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【模擬戦】シャルロット・クリスティアVS珠沙・焦香

珠沙・焦香 2020年7月25日

【ワイルドハント】の拠点ビルとくれば、この辺りの住民に道を尋ねればすぐ指を差して教えてくれるだろう。というか、96階立てのビルはキマイラフューチャーの街並みの中でも存分に目立つ。

さて。多くの組織の例に漏れず、ワイルドハント拠点ビルにおいても、その長の部屋は高層階に位置する。

やたら多い上に寝心地のいいソファ、禍々しい美術品、99型薄型モニター、スライム、爆破スイッチ、まさしく必要なものは全て揃った猟団長の城は──本日現時点をもって、模擬戦(おおあばれ)の舞台へと変貌を遂げた。

暴れよう。遠慮は要らぬ。

●対戦カード:シャルロット・クリスティア VS 珠沙・焦香
●世界:キマイラフューチャー
●所:猟団長の部屋

使用ルール
https://tw6.jp/club/thread?thread_id=1041




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珠沙・焦香 2020年7月25日
(そろり、そろり、とペントハウスに忍び込む影がある。普段はガチャガチャやかましい二振りの差料をしっかりと抑え、気付かれぬように猟団長ルームに忍び込むのは、一匹の人狼)
……よっし。イケそうだな。
(室内には既に、撮影用ドローンが数機。猟兵二名恐れ多くも人様の部屋で暴れ回る様子は、しっかり配信されるらしい)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月25日
ま、前例があるのならば大丈夫でしょう。
(つまりはやらかしたところで怒られはしても後々まで問題は響かない、ということだ。必ず避けなければいけないと言うほどのリスクではない)
……撮られることには、未だに慣れませんがね。
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珠沙・焦香 2020年7月25日
前例あるのもすげえけどな……まあ大丈夫か!(姿勢を伸ばし、気分を切り替える)
あー、シャルロットもダクセの出だっけ? 気持ち、わかんねえこともねえかな。おれも初めこっちきた時とか、撮影されるってなった時はちょっとビビったし。
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シャルロット・クリスティア 2020年7月25日
ま、それもありますが。
(腰に帯びた剣を抜く。銃のような曲がったグリップを持った、いささか特異な形状の片刃剣だ)
あまり、人に見せられるような技は持ち合わせておりませんので。
(引き金に人差し指を引っ掛け、軽くくるくると回す。回転に狂いはない、いつもと同じ重量バランス、コンディションには問題がない証拠だ)
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珠沙・焦香 2020年7月25日
ふうん。見る見られるっつーか、『見られてない』状況から仕掛けるクチかね? そりゃ、身を晒すのも慣れねえか。(応じて太刀の鍔に指をかけ、そのまま鯉口を切る。1mに届こうかという刃が、するりと姿を表した)そこいくと、どうもおれは見せてえ方なんだよな。

そういうことだから……ぼちぼち、始めるか。【先攻・後攻判定ダイス】
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シャルロット・クリスティア 2020年7月25日
【先攻後攻判定】
そういうことです。
……もっとも、常にそうできれば苦労は要らないわけですが。
(弄んでいた剣のグリップを握りなおす。よし)
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珠沙・焦香 2020年7月25日
【先攻】【攻撃】
(だんっ、と床を蹴る。走る、というよりもほとんど飛び込みに近い姿勢。間にあった空気を割るように、脚のバネは身体全体を弾き出した)
──ひゃァッ!!
(その速度は、勢いは、そのまま振るわれる刃に乗せられている)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月25日
【後攻】【防御】
(仮にも銃手。動体視力にはそれなり以上の自信はある。
真正面、遮蔽はなく、距離はそれなり。踏み込み一歩では届かぬ距離を保ってはいたはずだが)
っち……。
(想像以上に早い。目では追えても……!)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月25日
【クリティカル被弾】【HP5→3】
(横に身を投げ出す。左肩から胸元にかけて、大きく斬撃痕が走った。一撃で動けなくなるほどではないが……)
……思ったより深い、ですね……。
(結構な痛みがある。相手の瞬発力を少々侮っていたと言わざるを得ない)
(受け身、からの転がり。自分が小柄なのをいいことにテーブルの脚のあいだを潜り抜け、そのまま天板裏を蹴り飛ばして焦香目掛けて打ち込む。目くらましとしてどこまで効果があるかはわからぬが)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月25日
(間髪入れずに腿のホルスターに入っていた散弾銃を抜いた。大口径のスラグ(単発)弾。テーブルの板くらいなら難なく抜ける。その先にいる筈の焦香へ向けて、発砲!)【攻撃】
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珠沙・焦香 2020年7月25日
【防御】
(横から、シャルロットの潜り込んでいった先のテーブルがそのまま飛んでくる。おそらく視界を塞ぐ目的だろう。本命は別にあるはずだ)
うおっ──
(先程飛び込んだ勢いのまま、身をよじらせて回避を試みる)
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珠沙・焦香 2020年7月25日
【被弾】【HP4】
(かくしてテーブルを貫いて放たれた弾は、そのままジャケットの背中を掠めて抜けていった。衝撃と熱さが一瞬遅れて伝わったかと思うと、痛みもすぐに追いついてくる)
ってえ…つか弾がでけえな。
(床に転がっている暇もなく、即座に起き上がる。距離を少しでも開ければ銃撃が飛んでくるとなれば、おちおち仕切り直しもできはしない)
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珠沙・焦香 2020年7月25日
【攻撃】
(なら、詰める。詰めて詰めて詰めまくり、相手に銃を出させなくしてからが競いどころだろう)
……ごめん猟団長、マジで散らかすぜ。
(たん、たん、と調子を確かめるようにステップを踏んで──再び跳ぶ。先程の単なる跳躍とは違う。横にあったソファ、調度品、椅子、柱の側面の全てを踏み台として空中を駆け──そのまま砲弾となって、今度は体ごと突きを放つ)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月25日
【防御】
(膝立ちの発射姿勢から、すぐに移動ができる状態にまで立て直す。蹴り飛ばしたテーブルが落ちるが早いか、視線を走らせて位置を把握し……)
獣じみてますね……。
(その瞬発力には舌を巻く。それだけではない、この狭い戦場で良く動く)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月25日
【HP3→2】
(剣先を弾き飛ばそうと自らも剣を振るうも、当たりが浅い。右腕を刺突が抉っていく)
斬り合いじゃあ、やはり分が悪い……!
(散弾銃の装弾数は2。一発は既に撃って残り一発。だが軽率には使えない。リロードの暇がこの後どれほどあるか……)
(勢いのままに抜けていく相手は行くに任せ、剣を振るう。傍目には何の意味か分からない、間合いに相手がいない状態で振るわれるそれ。切ったのは果たして、近くに飾ってあった小箪笥の角、だ)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月25日
(その瞬間、何かが光ったような気がした)
(その正体は、視認も難しいほどの極細のワイヤー。斬撃によって張られたそれが切れて、次の瞬間、焦香のまさに目の前の床のフローリングがぱたりと蝶番のように開き、その内側から鋭利な楔がスパイクトラップさながらに顔を出す。ばねとワイヤーの張力を利用した簡易的な仕掛け罠だ)【攻撃】
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珠沙・焦香 2020年7月25日
【防御】
ッ──
(滑り抜けた先で、突然目の前に現れた楔。室内戦、それも事前に場所が割れているとなれば「そういう」仕込みも手の内か。それは、見せられない技とも言うだろう)
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珠沙・焦香 2020年7月25日
【被弾】【HP3】
(──勢いは、そうそう殺し切れない。足を踏ん張ってなんとか耐えはしたが、楔が刺し、引っ掻いた脚がじくじくと痛む)
……芸が細けえんだな。
(近接を保つために常に駆け回っていたい側としては、ここで足回りが削がれるのは避けたかった。ここで速度を落としてはいられない)
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珠沙・焦香 2020年7月26日
【攻撃】(腰を落としたまま、キン、と太刀を納める。相手に逃れられないために、また罠に飛び込んでいかないために、一度攻撃のスタイルをズラす)
『居合──』
(その納刀は構えだ)
『一衝』。
(超速の抜刀と共に、斬撃は「吹き荒れる」。明らかに刀の間合いを超えた何発もの斬撃の嵐が机を斬り、棚を砕き、「面」での制圧にも近い形で、罠を起動したばかりのシャルロットへ迫る!)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月26日
【防御】
ま、そう来ますよね……。
(多少なりとも足を殺した。警戒感を抱かせた。その状態で今まで通りの戦術を押し通すのは、余程一芸に自信があるか、あるいはほかに打つ手がないかでない限り難しい。戦術のシフト自体は予想の範疇ではある)
(もっとも、わかったところで対応できるかは話は別となるが、迫る斬撃の嵐に対し――)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月26日
【HP2→1】
(懐からガラス玉を一つ、放る。それはあっけなく剣雨に晒され、砕け散る。当然防御には心もとない、後ろにいるシャルロット自身にも少なからず斬撃痕を重ねているのは言うまでもない。が)
(砕け散ったガラス玉の中から、一気に溢れ出る黄色い煙。瞬く間に部屋中に充満していき、視界を塞ぎ、そして迂闊に吸い込もうものならたちまち神経を侵し、体に痺れを齎すだろう)【攻撃】
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珠沙・焦香 2020年7月26日
【防御】
ッそう…来るかァ!
(斬撃で埋め尽くされたなら、斬れぬもので空間を占めてくる。視界は急激に悪化していく上、吸い込んでもまず碌なことにならない──徹底的に、的確に、こちらの特攻を潰してくる)
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珠沙・焦香 2020年7月26日
【クリティカル被弾】【HP1】
ちっ……しゃあねえな。
(自らの斬撃で勢い良く割られたのが災いしたか。咄嗟に退いて呼吸を控えるより先に、いくらかの煙を吸い込んでしまう。急速に手足の制御が効かなくなっていく)
『苦怨怨嗟』。
(視界は悪い、身体が動かし難い。なら、己の身体以外のものに頼るしか無い。部屋の黄色い空気の中で、焦香の身体の周囲だけが紫色に染まっていく)
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珠沙・焦香 2020年7月26日
【攻撃】(紫色の呪詛を纏った身体が、ゆっくりと立ち上がる。その動きはぎこちないが、太刀は握りしめて離していない。そうしてもう一度、斬撃を放ち──は、しなかった)
『苦怨煙捨』。
(刀を持っていない左手を翳し。勘と記憶で狙いを定め。ゴァッ!!と、重い暴風と化した紫の呪詛を、煙の奥へと放つ)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月26日
【防御】
(正直ダメージは笑えないほどに蓄積してきている。とは言え苦悶に漏れそうになる息は何とか押し留める。自分の撒いた毒を自分で吸っていては本末転倒だ)
(「さて……」)
(目を細める。音、気配……そしてにわかに変じた視界。相手の位置は一方的に割れている。この状態でやってくるなら、めくら撃ちかあるいは勘任せか)
(恐らく後者だ。罠も見せた、こう言う手も切った。そしてこれまでの応酬を見るに、この状態で迂闊な面制圧を続けてくるとも思えない)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月26日
【HP1】
(「鼻は利くようですね……!」)
(こちらに飛んできた魔力弾か、あるいは別の何かか。いずれにせよ、僅かに軸がずれていた。十分回避は間に合わせる……が、砕けた家具を踏んで音が出る。音を殺すまでの余裕を持たせられなかったのは、その勘の鋭さからくる狙いの正確さのなせる業か)
(少しずつ薄くなっていく毒煙の中、残った一発の銃弾を此処で使う。仕込まれているのは散弾だ。……だが、恐らくこちらの正確な位置もほぼ割れた。視認はまだ困難だろうが、直接撃っては防がれる可能性も十分にある、ならば……)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月26日
(向ける照準は、上。撃つ)
(散弾が焦香の頭上、天井に撒き散らされ……釣り下がっていた照明に叩き込まれる。主である証明か、いささか豪奢なライトを吊るしていたワイヤーはあっけなく千切れ……それは重力に任せて落下する。それを狙ったからには、当然落着地点に相手がいるのは把握済だ)【攻撃】
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珠沙・焦香 2020年7月26日
【防御】
(こちらの攻撃を躱したのだろう、足音のした後すぐに発砲の気配。恐らく得物を持ち替えてはいないはず。正面からの衝撃に備えて身構えるが──僅かに、嫌な予感がする。果たして位置が割れたこの状況で、痺れているとは言え機動力を警戒している中で、真正面へ撃ってくるだろうか)
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珠沙・焦香 2020年7月26日
【防御成功】【HP1】
(ガラスが砕け、金属がけたたましく歪む音がした。十分な重量を宿した装飾ライトは、だが命中すること無く、真っ二つに斬り裂かれ、焦香の身体のすぐ横へ落ちた)
いや、油断も隙もねえ。
(ライトを斬った姿勢のまま、左手の向きを後ろへと返す。吸い込んだ煙により、まだ脚の調子は十全とは言い難い。だが)
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珠沙・焦香 2020年7月26日
【攻撃】(左手から、再び呪詛の煙が噴き出した。その煙は、煙としては異常なほどの重量を持つ。勢い良く床にでも壁にでも天井にでも当てれば、反動はそのまま身体を突き動かす)
(右手の太刀を構え直し──爆ぜた。室内を跳ね回るゴムボールのように、上下の概念すら曖昧なまま、そしてこれまで見せたどの動きよりも疾く、変則的に室内を飛び回り──背後から、シャルロットを袈裟斬りにかかる)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月26日
【防御】
目敏い……!
(舌打ちひとつ。これで弾切れだ、予備弾はあれど、リロードの暇は貰えないだろう)
(躊躇せず散弾銃を投げ棄てた。撃てないものを持っているより手が空いている方がよほど良い。遠く離れた床で乾いた音を立てた)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月26日
【クリティカル防御】【HP1→2】
(目で追うことは最初から諦めている。自信があるからこそ視覚情報に頼りたくなるところであるが、先の時点で視覚情報の処理速度が負けていたのだ、それ以上となるとどうしても後手になるのは明白)
(やっていることはスーパーボールじみた反射だ。であるならば、若干の角度補正入れるにしても入射角と反射角を割り出し、進路を予測すれば……)
幾度とない反射で撹乱するつもりだったのでしょうが……時間を与えたのが仇になりましたね(……止められる)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月26日
(とは言え、その一撃は重い。速度の十二分に乗った袈裟懸けの一撃を、対するこちらは両手で握った剣で止めさせられる羽目になる。一瞬の拮抗)
……トリガー。
(その剣のグリップに備え付けられた引き金を、引く。間髪いれずに剣の根元で小さな炸裂音がした。瞬間、刀身に紅い魔力光が走る)
(突如として、鍔迫り合いの『圧』が増す。シャルロットの細腕に見合わぬ意外な腕力に加えた瞬間的な魔力ブースト。如何に剣士と言えど、不意打ちぎみにワンテンポ遅れて増大した剣圧に対応しきれるだろうか)【攻撃】
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珠沙・焦香 2020年7月26日
【防御】
(……思いつきじゃうまくいかねえもんだな)
(銃手相手に射線の読み合いを仕掛けるべきではなかった。だが、刃での押し合いはこちらの間合い、と思うかどうかの所で、炸裂が起きる。)
なっ……
(完全にタイミングを外した衝撃に太刀はそのまま上へ弾かれ、剣は空いた胴体へ──)
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珠沙・焦香 2020年7月26日
【HP0】【敗北】
(──振り抜かれた。斬り傷が走った身体は、回避を試みた勢いに任せて後ろへすっ飛んでいく)
ぐえっ。
(焦香が本棚に突っ込んだのから数瞬遅れて、かち上げられた太刀がすとん、と床に刺さる。咄嗟に取るには遠すぎるし、そもそも立ち上がるのもままならない。大暴れの決着は、ついた)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月26日
【勝利!】
ーーふぅっ。
(本棚に倒れる焦香にガンブレードの切っ先を向ける。エンチャントは切れたが、後は物理的に貫けば終わりだ。剣の機能までが失われる訳じゃない)
勝負あり、ですね。
(まぁ当然実際に貫くことはないのだが)
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珠沙・焦香 2020年7月26日
いやー、負けた負けた。
(棚にもたれ掛かったまま、痺れの残る手足を軽く振って降参のアピール。)
振りちぎられさえしなけりゃ、剣戟で仕留める自信はあったんだけどな。まだまだ実戦の経験が足りんかね。
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シャルロット・クリスティア 2020年7月26日
(反撃の兆候は……なし。であるならばと軽く血を払って納刀する。これで戦闘は完全に終了だ)
もちろん、本職の剣士とまともに打ち合ってそうそう勝てるとは思っていませんよ。
あまりフェアとは言えないやり方ですがね。
(勝てば官軍、死人に口なし。自らが得意とするのはそう言う類のものだ)
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珠沙・焦香 2020年7月26日
まあ、立ち合うってなそういうもんだろ。おれだって剣だけ振ってたわけじゃねえしな。(左手をぐっと握ると、纏っていた紫煙が肌の下へ吸い込まれ、染みて消えていく)
だからフェアかどうかはいいんだけど……毒煙はともかく、ワイヤートラップ張ってたじゃん。あれどうやって、つかいつ仕込んだ? 散々破壊して今更だけど、私室だよな? ここ。
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シャルロット・クリスティア 2020年7月26日
え?それはもちろん、普段から用意しておくわけにはいきませんから
(他にいつだって言うんだと言わんばかりに)
場所が決まってから、ドローンの準備している間ですが。
(あっけらかんと。正確には、ドローンが来てからも本人到着までに死角を縫ってやってもいたのだが、いずれにせよ早業である)
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珠沙・焦香 2020年7月27日
そりゃ、そうなるか。ああいうの、時間かけて自分の拠点に張っとくもんだと思ってたなあ。……勉強さしてもらったよ。
(時間をかけていられないような死線も相応に潜ったのだろう。かの世界ならそうした経験自体は珍しくないのだが、技工には相当の厚みを感じられた)
……このまま寝てえけど、そうゆっくりしてもいらんねえよな…よっと。
(腰から太刀の鞘を外し、杖代わりにして立ち上がる。代謝が速いのかなんなのか、歩くだけなら問題ない程度には痺れが引いていた)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月30日
手段を選んで勝てるほど、余裕のある身でもないですからね。
(回復が思ったよりも速い。元々、時間が立てば自然に治癒する類の毒ではあるが、これなら解毒薬も要らずにすぐ元通りになるだろう)
さすがに、このまま居座っていたら掃除させられかねませんか。猟団長と鉢合わせする前に撤収した方がよさそうですかね。
(それなりに真面目ではあれど、それでも回避可能な手間は避けるに越したことはない。強かとも言う)
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珠沙・焦香 2020年7月30日
そういうこと。早いとことんずらこいちまおう。
(床に深く突き刺さっていた太刀を回収し、鞘へ。そのままエレベーターホールに向かう前に、ドローンに向かっていえーいと手を振る。なんだかんだと目立ちたがりな犬だった)
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珠沙・焦香 2020年7月30日
(そうして、二人の猟兵は犯行現場から消えた。砕け散った装飾灯の残骸、真っ二つになったり撃ち抜かれたりしている机と椅子だったもの、仕切り板が折れて機能しなくなった棚、刀傷やら弾痕やら仕掛け罠やらで内も外もボロボロの床と壁、その他大小数え切れない爪痕を、撮影ドローンは細部まで丁寧に映し出しながら去っていく)

(そんな跡地に我らが猟団長が帰ってくるのは、もう少しだけ後のこと)

【終】
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