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竜田姫

雨野・雲珠 2020年9月29日

頬をぴかぴかにした桜があなたを呼びに来た。
直接家に。もしくは電話で。メールかもしれない。
あるいは、行きすがら偶然出会ったその瞬間に。

「栗拾いに行きませんか?」


・サクラミラージュ、帝都郊外。秋の小山でうきうき栗拾い🌰
・「呼ばれた、誘われた」という形でお二人まで
・同行者同士が初対面の場合、雲珠が仲立ちします。どうぞお気軽に
・火ばさみと長靴と軍手と背負籠が貸し出されます
・キリのよいところ、あるいは10月いっぱいで〆




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雨野・妙  2020年10月2日
応、お帰り。まあ子どもには渋いだろうなあ。今年もまだまだ苦いんじゃないかい。(決しておいしくないそれを、大人の味であるかのように揶揄ってみせ)
昔はよく喰ったなあ。まだ人間の格好じゃなかった頃に。……君の「ちィと前」ってどんだけ昔?
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朱酉・逢真  2020年10月2日
いやそんな昔じゃねェって。もうニンゲン居たし…未来かもしれんが。(どこにでもいるから、時間の前後が混ざりがち) 先生もヒトのほかにナリがあンのかい? 俺ァ鳥だが、先生はなんだね。
(ちらり目移し子どもを向いて) ああ坊っちゃん。そこの(足元を指し)枝に帽子つき(のどんぐり)がくっついてンぜ。
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雨野・妙  2020年10月2日
このスケールの違いよ。(すん……とした)(火ばさみをカチカチ言わす)ぼか鹿だよ。しかしもうずうっと人型だなあ。どの世界も結局人間に合わせて出来てるからね。逢真君だって格好のほうを環境に合わせてるんじゃないのかい。
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雨野・雲珠  2020年10月2日
(色とりどりの秋に気を取られ気味で、神々の会話を背に、どんぐり付きの小枝を拾い上げ嬉しそうにしている)(事務所の一輪挿しに挿しておいてもすてきかもしれない。大事に籠の端に挿す)
先生、どんぐり召し上がります?お好きならいっぱい採って帰りますけど!
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朱酉・逢真  2020年10月2日
ああ、まさに。はなから《俺》はヒト用だが、なんにしてもニンゲンがマジョリティだからなァ。(《青ざめた男(*ペールマン)》というデザインは、宿敵のはめた《枷》だとしても) おかげで《服》のパターンが増えること。ニンゲン、外見で判断すっから。
(小桜をながめれば後ろの木陰に、あら毒キノコ。取ろうとしたら言おう)
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雨野・妙  2020年10月3日
うーん 今はいいかなァ。年食って味覚が変わったのかもしれん。(ご厚意をやんわり辞退した)僕ら迷彩みてえなモンで他の世界でも馴染めるようだが。服ならその子もよく集めてるよ。なあ雲珠、
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雨野・妙  2020年10月3日
後ろ見てみ、後ろ。(キノコのほうを指す)
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雨野・雲珠  2020年10月3日
土地に馴染んだ格好してるほうが、聞き込みも避難誘導も受け入れていただきやす……―――うしろ?
(振り返ってみれば、木陰の倒木にまんじゅう型薄褐色のちいさなキノコがもこもこと)
!これは……!
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雨野・雲珠  2020年10月3日
なめこだやったー!
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雨野・妙  2020年10月3日
味噌汁にしようぜ。あれ白飯に掛けて食うとうまいよな。行儀は悪いが。……しかし栗と同じ籠に入れるのもなあ。痛むよな。
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朱酉・逢真  2020年10月3日
おふたりさん、そいつニガクリタケだ。胃も痛むぜ。
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雨野・雲珠  2020年10月3日
おこめとお味噌汁は最強ですもの!大根おろしも入れ―――栗を拾いましょう!
(伸ばしかけた手をぴゃっと引いた。里にいた頃は土地の精気がダイレクトに栄養だったため、肉体随伴のサバイバル知識に乏しい桜の精である。名残惜しげになめこを見送る)
お食事は必要ないのにキノコにもお詳しいのは、植物もいのちだからですか?それとも毒のあるものだから?
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朱酉・逢真  2020年10月3日
毒のあるものだから。もひとつ足すなら、植物ァ《日陰》の管轄(=権能)なのさ。《逢真》からは没収されてンが、残りカスくれェは使えらァ。(〘秩序(*ルール)〙のチカラを借りなくば、表すこともままならぬ)
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雨野・妙  2020年10月3日
なめこ買って帰るかあ……
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朱酉・逢真  2020年10月3日
そォいやキノコって味あるのかい?
前のきらきらしてたンは香りだけだったろう。
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雨野・雲珠  2020年10月4日
キノコおいしいですよ!よいお出汁もとれますし。こりこりしてたりザクザクしてたり。味があるものも……、(香りと食感を抜いた上での「味とはなにか」という根本的な疑問にぶちあたった桜はふと黙った)(まあいいか)
あっ。かみさまそういえば、あの宝石茸をいくつか使わせていただきました。不死蟹の甲羅と交換こしてもらったんです!おかげさまで今後蟹雑炊食べ放題です。ね、先生。
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雨野・妙  2020年10月5日
そうそ。蟹の入ってない蟹鍋も食える。それこそキノコも入れてね。(助手の沈黙を察し、味覚のことをやや考え)……逢真君さ、香りは分かるんだよな?
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朱酉・逢真  2020年10月5日
(不死蟹とはなんぞやと、思って忘れて合計1秒。記憶力はよろしくない) おう。ニブいが働くよゥ。
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雨野・雲珠  2020年10月6日
身がなくとも蟹は蟹です!おいしい。
(おっ、という顔をして)じゃあ今度、よい匂いを追い求めに行きましょう。この時期のおすすめは金木犀です!
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雨野・雲珠  2020年10月6日
(さくさく乾いた落ち葉を踏んで歩くうち、開けて平らな中腹にたどり着く。秋空に枝を広げるその木々には、ひと目でわかるほど色づいたイガグリがたくさん生っていた。野生の栗もあるようだが、密集して生えているそれらは明らかに人の手で植樹されたものだった)

ここが栗の領域……!!(駆け出しそうになって、はっと振り返る)かみさま、その子にお足元に気をつけるようにと伝えてください。肉球で踏んだら痛いかもしれません。(そう、栗の木の下周辺には、イガグリがたくさん落ちているのだ!)
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朱酉・逢真  2020年10月6日
心配ありがとうよゥ。だが、ああ、こいつはへいきさ。ほれ。
(落ちた視線の先では獅子が、前脚でイガグリを踏みつけたところ。『害せないが害されない』獅子は、そのままその場に伏せてアゴ落とす)
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朱酉・逢真  2020年10月6日
ネム坊はひと休みかァ。俺もキノコ探してみっかなァ。どっこらしょッと。(《軛》を締め直し、じじくさいかけ声を上げて立ち上がった)
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雨野・妙  2020年10月6日
おお。実りの秋って風情だねえ。(乾いて軽い音を立てながら栗の木の下を目指す。道中落ちている棘の塊も見逃さず、火ばさみで拾って背負い籠に投げ込んで)何を作るよ。前みたく栗のフルコースでもやるかい。ミクルベんとこでさ。
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雨野・雲珠  2020年10月7日
毒じゃなさそうなキノコ見つけたら教えて下さい!(逆転の発想)
なにか作ったらお裾分けするというのが、この小山のお爺さまとのお約束でして。いつも栗ご飯を作ってくださってた奥様が昨年お亡くなりになってしまったそうで……(損得ではなく、厚意からのゆるい約束だからこそ余計に果たしたいのであった。まずは落ちている栗をほいほい拾う。はちきれそうなほど肥えた、よい栗だ)
それで栗ごはんを作るにしても、素人の俺が一から作るより、マスターの横でお手伝いしながら分け前に預かるほうが絶対おいしいと思うんですよ。(栗だって、買うとなるとそれなりに高い。下ごしらえが大変な食べ物だけど、持ち込みの上で手伝いもするなら疎まれはしない気がする)
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朱酉・逢真  2020年10月9日
(ちょっと離れたところで蛇をたくさん放した)(キノコ集め)
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雨野・妙  2020年10月9日
そうかあ。そら気張らにゃならんな。
(これでミクルベが断ったら栗ぶつけよ。籠いっぱいがいい……いや、アイツ貫通は効くのか?くっつき虫まみれみたいになるんじゃねえの?うわっ面白、やろう)
なあ、一部殻付きのまま持って帰ったらだめかい。いいこと思いついた。
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雨野・雲珠  2020年10月11日
?いいと思いますけど……その「いいこと」ってちゃんといいことですか?おまわりさんに捕まったりしませんよね?
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雨野・妙  2020年10月13日
(僕の気分が)いいことだよ。捕まらないし、法に触れることもない。するとこの籠を一旦借りて返しに来にゃならんなあ。(気持ち棘の痛そうなのを選んでは抓む)
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朱酉・逢真  2020年10月13日
(虫がいっぴき飛んできて言うことには) 先生、なめこァなかったが。ヒラタケはいるかい?
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雨野・妙  2020年10月14日
ウワッ喋った 何だこれ(虫と雲珠を交互に見る)
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雨野・雲珠  2020年10月14日
先生がいいことなさる時、わざわざ「いいことする」なんて仰った試しがあったでしょうか……(信用があるんだかないんだかみたいな顔)
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雨野・雲珠  2020年10月14日
ヒラタケほしいです!(虫の方向(※推定)に向かってアピール。諸々慣れてきてもはや気にしていない)
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朱酉・逢真  2020年10月15日
ひひ。あいよォ。(先生のまわりをひとめぐりしてから戻っていく虫)
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雨野・雲珠  2020年10月16日
キノコはえらいですねえ。お味噌汁にしてよし、焼いてよし、お鍋にしても炊き込みご飯にしても、天ぷらにしても……万能選手です。
うっかりすると死にますが、キノコに咎はないことです。
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雨野・雲珠  2020年10月16日
よっ、(割れきっていないイガグリを、長靴の両側面を使って器用に開く。自分のものではない長靴はすこし大きくて、中で足がずるずる滑る)
む。まだどの枝にもいっぱいついてますね………登ってもいいと思います?
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雨野・雲珠  2020年10月24日
ほっ、(長靴をぽいぽい脱ぐと、よじよじ栗の木に登り始めた。もともと小柄な上に身軽が売りの桜の精は、茂る枝葉に隠れてあっという間に見えなくなる)

離れててくださいねーー!当たったら痛いので!
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雨野・雲珠  2020年10月24日
(―――数秒後。ゆさゆさガサガサ木が揺れると共に、ぼとぼとぼとっと重そうな音を立てて栗が落ちてきた)
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朱酉・逢真  2020年10月24日
おオ、豊作。豊作。元気な木だ。だがよ坊っちゃん気ィつけなァ。虫が待機しちゃアいるがよぅ。(と、近くまで飛んできたやたらに大きな虫がいった)
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雨野・妙  2020年10月25日
いやいやいや待て待て待ちなさいよ。さっきから誰と会話してんだ。ここは霊山うわ栗めっちゃ降るな
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雨野・雲珠  2020年10月28日
(先生の声に、茂みからガサっと顔だけ出し)
すっ、すみません先生。当たりましたか……ってわぁ虫でっか!!(思ったよりでっかかった)……俺が落ちたら掴んで飛んでくださるんですか?そんなそんな。まさかまさか。
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朱酉・逢真  2020年10月28日
なぜ出来ないと? ああ、背に乗るほうが好みだったかね。そンならもちっと大きいのを呼ぼうかァ。(キチキチ鳴いて) ところで坊っちゃん、お前さんの先生が誤解を深めているようだぜ。(本体は向こうでキノコまとめ中)
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雨野・雲珠  2020年10月28日
あっ、そのへんでもう……(むしむし大きさキャンセル)(空中浮遊持ちの桜はなにやら気持ちゆっくり落ちてきて着地すると、せっせと長靴を履き直す)
というか……さっきから何を仰ってるんですか?先生ってば。虫も喋るし、猫も喋るし、陰も喋―――
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雨野・雲珠  2020年10月28日
―――りませんね……?あれっ……なんで俺当たり前だと思ってたんでしょう……(首をかしげながら、落ちてきた栗を拾い始めた)
かみさまの眷属さまです、先生。今喋っておられるのはかみさまっぽいですけど……
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雨野・妙  2020年10月29日
(いてて)(途中から籠持ってキャッチに回っていた)
いやあおかしいと思ってたんだよな。妖怪の類じゃなかろうしよ。新しいタイプの山彦かなんかかと……(虫を眺めて)……え???
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雨野・妙  2020年10月29日
逢真君。(でかい虫に語りかけるような、自分を納得させる独り言のような)
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朱酉・逢真  2020年10月29日
なんだい?(先生のすぐ後ろから声掛け)(キノコ狩りから戻ってきたところ)
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雨野・妙  2020年10月30日
(同じ声だ……)虫って喋ると思う?(同じ声だよなあ……)
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朱酉・逢真  2020年10月30日
シャベンナイヨォ↑↑↑(裏声)
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雨野・雲珠  2020年10月31日
(隣の木に組み付いていた桜が笑いすぎて落ちた)
(でっかい虫に掴んでもらってフワ……ッと無事着地)
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雨野・雲珠  2020年10月31日
【雨野雲珠による後述】                                                
「そこからさらに籠いっぱいの栗と、つやつやのヒラタケと、すこしのどんぐりを手に入れて、俺たちは意気揚々と帰路についたのでありました。お天気がよくて、暑くも寒くもなくて、とても気持ちのよい日でした。ひさしぶりに先生とお出かけができたのも嬉しかったですし……こういう時、かみさまを気軽にお夕飯にお誘いできないのだけが残念です」
「さて、栗をどうしましょう。生栗ですからね……早急に手立てを考えなければ」

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(竜田姫……秋の恵みに万歳!)
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