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バトルオブフラワーズ⑪〜立ちはだかるは疾風の門番

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #ウインドゼファー

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●グリモアベースにて
 まっぷたつに割れたキマイラフューチャーのシステム・フラワーズを舞台にした戦いもいよいよ佳境。
 強敵エイプモンキーに続き、ラビットバニーも猟兵たちの活躍により復活不可能に陥り、いよいよドン・フリーダムへの道筋も見えてきた。
「みんなの活躍のおかげで、あんな規格外の強さを持った怪人たちも戦場から姿を消したわ」
 グリモアベースに集まった猟兵たちを一人一人頼もしそうに見てから、エリシャ・パルティエル(暁の星・f03249)は微笑みかける。
「でも、まだ強敵が残っているの。次の相手は……スピード怪人・ウインドゼファー」
 風を操る能力を持つウインドゼファーはエイプモンキーやラビットバニーたちのような特殊な能力とそれに対抗する手段が存在するわけではない。だからこそ、その力の大きさも推し量れるというもの。
「ウインドゼファーは必ず先制攻撃してくるわ。その攻撃に対抗する方法がないと、相手の攻撃で必ず撃破されてしまうの」
 敵より先にユーベルコードを使用することはできない。けれど、何らかの対策はあるはずだ。それをよく考えて臨まないと強敵には立ち向かえないだろう。
「ウインドゼファーも二人の怪人のように何度も骸の海から蘇るわ。けれど、猟兵のみんなが短期間に何度も倒せば復活は不可能。強敵ではあるけれど、この先に進むには乗り越えなくてはいけないわ」
 これまでも様々なユーベルコードや猟兵でしか思いつかないアイデアで突破してきたはずだ。どんな敵が現れようと、それは変わらない。
「あなたたちがどんなに早くて強い風にだって負けないって信じているわ」
 誇らしげに微笑んでから、エリシャはシステム・フラワーズ内部への転送を開始した。


湊ゆうき
●このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1章で完結する、バトルオブフラワーズ⑪の戦場のシナリオとなります。

●敵は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
 この先制攻撃に対抗する方法をプレイングに書かず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、必ず先制攻撃で撃破され、ダメージを与えることもできません。

●戦場の戦力「40」をゼロにできれば制圧成功ですが、それ以上の成功数があった場合、上回った成功数の半分だけ、「⑬『ドン・フリーダム』」の戦力を減らせます。

 こんにちは。湊ゆうきです。
 戦争も佳境ですね。純粋な戦闘シナリオになりますので、先制攻撃に対する対策を忘れず、思いっきり戦ってください! 戦争シナリオなので、いつもより早めに返却できるように頑張りたいと思っています。
 それでは、皆様のご参加お待ちしております!
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第1章 ボス戦 『スピード怪人『ウインドゼファー』』

POW   :    フルスロットル・ゼファー
全身を【荒れ狂う暴風】で覆い、自身の【誰よりも速くなりたいという欲望】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    レボリューション・ストーム
【花の足場をバラバラにする暴風】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    ソード・オブ・ダイアモード
対象の攻撃を軽減する【全タイヤ高速回転モード】に変身しつつ、【「嗤う竜巻」を放つ2本の車輪剣】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。

イラスト:藤本キシノ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ビスマス・テルマール
●POW&先制対策
『先制攻撃』で

弾に『オーラ防御・属性攻撃(真空)・誘導弾・範囲攻撃』を込め『早業・クイックドロウ』を駆使の『一斉発射』で盾がわりの弾幕を張り『ダッシュ』と『残像』て動き回り攻撃を『見切り』つつ面制圧を意識し立ち回り

展開した真空の弾幕で
敵の荒れ狂う暴風の勢いを削ぐ事を狙い

どさくさ紛れに早業で
トリニティ・チルドナメロウを攻撃力重視発動

冷やし孫茶バリアと冷凍クロマグロソードに『属性攻撃(真空)』を付与

先制の技能構成の弾幕に加え
『早業』で真空の斬撃によるを『誘導弾&衝撃波』を『なぎ払い』を仕掛け

行動範囲を狭め

突撃したら
『捨て身の一撃&カウンター』で一か八か

※アドリブ絡み掛け合い大歓迎



●想いの先にあるもの
 システム・フラワーズ内部に広がる花の足場は、オブリビオン・フォーミュラ「ドン・フリーダム」に続いているのだろう。
 しかしその前に立ちはだかるのは、スピード怪人ウインドゼファー。風のユーベルコードを操る実力者。
「速さで勝てるとは思いませんが……」
 全身鎧装に装備された固定砲台を油断なく構え、ビスマス・テルマール(通りすがりのなめろう猟兵・f02021)は呟く。美しいビスマス結晶でできた透き通る宝石の身体を覆うマゼンタ色の鎧装は、彼女の愛するなめろうの力が込められている。
「猟兵……やってきたのですね。ですが、ここは通しません!」
 ウインドゼファーの姿を認め、ビスマスはオーラ防御や真空属性を込めた誘導弾を素早く発射する。一斉発射で盾代わりの弾幕を張るのが狙いだが、荒れ狂う暴風で全身を覆ったウインドゼファーは音速すら越える速さで飛翔しビスマスに迫る。
「無駄です」
 全ての弾幕を張ることは叶わなかったが、それでもオーラ防御が増幅した戦闘力を削る。荒れ狂う暴風が凶器となり、ビスマスの鎧装の一部が弾け飛ぶ。
 しかし早すぎるが故に、細かな動きは不可能。直進したウインドゼファーが軌道を変え、もう一度ビスマスに迫るまでにわずかな時間が生まれる。ビスマスはもう一度弾幕を張り直し、荒れ狂う暴風の勢いを削ぐ。
「無駄だといったはずです」
 弾幕が暴風に弾き飛ばされるが、荒れ狂う暴風の勢いは先ほどより削がれている。そうして一度見た攻撃をビスマスが見切り、ぎりぎりでかわすことができたことは、先ほどの攻撃が無駄などではないことを物語っている。
『Namerou Hearts Chilled!』
 鎧装から機械音が響く。冷製なめろう料理のカードを挿入し、トリニティ・チルドナメロウを攻撃力重視で発動。
「冷製なめろう武装転送っ!」
 ビスマスが手にした冷凍マグロソードと冷やし孫茶を見て、ウインドゼファーが動きを止める。
「あなたの欲望はなんですか? その料理で何かをなそうと?」
 戦いの中において、冷静であろうと努めていたビスマスも、なめろうが絡むと黙ってはいられない。
「欲望などという言葉で表してほしくありません」
 鎧装から誘導弾を放ちながら、ビスマスはある人物を思う。ある日出会った人物が、ビスマスが猟兵に覚醒し、なめろう布教の旅に出るきっかけになったことは確かだ。なめろうの奥は深い。ビスマスの知的探求心と好奇心は、欲望などでは到底たどり着けない遥かな高みを目指しているのだ。
「人が何かを望む気持ち、それが欲望なのです」
 ビスマスが放つ弾丸を軽く避けながら、ウインドゼファーは滔々と語る。彼女は気づいていなかった。弾丸は行動範囲を狭めるためのものだとは。
 その隙を逃さず、ビスマスは冷凍マグロソードを構え、突撃する。真空を纏った斬撃がウインドゼファーの肩口をかすめる。
「私達なら、無限大の欲望も喰らい尽くせるはずです!」
 再度暴風をまとったウインドゼファーの行動は予測済み。懐深くまで入り込めばこちらの守りもままならないが、一か八かの捨て身の攻撃も可能だ。
「わたしたちがいる限り、あなたたちの思い通りにはなりません!」
 暴風がビスマスの鎧装を破壊する。けれどまた、冷凍マグロソードもウインドゼファーの脇腹に突き刺さっていた。
「捨て身の覚悟、ですか」
 わずかに顔をしかめたのだろうか。表情を読み取ることはできないが、確かな手応えが残る。しかし、荒れ狂う暴風はますます強まり、ビスマスの身体は投げ出され、花の足場に叩きつけられる。
 痛みのために起き上がることはできない。だがこのあとは他の者に託そう。
「そういえば、名を聞いていませんでしたね」
 一太刀浴びせたことに、彼女なりに敬意を表したのだろうか。薄れゆく意識の中でビスマスは答える。
「……敢えて名乗るなら、通りすがりのご当地ヒーローです」

成功 🔵​🔵​🔴​

ロコメルン・ルケッタ
速い…自在に動ける地上で戦うにはちょっと分が悪いかも…
跳躍して宙を蹴って竜巻や先手の猛攻を避け、ゼファーさんを宙に誘うよ
飛翔の出来るゼファーさんならぼくに追いつくことは難しくない筈
捉えられそうになるかも。その時は
ミストシックラーを下に投げて、マフラーで掴んで急な方向転換で避けるよ

速い動きは、止まるためにそれ相応の力が必要
空中でそれを可能にするには莫大な力が必要
ゼファーさんはすぐ方向転換をできない筈。そこを狙うよ
避けたらすぐにシックラーを離して
マフラーを広げて押し留まり、ゼファーさんの死角で構えるよ

向かってくるゼファーさんへ、跳躍し、フレイムドラークンを突き出す
咄嗟の攻撃を燃料に、焼き喰らわせる



●風の洗礼
「速い……自在に動ける地上で戦うにはちょっと分が悪いかも……」
 グリモアベースから転送され、猟兵たちが交戦を繰り広げる様子を目の当たりにしたロコメルン・ルケッタ(幸福の追求者・f15638)はしばし思案する。
「ここから先は通しません」
 ロコメルンの姿を認めたウインドゼファーが油断なく車輪剣を構えて目の前に立ちはだかる。
 ウインドゼファーを宙に誘うべく、スカイステッパーで空を駆けようとしたロコメルンを嘲笑うように、暴風が足元をすくい上げる。花の足場をバラバラにする高威力の風は刃のようにロコメルンの身体を切り刻んでいく。
「……くっ!」
「私より先にユーベルコードを使用できると思いましたか」
 決して油断していたわけではない。けれど、未だ出会ったことのない強敵に、初手から深手を負ったロコメルンは唇をかみしめる。
(「電子の海にこれほどまでの強敵はいなかった……」)
 形勢は明らかに劣勢。けれど、亡きマスターとともにこなしたクエストでの経験はロコメルンの中に蓄積されている。
 傷ついた身体を奮い立たせ、ロコメルンは今度こそ宙を駆ける。
「逃がしません」
 追いかけてくるのは想定済み。そしてその速さから追いつかれることも。
 ロコメルンはミストシックラーを足場に投げると、意志を持つマフラーをそれに巻き付け、くるりと急旋回し、ウインドゼファーから逃れる。
 速すぎる動きは、急に止まれない。そう、ロコメルンのように何かひと工夫しなければ。
 ほんの僅かばかり訪れた隙をロコメルンは逃さない。意志を持つマフラーは、飛翔する翼にもなる。マフラーを広げ、気力を振り絞り空を駆ける。
「スピードでは勝てませんが、気持ちまで負けるつもりはありません」
 ロコメルンが電子の海から現実世界へたどり着いたのは想いの強さ故。何もできずに倒れるなんて、マスターに顔向けできない。
 跳躍したロコメルンがウインドゼファーにフレイムドラークンを突き出す。かつてドラゴンだった頭部は、命を絶たれた今となっても食欲は尽きず、あらゆるものを貪り喰い尽くし、自らの燃料にしようとする。
 ウインドゼファーの硬質な身体をも焼き喰らうフレイムドラークン。
「面白い攻撃ですね。ですが……」
 ダメージはあったのだろうが、そうと感じさせずにウインドゼファーは風を操りドラゴンの頭部を振り払う。そして荒れ狂う風を解き放ち、ロコメルンを空から失墜させる。
 花の足場に叩きつけられ、ロコメルンはついに意識を手放した。
 けれど彼女は最後まで諦めなかった。怪人たちが押し付けてくる欲望や自由ではなく、自らが望む幸せを願い続けることを。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

月守・咲凛
SPDで戦闘。
「……いきます!」
アジサイユニットをまとめて前方に展開して、初撃を防御します。
ミサイルを足場に撃ち込んで爆風で視界を遮りつつアジサイユニットを身体の全周を囲むように展開、イーグルアイを発動しながら突撃です!
風は防ぎます。此方が飛び道具を持っている事は見せました。ならば次の手は向こうも接近戦を考える筈。
至近距離まで近付いたら一気に周りに纏うアジサイユニットを護りから攻撃にシフト、切り刻め!です!
自分の護りも無くなるので吹き飛ばされますけど、風に無理に逆らわず『見えている』敵目掛けてガトリングとキャノン砲をばら撒きながらスラスター全開で上昇、離れて連結火線砲のビームで狙い撃ちます。



●Eagle Eye
 次にウインドゼファーと対峙したのは月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)だ。幼いエルフの少女ながら、その表情は戦場に立つ者らしくきりりと引き締まっている。
「お次は随分と小さな戦士のようですね」
 ウインドゼファーはそう呟くものの、すぐに首を振る。
「いえ、猟兵を外見で判断してはいけませんね」
 そうでなければ、モンキーやバニーが倒されるはずもない。ウインドゼファーは油断なく咲凛に対峙し、そして動き出す。
「……いきます!」
 その動きを見て、咲凛も行動を開始する。咲凛の身体を覆う武装ユニット【アジサイ】から遠隔操作可能な武装ユニットを前方に展開する。浮遊する盾にもなるそれらで来るべき攻撃に備えるのだ。
 ウインドゼファーから嵐のような暴風が放たれ、花の足場を巻き込んだ荒れ狂う風はかまいたちのように触れるものを切り刻んでいく。暴風は足場を奪い、咲凛の行動範囲を狭めたかのように見えた。
「空中戦はいつも担当しています」
 咲凛は崩れ行く足場から跳躍し、空を舞う。背中には背部ウイングスラスターユニット【フユヲトカスメグミ】が。両手両足に装備した飛行制御ユニットもあり、思い通りの飛行が可能だ。アジサイユニットを展開していたおかげで咲凛へのダメージは抑えられたが、アジサイユニットのいくつかが操作不能に陥る。
「空を行きますか」
 自身も高速の飛翔能力を持つウインドゼファーが興味深げに呟く。咲凛は両肩に装着した兵装ユニットからミサイルを発射する。空中から足場めがけて打ち込んだそれは、攻撃のためではない。爆風と煙幕で視界を遮るのだ。その間にアジサイユニットを身体の全周を囲むように展開。
「これで見えます。逃がしませんよ!」
 鷲の目のように。ユーベルコードで視力と狙撃力を高め、狙いを定め、突撃する。
 視界を遮る煙幕を、ウインドゼファーは風を操りすぐさま消し去る。そして迫りくる咲凛に向かい、荒れ狂う風を解き放つ。
 身体の周りに展開していたアジサイユニットが暴風から咲凛を守る。けれどその数も先ほどの攻撃で減り、荒れ狂う風が全身を覆う装甲を傷つけていく。
 相手にダメージを与えるには、やはり踏み込むしかない。
 飛翔した咲凛が一気に至近距離まで近づくと、護りを固めていたユニットを攻撃にシフトチェンジ。ビームチェーンソーがウインドゼファーを狙い撃つ。
「防御ががら空きですよ」
 いくつかのビームを受けてなお、落ち着いた声音でウインドゼファーは呟くと、荒ぶる風で咲凛を吹き飛ばす。
 全身が引きちぎられるような威力だが、風に逆らうことなくその身を委ねることでなんとか意識を繋ぐ。
「まだ、です……まだ見えています……!」
 揺らぐ視界の中、鷲の目で女怪人を捉える。両腕に装着した外部装甲が開くと、ガトリング砲とキャノン砲が炸裂する。精密な狙撃がウインドゼファーの脚部を撃ち抜く。スラスターを全開にし、上昇し高みから更なる攻撃を試みようとしたが、荒れ狂う暴風が咲凛の翼を奪い、彼女を空中から引きずり落とす。
 やはり強敵。一筋縄ではいかない。けれど、猟兵は一人ではないのだ。
「ここは通しませんよ。何があっても」
 ウインドゼファーの覚悟も並大抵ではないようだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

堕神・リカィ
「アンタがスピードの申し子、ウィンドゼファーか」

その在り方を『視る』

荒れ狂う暴風のように突き進むことしかできない怪人

「ならば、アタシも己のスピードを賭けるわ! 」

レーシングゲームのカセットを《カヴリドライバー》にセットして、高速移動フォームに

「アクセルを解き放て。ブレーキを踏み潰せ。黄色の旗目指す疾きゲイム、スタート! 振り切るわよッッ」

【オーラ防御】を使いながら、足場が吹き飛ぶより先に、怪人への道を駆け抜ける

その速さでもって攻撃をギリギリでかわし、キックを叩き込む

「ゴールのないレースに意味はないわ。だから、ここで終わりにしてあげる! ヴァニトロム・チェッカーフラッグ!!」

※アドリブ歓迎です



●NEW GAME
「アンタがスピードの申し子、ウィンドゼファーか」
 システム・フラワーズ内部に立ちふさがるスピード怪人の姿を認め、堕神・リカィ(レベル0・f16444)はじっと、そのその在り方を『視る』。
 『ゲーム』の神、だった少女は、現在では自堕落な生活を送ってダラダラと引きこもり生活を続けている。だが、ゲームマスターたる神を自称しているのは伊達ではない。ゲームも闇雲に攻略できるものではない。そのものを理解し、見極める必要がある。そういった眼力においては、リカィはやはり優れている。
 荒れ狂う暴風のように突き進むことしかできない怪人。ならば、打つ手はある。
「ならば、アタシも己のスピードを賭けるわ!」
 ゲームデバイス【カヴリドライバー】にレーシングゲームのカセットをセットしようとしたリカィだが、ウインドゼファーから放たれた暴風が全てを飲み込むように襲い掛かる。
「スピード勝負を挑むつもりですか? 片腹痛いですね」
 どう頑張っても、相手より先に先制攻撃することは不可能。
 咄嗟に【オーラ防御】でなんとか凌ごうとするリカィだが、花の足場ごと嵐のように巻き上げられ、床に叩きつけられる。風の刃で体中を切り刻まれ、満身創痍だ。
「……リセットできないんじゃ、ゲームオーバーってわけにはいかないからね……」
 痛む身体を押さえ、ゆっくりと立ち上がる。カセットはこの手にある。今度こそ、セット。
 黄色いゲイムアーマー姿に変身したリカィのスピードと反応速度は爆発的に増大する。その力の大きさ故、寿命を削ることになるが、そうでもしなければ、目の前の敵に立ち向かえない。
「アクセルを解き放て。ブレーキを踏み潰せ」
 ここはゲームの中ではない。全ての傷を消す万能のアイテムがあるわけではない。負った傷は大きすぎるが、退くわけにはいかないのだ。
「黄色の旗目指す疾きゲイム、スタート!」
 ロケットスタートを決めるように、増大した速度で一気にウインドゼファーのもとへ距離を詰める。
「ほう、なかなかのスピードですね。ですが私は誰よりも速い。ついてこれますか?」
 ウインドゼファーが疾走する。そのあとを遅れずついていくリカィ。二人が駆けた抜けた後、風圧で辺りに花びらが舞う。
 速さは互角。ウインドゼファーが車輪剣を振り払い、それを避けたリカィが距離を取ると、二人はしばし相対する。
「ゴールのないレースに意味はないわ」
 必ず、決着の時はやってくる。リカィは身体を奮い立たせ、目の前の強敵に挑む。
「ええ、そうでしょうね」
 ウインドゼファーはそう肯定しながら、荒れ狂う風をリカィに向けて解き放つ。崩れ行く足場を高速移動し、広範囲の無差別攻撃になんとか耐え、最後の力を振り絞って跳躍する。
「だから、ここで終わりにしてあげる! ヴァニトロム・チェッカーフラッグ!!」
 渾身のスピードと力で叩き込んだキックは、ウインドゼファーの身体を衝撃で吹き飛ばす。しかし、すぐに体勢を立て直したウインドゼファーは、無防備なリカィを暴風で吹き飛ばし返す。激しく床に叩きつけられ、目の前が明滅する。
「終わりなのはあなたの方です」
(「アタシの役目はここまで、ね……」)
 だが、まだ仲間たちがいる。薄れゆく意識の中で、リカィは仲間たちの健闘を願うのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

櫟・陽里
誰より我儘
それが速いレーサーって奴
俺も技術者達に無茶な注文投げまくりだ
生活捧げて挑み続けた我儘の結晶、走りへの執念
簡単に喰い尽くせると思うなよ!

空気抵抗研究を重ねた相棒を更にビームシールドで防御調整
レーサーと向かい風ってのは腐れ縁さ、よく知ってる
自慢の動体視力で敵と花の動き・風を読む
横風に煽られたら負け
ライテクを駆使し正面で捉え暴風を走り貫く!

風圧に耐えると見れば接近戦で来るはず
機を見てスピンターン
舞う花弁の視界の悪さは味方
花弁を払うのに1手使うならそれは隙
構わず突っ込んで来るなら命中率は下がる

バイクで受けるかいなすか避けきれるか…
僅かでも接触し火花が散れば攻撃発動
花弁と風、よく燃えそうだぜ!



●レーサーの矜持
 ウインドゼファーの心の内には、誰よりも速くなりたいという欲望が渦巻いているのだろう。
 ここに、同じ思いを抱く猟兵がいる。だが、彼はレーサー。愛車とともに誰よりも速く走りたいと願う。いつか光を超えるほどに。
「誰より我儘。それが速いレーサーって奴」
 無二の相棒であるバイクのライとともに櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)が颯爽とシステム・フラワーズ内部に現れる。
「今度はバイク乗りですか」
 同じく速さの高みを目指すものとして、スピード怪人も何かを感じ取ったのだろう。油断なく武器を構える。
「俺も技術者達に無茶な注文投げまくりだ」
 速さを追求するために、改良に改良を重ねたバイク。猟兵の言い値の給料をほぼ注ぎ込んだ雷のように早く強い相棒。  
「生活捧げて挑み続けた我儘の結晶、走りへの執念……簡単に喰い尽くせると思うなよ!」
 陽里がハンドルを握り、ライを走らせると同時に、ウインドゼファーも動き出す。
 軽さを追求するためにも、基本的に兵器などはライに載せてはいないが、この空力デバイス付きシールドは別だ。防御のみならず、空力調整にも活用できるのだ。空気抵抗研究を重ねたライのスピードはそのままに、ビームシールドで守りを固める。
「私の風に立ち向かえると思っているのですか」
 全身を荒れ狂う暴風で覆ったウインドゼファーが欲望を速さに変え、一気に陽里とライに迫る。
「レーサーと向かい風ってのは腐れ縁さ、よく知ってる」
 ビームシールドが荒ぶる風の力を幾分弱めてはくれるが、嵐の中を駆けていくようなもの。普通なら立ってもいられないような風の中、それでも陽里は持ち前の動体視力と経験で風を読み、テクニックを活かし、横風にも屈せず暴風を走り抜ける。
「あなたの武器は速さだけではないようですね」
「それって最高の誉め言葉じゃないの?」
 走りのテクニックを認められたようで、陽里は顔の血をぬぐいながらにやりと笑みを浮かべる。大きな一撃こそ食らってはいないが、風の刃が頬をはじめ、身体を切り裂いていた。
 相手の動きを睨みつつバイクを走らせる陽里は、舞い散る花の動きを観察する。ウインドゼファーの放つ暴風を受けても、ライは風をいなすように走り続ける。
「ならば」
 車輪剣を構え、迫るウインドゼファーの動きは予想済み。敢えて後を追わせるような形でライを走らせ、機を見て陽里はスピンターンを決める。一瞬転びそうな体勢にも見えるが、視線の運びと体重移動でくるりと方向転換を完了させる。衝撃で舞い上がる花たち。視界の悪さは味方だ。花弁を払うのに1手使うならそれは相手の隙。
 視界を遮る花を気にせず突っ込んできたウインドゼファーだが、その分命中率は下がる。ビームシールドを展開したバイクで車輪剣の攻撃をいなすが、接触とともに火花が弾ける。
「火花散るレース、楽しもうぜ!」
 火花はウインドゼファーに命中し、車輪剣を携えた腕が炎に包まれる。ライが走ったタイヤ痕からも炎がそのあとを辿り、燃え広がっていく。
 花とともに炎に呑まれたウインドゼファーだが、暴風で足場ごと花を吹き飛ばし、その炎を消し去ろうとする。だが、そこに隙ができる。
「レーサーに必要なのは速さだけじゃないんでね」
 乗り物を効率よく最短最速で動かす才能。それに加え、走りこんだ経験、動体視力、判断速度が陽里の武器だ。
 ビームシールドは、何も防御だけのものではない。
 炎がウインドゼファーの視界を狭める。その死角から、ビームシールドを展開したライを体当たりで突っ込ませる。荒れ狂う風の中、陽里ほどのドライビングテクニックがなければできない技だ。
「そのようですね」
 衝撃を受けてもなお、ウインドゼファーは立ち上がり、猟兵たちの前に立ちはだかる。強敵ではあるが、その身体に確実にダメージを与えていることは間違いない。

成功 🔵​🔵​🔴​

ノイ・グランガイオス
大阪弁です アドリブ、連携歓迎
いよいよウィンドゼファーちゃん(?)もグロッキーちゃうか?
でも、世界1つかかってんねん。容赦出来へんで!
風、ちゅーのは炎とか雷と違って空気の塊だけじゃダメージにならへんし
強い風ほど小刻みには向きを変えられへんもんや。
足場を吹き飛ばすほどの強烈な風やったら、必ず風上風下があるやんな!
風の流れを解析してウィンドゼファーに接触できる軌道を計算
風の一番強い時に風上から突入や!
「ブースター全開! いっけぇぇ!!」
ダッシュ、空中戦、地形の利用あたり使えるやろか?
コリドーキャノンを展開した左腕を伸ばして
勢いそのままウィンドゼファーをひっかけたる!
「グラン・ラリアァァット!」


日野・尚人
どう考えても先制攻撃をすべて回避なんて無理な話だよなぁ?
となれば肉を切らせて骨を断つ!
食らったら洒落にならなそうなのだけを<見切り>、<ダッシュ>で躱す!
他のは<武器受け>で防げりゃ良いんだけど・・・

先制攻撃を乗り切れたら反撃開始だ!
<クイックドロウ>で牽制し、<ダッシュ>で一気に距離を詰める!
そこから右手のコンバットナイフ、左手のハンドガンを駆使して<2回攻撃><フェイント><零距離射撃>の猛ラッシュ!

へへ、あんたすごいな?
俺も速さで敵を翻弄するってスタイルを目指してるんで色々参考になったぜ!
今はこれが限界だけど、いつかはあんたを越えてやる!
その時見せつけてやれないのが残念だ。(ニッと笑う)



●風は未だ止まず
「いよいよウィンドゼファーちゃんもグロッキーちゃうか?」
 猟兵たちの攻撃を受け、ウインドゼファーの鋼鉄の身体に刻まれた傷跡は決して軽傷ではないだろう。ウォーマシンのノイ・グランガイオス(ごっつウォーましん・f08595)にとっても、疲労というものは無縁だが、ノイは無機質なマシンではない。寝る、食べる、ボケるをこなすノイは、表情豊かで感受性抜群のハイテクマシーン兵器なのだ。
「私は私の役目を果たすだけ」
 猟兵たちから攻撃を受けてなお、その佇まいに変化はない。それどころか、時間さえ稼げれば良いと思っているのか、門番として立ちふさがる彼女の信念は少しもぶれることはない。
「こちとら、世界1つかかってんねん。容赦出来へんで!」
「俺の出身は地球だけど、世界の危機はほっとけないしな」
 UDCアース出身の日野・尚人(あーちゃんの早朝襲撃に断固抵抗する会終身(?)会長・f01298)は、平凡な一般家庭で育った少年。両親がいて、隣には手のかかる幼馴染がいて……そんな平凡な日々こそが何より大切だと、戦争に身を置いてみて気づかされる。まだ猟兵として戦場に出た経験が豊富なわけではない。しかしだからこそ、自分の力量を心得、怪人の先制攻撃に備える。
「風、ちゅーのは炎とか雷と違って空気の塊だけじゃダメージにならへんもんや」
 そしてその威力が強ければ強いほど、小刻みな方向転換は不可能。そうノイは結論付け、ウインドゼファーの放つ風を解析しようとする。
「甘く見られたものですね」
 声はあくまで冷静に。ウインドゼファーは激することなく、花の足場をバラバラにする暴風を二人に向かって解き放つ。風ならば耐えれば良いと思っていたノイだが、荒れ狂う風は強力な刃となって特殊合金でできた強靭な装甲をも傷つける。2メートル半の巨体が吹き飛ばされることはなかったが、何度も食らえば、ただでは済まないと思い知らされる。
「竜巻は巨大な家さえ破壊します。炎よりも素早く」
 尚人の脳裏に、ニュースで見たことのある、家がおもちゃのように吹き飛ばされる映像がよぎる。確かにそうだ。そして尚人は全てを避けきれるとは初めから考えてはいなかった。荒れ狂う風から何とか身を護る。致命傷だけは避け、肉を切らせて骨を断つつもりだ。
 巨大なノイのそばにいたことが幸いして、尚人に迫る風は幾分威力を弱めていた。頬や腕に傷を負いながらも、攻撃はこの目でしっかりと見たのだから、次には見切ることも可能だろう。
「さあ、反撃開始だ!」
 持ち前の素早さを活かし、破壊された足場をものともせず、ダッシュで怪人まで一気に距離を詰める。右手のコンバットナイフと左手のハンドガンを駆使した素早い二回攻撃が繰り出される。ナイフは車輪剣に阻まれたが、フェイントを交えた零距離からの射撃でウインドゼファーの腕を撃ち抜く。
「へへ、あんたすごいな?」
 攻撃の手を休めずに、尚人はスピード怪人に好戦的な笑みを向ける。
「俺も速さで敵を翻弄するってスタイルを目指してるんで色々参考になったぜ!」
 攻撃に徹すると、どうしても守りが手薄になる。ウインドゼファーが再度荒れ狂う風を放つと、尚人は吹き飛ばされ、床に叩きつけられる。
「ブースター全開! いっけぇぇ!!」
 しかしノイはその時を待っていた。風には必ず風上と風下がある。怪人が風を放つその時、風の流れを解析していたノイは風の一番強い時に風上から突入する機会を狙っていたのだ。
 ブースターを装着し、高機動モードとなったノイは怪人の放つ風の力をも借りて、ぐんぐんと迫る。ノイの身長をも越える長大な砲身を持つコリドーキャノンを展開した左腕を伸ばし、勢いそのままにウインドゼファーにアタックする。
「グラン・ラリアァァット!」
 高速かつ重量のある一撃に、さすがのウインドゼファーも耐え切れず吹き飛ばされる。すかさず尚人も漆黒の回転式拳銃を連続で撃ち込む。
「今はこれが限界だけど、いつかはあんたを越えてやる!」
 身体は傷だらけでボロボロだが、その顔には明るい笑みが浮かんでいる。
「その時を見せつけてやれないのが残念だ」
「おとなしゅう、骸の海に還るんやな」
 猟兵たちの攻撃がウインドゼファーをあと一歩まで追い詰めていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

コトト・スターチス
キマイラフューチャーのために、負けるわけにはいきませんっ!

超スピードはあぶないですが、相手が機械をつかうならそこにチャンスがあるはず!
敵の攻撃を【見切り】、致命傷を避けながら、動きのパターンや癖を【情報収集】します
そして、得た情報をもとに、タイミングを見計らって【ハッキング】の妨害電波をしかけます!
電波、つまり電磁波は光速……風よりもずっと速いもの。絶対に避けさせません!
妨害電波でタイヤなど足回りの部品やシステムに異常な負荷をかけて作動を妨害しますっ

一瞬でも動きをにぶらせたら、そのすきを見逃さずに指差して、裁きの“光”を浴びせます!
「風よりも速いものをつかって戦う……これがぼくのこたえですっ」



●風よりも速く
「キマイラフューチャーのために、負けるわけにはいきませんっ!」
 辻ヒーラーとしてMMORPGで活躍しているコトト・スターチス(バーチャルネット辻ヒーラー・f04869)にとって、お世話になっているキマイラフューチャーの危機はどうしたって見過ごせない。この世界も、動画を見てくれる住人も、この手で守ってみせるのだ。
「負けるつもりがないのはこちらとて同じ」
 車輪剣を構えたウインドゼファーが淡々と呟く。いくら傷を負おうとも、凛とした姿勢と信念を貫く姿は変わらない。
「超スピードはあぶないですが……」
 スピードで勝てるとは思えない。必ず他の手段で対抗する方法があるはずだ。コトトは相手をじっと観察する。車輪剣のタイヤの動力はなんだろうか。身体を纏う機器のようなもの。何かしらの動力源があるはずだ。そして相手が機械を使うなら……そこにチャンスはあるはずだ。
「全タイヤ高速回転モード!」
 ウインドゼファーの言葉とともに、身体と車輪剣のタイヤが高速回転を始める。防御性能をも備えたその姿で2本の車輪剣を振るうと、「嗤う竜巻」がコトトを襲う。
 全てを防ぐことはできないが、致命傷を避けながら衝撃に耐え、その攻撃のパターンを情報収集する。竜巻の威力は強力だが、進路を大きく変えることはできないようで、その動きのパターンを見切れば、避けることができる。
「避けるだけでせいいっぱいのようですね」
 反撃に転じる様子を見せないコトトを嘲笑うように、ウインドゼファーは竜巻をけしかける。
 これだけの攻撃を見れば情報としては十分だ。それになによりタイミングが大事。
 コトトは相手の攻撃が一度止まったのを確認し、次なる攻撃がくる瞬間を待つ。
 そして。
「いまです!」
 タイヤが高速回転モードになる瞬間、ハッキングの妨害電波をしかける。電波、つまり電磁波は高速……風よりも速いもの。その利点を活かし、防ぐことを許さない。
「何を……?」
 思い通りに動かない身体を訝しがり、ウインドゼファーはコトトに鋭い視線を送る。
「妨害電波でシステムに負荷をかけました。作動を妨害します」
 コトトの読みは当たった。高速回転モードに移行することができず、それどころか身体すら思うように動かない。妨害電波が身体のあちこちに異常な負荷をかけているのだ。
「……考えましたね」
 バーチャルキャラクターとして、電波はコトトにとって身近なもの。世界中の人に動画を配信したり、場合によってはこういう使い方もできるのだ。
 十分すぎるほど動きを鈍らせたなら、あとはその隙を逃さないだけ。今はカメラは回っていないが、びしり、と絵になる姿で指を差す。
「風よりも速いものをつかって戦う……これがぼくのこたえですっ」
 天からの光が動きを封じられた怪人に浴びせられる。それは裁きの光。悪しきものに容赦なく襲い掛かる。
「猟兵……やはり侮れない相手でしたね……」
 風の怪人はその言葉を最後に骸の海へと還っていく。
 花が咲き誇るシステム・フラワーズ内部。
 そこにはもう、立ちはだかる門番はいなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月30日


挿絵イラスト