バトルオブフラワーズ⑫〜Greed More
●予見
「ふむ……ああ、済まない。諸君。ドンとの決戦の中、よく集まってくれた」
鬼竜・京弌朧(失われた満足を求めて・f08357)は神妙な面持ちで何かを考えていたが、猟兵たちがすでに集まってくれているのに気が付いて顔を上げた。
「さて、今回君たちに向かってもらいたいのは、ドラゴンテイマーの元だ」
ドラゴンテイマー、それはドン・フリーダムが名を上げていたシステムフラワーズの修復を手伝うもの。
「おそらく、彼の予知を見られたのはドン・フリーダムがその名を語ってくれたおかげだろう。少なくとも俺はそうだ。そのうえで、彼を倒す必要性は今は感じなかったが……予知された以上。それ以前にオブリビオンである以上。彼を野放しにしておくのは得策ではない。よって、大変苦しい戦いになることが予想されるが、君たちに彼の討伐を依頼したい」
ドラゴンテイマーはシステムフラワーズの中枢から少し離れた場所にいる。彼は見逃せばこの線上からあとは撤退するのみだが、彼は『グリモア』を求めている。そして、おそらく『グリモア』についての知識を、猟兵たちよりも知る存在なのかもしれない。無論、その質問を問いかけたところで、答えてくれるとは限らないが。
「彼はこれまでの強敵と例にもれず、俺が予知して転移した先で、君たちよりも先に行動し、攻撃してくる。そして彼は、ドンが従えるわけではなく、頼るほどに強い。つまりドン・フリーダムと同格かそれ以上ということだ。そんな男の先制攻撃に対する対応を何も考えず突っ込めば、何もできないまま破れるのは言うまでもない。そして、危険な任務なのもな……。そんな相手だが、やはりここで見逃すのも後が怖い。よって……」
●依頼:ドラゴンテイマーを倒せ!
場所:システムフラワーズの外れ。
概要:ドラゴンテイマーの居場所を予知した、向かって戦ってほしい。
備考:先制攻撃はもちろん、彼の攻撃はすべて強力だ。長期戦は無用。とにかく強力な1撃を入れては退避するヒット&アウェイ方式で頼む。
「いいだろうか? それでは諸君の健闘を祈る」
京弌朧は背後の転移ゲートを軌導ボタンによって作動する。その先は強敵、ドラゴンテイマーのいるシステムフラワーズの一角だ。
ピンク☆フラッシュ
●戦争終盤です!
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敵は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
この先制攻撃に対抗する方法をプレイングに書かず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、必ず先制攻撃で撃破され、ダメージを与えることもできません。
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こちらは倒さなくても問題ないけどできれば倒したいお方です。判定はスパイシーになってますのでご注意ください! 皆様のご検討をお祈り申し上げます。
第1章 ボス戦
『ドラゴンテイマー』
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POW : クリムゾンキャリバー
【赤き剣の右腕】が命中した対象に対し、高威力高命中の【黒竜ダイウルゴスの群れ】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : ギガンティックダイウルゴス
レベル×1体の、【逆鱗】に1と刻印された戦闘用【大型ダイウルゴス】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ : 文明侵略(フロンティア・ライン)
自身からレベルm半径内の無機物を【黒竜ダイウルゴスの群れ】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
イラスト:ハルヨリ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
……アンタがなぜ、グリモアの秘密を狙うのかは分からねぇ。
でもな、勘、って奴なのかな。
アンタにそれを渡す訳にはいかねぇ!
相棒のカブに乗ってまずは突撃。
無策ならまあ黒竜の大群には見つかるよな。
それで結構、アタシは『おびき寄せ』る囮だ。
急旋回して『騎乗』『操縦』『ダッシュ』を駆使して
『属性攻撃』『マヒ攻撃』の電撃を
『範囲攻撃』で撒き散らしながら逃げ回る。
……こっそりと聖句を唱えながらな。
今のアタシなら、仕込みが完了したならば。
一目、そうちらりと見えただけで十分さ。
急に大『ジャンプ』し、
竜の使い手を見つけたら。
聖句の結びを口にする。
【黄泉送る檻】、きっとアンタにお似合いさ。
ニノマエ・アラタ
UC発動、お互い様だな。
じゃあさ、まずアンタの攻撃を受けるぜ。
急所を避けて赤き剣を身に受ける。
激痛耐性ってな。マゾじゃねぇからな?
黒竜の群れが向かって来たら、防御メインで対応。
しつこく居残って攻撃してくるようなら、頭部を狙い数を減らす。
視界を確保を優先しテイマーの位置を常に把握。
召喚の術式と動作を見極め、
ギガンティックを合体させた直後を狙う。
その瞬間だけはギガンティックを避け、
テイマーに妖刀が届く間合いに踏み込み、
捨て身の一撃を喰らわせる。
ただ負けてたわけじゃない、この一撃のためだ!
喰らわせた後は撤退戦。
拳銃をつぶてのように撃ち込み追撃阻止。
テイマーには攻撃をあてないようにして、黒竜を抑える。
●
「――なんだ、受け止めたのか」
ドラゴンテイマーは眉だけピクリと動かすとぼそりと呟く。
「う、ぐっ……ぉおお!!!」
ニノマエ・アラタ(三白眼・f17341)はしっかりと狙い通り、急所を避け、しかしその一撃で自身の肉体を貫かせた。激痛には耐性を持っていても、上手く呼吸ができないことに変わりはない。
「いっ、ておく、が……マ、ゾじゃ、ねぇ、から、な?」
呼吸を整えられるわけもなく、しかし自分の体をじわじわと漆黒の粘液で包みながら笑う。
「んで、あれはあたしの引き受けってわけだ」
本来ならそのまま剣を受けたニノマエ狙いの召喚されし黒竜ダイウルゴスの群れの群れをおびき寄せるように数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)はカブでその目前を走り抜ける。
「なるほど、連携とは……こざかしい真似だ」
そんなに追いかけっこをしたいならさせてやろう。と多喜を追うダイウルゴスと挟み撃ちになるように無機物を黒竜ダイウルゴスの群れに変化させるドラゴンテイマー。
(よそ見してるとあぶねえぜ!)
その一瞬のすきに自信をすっかり粘液で包み、剣の痛みだけ強化された自身の体で無理やりテイマーの付き刺した剣から抜け、『妖刀 輪廻宿業』を一瞬で引き抜きその体に1太刀入れた。
「……ほぉ」
咄嗟に回避したもののその刀はしっかりとドラゴンテイマーの腕を斬り、その余裕の表情を崩す。しかし1撃ちゃんと入れた以上これ以上無理に戦って傷を負いまくるのはごめんだ。と思えば、一歩引いて拳銃を今度は引き抜きドラゴンテイマーはもちろん多喜が引き受けてくれた恐竜たちにも銃弾を撃って差し上げる。
「よしきた!」
それを合図に多喜は半ば無理やり急旋回して、自分のもつ運転技術の全てを注ぎ込んで恐竜たちの間を駆け抜けてドラゴンテイマーへと向かう。ドラゴンテイマーはそちらに反応しようとしたが、ニノマエがまた刀に手を伸ばしたため赤い剣を握りそちらに意識を釘付けにされてしまう。
「ashes to ashes,dust to dust,past to past……」
多喜はバイクのエンジン音に紛れそれを詠唱すると、ニノマエに視線を送り、目が合ったことを確認してコクリと頷く。ニノマエは刀を一度抜いて相手の剣とぶつけあいながらその力を利用して後ろへ引き銃で何度もけん制射撃しながら後退を始める。
「……収束せよ、サイキネティック・プリズン!」
多喜はニノマエが射線から外れたのを確認すると敵の背中にそのユーベルコードによる一撃を叩きこんだ。それは檻だ。檻はレベル倍に増幅したサイキックブラストの檻がドラゴンハンターを包む。そしてそれはどんどんと小さくなっていきドラゴンテイマーを縛る。
「よく似合ってるじゃないか!」
そういいながら多喜はドラゴンテイマーの隣を通り過ぎる。もちろんこちらも後退するためだ。ぎちぎちと小さくなっていくサイキックの折は、彼をしっかり縛り上げると爆発を起こす。それと共に、多喜が追いつくのを銃を構えて待っていたニノマエと、カブに乗ったままの多喜はやや焦り気味に帰還する。ダメージはしっかりと与えられたはずだ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
カイ・オー
装備「レインフォースメント」「超感覚的知覚」で身体能力と知覚能力を極限まで高め、【見切り】【ダッシュ】【第六感】で龍の群の攻撃をかわして戦場を駆け回る。
かわしきれない攻撃は、「サイコバリア」で【オーラ防御】【盾受け】し軽減。
龍の数が多い内は、同士討ちを避ける為に攻撃網に隙間が出来るかもしれない。【戦闘知識】でその隙を見抜いて波状攻撃を凌いでみよう。
龍が合体し始めたら勝負時だ。敵の密度が薄くなればテイマーへの視線も通りやすくなる。
どちらにせよ、攻撃を凌ぎきれなくなって限界が来た瞬間が、敵の油断を突ける唯一の好機と見る。
UC【瞬間移動能力】でテイマーの死角へテレポート。刀での全力攻撃を仕掛ける。
●
「おいおい、早速か……」
転移を終えたカイ・オー(ハードレッド・f13806)を出迎えたドラゴンテイマーは、巨大な大型ダイウルゴスの上に乗っていた。漆黒の巨大な竜は山のようにそびえたち、その周りに小さめのダイウルゴスたちが飛んでいる。
「そろそろ帰らせてもらいたいのでな」
といえば、テイマーは手を振り上げてカイを指さす。そうすれば小さめのダイウルゴスたちが一斉に群れを成してカイに襲い掛かる。
(わかってはいたけど、きついな……!)
カイはレインフォースメントと超感覚的知覚。筋肉や神経、感覚に宿るサイキックエナジーをフル稼働して飛来するダイウルゴスたちの群れに飛び込んだ。爪や足を振り下ろしてくるダイウルゴスの頭目掛けて次々に飛び、足場にすることでそのすべてをうまく回避していく、飛び込む間際に構えられ、体制を変えられればあえて相手の攻撃をサイキックバリアで受けることで自分の体を飛ばさせ、次の“足場”へ。そして黒い軍団の先にいるドラゴンテイマーを再び視界に捕らえれば。
「COMMAND:TELEPORTATION:ENTER……!」
カイは彼の背後へとユーベルコードを使ってとんだ。瞬間的な空間転移によって。
そして、間髪入れず、狙いも正確に定めず、ただとんだ先で、テイマーのいるはずの方向に思いっきり刀による一撃を入れる。一瞬で抜いた刀の一閃が、ドラゴンテイマーの背中をしっかり斬りつけた。
「……っ! 貴様っ!」
ドラゴンテイマーが振り返り、こちらに恐ろしいと思えるほどの殺気のこもった視線をぶつけるが、カイはそれさえも見なかった。ただ、そのままドラゴンテイマーの背中を蹴って体制を変え、自分が飛んできたほうへもう一度転移する。攻撃をしのぎ切るのにも限界だった。何とかほぼ無傷で入れた一撃……。
転移ゲートによってグリモアベースに帰還したカイの背中に、冷や汗が伝った。
成功
🔵🔵🔴
アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、🔵過多なら不採用可
後はお前だけだ…ドラゴンテイマー!
ライドランに【騎乗】した状態で戦闘開始。
赤剣対策として、攻撃に合わせて右手に構えたバスターホーンで【盾受け】、右腕のブーストアームによる【武器受け】も込みで剣を受ける。剣が更に食い込む前にブーストアームを発射、竜の群れの追撃が始まる前に加速して距離を取る!
そして間髪置かずに【フルスピード・スカイドライブ】を発動。だが片手でバイク操作は危険…なのでライドランを槍形態に変えて【騎乗】!
猿相手に実証した方法で超スピードを得たら、Uターンで竜の群れに突っ込み、ぶっ飛ばす!
ある程度蹴散らしたら、DTにライドランを【槍投げ】で攻撃だ!
●
「後はお前だけだ……ドラゴンテイマー!」
アーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)はライドランに騎乗して転移し、ドラゴンテイマーに言い放った。
「全く、貴様等はなかなかうまくグリモアを使いこなしているようだな……」
ドラゴンテイマーは巨大なダイウルゴスの頭上から、飛び出し、まっすぐにアーサーに向かって赤き剣先を向けて一足飛びで突っ込んでくる。
「なんのぉ!」
アーサー、いや、暁の戦士ドーンブレイカーは右手に構えたバスターホーンでしっかりと受け止める。そしてその盾をも貫かんとする威力を殺す様に相手の赤き剣を横から右腕のブーストアームで殴りつけた上にそれを射出して剣撃にかかる力をそらし受け止め切った。
「ふん、ならば来い、ダイウルゴス!」
その盾で全て受け止め切れるものなら受け止めてみろとばかりに、ドラゴンテイマーは後ろへ下がりながら大量の黒龍を呼び出してアーサーにぶつけんとする。だが、距離をとろうとしたのはドラゴンテイマーだけではない、アーサーもまた距離をとっていた。発射した腕を戻し、ライドランを旋回させ、思いっきり加速する。
「【Select…FLYING ACTION!!】行くぜ、ライドラン! 大空でも宇宙でも、どこまでも飛んで行くぜえええ!!」
そしてそのまま全速力に達すると全身にライドランから発せられる蒸気を纏い、さらに限界を超えた加速していく。ライドランからジャンプすれば、機体はバイク携帯からドラゴンランス形態になり、今度は背後にブーストアームを撃つことで限界を超えた加速のさらに限界を突き抜けるスピードを得る。そしてアーサーの騎乗した矢理は蒸気の線を空に描いて大回りにそのスピードのままUターンして、自分を追ってきた龍の群れに突っ込み、群れの中を大暴れして突破し、再びドラゴンテイマーを視界にはっきりととらえた。
「ぶちかますぜえええええ!」
アーサーは全力の気合を込めて、足で思いっきりドラゴンランスを蹴りだして、更にさらにそれを加速してドラゴンテイマーの体に向かって真っすぐ放つと、自身はそのまま真下にある転移ゲートへと落ちていき、ドラゴンテイマーに槍がぶつかったのを見守るとともにグリモアベースへ帰還した。
成功
🔵🔵🔴
アンネリーゼ・ディンドルフ
【アドリブ、連携歓迎】
【雷田・龍子(f14251)と連携】
【SPD】
アンネリーゼは今日もおいしいオブリビオンを求め依頼を受ける
「エイプモンキーさんもラビットバニーさんも、おいしくいただきました」
「ドラゴン肉の料理を食べたことはありますが、とてもおいしかったので、またいただきたいです」
お腹がぐーぐー鳴っている
ドラゴンテイマーのUC(ギガンティックダイウルゴス)は召喚技
それ自体が直接攻撃ではない
召喚から合体までが一瞬で終わるとは思えないのでこちらもUC発動
大型ダイウルゴスの攻撃は超反応の【見切り】で回避
超加速で動き回りつつ【早業/2回攻撃】で矢を連射
圧倒的物量でドラゴンテイマーを仕留めようと試みる
雷田・龍子
【アドリブ、連携歓迎】
【アンネリーゼ・ディンドルフ(f15093)と連携】
【SPD】
龍子はドラゴンヘッド(銃槍)を構え空を飛ぶ
相手の先制攻撃は【見切り】、【スナイパー】や【援護射撃】をしつつUC発動
敵は必ず先制攻撃=私は必ず後出しジャンケンとなる
“つまり後出しジャンケンで勝てば良い”
運命の女神はどちらに微笑むか
チート対チートのダイス勝負!
引き当てたガジェットでの対処を試みる
●
「――随分と好き勝手やってくれるものだな」
猟兵の強力な一撃によって召喚したダイウルゴスたちを1度失ったドラゴンテイマーは、次に現れた猟兵たちを睨みつけていった。多くの猟兵にとって集団敵が集団的全にして1つのように扱うことがあるように、オブリビオンにとっても猟兵は猟兵という集団でしかないのかもしれない。個人など見ていないから猟兵というだけで受けた痛みによって生まれた感情を他の猟兵に当たり前のようにぶつける。一瞬にしてダイウルゴスを呼び出し、一瞬にしていくつかを合体させる。
「早い……!」
アンネリーゼ・ディンドルフ(オブリビオン料理研究所の団長・f15093)は想像していた。召喚を先制で行われても、一瞬で合体まではいかないだろうと。しかし、目の前ではそれが一瞬で行われたのだ。だが、これは決して彼が強力なオブリビオンだから行えた固有の行動などではない、猟兵の中にも、召喚から合体までを一瞬で行ってしまう者は時折存在する。超巨大な黒龍ダイウルゴスと、それには劣る大きさの1~3程度の数字が逆鱗に刻まれたダイウルゴスの群れ。だが、それでもこちらに向かってくるのにワンクッションあるのは間違いない。アンネリーゼは空腹に腹を鳴らして、自身の力を高める。ハングリー精神というやつだ。それを体現したユーベルコードだ。
「オーバードライブ!」
キーワードを叫べば、彼女は加速した。時を同じく、ともに転移してきた雷田・龍子(人派ドラゴニアンの剣豪・f14251)はドラゴンヘッドを構え自分の翼で飛び上がっていた。
「グリモアの全ての力を引き出せていないものがこちらの速さに合わせるなど……」
不可能だ! と言葉にはせず態度に出しながら2名の猟兵に向かいダイウルゴスは突撃した。
「エイプモンキーさんもラビットバニーさんも、おいしくいただきました」
アンネリーゼはまだまだおなかを鳴らして言いながらその大群の攻撃を回避しながら決意を口にする。
「ドラゴン肉の料理を食べたことはありますが、とてもおいしかったので、またいただきたいです」
じゅるり、よだれが彼女の口の端から垂れた。
「もし、万が一、敵は必ず先制攻撃=私は必ず後出しジャンケンとなる。これがあなたの言うようにこちらがグリモアを使いきれていないのだとしても、後出しジャンケンで勝てば良い……!」
龍子も空中で飛び回って竜の大群の突撃を回避しながら、射撃などによってその何体かを撃ち落として回避する。しかし、追いつめられつつあるドラゴンテイマーは、自らの乗る合体したギガンティックダイウルゴスにも突撃攻撃をさせる、2人はこれを回避しきれずに吹っ飛ばされた。咄嗟に武器を構えて受けたことでダメージは抑制しながら、龍子は【ガジェットドロー】を発動する。そうして引いたのは、わかりやすいほど巨大な蒸機機構によって大威力で敵を貫く巨大槍。
「やはり、龍には槍なのか?」
といいながら龍子は体勢を立て直して構えた槍の射程範囲まで、その巨大な槍を構えて突撃する。あちらを圧倒するほどではないが、しかし多大なる物量でアンネリーゼは弓ハープから矢を放ちそれを援護する。
そして、龍子はギガンティックダイウルゴスの、ドラゴンテイマーが立っている頭に向かって槍を突き立てながら、その機構を発動し、蒸気によって射出される威力でダイウルゴスを貫き、それは地面に倒れ伏した。だが、そこにドラゴンテイマーの姿は見えない。
「これで、ドラゴンを食べられるわよね!」
空腹から思わず叫ぶアンネリーゼであったが、
「まだよ、急所を外したわ」
ガジェットの大きすぎる反動と、相手が回避行動をとったことにより決定打とならなかったことを悟った龍子が答え、アンネリーゼは空腹のまま、後退することとなった。
苦戦
🔵🔵🔴🔴🔴🔴
月守・咲凛
SPDで戦闘【ワンダレイ】で参加します。
初手で敵の喚び出したドラゴンの攻撃は、動きを見切りながら避けていきます。避けきれなさそうなら残像を残しながら雨の中のサーカスを発動して回避。ビームチェーンソーの鎧無視攻撃でカウンターを入れます。
その後、仲間の方へアジサイユニットを盾として飛ばして、私はドラゴンを落としていく方に集中しましょう。
アジサイユニットを普通の盾だと思って噛み付いたドラゴンが居たらそのままチェーンソー発動してお口を切り裂いてしまうのです。
私がドラゴンだけ相手にしていると思ってドラゴンテイマーさんが仲間の方に意識を集中したら、すかさず連結火線砲の貫通ビームの範囲攻撃で援護射撃します。
須藤・莉亜
【ワンダレイ】で参加。
「いやぁ、何度見てもおっかない光景だねぇ。」
さて、やりますか。
ドラゴンの方は仲間が引き受けてくれるらしいし、僕はドラゴンテイマーさんを狙おうかな。
ドラゴンの攻撃は、彼らの殺気を【第六感】で感じ取り、動きを【見切り】回避。それと悪魔の見えざる手に血飲み子と奇剣【極無】を持たせて【武器受け】。
仲間の援護の隙に、予め用意しといた腐蝕竜さんの血を飲んで、竜血摂取を発動。
スピードを上げてドラゴン達の間を走り抜けて、敵さんに突っ込んで行こう。
悪魔の見えざる手に攻撃させしつつ、僕は強化された反応速度を駆使して敵さんの動きを【見切り】、全力で【吸血】。何もかも噛み砕いて血を奪ってやる。
メンカル・プルモーサ
【ワンダレイ】で参加……
……無機物…って足場ぐらいしかない…それがダイウルゴスになるなら…
まずは飛行式箒【リントブルム】に乗って空中へ離脱……
…その後、竜はこちらより大きいだろうから…竜へと変わった足場の穴を通って花の下へ…
…花の隙間を縫うように回避しながら時間を稼ぐ…
……稼いで時間でシステム・フラワーズにハッキング……花を操って自分を追ってくる竜や仲間と戦ってる竜を拘束する…
…そうして出来た隙で強化術式【エコー】で多重強化した【空より降りたる静謐の魔剣】を竜とドラゴンテイマーに撃ち込み……
……最後に氷の剣を術式で水素と酸素に分解…可燃性ガスに変換して咲凜に合図…ビームで着火して貰う…
鍋島・小百合子
SPD重視
きまいら世界での戦も終局か…
鍋島の名に懸け今終わらせるぞ!
「わらわは異界の女武者・鍋島小百合子!竜といえどお相手いたす!」
他の猟兵との連携を意識
敵が召喚するダイウルゴスの大群の惹きつけを担い先制攻撃の捌き切りを行う
薙刀での武器受け防御(なぎ払いも併用)もしくは残像を用いた回避を徹底し極力傷の蓄積を抑えられるよう善処す
先制攻撃を越せたらUC「群制御動陣」発動
合計35体の女薙刀兵を召喚、戦闘知識を活かした指揮の元ダイウルゴスの足止めを依頼
「彼奴の竜達を数に勝るよう全力で妨害し大将への道を拓け!」
その間にドラゴンテイマーの元まで全速でダッシュ、薙刀によるなぎ払いと鎧砕きの一撃を叩き込む
●
多くの花の足場がダイウルゴスに変わり、猟兵に襲い掛かる。ドラゴンテイマーは地面というより足場に項垂れるダイウルゴスの下から姿を現すと、次に現れた猟兵たちの足場や、巨大なダイウルゴスが消えていった後の足場を全て黒龍ダイウルゴスに変えたのだ。
「まさか、アレがやられるとはな」
アレとは合体ダイウルゴスの事。前の猟兵たちによって打ち砕かれた。よってこの無機物からダイウルゴスの群れを生み出すユーベルコードが次の先制攻撃として選択された。のかもしれない。しかしそれは、3名の猟兵の、たった1名が全て引き受ける。月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)だ。
「1ドット掠める所からが始まりです!」
何体かの突撃や爪攻撃を回避しながら今、ユーベルコードを発動することでさらに回避率を上げていき相手を翻弄する。空中戦は彼女の得意とするところだ。足場など必要ない。空に飛びあがり、誘導弾で多くの龍のヘイトを集めておびき寄せる。第六感も優れ、見切りも残像も扱えば、龍たちは彼女をなかなか傷つけられない。
「本当にこざかしいものだな」
もはや龍たちだけに任せておけず、自らも赤き剣をもって咲凛へとびかかろうとドラゴンテイマーが動いた時、彼の背後から、真っ白な鎌による一撃が振り出され、それに気づいたドラゴンテイマーは後ろを振り返らずに剣でそれを受け止めた。
「――いやぁ、何度見てもおっかない光景だねぇ。ドラゴンテイマーさん」
「1人で俺の相手ができると?」
ドラゴンテイマーが白い鎌をはじき返して須藤・莉亜(メランコリッパー・f00277)をみる。【竜血摂取(ドラゴンズブラッド)】によって竜人へと姿を変貌させた莉亜は答える。
「あと1撃喰らったら倒れそうだから、いけると思うよ」
と。ドラゴンテイマーはその言葉に表情では反応しなかったが、次の瞬間に大量のドラゴンを放った。しかし、それらの殺気を第六感で感じ取った莉亜はそのマイペースな言葉を事実だと証明するように次々と回避していくのだ。
「さて、急がないとね」
メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)は策リンガ竜をおびき寄せてくれているうちに飛行式箒リントブルムにのって敵の初動のみ回避して花の隙間を縫い、敵の意識の外、視界の届かぬ龍に変わっていない花の下へ逃げ込み、システムフラワーズへのハッキングを仕掛ける。残った花を操り、今咲凛を追いかける龍や、莉亜に襲い掛かる龍を阻害するように花によって阻害したり、薙ぎ払うことで2人に隙を作る。
それだけではない。重奏強化術式【エコー】を使い、魔術を編む。
「停滞せしの雫よ、集え、降れ。汝は氷雨、汝は凍刃。魔女が望むは数多の牙なる蒼の剣……【空より降りたる静謐の魔剣(ステイシス・レイン)】……!」
花を使って多くの龍を誘導した先に、ドラゴンテイマーをも巻き込むように強化した大量の魔力の剣を降り注がせ、切り裂いていく。
「ふんっ!」
その混乱に乗じて更に転移してきた猟兵がいることを察知したドラゴンテイマーは、魔力の剣がかすり凍り付いた右腕でユーベルコードを放ち、再び大量の黒龍をそちらに放った。
「やっと気づいたか、わらわは異界の女武者・鍋島小百合子! 竜といえどお相手いたす!」
どさくさに紛れて転移し、目立たず忍び足を使うことでここまで飛び込んできた鍋島・小百合子(朱威の風舞・f04799)。彼女は黒龍の群れに対して、豪快に薙刀を振るい、残像を交えてその攻撃を回避する。彼女の揺ぎ無い勇気が、その突撃を可能にさせた。小百合子は龍すべてを対処すると、背後からまだこちらを狙おうとしているそれらを撃ち倒すべく【群制御動陣(イクサニノゾミシウツクシキハナバナノグンダン)】によって大量の女鉄砲兵を呼び出して銃でそれを対処させ、自分はそのまま薙刀を突き付けドラゴンテイマーに突っ込んだ。小百合子が突如現れドラゴンテイマーの意識をこちらに釘付けたことによって、莉亜にとっては大きな、それはもう大きな隙ができる。
「無意識って怖いねぇ」
驚く動きを見せられれば、そちらに気を取られるのは、本能ある者の必然。余裕をもって思いっきり力を溜めて振り上げた鎌は、ドラゴンテイマーの赤き剣と小百合子の薙刀がぶつかり合う瞬間に、ドラゴンテイマーの命を捉え、最後の一撃をその背中に浴びせた。
成功
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