バトルオブフラワーズ⑬〜欲望の果てに
●ドン・フリーダム
「いよいよ最後のボス戦ね。みんな、気合いを入れて戦いに挑むわよ!」
三幹部を見事に倒し勢いに乗る猟兵達、その群衆へと声をかけたアイル・コーウィンは手短かに作戦を説明する。
「みんなもう知ってるかもしれないけど、ドン・フリーダムは倒した三幹部達の能力全部を持ってるわ。ラビットバニーの絶対無敵バリア、ウインドゼファーの風を操る能力、そしてエイプモンキーの反撃マシン。しかも、そのどれもが元の幹部達よりも強力というおまけ付きよ」
それぞれ絶対無敵バリアはPOW、風を操る能力はSPD、反撃マシンはWIZのユーベルコードであり、猟兵側が使用するユーベルコードと同じ能力値のものを使用するとの事。
「しかも必ず先制攻撃されるみたいだから、対策を打たないとまずやられちゃうと思うわ。とても危険な相手だけど、ここまで来たらもう行くしかないわよね? みんな、よろしくお願いするわね!」
説明もほどほどに早速転送しようと構えたアイルであったが、何かを思い出したかの様に補足する。
「そうそう。これは個人的な懸念なんだけど、何かしらの欲望を強く思ったまま戦っちゃ駄目よ? 特にWIZ系ね」
何故だろうかと思考を巡らす猟兵達に対し、アイルは更に補足する。
「確かドン・フリーダムって、『我慢しなくていいのですよ。欲望は止めなくていいのです。 オール・フォー・フリーダム! 自由こそが、この世の全てなのです!』とか言ってたわよね? つまり欲望に関しては人一倍敏感かつ寛容だと思うから、欲望を抱えたままだとそれを利用される可能性も十分にあり得ると思ってね。まあ、流石にそこまで酷い事にはならないとは思うけど……。ともかく、みんな十分に気をつけてね!」
不穏な事を口にした彼女に送られ、猟兵達はドン・フリーダムが待つ中心部へと送られてる。
果たして、猟兵達の運命や如何に。
鎌切龍二
こんにちは、鎌切龍二です!
今回の敵は最終ボスのドン・フリーダム、超強敵なので判定は割とガチめに行います!
大分苦戦を強いられるかと思いますが、それでも大丈夫だという方はご参加よろしくお願い致します!
それとOPの通り、注意事項を守っていない場合は苦戦か失敗になってしまうかと思いますが、それでも構わないから描写して欲しい! という方がいましたら「演出OK」の記載をお願いします。
第1章 ボス戦
『ドン・フリーダム』
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POW : 赤べこキャノン
【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : レボリューション・ストーム
【花の足場をバラバラにする暴風】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : マニアックマシン
対象のユーベルコードに対し【敵の死角から反撃するマシン】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:由依あきら
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
シルバップ・シノイトビクス
【WIZ】【演出OK】
・先制対策
UCの都合「後の先」を取るので先制されるのは問題なし
相手の攻撃は「エイプモンキーの反撃マシン」なので「事前に見ている」条件もクリア
かつ、こちらの反撃は「不可視」の触手群です!
互いにほぼ全裸で、ヒトの願いや欲望を肯定するモノ、しかし、
「わたしによく似た貴女、でも貴女は、ひとつ掛け違えています」
協調なき自由は破綻します、故に他者の自由を尊重するのだと。
さもなくば――
「【自由】に、蹂躙されることに、なりますよ?」
自らも巻き込み、召喚した無数の触手群の終わりなき「欲望」の果てまでお付き合い頂きます。
もっとも、わたしはそういったものすらも受け止めるのが望みなのですけれど。
●ドン・フリーダム戦:1st
システムフラワーズの中核、花弁に敷き詰められた異空間。
その中央に君臨し、天を仰ぎながら時を待つ存在こそ今回の騒動の元凶、ドン・フリーダムである。
何よりも目を惹くのは一糸纏わぬその裸体であり、豊満な女体を隠す事なく晒す幻想的かつ妖艶的な姿は、男性が一目見ればすぐさま欲望に捕らわれてしまうだろうほど。
しかし、そんな彼女の前へと真っ先に現れたのは女性、しかもドン・フリーダムに負けず劣らずのボディと露出をほこる者であった。
「貴女がドン・フリーダムですね? 早速で申し訳ありませんが、貴女を倒させて頂きます」
凛とした表情にてドン・フリーダムの元へと歩みを進めるのは、シルバップ・シノイトビクス(誉れ全き・f00938)。
武器も構えずそのまま歩み寄るその姿は、一見すると無策での特攻にも見えるが、実は策はしっかりと練ってあるが故の行動。
「あらあら、勇ましいですわね。そしてその姿と内なる欲望……あなたにはシンパシーを感じますですわ」
一方のドン・フリーダムも物怖じした様子など見せず、近づくシルバップをただ見据え続けるのみ。
両者の距離が徐々に近づき、いよいよお互い十分な範囲へと到達した瞬間、鳴り響く風を切る音。
いよいよ猟兵達とドン・フリーダムとの決戦の幕が降りたのであった。
しばらくの後、何かのぶつかり合いにより鳴り響いていた破裂音がようやく治った頃。
そこには不敵に笑うドン・フリーダムと焦りに顔を赤らめるシルバップ、そしてシルバップを絡め取る触手型のマシンの姿があった。
ドン・フリーダムのユーベルコードにて召喚されたそれは正しく金属製の触手、しかしその表面からは常に粘液が放出し続けているため本来の触手のそれと感触は近く、巻きつかれ両胸や下半身の敏感な部分を執拗に擦られているシルバップはしっかりと快楽を感じていた。
「ふっ、うぅっ、んっ……どうしてこんな、あっ……」
「透明の触手とは大したものですわね。ですがこの通り、わたしくしの勝ちです。さあ、それでは貴女の欲望、満たして差し上げますわ」
ドン・フリーダムが近づくにつれて動きが激しくなる触手達、シルバップは確実にピンチに陥っていた。
シルバップが敗北してしまった大きな要因は二つあり、一つ目は先制対策の不備。
シルバップの使用したユーベルコード「叡智究たる偽神の見えざる御手」は不可視の触手群を放つカウンター技であるため、先制される点と事前に相手に見られないという点は問題が無かった。
しかしエイプモンキーの反撃マシンはその場に合わせて変わるため事前知識は役に立たず、「敵の死角から反撃するマシン」であるためその場で見る事も出来ず、「事前に見ている」条件をクリアする事が出来なかった。
これにより条件上での優勢が無くなり、対等な勝負となってしまったのだ。
そして二つ目が同じ内容のユーベルコードを使用した事。
条件上で対等、かつどちらも同じカウンター技であったため、お互いのユーベルコードを打ち消し合う泥試合へと発展。
こうなった際に勝敗を分けるのは、純粋な個々の戦闘力である。
十数人もの猟兵を一度に相手取れる程の強さを誇るドン・フリーダムに対し、シルバップは一猟兵。
戦力の差は歴然であり、その差によって徐々に押されたシルバップはついにユーベルコードの触手を全て消されてしまい、ドン・フリーダムに拘束されてしまったのだ。
「あ、貴女は、ひとつ掛け違えています……んっ……協調なき自由に待ち受けるのは破綻、故に他者の自由は尊重すべき……あっ、んんっ……さもなくば自由に、蹂躙されることに、なりますよ……?」
何とか抵抗しようと紡ぎ出したシルバップの言葉、しかしこの状況ではドン・フリーダムに響くはずもなく。
「でしたら、その自由すらも凌駕する程の欲望を与え、それを満たすのみですわ。今の貴女の様にね?」
反論しようとしたシルバップの口から漏れ出たのは、艶かしい喘ぎ声。
触手達はトドメを刺そうとより激しい蹂躙を繰り返しいよいよ猶予が無くなると、目の前へと到達したドン・フリーダムはシルバップの前で大きく両手を広げ、高らかに叫ぶ。
「さあイキなさい、貴女の欲望はわたくしが受け止めてあげますわ! いつも受け止めてる貴女なら知っているはずですよ! 欲望を受け止められ満たされた者達の悦楽を!」
その瞬間、シルバップの脳裏に現れたのは、今まで欲望を受け止めた者達の顔。
その誰もが快楽に惚け極楽浄土を味わう満たされた表情、そして今この瞬間に自分自身が到達しようとしている境地。
もはやこの甘美な誘惑に、シルバップは抗う事など出来なかった。
「あっ、はあっ、んぁっ……ひあぁっ!! ひゃあっ、あああああぁぁぁっっ!!!」
両手を広げたドン・フリーダムに抱きつきながら、強烈なアクメを決めてしまったシルバップ。
その惚け切り快楽に染まり切った表情は、正しく天国へと導かれた者の顔。
しかしこれで終わるはずもなく、その後も幾度と無く触手とドン・フリーダム自身の手により極楽浄土へとイカされたシルバップは、欲望を満たされ受け止められる悦楽をその身と心に刻み込まれ続けるのであった……。
苦戦
🔵🔴🔴
フランチェスカ・ヴァレンタイン
ここが正念場ですか、ね…ッ!
バリア展開からの連続砲撃を勘と見切りを駆使した多彩なマニューバで躱しながら、スラスターの全力噴射で上空へ
噴射の残光を曳きながらの複雑な回避機動が生む光の軌跡で、空中に大輪の華を描きます
そのまま直上から急降下
自身に迫る砲撃をUCの射程圏内で次々と撃ち抜いて減衰し、斧槍で打ち払って爆炎の花火群を生み
爆炎に紛れてパージした外殻装甲を攻性デコイとしてぶち当てながら、キャストオフめいた姿を踊らせての高機動強襲で砲撃と斧槍を織り交ぜた連撃を叩き込むと致しましょう
生憎とこの様な状況で生じる欲望など然程持ち合わせておりませんもので?
ええ、”同性に対しては”ございませんわね
※演出OK
●ドン・フリーダム戦:2nd
花弁がひしめき合う空間に佇み、まだまだ余裕の様子を見せるドン・フリーダム。
再び両手を広げて瞑想に入ろうとしたその時、こちらへと近づく一人の猟兵の気配を察する。
「ここが正念場ですか、ね……ッ!」
白い大きな羽を広げながらスラスターを展開、高速移動にて近づいて来たのはフランチェスカ・ヴァレンタイン(九天華めき舞い穿つもの・f04189)。
その姿を捉えたドン・フリーダムは赤べこキャノン取り出しフランチェスカに向けて発砲、しかし距離が離れている上に複雑な回避軌道をとる彼女を捉えることは至難であり、難なく回避したフランチェスカはそのまま上空へと飛び立つ。
撃ち続けるドン・フリーダムに対し、上空でのマニューバにてただ回避し続けるだけのフランチェスカ。
その行動にどの様な意図があるのか推し量るドン・フリーダムであるが、下から見上げ続けた彼女は直後理解する事となった。
スラスターから噴出される残光、そしてそれによって描かれる光の軌跡。
その形状は正しく大空へと咲き誇った大輪の花、それを作り出すための回避行動であったのだ。
その美しき芸術にほうっと息を飲むドン・フリーダム、その瞬間をフランチェスカは見逃さない。
真上からの急降下にて一気に距離を詰め、慌てながらの赤べこキャノンの砲撃を斧槍にて相殺。
その爆炎に紛れながらパージした外殻装甲を相手に当てる様に投げつけ、更にその隙に接近して砲撃と斧槍を織り交ぜた連撃を展開。
見事に決まったフランチェスカの連続攻撃、果たしてその結末は……。
「んっ……んんっ……?」
いつの間にか閉じていた瞼を開くと、そこにいたのは一糸纏わぬドン・フリーダム、そして何かに拘束されながら全裸となっている自分自身の姿。
「あらあら、ようやくのお目覚めですのね。ギリギリのところで刃が届かなかったお気分は如何ですか?」
フランチェスカは睨みを効かせながら、先程の事を思い返す。
そう、大空に華を描く事によってエモさを与えてのバリア解除、そしてその後の強襲方法。
どの作戦も完璧であったのだが、ただ一つ足りなかったものがあるとすれば、それはちょっとした運。
パージして投げつけた装甲による攻性デコイ、これを防がれる事は承知の上。
しかし、それらを払うために相手が撃った赤べこキャノンの軌道が運悪くフランチェスカを捉えてしまい軽く被弾、勢いを落とされた連続攻撃は寸でのところでドン・フリーダムに届く事なく、そのまま撃ち落とされてしまったのだ。
「さあ、それでは。貴女の欲望、思う存分に満たして差し上げますわ」
高らかに宣言するドン・フリーダムに帰ってきたのは、冷ややかな冷笑と返答。
「生憎とこの様な状況で生じる欲望など然程持ち合わせておりませんもので? ええ、”同性に対しては”ございませんわね」
「うふふ、ご安心くださいませ。貴女のお相手をするのは、わたくしではありませんですわ」
訝しむフランチェスカの表情、その次の瞬間には驚きの顔へと変わり、急いで横へと視線を移す。
「ふへへ。ネェちゃん、凄いボリュームだな。こりゃとんだ上玉だぜ」
自身の横にいて今まで手足を拘束していた存在、それはなんと二人の成人男性。
しかも超絶イケメンで細マッチョの完璧な肉体、そして何故か全裸の彼らは左右からフランチェスカを拘束しつつ、それぞれの手でフランチェスカの両胸を揉み始めたのだ。
「なっ……!? あなたたち、一体誰!? 何故こんなっ……あっ、んんっ……!」
「こまけえ事は気にせず、楽しもうぜ? ほら、もう立ってきちまったぜぇ?」
突然の事に軽くパニック気味のフランチェスカ、しかし男性達はそんな様子すらも無視して愛撫を開始し始めた。
大胆に強く揉まれたかと思ったら次は先端を優しく刺激される胸、そして初めは軽く徐々に激しく撫でる様に擦られ続ける秘部。
して欲しい箇所にして欲しい刺激を的確にする、まるで心を見透かされているかの様な愛撫にフランチェスカの身体は否応無しに昂ぶられてしまい、徐々に悶え熱が篭り始めてしまう。
「気に入って頂けた様で何よりですわ。さあ、欲望の赴くまま、快楽を受け入れ堪能してくださいませ」
フランチェスカには最後まで明かされなかったが、この二人の成人男性は実は精巧なアンドロイド、ドン・フリーダムがユーベルコードで創り出したマシンであった。
その出来は余りに精巧で全てが完璧な成人男性、しかしそれゆえ来る不自然さによってフランチェスカは多少の違和感を感じている。
しかしその愛撫からもたらされる快楽は本物であり、もはや欲望を抑えきれなくなってしまった彼女が最後の望みを思い浮かべてしまえば、剛直の挿入によってそれを満たされると同時についに理性を放棄してしまった。
「ひやっ、あっ、あぁあっ!! 気持ち良過ぎてっ、はっ、あぁっ、もう駄目ぇっ!! 欲望もっ、私のソコもっ、あっ、もっと満たしてぇっ!!」
自ら求めるように腰を振ると、それに合わせて繰り出される激しくピストン。
欲望に任せて身を差し出せば差し出す程に帰ってくる強烈な快楽、それを味わったフランチェスカは一気に高まり淫らに悶え、そしてとうとう達する激しい絶頂。
痙攣する全身、叫び出る嬌声、そして中へと放出される熱い液体。
微笑むドン・フリーダムを前にして、フランチェスカは淫らで激しい更なる欲望を思い浮かべてながら、ゆっくりと堕ち続けていったのであった……。
苦戦
🔵🔴🔴
カイジ・レッドソウル
改変、演出OK
「ドン・フリーダムお前ノ時代ハ過ギタ」
POW
バリアに弾キ飛バサレ衝撃デふぇいすかばーガ割レ破片ガ落ち顔の一部ガ見えるエモさデ解除ヲ試み
SPD
【太陽の馬車】ヲ発動。飛翔【見切り】【激痛耐性】デ凌グ
WIZ
ましんハ不意打ニ備エ【オーラ防御】カラ【カウンター】(近くナラ剣、遠くナラ【サイコキネシス】
戦闘
黒剣、テイルブレード、呪剣デ【串刺し】【傷口を抉る】電撃【属性攻撃】【マヒ攻撃】
欲望
機械故ニ欲ヲ理解出来テナイ
理解シタイ
ガ!
「お前ハ欲望ニ身ヲ任セ滅ビタノダロ?ナラバ今ヲイキ干渉スル意味等一切無イ!」
「感情ヲ知リタクハアル、ダガソレハ本機自身デ得ルベキダ。貴様カラデハ無イ」
●ドン・フリーダム戦:3rd
「ドン・フリーダム、お前ノ時代ハ過ギタ」
「ふふふっ、貴方ほど無策で愚直な者は見た事がありませんですわ」
無敵バリアを展開し攻撃を防ぐドン・フリーダムに対し、渾身の突進を繰り返しているのがカイジ・レッドソウル(プロトタイプ・f03376)。
ユーベルコードによって全身を電気で覆い、飛翔能力と能力強化を手に入れたカイジの突進は凄まじい攻撃、しかし絶対無敵バリアを前にしてはそれも無力であり無慈悲にも弾き飛ばれる。
飛ばされて地面に叩きつけられたカイジ、しかし再び体勢を整えるとまたもや構え再び突進、それを何度も繰り返していた。
ドン・フリーダムが口にした通り誰がどう見ても愚かな行為にしか見えないその行動、しかしそこには予想し得ないある狙いがあった。
何度も突進する内に傷付きボロボロになり膝をつくカイジ、そんな彼が再び顔を上げると同時にドン・フリーダムへと言い放つ。
「お前ハ欲望ニ身ヲ任セ滅ビタノダロ? ナラバ今ヲイキ干渉スル意味等一切無イ!」
ヒビが入り片方が割れて欠落ち、奥に隠された顔の一部を晒すカイジ。
そんなボロボロになりながらも諦めずに立ち上がり、何度でも戦いを挑む勇ましき姿。
ほう、とドン・フリーダムが息を吐くと共に薄まるバリア、カイジの狙いは正しく今この瞬間にあった。
ボロボロになりながらも戦い続ける勇姿、そのかっこいい姿を見せることによってエモさを与えようとしたカイジの作戦は見事成功、後は攻撃を仕掛けるのみ。
ドン・フリーダムへと一直線に突進、しかし今度は弾くバリアなど存在しない。
今度こそ技を決められる、そう確信したその時、その不測の事態は起こってしまった。
「コ、コレハ……!?」
突進がドン・フリーダムへと到達しようとしたその直前、纏っていた電気が停止したかと思うと突然飛翔能力と戦闘能力増強が失われてユーベルコードが強制解除、それだけではなく地面へと着地したポーズのまま身体が動かなくなってしまったのだ。
突然のユーベルコードの解除、そして身体の制御不能を起こした正体、それはエネルギー切れ。
カイジのユーベルコード「太陽の馬車」は自身のエネルギー量に比例して効果を発動するものであり、エネルギーが多ければ多いほどその威力は増す。
しかし逆を言えばエネルギーが少なければ少ないほどその威力は衰えてしまい、ゼロとなってしまえばもはやユーベルコードの維持すら不可能となってしまうものであった。
何度もドン・フリーダムへと突進し傷付きを繰り返したカイジはエネルギーを大幅に失ってしまっており、最後の突進にて丁度尽きてしまったのだ。
「よく分かりませんがもう、動く事もままならないご様子ですわね。では、今度はわたくしの番ですわ」
カイジの様子を見たドン・フリーダムは優雅に近づき、しかしカイジはもはや動く事すら出来ない。
最大のピンチをカイジは迎えてしまったのであった。
「あらあら、そんなに睨まないで下さいませ。貴方のその勇姿、とても素敵でしたわよ? ですので頑張ったご褒美に、これから貴方の欲望を叶えて差し上げますわ」
すぐ目の前へと差し迫ったドン・フリーダム、しかしカイジは慌てる様子を見せる事なく言い放つ。
「機械故ニ欲ヲ理解出来テナイ、理解シタイ。ソシテ感情ヲ知リタクモアル。ダガソレハ本機自身デ得ルベキダ、貴様カラデハ無イ」
冷ややかに見つめるカイジに対して、ドン・フリーダムは軽く笑いかけながら。
「なるほどですわ。ではわたくしは貴方が欲望と感情を手に入れられるよう、少しだけお手伝いする事にいたしましょう」
言い終わるやいなや、突然後ろを襲った衝撃。
カイジの後ろに何かが張り付き、無数の針を突き立てられると同時に起こり始めた自身のプログラムへのノイズ。
「ガアッ……!? キサマ、イッタイ何ヲ……!?」
「ふふ、心配なさらないで下さいませ。ちょっとプログラムを弄って、貴方の欲望を増幅させているだけですわ」
背中に張り付いていた機械は間もなく離れ、再び静寂が辺りを包む。
しかしカイジには明らかに先ほどまでには見られなかった変化が起き始めていた。
自身のプログラムの中に大きくノイズが走り、今まで思った事も無い思考がカイジの中を渦巻く。
それは目の前のドン・フリーダム、彼女の女体をもっとよく見たいと思う思考。
まるで自分とは別の誰かがプログラムの中にいるかの様な感覚、しかしその感覚に身体が徐々に乗っ取られてしまい、カイジの視線は目の前の女体を舐め回してしまう。
「うふふ、そんなにわたくしの身体に興味がおありでしたら、触ってみてもよいのですよ?」
前へと垂れていた髪をドン・フリーダム自らがかき上げれば、ギリギリ隠れていた両胸のポッチが露わとなってしまい。
それを見たカイジは身体が勝手に動き、両手でその豊満な両胸を掴んでしまった。
「コンナ、コト……ノゾンデナド……!」
「さあ、もっと欲望に身を任せ、もっと貪欲に満たしなさい。欲望を全て満たされた後に感じる「悦び」、それが貴方が初めて感じる感情となるのですよ」
意思とは裏腹に増幅される欲望、そして勝手に動いてしまう身体。
カイジは逃れる事も出来ずにドン・フリーダムをそのまま押し倒し、そのまま男としての欲望の全てを彼女で満たしてしまった。
ドン・フリーダムが注入したウイルスによって無理矢理してしまった事ではあるが、カイジは確かに一時の悦びというものを知ってしまったのであった……。
苦戦
🔵🔴🔴
シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
何でもかんでも思い通りになっちゃったらそれこそしっちゃかめっちゃかになっちゃうじゃない!
そんなのは自由でもなんでもない!ただのデタラメだよ!
やっつけちゃお、ウィーリィくん!
敵の先制攻撃を二人で協力して乗り越え、反撃を叩き込む
絆の力、見せてあげるよ!
赤べこキャノンはウィーリィくんに防御を任せてボクは【クイックドロウ】+【スナイパー】で熱戦をお見舞いする
暴風はウィーリィくんを宇宙バイクに引っ張り上げて【騎乗】【空中戦】で風に乗る形で突破して、ウィーリィくんの攻撃に合わせて【クイックドロウ】+【援護射撃】の集中砲火!
ところで欲望って、ナニされちゃうんだろ?
【演出OK】
ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
最初に言っておく。
とりあえず何か着ろ! 目に毒だから!
しまえ! 隠せ!
さておき。
奴は三幹部の能力を使えるみたいだけど、それでも奴は一人。
そして俺達は二人!
それが俺達のアドバンテージだ!
奴が絶対無敵バリアを展開したらすかさず傍のシャーリーを『かばう』形でキャノンの砲撃を大鍋の『盾受け』で防御。
暴風で足場を崩そうとしたらシャーリーの宇宙バイクに飛び乗って突っ切る。
奴の先制攻撃を切り抜けたら、今度はこっちの番だ!
行くぜ、シャーリー!
彼女の攻撃とタイミングを合わせ、『料理の鉄刃』の『二回攻撃』を『カウンター』で食らわせる!
俺達の欲望、それは「俺達二人で勝利をつかむ事」だ!
【演出OK】
●ドン・フリーダム戦:4th
「さあて、次の相手はどなたですかしら?」
肌をツヤツヤさせながら、花弁の舞うステージ上にて佇むドン・フリーダム。
欲望を至上主義とする彼女は人々の欲望を満たす事こそが生きがいであり、そんな彼女が見渡し捉えたのは二人組の猟兵。
「何でもかんでも思い通りになっちゃったらそれこそしっちゃかめっちゃかになっちゃうじゃない! そんなのは自由でもなんでもない! ただのデタラメだよ!」
「ああ、その通りだ。そして最初に言っておく。とりあえず何か着ろ! 目に毒だから!
しまえ! 隠せ!」
現れて意気揚々と宣戦布告した二人組は、シャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)とウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)。
元気いっぱいにビシッと指差すシャーリーに対して、ドン・フリーダムのフリーダム過ぎる格好を気にしてか威勢良くも少したじろぎ横目のウィーリィ。
そんな二人を見たドン・フリーダムは、ウブな様子を見せるウィーリィにロックオンして。
「うふふ、目に毒だなんて失礼ですわね。私の身体に毒々しい場所なんて、どこかありますでしょうか?」
大事な場所を見せつける様に艶めかしく動く彼女をつい見てしまい、顔を赤らめ下半身を押さえるウィーリィ、そしてそんなやり取りが気に食わないのかシャーリーは少しむくれながらさっさと武器を構えて。
「やっつけちゃお、ウィーリィくん! ほら、行くよ!」
急かされたウィーリィも武器を構え直すと、気を取り直して同時に駆ける二人組。
果たしてドン・フリーダムに二人の牙は届くのか……。
「あっ、いやっ、あぁあっ! ウィーリィくんっ、見ないでぇっ、はっ、んあぁっ!」
「ふっ、くうぅっ……駄目だ、シャーリーのエッチな姿から、目が離せない……はあっ、あぁっ!」
花弁の絨毯に横たわり、淫らに感じながら快楽に悶える二人。
シャーリーはドン・フリーダムが召喚したアンドロイドに愛撫され、ウィーリィはドン・フリーダムに胸で剛直を挟まれてしまい、お互いの淫靡な姿を見つめ合いながら高みへと登らされている。
そう、二人はドン・フリーダムに敗北してしまったのだ。
二人の作戦は途中まで、暴風と足場対策として宇宙バイクで乗り切り遠隔攻撃、赤べこキャノン対策として大鍋によって庇いながら受け流し、そこまでは上手くいっていた。
しかし肝心の絶対無敵バリア対策、これを怠っていたのだ。
絶対無敵バリアを解除するには相手にエモさを与える必要があるのだが、真剣に戦っていた二人はそれを与えられずにバリアは健在、後はお察しの通りである。
例の如く倒れた二人に対しドン・フリーダムは欲望を叶えると宣言、こうして性的に二人同時に責められている今の状況へと陥ってしまったのであった。
ごめん、ごめんね、とお互いに謝りつつも責められ続けた二人は快楽の限界を超え、とうとう絶頂を迎えてしまう……と思ったその時、ギリギリのタイミングでドン・フリーダムとアンドロイドの責めが止まった。
まさかの寸止めを受け疑問の目を向けた二人、そして離れたドン・フリーダムは二人に言い放つ。
「言ったでしょう、貴方達の欲望を満たしてあげると。さあ二人共、真に欲望に塗れ満ち足りたい相手はどなたですの?」
「あっ、ああっ……! シャーリー、シャーリーっ!! うあっ、はっ、ああああぁぁっ!!」
「あひぃっ! はあっ、ウィーリィくんっ、中でっ、いっぱいっ、凄っ、はあっ、んっ、ふあああああぁぁっ!!」
ドン・フリーダムの意図に気付きまず初めに動いたのはウィーリィ、急いで起き上がると隣で横たわるシャーリーへ覆い被さり、自身の限界まで上り詰めた剛直を挿入。
すでに爆発寸前だったために入れたと同時にウィーリィは○○してしまい、中出しされたシャーリーはその勢いによって絶頂、二人は結合とほぼ同時に達してしまったのであった。
しかし勿論これで終われるはずもなく、吐き出し終わると同時に激しいピストン運動を開始、二人は欲望のまま更なる交わりを開始してしまった。
「あらあら、ウブな子だと思っていたらとんだ狼さんですこと。もうわたくしの出番はなさそうですし、どうぞごゆっくりお楽しみ下さいませ」
その場から離れるドン・フリーダム、しかし最早二人にはそんな事はどうでも良い。
目の前の心許した親しき人との性交、これに勝る快楽など存在しえず、それこそが最優先すべき事項。
欲望に染まりきった二人はそれを満たすべす交わり、その後もしばらく行為が終わる事は無かった……。
苦戦
🔵🔵🔴🔴🔴🔴
百目鬼・明日多
【SPD】
足場を崩され飛ばされるのは避けられません…が
ダメージはオーラ防御とダミーメダルで軽減できます。
そして咄嗟のQTEに対応する冷静さで
すかさず敵の眼前にアバターを出し
『融合する刃貨』で反撃します。
個々のメダルでは吹き飛ばされるなら
融合させて飛ばされない巨大なメダルにして放ちます。
…ですが、これでも届くかは分かりません。
だから最後の一手。
メダルボウを用いての本体による攻撃を仕掛けます。
使うUCは1つでも、これは純粋な武器での一撃。
幾多の3Dゲームで培った三次元、空中戦での正確な狙撃は
風の隙間だって抜いてみせます。
例え最初に先制の一打を取られても
同時に放つ攻撃なら僕の攻撃は先制を取りますよ。
神元・眞白
【SPD/割と自由に】
自由。必要なことだけど過ぎた自由は困るぐらい。
あの仮面の下、どうなってるのかちょっと気になる。
飛威、隙を見て剥がしてみて。……冗談だけど。
先んじて動いてくるって分かっているなら受けに備えるけど…
風の流れの音を聞き分けるのと足場の崩れ方で接近率を見切ってみよう。
間に合わない様なら私が受けを。飛威と符雨は攻撃手だから回避を。
受けるダメージが大きそうだし魅医はお願いね。私は簡単に。
終わったら2人の補佐を。私は多分、きっとそんなに動けなくなるから。
相手の2撃目は状況を見て時間差を。
ツーマンセルでの状況判断は飛威、纏め役は一旦渡すから指示を。
笹乃葉・きなこ
【POW/演出OK】
>先制対策
エモいことをすればいいんだべ?
そうだべぇなぁ。オラの様な童顔との乳の持ち主が
ナギナタをこうやって(自分の胸の谷間に自分のナギナタを挟んでそれをポールに見立てて)
踊るにはどうだべぇ?(ポールダンスもどきでくるくる踊る)
>攻撃
よぉしっ!エモイって認めたべなぁ?!
認めたべなぁ?!ここから攻撃開始だべぇ!
攻撃はユーベルコードを使って、距離があるなら近くに引き寄せてぶん殴ったり、もしくは遠距離からこのユーベルコードを使ってぶん殴るべ。
あとは、ナギナタをこのユーベルコードを掴んで振り回したり突き刺したりぶん投げたりだべな。
●ドン・フリーダム戦:5th
「エモいことをすればいいんだべ? そうすればバリアが消えるんだべな?」
「ええまあ、そうではありますが、聞く相手を間違えてはございませんか?」
敵であるはずのドン・フリーダムにバリアの解除方法を確認し、答えを聞いてうんうんと頷くのは笹乃葉・きなこ(キマイラの戦巫女・f03265)。
本来であれば答える義務など微塵もないのではあるが、いきなりまさかな質問をされたドン・フリーダムも対応出来ずについ正直に話してしまい、この様なおかしな状況に。
すでに猟兵達には大々的に知られていて隠す事に意味など無い事柄ではあったのだが、天然な雰囲気に流されまいと改めて気を引き締めるドン・フリーダム、そんな彼女の気など知らずにきなこは続けて話しかけてくる。
「だったら、準備するからちょっと待ってて欲しいべ」
彼女が取り出したのは愛用のナギナタ、これを使いどうやってエモさを演出するかを一生懸命に頭を捻り考え始める。
しばらく後、ようやく何かを思いついたきなこがとった行動は。
「オラの様な童顔との乳の持ち主が、ナギナタでこうやって踊るのはどうだべぇ?」
自身の巨大過ぎる胸の谷間、そこに自分のナギナタを挟み込んで、それを軸にしてくるくる回って踊り出す。
つまりはポールダンスを意識して踊ったこのダンス、しかし技術を伴っていない以上それはただの棒を使った踊りにしか見えず、むしろ棒を挟み込みながら暴れ狂うその両胸からは別の印象を与えてしまう。
「ええっと……どちらかというと、エロいですわね」
回転を止めて上下に身体を動かす踊りをしていた際、その動きの連想具合からそう言葉にしたドン・フリーダム。
それを聞いたきなこはキラキラとした笑顔になると共に急いでナギナタを引き抜き。
「よぉしっ! エモイって認めたべなぁ?!
認めたべなぁ?! ここから攻撃開始だべぇ!」
エモいではなくエロいの聞き間違いであったのだが、完全に勘違いしたきなこはナギナタを勢い良くぶん投げる。
ユーベルコード「笹乃葉式気功術」を用いたナギナタは空中でありながら予測不能の軌道を取り、通常であれば大ダメージを与える事が確実に出来たであろうその攻撃。
しかし絶対無敵バリアが健在なドン・フリーダムに対しては無論効果などなく、弾かれるとそのまま赤べこキャノンの反撃を受けたきなこは一気に戦闘不能、なす術なく倒されてしまったのであった。
「感じますわ、貴女の獣としての欲望。さあ、その欲望を解放して差し上げましょう」
「な、どこ触って……んっ、あぁっ、こ、こんなこと止めるべ……はあぁっ!」
仰向けに倒れて動けないのをいい事に、面積の少ない服を脱がして手で愛撫し始めるドン・フリーダム、そして抵抗も出来ずにただ快楽を享受し続けてしまうきなこ。
巨大過ぎるその胸は大きいだけでなく感度も高いようであり、軽く揉み回すだけで先端は膨れ息が荒くなり、少しづつ悶え始めてしまう。
下半身へと手を伸ばし擦れば響き渡る卑猥な水音、準備が完了したのを確認したドン・フリーダムが取り出したのはきなこの愛用ナギナタ。
その柄の先端部分を構え狙いを定めると湿る入り口へと擦り付け、そして。
「だ、駄目だべ、今入れられたら……ひゃっ、あっ、ああぁあっ!」
ゆっくりと侵入する柄、ビクリと身体を震わすきなこ。
甘い吐息から快楽を感じているのを確認したドン・フリーダムは初めはゆっくり、そして徐々に素早くナギナタを動かし突き入れれば、きなこの身体は次第に発情しその責めを積極的に受け始め。
「欲望にその身を捧げ、満たされなさい! さあ、真なる自由を受け入れるのです!」
「ひいっ、あっ、んあぁあっ! 気持ちいいべっ……もうっ、イクっ、イかされるぅっ! はひぃっ、いっ、ああっ……! んぅっ!! んんんっーーーっっ!!!」
大きく仰け反りビクビクと震え、導かれるままに絶頂を迎えてしまったきなこ。
滴り落ちる汗からは濃厚な雌の匂いを放ち、それを嗅いだドン・フリーダムは堪らずに止めていた棒淫を再開。
呻く色のこもった声は助けを求めてか、更なる欲望を求めてかは分からないが、きなこへの淫行がまだ終わらないという事だけは確かであった……。
●ドン・フリーダム戦:6th
「うふふっ、すっかり皆さん欲望に染まりきってしまいましたね。ですが、まだ染まらぬ者もいるみたいですわ」
花弁が舞う幻想的な舞台、その中央にて圧倒的存在感を示すドン・フリーダム。
自由を象徴したその姿を晒し佇む彼女、しかしそんな格好の相手にも臆せずに立ち向かう二人の猟兵がいた。
「そ、そんな格好で僕の目を誤魔化そうだなんて、そうはいきませんよ! ええ、射抜く為にもしっかり見つめます!」
「裸よりも、あの仮面の下がどうなってるのかちょっと気になる。飛威、隙を見て剥がしてみて……冗談だけど」
顔を少し赤面させながらも、邪念を振り払いしっかりとドン・フリーダムを見つめる百目鬼・明日多(一枚のメダル・f00172)、そして本当に剥がしに行こうとした自身の戦術人形を嗜める神元・眞白(真白のキャンパス・f00949)の二人組。
それぞれに武器を構えて対峙すると、それに応える様にドン・フリーダムも両手を広げ、どこからともなく吹き始める風。
勢い良く舞い始める花弁達が、開戦の合図を伝えたのであった。
まず始めに攻撃を開始したのは、必ず先制するという特性を有するドン・フリーダム。
彼女を中心に吹き荒ぶ暴風によって、足場の花弁はまるで大きな波の様に舞い上がり、構える二人に無慈悲にも襲いかかる。
足場もろとも襲い来る逃げ場の無いウェーブ状の攻撃、それを的確に避ける手段を持たない二人は防御体勢を取りながらもまともに受けてしまい、花弁の波が過ぎ去る頃にはすでにピンチな状態へと陥ってしまっていた。
「あらあら、他愛もないですわね。このまま戦闘不能にして、他の者同様に欲望の虜にして差し上げますわ。さあ、いきますわよ」
そう言い放つと準備を開始する2回目の暴風、流石にこれを受けてしまえば宣言通り戦闘不能となってしまい、ドン・フリーダムに自由に好き勝手されてしまうであろう事は明白。
しかし攻撃を受けた二人の身体は満足に言う事を聞かず、万事休すかと思われたまさにその時、ドン・フリーダムの面を何かが複数掠めた。
「なっ!? これは……メダル!?」
それは空中を飛び回り自身を切り裂こうとするメダル、そしてそれを操る謎の青年。
それだけに留まらず、別方向からは銃撃を伴いながら近づくメイド姿の二人。
初めは他の猟兵達が増援として駆けつけてきたのかと思ったドン・フリーダムであったが、攻撃を避けつつ相手をしている内にそうではない事を悟る。
謎の青年は明日多が召喚したアバターであり、二人のメイドは眞白の武器とも言える戦術人形達。
そう、第三者を使った遠隔攻撃を得意とする明日多と眞白の二人は、無意味に攻撃を受けたのではなく自分達自身が囮となる事により、ドン・フリーダムへ奇襲を敢行したのである。
油断してアバター及び戦術人形達の接近を許してしまったドン・フリーダムではあったが、元々の高い戦闘力を駆使して対等に渡り合いながら瀕死のはずの二人を目の端に捉える。
「魅医、回復をお願い。明日多にも」
「ふう……眞白さん、ありがとうございます」
ドン・フリーダムが気を取られてるその隙にと、眞白はユーベルコードにて回復専門の戦術人形魅医を召喚、自身と明日多を急いで回復させていた。
それを見たドン・フリーダムはある決心をし、攻撃を避けるのを止めてその場に立ち尽くす。
その瞬間、融合して強靭かつ巨大となったメダルが身体を切り裂き、数発の銃撃を浴びたドン・フリーダムであったが、彼女の口から発されたのは勝利の宣言。
「いい戦術ですわ……ですが。わたくしこそがこの世界の首領、ドン・フリーダム! 粗末な玩具ごと吹き飛びなさいませっ!」
ユーベルコード「レボリューション・ストーム」、二回目に発動したその技の威力は一回目のそれよりも強力であり、至近距離にいたアバターと戦術人形は飛ばされ再起不能、それだけではなく回復を試みていた眞白と明日多をも巻き込んだ吹き飛ばしたその技により、勝負は決してしまった。
苦戦を強いられながらも掴んだ勝利に高笑いするドン・フリーダム、しかし……どんな強敵を前にしても決して諦めない、それこそが真の猟兵の姿である。
「……っ! 飛威っ!」
吹き飛ばされながら発した眞白の声が響き渡れば、それに呼応するように襲い来る斬撃。
勝利を確信していたため出遅れたドン・フリーダムはまともに攻撃を受けながら驚愕し、何故確かに吹き飛ばしたはずのこの人形が動けるのかと思考する。
実はドン・フリーダムが技を放ったその瞬間、飛威ともう一人の戦術人形符雨は一直線に連なり重なってガードしていた。
前方でまともに攻撃を受けた符雨は再起不能となってしまったが、その後ろにいた飛威は何とか耐える事ができたためそのまま再起不能の演技を行い、眞白の合図を機に飛び出し攻撃を仕掛けてきたのだ。
本気で頭に来たドン・フリーダムは手を構えるとそこから突風と発し、急いで飛威を彼方へと吹き飛ばす、しかし追撃はまだ終わらない。
「これが……最後の一手です!」
ドン・フリーダムの足を貫いたのは、高速で飛んできた一つのコイン。
痛みに耐えながらその方向へ視線を移せば、そこには遥か方、吹き飛ばされながら弓を構える明日多の姿。
吹き荒ぶ風、飛ばされ安定しない自分自身の体勢、そして遠すぎる場所にいる標的。
そんな絶望感な状況下、しかし精神を集中して放った明日多の攻撃は見事ドン・フリーダムへと命中、まさに執念の賜物とも言うべき神業を見せた。
最後の抵抗を決めた眞白と明日多はそのまま彼方へと吹き飛ばされ、辺りには舞う花弁と静けさが戻る。
しかしドン・フリーダムは傷つくられた片足を押さえながら、怒りに打ち震える。
今回の戦果は間違いなく、猟兵達の勝利と言って過言では無いだろう。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
フランチェスカ・ヴァレンタイン
ゆらりと立ち上がると足下から光焔が噴き上がり【真の姿】へと
(光焔の翼/手脚を装甲の様に、胸と局部は申し訳程度に覆う光焔/周囲に舞う浮遊砲台めいた光焔の羽毛
羽毛の光焔から生じる無数の砲撃がキャノンの先制攻撃を全て撃ち落とし
いえ、まあ……一巡してどうにも冷めたといいますか、ええ
”生きた”反応もなく、所詮は”貴女の定めたルーチン”で動くだけの木偶が2体だけですし
――貴女の仰る無限大の欲望って、この程度ですのね?(訳:生身をダース単位で持ってこい
欲望に呑まれながらもそれを喰らい尽くして艶然と佇む姿は十分にエモいかもしれません?
制圧砲撃を加えつつ、UCをぶっ放してお礼参りなど差し上げましょうか
※演出OK
シルバップ・シノイトビクス
今は亡き世界の、人造神たる【真の姿】を顕し、
「生憎、わたしの欲望は個人で叶えられる代物ではありませんでして」
――この程度は日常茶飯、ウォーミングアップです。
そう言わんばかりに、メカ触手を払い、困ったように、
「わたしによく似たあなた、
その思想自体は、嫌いではありませんが――」
踏み出した神舞は、ドンには誘惑と挑発にて、エモさを喚起させ、
「他者の自由を、欲望を肯定するなら、不自由を強いてはダメでしょう?」
展開したドローンからの映像を見る人々には、
世界を危機から救う意志による、祈りと鼓舞を。
「わたしがあなたを是とするために、真なる自由を――」
聖痕から浄化の法力を放ち、歪んだ欲望を浄化して差し上げます!
アリス・セカンドカラー
「しゃらんらー♪」
と回転するダンスのステップで弾を回避しつつ、翻るスカートからパンチラを演出。
ドンが感想を言い出す瞬間に盗み攻撃で被せて羞恥に真っ赤になりながらわたわたと手を振り今の無しと懇願。恥ずかしそうにもじもじしながら上目遣いでリテイク要請。
羞恥に悶える思春期少女のあざとかわいさは相当エモいのではないかしら?
誘惑、おびき寄せで御姉様にいぢめられたい子猫ちゃんを演出。
顎クイから始まるドンの責めに与えられる快楽エナジーを目立たないように大食いな念動力で喰らい選択UCに吸収し力溜め。
大食いな貪欲さで何度果ててもおねだり誘惑。
充分に溜めに溜めたエナジーを封印を解くで解放しカウンターで快楽属性攻撃
●ドン・フリーダム戦:7th
システム・フラワーズの中核、花弁で彩られた異空間。
目を奪われる程に美しいその場所、しかし今まさにそこは異様な熱気と淫らな空気に包まれていた。
絶えず漏れ出る喘ぎ声、リズム良く響く腰を打ち付ける音、そして頂きに達したのを知らせるかの様に鳴り響く卑猥な嬌声と弾け注がれる水音。
フランチェスカ・ヴァレンタイン(九天華めき舞い穿つもの・f04189)とシルバップ・シノイトビクス(誉れ全き・f00938)、二人は触手マシンに巻きつかれ身体の隅々を蹂躙されつつ、裸の男性もといアンドロイド達に犯されている。
幾度となく突き入れられ中へと放出される卑猥な陵辱、しかし二人はそれを積極的に受け入れ快楽に任せて交わり、欲望に身を浸しながら悦びの悲鳴を上げている。
「ふぅ……先程は少し油断しすぎました。ですがやはり欲望は甘美で絶対的なもの、それを凌駕する事などありえません。そうですわよね?」
先程の戦闘で傷を負ったドン・フリーダムは、見た目こそ回復させたもののダメージ自体はしっかりと残ってしまっており、思い出すだけで怒りに囚われそうになる。
だが今は目の前の獲物に集中せねばと怒りを抑えつつ、ショーツの中へと差し入れた指を焦らす様に動かし続け。
「はひっ、あっ、そうです、御姉様の言う通りですっ! だからご褒美をっ、もっと下さいっ……あひっ、いいっ、これ凄っ、はあっ、んあああぁぁっ!!」
ドン・フリーダムに同意すると同時に襲い来る激しく蜜壺をかき回す指、その甘く淫猥な責めを受け入れながら悦び絶頂したのがアリス・セカンドカラー(不可思議な腐海の笛吹きの魔少女・f05202)。
幼き見た目でありながら色欲の味を知り尽くしている彼女は、ドン・フリーダムの前へと現れた瞬間からスカートをたくし上げてのおねだりを敢行。
その欲望に応え下半身への責めを開始したドン・フリーダムの手により、今まさにアリスは何度目かの絶頂を迎えられてしまっていた。
多幸感に包まれ盛大に液を噴き出しながらぐったりとするアリス、そんな彼女を支えつつ欲望を更に満たそうとショーツを脱がし手淫を再開したその時、ドン・フリーダムは後ろから不穏な気配を感じ取った。
後ろを振り返るとそこにいたのはマシン達に陵辱させていたフランチェスカとシルバップの二名、しかし何故か当のマシン達は機能を停止し地面に転げており、二人の姿は先程までと変化していた。
フランチェスカの身体には光焔の装甲が装着されており、翼や周囲に漂う羽毛にまでその光焔が宿り輝く美しき姿。
そしてシルバップは先程よりも神々しくも妖艶な、まるで別世界から訪れた神であるかの如き姿をしていたのだ。
「――貴女の仰る無限大の欲望って、この程度ですのね?」
「生憎、わたしの欲望は個人で叶えられる代物ではありませんでして」
彼女達の欲望を刺激し満たし、確かに行動不能に追い込む事が出来ていたドン・フリーダム。
しかし底知れぬ欲望の持ち主である彼女達にとってそれは一時の時間稼ぎにしかならず、再びこうして立ち上がり対峙し、しかも真の姿の解放にまで至ってしまった。
無尽蔵な欲望と執念に驚愕しながらもキャノンを構えるドン・フリーダム、その引き金を合図にリベンジマッチが開始されたのであった。
まず先制したのは、先制特性を持つドン・フリーダム。
赤べこキャノンを二人に向けて放つ無数の砲撃、しかし真の姿を解放した二人にその効果はほとんど無かった。
迫り来る砲撃を華麗な神舞にて避けるシルバップ、羽毛の光焔から生じた無数の砲撃によりその全てを撃ち落とすフランチェスカ。
その芸術的とも言える素晴らしい戦いぶりは、まっさらな状態のドン・フリーダムが見ていたならば十分なエモさを感じていた程、しかし今のドン・フリーダムを支配していた感情は焦り、驚き、そして怒り。
攻撃の手を緩めず撃ち続けるドン・フリーダムは、ある事を思い出すと視線を横へと移す。
それは本来敵である猟兵の身でありながら自ら快楽を求め堕落したアリスの存在。
彼女はドン・フリーダムを心配そうに見つめながら、物足りないのか自身の手で自分の身体を慰めている最中、そんな彼女と視線を合わすとアリスはにっこりと笑い。
「御姉様、ファイト! しゃらんらー♪」
鼓舞する様に回転ダンスを披露するとスカートが翻り、パンツを脱いでいたため大事な部分をチラ見せしてしまうアリス。
それに気付いた彼女はいそいそでスカートを押さえ、真っ赤になりながら忘れて下さいと羞恥に悶える様子を見せた。
「あら可愛い……って、今はそんな場合では……っっ!!」
アリスの一連の動作に目を奪われ注意を怠ったドン・フリーダム、その隙をシルバップとフランチェスカは見逃さなかった。
シルバップは展開したドローンからの祈りと鼓舞をその身に受けながら、身体中の聖痕を光り輝せての力溜めを行い、フランチェスカは光焔の羽毛を一つに集めて対艦砲撃級にまで巨大化した仮想砲身を生成。
「わたしによく似たあなた、その思想自体は、嫌いではありませんが――」
「もし私の欲望を満足させたいのでしたら――」
先程のアリスの行動からエモさを感じ取ってしまったためバリアは消えており、その隙を突いて二人が強力な攻撃を放とうとしているのを悟ったドン・フリーダムは急いで回避行動を取ろうとするも、その直後に襲われたのは突然の快感と疲労感。
「ごめんなさいね、御姉様♪」
それはアリスが密かに蓄え凝縮し、ここぞという時にぶつけようと画策していた快楽属性のエネルギー、その突然の裏切りにより足止めさるはドン・フリーダムは避ける事もままならず。
「――他者の自由を、欲望を肯定するなら、不自由を強いてはダメでしょう?」
「――生身をダース単位で持ってきなさい」
直後、二人から放たれた巨大な光線はドン・フリーダムを直撃し、そのまま周囲は強力な光によって包まれた。
光が収まり目にしたのは、花弁が舞う幻想的な風景と無事に乗り切った猟兵の三人。
ドン・フリーダムは跡形もなく消えてしまったのかその痕跡は一切なく、しかし猟兵達が勝利したのは明らかであった。
安堵に包まれ微笑み合う三人、こうして猟兵達は勝利を収めたのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
ニニニナ・ロイガー
いやいや何すかこの惨状…
うへぇ…早くも引き返したくなってきたっす…
とは言え来ちゃった物はしょうがないっすね
なるたけ被害を受けずに済ませたいとこっす
まず風対策っすけど…
ここはあえて抵抗せず、風に乗って吹っ飛ばされる方向で行くっす
ダメージが減ればなんだってOK
いっそ全力逃走すれば、追い風になって丁度いいかもしんないっすね
そしてそのまま【見えざるモノ】で不可視の触手を呼ぶっす
流線形で空気抵抗が少なくて
一直線に敵を貫ける感じだと有効そうっすかね
攻撃は触手に任せるっす
さあドビーちゃん
普段は守って貰ってるっすけど
今回は防御は考えなくていいっす
遠慮なく好き放題あの女をいたぶってやるっすよ~
※演出OK
ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
まだ、終わってないよな……?
俺達はまだ終わってないぜ!
文字通り精魂尽きかけてるけど、それでも猟兵としての矜持を胸にシャーリーと共に立ち上がる。
もちろん、傍にいる彼女への欲望はまだ収まっていない。
でもな。
二の腕に突き立てた柳葉包丁の痛みでそいつを乗り越える。
奴がバリアを展開したらシャーリーが宇宙バイクで走り回って舞い上げた花弁に調理用のラム酒を撒いて引火させ(『料理』+『属性攻撃』)、花吹雪ならぬ炎吹雪で奴の周囲を彩り、目と心を奪う。
そしてバリアが解除された隙を突き、炎吹雪に紛れてシャーリーと同時に『神火の竈』+『属性攻撃』を食らわせる。
せめて一太刀、浴びせないとカッコ悪いからな!
シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
ホントの事を言うと、まだ欲望は収まってない
けど、ここでボク達がやられちゃったらこの世界はめちゃめちゃになっちゃう
愛し合うのは後でもできる
今やらなきゃならない事は、目の前のボスをやっつける事!
フォースカトラスで二の腕を傷つけ、なんとか正気を取り戻したら宇宙バイクのエンジンを吹かしボスの周りをバイクで走り回る
狙いは足元の花弁を巻き上げ、バリアを張ったボスの周りを舞わせること
それだけじゃエモさは足りないけど、ウィーリィくんの技と合わせて幻想的な光景を創り出す!
そしてバリアが解除されたら【エクストリームミッション】発動!
ウィーリィくんの攻撃に合わせて猛スピードで突っ込み全力攻撃!
●ドン・フリーダム戦:8th
「ぐうっ……まさか、わたくしがここまで手こずるとは……」
中核からある程度離れ、舞い散る花弁の絨毯に彩られたギリギリ端の方にあるこの場所、そこにドン・フリーダムの姿があった。
先の猟兵達からの攻撃により飛ばされ瀕死の傷を負った彼女は、その場に膝をつきながら体力回復の時を待つ。
しかし、起きて欲しくない時に限ってトラブルというのは起こるものであり、この時のドン・フリーダムもそれは例外ではなかった。
「いやはや、まさかこんな辺鄙な場所にあのお方が……しかも、手負いで動けなさそうっすね。棚からぼたもちってやつっすかねぇ」
どこからともなく現れた猟兵、ニニニナ・ロイガー(一般UDC職員・f17135)。
見た目はごく普通の寝不足気味な一般人、しかしその漂う雰囲気から只者ではない事が分かる彼女は、猟兵としての使命かはたまた興味本位からなのか分からぬ出で立ちでドン・フリーダムへと近づいていく。
そして別方向からはもう一人、ではなくもう一組の近づく人影があった。
「ここでボク達がやられちゃったら、この世界はめちゃめちゃになっちゃう。今やらなきゃならない事は、目の前のボスをやっつける事だよね!」
「ああその通り、俺達はまだ終わってないぜ! せめて一太刀、浴びせないとカッコ悪いからな!」
仲良く手を繋ぎつつ、ドン・フリーダムへと歩みを進めるのがシャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)とウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)の二人。
先程まで二人は欲望のまま激しく交わっていており、その炎は実はまだ完全には消え去ってはいない。
気を許せばすぐにでもお互いに抱きつき行為を再開しそうになる二人、しかし猟兵としての使命を果たす事を何よりも優先するべきだと心に決めた両者は、こうして再びドン・フリーダムの前へと躍り出たのだ。
「猟兵ども……鬱陶しい、実に鬱陶しいですわ! わたくしはドン・フリーダム! 自由を愛し人々の欲望を叶える存在! これ以上誰にも邪魔はさせませんわぁっ!!」
まだほとんど回復しきっていない彼女、しかしこの状況ではそうも言っていられない。
気力を振り絞りながら立ち上がり見せるのは最後の抵抗、いよいよドン・フリーダムとの最終決戦が始まったのだ。
「うへへ……じゃあ早速。さあドビーちゃん、遠慮なく好き放題あの女をいたぶってやるっすよ~」
まず始めに動いたのはニニニナ、ユーベルコード「見えざるモノ」にて不可視の触手を展開して命令、ドン・フリーダムへと触手達が群がっていく。
しかし不幸にも既に似たような攻撃を経験済みであったドン・フリーダムはそれを冷静に対処、力を溜めて触手がすぐ近くへと来たその瞬間。
「同じ攻撃が二度も通じる程、わたくしは甘くありませんですわぁっ!」
ドン・フリーダムを中心として発生した突風、その無差別な暴風に不可視の触手達はなす術なく吹き飛ばされてしまい、ニニニナ自身をも巻き込むと。
「あーーれーーっすーーー…………」
ニニニナは耐えるでもなく逃げるでもなく、風に身を任せそのままどこかへ吹き飛んでいってしまった。
早速起きてしまったのニニニナの犠牲、しかしシャーリーとウィーリィの二人はその犠牲を無駄にはしなかった。
「ウィーリィくんっ、今だよ!」
「よしっ、燃えさかれぇっ!」
いつの間にか取り囲む様に舞っていた大量の花弁、そこに火がつけば一気に炎と化して燃え上がり、ドン・フリーダムを炎の渦が取り囲む。
実はニニニナが注意を引いていたその時、シャーリーは宇宙バイクをふかして走り回り地面の花弁を宙に舞わせ、ウィーリィはその花弁に調理用のラム酒を撒いていた。
途中の暴風で少し飛ばされたものの何とか花弁で取り囲む事に成功した二人は、火をつけそれらを燃やす事によって花吹雪ならぬ炎吹雪を見事に演出、ドン・フリーダムを炎で囲む事に成功したのだ。
炎の中心、燃え盛る花弁の中でバリアを張りながら赤べこキャノンを構えるドン・フリーダム。
どこから二人が突入して来てもいい様に周囲に目を配る彼女、しかしそのバリアは揺らぎ始めていた。
もちろん炎吹雪という幻想的で美しい景色も原因の一つではあるが、最大の要因はその儚さ。
自身のアイデンティティの一つとも呼ぶべきその花弁は言うなれば小さき無数の自分、それが一気に勢い良く燃え盛るその姿はまさしく今の自分自身の様子を表している様であり、その儚げな姿を見せつけられ続けた彼女はとうとうバリアが消えてしまう。
と、その時、突然身体が動かなくなったかと思えば、身体を這いずる何とも言えぬ感覚。
まるで触手に囚われてしまったかの様な感覚に、ハッと何かに気付いたドン・フリーダムが上を見上げる、すると。
「ただいまっす~。そのまま大人しくしてて下さいっすね?」
何と上空真上にいたのは先程吹き飛ばしはずのニニニナ、この身体に巻きついた触手の正体は彼女のユーベルコードであった。
何故彼女が真上にいたのか、それはドン・フリーダムもニニニナ自身もよく分かってはいなかったのだが、その原因は上昇気流。
風に飛ばされたニニニナはその後も抵抗せずに風に身を任せ流され続けた結果、何と花弁ステージを外円に沿う様に大きく一周。
そして再び近づいて来た際、燃え盛る炎吹雪の熱により発生した上昇気流に引き寄せられた風はそのまま上昇、ニニニナもそれに身を任せ上昇した先にいたのがドン・フリーダムであったのだ。
触手に絡みつかれて身動き出来ないドン・フリーダム、その隙を見逃すはずもなくシャーリーとウィーリィは炎の中から飛び出すと。
「これでっーーー!!」
「とどめだぁーーーっ!!」
宇宙バイクを変形させたサメ型パワードスーツに身を包むシャーリー、包丁に業火を纏わせるウィーリィ、二人の見事なまでに息を合わせた同時攻撃はそのままドン・フリーダムの身体を貫いた。
「がはっ、あ"あっ……!! そんな、バカなっ……わたくしがやられるなんてっ……そんなっ……ああっ、あ"あ"あ"あああぁぁぁっ!!!」
断末魔と共に光輝き、光の粒子となりながら爆発したドン・フリーダム。
その暴風は炎吹雪、花吹雪、地面の花弁も何もかもを吹き飛ばし、風がおさまる頃になってようやく静寂を取り戻す。
首領でありボスであったドン・フリーダムの死は、そのまま永きに渡った戦争の終焉を意味する。
静寂の中に佇む猟兵達は静かに、しかししっかりと喜びを心を刻みながら、自分達の成した功績に歓喜し合うのであった。
成功
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