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今日はスイーツっしょ!

#スペースシップワールド

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#スペースシップワールド


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●狙われたスペーススイーツシップ
 甘い匂いが漂うスペーススイーツシップ内。ドーナツ、チョコレート、カステラ、飴、クッキー、ケーキ……。えとせとらえとせとら。とにかくたくさんのスイーツが作られる、スペーススイーツシップがあった。
 今日も元気に乗組員がたくさんのスイーツを作っていると、まあ大変!たくさんのバトルドロイド軍団が現れたではないですか!スペーススイーツシップ内は騒然!両手にパイ生地を持ったまま走り回る人、クリームをシャカシャカ混ぜながら逃げる人。みぃんな慌てふためき右往左往するしかありません。
 という事で、助けて!猟兵さぁん!

●グリモアベースにて
「っていう事なんだよ!大変なの!」
 説明をすっ飛ばして拳を握るドルチェ。大好きなスイーツを巻き込むなんて許せない!と息巻いている。
「あ、っと、敵情報だったね。バトルドロイド軍団が約10体ほど。あと、二足歩行戦車っていうのが1体居るよ。結構強いから気をつけて!」
 バサリと船内の見取り図を机に広げるドルチェ。赤ペンでぐるり、丸をつけていく。
「んっと、この工場レーンで作業してたら、バトルドロイド軍団がやって来たって感じ。乗組員さんたち、かなーりパニクってるから、誘導とかしてあげると後々楽に戦えるかもしれないよ!」
 乗組員さんたちは右往左往してパニックに陥っているので、猟兵が来たことで安心させたり、ひとりひとりに声をかけて安心させてあげるとよいかもしれない。
 隣の部屋の、材料保存庫が避難場所に最適だと思う、とドルチェは言う。
「バトルドロイド部隊をやっつけたら、親玉が出てくるよ。そいつの名前は……えーっと、『スイーツ大好きたまご』今付けた!たまごみたいな丸いフォルムに、2本の足が生えてるんだ。機動力、攻撃力。共に高いからみんな気を付けて。スイーツ船を狙うくらいだからすごくスイーツが好きなんだと思う。コイツやっつけたら、みんなでパーティーするのもいいかもね。試食会会場ってお部屋があるから、そこを借りてスイーツパーティーしよう!うん、今決めた!報酬ある方が、やる気出るよねっ」
 花丸笑顔で言いきるドルチェ。スイーツを守るために、乗組員の皆さんを守るために、どうぞよろしく!そう言って、ぺこり、とお辞儀をした。


風雅
 初めまして、もしくは先日ぶりです。風雅と申します。
 今回もスペースシップワールドが舞台となります。
 今回は何とスイーツ食べ放題のご褒美付きですやったね。クリスマスでしたからね、年末年始ですしね。
 1,2章に不参加の方でも実は画面外で戦ってましたっていうていでパーティー描写をさせていただきます。奮ってご参加ください。ドルチェは画面外でチョコレートでも齧ってると思います。

 皆様のかっちょいい、素敵なプレイングお待ちしております。
 どうぞよろしくお願いします。
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第1章 集団戦 『バトルドロイド』

POW   :    バトルスイッチオン
【超戦闘モード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    精密射撃
【狙撃用プログラム】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【熱線銃(ブラスター)】で攻撃する。
WIZ   :    シュートダウン
対象のユーベルコードに対し【正確にタイミングを合わせた射撃】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

クレイン・メニータイムズ
私は従業員の避難を優先
バウンドモードになり世話しなく素早くぴょんぴょん跳ねながら周りの人に避難していただけるように呼びかけます。材料保存庫から一番遠い人から順番に声をかけていきます。また、財力保存庫とは別方向へ逃げようとする人にも積極的に声をかけていきます。すごく緊張しますが頑張ります。
「大丈夫です。猟兵が来ていますから落ち着いて、落ち着いたら手に持っているものを置いて材料保存庫へ向かってください」
緊張のあまり体が角ばってしまいますし、声も小さいでしょうが、それはそれです。敵がこちらに気が付いたなら出来る限り自分に目がいくようにぴょんぴょんと速いスピードで跳ねます。全員が避難するまで頑張ります


紅葉・智華
甘い物は大事。守る他ない!

「猟兵であります! これより状況を開始であります!」
と大声で宣言して、乗組員の方を安心させ、避難をスムーズにしたいと思います。

また、乗組員の方に敵戦力が行かないよう、敵戦力に突っ込み、囮となります。
攻撃は私の眼の機能(【虚構の神脳】)で回避。あり得ない筈の、全物質の位置と運動量の同時把握から成る未来演算により、あらゆる攻撃は既に視たものになります。ラプラスの魔は実在するであります。多分。

余裕があれば素早くアサルトウェポン改で反撃したいけど、皆さんの攻撃準備までの時間稼ぎができれば十分かな。

【使用技能:見切り1,第六感1,時間稼ぎ1,おびき寄せ1,クィックドロウ1】


フィズ・イエフティン
「スペーススイーツシップ……お菓子の宇宙船かぁ……♪
じゃなくて、お菓子を作る宇宙船?」
あまーいお菓子を守るため、頑張っちゃうよ☆

工場に着いたら、まずは乗組員さんの避難誘導を手伝うよ。
「助けにきたよ! あたしたちが来たからには大丈夫!」
って大声で叫びながら前へ出て、乗組員さんと敵の間に割って入り、かばうように動くね。

敵には【フルバースト・マキシマム】を使って、装備してるアームドフォートで周囲の敵を攻撃するよ。
避難が終わるまでは囮役になれるように、敵の周囲を走り回りながら攻撃するよ。
終わったら遠慮せず、敵陣にとつげきー♪
あと、スイーツ工場の設備には、なるべく攻撃を当てないようにするね。


海原・壱子
オルナタティブ・ダブルを発動しもう1人の自分を呼び出す。
「裏の僕はコミュニケーション苦手だから僕が乗組員さん誘導するね!」
「表の僕は余計な事は言わなくていい。奴らを倒せばいいだけなんだろう?」
「そゆこと!じゃ後はよろしくね!誘導終わったらすぐ行くから!」
誘導しに工場レーンへ急ぐ。その場所へ着くと大きな声で呼びかける。
「乗組員さんこちらへ集まってくださーい!隣の部屋が安全なのでそちらへ移動しましょう!」
敵側へ向かった海原は、既に5機のバトルロイドを倒していた。
「久しぶりの戦闘だ。楽しませてもらおうか」
そこへ表の壱子が合流する。
「僕もまぜて!」
「邪魔が入ったな」
2人でバトルロイドを見据え突撃する。


サリー・オーガスティン
拙いですね、これは…

まずここは、冷静になっていただかないと

と言うわけで。先ずは乗組員さん達に、ボク達が猟兵であることを説明
しなくては!
ボクはあまり説得力が無いのが辛い所だけど…

人馬一体でジェイクと合体しておいて、ボク自身を壁とし、乗組員さん達と
バトルドロイドとの間に割って入る陣形を意識して戦う

流れ弾の行方も怖いのでなるべくなら、敵とは距離を詰めて戦いたいんだけど…そう上手く行くかどうか。
いやいやいや!持てる技能を全て使って、キッチリ流れ弾も併せて、止めて見せる!



●乗組員は大パニック!
 パイ生地片手に、クリームを泡立てながら、時にはつまみ食いをしながら、乗組員は右往左往走り回っている。今までの日常が、ガシャーンガシャーンという音と共に崩れ落ちる。そこにまた見慣れぬ集団がなだれ込んできた。乗組員は大パニック!
「うわあああ!」
 恐慌状態に陥っているところに見知らぬ者が来た。
「ぼ、ボク達は猟兵です。安心して…うわっと」
 まずショートケーキ職人が驚いて後退した。それにけっつまづくカステラ職人。倒れこんだ先にはパイ職人が居た。あ、という間もなくピタゴラ的ななんやかんやで手に持ってたパイ生地がサリーの顔面に直撃した。べっちょりと顔にクリームがつく。ぺろりと口元のそれをなめとる。甘い。
「あ、おいしい。……じゃなくて!『Start YOUR Engine!!』」
 とても良い声と発音で言い切るサリー。相棒のジェイクさん(何故かさん付けにしてしまう)と合体して、倍の身長になった。存在感をアピールし、猟兵だと説明したいが、いきなり大きくなられてもますますびっくりするだけだ。どうしよう、と考え込んでいると、凛とした声が響いた。
「猟兵であります!これより状況を開始であります!」
「助けにきたよ!あたしたちが来たからには大丈夫!」
 智華とフィズの声だった。それを聞いて歓喜の声を上げる乗組員。でもどうしようもない状況なのには変わりはない。そこへ、バウンドモードになったクレインが、ぼよんぼよん、と乗組員とバトルドロイドの間に入り込む。シャカシャカとクリームを泡立てている乗組員に、優しく語り掛ける。
「大丈夫です。猟兵が来ていますから落ち着いて、落ち着いたら手に持っているものを置いて材料保存庫へ向かってください」
 語尾に近づくにつれ小さくなっていくが、その声ははっきりと乗組員に伝わった。クリームを作業台へ置いて、乗組員は指示に従い、材料保存庫へ向かう。
「乗組員さんこちらへ集まってくださーい!隣の部屋が安全なのでそちらへ移動しましょう!」
 壱子の明るい声が先導する。落ち着いた乗組員たちは猟兵の指示に従って避難を始めた。だが避難する乗組員をただ黙って見ているバトルドロイドではない。突然の闖入者に動揺していたようだが、攻撃を開始した。
「迎撃セヨ!迎撃セヨ!」
 精密射撃で乗組員を狙うバトルドロイド達。その間に割り込むのはジェイクさんと合体したサリーだった。ジュウウウ、と服が焼けこげる音がする。しかし、そこから露になったのはサイボーグ手術で手に入れた機械義肢だった。
「あっぶないなぁ。ま、みんなが無事ならいいんだけどッ」
 爽やかに笑いながら、乗組員の盾になるサリー。それに続き、智華、フィズが行動を開始する。甘いものを守るという鋼の意思を共に抱く乙女二人は敵陣に躊躇いなく突っ込んでいく。壱子はすでに裏の壱子と合流しており、最前線で戦っていた。
「久しぶりの戦闘だ。楽しませてもらおうか」
 裏の壱子と、壱子が顔を合わせずに話始める。
「僕もまぜて!」
「邪魔が入ったな」
 にべもなく言い捨てる裏の壱子。しかし2人のコンビネーションは息ぴったりだった。双剣使いが2人。そこにあるのは4本の剣。いこーる、4倍強いぞ!そこに居た、という概念だけを残し、バトルドロイドは切り刻まれスクラップになった。
 バトルドロイドはのこり9体、乗組員は大半避難を終えている。猟兵たちは各々の獲物を携え、敵陣へ突っ込んでいく。
 クレインが跳ねまわり、敵を攪乱し、陣形を崩していく。そこへ智華のアサルトウエポン改の銃弾が抉りこむようにバトルドロイドに命中していった。しかしバトルドロイドもただではやられない。精密射撃で智華の腕に狙いを定め、熱線銃を放った。
『――見えた。』
 智華は未来を予知していたかのようにその射線を避ける。
「ラプラスの魔は実在するであります。多分」
「よーし、じゃああたしも!とっつげきー☆」
 射線を避けつつ敵陣に突っ込むのはフィズも同じであった。琥珀色の眸をきらきらさせながら、まるでこの戦いが楽しいかというように生き生きと駆け回る。胴に固定させたアームドフォートをどかどかと撃ちまくる。器用にスペーススイーツシップの設備は避けながら。だって壊しちゃったら試食会できないかもしれないもんね。
 サリーは最後の1人の乗組員を避難させ終わるまで盾役に徹していた。持てる技能をフルに使い、乗組員たちに怪我一つさせずに避難させ終えたのは彼の功績だろう。高い機動力を使い、バトルドロイドに肉薄する。ジェイクさんの轟音が轟いた。
 残り戦力、6体。戦果は上々だ。後に控える猟兵たちへアイコンタクトを取る。この後にはまだ『スイーツ大好きたまご』との戦いが残っているのだ。一時退却し、傷を癒しておかないといけない。後は頼んだ……。言葉にせず、控える猟兵たちへ託す。
 5人はバトルドロイドから目を離さないよう後退していく。そう、自分たちは一人で戦っているわけではないのだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

カナタ・アマガ
「美味しいスイーツを作ってる素敵な船を狙うなんて!帝国絶対許さないから!」
エレクトロレギオンを使用し、バトルドロイド達に砲撃を食らわせるわ。向こうが10体ならこっちは50機で相手よ!
自在に飛び回る猫の頭の形をした機械兵器を、バトルドロイドの頭上でビュンビュン飛ばして撹乱しながら、砲撃を加えていくわ。
一撃一撃は重くないけど数で勝負!
「ガンガン撃っちゃって!スイーツは渡さないんだから!」

攻撃力が高いわけじゃないから、必要なら仲間のサポートに徹するわ。
うちの機械兵器が動きを止めて味方がトドメをさすっていうのがいいんじゃないかしら。


フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】
「スペーススイーツシップって響きが良いな」
甘い香りとスイーツにややうっとりしながら弟と参戦。
(もちろん戦闘後のスイーツが本命)

■行動
弟と一緒に乗組員を材料保存庫に誘導する

パニックに陥っている乗組員に対して「コミュ力」を使い
猟兵であることを明かしスマイルで安心させる
「私たちは猟兵だ。みんな落ち着いてほしい」
「とにかく安全な場所に避難しよう」
技能「目立たない」を使いバトルドロイド軍団を避けつつ
材料保存庫に誘導

運悪く軍団に遭遇した場合は高速詠唱×2回攻撃で
エレクトロレギオンを召還
「時間稼ぎ」等を駆使して軍団を足止めする

事前に材料保存庫の位置確認と経路の確認を忘れない


フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】
「フィオ姉ちゃん、甘いものに目がないからねー」
姉に引っ張られながら乗り込む

【行動】()内は技能
「みんな、こっちだよー」
姉とペアで船内を移動(目立たない)
乗組員を見つけたら避難誘導の声掛けをする
ボク、子供っぽいから安心してもらえると思うんだ

万が一戦闘になったらウィザード・ミサイルで応戦しつつ、
(高速詠唱、スナイパー、属性攻撃)
姉に足止めをまかせ、乗組員を戦闘域から離脱させる

「ここまで来たら、大丈夫だよ。あとはボクたちに任せてよね」
材料保存庫に誘導したら、他に乗組員がいないか聞いて回るよ



●第2陣
「美味しいスイーツを作ってる素敵な船を狙うなんて!帝国絶対許さないから!」
 ぷりぷり怒りながらエレクトロレギオンで猫の頭の形をした機械兵器を50機召喚しぶいんぶいんをバトルドロイドの頭上を鬱陶しく旋回させるのはカナタ。1機1機の攻撃力はとても低いが、足止めには十分だ。なんせ1秒間に50発もの熱線が発射されるのだから。
 エレクトロレギオンを使うのはカナタだけではなかった。フィオリナもまた、75機の機会兵器を召喚し、バトルドロイドの頭上から熱線を浴びせ続ける。総数125機。6体のバトルドロイドに対して125機だった。これはもういじめの域だった。攻撃力がそれほどないのが幸いか。
「フィオ姉ちゃん、甘いものに目がないからねー。熱が入るのも頷けるよ」
 フィオリナに引っ張られつつ乗り込んだフォルセティは指先に魔力を集中させる。弓を番えるような格好で、ばーん、と射る。80本もの炎の矢はつまり壁だった。射線などお構いなしにバトルドロイドに刺さり、燃え広がっていく。
「フォルセティ、製菓用具に延焼させないで。スイーツが食べられなくなる」
「わかってるって。大丈夫、ちゃんと狙ってるよ」
 言うや否やまた番えて射る。その射線は正確無慈悲でバトルドロイドは燃えていく。無傷なバトルドロイドを探すのは困難だ。それほどまでにバトルドロイドは疲弊していた。
「ガンガン撃っちゃって!スイーツは渡さないんだから!」
 カナタは猫の頭の形をした機械兵器をけしかける。彼女の頭の中はスイーツでいっぱいだった。いちごパフェはあるのかな?この後のことを考えると自然と顔が緩む。ついでに気も緩んだようだバトルドロイドの熱線銃で墜落していく猫の頭の形をした機械兵器が目に飛び込んだ。
「ああっ!ウチの猫ちゃんがッ!」
 ぷすぷす、煙を上げる猫ちゃん……。しかし悲しみに暮れている暇はない。キっとバトルドロイドを睨みつけ、吠える。
「もう、ここはウチらの世界よ!観念しなさい!」
 さらに猫の頭の形をした機械兵器を召喚する。スペーススイーツシップ内は機械兵器で埋め尽くされた。バトルドロイドには感情はない。感情はない、が、きっとすごく嫌な気持ちになっただろう。きっと逃げたい、と思っただろう。バトルドロイドには汗腺はない。汗腺はない、が、きっと冷や汗だらだらだろう。しかしバトルドロイドは退かない。退いたらきっと『スイーツ大好きたまご』がそれはもうすごいことになるだろう。バトルドロイドには特攻の二文字しかなかった。
「迎撃セヨ!迎撃セヨ!」
 熱線銃が次々と機械兵器を撃ちぬいていく。ぶいんぶいん浮かんでいた機械兵器の数がどんどん減っていく。
「フォルセティ、スイーツのために、あと一息だ!」
「了解、フィオ姉ちゃん!」
 再び指先に魔力を集中させていくフォルセティ。80本の炎の矢は1体1体正確に焼いていく。
 後ろに控えている猟兵へ、目配せをした。次は任せた!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

高宮・朝燈
レイカ・ヴァンスタイン(f00419)と参加。
「そうだねレイちゃん! …とりあえず避難誘導から始めようか」
とは言え、乗組員を子供2人で守り抜くのはほぼ不可能。それなら人員を増やそう!
「今回はいきなりレギオンガジェットからだよー!」
ポチッ。
「「「スミース!」」」
サングラスを付けた標的のようなガジェットが75体ほど出現。
「さあSP達、安全になるまで乗組員を守って!」
ドロイド達に見せないように、何重にも渡ってガードするSP達。
「レイちゃん、今のうちに仕舞っちゃって!」
SPが隠している間にレイちゃんの袋に入って貰うよ。
「終わった? それなら突撃ー!」
誘導が終わったらSPは他の猟兵の盾になりに行くよ!


レイカ・ヴァンスタイン
高宮・朝燈(f03207)ちゃんと一緒に参加
「もー、だーいじょーぶな~のですのぉ。ウチ等が着たから落ち着いて下さいなの~」(クラッカーをぱーんと鳴らして、乗組員の気を引く

避難場所に誘導しながら、ユーベルコードで怪我人とか重傷者を保護しますの
「朝燈ちゃん、おっけーですの!さぁ皆様この袋に触って下さいなの。安全な場所に誘導しますの」(コッチ と書かれた看板を掲げ
「動ける方は、倉庫の方に逃げて下さい~。動けない人はウチが連れて行きますの~」
避難が完了したら、迎撃してくれる人の援護射撃を人形に持たせた武器でやっておきますの。
「怪我人は出てませんか?居たらウチの所まで来て下さいの。治癒しますの」



●第3陣
「もー、だーいじょーぶな~のですのぉ。ウチ等が来たから落ち着いて下さいなの~」
「レイちゃん!もう乗組員さんたちはいないよ!あとはバトルドロイドだよー!」
「あら~?」
「今回はいきなりレギオンガジェットからだよー!」
 ぽちっとな、とボタンを押す。そうするとわらわらとサングラスを付けたガジェットが出現する。具体数を言うと75機くらい。わらわらと。
 それを見たバトルドロイドたちはまあ大変!おおわらわ!熱線銃を乱射したり、無差別攻撃を仕掛けたり。ガジェットたちはバトルドロイドの射線に入って、朝燈とレイカ、そしてスペーススイーツシップの設備を完璧に守り通し、そして散って行った……。
「SP達ぃ~~~~~~!!」
「あらまぁ。どうしましょう?」
 ほのぼのと会話をする2人。必死に守るガジェットたち。また1機散って行く。
「SPぃ~~~~!!」
「ちりょうしますの~」
「い、意味ないと思うんだよぉ……!」
 また1機墜ちていく。しかしがんばるガジェットたち。ただではやられない。ガジェットたちも1機、また1機とバトルドロイドを倒していく。すごいぞガジェットSP!がんばれガジェットSP!
「じゃあ、攻撃しますの~」
 指先に括り付けた糸を手繰って、和ロリータを着た人形たちをバトルドロイドにけしかけるレイカ。赤い色の服をまとった人形がぐおん、と伸びて華麗に舞う。その一閃に、ぐしゃあぐしゃあと倒れ伏すバトルドロイド。
「レイちゃんすごい!よぉし、私も!」
 シェイカーアームをぶおんと振り回し、バトルドロイドの胴をへし折った。おおーっと歓声を上げて拍手するレイカ。2人はノリノリになり、ぐおーんがっしゃーんとバトルドロイドを破壊していく。SP達を防御に使いつつ、2人は殲滅活動を続けていく。お互いがお互いをすごいすごいとほめたたえている間に、バトルドロイドは1機残らず殲滅されていた。SP達の奮闘もあり、2人は無傷で、スペーススイーツシップの設備を完璧に守り通していた。後に誉ポンッと貰ったとか貰ってないとか。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『二足歩行戦車』

POW   :    一斉砲撃
【機体各所に搭載した火器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    レジェンダリーソルジャー
【伝説的な戦車兵を再現したAI】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ   :    胴体下部可動式ビームキャノン
【砲門】を向けた対象に、【ビームの連射】でダメージを与える。命中率が高い。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

紅葉・智華
先ほどの戦闘で、大分皆さんが前衛へと出たかと思いますので、後方での援護射撃に専念致しましょう。前衛の方の陰から、二足歩行戦車を狙い撃ちます。

私の射撃は狙ったモノを外しません。味方が前にいようとも、味方と味方の間を抜いて敵を射抜くのは十八番であります。(【支配者の弾丸】)
的確に敵の攻勢に出た瞬間を撃ち抜き、敵の動きを止める事で隙を生み出す事を目的とします。
なお、仮に狙撃に気づかれる場合は予知して回避(【虚構の神脳】)、第二案は動きながらの援護射撃と致しましょう。

「乱戦でも敵だけを撃ち抜く。それが私、紅葉智華であります」

【使用技能:スナイパー2,見切り1,第六感1,目立たない1,援護射撃1】


サリー・オーガスティン
敵と似たユーベルコードの叩き合いになるのは、正直拙いけど、宇宙船を壊すのはもっと拙い。
一宿一飯…じゃなくて、さっきのクリームのお礼はキチンとしなくちゃ、ね

(あとでいただけるモノなら、ケーキいただこう。でも…ボクはここのお金は持ってないけど、どうしよう?

…まずは、こいつを倒してから考えればいいや!)

先ず合体を解こう
ボク自身やジェイクにマウントしてある武器を、命中率重視にチューニングして、確実にダメージを与えよう
ただ、絶対的火力は足りないから、一撃が狙える仲間がいたら、連携をする

持てる技能、一斉発射、援護射撃、スナイパー、零距離射撃、誘導弾、だまし討ち全部持ち出すよ~!

食い物の恨みは…ってね



●銃撃戦・激戦
 がしゃんがしゃんとせわしなく工場レーンを闊歩する二足歩行戦車。それに立ちはだかるのはサリーだ。相棒のジェイクと共に前線へ出る。ヴァリアブル・ウェポンで持っている兵器を命中率重視にチューニングをする。
「(あとでいただけるモノなら、ケーキいただこう、でも……ボクはここのお金は持ってないけど、どうしよう?……まずは、こいつを倒してから考えればいいや!)」
 後の試食会に思いを馳せながら兵器を二足歩行戦車に向ける。高い機動力を誇る二足歩行戦車でも、命中重視のヴァリアブル・ウェポンの前ではただの的だ。パタタタタ、軽い射撃音が、二足歩行戦車の攻撃力を、機動力を徐々に奪っていく。
 その陰に隠れ、機を伺うのは智華だ。意識を研ぎ澄まし、アサルトウエポン改を構える。
 ――今だ。
 サリーと遮蔽物の隙間、丁度その瞬間を狙い、鋭い一撃を放つ。
『――逃さない』
 言葉通り、そのユーベルコード通り、その一撃は二足歩行戦車に直撃した。支配者の弾丸(ドミナント・バレット)。一発必中、その弾丸は二足歩行戦車に大きなダメージを与え、ジジジっとした音と共にがくりと一瞬その巨体が止まる。好機だ。
「サリー殿!一気に距離を詰めるであります!ヤツの視界を防ぐであります!」
「了解!ジェイクでぶちかますよ!」
 相棒のジェイクにまたがり、二足歩行戦車に体当たりを仕掛ける。まるで交通事故のように、ぽーん、と吹っ飛ぶ二足歩行戦車。
「……あれ、やり過ぎたかな?」
「視界を防いでほしかったでありますが……。まぁ、ダメージを与えたので良しとするであります」
 少しあきれ気味に言う智華。苦笑いをしながらサリーとジェイクは二足歩行戦車に近づき、後衛を守るポジションへ入る。智華は物陰に隠れ、援護射撃の準備をする。一発必中の弾丸はそうそう連射はできない。今は、静かに時を待つ……。
 後続の猟兵たちを見遣り、再充填。その赤い眸は真っ直ぐに二足歩行戦車へ向けられた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

レイカ・ヴァンスタイン
高宮・朝燈(f03207)ちゃんと一緒に参加
「こいつを壊せば、ばんじ解決ですの」
攻撃自体は得意じゃないし、他の人に頑張ってもらって

「朝燈ちゃん、朝燈ちゃん。あいつの頭上ってがら空きな気がしますの」
人形達に持たせてる射撃武器での牽制で、皆の攻撃を補佐しますの

「朝燈ちゃん、まかせてですの」囮になって気を引く
「やーい、てつくず当ててみろ~。ベロベロバ~」
囮になれば、狙われる間、皆が襲われずに襲うことが出来ますの

そして襲われなくなった、間にユーベルコードで皆を治癒していきますの
「怪我はウチがなんとかしますの、むちゃじゃなければ頑張って下さいなの」
色々動いてクタクタだけど、これぐらいへっちゃらですの


高宮・朝燈
レイカ・ヴァンスタイン(f00419)と同時行動。

卵と言うには温泉に漬け過ぎた感じのロボットが出てきたね。
見た感じ、動き方は鳥に近いかも。
でもこのフォルムなら…

そう! 上の方はあんまり認知できないよね! よーし、それなら…
「本気行くよー! チェンジ! マクシミリアン・モード!」
マクシミリアン・モードとは、朝燈とバール先生が合体する事により、2倍の身長と驚異的な身体能力を発揮するモードなのである!
「レイちゃん、ちょっとアイツの気を逸らして!」
たまごがこちらから視線を外した瞬間を逃さずに、卵の殻にジャンプ&ダイブ!
「えーい、割れちゃえーーー!」
装甲の隙間に手を入れて、思いっきり引っぺがしちゃえ!



●対たまご
「こいつを壊せば、ばんじ解決ですの」
 おっとりと笑うレイカに、朝燈は笑いかけ。
「そうだね、解決だ。卵と言うには温泉に漬け過ぎた感じのロボットが出てきたー。見た感じ、動き方は鳥に近いかも?」
「朝燈ちゃん、朝燈ちゃん。あいつの頭上ってがら空きな気がしますの」
「そうだね!上の方はあんまり認知できないよね!よーし、それなら……。
本気行くよー!チェンジ!マクシミリアン・モード!」
 説明しよう。マクシミリアン・モードとは、朝燈とバール先生が合体する事により、2倍の身長と驚異的な身体能力を発揮するモードなのである!
「レイちゃん、ちょっとアイツの気を逸らして!」
 その声にレイカは待ってましたとばかりに前線へ出る。
「朝燈ちゃん、まかせてですの!やーい、てつくず当ててみろ~。ベロベロバ~」
 ふわふわとフェアリーの翅を羽搏かせ挑発行為を行うレイカ。二足歩行戦車は目の前をふわふわ飛び回るソレを排除しようと一斉砲撃を命中率にチューニングし、砲撃を開始する。
「わ、わわっ、結構当たっちゃいますの~!」
 小さくてすばしっこいレイカにも命中率にチューニングされた一斉砲撃は躱し切れなかった。
「レイちゃん!」
 悲痛な声をあげる朝燈。しかし、血路を拓いてくれたレイカのためにも、攻撃の手を緩めるわけにはいかない。マクシミリアン・モードでスイーツ大好きたまごの頭上へ飛びあがり、ダイブする。
「えーい、割れちゃえーーー!」
 装甲と装甲の間に手を差し込んでガリガリとたまごの殻を引っぺがすように装甲をはぎ取る。ばぎ、ぼぎ、と鈍い音をたてながら装甲が捲れ上がった。コアのような赤い光が漏れだす。
「これだ!これを壊せばやっつけられそうだよ!」
 まるで卵の黄身のようなコアを見つけ、嬉しそうに告げる朝燈。見遣るとレイカは自身に燐光を纏わせていた。少し辛そうだったが、みるみる傷が癒えていく。ほっと安堵の表情を浮かべ、朝燈はレイカを迎えに行った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アサノ・ゲッフェンルーク
「水鞠さん水鞠さん、見たことのない敵がいるよ!すごいねぇ、かたそうだねぇ!」
エレメンタルロッド『泡沫ノ長杖』の気まぐれな水精霊『水鞠』さんに楽しそうに声をかけて、敵を見据える。

WIZで挑む。
水の魔法を<属性攻撃10><全力魔法5><高速詠唱6>で強化
命中率を<スナイパー4>で補助
敵の攻撃の見極めを<戦闘知識5><第六感>で補うよ。

ビームなら水や氷、他にも衝撃である程度は威力は散らされる、かな?
命中率が高いならこちらも命中率で対抗。
連射されるビームに水刃を当てて、相殺を狙う。
攻撃が通りそうであるならもちろん敵に攻撃を行うかな!

精霊術士ではないけれど、水鞠さんといっぱい楽しみたいよ!
アドリブ歓迎!



●エレメンタルロッドと一緒に
「水鞠さん水鞠さん、見たことのない敵がいるよ!すごいねぇ、かたそうだねぇ!」
 楽しげにエレメンタルロッドに話しかけるアサノ。水鞠さん、と名付けられた水精霊はうんともすんとも言わないが、アサノが楽しそうなので良しとしよう。
 ギロ、と二足歩行戦車が赤いコアを光らせアサノへ寄る。アサノは話しかけていた水鞠さんを波と泡を模して形を作った細長いロッドに変えると、コアを露にしたそのたまごに向けて水属性の透き通った水刃を放つ。胴体下部可動式ビームキャノンで射ち落そうと砲門を水刃に向けた。しかし、90もの水刃を射ち落せるわけもなく、コアにいくつもの刃が突き刺さった。
 ジジジ、と電子機器に水をかけたような音が鳴る。これで倒れるような二足歩行戦車ではないが、致命傷を与えたのは確かだろう。
「水鞠さん、今の気分は絶好調みたいだねぇ!」
 水精霊に戻った水鞠さんにアサノは楽しそうに話しかける。水鞠さんはやっぱり無言だったが、心なし楽しそうだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カナタ・アマガ
【SPD】で勝負。
「こいつを倒せばスイーツ!さっさと終わらせるんだから!」
【バトル・インテリジェンス】で全力戦闘モードに移行。戦術ドローンのサポートを受けながら、【エレクトロレギオン】達を操って、集中砲火!
ウチが操る方は、囮で、本命は、【バトル・インテリジェンス】が操っている機械兵器で装甲の弱いところに攻撃を喰らわせるわ。
「兵器がスイーツなんて、100年早いわよ!」


フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】
「確かにイメージと違うが、犠牲を増やさない為にも倒すしかないな」
戦車を前に(様々なスイーツを頭に浮かべ)決意を新たにする。

■行動
弟と息のあった攻撃で二足歩行戦車のコアを破壊する

フォルセティのウィザード・ミサイルで先に攻撃を仕掛け、
そちらに反撃する隙を狙い(目立たないを使用)
別サイドからオードフォーカスで狙いを定め
「バベルの光」でコアを狙い撃ちにする(高速詠唱)
「ターゲットロックオン、滅びよ!」(2回攻撃)

スペースシップの構造を頭に入れ、人工衛星の位置から
避難者や中枢に被害が出ないように注意する。

「フォルセティ、油断するな」
攻撃が命中しても反撃がないか注意する


フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】
「わわ、なんか強そうな敵が出てきたよ?」
「って、フィオ姉ちゃん聞いてる?」
絶対、頭の中スイーツでいっぱいだよ…

【行動】()内は技能
「じゃあ、いくよ」
阿吽の呼吸で姉に目配せして、姉弟の連携攻撃を繰り出す。
「鬼さん、こっちらー!」
おもむろにダッシュしながら二足歩行戦車に向けてウィザード・ミサイルを放つ
(高速詠唱、スナイパー、全力魔法、属性攻撃、2回攻撃)

「フィオ姉ちゃん、いまだよー」
二足歩行戦車を引き付けながらフィオリナに攻撃を促す
そして間髪入れず回避行動をとる(見切り)

「あと少しかな?」
コアにダメージを与えても油断せず、戦闘態勢のまま警戒する



●スイーツのために
「こいつを倒せばスイーツ!さっさと終わらせるんだから!」
 意気込むカナタ。
 様々なスイーツを頭に浮かべ決意を新たにするフィオリナ。
 不思議な連帯感が生まれた。思いは一つ。そう、スイーツを食すために!フォルセティは思った。この2人はきっとスイーツのことで頭がいっぱいだろう、と。しかし逆に考えると、スイーツのためにこの戦闘はきっちりとこなすはずだ。それはそれで心強い。
 最初に動いたのはフォルセティだった。
「鬼さん、こっちらー!」
 ちょこまかと機敏に動き、二足歩行戦車を翻弄する。機敏に動きながら高速詠唱を用いてウィザード・ミサイルを射出する。ダッシュしながらの攻撃だったため、コアに攻撃することは叶わなかったが、気を引くのには十分だった。
「フィオ姉ちゃん、いまだよー」
『ただの魔法使いだと思った? 貫け、バベルの光よ!』
 目配せ、そして刹那。フィオリナから放たれたのは人工衛星からの高出力レーザー。必中を謳うそれは二足歩行戦車のコアを貫いた。それを見たカナタは、バトル・インテリジェンスを展開。自身を操らせる事で戦闘力が向上させる。機動力、攻撃力、共に向上したところで、上のがら空きになっているところへ攻撃を集中させた。
 ぎぢぎぢぎぢっ、機械が壊れかけたような音がする。二足歩行戦車は最後の力を振り絞るようにフォルセティに胴体下部可動式ビームキャノンを向ける。命中力の高いそれは、見切り行動を行ったところで回避できなかった。
「……!フォルセティ!」
「っ!だ、大丈夫、致命傷にはなってない!」
「よくも、弟を……!ターゲットロックオン、滅びよ!」
 再び人工衛星からの高出力レーザーを撃ち放つフィオリナ。正確無慈悲に二足歩行戦車のコアを貫く。間髪入れずに動いたのはカナタ。媒介道具を振り回し、衝撃波で攻撃をする。コアを攻撃するには至らなかったが、足を崩し、機動力を削いだ。もうフォルムはまんまたまごである。
 レジェンダリーソルジャーVSバトル・インテリジェンス
 全く同じ性能のユーベルコードを用いて正面からぶつかるカナタ。しかし思考能力はカナタのほうが数段上だった。自身を囮とし、機械兵器で装甲の弱いところに攻撃を喰らわせる。スイーツ大好きたまごの上をぶんぶん飛び回る機械兵器からコアに向かって熱線が向けられる。ぎぃん、ぎぃん、と不愉快な音を立てていくスイーツ大好きたまご。
「兵器がスイーツなんて、100年早いわよ!」
 最後の一撃が轟いた。スイーツ大好きたまごは、ぷすぷすと煙を上げ、不愉快な機械音を立てた後、完全に沈黙した。
「フォルセティ、怪我大丈夫?」
「うん、だいじょーぶ!それにしてもカナタさん、カッコよかった!ありがとー」
「べ、別にウチは助けたわけじゃなくって……!スイーツが食べたかっただけだから……!」
「おや、なら一緒に食べにでも行くか?」
 フィオリナの申し出にカナタは嬉しくも恥ずかしくあった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 日常 『楽しくパーティー』

POW   :    思い切り騒ぐ!

SPD   :    会場運営を手伝う!

WIZ   :    皆を盛り上げる!

👑11
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


※トミーウォーカーからのお知らせ
 ここからはトミーウォーカーの「猫目みなも」が代筆します。完成までハイペースで執筆しますので、どうぞご参加をお願いします!
クイン・クェンビー
パーティ!? よくわかんないけどパーティしていいの!?
ははーんこれはさては、スーパーヒーローであるクインを称えるための、なんか、こう……あれだね? あれと見ました!!
クインはIQも最高最強最盛りだからわかっちゃうし知ってるんだな~、パーティの主賓ってあれだよね!?
あの、えっと……お酌? するのが仕事なんだよね☆
てなわけで【SPD】で参加者にスイーツ配ったり飲み物配ったり主賓として頑張るよー!!
……えっ、主賓じゃない? そして主賓はそんなことしない?
まあいっか☆ これもヒーローとしての善行だよね☆


シェーラ・メルフィーア
【会場運営を手伝う】
騒ぐのも好きだけど、これはホスト側が足りなくなりそうね。
私も手伝うわー スイーツだから一から作るのは手伝えないけど、簡単な盛りつけや下ごしらえ、配膳はできるものね。あと洗い物とか。

楽しそうに騒いでる様子を眺めるのって好きよ


リヴェンティア・モーヴェマーレ
▼アドリブ&他の方との絡み
大歓迎!
もり盛りのモリでも大ジョブです

▼本日のメインの子
カラくん(ナルシストな普通のハムスター)
他の子が居ても全然大ジョブです

▼【WIZ】
スイーツと聞いてさんじょー!
パーティです、パーティな気持ち!
美味しいモノ…食べられるんですヨね?

一緒に居るハムちゃん達と一緒に場が盛り上がるように色々催していきたい気持ち
いりゅーじょーーん!!
ハムちゃん達をまるで魔法のようにクラッカーのようにパーンとしたり、手品みたい事をしてみましょうカ

そして美味しそうなのを周りの方々に聞きながら、スイーツを…
パフェ、パフェが食べたい気持ち!
苺のヤツが良いデス(こくこく)


メイスン・ドットハック
【SPD】
なるほど、スイーツパーティのー
肉体労働は苦手じゃけー、他の連中に任せるとしようかのー

自身の電脳技術を用いて、バーチャルモニターを設置し、スイーツの紹介を大々的にしていく
それで品目ごとに丁寧に特徴を上げていき、アピールポイントもテロップで流したりする
そして「300の守護神兵」で電脳スパルタ兵32人を召喚。ランスと盾は置いて貰ってエプロンを身に纏い、お客様扱いの手伝いをさせる
上半身筋肉丸出しの漢が、エプロンを来て扱いをする……これが裸江武論か
力仕事も得意なので、その方面も任せる


紅葉・智華
「甘いもの……甘いもの……あー……幸せだなぁ……」

【行動指針:POW】

部屋にコーヒーメーカーなどがあれば、珈琲とケーキとを行き来して、甘味と苦味を交互に楽しみます。
戦闘から離れた事によって大分リラックスした結果、キャラ作りとかなにそれ美味しいの?
とにかく、甘味と苦味を交互に味わうというパラダイスを楽しみますよ!
珈琲がないならないで、適当な飲み物とスイーツでゆっくりと味わいますよ!

【使用技能:なし】


サリー・オーガスティン
【SPD】
よし、ボクは会場運営を手伝おう。

えーと、兎に角戦闘で内装荒らしちゃってるから、掃除をして、
壁に穴が開いてたら、クロスか何かで誤魔化して…

流石に甘いお菓子だけだと厳しいから、コーヒーとか紅茶とかの手合いが会ったら、
そのポットを持ってこよう。
ボクはあまり上手くは無いかも、だけど、バリスタの真似事をしてみるよ。

あ、あと、鈴カステラあったら、いただけますでしょうか?
(それ、ボクの好物)


シン・バントライン
スイーツ大好きたまごさん、あなたの分まで美味しく頂いておきますので
とっとと成仏してくれやがれですよ。

いそいそとお手伝いに。
遅れて来たから戦闘終わっててなんか気まずいからじゃないですよ、ええ。
知っているのです。お手伝いをしたら裏メニュー的なものが頂けるということを。

食器とか運ぶのを主にお手伝い。
運びながらやらなくてはならないこと、それはコーヒー味のするスイーツのチェックです。
コーヒー…あれはまさしく悪魔の飲み物。
なんかあれ飲んだり食べたりしたら背筋が寒くなるんですよね。ゾゾゾって。

(心の声:
あそこでチョコレート齧ってるのってドルチェちゃうか?
まさかそのチョコレート…コーヒー味ちゃうやんな?)


フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【POW】(連携・アドリブ可)
フォルセティと一緒に参加
「こんなにスイーツの種類があるのね」
目を輝かせながらスタンバイ
昨夜から何も口にせず完全戦闘モード

■行動
1stアタックはムースやゼリーなど軽めのスイーツ
「まるで絹のような口どけ、病みつきになるわね」
次に攻めるはお目当てのケーキゾーンへ。
フルーツケーキからショートケーキ、濃厚なチョコケーキと次々に堪能
「行列に並んで待った甲斐があるわ」
インスタ映えする写真も忘れずにパシャリ

紅茶で少しリフレッシュしてから、重量級なパイやタルトゾーンに突き進む。
「ふふ、これでスイーツシップの全スイーツ制覇よ」
全制覇したら勝利! 


フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【SPD】(共闘/アドリブ可)
「ちょっとフィオ姉ちゃん何言っているか分からないよ」
あれじゃあフードファイターだよね(ややあきらめ顔)
一応フィオ姉ちゃんが暴走しないようにフォローするよ。

もちろんボクもスイーツを楽しむよ。食べるのはケーキメインかな。
「待ちに待ったからね!」
スイーツは食べるのいいけど、奇麗なデコレーションとか
飾りつけとか目でみるのも楽しいよね!
あと一緒に戦った人や他の猟兵さんとお話するよ。

「フィオ姉ちゃん、これ飲むの忘れずに」
カロリーをリミットするという魔法の錠剤を手渡す。
「それ以上食べると太るよ?」
最後は禁断の呪文を使って暴走を止めるよ!


雷田・龍子
【SPD】
猟兵になる前は「戦うメイド長」だった龍子。
当時の赤いメイド服を着て会場運営を手伝うことにした。
経験と技能を活かせるはずだ。

また、余興でUCを発動しても良いかもしれない。


天星・零
『この世界のスイーツはどんなのがあるんでしょう?』

スイーツを楽しむ
もし、この世界特有のものがあれば気になるので食べてみます

【オルタナティブ・ダブル】と装備にあるenigmaの効果で別人格の夕夜と一緒に半分こずつ食べます

指定UCも一緒に


半分こしながら食べてる2人を見てウェビルが別々に取りに行かないでなぜ分け合って食べてるのかを聞きます

2人はキョトンとして考え混んで『うーん、なんとなくいつものことだし?それに‥』「その方がたくさんの種類食べられっかな!」


キャラの口調はステシ参照
零に関しては身内とそれ以外で口調が違います

ウェビルの口調‥語尾、一人称、二人称が安定しておらず常に変わるのでお任せ



●スイーツパーティっしょ!
 スイーツ大好きたまごが撃破され、スペーススイーツシップの船体と乗員、そしてお菓子は守られた。乗組員たちもそれぞれ口々に猟兵への感謝を表し、是非自慢のスイーツで戦いの疲れを癒していってほしいと試食会場を示してみせる。
 人々の厚意に甘えるのもまた礼儀、そしてなにより部屋から漂う甘い香りは極上のもの……と、なれば。
「この世界のスイーツはどんなのがあるんでしょう?」
 所狭しと並ぶお菓子にわくわくと胸をときめかせ、零はさっそく真っ白な大皿を手に取った。どこか未来的な色合いのゼリー菓子に煌く糖衣で着飾ったクッキー、味も彩りも様々な一口サイズのケーキ。気になったものからあれこれたっぷり盛った皿を手にする零に、彼の『もう一人の自分』である夕夜が笑ってフォークを差し出した。
 これが美味しい、これは綺麗だ、次はあっちのパフェも気になる……二つの口で代わりばんこに喋って食べて、存分にスイーツを堪能する彼らに、すぐ傍から疑問の声が上がる。
「なァ、なんで別々に取りに行かずに一枚の皿から分け合って食べてンの?」
 その言葉に、『二人』は同時にきょとんと目を丸くした。顔を見合わせ、しばし食べるのも忘れて考え込んで――、ややあって、彼らはやっぱり同時に笑う。
「うーん、なんとなくいつものことだし? それに……」
「その方がたくさんの種類食べられっからな!」
 早速賑やかな笑い声が聞こえてくる方向へ厨房から微笑ましげに目をやった後、シェーラは近くの菓子職人に声を掛けた。
「このケーキ、もう切り分けて出してしまっていいのかしら?」
「はい、大丈夫ですよ! すみません、会場のお手伝いまでしていただいて」
「いいのよ、気にしないでー。騒ぐのも好きだけど、こういうのも好きだもの」
 それに、ここで美味しそうなスイーツの目星もしっかり付けさせてもらっているし。笑いを誘うようにそう言ってみせたシェーラに、恐縮していた職人もそれならと肩の力が抜けたように相好を崩した。
 シフォンケーキはふんわりとした口当たりを楽しめるよう大きめに、フルーツケーキはお腹いっぱいになるまでになるべく色々な味を楽しめるよう一口サイズに。種類ごとのおいしさを最大限味わえるよう工夫して切り分けた様々なケーキをトレイに乗せて、シェーラは試食会場へと歩き出す。このケーキを囲んだ皆がまた楽しそうな笑顔になることを思えば、自然とシェーラの足取りは軽くなった。
 彼女と同じく配膳役として(ただしこちらはもう少し騒々しく)、クインもある瞬間はお菓子の大皿両手に、またある瞬間はポットとカップ両手に会場内を駆け回っていた。随分頑張るね、と菓子職人の一人がかけた言葉に、クインは笑ってこてりと首を傾げる。
「パーティの主賓ってあれだよね!? あの、えっと……お酌? するのが仕事なんだよね☆」
 何だか色々と誤解と勘違いの混ざった答えだったが、ヒーローとして皆を笑顔にしたいというクインの意志は本物だ。それに、この船を救った猟兵への感謝も込めてお菓子が振る舞われていると考えれば、クインを含めた猟兵皆がある意味このスイーツパーティの主賓と言えなくもないだろう。
「ふふふふ、スーパーヒーローであるクインを讃えてくれちゃってもいいんだよー! あっそこのお兄さん、鈴カステラいる? これもうしっとりふわふわ絶品だから! クインお勧め花丸印!!」
「え、いいんですか? 是非いただきます!」
 カウンター越しにいきなりずずいと差し出された山盛りのお菓子は、偶然にもサリーの大好物。クインの勢いと突然の幸運の両方に驚きつつ、サリーは行き交う皆に温かい飲み物を注いでいた手をしばし休めて鈴カステラをつまんだ。会場設営に慣れないバリスタにと忙しく働いていた身体に、優しい甘さのエネルギーが沁み渡っていく。ついつい止まらなくなる手をどうしようかと一瞬悩み、けれど他の猟兵たちも多く会場の手伝いについていることを確認して、サリーはもう一つ鈴カステラを口に運んだ。
(「今くらい、他のみんなにちょっとだけ会場のことを任せても大丈夫だよね」)
 そんなサリーの思考を咎める者など、きっとこの場には誰一人いないだろう。せっかくスペーススイーツシップに乗り込んだのだ、そのスイーツのひとつも口にしていかないというのはあまりに勿体ない。それに、美味しいものは落ち着いてゆっくり食べてこそだ。

●ぜんぶべつばら!
 きらきら。きらきら。視界一杯に並んだスイーツを前に、フィオリナはぎゅっと指を握り締める。
「こんなにスイーツの種類があるのね」
「勿論どれも美味しいんだろうけど、見てるだけでも楽しいね……!」
 姉の言葉に頷き、同じように目を輝かせて、フォルセティもぐるりと視線を巡らせた。最後にもう一度傍らのフィオリナの方に目をやると、既に彼女は戦闘モードに入っているらしい。静かに、しかし口元には確かな笑みを湛えて『獲物』を見据える横顔に苦笑して、フォルセティは魔法の錠剤を一粒フィオリナに手渡した。
(「そういえばフィオ姉ちゃん、ほんとに昨日から何も食べてなかったもんね……」)
 それだけこのスイーツシップが楽しみだったということなのだろう。そしてその気持ちは、少なからず彼にも分かる。一度視線を交わし、集合するテーブルを確かめて、姉弟はそれから一目散にお目当てのスイーツが並ぶテーブルへ突撃した。
 早足に歩を進めながら、フィオリナは脳内で今日の自分の動きをシミュレーションする。まずはムースやゼリーなど、軽めのスイーツでウォーミングアップ。ふんわりとろり、絹のような口溶けを存分に堪能したなら、次は本命のケーキゾーン。濃厚な生クリームやチョコクリームできっと舌が疲れてくるだろうから、このあたりで紅茶のお代わりも忘れずに。そして最後は、重量級のパイやタルトを片っ端から一切れずつ――!
「完璧な作戦ね……」
 テーブルに戻ってくるなり姉の零した呟きに、フォルセティは内心で肩をすくめる。あ、これ見ていてあげないと暴走しかねないやつだ。
「フィオ姉ちゃん……」
「何?」
 苺ムースをたっぷり掬ったスプーン片手に首を傾げるフィオリナの目があまりにも幸せそうで、フォルセティは続けかけた言葉をすんでのところで飲み込んだ。
「ううん、何でもない。それよりそのムース美味しそうだね、ボクのケーキとちょっと交換してよ」
 まだ、あの禁断の呪文を唱えるのは後にしておこう。勿論本当に『危なく』なったときは、そうすることも辞さないけれど――今はまだ、この甘い幸せに無防備に浸ったって許される筈。そんなことを考えるフォルセティの正面で、あ、とフィオリナが声を上げた。
「見てあれ、美味しそう。次で必ず確保しないと……!」
 彼女の視線の先にあったのは、メイスンが設置したバーチャルモニター。巨大な画面に色も鮮やかに映し出されているのは、この船で作られているスイーツ一種一種の紹介動画だ。今は画面いっぱいにロールケーキの画像が映され、メイスン本人による丁寧な解説が加えられている。
「スポンジにクリームを塗って巻き込んだだけのシンプルなロールケーキに見えるじゃろー。実はこの中身、ただのホイップクリームじゃないんじゃのー。クリームに練乳が混ぜ込んであっての、その分ミルキーな味わいをより濃く感じられるというわけじゃ。じゃけー、ミルク系のスイーツ好きなら一度は食べておきたい逸品と言っても過言じゃないのー」
 画像の下に『最高のミルク感』『クリームのようにとろけるスポンジ』『シンプルなロールケーキ好きにもオススメ』とテロップが滑り込み、視聴者が充分にその情報を受け取れるだけの時間を置いて、動画は次のスイーツ紹介へと切り替わっていく。的確な紹介を受け、次々目当てのスイーツが増えていくだろう猟兵たちの間を縫うようにして、メイスンに代わって肉体労働をこなすべく呼び出された電脳スパルタ兵たちが、こういう場所でもないと着せられないであろうエプロン姿で忙しそうに立ち働いていた。
 彼らの働きぶりに紛れるようにして、シンもひっそりいそいそと空いた食器を片付け、新しいものを補充して回る。空き皿をまとめて積み上げ、洗い場まで運びつつ、素顔を隠す真っ黒なヴェールの下で彼は人知れず首を横に振った。
「遅れて来たから戦闘終わっててなんか気まずいからじゃないですよ、ええ」
 そう、彼は知っているのだ。こういう手伝いをしておくと、普通のお客には振る舞われない裏メニュー的なものを振る舞ってもらえる可能性があるということを――!
 ……どちらが本心により近いのかはともかく、シンの働きぶりはてきぱきと小気味よく効率的だ。大中小の真っ白い皿を必要な場所に置き足したら、ついでにフォークやスプーンの状況も確かめ、さらに彼には確かめることがもうひとつ。
「これ……は、ダークチョコのケーキですか。はあ、こっちはほうじ茶の……スイーツ大好きたまごさん、このへんはあなたの分まで美味しく頂いておきますのでとっとと成仏してくれやがれですよ」
 コーヒー味のするメニューとそうでないメニューをしっかり脳内でリスト分けしつつ、シンは自分の到着よりも早く散っていったオブリビオンに祈りと言えなくもない言葉を投げかけた。

●最後の一口まで
 美味しいものと楽しいお喋り、そしてこの船の平和は取り戻されたのだという実感。その三つが揃えば、即ちもたらされる気持ちは一つだろう。
「パーティです、パーティな気持ち! という訳で……一番リヴェンティア、行くのですヨー!!」
 元気よく立ち上がったのは、リヴェンティア。さあさあご注目と周囲に手を振り、充分に皆の視線が集まったところで、リヴェンティアはふんすと自信満々に胸を張った。そして、彼女は掌をぱんと打ち合わせて。
「いりゅーじょーーん!!」
 掛け声と同時にどこからともなく飛び出し、降り注いだのは、色とりどりの丸っこい飾り物――ではない。手品めかして降らせたハムスター達を見事に全部キャッチして一礼してみせれば、やんやの拍手がリヴェンティアに飛んだ。
「ありがとうございマース! あっ、お代は皆さんのお勧めスイーツ情報で! 美味しかったメニューの話を是非私まで! ちなみに私はパフェ、パフェが食べたい気持ちでス!!」
 そう付け加えて屈託なく笑う彼女の前にことりと苺パフェのグラスを置いて、龍子はふむと頷いた。
「成程、昔の経験を活かして手伝えればと思っていたが……そういう曲芸もまた一興か」
 メイド長時代の経験を活かし、調理に配膳にと活躍していた彼女も、リヴェンティアのイリュージョンには心動かされるところがあったらしい。一番と名乗り出られたからには、当然それに続く誰かが必要だろうとも。
「ならばこちらもご覧頂こうか。二番は雷田龍子、出てくる物はお楽しみだ。さあ、何が出るかな?」
 赤いメイド服を翻し、胸元からガジェットドローで引き抜いたガジェットを携えての演武は、彼女の戦い手としての器用さと激しさ、更にはメイドらしい優雅さをも兼ね備えた人目を惹くもの。ならば自分も、自分もとにわかに立ち上がる気配を察して、どうやら上手く行ったようだと龍子は微かに笑みを浮かべた。ガジェットを収め、龍子が再びメイド仕事に戻るのをお疲れ様と見送って、智華はコーヒーの入ったマグを傾けた。
「甘いもの……甘いもの……あー……幸せだなぁ……」
 へにゃりと溶けそうな声音で呟く智華を彼女と共に戦ったことのある猟兵が見たなら、或いはずいぶん驚くかもしれない。が、普段は冷静沈着に軍人然として振る舞う智華も、戦いを離れれれば普通の女の子に戻る時とてある。今この時ばかりは、『キャラ作り何それおいしいの?』の心持ちでいいではないか。
 ケーキをフォークで切り分け、そのまま口に運んだら、今度はコーヒーを流し込む。クリームの脂肪分や砂糖の後味が適度に洗い流され、舌が苦みに染まってきたら、次のケーキをもう一口。どこまで繰り返しても止まらないループは、まさしく甘味と苦味の天国だ。
 ……もっとも、ループが不意に途切れるときはある。白い底が見えたマグカップを手に、智華はどこか残念そうに、けれど同時にわくわくともした調子で立ち上がる。
「スイーツの船って言うからどんなものかと思ってたけど、合わせるコーヒーも美味しいなー。折角だから、次は違うブレンドにしてみよっと」
 ならばケーキのお代わりも、コーヒーの味に合わせてまた選びたいところ。尽きない楽しみに胸を弾ませ、湯気を立てるマグをテーブルに置いて、智華は次なる甘味を求めるために新しい皿を一枚取った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年04月11日


挿絵イラスト