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バトルオブフラワーズ⑫〜魔書を求めし者

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #ドラゴンテイマー

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「とうとう、ドン・フリーダムへの道を開くことができましたね。
 ですが、こちらへ来たということは……皆さんの望みはこちらですね。」
 居並ぶ猟兵達を見据え、笑顔の八咫は一枚の写真を取り出して見せる。
「ドラゴンテイマーと名乗る、この方を倒すことですね。
 ……ドン・フリーダムを倒せばこの戦争は終わりますが、それでもこの方を倒すことを望むんですね?」
 いつになく真剣な様子の八咫に、猟兵達は一人、また一人と覚悟を決めた目を向ける。
 そんな彼らに、ふふふと笑みを浮かべて、
「わかりました、それではこの方への道を開きましょう。
 その前に、彼についてわかっている範囲でお話しましょうか。」
 八咫の持つグリモアが輝きを増していく。
「まず、必ずこの方は皆さんより早く攻撃をしてくるでしょう。
 これは圧倒的な地力の差です……甘く見ていると、何もできずに彼の生み出す未知の竜に飲み込まれてしまいます。
 その未知の竜について、黒竜ダイウルゴスという以外、解ることはほとんどありません。
 必ず、その竜に対する方法を考えてくださいね?
 何度も言うようですが、無策で突っ込むと、攻撃の機会もなく飲み込まれてしまいますから。」
 グリモアの光が消えると、暗い闇に浮かぶシステム・フラワーズの花びらの一つに立つ、ドラゴンテイマーの姿。
 紫の煙に包まれた彼は、開いたゲートを見据えている……。
「私はこの場に送り届けることしかできません。
 ですが、皆さんなら勝てると信じています。
 必ず、生きて帰ってきてくださいね?」


ヨグ
 ヨグです、ドラゴンテイマー戦となります。
 ドラゴンテイマーは強敵なので、以下の特殊ルールが適用されます。
 必ず対応策を考え、その上で挑んでください。

====================
 敵は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
 この先制攻撃に対抗する方法をプレイングに書かず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、必ず先制攻撃で撃破され、ダメージを与えることもできません。
====================
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第1章 ボス戦 『ドラゴンテイマー』

POW   :    クリムゾンキャリバー
【赤き剣の右腕】が命中した対象に対し、高威力高命中の【黒竜ダイウルゴスの群れ】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    ギガンティックダイウルゴス
レベル×1体の、【逆鱗】に1と刻印された戦闘用【大型ダイウルゴス】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    文明侵略(フロンティア・ライン)
自身からレベルm半径内の無機物を【黒竜ダイウルゴスの群れ】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。

イラスト:ハルヨリ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ロベリア・エカルラート
傍観者気取りを放置しても良いことはなさそうだしね
こっちを先に相手させてもらうよ

●対策
敵の初手が剣なら、私の武器の茨(フォースオーラ)で全身を覆って防御に徹するしか無いね
【だまし討ち】で精々ダメージを受けたように見せかけようか
その後の竜の群れは対処するよ

●戦闘
竜の群れに対して、生命力吸収と医術で応急処置しつつ迎撃
群れの一頭を集中狙い、大鋏ロメオジュリエッタと茨をつかって攻撃

【傷口をえぐる】【恐怖をあたえる】で、敵の群れ全体に私に対する恐怖や怒りを抱かせてユーベルコード発動

相手からの負の感情が大きいほど、私の茨は力を増すよ
巨大化した茨で本体ごと竜の群れを薙ぎ払う

さあ……精々怖がってね?



「傍観者気取りを放置しても、良いことはなさそうだしね。」
 派手な衣装に茨を纏わせて降り立った、ロベリア・エカルラート(花言葉は悪意・f00692)。
 目の前でゲートから出てきたにもかかわらず、ドラゴンテイマーは動く様子を見せなかった。
「おや、あの剣で斬りかかってくると聞いたのに。」
「ふん、猟兵か。」
 声がすぐ近くで聞こえた……前にいたはずのドラゴンテイマーの姿がない。
「しまっ……ぐ、あああ!」
 横薙ぎに振るわれる赤黒い剣。
 ロベリアの纏う茨を引き裂き、散らせる。

「ほう、避けるか。なかなか筋がいい。」
「……ちっ、お見通しか!」
 傷を負ったように見せかけるつもりだったが、腕と同化した剣の感触をごまかすには至らなかったようだ。
 距離をとりながら大鋏を構えるロベリアに向け、ドラゴンテイマーは剣を向けて言い放つ。
「印はついた。行け!」
 ぐるぉおお!
 雄たけびと共に、黒い津波……ダイウルゴスの群れが襲い掛かる。
「噂には聞いてたけど、」
 先頭の一体を大鋏、ロメオジュリエッタで突き刺しつつ、後のものを茨で逸らす。
 決して開かぬ大鋏に絡まる茨が黒い血を吸い、ロベリアの体を覆う茨が成長を遂げる。
「大したことはないね!」
 挑発を兼ねた言葉に、ダイウルゴスの群れが怒りに牙をむく。
 ドクン!
 心臓が脈打つように、茨がさらに伸びる。
「この茨の花言葉を教えてあげよう。」
 芝居がかった動きで一礼し、自身の体より大きく成長を遂げた茨を構えるロベリアへ、一斉に突進するダイウルゴス。
「……悪意、さ!」
 言葉と共に、群れを茨で薙ぎ払うロベリア。
 ダイウルゴスの群れは茨に囚われ、黒血を吸い上げられた。

 ……鉄を叩くような音に振り返ると、ドラゴンテイマーが剣を手で叩いている。
「素晴らしい、全てを飲み込むとは。」
 どうやら拍手のつもりのようだ。
「……嫌味のつもり?」
「君らの力を侮っていたようだ、ということだ。さて……」
 言葉と共に、視界から消える。
「またか!」
「そう、まただ。」
 周囲を全て茨で貫くロベリアに、ドラゴンテイマーはただ一点を斬り割いた。
 ……茨の根本、ロベリアとをつなぐ一点を。
「この!」
 茨とをつなぐ感覚が途切れる瞬間、ドラゴンテイマーの触れる感触を頼りに突き出した大鋏は、確かに肉を貫いた。
 だが、首筋にちりっと寒気が走る。
 身を投げ出すように躱すと、ロベリアの首のあった場所を赤黒い剣が薙ぐのを見た。
「ふむ、避けるか。」
 転がるように走り去るロベリアを見ながら、ドラゴンテイマーは呟く。
「次に備えるとするか。」
 左腕から血が流れている。
 しかしそれは、紫の煙に覆われると、すぐに止まった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ナミル・タグイール
どらごんていまー…?ドラゴン…?なんでA&Wじゃなくてキマフュにいるんデスにゃ?
よくわからないけど悪いやつってのだけ聞いたにゃ!倒すにゃー!

呪いの金ぴかベッドを盾みたいに装備してくにゃ!
先制攻撃はベッドだけで受けるように頑張るにゃ!【野生の勘】
ベッドに竜が群がってきたら床に置いてユベコ発動
ベッドから出るすやすやパワー【呪詛】で竜を眠らせるにゃ。
気持ちよくすやすやにゃ!
ボスも範囲内にいれば効果与えれるしベッドの近くで戦いたいにゃ。

後はもう右腕食らってもいい覚悟で突撃しちゃうにゃ!
1:1のパワー勝負デスにゃー!どっちが大ダメージ与えるか勝負にゃ
【捨て身の一撃】で腕狙って呪いの斧をザックリにゃ!



「どらごんていまー? なんでアックス&ウィザーズじゃなくて、ここにいるんデスにゃ?」
 なぜか金ぴかのベッドを持ちながら現れたのは、ナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)。
 呪いのこもった装飾品をじゃらつかせた猫、という雰囲気だ。
「よくわからないけど、悪いやつってのだけ聞いたにゃ! 倒すにゃー!」
「変わった者が現れたものだ。」
「ニャ!?」
 またもすぐ横から聞こえるドラゴンテイマーの声に、勘を頼りにベッドを構えるナミル。
 ガギン! と激しい音と共に受け止めた。
「……助かったにゃ。」
「勘だけで受け止めるとは、な。だが……」
 指を鳴らすと、黒竜ダイウルゴスの群れがナミルへ向かう。
「これは受けられまい?」

 ドン! とベッドを倒し、そこへ飛び込むナミル。
「すやすやにゃ~。」
「……正気かね?」
 敵の前、しかも黒竜の群れを前に寝るという、あまりと言えばあまりの行動に、ドラゴンテイマーも困惑している。
 しかし、ナミルを飲み込むかと思われたダイウルゴスの動きがおかしい。
「気持ちよく、すやすやにゃ!」
 ナミルを避けるように、床に自ら体を叩きつけるダイウルゴス達。
 ……よく見ると、床にぶつかったモノは寝ているようだった。
「ふっふっふ……これこそ、呪いのベッドの効果にゃ!」
「なるほど……なかなか考えたものだ。」
「にゃ!?」
 いつの間にか、すぐ横に立っているドラゴンテイマーの振り下ろした剣を、転がって避けるナミル。
 転げ落ちたと見るや、ベッドの裏から呪いの斧をひっつかみ、ドラゴンテイマーへ斬りかかる。
「力勝負デスにゃ!」
「よかろう!」
 剣と斧、取り回しで言えば剣の方に軍配が上がるだろう。
 しかし、腕と一体化した剣に対し、両手で構えて重さで叩ききろうとする斧と比べたなら……?
「ぐ……!」
「腕とったにゃ!」
 ドラゴンテイマーの腕にざっくりと食い込む、呪いの斧。
 横薙ぎに払われる剣から身をかわし、ナミルはその場を離れる。
「後は任せるにゃ!」
 残されたドラゴンテイマーは、突き刺さった斧を引き抜きながら嗤う。
「く、くくく……なかなか、猟兵とやらは筋がいいな。さぁ、次だ! 私に力を見せろ!」

成功 🔵​🔵​🔴​

御形・菘
黒幕っぽい雰囲気、実にカッコ良いのう
だが妾との外見キャラ被りは見逃せん!
上下関係をはっきりさせてやろう!

先制突撃は腹を括って全力防御
両腕で頭、首、心臓など急所と、移動の要の尻尾を守り切れば十分!

さあスクリーン! カモン!
戦場一面にバラバラに、スクリーンをありったけ呼び出すぞ
はーっはっはっは! 元気かのう皆の衆!
妾は黒幕ムーヴかましたイケオジとバトル中よ
此度は、皆には応援以外に敵の攪乱も頼みたい
スクリーンで司令塔と竜の視界を、大声や適当勝手指示で聴覚を乱すのだ!

スクリーン群の陰に隠れつつ、大胆に接近
左腕と尻尾の渾身の攻撃をブチ込む!
怪我など気にならんよ、妾はこの声援に満ちた場で無敵であるからな!


ディスターブ・オフィディアン
◆第一人格で行動
◆先制攻撃への対策
先制で竜の群れを呼ばれるのは目に見えている
属性攻撃の魔法で牽制しながら、敵を盾にして同士討ちを狙おう
同士討ちや合体で敵の数が減ったら、あるいはこちらがもたないとなれば、ドラゴンテイマーへも質問と共に属性攻撃を放っていく
その攻撃に慣れて、こちらの火力を侮ったところで、本命のUC【叡智の灯】を叩き込んでやろう。騙し討ちだな

フェイントも含め問いかけは、このあたりか。
「貴様に役目を与えたのは、何者だ?」
「なぜドラゴンが貴様に従う?」
「グリモアを求める理由はなんだ?」
答えるのは簡単なはず、万一答えが手に入ればもうけもの、答えなければ――丸焼けだ



「黒幕っぽい雰囲気、実にカッコ良いのう。」
 ドラゴンテイマーへ視線を向けつつ蛇の下半身をうねらせ、御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は呟く。
「だが妾との外見キャラ被りは見逃せん! 上下関係をはっきりさせてやろう!」
 邪神系配信者、そんな彼女の姿はキマイラフューチャー中に放映され、長く愛されているのだった。
「いつもは一人での配信じゃが、今日はゲストもおるぞ!」
「……いや、オレはこういうのはあまり得意ではないんだが。」
 自分にカメラが向くと思ってなかったディスターブ・オフィディアン(真実を 暴く/葬る モノ・f00053)は、その黒いローブで視線を伏せつつ御形と並ぶ。
 そのままでも、邪神とその信徒という感じに見えないこともない。
「まぁいい、それではドラゴン退治といくか。」
「うむ!」

「……話は終わったかね?」
 猟兵達に襲ってくる様子が見えず、律儀に待っていたドラゴンテイマー。
「おう! 待たせて悪いのう!」
「そうか、では始めよう。」
 言うなり右腕の剣で床を叩く。
 御形の足元が突然崩れ、ダイウルゴスの群れと化した。
「え……? あ、ちょ、ちょっと待つのじゃ!」
 足元から上がる竜の口。
「十分待った。」
「い、いやそうじゃが……ぐ! この!」
 竜の群れに噛み付かれ持ち上げられ、床に叩き落とされる。
「大丈夫か?」
「な、なんとか、な。」
 急いで駆け寄るディスターブに、親指を立ててアピールする御形。
 まるでぼろ雑巾のような有様だが、辛うじて急所は守れている。
「次は君だ。」
 先ほどのダイウルゴスを纏め、巨大な個体の群れと化したドラゴンテイマー。
「く、やるしかないか……!」
 迫りくるダイウルゴスの動きを見て、ディスターブは先頭の1体の口を逃れながら炎を放つ。
 ぶつけられた竜が口を開けて襲ってくるが、素早くほかの個体の影に入り同士討ちを狙う。
 が、いかんせん数が多い。
 炎を目隠しに跳び、次の個体全力の炎をぶつけようとディスターブが精神を集中した時。
 ……辺りに複数の人の悲鳴がこだました。

「元気かのう皆の衆……妾のこの様な姿に、落胆したであろう?」
 カメラが止まったかと思えば、ぼろぼろの姿で映る御形……その様子を見ている視聴者の反応が、巨大なスクリーンに浮かんでいた。
「しかし、だ。妾の仲間が、今も戦っておる。……お主らには、敵の撹乱と声援を、頼みたいのだ。」
 その声に、スクリーンからは同意と応援の言葉が響く。
「ふふ、良い返事だ。……頼むぞ!」
 複数のスクリーンをダイウルゴスの群れとの間に浮かべる御形。
「よし、使わせてもらうぞ!」
 ディスターブもその陰に隠れ、攻撃に専念することができる。
 竜は瞬く間に数を減らし、後にはドラゴンテイマーだけが残った。

「なるほど、この世界の技術か。」
「ああ、そうだ。」
 鬼火を浮かべながら、ドラゴンテイマーと対峙するディスターブ。
「もっとも、貴様には目隠しにもなりはしないか。」
 ディスターブの放つ炎を右腕の剣で斬り払い、
「ふ、私の生み出した竜を葬っておいて、それを言うか。」
 問いかけは軽く流される。
「そうだ、それだ。『なぜドラゴンが貴様に従う?』」
 ディスターブは、本命の質問を織り交ぜる。
 答えるなら儲けもの、答えねば……。
「君に、答える必要があるとは思えんな!」
 丸焼けだ。
 斬りかかろうと向かってきたドラゴンテイマーを、鬼火が取り囲み、燃やす。
「ぐ、これが目的か!」
「ああ、そうだ!」
 その隙をつき、緒形の左ストレートがドラゴンテイマーを撃つ。
 強靭な尻尾で生み出される力に、ドラゴンテイマーが吹き飛んだ。
「君は、先ほどまで!」
「……倒れておったわ。しかしな、」
 複数のスクリーンから流れる声援をバックに言い放つ。
「怪我など気にならんよ、妾はこの声援に満ちた場で無敵であるからな!」
 高らかな宣言に、歓声が上がる。

「……しかし分が悪い、一旦引くぞ。」
「うむ、妾の一撃で倒せればよかったのだがな。……それでは皆の者! 次の配信で会おうぞ!」
 ディスターブの炎、そして緒形の生み出すスクリーンを目くらましに、その場を離れる。
「……無力なものの声も味方につけるか。」
 クックック……面白い。
 一人笑うドラゴンテイマーだけが、場に残された。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

才堂・紅葉
【蛇姫】
「特別報酬とは言え、きっつい相手ね」

【蒸気王(アイテム)】の肩に乗り【操縦】。操縦席に相棒を乗せる。
初撃を敢えて装甲で受け止め、竜使いを抱き潰しに行く。【見切り】
勿論、追撃の【竜の群れ】に機体が飲まれるがそれも狙いだ。
「任せたわよ、相棒!」
髪の毛を解いてUCを発動し、大炎蛇となった相棒の背に身を潜める。
動けば自分も的になるので耐える時間だ。
【気合、火炎耐性、迷彩】

気の遠くなる炎熱の中、竜使いの隙を待ち。
密かに忍び寄り、超重力の拳で相棒へと吹き飛ばそう。
【野生の勘、忍び足、吹き飛ばし】

「こっちよ“忌み蛇”!!」

内心で謝罪しつつ、理性を失ってなお響く忌み名で、彼に最後の怒りの火を点ける。


バルディート・ラーガ
【蛇姫】
作戦は分かりやした……ヒヒ、こりゃドデカイ賭けだなア。

と、紅葉嬢有する【蒸気王】の操縦席に座って嘯き。
操縦は外の紅葉嬢任せ。外から器用に動かして下すっておりやす。
ともあれ、先制攻撃はこの硬い装甲が受けてくれる手筈。

剣戟の衝撃が伝わったら、それが合図。
操縦席から飛び出すや否やUC【九つ頭の貪欲者】を発動、竜どもを迎撃する真っ向勝負です。
超火力と超耐久でそう崩れるこたア無くとも、あっしの制御は一切不能。

お嬢には予め【羽織りマント(アイテム)】を渡しておきやす。
せめてもの「火炎耐性、迷彩」で、竜と俺自身から身を守れるよに祈りつつ。

あとはコマ切れの意識の奥底で、ヤな響きの方へと首を向けるのみ。



「作戦は分かりやした……ヒヒ、こりゃドデカイ賭けだなア。」
「……任せたわよ。」
「ヒヒ、お嬢もご無事でいてくだせエ。」
 才堂・紅葉(お嬢・f08859)の蒸気ゴーレムに押し込まれた、バルディート・ラーガ(影を這いずる蛇・f06338)。
 その口を閉じ、ゴーレムの肩に乗る才堂。
 そのまま外から操りつつ、バルディートから渡されたマントで身を隠す。

「ほう、今度はゴーレムか。」
『ヒヒ、そうでやす。』
 地響きをたてながら迫るゴーレムを見上げるドラゴンテイマー。
『抱き潰してやりやしょう!』
「……できると思うか?」
 腕を伸ばしてくるゴーレムに対し、その場を動かずに右腕の剣で腕を斬り払う。
『そりゃあもちろん……。』
 言うが早いか、操縦席の扉を開けて飛び出すバルディート。
「できるたぁ思っておりやせん!」
「飲み込め、ダイウルゴス。」
 黒い竜の群れを差し向けるドラゴンテイマー。
 しかし、宙を舞う間にバルディートの体が黒く、大きく変わっていく。
「シュウルルル……。」
「……ほう。」
 見る間に、9つの首を持つ巨大な黒蛇へ変わったバルディート。
「シ、ショウメンカラ……イキ、ヤス!」
 その口から炎を放ち、黒竜を焼き、呑み込む。
 動くものを見境なく襲いながら、途切れ途切れの意識で考えるのは、相棒の才堂のこと。
(……お嬢、あとは頼みやしたぜ。)

(今は耐えるしかないわね。)
 才堂はバルディートの背中に張り付いていた。
 渡されたマントのおかげで防げているが、外は炎熱地獄だ。
(さて、後は隙を見せてくれれば……。)
 黒竜の群れは大体落とせたが、ドラゴンテイマーには手傷を与えられていない。
 才堂の手の甲で、ハイペリアの紋章が輝きを増す。
 その時、ドラゴンテイマーの動きが止まり、バルディートを見上げるようにしていた。

「フウ……シュウルルウ……。」
「君は、まだ戦うかね?」
 バルディートの口が迫るが、それを躱し剣で斬り捨てるドラゴンテイマー。
 首の一つが斬り落とされたが、まだだと言いたげに鎌首をもたげる。
「……では、そうさせてもらう!」
「いいえ、ここで終わりよ!」
「何!?」
 瞬時に後ろに迫った才堂の拳が捉える。
 蒼く輝く紋章、その力に打ち上げられるドラゴンテイマー。
「こっちよ“忌み蛇”!!」
「ぐ、しま」
「ガアアアア……!」
 最後の力を振り絞るように、黒蛇の口から炎が吐かれる。
 ドラゴンテイマーは炎に呑まれて吹き飛んでいくが、同時に巨大な黒蛇はバルディートの姿に戻る。
 その体を抱え上げ、場を離れる才堂。
「へへ……やりやしたか?」
「喋らないで。……よくやったわ、相棒。」
「……へへ。」

「ぐ……なかなか堪えるな。」
 身体を焦がす炎の消えた中、ドラゴンテイマーの視界に猟兵の姿はない。
「これほどとは、な。」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

テリブル・カトラリー
この戦争が終わっても、戦いは続く
不安の芽は出来うる限り、摘み取ろう

先制攻撃に対し、
自身を空へ吹き飛ばし、残像を伴う速度で飛行、距離を取る
当然敵も追ってくるだろうが、
ライフルの貫通弾(鎧無視攻撃)で鱗を喰い破り
頭部あるいは翼を狙って銃撃、飛行能力を奪う

隙を見て【生存戦闘】発動、バイクへ騎乗し、私も地面に降りる
空中戦時に得た情報と未来予測機能で敵の動きを見切り、滑走
竜達を光の剣で斬りながら、主であるドラゴンテイマーへ迫り一撃
避ける、あるいは防がれる事は想定内だ

ステルスコートの迷彩で隠しておいたスタンロッドを早業で投擲、
感電による属性攻撃でひるんだ所に
弾丸、プラズマ弾、ミサイルの一斉発射をみまおう


チャド・アランデル
【心情】
こいつを逃したら、後々不味い気がするよねー。
今回の異変も元凶はこの人みたいだし、痛い目見てもらわないとねー。

【戦闘】
【チャドの薬瓶】を薬として使用、口に含み振り掛けながら【生命力吸収】
【チャドの結界石】を範囲を自分に指定して発動【身代わりの木】でダメージを【かばう】という防御策。
ダイウルゴスの攻撃を【野生の勘】で【見切り】【激痛耐性】で耐えながら【逃げ足】を生かし時には【武器受け】したり【敵を盾にする】事により回避に専念。

機を見てマーキングしたダガーをドラゴンテイマー付近へ【クイックドロウ】で【槍投げ】の要領で【投擲】、ドラゴンテイマーへ選択UCと【毒使い】による【暗殺】を仕掛ける。



「この戦争が終わっても、戦いは続く。」
 耐爆装備で身を包み、髑髏のようなマスクをつけながらテリブル・カトラリー(女人型ウォーマシン・f04808)はつぶやく。
「不安の芽は出来うる限り、摘み取ろう。」
「うん、あいつを逃したら、後々不味い気がするよねー。」
 きゅぽん! と自身で調合した薬の蓋を開け、漬けてあった毒針を取り出しながら返す、チャド・アランデル(キマイラのシーフ・f12935)。
「今回の異変も元凶はこの人みたいだし、痛い目見てもらわないとねー。」
「だな……よし、行くぞ。」
「おー!」

「来たか、猟兵。」
 黒竜ダイウルゴスの群れを出し、待ち構えていたドラゴンテイマー。
 しかし、その姿は所々焼け焦げ、傷が増えているのが見て取れる。
「男前になってるねー。」
「ふん、君らの仲間はよくやっている。しかし、」
 剣を振り上げると、黒竜の群れが襲い掛かってきた。
「君らも同じかね?」
「試してみるといい。」
 ドン! と破裂音が響く。
 その爆発はテリブルを吹き飛ばし、空へ舞いあげた。
「あ、ちょっとー?!」
 残像が見えるほどの速度で跳び上がったテリブルへ向かう黒竜の群れ、その残りがチャドへ向かってくる。
「ぎゃああー!」
 派手に悲鳴を上げながら、黒竜の群れに飲み込まれる。

「……大丈夫だと言っていた、が。」
 跳びながらライフルの貫通弾で撃ち落し、追ってくる黒竜の数を確実に減らしていくテリブル。
「今は信じるしかないか。」
 バイクを取り出して騎乗、そのまま足場に降り立った。
 ブレードライフルから高熱の光の剣を生み出し、黒竜の群れへ向かう。
「さぁ、弔い合戦だ。」

「いやー、まだ死んでないんだけどねー。」
 黒竜の群れから離れた場所に立つチャド。
 最初に飲み込まれた場所には、身代わりにした木がボロボロになって落ちていた。
「一人で戦わせるわけにはいかないよねー。」
「うむ、そうだな。」
 背後に気配を感じ、振り返る前にナイフを投げながら身を躱す。
 チャドの立っていた場所を薙ぐ、赤黒い剣。
「ふん、さけるか。」
「……だって、斬られたら痛いじゃん。」
 前に転がるように避けたはずのチャドの声が、ドラゴンテイマーのすぐ後ろから聞こえた。
「何!?」
「背中ががら空きだよ!」
 投げナイフを媒体に移動していたチャドは、そのまま毒針を撃ちつける。
「く……!」
「……生きていたようで何よりだ。」
 バイクで近付いたテリブルから投げつけられるスタンロッド。
 同時に、チャドの投げたナイフを受け取るテリブル。
「貴様ら……!」
「さて、じゃあ遠慮なくいくぞ!」
 ドラゴンテイマーの体はスタンロッドの痺れでまともに動かない。
 バイクに搭載している武装を一斉に放つテリブルと、ドラゴンテイマーの体を押さえつけるチャド。
 弾丸、プラズマ弾、ミサイル……着弾の爆風を背に、撤退していく。
「……まったくー、僕もいるのわかっててやってるよねー?」
「ああ、チャドが逃げられるは知っていたからな。」
 テリブルの後ろに座り、転移の媒介となるナイフを返してもらうチャド。
 そのまま走り去る彼らを、ドラゴンテイマーは追うこともできずに見送った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ニィ・ハンブルビー
ボクらよりも圧倒的に強くて、目的も不明な謎の敵…
だからって、見逃すわけにはいかない!

てことでまずは有無を言わさず全力【ダッシュ】!
ナノマシンアーマーとビームシールドを起動しつつ!
敵に背を向けて!逃げる!…カッコ悪いけど作戦なんだよ!
危ない攻撃は【ジャンプ】したりウェポンエンジンで自分を【吹き飛ばし】て回避!
そのまま逃げて、黒竜の群れを敵から引きはがす!

程よいところで【虚像と本質の魔法】発動!
小さい見えない裸で音も立ちにくいボクを大量召喚だ!
そのまま敵の上下左右前後あらゆる方向を取り囲んで!
見えないボクに【怪力】でぶん殴らせる!

…3人くらいはそばに残って、時間稼ぎを手伝って欲しいかも!


ニコラ・クローディア
無策の者であれば先んじて落とす、なるほど、今のオレサマより数段強いな
だが、強いだけでしかない――暴君とは強者のみならず、その暴威を以て君臨するものを指す
たかがトカゲを操る程度で満足する貴様に、それを教授して差し上げよう

先制攻撃はオーラ防御、激痛耐性で被弾前提の食いしばり、根性論で耐え抜いてやろう
「オレサマを倒したければ、トカゲなんぞに頼らず貴様自らが打って出るべきだったんだよ、トカゲ使い」
そして祖龍顕現を起動
食らった攻撃に比例して戦闘力増加と再生力を得る――つまり、オレサマが根負けしねえ限り殴り続けられる
「真なる龍とは何たるか、暴君とはどのようなものか、学ぶとよい!」
アドリブ・連携歓迎



「ボクらよりも圧倒的に強くて、目的も不明な謎の敵……。」
 だいぶ黒焦げたドラゴンテイマーを見ながら、ニィ・ハンブルビー(怪力フェアリー・f04621)は呟く。
「だからって、見逃すわけにはいかない!」
「ふん、無策の者であれば先んじて落とす……か、なるほど。今のオレサマより数段強いな。」
 先に飛び出したニィを見送りながら、ニコラ・クローディア(龍師範・f00091)は自身のエネルギーを周囲に張る。
「だが、強いだけでしかない。」
 不敵に笑いながら、相手の出方を見ていた。

「く、おのれ!」
 ニィの姿を認めた途端、黒竜ダイウルゴスの群れを差し向けるドラゴンテイマー。
「余裕はなさそう、だけど!」
 武装を起動しながら、ニィは背を向けて逃げる。
「……何を企むか、猟兵!」
「ひぇ! 追ってきた!」
 すぐ後ろに迫ったドラゴンテイマーの刃。
 背中のロケットエンジンを吹かして何とか回避し、ニィはさらに逃げる。
 その先には、黒い鱗で覆われ、龍姫と化したニコラの姿があった。
「ごめん、任せる!」
 横をすり抜けたニィを追う黒竜を、ニコラは体で受け止めた。
「……暴君とは強者のみならず、その暴威を以て君臨するものを指す。」
 周囲に張ったバリアは破られ、黒竜がその体に噛り付く。
 しかし、ニコラは笑っていた。
「真なる龍とは何たるか、暴君とはどのようなものか、学ぶとよい。」
 噛り付かれた分、ニコラの纏う黒い龍の鱗が生み出され、傷が覆われる。
 祖となる龍の力を引き出したニコラ、その腕が黒竜の群れを薙ぎ……。
「オレサマを倒したければ、トカゲなんぞに頼らず貴様自らが打って出るべきだったんだよ……トカゲ使い!」
 一撃で、群れる黒竜を薙ぎ払った。
「ほう、身に受けるほど力を増すか!」
「たかがトカゲを操る程度で満足する、貴様に得られぬ力だ!」
 ドラゴンテイマーの右腕が振るわれるが、爪で受けるニコラ。
 力は互角、一旦距離をとろうと跳び退ろうとしたドラゴンテイマーだったが、
「ぐぅ!?」
「いっけー! 光の精霊たち!」
 背後に近づいていた、ニィの仲間の精霊たち。
 姿は見えないが、ニィと同じ姿をした精霊たちの拳が、ドラゴンテイマーを襲う。
「く、これは……!」
「仲間もいねえアンタが、オレサマたちに」
 距離を詰めたニコラの爪がドラゴンテイマーを切り裂き、さらに全身をニィの仲間の拳が襲う。
「ぐあぁ……貴様ら!」
「勝てるわけないんだよ!」
 炎を纏ったニィが飛び掛かり、燃える拳がドラゴンテイマーの頬を捉える。
 そのまま吹き飛んだドラゴンテイマーは、そのまま黒い灰となって崩れ落ちていった……。

「よーし、勝ったぞー!」
「おう、お疲れ。」
 喜んでるニィへ、祖龍の鱗を落としたニコラが労う。
「これで、復活しないんだよね?」
「……どうだろうな、しばらくは出てこないだろうが。」
 黒い灰と化したドラゴンテイマーを足で踏みつけて崩し、呟く。
「今日は勝ちだ、それは間違いない。」
「おー!」

 こうして、ドラゴンテイマーを倒した猟兵達は帰路につく。
 逃すことなく倒せた、そのことを胸に刻みながら。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月29日


挿絵イラスト