バトルオブフラワーズ⑪〜吹き荒ぶ風に向かって~
「いよいよ3幹部も最後の一人だ…」
泉・星流(人間のマジックナイト・f11303)は何故か『完全武装』して猟兵達の前にいた。
「いや…この戦争が始まってから(正確にはテレビウム事件から)グリモア猟兵としてしか動いてないから、そろそろ猟兵として参戦しようかと思ってたんだけど…」
その矢先に星流のグリモアに【スピード怪人『ウインドゼファー』】の情報が流れてきた…らしい、
「見えたものはしょうがない…説明に入らせてもらう…」
…と、例によってグリモアの力が込められた箒を放ると、それが魔方陣を描き出した。
「まぁ、予兆かキマイラフューチャーに行ったことがある人なら彼女の姿には覚えがあると思うんだけど…」
魔方陣の中にはキマイラフューチャーに立っている?3D映像に色を付けたような人物が映し出されて…、
「彼女の能力は『風を操る能力』…あるときは風を身に纏い疾風怒濤の速さと飛翔能力で戦場を駆け抜け、あるときは竜巻を生み出し花の足場すら破壊しかねない竜巻を生み出すそうだ…」
おそらく他の戦場に現れたウインドゼファーだろうか?彼女と猟兵達が戦っている様子まで映し出された。
「彼女との戦闘は先の二人のような妙なカウンター技や絶対無敵なバリアみたいなものはない…が、『風の如き速さで必ず先制攻撃を仕掛けてくる』…というのが特殊能力かな?」
星流は説明を続ける。
「彼女は歴戦の戦士の勘…というものなのか、こっちが使おうとしているユーベルコードが力なら力…速さなら速さ…に対応したユーベルコードで先制しようとしてくる、これは逆に言うならこっちが相手の使ってくるユーベルコードを決められるという事でもある」
相手が何をしてくるか…これが分かっているだけでも十分に対策は立てられる。
「あとは先に説明した通り、『風を操る能力』を使っているとはいえ、ほぼ純粋戦闘になると思う…説明は以上かな…」
…と、言ったところで妙に真剣みが増した表情で…、
「…んじゃ、誰か僕の代わりやってくれない?」
真面目にグリモア猟兵の仕事しろ…と言わんばかりの視線で猟兵達に睨まれた。
「…冗談は置いておいて、相手が風ならこっちは光の速さで片づけてきてください」
…といった感じで星流は猟兵達を送り出した。
旅野文師
先日、キマイラフューチャーの背景のみのもの(手前に誰も立っていない)を見たとき、ウインドゼファーの3D映像に気づいて、よくみればラビットバニーを模した建物やエイプモンキーが映っている画面があるではないですか…、
とりあえず先制攻撃のルールと…補足情報、
敵は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
この先制攻撃に対抗する方法をプレイングに書かず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、必ず先制攻撃で撃破され、ダメージを与えることもできません。
同じ言葉を繰り返すようですが、ウインドゼファーは誰よりも先に…一番に行動します。
仮に先手を取れそうな内容のユーベルコードであったとしても、後の先…ウインドゼファーがユーベルコードを使用した後の行動にします。
最初の攻防の後は、3種のユーベルコードを状況を見て使用させていこうと思っていますが、『風を操る能力』の持ち主…という事で、最初の攻防や戦闘の流れで特に何もなければ、『純粋な速さ』においてはウインドゼファーに分があるように書こうと思っています。
第1章 ボス戦
『スピード怪人『ウインドゼファー』』
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POW : フルスロットル・ゼファー
全身を【荒れ狂う暴風】で覆い、自身の【誰よりも速くなりたいという欲望】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD : レボリューション・ストーム
【花の足場をバラバラにする暴風】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : ソード・オブ・ダイアモード
対象の攻撃を軽減する【全タイヤ高速回転モード】に変身しつつ、【「嗤う竜巻」を放つ2本の車輪剣】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:藤本キシノ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「来たようですね…」
自分の戦場(フィールド)にやってきた猟兵に気付き、そちらを向いて…
「お一人ずつ来ますか?…まとめて来られても良いですが…私は門番でドン・フリーダムがシステム・フラワーズを取り戻すまでの時間稼ぎが出来ればそれで良いのですから…」
ウインドゼファーは捨て石覚悟のような事を言っているものの、決して勝負そのものを捨てている訳ではない
「さあ…始めましょう」
フォーネリアス・スカーレット
やる事は単純な方が良い。まずスモークグレネードを多数投擲。煙の中ならどんな高速で動こうとも煙の動きで捉えやすくなる。そもそも、速度で負けてる相手ならまともに攻撃を当てようとするだけ無駄だ。
続けてフックロープを多数投擲。地面と構造物を繋ぐ。これを、大量に用意する。ワイヤーの結界を作る。これに気付かれない為のスモークだ。その速度でワイヤーに当たれば斬り飛ばされる。自分の速度で自分を切り刻む。隙を見せたら奴に直接投擲して私と繫ぐ。
「殺す」
そこまで行ったらやる事はいつもと変わらん。斬って、殴って、貫いて、惨たらしく殺す!
「では…私から行かせてもらおうか?」
フォーネリアス・スカーレット(復讐の殺戮者・f03411)がウインドゼファーの前へと姿を見せる
…と、彼女から遠ざかっていく…少しでも間合いをとっておきたかったのだ
そしてお互いのアイコンタクト?で戦闘は開始した
ウインドゼファーが動き出す…ほぼ同時ぐらいにフォーネリアスはスモークグレネードを多数投擲…ウインドゼファーの視界を塞ぐ…そしてすぐさまに次の仕掛け…フックロープの罠をしかける
『ドゴオオオオォォォォーーーーンンンン!!!!!!!!』
…前に、全身を荒れ狂う暴風を纏ったウインドゼファーがフォーネリアスの目前まで接近…そのまま風の砲弾と化したウインドゼファーがフォーネリアスを吹っ飛ばした。
「私の手を読んで、視界を遮った上で何か罠をしかけようとしていたようだが…」
ユーベルコード【フルスロットル・ゼファー】はレベル1でも最高速度が100km/hに達する飛翔能力を得る事が出来る
むしろこの距離ではスモークなど使用せず、即座に二人の間にワイヤーを張れるだけ張るぐらい単純な方が良かっただろう
「だ…だが…『繋がせてもらった』」
先の激突の際、フォーネリアスも【殺戮者の妙技(サクリクシャノミョウギ)】を使って、ウインドゼファーと自分をフックロープで繋いでいたのだった。
「殺す…ここまできたらやることはいつもと変わらん、斬って、殴って、貫いて、惨たらしく殺す!」
D社製巻き上げ機構付きフックロープを起動させて、ウインドゼファーを自分の方に引き寄せようとしている…ようだが…
「ここに来て、まだ戦う意思は消えないのですか…ならば私もそれに全力で応じましょう…」
まだウインドゼファーは【レボリューション・ストーム】による暴風で…フォーネリアスの足元の花の足場と一緒に、彼自身の意識も刈り取ったのだった。
苦戦
🔵🔴🔴
張・小龍
眼にも止まらぬ速さとはこのことですか…本当に常人に見えないくらいの速さの方は初めてです
我が名はシャオロン、いざ尋常に勝負です!
まずは技能のオーラ防御や激痛耐性の技能によって防御を固め、相手の初撃を耐えたいと思いますよ
動き出してからどの程度の速さで攻撃が来るかを体感します
そして、次に距離が離れたらボクの作戦です
自分の周りを技能の踏みつけ、範囲攻撃、衝撃波によって大地を割って、ボクの周囲に石の破片を舞わせます
「超スピードで突っ込んでくる相手に障害物をぶつけよう作戦」ですよ
当然、普通の石ではダメージにならないでしょうが、ボクの竜虎相搏をその石に纏わせればどうでしょうか?
敵の力を奪う炎の石ならば!
「眼にも止まらぬ速さとはこのことですか…本当に常人に見えないくらいの速さの方は初めてです」
フォーネリアスと入れ替わるかのように戦場へ降り立ったのが張・小龍(飛竜子・f03926)だった。
「我が名はシャオロン、いざ尋常に勝負です!」
小龍はウインドゼファーに対して身構えた
「真っすぐそうな奴だが…私もここを守る役目がある…容赦はせん」
ウインドゼファーも荒れ狂う暴風で全身を覆い、【フルスロットル・ゼファー】を発動…風の砲弾と化して小龍へと向かう
対する小龍も気勢を高めてオーラ防御を展開
「うああああぁぁぁぁっっっっ!!!!!!!!」
小龍は風の砲弾と化したウインドゼファーの突撃に必死に耐えていた…が、
『ドゴオオオオォォォォーーーーンンッッ!!!!!!!!』
衝突の圧力に耐えきれず、小龍の身体は吹っ飛ばされた…が、激痛耐性で無理矢理身体を奮い立たせて立ち上がってくる。
そして…「超スピードで突っ込んでくる相手に障害物をぶつけよう作戦」を実行に移すべく身構える
しかしウインドゼファーは小龍の方から仕掛けてくる気配がまるでない様子に…しばらくの間、様子を伺った後
『ダッ!!!!』
ウインドゼファーは【全タイヤ高速回転モード】に変身し、両手に車輪剣を構えて小龍に向かっていく
予想外の出来事に小龍に動揺が走り、それを見逃すウインドゼファーではなかった。
「どうやら…当たりか…」
少なくとも何かカウンターを狙ってくるとまでは想像していた、小龍に見せたのは【フルスロットル・ゼファー】のみ…高速の動きゆえに扱いが難しいのはウインドゼファー自身がよく知っている。
だからこそ、小龍はそこに狙いを絞った…と思っているのだが、もし『グリモア猟兵』という存在をウインドゼファーが知ったのなら、どんな顔をするのだろうか?
当の小龍は『予定と違う出来事』に頭が真っ白…【フルスロットル・ゼファー】の対策しか考えていなかった為、どう動けばいいか分からない。
だがこの事態を招いたのは小龍自身に他ならない。
こちらが使おうと思っているユーベルコードに合わせて、ウインドゼファーは『先制攻撃でユーベルコードを使ってくる』…と、星流から説明はあった
本人としては確実にカウンターを決める為のつもりだったのだろうが、『作戦を確実に実行できるタイミングを自分で無駄にしていたのだった』
「ああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」
小龍は大地を思い切り踏みつけ、周囲に【竜虎相搏(リュウコアイウツ)】を纏わせた石の破片を飛ばした
「うぐうっ!!!!!!!!」
その石の破片のいくつかがウインドゼファーに当たるが…
「悪あがきをっ!!!!」
ウインドゼファーは車輪剣を横なぎに払い小龍を弾き飛ばした
今度はもう立ち上がることが出来なかった。
ウインドゼファーも小龍に興味はなく、ただ彼が帰還していくのを背で感じるだけだった。
苦戦
🔵🔴🔴
バーン・マーディ
…うむ…強いな
強きゼファーである
ならば…我も挑もう
弱者は強者に蹂躙される
その摂理に…「叛逆」せん
対ソード
【オーラ防御】展開
更に【武器受け・カウンター・怪力・生命力吸収】で受け止め竜巻迎撃に掛かり少しでも生命力吸収で受けたダメージの軽減!
防ぎ入れるとは思わん!急所に対する致命だけは全霊を以て防ぎ切り耐え抜く!
叛逆
ああ…凄まじき攻撃で在った(血に塗れ無残となり
だが…その蹂躙に叛逆し更なる蹂躙にて応えよう(ユベコ発動
我に貴様を視認は出来ぬ
だが…受け止める事は出来る!
ダメージは覚悟!その上で食らった瞬間【カウンター・怪力・生命力吸収・吸血】を以て叛逆!その防御をも粉砕しその上で己の命続く限り反撃!!!
「…うむ…強いな強きゼファーである…ならば…我も挑もう」
そんな言葉と共に姿を見せるはバーン・マーディ(ヴィランのリバースクルセイダー・f16517)だった
「弱者は強者に蹂躙される…その摂理に…【叛逆】せん」
バーンは剣をウインドゼファーへと向けて挑発する
「自らを弱者というか…ならば、私は強者としてその挑戦を受けましょう」
ウインドゼファーも二本の車輪剣を構える
「いきますよっ!!」
【全タイヤ高速回転モード】に変身しつつ、二本の車輪剣のタイヤが高速回転しだすと、竜巻を纏いはじめ…ウインドゼファーはバーンへと向かってくる。
『ギュルルルルウウウウゥゥゥゥーーーー!!!!!!!!』
「うおおおおぉぉぉぉーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
二つの大竜巻がバーンを挟み込むように襲いかかってくる…が、バーンは防御体制のまま動かず、オーラを展開してその攻撃に耐える。
そして正面から今度はウインドゼファー本人が車輪剣を掲げて迫ってくる
「これでどうですっ!!!!」
「んぐっ!!!!」
ウインドゼファーの振り下ろした車輪剣をバーンは剣で受け止める。
『ギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリ!!!!!!!!』
車輪剣とバーンの剣がぶつかり合ったところから文字通り火花が散る…風を纏った車輪剣の駆動する刃がバーンの剣すら叩き斬ろうとしていた。
『ガギイイイイィィィーーーーンッッッッ!!!!!!!!』
バーンの剣が車輪剣に『弾き飛ばされ』、ウインドゼファーの車輪剣がバーンの体を斜めに斬り裂いた
バーンの体から血飛沫がほとばしった。
「なんとか耐えしのごうとしたようですが…ここまでのようですね…」
「ああ…凄まじき攻撃で在った…」
バーンの口元に笑みが浮かぶ…
「だが…その蹂躙に叛逆し更なる蹂躙にて応えよう」
バーンのユーベルコード【ダーク・ヴェンジャンス】が発動した。
『ガシッ!!!!』
バーンの全身が【漆黒の粘液】で覆われると同時にウインドゼファーへと素早く駆け寄り、その右腕を左手で捕まえると、すぐさま右拳をウインドゼファーの腹へと叩きこむ
「ぐふっ!!!!」
これはウインドゼファーの油断であった…確かにバーンはウインドゼファーの攻撃を耐えしのぐつもりではあった…が…
『防ぎ切れるとは思わん!急所に対する致命だけは全霊を以て防ぎ切り耐え抜く!』
その覚悟ゆえに、車輪剣の攻撃に対して『わざと剣を弾き飛ばさせ、致命傷だけは避けるダメージに抑えた』のだった。
その次の行動に対する布石の為に…
「くっ…その体でなぜこれだけの力が!?」
バーンのユーベルコード【ダーク・ヴェンジャンス】は受けた負傷に比例した戦闘力増強と生命力吸収能力を得る
バーンの元々持っていた怪力や生命力吸収能力にユーベルコードの力が上乗せされ、バーンのウインドゼファーを掴む腕は強固な拘束具の如く簡単には外せず、さらに今なお続く激しい拳打も含めて、バーンがウインドゼファーに触れる箇所から生命力が奪われているのだった
この戦い…『バーンの意識を刈り取りきれなかった』時点で決まってしまっていた。
「こ…このっ!!…離しなさいっ!!!!」
左の車輪剣でバーンの右腕を切断しにかかろうとする…が…
「それはさせんっ!!」
バーンの右腕がウインドゼファーの左腕を捕まえて締め上げる…バーンの拳打による攻撃は止まったが…バーンの生命力吸収による攻撃は続いている
『ガクリッ!!』
ウインドゼファーの足が崩れた
「…こ…これは…まさか…」
ここにきて、やっとウインドゼファーは自分の力が奪われている事に気付いたのだった。
「ならばこれはどうですっ!!!!」
ウインドゼファーは【フルスロットル・ゼファー】を発動…その速さでバーンを引きはがそうと考えた…のだが、これはまだ『バーンを侮っている』証拠であり、良策でなく…『諸刃の剣』と気付いていないのだった。
「んぐっ!!!!」
その速度にバーンの顔は歪む…が…
「ど…どうです…そろそろ…離したら…どうですか?」
ウインドゼファーもまるで余裕がない…が、これは当然なのかもしれない
【フルスロットル・ゼファー】はその速力と同時に、使用者の寿命も削る…そもそもオブビリオンの寿命…というのも不明だが、万全の状態ならともかく現在の『生命力をバーンに吸収されている状態』で使用している事が言葉通り『命を削る行動』でもあった…が、この戦い…横槍によって終幕を迎えた。
唐突にバーンの姿が消えたのだった。
これはこの戦いを見ていたグリモア猟兵・泉星流の判断で『これ以上の行動は命の危険が及ぶ(生命力吸収による回復…以上に受けるダメージの方が大きい)』…と、強制回収したのだった。
『ドガシャアアアアァァァァーーーー!!!!!!!!ズドドドドォォォォーーーーンッッッッ!!!!!!!!』
バーンの姿が消えて気が抜けてウインドゼファーは安堵したのも束の間…その速度をコントロールし切れる力が残っておらず、地面に盛大に『墜落』した
「今の戦い…私の完敗でしたね…」
地面に大の字になってウインドゼファーは呟くのだった。
大成功
🔵🔵🔵
カイジ・レッドソウル
「任務ノ為ナラ命ヲ賭スル覚悟、賞賛ニ値スル。ダカラコソ・・・排除する」
彼女の初手は絶対受けるならば、確実に受けなくてはいけない。
肉を切らせて骨を断つ
テイルブレードの存在に気づかせないよう、派手に黒剣と呪剣を構えかつ胸がガラ空きにさせ
狙ってきたら、テイルブレードにより【串刺し】【怪力】で深く【傷口を抉る】からの【踏み付け】
外した時は剣を話しオーラブレードを発生させ【咄嗟の一撃】で【マヒ攻撃】し再度攻撃
【串刺し】成功と同時に冷たい電子音声で
「ベルセルクトリガーオン」
彼女はきっと《速く》逃げようともがくだろう
だから本能にしたがい
《速く動くモノ》排除する
まず両手両足を切断、それから排除排除排除排除排除
「任務ノ為ナラ命ヲ賭スル覚悟、賞賛ニ値スル。ダカラコソ・・・排除する」
続いて戦場に姿を見せたのは…カイジ・レッドソウル(プロトタイプ・f03376)だった。
「ゆっくり休む間もなしか…だが回復は十分に出来た」
謎のオブビリオン専用回復アイテム『躯の海水』…と書かれた瓶を投げ捨てて、ウインドゼファーは車輪剣を構えた。
「本機ノ方カラ参リマショウカ?」
カイジは派手に黒剣と呪剣の構えを時折変えながらウインドゼファーを挑発した。
「ソレトモ…ソチラノ方カラ来マスカ?」
その言葉と同時にとったカイジの胸元ががら空きの構えにウインドゼファーは即座に【フルスロットルゼファー】を発動しカイジへと突撃した
『ドスゥッ!!!!』
カイジの第三の剣…テイルブレードがウインドゼファーの胸元に深々と突き刺さった。
時は少々遡る。
「本機ノ方カラ参リマショウカ?」
いくら事前情報で『先制攻撃を仕掛けてくる』…とは言っても、相手は歴戦の戦士…『見え見えの迎撃態勢ではカウンターを警戒され、計画に大幅な変更が必要』…と判断して、急襲も警戒しつつ、派手に黒剣と呪剣の構えを変えてみる
「ソレトモ…ソチラノ方カラ来マスカ?」
そして本命…あえて胸元に隙を作って…
そして…現在に至る
カイジはただ一点…『ウインドゼファーがフルスロットルゼファーを使用して向かってくる瞬間』…それだけを見極められれば良かった。
あとはその瞬間に合わせて、隠していた第三の剣…テイルブレードをその軌道上に配置…あとはその突進の勢いに弾かれないようにするだけだった。
「…もう少し…警戒するべきでしたね…」
ウインドゼファーは胸元から赤い液体をポタポタと垂らしながら告げる
「ベルセルクトリガーオン」
そんなウインドゼファーの呟きが聞こえたのか聞こえなかったのか?カイジはさらなる追撃…一気に攻めたてようと最終武装モードを発動…黒剣と呪剣を振いウインドゼファーの四肢を断ち切ろうと攻め立て始めた。
速さに自信を持っている彼女の事だろう…その速さを以ってテイルブレードからもがいて逃げようとする…それは半分正解で半分は間違いだった。
『ギュンッ!!!!』
ウインドゼファーは全力で高速後退…その速力を以って(カイジ自身を重石に)強引にテイルブレードを引き延ばし…
『ズバンッ!!!!』
車輪剣でテイルブレードを胸元に残したまま途中から断ち切ったのだった。
速力で強引に引き抜こうとしても良かったのだが、下手に引き抜くと出血?がひどくなりこのまま戦おうというのだ…
「長くは持たんな…そうそうに片づけなければ…」
ウインドゼファーは【ソード・オブ・ダイアモード】を発動…車輪剣に竜巻を纏わせ…カイジへと向かっていくと途中で竜巻をカイジとは逆方向に放って加速した。
対するカイジも理性を失っているとはいえ、対応策は記憶の片隅に残っているのか?
再びテイルブレードを配置…ではなく向かってくるウインドゼファーへと突き立てようとしてくる。
「その手はもう喰わんっ!!!!」
速度では劣るものの、【フルスロットルゼファー】の突進と比べ細かいコントロールが可能な為、テイルブレードを回避しつつ後方へ回り込みつつ、頭から体当たりした
この攻撃がカイジのシステム?に影響を及ぼすものでなかったとしたら、ウインドゼファーは完全に討伐されていただろう…
カイジのシステムはダウンし…ウインドゼファーは出血?により気を失ってしまった。
大成功
🔵🔵🔵
マユラ・エリアル
なかなかの強敵の様だが此処までだ
この好機、モノにさせて貰うぞ
そしてこの戦争に勝つ糧とさせてもらう!
●対策
敵の先制攻撃に対しては『フェイント』を駆使しながら少しでも直撃を避けるように動く
2本の車輪剣での攻撃に対しては両腕のガントレット+右手の鉤爪で『武器受け』してガード
『オーラ防御』で竜巻から全身をガードしよう
●反撃
左手に持つエレメンタルロッド『Shadow of the Earth』を雪の結晶に変換
雪華の花びらで何度も敵を切り刻もう
攻撃を軽減されるのならば、その分手数で勝負させて貰う
『全力魔法』『属性攻撃』で魔法の威力を更にアップだ
さあ、スタイリッシュにキメようじゃないか
アドリブ等歓迎
「な…なんとか生き延びたようですか…」
胸元に残ったカイジのテイルブレードを引き抜き…その傷口に謎のオブビリオン専用回復アイテム『躯の海水』をかけて治療していると…
「なかなかの強敵の様だが此処までだ!!」
新たな猟兵がこの戦場に降り立った。
「この好機、モノにさせて貰うぞ…そしてこの戦争に勝つ糧とさせてもらう!」
マユラ・エリアル(氷刃の行方・f01439)はエレメンタルロッド『Shadow of the Earth』をウインドゼファーへと突き付けながら言い放つ
「ふむ…だが私とて簡単に敗れるつもりは…ないっ!!」
ウインドゼファーは全タイヤ高速回転モードへ変身すると、素早く二本の車輪剣から竜巻をマユラへと放った。
「その様子…どうやら本当に余裕がないと見た」
マユラはオーラ防御を展開しつつも、エレメンタルロッド『Shadow of the Earth』を竜巻へと向け…
「吹雪の刃よ、全てを切り刻め!」
マユラはユーベルコード【氷雪乱舞(コール・ブリザード)】を発動させ、様々な雪の結晶の花々を舞い散らせる吹雪で竜巻を迎撃した。
『『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!』』
二人の中間で吹雪がせめぎあう…が、ユーベルコード【ソード・オブ・ダイアモード】の特殊効果『対象の攻撃を軽減』の効果により、マユラの吹雪の威力が抑えられ、徐々に押されてきた
だが…マユラもこれは織り込み済みだった。
「攻撃を軽減されるのならば、その分手数で勝負させて貰う」
全魔力を集中…属性攻撃力を向上させ威力を高める…が…それでも及ばず…
『ゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!』
マユラは竜巻に飲み込まれた
『ォォォォ……………』
「…た…耐え切ったぞ…」
マユラは竜巻に飲み込まれる寸前…全魔力をオーラ防御に注ぎ込み、吹き荒ぶ竜巻を(完全に…ノーダメージ…とまではいかなかったが)受け流したのだった
「まだ私の攻撃は終わってはおらんっ!!」
竜巻を纏わせた車輪剣を振りかぶり、マユラの頭上からウインドゼファーが襲い掛かる。
『ガギンッ!!!!』
マユラは二本の車輪剣(…の柄)を右手の巨大な鉤爪と左のガントレットでしっかりと受け止めた
『ギュイイイイィィィィーーーーンンンン!!!!!!!!』
ウインドゼファーは回転する刃をマユラへと力ずくで押し付けようとするが、マユラもそうはさせない…と必死の抵抗を試みる
そしてこの時点で勝敗は決した…
『ビュオオオオォォォォッッッッ!!!!!!!!』
「ぐああぁぁっっ!!!!」
マユラは右手の巨大な鉤爪の一部を【氷雪乱舞(コール・ブリザード)】により、雪の結晶でウインドゼファーの顔面を切り裂いたのだった。
「このまま押し切るっ!!!!」
マユラは右手の鉤爪…と左手のガントレットを【氷雪乱舞(コール・ブリザード)】で雪の結晶に変え…爪と結晶の刃でウインドゼファーの全身を切り裂き続けた
「…だが…時間は十分稼げました…」
ウインドゼファーは消滅…花吹雪と共に風となり消え去った。
大成功
🔵🔵🔵