の精霊達の力を借りてオーラを展開する。
竜の手を取っていたザッフィーロは無事だろうか。精霊達を飛ばしたにせよ姿が見えないのは心配だ。それに視界も悪い。
「ザッフィーロ君、僕の声は届いていますか……?」
書物を持つ手を横に振れば、風の衝撃波が炎を吹き飛ばし、宵とザッフィーロの間へ道を作る。
「何、声も想いも届いている。俺の心は背を預ける伴侶の物故、な」
晴れた視界の先に立つ祭服の男、ザッフィーロ。彼の体を纏うは穢れ無き光のオーラと輝く星々。精霊達の応援によって彼は奇跡的に無傷だ。
更に彼は竜の腕を放した様子はない。炎のステージ上にて手厚くエスコートしてあげたのだろう。周囲の地面は何度も何かを叩き付けたかのように破壊されている。竜は力なく項垂れている。
――嗚呼、この人はいつも当たり前かのように返事をする。心配して損だっただろうか。
宵は肩をすくめ苦笑した。
「……全く、きみはエスコートが出来ていませんね。僕の時は優しくして下さいよ?」
「善処しよう。あの満月が落ちないうちに、な」
――嗚呼、きみは何処まで僕の心を奪うつもりか。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ステラ・アルゲン
【ヤド箱】
死が愛と希望なものか
あるのは終わりだけで……カガリ?
何をしている。それを壊した所で私が死なないだろうが!
怒りを抑えることなく偽物の私が壊される前に彼を強引に引き剥がす
お前は一人で死んでいろ
自分の偽物を容赦なくぶった斬り
天満月で彼の傷を治療
敵の無差別な炎は敵の周囲に全力魔法と高速詠唱でオーラ防御を展開し防御
私はお前を殺さない
でも一緒に死んでくれるならいい
前にお前が私を殺すなら一緒に死んでくれと願ったことがある
死が二人を分かつまで?
冗談じゃない
私の本望は彼と一緒にいること
死んでも傍にいるつもりだ、地獄の果てまで追いかけてやる
だから貴様の救済など必要ない
竜を鎧砕きの勢いで斬り飛ばしてくれる
ペイン・フィン
【ヤド箱】
大切な人は、恋人、ファン
大切な物は、自分の兄姉である、指潰し以外の拷問具
……ん
前2人も、厄介だったけど……
……すごく、嫌な敵、だね
……でも、やりようは、あるかな
真の姿を解放
数歳程度幼くなって、血霧のようなモノを纏う
技能使用。
情報収集、見切り、残像、目立たない、聞き耳、第六感、迷彩、武器受け、世界知識、忍び足、視力、暗視
情報収集系技能で、攻撃予測と、竜の位置確認
回避系、防御系、隠密系技能で、攻撃をやり過ごすよ
そして、一瞬でも、竜の姿を見たら、その瞬間にコードを使用
……ダメージ受けたら解除なら
本体狙いの方が良いから、ね
竜の指を指潰しで思いっきり締め上げようか
ファン・ティンタン
【SPD】希望とは
【ヤド箱】で参加
死が愛で希望と言うのなら、あなたの幸せはさぞ無味乾燥なモノなんだね
生の苦悩と困難があるからこそ、人の生涯は輝きを増す
無の水平線たる死は、幸福とは対極だよ
私の大切なペイン
私自身たる【天華】
写し身如きが、真の意味で噛み合うとでも?
【呪詛】を孕むペインが【破魔】の護刀である【天華】を扱えば、どうなるか
偽物に模せる関係じゃないんだよ
機を見て、竜姫へ【天華】を【投擲】すると共に【嘘針誕懐】を発動する【2回攻撃】
死が愛だと言うなら、私があなたに死を贈ってあげる
人を幸せにすべく殺すと言っておいて、自身が殺される事に抵抗はしないよね?
“どう?死ねそうだね、嬉しいでしょう?”
出水宮・カガリ
【ヤド箱】
あいするから、殺して救う、ではなく
すき、の気持ちが過ぎて、壊してしまいそうになった事なら、あるな
(召喚された「大切なステラ」が、「大切な彼女の本体」である流星剣を手にした状態で現れ)
【錬成カミヤドリ】で複製した【鉄門扉の盾】で防御しながら彼女との距離を詰め、一突きの間合いまで来たら――彼女ごと覆って、その剣を深く受け入れる
お前は、カガリに閉じられるのが好きで
カガリは、お前に殺されるのが本望、だからな
…ああ、流石に、このまま抱き締めて壊したら
「本物」に、しっと、されてしまうかな
偽物を壊す直前に、ドレスの女を盾で囲い炎上させる(属性攻撃)
ふふふ…ステラの、そういう激しい所も。すき、だな。
希望とは。愛とは。真とは。
何故彼らに魂は宿ったのだろうか。
「どうしても、私の愛を受け止めてくれないのね」
「えぇ」
「それはどうして?」
「生の苦悩と困難があるからこそ、人の生涯は輝きを増す。無の水平線たる死は、幸福とは対極だよ」
白い一振りの護刀、ファン・ティンタン(天津華・f07547)は竜に向かって言い放つ。
「死が愛で希望と言うのなら、あなたの幸せはさぞ無味乾燥なモノなんだね」
嗚呼然し。彼女が愛してしまったのは拷問具。生への苦痛を与えるもの。
では彼は彼女に苦痛を与え、それによって生涯を輝かせるのか?
否。
「私も、ペインも、『ヒト』となった」
この身になった事で覚えた愛を、私は信じるよ。
「えぇ、分かったわ。やはり私の口から愛を伝えようとするのが悪いのね」
覚えたわ、と言わんばかりに竜はドレスの裾を摘まんで一礼した。足元から広がる炎は、ゆらりゆらりと姿形を変えていき、猟兵達の心にしまうものを映し出す。
「……ん」
ペイン・フィン(“指潰し”のヤドリガミ・f04450)は急に悲しい気持ちを覚えた。自分の目の前に現れた、恋人のファン、そして兄姉達。……そして『彼女』を握った自分自身。
「……すごく、嫌な敵、だね……でも、やりようは、あるかな……」
「ペイン、私の大切なペイン」
ファンは隣に居るペインの顔を覗く。その表情は何処か穏やかだ。
その顔、その瞳。守らなくてはいけないもの。忘れてはいけないもの。それをしかと目に焼き付けて。
「……大丈夫。行くよ」
ペインの言葉にファンも頷き。二人は幻影に向けて立ち向かう。
「……やはりそうか」
出水宮・カガリ(荒城の城門・f04556)は心の何処かで安心した。目の前に現れた大切なものが彼女で良かったと。
「あいするから、殺して救う、ではなく。すき、の気持ちが過ぎて、壊してしまいそうになった事なら、あるな」
白く輝く剣を手に、凛々しく立つその姿。本物とそっくりだ。
『……カガリ』
偽物はそっと囁いた。
『私は城門を守ると誓いました。……分かりますね?』
「分かるとも」
カガリはそう返すと、自身の周囲に複製した鉄門扉の盾を召喚させる。そして身構える事もせず、ただ一歩一歩と偽物へと歩み寄る。
偽物が剣先をカガリへ向け流星群を降らすが、盾が傘替わりとなり舞台の花道を作る。
花道を渡り、二人は出会った。偽物の肩へ腕を伸ばし手を置く。
「……カガリ? お前、何を」
ぐさり。
「カガリ……っ!?」
どちらの声だったのだろう。まぁ、今は些細な事か。
「……お前は、カガリに閉じられるのが好きで、カガリは、お前に殺されるのが本望、だからな」
確かにお互いは向き合っていた。不落の城門は流星剣によって貫かれた。
腹部を貫かれても尚、カガリは微笑む。両手でみしりと偽物の肩を強く握り締めていたが。
「お前の愛なのだろう? これくらいで叱る訳がないだろうに。……しかし、流石に、このまま抱き締めて壊したら……『本物』に、しっと、されてしまうかな」
「嫉妬だと? 違う! それを壊した所で私が死なないだろうが!」
カガリの背後から聞こえる怒号。肩を掴まれ、強引に偽物と引き離され、地面に叩き付けられる。
『邪魔をしないで貰えないか、私』
「邪魔だと? 己を汚した者が何を言う!」
ステラ・アルゲン(流星の騎士・f04503)は怒りのままに剣を振るい、更に二人の距離を遠のけた。
「お前は一人で死んでいろ」
自分の事は自分が一番知っている。ステラは剣先を回し素早く偽物の剣を弾き飛ばすと、何の躊躇いもなくその体を切り刻んでやった。偽物は白い炎に包まれ消えていく。
「ふふふ……ステラの、そういう激しい所も。すき、だな」
「冗談じゃない」
声は怒りに震えている。しかしカガリに向ける視線は悲しみに溢れている。その証拠に彼女の祈りはすぐさま満月に届いた。カガリの腹部の傷は輝く月光により塞がれていく。
今すぐ彼の頬を一発引っ叩いてやりたい所だが、それは全てが終わってからにしてやろう。
『どうしたのペイン、逃げないで頂戴』
偽ファンの声など今のペインには届かない。真の姿を解放し、普段より幼くなった体で戦場を駆け巡る。
呼び出した精霊による攻撃や襲い掛かる拷問具の軌道を冷静に予測し、血にも見える赤い霧を残しながら避けていく。
「写し身如きが、真の意味で噛み合うとでも?」
偽ペインが『自分』を握り締め素早く斬り掛かって来るのだが、ファンはそれを軽々と避けてみせる。
「『呪詛』を孕むペインが『破魔』の護刀である天華を扱えば、どうなるか……偽物に模せる関係じゃないんだよ」
そう、偽ペインが護刀を扱い、偽ファンが拷問具を操る。それが既に現実とはかけ離れているのだ。だから二人は惑わされる事も、何かを迷う事もなかった。
「ファン」
空中を飛ぶ様に偽ファンからの攻撃を避けつつ、ファンの元へ合流するペイン。
「右奥の柱に、いる」
「ありがとう」
周囲の様子が分かれば、後に狙うものはたった一つ。
『……ファン』
「退きなさい」
偽物に用事などない。ファンは偽ペインの持つ護刀を弾きながら、そう冷たく吐いた。
「嘘八百より出づる針千本、その痛みは偽りの大きさと知れ」
ファンは詠唱と共に魔力を纏った天華をとある方向へと投げ付ける。そこは先程ペインが伝えた右奥の柱。そう、竜の立つ場所。
「……逃がさない」
ファンの投げた天華を避けようとした竜。しかしその体は動かなかった。いつの間にか背後に現れたペインの拷問器具によって動きを封じられていたのだ。
「偽物が消えるなら、本体狙いの方が良いから、ね。……指潰しで、思いっきり締め上げようか」
竜の細い指をペインの本体である親指潰しが覆い隠す。次に聞こえるは、竜の悲鳴。
彼女へ降り注ぐものはまだ終わらない。ファンの天華は竜の胸部へ突き刺さると同時に、帯びていた魔力は無数の針となり広がる。
「どう? 死ねそうだね、嬉しいでしょう?」
傷付く事のなかった偽物達が炎となって消え行く様を見届けた後、ファンは竜の方へ振り向きやんわりと微笑んでみせた。
「死が愛だと言うなら、私達があなたに死を贈ってあげる。人を幸せにすべく殺すと言っておいて、まさか自身が殺される事に抵抗はしないよね?」
「う……!」
広がる苦痛。突き刺さる針。
そして、カツンカツンと近付いてくる足音。それは憤怒を心に宿した白き騎士。
「死が二人を分かつまで? 私の本望は彼と一緒にいること。死んでも傍にいるつもりだ、地獄の果てまで追いかけてやる」
勝手に死ぬ事は許さない。勝手に殺される事も許さない。命尽きる時は、共に逝くと心に決めた。
そして、これだけは分かる。『今はまだその時ではない』。
「死が愛と希望なものか。だから貴様の救済など必要ない」
さぁ、これがお前の唱えていた『愛』だ。
白き騎士ステラは流星剣を高々と掲げ、力強く振り落とした。
声を失った竜は、最後に真っ赤な満月を見上げる。目を細め、腕を空へと伸ばすと、炎に包まれ静かに消え去っていった。
赤い月夜の下、災魔による舞踏会は終わりを告げた。アルダワ学園に静かな夜が再び訪れる。
恋愛を司るストロベリームーンは、今宵、何を伝えようとしたのだろうか。
「心を狂わす月、か」
月を見上げるカガリは、口元に笑みを浮かべながら静かに呟く。
「それだけ恋や愛とは、他の何よりも強大な力なのかもしれないな」
その形がどんなものであろうと、心を持つ者は皆簡単に酔いしれてしまうのだろう。
「……恐ろしくも、美しいな」
カガリは歩き始める。友人達の元へ、愛する者の元へ。
赤き満月は、まだ沈む事を知らない。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2019年07月10日
宿敵
『心喰の亡我竜』
を撃破!
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