九瀬・夏梅の日記帳
九瀬・夏梅
2021年12月22日
日記帳、か。大して書くこともない気がするが、せっかくもらったものだから使ってみるかね。
今日は……ああ、風呂の湯がいい香りだったよ。異世界文化万歳、だね。
九瀬・夏梅
2021年12月23日
昨日の風呂に入れてた柚子を一晩洗面台に置きっぱなしにしちまってたんだが……片付けて大分経つのにまだほんのり香るねぇ。
九瀬・夏梅
2021年12月24日
クリスマスイブから盛り上がる世界が多いねぇ。まあ、楽しい時間は長い方がいいから大歓迎さ。
九瀬・夏梅
2021年12月26日
皆と一緒に何かをするのも好きだけれど、何かをしてる皆を眺めている方が落ち着くねぇ……
いや、不精なだけかもしれないが(苦笑)
九瀬・夏梅
2021年12月29日
年を取ると感動することが少なくなって時の流れを早く感じる、なんて聞いたが、日記を毎日書けないのもそういうことかねぇ?
ま、無理して書くもんじゃないってのは分かってるんだが。
九瀬・夏梅
2021年12月30日
今年は、設定資料を作れたことが一番大きな出来事かねぇ。江茉とリツ、トーリに、かつて一部しか見れなかった少年や、成長した坊主の姿も見れて。グリーティングカードでソリ達の元気な姿ももらえたし。南瓜行列はまた増えて3枚も。ああ、でもあれか。出版というのを挑戦・達成できたって点で、一番はゴボウだったかもしれないか。まさかユーベルコードまでもらえるとは、思ってもみなかったサプライズだったしね。
何にしろ、今年もいろんな方々に大変お世話になりました、だね。
九瀬・夏梅
2021年12月31日
今年も1年無事に過ごせたね。
本当に、ありがとうよ。
九瀬・夏梅
2022年1月1日
あけましておめでとう。今年もまたよろしくお願いするよ。
そういえば、ステータス画面で合わせ表示ができるようになってたんだっけねぇ。年始の間だけ、ちょいと並べてみるよ。
九瀬・夏梅
2022年1月2日
合わせは、ちょうど全身絵の枚数と同じ5人が相互で活性化してくれていたから、せっかくだしやってみたくなったのさ。
通常→料理/ローブ→アルダワ/設定資料の→A&W/水着→サングラス/浴衣→静と動の対比が面白かった……って感じで共通点とか見つけて選んでみたよ。勝手に使って申し訳ないが、3が日限定のつもりだから、新年のお祝いってことで大目に見ておくれ。
九瀬・夏梅
2022年1月3日
なるほど。同じ絵師さんに描いてもらってたり、元々合わせて作ってたりしていると、並べやすいのかもしれないねぇ。
でも、違う絵が偶然噛み合うこの感じも面白いもんだ。
九瀬・夏梅
2022年1月4日
さて、合わせは元に戻したよ。
杏、イロハ、シリン、アキ、祭莉、勝手にすまなかったね。
楽しかったよ。ありがとう。
冬原・イロハ
2022年1月4日
(そっと覗いてた)ふへへ、私も楽しかったのです。
九瀬・夏梅
2022年1月4日
おや、イロハ。そう言ってもらえると有難いね。
イロハとの合わせは、背景にアルダワのを使いたかったよ。水着だけは海に、とか、複数の全身絵それぞれに一緒に背景も指定できたらな、と思ってしまったり……楽しんでおきながら、贅沢な願望だね。
九瀬・夏梅
2022年1月5日
おっと。気付くのが遅れたが、アキも気遣いありがとうよ。
木元・杏
2022年1月5日
(にょき)全然おっけー♪ふふ、いつも好きに並べて頂いてよいよ。わたしも夏梅と並べよう~
駒鳥・了
2022年1月6日
こっちに皆流れ込んでたー(けらけら)同じくいつでもどうぞだよー!つかオレちゃん地味に皆よりJC少ないから選びにくいかもだけど!
九瀬・夏梅
2022年1月6日
ははっ、杏も生えてきたか。元気な快諾、嬉しいねぇ。もちろん、こんなババアでよければ好きなだけ並べておくれよ。
アキのは、ああ、確かに少ないんだね。それじゃ1つ、並べる用に合わせて作ろうかい? ……ってやって、沼にはまっていくわけかい。なるほど。
シリン・カービン
2022年1月6日
ふふ、それもいいものですよ。(別PCでやってる)夏梅との合わせは戦友のような雰囲気で、格好の良いものでしたね。私はイベントのモノが多いですが、宜しければいつでもどうぞ。
九瀬・夏梅
2022年1月7日
ああ、確かに、シリンに背中を預けていた気分だったね。
皆、わざわざここまで来てくれてありがとうよ。
九瀬・夏梅
2022年1月10日
お邪魔しないでこっちで返事にしておこうかね。
こんなババアでよかったら、いつでも声をかけとくれよ。
九瀬・夏梅
2022年1月11日
今日はカガミビラキだと聞いたよ。
年始のお祭り騒ぎを片付けて、鏡で己を再確認して、しっかりとまた日々を過ごしていこう、ってことかね?
九瀬・夏梅
2022年1月12日
カガミビラキってのは、硬い餅を割り開いて沢山食べる日、なんだって? つまり、カガミってのは鏡じゃなくて餅だったのかい。
……世界が違うと餅の呼び名まで違うんだねぇ。
九瀬・夏梅
2022年1月15日
(世界の違い……そう、グリモアで世界を渡れるようになって感じた様々な差異は、とても面白くて興味深くて……懐かしいものだ、と改めて思う)(ああ、毎年このくらいの時期から咲き始めていたか。幾つかの世界で頻繁に目にするようになった梅の花が、そうだ)
……もう何年、行ってないのか……本当、不義理な『娘』だよ……
九瀬・夏梅
2022年1月16日
アックス&ウィザーズに梅の木はない。少なくとも夏梅は、ただ1本の例外を除いて、見たことも聞いたこともない。
そしてその1本は、今は夏梅以外の誰も知らないとある場所に、ある男の墓標のように生えていて。今年も多分、赤い花を咲かせているのだろう。
九瀬・夏梅
2022年1月17日
これがお前の名だ、とその男は言った。まだ夏梅が小さい頃に、ただ1度だけ。その場所に夏梅を連れてきて、言った。
それから夏梅は、1人でその木の元を訪れた。こっそりと何度も。冬に花が咲くのも、春に葉が茂るのも、夏に実が落ちるのも、秋に枝だけになっていくのも。何度も、何年も、見た。
九瀬・夏梅
2022年1月18日
恐らくは男も、1人でその木の元を訪れていたのだろう。不意にふらりと姿を消し、それに気付かれた頃に帰ってくるような時が、何度もあったから。
誰にも何も言わなかったけれども、あの木を見に行っていたのだろうと。冬に花が咲くのを、春に葉が茂るのを、夏に実が落ちるのを、秋に枝だけになっていくのを。何度も、何年も、見に行っていたのだろうと。夏梅だけは気付いていた。
九瀬・夏梅
2022年1月19日
そして、様々な世界を行き来できるようになって、夏梅は知る。自身の名についた『梅』の字が、その木の名であったのだと。男の言葉の意味を正しく知る。
さらに。男の名も梅であったのだと、世界を渡って夏梅は知った。
……その男の名は、九瀬・見驚と言った。
九瀬・夏梅
2022年1月20日
見た者を驚かせるほどに大きな、八重咲の花をつけるという『見驚』。
あの場所の梅の木は、5枚の花弁を広げた赤い花を咲かせるあの木は、見驚という品種ではなかったけれども。
間違いなく、見驚と同じ梅という種類の木であり。
ある意味で、見驚の木であった。
九瀬・夏梅
2022年1月21日
その頃には、夏梅は察していた。男が、見驚が、アックス&ウィザーズではない他の世界から来た者だろうと。
グリモアが発見されるよりも昔から、世界を渡ってしまった『神隠し』の人は数多く存在していると聞く。だから、見驚もその1人であり、恐らくはサムライエンパイアの出身だったのではと考えていた。
九瀬・夏梅
2022年1月22日
常に腰に帯びていた日本刀。拾い子につけた漢字の名。
街から離れた場所なのに幾度も足を運び、大切にしていた梅の木。
寡黙な当人が何も語らなくとも、感じられるものは多々ある。
九瀬・夏梅
2022年1月23日
見驚がどうしてアックス&ウィザーズに来たのかは知らない。
どんな思いを抱いて故郷と違う世界を生きたのかは知らない。
何故あの梅の木があそこで花を咲かせていたのかも知らない。
けれど、見驚が梅の木の向こうに故郷を見て、想っていたことを。
最期まで梅の木の傍にいたいと願ったことを。
夏梅は知っている。夏梅だけが知っている。
九瀬・夏梅
2022年1月24日
今年も多分、梅の木は赤い花を咲かせているのだろう。
その根元で穏やかに眠る男を抱いて。
長く共に在る同郷の友を、楽しませるために。
九瀬・夏梅
2022年2月6日
(グリーティングカードを、彼女を知る者達に転送して)
ふう。これで全部かね。
……誕生日、おめでとうよ。
九瀬・夏梅
2022年2月9日
(笑顔が刻まれた白い仮面の影から人型が立ち上がる)
……あら、何だか覚えのある嫌な気配がと思って出てきたら。
何かしら、これ。日記? まあ、夏梅、全然書いてないのね。
ふふっ。私が書いてしまおうかしら。いいかしら。
(スペード柄のスカートを揺らして、笑顔の仮面で笑う影・ディリュー)
九瀬・夏梅
2022年2月10日
でも日記って、その日あったことを書くものよね。
ええと、今日も夏梅はお出かけ。お気に入りのあの酒場にかしら。
たまには連れていってくれてもいいのに。ねぇ?
まあ、私もいつでも夢を渡って夏梅の元へ行けるのだけれども。やっぱり、連れていってもらったり、呼んでもらったりする方が、嬉しいものでしょう?
九瀬・夏梅
2022年2月11日
でもやっぱり、連れていかれなくても、夏梅の傍にいたいわねぇ。
だって、夏梅の周りに子供がいることが増えてるんだもの。
ふふっ。子供は好きよ。思い悩んでいる子はとっても好き。
夏梅の周りの子は元気な子が多いけれど、鈴をつけた子とか、紫瞳の姉弟とか、長い黒髪の子とか、気になる子もいるのよ。下手に干渉すると夏梅が怒りそうだから、黙って見てるだけにしてるけど……こういう思い悩む心を垣間見ていられるだけ、以前に比べればずっといいわ。
九瀬・夏梅
2022年2月13日
以前……ああ、夏梅に攫ってもらう前は、本当に退屈だったわ。
子供どころか誰も見ることができなくて。何処にも行けなくて。窮屈で退屈なのにも気付けず、ただ時が流れるだけで。
あの炎獣が教えてくれた、って夏梅は言ってたけれど。何がどうなって、私はあそこに居たのかしら。どうして夏梅は私を呼び起こせたのかしら。
……まあ、そんな疑問は些細なことね。だって今、私は夏梅に盗んでもらえて、夏梅の傍にいれて、こうして楽しい時を過ごせているのだから。それ以上のことはないわ。
九瀬・夏梅
2022年2月22日
(愛と水をモチーフにしたブレスレットが煌めいたと思った次の瞬間、それは少女の手首で揺れていた)
ふぅん、今日は猫の日なのね。うふふ。リツもにゃんにゃんって鳴いてあげましょうか?
そしたら、おばあちゃんは可愛いって言ってくれる? 言ってくれるわよね。だって、リツは猫の真似なんてしなくても可愛いんだもの。ねえ? そうでしょう?
(艶やかに笑う淫魔の少女・リリートゥ)
九瀬・夏梅
2022年2月23日
え? おばあちゃんって誰かって?
うふふ。この日記の持ち主よ。リツも落書きしていきましょう。
にゃんにゃん、猫の手形とか描きましょうか?
ううん。それよりも……(そっと唇を近づけて)……うふふ。この方がリツらしいわ。それに猫よりも素敵だわ。おばあちゃんも喜んでくれるわよね?
九瀬・夏梅
2022年2月26日
だってリツ、おばあちゃんのこと、大好きだもの。
おばあちゃんは、誰にも見つけてもらえず、見てもらえなかったリツを盗んでくれたのよ。リツのためだけに来てくれたの。
リツは、愛して愛されるべき存在なのだから。盗み盗まれるのは当然だけどもね。
九瀬・夏梅
2022年2月27日
……そうね。誰にも愛されないのは、辛かったわ。
誰もリツを見てくれないから、誰も恋に落とせないし。
弄ぶどころか、リツの声を聞いてくれる人すらいなかったんだもの。
このブレスレットも、付けてくれる人も、愛でてくれる人もいなくて、箱の中に閉じ込めっぱなしで部屋の奥に忘れ去られてたって言うじゃない? 酷い話よね。こんなに綺麗で可愛いのに。覚えてすらいないなんて、酷すぎるじゃない。
九瀬・夏梅
2022年2月28日
だから、今は幸せよ。おばあちゃんがリツを傍に置いてくれて、リツを見てくれて、リツを可愛がってくれるんだもの。
まあ、おばあちゃんの愛はリツが欲しかった愛じゃないから、もっとリツだけを見てリツだけを可愛がってくれる人がいたらいいなって思うのは確かだけれど。誘惑して、弄んで、楽しく淫らな一時を過ごせる相手が欲しいなって思うけど。
……何て言えばいいのかしら。おばあちゃんの愛も悪くない、のよね。
あの家の居心地も悪くないのよ。まあ、ムカつくやつはいるし、浮いた話の1つもないのはつまらないけれど。それでも、気に入っているから、リツはあの家にいるのよ。
九瀬・夏梅
2022年3月3日
(首にリボンを巻いた大きなウサギのぬいぐるみがぽつんと置いてある)(と思ったら、いつの間にか、ぬいぐるみは赤い髪の少女に抱きしめられていた)
……女の子の、祭り……? 別に、どうでもいい……
(少しだけ顔を上げたけれども、すぐに興味なさげに目を伏せて。ぬいぐるみの頭部に顔を埋めるように俯く、小さき魔女・アリツィア)
九瀬・夏梅
2022年3月4日
……日記……別に、アリツィアは、知らない。
勝手に書けば、いい。
これは、アリツィアのものじゃ、ない。好きにして。
九瀬・夏梅
2022年3月6日
あれの日記なら、あれが書く。
だからアリツィアは、知らない。
日記は、好きにすればいい。
……でも、あれは、駄目。あれは、アリツィアの玩具。苦痛も、悲鳴も、絶望も。全部、アリツィアのもの。誰にも、渡さない。誰にも……
九瀬・夏梅
2022年4月23日
猟兵コレクション、『かんさつにっき』の面々と海軍(水兵or将校)モチーフ合わせをさせてもらったよ。
折角合わせたのだから、少しの間、ステータス画面での合わせ表示をまたやらせてもらおうかと思ったんだが……残念ながら、合わせられるのは1度に1人だけだからねぇ。
まずは杏と並べてみたよ。最初だから足元のたまこが見えるようにしたくてね。この大きさと一番バランスがよかった構図だから、が選んだ理由だね。
九瀬・夏梅
2022年4月27日
ステータス画面での合わせ表示2パターン目はシリンだね。
デッキブラシ持ちで仕事のできる水兵さんだったんで、船上背景に合わせてみたよ。働きぶりを視察中、って感じだろうかねぇ。
ん? 将校が視察にかこつけて船内うろついてるだけだろうって?
まあ確かにこの水兵さんなら視察の必要なんてなさそうだからねぇ。否定はしないさ。
九瀬・夏梅
2022年5月1日
合わせ表示その3、真琴と砂浜を歩いてみたよ。
元気に可愛く、弾む足取りで、ちょっとカッコつけながら、先を歩いて案内してくれているような感じになったかなと。
九瀬・夏梅
2022年5月4日
海軍モチーフ合わせ表示その4は、祭莉だね。
船に乗り込んだ将校を可愛くビシッと出迎えてもらった感じだよ。
挨拶だけしたら元気に走り去っていきそうな気もするがね。
……たまこがいるから、どちらかというと、逃げていきそうな気も、かもしれないが。
九瀬・夏梅
2022年5月8日
あとは合わせ表示ができないメンバーなので、ここで終わりか。
本当、全員並べてみたいねぇ。
改めて、モチーフ合わせに誘ってもらえて、そしてこうして使わせてもらって、ありがとうよ。
九瀬・夏梅
2022年9月7日
……コルディリネ……やっと、みつけた……
九瀬・夏梅
2022年9月9日
私は、なにもしらない。なにもおぼえてない。
私がわたしであったことも。
だから、コルディリネのこともしらない。
しずむまえのことも。よみがえってからのことも。
コルディリネというなまえすら、私はおぼえてなかった。
私がさがしていたものがそれだと、おしえてもらっただけ……
九瀬・夏梅
2022年9月11日
だから、わたしにできることは、ひとつだけ。
コルディリネがなにをしているのか。どうなっていくのか。
すべてをしり、さいごまでみとどけること。
でも、ねがわくば。
私とちがい、ちをつないだものたちのしあわせを。
あのこたちがふつうにいきられるせかいを。
まもりたい。
まもれたらいいと、おもっている。
あの、どこまでもつづく、ぼうけんのそらを……
九瀬・夏梅
2022年9月19日
(不自然に青い色の髪の男が、日記帳をひょいと手に取る)
へぇ。敬老の日、ですか。姐さんを敬えばいいんですね。
でも俺、日頃から敬ってるからなぁ。改めてって難しいなぁ。
(へらへら軽薄な口調以上に胡散臭い笑みが漂っていた)
九瀬・夏梅
2022年9月20日
そうか。これに、姐さんすごい!って書いておけばいいんですな。
姐さんさすが! 姐さんカッコイイ!
ほら、敬ってる敬ってる。
……馬鹿になんかしてませんよ。
だって俺、姐さん大好きですからね。この手で殺したいくらいに。
九瀬・夏梅
2022年9月21日
姐さんの傍って、何でか居心地いいんですなぁ。
別に何があるってわけでもないはずなんですけどね。
ずーっと側にいて、姐さんを見てたいんですよ。
だから、俺から姐さんを奪おうってんなら容赦しませんよぉ?
ずっとずっと一緒にいて、そんで最後は俺が殺すんです。
最高じゃないですか。姐さんの最後を、俺が占めるんですよ。
病気だとか老衰だとかそんなのにも姐さんは渡しませんって。
九瀬・夏梅
2022年9月23日
だからそれまで俺は、姐さんを助けてあげるんですよ。
美味しいご飯を作って、何か居候の多いあの家を掃除して、破いた服を繕って……姐さんが苦手なこと、ぜーんぶやってあげるんです。いやー、俺って献身的ですな。そして有能。ちょーお役立ち。
姐さんのためなら何でもしますって。何でもしてるでしょう?
これまでも。これからも。姐さんのためだけに頑張りますって。
……そんな嫌そうな顔しないでくださいよ。楽しいですなぁ。
九瀬・夏梅
2022年12月31日
今年もいろいろあったけれど、やっぱり一番はコルディリネかね。
気になる金のコインを追いかけていたら、まさかアルカディア争奪戦に絡んできた上に、大天使まで現れるとは。
これも皆が手を貸してくれたおかげだよ。ありがとう。
ああ、年始早々、鴻鈞道人の件で心配かけたのも忘れちゃいないよ。
ソリやはる、彩雲丸にキャラバン……気になる奴らもちょいちょい覗けて。
ん? ペンギン? まあ、それも入れておこうか。
酒場ではひよこな1年だったかね。そろそろ鶏になっただろうか?
節分もハロウィンもクリスマスも。本当にいろいろあったねぇ……
改めて、今年も大変世話になりました、だよ。皆、本当にありがとう。
九瀬・夏梅
2023年1月1日
明けましておめでとう。
さあて、今度はどんな1年になるかねぇ?
今年もまたよろしくお願いするよ。
九瀬・夏梅
2023年3月6日
これも「笑顔」だし、
九瀬・夏梅
2023年3月6日
いやはや、「笑顔」にもいろいろあるもんだ。
九瀬・夏梅
2023年3月8日
でもやっぱり、私のいつもの「笑顔」はこんな感じだね。
九瀬・夏梅
2023年5月1日
猟兵コレクション、今年も『かんさつにっき』な面々とゆるっとモチーフ合わせをさせてもらったよ。今回は『大正浪漫』で、ワンポイントが『葡萄』だね。
というわけで、ステータス画面での合わせ表示を、今回も少しの間だけだがやらせてもらうよ。やり始めるのが遅くなっちまったがね。
最初は、酒場組にも参加してもらったガーネットだ。歩いていて偶然出会った、って感じかねぇ。この後互いに片手を上げるぐらいの軽い挨拶をしていそうだよ。
九瀬・夏梅
2023年5月6日
合わせ表示2パターン目は澪だね。
私も澪も和装だし白と紺青で色合いが似てるしで、思っていた以上の統一感が。こういう偶然も面白いねぇ。
九瀬・夏梅
2023年5月11日
のんびり合わせ表示その3はシリンだよ。
何となく、門の前で待ち合わせって感じにしてみた。「お待たせしました、夏梅」って走り寄って来てくれるシリンの声が聞こえそうだよ。
九瀬・夏梅
2023年5月17日
合わせ表示その4、杏だね。
買い物している杏の後ろにゆっくりついていきながら見守ってる感じだろうか。私は多分、自分で選んで買うよりも、誰かが楽しく買い物をしているのを見て楽しんでいる方が多い気がするねぇ。
九瀬・夏梅
2023年5月22日
合わせ表示その5は祭莉だ。
子供だ子供だと思っていたら、気付けば大きくなっていて。見守っていたのが隣に並べるようになっていた。そんな感じだよ。
……無鉄砲に飛び出して行こうとしてるのを止めてる感じにも見えるけどねぇ(苦笑)
九瀬・夏梅
2023年5月28日
合わせ表示おまけにイロハを呼ばせてもらったよ。
猟兵コレクションでないが、近い時期に納品されたものだったしね。
背景画像2種類それぞれで、蝶と戯れているのを買い物途中で見かけたのと、ステージに立って楽しませてくれそうな様子を買い出しから戻って眺めてる、ってシチュエーションを想像してみたんだが……
九瀬・夏梅
12月31日19時
今年1年を振り返ってみると。
アジュールの皆でノベルを沢山書いてもらえたことが一番印象的かね。
クリスマスにはピンナップも賛同&受理してもらえて。
あと酒場組もか。サバイバルがより楽しくなったよ。
酒場『アジュール』でいろいろできるようになったのが本当に嬉しかったねぇ。
これからもまだまだアジュールで楽しく過ごせればと思うけれど、まずは今年の分のお礼をしないと。楽しい時間をありがとう、だね。
そして改めて、今年も大変世話になりました、だよ。
九瀬・夏梅
1月1日20時
明けましておめでとう。
昨年はいろいろ低速だったから、もうちょっと早く多く動けるようになりたいところだ。
今年もまたババアをよろしく頼むよ。
九瀬・夏梅
4月29日22時
猟兵コレクション、今年もゆるっと合わせをさせてもらったので、またステータス画面での合わせ表示を少しの間だけやらせてもらうよ。
まずは合わせその1「アジアンテイスト」だ。
サトと一緒にご案内。というか「後はこの子が案内するよ」とかってふんぞり返ってそうな私だねぇ。
九瀬・夏梅
4月29日22時
合わせその2は「不思議の国のアリス」だね。
最初は、時計ウサギな杏のご案内ってところか。
澄ました杏の後ろで大変なお茶会をしている感じになっちまったか。
杏がキリッとしてる分、足下のひよこの呆れ具合が加速している気がするよ。
九瀬・夏梅
5月12日20時
ゆるっと合わせのステータス画面表示。
「アジアンテイスト」2人目は澪だね。
酒場自慢の看板娘を紹介しよう、といった感じだろうか。
九瀬・夏梅
5月12日20時
そして「不思議の国のアリス」2人目も澪で揃えてみたよ。
マッドハッターな私がわたわたしているのを、向こうからのんびり眠たげに眺めている眠りネズミ、って感じかね。
九瀬・夏梅
8月18日20時
それは半月ほど前のことだった――
「いらっしゃいませ~」
指定された店の扉を開けると、少しおっとりした女性の声が出迎えてくれる。
「お待ち合わせですか?」
「ああ」
「どうぞ~」
大量の皿に両手を塞がれていながらでもできる僅かな仕草と声で、1つのテーブルを示してくれた。なにしろ少ない客だ。待ち合わせで、と伝えていたのがそのテーブルの客しかおらず、覚えるのも容易かったのだろう。
案内に安堵しながらも、ふと過る些細な疑問。
(「客が少ない割に、皿の数が多すぎやしないかね?」)
でも、それを聞くより前に店員の女性は大量の皿と共に厨房へ向かってしまい。示されたテーブルで1人の少年が立ち上がったのが見えたから。
私はそこへ向かった。
九瀬・夏梅
8月18日20時
「初めまして。八鳩・秋羽、です」
ぺこり、とお辞儀をしたのは癖のある焦茶色の短髪の少年。
じっとこちらを見つめる八鳩に私も名乗る。
「九瀬・夏梅だ」
すると八鳩は、こくんと首を傾げて。
「夏梅、が名前?」
「八鳩のと同じだよ。九瀬が苗字、夏梅が名だ。
私のいた世界では珍しいがね」
恐らく、私がアックス&ウィザーズ出身だと聞いていたのだろう。そこでは名前だけ、もしくは、名前が先で苗字が後の名を持つ者が大半だ。
「私の養い親が――九瀬・見驚ってのが、恐らく、サムライエンパイア出身でね。
だから私に同じように名をつけたんだよ。同じ苗字だと家族だから、ってね」
さらりと説明しながら、テーブルを挟んだ八鳩の向かいの席に腰を下ろす。つられるように八鳩も、座っていた席にすとんと戻った。
「神隠し……」
「そう言われる現象だったんだろうね」
呟きに頷けば、八鳩は傾いていた首を戻して頷く。
九瀬・夏梅
8月18日20時
「私も猟兵になるまで知らなかったから、見驚も分かってはいなかったろうよ。自分が住んでいる世界以外にも世界があって、そこに飛ばされたなんてね」
話を続ければ、八鳩はじっとこちらを見たまま、ただ聞いてくれる。何を言うでもない、表情も変わらない、ただこちらの言葉を受け止めているだけ、だけれども。
不思議と話しやすくて。
「でも、元の世界に帰れないことは、多分理解していた……」
そこまで口にしてしまってから、ハッとした。
初対面の少年に話す様なことではない。もう見驚は亡く、できることは何もない今、これは私の感傷でしかないのだから。
しかし、余計なことをと謝ろうとするより早く。
「今は、違う」
八鳩はぽつりと言って、私を指差した。
「猟兵」
グリモアの力で世界を渡る者。今の私にできることがあるのだと伝えるように。
八鳩の藍色の瞳が真っ直ぐに私を映す。
九瀬・夏梅
8月18日20時
「それで?
神隠しに遭った誰かを探して欲しい、ってことであってるかい?」
それは私がこの日この場所に呼ばれた理由。丁度いい流れだったからとはいえ、見驚のことを話した所以。
ただ、探し人を八鳩の元に連れてくることは多分できない。その人が猟兵になっていれば話は別だが。
それでも、居場所を確認し、無事を知りたい、という気持ちは分かる。だから、それでいいのなら、と説明を続けようとしたところで。
「アサイラム」
八鳩の呟いた言葉に、私は言葉を切った。
アサイラム現象、とも呼ばれるそれは、世界を渡るものではあるが、グリモアとも神隠しとも違う。
それが確認されている世界は――アリスラビリンス。
「ということは、八鳩のの探し人は……」
「アリス」
九瀬・夏梅
8月18日20時
「よく調べたね。いや、もしかして予知かい? エクスブレイン?」
エクスブレイン。生まれつき脳の一部に『|全能計算域《エクスマトリックス》』と呼ばれる異形の領域を所有する特殊肉体者。超機械『サイキックアブソーバー』が発する膨大な魔術情報を未来予知のような形で得ることができる、武蔵坂学園におけるグリモア猟兵のような存在だ。
だがその能力は、全ての人類がエスパーとなったその時に失われたと聞く。
だから八鳩は、視線を少しだけ下に向けて首を横に振った。
「今は、違う。聞いただけ」
そして、1枚の写真をテーブルの上に置く。
「夏梅が追いかけてくれているって」
小麦色の長い髪に鈴飾りをつけて、琥珀色の瞳で笑う、10歳ほどの女の子の写真を。
「はる……」
私は、その姿を知っていた。
九瀬・夏梅
8月18日20時
「この世界の人類の魂には、邪悪な別人格『ダークネス』がいる。
主人格の精神が大きく揺らぐと、ダークネスが肉体を奪い取る。
これが、闇墜ち」
思わぬ姿を写真に見て驚く私に、八鳩はぽつりと語り出す。
サイキックハーツ世界の理を。灼滅者と呼ばれる者達が戦ってきたものを。
「でも、みんなが頑張って、もう闇墜ちはなくなった」
きっとそれを八鳩はずっと見てきたのだろう。
エクスブレインとして。そして灼滅者の友として。
「だから……」
ぼんやりした表情のまま、でもその藍瞳が私ではなく写真を見て。
口調すら変えずに淡々と、八鳩は告げる。
「だから、大丈夫だと、思った」
その短い説明だけで私は状況を理解する。
「はるに両親のことを教えたのは……」
ややあって、八鳩が俯き気味のまま、こくんと頷いた。
九瀬・夏梅
8月18日20時
「ありがとうございますです、って笑ってた。
調べてくれて、教えてくれて、ありがとうって……でも……」
淡々と語られる、変わらぬ口調。
でも、八鳩の視線はテーブルの上の写真へ向けられたままで。だから顔は少し下を向いたまま。ぼんやりした表情もそのままだけれども、伝わってくる感情は――後悔。
「ずっと探してたんだね」
八鳩の様子からそれは疑いようがない。消えた友を、自分のせいでいなくなってしまった女の子を、探し続けたのだろう。エクスブレインだったら予知できたかもしれない、と悔やみながら。それでも今の自分にできることを精一杯やってきたのだろう。
「世界が繋がって、見つけたわけだ」
そして、サイキックハーツ世界は繋がる。他の25の世界とグリモアベースに。
九瀬・夏梅
8月18日20時
私は、テーブルの上の写真を手に取った。
「はるは大丈夫だ。
いつか『自分の扉』を見つけたら、迷わずに帰ってくる」
それはもう確信に近い信頼。新たな友を得て、幾つもの困難を乗り越えた女の子は、もうアサイラムへは戻らない。揺らぎない強さを持って『扉』を開けるだろう。
私はそれを見届けてみせると。そのための協力は惜しまないと。
告げるように、写真を八鳩の前へと戻し、置いた。
「だから、戻って来れた時は……」
「大丈夫。今度こそ」
女の子の笑顔を受け取って、八鳩はこくりと頷いて見せる。
その顔はもう俯いてはおらず。藍色の瞳は真っ直ぐに私を見ていた。
「任せたよ。秋羽」
きっとその時は近いから。