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アンデッド・パラダイス

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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●アンデッド・パラダイス
 アルダワ魔法学園内。

「うおおおおッ!」
 そこそこ高齢の学生が叫んでいた。
 愛用の剣と盾を手にして、突如として学園に現れた災魔達と戦っている。
「何でこんな所にアンデッドが……!!?」
「学園内で爆発事故が起こって、そこから現れたと教師が言っていました!!」
 高齢の学生の言葉に、別の学生が答える。
「学園の何処で爆発が!?」
「場所を聞く前に災魔が現れて、教師から聞けませんでした!現在調査中です!!」
 話しながらも災魔と応戦する学生達。
「急いで他の学生を集めろ!人手が足りんッ!!」
「ほ、殆どを調査に向かわせてしまって……!」
 学園は広いので、調査に向かわせるというのは間違いではない。
 ただ、もう少し戦闘員を残しておくべきだった。
 災魔の攻撃に、徐々に押されて行く学生達。

「おのれ……!こんな所で死ぬのか……!?」

●グリモアベース
「という訳ですので、可及的速やかにアンデッドの撃退をお願いします」
 やや早口で告げるのは、ウィルバー・グリーズマン(ウィザードもどき・f18719)。
「まずは首のない騎士が学園内に蔓延っていますので、これを叩いて頂きたい。暫く戦っていれば、学生達がオブリビオンの出現地点を突き止めるでしょう」
 そこからはまた別のアンデッドとの戦闘になる。
 それがどの様なアンデッドなのかは不明で、それを倒した後に強力なアンデッドが現れるとの事だ。当然だが、こちらも詳細は不明。
「学生は迷宮に行く時はパーティを組んで万全を期す場合が多いですからね……襲撃される事態には慣れていないのでしょう、かなり余裕のない状況です。ですが一般人にしては強い部類ですので、上手く指示すれば戦力にはなります」
 強力なアンデッドとの戦いには足手まといになるが、それ以外ならば十分に戦うだけの力は持っているそうだ。

「現れるオブリビオンは全てアンデッドですので、色々と弱点も多そうですね。良い対策方法があれば是非とも実践して下さい。それでは、よろしくお願い致します」
 ウィルバーはそう言って軽く頭を下げると、猟兵達を見送った。


小強欲
 こんにちは、小強欲と申します。
 詳しい内容はOPの通り、三連戦です。

 一章では首なしの熟練騎士との戦闘。
 二章、三章は不明ですが、アンデッドである事は間違いない様です。

 では、良きプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『首無しの熟練騎士』

POW   :    雷鳴刀
【迸る魔法刀の剣筋】が命中した対象を切断する。
SPD   :    疾風迅雷
【「炎」と「氷」を無効化する強化魔法】【脚力を上昇させる強化魔法】【物理的防御力を上昇させる強化魔法】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    怒髪天
【掌を天高く掲げて】から【全方位に向けて高威力・広範囲の雷】を放ち、【電気や雷に対策のないものは感電】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:仲原

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

尾崎・ナオ
純戦闘!純戦闘!いえーーーい!大好き!!! 遊び・遊び・戦闘って依頼最近多くてさぁ。やっぱ猟兵なら、戦いだよねぇ☆ 敵の数が沢山居るの?さいっこーじゃん!

ナオちゃんの周囲に浮かぶはUC【ナイフいっぱい☆】。【援護射撃31】しながら、呼び出したナイフを時折手に取って【毒使い31】でしっかり毒を塗りまぁす。そしてそれを【投擲31】技能で正確なルートで投げながらUC能力でシューーート☆

敵POWは近接されないように【第六感31】で回避。SPD行動は知らん。WIZも回避したいなぁ。掌を上げた段階でUC【煽りは任せろ】発動して回避行動しとこ。



「純戦闘!純戦闘!いえーーーい!大好き!!!」
 アルダワ学園内で楽しそうに飛び跳ねているのは、尾崎・ナオ(ウザイは褒め言葉・f14041)だ。
「やっぱ猟兵なら、戦いだよねぇ☆ 敵の数が沢山居るの?さいっこーじゃん!」
 物凄いテンションのまま、アンデッドを探しに行く。

 三十秒ほどすると、すぐにアンデッドの首なしの熟練騎士達を見付けたナオ。
「見つけたっ!さあて、当たると痛いですよ~ぅ?」
 ナオは即座に周囲へナイフを浮かび上がらせる。
 それに気付いた首なし騎士は、すぐに剣で攻撃に掛かる。
「ゴーゴーっ!!」
 ナオは首なし騎士に手を突き付けると、凄い勢いでナイフが飛んで行く。
 それを受けた首なし騎士は、バキィっと音を立てて鎧が砕かれる。
 首なし騎士が怯んでいる間に、ナイフに毒を塗りつける。
「シューーート☆」
 放たれた猛毒のナイフは、正確に首なし騎士の急所へと命中し、一撃で破壊した。
 残る首なし騎士が自身に強化魔法を掛けると、ナオの元に突撃。
「ナオちゃんピーンチッ!でも大丈夫、超カワイイからッ!!」
 自画自賛する事で、ナオもスピードを爆発的に増大。
 浮いたナイフを掴むと、そのまま突撃する首なし騎士の元へ。
 首なし騎士の一撃はくるりと回避して、零距離からナイフを射撃。
 強化魔法を貫通し、またもや一撃で仕留めてしまった。
「さーてっ!もっと戦わないとっ!」
 まだまだ戦い足りない。
 収まる事を知らぬ闘争心のまま、ナオは次の戦場へと向かっていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

青和・イチ
アンデッドだらけ、かあ…
ホラー好きとして、腕が鳴るね、くろ丸(傍らの相棒犬を撫で
容赦無く行こ

まず『サイキックブラスト』を【2回攻撃】
【マヒ攻撃】で動きを止める
3体以上居る場合は【範囲攻撃】

周りの戦えそうな学生には、マヒしてる敵を攻撃して貰おう
アンデッドだし…聖属性とか、炎とか…鎧の隙間狙うのが、いいかな?
ヤバそうだったら逃げて(雑な指示)

僕は、動いてる敵からガジェットの大砲で【吹き飛ばし】つつ攻撃
くろ丸も、危険察知とサポート宜しく

相手の攻撃、特に掌を掲げたら【第六感】を働かせて【見切り】
学生やくろ丸は【かばう】で死守
サイキックで【オーラ防御・盾受け】、【衝撃波】でも防御
【電撃耐性】も役立つかな



「アンデッドだらけ、かあ……ホラー好きとして、腕が鳴るね、くろ丸」
 辺りが大騒ぎの中、途切れ途切れの口調で呟いているのは青和・イチ(藍色夜灯・f05526)。
 傍らの相棒の犬、『くろ丸』を撫でて辺りを見る。
 すると、首なし熟練騎士が学生達に剣を向けていた。
「よし、容赦無く行こ」

 首なし騎士が剣を振り上げた瞬間、イチの掌から高圧電流が発生する。
「えっ……!?」
 学生はイチの方を向くと、首なし騎士と交互に見る。
「麻痺してるから、今の内に、倒してね」
「え……あ、は、はいっ!」
 学生達は困惑しつつも、武器や魔法で首なし騎士を二体倒してしまう。
 感電から逃れたもう一体の首なし騎士がイチを見ると、標的を変更する。
 更に廊下より別の首なし騎士も現れて、イチに向けて走り出す。
「ヤバそうだったら、逃げて」
 学生達に雑に指示をすると、自分もそのまま移動を始める。
 首なし騎士から逃げつつも、蒸気機関の大砲『Night cloudless』を発射するイチ。
「さて、どうしようかな……っと!」
 近付いてきた首なし騎士が掌を天高く掲げるのを見ると、くろ丸を抱えて大きく後ろに跳ぶ。
 直後、強烈な電撃が周囲を襲った。
「あれに当たるのは、流石に……あ、あれ?」
 その電撃は、他の首なし騎士を巻き込んでいた。
 首なし騎士自体は電撃に対する耐性がないので、感電してしまったのだ。
 加えて、威力が高いので、感電時間もかなり長い。
「……ラッキー?」
 両掌を構えると、一人迫ってくる首なし騎士に向けて高圧電流を発生させる。
 そうしてイチは、感電した首なし騎士を一つ一つ、大砲で破壊していくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

火土金水・明
「今回の相手はアンデッドですか。私も色々なオブリビオンと戦闘をして研鑽を積む事にしましょう。」
【WIZ】で攻撃です。攻撃は【フェイント】を掛けつつ【先制攻撃】で【高速詠唱】した【破魔】を付けた【属性攻撃】の【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『首無しの熟練騎士』達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「さて、纏めて倒して数を減らしていきましょうか。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。



「今回の相手はアンデッドですか」
 学生の少ない通路を歩いている、火土金水・明(人間のウィザード・f01561)は、アンデッドを探していた。
「私も色々なオブリビオンと戦闘をして研鑽を積む事にしましょう」
 歩いていると早速、首なし熟練騎士の集団が居るのを見た。
 まだ学生達と交戦していない、別動隊の様な物なのだろう。
 明は小走りでその場所まで向かって行く。

 首なし騎士の集団は明を見ると、剣を抜いて向かってくる。
「我、求めるは、冷たき力」
 詠唱と共に現れる、百を超える氷属性の魔法の矢。
「さて、纏めて倒して数を減らしていきましょうか」
 更に強力な破魔の力を加えると、それを広範囲に放つ。
 吹き荒れる冷気、首なし騎士が魔法の矢が触れると、破魔の力で大損傷を受ける。
 これは危険だと判断したのか、数体の首なし騎士が特攻を仕掛けた。
「来ますか……!」
 剣を突き付ける首なし騎士、しかしそれは難なくオーラによって弾かれる。
「さあ、二回目です……!!」
 腕を振り上げると、追加で氷の矢が現れる。
 手を前に突き付けると、首なし騎士を次々と貫いていく。
 そうして、僅かな時間……恐らくは二分にも満たないであろう時間で、明は首なし騎士の集団を倒し切ってしまった。
「よし、次に行きましょう」
 明はそう呟いて、別の場所へと駆け出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

政木・朱鞠
首が無いからどんな過去の因縁が有った聞けないのは気になるけど…困っている人をほったらかしにしてたら未来は過去に喰い潰されちゃうもんね…。
高潔な騎士様も今は邪な者の手駒となって、まだ抗う術のない生徒達に不安と厄災を撒き散らして苦しめた咎はキッチリ償ってから骸の海に帰ってもらうよ。

【SPD】
生徒がいる中で暴れ回られるのも厄介だし、「咎力封じ」を使用して『首無しの熟練騎士』の動きを拘束する攻撃していきたいね。
武器はメインは刑場槍をチョイスして【串刺し】→【鎧無視攻撃】→【傷口をえぐる】でダメージを狙うよ。
動きをを封じ切れないかもしれないけど…追い打ちに忍者手裏剣を叩き込んであげるよ。

アドリブ連帯歓迎



(「首が無いからどんな過去の因縁が有った聞けないのは気になるけど」)
 一人、学園内を探索するのは政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)だ。
 鋭い長槍『刑場槍』を手にして、アンデッドを探し回っている。
「困っている人をほったらかしにしてたら未来は過去に喰い潰されちゃうもんね……」
 静かに呟く。この事態を放置してしまえば、最悪の結末になる可能性もあり得る。
 何としてでも防がなければならない、朱鞠はそう考える。
 そうして暫し探索を続けていると、交戦音が聞こえた。
 朱鞠はその場へと駆け付けると、学生を襲っている首なし熟練騎士達を見る。
「高潔な騎士様も今は邪な者の手駒、ね」
 朱鞠に気付くと、首なし騎士達はすぐに警戒して魔法の準備を始める。
「抗う術のない生徒達に、不安と厄災を撒き散らして苦しめた咎は……キッチリ償ってから骸の海に帰ってもらうよ!」
 言葉と共に朱鞠が刑場槍を構える。
 そうして、戦闘が始まった。

 強化魔法で自身を強化を始める首なし騎士達。
 発動するまでの時間で距離を詰めていた朱鞠は、まずは一番近い首なし騎士に刑場槍を突き付ける。
 その一撃は容易く鎧を貫き、そのまま傷口を広めて倒し切った。
「まずは一人……」
 学生に目配せをして、逃げるように指示をする。
 しかし、別の首なし騎士が警戒を強めている為、学生は迂闊に動けない。
(「それなら!」)
 朱鞠は手枷、猿轡、拘束ロープを同時に首なし騎士へと投げ付ける。
 首なし騎士は、猿轡を剣で弾き飛ばす。
 しかし、手枷は首なし騎士同士を繋ぎ、拘束ロープは三人を同時に封じてしまう。
 学生達はそれを見ると、すぐにその場から離れていった。
「良し、後は仕留めるだけ……!」
 まずは距離を詰めて、手枷で繋がれた二人の首なし騎士を刑場槍で同時に突き刺して仕留める。
「三人……」
 拘束ロープから逃れようとする首なし騎士。
(「槍じゃ間に合わない……ここは」)
 忍者手裏剣を取り出すと、それを首なし騎士達に向けて投擲。
 無骨な手裏剣が命中すると、その衝撃で首なし騎士達が倒れる。
「これで……六人ッ!」
 首なし騎士達に飛び掛かると、そのまま刑場槍を突き付けて、一気に撃破した。
「ふぅ……何とか倒せたね」
 汗を拭うと、朱鞠は次の戦場向けて歩いて行く。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『死霊兵』

POW   :    剣の一撃
【血に濡れた近接武器】が命中した対象を切断する。
SPD   :    弓の一射
【血に汚れた遠距離武器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    連続攻撃
【弓の一射】が命中した対象に対し、高威力高命中の【剣の一撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。

イラスト:のりしろこ

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 学生の調査班は、遂に発生場所を突き止める。
 アンデッドの出現地点は科学研究室。いかにも爆発が起きそうな場所だ。

 猟兵達の活躍により、首なし騎士の大半を撃破する事に成功した。
 残りは学生達でも十分に対応は可能だ。
 後は科学研究室に向かうのみ。

 そうして科学研究室まで辿り着くと、死霊兵が行く手を塞ぐ。
 この先にアンデッドの親玉がいるのだろう。
 さあ、押し通れ。
火土金水・明
「次の相手の見た目は骸骨兵ですか。打撃系のユーベルコードを用意するべきでしたね。」
【WIZ】で攻撃です。攻撃は【フェイント】を掛けつつ【先制攻撃】で【高速詠唱】した【破魔】を付けた【属性攻撃】の【全力魔法】の【サンダーボルト】を【範囲攻撃】にして、『死霊兵』達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「それでは邪魔なオブリビオン達には退散してもらいましょう。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。



「次の相手の見た目は骸骨兵ですか」
 科学研究室を守る死霊兵の前に、火土金水・明(人間のウィザード・f01561)が腕を組んで立っていた。
「ふむ……打撃系のユーベルコードを用意するべきでしたね」
 基本的に骸骨は脆い。
 破壊力に重点を置いた打撃が非常に有効なのだ。
「無いものねだりをしても仕方がありませんね。それでは邪魔なオブリビオン達には退散してもらいましょう」
 明は手を前に出して構える。
 死霊兵も弓を構えた。

 先に攻撃したのは死霊兵。
 大量の弓を放つと同時に、明へ向けて走り出す。
「守護せよ!」
 オーラによる防御陣でそれを軽減するが、量が多過ぎる。
 防御陣を割られ、迫り来る死霊兵の剣による一撃。
「あぶっ……!」
 後ろに跳んで避けようとするが、剣が額に掠った。
「っ!痛いですね……!!」
 一体の死霊兵を指差すと、天井に雨雲が現れる。
 それを見上げた目の前の死霊兵を蹴り飛ばすと、詠唱を発する。
「受けよ、天からの贈り物!」

 ズガァ!

 巨大な雷光が落ち、爆音と共に吹き飛ぶ死霊兵。
「よくもやってくれましたねッ!」
 空いている手で額を抑えながら、更に雷光を放つ明。
 破魔の力が宿った雷は、死霊兵を次々と破壊していく。
 明はその圧倒的な力で、猟兵達の道を切り開いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

政木・朱鞠
残念でした、貴方達の悪巧みは私達が邪魔して文字通り骨折り損にさせて貰うよ。
恨みを晴らすためでなく…黒幕の言いなりになって行く手を遮るならば無慈悲かも知れないけど、死霊兵君達にはもう一回オヤスミナサイして貰うんだよ…。

戦闘【SPD】
避けきれなければ斬撃を貰うリスクは有るけど、初撃を封じるため『忍法・狐龍変化身』を使用して真の姿の脚部分を再現して、仮初めだけど回避に特化した強化状態で迎え撃つよ。
相手の【血に汚れた遠距離武器】はちょっと厄介だし、武器は手裏剣をチョイスして【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使いつつ【傷口をえぐる】で露出した関節部分を狙ってダメージを与えたいね。

アドリブ連帯歓迎



 切り開かれた道を進み、最初に科学研究室に踏み込んだのは、政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)。
「残念でした。貴方達の悪巧みは私達が邪魔して、文字通り骨折り損にさせて貰うよ」
 冗談を言いつつも、死霊兵に挑発を仕掛ける朱鞠。
 科学研究室内の死霊兵が一斉に朱鞠を見た。
 剣と弓を構えて、朱鞠へ確かな殺気を放つ。
(「恨みを晴らすためでなく……黒幕の言いなりになって行く手を遮るならば……」)
 忍者手裏剣を持つと、戦闘の構えを取る。
「無慈悲かも知れないけど、死霊兵君達にはもう一回オヤスミナサイして貰うんだよ……!」
 言葉と共に、戦いが始まった。

「抑えし我が狐龍の力…制御拘束術第壱式にて…強制解放!」
 朱鞠は自らの脚を真の姿へと変化させる。
 通常ならば有り得ないが、ユーベルコードを使う事で無理矢理に真の姿を解放したのだ。
 直後、朱鞠に放たれる大量の矢。攻撃性を重視した死霊兵の猛攻。
「避け切って見せる……!」
 それを華麗な足捌きで、踊る様にして避けて行く朱鞠。
 その状態を維持して矢を回避しつつ、手裏剣を死霊兵の間接に投げ放つ。
 肘や膝に命中すると、死霊兵は次々と武器を落として、倒れて行く。
 この状況を打破しようと、剣で接近する死霊兵。
「甘いよっ!」
 近付いた死霊兵もステップを踏みながら蹴り穿ち、バラバラにしてしまう。
「さあ、次に骨を折られたいのは誰!早く掛かって来なよッ!!」
 朱鞠の凄まじい気迫に怯む死霊兵。
 こうして朱鞠は、死霊兵達に多大な被害を与えて行く。

 だが、まだまだ数は多い。
 猟兵達よ。一気に攻め込んで、この場を制圧せよ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

尾崎・ナオ
お。今度は骸骨か。剣の所は近接だろうが弓ってのがヤダなー。距離持って戦おう。前衛が肉壁にするんだが…ま。都合よくはいないか。

さっきと同じくUC【ナイフいっぱい☆】で戦うよー。ただ今回は毒使いとかせず純粋に攻撃で使おう。列や円を作るような形で一斉発射するよ。回避がしにくいようにね。41本を2つに分けて20本×2の塊で動かしていくよー。盾にもなるし、攻撃にもなる!

敵POWは近接されなきゃ良さそうだな、【第六感31】で回避。SPDは回避かUCで作った簡易盾(ナイフ集合体)で防ごう。完全に防げなくても斜線逸らせたら十分、あとは自力で回避する。WIZは…弓は遠距離だが剣は近距離だな?距離取る~。



「お、今度は骸骨か」
 尾崎・ナオ(ウザイは褒め言葉・f14041)は科学研究室に入りながら、辺りを見回してそう呟く。
(「剣の所は近接だろうが弓ってのがヤダなー。距離持って戦おう」)
 どう対処するかを考えていた所、死霊兵から離れて戦う事を決めたナオ。
 前衛がいれば楽だったのだが、そう都合よくは行かない現状にやや不満気だ。
 先程と同じ様にナイフを作って浮かせると、死霊兵達の前に立つ。

「さてさてっ、どう捌きますか~ぁ?」
 実に四十近いナイフを半分ずつに分けて、それぞれを攻撃と防御に使い分ける。
 死霊兵はまず弓を放つが、盾の様な形をしてクルクルと回るナイフがそれを容易く撃ち落としてしまう。
「イエーイ!ナオちゃんのナイフは世界いち~ぃ!!」
 ハイテンションで喜びながらも、今度は攻撃のナイフを操って敵陣に発射。
 死霊兵は盾で受けようとするが、列を成して不規則に動くナイフは、蛇の様に死霊兵を突き刺していく。
 周囲の死霊兵は剣を構えると、ほぼ同時にナオへと迫る。
「むむっ、意外と強気……!」
 自分の周囲にナイフを展開して、高速で回転させる。
 ナイフに阻まれて一瞬止まってしまう死霊兵だが、そのまま突っ込んで来た。
 死霊兵はバラバラになり、弾け飛ぶ骨。それはナオの所にも飛んで来る。
「わわっ!マジで!?」
 別に当たっても大して痛くはないのだが、何となく嫌なので回避をするナオ。
「ま、まさかの自爆特攻かぁー」
 死霊兵の予想しない動きに驚きつつも、攻撃の手は休めずにナイフを操り続ける。
 そうしてナオは、着実に死霊兵の数を減らして行った。

 残りはそう多くはないが、油断は大敵。
 このまま攻め続けろ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

青和・イチ
科学研究室…何か嫌な予感、たっぷりだけど…
とにかく、骸骨倒してこ

今回はUC『連星』で、くろ丸と連携攻撃
くろ丸、行ける?(くろ丸愛用の刀を咥えさせ
素早く走り込んで、一刀両断してきて

僕は後ろで大砲構えてる
死霊兵が分断orダメージ受けた所で、すかさず【2回攻撃】
粉砕しとけば…起き上がらないよね

くろ丸は、反撃(と僕の砲撃)が当たらないよう、すぐ戻るんだよ
万一くろ丸が危ない時は、相手の武器を狙う、【衝撃波】で吹き飛ばす、【かばう】等で、指…骨?一本触れさせない

自分の方は【見切り】と【オーラ防御・盾受け】からの【カウンター】で返り討ち

骨になってまで頑張ってるとこ、申し訳ないけど…うん
お休みなさい、良い夢を



 青和・イチ(藍色夜灯・f05526)は科学研究室の外から、中の様子を窺っていた。
「科学研究室…何か嫌な予感、たっぷりだけど……とにかく、骸骨倒してこ」
 とりあえずは大丈夫だと判断したイチは、傍らの『くろ丸』に刀を咥えさせる。
「くろ丸、行ける?素早く走り込んで、一刀両断してきて」
 吠える代わりに、凄い勢いで尻尾を振った。
 やる気満々の様子で、科学研究室へと入っていく。

 一体の死霊兵がくろ丸に気付くと、すぐに剣を振り上げる。
 しかし振り下ろすよりも速く、くろ丸の素早い斬撃で片膝を斬り裂かれてしまう。
 体勢を崩した死霊兵に、イチが大砲『Night cloudless』を撃ち込んだ。
 欠片も残らずに粉砕される死霊兵。
「よし、いい感じ」
 くろ丸はするっと死霊兵達の下を潜って行き、脚を斬り裂いて体勢を崩していく。
 そこへ次々と大砲を放っていくイチ。
「……これは、凄い楽だね、流れ作業だ」
 死霊兵が下に潜ったくろ丸を剣で攻撃しようとすれば、周囲の死霊兵も巻き込む。
 かと言って弓で当てられる筈もない。
 すると、死霊兵達はイチへと標的を変更し、剣を持って走ってくる。
「そう簡単に、近付けさせないよ……!」
 大砲を放って死霊兵を幾つか粉砕。
 だが、幾つかはイチの元まで辿り着いてしまう。
 イチは冷静に剣の軌道を見切り、大砲で直接殴ってバラバラにしてしまった。
 しかし殴った後の隙を突き、死霊兵が剣で斬り掛かった……が、直後に死霊兵が倒れる。
 くろ丸が死霊兵の両膝を斬り掛かって、イチのサポートをしたのだ。
「ナイス、くろ丸……!」
 大砲を死霊兵に叩き付けて、走って来た死霊兵は全て捌き切った。
「骨になってまで頑張ってるとこ、申し訳ないけど……うん。お休みなさい、良い夢を」
 再度、大砲を構えると、くろ丸との連携で死霊兵を吹き飛ばしていく。

 そうして、猟兵達の攻撃によって全ての死霊兵が駆逐された。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『イグニス・インヴィディア』

POW   :    生ある者へのルサンチマン
自身が戦闘で瀕死になると【巨大な炎の渦】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD   :    心焼き尽くす嫉妬の焔
レベル×1個の【青白い人魂】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
WIZ   :    緑色の大罪
【瞳から嫉妬の感情で心を蝕む緑色の光】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。

イラスト:葛飾ぱち

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は世良柄野・奈琴です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 死霊兵を倒した猟兵は先に進むと、科学研究室の奥に大きな爆発の跡がある。
 これが災魔発生の原因なのだろう。

 そこから、恐ろしい程に寒気のする声がする。

「妬ましい……!妬ましいわ……!何で誰も死んでないのよ……!!」

 焼かれ死んで青い炎となった、嫉妬の魔女――名を、イグニス・インヴィディア。
 途轍もない殺意を放ち、生きた人間への嫉妬心を顕わにする。

「役立たずの騎士や骸骨なんていらない……アタシが全部、燃やしてやる……!!」 
 生ある者に執着するアンデッド、イグニスは炎を操り、猟兵達へと迫る。
尾崎・ナオ
「何で誰も死んでないのよ」って、そこまで弱くねーよ。

あらー、可愛い女の子でちゅねー、なんちゃいでちゅかー?嫉妬心は良くないよ~?自分が劣ってるって自分で認めちゃってる証明だからねぇ。あー、まだ判らないかなぁ、お嬢ちゃんおこちゃまだもんね~?

全力で馬鹿にして煽る発言をする。UC【煽りは任せろ】!通常回避じゃ間に合わないって思えたから、UCは回避技に使って、攻撃は通常攻撃で行く事にする。ただ寿命削るから使用タイミングは限定。敵の周囲に人魂が浮かぶ(SPD)や瞳が緑色になる(WIZ)等のタイミングで発動して距離を取る。

【クイックドロウ124】【早業8】で通常攻撃。なんか透明だから毒利かなそうだしぃ。



(「『何で誰も死んでないのよ』って、そこまで弱くねーよ」)
 尾崎・ナオ(ウザイは褒め言葉・f14041)はイグニスの言葉に若干の苛立ちを感じていた。
 あの程度のアンデッドなど、自分達の敵では無いと言う自信の表れなのだろう。
 猟兵を舐めたツケを払って貰おう。
 そんな事を思いながら、どう戦うかを考えるナオ。
 出た結論は『とりあえず煽ってみる』だった。
「ま、ナオちゃん強いしぃ、アイツも軽く捻ってやるかなー」
 自画自賛して軽口煽りマシーンとなって、戦いを挑んだ。

 イグニスの前に立つナオ。嫉妬の眼でナオを睨み付けるイグニス。
「妬ましいわ……アンタ達が来なければ……!」
 ナオはニコッと笑うと、煽りを始めた。
「あらー、可愛い女の子でちゅねー、なんちゃいでちゅかー?」
「なっ……!?」
 赤ちゃん言葉で煽り出す。見た目が若いイグニスには割と効く。
「ア、アンタ」
「十五歳?いや、十歳?それとも五歳でちゅかー?あー、可愛い可愛いー」
全力だ。相手の言葉を遮り、ひたすら弱点を突く。
「~~っ!!いい加減に……!」
「嫉妬は良くないよ~?自分が劣ってるって自分で認めちゃってる証明だからねぇ」
 凄い毒舌だ。これはウザいだろう。
「アンタに何が」
「あー、まだ判らないかなぁ、お嬢ちゃんおこちゃまだもんね~?」
「~~ッ!!」
 流石にキレるイグニス。
 周囲に青白い人魂を呼び出し、ナオに向けて指を差す。
「灰も残してやんないから……!」
 ナオは黒い銃を取り出すと、イグニスに向けて撃つ。
「効かないわよ!燃え尽きろッ!!」
(「おっ、物理は駄目か~」)
 全くと言う訳ではないが、効果が薄すぎる。
 迫る人魂を速度強化で回避しつつ、考える。
(「ここは……」)
 ナオは高速でイグニスの後ろへ移動する。
 次に取った行動は……。
「あっれ~?灰も残さないんじゃなかったの~?おっそーぃ!」
 煽りだった。
「こ、この……!」
 瞳をナオに向けて、緑色の光を放つイグニス。
 しかしそれも容易く避けられ、またもや後ろから煽られる。
「もしかして追い付けない?手加減してあげようか~?」
 口撃、そしてまたもやイグニスの後ろに回るナオ。
「うっ……!」
「手加減してこれなの?骸骨以外じゃん」
 言葉のナイフ。何度もナオは後ろに回る。
「うぅ……」
「あ~あ、この程度か~。つまんなーい」
 涙目になるイグニス。容赦しないナオ。 
 何度も何度も繰り返していると、遂にイグニスの心が折れた。
「あああああぁぁぁぁっ!!!!」
 一目散に迷宮に繋がる穴へと逃げ出すイグニス。
 何だかんだでスッキリした表情のナオ。

 こうしてナオは、イグニスの精神に絶大なダメージを与えた。
 だが、まだ戦いは終わっていない。
 完全に滅ぼすまでイグニスに攻撃を続けよう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

政木・朱鞠
黒幕さんは、嫉妬全開の魔女子さんか…。
憎しみの遺恨って本当に怖いよね…普通のオブリビオンは何らかの思いがあるとは思うけど、怒りの感情って方向性が読めなさ過ぎて対応に困るんだよね…。
でも、バタフライ効果みたいに彼女の嫉妬心が未来を喰い潰す混乱の引き金になっちゃうかもしれないし…油断大敵だね。

戦闘
【SPD】
召喚したモノでの攻撃って、個々の行動予想が未知数だから真正面から受けて立つのはリスクは多いけど…。
『降魔化身法』を使用してちょっと強化状態でイグニスちゃんを迎え撃つよ。
武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして、技能をいかして【鎧砕き】で防御を緩めて【傷口をえぐる】でダメージを狙うよ。

アドリブ連帯歓迎



「黒幕さんは、嫉妬全開の魔女子さんか……」
 政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)は迷宮内を歩き、イグニスを探していた。
(「憎しみの遺恨って本当に怖いよね……」)
 怒りの感情は、方向性が読み難くて対応に困る。
 イグニスもまた、何をやらかすのかが非常に読み難い。
「でも、バタフライ効果みたいに彼女の嫉妬心が未来を喰い潰す混乱の引き金になっちゃうかもしれないし……油断大敵だね」
 そうして、迷宮を彷徨っていたイグニスを見付ける。

「こ、今度は別の奴……!こ、コイツなら大丈夫……!」
 青く苦しそうな顔をしながら……元々青いが、イグニスは朱鞠を睨み付ける。
 人魂を呼び出すと、それを朱鞠に向けて放つ。
「あの場から動く気はなさそうね……」
 そう思った朱鞠は、拷問具『荊野鎖』を構えてイグニスへと迫る。
「く、来るなアアァァァッッ!!」
 必死な表情で、人魂を朱鞠に向けて放つ。
「降魔……」
 朱鞠は降魔化身法を使用し、自身に妖怪と二種の鬼……悪鬼と幽鬼を宿すと、あらゆる能力を強化する。
 直後に肉が裂けて血を流すが、痛みに耐えてそのままイグニスの元へ。
「炎の壁……焼き払えッ!」
 イグニスは人魂を目の前に盾の様に展開し、炎の壁で朱鞠を飲み込もうとする。
 荊野鎖を真っ直ぐ放つと、それは炎の壁を貫き、イグニスの身体へと巻き付く。
 通常の物理は効き難い筈なのだが、幽鬼によって荊野鎖に霊的な力が宿ったのだ。
「うああっ!!」「くうっ……!」
 荊野鎖のスパイクに痛み悶えるイグニスと、炎の壁の残りに焼かれる朱鞠。
 身体が燃えるが、気にせずに荊野鎖を締め上げる。
「悪いね、イグニスちゃん……ここで仕留めさせて貰うよッ!」
「痛い痛いッ!何でそんなに強いのよッ!妬ましいッ!!」
 傷口を抉り、凄まじい力で締める朱鞠。
 逃げようとすればする程、ダメージを受け続けるイグニス。
 どうにかして逃げる為に、人魂の自爆を試みる。
「くっ、熱い……!」
 自爆の熱さに手を緩めてしまい、イグニスは鎖から逃れた。
 幸い、能力強化によって致命傷には程遠い。
「う、うぅぅぅ……コイツも無理ぃ……!!」
 朱鞠が怯んでいる隙に、急いでイグニスは逃げ去った。

 既にかなりボロボロだが、まだイグニスは成仏はしそうにない。
 早く見付けて楽にしてあげよう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

火土金水・明
「どういった経緯で誰に焼かれたのかはわかりませんけど、とりあえず学園を守らないといけないので。」
【WIZ】で攻撃です。攻撃は【フェイント】を掛けつつ【先制攻撃】で【高速詠唱】した【属性攻撃】の【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『イグニス・インヴィディア』を【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「さて、嫉妬の炎は消火させていただきますね。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。



「どういった経緯で誰に焼かれたのかはわかりませんけど」
 逃げるイグニスの前に、火土金水・明(人間のウィザード・f01561)が立ち塞がる。
「ま、また別の奴……何なのよ、妬ましい……」
 精神的にも霊体的にもボロボロのイグニス。
 しかし、明は全く容赦をする気はない。
「とりあえず学園を守らないといけないので」
 手を前に出して、魔法の準備を始める。
「学園に攻め込まなきゃ良かった……」
 あまりにも遅すぎる後悔をしながら、イグニスも構えを取る。
 そうして、明とイグニスの戦いが始まる。

「我、求めるは、冷たき力」
 先に動いたのは明。
 詠唱と共に、周囲へ氷属性の魔法の矢を形成し、更には破魔の力を付与する。
 加えて連続詠唱も行い、数も普段よりずっと多い。
「妬ましい……妬ましい……その強さが……その魔力がッ!!」
 目に力を込めると、嫉妬の感情で心を蝕む力を持った、緑色の魔眼に変化。
「褒められて悪い気はしませんが……」
「別に褒めてないわよ……!」
 目を見開くと、明へ緑色の光が迫る。
「むっ……」
 オーラによる障壁を通過したので、明は横に跳んで回避。
「防御なんて意味ないわよッ!!」
「その様ですね。では、攻撃に転じましょう」
 再度、目に力を込めるイグニス。
 明はこれ以上、悠長にしてはいられないと攻撃に移る。
「さて、嫉妬の炎は消火させていただきますね」
 指を鳴らすと、全ての氷の矢が発射される。
 いくら広い迷宮内だろうと、この物量から逃げる術はない。
「おのれ……おのれえぇぇ……許さない、許さない、ゆるさな……」
 最後まで言い切れずに、イグニスは氷の矢に貫かれて行く。
 そのまま、別のフロアに吹き飛ばされて行った。

 イグニスの残る霊気も僅かだが、まだ動ける様子だ。
 さあ、一気に倒し切ろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

オックスマン・ポジクラーシャ
遅れてすまない。状況は理解した。俺の立ち位置は破壊者だ。
なるほど、強い感情に捕らわれているようだな。
だが、俺には破壊する事しかできない。
故に、貴様の嫉妬心なるものを破壊する!

今こそ目覚めよ、俺の中の吸血鬼の血よ!
この力は命の力……死者の感情の炎を祓うのにこれ以上のものはあるまい!
恐れるな。お前をこの地に縛る呪縛は俺が破壊する!

うなれ、漆黒剣エタルゾ!
真っ向勝負!燃え上がり、全てを吐き出すがいい、オブリビオン!
俺の起こす漆黒の風はその炎に逆らい、そしてその渦を破壊するのだ!

君の感情の爆発に遅れてすまない。
君の望みは理解した。
つまり最後の時は俺のように美しい存在の腕の中で、という事だな。



「遅れてすまない。状況は理解した。俺の立ち位置は破壊者だ」
 オックスマン・ポジクラーシャ(遅れてきた破壊者・f12872)はどこからともなく、イグニスの前に現れる。
「ううぅ、まだいたの……!」
 ズタボロになりつつも、オックスマンを睨み付けるイグニス。
「なるほど、強い感情に捕らわれているようだな。だが、俺には破壊する事しかできない。 故に、貴様の嫉妬心なるものを破壊する!」
 物凄い剣幕でイグニスを怒鳴りつけた。
「何なのよ……本当に……!」
 その言葉に反応する様に、イグニスは構えた。

「今こそ目覚めよ、俺の中の吸血鬼の血よ!」
 兜から真紅の瞳が現れる。
 オックスマンはヴァンパイアとなり、戦闘能力が増強されたのだ。
「この力は命の力……死者の感情の炎を祓うのにこれ以上のものはあるまい!恐れるな。お前をこの地に縛る呪縛は俺が破壊する!」
「アンタがアタシの何を知ってるってのよ……と言うか破壊してばっかりね……!」
 イグニスの言葉は無視して、剣を掲げる。
「うなれ、漆黒剣エタルゾ!」
「少しは人の話を聞きなさいよ……!」
 全く聞く気もなく、破壊する為にイグニスへと迫るオックスマン。
「真っ向勝負!燃え上がり、全てを吐き出すがいい、オブリビオン!」
「こっちに来るなあああああああァァァァァァッッ!!!!!」
 今までにない最大の絶叫。いい加減に怖くなって来たのだろう。
 放たれた炎の渦は最高級、途轍もない熱量でオックスマンに迫る。
 それを真っ向から受けるオックスマン。
 しかし痛みに耐え、熱さに耐え、エタルゾをイグニスに突き付ける。
「君の感情の爆発に遅れてすまない」
「いや……ホント何を言ってんのか分かんないんだけど……」
 エタルゾを抜くと、イグニスの霊気が消えて行く。
「君の望みは理解した。つまり最後の時は俺のように美しい存在の腕の中で、という事だな?」
「んな訳ないでしょうが……!断じて違うわよ……ッ!ああ妬ましい……妬ましい…………」
 正面から完全否定してから、すぅっと魂が浄化されて行くイグニス。
「……違うのか?」
 首を傾げながら、オックスマンはイグニスの魂を見送った。


●災魔壊滅
 何はともあれ、アンデッド軍団を完全に倒して猟兵一行。
 アルダワ魔法学園の平和は守られた。

 しかし、爆発事故で軍団が襲い掛かってくると言うのも恐ろしい話だ。
 学生達のすぐ下に、無数のオブリビオンが棲む魔法学園。
 危険とは常に隣り合わせ……学園生は特に用心しよう。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年06月13日


挿絵イラスト