バトルオブフラワーズ⑪~負けられない戦いが、そこにある
●システム・フラワーズ
「まさか、モンキーに続き、バニーまで倒されたとは……。正直言って驚きですが、ふたりとも油断をしたんでしょうね、きっと……」
第三の関門を守っていたのは、スピード怪人『ウインドゼファー』であった。
ウインドゼファーは、こう見えても女性。
彼女は風を操る能力を持っており、その力はケタ外れ。
最悪の場合は傷ひとつつける事が出来ず、反撃を喰らってしまう可能性が高かった。
「……ですが、私は負ける訳には行きません。ドン・フリーダムがシステム・フラワーズを取り戻すまでの時間稼ぎをするためにも、ここで簡単には負けられないのですッ!」
その気持ちがウインドゼファーに、驚異的な力を与えていた。
●ガジルからの依頼
「バリバリだぜ、なんだよ」
ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)がハイテンションで、今回の依頼を説明し始めた。
スピード怪人『ウインドゼファー』は風のユーベルコードの使い手。
その対策をしておかなければ、必ず反撃を喰らってしまう程の強敵。
だが、今までの幹部と比べて、能力的に高いだけなので、対策さえしておけば必ずダメージを与える事が出来るようである。
「今までの幹部を倒したみんなだったら、絶対に勝つ事が出来るはずなんだよ」
そう言ってガジルが猟兵達に対して、期待の眼差しを送るのであった。
ゆうきつかさ
敵は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
この先制攻撃に対抗する方法をプレイングに書かず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、必ず先制攻撃で撃破され、ダメージを与えることもできません。
戦場の戦力「40」をゼロにできれば制圧成功ですが、それ以上の成功数があった場合、上回った成功数の半分だけ、「⑬『ドン・フリーダム』」の戦力を減らせます。
第1章 ボス戦
『スピード怪人『ウインドゼファー』』
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POW : フルスロットル・ゼファー
全身を【荒れ狂う暴風】で覆い、自身の【誰よりも速くなりたいという欲望】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD : レボリューション・ストーム
【花の足場をバラバラにする暴風】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : ソード・オブ・ダイアモード
対象の攻撃を軽減する【全タイヤ高速回転モード】に変身しつつ、【「嗤う竜巻」を放つ2本の車輪剣】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:藤本キシノ
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
二天堂・たま
【WIZ】
基本、攻撃はフェイントや残像、逃げ足で避ける。
こちらより、常に先制してUCを発動してくるのだな?
まず嗤う竜巻はUC:アルダワ流錬金術で花の下の地面を鉄板に変え、ジャンプ台の様に盛り上げる。
鉄板の上の花は無残に散るが、竜巻はジャンプ台の上を滑るように通過する。
まぁ竜巻は回避しても本人が車輪剣で攻撃をしてくるよな。
そもそもがスピードに自身を持つ相手なのだし。
同じUCを維持してワタシの後方にUの字型の壁を形成し、竜巻の進路をこちら側へ誘導する。
敵自身の竜巻で敵自身を攻撃させる、敵を盾にする罠だ。
UC:ケットシーインパクトで追撃したいところだが、難しいかなー…。
●命を懸けた戦い
「常に先制攻撃を仕掛けて来るのか」
二天堂・たま(ひよこなケットシー・f14723)は警戒した様子で、スピード怪人『ウインドゼファー』の前に陣取った。
いくら『ウインドゼファー』が先制攻撃を仕掛けてくるからと言って、無敵ではない。
例え、こちらに行動を先読みできたとしても、まったく弱点が無いという訳ではないのだから……。
「……いいでしょう。そこまで死にたいのであれば……殺してあげます!」
すぐさま、ウインドゼファーが全タイヤ高速回転モードに変身すると、2本の車輪剣で嗤う竜巻を放ってきた。
「……愚かな」
それを迎え撃つようにして、たまが【アルダワ流錬金術(クラシカル・アルケミア)】で地面の花を鉄板に変え、ジャンプ台のように盛り上げた。
「……クッ!」
それに気づいたウインドゼファーがハッとした表情を浮かべ、いまさら何をやっても手遅れ。
嗤う竜巻はジャンプ台の上を滑るようにして、上空を通過ッ!
その間に、たまが自分の後方にUの字型の壁を形成すると、嗤う竜巻を受け止めるようにして滑らせ、ウインドゼファーめがけてぶち当てた。
「うぐっ! なかなか、やるようですね。まあ、今回はわたしの負けとしておきましょう。今回だけは……」
そう言ってウインドゼファーが傷ついた胸元を押さえつつ、妙に上から目線でたまに冷たい視線を送るのであった。
成功
🔵🔵🔴
ハロ・シエラ
【SPD】
あれは今までの敵とは違いますね。
トリッキーな事をしなくていい分、ストレートに強そうです。
ここまで来たのです、心してかからねば……
まずは相手の先制攻撃を凌ぐ事からですね。
暴風にあわせて【ジャンプ】し、バトリングクロークをパラシュートの様に使って舞い上がります。
上手く風に乗れれば【空中戦】の技術と【ヘリオン】で動きをコントロールし、飛んでくる瓦礫などを【見切り】ながら避けます。
避け切れなかった物は【オーラ防御】【激痛耐性】で耐えるしかないでしょう。
後は【第六感】に従い、空気の流れに乗って敵に近付いてレイピアで【鎧無視攻撃】を仕掛けます。
空中を蹴って飛びかかり、貫いて見せましょう。
●運命の女神が微笑むのは……
「どうやら、今までの敵とは違うようですね。トリッキーな事をしなくていい分、ストレートに強そうですが……。ここまで来たのです、心してかからねば……」
ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)は自分自身に言い聞かせるようにしながら、スピード怪人『ウインドゼファー』の前に陣取った。
「やれやれ、本当に今日は忙しい。……ですが、目の前に現れた以上、放っておく訳には行きませんね」
ウインドゼファーが深い溜息を漏らして、花の足場をバラバラにする暴風を放ってきた。
その暴風はケモノの咆哮にも似た音を響かせ、花の足場をバラバラに破壊した。
「なるほど、足場を崩して、真っ逆さま……という事ですか」
すぐさま、ハロが暴風を避けるようにして勢いよく飛び上がり、バトリングクロークをパラシュートの様に使って、ふわりと舞い上がった。
「ま、まさか……!?」
その途端、ウインドゼファーが驚いた様子で、ハロを追うようにして空を見上げた。
「それじゃ、行きますよ……!」
次の瞬間、ハロが第六感で空気の流れを読み、空中を蹴るようにして飛び掛かり、レイピアでウインドゼファーの仮面に傷をつけた。
「うくっ……今日は本当に厄日ですね」
それに驚いたウインドゼファーは傷ついた仮面を押さえ、ハロから遠ざかるようにしてその場から飛び退くのであった。
成功
🔵🔵🔴
銀山・昭平
意地と意地とのぶつかり合い、ならこちらが負けてやる道理は無いべ!
◆戦闘
レボーリューション・ストームで足場を崩される……なら【ガジェットショータイム】で掃除機のようなものを使って足場を作り直してやるべ!
散った花弁を素早く吸い込んで全方位攻撃も防げる形に再構成してやればあとはこっちのターンだべ!
相手の攻撃を自分で作った花びらの壁で防ぎつつ、おらも手裏剣を【二回攻撃】で何度も何度も投げてやるべ。自慢の脚力も一度【マヒ攻撃】で痺れさせちまえばあとは一方的にボコってやれるべ。
当たらなそうなら【武器改造】で誘導機も取り付けて命中率を上げるべな。
※共闘・アドリブ歓迎です。
佐藤・和鏡子
ミレナリオ・リフレクションと武器受け(救急車の車体で防ぐ)を併用してソード・オブ・ダイアモードと勝負します。
多少攻撃を食らっても大丈夫なようにあらかじめ鎮痛剤やら興奮剤をたっぷり使っておきます。(医術)
向こうがバイクならこちらは車。
エンジン全開で突っ込んで撥ね飛ばします。
(捨て身の一撃・吹き飛ばし)
運転技術は運転・戦闘知識・学習力でカバーします。
『最後にどちらが立っていられるか勝負です。』
諏訪野・みすず
【WIZ】【エレクトロレギオン】で召喚した機械兵器を半分ずつに分けて、半分を盾にして相手の先制攻撃をかわします。残った半分とみすず本人で、相手を攻撃します。『今回こそうまくいくかな?』アドリブ、共闘歓迎です。
リーファ・レイウォール
▼WIZ
※連携できるなら連携
◆先制攻撃対策
【高速詠唱】と【全力魔法】のUCで双戟召喚
敵の攻撃を【見切り】
2本の車輪剣には、20本ずつ召喚した双戟で【武器受け】
▼攻撃
正面で相対しつつ、敵の動きを見てタイミングを【見切り】
10本を残して、双戟を【誘導弾】で嗾ける
【鎧砕き】して防御を崩すわ
砕けないなら【鎧無視攻撃】で『全タイヤ高速回転モード』すら無視
【串刺し】にしてあげる
【スナイパー】で一点集中の波状攻撃
双戟の特性を活かせば、風を切り裂いて穿ち貫ける。絶対にね
残した10本は、敵を囲むように地面に穿つわ
そこへ雷【属性攻撃】の通常魔法を放ち『誘雷』
【生命力吸収】を乗せ、ダメージ与え敵の足下を崩すわ
ラッセル・ベイ
強敵との戦い……ふふ、心が躍る
●戦闘(WIZ)
前もって「氷剣フロス」に氷結ポーションを付与
「エレメントリング」で更に属性力を向上する
「地盾グラウンド」を構える
「ストレングス・ルーン」「グラウンド・ルーン」を同時起動
更に大地魔法で花の足場を操り、脚を固定
直接攻撃だろうと竜巻直撃しようと、簡単には吹き飛ばされん
反撃に出る
【ウェポンブレイク】。舞い散れ、フロスよ
彼女の周囲に氷の花弁を展開
高速回転しているタイヤに花弁を纏わせ、氷結させて停止させる
迂闊に竜巻を放てば、冷気で車輪剣が凍るのを早めるだけだ
タイヤが全て凍り付いたならば、攻勢に出る
彼女を氷漬けにしてしまえ、フロス
しかし車輪剣か……欲しいな、あれ
●偶然の奇跡
「強敵との戦い……ふふ、心が躍る」
ラッセル・ベイ(ドワーフのルーン鍛冶師・f12407)は、スピード怪人『ウインドゼファー』を倒すため、バトルオブフラワーズにやってきた。
バトルオブフラワーズの足場は花で出来ており、ラッセルの行く手を阻むようにして、ウインドゼファーが陣取っていた。
そこには他の猟兵達も来ており、同じようにウインドゼファーと対峙していた。
それは単なる偶然ではあったが、ウインドゼファーにとっては予想外。
まるで示し合わせたように、猟兵達が集まってきたため、焦りの色が隠せない様子であった。
「やれやれ、よほど死にたいようですね。つまり、覚悟が出来ているという事ですか……?」
それでも、ウインドゼファーは落ち着いた素振りを見せ、必要以上に強がった。
此処で弱いところを見せれば、それこそ自殺行為。
それ故に、冷静な態度を装っているものの、だからと言って何か策がある訳ではない。
だが、度重なる失態によって、ウインドゼファーも後が無い。
この戦いで挽回しなければ、それこそ恥。
……幹部としての立場が無い。
そんな気持ちが頭の中に過ぎっているためか、ここで退く訳には行かなかった。
「こちらも覚悟は出来ていますから……!」
佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)が躊躇う事なく、ウインドゼファーの前に陣取った。
多少、攻撃を喰らっても大丈夫なように、予め鎮静剤やら興奮剤をたっぷり打っているため、迷いはない。
万が一、ウインドゼファーにボコられるような事があったとしても、そう簡単に倒れる事はないだろう。
「例え、直接攻撃だろうと、竜巻直撃しようと、簡単には吹き飛ばされん」
ラッセルも事前に氷結ポーションを氷剣フロスに付与し、エレメントリングで属性力を向上させて準備は万端。
即座に地盾グラウンドを構え、ストレングス・ルーンと、グラウンド・ルーンを同時起動すると、更に大地魔法で花の足場を操り、両足を固定させた。
「……ならば、死んでいただきましょう!」
ウインドゼファーが鋭い視線を猟兵達に送り、花の足場をバラバラにする暴風を放ってきた。
それと同時に花の足場が次々と散っていき、大量の花びらが雪の如く舞い落ちた。
「意地と意地とのぶつかり合い、ならこちらが負けてやる道理は無いべ!」
すぐさま、銀山・昭平(田舎っぺからくり親父・f01103)が、【ガジェットショータイム】で掃除機のようなモノを使い、散った花びらを吸い込み、全方位攻撃を防げる形に、再構成ッ!
「……愚かなッ! それで私の攻撃が防げるとでも……!」
その間にウインドゼファーが全タイヤ高速回転モードに変身すると、2本の車輪剣で嗤う竜巻を放ってきた。
「それが防げるのよね」
それに気づいた諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)が【エレクトロレギオン】を使い、小型の戦闘用機械兵器を召喚した。
召喚された機械兵器のうち半分は盾代わりに、もう半分は攻撃に回し、ウインドゼファーを迎え撃った。
和鏡子も【ミレナリオ・リフレクション】で、全く同じユーベルコードを放ち、ウインドゼファーの攻撃を相殺ッ!
「舞い散れ、フロスよ」
それに合わせて、ラッセルも【ウェポンブレイク】でウインドゼファーの周囲に氷の花弁を展開し、高速回転しているタイヤに花弁を纏わせ、氷結する事によって動きを止めた。
「し、しまった!」
ウインドゼファーが身の危険を感じて、必死に身体を動かそうとしたものの、その気持ちに反して、身体がまったく動かない。
「向こうがバイクなら、こちらは車」
その間に和鏡子が救急車に飛び乗り、エンジン全開でウインドゼファーに突っ込み、勢いよく撥ね飛ばした。
「……ぐはっ!」
その一撃を喰らったウインドゼファーの身体が宙を舞い、大量の血が花の足場を真っ赤に染めた。
「天切り裂き顕現なさい、雷轟の方天戟たち。そして、存分に猛威を振るいなさい」
それと同時に、リーファ・レイウォール(Scarlet Crimson・f06465)が高速詠唱と全力魔法で【乾坤一擲〔雷天双戟〕(ライテンソウゲキ)】を仕掛け、雷属性の双戟を放った。
20本ずつ召喚された双戟の半分は2本の車輪剣を弾き飛ばし、残りの半分がウインドゼファーを囲むようにして、一斉に降り注いだ。
「うぐぐ……こんなところで負ける訳には……!」
ウインドゼファーが血の泡を吐きながら立ち上がり、恨めしそうに猟兵達を睨む。
一対一であれば、ここまで苦戦する事が無かったのかも知れない。
しかし、いまさら何を思ったところで、後の祭り。
身体のあちこちが痛み、意識が朦朧とし始め、今にも倒れそうになりながら、それでも気合と根性で、フラつきながらも、最後の力を振り絞って、リーファの顔面に自らの拳を叩きつけようとした。
「……!」
だが、その攻撃は見切られ、虚しく空を切った。
「このままボコって、ボコって、ボコりまくってやるべ!」
その間に昭平が自分で作った花びらで身を守りつつ、ウインドゼファーに手裏剣を放った。
手裏剣はウインドゼファーの身体に次々と突き刺さり、大量の血が噴水の如く噴き出した。
「……これで終わりよ」
次の瞬間、リーファがウインドゼファーの懐に潜り込むようにして、その身体を串刺しにした。
ウインドゼファーは最後の力を振り絞り、リーファの首を掴んだものの、肉体の方が先に限界を迎え、崩れ落ちるようにして息絶えた。
「……何とか上手く行ったようですね」
それを確認した後、みすずがホッとした様子で溜息をもらす。
だが、これで完全にウインドゼファーが滅びた訳ではない。
またどこかの場所に現れ、猟兵達に戦いを挑んでいるかもしれない。
それでも、この戦いに勝利した事で、また一歩先に進む事が出来たのは、間違いないだろう。
成功
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