【RP】夏の風、ひととき
月水・輝命 2020年6月15日
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サクラミラージュのとある骨董品店。
今日は、前店主と交流のあったところから、骨董品を引き取ってほしいと依頼があった。
今は丁寧に仕舞われた箱を持ち、二言三言、依頼主と言葉を交わしてからその場を後にする。
帰ったら、冷たい物でも飲もう、そう思った矢先のこと――
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お約束した方とになります。それ以外の方の書き込みはご遠慮ください。
お相手:出水宮・カガリ(f04556)
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出水宮・カガリ 2020年9月10日
鏡のは、優しいからなぁ。何というのか、このひび割れた本体のような。頑丈な作りではないのに、飲み込もうとしてしているような。それが良い所で、悪い所、なのかもなぁ。
(鏡面を見ながら説明を聞き)
質問、ふむ。質問……。……移動したら、いきなり水の中で。息ができない、とか。有り得るだろうか。もし、そうだとしても。何とかしよう、とは思うが。一応、聞いておきたいかな。
(無効票)
月水・輝命 2020年9月12日
ほっほっ、――知らんわ。年齢なぞ、とうに百や二百は……それは言い過ぎかの。まぁ、数えるのもおっくうじゃ。
それともなんじゃ? 名で呼んでほしいのかえ?
……あぁ、私のことは好きに呼ぶがよいぞ。葛葉でも、白狐でも、お主の好きに呼ぶが良いわ。
(とても愉しそうに笑ってから、笑顔でそう話すことだろう)
月水・輝命 2020年9月12日
(それから、輝命の本体……ひび割れた部分をそっと触れて)
お主が知る以上に、輝命は優しい。優しすぎるほどじゃ。あぁ、そうじゃな、輝命は抱え込みすぎるんじゃ。
(それから、質問にはくすりと笑って)
安心せい。水の中だとしても、お主には実体がない。意識のみじゃから、呼吸の概念すら気にする必要はないぞ。
ただ、お主の意識を長く留めていると戻れなくなる可能性はあるからの。
私が戻れと言った時は、素直に従うべきじゃな。
(分かるかの? と少し首を傾げてみる)
(無効票)
出水宮・カガリ 2020年9月21日
知らんのか……。まあ、長く生きていると。そういう事もあるか(少し残念そうにはしつつも、自分もある程度長く在るものなので価値観は受け入れ)
カガリの名は……このカガリは、ひとの形を得たヤドリガミだからな。『この形』を呼ぶのであれば、『ひとの名』を呼んで欲しい……とは思うが。
カガリも、未だにひとの名を覚えられないからな。あまり強くは、求めない。
お狐のことは、もう少し。お狐と呼ばせてもらおうかな。
(鏡に触れて輝命を案ずるその姿を、黙って見つめて。質問の答えにはほっと安堵する)
そうか、そうか。それならよかった。
戻れと言われるまでは、問題ないのだな。わかったぞ。
お狐の術は、ここでするのか?
(無効票)
月水・輝命 2020年9月22日
ま、あまり歳を数えておっても、虚しく思うしのぅ。
……名も、本来なら……まぁ、これが終わったら呼んでもいいかの。
(名については、聞こえないように細々と呟いて)
うむ、好きに呼べ。
(安堵した様子を見て、改めて五鈴鏡の本体を掲げる)
場所を変えても、大してかわりないしのぅ。時間の無駄じゃしな。
ここで術を行使したほうがよかろ?
(問題ないなら始めるぞ、とあなたの様子を伺っている)
(無効票)
出水宮・カガリ 2020年10月9日
虚しい……のか……? そう、か……?
お狐は、虚しいのか……そうか……。
ん。では、ここでお願いしようか。
頼んだぞ(改めてしっかりと葛葉の方向へ向き直り)
(無効票)
月水・輝命 2020年10月13日
うむ……では。
(五鈴鏡の鏡面が、薄ら光り始める。)
鏡は境界。うつし、うつすもの。汝と我の意識を鏡の中へうつし、鏡の中を現さん。
(徐々に光が視界を覆ったかと思うと、静かに意識が暗転する)
(気が付くと、辺りは木々に囲まれた場所に立っていることが分かるだろう。
周りを見ると、古い時代に造られたような木造の建物があるようだ。
そして葛葉は、あなたの目の前で軽く、ひらひらと手を振って見せる)
……魂と結界の位置から少し離れた場所にしたが、無事に来れたかの。
お主、酔うとらんかえ? 稀に船酔いのような感覚になることがあるからのぅ。
(無効票)
出水宮・カガリ 2020年10月19日
船に酔う、というのが。よくわからないが……エンパイアで、鉄の船に乗ったことはあった、かなぁ。まあ、特に不具合は無いぞ(しっくりこない様子で首を傾げつつ目を開き)
……(景色に覚えはあるような、無いような。『出水宮カガリ』は知らないはずなのに、何か通じるような。少しの懐古と違和感――)
(無効票)
月水・輝命 2020年11月4日
ふむ、ならよかろ。
(特に不調が見られない事もあり、問題ないと判断してから、説明する。あなたの様子は、気づかなかったようで……)
……改めて言うが、ここが輝命の魂の中じゃ。
魂には、中心となるものがあってな。その中心部近くに、目的の結界と呪怨がある筈。
まずはあの、見えておる"木造の建物"の近くに行くぞよ。
……ん? 城門の。聞いておるか?
(説明してから、静かなあなたの様子に気付く。再び目の前をひらひらと、白い手のひらが横切るかもしれない)
(無効票)
出水宮・カガリ 2020年11月27日
んー……(説明をして、手を振っても何だかぼんやりしている様子。話を聞いていたのか偶然なのか、やや遅れて木造の建物へ視線をやって)あれには、何がある。あれが、結界の形ならば。巫女が祀っているのか。
(無効票)
月水・輝命 2020年11月29日
……。
(聞いているのか、いないのか。様子としてはぼんやりしていたのを注意深く見ていたが、木造の建物に対する質問には)
そうじゃな……巫女ではなく、輝命本人じゃが。あの木造の、更にその奥……中心に輝命がおる。
ややこしいんじゃが、あれは外壁みたいなものでのぅ。呪怨を逃さぬよう、閉じ込めておる。
輝命は、中心部の小さな建物におるんじゃ。言わば……二重の結界を施しておる。
(そしてさっさと行くぞ、と言わんばかりに、建物に向かって歩き始めることだろう)
(無効票)
出水宮・カガリ 2020年12月1日
なる、ほど。二重の…………(頭痛でも抑えるように、指を軽く自らの頭へ当てて目を閉じる。それも長い時間ではなく)
ん……わかった。行こうか(先を歩く輝命について歩く)
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月水・輝命 2020年12月4日
……あれじゃ。ちいと漏れておるな。
(暫く歩くと、木造の門扉が見えてくるだろう。敷地を囲むように、壁が続いているが、門扉から黒い煙のようなものが少し漏れ出ている)
呪怨そのものを見るのなら、この中に入る必要がある。
お主と私に結界を張るから、近う寄れ。
(手招きしながら、漏れ出た箇所を軽く封じようとしているようだ)
(無効票)
出水宮・カガリ 2020年12月5日
じゅおんが、漏れているのか。あれは……よくない……。閉じて、囲わないと(立ち上る黒い煙を見上げ)
ここは、任せていいのかな。お狐の。補強か必要なら、助力するぞ(言われるままに近寄り)
(無効票)
月水・輝命 2020年12月6日
うむ。漏れ出るだけでも、身体に影響出かねんからのぅ。
あぁ、この程度は問題ない。お主には奥を頼みたいのじゃ。外はいつでも私が対応出来るが、毎度毎度、奥まで行くのは骨が折れる。
(左手を軽く振ると、あなたと葛葉に球状の結界が施されるだろう。
そして、右手で扉に触れる。すると、漏れ出ている黒い煙は消え去り、扉が薄らと蒼白い光に包まれる。結界が補強されたようだ)
(無効票)
出水宮・カガリ 2020年12月24日
奥。奥か。お狐のが、骨が折れる、というのなら。奥はさぞかし、大変なことに。それとも、路が。入り組んでいるのかな。
漏れ出ているだけで、これならば。とても、とても、悪いものには。違いない。
(黒煙が収まっていく様子を見守ると、補強された結界を確認して扉を見つめた)
では、では。向かうとする、……――。
(まるで視界に不具合でもあるかのように目を細める。片目を押さえては数度瞬きをして)
……んー……。じゅおん、は。お狐が、結界を張った、はず……。ならば、これは……(独り言のようにぼそぼそと呟き)
(無効票)
月水・輝命 2020年12月26日
うむ、どちらかと言うと……路よりも濃度じゃの。
……ゆくぞ。
(そして補強した扉を開ける。漏れ出ることはないものの、黒い煙のような、霧のようなものが生き物のように蠢く。葛葉が先に中へと入ると、煙のような黒いものは結界を集中攻撃し始める様だ。だが、どれだけ攻撃されても、結界はびくともしていない)
……ふむ。
(あなたの様子を見ては、独り言を静かに聞いている。いつでも、気になることがあれば聞く構えだ。)
(無効票)
出水宮・カガリ 2020年12月26日
なるほど、なるほど。
(路よりも濃度、と聞いて、葛葉に先導され中へ入る。結界が蝕まれることは無いが、いつでも護りに入れるよう、手にした『盾』には『鍵』が浮かぶ。
ふと、葛葉がこちらを何やら気にかけているらしいのを何となく感じて)
ん。どうした、どうした。何か、気になるか。
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月水・輝命 2020年12月26日
(黒い煙の群れは、結界に触れる毎に小さな悲鳴のようなものをあげ、去り、また当たってくる。その繰り返しだ。当たり方もまだ緩い。
問いかけには、聞くか、聞くまいか思考を巡らせて)
……そうじゃのぅ。単刀直入に聞くか。
お主の内に、かなりの強い気を感じた気がしたが。これは気のせいかえ?
(強い守りの気。普段は気づかなんだが……意識体ということもあり、葛葉には敏感に感じる気がした。まだ歩き始めたばかり。少し会話するくらいの余裕があるが、さて。)
(無効票)
出水宮・カガリ 2020年12月27日
(結界の外の様子。葛葉の様子。どちらにも喫緊の危機が迫っているようには感じない。むしろ、今この場においては――己の方が、不具合といえるか。
どう答えるか悩みはしたものの。ゆるりと答え始める)
ふむ。ふむ。
これは……多分、そうだと思うから。一応、話しておくか。ここで行うことには、支障は無いと思うが。
出水宮・カガリ 2020年12月27日
(数度瞬いて、ゆるりと目を開く。宵空の紫眼には、血と紛うような柘榴の赤が滲み始めていた)
今は……カガリの内には、力だけが残されて。旧いカミは、いなくなってしまった。
その、カミの時代に。少しばかり近い空気、なのかな。ここが。
それで、きっと。残された力が、騒いでいるのだと思う。
このカガリは、確かに知らないはずの景色なのに。妙に、親しみがあるのだ。
真名も喪われたほどの、信仰を失ったカミだったがようだが……この時代は、まだ。あったのかもな。
……いわと(磐戸)の、と。カガリは呼んでいた。
思えば、ふふ。いわとのも、どこか。お狐に近かったかな。
(零した笑みは穏やかだが、どこか懐かしむような、一抹の寂しさも感じられるかもしれない)
(無効票)
月水・輝命 2020年12月28日
……。
(瞬き、開くあなたの瞳の内に見えた柘榴色を静かに見つめる。決して、警戒するでもなく、温かく見守るように。)
旧きカミ、とな。そして磐戸……。成程のぅ、この場所が気になって仕方がないのもまぁ頷けよう。
(ともすれば、そのカミは高位の存在である可能性がある。その存在にとって、郷愁を誘っても仕方がない。なぜなら、ここは……)
ここはのぅ、神の声を聞き、それを神託として民に知らせ統治した……姫巫女の住まう土地じゃ。
最も、ここは輝命の心の一番奥深くに眠る、魂のイメージがそう現れておるだけじゃがの。周囲の森林は、まぁ割と形を変えることもあったが……ここはいつ来ても変わらん。
月水・輝命 2020年12月28日
旧きカミが私と近いというのはようわから……。……いや……待てよ?
(昔のことだが、自身にまつわる神の文献を、気まぐれに幾つか読んだことがあった。
磐戸と聞いて初めに推測を立てたのは日の神。だが、忘れ去られるほどの神であり、自身と近いかというと、それはそれでどこか合点がいかない。
となると。それより遡るとだが、自身と関わりのある忘れられるほどの旧きカミ、というのは……)
もしや……もしや、旧きカミというのは、始まりの神では……?
(無効票)
出水宮・カガリ 2021年1月2日
ふむ、ふむ……やはり、カミに近い土地、なのだな。
神託……カミが声を、授けたのか。守られて、いたのかな。
(旧きカミと葛葉の近さについて考えている間に、眼を閉じて気さくに笑い)
いや、いや。そこまで悩むような、ことでは。
単純に。お狐が、鏡のをよく案ずるように。いわとのも、よく気にかけてくれたというだけの……。
……? 始まりの、カミ? さて、さて。どうだろう。そう、なのかな。
生と死。はれとけ。それらの意味を隔てるもの。
岐(くなど)なるもの、と。言っていたような気はする。
(無効票)
月水・輝命 2021年1月8日
確かに姫巫女は神の声を聞き、それを民に知らせたり……神に祈りを捧げることで、奇跡と呼ばれるようなことを起こした事もあった。
……しかし、それ故神に守られておったと言うよりかは、ヒト共が勝手に姫巫女を恐れておっただけに過ぎん。
ま、恐れておる間は神への信仰はあったじゃろうがの……
でなければ……輝命は、悲劇に立ち会うこともなかったはずじゃ。
(忌々しい、と言わんばかりに低い声で語る。そして、気さくに笑うあなたにあぁ、と納得して)
……そっちじゃったか。なーんじゃ、そういうことは早う言わんか。
(推測を勝手に述べては無茶ぶりであるが、責めているのではなく……冗談っぽく言っている)
月水・輝命 2021年1月8日
ふむ……生死を隔てる。岐くなるものか。
……そうか、確かに名は知れ渡っておらんじゃろうな。かく言う私にも……お主の名は分からぬ。
名とは個を示すからの……。
ま、それは今は良いか。カガリの中におる存在が何か……今はそれが分かったからの。
(ほっほっ、と笑ってから、再び歩き始める。輝命の居る場所に近づくほど、結界に当たるスピードや威力が大きくなっていき、視界も薄暗くなっていく)
……輝命のいる場所は、もう少しじゃ。ここからが正念場よ。
私を見失うでないぞ。取り残されると厄介じゃ。
(真っ直ぐに、真っ直ぐに葛葉は歩いていく。時折、あなたには悲しみ、恨みつらみ、救いを求めるような声が響くかもしれない)
(無効票)
出水宮・カガリ 2021年1月8日
(ヒトを守っていたはずか、恐れられていた姫巫女の話を聞き、目を伏せる)
……やはり。ひとが力を得るのは、よくない。
悲しいことしか、起こらないではないか。
ただ、ただ。等しく、守られていればいいのに。守りたいのに。
(冗談めかして笑う葛葉にはうむ、うむと頷き。続く言葉の中で、彼女が名を口にするのを聞いた)
……おお。お狐は、もうカガリの名を覚えたのか。偉い、偉い。
出水宮・カガリ 2021年1月8日
(『どうして』『助けて』『苦しい』『置いていかないで』)
出水宮・カガリ 2021年1月8日
(そのような声が明らかに増えて、強くなる。結界は微動だにしないが、それらは『開けさせよう』としてくるのがわかる)
……今、カガリが壁の内に守るべきは鏡のだ。それ以外の、何者であろうと。通す理由はない。
お狐、お狐。振り返らなくていい。これの端を、持っていてくれないか。目で、見えなくなっても。お狐を、見失わずにいられるから。
(彼女の手へ触れさせたのは何かの布。それを見れば、カガリのリボンだとわかるだろう)
(無効票)
月水・輝命 2021年1月17日
全くじゃ。ヒトはどうして、力を得たがるのじゃろうな……本当に、愚か……いや、それを言うてしまえば、それでも守ろうとする輝命を愚弄してしまうのぅ。
(やれやれ、とため息をついて)
……つい言うてしもうたわ。ま、減るもんでもないしのぅ。
(小声で呟いた後、手に触れるリボンの端をしっかり持つ。ちら、と1度だけそれを見てから、納得したように頷いて)
……これはお主のリボン、か。確かに、これがあれば、視界が悪くとも導く手掛かりになるのぅ。
(そして、先導するように歩き続ける。徐々に強まる恨みや妬み、殺意まで吹き荒れてくる呪怨を潜り抜けていき……)
月水・輝命 2021年1月17日
(時間にして数分の距離が、何故かその十倍にも感じながら漸く……閉ざされた小さな屋敷に到着する)
ふぅ……やっと着いたぞ。
……やはり、そう間を置かんうちに荒れておるな。
(屋根が一部割れている。そして、そこから呪怨が入り込みかけている辺り、本体の五鈴鏡のヒビと形が似ているのが分かるだろう。
柱は所々黒ずんでおり、固く閉ざされている扉も、何度も開けようとした跡もある)
(無効票)
出水宮・カガリ 2021年1月19日
愚か……、いや、そこまでは……でも。わからない、な。カガリも、どちらかと言えば。鏡のと同じく、守りたい側だから。
卑しくとも、愚かしくとも。内に囲うべきひとであるなら、カガリは等しく守る。
(リボンで繋がり、怨嗟の声に晒されながらどれ程歩いたか。目の前に見えているのは、輝命の本体とよく似た瑕のある屋敷。これは、壊れてはいけないものだろう)
これは、これは。境界が、侵されつつある。そう長くは、もたないのでは。
(無効票)
月水・輝命 2021年1月19日
安心せい。お主らを否定するつもりはない。
……嫌と言うほど、人間の愚かさを見てきての。善と呼べる存在を陥れ、私利私欲である輩を……
そういう輩は、私は許せんのじゃ……が、カガリや輝命は、そんな者共をも守ろうとするのなぁ。
(全く、と穏やかな声音で呟いた)
うむ。私が時折補強しているが……唯でさえこの強力な呪怨に、街一つ覆うほどの量じゃ。長くても……一年持つかどうか。
それに、本体の五鈴鏡で無茶しおるからのぅ……もっと早いやもしれん。
(正面の扉に、中が見えるほどの傷がある。一瞬、黒髪の女性が見えたかもしれないが、葛葉が手をかざしたために補強され、見えなくなるだろう)
(無効票)
出水宮・カガリ 2021年1月19日
ん。お狐は、悪いものは許せないか。滅ぼしてしまいたい、のかな。
カガリは、封じる術はあっても。滅ぼす術がないからなぁ。
カガリは、善悪に境を定めない。
痛いか、痛くないか、それだけだ。
全てのひとを守りたいとは思うが、それで痛みが生ずるなら。痛みの無いように、これを隔てる。
姫巫女の、その様子なら。カガリであれば……『街ごと隔てて眠らせた』だろうが。
まあ、まあ。今はまず、目の前のこれだな。
(一瞬見えた黒髪の女性に)
……? 中に、誰かいるのか。鏡のでは、なかったと思うが。
(無効票)
月水・輝命 2021年1月20日
滅ぼす、のぅ。滅ぼすのは簡単じゃ……だが、容易に手を下すほど、私は落ちぶれておらぬよ。
して、街ごと隔て、それを眠らせるか……ほっほっ、面白い術を使うのぅ。それがお主の封じる術というものか。
私はそれも一手だとは思うが、輝命はどう言うじゃろな……
(まぁ、過ぎた過去の事であるがの、とぼやいて)
(それから、見えた姿への問に小さく首を横に振って)
……あれはな、輝命じゃよ。
元々姫巫女の元におった時間が、輝命の中では大切だったからの。姫巫女の姿が、輝命の本来の魂の有り様なのだ。
あー、なんじゃ、真の姿、とでも言うべきかの?普段は私の気も受けて変化しとるからのぅ。
(無効票)
出水宮・カガリ 2021年1月20日
ふふ。お狐は、そういうものか。たくさん、たくさん。考えるのだな。
鏡のは、優しいから。やはり、主を守りたかったのかな。
皆を守り、主を守り。争わぬように、生きるように。
……生きる、ということは。変わること、だから。
全てを等しく、守るには。難しいことが、とても多い。
出水宮・カガリ 2021年1月20日
(黒髪の女性の正体を知ると目を丸くして)
驚いた。あれが、本来の。お狐の力を受けていない、鏡のの姿か。
なるほど、なるほど。
ここが、鏡のの魂の。その深部ならば。そのような形である方が、自然だな。
ふむ。つまり。
あの真なる形の鏡のが、壊れてしまわぬよう。この屋敷を、補強すればいいのかな。
(無効票)
月水・輝命 2021年1月21日
輝命の意志を尊重しとるだけじゃ。本当に……手のかかる女子よ。
(全てを守る、その言葉には、小さく目を細めて)
……あぁ。初めの主を、村の皆を、二人目の女子を、京におる命を……そして、この呪怨を齎した者でさえ、なな……。
月水・輝命 2021年1月21日
(それから、あなたの驚く様子にほっほっ、と笑って)
驚くのも無理はあるまいて。パッと見は輝命と別人じゃしのぅ……。
と、まぁそれはさておいて。
この屋敷が言わば、最後の砦……屋敷が壊れれば最後、輝命の本体たる五鈴鏡は砕けてしまうからのぅ。
カガリよ……頼めるかえ?
(未だに向かってくる呪怨や、屋敷に体当たりをする呪怨を炎で追いやりながら、傷ついた箇所を補修しつつ尋ねてみる)
(無効票)
出水宮・カガリ 2021年1月21日
ふふ。大事に、しているのだな。鏡のを。
(手がかかる、という言葉に呆れのようなものは感じるものの。嫌悪はないように感じた。輝命の守り方を案じる様を聞いても、やはりこのお狐は、どこまでも世話焼きなのだと)
ん。お狐が大事にしている、鏡のが壊れてしまわぬよう。
ここに外と内を隔てる、『境界』を作ろう。
そちらがよければ、声をかけてくれ(リボンを解いたままの髪を、いくらか切って束ねる。束ねられた髪は黄金に輝いていた)
(無効票)
月水・輝命 2021年1月23日
……ふん、古くからの付き合いなだけじゃ。喪いとうない、ただ……それだけよ。
(否定しないあたり、照れ隠しなのだろう。小さくそう呟く葛葉の姿は、威厳のあるお狐様ではなく……輝命を案じてやまない一人の少女のような、そんな錯覚さえ起こす)
あぁ、承知じゃ。
(手に持っていた神焔扇を翳す。火の子狐達が黒霧を追いやり、建物が清められた瞬間を見計らい、叫ぶ。)
──カガリよ、今じゃ!
(無効票)
出水宮・カガリ 2021年1月23日
ん。
その願いに、応えよう。
(喪いたくない。その純粋な願いこそ、城門が守るべきもの。まさに今と求められれば、黄金が屋敷の周囲に散った)
出水宮・カガリ 2021年1月23日
……いずみやいずる黄泉戸の塞。
是なるはハレとケ。内と外。生と死を隔てる『意味の境界』。
此処に建ちたるは不動の千引。其の岐(くなど)を越えること、是能わぬものと定めるなり。
(祝詞のように捧げられるまじないの言葉。その言葉に導かれるように黄金は成長し、屋敷の周囲に不可侵の『壁』を『編む』)
――ここより先には、通さぬと。『境界』であるカガリが『意味』を定めた。
であるならば、この壁の内は。一切の痛苦の存在を許さない。
閉じよ。閉じよ。閉じよ。過去も今も。憎悪も悲哀も。その身を動かす、その怨みも。
全て、閉じて――永の眠りに。
(壁の黄金が輝きを増して守りを固めながら、呪怨の念を眠りへと誘う)
(無効票)
月水・輝命 2021年1月29日
(黄金色の輝きが、輝命のいる建物を覆う事で守りが強固になる。
それと同時に、呪怨にも働きかけるのを見て、静かに見守ると……呪怨の黒霧は、近くにいたものから一つ、また一つと眠りについていく。
しかし、全てが眠りにはつかず、抗うように動き続けるものもあった。その動きは勢いを失っており、緩慢だ)
ふむ、呪怨の勢いも弱めたか。この分じゃと、当分持ちそうじゃのぅ。
ありがたやじゃ、カガリ。
(嬉しそうに微笑みを返して、さて、と次の言葉を告げる)
──時間じゃ。そろそろ戻らねば、お主の意識が輝命の意識と繋がり、戻れなくなってしまう。
やり残したこと、あるかえ?
(無効票)
出水宮・カガリ 2021年2月8日
全てを閉じることはできなかったか……むぅ。可哀想なことを。
眠りたくても眠れない、というのは。結構、しんどいはずだが。
(無念そうにするも、戻れなくなると言われれば従い)
気がかりは残るが、仕方ないな。カガリが鏡のと繋がってしまえば、何かと困ろう。カガリも困るしな。
戻って、鏡のが元気であるといいな。
(無効票)
月水・輝命 2021年2月8日
気にするでない。呪い、怨念とはヒトの念から生じるもの。そこに心など無いに等しいからの。
(軽く首を横に振って)
うむ、影響が出る前に離れようぞ。
これだけの事をしてくれたんじゃからの……ようやっと、大丈夫じゃ。
(そう言うや否や、葛葉は扇を一振り。緩やかな風に乗って……あなたは建物から離れていく──)
月水・輝命 2021年2月8日
(──その時。ふとあなたの頭の中に浮かぶのは、黒い髪に巫女装束を纏った輝命が、建物の扉の近くまで寄るイメージ。
扉は開けないものの、両手をそっと添えて。声は聞こえないものの……あなたにとても感謝している想いが伝わってくるかもしれない)
(「本当に……本当に、ありがとうございますわ」と。)
(無効票)
出水宮・カガリ 2021年2月11日
そうか。あれは……形は、あっても。心のないものなのか。
呪いとは、願いの形だから。心そのものだと思っていたな……。
(安堵する葛葉に、同じく安堵を覚えながら風に乗る。遠く遠く、離れていく地上。その中で──『想い』が聞こえた)
……鏡の……?
(RP終了)
月水・輝命 2021年2月20日
(……そして気付くと、あなたは覚えのある骨董品の店内に戻ってきたことを実感する)
(葛葉は眠りについたのか、あなたの意識が戻ってからも出てくることは無かった。
しかし、輝命はこの出来事以後、心なしか明るくなっているのをあなたは感じることだろう)
(その後、改めて冷たいほうじ茶と、思い出したように差し出される水羊羹を頬張りながら、夏のひとときを共に過ごしていく……)
(RP終了)
月水・輝命 2021年2月20日
----------〆----------