#ダークセイヴァー
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その日――、曇天を見上げた人々は、そこに不吉な黒い染みを見た。
それは見る間に大きさを増し……黒い翼を広げた竜のかたちが見てとれるに至ると、街はたちまち混乱に陥った。
バザールの商人たちは慌てて露店をたたみ、母は子を抱いて駆け出し、衛兵は持ち場を捨てて馬で逃げ出す。あるものは家の地下室に隠れ、またあるものはささやかな財物を荷車に積んで逃げ出そうとし、繋がれたままの犬はうるさく吠え猛るばかりであった。
だが、そのいずれも……等しく、無駄であったのだ。
漆黒の竜が街の広場に降り立つ。
はばたきにバザールの天幕が煽られるなか、その巨大な姿の恐ろしさに、目撃者は腰が砕けてへたりこむ。
牙の並ぶあぎとが、乾いた空気を吸い込んだ。
人々は本能的に理解する。終わりの日がやってきたのだと。今日がその日であったのだと。
次の瞬間。街のほぼ全域が、炎に包まれていた。
石造りの家々が崩れ落ち、街路樹は焼けて倒れた。火だるまになった人々が死の踊りを舞うのを見てなお、竜は満足することなく、鈎爪のある脚で建物を踏みにじり、いまだ動くものへ炎を噴きかける。
ダークセイヴァーから、その日、ひとつの街が消えた。だが、それを気にかけるものが、この世界にいただろうか?
●
「ダークセイヴァーのある都市が、オブリビオンに襲撃されるようです」
グリモア猟兵、ユージ・スペンサー(f14224)が告げた。
交易路に位置し、それなりの繁栄と、ある程度の安寧を許されていた街だった。
しかしその日、ふいに破滅が訪れたのである。
舞い降りたのは、一体の漆黒のドラゴンだった。
ドラゴンは怒り狂ったように暴れ、灼熱の炎を放って都市を焼き尽くす。なにもかもが破壊され、生命は灰燼になり果てる――。
「その名は『憤激魔竜イラース』 。世界そのものへの強い怒りを抱き、憤怒に突き動かされるまま、破壊の限りを尽くします。怒りの感情を炎に変える能力を持ち、周囲を一瞬で火の海と化してしまうでしょう。強大なオブリビオンです。住民を救助できればいいのですが、敵の能力とスピードから考えて、難しいかもしれません……」
ユージは渋い表情を見せた。
猟兵たちは、『憤激魔竜イラース』の出現直後に目的地へ転移できる。迎撃と、住民の避難誘導を並行したとしても、広範囲に災厄をまき散らすかのごときイラースの能力のまえでは、すべての住民を救うことは不可能だろう。また、救難にばかり手を割いていては強敵相手に後れをとることになり、本末転倒だ。辛い決断だが、生命を諦めてでも、オブリビオンを撃破することを優先すべきかもしれない。
「準備のできた方から向かっていただきます。……それと」
転移をまえに、ユージは、付け加えた。
「具体的な予知はないのですが……なにか、イヤな予感がするのです。ドラゴンのオブリビオンを倒しても、なにか不測の事態が起こる可能性があります。十分に、注意をお願いします」
不穏な兆しをはらみつつ、猟兵たちはダークセイヴァーの暗い空の下へ翔ぶ。
燃え盛る暴虐が待つ場所へと。
墜落星
ダークセイヴァーの冒険をご案内します。
第1章はいきなりボス戦。炎をあやつるドラゴンとの戦いです。住民の救助なども行うことができますが、ひとりの方が両方をやろうとするとどちらの成果も少なく、全体で戦闘を行う人が少ないと猟兵側が敗退する可能性もあるのでご注意ください。
第2章以降の展開は不明ですが、全般に戦闘中心のシナリオだとお考えください。
みなさんのご参加をお待ちしております。よろしくお願いします!
第1章 ボス戦
『憤激魔竜イラース』
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POW : 燃えろ
【レベルの二乗m半径内全てを焼き尽くす炎】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD : 燃えろ
【レベルの二乗m半径内全てを焼き尽くす炎】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : 燃えろ
【レベルの二乗m半径内全てを焼き尽くす炎】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
イラスト:FMI
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「須藤・莉亜」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
荒・烏鵠
@WIZ
出現直後に転送ッてコトは、一呼吸後にブレスが来るわけだ。
オーケーもたもたしてらンねーな、とりあえず目に入ったニンゲンと敵サンの間に立ち、敵サンが息吸う間に妖力通した組紐によって空中に五芒星の陣を敷き、水の気を通して守護をかける。
この時点でユベコのお猿を呼び出しておく。
ンで、炎が来たら、引きつけて効果範囲に入った瞬間に方向反転、全部はムリだが効果範囲内の炎は敵サンに打ち返す。シナトの風操作で酸素を送り込み、火力を増した状態でナ。
守護陣はあくまでオレとオレの後ろのヒトを余熱から守るためのモンさ。本命はコッチよ。
テメエが燃えな、歯ぐき野郎!
黒き竜――『憤激竜イラース』が大地に降りる。巨体を受け止めた大地が震え、広場の敷石の一部が割れた。
圧倒的な恐怖を前に、人は動くことができなくなるものだ。
呆然と立ち尽くし、あるいはへたり込んだ住人たちの間を、確かなストライドで駆けてゆく男がいた。
荒・烏鵠(f14500)だ。彼は転送と同時に走り出した。時間がない。予知によればこのあとすぐに、地獄の猛火がすべてを奪う。
巨竜を見上げる位置で、烏鵠は大股に立つ。ドラゴンは彼に気づいてもいないようだった。猟兵であろうとなかろうと、すべては等しく小さな芥の命でしかないとでもいうように。
組紐が、空中に五芒星を描き出した。烏鵠の妖力が紐に流れ込み、見えざる力を集積させてゆく。
――と、同時に、くるりととんぼ返りを打って、烏鵠の背後に着地した小さなものは。
つぶらな瞳がきょとりと周囲を見回す。猿だ。詳しいものならコビトガラコという種だとわかる。それが小さな烏帽子を頭に載せて、烏鵠の後方にそっと控える。
次の瞬間。
地獄の業火が、街を襲った。憤激竜イラースの放つ猛炎だ。
「間に合ったか――、『返せ』ッ……!」
烏鵠の発した令に、猿は人間めいた所作で応えた。
それは炎が烏鵠をも呑み込もうとする寸前のことであり、まっすぐに襲い掛かってきた火は、そのままそっくり方向を変えて、もときた方向へとかえってゆくではないか。
ユーベルコード「猿回シ」。烏鵠の呼びだした猿が、「向きや効果を反転させる術」を行使したのだ。
「テメエが燃えな、歯ぐき野郎!」
烏鵠の言葉に同調するように、キュウ、と鳴いたのは、その肩に乗る子狐――シナトだ。
シナトは風の精霊だ。猿が反転させた炎へ、吐息ひとつで空気を送り込む。大量の酸素を得てさらに勢いを増した火炎は、それを生み出したドラゴンへと向かってゆく。
自らが発した火を浴びて、ドラゴンは胡乱げな様子を見せたが、おのれの肉体が焼け焦げてゆくのにさしたる頓着を見せる様子はなかった。それどころか、烏鵠にさえ、注意を払っていない。
猟兵を迎え撃つよりも、内なる怒りのまま、ドラゴンはさらなる破壊を志向する。
イラースの初撃は予知のとおり広範囲に甚大な被害をもたらしたが、猟兵の介入で予知の一端はすでに覆されている。
烏鵠の後方にいた住人たちは幸運だった。
烏鵠が最初に敷いた陣には、水の気をまとわせた守護であった。
炎は猿が反転させたが、猛烈な熱波は守護の陣が遮り、烏鵠のいた場所より後方にいたものたちに無事をもたらしたのだ。
このささやかな、しかし確かな幸運を、僥倖と言わずになんと呼べばよかっただろう。
成功
🔵🔵🔴
リーヴァルディ・カーライル
…ん。嫌な予感も気になるけど、
今は目の前の脅威を何とかしないと駄目ね。
事前に防具を改造し“誘惑の呪詛”を付与
装備者の存在感を強化して敵の第六感に訴えかけ、
目立たない動作でも敵を引き付け追跡させる囮になる
暗視と聞き耳、今までの戦闘経験を駆使して殺気を先読み、
爪や牙、尾の攻撃を空中戦を行う“血の翼”を広げ回避、
火属性攻撃の余波は火炎耐性のオーラ防御で弾く
UCの前兆を見切れば、怪力の踏み込みからダッシュで接近
生命力を吸収する大鎌を残像が生じる速度でなぎ払い、
傷口を抉るう【血の閃刃】よるカウンターの連撃(2回攻撃)を放つわ
…何故、怒り狂っているのか知らないけど、
お前にこの地を焼かせる訳にはいかないの。
憤激竜イラースの放った火はまたたく間に燃え広がり、空を赤々と染めた。そのなかに立つ黒い巨体は、まさしく世界に終末をもたらすものとして映っただろう。
ドラゴンは、幾人かの猟兵たちが接近しつつあるのに気を留める様子がない。
ただただ世界を破壊し、燃やし、踏みにじること……それだけが、目的のようだった。
リーヴァルディ・カーライル(f01841)の赤い瞳が、高熱が生み出す陽炎のなかに浮かぶ竜の威容へと、冷ややかな眼差しを向ける。
近づけば近づくほど、頬がひりつくほどの熱を感じた。
(何故、怒り狂っているのか知らないけど――)
咆哮に、天が震える。
その足元にたたずむリーヴァルディの姿は、大きさの比率から言っても、文字通り目に留まるようなものではなかったはずだ。
しかし、それまで猟兵に攻撃されてもほとんど無関心だったイラースが、ふと、その頭を巡らせて、彼女のほうを見たようだった。
「お前にこれ以上この地を焼かせるわけにはいかないの」
黒い外套をひるがえし、リーヴァルディが跳ぶ。その動きを、ドラゴンは確かに追った。
リーヴァルディが向かったのは、すでに猛火に覆われ、これ以上の破壊が望めないほどに壊滅した区域だ。イラースは誘われるように、足を踏み出す。
それがリーヴァルディが自らの装備に刻んだ「誘惑の呪詛」の力だった。
ごおおぉ――、と竜の喉が熱い空気を吸い込む。それは再び炎を吐く兆し。
太陽が墜ちたかのような、灼熱と閃光の炸裂が起こった。凄まじい炎熱の濁流が襲いかかる。そのなかから、まっすぐに天へと翔け昇った姿がある。「血の翼」を広げたリーヴァルディだ。
飛翔により炎を回避したリーヴァルディは、炎が噴き止んだところへ着地。そのステップからの踏み切りで驚異的なバネを見せ、イラースの方向へと。一息に間合いを詰めた彼女の手のなかには闇を固めたかのような大鎌――「過去を刻むもの」が握られている。
「……限定解放。微塵と化せ、血の閃刃……!」
ユーベルコード「血の閃刃(リミテッド・ブラッドレイ)」。リーヴァルディの腕だけがヴァンパイアの膂力を目覚めさせ、人ならざる力でもって黒い大鎌の刃を深々とドラゴンの身に沈めた。
硬質な岩のようにも見えた竜の外皮を、大鎌はバターのように斬り裂く。しかも初撃の勢いを減じることなく、リーヴァルディはプリマドンナのような回転を見せると、抜き放った刃で再び敵に斬りつけ、その肉を抉ったのだ。
黒刃の残像と竜の血飛沫をともなうリーヴァルディの動きは、さながらバレエのように優雅でさえあった。
大成功
🔵🔵🔵
ブイバル・ブランドー
貴様が俗に言うドラゴンという奴か…生で見るのは初めてだ
守るというのは得意ではないな…
なんせ我という存在は戦争のために造られたモノなのだから。
ゆえに目前の敵を撃滅することのみに力を注げる。
しかし、ucは全て火炎による広範囲攻撃…見かけによらず遠距離型なのか?使う技も相まって熱攻撃もあまり有効的ではなさそうだ。ならば距離を詰め、物理的な近接攻撃を狙うのが定石というものなのだろうが…
まあ、奴の攻撃を捌き切れぬようでは何も始まりはしない。
恐らく回避は不能だろう。防御で対処する。防御用にスクラップの装甲を召喚し、更に電磁シールドを展開することで二重の結界を張り火炎を防ぐ。これでどうだ…。
ゴット・ミラクル
できたら連携希望・アドリブOK
予測不可の予知か、ならば俺が仲間を多く守ろう!
守護神の加護を発動してオブリビオンの攻撃を防御、隙があればバスターソードで斬りつける。
私はただ仲間を守り、攻撃のチャンスを作るだけだ。
「ふむ……」
ブイバル・ブランドー(f05082)が渋い表情を――ウォーマシンに表情があったとして――つくった。
想定以上に敵の攻撃は範囲が広く、高威力であった。ほとんど歩く災害だ。
事実、猟兵に目もくれずに破壊に勤しんいた、災厄そのものといった存在に思われる。だが、先に動いた猟兵によって、相手の気を引くことはできたようだ。敵の攻撃方向も、すでに壊滅した区域へ向いているので、ここで倒せれば新たな被害は抑えられるだろう。 救難はほかの猟兵に任せるとして、それでは目指すは対象の撃滅。それこそが自らに課せられた使命だとブイバルは考える。
彼は全身の外装に、さらにスクラップの装甲をまとっていた。
ひとまわりばかり大きくなったその姿のまま、重々しい足音を響かせて、ドラゴンの足元へと向かう。先ほどの猟兵との戦いを見ても、近接して直接ダメージを叩きこむのが有効と考えていいはずだ。
空気を震わすような咆哮が、降ってきた。
敵がブイバルの接近に気付いたようだ。当然くるべき攻撃に備え、彼は金属の双脚で力強く踏ん張った。
そこへ、炎熱の奔流が押し寄せてくる。
ブイバルは突き出した両手から電磁フィールドを展開し、フィールドを形成する。
電磁シールドと、身にまとった装甲による二重の防護で炎を耐えしのぐ作戦だった。
「……!」
ウォーマシンであり、猟兵である以上、通常の人間とは異なる。常人であればとうに消炭に変えられていただろうが、ブイバルはそうはならかった。それでも――、憤激竜イラースの放つ火炎は凄まじいの一語であったのだ。スクラップ装甲が熱によって変形し、音を立てて弾けとぶ。高熱の影響を受けてか、ブイバルの視界にノイズが混じった。
(これは、いかんな。一度、退いて立て直すか)
そのように考え始めたときだった。ふいに、炎の勢いが弱まったのだ。
ブイバルの前方に――ひとりの男が立っている。
その人物が、炎を一身に浴びて、文字通りブイバルの壁になっていたのだ。
人間のように見えるが、そんなはずはない。
ブイバルは、その人物に向かって、つまり前方へと歩みを進めた。
炎によってなにひとつ損なわれることなく、男はブイバルへと目を向け、頷いてみせた。その黒い瞳のなかに、ブイバルは、猟兵の矜持を見る。
「守護神の加護」――。動くことはできなくなるかわりに、自身と味方をあらゆる攻撃から完全に護り通すユーベルコード。それが彼、ゴット・ミラクル(f18841)の能力だった。
「行ってくれ。俺の力は……ただこうして守ることだけだ」
「承知。助かったぞ!」
ブイバルはスクラップ装甲をパージして脱ぎ捨てる。
あらわれた傷ひとつない外装が、きらりと閃く。
そしてついに、竜の息が切れ、炎が途切れた瞬間、ブイバルはゴットを超えて敵の懐へと飛び込んだ。
一気に間合いを詰めると同時に、ブイバルの甲型多目的兵装が変型し、「VALZA³-AVERAGE」、チェーンソー式破砕ブレードの形状に変わる。駆動する刃が竜の咆哮にも劣らない獰猛な唸りをあげるのを、ブイバルが敵に叩きこむ。
「アトミックスラスター、ブースト……!」
原子力式反動加速装置が発動し、生み出したエネルギーが上乗せされることでより深い斬撃がドラゴンの肉体にダメージを与える。同時に、反動でブイバルは逆方向へ離脱し、憤激竜イラースが、赤黒い竜血にまみれながら、大きくよろめく姿を眼下に確認するのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
エメラ・アーヴェスピア
…ダークセイヴァーに竜…A&Wとはまた違った感じなのね…
不測の事態も気にかかるけど…今は目の前の事に集中しましょうか
…時間ね、猟兵の仕事を始めましょうか
さて、と…出来れば救難も行っておくべき、と
一人で出来る事には限りがあるのなら、動ける人数を増やせば良い
『出撃の時だ我が精兵達よ』
39体の魔導蒸気兵で住民の避難誘導、及び追撃を防ぐ為の殿をさせるわ
幸いな事に行動が単純で助かるわね
兵を耐火装甲仕様、耐火盾と消火器を装備
住民を守る為に【盾受け】で【かばう】のよ
こちらは任せて存分に戦いなさい、同僚さん
もし救助の方が多くて戦力が足りないならそちらに兵を回すことも考えるわ
※アドリブ・絡み歓迎
「『出撃の時だ我が精兵達よ』――」
ザッ、ザッ、ザッ――、と、軍靴の音が石畳を駆け過ぎてゆく。
エメラ・アーヴェスピア(f03904)がユーベルコードにより召喚した魔導蒸気兵の一隊は、その数、39。かれらはエメラの指揮のもと、燃える街へと一斉に散らばった。
前線ではほかの猟兵とドラゴンの激しい戦闘が行われている。ドラゴンが噴き散らす炎は、なおも容赦なく地上を舐め、都市を焼き尽くしてゆくが、エメラの蒸気兵たちはその渦中へと恐れることなく突っ込んでいったのだ。
むろんその目的は住民の救難にある。
この街に住む大勢の住人を一度に救う手段はなく、いかに猟兵とはいえ、一人でできることは限られる。まして、ドラゴンを目の前に救援ばかりに手を割くわけにはいかないというジレンマがあったが、エメラは手数を増やすことでこれに対抗したのだった。
魔導蒸気兵は左肩に数字が刻印されている。かれらは合体することで数字が合計され、その強さを増すが、今は強さよりも数が頼みだ。
熱と煙の充満する街路を駆け抜け、崩れ落ちそうな建物に飛び込み、いまだ息のある人々を次々に救出していく。
エメラが蒸気兵に消火器や耐火装甲を装備させていたのも効果的だった。
この状況下でできる最大限の救出活動ができたと言っていいだろう。
ごう――、と前線からの余波が、ときおり市街地を襲う。蒸気兵たちが耐火盾で火炎から人々をかばっている。
ドラゴンは、ただただ火をまき散らし、手近な建物を壊していくだけだ。行動が単純なのは、救出活動にとっても幸いだった。蒸気兵たちは消火器で延焼を少しでも食い止めながら、焼け残った場所へ人々を集めていった。
つい先ほどまでは、平穏な時を過ごしていた街が、いまは叫喚の地と化している……。煤けた顔で呆然と座り込む人々を横目に、なおも暴れる竜の姿を遠く望んだ。
猟兵たちが、崩れた建物のがれきのうえを、敵に向かって駆けてゆくのが見える。
「こちらは任せて存分に戦いなさい、同僚さん」
煤混じりの風に乗せて、エメラは独り言ちた。
大成功
🔵🔵🔵
デナイル・ヒステリカル
今この瞬間にも焼かれて死に瀕する人がいる
その人々を助けることによって、ドラゴンへの対処が遅れ、さらに多くの人へ被害が出る事も考えられる
本来命を選ぶことは出来ません
しかし黙って見ている時間は、無い
失われていく命を助けるためにも、行動をするしかありません
どんな結果になったとしてもです
UC:ノイジーレイニーを起動
全力を込めた雷属性攻撃の雨を降らせて攻撃します
大威力の攻撃を叩きつけ、一刻も早くこの戦闘を終わらせなければならない
憤激の竜がなんだと言うのですか。
この惨状を見た僕の怒りが、あなたの感情に劣るものではない事を知りなさい。
緋翠・華乃音
審判者が現れ世界が灰塵に帰す日だとでも言いたいのか。
……こうして見ると、まるで黙示録の一節を目の当たりにしている様だ。
住民の救助等は一切行わない方針。
転移して直ぐ、ユーベルコード"瑠璃の瞳"の範囲内で戦場を広く把握出来る場所(高い建物の上など高所が望ましい)に気配を消して目立たぬように潜伏。
伏兵として最初は敵を観察。そして情報収集をしつつ、敵の攻撃パターンや回避行動等の情報を収集・分析し、見切りを行う。
合わせて常に優れた視力・聴力・直感を生かして戦況を把握。
後は敵の注意を極力引かぬよう、猟兵達への援護狙撃に徹する。
戦闘に有利になる技能は適宜使用。
……まあ、怒りの日が訪れるにはまだ早いよな。
猟兵たちがドラゴンを相手取り、また救助の手を差し伸べたことで……救われた命は、ある。
それは間違いのないことだが、この街に暮らしていたすべての人間が助けられたのではなかったこともまた事実なのだ。
イラースの降下地点近くにおり、何もわからぬうちに一瞬にして業火にさらわれたものは、まだしも幸運であったのかもしれない。
崩れたがれきに埋もれたものや、黒煙にまかれて息絶えたもの、逃げ惑ったすえに火に焼かれたもの、突如として日常を奪われた絶望のなかで死んでいったものも、大勢いたのである。
まるで黙示録――。審判の日だとでもいうのか。
緋翠・華乃音(f03169)の瞳は、惨劇を映してなお、静かな水をたたえた湖水のようであって。
ユーベルコード「瑠璃の瞳」を発動したその視界において、彼は敵の観察と情報収集に意識を集中していた。感覚が拡張されたがゆえに飛び込んでくる、死にゆく人々の呻きや、火のなかで悶え苦しむ姿をあえて遮断してでも、あの憤激竜イラースを倒すことが、かれらに報いることだと、華乃音は思う。
イラースの攻撃パターンはさほど複雑なものではない。そして、ここまでの、先行した猟兵の攻撃により、相当のダメージを負ってもいる。あと一息だと判断すると、華乃音は、戦況を見るべく立っていた、崩れ残った建物の上から跳躍した。
視界の端に、別の猟兵が動くのが見える。
そのあとを追うように、建物から建物へと飛び移る。風に乗るように速やかに、しかし静かに。それはあたかも、一頭の蝶にも似て。
竜は傷ついていた。血を流し、動きも緩慢になりつつある。
それでも、いまだその巨体は大きな力を持ち、吐息には炎が混じっている。なにより、激しい怒りが消えることはない。憤怒こそが、竜を突き動かす根源であったのだから。
憤激竜イラースは、接近してくる猟兵をみとめた。
デナイル・ヒステリカル(f03357)の表情は厳しい。本来、常ににこやかに人を迎えるのが本領だったデナイルだが、この惨状を前に隠しきれない怒りをあらわにする。
ここに至るまでにも、炎のなかに消えてゆく命を、彼は見た。
助力を乞われれば応えることが役割のデナイルが、人を助けることよりも――いや、助けたいからこそ、目前の敵を迅速に撃破することを選ばざるを得なかった。その決断を、悔いはしないが、憤るのだ。
「僕の怒りが、あなたの感情に劣るものではない事を知りなさい」
電子精霊が、雷光が閃かせる。紫電が5つの槍の形状をとった。
ドラゴンが咆哮する。そのあぎとから、火炎が噴出する。デナイルはブレスを避けるために攻撃動作を中断せざるを得なかった。
デナイルがいたあたりを、猛火がなぎはらう。
その炎は凄まじいものだったが、当初に比べて範囲も威力も落ちてきているようだった。やはり今が好機なのだ。
青白く輝く槍が宙を奔った。ドラゴンは、それを叩き落そうとでもいうのか、鈎爪を振るおうとして――
血が飛沫いた。
イラースの巨体がぐらりと傾く。
立て続けに、その身体のうえにいくつもの穴が開いてゆく。これは……銃撃だ。なにものかにより狙撃されている!
それはむろん、華乃音であった。
デナイルは仲間の猟兵の援護射撃があったことを悟ったが、その姿を見つけることはできなかった。それもそのはず、華乃音はユーベルコードによってデナイルよりもはるか後方からの超遠距離射撃を行っていたのだ。
それでも、ここまでの情報収集にもとづき、ドラゴンの肉体の構造上、急所とおぼしき場所を的確に撃ち抜いてゆく。イラースの巨体に比して、あまりにも小さな傷に見えるが、神経系統を破壊したせいか、巨大な竜はマヒしたかのようにその動きを止めていた。
「怒りの日が訪れるにはまだ早いよな。……さあ、幕引きを頼もうか」
華乃音のその呟きが、耳に届いたわけではないだろうが……
デナイルが姿なき戦友に内心で感謝しつつ、雷光の槍を、弧を描くように旋回させた。
「穿て!」
号令とともに――雷撃が下った。
落雷と呼ぶには圧倒的すぎる高圧なエネルギーが、雨のように降り注ぐ。デナイルのユーベルコード「ノイジーレイニー」。騒がしい雷雨の名のとおり、すべてが雷撃の爆ぜる音のなかに呑み込まれてゆく。
憤激竜イラースは、その肉体をくまなく雷に貫かれていた。怒りとも、断末魔ともつかぬ咆哮さえ、雷撃にかき消され、オブリビオンとしての肉体が蒸発するように砕け、弾け、崩れ、消えていこうとしていた。
エネルギーを出し尽くし、雷撃の雨がやんだとき――、そこには、もはや命を失った肉の名残だけが、崩れ落ちるばかりであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 集団戦
『その地に縛り付けられた亡霊』
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POW : 頭に鳴り響く止まない悲鳴
対象の攻撃を軽減する【霞のような身体が、呪いそのもの】に変身しつつ、【壁や床から突如現れ、取り憑くこと】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD : 呪われた言葉と過去
【呪詛のような呟き声を聞き入ってしまった】【対象に、亡霊自らが体験した凄惨な過去を】【幻覚にて体験させる精神攻撃】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ : 繰り返される怨嗟
自身が戦闘で瀕死になると【姿が消え、再び同じ亡霊】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
イラスト:善知鳥アスカ
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
一瞬にしてひとつの街を壊滅させたドラゴンは、猟兵たちにより斃れた。
本来なら全滅するはずだった住民も、何割かはながらえることができた。猟兵たちが安堵の息をついたのも、つかの間……
(おおおおおおおお……)
声だ。
いまだ消え残る火の向こうで。崩れ落ちたがれきがつくる影のなかで。
ゆらり――、と、あやしい影がかたちをとる。それは声なき声を発しながら、次々と立ち上がり、悶えるようにゆらゆらと陽炎のなかに身をゆだねていた。
先刻まではこの街の住民であったものたちが、理不尽に命を奪われ、無理やりに生を断たれたその怨みを述べるかのように、泣き叫ぶ亡霊となって出現したのである。
その数はおびただしく、街中に出現したがゆえに、猟兵たちはこの亡霊の群れに包囲された格好になる。
もしも少しも救助に成功していなければ、その数はさらに多かったであろうから、いくぶんの有利はあったのだが。
かれらに死をもたらしたのはすでに倒されたドラゴンのオブリビオンであって、猟兵たちが怨みを向けられる筋合いはない。だがこの哀れな霊魂たちに、そうした言葉が通じそうにもなかった。
ならば、引導を渡してやるのが、むしろ鎮魂と言えるだろうか。
憤激竜との苛烈な戦闘を終えて、猟兵たちは亡霊による包囲という次なる脅威に直面したのだった――。
エメラ・アーヴェスピア
これが不測の事態と言う訳…!?
私の周囲には先程助けた住民達が沢山居るのよね?
放置して戦える訳がないじゃないの…!
再装填(リロード)『出撃の時だ我が精兵達よ』…!
装備を通常装備に変更
それに加えて出来れば『我が工房に帳は落ちず』も発動よ!
【情報収集】から包囲の薄い所を判断、突破するわ!
兵には民の護衛、走れない民の足代わり、殿による【時間稼ぎ】、
進行を抑える為の時間のかからない【地形の利用】をした簡単な【罠(使い)】の設置などの役割よ
私自身は民が精神攻撃を受けてしまった時に激励を送って何とか動けるように
倒す事よりも逃げる・逃がす事を優先
今は何も考えず、振り向かずにただ走りなさい!
※アドリブ・絡み歓迎
デナイル・ヒステリカル
僕は本来、オブリビオンを相手とした案内プログラムではありません。
しかしこうして目的地に辿り着けず、彷徨う存在を前にした以上、望まれるままに役割を全うするのみ。
彼らの体験した苦しみを聞き、彼らの心情に理解を示し、そして彼らに本来往くべき道を示します。
使用ステータス:SPD
ユーベルコードは必要ありません。
彼らの悲嘆を聞き届け、死して尚逃れられない苦しみから助けるために、必要最小限の雷を。
痛みを感じないよう、一瞬で終わらせましょう。
黄泉路への案内は僕が務めます。
緋翠・華乃音
(狙撃位置から立ち上がって周りを臨む。そして状況を理解して)
そうか……彼らに掛ける同情も憐憫も、生憎と俺は持ち合わせていないが……
さて、救済者の真似事といこう。
――数多なればこそ、彼等の名はレギオン。
黙示録は終わり福音が始まる。
やる事はさっきと変わらない。
敵味方含めて状況の俯瞰と観察。
混沌とする戦場の戦況把握は得意分野だ。
ああ、呪詛を聞かぬようヘッドフォンを装着しておこうか。
狙撃手は一箇所に留まらないのが定石だが……さて、どうしようか。
必要があれば移動する事も視野に入れて狙撃を開始しよう。
苦しまぬよう頭部に一撃。
せめて安らかに眠ってくれ。
緋翠・華乃音(f03169)は立ち上がり、周囲を見回した。
竜は滅びたが、いまだ消え残った火が燃え、がれきのそこかしこから煙が立ち上っている。
肉の焦げる厭なにおい……どうにか生き延びた人々の助けを求める声と、失ったものを嘆く声。それに混じって、亡霊たちの怨嗟の声が、滅びた街を地上の地獄に変えようとしていた。
(――数多なればこそ、彼等の名はレギオン)
無数の亡霊がゆらめく地上を望み、状況を把握した華乃音は、ヘッドフォンで耳を覆った。
響き渡る怨みと嘆きの声に、華乃音は同情も憐憫も持ちはしない。ただ、亡霊の声がもたらす呪詛の効果をかき消すための、それは合理的な行動だった。
瑠璃の瞳の狙撃手が担う役割は、さきほどの竜との戦いと変わらない。静かに、速やかに、華乃音は行動を開始する――。
「これが不測の事態と言うわけ……!?」
エメラ・アーヴェスピア(f03904)は、グリモア猟兵の言葉を思い出していた。どうにもすっきりしない部分を残して転送されてきたわけだが、ここまでの事態であれば、正しく予知してもらいたかったものだ。
エメラは、先の戦闘中に、どうにか救助できた人々へ目をやる。
突然の災禍に多くを失ったものたちは、煤けた顔に不安げな表情で身を寄せ合っていた。
亡霊たちは、むろん、猟兵と住民を区別するまい。おのれは死に、かれらは生き残ったと考えれば、怨みの対象にもなりうる。
(放置して戦える訳がないじゃないの……!)
エメラは素早く頭の中で状況を整理し、戦略を組み立ててゆく。導き出した答えは――まずは住民たちを安全な場所へ逃がすこと……!
『出撃の時だ我が精兵達よ』……!
救助に使用したユーベルコードを再装填(リロード)する。魔導蒸気兵は通常の装備に戻り、一斉に散った。
「逃げて! 今は何も考えず、振り向かずにただ走りなさい!」
エメラは強く叫んだ。すでに意志を砕かれている人々は誰かの強い指示に従うものだ。火の手が回っていない場所は救助活動を通じて情報収集済みである。亡霊の包囲を突破して町外れまでの誘導するルートは計算されていた。蒸気兵に護衛させつつ、なんとかかれらを誘導できればよいのだが……。
「さあ、こちらです。ご案内しますよ!」
人々の前に、ひとりの青年があらわれた。
デナイル・ヒステリカル(f03357)だ。
身ぎれいな姿に、不謹慎にならぬ程度に明るい表情と声音。デナイルはすばやく人々の注意を引き、集団の統率を掌握した。エメラの蒸気兵に護られながら、住民の避難がはじまる。
もともと「案内人」としてつくられたデナイルだ。適役以外のなにものでもなかった。
おおおおおおぉおおぉぉおぉぉぉ……
がれきの隙間から煙のようなものが立ち昇ったかと思えば、そのなかに半透明の、苦悶するひとがたが浮かび上がる。
亡霊の呪いの声にあてられて、幾人か住人が叫び声をあげながらうずくまってしまう。
「気を確かに持って! あなたは生きてる、それはあなたの記憶じゃないわ」
エメラが激励し、なんとか立ち上がらせる一方、蒸気兵が亡霊を攻撃して時間を稼いだ。
デナイルも、亡霊たちの前に進み出る。
「僕は本来、オブリビオンを相手とした案内プログラムではありません。が……」
亡霊の呪詛が、デナイルの中に、かれらの死の記憶を流入させる。
平穏な日常を理不尽に奪われ、火に焼かれながら死に至った絶望――
(そう。苦しかったのですね)
それさえ、デナイルは受け入れ、理解した。
亡霊の呪詛はデナイルの精神にノイズをもたらし、一時的にユーベルコードを阻害したが、デナイルは攻撃のための大掛かりなユーベルコードを必要としていなかった。
亡霊たちもまた、目的地にたどりつけず、さまよう存在と言える。ならそれを案内するのは、デナイルの役割ではないか。ただ、案内すればいいのだ。
「理不尽で不条理であったでしょう。どうか、その絶望に囚われ続ける苦しみからは、解放されますよう」
パシッ、と、紫電が散華する。
生じさせる雷は、ほんのわずかでよかった。不安定な存在である亡霊は消滅し、黄泉路へと導かれていった。
人々の行く手に、次々と立ち上がる亡霊は、デナイルやエメラの蒸気兵が相手どる。
そしてかれらも気づかぬうちに、消えてゆく亡霊も数多くあった。
どこからともなく、流星のように飛来する銀と瑠璃色の銃弾。
華乃音のユーベルコード「瑠璃の銃弾(バレット・オブ・ラピスラズリ)」は、寸分の狂いもなく狙った一点を射抜き、確実に亡霊を消滅させていった。その瞬間には痛みも苦しみもなく、死してなお囚われていた亡霊を、無に帰すことで解放する、それは救済であった。
黙示録は終わり福音が始まる。
「せめて安らかに眠ってくれ」
亡霊たちは消え、生き残ったものたちの列が、崩壊した街を捨て、いまだ生命ある荒野へと導かれてゆく。
その様子を見送りながら、華乃音は救済者の真似事をそっと終えるのだった。
大成功
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荒・烏鵠
@WIZ
あーあ。マ、そーなりますわな。恨む相手がいなくなっちまったからッて恨みは消えねーやなァ。オーケーオーライ成仏していただこーかァ。
蛇神サマをロングアンドビッグサイズでお呼びしまして、悪霊サン方……とりあえずオレの方に来てる皆サンをぐるぐるきゅっと一括りにまとめて貰う。どっちも心霊体、問題なく接触出来らァ。
ンで、手持ちの勾玉にこもる癒やしの力を妖力で増幅し、破魔札に転写して投げつける。ただの破魔札だとムリヤリ消すみてーになっちゃうかンね。勾玉パワーと合わせることで包み込んで怨念を溶かし消す。
さーさサヨナラ皆サンまた来世。次はキマフュあたりで人生謳歌しましょ^や。
「あーあ。マ、そーなりますわな」
苦笑とも、諦めともつかぬ息をつき、荒・烏鵠(f14500)は、自身を取り囲む怨嗟の声を聞いた。
がれきの中から立ち上がるあやしい影が、手を伸ばして虚空を掴むさまは、必死に助けをもとめるようにも、その手に触れたものを地獄に引きずり込もうと手ぐすね引いているようにも見えるのだった。
「だな。恨む相手がいなくなっちまったからッて恨みは消えねーやなァ」
飄然としているようで、烏鵠の声はどこか優しい。
オーケーオーライ、成仏していただこーかァ。
亡霊たちに向き直る。
「暝神に帰依し奉る。契約に基づき、我が敵を捕らえよ」
空気の質が、変質(かわ)ったようだった。
ぞろり――、と、恐ろしく巨大なものの、這い、うねる気配。
おおおぉぉぉ……、と、亡霊たちの声があとを引き、重ってゆく。
そこにいたのは蛇だった。十三術式:括リ蛇(ククリカガチ)。烏鵠の召喚した蛇神は、長大なその蛇身で亡霊たちを巻き取ると、とぐろの中に囲い込んでしまった。
蛇神のつくる輪のなかは、嘆きとも苦しみともつかぬ声をあげるばかりの亡霊のるつぼだ。
今、そこに向かって烏鵠が踏み出す。
彼の手になかには、深い碧の勾玉。そこに宿る清浄にして清冽な力を感じ取ったものがいただろうか。烏鵠自身の妖力が、その癒しの力を増幅しつつ引き出せば、見えざる光があたりを冴え冴えと照らし出した。
もう一方の手に扇状に広げられた破魔札の束に、力を収束させると、一息に、放った。
破魔札はそれ自身がはばたく鳥のように宙を飛び、亡霊たちへと降り注いでいった。
(おおおおおおおおおお……)
光だ。破魔札が亡霊に触れると、そこから光があふれだし、亡霊のまがまがしい姿が空気に溶けるように薄らいでゆくではないか。それにともない、怨嗟の声も遠くかすんでゆく。
破魔札により、容赦なく亡霊を消し飛ばすことも烏鵠には、できた。
だがそうはせず、勾玉の癒しの光を込めたことで、亡霊たちはその怨念ごと、蒸発するように消えていったのだ。
怨みも、憤りも、悲しみも、苦しみも……。
浄化されて、消えていく、最後に響く声からは、苦痛の色さえもなく。
(さーさサヨナラ皆サンまた来世)
今生は、理不尽な災禍により断たれた命。次の生が、どうか朗らかであらんことを。
大成功
🔵🔵🔵
リーヴァルディ・カーライル
…ん。こんなに速く死者が亡者に…?
今は考えている場合じゃない…か。
待っていて。今、貴方達の魂を鎮めてあげる。
第六感を頼りに敵の忍び足や殺気を見切り、
攻撃を武器で受け流して回避し距離を取りつつ、
吸血鬼化した生命力を吸収して【血の教義】を発動
…水の精霊、光の精。
焔に焼かれた魂を癒し慰める雨を此処に…。
魔力を溜めた両目に、目立たない精霊の存在感を暗視して見切り、
精霊使いの礼儀作法に則り彼らに助力を乞い手を繋ぐ
傷口を抉るような光の反動を激痛耐性と気合いで耐え、
“光の雨”による光と水属性の二回攻撃を行い、
祈りを捧げながら広域の死者の呪詛を浄化して消火するわ。
…もう苦しむ事も無い。眠りなさい、安らかに…。
熱イ。苦シイ。嫌ダ。ドウシテ。助ケテ。死ニタクナイ――。
リーヴァルディ・カーライル(f01841)は、すがるように伸びてくる亡霊の手を、大鎌で受け流し、素早いバックステップで距離をとる。
見渡す限りの物陰から、滲みだすように亡霊があらわれ、生命に吸い寄せられるようにリーヴァルディを目指して集まってくるのだった。
「こんなに速く死者が亡者に……?」
リーヴァルディは疑問を感じる。
たしかにかれらは非業の死を遂げた魂たちだ。それにしても、あまりにも早いではないか。しかも、一斉に亡霊化して、猟兵たちを包囲した。まるで……そのために用意されたかのような……。
「待っていて。今、貴方達の魂を鎮めてあげる」
考えるのはあとだ。
リーヴァルディは今、直面している事態に向けて意識を集中する。
「……限定解放。テンカウント」
再び、リーヴァルディの血に眠る吸血鬼の力の一部が解放される。
限定解放・血の教義(リミテッド・ブラッドドグマ)。
沸き起こる膨大な魔力の高まりを、リーヴァルディは瞳に集中させる。今、彼女の目は世界に遍在する見えざるもののすべてを見通す。たとえばそれは、竜の炎に焼かれた街に、かすかに漂う水の精霊。あるいは、ふわりふわりと宙を舞う、光の精霊。
見ることができれば、呼びかけることもできる。
「力を貸して。この地の不幸な魂たちは、水と光を必要としている」
リーヴァルディの働きかけは、精霊使いとしての礼にかなったものだ。
「どうか、焔に焼かれた魂を癒し慰める雨を此処に……」
ぽつり、ぽつり――と。
ちいさな水滴が、リーヴァルディの頬に落ちたかと思えば、雨が降り始めた。
いや、それはただの雨ではなかった。
光だ。内から光を放つ雨が、輝きながら天から注がれている……!
リーヴァルディは思わず目を閉じた。光の雨は、その反動で彼女自身をも傷つける。地面を、がれきを、叩き、潤してゆく雨粒は、リーヴァルディに鋭く突き刺さったが、抉るようなその痛みに耐えながら、彼女は雨がいっそう強く降り、範囲を広げていくことを願った。
「……もう苦しむ事も無い。眠りなさい、安らかに……」
それは祈りだ。
殉教者にも似た、献身をともなう祈り。
光の雨に打たれて、亡霊は浄化されてゆき、いまだ消え残っていた火は消されてゆく。
雨は、暴虐にさらされた街をやさしく慰める。雨音は、静かな鎮魂歌のように、唄い続けていた――。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『天魔の獣』
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POW : 天魔の災害
自身に【「光」と「闇」の嵐】をまとい、高速移動と【空を飛びながら嵐】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD : 白黒の裁断
【意識】を向けた対象に、【空間から迸る多数の「光」と「闇」の雷】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : 天変地異
「属性」と「自然現象」を合成した現象を発動する。氷の津波、炎の竜巻など。制御が難しく暴走しやすい。
イラスト:月代サラ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「宇冠・由」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
雲間から、やわらかな薄明が降りる。
滅びた街は、死の静けさに覆われていた。
猟兵たちは、亡霊たちがすべて消え失せたことを知る。あとに残ったものは、がれきと、焼け跡と、死骸の山……。
生き残った人々は、この地を捨てるだろうか。それとも、仲間を弔いながら、たくましく復興の道のりを歩みだすだろうか。
そんなことを思いながら、ふと、猟兵たちの念頭にひとつの疑問が浮かぶ。
ドラゴンは、なぜ、突然この地に降り立ったのか。
死んだ住人は、まるであつらえたように、すぐさま亡霊となって、猟兵たちを包囲した。
もしも……そのすべてを、誰かに仕組んだのだとしたら……?
天からの階(きざはし)のように、光がひとすじ、がれきの山のうえに降りた。
音もなく――、それが舞い降りる姿は、優雅にして流麗ではあったが、同時に畏怖をも感じさせる。
『想像以上でした、猟兵とやら』
獣のような姿とはうらはらな、深い知性を感じさせる落ち着いた声音が響く。
『ですが。薄闇が覆うべきこの世界に、貴方がたのような救い主は、必要ないのです。わたしはそれを教えるために、貴方がたをこの地に招きました』
獣は、美しい翼を広げた。猟兵たちは理解する。この存在こそが、すべてを計画したのだと。最初から、目的は猟兵だったのだ。
神々しいとさえ言える姿からは、並々ならぬ力を感じる。だが、罪もない人々の日常を、おのれの目的のためにやすやすと犠牲にしたオブリビオンを、許せる猟兵など、いるはずもないのだった――。
荒・烏鵠
@WIZ
アンタ毛ェ刈ったらモンのスゴく貧相な見た目になりそうだな!
ノミとかめっちゃ居そうだけどヘーキ?ジフテリア予防とか打ってる?
白い毛ってすーぐ薄汚れるよなー!そんだけぶわっさぁー!としてっと毛繕い大変そーね!
あ、ごめんゴメン。なんか言ってたノ?聞いてなかった。
でも聞く必要ないよな!アンタもヒトの話なんて聞かなそーだし!
周囲のがれきや地形をユベコで操り、相手が放ってきた自然現象に対応したものに変化させてぶつける。
更にそれに気を取られている間にオレ自身が炎の塊に変化してヤツにしがみついてやらァ。実体がないから物理攻撃は効かないぜ!
無駄にぼさぼさと長い毛だァ、良く燃えそうだなァ!アッハッハッ!!
「アンタ毛ェ刈ったらモンのスゴく貧相な見た目になりそうだな! ノミとかめっちゃ居そうだけどヘーキ?」
荒・烏鵠(f14500)の明るい声が、天魔の獣の言葉にかぶせて発せられた。
「白い毛ってすーぐ薄汚れるよなー! そんだけぶわっさぁー!としてっと毛繕い大変そーね! あ、ごめんゴメン。なんか言ってたノ? 聞いてなかった」
口調はどこまでも軽く、しかしその金の瞳は、獣をまっすぐにとらえる。
『……』
獣は静かに居ずまいを正した。
まなざしは、烏鵠へ向けてじっと注がれている。明らかな挑発にすぐさま激昂するほど愚かではない。といって、感情がないわけではないようだ。獣はまぎれもなく、烏鵠の言葉を不遜とみなし、罰しようとしていた。
『言葉を解しないようですね。下等な存在が――』
天魔の獣が、宙へと翔け上がる。
「ははっ」
烏鵠は笑った。
「まだなんか言ってた? でも聞く必要ないよな! アンタもヒトの話なんて聞かなそーだし!」
十三術式:九羽狐(クワギツネ)!
烏鵠のユーベルコードにより、周囲のがれきが動き出す。
同時に、天を翔ける獣のはばたきは、たちまち巨大な空気の渦をつくりだしていた。さらには空中にきらめく氷の粒が出現すると、風はそれを巻き込み、鋭い氷の竜巻となって烏鵠へと襲い掛かったのだ。
「そんなもの!」
がれきは、瞬時に形を変えて壁となった。
風はもとより、氷のつぶても遮られ、壁にあたって激しい音を立てる。
天魔の獣が、指揮するように、額の角をふるうと、まぼろしだったかのように風は止み、かわって、鉄の雨が降り注ぎはじめた。
中空から出現した鉄が、がれきの壁を穿ち、砕いてゆく。
音を立てて、壁が崩壊した。
しかし――
『……なに』
壁の向こうにはもう、烏鵠の姿はなかった。
「こっちだ、ノロマ!」
視界が、真っ赤に染まった。
『バ、バカな……!』
獣の声に、はじめて、狼狽の色があらわれた。
ユーベルコードで自身の肉体を炎に変えた烏鵠がしがみついてきたのだ。
獣は慌てて空を飛ぶが、すでにその毛並みに火が燃え移っている。
燃え盛る流れ星のように、そのものは真っすぐに地上へ落ちた。
『なんと……このわたしを、天より追い落とすとは……!』
憤りを隠しもせず、獣は吠えた。
水流を出現させ、火を消し止めはしたが、美しい毛皮を火に焼かれ、地上に落とされた屈辱は、肉体的なダメージ以上に、天魔の獣を傷つけていたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
デナイル・ヒステリカル
ご教示ありがとうございます
しかし僕はあなたの考えに賛同できません
闇に覆われ続けるだけの世界などは無く。また、猟兵は救い主などでは決して無いでしょう
猟兵とはオブリビオンに対する存在でしかないと認識しています
だから、さあ始めましょう
この場には猟兵(僕ら)とオブリビオン(あなた)が揃っているのですから
ここであなたを打倒し二度とこんな被害を生み出さないために!
UC:オーバークロックを始動
敵は強大
生半可な策では通用しないでしょう
自身の肉体を構成する要素を限りなく雷エネルギーへと変換します
あなたが意識を向け雷を迸らせるのに必要なのは二動作
ならば僕は僕の全てを雷へと変換し、あなたの追いつけない速度で戦います
「僕らは救い主ではない、ですか。……ご教示ありがとうございます」
地に落ちた獣へ、デナイル・ヒステリカル(f03357)が言葉をかける。
「しかし僕はあなたの考えに賛同できません。闇に覆われ続けるだけの世界などはなく」
獣は、デナイルを睨みつけた。その眼に宿るものは憎しみだ。それが、この獣がなんら崇高な矜持などなく、ただ過去より立ち戻りて現在を喰らう、オブリビオンの性質ゆえに猟兵を厭うていたにすぎないことを物語っていた。
「また、猟兵は救い主などでは決してないでしょう」
それでも、デナイルはそう肯定する。
「猟兵とはオブリビオンに対する存在でしかないのですから。だからこそ……」
ここにいるのは猟兵とオブリビオン。
どちらかが滅びるしかない、ということだけが摂理だ。
カッ――、と、白い光が辺りを照らした。
光はくっきりと影をきわだたせ、その影は、ありえざる黒い光となって迸る。
天より降りる白と黒の雷が、神罰のごとくにデナイルを打ったかに見えた。
「優先順位変更――」
大気を満たす静電気に、天魔の獣の毛皮が逆立ち、バチバチと音を立てる。
獣は、素早く起き上がって、四肢で大地を蹴り、そのひと蹴りで十数メートルもの後退を見せた。
デナイルの姿が残像まじりに獣のいた場所に立つ。彼の身体はなかば透け、青白く閃く電光となって空中に溶けていた。ユーベルコードにより、その身体そのものを雷に変えているのだ。
再び、白と黒の雷がデナイルへ向かう。
天魔の獣は、意識を向けた対象へ、その雷を落とすことができる。
だが、ユーベルコード「雷霆万鈞システム(セルフ・オーバークロック)」により自身を雷に変えたデナイルは、物理的に動きを制限されることがなく、獣が「デナイルへ意識を向け」「雷を向かわせる」という二手の動作で攻撃するよりも速かった。
すなわち一手。
雷は疾く、翔けるだけ。
『……っ!』
雷は寸前でデナイルの姿に戻り、炸裂する電圧はそのままに、獣に拳を埋める。
「僕らはここであなたを打倒し、二度とこんな被害を生み出しません……!」
獣が吹き飛ぶさまを見ながら、デナイルは誓いを込めてそう語った。
大成功
🔵🔵🔵
エメラ・アーヴェスピア
…本当、何が出て来るか判らないわねこの世界
別に必要にされなくても構わないわ
こちらは勝手に仕事を済ませていくだけよ
民の安全は確保できた…と考えて良いのかしら?
まぁどちらにしても主戦場よりは離れていそうね
なら私は同僚さん達の為に、最大の隙を作り出す為の一撃を用意するとしましょうか
相手の嵐や速度を突破する為にもまずは【情報収集】して予測よ
そしてその情報を元に『我が砲火は未来の為に』、呼び出すのは大型の魔導蒸気レーザー砲(命中力重視)
そしてタイミングを見計らって…【援護射撃】で狙撃(【スナイパー】)するわ
…アナタなんかより、ウインドゼファーの嵐を予測、突破する方が大変だったわよ…!
※アドリブ・絡み歓迎
純・ハイト
招くか…ならこちらもお礼として狂気の世界に招かないとな!
アイテム兵器のレオパルト5の戦車に乗りながら前進して砲撃攻撃を行うが、レオパルト5は破壊される前提で行動する。
レオパルト5で砲撃接近しながら行動をして破壊される前に脱出すると同時に全力属性魔法の高速詠唱で大爆発させて黒煙で周りを見にくくしながら迷彩・忍び足・目立たないで接近。
さっ!俺からの招待状だ受け取れ!
風が、唸りをあげていた。
滅びた街にただよう、ものが焦げたにおいと、人が焼かれたにおい……それらをないまぜにした悪臭まじりの風が、暗い空にどろどろとうねる。
それが、自然の風か、それとも立て続けに猟兵たちの攻撃を受けて、肉体的なダメージはむろんのこと、その傲岸な鼻っ柱までも折られつつあるオブリビオンが、憤りのままに呼んだ風なのかは判然としなかった。
美しい純白の毛並みを土と煤とに汚され、天魔の獣はよろよろと立ち上がった。
そこへ、幾筋もの尾を引いて飛来したものが、獣の周囲で爆発を起こす。
獣は巻き込まれることなくすばやく回避しながら、攻撃がきた方向へ、獰猛な眼光を向けた。
キュラキュラキュラ……と、キャタピラが音を立てている。戦車だ。詳しいものならレオパルトというのだとわかったかもしれない。砲塔から絶え間ない砲撃を放ちながら、獣へと接近しつつある。ダークセイヴァーに、むろん機械の戦車などあろうはずがない。猟兵の駆る兵器なのだと知れる。
『猟兵とは、どこまでも世界の理を歪めるものですね』
天魔の獣は不快げに吐き棄てた。
額の角から迸る雷撃が、雷まじりの風となって地を奔り、戦車を撃つ。
「招いたのはそちらだろ」
戦車のなかでは、純・ハイト(f05649)が不敵に笑っていた。
「招いてもらったお礼はせんとな」
戦車は魔力によって稼働しており、強化されてもいる。フェアリーのハイトにも操れるし、その砲撃はオブリオンを相手にして不足はないものだった。
しかし、天魔の獣がくりだす攻撃もまた、苛烈なものだった。
獣が蹄で大地を叩けば、地面が隆起し、石の津波が戦車を襲う。キャタピラをとられてはなすすべもなく、立ち往生したところへ、燃える嵐が浴びせられた。
戦車はたちまち火につつまれ、轟音ととも爆発してしまう。
天魔の獣はその様子を満足げ眺めた。ダークセイヴァーにおいて、神のごとき力を振るってきた誇りと矜持を取り戻したかのようだった。
だが、爆炎と煙を超えて、ひとすじの光が、鋭く宙を貫いた。
『!』
獣はすんでのところではばたいて空へと逃れ、眼下に敵を探す。
エメラ・アーヴェスピア(f03904)だ。
彼女の傍らに浮かぶ機械は、ユーベルコード「我が砲火は未来の為に(オープンファイア)」により召喚された「魔導蒸気レーザー砲」だった。
「今のを回避するとはさすがね。相当命中精度をあげたはずだけど」
エメラは今に至るまでひそやかに獣の動きを観察して情報収集し、動きを予測したうえで、最適な砲を召喚したのだった。
獣は空へと翔け上がる。
その周囲に、光と闇が渦を巻き始めた。
獣のはばたきが嵐となり、周囲は猛然たる強風に包まれる。小柄なエメラは強い風に飛ばされてしまいそうだ。しかし、空中に静止したままの砲に取りつくことで難を逃れると、照準を空中の獣へ向けた。
「今度は逃がさない」
敵が自然現象を操作するユーベルコードを駆使することはすでにわかっていた。嵐の召喚も予測ずみ。なればこその魔導蒸気レーザーだ。風の妨害を受ける物理的な砲弾ではなく、光で撃ち抜くのである。
照射されたレーザー光線は、風を刺し貫いて、獣の翼を撃った。
『バカな……!』
悪態をつきながら、獣が落下する。
そのまま地を蹴って、エメラのほうへと突進する。周囲に、炎が舞い、氷が躍り、電が回った。
エメラは立て続けに光線を連射する。光は獣を撃ち、傷つけるが、突進を止めるには至らない。そして獣がエメラを攻撃射程に収めたかに見えた――
『消えなさい、猟兵』
「自分の心配をしたら?」
振り向いたときには、遅かった。
エメラの射撃はダメージを与えていたが、同時にすべてが援護射撃であり、陽動でもあったのだった。
「さっ! 俺からの招待状だ受け取れ!」
射撃に気をとられ、獣はハイトが至近距離に忍び寄っていたことに気づかなかった。
そもそも、戦車の爆発はハイト自身が引き起こしたものだったのだ。戦車は最初から捨てるつもりだったのであり、爆発に紛れて逃げ、隠れていた。ハイトの身長は26.6cmだ。潜むのは容易い。
あっと思う間もなく、天魔の獣はハイトの蜂蜜瓶のなかに吸い込まれていた。
瓶のなかはハイトのユーベルコードがつくりだした狂気の世界。
ガタガタと瓶をふるわせ、咆哮とともに、まろびでてきた獣が瓶のなかで何を見たのかは、神のみぞ知ることだろう。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
リーヴァルディ・カーライル
…ん。どうやら…最初から視られていた…のね。
ならば私が…光の力に弱い事も、知られている…か。
…それならそれで、闘い方はあるわ。
精々、油断して高みから見下ろしていなさい…。
傷口を抉るような痛みに気合い(激痛耐性)で耐え、
空中戦を行う敵に手も足も出ないように装い攻撃を誘惑、
第六感や聞き耳を頼りに敵の殺気を見切り、
敵の攻撃を脱力して受け無効化して【血の再誕】を発動
吸血鬼化した自身の生命力を吸収して魔力を溜め、
増幅した光と闇属性の雷による2回攻撃のカウンター攻撃を行った後、
怪力の踏み込みで接近し大鎌をなぎ払い追撃を仕掛けるわ
…この世界にとって不要なのは私じゃない。
お前達よ。消えなさい、この世界から…。
天魔の獣は、追い詰められていた。
『これが……「生命体の埒外にあるもの」……!』
この世界の生命を無造作に弄んできた自身が、今、脅かされている。
それを受け入れ、おのれを省みて対処するには、天魔の獣はしかし傲慢すぎたのだ。
猟兵に恐怖を感じる。それを認めることなく、現実逃避のような暴虐さをあらわすことによって応えたのだから。
視界に入ったのは、リーヴァルディ・カーライル(f01841)の姿である。
獣は一気に舞い上がると、白と黒の雷を降らせた。
「……っ!」
白い、光属性の雷に、リーヴァルディが身をすくませ、痛みに耐える様子を見て、獣は残忍な愉悦にふるえた。
リーヴァルディがおそらくはヴァンパイアの血をひき、ゆえに光を苦手とするものだということはわかっていた。勝てる。猟兵を誘き寄せたのは自分だ。自分こそが、獲物を狩る側にいる――。
『裁断を下すのは、このわたし……猟兵は、世界より去りなさい!』
急降下しつつ、雷の雨を放つ。
光と闇の、めくるめく爆発にリーヴァルディが呑み込まれたかに見えた。
「……限定解放」
リーヴァルディは獣の、白黒の雷攻撃を正面から受けた。
それがあえてのものだと、獣が気づいてさえいれば。
しなやかに攻撃を受け入れると同時に、リーヴァルディのなかに眠る吸血鬼の血の力が、自身の生命力を吸収して巨大な魔力となり、リーヴァルディの全身を満たしたのだった。
「禊祓え、血の再誕」
リーヴァルディを灼いたはずの白い雷――光属性の雷撃が、閃光となった翻り、獣の眼を射た。
思わず怯む獣へ向けて、ひと呼吸遅れて、黒い雷――闇属性の雷撃が襲い掛かり、その身を焦がす。
『こ、これは……わたしの攻撃、を……』
限定解放・血の再誕(リミテッド・ブラッドリバース)。
解き放たれた力によるカウンターを受けて、バランスを崩した獣は、混乱した視界のなか、尋常ならざる跳躍で自身に迫ってくるリーヴァルディを見た。
大鎌が降り上げられる。それは美しい死神の姿だ。
過去よりかえりしオブリビオンを、再び過去のものとする絶対の執行者。
『そう――。わたしは、間違ったというのですか……』
猟兵は、そう簡単に手折れる花ではないということだ。
この小昏い世界においてなお、輝かしい生命の花を咲かせる。
「……この世界にとって不要なのは私じゃない。お前たちよ。消えなさい、この世界から……」
その言葉がせめてもの手向け。
なぎはらわれた大鎌の刃は、見事、獣の首を刈り、オブリビオンのありうべからざる生を断罪する。
消滅してゆく天魔の獣は、骸の海で、悔いるだろうか。
それはわからないことだが、ダークセイヴァーの人々を踏みにじった邪悪のひとつが、猟兵たちにより潰えたことは確かな出来事だった。
大成功
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