第六猟兵TRPGは「プレイング(行動宣言)」が大事なゲームです。
 ルールブックには沢山のプレイング例が載っていますが、ここでは、ミニリプレイの面々が実際に行ったプレイングの内容を紹介します。プレイングを少しづつ学んでいけば、これぐらいの事はすぐできるようになります。参考にしてみてください。


状況1:ヴァンパイアの人間狩り

 街を支配するヴァンパイアが、配下のオブリビオンに命じて領民を攫っています。猟兵達は狙われた街へ赴き、この誘拐事件を阻止しなければなりません。


 では、「血統覚醒」でヴァンパイアに変身し、縁者を装って領主の邸宅に堂々と入り込む。捕まった人々を吟味するふりをして、秘密裏に逃がそう。ついでにその人達から、この後戦うことになるだろう領主の情報を可能な限り聞き出しておきたいな。


 街の人々に、誘拐に抗う意志はあるんでしょうか? 彼らに戦う気概があるのなら、私が人々を導いて人間狩りへの抵抗運動を行いましょう。黙ってオブリビオンの餌食になり続けるほど、人は弱くありません!


 何人もの人間を攫うなら、それなりの輸送手段が必要でしょうなあ~。誘拐に使われる馬車を、片っ端から破壊しますぞ!
 さすれば、もう誘拐事件は起こせまい。壊した馬車は、吾輩の技術力で後々修理と改造を施して街の皆さんにお返しするつもりで。



状況2:血啜りの森

 倒すべきヴァンパイアの城は、周囲を危険な吸血植物の生い茂る森に囲まれ、守られています。どうにかして、この危険な森を突破しなければなりません。


 恐らくこの木の生態は、主人であるヴァンパイアを模倣したのだろう。ダンピールの俺ならヴァンパイアの吸血のやり方もある程度分かるから、先頭に立って皆を導くぞ。血を吸われないよう、肌を守りつつ注意して進もう。


 植物が動いて吸血してくるなら、私達に触れさせなければいいのでは? 私の「サイコキネシス」で近付く植物の枝葉を掴み、払いのけて、皆さんの安全を確保します。あとは、できる限り植物の少ない道を選んで速やかに抜けましょう!


 ガッションション! これは吾輩のびっくりメカの出番ですな。「ガジェットショータイム」にて出でよ、スーパー火炎放射器くんMk3! いかに血を吸う危険なものと言えど、木は所詮木。燃やせばよろしい、解決ですな!!!



状況3:歪められた反乱軍

 昔ヴァンパイアに反旗を翻した人々が、オブリビオンとして蘇りました。彼らは最早目に映る全ての生物を憎むべきヴァンパイアやその手下と認識しており、無辜の人々を虐殺しようとしています。人々と過去の反乱軍の間に割って入った猟兵達に、鋭い剣が今、向けられます……!


 ……最早、人々とヴァンパイアの区別もつかないのか。だが、「よりヴァンパイアっぽい相手」の方が攻撃したくなるだろう? 俺は「血統覚醒」を使いながら彼らの前に立ちはだかり、攻撃を自分自身に集めよう。俺が引き付けている間に、皆はこいつらを攻撃してくれ!


 正気を失くした彼らに通じるとは思いませんが、敢えて武器を下ろして歩み寄り、「あなた達が守りたかったものは何でしたか?」「無辜の人々の血でその刃を汚していいのですか」と真摯に呼びかけましょう。これで人々を狙うのをやめるか、せめて一瞬でも動きを止めてくれればいいのですが。


 相手が剣を使うなら、その刃が届かない遠距離からガジェットの一斉砲撃を放ちましょうぞ。戦いが長引くことは避けたいですから、ここは一気呵成に攻めますぞ!



状況4:決戦! 悪逆の吸血姫

 幾多の罠を潜り抜け、猟兵達は遂に領主館の主である女ヴァンパイアと対峙します。これまで領民の若い娘を戯れに攫っては殺し、その血を浴びることで快楽を得てきたヴァンパイアを、ここで討ち果たしましょう。ヴァンパイアは手にした剣を無数の血色の花びらに変え、今まさに猟兵達を攻撃しようとしています……!


 敵の攻撃を恐れず、一気に走って相手との距離を詰めよう。そのまま敵の魂を啜る黒剣で斬りかかり、与えた傷から生命力吸収、今しがた敵の攻撃で受けた負傷をリカバーするぞ。


 若い娘の血だけが快楽、ですか。ではその攻撃を己が身で受け、血色の花と自分の血で彩られた私の姿をヴァンパイアに見せつけましょう。相手がそこで快楽を覚えて少しでも隙を見せたら、その瞬間に熱線銃を抜いて早撃ち攻撃です!


 ガッションション! どんな強い攻撃も、当たらなければどうということはありません。ここはひとつ、ユーベルコードで巨大な扇風機メカを召喚しましょう。花びらを全部吹き飛ばして、丸腰の敵に反撃ですぞ~!!



状況5:人々に炊き出しを

 ヴァンパイアを倒したことで、彼の溜め込んでいた大量の穀物が猟兵達の手元に転がり込みました。圧政で飢えていた領民達の為、この食糧を使った炊き出しが始まります。


 こういう場では食べ物の奪い合いや人々が皆留守にした隙の泥棒など、混乱も起きやすい。俺はそうした混乱が起きないよう、少し離れて場を見張っていよう。不穏な動きをする者がいれば、まずは睨みを効かせて警告するぞ。


 いくら大量の食糧があるとは言え、無限ではないですからね。食べ応えがあるよう、簡単でボリュームのある料理の作り方を人々に教え、一緒に調理します。村人にレシピを覚えてもらえば、きっと今後も少ない素材でお腹を満たすことができますよね。


 人はパンのみにて生きるにあらず。
 お肉やお魚も恋しいでしょう!!
 という訳で炊き出しの足しになるよう、即席で作った機械罠を持って森にひと狩り行ってきますぞ。狩りが成功していっぱい肉が取れたら、干し肉も作りますかな。今後の備えもあった方がいいでしょう。





 ……とまあ、このくらいやっても「ぜんぜん大丈夫」ですので、お気軽に想像力を働かせて楽しんでいただければ!
 最初に言ったとおり、ルールブックにもプレイング例は載っているので、よければご利用くださいませ!



 ゲームシステムも、それ以外も。
 第六猟兵TRPGは「誰も見たことのない自由」を目指します。
 どうぞ応援をおねがいします!
 →戻る