#ダークセイヴァー
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●退屈な朱
「退屈だ」
館の主、バジリスク・ヴァーミリオンは憂鬱な顔で、椅子に座りながら静かに呟いた。
自分の力を誇示するのが、バジリスクの趣味……と言うよりも生き甲斐だ。
それをするには、まず誰かがここに来なければ話が進まない。
「……久々に拐うか」
そう言うと、立ち上がり配下を呼んで命令をする。
「街や村から強そうな男をここに連れて来い……人数は五十人程度で良いか。傷は付けぬようにな」
大量の男達を叩きのめし、自分の力を誇示する……。
久々に楽しそうだと思いながらバジリスクは椅子に座り直した。
●グリモアベース
「と言う訳で、このヴァンパイア、バジリスクを楽しませるついでに倒して来て下さい」
ウィルバー・グリーズマン(ウィザードもどき・f18719)は緊迫感の欠片もない声で、猟兵達へと告げた。
「失礼。別に楽しませる必要もないですね。とりあえず倒して頂けると助かります」
物凄く適当な事を言いながら、概要を語っていく。
「このバジリスクと言うヴァンパイアは館に閉じ籠もっていますが、ヴァンパイアらしく周囲の街を圧政で苦しめている訳です。その上、自分が楽しみたいが為に人を拐って殺す……まぁ、ロクでもないですね」
真剣な表情をしながら、淡々と語り続ける。
「普段は警備が厳重なのですが、街の男達を拐う為、配下の殆どをそちらに割いた様ですね。この機会を逃す手はありませんので、一気に館へと侵入して下さい」
男達が館に来る連れられるに終わらせてしまえば、特に問題はないとウィルバーは言った。
「まあ、全ての配下をそちらに行かせた訳ではありません。館内にはまだオブリビオンが残っています」
そのオブリビオンの名は、オルトロス。
犬の様な姿をしており、常に群れを成して行動するバジリスクの配下にしてペットだ。これさえ残しておけば問題はないとの判断なのだろう。
頭を増やしての噛み付き攻撃や、強烈な咆哮で攻撃をする。
「それと、瀕死にすると仲間を呼ぶ様です。一気に倒し切るのが良いでしょう」
「そして、館主のバジリスク・ヴァーミリオンですね」
ヴァーミリオン家に連なるヴァンパイア。
両手に戦槌による暴威に加え、石化の魔眼まで使う強敵。
「覚醒すると、朱の戦鬼と呼ばれる状態に変身する様です。ここまで言えば分かりますが、単純に強いです……が、皆さんなら大丈夫でしょう」
根拠はないが、ウィルバーは猟兵の力を信頼をしている様子だ。
「戦いが終わって戻ってきた配下も撃退したら……もうその館にはヴァンパイアは居ない訳ですし、男達を街に帰すとか、建物を修理するとか、館に蓄えてあった食料を近隣の村に運ぶとか……ヴァンパイアを倒したと近隣の人達に伝えるのもいいかも知れませんね」
色々あるが、何かをやってくれると助かるとの事だった。
小強欲
こんにちは、小強欲と申します。
詳しい内容はOPの通りです。
一章ではオルトロスとの戦い。
二章ではバジリスク・ヴァーミリオンとの戦い。
三章では修理や運搬、人助け等々。配下の撃退は考えなくて良いです。
それでは、よきプレイングをお待ちしております。
第1章 集団戦
『オルトロス』
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POW : くらいつく
自身の身体部位ひとつを【もうひとつ】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD : ほえる
【悲痛な咆哮】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : なかまをよぶ
自身が戦闘で瀕死になると【影の中から万全な状態の同一個体】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
イラスト:夏屋
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
忌場・了
本当は村の方の救援に向かいたい所なんだが
諸悪の根源が無くならない限り悲劇は終わらない
割り切らねえとな
無傷とは言わんが…どうか出来るだけ無事で居てくれよ
さて飼い主を間違えた哀れな犬退治をさっさと終わらせよう
遠距離から牽制して出来るだけ多くを引きつける
この際誘導し囲まれない様に注意
咆哮が届くギリギリの距離を保ち
もしも相手のUCが仲間ごと巻き込む様なら
出来る限り同士討ちを狙って行こうか
ある程度敵が纏まったらアサルトウェポンを使い薙ぎ払う
瀕死状態になる前に攻撃を止め
ブレイズフレイムで燃やしカタをつける
あらかた終わったか?
ワンコロ達には悪い事したがヴァンパイア様の元へ急ぐとしよう
アドリブ・共闘歓迎
「本当は村の方の救援に向かいたい所なんだが……」
忌場・了(燻る・f18482)は館の通路を歩きながら、街や村の心配をしていた。
「諸悪の根源が無くならない限り悲劇は終わらない。割り切らねえとな」
バジリスクを倒さない限り、同じ様な事がずっと続く……。
だからこそ、この悲劇に終止符を打つ為に了はこの場所にいる。
「無傷とは言わんが、どうか出来るだけ無事で居てくれよ。……おでましだな」
『アサルトウェポン』を構える。
前方から来るのは、館の番犬オルトロス数匹。
「さて、飼い主を間違えた哀れな犬退治をさっさと終わらせよう」
了に向けて走って来るオルトロス。
走る途中に首が膨れ上がり、新たな頭が現れる。
「近寄られるのは厄介だな」
アサルトウェポンから銃弾を発射し、牽制を行う。
「ガルルル……!」
動きを止めるオルトロス。
了は撃ちながらも後ろへと退き、そのまま通路の丁字路に差し掛かる。
「ガオオッ!!」
「……!横か!」
右通路から現れる、新たなオルトロス数匹。
先程と同じ様に頭を増やすと、了に向けて飛び掛かる。
それを銃撃で叩き落とすと、アサルトウェポンを撃つのを一旦止め、了はすぐに左へ向かう。
「数が多い……そろそろ決めねえとな」
アサルトウェポンを地面に落とし、オルトロスへと向き直る。
「ガアアアッッ!!」
銃弾で身体が傷付きつつも勢い衰えず、同時に飛び掛かるオルトロス。
これに当たれば、いかに猟兵と言えどただでは済まない。
直後、了の身体から発せられる炎。
「燃え尽きろ……!」
圧倒的熱量のブレイズフレイムを身体に纏わせる。
地面に脚が付いているのならまだしも、飛び掛かるオルトロスに、それから逃れる術はない。
直後、爆発が巻き起こり、一瞬にしてオルトロス達の身体は燃え尽きてしまった。
「……あらかた終わったか?」
大分、道を引き返す事になったが、無事オルトロスを撃破する事に成功した了。
「ワンコロ達には悪い事したがヴァンパイア様の元へ急ぐとしよう」
アサルトウェポンを持ち直すと、バジリスクの元へ向けて、了は駆け出した。
大成功
🔵🔵🔵
二子塚・たがや
…来いよ、オブビリオンの末端の犬共
纏めて潰してやるからよ…
まずは【殺気】を放ってオルトロスを複数、群れで固まって来る様におびき出す
必要があれば【ダッシュ】【逃げ足】を使いオルトロスと距離をとって攻撃をやり過ごすとするか
そして…頃合になったら真上に【ジャンプ】、そこからUCで巨大化させ、掌を広げた左腕を、オルトロス共を残らず範囲内に収めて、地面に全力で叩きつけて押し潰してやる
端から最初の叩きつけで纏めて圧死させるつもりだが、万が一生き残りがいたら仲間呼ばれてクソ面倒だからな…
予め影も残らず叩きつけの範囲に含めて、叩きつけ後はオルトロスの生死に関わらず、そのまま力を加えてさらに押し潰しにかかるか
別の場所では、二子塚・たがや(殲滅者面・f04972)が、オブリビオンへの強い憎悪を以てオルトロス殲滅に動いていた。
広間を彷徨くオルトロスへと近付きながら、殺気を放つ。
「……来いよ、オブビリオンの末端の犬共。纏めて潰してやるからよ……」
殺気が強まる。それが開戦の合図となった。
「ガオオオッ!!」
広間のオルトロスが一斉にたがやへと襲い掛かる。
軽やかなステップでそれを容易く躱すたがや。
時折フェイントを入れながら、オルトロスを纏めて行く。
そうして、館の通路から別のオルトロスもやって来て、数がどんどん増えていく。
たがやは回避を続けるものの、そろそろ避けるのが厳しくなって来たと感じる。
「頃合いだな」
広間の中心で動き回るのを止めるたがや。
たがやに向けて、同時に飛び掛かるオルトロス。
それよりも少し早く、たがやはその場に大きく跳んでいた。
「ガウッ!?」
地面に着地するオルトロス。しかし先に跳んだ筈のたがやは、まだ地面にいない。
「……失せろよ」
上空ではたがやが左腕を変異させ、魔神の如き巨大な左腕を創り出していた。
オルトロスはそれに気付き、逃げようとする。
「逃さねえ……!」
巨大な左掌を広げて、そのままオルトロス達を押し潰しに掛かる。
「ギャンッ!!」
ズシィッ、と館が揺れる程の衝撃。
たがやは更に力を込めて、更にオルトロスを潰し続けた。
少し経った後、左腕を上げると、そこには潰れ切ったオルトロスがいた。
たがやは無言のまま左腕を元に戻すと、次のオルトロス殲滅へと向かうのだった。
大成功
🔵🔵🔵
尾崎・ナオ
この世界に来たのは二度目だなぁ。ほんっと夜だよね。植物どうやって育ってるんだろ。光合成どこでしてんの?
UC【拳銃早打ち】で仕留める!茶化しながら【クイックドロウ124】【早業9】も乗せて、高速の早打ちを仕掛けるよ!弾薬が足りない?いやいや大丈夫。拳銃自体が沢山あるから!同じ銃ちゃんと複数装備してるから!もちろん弾薬もね♪
ナオちゃんは中衛回避型。弓兵みたいなもんだね。耐久タイプじゃないからね~、とにかく回避!【第六感31】が囁く方へSPD292で飛びのく!
敵POWは距離を取る。WIZはもう1体出たって思うわ。SPDがな~、UC【煽りは任せろ】で回避しよう。こういう遠距離無差別行動きらーい。
「この世界に来たのは二度目だなぁ」
館の通路を歩いてそう呟くのは、尾崎・ナオ(ウザイは褒め言葉・f14041)だ。
窓から外を見ると、闇に包まれた暗き空が見える。
「ほんっと夜だよね。植物どうやって育ってるんだろ。光合成どこでしてんの?」
そのまま地面を見ると、草が茂っているのが見える。
手入れをされていないのだろう、館の周りは雑草だらけだ。
そうして庭を眺めていると、通路の先から何かが走ってくる音が聞こえた。
「おっと、お出ましかな~」
緊張感のない声で先を見ると、数匹のオルトロスが向かって来た。
ナオはすぐに黒い拳銃を構えた。
「ガオオッ!」
真っ直ぐにナオに向けて走ってくるオルトロス。
「はーい!これ、見える~ぅ?」
構えている黒い拳銃を揺らしながら、オルトロスを誂う。
「ガアアアッ!!」
獣でも知能はあるのだろうか、明らかに怒りに満ちている。
直後に響き渡る、甲高い発砲音。
ナオは、一瞬で拳銃を全て撃ち尽くす。
オルトロスの牙はナオまで届く事はなく、床に転がった。
「ふふーん、この程度かぁ」
オルトロスが生きているかどうか確認する為に、爪先でつんつんと蹴る。
完全に事切れていた。
そうしていると、すぐ後ろから咆哮が聞こえる。
「おっ?」
振り向くと、またもやオルトロスがナオへと向かってくる。
更に、先程オルトロスが現れた方向からも足音が。
「わわっ、これちょっとマズい~!?」
オルトロスの挟み撃ち。
これはまずい、どうするべきか。ナオの取った行動は……。
「ナオちゃん超カワイイー!」
自画自賛だ。
これによって、全力で相手を馬鹿にする軽口マシーンへと変化するナオ。
オルトロスの挟撃を、第六感と驚異的な反応速度で見事に避け切る。
「あははっ!遅い遅い!」
弾切れになった拳銃を戻して、別の拳銃を取り出す。
そして先程と同じ様な早撃ち。ほんの一瞬で全てのオルトロスを撃破した。
「よしよし、次に行こうっと!」
そう言うと、ナオは弾薬をリロードしつつ、その場を後にした。
大成功
🔵🔵🔵
愛久山・清綱
己の快楽を満たすため苦しめ、拐い、殺める暴君。
このような輩が一国の領主とは、なんと忌々しいことだ。
まあよい、俺の太刀で祓うまでだ……
■闘
戦場が屋敷なら、隠密のように行動するとしよう。
常に【野生の勘】と【聞き耳】を用いて敵の気配を探りつつ移動。
敵を見つけたら、感づかれる前に遠距離から【空薙】を放つ。
放つ際は【早業】で素早く抜刀し、敵を倒したと確認出来たら
すぐさまその場から離れ、再び敵を探しながら移動する。
また、敵が密集していた場合は【範囲攻撃】で一斉撃破を狙う。
万一見つかったら近づかれる前にUCで倒すか、【野生の勘】で
攻撃が来る瞬間を【見切り】つつ【カウンター】で追い払う。
※アドリブ・連携歓迎
「己の快楽を満たすため苦しめ、拐い、殺める暴君……」
愛久山・清綱(飛真蛇・f16956)はバジリスクの居る部屋に繋がる、大きな廊下にいた。
「このような輩が一国の領主とは、なんと忌々しいことだ」
ダークセイヴァーの現状に、怒りに満ちた清綱。
一人の兵士として、領主の行いを許せないのだ。
「まあよい、俺の太刀で祓うまでだ……」
『今刀』に触れると、静かに歩き始める。
大きな廊下の柱の陰に潜みながら、気配を消している清綱。
オルトロスに気付かれない様に、静かに進む。
暫くすると、二体のオルトロスが徘徊しているのを見た。
今刀を手にすると、清綱は居合の構えを取る。
「空薙……」
一閃。
振り抜いた刀を鞘に収めると、二体のオルトロスから血が吹き出て、絶命した。
「……次だ」
オルトロスを倒したのを確認すると、更に先へ進んでいく。
暫くすると清綱は、オルトロスの集団が部屋の前を守っている事に気付く。
「成程な、あれは面倒だ」
そう呟くと、先程と同じ様に居合の構えを取る。
放たれた一閃はオルトロスの数匹を絶命させるが、全ては倒し切れなかった。
「ガオオオッ!」
清綱に気付いたオルトロスは、頭を生やしつつ清綱の元へ走ってくる。
「ハァッ!!」
向かって来たオルトロスを、居合の一撃で叩き切る。
その圧倒的な力に恐怖し、他のオルトロスは動きを止めてしまう。
「さらばだ……空薙」
三回目の空薙……オルトロスにはこれを防ぐ術はない。
放たれたが最後、事切れるのみだ。
「さて……この先だな」
清綱はオルトロスが守っていた扉を見る。
バジリスク・ヴァーミリオン。すぐそこに領主がいる。
最後の戦いが始まるのだ……。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『バジリスク・ヴァーミリオン』
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POW : 無双壊滅撃
【両手の戦槌の振り回し】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD : ヴァーミリオンブラッド
【ヴァーミリオンの血統の力】に覚醒して【朱の戦鬼】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : 石化の魔眼
【魔眼の邪視】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:やまひつじ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠天御鏡・百々」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「ほう……何やら騒がしいと思えば、侵入者か」
バジリスク・ヴァーミリオンは椅子に座り、読書をしていた。
猟兵達を前にしても、全く動じていない。
「まさかお茶を飲みに来た訳ではあるまい」
バジリスクは立ち上がると壁に立てかけてあった戦槌を手にする。
「さあ、来るが良い」
バジリスクは圧倒的な威圧感を放ち、猟兵達を待ち構える。
尾崎・ナオ
お、いらっしゃいましたなボスさんよ。強そうな男を連れてこいって、あくまで一般人でしょ。こういうのは、強者同士で戦いあってこそのものだろー。同意見?それならいっちょ、殺し合いましょうや☆
敵SPDは朱色になったら距離を取って回避行動。敵POWは回避だな。斧を振り下ろす様子を【第六感31】で察して後方に飛びのいて回避、範囲内でも標的位置が違えば交わせる、と思いたい!
敵WIZ、石化ってあるけど、あれ名称だと思っとく!封じられるのがUCだけなら距離取って通常攻撃。ただの通常攻撃と思わないように!ナオちゃんは【クイックドロウ124】を乗せた拳銃と。じゃじゃーん「黒いガトリングガン」を持っとるんじゃい☆
「お、いらっしゃいましたなボスさんよ」
始めにバジリスク・ヴァーミリオンの前に出たのは、尾崎・ナオ(ウザイは褒め言葉・f14041)だ。
「強そうな男を連れてこいって、あくまで一般人でしょ。こういうのは、強者同士で戦いあってこそのものだろー?」
軽薄な声でバジリスクへと語り掛ける。
「俺としてはどっちでも良いのさ。だがまぁ……強い奴を叩きのめすのは、俺の力の証明にもなって良いのは確かだ」
「おっ、同意見?それならいっちょ、殺し合いましょうや☆」
黒い拳銃を構えるナオ。それに応じて戦槌を構えるバジリスク。
そうして、戦闘が始まる。
「行くぞ、ガンマン……ハァッ!!」
バジリスクの身体の色が変化していく。
すぐに全身が朱く染まり、戦鬼へと変貌する。
「おっとと……!」
バジリスクから距離を取るナオ。
「さぁ~て、当たると痛いですよ~ぅ?」
ナオはナイフを浮かせると、それをバジリスクへと発射する。
バジリスクは次々に襲い掛かるナイフを受けながらも、ナオへと一気に近付く。
そして、戦槌を振り下ろした。
「あぶっ……!」
予想以上に速い。すぐに後方に跳んで、紙一重で戦槌の一撃を避ける。
額から流れる血。それを拭うと、ナオは高速で拳銃を撃ち出す。
「チィ!やるな!ガンマンッ!!」
銃弾を受けつつも、バジリスクはナオに迫る。
それを躱すが、遂には部屋の角へと追いやられた。
「まずっ……!」
「終わりだガンマンッ!!」
ナオの方を向いて、戦槌を振り上げるバジリスク。
「……なんてねっ!」
いつの間にか構えていた黒いガトリングガンをバジリスクに突き付ける。
「なっ……馬鹿なっ、いつ――!」
零距離からの全弾発射。
バジリスクはそのまま、窓の外へと吹き飛んでいった。
「よしっ!倒し……あっ!?」
窓に近付いて下を見ると、バジリスクは傷を受けつつもまだまだ動ける様だ。
二本の戦槌で地面を叩くと、次なる戦士を待ち構える。
大成功
🔵🔵🔵
忌場・了
茶を飲みに来たと訪問出来たら良かったんだが
生憎そうじゃなくてね
適当にとっととケリつけようぜ
近距離に入り鉄塊剣による戦闘を試みる
必要技能は適時使用
初撃は真正面から頭を狙い
強者を望むんだったらこれ位受けられるだろ?
挨拶代わりの一撃が終われば
魔眼を喰らわない様に出来るだけ視界から外れる事を心掛ける
それ以外はダメージを与える事に集中
負傷は気にせず容赦ない剣戟を浴びせようか
無双壊滅撃を放ってる時は隙が大きいんじゃねえかと踏んで
カウンターが入れられそうなら狙っていく
自身の消耗が激しくなったら奥の手の戦場の亡霊
まだ暫くはお相手願おうか
これがお前の退屈しのぎなら存分に楽しんでくれよ?
アドリブ・共闘歓迎
「茶を飲みに来たと訪問出来たら良かったんだが、生憎そうじゃなくてね」
そう言いながら部屋の窓枠に足を掛けて、忌場・了(燻る・f18482)は空へ跳ぶ。
「適当にとっととケリつけようぜ」
「来い、ファイター」
了を迎え撃とうと、戦槌を構えるバジリスク。
そのままバジリスクの真っ向から頭に向けて、手にした鉄塊剣を叩き付ける。
ガギィィン、と音を立てて火花を散らす剣と槌。
第二回戦が始まった。
「ドオリャアアアッ!!」
戦槌を振り回し、了に向けて叩き付ける。
何とか躱すものの、その衝撃によって了はよろける。
「くっ……!」
「散れいッッ!!」
もう片方の戦槌を横薙ぎにして、了を殴り払った。
鉄塊剣を前に出す事で、払われた戦槌を跳ね上げる。
「そこだッ!」
その隙を見逃さず、バジリスクの身体を鉄塊剣で斬り裂いた。
僅かに顔を顰めるが、すぐに戦槌を振り下ろすバジリスク。
「ちぃ……!」
バックステップで一撃目は躱したが、二撃目……。
突き付けられた戦槌の一撃をまともに受けてしまう。
「があッ!!」
大きく吹き飛ばされる了。
「ククク、正面から俺に敵うとでも?」
戦槌同士をかち合わせると、了に向けて歩いて来る。
「ま、確かに不利かもな……」
了は手痛い一撃を受けて、腹を抑える。
「だが……まだ暫くはお相手願おうか。これがお前の退屈しのぎなら存分に楽しんでくれよ?」
了の隣に現れたのは、戦場の亡霊、鋼鉄の戦士。
戦槌を構えるバジリスク……よりも速く、鋼鉄の戦士はバジリスクに大剣を突き付けていた。
「グオォッ!!」
館に向かって吹き飛ばされるバジリスク。壁を突き抜け、そのまま館内へ。
鋼鉄の戦士もバジリスクを追い掛け、暫くの間はダメージを与え続けるだろう。
「くっ、一撃でこれか……!だが……」
地面に片膝を付くが、鋼鉄の戦士の一撃で大きく傷を与えたのは確認できた。
拳を握ると、鋼鉄の戦士の更なる活躍を了は祈る。
大成功
🔵🔵🔵
二子塚・たがや
※多賀哉人格
最初は首断散華を所持した状態で戦闘開始
序盤は敵の戦槌の猛攻を【武器受け】でいなすか、【逃げ足】【ダッシュ】【スライディング】での(攻撃範囲外への退避含む)回避に徹する
これで【時間稼ぎ】しつつ敵の隙を伺うわけだが…別に攻撃もこの首断散華でいくわけじゃねぇ
…奴の攻撃は範囲こそ広いが、あの武器サイズじゃ密着するレベルでの零距離には、流石に即対応とはいかねぇだろ
隙を確認次第、奴に零距離レベルまで急接近、接近中に武器を崩骨潰身に変え、接近完了したらそのままUCの【殺気】全開の一撃でぶん殴ってやる
…オレはテメェ等を殺し尽す為に動いてんだよ
力を誇示する程度で悦に浸ってやがるテメェに負けられるかよ
「ククク、やりおるわ……!」
バジリスクはかなりの傷を負いつつも、戦場の亡霊を倒し終える。
そこに現れたのは、二子塚・たがや(殲滅者面・f04972)。
否……その別人格、多賀哉である。
「見付けたぜ、てめぇが親玉か」
身の丈ほどの大きさの禍々しい気を放つ大鉈、『首断散華』を振るう。
「またファイターか……その通り、この俺こそがバジリスク・ヴァーミリオン。館の主であり、地域一帯の領主よ」
戦槌を床に叩き付けて、衝撃波を発生させた。
「さあ、俺を楽しませろ」
それが第三回戦の合図となった。
「ドリャアァッ!!」
渾身の戦槌による一撃。
多賀哉はそれを首断散華で受けると、横へといなす。
更にもう一本の戦槌によるなぎ払い。
これもスライディングで回避し、バジリスクの攻撃範囲から逃れる。
「ククク、逃げてばかりか。果たして何時までもつかな?」
「チッ……」
笑いながら近付くバジリスクに、多賀哉は舌打ちをした。
バジリスクは一気に距離を詰めて、戦槌を振り上げる。
その直後、首断散華を地面に放って、バジリスクの懐へ潜り込む多賀哉。
「ぬっ……!」
戦槌を振り下ろせない。この距離は絶対に戦槌を当てられない距離なのだ。
「……壊れちまえや」
オブリビオンへの憎悪。
異様なまでの殺意をネイルハンマー『崩骨潰身』に乗せて、それをバジリスクの脇腹に向けて放つ。
「ゴハァッ!!」
その一撃でよろけるバジリスク。
「……オレはテメェ等を殺し尽す為に動いてんだよ」
多賀哉は殴り続ける。
「力を誇示する程度で悦に浸ってやがるテメェに負けられるかよ……!」
ひたすらに殴り続ける。殺気全開で、ただ本能のままに。
「くたばりやがれッ……!」
渾身の一撃を叩き込むと、バジリスクは館の中から外へと吹き飛ばされた。
大成功
🔵🔵🔵
愛久山・清綱
そこまでだ、暗愚なる侯よ。
幾多の人々を苦しめた其の罪、万死に値する……
この清綱が天に代わりて誅を下そう……覚悟!!
■闘
相手の無差別攻撃は【野生の勘】で武器の軌道を【見切り】つつ、
回避を狙いながら敵の元へ【ダッシュ】で急接近。
避けきれない場合は【オーラ防御】を纏いながら【武器受け】し、
弾きながら接近を図る。
相手への接近に成功したら攻撃力を重視した【夜見】を放ち、
その悪しき魂を切り伏せてやろう。
攻撃時は太刀が【鎧無視攻撃】になるよう、【破魔】の力を
最大限に込めて放つのだ。
※表情は常に変わりませんが、激しい怒りに満ちています
「クッ……クククッ、この俺が、まるでボール扱いとはな……!」
銃撃、斬撃、打撃……幾度もの攻撃を腹部に受け続けても立ち上がるバジリスク。
落ちている戦槌を持つと、すぐ後ろの気配へと視線を向ける。
「そこまでだ、暗愚なる侯よ」
愛久山・清綱(飛真蛇・f16956)は冷静に見える顔で。
しかし、心は激しい怒りに満ちていた。
「幾多の人々を苦しめた其の罪、万死に値する……」
清綱は『今刀』を抜いて構える。
「ゴホッ……人々?俺の退屈を満たす玩具の事か?」
戦槌を構えるバジリスク。
「クハハハッ……ガハッ、そんな物の為に戦っているのか、貴様は。実に愚かな奴だな……!」
相当量の血を吐きながらも、嗤うバジリスク。
その言葉が清綱の逆鱗に触れた。
「外道が……!この清綱が天に代わりて誅を下そう……覚悟!!」
凄まじい気を発して、バジリスクへ向けて駆ける清綱。
最後の戦いが始まった。
「最早、出し惜しみは無しだ。いや、する必要も無い」
ヴァーミリオンの血統の力。全身が朱色と化し、朱の戦鬼へと変貌。
それを見ても怯む事なく突き進む清綱。
「ゆくぞッッ!」
両手の戦槌を振り回し、凄まじい暴風が周囲を襲う。
「くっ……!」
速い。あまりにも速すぎる。
それでも清綱は今刀に破魔の力を込めて、バジリスクへと向かう。
「そこだッ!死ねぇいッッ!!」
両槌の叩き付け。バジリスクの持てる力を全て込めた、最速最大の一撃。
だが、清綱はそれを見切っていた。
今刀で戦槌に触れると、その一撃を、するりと受け流した。
「馬鹿、なッ……!」
すぐに切り返しを図ろうとするバジリスクだったが、もう遅い。
清綱は既に、必殺の構えを取っていた。
「秘伝……夜見」
魂を断ち斬る一太刀。
その一撃は肉体を斬り裂く事はなく、バジリスクの魂を斬り裂いた。
「この、俺……が…………」
最期の怨嗟と共に、バジリスクの魂は冥府へと送られた。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 日常
『人々の笑顔の為に』
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POW : 食料の運搬、建物の修理など力仕事をする
SPD : 村々を巡って困っている人を探す
WIZ : 明るい歌や踊りで元気づける
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
バジリスクを完全に滅し、戻ってきた配下も叩き潰した猟兵一行。
これで領地に平和は訪れた……が、色々と後片付けもある。
さて、最後の仕事を始めよう。
愛久山・清綱
外道は倒された。
が、まさか俺が此処まで気張ってしまうとはな。
己の未熟を知る次第だ……
だが、今は悔やむことよりも村の復興が先か。
■行
【POW】
俺にできることは……そうだな、建物の修理だ。
この風貌故怖がられるやもしれんが、まあ何とかなるだろう。
先ずは荷車に乗せた木材・石材・道具を【怪力】を用いて運び、
壊れた建物を探そう……むむ?
おぉお、何たる事……神聖なる教会が崩れかけているではないか。
教義は違えど、聖職(戦巫女)としてこの現状は放っておけん。
壊れた部分を隅から隅までチェックし、修繕しよう。
屋根などの高所の修理は翼で【ジャンプ】しつつ行うぞ。
終わったら、新たな建物を探すか。
※アドリブ歓迎です
「外道は倒された……が、まさか俺が此処まで気張ってしまうとはな。己の未熟を知る次第だ……」
愛久山・清綱(飛真蛇・f16956)は、館からやや離れた村に向かっていた。
荷車に乗せた大量の素材と道具を、持ち前の怪力で運んでいる。
「だが、今は悔やむことよりも村の復興が先か」
バジリスクの圧政によって、酷い被害を受けた村。
館まで連れられてきた男からその情報を聞いて、清綱は居ても立っても居られなかったのだ。
そうして、建物を修復しに向かう清綱だった。
村まで辿り着くと、その風貌ゆえに村人から遠巻きで見られる清綱。
「まぁ、敵意は感じぬが……」
仕方あるまい、と心で思いながら村を回る。
歩き回る事、数分。
「おぉお、何たる事……神聖なる教会が崩れかけているではないか」
清綱が見上げた先には、至る所に穴が開き、嵐が来ればバラバラに吹き飛びそうな程に損傷した教会があった。
屋根に十字架がなければ、教会かどうかも分からないだろう。
「教義は違えど、聖職者としてこの現状は放っておけん」
周囲を見ながら、修復する場所を確認する清綱。
翼を使って飛ぶと、屋根の損傷も確認。
そうして、荷台から道具と石材を取り出し、修復に取り掛かる。
四時間ほど経つと、ようやく教会を修復し終えた清綱。
そこへ、老年の女性が話し掛けて来た。
「あんたが教会を直したのかい、一人で?」
「む……勝手に直して申し訳ない。しかしながら、聖職者としてこの現状を見過ごせず……」
老人は微笑む。
「違う、礼を言いに来たんだ。ありがとうよ」
「む、そうであったか……どう致しまして」
「金はないが、せめてこれ位は持って行っとくれ」
籠に入った野菜を清綱に渡すと、老人は軽く頭を下げて去っていった。
「うむ、旨いな」
野菜を食べながら軽く休憩する。
それが終わると、清綱はまた建物の修復に戻って行った。
大成功
🔵🔵🔵
忌場・了
あいてて…無茶はするもんじゃねえな
館での事後処理を担当
捕まっていた男共と食料を運び村へ
まず鼓舞がてら事実を告げ
今後についての提案も用意
聞いてくれ
お前等を苦しめ続けたバジリスク・ヴァーミリオンは倒れ
この地は奴の手から解放された
動ける者は各々の村へ証として館の食糧を持ち
善き報せを伝えに帰ると良い
その際奪い合い等は遠慮願う
分配は出来るだけ公平に
突然の来訪者の言葉に大した力は無いのだろうが
お前たちはヴァンパイアとは違い
力で誰かを制圧する生き物で無いと信じている
さて、口ばかりにはなりたくねえ働こう
出来る限りで運搬の器具等を探し提供
自身は負傷者と共に最後まで館に残り
その治療と運搬を手伝い帰る
アドリブOK
「あいてて……無茶はするもんじゃねえな」
忌場・了(燻る・f18482)は先の戦いで痛めた腹部を抑えつつ、館の壁に寄り掛かっていた。
「……さて、最後の仕事と行くか」
腹部は抑えたままで、捕虜達の所に向かって行った。
自分達をここに連れて来た兵士が倒されて、困惑している捕虜達。
そこへ了が現れて、全員に聞こえる様にと、大きな声で告げる。
「聞いてくれ!お前等を苦しめ続けたバジリスク・ヴァーミリオンは倒れ、この地は奴の手から解放された!」
どよめく捕虜達。
「本当か……?」「一体どうやってっ!?」「犬の怪物は!!」
次々に捕虜達が了へと質問をする。
了は今までの経緯を説明すると、また話を続ける。
「各々の村へ証として館の食糧を持ち、善き報せを伝えに帰ると良い」
辺りを見回してみると、怪我を受けている者はいなかった。
バジリスクに逆らうと、どうなるのかが分かっていたが故、無駄な抵抗をしなかったのだろう。
捕虜が無事だった事に、そっと安堵する了。
「奪い合い等は遠慮願う。分配は出来るだけ公平に」
捕虜達は了の言葉に静かに頷き、次の言葉を待つ。
「突然の来訪者の言葉に大した力は無いのだろうが……お前たちはヴァンパイアとは違い、力で誰かを制圧する生き物で無いと信じている」
そう語る了に向けて、一人の男が口を開いた。
「あなた達が誰なのかは分からないが、俺達の領を救ってくれた恩人なんだ」
その言葉を聞いた、別の男も言葉を出す。
「俺達はヴァンパイアとは違う。生き残った皆と助け合って生きて行くぜ」
了はふっと静かに笑う。
「そうか……なら良いんだ」
そう言うと了は歩き出して、館の外を指差す。
「それじゃあ早速だが、荷物の運搬を始めようぜ。外に荷台がある……手伝ってくれるよな?」
捕虜達は了の言葉に鼓舞されると、大きく「おうっ!」と声を上げた。
●退屈の終わり
バジリスクは倒され、この領土は救われた。
だが、ヴァンパイア達の支配はまだ数多く存在する。
多くの人が悲しみ、苦しんでいる。
そんな人々を救えるのは猟兵達のみ。
この絶望の世界に希望を齎せ、猟兵達よ。
大成功
🔵🔵🔵