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【RP】鏡と蝶の一幕

月水・輝命　2020年7月29日

月水・輝命　2020年7月29日
（青い着物の少年……10代半ばくらいだろうか？
こちらをじっと見ていることに気付き、扉を開けて、声をかけてみることにした）

あの、どうかされましたか〜？
こちらのお店に、何か御用でしょうか……？
（にこやかに、語りかける）

檪・朱希　2020年7月30日
（特徴は主である朱希から聞いていた、水色混じりの銀色の髪、銀色の瞳。そして"かがみ"という名前。
……この世界にいるとは聞いていたが、もしや、この人ではないか、と思っていた）
『……あぁ、すまない。実は人を探していたんだ。"かがみ"、という名の女性なのだが……』

（もしそうなら。一刻も早く助力を願いたいところだ）

月水・輝命　2020年7月30日
かがみ……えぇ、わたくしは月水 輝命と申しますわ。
わたくしのことをご存知のようですが……立ち話も何ですし、まずはお入りくださいな？
お茶をお出ししますのよ。
（せっかく来てくれたのだから、と店の中に招き入れようとする）

檪・朱希　2020年7月30日
（本来なら、断るのは無粋というものだ。自身のことを話し、信頼を得る為にも、その過程は必要であることは重々承知している。
けれど、ここは首を横に振って）

『ありがたい申し出だが、急を要するので、この場で。
……申し遅れた。僕は【雪】という。
檪 朱希を守護する霊であり、"蝶"を戒める対の鎖の1人だ』

（一呼吸置くべきところだが、矢継ぎ早に続けて）

『どうか、主を……朱希を、助けて欲しい。
今の朱希は、このままだと"蝶"が暴走し、僕らでは抑えられなくなるどころか命の危険がある。頼れるのは、今はあなたしかいない』
（急がなければならない焦りが落ち着きの無さを生み、普段は無に感じさせる表情も、切羽詰まった様子を見せている）

月水・輝命　2020年7月31日
（首を横に振る雪という少年、確かに霊的な力を感じた。
朱希ちゃんとは、以前ダークセイヴァーで助けたきり。あるヤドリガミ……鎮さんのお陰で、今は酒場で過ごし、猟兵として活動しているとは知っていたが……
矢継ぎ早に紡がれる言葉に頭が追い付かず、落ち着かせるようにあなたの肩を叩く）

焦る気持ちは分かりますが……落ち着いて下さいませ、ね？
守護霊であるあなたが、それほど取り乱すほどですもの。余程の事態であることは察しますわ。

……雪さん、と申しましたわね。朱希ちゃんに何があったのかを、教えてくださいませんか？
（大丈夫ですから、と微笑みかけてみる）

檪・朱希　2020年7月31日
（語りかけられる言葉と、肩に置かれた手にハッとして、漸く落ち着きを取り戻す）
『……すまない。取り乱した』

『今、朱希はグリモア猟兵が予知をした依頼に向かっている。場所は、UDCアースで……依頼内容が邪神の討伐だ』
（簡単に纏められた資料を、あなたへと渡して）

『周りに猟兵がいるとはいえ、朱希1人で対処出来るかどうか……更に、僕らの戒めている"蝶"は、宿主である朱希が力を使う度にも力をつけ、蝕んでいく』

『僕らは、先に止めたのだが……自分が行くことで役に立てるならと、依頼へ赴いてしまったんだ』

月水・輝命　2020年8月4日
（まとめられた資料を見る。邪神が復活してしまうので、それを討伐するための内容だ。一通り目を通してから）

……分かりましたわ。優先するべきは朱希ちゃんの援護、ですわね。
急ぎとは分かりますが……それでも、教えて下さいませ。

朱希ちゃんの身体に、一体何が起こっているのですか？
わたくしが知っていたのは……朱希ちゃんはダークセイヴァーで、オブリビオンと戦う兵士として強化人間に無理やりさせられたことや、聴覚が鋭いこととかで……"蝶"とは、一体何なのですか？
（首筋に、蝶の傷跡があったことは知っている。あれと、関係があるのだろうか？）

檪・朱希　2020年8月5日
（話せるのなら、話しておくべきことだろう。話して良いものか……数秒、悩んでから）

『……"蝶"とは、朱希に宿る異能であり、下手をすると、人に、世界に害を成す存在になる可能性を秘めたもの。
……近いのは、UDCという存在だろうか』

（なるべく手短に、分かるように話してみる。それでも、理解に至るにはまだまだ話さなければならないだろうが……）

月水・輝命　2020年8月5日
（"蝶"は人に害を成す可能性がある異能……朱希ちゃんが力を使う度に、その力を増していくという……）

……その力は、どうすれば朱希ちゃんを蝕まずに済むのでしょう？
何か、助ける方法とかは……。
（あるのだろうか。仮にUDCだとすれば、共存している猟兵の姿は見た事はあるし、可能性として出来るかもしれないが……一先ず、言葉は呑み込んで聞いてみてから）

月水・輝命　2020年8月5日
……急ぎでしたわね。歩きながら話しましょうか。
（骨董品店を出て、あなたを連れて歩こうとするだろう）

檪・朱希　2020年8月5日
『……あぁ。』
（連れられて街中を歩く。歩きながら、問いかけられた問題の返答に悩む。正直、一番朱希にとって良い答えが、自分の中で見つかっていないのだから）

『……、朱希を、これ以上苦しめない方法は、負の感情を他者から集めたり、感じたりしないこと……僕は、それは朱希には難しいと思う』
『人は、感情の生き物だ。それに朱希は、"音で他者の心根も分かる"ようになっているから……』

檪・朱希　2020年8月5日
『……正直、これという解は、僕らの中で見つかっていない。
助けられるとしたら、朱希の中の異能を、僕らの力で具象化して、消すか……だと思う』
（守護霊の力は万能では無いが、対の鎖は、間違えた方向へ向かう"蝶"を縛り、戒める役目を負っている。
その力で、普段見えない力を見えるようにし、その間に"蝶"を消し去ってもらうくらいだ。
ただ、そうすれば、朱希の力はなくなる……猟兵として活動するのは、かなり難しくなるはず）

月水・輝命　2020年8月5日
（負の感情を感じないことが一番良い、と……。確かに朱希ちゃんは耳が良い。それに良すぎるほど、と言う話は聞いていたがここまでとは。
他者の心を読み取れることとほぼ同じなのだろう）

確かに、その様子だと……朱希ちゃんが周りから負の感情を感じないのは到底難しいでしょう。
それに……これはわたくしと一緒にいた時に感じていたことですが、
朱希ちゃん自身、過去に苛まれていると思うのです。

わたくしは、当時はあえて最低限を教えて、猟兵と言う道を示しただけでしたの。
本当は、付きっきりでも良かったのですけれど、ごめんなさい。
……朱希ちゃんの為に、ならないのではと、不安になったのです。
（実の所、別の理由で離れたのだが、これも一つの理由だ。間違ってはいない）

まだ、あの時と同じようなら。過去を乗り越えなければ……朱希ちゃんは、きっと自分の負の感情に呑み込まれてしまう気がします。
（第六感が、そう警鐘を鳴らした気がした）

月水・輝命　2020年8月5日
（解が見つかっていない。かといって自分自身が解を見つけられているわけではないが、話を纏めてみる）
朱希ちゃんは、現状、負の感情に触れてしまう。触れる可能性が非常に高い。
"蝶"の異能は、猟兵として活動するには必要、でも異能が育ってしまうと、朱希ちゃん自身を、そして最悪周りの人々も傷つけかねない。……そういうことですわね。

……最善と言うことでしたら、朱希ちゃんが異能をしっかり制御できることでしょうね……。
方法はそれこそこれから、になるでしょうが。

檪・朱希　2020年8月6日
……謝る必要は、ないはずだ。
あなたが朱希に猟兵の道を示してくれたことは、朱希はずっと感謝していた。
歌を教えてくれたことも。
だから……謝る必要はない。
（ごめんなさいと、語られる言葉には首を横に振って）

朱希には、『音』に関わるトラウマがあるはずだな。それも含めて、か。
（金属同士のこすれるようなはさみの音、これが一番嫌だと言っていた。多分、乗り越えなければならないのは……そのことを含めた過去のことなのだろう）

……制御の方法は、確かに難題だ。"蝶"は、朱希が力を使う度に、そしてそうでなくとも、力をつけようとするのだから。
方法はこれから、か。
（考えていても、解決方法は見つからない。なら今は、いち早く朱希の所へ戻るべきだろう）

今話せることは、それくらいだな……一刻も早く朱希の所へ戻りたい。
構わないだろうか？
（徐々に歩みを速めながら、問いかけてみる）

月水・輝命　2020年8月6日
……お優しいですわね。
ありがとうございますわ。そう言われると……少し、胸が軽くなりますの。
（自分のしたことが間違いではなかったら、嬉しい。首を横に振るあなたに、会ってから初めて、微笑んだ気がする）

月水・輝命　2020年8月6日
トラウマ……そのことを聞くのは、後ですわね。
（気になるが、それは今聞くべきことでもないだろう。足早に歩み進めるあなたより、小走り程度で先導し）

えぇ。まずは朱希ちゃんがいる場所へ行きましょう。
（頷き、あなたと共にUDCアースへと向かう……）

（赴いた先で、悲しいほどの禍々しい"蝶"の姿を垣間見ることは知らずに。）

月水・輝命　2020年8月6日
==========〆==========