バトルオブフラワーズ⑬〜天災の天才に決別を
●最終決戦開始
集まった猟兵たちを前に、水島・可奈(少女自由に夢幻を掴め・f01117)は語り出した。
「いや正直、カタストロフにもつれ込む可能性考えていた…けど、どうにかここまで持ってこれた」
そして猟兵たちに告げられた言葉。
「ついに……ドン・フリーダムへの道が開いた」
長くもあり短く、そして楽しくもあり苦しかった。そうした戦争も、ついに、終わらせる時が来たのだ。
「オブリビオン・フォーミュラ……ドン・フリーダム。それを討滅すれば――次のフォーミュラが現れるまで、キマイラフューチャーに、新たなオブリビオンの出現は無くなる」
もしかしたらそれは一時の平和かもしれない。でも、それでも。この時のために、今まで戦ってきたのだ。
猟兵たちの眼は真剣そのもの。到底キマイラフューチャーに行く目じゃない気がするが、こと戦争となれば別なのは十分わかっていた。一人一人が、この決戦の重要さを理解し、ここに臨んでいる。
「システム・フラワーズ中心部、ドン・フリーダムの決戦……もちろん――『超高難度依頼』と認定されている。でも、ここに集まったみんなに、今更逃げる気はない――でしょ?」
1つ頷くと、続いて説明に入る。
「こいつの能力は単純に言えば、全部。ここまでの3幹部、その全部だ」
猟兵たちからえっ、という声が上がる。
「そう、全部。面倒くさい……ただ、みんながユーベルコード使うときの能力に応じて何を使ってくるかは変わるみたい」
力の能力にはラビットバニーの無敵バリアを。
速さの能力にはウインドゼファーの風の能力を。
知恵の能力にはエイプモンキーの弱点見抜きと反撃マシンを。
倒すにはどの能力で挑むか、そしてどう対策するかはーー極めて重要だ。
「ただ一つアドバンテージなのは、予想以上にその今までの3幹部を倒されたおかげで、力が弱まっていることかな」
それでもフォーミュラだ。油断なんかできない。
そこまで言うと、可奈は思い出すように空を見上げた。
「色んなことがあった――最初は謎の緊急事態、テレビウム・ロックーー鍵の事件だった。そこから『ザ・ステージ』という楽しくも苦しい遊びを乗り越えて、3幹部を超えてーー今、私たちは正真正銘の、キマイラフューチャーを救う『英雄』になろうとしている」
キマイラフューチャーでは猟兵はヒーローだ。怪人を倒してくれるから。そしてその怪人の根源を絶ったとなればーーどれだけ猟兵への賞賛が出るかは、最早いい意味でわからない。
――可奈は再び猟兵たちを見た。
「さあ――決着をつけよう。みんなのヒーローになってあげよう」
可奈はグリモアを取り出すと、祈るように呟く。
「グリモアよ、私たちを今一度――希望へと、導いて」
そして最後に、まるで猟兵たちを鼓舞するように。
「Alea jacta est(賽は投げられた)! 信じているからね、みんな!
欲望の天災に――裁きを! そして――」
一つ区切ると、可奈は叫んだ。
「現在(いま)を生きる、生命ある者に――祝福を!」
結衣謙太郎
結衣です。
バトルオブフラワーズもこれが最後……なのでしょう。1名残ってる気はしますが。
でも、オブリビオン・フォーミュラという意味でなら、最終決戦です。
敵は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
加えて、ドン・フリーダムは使用する能力値別に違う対処が必要です。これらに対抗する方法をプレイングに書かず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、必ず先制攻撃で撃破され、ダメージを与えることもできません。
POW:絶対無敵バリアを展開します。エモいものを見せれば無効化できます(エモいの基準はラビットバニーと同じ)。
SPD:風で足場を崩してきます。
WIZ:猟兵のユーベルコードの弱点を見抜き、確実に反撃するマシンを作り出してきます。 その反撃マシンに反撃する方法を考えなければいけません。
これらの能力はそれぞれ「ラビットバニー」「ウインドゼファー」「エイプモンキー」と同じですが、ドン・フリーダムは彼ら以上の実力者です。
どうなるかは結衣にもわかりません。
魂のこもったプレイングをお待ちしています。
この楽しくも苦しい戦争のクライマックス……存分に、描かせていただきます。よろしくお願いします。
第1章 ボス戦
『ドン・フリーダム』
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POW : 赤べこキャノン
【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : レボリューション・ストーム
【花の足場をバラバラにする暴風】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : マニアックマシン
対象のユーベルコードに対し【敵の死角から反撃するマシン】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:由依あきら
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●欲望の天災
『あらあら、もうみんなぶっ殺されたですわの?』
ドン・フリーダムはまさに全身フリーダムな姿でやられた3幹部について言及する、が。
『まあええやろ、切り替えていこですわ。さてさて、惑星全域同時放送システムを立ち上げまして……と』
すぐにそんなの過去のことだとでもいうように振りはらい、そして、放送を始める。キマイラフューチャー中に、1つの放送が流れ出す――
『惑星に住む次世代人類の皆様、そして猟兵の皆様、はじめましてですわ。
このわたくしが、かつてシステム・フラワーズを作り上げたちょうてんさい、『ドン・フリーダム』でございますわ。ちょうてんさいは、「物凄くかしこい」と「物凄く迷惑」のダブルミーニングですの。』
テレビウムやキマイラたちがなんだなんだと放送を見る。若干男性の顔が赤いのは気のせいか?
『でも、迷惑なんて失礼しちゃいますわ。わたくしはただ、システム・フラワーズを『修理』しているだけなのですのに。
そう、皆様がご利用中のコンコンコンは、完全なコンコンコンではないのです。本当のコンコンコンは、コンコンコンすれば望むものが何でもコンコンコンされる。コンコンコンとはそうあるべきではないですか?』
もうコンコンコンがゲシュタルト崩壊しそうなセリフを一息でしゃべるドン・フリーダム。
『不本意ながらドラゴンテイマーの手を借りてはいますが、修理はもうすぐ終わります。できれば完成を楽しみにお待ちいただきたいのですけど、いかがでございますか?』
ここまで荒らしておいて何がお待ちいただけますかだ、とキマイラたちからブーイングが放送ごしにあがる。
『我慢しなくていいのですよ。欲望は止めなくていいのです。
オール・フォー・フリーダム! 自由こそが、この世の全てなのです!』
そう叫ぶと放送を切って、ドン・フリーダムはひとつ息をする。
『全く、天才の思考は誰にも理解されないとはよく言いますわね……』
葛乃葉・やすな
随分とフリーダムな奴が現れたものじゃ。
しかしまぁ、ここまで来たわけじゃし退けぬな。
狐火39個で様々な角度から波状攻撃を仕掛ける。
わしのUCの弱点は火であるが故、放水で対処してくるじゃろう。
十数個はすぐに消されてしまうかもしれんがその間に妖狐扇で風を巻き起こし狐火を【吹き飛ばし】不規則な動きをさせる。意味を持たぬ動きを追うのは大変じゃろう。じゃがおぬしの特性上反撃せんとなぁ。
奴が消火作業をしている間に【目立たない】ように【早業】【2回攻撃】で作成したもう一つの狐火で攻撃じゃ。今度は【全力魔法】すべての狐火を合体させた特別製、こっちが本命じゃ。先ほどのマシンでは火力が足りぬだろうな。
●2段構えの作戦
「随分とフリーダムな奴が現れたものじゃ。しかしまぁ、ここまで来たわけじゃし退けぬな」
葛乃葉・やすな(子供好きの妖狐・f14023)が先手を打ちに行く。回避行動をしながら波状に狐火を放っていく。
『簡単な話ですわね』
ドン・フリーダムは自分の目の前に放水マシンを創造し、暴走させてスプリンクラーのように水をばらまく。3分の1くらいはすぐに消えたが、それを見るとやすなは扇で風を巻き起こして狐火を移動させる。システム・フラワーズの花びらと混ざりあいその光景は花嵐に混ざる炎の人魂。
『くっ、てんさいのわたくしでもこの動きは読めませんわ! こうなったら粗製乱造ですわ!』
先ほど作ったスプリンクラーが大量に創造され、水を滅茶苦茶にばらまく。不規則なものも含め狐火は消え、花嵐も水の前に落ちる――ふう、と息をついたその時。
『――? あの猟兵はどこにいったですの?』
そう、彼女の目の前にやすなはいなかった。どこに行ったのか――
「――ここじゃ」
声がしたのはドン・フリーダムの背後の空。
「さすがにこれは消せぬじゃろう」
先ほどまでの狐火を重ねたような大きな狐火に、ドン・フリーダムが再びスプリンクラー創造で立ち向かう。
だが――
「――わしの全力、こっちが本命じゃ。
――おぬし相手に手加減はない。全力じゃ」
狐火が勢いを増していく。やすなの近くにあった狐火が次々とスプリンクラーと競り合う狐火に合体していき、その大きさを増していく。
そして――やがて決着の時。スプリンクラーは火力に負け、ドン・フリーダムもろとも焼き払う。
『こ、こんなはずが! わたくしはちょうてんさい、傷などおわないのでお馴染みのちょうてんさいですわよ!?』
「――なら、それに傷をつけた第一号として歴史に名を残そうではないか」
やすなは扇を口に当て自信満々、しかし慢心しない真面目な表情でそう言った。
成功
🔵🔵🔴
ユース・アルビトラートル
彼女は万人の万人に対する闘争でも望んでいるのかな。まあ兎に角、【勇気】と【覚悟】はある。それに、「以前やられた」ことは忘れない。
「『自由には』大いに賛成だ! でも戦わなくちゃいけないんだよ!」
典型的だけど、嘘は言ってない。信頼を得るような言葉とともにUC発動、大量召喚。
「ほら! ボクは何も出来ない! 今を逃すと攻撃できなくなるよ!」
まず不安を煽り、対処してもらうことで事実を証明。そして倒れ込む。
「……やっぱり強いね」
ここだ。もはや無害と判断し近づいてきて、話をして気が緩んだタイミングでざっくり剣で攻撃する。
ボクにとってはとても馴染み深い【知識(二種)】を援用してみたんだ。――詐欺さ。
●裁判官だって詐欺をしたい
「『自由には』大いに賛成だ! でも戦わなくちゃいけないんだよ!」
言い放つユース・アルビトラートル(Arbitrator・f03058)にドン・フリーダムは。
『そうですわね、わかりあいたかったですのに……よよよ……』
もちろんちょうてんさいなみの嘘泣きだ。
「だからボクはあえて『弱点を作る』!」
は? という顔を仮面の下でするドン・フリーダム。それをよそにユースは書記官ジャスティーナと大量の死霊を召喚する。
「ほら! ボクは何も出来ない! 今を逃すと攻撃できなくなるよ!」
なるほど確かにこのUCは自分が戦えなくなるという欠点を持つ。ドン・フリーダムは不思議そうにしつつも広範囲攻撃ができるレーザー砲を創造してユースごと倒そうとする――が。
突然、ユースが【倒れた】。
「……やっぱり強いね」
『わたくし、何もしていないですわよ?』
「いや、いわゆるサレンダーというやつさ。それを出されたら、ボクに勝てるすべはない」
『ふーん……? では、そのまま息の根を止めて差し上げますわ』
ドン・フリーダムがレーザー砲を放置してユースに近づいていく。ジャスティーナもすでにいない。まさに今ユースはこのままなすがままに――
「――かかったね」
『!?』
ドン・フリーダムがユースに手をかけようとしたその時、ドン・フリーダムの首に激痛が走る。ジャスティーナが剣でドン・フリーダムの首を後ろから斬ったのだ。すかさずユースが体制を整え、自分の剣でドン・フリーダムの腹を刺す。
『くっ、騙したですわね!?』
「悪いね、ボクは裁判官という職業上――【詐欺】には馴染みが深くてね」
すかさず後ろに回りこんでいた死霊騎士たちが一斉攻撃する。それにドン・フリーダムがレーザー砲を慌てて起動させて応戦。死霊騎士は一掃されるが、それは――
「よそ見してる暇はないよ」
――ユースとは逆側。そこに集中が行けば、ユースに目が向かなくなる。
ユースによる剣の追撃を身をねじってかわして再び距離を取るドン・フリーダム。裁判官の詐欺は上々の結果になった。これはオブリビオン・フォーミュラに対する正当防衛だから裁判しても無罪ですむと思う。たぶん。
成功
🔵🔵🔴
鳳鳴・ブレナンディハーフ
第二人格ブレナンディハーフで相対するよ
「キミの言葉には全て賛同しよう」
「だが許さない。僕より目立っているからだ!」
「キミを倒してその立場を僕が簒奪する!」
このUCは粘液を洗い流されればダメになる、多分だけど
その点を突かれると仮定しよう
だから最初UCに頼るとみせかけて
洗浄されたら全力疾走で突っ込む
ダメージは【気合い】で耐えつつ【グラップル】で掴みにいく
そして掴んだら改めてUCを使用する
UCに頼ると見せかけて頼らない、と見せかけやっぱり頼る!
身体が密着してしまえば洗浄する隙間もあるまい!
なおこちらも対抗して全裸になる覚悟だがマスタリング次第で全裸は不採用可
●全裸同士が……大丈夫なのコレ?
鳳鳴・ブレナンディハーフ(あるいは火照海・f17841)もまた賛同しつつも相対する。
「キミの言葉には全て賛同しよう……だが許さない。僕より目立っているからだ! キミを倒してその立場を僕が簒奪する!」
そう言っているブレナンディハーフもまた全裸。なんだよ全裸vs全裸って! ちょっと謎の光が出まくっているよこのシーン! ブルーレイになる時は光がなくなるのかな?
『わたくしより目立とうなど、はやはやのはやですわ!』
「全然早くない、ここで倒して奪い取るんだからね!」
そう言いながらブレナンディハーフは全身を黒い粘液で覆う。おいおい大丈夫かこの構図?
『よすのですわ、それでわたくしに近寄ろうものなら――』
ドン・フリーダムはいろんな意味で危険と思ったか高圧洗浄機を創造してすぐに放水してブレナンディハーフの粘液を洗い流す。
――だがそれでも突っ込んでくるブレナンディハーフ!
「UCに頼ると見せかけて……頼らない!」
『なっ!?』
気合で高圧洗浄機の放水に耐えながらドン・フリーダムをつかみ上げる。全裸と全裸が組み合っているってこれどうなの、報告書に残していいのこれ? 謎の光仕事してる? もうモザイクかけようか?
と、粘液が再びブレナンディハーフを覆い始める。
「と見せかけ――やっぱり頼る! 身体が密着してしまえば洗浄する隙間もあるまい!」
『放しなさい!』
ドン・フリーダムがさらに高圧洗浄機を創造、ブレナンディハーフの粘液を洗い流しながら押しのける。
「くうっ、でもこれくらいなら――あれ?」
そう、なぜか【前に進めない】。否――原因はわかっているのだ。【高圧洗浄機が2台がかりでブレナンディハーフを押しのけているのだ】。1台ならいいかもしれないが、2台は流石にきつい。そう、実質ブレナンディハーフは2回UCを使ったのだ。当然、相手の先制も2回来る。
2台の高圧洗浄機にブレナンディハーフは耐えることもできず進もうとしてもただ遠くに押しやられるしかなかった……
苦戦
🔵🔴🔴
アリス・セカンドカラー
おーるふぉーふりーだむ♡バリアがドンに張られるのを尻目に私は念動力の属性攻撃の封印を解くとそのまま内側からの破壊工作の衝撃波で爆発四散した☆
べちゃっと辺りに散らばる私だったモノ、それを肥料にした故かお花から次々と生まれる小人なアリス達。オリュンポス腐海四天王の五人とその配下の5個師団だ……四天王は五人いるものでしょう?
ともかく、誕生の過程はどうであれ見た目はメルヘンでエモいのでは無かろうか、お花から生まれる小人達とか。
バリア解けたら、シルエットだけでも不気味の谷を発生させちゃうアリスのコスプレしたおぞましき邪神群が擬態を解き、欲望のままにフリーダムにフリーダムするわよ☆
レッツ触手プレイ♡
●自爆?
「私がエモーショナルな体験、させてあげようかしら」
アリス・セカンドカラー(不可思議な腐海の笛吹きの魔少女・f05202)、君がそれ言うとなんか怖いんだが。
「おーるふぉーふりーだーむ!」
なんとアリスはだいばくはつをした! ドン・フリーダムにこうかはないようだ……アリスだったものが辺り一面にべちゃっと落ちる。それを肥料にした故か、システム・フラワーズのお花から次々とメルヘンチックな小人なアリス達が産まれる。その正体はUCによるオリュンポス腐海四天王の五人とその配下の5個師団。四天王のくせに五人いる? そんなのは些事だ。で、これを見たドン・フリーダムは――
『いや怖いのですわ!?』
エモいというよりむしろ恐怖を植え付けられてしまったドン・フリーダム。バリアが解除されるどころかむしろ強くなったように感じる。気のせいだけど。
「れっつふりーだむ!」
小人たちが擬態を解き触手を放っていく。バリアをなんとかはがそうとパフォーマンスをしながら。しかしむしろ恐怖になってるドン・フリーダムにはバリアどころかむしろ、凶暴化させてしまう。
『いやーっ! 来るな来るな、ですわ!』
赤べこキャノンが次々に触手たちを打ち落としていく。しかしそれでも全部は撃ち落せず何本かがドン・フリーダムに巻き付く。しかしノーダメージ。バリアはがれてないし。
(むー、ちょっと刺激が強すぎたかしらね。それはそうとせっかくだし楽しもうじゃない)
というわけでダメージこそ与えられなかったものの触手プレイでサービスシーン製作と足止めはできたようです。うん。できたと信じよう。
苦戦
🔵🔴🔴
ミケ・ナーハ
「焦らされるのも気持ち良いものですよ♪」
望むものが何でもコンコンコンされる…
望むものが手に入らず焦らされて
やっと手に入った時の快感も好きな
私の欲望を満たしてはくれなさそうですね…
足場を壊されても良いよう
飛行できる、虎型ガジェット『スア』
の背中に乗っています。
風は空気の動き、五感を駆使し
動きを【見切り】被害を最小限に。
【念動力】で私と『スア』を動かし
暴風の中でも体勢を整えます。
『スア』が飛べなくなっても、この力で浮かせます。
『超忍者覚醒』でアニメやゲームの忍者のような技能を高め
敵の動きを【見切り】反撃の機会をうかがいます。
『スア』の口からビームを放つ
風の影響を受けにくい、光の【属性攻撃】で反撃。
●欲望の在り方とは
「望むものが何でもコンコンコンされる……望むものが手に入らず焦らされて、焦らされてなおも焦らされてやっと手に入った時の快感も好きな、そんな私の欲望を満たしてはくれなさそうですね……」
虎型ガジェット『スア』の背中に乗るミケ・ナーハ(にゃんにゃんシーフ・f08989)はそう語る。欲望は強欲とは違う、傲慢とも違う。苦労の末に手に入れた時の感覚、そしてそこに至るまでの過程を楽しむためのものにすぎない。
『でも、焦らされるのは気持ち悪くはなくて?』
ドン・フリーダムのその声をミケは否定する。
「焦らされるのも気持ち良いものですよ♪」
と。
『ならばもうわたくしとはわかりあえませんね、所詮ちょうてんさいの発想は他人にはわからないですか!』
ドン・フリーダムが暴風を起こしシステム・フラワーズの花が舞う。足場が崩れ、スアも吹き飛ばされていく中、ミケは。
「臨、兵、闘、者、皆、陣、列、在――前!」
九字を刻むと忍者――NINJAというよりはアニメとか寄りの忍者に覚醒して念でスアを暴風の中動かしていく。
(見える――今なら)
今ミアの五感は敏感になっており、気の流れ、空気の流れ、相手の位置――それらが全て手に取るようにわかる。それを見切ることで被害を最小限にしていき(わかることとそこからどう動かすかの間にはラグがあるのだ)、隙を見つけようとスアを暴風の中でなお動かす――
(――今っ!)
一瞬、ドン・フリーダムの体ががら空きになっているのをとらえた。その一瞬を狙い、スアの口から光のビームが放たれる。それはまさに、風の中を突き抜ける一筋の閃光。
『っ!』
果たしてそれはドン・フリーダムの胸へと直撃し、突き刺さるような痛みにドン・フリーダムは風を止めて後退するしかなかった。
「欲望のタガが外れたあなたの心――盗んでそのまま骸の海に捨ててあげる!」
肩で息をするドン・フリーダムにそう言いのけた【心を盗むシーフ】だった。
成功
🔵🔵🔴
リステル・クローズエデン
お初にお目にかかります。では、さようなら。
UC発動。飛翔能力を得て、オーラで身を守り
光翼を七色に輝かせて急上昇。
(ジャンプ+ダッシュ+オーラ防御+逃げ足+早業)
はるか上空で、UCの光翼を闇翼に変更。迷彩と目立たないで隠れ。
武器改造で特殊な花火に改造したサプライズボムを
投擲+範囲攻撃+一斉発射で周囲に展開起爆。
大空に無数の花火と、そこから地上に降り注ぐ光の粒子を演出する。
視力でバリアが消え、または他の傭兵と戦闘しているのを確認後、
自由落下から加速し
呪剣で暗殺+鎧無視攻撃で強襲する。
その後即座に2回攻撃を打ちこみつつ離脱。
忘れたころに飛翔しながら戻ってきて再び攻撃する。
「この世界を一周してきた」
●システム・フラワーズの花火
「お初にお目にかかります。では、さようなら」
『何を言ってるのですわ? さよならはあなたの方ですわ!』
リステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)が微妙にかみ合っていないような会話をするとドン・フリーダムが先制の赤べこキャノンを放つが、これを全身を覆った鎧の背中部分から生えた七色の翼とオーラ防御で急ジャンプしてかわす。
『なっ、あの猟兵もバリア使えますの!?』
ああ、オーラ防御がそう見えたのか。ドン・フリーダムの注目がリステルに向く。そんな中、リステルの光の翼が一瞬で派手じゃない闇の翼になる。そのまま一瞬で消えたかと思うと。
『消えましたわ!?』
赤べこキャノンを向けるもどこに放てばいいかわからないまま、ドン・フリーダムの目に見えたのは。
『なんです……これは?』
それは花火に改造されたサプライズボム。無数に空に広がるそれは先の戦闘で吹き飛ばされた花と混ざり、大空に無数の花火と地上に降り注ぐ光の粒子を演出し、花と合わさればそれは華麗なるものとなる。
『――』
言葉を失うドン・フリーダム。たかが猟兵。たかが猟兵だ。なのに――なの、に――
『どうして――こんな華麗なものを――』
その様子を上空から見ていたリステル。バリアが消えたのを確認すると一気に花火に紛れて攻撃を仕掛ける。それはまさに花火の中の一筋の流れ星。
『っ!?』
見とれていたドン・フリーダムは隙だらけ。慌てて防御態勢を取るが右肩に強烈な呪剣による一撃が来る。その痛みに慌ててリステルを探すがどこにも見当たらない。『――きっとそのまま離脱しましたわね、では――』
「いや」
『!?』
左肩に鈍痛。見れば、リステルが自分の左肩を呪剣で斬りつけているではないか。
「――ちょうどいいから、この世界を一周してきた。世界(キマイラフューチャー)は今のままでも美しいよ――ドン・フリーダム。それが――わからないの?」
『何を言いますのですわ! わたくしのシステム・フラワーズが完全になればさらに美しく――』
「ならないよ――それはまさに」
呪剣がそのままドン・フリーダムの体を思いっきり斜めに斬っていく。
「【強欲】だ。大罪だ」
大成功
🔵🔵🔵
絡繰・ビリー
望むものがなんでもとか、そういう自由はツマラナイので要らないよーっと
そんじゃ、この世界の住人として、最高のエンタメを始めよう!
・POW行動
カメラドローン【撮影】生放送配信!
マメタンクに【騎乗】し、ガトリングアームで【なぎ払い】射撃しつつ突撃
敵の攻撃は蛇行【運転】とガトリングアームで【武器受け】して回避&防御
被弾してボロボロでも突撃!ヤバイ時でも【メカニック】の腕の見せ所、直しつつ突っ込むよ
「壊れたら直す。スクラップ&ビルド!」
これしかできないけど、これだけは負けない
バリアを超えたら【零距離射撃】
「この距離なら、バリアは張れないな!」
ボロボロでも乗り越えてぶっ飛ばす!どう、結構エモいでしょ?
●生放送【ドン・フリーダムと戦ってみた】
戦場に、1つのカメラドローンが現れる。
「望むものがなんでもとか、そういう自由はツマラナイので要らないよーっと」
ザッ、という効果音がしそうな感じで現れたのは――
「そんじゃ、この世界の住人として、最高のエンタメを始めよう!」
絡繰・ビリー(スクラップギア・f04341)だ。勢いそのまま蒸気軽戦車マメタンクに乗り、ガトリングアームで広範囲射撃しつつ突撃する。この後のメンテが大変になるけど仕方ない。
『ぬかしやがりますわね……』
ドン・フリーダムもバリアを張ると赤べこキャノンで攻撃する。それを蛇行運転とガトリングアームでの武器受けでどうにかしていく。それはまるで、カースタントで爆炎の中を車で走るかのよう。
「っ……」
いくつかはビリーに被弾するがなおも突撃する。マメタンクもいくらドン・フリーダムに近づく間に直したか、もう数えていない。
(もう少し……まだだっ、もっと近づけ……っ! 壊れたら直す、スクラップ&ビルド……これしかできないけど、これだけは負けないっ……!)
歯を食いしばりながらようやくたどり着いたドン・フリーダムの正面零距離。
「へへっ……この距離なら、バリアは張れないな!」
マメタンクの主砲が輝くと、零距離射撃の大砲による砲撃が飛ぶ。爆発と共に煙が出る。
「……やったか!?」
ビリーは煙の方を向く、と――
――赤べこキャノンが飛んできた。
一瞬にしてマメタンクの主砲に当たって爆発し、ビリーは投げ出される。
「そんな、まさか、効いてないのか……?」
煙の向こうから現れたドン・フリーダムには、大砲の傷はついていなかった。
『ボロボロでもよくもまあここまできたものですわね。でも、勇気と無謀は違うものですわよ』
バリアも、ビリーは前方少し前に貼るものであり、零距離ならバリアを張れないと思っていた。しかし、そこはオブリビオン・フォーミュラ。体が密着するようにバリアを張ることもできる。
『では、生放送の見せしめにしてあげるのですわ』
ドン・フリーダムの追撃が来る、とぎゅっと目をつぶったビリー、そこに――
失敗
🔴🔴🔴
紫・藍
ファッションにこだわる藍ちゃんくんでっすが!
なるほど、ヌードの美というやつでっすかー!
単に開放感が好きなのかもでっすが!
藍ちゃんくんのUC、うるせえと思わせるのがキーでっすので!
マスキング現象などなど、他の音波を被せてきて藍ちゃんくんの声をかき消しつつ攻撃してくるのでは!?
藍ちゃんくんの方こそ耳栓しなければでっすねー!
楽器演奏などでマスキング返しで軽減できればよいのですがー。
喋らなくとも煩いと評判な藍ちゃんくんですので!
存在感やコミュ力載せたパントマイムなパフォーマンスで時間稼ぎ誘惑挑発なのでっす!
ちょうてんさいならかえって藍ちゃんくんのパントマイムや表情から読み取れちゃうはずなのでっす!
「はーいはいはいはい! 藍ちゃんくんでっすよー! ぴすぴすなのでっす!」
紫・藍(覇戒へと至れ、愚か姫・f01052)の大声が響く! 思わずビリーもドン・フリーダムも耳を塞ぐ! 生放送のテロップになぜか音量にご注意くださいというテロップが流れる!
「ファッションにこだわる藍ちゃんくんでっすが! なるほど、ヌードの美というやつでっすかー! 単に開放感が好きなのかもでっすが!」
『う、ううううるさいのですわ! ちょうてんさいのスーパーなファッションをヌード呼ばわりとは!』
これにはドン・フリーダムもぷっつん☆
『そっちが騒音ならこっちも騒音ですわよ!』
ドン・フリーダムが創造したのはずらっと並んだ音響兵器――スピーカー。そこから藍の声を消そうとスピーカーから音を鳴らす。すごい騒音だけど。
ここで突然だがマスキング現象というのをご存知だろうか。妨害音によってある音の最小可聴値が上昇する――つまり、騒音や環境音をかき消すためにBGMを流すように、二つの音を重ねて片方を聞こえにくくすることである。
これによりドン・フリーダムのスピーカーからの音(ちなみに聞こえてくるのはドン・フリーダムの行動を正当化するようなプロパガンダ放送(本人の声のみだが))に藍の声が届きにくくなる。
藍もうるさいと感じたのか、耳栓をする。だがやられっぱなしというわけにもいかず、藍は今度はエレキギターを取り出す。
「ならば今度は藍ちゃんくんのソウルものせちゃうのでっすよー! 燃えろハート、爆ぜろパッション、クールさはどっかに置いてきた! ソウル・ビート・アイ・バーニングなのでっすー!」
藍はエレキギターと愛用マイクで思いっきり魂の叫びを放つ! まるでどっかで回廊を破壊する時の叫びを多重に重ねたような、その想いの乗った騒音がドン・フリーダムのプロパガンダ放送を逆マスキング! この場はまさに藍ちゃんくんライブ!
加えてなんか察してくれるはずとパントマイムを交えながらドン・フリーダムにコミュを取ろうとする、が。
『ああああうううううるさいうるさいうるさいのですわーーー!!』
もう耳を塞ぎながら大大音響美声衝撃波(声色だけはいいのがむかつく)ので精いっぱいのドン・フリーダム! 必然的にヘイトは藍に向く!
結果的に挑発になってビリーもどさくさに紛れて逃げれたからバトルとしてはいいけど、生放送はもうこの衝撃波もあってか砂嵐が流れちゃっているし騒音ばかりだし放送事故だよこれ!
成功
🔵🔵🔴
ランゼ・アルヴィン
ははっ、随分とキレイなネーチャンだな!
自由がどうこうって話なら、まずはお近づきになりたい所だが
実のところお前さんに保証してもらわんでも好き勝手やるつもりだから問題なしだ
今の俺は猟兵だし、騎士だからな
倒させてもらうぜ
●行動
攻撃が分かるなら話は早い
転送と同時に足場から飛び降りて、暴風を避ける
そのまま空中で愛機の宇宙バイクを呼び出してユーベルコードを発動
ジャンプ機能を駆使して高速で接近して、バイクに乗ったまま剣で切りつける
「うおおっ!やっぱ危ねえな!」
「とりあえず素顔でも拝ませてもらおうか!」
ま、敵味方じゃなけりゃ落ち着いて話でもしてえが
残念ながら自分で騎士として生きるって決めたもんでね
●天災の天才に決別を
「ははっ、随分とキレイなネーチャンだな!
自由がどうこうって話なら、まずはお近づきになりたい所だが――」
ランゼ・アルヴィン(乱世に轟く・f06228)は転送されて早々に足場から飛び降り――
「実のところお前さんに保証してもらわんでも好き勝手やるつもりだから問題なしだ」
ドン・フリーダムが巻き起こした暴風を避けるように自由落下しながら銀河帝国から盗んだ超・乱世号マークⅦで走り出す。
「今の俺は猟兵だし、騎士だからな――倒させてもらうぜ」
ジャンプを繰り返しながら暴風に迫っていく。その様子は騎士というよりさながら木刀を手にバイクで走るヤンキーか。
バイクの音は相当うるさいのだが、戦場はめっちゃうるさい藍ちゃんくんライブがあるおかげでマスキング効果で超・乱世号マークⅦの駆動音はほぼ無音に聞こえる。そのためか接近自体は楽だった。
しかしもう少し、もう少し――というところで暴風に吹き飛ばされる超・乱世号マークⅦ。
「うおおっ!やっぱ危ねえな!」
だがそこは彼も猟兵。すぐ体制を整えようと超・乱世号マークⅦを向かい風にむけて押して支えにし、そのまま自分は体を持ち上げて再び超・乱世号マークⅦにまたがる。そして素早くジャンプ機能で暴風を抜けると――
『――っ! この風を抜けるとは!?』
「あいにくだな、ドン・フリーダム――敵と味方という関係じゃなけりゃ落ち着いて話でもしてえが――残念ながら俺様は自分で騎士として生きるって決めたもんでね」
そのまま跨りながら手にした黒剣『ラススヴィエート』でドン・フリーダムの顔の仮面を斬る。
「さ――とりあえず素顔でも拝ませてもらおうか!」
そうして自分の顔を押さえようとするドン・フリーダムの手を、超・乱世号マークⅦから降りて押しのけ、その素顔を見る。
『よすのですわ――この顔を、猟兵ごときに――』
「――へえ」
そしてランセはもう一度ラススヴィエートを構えると。
「――」
そこで一つ息をつく。ゆっくりラススヴィエートを振り上げ――
「もしアンタが、敵じゃなかったら――
――俺様ら、いいダチになれたかもな」
ああ、だが――
「――だが――こうなった以上、仕方がねえんだ」
「あばよ――オブリビオン・フォーミュラ【ドン・フリーダム】」
ランセのラススヴィエートが彼女の、顔を、体を、斬りつける――それは、どこか、初対面なのに、哀しい決別であるかのような――
どこか、ドン・フリーダムの顔に一瞬涙が見えた気がした――しかし、それも一瞬のこと。システム・フラワーズの足場からドン・フリーダムは落ちていき、そしてそのまま――自らの体も消えていく。
『ああ――わたくしの――わたくしのシステム・フラワーズが――
わたくしは――わたくしは、ただ――』
その先は、言えないまま。
オブリビオン・フォーミュラ【ドン・フリーダム】の体は消えていくのだった。
●そして――決別の先に
ランセが息をつく、が、すぐにうっ、となった。後ろを見れば藍がめっちゃ騒音でライブをつづけているじゃないか。夢中になると何も聞こえなくなるとはよく言ったものだ――
「お? ドン・フリーダムやったでっすか!? やったでっすね! よーし、じゃあ――」
藍がランセの肩をつかみ、そして他の猟兵たちの方を向くと言う。
「このまま外まで凱旋ライブでっすよー!」
猟兵たちの中にはこれ以上騒音を出す気かと呆れるものもいれば買ったんだからそれくらいと言うものもいた。だが――ランセは思った。
――ああ、キマイラフューチャーはこれだ――ノリと勢いの世界。猟兵がヒーローとして在り、そしてライブなんかも頻繁な――それがキマイラフューチャーの【在り方】なんだ――と。
――キマイラフューチャーの歴史を紐解く時、どうしても触れなければならない言葉がある。
それは怪人の存在に救いの英雄を求めていた存在達が、無事に生活を続けるために願っていた存在。イカした未来でハシャぎ続けるために願い続けた結果、希望として現れた『奇跡』。――すべての源であるシステム・フラワーズへと進撃し、不確かな未来のために現在(いま)を共に戦い抜いた存在。
――その名は、猟兵(イェーガー)。
世界に選ばれし、『怪人をやっつけるめちゃくちゃカッコいいヒーロー』と期待されしもの達。
――彼らはこれからも、戦っていくのだろう。不確かだけど、希望ある未来のために。
成功
🔵🔵🔴