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カジノ王決定戦!

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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「カジノに行くよ!」
 イデア・ファンタジア(理想も空想も描き出す・f04404)は唐突にそう切り出したが、猟兵達の反応は薄い。ただ遊びに行くという訳でもないだろう、オブリビオンでも出たんじゃないのか。そう突っ込まれたイデアはう、と言葉に詰まると渋々説明を続ける。
「……うん、実はそうなの。キマイラフューチャーにある『ラッキーストライク』ってカジノでカジノ王決定戦が開かれるんだけど、その優勝者が怪人に襲われるみたい」
 大当たりとは縁起のいい名前だ。しかしカジノ王決定戦?耳慣れない言葉に首を傾げる猟兵達。
「要はお客さんを集めるためのイベントね。カジノ王と呼ぶのに一番ふさわしいのはどんな人なのか、みんなで決めよう。我こそはと思う人はぜひエントリーを!ってわけ」
 なるほど。と、ここまで聞いた時点で一部の猟兵は薄々察し始めたことだろう。グリモア猟兵の予知は多くの場合不完全であり、ただ行って倒してくれば良いとはいかないことも多いのだ。果たして続けられた言葉は予想通り。
「だけど、肝心の怪人がいつどこで襲ってくるかは分からなかったの。だからみんなにはカジノ王になってもらいます!」

 カジノ王になるとは、つまり優勝しろということか。だが何をすれば優勝になるのか?そもそも優勝しろと言われて優勝できるものなのか?当然の疑問にイデアは困ったように笑って答える。
「実はね、はっきりしたルールがあるわけじゃないの。その場にいる人達が『この人は優勝だ!』って思えばそれでオッケー。何人いたって誰も気にしないし、盛り上がりさえすれば負けたっていいのよ?」
 それでいいのかキマイラフューチャー。
「どんなゲームで勝負するかはみんなの好きにしてね。スロットやルーレット、トランプなんか以外にも、花札や丁半みたいな和物もあるから……え、なに?」
 賭け事は好きじゃない、と手を挙げた猟兵。あー、と額に手を当てるイデア。
「えーっとね、さっき言った通り優勝者ってほとんどその場のノリで決まるのよ。それでほら、私たち猟兵ってキマイラフューチャーだとすごい人気者じゃない?だから……サイン会とか開いたら、それで優勝できちゃうと思う……」
 それでいいのかキマイラフューチャー!?
「いいんだよねぇ。あ、一つ守って欲しい事があるんだけどね?イカサマはしないでね。猟兵のする事ならみんな全面的に受け入れてくれるだろうけど、彼ら自身は純粋に実力で挑むつもりだからね。勝負は対等な条件で!」
 そう締めくくってイデアは転送の準備を始めたのだった。

 ……待った、まだ大事な事を聞いていない。
「あれ、もう全部説明したと思ったけど、まだ何かあったっけ?」
 何かも何も軍資金はどうするのだ。カジノだというのならばチップを購入しなければならないだろう。
「ああ、それなら次のお給料に上乗せされるよ。後で請求書出しといてね」
 つまりひとまずは自腹ということである。なんということだ!


渡来あん
 初めましての人は初めまして、お久しぶりの人はお久しぶりです、渡来あんです。
 今回はカジノで遊びつつ怪人を倒すシナリオです。よろしくお願いしますね。

 特にプレイングで指定が無い限り優勝します。立ってるだけでも優勝します。
 オープニングにある通り、イカサマは第1章では採用できないのでご注意ください。

 皆様のプレイングをお待ちしています。
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第1章 冒険 『勝利の栄光を掴め!』

POW   :    情熱を燃やして優勝する

SPD   :    冷静な作戦で優勝する

WIZ   :    なんやかんやで優勝する

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

セルリア・ジークフォート
カジノなんてあるんだね?面白そう!

とりあえずルールは聞いたことのあるポーカー辺りで参加しようかな?
とりあえず最初の数戦辺りは相手の癖とかを【見切れ】ないかちょっと見てみよう
ズルじゃないかって?これはほら、技能だから(強弁)

見切れなかったら適当なタイミングで、見切れたら相手の手札が良さそうなタイミングでオールイン(全賭け)の勝負を仕掛けて盛り上げようか!

勝ち負け?知るか馬鹿!そんな事より盛り上がりだ!

「まさかほら、降りたりしないよね?
盛り上がるだろうからオールインしたのに、降りたりなんかされたら興醒めだよ」
「--さあ、賭け狂おう?」



その日、『ラッキーストライク』に激震が走った。カジノ王を決めるという一大イベント、そこへ突如多くの猟兵達がやってきたのだ。猟兵だ、猟兵が来た!客も従業員も大盛り上がり。もう猟兵がカジノ王でいいんじゃないか?始まる前からそんな思いを抱く者さえいる中、カジノ王決定戦は開幕する。

「――アタシはここでオールインだよ!」
 勝者がいれば敗者もいる。キマイラ達が悲喜交々の空気を作る中、それを破って威勢の良い声が上がる。セルリア・ジークフォート(響かせる旅音・f00830)、渾身の全賭けである。

 彼女が行っているのはポーカーだ。弱い役でもブラフで相手を降ろせば勝つことが出来る。ブラフか?当然、対戦相手はそう思った。しかしブラフにしては大袈裟すぎる、本当に強い役なのでは?いやしかし、こんなに早く揃うものなのか?いやいやしかし……思考の迷宮に囚われる対戦相手。果たしてセルリアの思惑とは。

(勝ち負け?知らないね、そんな事より盛り上がり!)
 勝算度外視!とにかく場を盛り上げようと、相手の癖を見抜く事を早々に諦め勝負に出たのだ。実際、彼女の手にあるのはスリーカードだ。下から三番目という役は、オールインするにはあまりにも頼りない。だがそんな事は彼女には関係ないのだ。
「まさかほら、降りたりしないよね?――さあ、賭け狂おう?」
 追い打ちをかける彼女の挑発にとうとう観念した相手がコールして、カードオープンの時が来る。観衆が息をのんで見守る中でセルリアのスリーカードが晒され、対する相手は……ツーペア!大勝負を仕掛け、見事勝利したセルリア!彼女こそカジノ王、優勝だ!

成功 🔵​🔵​🔴​

夜桜・雪風
カジノで遊んで勝てばいいんですね。
小さな勝負は楽しくありませんし、
ギリギリの勝負がしたいですね。
となると、ルーレットで勝負ですね。
ディーラー側とのかけひきが全てですし。

ここは戦場ですね。ならば【戦闘知識】と【第六感】フル回転です。
ディーラーに私の渾身の数字1点全額賭けで【恐怖を与える】ことにしましょう。

駆け引きに恐れを抱いた者がギャンブルでは敗者となるのです。
いえ、特によく意味はわかっていませんが
格好つけたいじゃないですか。

勝負に勝てたら何かはじめから勝てるのが分かっていた風の雰囲気を出しつつ、
「まだ私の領域には達していませんね」
とカジノが得意っぽい感じで場を盛り上げてみますね。

雰囲気勝負です



所変わってルーレット場。そこには一人のオラトリオの姿があった。
「小さな勝負より、ギリギリの勝負がしたいですね」
 夜桜・雪風(まったりデイズ・f00936)はそう零すと周囲を見回し、上限無しの台へと真っ直ぐ足を向ける。そしてそのままドンと、大量のチップを賭けに乗せた。対象となるのはただ一つの数字。一点賭け、ストレートアップである。ヒクリ、ディーラーの口が引きつる。

 実の所、一点賭け自体はそう珍しくはない。この店で長年働いてきた彼も、少額のものならば数えきれないほど目にしてきた。外して悔しがる客の姿もだ。だがこの女性は何かが違う。なんだそのチップの量は!?まさかオールインなのか!?
「駆け引きに恐れを抱いた者が、ギャンブルでは敗者となるのです」
 なんだか格好良い言葉に沸き上がる同卓の参加者達。ディーラーが震える手で球を投げ入れる。小気味良い音を立てて転がる運命の行きつく先は……あぁそんな!彼女が示した通りの場所ではないか!

「まだ私の領域には達していませんね」
 大当たりにも全く動じていない雪風の姿は、こうなる事が最初から分かっていたとしか思えない。誰が見ても歴戦の博徒である。ここに新たなカジノ王が誕生した!

成功 🔵​🔵​🔴​

鵜飼・章
【SPD】
立ってるだけで意味深なオーラを出すのなら得意だ
流浪のカジノ王になりきる

事前に【コミュ力】を使い通りすがりのキマイラ数名に協力を仰ぐ
黒いロングコートを靡かせ肩に鴉を乗せ意味深に登場
僕が指でコインを弾いたら震えながらこう言ってね
「あ、あれは…闇の賭博王ブラックレイヴン!」
そう…ブラックレイヴンが現れたカジノに明日はない
いつも勝ちすぎて潰してしまうから
嘘だけど
他適当に伝説を盛って貰う

基本無言
意味深な微笑みを浮かべ冷静にポーカーに興じる
何か強そうな態度を貫いて奇跡を引き寄せたい
勝てたらその辺にチップをばら撒いて去り大物感を演出
「僕は勝負を愉しみたいだけだ」

顔には出さないけど自腹は痛いよ
一応ね



黒のロングコートを靡かせて、ホールを厳かに進む影。右手でコインをキィンと弾けば誰かが震えて口にする。
「あ、あれは……闇の賭博王ブラックレイヴン!」
 ブラックレイヴン?疑問の声が上がれば、また別の誰かが答えていく。
「カジノをいくつも潰してきた奴さ!いつもやばいくらい大勝ちしちまうんだ!」
「この前潰された所のオーナー、全財産巻き上げられて家も失ったってよ……」
 うそぉ!?やべー!にわかに騒ぎ始めるキマイラ達。

 嘘である。その正体は鵜飼・章(シュレディンガーの鵺・f03255)。闇の賭博王というのは、章が手配したサクラ達による印象操作だ。ただでさえミステリアスな雰囲気を持つ彼が意味深な微笑みで大物を演じれば、それを見抜けというのも酷な話。肩には鴉まで乗っている。

 そんなブラックレイヴンがポーカーの席に着いたならば、気圧された者達は次々とサレンダーしていく。たちまち積み上がる勝利の証。このカジノも今日限りなのか。人々の心配を他所に、最早不要とばかりにチップをばら撒き席を立つ章。
「僕は勝負を愉しみたいだけだ」
 おぉ、なんとカリスマ溢れる姿!彼もまたカジノ王の一人だ!歓声を上げる観衆には、彼が何かを呟いたことなど気付けなかった。
 彼が何を思っていたか、鴉だけが知っている。

成功 🔵​🔵​🔴​

トリクシー・ストレンジ
カジノ!とっても賑やかで大好き♡
一旦自腹は若干痛いけど…折角だし楽しんじゃいましょーか♢

あんまりワタシみたいなマジシャンは歓迎されないトコだけど、今回はホントにタネも仕掛けも無しでいくよ☆

んーと…カードやコインは普段扱い慣れてるからスロットマシンで遊んじゃおっかなっ♤
でもただボタン押すだけじゃつまんないからちょいと【パフォーマンス】を♡
シルクハットから出したハトにボタンを押させたり、目隠しして投げたカードでボタンを押したりして観客の目を惹きつけちゃうよ♪

「ワーオ!ラッキー☆この子(マシン)ワタシが好きみたいね♡」
スロットマシンをいいこいいこ♡します



スロットマシン。レバーを引き、ボタンを三度押す。それだけで明暗分かれるこの遊戯場は、黙々とコインを投入し続けるキマイラ達で溢れ返っていた。だがその中にあっても輝きを失わない者もいる。派手な色のウサ耳と長い尻尾を揺らすキマイラの名を、トリクシー・ストレンジ(プリンセスワンダーバニー・f08391)という。普段はしがない芸人である彼女も、今この時ばかりは大スターだ。

「ぢゃぢゃ〜ん!タネも仕掛けもありませーん」
 シルクハットから次々に取り出した鳩達が、ぽっぽっぽー、くちばしで突けば当たりがでる。目隠しをしたトリクシーが離れた場所からトランプを当てれば、ラッキーセブン、大当たり!殺伐としたスロットコーナーに舞い降りた天使の奇跡に、がぜんやる気を出すキマイラ達。
「ワーオ!ラッキー!この子、ワタシが好きみたいねっ」
 スロットマシンをいいこ、いいこ。する彼女の姿に、俺もいいこいいこしてー!などという声さえ上がる。調子に乗り過ぎな気もするが、先程までの暗い雰囲気よりは良いだろう。

 ギャンブルとは、儲けるためだけに行う物ではない。カジノとは、楽しく遊ぶために存在するのだ。それを思い出させてくれたトリクシー、彼女にはカジノ王の座が相応しい!ありがとう、プリンセスワンダーバニー!

成功 🔵​🔵​🔴​

緋翠・華乃音
俺はあまり幸運には恵まれてないから……まあ、運の要素が必要無いゲームをさせて貰おうか。

そうして選ぶのは『ルーレット』
……運の要素が必要なゲームはやらないんじゃなかったのかって?
俺にとってルーレットは必勝のゲーム。運なんて一切必要無いさ。

使うのは「戦闘知識」「情報収集」「聞き耳」「覚悟」「第六感」など
そして何より必要な技能は「見切り」と「視力」
狙撃手(スナイパー)の動体視力と勘を甘く見ない方が良い。
ルーレットではボールが投げ入れられた後にチップを掛ける事が出来る。
ルーレットの回転速度やボールの速度が"読める"のなら、後はほんの少しだけ未来を演算すれば良い。
……ほら、何処に落ちるかなんて簡単だろ?



緋翠・華乃音(ambiguous・f03169)は回るルーレットをじっと観察していた。やがて幾度かのゲームを見送り確信した彼はついに動く。ホイールが勢いよく回りだし、球が投げ入れられる。賭け台へ次々とチップを置いていくキマイラ達を尻目に、彼が賭けたのはただ一つの数字。結果は……当たりだ。しかし、そこは多くの者達が本命としていた場所でもある。まぁそんな事もあるよね、周囲の反応としてはその程度で終わった。

 彼らの表情が驚きに変わったのは次のゲームでだ。再び一点賭けを行う華乃音、結果は……また当たり!そこが本命という点では前回と何ら変わらない、連続して当てた者だってそこそこ存在する。だが、そこだけに賭けた者は華乃音しかいないのだ。

 シフトベットという賭け方がある。球がどの辺りに落ちるか予測し、その周辺全てに賭ける方法だ。キマイラ達が行っていたのはこれにあたる。だが華乃音はその上をいった。球の投入位置と入射角、ホイールと球の速度、これらを瞬時に把握し完璧に計算してみせたのだ。
「スナイパーを甘く見ない方が良い。何処に落ちるかなんて簡単に読める」
 三度目も制してやれば、最早彼の力を疑う者はいない。何という技術、何という自信!彼こそは正にカジノ王!

成功 🔵​🔵​🔴​

百目鬼・明日多
僕、運自体は良い方じゃないんですよね。
でも『ゲーム』は得意ですよ?

僕が選ぶのは、古いスロットマシン。デジタル表示も無い物です。
椅子をレバーの前に置いて…身長が足りなかったら台とか借りれますかね?
レバーを両手で持って引くと、ユーベルコードで召喚した青年型アバターに
代わりにボタンを押して止めさせます。
さっきも言った通り運は無いですけど、目押しできるなら話は別です。
正確なタイミングでボタンを押していき、ドンドン稼いじゃいましょう。
問題があるとすれば…僕のお小遣いだと初期投資が少ないので
ちょっと時間が掛かる事ですかね?

…ところで稼いだ分って持ち帰れるんでしょうか?
今欲しいレトロゲームがあるんですけど…



カジノの一角、レトロゲームコーナー。完全なアナログ機器が集うこの場所は閑散としていた。キマイラ達にとっては派手な演出の電子機器の方が楽しめるのだろうが、あえてそこでの勝負を選んだのは百目鬼・明日多(一枚のメダル・f00172)。スロットマシンにコインを投入し、両手でレバーを……しまった、背が足りない!すかさず台を持ってくる青年は、明日多が召喚したアバターだ。恭しい仕草で台を差し出す様はまるで執事。そして明日多の意のままにボタンを押すのもまた、このアバターである。
「運は無いですけど、目押しできるなら話は別です」
 大当たり、大当たり、またまた大当たり!全てがアナログのこのマシンは、電子制御のものと違って確率が操作されることは無い。遊戯場で鍛えた彼にとって、目押しできるマシンはイージーモードなのだ。

 排出されるコインの音を聞きつけたキマイラ達が寄ってくる。今なお勝ち続ける子供の姿は、これなら自分だって、そう思わせるには十分だっただろう。そうして意気揚々と挑戦した彼らは、明日多のいる高みを身をもって知る羽目になるのだ。人々は彼を称えてこう叫ぶ。カジノ王!……と。
「……稼いだ分って持ち帰れるんでしょうか?」
 駄目です。『ラッキーストライク』は全年齢対象の健全なカジノである。

 カジノ王決定戦、終了!優勝者は……猟兵達だ!始まる前から分かっていた結果だが、不満に思う者は誰もいない。
「ちょーっと待ったぁ!真のカジノ王はこの私だぁ!」
 空気を読まずに声を上げたのは……怪人だ!怪人がやって来た!今更何の用だ!
「猟兵共よ、ギャンブル勝負を申し込むぞ!私のイカサマ……げふんげふん、絶技の前にひれ伏すがいい!」
 今イカサマと言ったか。猟兵達はグリモアベースで告げられた言葉を思い出す。勝負は対等な条件で!そうかそうか、なるほどなるほど。……これよりイカサマを解禁する!カジノ王決定戦、第二幕だ!

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『イカサマカジノバトル!』

POW   :    ルーレットを力づくで止めたり、カードを握りつぶしてのイカサマ。

SPD   :    超高速でのカードのすり替えなどのイカサマ。

WIZ   :    相手のイカサマを見破ったり、カードのカウンティング。

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

緋翠・華乃音
……そもそもカジノでイカサマをやるってのは、運の強さや勝負強さとはまた別種の強さが必要になるものだ。こいつは本当にそれを分かってるのか……?

勝負は申し込まれた側が決めて良いものだろう?
だったら俺はブラックジャックで勝負を受けてやろう。
俺が仕組むイカサマは単純明快、難しい技能なんて何も必要無い。
ベーシックストラテジーを基礎にカードカウンティングを行うだけだ。
もっと高度なイカサマも出来るには出来るが"相手のイカサマを見破り"つつ俺もイカサマを行うならこれが一番だ。
頭の片隅で簡単な計算を行いながら、相手の視線や手元に注意を払い、不正を暴かせて貰う。……難易度的にはさっきのルーレットと大差無いな。



「勝負は申し込まれた側が決めて良いものだろう?」
 怪人と共にブラックジャックの席に着いたのは緋翠・華乃音(ambiguous・f03169)。ディーラーから両者へカードが配られ始めると、彼我の得点差は徐々に開いていく。
「ぐぐぐ……おかしいだろう!貴様イカサマしてるんじゃないのか!?」
「そちらの基礎戦略がなっていないだけだ」
ベットする金額を時に増やし、時に減らし、淡々と、しかし着実に勝ちを重ねていく華乃音。卓を取り囲むキマイラ達も不自然な様は見つけられない。

 やがて大勢が決したと思われた頃。
「さっきからこっちを見おって、さてはカウンティングだな!?ディーラー、次からはデッキを取り換えろ!」
 苦し紛れの怪人の主張は、実は正解である。普通なら苦しい立場に追い込まれたかもしれないが、華乃音は動じない。カウンティングなど彼が可能なイカサマの中では容易な方であるし、それに何より。
「構わないが、次は無い。見つけたぞ……鎧の内側に隠したカードとすり替えたな」
 ボディチェックの結果、正にその通り!そうか、彼が相手を見ていたのはイカサマを見破るためだったのか!キマイラ達の頭の中には、華乃音のイカサマ疑惑など既に無い。カウンティングしつつ不正を暴く、一石二鳥の作戦勝ちである。

成功 🔵​🔵​🔴​

ラウル・シトロン
僕、カジノに来たのは初めてなんだ。
ポーカーやブラックジャックは家族と遊んだことあるけど、お金がかかるとなると尻込みしちゃうね。
でも、皆がやっているのを見ていると、なんだかやりたくなってきちゃった。
えっ、イカサマ?
カジノのことなんてロクに知らないのに出来るかなー……。

とりあえず、ルーレットをするよ。
ボールが何処に行くのか当てればいいんだよね?
イカサマはボールを追跡して、負けそうになったら全力魔法で勝つまで浮かそうと思う。
そのままボールを操って勝てばいいと思うかもしれないけど、意外とそういう魔法のコントロールは難しいんだ。
終わったら、逃げ足でその場から離れるよ。



「実は僕、カジノに来たのは初めてなんだ。尻込みしてたんだけど、皆を見てると何だかやりたくなってきちゃってね」
 穏やかな声でそう告白したのはラウル・シトロン(人狼のひよっこ探索者・f07543)。初心者が私に勝とうというのか、共にルーレットに挑む怪人は余裕綽々、だがしかし。

「ボールが何処に行くのか当てればいいんだよね?数字は難しそうだし黒に賭けるよ」
 ラウルの賭けはことごとく当たり!黒が連続して四度、五度、六度。業を煮やした怪人も黒に賭ければ、じゃあ僕が赤にするよ、今度は赤のラッシュとなる。凄まじいビギナーズラックにキマイラ達は大興奮!
 よっ、カジノ王!運も実力のうちと、ラウルにカジノ王の称号が授けられる。カジノ王決定戦もう終わってるよ、などと突っ込む者はいない。なぜならキマイラフューチャーだからだ!

(何だか申し訳ないなー……でも勝つには必要だし……)
 憂いのラウル。キマイラ達には悪いが、ビギナーズラックの正体はイカサマである。ウィザードの才能でもって球の動きを操作していたのだ。細かな制御は苦手でも、二分の一を引くまで仕切り直せば何とでもなるのである。

 怪人が気を取り直した時には、いつの間にか彼の姿は消えていた。運は偽物でも、引き際の良さは本物である。

成功 🔵​🔵​🔴​

鵜飼・章
【SPD】
昔の話だ
僕の父は博打でイカサマにかけられ全財産を失った
借金で一家は離散し皆行方知れず
…その日以来ブラックレイヴンはイカサマを憎んでいるんだ(物憂げな顔)(大嘘)

きみが父の敵かな
一方的に因縁をつけポーカーで勝負
【コミュ力】を使い引き続きサクラに協力してもらう
怪人のイカサマに四方から目を光らせて貰い、不振な動きがあれば合図を出すよう頼む

合図があれば自前のトランプを【投擲】し威嚇
目立つ動きで怪人や観客の気をそらし
その隙に【早業】で敵の手札を全てすり換える
さあ、ベットだ。どうかした?
不思議だね、何回やっても無駄さ

手品の要領で敵のイカサマを封じごく普通に勝つ
ブ(略)はイカサマはしない主義なんだ



「僕の父は博打でイカサマに嵌められた。全財産を失って一家離散……それ以来、イカサマを憎まなかった日は無い」
 ポーカーの役が配られる間、遠い目で静かに語るブラックレイヴンこと鵜飼・章(シュレディンガーの鵺・f03255)。きみが父の敵かな、そう問いかける彼はイカサマに対する警戒心は人一倍強いらしい。

 レイズと共に怪人が性懲りもなくカードのすり替え――この場で怪人に出来るのはそれ位だが――を行おうとした瞬間、章の手からカードという名の指摘が鋭く飛ぶ。
「僕の前でイカサマとは……命がいらない様だ」
 そのまま立ち上がり怪人に寄る章。机を荒々しく叩きながら顔を近づけられれば怪人もたじろぐしかない。素直に非を認め再開となったのだが。

「お、おい、私の手札が変わってるぞ!?貴様の仕業だな!?」
「それは不思議だね。けど僕は何もしていない。誰か僕がすり替えたのを見たかな?」
いいや見てない。俺も俺も。ブラックレイヴンはイカサマはしない主義だって知らないのか?口々にそんな言葉が返ってくる。嘘だ!叫ぶ怪人に味方する者は誰もいない。

 嘘である。周囲を取り囲むキマイラ達は全てサクラだし、一家離散だとかイカサマはしない主義だとか、そんな物は全部出まかせ。何せ後者は章も初耳だ。
 堂々と嵌められた怪人が全財産を失うのは、このわずか後のことである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

百目鬼・明日多
今回はポーカーで。先にも言った通り、運は然程ではないので
確率論による思考で勝負します。
基本的にはイカサマ無しで普通にプレイします。
…が、相手がイカサマした場合は、それがどんなに些細な物でも
瞬間にアバターが超高速精密動作で持って現場を物理的に抑えます。
もし抵抗する場合は、空中に投げ飛ばして
そのまま拳の連打で再起不能になって頂きましょうか。
イカサマする方が悪いのですから、仕方ないですね。

…え?ポーカーの腕ですか?
イカサマはしない、と言いましたから普通レベルですよ。
ブラフはイカサマではないですから、遠慮なくしかけますけどね。
ブラフに掛かってイカサマしても
それは掛かる方の問題ですから。お仕置きです。



百目鬼・明日多(一枚のメダル・f00172)は自身の運の無さを自覚している。そんな彼がポーカーを選んだのは、ひとえにブラフを行うためだ。確率論に則って平均的な手を維持しつつ相手のイカサマを誘う、そのような戦略を立てていたのだが。

「おや、何とフォーカードです。ここはレイズですね。さぁ、コールしますか?」
「むむむむむ……む?……ドロップだ」
 おや、と明日多は思う。降りるということは彼の言を真に受け、しかしすり替えはしなかったということ。嬉しくないパターンです、本当に良い手だったのに。己の不運を改めて嘆く明日多。気を取り直して次のゲーム。

 チラリ。
「……コー」
「二度も見逃すと思いましたか?」
 突如出現した青年型アバターが怪人の頭をがっしりと固定する。怪人の視線を追えば、なんと明日多の背後の台、その金属の縁に彼の役が映っているではないか!
「ぐ、偶然見えてしまっただけだ!私は悪くない!」
「その言い訳が通るのは最初の一回だけですよ。お仕置きです」
 アバターが怪人を放り投げる。落ちてくるその体に叩き込まれるのは、青年型アバターの超高速連打だ!
「ルゥァララララララララララララララ!!!」
 機関車怪人、再起不能(リタイア)。……とはならなかったが、痛手は与えた。続きは後でたっぷり味合わせてやろうではないか!

成功 🔵​🔵​🔴​

百目鬼・明日多
「おっと、まだ諦めてないんですかね?それなら、
一番シンプルなギャンブルで決着をつけましょうか」
とメダルを見せて
「1と書いてある方が表で、絵の描いてある方が裏です。
そこの観客のキマイラさんに投げて貰って、怪人さんが表裏を当てる。
それで如何でしょう?あ、メダルの確認はしてもいいですよ」
確認後にモブキマイラさんに投げて貰い、一発勝負。
…ですが、これは必ず勝てます。
メダルは『融合する刃貨』で作ったもので
手を振れなくても表裏くらいは怪しまれず操作できますから。

相手が警戒して自分で用意したメダルを使うと言った場合は
こちらが確認の為にメダルを手にした時にコピーした形状の
『融合する刃貨』を作って摩り替えます。



「おっと、まだ諦めてないんですかね?」
 百目鬼・明日多(一枚のメダル・f00172)の無慈悲なラッシュを食らいながらも立ち上がり、未だ勝負を続けようとする機関車怪人。その執念は一体どこから来ているのか。
「まだだ……!せめて、質に入れた秘蔵コレクションを取り戻すまでは……!」
 全財産を失ったのによく勝負を続けられると思えば、裏でそんな事をしていたらしい。これには明日多のみならずキマイラ達もドン引きである。借金してまでギャンブルとか無いわぁ。今この瞬間、カジノ王から最も遠いのは間違いなくこの怪人だろう。

 やれやれ、溜息をついた明日多は引導を渡すべく最後の勝負を持ちかける。
「一番シンプルな方法で決着をつけましょうか。僕がこれを投げて、怪人さんが表裏を当てる。それで如何でしょう?」
 取り出したのは一枚のメダル。表に数字の1が、裏に絵が描かれたそれが掲げられ、照明をキラリと反射する。
「……条件がある。お前じゃなくてそこのモブが投げろ」
「いいですよ。一発勝負、成立です」
 明日多がキマイラの一人にメダルを手渡し――周囲から羨望の声が上がった――運命のコイントス。

 明日多以外知る由の無い事であるが、諸君には伝えておこう。怪人が表を宣言した瞬間、キマイラの手の中でメダルがその姿を変えていた。表が裏に、裏が表に。種はユーベルコード、融合する刃貨(フュージョン・メダルズ)。怪人は敗北した。当然の結果だ!

「……ふんぬううぅああああぁ!!」
 俯き震えていた怪人が叫ぶと共に、カジノの壁を破り蒸気機関車が乱入した!実力行使で勝負を無理やりノーカンにする気だ!見苦しいぞ!もちろん、そんな事は猟兵がさせない。さぁ、この(懐が)哀れな怪人をぶっ飛ばせ!キマイラ達は逃げた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『機関車怪人』

POW   :    トレイン・フリーク
【時刻表】【鉄道模型】【鉄道写真】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    出発進行!
自身の身長の2倍の【蒸気機関車】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ   :    アクシデントクラッシュ
対象の攻撃を軽減する【高速走行モード】に変身しつつ、【煙を噴き上げながらの体当たり】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ラウル・シトロン
急に大きな音がしたから何事かと思って来てみたら……。
いくら負けたからって実力行使でノーカンにするのはダメだよ(狼の姿になる)
――少しイカサマしちゃった僕が言えることじゃないかもしれないけれど。

見たところ、怪人や蒸気機関車も厄介だけど、身体から吹き出る蒸気も当たったら厄介だね。
少し距離を取って、火の小球で攻撃して様子を見よう。
怪人が迫ってきたら、ジャンプで避けてみるよ。聞き耳を立てて、音で動きを読んでみようと思う。
もし、攻撃や蒸気に当たっても、激痛耐性と気合いでなんとか身体を動かせると思うから。多分。
それで、隙を見て【ウィザード・ミサイル】を放つよ。



「いったい何事!?……って」
 突如震えた空気に驚きやって来たラウル・シトロン(人狼のひよっこ探索者・f07543)は、一目で状況を把握した。主にそこの蒸気機関車が理由だ。
「いくら負けたからって、実力行使でノーカンにするのは駄目だよ」
 戦闘態勢。黒き狼に姿を変えていくラウルは心の中で一人ごちる。
(――イカサマしちゃった僕が言える事じゃないかもしれないけれど)
 なんと真面目なことか、その意気や良し。そんな彼を怪人は最初の標的に定めたようだ。その体から煙が立ち上り、フロアを白く覆っていく。ラウルも急いで火球を放ったが手応えは無い。
「あの蒸気を至近距離で食らったら厄介だね。目が駄目なら耳、かな」
 ピクピクと聞き耳を立て、僅かな音も漏らすまいと集中するラウル。数秒後、彼が捉えた音は!

 ボオオオオー。
「えぇっ!?」
 右から迫ってくる低音は紛れもなく汽笛だ。これから突っ込みますよと宣言しているようなものである。そんな物に当たる訳もなく、強靭な、しかししなやかな四肢が床を蹴り、怪人の頭上を飛び越えその背後に降り立たせる。急停止した怪人に向け思わず一言。
「えっと……何でわざわざ鳴らしたの?」
「浪漫だ!蒸気機関車には汽笛が無いとな!」
 浪漫なら仕方ない、訳がない。いくらキマイラフューチャーでもそこまでは緩くない。多分。きっと。そうなんじゃないかなぁ。ともあれ、隙だらけの怪人に無数の火矢が降り注いだ!

大成功 🔵​🔵​🔵​

グァーネッツォ・リトゥルスムィス
怪人が暴れていると聞いてやってきたら、眼鏡っ子が頑張っているな
すぐに助太刀するぜ
「お前、すばしっこいから奴を引きつけてくれ。オレが一発でかいのぶちこんでやる」
怪人に目立たない様に少年と連携を申し出て、少年が健闘している間に力を溜めるぞ
野生の勘で少年の連続攻撃で怪人が空中に蹴り飛ばされた直後に当たる様に怪力で豪速の槍投げでドラゴニック・エンドの発動を狙うぜ

召喚出来たドラゴンには時刻表などの怪人の強化備品を破壊しながら怪人に大ダメージ与えて貰うぜ
「やったな!お前の連続蹴り凄すぎだろ!」
うまく怪人にダメージを与えられたらハイタッチしちゃうぜ

※これが明日多との初めての出会い……という事で頼みます!


百目鬼・明日多
結局こうなるんですね…いや、臨むところですけど。

まずは回避に専念しつつ、『融合する刃貨』でチクチク攻撃します。
とはいえ、これだけでは決め手に欠けますね…
ここは隙を作る役と、大技を決める役に分担した方が効率が良さそうです。
という訳で、協力してくださる方に大技を任せて
敵の突進を回避してから、その隙に『超速の烈脚』を叩き込みます。
アバターによる肘打ちから蹴りの連打、そして回し蹴り…
今回は派手にサマーソルトでも叩きこみましょうか?
一応回し蹴りですよねサマソも。
空中へ蹴り飛ばした相手への追撃は、大技を決めてくれる人に任せます!
上手く連携が決まったら、健闘を称えながらハイタッチとかしたいですね。



「結局こうなるんですね……いや、臨むところですけど」
 ザラリ、百目鬼・明日多(一枚のメダル・f00172)の右手から零れた20枚近くのメダルは、しかし地に落ちる事無く一斉に怪人へと襲い掛かっていく。
「ちょっと待てぇい!何だか見覚えのある物が飛んでるんだが!?」
 何せ先ほどの勝負に使ったメダルが縦横無尽に飛び回っているのだ、これで気付かないほど怪人は間抜けじゃない。今までの無様を見れば説得力はないが。
「それがどうかしました?気付かなかった方が悪いんですよ」
「ムキーッ!」
 メダルで、言葉で、怪人をおちょくり倒す明日多。とはいえ内心は穏やかではない。
(これだけでは決め手に欠けますね……)
 合体させない限り、1枚1枚の威力は控えめだ。決め手となる大技が欲しい。

「おい、そこのお前。……眼鏡っ子、お前だって」
 そんな彼に後ろから声が掛けられる。振り返れば、ルーレット台の陰に身を潜める褐色肌の少女の姿が。明日多より頭一つ分以上小さな体、だがそこに秘められた力強さは彼の比ではないと一目で分かる。メダルに気を取られている怪人の目を盗み言葉を交わす。
「お前、すばしっこいから奴を引きつけてくれ。オレが一発でかいのぶちこんでやる」
「はい?えっと……あなたは?」
「今はそんなのどうでもいいだろ?じゃ、頼んだぜ!」
 金髪の少女はそう言うと姿を消した。『でかいの』の準備に入るのだろう。いささか強引に決められてしまった感はあるが、まぁ同じ猟兵だ、悪い事にはなるまい。

 ボオオオオー。
「――おっと!」
 汽笛と共に突っ込んできたのは機関車怪人、ではなく蒸気機関車だ!青年型アバターが素早く明日多を抱き上げ、離脱するかと思いきやそのまま敵に突っ込んでいく!明日多は分かっていた。この機関車は怪人と一心同体だと、怪人の弱点は車体の弱点でもあると。そう、先ほど叩き込んだ連打は今なお有効だ!怒涛の連続蹴りが鋼鉄を叩き割る!
「ルゥァラァッ!!」
 とどめのサマーソルトで怪人が打ち上げられた!そして、彼女はそれを待っていた!

「よぉし、いっけえええええぇ!」
 存在感の薄いその槍がいつどこから放たれたのか、ドワーフの少女以外は誰も分からなかった。はっきりと分かっていることは、その槍が打ち上げられた怪人をさらに押し上げ、天井に突き刺したということだ!そして追撃のドラゴンが顕現する!室内であるこの場において、これを避ける術はない!
「くっ、我がコレクション達よ、私に力を!」
 慌てた機関車怪人が取り出したのは、時刻表と鉄道写真。……鉄道模型が無い。
「しまった、さっき質に入れたんだった――ギャアアアア!」
 完品でないコレクションなど大した価値はない。怪人はドラゴンブレスでこんがり焼きあげられた!ついでに時刻表と鉄道写真は燃え尽きた。

「やったな!お前の連続蹴り凄すぎだろ!」
 金の瞳を輝かせ駆け寄ってきた少女が手を挙げる。彼女が何を求めているか察した少年が同じく手を挙げれば、軽快な音がカジノのホールに響き渡った。
「それはどうもです。ところで……あなたの名前を、教えてください」
 後回しになっていた質問を投げかけられ、少女はニッと笑って名を告げる。
「オレの名はグァーネッツォ!グァーネッツォ・リトゥルスムィスだ!」

――それが、百目鬼・明日多とグァーネッツォ・リトゥルスムィス(超極の肉弾戦竜・f05124)の初めての出会いだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヒメル・ヴィーゼ
ふぎゃーっ!?
お、大きな音、びっくりしちゃった…状況はよくわからないけど、煩くしたらご近所迷惑よ!

ユーベルC『レオンハート・ライド』で呼び出たライオンさんに、素早く動いて敵の攻撃を避けてもらうわ。
私は武器『ヒメルの尾:フォース』で、エネルギーを放って攻撃していくわ。
動き速いみたいだから、突撃すぐ避けられるようになるべく遠距離を保ちたいの。

あと、少しズルいけど、武器『ヒメルの尾:サポート』で、エネルギーに属性付けておくわ(技能:毒使い、マヒ攻撃、属性攻撃)
動き鈍らせられないかしら。

突撃してきたら、ライオンさんの真価発揮ね!
思いっきり飛んで避けちゃいましょう!

※アドリブ、他の方との絡み:歓迎



 どこからともなく、戦場に一匹の黒猫が紛れ込んでいた。壁の大穴から入ってきてしまったのか、猟兵達が不安の目を向ける中で怪人はというと。
「おのれ猟兵いいいいぃ!覚悟ぉ!」
 叫ぶと同時、件の黒猫へと突進を開始した!黒猫の正体は何を隠そう、ヒメル・ヴィーゼ(草原と空の夢を見る・f04279)だったのだ!
「ふぎゃーっ!?」
 汽笛を間近で聞かされる方はたまったものではない。即座に召喚したライオンに飛び乗ると、さっと怪人の体当たりを避けてもらう。盛大に外した事で頭を冷やしたか、怪人も急停止し改めてヒメルとご対面。
「び、びっくりしちゃった……煩くしたらご近所迷惑よ!」
「汽笛無くして何が機関車か。それにしても……ふむ。車掌猫か、ありだな」
 何やら良からぬ事を企む怪人の視線に背筋を寒くするヒメル。そうして二人の鬼ごっこが始まった!

 獅子がその身を躍らせて、迫る怪人を躱していく。ちりんちりんと鈴の音が響き、ヒメルの尾から電撃がほとばしる。時に際どく、時に大胆な応酬を繰り広げた鬼ごっこが迎えた結末は、お互いの体力切れ。怪人は息を切らし、ヒメルも思わず体を崩す。
「ちょ、まて、貴様猫じゃないのか……ぜひー」
「誰もそんな事言ってないわよ。猫は好きだけど」
 愕然とする機関車怪人。そう、ヒメルの種族はブラックタールだ。ライオンもよく見ればぬいぐるみ。こうして、車掌猫でバズらせよう作戦は始まる前に終わったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アス・ブリューゲルト
姉と妹の情報を探しに来たら、今度は機関車か?
大きな音を聞きつけてみたが、まさか、ボス戦になってるとは驚きだ。
だが、これも何かの縁。苦労しているようだし、俺も戦いに加わることにしよう。

得意のPOWをメインで、SPDで敵を翻弄する。
「こっちは俺に任せてくれ」
フォースソードとブラスターを使って、接近戦と遠距離戦を織り交ぜながら、敵のダメージを確実に減らしていきたい。

敵が怯んだ隙に両足の機械を展開させ、ヴァリアブルウェポンを当てる。
その間に他の誰かが一気に止めをしてくれると助かる。
「今だ! 頼む!」

戦いが終わったら、折角だからカジノも楽しむか。あまり稼げないだろうが。

※アドリブ、他の方との絡み:歓迎


響納・リズ
「カジノを楽しんでいたのに、汽笛の音!?
浪漫だかなんだかわかりませんけれど、この怒り、しっかりあなたで晴らさせていただきますわ(にっこり)」

ガラスのフルートな「獣奏器」で演奏して、出発進行やアクシデントクラッシュをいなしながら、【WIZ】で攻撃。
仲間が傷を負ったのであれば、「聖痕」を使って、癒やしを施します。

「賑やかなところではありますが、鳴らしていい音と悪い音がありますのよ! 機関車は外で走っていてくださいませ!!」
鈴蘭の嵐で一気に攻撃して、外へと放り出したいです。

戦闘後は皆さんと一緒にカジノを楽しみたいです。
手持ちもありますし、後で精算もありますから。

アドリブや他の方との絡みは大歓迎です!


鵜飼・章
怪人の全財産を奪い
父の復讐を果たした僕ことブラックレイヴン…
しかしイカサマへの憎しみが癒える事は無いのだ

さあ行こうか
カジノを潰すという伏線回収の
間違えた、平和のために
潰さない、潰さないから
すこし怪人をおしおきするだけだよ

カジノ王らしくダーツで仕留めよう
UC【悪魔の証明】
【投擲】【スナイパー】を駆使し
時刻表も鉄道模型も写真も全て宣言通り貫こう
鴉は全て奪い尽くす
少し可哀想かな、ごめんね

言っただろう
僕が現れたカジノに明日はない

ダブルブルだ
追い詰められた怪人の胸を針で【串刺し】にし
跡形もなく喰い尽くしてあげよう
ブラックレイヴンも少しは浮かばれるかな
まあまたいつかやりそうだけど

帰る時は颯爽と領収書を貰う



「これは機関車か?大きな音を聞きつけてみたが、まさか怪人が暴れてるとは驚きだ」
 アス・ブリューゲルト(サイボーグのフォースナイト・f13168)は通りすがりのサイボーグだ。家族を尋ねる旅の最中、何と偶然にもすぐ近くで事件が起きていたのである。
「これも何かの縁だ、俺も戦いに加わるとしよう――うん?」

「もう、せっかくカジノを楽しんでいたのに騒がしいですわ!――あら?」
 響納・リズ(オラトリオの聖者・f13175)は事件解決の為にやってきたオラトリオだ。だがスロットに熱中するあまり、ここまでの全てをスルーしてきた。そのマイペースぶりにキマイラ達からカジノ王の称号が授けられた事を、彼女は知らない。

「父の復讐は果たした……しかしイカサマへの憎しみが癒える事はないのだ……」
 鵜飼・章(シュレディンガーの鵺・f03255)はブラックレイヴンだ。ブラックレイヴンって何?という人はこれまでのお話を読み返すように。そんな彼もいよいよ本気だ。
「さぁ行こうか、カジノを潰すという伏線回収の」
 間違えた。
「平和の為に――おや?」

 そして三人は一堂に会す。疑問の声が上がったのは、この場に三人しかいないからだ。機関車怪人はいずこへ消えたのか。
 その時だ!先の戦闘で右側が半壊し走行不能と思われた機関車が、ギギィと音と立てて持ち上がり、片輪で直立したではないか!車体の上にはプルプルとバランスを取る怪人の姿が。完全に曲芸の域である、そこまでして走らせたいか。
「こうなったら貴様らだけでもぶっ飛ばしてやる!」
 低く汽笛を響かせて、最終列車が出発する。そこに対峙するは三名の猟兵達。アスが、リズが、章が、その暴走を止めるべく力を振るう。

「賑やかなところではありますが、鳴らしていい音と悪い音がありますのよ!機関車は外で走っていてくださいませ!!」
 ガラスのフルートの音色に乗って、鈴蘭の嵐が吹き荒れる。横殴りの花吹雪が鋼鉄の獣を打ちのめす。バランスを崩されては曲芸を保てるはずも無く、機関車は横転!そのまま慣性の法則に従って、お帰りはあちらです、入ってきた穴から外へとズサー。軌跡はリズから放たれる光でかき消える、アフターケアもばっちりだ。
 辛うじて飛び降りた怪人に追撃のフォースソード!牽制のブラスターを織り交ぜたアスの接近戦に、機関車怪人は成す術もない!弱っちいぞ!
「私の専門は中距離戦なんだよぉ!」
「いくら一芸に秀でていようと、それだけじゃあな。そら!」
 光の剣が鎧を切り裂き、熱線銃による零距離射撃がその隙間を縫う。たたらを踏む怪人の隙をアスは見逃さない。素早く距離を取ると両足の機構を開放し、激しい弾幕を展開する!
「今だ!頼む!」
「任された。時刻表、鉄道模型、鉄道写真。全て貫いてみせよう」
 章の鋭い投擲により、大針が怪人の懐に入り込む!が、手応え無し。
「……?まさか何も持ってないのかな。しけてるね」
「貴様のせいだろぉ!?」
 逆恨みだ!食ってかかる怪人――その胸部を貫く第二射!続く漆黒の翼達!
「じゃあ仕方ない。跡形もなく喰い尽くしてあげよう」
 闇の賭博王に負けた者に明日は無い。貪り尽くす鴉の群れが、真実だと告げていた。

●後日談(1時間後)
 カジノ『ラッキーストライク』は営業を再開していた。キマイラ達もすっかり何事も無かったかのように遊び騒いでいる。タフな奴らである。
 そんなカジノの一角で、アスとリズは共にポーカーに興じていた。二人の前には他の参加者達から巻き上げたチップが山を成している。頂上決戦、一対一の真剣勝負。
「アス様ったらお強いのですね。換金できないのが残念ですわ。レイズ」
「リズの方こそ。それじゃあこういうのはどうだ、負けた方が食事を奢る。レイズ」
「まぁ。……受けさせていただきましょう。オールイン」
「……やれやれ、とんだお嬢様だ」
 勝負の行方は喧噪の中。

 所変わってカウンターでは、支配人が章に話しかけられていた。まさか伝説は本当なのか、冷や汗を流す支配人。
「さて、アレを貰おうか。……違う違う、換金じゃない。潰さない、潰さないから。ほらアレさ」
 ブラックレイヴンが求める物、それは全てのカジノ王が求める物。つまり。
「領収書だよ」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月14日


挿絵イラスト