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恐怖のコンサート

#UDCアース

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#UDCアース


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 コンサート。出る者にとっては一番の晴れ舞台。見る者にとって人が目の前で輝くのを見ることのできる場所。

「UDSアースのどこかで行われるコンサートで邪神が召喚されることが分かったのですが……」
 グリモアベースの一室でそんなアバウトな説明をし始めたのはグリモア猟兵の稲荷・四乃(f08744)。彼女は弱気な発言で予知夢の内容について他の猟兵に話す。
 会場の設備、参加者の人種などからUDCアースだとわかるが、それ以外についてはどの猟兵にもピンと来ない。
「一応、出演者の似顔絵を用意しておきました。あとこんな曲が流れていたんです」
 そう言って提示されるのは鉛筆で書かれた数人の似顔絵。それとたどたどしく流れる稲荷の歌。
 稲荷にとって見たことも聞いたこともないらしい。ただ、彼女は自分が世俗に疎いだけだと言うが……。
 少しして、猟兵の一人が言いだす。インディーズ界で有名なグループが近々ゲリラライブを行うという事を。似顔絵や歌がそのグループのモノに似ているらしい。そしてそのライブが行われる場所も分かっている。
「ではその地域で情報収集を行えばよろしいという事でしょう。もし、実際に行うのであれば人やモノに何かしらの動きがあるはずです。関係者を見つけるか成りすまして開催日時を聞きだす、地元の警察に協力依頼のついでに開催日時を聞くのもいいと思います。神というのはそうやすやすと呼びよせてよいモノではありません。何としてでもくい止めましょう」

 猟兵たちはそれぞれ何とかして開催日時とライブチケットを入手する。
 開催日時について調べていくうちに様々なことがわかった。
 ゲリラライブを行うグループは「イアイアクリスタライザー」というメタルバンドらしいのだが、その背後にいる組織が数ある邪神教団のうちの一つだった。
 邪神教団がただ資金援助を行っているとは考えにくく、稲荷の予知夢からして彼らが崇拝している邪神が今回呼び出される存在であると容易に想像できる。
 猟兵に出来ることは大きく分けて三つ。
 ・対バンを申し込んでの妨害。
 ・騒ぎを起こして観客を外に出す。
 ・楽曲そのものに組み込まれた呪詛を解呪しての妨害工策。
 さあ嵐が来ないよう、最善を尽くせ!

 猟兵たちが邪神を呼びよせまいと懸命な妨害工作を行ったものの、邪神は召喚されてしまった。
 ただ、儀式は不完全だったようで猟兵たちが死力を尽くせばこのまま押し戻すことも可能だ。
 事前に邪神教団が分かってたおかげで、崇拝している邪神とその邪神の行動が分かっている。
 邪神の名は「クリスタライザー」、クラゲのような特徴を持つ人型のオブビリオンだ。
 奴は実体を非実体にして攻撃を躱したり、銀の鍵に触れさせ抵抗しない存在をドリームワールドに飛ばしたり、頭の触手でして来る。どの技も厄介だが、非実体の間は動けないし、ドリームワールドに飛ばされてもすぐに場に戻ることができる、触手も当たらなければ高圧電流と神経毒を受けることはない。
 奴は何かを見定めている。それは主に猟兵たちに向けて。それが何なのためなのか分からないが、恐らくは強大なチカラか何かだろう。
 奴がこの場にいる猟兵に見切を付けられないうちにこの世界から引きずり下ろせ!


劇団劇作家
 劇団劇作家です。
 ほぼシリアスになりましたが、まあ十分に楽しんでくれたらなと思います。
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第1章 冒険 『お楽しみは自己責任で?』

POW   :    関係者を脅して開催日時を聞き出し、強引に会場へ突入します。

SPD   :    警察や報道への聞き込み、資料を調査して開催日時を推測。会場へ忍び込みます。

WIZ   :    関係者に言い寄る事で正式に入会したり、関係者に成り済まして潜入します。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

春霞・遙
普段UDSアースで民間人向けの病院でお医者さんをしてます。
病院の職員さんとか患者さんに声をかけてみて、イアイアクリタライザーのファンクラブの人だったり関係者の人を探そうとおもいます。うまくそういう方に接触できたら、ライブに興味があることを訴えてライブチケットを売ってもらったり譲ってもらったりできるよう交渉しようと思います。
そこのグループの歌とかライブの雰囲気は予習してからね。元々音楽は好きだから、ライブを妨害するのは気が引けるけど・・・邪神をどうにかしてから改めて満喫できるといいなぁ。



医者というさまざな人と触れ合う仕事の一面からイアイアクリスタライザーのファンを探そうとする春霞だったが、過去に『生まれながらの光』を光で治療した患者さんの中からそのファンを見つけ出すことに成功する。
 春霞はそのファンからチケットを貰おうとするが、
「いやだよ。イアイアクリスタライザーは僕の生きがいなんだ」
 なんと軽く一蹴されてしまった。
 ファンの少年いわく、このバンドの曲は病気の療養中よく聞いていたとの事。そのため、このバンドの曲に元気づけられ闘病を頑張れることが出来たというのだ。その後病気に打ち勝てたことをきっかけにファンになったというのだからそうやすやすとチケットを譲るわけにはいかないのだろう。
 せめて曲とチケットを見せてくれないかと頼むと、少年はそれくらいならいいよっとチケットと音楽プレイヤーを貸してくれる。
 春霞は曲を聞きながらチケットを観察してみる。
 チケットは映画の前売り券ほど大きさのもので、親と買い物している時に偶然見つけてすぐさまねだったらしい。デザインは何となくメタルバンドらしいものだが、開催日時と開催場所、そしてその背景にうっすらと見覚えのある邪神教団のシンボルマークを確認することができた。
 これは危ないと感じた春霞は曲のほうに意識を傾ける。歌詞やメロディーは元気づけたりするものが多いらしいが、何度か妙なフレーズが耳に入る。歌詞についてネットで調べてみてもそのフレーズは日本語になっておらず、また外来語でもなかった。
 少年から合いの手について聞かせてもらったが、それも謎のフレーズと似たようなモノで、しかもバンド側からの指示だという。
 春霞は焦りを感じながらチケットの入手経路を尋ねる。場所は近くの金券ショップだった。もしかしたらまだ売っているかもしれない。
 春霞は少年にチケットと音楽プレイヤーを返した後、一時的に医者という仕事より猟兵としての役目を優先する。戻った時に看護師に怒られることを覚悟して。

成功 🔵​🔵​🔴​

ベルリリー・ベルベット
あまり騒ぎになってしまっても面倒だわ。
リリは穏便に、忍び込む方法をとろうと思うの。

まずは警察や報道に協力依頼がてら聞き込みをして、ライブの開催日時を突き止めるわ。
できれば大まかな会場の構造まで聞き出したいところだけれど…
もしもバンド名だけでピンと来なければ、四乃の描いた似顔絵を見て貰ったり、歌を聴いて貰いましょうか。

あとはネットやSNSでより詳しい情報が集められるかもしれないわ。
ファンの方々なら、きっとお気に入りのバンドについて色々な情報を発信しているはずだもの。
それこそライブ情報からディープな噂話までね。
気になる情報があれば、その情報の発信者にコメントを送って詳しい情報を聞いてみようかしら。



ライブを行うのではあれば、事前に法的手続きをしていることに注目したベルリリーは会場近くの警察署に赴き警備等の申請状況を見せてもらえるようお願いする。
 警察は最初守秘義務があると非協力的な姿勢をするが、猟兵であることを伝えると態度を変え申請記録を見せてもらえる。
 資料室で警察官の監視下、申請記録をめくっていくと気にかかる名前で申請されているのを見つける。
 その名前についてベルリリーは知らなかったが、監視していた警察官が言うにはとあるメタルバンドがライブを行う際の代表者の名前らしく、そのメタルバンドというのが持参していた似顔絵の人物たち『イアイアクリスタライザー』の事だった。
 警察署を後にしたベルリリーはイアイアクリスタライザーについてSNSで調べ始める。
 イアイアクリスタライザーについてのつぶやきは多くあったが、その中にゲリラライブについてのつぶやきをいくつか見つけた。
 いくつか要点をまとめると、
 ・ゲリラライブに参加するにはチケットが必要な事。
 ・警察への申請日とライブの日が合致している事。
 ・デビュー当時から続けている曲のシリーズの最後の新曲が発表される事。
 と、三つの事が分かった。
 チケットが必要だと知ったベルリリーはより詳しい情報を手に入れることも考え、熱心的かつライブに行けなくなってしまった人をつぶやきの中から探し出し接触を試みることにした。

成功 🔵​🔵​🔴​

京条・響
音楽をこんなことに使うなんて、許せないね。
俺もバンドをやっているんだ。
『Suono furioso(スオノフリオーソ)』っていう、ベース、ドラム、ギターと、ギターヴォーカルの俺の4人組バンド。
イタリア語で『猛る音』って意味だよ。
『イアイアクリスタライザー』は初めて聞くグループ名だけど、知っている人がいるかもしれない。
仲間や知り合いに聞いてみるよ。
グループ名がわかっているから、日時や会場はすぐにわかりそうだね。
ハコのオーナーに話を聞いてみるのもいいかもしれない。
他の猟兵とは違う方向から……関係者、もしくは対バンとして潜り込めるといいんだけど。
曲は探せば入手できるだろうし、予習しておくよ。



音楽業界に身を置く自分にとって、このようなことは許せることではなかった。
 そして、その業界に自分がいることがこの事件解決のカギになると思っていた。
 京条は日常の生活の合間に音楽業界の知り合いからその知り合いへと電話やSNSを使って人脈を辿っていき、何とかイアイアクリスタライザーのメンバーにたどり着く事に成功する。
 京条は怒りの感情を抑え、猟兵としてではなく音楽業界に身を置く者の一人として電話をかける。
「――もしもし。どちら様ですか?」
「初めまして。僕はSuono furioso(スオノフリオーソ)っていうバンドのギターヴォーカルをやっている京条響って言うんだ。君はイアイアクリスタライザーのメンバーの一人で間違いないかい?」
「えっとこちらこそ初めまして。はい。僕は確かにイアイアクリスタライザーのメンバーです。すおのふ?さんが僕らに何かようですか?」
「Suono furioso(スオノフリオーソ)、イタリア語で『猛る音』って意味だよ。いきなりですまないけどそちらがゲリラライブをするって聞いてね、サプライズとして対バンをさせてくれないかなと思ったんだよ」
「はっはい……僕らの一存では決める事ができないので返事は後でよろしいでしょうか?」
「別に構わないんだけど……僕らってことは君たちの後ろに何かいるのかい?」
「えっ!ま、まあ。何かを始める以上、スポンサーが必要ですから」
「そうか、それなら仕方ない。では返事を待ってるよ。無理言ってすまない」
「こちらとしても他のグループとこういった交流が出来ると思っていませんでしたから嬉しかったです」
「こちらも交流できたらなと思っているよ。それじゃ」
 
 少し警戒されたかなと京条は思ったが、二・三日後イアイアクリスタライザーから京条宛てに返答が来た。
 返答は封筒で行われ、中に入っている手紙には、対バンを行い一緒にライブを盛り上げようとの事だった。
 また、手紙と一緒にイアイアクリスタライザーがライブで扱う楽曲のCDと歌詞、そしてライブ関係者を示す参加票と家族及び知り合いにと数枚のライブチケットが入っていた。
 これで仲間の猟兵を確実にライブに紛れ込ませることが出来るわけだし、人前でやる以上手を抜くわけにもいかない。
 ゲリラライブに向けて仲間とともにいつもの練習に熱を入れ、本番当日に向かう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

風間・敬人
【SPD】
またまたUDCアースにやってきた虎さんですよ。

場所や日時は、先行してるご同業が調べたみたいだし、
これをネタに防衛組織のUDCに渡りをつけらんねぇかな?
この世界じゃ、俺の形(なり)だと公の組織にゃぁ渡りをつけられないからな。

渡りを付けられたら、開催場所周辺の警戒や、
事が起こっちまった後の避難誘導を相談してぇな。
こういう人手の必要なことは、俺らだけじゃぁどうにもできねぇからな。
今後も協力できるよう、話をつけるのも良いかもな。



自分の身なりからUDCアースの住人を驚かせることを危惧した風間は事件に協力しようにもどうしようか考えながら行動していた。
 そして、仲間が得た情報などから自分はライブ開催時動ける方法を思いつく。
 それは自分がライブの参加者ではなく、警備関係者として会場に入ること。
 早速警察署に出向き警備に混ぜてもらえないか相談しに行く。
 やはり初めは驚かれ警戒されてしまったが説得の末、何とか落ち着いて話し合う事が出来た。
 警備の話についてはイアイアクリスタライザーの方から事前に申請があり、自分たちのプライドと市民の信頼を理由に一度帰される。
 一度帰されても諦めなかった風間は、翌日、過去のオブビリオンが原因の事件についての資料を持って再度交渉に入る。
 警察は始め渋い顔をしていたが、資料に目を通すうちに心配そうな顔つきになっていく。
 警察は悩みに悩んだ末、一回の事件に限り警備に加えることを了承する。
 警備に加え代わりに条件として、現場で目立たない恰好をするか監視室で待機など市民に混乱をさせないための配慮をするよう言われる。
 以後の事件については一警察の独断では決められないことや管轄外に手出しが出来ない事を理由に却下されるが、次の複数の警察同士の会議で議事として提案するようにするので決まるまでは、その都度その管轄の警察を説得するようにしてほしいとお願いされる。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジェラルド・マドック
猟兵になる前からパーティ会場で音楽関係の仕事をしていた経験と知識をアピールして簡単な準備だけでも無償でいいからスタッフとして働かせてもらえないか聞いてみるよ。
頼む時には君達の曲がこんなに好きなんだというアピールにかこつけて装備・技能をフル活用して弾き語りして(念のため呪文みたいなところは歌わない)【音楽の魅惑】を仕掛けてみる。勿論グループの音楽の才能と曲自体には敬意を示して心を込めて歌わせてもらおう。ここで魅了・精神支配をかけることでスタッフ採用とこれからの行動にも良い影響が出ればいいんだけど。



ジェラルドはスタッフとして会場に入るために、コンサートスタッフの短期バイトを探して他の猟兵とともに申し込んだ。
 面接当日、ジェラルドは自分がどれだけイアイアクリスタライザーのファンであるかを見せつけるために装備や技能をフル活用してイアイアクリスタライザーの曲を使って【音楽の魅了】を面接官に仕掛ける。
 危険性を考えて謎のフレーズの部分はごまかして歌ってみたが、自己PRで主張したパーティー会場で音楽関係の仕事をしていたのを話したことが功を奏して、無事アルバイトで採用される。他の猟兵たちはジェラルドのユーベルコードが上手くいかなかったのかどうか分からないが、人によっては落ちたり受かったり微妙な結果に終わった。
 ライブの前日、受かったアルバイトのメンバーはライブ会場に集められ大まかな仕事内容を説明される。その後仕事が振り分けられ、ジェラルドを始め何人かの猟兵は来場客の案内・誘導の仕事を任される。
 猟兵によっては事前準備で終わった者もいるが、ケータリングやグッズ販売の方などにも回されたりしているため、それぞれが上手く動けば被害を抑えるやすくなるだろう。
 後は当日、こちらが有利になるように立ち回るだけだ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『アングラ・デスメタ・コンサート』

POW   :    ライブ会場に乗り込み、対バンを申し込む。目には目を、音楽には音楽を……!!

SPD   :    会場の防災サイレンを鳴らすなりしてオーディエンスの目を覚まさせて避難誘導する

WIZ   :    音楽には洗脳する呪詛が組み込まれているようだ。魔術等で解呪(ディスペリング)を試みる

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
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 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「と言うわけで今日はゲリラライブ本番です。皆さん気を引き締めて邪神復活を阻止しましょう!」
 稲荷は観客として入る猟兵たちの前で気合を入れようと腕を掲げて叫ぶと突然電話の着信音が鳴る。
 誰だ?誰だ?っとお互いに顔を見合わせると、音の発生源は稲荷のものだとすぐにわかった。
「すみません。電話に出ますね。……もしもし?お父さん?……うっ――」
 どうやら電話の相手は彼女の父親らしい。稲荷は何か衝撃的なことを言われたようで、そのショックで手に持っていたカバンを落とす。カバンの中には未使用のケミカルライトやメリケンサックがちらほら。
「――えっ、あっうん……」
 稲荷はしょんぼりとした顔で電話を切り、カバンを拾う。
「私は会場外で動けるよう待機していますので、先に会場入りした方々も含めて皆さんが最低限の被害で邪神を倒せるよう応援します……」
京条・響
予定どおり、対バンを決行するよ。
バンドメンバーと一緒に楽屋入りしたら、裏側から『イアイアクリスタライザー』を見ておこう。
いつでも使えるように、拳銃を1丁、背中に隠し持っておこうかな。

お客さんだけじゃなく、バンドメンバーも洗脳されているようなら、そちらも解いてあげないといけないね。
俺にはそんな力はないけど、やるだけやってみようか。
俺の歌はただの歌じゃない。人の心に届くはずだ。
サウンドウェポンとシンフォニックデバイスを通して歌うよ。
相手はメタルだけど、ロックに行くよ!
『神頼みなんて他力本願。夢は自分で掴み取るもんだ』
って内容の歌で、正面から喧嘩売ってみようじゃない。
悪い方に転んだら……ごめんね!



遂にコンサートが始まり、Suono furioso(スオノフリオーソ)の出番になる。
『今日、実は皆にサプライズがある。それは僕らイアイアクリスタイザーと対バンを組んでくれた人達がいることだ!そのうちの一つを紹介しよう。イタリア語で猛る音、Suono furioso(スオノフリオーソ)だぁー!』
 イアイアクリスタライザーのリーダーの司会の下、京条含むメンバーが舞台に姿を現す。
 歓声はやや静かに感じたが、観客は仲間の猟兵を含む数千人、緊張するが気分は高揚する。
『こんにちは!改めましてサプライズで来たSuono furioso(スオノフリオーソ)の京条響です。名前だけでも覚えて楽しんでいってください!』
 京条の挨拶の後、メンバー同士位置についてアイコンタクトで確認を取る。
 背中に忍ばせた拳銃は流石に楽屋入り前の身体検査で没収されてしまったが、会場全体に仲間がいることは分かっていることだし、自分が出来ることを最大限やるしかない。
『それじゃあいきます。ロックにいくよ、『神頼みなんて他力本願。夢は自分で掴み取るもんだ』!』
 主役であるイアイアクリスタライザーがやろうとしている事を考えれば真向からぶつかるような曲だが、自分たちは邪神を止めようとする側であるための選曲だった。
 メタルとロック、元々が似ているモノであるため、初めはノリが少し悪かったかもしれないが次第に客も含めイアイアクリスタライザーのメンバーも自分たちの音楽に同調し盛り上がっていく。
 Suono furioso(スオノフリオーソ)のメンバーがこの曲にかけた

成功 🔵​🔵​🔴​


Suono furioso(スオノフリオーソ)のメンバーがこの曲にかけた願いはイアイアクリスタライザーのメンバーと観客にかけられたであろう洗脳を解くこと。
 彼らはあくまで利用されただけであって罪はない。もしそうであるならば猟兵である自分達が助けるべきだ。それがメンバー総意の考えだった。
 京条の歌声がサウンドウェポンとシンフォニックデバイスを通じて会場を覆った。イアイアクリスタライザーのメンバーや観客は自分達の歌にノって、盛り上がってくれている。
 その後、演奏は何事もなく終わるが京条は歌い上げた達成感と一抹の不安が残った。
 無事に洗脳を解くことが出来たのだろうか、これで邪神召喚を防ぐことが出来たのだろうか、ただただ不安が残るがまだコンサートは続いていく。
清川・シャル
【P】
f01013
葎ちゃんと行動

ちょっとまったー!
鬼神の歌姫シャルが対バンを申し込みますっ!

インカム「SchallVoice」と呼び出した「amanecer」が黒と桜色の和パンク衣装姿の私を彩ります

歌うは闘いの歌
「WINNER or LOSER」
メタル曲です
私歌うと高音シャウト凄いんですよ?
音圧と声量は抜群
歌唱、パフォーマンス、誘惑の効果を狙います
【WINNER or LOSER!まだ跳べるだろう
諦めるのは まだ早すぎる
竦む足で地面踏みしめて
この手で掴んで 全力叫ぶLIFE!!】

合いの手とかは葎ちゃんに任せるので私はステージに全てを捧げます!
ちゃんとお客様とのコール&レスポンスの交流も忘れず


硲・葎
【S】
シャルちゃん(f01440)と行動
みんなの目を覚まさせるために、サイリウムを渡して合いの手を教えちゃうよ!

「よーし、じゃあみんないっちょ気合い入れて合いの手いっちゃおうか!サイリウムを渡すから、私と一緒にWINNERorLOSER!!って叫んでね!クラップもやっちゃおー!」

彼女の歌に合わせてクラップと合いの手を。コールアンドレスポンスも忘れずにね!

私も頑張ってサイリウムぶんぶん振っちゃうよ!



『次に!サプライズで来てくれたのは―、鬼神の歌姫!シャルー!』
「シャルちゃーん、待ってましたー」
 イアイアクリスタライザーのリーダーの司会で歓声を上げたのはシャルのファンである硲だ。硲はサイリウムを振り回しながら歓声を上げる。
 登場時、シャルのアマネセルである球体型スピーカーやウーハー群「amanecer」が先行し、本人はインカムマイクの「Schall Voice」と黒と桜色の和パンク衣装を身に付け登場する。
「元気よくいくよー、こーんにーちはー」
「こんにちはー」
 「Schall Voice」と「amanecer」は会場の音響設備と繋がっておらず、「Schall Voice」で増幅されたシャルの声が「amanecer」によって会場全体に響き渡る。
 ただ、その増幅された声の声量はすさまじく、すぐさま返答出来たのは硲含め一部の人くらいだった。
「あっえっ、失敗失敗。張り切りすぎちゃった。改めましてこんにちは。鬼神の歌姫シャルです。名前を憶えてくれると嬉しいです。まず、歌う前にコール&レスポンスの練習をしたいと思います」
 音割れこそしなかったが、シャルは音量が大きすぎたことを反省し、音量に気を付けてコール&レスポンスの練習に入る。
 最初の挨拶でびっくりした客が多く、ほとんどの客が十分に回復しないままコール&レスポンスの練習を終えてしまう。
「それじゃあ、本番やってみるよ、いいかな?WINNER or LOSER!まだ跳べるだろう。諦めるのは まだ早すぎる。竦む足で地面踏みしめて、この手で掴んで 全力叫ぶLIFE!!――」
「よーし、じゃあみんないっちょ気合い入れて合いの手いっちゃおうか!サイリウムを渡すから、私と一緒にWINNERorLOSER!!って叫んでね!クラップもやっちゃおー!」
 硲の方は直前になって周りの観客にコール&レスポンスの復習をし始めて、サイリウムを配り始める。
 シャルの歌はメインのイアイアクリスタライザーと同じへヴィメタルで音圧、声量は抜群に調節されており、歌唱中の歌唱力・パフォーマンスは十分だったが、コール&レスポンスの練習が不十分だったのが残念だった。
 硲の方はと言えば、ファンであるだけあって合いの手は完璧でノリノリだったが硲自身、本来の仕事を忘れているような気がするのは否めない。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ジェラルド・マドック
曲目から考えて最後の新曲が1番怪しいよね。
取り敢えずそれまでは合いの手の部分や観客が歌っても良い部分で(呪文の部分は歌いたくないけど)俺も便乗してUC【シンフォニック・キュア】を使って洗脳を解きたいな。
あとせっかくスタッフ採用されたし仕事しつつUC【影の追跡者の召喚】でグループメンバーや"スポンサー"とやらに怪しい動きが無いか調べておきたい。



ジェラルドは客の会場内への誘導を終え、少しするとコンサートが始まった。
 コンサートの最中、スタッフの仕事をこなしたり観客とともに合いの手を入れたりする。また、合いの手を入れながら観客席を回り【シンフォニック・キュア】を使って観客の洗脳を順々と解いていこうとしていく。
 また、【影の追跡者(シャドウチェイサー)】を放ち、会場内に邪神召喚をもくろむ奴がいないかくまなく探していく。
 【影の追跡者(シャドウチェイサー)】を通じて見たのはほとんど巡回中の警備やら仕事中のスタッフだったが、何故かスーツ姿の男を見つける。
 ジェラルドはその男を不審に思い、【影の追跡者(シャドウチェイサー)】に跡を付けさせるが、スーツの男は会場の下の階に向かいお手洗い入る。
 流石にトイレの中までは、とジェラルドはトイレの中に入るのは渋ったが男は水を流す音を出さずにお手洗いから出て来る。
 男はお手洗いに入った時のスーツとは違い、黒いローブと謎の本を持った状態でお手洗いから出て来た。
 これは当たりだ、そう思ったジェラルドはローブの男の跡を付けさせ行方を追う。 ローブの男が会場の真下に当たる部屋に入り、間を空けて【影の追跡者(シャドウチェイサー)】を部屋に入れさせるとそこには謎の怪しく輝く魔法陣と会場の音声が流れたスピーカーがあった。

成功 🔵​🔵​🔴​

春霞・遙
SPD
あまりこういうのが得意ってわけではないし邪神召喚の妨害にはならないかもしれないけど、関係ない人が巻き込まれるのは嫌だな。
ライブが始まる前にそういう会場にはあるはずの火災報知器とかAEDとか避難誘導灯を探しておく。本格的にライブの妨害をするときとか万が一邪神が召喚されてしまったらそれらを作動させて大きな音を出したり、救助車両を会場の外に呼んでおく。専門の人ならいざというとき避難誘導くらいならしてくれるでしょうをもし報知器とかさえなかったらスプリンクラーを銃で撃ち抜くとかかな。
こっち関係で知り合いに会うのも気まずいからマスク被って暗躍しておくよ。表で頑張ってる人たち、頑張って!



チケットを無事手に入れた春霞は、知り合いに会うと気まずいのでマスクで顔を隠して会場入りする。
 こういった事件に不慣れな春霞は事件に関わった以上、自分が出来ることを最大限出来るようにと動き始める。
 会場入りした春霞は、まず会場のマップを手に入れてコンサートの間、もし邪神召喚がなされたときの対策にと防災設備を確認するために会場内を歩き回る。
 会場内を歩き回りいくつか消火器や避難設備を確認していると、怪しげな人物が目に入った。
 深追いは危険だと感じながら追跡を始めた春霞は怪しげな人物が地下の階に向かったのを見届けて設備の確認に戻った。
 警備の方にも仲間の猟兵がいることは事前に知らされていたものの、あまり目立つのは良くないと考えた春霞は警備員や監視カメラの目をすり抜けながら会場内を動き回った。
 コンサートも終盤になりはじめた頃、春霞は報知器など一気に鳴らし始めてコンサートの妨害に走り始めた。警報機や報知器が次々となり会場はパニックになっていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジェラルド・マドック
まず会場の音声を拾ってるマイクとスピーカーを繋ぐコードを引っこ抜きに行くよ。一応足がぶつかった体で機材を壊しておきたい。内心謝罪の嵐だけど機材を日頃使ってる身だからこそ的確に構造弱いところを狙うよ。コードについて問い詰められたら逃げようとした時にコードが足に引っ掛かって邪魔にならないように抜いたって弁解するかな。更に追及されそうになったら「取り敢えず今は避難!外に客を出してからだろう!」って逃げるよ。あと引っこ抜く前後で魔方陣の方に変化がないか影の追跡者で見張っとく。
避難誘導は地下への階段からなるべく離れたところを案内するよ。シンフォニックデバイスを使って皆に声が届くようにしたいな。



音響装置をどうにかすれば邪神召喚を妨害できる。
 そう考えたジェラルドは、会場スタッフである権限を使って舞台裏の音響設備が置かれているところにたどり着く。
 罪悪感を覚えつつ音響装置のコードを引き抜こうとしたジェラルドだったが、足元のコードの沼に足を取られてこけてしまった。
 足に引っかけたコードは抜けたものの、目標の本数には至らず急いで他のコードも引き抜いていると異変に駆け付けた他のスタッフに見つかってしまう。
「お前!何をやっているんだ!」
 人は悪い事をやっていると途端に逃げ出したくなるものである。それは猟兵でも同じでジェラルドはすぐさまその場から逃げ出してしまった。
 同時刻、地下の部屋にて。
「上で何かしら邪魔が入ったようだな……だが、それくらい織り込み済みだ」
 ローブの男は近くのリモコンを手に取って操作し、会場の音声からプレイヤーの方に切り替える。
「我が神よ。仕上げの歌はいかがでしょうか」
 男は笑う。これが見られている事を知らずして。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ユクス・フロウ
WIZ
狐火が見せる幻影でバンドマン、観客、会場にかけられている呪詛の解呪を試みようと思います。
防災設備に勝てるかは分かりませんが音響装置に延焼させて焼き払い、人々には痕にならない程度の熱を知覚させて目を覚まさせる程度でコントロールします。
運良く地下室まで延焼してくれたりエレメンタルファンタジアで炎の風を地下室まで運べれば良いなと思いますが、場所がわからないのでそこに重きは置かないことにします。

独り言:すごいな、こんな騒々しい空間は俺が生きてきた世界では見たことがない。それに、ここはいろんな衣装の人たちがいてグリモアの加護がなくてもあまり違和感がなさそうだ。



「すごいな、こんな騒々しい空間は俺が生きてきた世界では見たことがない。それに、ここはいろんな衣装の人たちがいてグリモアの加護がなくてもあまり違和感がなさそうだ」
 コンサートの騒がしさに驚きつつ、観客として潜りこんだユクスは邪神召喚を妨害するため活動していた。
 ユクスが行った妨害方法は狐火を出して音響装置を破壊する事。今会場は真っ盛りなのだから狐火が出たところで観客は演出の一つとしてしか見えないだろう。
「それでは頼みます。【フォックスファイア】」
 ユクスが出した十個の狐火はそれぞれふよふよと会場内を飛び回っていく。
「あれは何だ?」「すっげー、狐火だ」「こんな演出見たことないぞ」
「凄いな。近くだと熱気を感じる」「本物の火じゃないのか?」
 観客達は狐火を会場の演出だと思い込み、ボルテージが上がっていく。
 狐火は会場内を飛び回ったあと、音響装置に点火し燃え始める。
 コンサートスタッフがすぐさまこれに気づき消火活動をし始めるが消えるころには少なくとも使い物にならない程度には燃えただろう。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『『クリスタライザーの守護者』夢野・那珂』

POW   :    IN THE DREAM
全身を【非実体 】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    SARIEL EYE's
【クラゲ状の触手 】から【高圧電流と神経毒】を放ち、【毒と感電】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    WELCOME TO DREAM WORLD
小さな【銀の鍵 】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【ドリームワールド】で、いつでも外に出られる。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は吾唐木・貫二です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

富井・亮平
【心情】
現れたなッ! 古代オブリビオン文明の邪悪な神めッ!
このイェーガーレッドが来たからにはもう安心ッ!
お前の野望など完膚なきまでに打ち砕くッ! 覚悟しろッ!

【行動】
「こいッ! エェレメンタルッ!! レェギオンッッ!!!」
特別ステージにてヒーローショーを開幕だッ!
精霊エキストラ軍団を呼び出して、派手なエフェクトを披露するぞッ!

そして颯爽とダイナミックな動きでフィールド内を駆け巡るッ!
見よッ! これぞヒーローショーの最終進化形ッ!

動き回る私を、精霊に追われながら、その小さな鍵で捉えられるかッ!?
もちろん当たってしまっても抵抗するので、そう簡単に捕らえられるとも思わないことだッ!



「こいッ! エェレメンタルッ!! レェギオンッッ!!!」
 召喚されてしまったクリスタライザーの守護者に対して、いち早く動いたのは富井だった。
 彼はすぐさま舞台に上がると同時にユーベルコードを発動し90体もの精霊で敵を包囲する。
 観客たちは何事かと戸惑い目の前で起きている事が何なのか理解が追いつかない。
「現れたなッ! 古代オブリビオン文明の邪悪な神めッ!お前の野望など完膚なきまでに打ち砕くッ! 覚悟しろッ!」
 富井は慣れた口上を述べた後、オブビリオンに戦いを挑む。
 富井は沢山の精霊を操り攻めたてるが、片っ端から銀の鍵の力で次々とドリームワールドに送られてしまい、ついには富井一人になってしまった。
「くっ!ここで負けるわけには……」
 まだ戦いは始まったばかりで、観客に避難も他の猟兵の援護も出来ていない。半ば無謀だと知りながらも富井は自分に決めたことを改めず一人で時間を稼ぐ。
 その意思は敵に届くのだろうか。

失敗 🔴​🔴​🔴​

富井・亮平
【心情】
なんということだッ!
90体もの動き回る精霊が、成すすべもなくあっという間にッ!?
なんという機動性と器用さの持ち主ッ!

あと精霊ちょっとは抵抗しろッ! すぐ場に戻れるはずなのに1体も帰ってこないッ!
そんなに向こうがいいのかッ!?

とにかく私自らが手を下さねばならないようだなッ!

【行動】
「ゆくぞッ! トォリニティィィ・エェンハンスッッッ!!!」
ルーンソードに炎の魔力が宿るッ!
機動性が高かろうと、防御で動けなくなってしまえば関係ないッ!

状態異常力を重視し、空間そのものを燃焼させる効果を付与ッ!
これにより相手の存在する空間に炎上状態を固定化ッ!
非実体になっていようが、解除した瞬間に炎上するぞッ!



 90体もの精霊を召喚したのにも関わらず、全てドリームワールドに送られてしまい一人になってしまった富井。観客も援軍もまだ十分にできていなかった。
「なんということだッ!とにかく私自らが手を下さねばならないようだなッ!」
 救援も避難も十分でない以上、一人で時間を稼がなければならない。
 富井は剣を構えユーベルコードを発動する。
「ゆくぞッ! トォリニティィィ・エェンハンスッッッ!!!」
 ルーンソードが火をまとい場を燃やそうとゆらゆら揺らめく。
 あらかじめ知らされていた情報通り敵はその場で非実体となりその場で動かなくなった。
 相手が防御態勢に入ったが、富井は構わず剣を振り続け救援と避難の時間を稼ぐ。
 そうしているうちに敵の足元には火がまわり燃え始め、無力化された精霊のうち何体かは出る事に成功する。
 この光景に対し、動かなかった観客も動き始め他の猟兵たちも現場に到着する。
 敵の瞳は他の猟兵にも映る。敵は一体何を見ているのか。

成功 🔵​🔵​🔴​

モッチ・モチ
あらあら、強そうな邪神さんデスネ。気を引き締めてかからないといけないみたいデス

ユーベルコード【モッチモッチフィールド】を展開!
触るとひっつく念弾を無数に展開し、触手による敵の攻撃をモチッと受け止めて防ぎマスヨ♪念弾を操作して悪さをする触手を邪神にお返ししマス

なんでしょう、どことなく美味しそうな見た目の邪神さんデスネ。海鮮風で。



「私のモッチモチの沼へ邪神さんをご招待デスネ」
 遅ればせながらも戦場に到着し戦闘を始めるモッチ。
 モッチは【自在念弾の弾力包囲網】を発射し、オブビリオンの身動きを封じる動きに入る。
 オブビリオンはモッチの念弾に危機感を感じたようで、飛んで来る念弾をクラゲのように伸びる触手で迎撃に入る。
 念弾と触手の打ち合いとなり、混戦に入り始めた。
「邪神さんお強いですね。ですがいつまで耐えられるデショウカ?」
 モッチは念弾の数を増やし、弾幕の密と勢いが増してオブビリオンを押していく。
 オブビリオンの方も念弾を打ち返すために触手の動きが増していく。
 だが、モッチは弾幕が濃すぎるあまり敵を視認できなくなってしまい、
「うっ!ああああああ!」
 モッチは視界の外から来た触手に気付かず、高圧電流と神経毒を流し込まれてしまう。
 弾が撃てなくなり弾幕の晴れた先にいたのは無傷とはいかないまでも平然とした目でモッチを見つめるオブビリオンの姿だった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

春霞・遙
今のところ大きな悪さはしていないみたいですけど邪神を放置してこの世界に良い影響があるはずもないので早々にご退場願いましょう。
ドリームワールドの鍵が大量にあるのなら対処できませんけど、見えているものに注意すれば良いのであれば……。

敵の様子に注意しながら避難誘導をしたり、拳銃や【悪霊祓いのまじない】で「援護射撃」します。
逆に敵が猟兵を狙っているようであれば、避難誘導は多分来ているだろうUDC組織の方々に任せて観客からは離れます。
銀の鍵や触手に注意して行動。触手は回避したり味方に向かうようなら射撃で弾いたりします。
見えない攻撃や死角から攻撃が来るようなら「第六感」で察知。

連携協力可能なら歓迎です


コトト・スターチス
【ブットバース】の一員として、ワルいことをするボスを叩きますっ!
何をしようとしているのかはわかりませんが、急いだほうがよさそうですね
会場のみなさんを『救助活動』で安全な方へ誘導したら、すぐにボスに立ち向かいますっ

『ことなまっ☆』を配信しながらたたかいます!
「世界の平和のために、今日もお兄ちゃんたちの応援まってますねっ!」
あっ、念のためボスとかはモザイク多めにしておきますね

銀の鍵のうごきには気をつけて、当たらないように『見切り』ますっ
(もし当たったら抵抗してすぐに復帰)
応援が集まったら、メイスを強化して一気に『気絶攻撃』で頭をガツンと叩きます!
「お兄ちゃん達の応援パワー、受け取ってくださいっ!」



 邪神への応戦よりも観客の避難に動いた春霞とコトト。春霞は拳銃を構え火の付いたハシバミの枝を地面に投げつけて防衛ラインとし、コトトはメイスを構え黒猫型ドローンを放ち自分のライブを始めることによって観客が避難するまでの時間を稼ぐ。
「夏至の夜を汚す悪しきものを追い払え、聖なる炎を消す水の流れを探し出せ」
「ことなまっ☆!今回は邪神が出現したライブ会場でゲリラ生中継にゃん!」
 オブビリオンは近くの猟兵相手に応戦しつつ、離れたところにいる二人に気づき攻撃を仕掛ける。
 迫りくる銀の鍵を春霞は拳銃で弾き、コトトは攻撃を見切って回避する。
「僕はそんな攻撃にやられない――後ろ?」
「危ない!」
 コトトは後ろからの攻撃に視聴者からのコメントで気づくところを春霞が先に第六感で気づき拳銃で弾く。
 春霞がコトトを助けた直後、ことなま☆の画面は春霞の応援やコトトが助かったことによるコメントであふれコトトは戦闘力が急激に上がる。
「今ちょっと僕危なかったにゃん」
「前線でないからといって慢心は危ないですよ」
 二人は軽く言葉を交わし武器を構えなおし敵を見つめる。
「観客は皆さんここから逃げられたでしょうか?」
「お兄ちゃんたちによると……猟兵以外は見つからないみたいだにゃん。なら僕は前線に移るにゃん」
「お兄ちゃん?……そうですか。なら私はここを防衛ラインとして立っていますので最大限援護します」
「さっきの枝のユーベルコードの効果にょ?ならさっきの援護みたいなのを頼むにゃん」
「上手くできるかは分かりませんが、コメントを稼ぐような援護射撃をすればいいですか?」
「無理にコメを稼ごうとしなくていいにゃん。慣れないうちは自然体でやらないと危ないにゃんっ!」
 コトトが春霞への助言を最後にオブビリオン目がけて突撃していく。
 当然オブビリオンもコトトの突進に気付き近づかせまいと銀の鍵や触手を放つ。だがその触手や銀の鍵は全て春霞の援護射撃によって弾かれコトトの接近を許してしまう。
「お兄ちゃん達の応援パワー、受け取ってくださいっ!」
 コトトは春霞とのコンビネーションで流れて来た大量の応援コメントでメイスを強化し強力な振りかぶり攻撃をぶつける!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ラザロ・マリーノ
おいおい、見たい目のわりにえらく強い奴が出てきやがったな。
しかも、攻撃を喰らう事自体がヤバいってのか。

まずUC「影の傭兵」を発動。
エコーロケーションで全方位を警戒したうえで、お互いの死角をカバーしながら接近する。
【属性攻撃】で炎を纏わせたハルバードを、【怪力】【なぎ払い】で叩き込むぜ!

アンタがどんなに強かろうと、そう簡単に退くわけにはいかねえ。
猟兵の意地ってのを見せてやるぜ!

※アドリブ・連携歓迎



「お前にも働いてもらうぜ!」
「いいけど後で金払えよな!」
 自分の影を実体化させオブビリオンに挑むラザロ。
 蝙蝠のようにエコーロケーションを行い、敵の触手を警戒しつつ炎を纏わせたハルバードで攻めたてる。
 近づいてくる触手を薙ぎ払い、絡みついたとしても怪力で引きはがすとオブビリオンはラザロに対してより強く警戒し始める。
 オブビリオンは手数で押す戦法に変えてきた事に対し、ラザロはやられまいと二人で返していく。影は楽に感じるがラザロは不自然に感じる。
「やけになったんだな。逆にやりやすいぜ」
「いや、これは……下だ!」
 ラザロがあらかじめエコーロケーションを行って死角からの攻撃を経過していたおかげで床下からの攻撃を影ともに跳んで避ける。
「やっぱりな――」
「危ない!」
 ラザロは跳んだ先の後ろから飛んで来る触手を影によって助けられる。
「これでお金多めに払ってもらえるよな」
「その前に俺が助けたからおあいこだ」
 お互いに軽口を交わした後再度敵を見据える。敵はまだこちらを見つめている。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・マジック
随分多彩な攻撃を仕掛けてくるんだな。
非実体化による防御も面倒だ。だけど、一撃必殺のないボクにとっては、搦め手から攻める方が性に合ってるかな。

〇WIZ
防御優先で、距離を取ってウィザード・ミサイルを退き撃ちします。
銀の鍵や触手を優先的に狙い、隙があれば本体にも飛ばします。ただし、本体を狙う際は1本ずつ断続的に飛ばし、非実体化でまとめて回避されるのを防ぎながら、少しずつ体力を削っていきます。
最初から倒すことは考えず、後の仲間の為に弱らせることを目的に消極的な攻撃を行います。



 強力な攻撃がないアリスは、遠くから搦め手で攻める戦法を取る。
 アリスは【ウィザード・ミサイル】で一度に95本の火の矢を生成し、近づいてくる触手や銀の鍵の迎撃、隙あらば本体を狙う。
 オブビリオンの方もアリスの戦い方には気づいたようで本体に攻撃されないようにアリスに攻撃を続ける。
 長く続く消耗戦、アリスとオブビリオンの間は火の海となり上からはスプリンクラーの雨が降る。
 アリスからは熱で揺らぐ空気とスプリンクラーの雨で敵を視認しづらくなったが、敵も少し触手や銀の鍵をアリスに飛ばしにくくなった。
 また、この火の海が一つの防衛戦となったようでオブビリオンはこれより先に攻撃すること自体も少なくなってきている。
 後のアリスの役目はこのままオブビリオンの動きを封じ続け被害の拡大を防ぐ事。
 アリスの体力が続く限りこの防衛戦は守られるだろう。後は他の猟兵の誰かがオブビリオンを早く倒すことを祈るくらいである。

成功 🔵​🔵​🔴​

アス・ブリューゲルト
たまにはコンサートを……と思って来たのだが、まさかこんなところでオブリビオンに出くわすとはな。

仲間や避難中の客に向かってくる触手を熱線銃でなぎ払うように打ち払う。
「お前の相手はこの俺だ」
どうやら今回の敵は堅いらしい。【SPD】メインの攻撃と、改造された足を使って、フェイントを織り交ぜ、戦うとしよう。
触手を伸ばしたときに自分に向くのであれば、そのまま敵の周りを回り、己の触手で縛り上げるよう試してみる。
敵の隙が見えたら、すぐにUC発動。
「残念だったな。俺はまだやられてはいない」
ふっと不敵な笑みを見せ、余裕を見せよう。俺はまだ本気を出していないからな。

※アドリブ・絡み歓迎



 元々は休日のつもりでコンサートに来ていたアス。コンサートの中盤で何やらごたごたしていたが、それが猟兵によるもので、ここで邪神が召喚されるとは思ってはいなかった。
 休みのつもりであったが、邪神が現れた以上猟兵として働かなければならない。
 アスは普段から持ち歩いている熱戦銃を取り出し、戦場に身を投じる。
 逃げ行く観客や猟兵を襲う触手や銀の鍵を熱戦銃で薙ぎ払うように打ち払っていく。
 アスの迎撃はオブビリオンの目にとまり、アスを排除しようと触手を集中させる。
「お前の相手はこの俺だ」
 アスは自分の素早さを活かし、熱戦銃と改造された足でフェイントを織り交ぜて敵へのダメージを重ねていく。
 オブビリオンはアスの素早さと動きに翻弄され、触手で攻撃しようにもアスをとらえることが出来ずむしろ触手が絡まって身動きが出来なくなってしまった。
「残念だったな。俺はまだやられてはいない」
 アスは敵に不敵な笑みを見せたまま余力を残して【クイックドロウ】をゼロ距離で放つ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アス・ブリューゲルト
「後もう少し、か……」
引き続き、【SPD】メインで攻撃。
フォースセイバーを引き抜き、2回攻撃となぎ払いで、触手を更に切り裂く。
セイバーだけと思わせながらも、熱線銃も織り交ぜたフェイントを入れて、更に攻撃を重ねていく。
「残念だが、その攻撃は見飽きたぞ」
最後に改造された脚部から展開したヴァリアブル・ウェポンで止めを。
「この次は……良い曲を聴かせてくれ」

邪神に魅入られなければ、今頃は普通のバンドマンとして活動していただろうか。それとも……。
歌がまた聴けるようにと、一輪の花を摘んで供えておこう。
彼らの旅路に幸あらんことを祈る。



「後もう少し、か……」
 俊敏な動きで敵を混乱させあと一歩まで追い詰めたアス。
 もうひと踏ん張りと、フォースセイバーを引き抜いて手数を増やし攻めたてる。
 フォースセイバー、熱戦銃の二つの武器を使いフェイントをかけながらも攻めることによって、敵は瞬く間に触手を切られていく。
 流石にそのまま触手を切られて溜まるかと反撃に打って出るが、
「残念だが、その攻撃は見飽きたぞ」
 なすすべなく回避されてしまう。気が付けばオブビリオンは触手のほとんどが切られてしまい、かなり追い詰められた状態になってしまった。
「この次は……良い曲を聴かせてぬっ!」
 【ヴァリアブル・ウェポン】を発動し敵にとどめを刺そうとするアスだったが、敵の攻撃がせまりとどめを逃してしまう。
 アスは何とか避けることが出来たものの、まだ敵を侮ってはいけない。瀕死といえど命の炎は燃え、敵は諦めていないのだから。
 邪神の歌の終焉はもうすぐそこまでに来ている。

成功 🔵​🔵​🔴​

エミリー・ローレライ
「あと少し…美味しいとこだけもらわせてもらう…」【起動、殲滅せよ機械の僕たち】を発動して95機の浮遊砲台を召喚。そして浮遊砲台に【崩壊因子:『  』】を発動。敵を囲むように浮遊砲台を展開、一斉発射、2回攻撃、属性攻撃:崩壊、力ため、誘導弾を乗せて射撃。崩壊因子を敵の近くから侵食させ周囲の空間から、敵の構成要素、概念をすべて崩壊させる。自身への攻撃は手持ちの盾と浮遊盾で盾受け、かばう。「確実に崩壊させる、サヨナラ…」



「あと少し…美味しいとこだけもらわせてもらう…]
 95基の浮遊砲台を召喚したエミリー。浮遊砲台は【崩壊因子:『  』】を発動し、オブビリオンを取り囲む。
 浮遊砲台の危険性を察知したオブビリオンは周囲の浮遊砲台に銀の鍵を投げつけ始めた。
 オブビリオンが浮遊砲台を吸い込んでいく中、エミリーはそれに一切動じず浮遊砲台に指示を出す。
「…発射」
 エミリーの指示を合図に浮遊砲台は一斉砲撃を行う。
 浮遊砲台は崩壊因子をオブビリオンが逃げられないようドーム状に取り囲むよう誘導する。
 崩壊因子はドームを形成したとき活動を始め、ドーム内に存在する物質を崩壊させていく。ここまで行くと勝負は決まったようなものでオブビリオンが抵抗しようが叫ぼうが崩壊因子のドームの外には響かない。
 オブビリオンの肉体はおろか存在までも崩壊因子によって崩壊されていく。
 しばらくして崩壊因子の活動が止まり消え去ったところにはオブビリオンはおろか何一つ残っていなかった。
「確実に崩壊させる、サヨナラ…」

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年03月11日


挿絵イラスト