大宇宙仏法僧超時空平花月
皆も知っての通り『テラスペースブッポーソー』はスペースシップワールドの古代文明の香りを色濃く残した古式ゆかしい民間宗教宇宙船でありチャドーの心得によって徳エネルギーを円環増幅させ大いなる徳エンジンによるエネルギー供給と敬虔なる後光ジェット推進によって大宇宙を旅するいわば宇宙(そら)飛ぶ寺である。
「チャドーの呼吸を整えるのです。ニュービーブッポーソーは平花月から覚えなさい。平花月はチャドーの基本」
セイザ姿勢で手を合わせ、高速で四度の礼を行なうマスターサウザント。
彼の遠心分離機もかくやという動きに、教えを受けるブッポーソーヘッズたちは瞠目し、そして感嘆の息をついた。
「さて、今日はイェーガーの皆さんもこのチャドーに加わり、我々のテラスペースブッポーソーのエネルギー供給を手伝ってくださるそうです。皆さん無礼のないように」
「「ハッ! メッソー!」」
滅相(メッソー)とは真如常住にして寂滅なる様をさす美しきいにしえのブッポーソーフレーズである。
はい所変わってグリモアベース。
ナンシー・アラタメは真顔オブ真顔で背景を眺めていた。
「なんなんだよブッポーソーって……知ってるか? そうか、知ってるのか……。知らないのは俺だけだったんだなあ……」
勉強になったぜ。そう言って座っているパイプ椅子ごとがたんと振り返ると、ナンシーは人差し指をたてた。
「スペースシップワールドを脅かしていた銀河帝国が滅亡して随分たったが、まだ銀河帝国の残党はあちこちに籠もったり独自に悪さを働いたりしているらしい。
俺が今回予知したのもそういう連中の一端だ。
こいつを見てくれ」
ナンシーが見せてきたのは『驚きの肌触り』『抜群の吸水性』『実際柔らかい』『タールをマジ廃絶します』と書かれたたすきやはちまきを巻きまくった黒いタオルの写真だった。
「ただのタオルじゃない。こいつはブラックタオル。対ブラックタール決戦兵器として帝国に作られたがその吸水性によって軽く敗北した過去をもつオブリビオンだ。
奴はブラックタールに今でも強い憎しみを持ち、自前の宇宙船シッコクペイン号を使ってブラックタールの船を襲おうとしている。
だが案ずるな。俺たちがそれを察知したからには、やられるどころか――やろうとする前にやる!」
手順は簡単。
解放軍にも参加した経験をもつ由緒正しき宇宙船『テラスペースブッポーソー』に乗せて貰い、装備されたワープドライブ航行機能によって敵船へ直接アクセスし、壊滅させるのだ。
「だがちょっと問題があってな。
『テラスペースブッポーソー』にはエネルギーが充分に満ちていない。ワープはできるがその間エネルギーを供給し続ける必要があるんだ。
彼らと一緒に徳ある活動を行ない徳エネルギーを充填してやってくれ」
その後は簡単だぜ、とナンシーは拳を突き出した。
「仕掛けて、殴って、ぶっ飛ばす! いつものやつさ。頼んだぜ、皆!」
空白革命
第一章の内容は『徳エネルギーを溜める』です。
画面の前の皆はなんだよ徳って知らねえよと思ってるだろうけど俺も知らないよ? 誰も知らないよ?
けどPCはなぜだろう知ってるんだなあ。
あなたはありもしない『徳を溜める儀式』や『徳がたまるチャドーの作法』をプレイングに書き付け「これで本当にいいの? 徳って何?」となりながら身を任せる不思議体験を味わってください。
徳の正しい定義なんてOPの一行目でどこかに吹っ飛んでいるから、安心して身を任せればいい。おいで、カオスの園へ。
第1章 日常
『古代文明船の一日』
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POW : 普段口にしない食べ物を体験する
SPD : 普段入れない遺跡を体験する
WIZ : 普段目にしない儀式を体験する
👑5
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
聖護院・カプラ
ブッポーソー……成程、今回は大宇宙仏法の分派が協力をして下さるのですね。
いい行いです。
彼らの助けがあれば、オブリビオンを昇華する事も叶うでしょう。
徳エンジンとはテラスペースブッポーソーや私に搭載されている、銀河帝国時代の精神力を用いた半永久機関実験の産物です。
いい行いをすると徳が高まり、階差機関に徳差分がエネルギーとなりますが
いい行いを起こす為にそうでない行いをすると徳エネルギーが溜まりません。
いい行いとは普段の積み重ねの先にあるもの。
ここは私がマスターサウザントへ三十個の礼をした後に、即座に座禅の姿勢から数瞬の間に『瞑想』を整えましょう。
瞑想へ移る速さは積んだ徳によるもの。受け取って下さい。
砲撃怪獣・ガンドドン
徳エネルギーは砲撃怪獣ガンドドンのエネルギー源としても流用可能な実際徳高いエネルギーだ。
ガンドドンは効率的なエネルギーチャージのため、それ専用のジェネレータを準備している。
すなわちマニドライバー・サーキットである。ガンドドンの動力炉に直結されたマニドライバーは秒間40回の速度で回転し、搭載されたマニ・ローラーが駆動することによって徳エネルギーの生成を続けるのである。
ガンドドンはブッポーソー内で開催される儀式の中央に陣取り、オートマニドライバーエンジンとして徳を供給するのである。
《頑弩呑明王》《清廉極まりない》《おトク》などのスペースミンチョ体で描かれたノボリを掲げ、ガンドドンは静かに佇む。
「成程、ブッポーソー……徳エネルギー……」
聖護院・カプラのエメラルドグリーンの目が。
砲撃怪獣・ガンドドンのサンセットオレンジの目が。
それぞれぐおんと音をたてて光った。
「大宇宙仏法の分派であるブッポーソーの皆さんが協力してくれるとは、いい行ないです。必ずやオブリビオンも昇華されることでしょう」
ギュオーンと声を発し両腕を左右交互に降る砲撃怪獣ガンドドン。
カプラは砲撃怪獣ガンドドンへ振り返ると、両手を合わせて小さく頷いた。
「確かに。徳エネルギーはテラスペースブッポーソーのみならず、この私にも使われているテクノロジーです。銀河帝国時代の精神力を用いた半永久機関実験の産物であり、同じく銀河帝国に開発されたあなたにも流用可能なエネルギーといえるでしょう」
ギュオーンと声を発し下あごを小さく開閉させる砲撃怪獣ガンドドン。
「ですが当時の実験は失敗を言わざるをえませんでしたね。
いい行ないをすることで徳がたまる一方、その目的がいい行ないでない場合徳エネルギーが相殺されてしまいます」
ギュオーンと声を発して両肩の大砲を揺する砲撃怪獣ガンドドン。
「なるほど。あなたにはその名残としてマニ・ドライバー・サーキットが搭載されているのですね。あれは優秀なジェネレーターです」
ギュオーンと声を発し、のっしのっしと歩き始める砲撃怪獣ガンドドン。
「その通りです。では始めましょう」
カプラと砲撃怪獣ガンドドンは二人そろって扉の前に立つと、小さく頭を下げた。
独特のポンプ音をたてて開く扉の向こうで、チャドーの手ほどきをしていたブッポーソーたちがはたと顔を上げたその時。
カプラと砲撃怪獣ガンドドンの目が輝きを増した。
秒間三十顧の礼を繰り出すカプラ。
その横では胸のリアクターカバーを開放し三角形のトライマニコロドライブを秒間40回転させる砲撃怪獣ガンドドン。
「こ、これは……マスターサウザント!」
「うむ。間違いない。見ろ、徳メーターがかつてない回転を見せている」
驚くブッポーソーたち。
砲撃怪獣ガンドドンは『ヨォーッ』という電子音の後、鼓の音と共に《頑弩呑明王》《清廉極まりない》《おトク》などのスペースミンチョ体で書かれたフォース・ノボリを背中から展開した。
満足げに頷くカプラ。
両手を同時に振り上げる砲撃怪獣ガンドドン。
「ぼくも役に立てたかな?」
「「喋った!」」
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ベイメリア・ミハイロフ
【WIZ】
お仲間さまを巻き込んだカオス大歓迎でございます
また宇宙(そら)へ向かうことができるのでございますね
わたくし感激でございます
まあ、平花月でございますね、かしこまりました
マスターサウザントの教えの通り呼吸を整えチャドーの初歩から始めます
それからよく目にいたします儀式のようにRed typhoonよろしく高速回転しかがらハッ!とお塩を撒き散らし床をスポンジたわしにてしこたまこすり清き聖水にて洗い流しお塩の中に洗剤が混じっていたようでございますねスポンジタオルに乗って滑ってわたくしどこまで行こうとしているのでございましょうかピュー脚を上げたり回ったりあっ手は合わせたままで
メッソー!メッソー!
ネムネ・ロムネ
かつて電子ホトケはネムのガジェット(スマホ)を通じて言ったのです
茶をしばきながら語り合うチャットホトケは、身体にワビサビをまとわりつかせるゼンモンドーの一つです
ブッポーソーヘッズと共に電子ホトケから滲み出るツイゼンオーラを読み解けば、徳ポイントのチャージが秘密裏に急速に行われるらしいのです
それが三人集まれば最早ブッダ
積み上げられた徳の山でワープドライブは大成功間違いなしなのですよ
ネムに任せてください
なんかここ電波弱いですね
中々反映が…
ぁ。
電池きれそーなのです
待って待って
ちょっと電源ないです?
電池が切れたらネムの精神が
あ。
徳エネルギーがえれえほどたまったけどオラまだ修行すっゾ! オラワクワクすっぞ!
「ついにわたくしも宇宙(そら)へ……感激でございます。
この装いシスターなれどニュービーブッポーソーの身。
マスターサウザント、よろしくご指導お願いいたします」
ベイメリア・ミハイロフは両手を合わせ素早く直角に腰を曲げ頭を垂れた。
いにしえの正しきオジギ・プロセスである。
オジギは一説によれば洗礼の水を求める姿勢であるともされ信仰における基本の構え。宗旨は違えど基本は通ずるのである。
「…………」
一方で座布団にぺたんと座り、スマホをついついするネムネ・ロムネ。
これもまたいにしえのメイソウ・プロセス。
スマホ全盛期と言われた古代ブッポーソーたちの編み出した電脳瞑想のひとつであり、無我の境地に達するものであるとしてかつてのニッポーズヒューマンはあらゆる行列に並ぶ際、そして自宅にいる間でさえもこの瞑想を欠かさなかったという。スペワ世界に地球やニッポンがあったかどうかはしらん。
「チャットの語源は『茶』。茶をしばくことを魂の対話に関連づけた単語。
このホトケbotと親指の動きだけでlineするこの動作はワビサビの境地。ゼンモンドーなのです」
「お二人ともなんという徳高き御仁……さすがはイェーガー。ケッコウナオテマエデ」
両手を合わせオジギ姿勢をとるマスターサウザント。
横に居並ぶ弟子のニュービーブッポーソーたちも動揺に手を合わせて頭を垂れた。
「よい機会です弟子たちよ。今からこの方々と同じ手順でチャドーを行なうのです」
「「ハッ! メッソー!!」」
手を合わせ唱えるニュービーブッポーソーたち。
ベイメリアは手を合わせながら、チャドー・ルームの中央に立ち塩壺から一握りの岩塩を掴み取った。
「メッソー!」
握力で握りつぶし、片足をあげた高速スピンと共に室内に塩をまき散らすベイメリア。
「「メッソー!」」
同じく高速スピンで塩をまくニュービーブッポーソー。
皆も知っての通りスモウレスラーがファイトの前に必ず塩を撒くのはあれが清めの神事であるからだ。火や塩が清らかなるものであるという概念は様々な宗教に共通し、科学信仰においても除菌や消毒といった魔を払うものとして信じられている。チャドーに通じているのは当然のこと。
「メッソー!」
更にベイメリアはスポンジたわしに聖水を注ぎ、バイオタタミをしこたまこすりあげる。
「「メッソー!!」」
同じく四つん這いの姿勢でスポンジたわしをわしゃりながらチャドールームのをぐるぐると回るニュービーブッポーソーたち。その様たるや巨大な水槽を泳ぎ回るチョウザメのごとし。
「メッソー!!」
ベイメリアはさらなる高みへ昇った。手を合わせスポンジたわしにつま先を立て、泡を吹き上げながらチャドールームから滑るように飛び出していったではないか。
「「メッソーーーーーーー!!!!」」
おくれてなるものかと、同じく手を合わせスポンジたわしにのり滑っていくニュービーブッポーソーたち。
マスターサウザントは手を合わせ、そしてはらはらと泣いた。
「あれはまさしくチャドーの型がひとつ、クレセント雪月花奥義……この現代にも使いこなす御仁がいらっしゃったとは……感銘」
「…………」
でもって一方ネムネは一部始終をスマホで動画にとったあと、マスターサウザントを写メってついついした。
皆も知っている通り写メという古代の言葉は写経の写とメルトのメ。写して溶かすまでの過程を素早く行なうことでツイがバズりホトケbotはイイネを返す。
徳ポイントのチャージは二倍となり積み上がった徳の山が……。
「あっ」
ネムネがスマホを翳し、チャドールームの端から端へとうろうろしはじめた。
「ここ電波弱くないですか。ワイファイ飛んでこないのです。なかなか反映が……あっ、電池、電池が赤いのです。まってまって警告出たのです。スマホの電池が切れたら生きていけな――」
チーン、と鐘が鳴る。
ネムネは横たわるアザラシのアスキーアートみたいな顔をしてチャドールームにぶっ倒れていた。
手には画面の消えたスマホ。
そう。スマホ瞑想を行なうブッポーソーの局地、スマホ解脱である。
画面と同じく虚無と化したネムネの有様に、マスターサウザウントはドゲザ姿勢で祈りを捧げた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
藤原・祐菜
茶道に仏法僧でええんやろか……?若干戸惑う部分はあるんやけど修行の一環や、やったるわ!!
ちゅーわけでホトケの化身たるブッシャリオンの前に正座してハンニャシンキョーを唱えるで!世界平和のために祈るんや。
そう、徳とは祈りの力。一つ一つは小さなモンやけどそれが広がって暖かい光を世界にもたらす。そう、これは生命の輝きっちゅーやっちゃ。
この原理はサイコ・マテリアルにも応用されているんやで。実際には隕石すら押し返した実績もあるくらいやし徳ってすげーエネルギーやな。
「ハンニャーハラミッター……(以下略)」
と、静かに唱え始めるで。ワザマエみせたる。
あ、御朱印やってます?集めているので押してもらえるん?
富良野・経嗣朗
徳エネルギーの供給か。
であれば、より効率的にエネルギーの供給・変換を行う為にも《仏像(ホトケ・フィギア)》を用意する必要があるだろう。
かつての帝国支配以前、徳エネルギーが一般的に用いられていた時代に於いては《仏像》はスペースエネルギーネットワークの中継器として運用されていたそうだが、かの戦争の折に尽くが失われたそうだ。
――だが、《仏像》作りの技術そのものが失われた訳では無い。
この艦に居られるであろう《仏師(ホトケ・ビルダー)》の末裔の皆様、どうか力添えを頂きたい。
あなた方の徳を、私の身体を通す事により――今此処に、《仏像》作りの技術の完全なる復活を実現致しましょう。
鳳鳴・ブレナンディハーフ
☆…主人格
★…第二人格
☆拙僧の知ってる仏教と違う…………
徳を高めると言えば念仏なのだが
念仏を唱えても善いのか?
否か?
とりあえず唱えてみるぞ
南無阿弥陀仏……
★(勝手にUCが発動する)オブリビオンを倒すためなら仕方ない、僕も協力しよう
その念仏に要素を追加して効果を高めるんだ
すなわち、踊り念仏
踊りの部分は僕が引き受けよう
フゥーーーーッ!
(はげしく踊る)
あっはぁ~~~ん
(脱ぎ始める)
ウオオオオオオオーーー!!!
(裸で走り回る)
☆こやつを調伏すれば徳が高まるであろうな
煩悩そのものゆえ……
(両者乱闘を始める)
ホトケ。
それは誰もが知るアイドル。
ブディストもアンタイ・ブディストも、その存在を決して無視することはできず、時にはその存在のために血が流され、時には各コミュニティでボンダンス・パーティーライブが行なわれ、死する際にはそのホトケ・フィギュアをカンオケの上に立てロータスの花と共に歌を捧げたと言われる。
だがいにしえのブッポーソーが星ごと喪われた昨今、ホトケ・フィギュアは長らく不在とされていた。
「なるほど、理解したぜ……つまりビルダーの出番だな!」
愛用のニッパーをヤスリを、ピンバイスを指の間に挟んで構え、富良野・経嗣朗は不敵に笑った。
「かつての帝国支配以前、徳エネルギーが一般的に用いられていた時代に於いてはホトケ・フィギュアがスペースエネルギーネットワークの中継器として用いられていたことはあまりに有名だ。
だがその強力さゆえに戦争に利用され、ことごとくが喪われたとも……」
フィギュアが喪われる悲しみを理解して、経嗣朗は目頭を押さえた。
「だが案ずるな! プラモにはこんな言葉がある――『ないなら作ればいいじゃない!』」
経嗣朗はバイオプラスチック樹脂の柱をおもむろに仏堂へ置くと、経嗣朗はおごそかに手を合わせた。
「ブッポーソーの皆さん。今日この時をもって、ホトケ・フィギュア・テクノロジーをよみがえらせましょう」
「「なんと!」」
身を乗り出すブッポーソー、そしてブッポーソー・ヘッズたち。
「可能なのですか!」
「プラモは自由だ」
答えになってねえけどなってる。
「見ろ――富良野式プラモ心製流・超高速即興改造ゲージツ(ファステスト・アーティスティック・ビルドアップ)!」
デヤァと叫んだ経嗣朗の手が突如千手観音めいて増え、バイオプラスチック樹脂の柱を猛烈に掘り始めた。いな、増えているのではない。あまりの速さに目が追いつかぬのだ。
「で、できていく。長らく偶像化のかなわなかったホトケ・フィギュアが……!」
「なるほど、これが新しくできあがったっちゅー『高機動解脱ブツシャリオン』やな」
藤原・祐菜は座布団のに座ると、黄金の巨大ホトケ・フィギュア・プラモデルを前に手を合わせた。名前を微妙に変えた理由は察してくれ。もうあるんだ。出版すらされてる。
祐菜が手を合わせただけで、なんということだろうか。ホトケ・フィギュアはブシュウと音をたててセイントバラスト排出を行なうと、両目をゴールドに輝かせた。
バイオセンサーによって花開くロータスベース。
「しっかり機能しとるようやな」
祐菜は『わかるで』という顔で頷くと、暗記したハンニャシンギョーを唱え始めた。
始まる祐菜のソロイントロにせかされるように、バック・ブッポーソー・バンドたちがビワベースとモクギョドラムを叩き始める。
もはやブッポーソーヘッズには常識かもしれないが、ハンニャシンギョーは過去の苦しみや悲しみを置き去り今と明日を生きるための歌である。
あちら側へゆく、それは紛れもなく悟りの奴さ。
ブッダ loving me blue
ブッダ missing you true
そう有名なサビの部分だね。
若干本当のこと言ってるけど大部分はスペワのことだからよその人に話すなよ?
「徳とは祈り。世界を包む祈りや。それが世界を照らす暖かい光になるんや……この原理はサイコ・マテリアルにも応用され星すら動かす力になるんやで」
祐菜は目を開け、ジェットで浮遊するホトケ・フィギュアを見つめた。
ちらりと振り返る祐菜。
「あ、ゴシュイン・スタンプもらえます?」
「メッソー!」
「拙僧の知ってる仏教と違う……」
「仏教じゃなくてブッポーソーでしょ?」
「そういうものなのだろうか……」
鳳鳴・ブレナンディハーフ、もとい鳳鳴とブレナンディハーフは二人に分裂してホトケ・フィギュアの前にセイザしていた。
「まあ、とにかく……念仏を唱えてみるか。徳もたまるだろう」
鳳鳴は両手を合わせジュズを握るとナム・リリックを口ずさんだ。
皆も知ってると思うけどナム・リリックは最短六つの名号によって構成される圧縮された祈りのリリックでありそのラップリズムの美しさから広くブッポーソー・ヘッズたちに愛された。
また異なる宗派をもつブッポーソー・ヘッズは九字名号ないし十字名号を用いてリリックを刻むこともある。
中でもアミタのリリックには無限の光や無限の生命といった意味が圧縮されておりのエモさにいにしえのブッポーソー・ヘッズは熱狂した。
「甘いね鳳鳴。ただ念仏を唱えるだけじゃ真のナム・ラッパーとは言えないよ」
髪をかき上げ、立ち上がるブレナンディハーフ。
「必要なのは……ナム・ダンスさ!」
襟首に両手をかけシャツを引きちぎると、仕上がった上半身を晒してブレナンディハーフは踊り始めた。
「FU☆」
サンバのリズムで踊り狂うブレナンディハーフ。
この無限なる世界の中に溶け込み一体となろうという精神は様々な信仰の中に共通する要素である。
「ウオオオオオオオオオオオ!!」
パンツ(センシティブな視聴者はズボンだと思ってくれ)まで下ろしたブレナンディハーフは飛び上がり、テラスペースブッポーソー船内を猛烈にダッシュし始めた。
猛烈に追いかける鳳鳴。
その有様を見て、マスターサウザントは再び手を合わせはらはらと泣いた。
「これはまさしくボン・ダンスの精神……なんと徳の高い……!」
大成功
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青葉・まどか
ブッポーソー
ブッポーソー?
ブッポーソー……何それ
ブッポーソーなんて知らないよ!
そう、私は『知らない』ということを『知っている』
ならば、知っているかどうかなど些事でしかないよね
徳エネルギーは生きること
生きることこそ徳エネルギー
生きるためには食事が必要
食事をとることが徳エネルギーを生むんだよ
徳エネルギーの為に食事をとるよ
「すいません、おかわりください」
リョーコ・アサギ
※マスク:師匠とボディ:リョーコで掛け合い
師:ふむ、かつて暗黒のフォースにとらわれていた拙者では徳エネルギーを集めるにはブッシャリマテリアルを強奪するしかなかったが、今なら別の道を選べるでござる
リ:つまりどうすればいいの師匠?
師:良いかリョーコよ、スペースジゲン流の教えにはこういう言葉がある
『剣禅一如』と。つまり正しく剣をふるう事は徳エネルギーを積むことが出来るのでござる
リ:うん、よくわからない事がわかったよ師匠!
師:いいからいつも通り素振りをするでござる、ただし此度は拙者も併せて行おう。さすれば拙者が高まったフォースをジェネレーターに注ぐでござる
り・師:「「人器一体、ちぇーすとーーっ!」」
グウェンドリン・グレンジャー
(金枝篇をしっかり読み込んでいる)
なるほど、徳。
世界共通の概念……だから、私にも、わかる。
私……には、徳がない。
でも、つらい、修行……をすれば、徳が、積める……と、金枝篇……書いてあった。
車輪に、ありがたい、お経を書いた、パンシャンドラム、に、乗って、
白赤……の、ミコー・プリエスエス・クローク……纏う。
お経パンシャンドラム、真ん中、乗って、車輪、回しながら……ひたすら、チャドー呼吸、勤しむ。
マインドフルネス……精神の深淵……これは、ケルト……のドルイド、にも、通じる、実際奥ゆかしい。
「ぶっぽーそー……? テラスペースブッポーソー……? えっなにそれ知らないよ!」
「ご存じ、ない」
教育番組の冒頭みたいなノリになった青葉・まどかの背後に、グウェンドリン・グレンジャーがにょきっとはえた。
「ブッポーソーを、知らなくても、徳は、ためられる」
「五百円貯金みたいに?」
「五百円貯金、みたいに」
なるほど……と雑に納得してみたまどか。
「それで、貯めるには何したらいいの? 運動?」
「つらい、修行……をすれば、徳が、積める」
グウェンドリンは『この本に書いてあった』といって金枝篇を取り出した。
意外と本当に書いてありそうな話だったけどまどかは金枝篇もフレイザー先生も知らないので『へー』と返すのみである。
「実際、には、こう……書かれてる」
グウェンドリンは本を開き、朗読会の女性アナウンサーみてーなよく通る声で読み上げ始めた。
そのもの赤き衣をまといて金色のパンジャンにおりたつべし。
「絶対嘘だそれナウのシカのやつじゃん!」
「ナウいシカとか、知らない。白赤……の、ミコー・プリエスエス・クローク……纏う」
さてこちらが確認のVTRですといって振り返ると、テレビ画面にはジェット噴射で高速回転するパンジャンが映っていた。
その上には猛烈な速度で逆走(?)し続けるグウェンドリン。
「見て、パンジャンの表面、には、お経が書いて、ある」
これはマニコロといって一回転するとひとつの祈りに相等するという仏具だよ。ちなみにジェットエンジンで回転してるからジェットエンジンに徳がたまるよ。
そしてジェットエンジンは業とか重ねないので徳はたまる一方である。
そんな徳の高いエンジンを手伝っているグウェンドリンも副次的に徳がたまるので一石二ちょ――。
「あっ」
足を踏み外したグウェンドリンがすげー速度で吹っ飛んでいった。
ピッチングマシーンに打ち出されたボールみたいに飛び、そして煉瓦の壁に突き刺さっていた。
「…………」
「…………」
「つかう?」
カーテンを引いて実物を見せるグウェンドリン。
まどかはにっこりと割ると、回れ右をして全力ダッシュで逃げた。
大きな鏡に向かって正座するリョーコ・アサギ。
彼女の顔面約半分を覆ったマスクが、カッと光って語り始めた。
「かつて暗黒のフォースにとらわれていた拙者では徳エネルギーを集めるにはブッシャリマテリアルを強奪するしかなかったが、今なら別の道を選べるでござる……」
「師匠!? 別の道って!?」
「良いかリョーコよ、スペースジゲン流の教えにはこういう言葉がある」
マスクはぺかーっと光ると、おごそかに言った。
「『剣禅一如』」
「剣禅一如……」
「正しく剣をふるう事は徳エネルギーを積むことが出来るのでござる」
「全然分からないけど分かったよ師匠!」
リョーコはぴょいーんと正座姿勢のままジャンプして立ち上がると、近くに置いてあった木刀を手に取った。
「いつも通り素振りをするでござる、ただし此度は拙者も併せて行おう。さすれば拙者が高まったフォースをジェネレーターに注ぐでござる」
「ふたつの精神をひとつにするんだね! いくよ師匠――人器一体!」
ちぇすとー! と言いながらホトケ・フィギュアに斬りかかるリョーコ。
それを超高速シンケンシラハドリでキャッチするホトケ・フィギュア。
リョーコはそれをただひたすらに繰り返し……たまたまそばを通ったまどかへカッと振り返った。
「やる!? 徳たまるよ!」
大学サークルの勧誘で使ったら翌年には廃部してそうな文句で、かついい笑顔を向けるリョーコ。
まどかはぴたりと停止して振り向くと。
「…………」
回れ右をして全力ダッシュで逃げた。
「はあ……はあ……パンジャンに回されるのもホトケに斬りかかるのもやばい。やばそう。けどどうすれば……ハッ、そうだ!」
まどかはぽんと手を打ち、鞄からおにぎりを取り出した。
「おかーさんが言ってた。いっぱい食べる子は偉いって。つまり……徳が高いってこと!」
いただきまーすといっておにぎりにかぶりつくまどか。
そばで見ていたハイグレード1/100ホトケ・フィギュアが目をギュオーンと光らせた。あっこれ徳がたまった演出です。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『タイプ・メデューサ』
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POW : 触手の一撃
単純で重い【液状触手】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 強化増殖
自身が戦闘で瀕死になると【(強化版)タイプ・メデューサ】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
WIZ : 石化粘液
【液状の触手】から【石化粘液】を放ち、【石化】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:透人
👑7
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
徳エネルギーのたまりきった宇宙船テラスペースブッポーソーは無事にワープアウトし、銀河帝国宇宙船ブラックタオル号へとたどり着いた。
「前方、ブラックタオル号! 敵兵力の出撃を確認!」
「こちらもです。イェーガー出撃! ブッポーソー部隊はただちにブッポーソー・アーマーで出撃するのです。イェーガーを徳の力で支援するのです!」
「「メッソー!!」」
黄金のパワーアーマーを装着すると、両手を合わせ直立姿勢で次々に船から射出されていくブッポーソー・アーミー。
対するは真っ黒な火星人めいた物体。改造ブラックタール兵器『タイプ・メデューサ』である。
「奴は銀河帝国のアンチ・ブラックタール勢が作り上げた生物兵器だ。触手を用いた攻撃や石化粘液を武器にします。だが案ずることはありません。徳が高ければ石化とて……解ける!」
「「メッソー!!」」
対する宇宙空間には無数のブラックカプセルが射出されては炸裂し、内部に格納されていたタイプ・メデューサが展開していく。
彼らは『おいでアカチャン』『石にします』『ヤバい級の触手』『サツバツ・プロトコル』といったスペースミンチョ体で書かれたフォースノボリをたて、船を攻撃すべく接近してきている。
さあ、めくるめく宇宙戦の始まりだ!
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皆さんは宇宙船ネオスペースブッポーソーから出撃し、銀河帝国の生物兵器『タイプ・メデューサ』と戦います。
彼らを打ち破ることでブラックタオル号へと乗り込むためです。
かれらの攻撃は触手パンチや石化粘液シュートですが、これらに対して今までため込んだ徳エネルギーを使った攻撃でカウンターすることが可能です。
具体的にどうするかって? 一章でやったことをもう一度やればええねん!
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藤原・祐菜
まずは「交通安全」とスペースミンチョタイで書かれたお守り、サイコ・マテリアルを購入し、出撃。
「ドーモ、メデューサ=サン。藤原・祐菜デス」とガッショウしてアイサツ。これは古代より伝わるナノリっちゅーやつで徳の力を高める効果があるんや。同時にトリニティエンハンスを使用して宇宙の徳を集めておくで。
基本は一騎打ち。囲まれないように注意しながらヒットアンドアウェイやや。遠距離武器持ってないんやもん!!(泣)
分かるか!この体を通して溢れるゼン(禅)を!!(赤色に光ってみる)
みんないなくなれええええええええええええええ!!とサムライブレードを上段から一閃するで。
見える!ウチにも敵が見えるで!!
宇宙に光る白色のブッポーソー・アーマーの群れ。
放物線を描く彼らのヘルメットが、眼光鮮やかに顔を上げる。
隊長機の打ち鳴らすボォンという鐘の音と共に、それは始まった。
「一斉射撃」
「「メッソー!」」
合わせていた両手を開き掌を晒すと、徳サイキックキャノンの乱射を開始した。
対するは無数の火星人めいたシルエットの改造ブラックタール『タイプ・メデューサ』たち。
彼らは触手を束ねると石化粘液を猛烈な速度で噴射していった。
直撃――かに思われたその時。
「ドーモ、メデューサ=サン。藤原・祐菜デス」
ミコ・ブッポーソー・アーマーを装着した祐菜が、両手を合わせ正確なオジギを見せつけた。
顔を上げた祐菜を纏う赤色のゼン・オーラ。
メデューサの放った石化液がオーラの表面ではじけ、消滅していく。
背負う木札型サイコ・マテリアルには『交通安全』と書かれていた。いにしえの文明において衝突や死を避ける力の言葉である。
「分かるか! この体を通して溢れるZENを!」
祐菜は両手にゼン・オーラを集中させナイフ状のフォースブレードに変えると、九つの尾にも似たフォースをひいて突撃。
メデューサが束ねた液状触手を振り回し打ち込んでくるが、宇宙空間をジグザグに飛行する祐菜をとらえることはできなかった。
「あれは……なんというゼン・オーラ! マスターサウザント!」
「ああ……これがイェーガーの力だというのか」
瞠目するブッポーソー・アーマーたちを置き去りにして、祐菜の手刀がメデューサを切り裂いていく。
「見える! ウチにも敵が見えるで!!」
成功
🔵🔵🔴
ベイメリア・ミハイロフ
大変でございます…
わたくし明日より所用のため、積んだ徳をご披露申し上げる機会はここまでのようでございます
今こそチャドーの心得を開放する時…!
敵の攻撃は絶望の福音にて先見し避けるか武器受け又はオーラ防御使用こちらからの攻撃はジャッジメント・クルセイド中心に増殖時はRed typhoonにて複数攻撃を試み傷ついたブッポーソーさまには生まれながらの光をいいえそのような行為は詮無き事重要なのは徳を見せつけメッソー!
大回転によるチャドーの舞にて触手を華麗に退け
メッソーの裁きを叩きつけたく
石化などめくるめく修行の日々を思い起こせば些細な事
ハアッ!と気合で砕・き・ます!
チャドーはいつも貴方の傍にありま文字数
次々と巻き起こる黒い爆発の中を、螺旋回転する『タイプ・メデューサ』が無数に突き抜けては宇宙船テラスペースブッポーソーへと接近していく。
一体でブッポーソー十人分の戦闘力をもつというメデューサが船体にとりつけば恐ろしい被害が引き起こされてしまうだろう。
だが案ずるな。
宇宙船から奥ゆかしきSEIZAフォームで出撃したベイメリア・ミハイロフの姿が見えるだろうか。
「今こそチャドーの心得を――『ワビサビ』を開放する時!」
レッドシスタースーツのベールが星々の光を照り返し、目を見開いたベイメリアの後ろで広がった。
メデューサはミサイルのように細長く伸びると、頭頂部らしき部分から圧縮させた石化粘液を連続発射。
着弾したスペースデブリがたちまち石膏のように固まっていくのがわかるだろう。
ベイメリアは飛来する無数の圧縮弾を前に直立の姿勢をとった。
見えているか。
彼女のつま先に輝く、メラニンスポンジタワシの姿が。
彼女の両手に握り込まれた塩が。
「塩は清めの力を持ち、スポンジは清掃の力をもつもの……これぞ、チャドーの心得!」
チャドーは世界に美を求めることから始まった戦国の文化。荒々しい世にありながら静をもとめた。争いを水に清めると解いて、静である。
「メッソー!」
高速回転によって振りまかれる塩が粘着弾を吸収し、その回転が宇宙に風を生み出した。
軌道を乱すメデューサ。そこへ、星々の光が次々に突き刺さっては貫いていく。
「チャドーはいつも貴方の傍にあります……あとは任せましたよ、メッソー」
成功
🔵🔵🔴
鳳鳴・ブレナンディハーフ
☆…主人格
★…第二人格
☆ブッポーソーの皆様方……かたじけない……尊公らの想いに応えるためにも全力を尽くす!
ゆくぞ! 慣性の法則!
(敵めがけて第二人格を投げ飛ばす)
★(目が血走っている)僕をその触手でうねうねしろ! さあ、うねうねするんだッ! 触手触手触手しょくゅしゅしょくゅしゅしょくぉすーーー……!
☆徳の導きがあらんことを……!(合掌)
……拙僧の知ってる徳と違う……
「ブッポーソーの皆様方……かたじけない……尊公らの想いに応えるためにも全力を尽くす!」
宇宙空間を滑るように走る小型艇ヨジョウハンの上に立ち、鳳鳴・ブレナンディハーフもとい鳳鳴は数珠をじゃらりとならすように握った。
その左右を編隊を組んで飛ぶブッポーソー・アーマー。
彼らは両手を合わせ祈りの姿勢をとると、鳳鳴へと頷いて見せた。
ホトケを通して心のネットワークをつなげた彼らに言葉はいらない。
鳳鳴もまた頷き、手のひらを突き出すように構えた。
「南無!」
「「南無!!」」
解き放たれる徳エネルギー砲撃が螺旋状に絡み合い、巨大な砲撃となってメデューサを覆っていく。無数の爆発がおき、はじけ飛ぶメデューサたち。
が、そんな中から真っ赤な色をしたメデューサが現われた。
徳の砲撃を恐ろしい機動力で回避するその姿はまさに流星。
「あれは……通常のメデューサの三倍の機動力をもつという、メデューサレッド!」
「通常の三倍だと……?」
鳳鳴は眉をぴくりと動かすと、メデューサレッドのうねうねとした動きになにかの既視感をえた。
なんかついさっき見たなこういうのって顔をした。
そして。
「目には目を、うねうねにはうねうねを……ゆくぞ! 慣性の法則!」
鳳鳴はブレナンディハーフを召喚すると、やり投げのフォームで投擲した。
「僕をその触手でうねうねしろ! さあ、うねうねするんだッッッッッッッッッッッッッッッ!」
「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
困惑するメデューサレッド。
手を合わせるブッポーソーたち。
「自らを犠牲に道を切り開く……なんと徳の高い」
はらはらと涙を流すマスターサウザウントの横で、鳳鳴は真顔100%で手を合わせた。
「……拙僧の知ってる徳と違う……」
あとメデューサはひとしきりブレナンディハーフをぼこぼこにしたあと急に自爆したブレナンディハーフといっしょに爆発四散した。マスターサウザントはもっかい泣いた。
成功
🔵🔵🔴
テルプ・ステップアップ
※アドリブ・他の方とのからみ歓迎
うにゃ!?あれ?もうスペオペ始まってる!?
うわ寝過ごした。艦に搭乗して寝てましたー。
こっから頑張ろーと思います、まるっと!
徳ってのは幸せであれば徳が積んだことだと僕は思うね。
まずは笑顔でアイサツ
どうもテルプです!
挨拶したら「掃除」だー!
徳を積むのにいいらしいよ!
汚物はもれなく消毒だー!
(エレクトロレギオン火炎放射Ver)
ファイヤー!
あ、すみませんちょっと横ズレてもらっていい?燃えちゃうから
うんありがと♪では死ねー!ハイクよめーー!
なんか火ぃつけたら燃えそうな体して僕を熱くさせるなー♪
アタシ今体温何度アルノカナーッ!?
「寝過ごしたー!」
食パン加えて宇宙空間に飛び出してくるテルプ・ステップアップ。
「おはよーございまーす!」
ぱたぱた手を振るテルプに、ブッポーソー・アーマーの編隊が両手を合わせて応えた。
「おはようございますイェーガーテルプ。共に戦いましょう」
「おっけ、お掃除しちゃおう!」
宇宙空間をなんかフツーにダッシュするテルプはスマホをぽちぽちやると耳に当てた。
「出前よろしく! 宇宙船テラスペースブッポーソーの前、うん、それでいいやおねがいねー!」
見えてもいないのにぱたぱた手を振ってから電話を切ると、周囲に電脳窓が無数に展開。小さなロボットガンボウズが次々と出現すると、マニガトリングキャノンとキヨメファイヤーバーナーを展開。
石化粘液弾を無数の触手によるガトリング連射で仕掛けてくるメデューサたちとの撃ち合いに発展した。
「お掃除は徳を積むのに大事! お寺で言ってたよ!」
テルプは竹箒を手に取ると、ぶつかり合うレギオンとメデューサの群れへと飛び込み次々とたたきつぶしていった。
「では死ねー! ハイクよめーー! アタシ今体温何度アルノカナーッ!?」
大成功
🔵🔵🔵
リョーコ・アサギ
POW判定
リ:うわー、なんかウニョウニョしたのがいっぱい出て来たよ師匠!
師:うむ、敵は多いでござるな、だがリョーコよ恐れることは無い。
リ:そうなの?
師:インストラクション・ワン!
リ:ハイ、師匠!インストラクション・ワン!
師:どれだけ敵が多くとも、最終的にすべて切れば良いのだ
リ:ハイ、師匠!全部切って良いんだよね(すごく笑顔)
師:うむ、好きなだけ切ると良いでござるよ。
神に会うては神を斬り、仏に会うては仏を斬る。これもゼン・ドーでござる
高速真言チャントが響く宇宙をリョーコは翔ける
「ちぇーすとーっ!」今宵のムラサメブレードは一味違うのだ!
スペースミンチョ体で『ジッサイ良く切れる』と書いてあるから!
ブッポーソー・アーマー編隊の後ろについて飛ぶリョーコ・アサギ。
徳フライトユニットの操作レバーを握り前方へと顔をあげた。
「うわー、なんかウニョウニョしたのがいっぱい出て来たよ師匠!」
「うむ……」
タイプ・メデューサがいかにも今から触手でいじめますよって言わんばかりに足部分をこちらに向け、伸ばした触手を鞭のようにぶんぶん振り回し始めた。
「リョーコよ、恐れることは無い。インストラクションを思い出せ」
「師匠!?」
リョーコと仮面が、同時にきらりと目を光らせた。
「インストラクション・ワン! どれだけ敵が多くとも、最終的にすべて切れば良いのだ!」
「全部斬っていいんだね!」
わかったよ師匠! リョーコは満面の笑みでムラサメセイバーを『起刀』すると、真っ赤なサイキックエナジーをほとばしらせた。
翼を広げ、徳エネルギーを噴射するフライトユニット。
ブッポーソー・アーマー編隊を追い抜いてメデューサへ接近すると、触手を鞭のようにしならせる敵よりも更に早い速度で脇を駆け抜けていく。
一瞬のうちに切断されたメデューサがずるりと斜めにスライドし、直後に爆発していく。
リョーコを捕まえようと触手鞭を放つメデューサたち。
だがリョーコはバレルロール機動で触手を回避すると、次々にターンをかけてメデューサたちを切り裂いていった。
「好きなだけ切ると良いでござる。
神に会うては神を斬り、仏に会うては仏を斬る――サーチアンドデストロイ!」
「見敵必殺(サーチアンドデストロイ)!」
メデューサたちを切り裂いた刀身には、ジッサイ良く切れるとスペースミンチョ体で刻まれていた。
大成功
🔵🔵🔵
青葉・まどか
ショージン=フードを食べたり、チャをしばいたり、チャ・キをグルグル回したり、ブッポーソーの修行の成果を見せる時がやってきました。
ブッポーソー・アーミーの皆さんが立体マンダラを展開することにより徳エネルギーがギュンギュン伝わってきます。
徳エネルギーに満たされた身体には敵の触手は触れることが出来ずに灼滅、石化粘液によって石化した部分からはクリスタリアンが新たに生み出される。
マスターサウザントも言っています。
一期一会。
見敵必殺。
ブッテキを討つことにより、より一層の徳を積めるのです。
ブッテキ・ジェノサイド!
ブッテキ・ジェノサイド!
「色々なことがあったな……」
青葉・まどかは遠い思い出をよみがえらせるようにまぶたを閉じた。
ショージン=フードをむしゃむしゃ食べるまどか。
マスターサウザントと共にチャをしばきまわすまどか。
チャキを指の上で高速回転させるまどか。
なんかとがった岩の上で片足断ちして両手をあわせるまどか。
滝に打たれながら両手をあわせるまどか。
実際おにぎりめっちゃ食べただけだったけど一応そういうことにして置いた。
ぱっと目を見開くと、眼鏡のレンズがきらりと星の光を照り返す。
「ブッポーソー修行の成果を見せる時がやってきました。マスターサウザント!」
『もうあなたに教えることはありません』と呟く架空のマスターサウザントの笑顔が星空に浮かんだ。
つい二百メートル先で絶賛戦闘中だけど軽く故人みたいに扱ってみるまどかである。
「マンダラ・フォーメーション!」
「「メッソー!」」
ブッポーソー・アーミーたちが円形に展開すると、まどかに徳しい光が集まった。
光の波だけで消滅していくメデューサたち。
だが光を払いのけて立ちはだかる巨大な黄金メデューサ。
「奴はゴッドメデューサ! 黄金の触手は全てを溶かすという……」
「心配ないよ! マスターサウザントの言葉を思い出して」
マドカ=サン……チャドーの極意は二つです。
一期一会(イチゴイチエ)。
見敵必殺(サーチアンドデストロイ)。
「はい師匠!」
掌を突き出し流星のごとく飛ぶまどか。
ゴッド触手が叩き付けられるが、触れる前から強制灼滅され砕け散っていった。
掌を突き出したまどかがゴッドメデューサの腹を貫いて宇宙を飛ぶ。
大成功
🔵🔵🔵
ネムネ・ロムネ
星々が瞬いてるのです
とても綺麗
ネム本当に宇宙に来てるんですね
この感動は誰かと共有したいです
タオルと喧嘩してる場合じゃねーですよ
場合じゃねーですけど
徳のないのがやって来ましたね
ネムが解脱させてやるのですよ
説徳を知ってるでしょーか
ホトケbotはゼンモンドーの中でこう言ってたのですよ
徳のない者には良く話をして徳の強さをわからせるのです
じゃあ話してもわからない人には?ってネムは聞きました
するとホトケbotは一言だけ答えたです
わからせるのです、と
どうかわかってほしいのです
ネムの説徳道具の声を聞いて下さい
見ているのですか?ホトケ
これでいーんですよね?
「星が……瞬いているのです……」
宇宙空間をふわふわと浮かびながら、ネムネ・ロムネは手足を投げ出していた。
時空が駆け抜けるように星々が伸び、上下左右のない無限の世界を見せていく。
「こんな綺麗な世界があるのに……タオルとしばきあってる場合じゃねーのです。
そんな徳のないやつは――ネムが解脱させてやるのですよ」
ネムネはフル充電されたスマホを手に取ると、ミサイルめいて飛びかかる無数のタイプ・メデューサへと振り返った。
「ホトケbotいわく――」
lineゼンモンドーログのひとつを開くと、ネムネは黄金のような目を見開いた。
ホトケbot「徳のない者には良く話をして徳の強さをわからせるのです」
ネム「じゃあ話してもわからない人には?」
ホトケbot「わからせるのです」
ネムネは大きなフロシキを開くと、拳銃を手に取った。
「わからせてやるのです」
水平持ちしたリボルバー拳銃を弾倉が空になるまで連射すると、バズーカ砲を担いでタタミデッキに着地。片足を屈めもう一方の足を斜めに伸ばす通称デスペラード姿勢で構えると飛来するメデューサたちへと砲撃を行なった。
次々と巻き起こる暗黒爆発。
爆炎を抜けて飛びかかるメデューサの触手打撃を、しかしネムネはよけなかった。
あえてバズーカ砲で受け止めると、衝撃を身体に残したまま手榴弾のピンをぬき、メデューサの中へと叩き込んだ。
「見ているのですか? ホトケbot……これで、いーんですよね?」
カッとまたたく白光に、ネムネとメデューサが包まれていく。
大成功
🔵🔵🔵
グウェンドリン・グレンジャー
分かった
つまり、ミコー・プリエステス……の、衣装、で、徳、回せばいい
【生命力吸収】、Imaginary Heaven……で、強化
武器の、クランケヴァッフェ、身体から展開……
Black Tailは、身体、マニ・パンジャン・ホイール、固定、するため……に、使う
Mórrígan……の、翼、広げて、近距離攻撃
Imaginary Shadow……念動力で、遠距離攻撃
攻撃、【生命力吸収】乗せる、けど、これ、単純な、生命エネルギー
そして、彼ら、クズモチ、や、ジュンサイ、似てる……なので、実質、精進料理。欺瞞は一切ない
敵の攻撃……チャドー呼吸、で【第六感】を、高めて、回避
精進料理、ごちそうさま、でした
「この本に、よれば……」
グウェンドリン・グレンジャーは金枝編をぱたんと閉じて振り返った。
「宇宙船テラスペースブッポーソーは、イェーガーたちと、共に、大宇宙を、飛び越えて、ブラックタオル、率いる、アンチブラックタール号へと、攻撃をしかけた……」
スポットライトが晴れたと同時に、グウェンドリンは素早くミコ・プリエステス・フォームへとチェンジした。
「徳を、回す」
『必ず殺します』『ヤバイ級の触手』『タールを許しません』とスペースミンチョ体で書かれたフォース・ノボリを掲げ迫るタイプ・メデューサたち。
対するグウェンドリンはマニ・パンジャン・ホイールに自らを固定。
「レッツ、ゴー」
両手を合わせ徳スイッチをオンにすると、マニ・パンジャン・ホイールが全ての噴射口からため込んだ徳エネルギーを一斉噴射。
超高速回転したマニ・パンジャン・ホイールが迫るタイプ・メデューサへと突撃した。
あまりに強すぎる徳エネルギーによってただ接触しただけで砕け散るメデューサたち。
が、そんな彼らと一線を画する強力なメデューサが現われた。
「あれ、は……」
高速回転しながらハッとするグウェンドリン。
真っ黒なボディ。
自らを車輪に結合させた身体。
触手の全てが噴射口に連結し、一斉噴射によって回転を始めるその姿は……。
「パンジャン・メデューサ……金枝編に、書いて、あった」
実在していたの。
と目を細めるが、回転も突撃もとまらない。それがパンジャンというものである。
パンジャンとパンジャンが見つめ合ったなら一撃。
出会い頭の一撃。
決してそれる事なきイングリッシュブッポーソージェントルマナーは、当然の正面衝突を引き起こした。
爆発。
四散。
しかして残ったのは。
「ごちそうさま、でした」
マニ・パンジャン・ホイールから離脱して両手を合わせる、グウェンドリンただひとりであった。
大成功
🔵🔵🔵
富良野・経嗣朗
……むっ、いかん!
HFT(ホトケ・フィギュア・テクノロジー)の復活成功にありがたみを感じながらブッポーソー・アーマーを改造していたら出遅れてしまった!
だが……復活したHFT、完全稼動状態にあるブッポーソー・アーマー。そしてこの溢れる徳エネルギー……
今ならば、古文書に記された伝説を顕現させる事は可能……!
申し訳ありませんがブッポーソー・アーマーを一機お借りする!
さぁ、お出でませい!
三つの徳が一つとなった最大の巨仏!
チェェェェェェェェェェンジ・『ブッダーロボG(GはGedatuのG)』!
必殺の『ブッダービーム(拡散:MAP版)』で、立ち塞がる触手達にHFTのありがたみをたっぷりと味わわせてやる!!
聖護院・カプラ
(徳が高ければ石化とて解けるという発言に頷きながら)
タイプ・メデューサは旧帝の生物兵器ですが…スペースミンチョ体のノボリを立てている事から見て取れるように、対話が可能ではないでしょうか?
オブリビオンであるとしても、右の頬を叩かれたからと言って左のストレートを差し出すのはいい行いとは言えないかもしれません。
経文も対話、禅問答も対話、『説得』も対話――。
まずは武器を収めるよう制止した後に身の上を聞き、
そこから<存在感+徳エネルギー>*30(30なのは先程三十顧の礼をしたため)を以て一旦骸の海へ還って行いを改め直すように話します。
手を取り合う事はできないのでしょうか?
私は徳による平和を望んでいます。
ついにブラックタオルの操るアンチブラックタール号が見えてきた。
ブッポーソー・アーマーを纏ったブッポーソー・アーミーたちが両手の平から徳キャノンを連射するが、船体にはさほどのダメージを与えることが出来なかった。
表面を覆うブラックタールボディが徳エネルギーを吸収拡散しているのだ。
船体からうにょんと飛び出すタイプ・メデューサ。
液状触手を槍のように伸ばし、ブッポーソー・アーミーたちへと発射していく。
「くっ、いけません……距離をとりなさい!」
マスターサウザントの隊長機が徳噴射による離脱を開始。
そんな彼らを抜くように、一体の真っ赤なブッポーソー・アーマーが走った。
「独断先行はしなさい! あなたは!? 名前と作戦名を名乗るのです!」
「名は富良野・経嗣朗」
その声に、マスターサウザントはハッと目を見開いた。
「作戦名は――正義!」
真っ赤なブッポーソー・アーマーが飛来する槍をキャッチし、豪快に投げ捨てた。
対抗するようにメデューサは戦隊表面のタールを集合させ、巨大なボディとなって殴りかかる。
「甘い――真(チェェェェェェェェェェンジ)・『ブッダーロボG(解脱)』!」
テラスペースブッポーソーから発進したブッダーポセイドンとブッダーライガーが変形し、経嗣朗のブッダードラゴンと合体した。
祈りの構えによって強力な徳エネルギーを放射すると、殴りつける巨大メデューサの触手を分解した。
「HFT(ホトケ・フィギュア・テクノロジー)の力をたっぷりと味あわせてやる――必殺!」
ブッダーロボGの目が真っ赤に輝いた。
「ブッダァァァァァァァァァァァビィィィィィィィィィムッッッッッ!!!!」
キュン、という音と共に右から左を凪ぐ光の線。
その直後、巨大メデューサはばらばらに吹き飛んでいった。
「聞くのです、タイプ・メデューサ……私の声が聞こえますか……」
まばゆい徳の力を放射しながらゆっくりと近づく聖護院・カプラ。
その姿に、通常サイズのタイプ・メデューサがうっすらとつぶらな目を開いた。
あれだけ勇ましく立てていたフォース・ノボリも折れ、触手のほとんどは焼き尽くされていた。
ぼこぼこと膨らみ自己修復を初めてはいるが、それがカプラの攻撃に対して間に合うかなど目に見えて明らかであった。
両手を翳し、ゆっくりと顔の前で会わせるカプラ。
高速三十顧ノ礼を繰り出し、徳の力を直接メデューサへと伝達していく。
「――」
「……」
こっくり、と、カプラは頷いた。
メデューサはぽこぽこという自己再生をとめ、自然消滅に身を任せた。
さらさらと砂のように散っていくメデューサ。
カプラは両手を合わせたまま、骸の海へ散りゆくメデューサへ祈りを捧げるのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『ブラックタオル』
|
POW : 抜群の吸水性を知れっ!
【身体の前面】を向けた対象に、【突進し密着して水分を吸収すること】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD : 体感するがいい、この肌触りをっ!
【タオル生地の表面】から【肌触り抜群の感触】を放ち、【驚き】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : 必殺・ブラックタオルブレード
【右手に持つ黒いフォースの剣】が命中した対象を切断する。
イラスト:東原史真
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠モティアナ・クロスウィート」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「私のタイプ・メデューサが……おのれ!」
アンチブラックタール号からの声。
大きなハッチが開き、腕組み姿勢で巨大な丸めたタオル状の物体がせり上がるように現われた。
驚きの声を上げるマスターサウザント。
「奴は……ブラックタオル! 直接乗り出してきたのですか! しかしその巨体は一体……!?」
「わからんか」
ブラックタオルは胸を張ると、自らの腹を叩いて見せた。
「船内に蓄積した大量のブラックタール細胞をこのボディに吸収したのだ。
抜群の級数威勢と驚きの肌触りを誇るこのボディは、ブラックタールすら己の力へと変えてしまうのだ!」
ジャキジャキと音をたて出現するフォース・ノボリ。
『タールは殺します』『アンタイ・ブティスト』『ジッサイ吸い取る』といったスペースミンチョ体が勇ましく輝いた。
「この私を追い詰めたつもりのようだが……貴様らはここで終わりだ! スペースブッポーソー! そしてイェーガーたちよ!」
==============================
ついに最終決戦が始まりました。
ブラックタールを吸い込んで巨大化したブラックタオルは凄まじいパワーとスピードを誇ります。
そのためあらゆる攻撃が『先制攻撃』となります。
PCは対応するユーベルコードのロジックを分析し、その穴をつくことで相手の攻撃を防御ないしは回避し、反撃に出てください。
ただし『ユーベルコードでユーベルコードを迎撃する』選択をとると、次の攻撃が通常攻撃のみとなり与えられるダメージが少なくなってしまうでしょう。
安全策ならUC迎撃。積極性を出すなら地力の工夫。というふうにしてみてください。
==============================
リョーコ・アサギ
※協調希望、マンダラフォーメーションで敵に強力な一撃を与える
SPD判定
・先制攻撃対策
感覚のコントロールをボディ(リョーコ)に譲り
敵の【肌触り抜群の感触】を受けた硬直時間を
マスク(師匠)が体を強制的に動かすことでキャンセル
敵の攻撃をかわして反撃を開始する
・自分の攻撃
インガオホー、敵の攻撃をすべて相手に返すUCで
敵が吸収したタールのパワーを削りとる
・協調攻撃
敵の八方を猟兵で囲み、さらに周囲をブッポーソーアーマーで取り巻き
マンダラフォーメーション:マイトレーヤを展開
各々の徳エネルギーのほとばしりで56億7千万年後のマッポーより
ミロク・エフェクトの光を呼び込む
これによりブラックタオル=サンは強制解脱!
藤原・祐菜
相手がタオルならこのもふもふ尻尾で防御や!
げぼぁー!(戦艦に叩きつけられる)
今まで貯めていたゼン・オーラと徳、尻尾のもふもふさがなかったら危うく成仏するとこやったわ……!!恐るべし、この肌触り……!!
だがウチらも負けてられへん!
音ゲーで鍛えたBPM300のモクギョ演奏とブッポーソーの念仏によるサイコ・フィールドでフォックスファイアを強化、マンダラアタックを敢行するで!!カプラ師匠に負けてられへんのや。
相手がタオルなら炎で燃えるやろ!!熱くて苦しいか?それはアンタが背負った業や!成仏しい!!
戦闘後、マスターサウザントにブラックタオルの戦艦を寺院にして供養してもらうようお願いするわ。
宇宙空間を徳エネルギー推進によって飛行するリョーコ・アサギと藤原・祐菜。
際限ない欲望のごとく膨らんだブラックタオルを前に小さく首を振った。
「なんやこの巨体は。どれだけの業を重ねればこんなことになるんや……」
「注意して、来るよ!」
剣で防御するように構えるリョーコ。
同じく両腕をクロスさせて防御姿勢をとる祐菜。
しかし――。
「甘い甘い!」
ブラックタオルの放つ抜群の吸水性をもつタオルボディ。そしてこれだけのタールを吸収してしまうほどの業から放たれたフォースソードがリョーコと祐菜にぶつかった。
「げぼぁー!?」
吹き飛ばされスペースデブリに叩き付けられる祐菜。
同じく吹き飛ばされたリョーコは宙を回転しながら叫んだ。
「きつねのひとー!」
「だ、大丈夫や。せやけどしっぽのもふもふとこれまで貯蓄したゼン・オーラが無ければあやうく成仏するところやったわ……」
「はっ、そういえばウチはなんで無事なんだろう!?」
吹っ飛んで回転してはいるものの、身体にダメージらしいダメージはなかった。
ぼよんと歪んで驚きを表現するブラックタオル。
「何!? どういうことだ。私のボディに触れた者は例外なくカラッカラのミイラになるというのに」
「何それ恐すぎる!」
「案ずるなリョーコよ」
カッと輝きを見せる眼帯マスク。
「師匠!」
「接触の寸前、拙者の力で大きく飛び退かせたでござる。攻撃を終えた気になっている今こそ、反撃の時――!」
「そうだね師匠!」
リョーコの赤い目が燃えるように輝き、受けた業の力を徳に変えてフォースセイバーから噴出させた。
戦艦をも切り裂くような巨大な剣となったフォースソード、名付けるならば因果応報剣が、宇宙に高く振りかざされる。
「ふっ、ウチもまけてられへんな! いくでブッポーソー・アーミー!」
「「メッソー!」」
駆けつけたブッポーソー・アーマーが互いに手と手を取り合い、マンダラ・フォーメーションを組み上げた。
その中央でザゼンフォームをとった祐菜はBPM300のモクギョ・ドラムテクニックとネンブツ・ラップによるサイコ・フィールドを展開。
重なり合った力の輪が巨大な花となって開き、ブラックタオルへと迫った。
「なんという徳の高いフォーメーション……ま、負けるかァ!」
業深き巨大なフォースソードを繰り出すブラックタオルだが、リョーコの繰り出した巨大な因果応報剣がぶつかり激しい火花を散らす。
輝きを増す眼帯マスク師匠。
「ブッポーソーよ、今こそ……『マンダラフォーメーション:マイトレーヤ』でござる!
56億7千万年後のマッポーよりミロク・エフェクトの光を呼び込むのでござる!」
「「メッソー!!」」
徳の力がリョーコの剣へと集中する。
ブラックタオルの巨大フォースソードを粉砕し、その巨大ボディに激しい徳の斬撃をくらわせた。
祐菜の炎がまとわりつき、ブラックタオルの表面を焼き焦がしていく。
「ぐ、ぐおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
鳳鳴・ブレナンディハーフ
☆…主人格
★…第二人格
(再度召喚する)
★ふははははははははははは
ははははははははははははははははははは!
煩悩〈ぼく〉は滅びぬ! 何度でも蘇るさ!
☆テイク2!
(第二人格の背中を蹴って反動で後ろに跳ぶ)
★(敵のUCを真っ正面から受ける形になる)
僕は気持ちいいと
くるい もだえるのだッ!
悦びでなッ!
☆今です、ブッポーソーの皆様方!
拙僧の汚れが敵を引きつけている間に……
一点集中でタオルを貫くのです!
はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(第二章で撃ったエネルギー波的な徳)
徳があれば何でも出来る!
拙僧の知ってる信仰と違うがそんなことは些末事だ……些末事か?
ネムネ・ロムネ
※アドリブ連携歓迎
この肌触りは…
とてもフワフワじゃねーですか
この優しい触感
優しい香り
癖になっちゃいそーです
驚きの余り動けねーです
だってそーじゃないですか?
このタオル、本当に肌触り抜群なのです
あっ。
そんなに包み込まれたら
ネム、力抜けちゃいます
まずいですよ
力が抜けたら、力が抜けて、たまたま手に持ってた腐った牛乳カラーボールの蓋が開いてタオルに染み渡っちゃうじゃないですか
これは臭いとれねーですね
えんがちょ
タオルの肌触りと香りが台無しになった所でUC発動です
ん?
なんです?
やり方が徳っぽくない?
うるせー茶番は終わったのです
臭いので消えてください
あ
クリーニング代はスペースブッポーソーたちに払ってもらいます
青葉・まどか
【SPD】
なんて増上慢な態度、徳の無さに悲しくなってしまいます。
未熟な私ですが説得してみますね。
「はあっ!?肌触りが良い?そんなの当り前じゃね。
乙女の柔肌に触れるのに『肌触りが良い』なんて最低条件じゃん。
当たり前のことに何ドヤ顔してんの?ウザッ!
てゆーか、あんた清潔なの?なんか臭いんだけど?
おとーさんの下着と一緒に洗ったりしてない?だったら、廃棄処分するし。
そもそも、黒いタオルって何?趣味悪!」
誠心誠意の説得(言葉の暴力)により攻撃をさせないように試みます。
説得が失敗したなら地道に攻撃。
富良野・経嗣朗
【SPD】
肌触り抜群の「感触だけ」を放ってもそれは命中した一瞬で消えてしまうだろう。
奴はタオルだ。ならば、その自慢の肌触りを「実感させたい」筈。厳密に言えば「肌触り抜群の物質」をこちらに押し付けてくるのだろう。ふかふかタール細胞を射出してくるか……或いはタオル本体の突進か。
何れにせよ柔らかな存在に対する有効手段……
それは、刺すことだ!
【武器改造】したウェポンマスターは全身トゲトゲしく【武器受け】から【カウンター】! カミヤドリで呼び出したプラモ隊も刺々しさ重点! そして私自慢の七つ道具からドリル&ピンバイス(【防具改造】済み)!
さぁ、そのフカフカを新商品『1/60プラぐるみ』の材料にしてやる!
燃えさかるブラックタオル。
「小癪な! だが吸収したブラックタールはまだ沢山あるぞ!」
表面のタオルだけをはがし一回り小さくなると、ブラックタオルは再び突進をしかけてきた。
「総員回避! 回避するのです!」
「「メッソー!」」
ブッポーソー・アーマーたちが急いで逆方向へ逃げるが、巨大ブラックタオルの業力推進はそのスピードを上回るものであった。
「ふはははは! 逃げても無駄だ! タール根絶は我らが悲願。なんどでもよみがえるのだ!」
「そう、煩悩(ぼく)のようにね!」
二本指を頭の横でピッて上げる鳳鳴・ブレナンディハーフ、のブレナンディハーフのほう。
「ハァイ! 鳳&ブレンのすぐ脱いじゃうほう、ブレナンディハーフです☆」
宇宙空間に突如現われる、全裸のブレナンディハーフである。
顔を覆う鳳鳴。
「いつからそんな格好を……」
「第一章からだけど? 何度でもよみがえるからね、この全裸は!」
「そうか」
ブレナンディハーフの背中にがっと両足をつけると、思い切り蹴り出した。
「なら心配ないな」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
鳳鳴の身代わりとしてブラックタオルに単身突っ込んでいく全裸。
「やわらかい! 柔軟剤使ってるううううううううう!?」
「とてもフワフワじゃねーですか」
タオルにもふーって顔から埋まるネムネ・ロムネ。いつからいた!
「お日様の香りしやがります。この優しい香り……くせになっちゃいそーでスヤァ」
アザラシのアスキーアートみたいな顔で脱力するネムネ。随分昔に買ってほっといた牛乳がなんかの弾みで零れだし、そしてタオルに染み付いていった。
「ぐあああああああああ! タオルに古い牛乳をしみこませるとはなんたる冒涜ううううううううう!!」
人によってはノーダメージの牛乳ぶしゃーアタックはブラックタオルにはクリティカルであったらしい。
「うわ……優しいにおいが消えたのです。洗ってない犬の臭いがするのです」
「ぐわああああああああああ!」
「おお、ブラックタオルに精神ダメージが入って動きが止まっている」
「もっと責め立てるのです。厳しいことばでなじるのです!」
「まかせて!」
青葉・まどかが横ピースでウィンクした。
「伊達にクソリプ社会に生きてないってとこ見せてあげるから!」
「嫌な自慢だな……」
そういうのは苦手だから後は任せた、という顔でスゥーっと下がっていく鳳鳴。
まどかはブラックタオルの公式アカウントに直接クソリプを送りまくってみた。
『肌触りが良い? そんなの当り前じゃね。乙女の柔肌に触れるのに肌触りが良いなんて最低条件じゃん。当たり前のことに何ドヤ顔してんの? ウザッ! てゆーか、あんた清潔なの? なんか臭いんだけど? おとーさんの下着と一緒に洗ったりしてない? だったら、廃棄処分するし。そもそも、黒いタオルって何? 趣味悪!』
「色は関係ないだろうがああああああああああああああああああ!!!!」
「あっキレたのです」
「SNSやっちゃだめなタイプの人だこれ」
逆境して乱暴な体当たりを仕掛けに来るブラックタオル。
「待っていたぞ、自制心の切れる時を!」
富良野・経嗣朗は赤いブーターロボGの目をギューンと光らせると、コックピットで二番目のレバースイッチを入力した。
「オープンメッソー! チェーンジ、ブッター2!」
一回三つに分裂すると組み替えて再合体。右腕をマニ・ドリルと化したブッター・ロボGによって、ブラックタオルにあえて正面から突っ込んだ。
「柔らかなものへの有効な対抗手段。それは――刺すことだ!」
ドリルがブラックタオルの腹を貫き、片腕でネムネたちを掴んで反対側から離脱する。
「動きを止めたとしても、刺さる運動エネルギーまで止めることはできないからな」
「ぐあああああああああああああ私の繊細なタオル地があああああああああ!!」
「今です! ブッポーソーの皆様方!」
鳳鳴は数珠を握って手を合わせると、ブッポーソー・アーマーたちと共に徳フォースエネルギー波を発射した。
「ぐおおおおおおおまだだ! まだ私のタールは残っているぞ!」
両腕を振り上げるマッスルポーズで波動を受け流しこらえるブラックタオル。
そこへダガーをぺいぺい投げまくりながら、まどかがネムネに呼びかけた。
「あの牛乳臭いやつにもう一発! なんかエモいやつをもう一発入れて!」
「えもいのですか。じゃあ……」
ネムネは眠い目をこすると、スマホをついついいじり始めた。
ネム『なんかエモいスーツください』
ホトケbot『おk』
奈良の大仏めいたスタンプが鐘の音と共に表示されたかと思うと、スマホ越しに電脳窓が開いてダイブツ・ブッポーソー・アーマーが出現した。
そのサイズ通常アーマーの約百倍。
「もうガジェットスーツの域じゃねーのですこれ」
『お乗りなさい』
「しかも勝手に動くのですこれ」
とりま肩に飛び乗ってみると、ダイブツ・ブッポーソー・アーマー『ダイブッダー』は腕組み姿勢でブラックタオルへ突撃、からの反転キックを繰り出した。
「このノリ、乗らずにはいられない!」
何かを察した経嗣朗がもういっかい変形再合体すると、黄色いブッターロボの腕を伸ばしてブラックタオルをぐるぐると拘束した。
強烈なアーマーキックが、ブラックタオルへと直撃した。
大成功
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テルプ・ステップアップ
【pow対応】
んー思ってたんだけどブラックタオルと言うより
汚れたタオル?雑巾?に見えるの。あ、ごめん泣かないで!?
僕が悪かったから!
でも戦いは手を抜かないよ。
巨体って事は死角も増える
「抜群の吸水性を知れっ!」には【身体の前方】とあるから
後方や頭上からの攻撃には発揮できない!…かも?
更に付けてる鉢巻やタスキ・ノボリの上から攻撃ならこっちにダメージを受けずに当てられる!…かも?
攻撃はタスキやハチマキを破かないように一点集中で射抜くような
ケリをお見舞いするよ。
時間稼ぎ2、逃げ足2、スライディング1、迷彩1で撹乱し鎧無視攻撃1、2回攻撃2でボッコボコだー!
サヨナラー!あ、相手に言ってもらうんだっけ?
ベイメリア・ミハイロフ
(こそっ)
…同志の皆さま!わたくし帰還に間に合いましてございます!
これも日頃の徳の積み重ねによるものでございますね!
そのチャドーが蹂躙される事、阻止しなければなりませんね
ここで、まともにやり合うお相手の出現ですか…
…本当に、まともなお相手なのでしょうか
お相手の行動をおびき寄せにて誘発しつつ
第六感も活用し何が来るかを見切り、武器受け又は
オーラ防御にてダメージ軽減を図ります
お相手は水分を吸収―
ならば、お塩を揉み込んでみてはどうなるでしょうか
突進を受けます際には試しにそのお体を清めたい所存にございます
お塩を挟み込めば肌触りもざりざりするのでは…
※他の同志の方々と共闘できます際には連携を意識いたします
聖護院・カプラ
追い詰めてなどいません。
『ブラックタオル』、貴方を救いに来たのです。
ブティストが、ブラックタールが、私が、貴方の命を脅かしましたか?
刹那的にサツバツと生きる在り方を変えようと考えてはみませんか?
できる筈です。
デストロイウォーマシンがウォーマシンとなったように、
ブラックタオルもタオルとなれる。
タオルブレードの剣戟は私を刻むでしょう。
被弾は嵩みますがそれでもお話をしたい。
……テラスペースブッポーソーの皆さん!
真空越しにも伝わってくる、銀河皇帝をも圧倒する彼らの声援と存在感を私は感じます。
ブラックタオルよ、これが『宇宙の意志』なのです。
改宗し帰依なさい。
今ならまだその身を洗濯する選択ができましょう。
グウェンドリン・グレンジャー
ブラックタオル……ブラックタール……はっ、もしかして。
(フレクサトーンの音)
ばつ牛ン、吸水力。私から、水分、奪おうなど、コンゴ動乱。
じゃなかった、言語道断。
Imaginary Shadow……念動力、で、身体、覆って【属性攻撃】で、電撃属性、付与。
これで、迎撃。
吸い取る、のは、私……の、水分、じゃなくて、私が、纏う、念動力。
水分のある、細胞、なら、電撃は、通る。
トドメ、クランケヴァッフェ……の、翼、広げて【空中戦】で、飛んで……【捨て身の一撃】のAngel's Hammer
脚に、念動力、集中させて、電撃の追撃。
アンタイ・ブディズム、実際マーラ、は、宇宙の、果てに、吹っ飛びなさい……
爆発四散するブラックタオル。
船と同じほどにあった巨体はもはや、もとの半分程度まで落ち込んでしまっていた。
「負けて……まけてたまるか! こんな所で死ぬわけにはいかんのだ。ブラックタールを根絶するその日までな!」
「なんという深き業……皆さん、下がってください。何か来ます」
両手を合わせザゼン・フォームをとる聖護院・カプラ。
満身創痍のブラックタオルは自らの船アンチブラックタール号を変形させ、自らと融合、合体した。
「この船は銀河帝国がとらえたブラックタール細胞によって構築された船。分解し私のタオルに吸収することで――再び力を取り戻すことができるのだ!」
「なんか最後の切り札的なのきってきた! タオルっていうかもうボロぞうきんなのに!」
「ボロぞうきんって゛い゛う゛な゛!」
ぶくぶくと膨らみながら涙目(?)で叫ぶブラックタオル。
テルプ・ステップアップはどうどうと両手を翳して落ち着かせた。
「ごめんね僕が悪かったら」
「なにも謝らなくても……」
スポンジたわしの上に片足でつま先立ちしたベイメリア・ミハイロフが両手を合わせて祈りの姿勢をとっている。
「余裕でいられるのも今のうちだぞ。宇宙船一隻分の体積をたちまち吸収する私の吸水性が貴様らにぶつかれば……わかるな?」
「ぶつかれば……」
ベイメリアはごくりと息を呑み、テルプを、カプラを、そして未だにくるくるパンジャン回転してたグウェンドリン・グレンジャーを見た。
かくんと首を傾げるベイメリア。
「どうなるのでしょう?」
「カラッカラになるのだ!!!!」
くらえーと言いながら両手を突き出し突進してくるブラックタオル。
グウェンドリンが回転しながら黒い翼を広げた。
「私から、水分、奪おうなど、コンゴ動乱」
「コンゴ?」
「じゃなかった、言語道断」
グウェンドリンはマニ・パンジャンから切り離され勢いよく飛ぶと、電撃を纏って反転キックを繰り出した。
「吸い取る、のは、私……の、水分、じゃなくて、私が、纏う、念動力!」
「甘いわ! 念動力もろとも吸い尽くしてくれる!」
グウェンドリンにジャイアント頭突きを食らわせるブラックタオル。
吹き出るグウェンドリンのエネルギーとブラックタオルの吸収力、どちらが強いか……とか言ってる間に、なんかブラックタオルがじみーに白くなっていった。
「あれ、なんだろう。この子のエネルギーなんかしょっぱい」
「お塩をまぶしましたので」
ベイメリアが米俵くらいにデカい塩の袋を担ぎ上げた。
『スペースハカタ=サンソルト』『ジッサイ塩辛い』『ミネラル重点』と書かれた袋を、そいやといって投げつける。
グウェンドリンもブラックタオルもたちまち塩まみれになった。
ぷるぷる首を振るテルプ。
「だめだよお塩をふったくらいで銀河帝国の強敵がたおせるわけ――」
「ぐああああああああああああああ塩があああああああああああ!!」
「効いてる!?」
「タオルにお塩をまぶすとか正気か貴様! あらゆる良さがダメにだろうが!」
とかいいながらみるみるしおれていくブラックタオル。
「いまだー!」
チャンスだーとばかりにテルプはベイメリアと一緒にスポンジたわしでしゃーっと滑るとブラックタオルの後方へ回り込み、徳エネルギービームをばしばし連射した。
「徳は日頃の積み重ね。その貯金をうけるのでございます!」
ベイメリアの指さす光がすげー徳を含み、ブラックタオルの背中へと突き刺さる。
ぐぇんどりんきっくと徳ビームの挟み撃ちに、ブラックタオルは叫びをあげ、そして激しく爆発した。
「くっ、なぜだ……なぜタオルが負ける……タールよりも肌触りがよくて水も吸うのに……なぜ……!」
スペースデブリのひとつにぺふんと落下したブラックタオルは、握った拳で地面を叩いた。
「…………」
そこへふわりと降り立つカプラ。
「ブティストが、ブラックタールが、私が、貴方の命を脅かしましたか?
刹那的にサツバツと生きる在り方を変えようと考えてはみませんか?
できる筈です。
デストロイウォーマシンがウォーマシンとなったように、
ブラックタオルもタオルとなれる」
「今更この私に説法か……なれるはずがない。この身は暗黒の業フォースに堕ちた。今更白いタオルになど――なれない!」
立ち上がり、フォースソードを繰り出すブラックタオル。
が、カプラはその攻撃をあえてよけなかった。
「テラスペースブッポーソーの皆さん!」
「「メッソー!!」」
徳リアクターをから光を放ち、次々とブッポーソー・アーマーが着地。ブラックタオルを取り囲むように立つと、両手をそれぞれ合わせた。
「これで私を追い詰めたつもりか!」
「追い詰めてなどいません、ブラックタオル。あなたを救いに来たのです」
カプラは手を合わせ、そしてオキョー・ラップを唱え始めた。
輪唱されるラップがブラックタオルを包み、自由と平和を愛する心をしみこませていく。
「ぐ、ぐああああああああああ!!」
ブラックタオルは自らの頭(?)を掴み、苦しむようにもがいた。
その姿が、徐々に白く染まっていく。
「ブラックタオルを構成していた業の力が抜けていく……」
やがて真っ白に漂白されたブラックタオルは、ふわふわと宇宙空間に浮かび上がった。
「――色即是空」
それを最後に、ブラックタオルはこの世界からかき消えた。
手を合わせるマスターサウザント。
「魂が浄化され、あるべきところへ帰ったのです。死した過去のものたちは骸の海へ沈む定め。彼もまた同じ場所へ沈んだのでしょう。ですが……」
「ええ。悲しき過去は無限のごとく広がっています。この宇宙のように」
皆は手を合わせ、そして救われた確かな魂へと祈った。
「「メッソー」」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵