迷い家『白山邸』
団長:白山・九々里
団員 4
友好 0
富も、名声も、契るまま。
獣道の先。高い高い木々を抜け、深い深い暗がりの奥。
その邸はそこにある。
旅団紹介
山に入る時、麓の誰かが言っていた。
「この山には狐が出る」。
誰が言っていたのか。何時聞いたのか。
そも、本当に麓へ行ったのか。なぜ山道など歩いているのか。
曖昧で朧げな記憶が、或いは次第に不安を引き連れて背を這うかもしれない。
だが、この疲れは本物だ。
そう言い聞かせた頃合い。何処からともなく、擦れる木葉の合間に声が聞こえた。
「奥の坐敷には火鉢ありて鉄瓶の湯のたぎれるを見たり」
どうやら、この邸には誰かがいるようだ。
生憎飲み水も持っていない。山を登るのに水も持たないほど自分は不用心だったのか、という苦笑で違和感を塗り潰し、
ならば水を分けてもらおうと思い至る。
或いは、狐の面を付けた童が耳元で囁いたのやもしれないが。
ともあれ、意を決したその時、頬を雫が伝った。
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→退団報告
山に入る時、麓の誰かが言っていた。
「この山には狐が出る」。
誰が言っていたのか。何時聞いたのか。
そも、本当に麓へ行ったのか。なぜ山道など歩いているのか。
曖昧で朧げな記憶が、或いは次第に不安を引き連れて背を這うかもしれない。
だが、この疲れは本物だ。
そう言い聞かせた頃合い。何処からともなく、擦れる木葉の合間に声が聞こえた。
「奥の坐敷には火鉢ありて鉄瓶の湯のたぎれるを見たり」
どうやら、この邸には誰かがいるようだ。
生憎飲み水も持っていない。山を登るのに水も持たないほど自分は不用心だったのか、という苦笑で違和感を塗り潰し、
ならば水を分けてもらおうと思い至る。
或いは、狐の面を付けた童が耳元で囁いたのやもしれないが。
ともあれ、意を決したその時、頬を雫が伝った。
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