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今年の汚れは今年のうちに?

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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●学園にだって大掃除はあるのだ
 年の瀬のアルダワ魔法学園。今年の汚れは今年のうちに、という言葉は全世界共通なのか、今年溜まった汚れを様々な体躯や性別、年齢の学生達が掃除していく。
 魔法で楽をしようと失敗しているものもいるし、こまめに掃除をしていくものや、コレも修行の一環と雑巾がけに励むものもいるし、無駄に他人の掃除に厳しいものもいる。
 それはそれで、この学園らしい風景だった。

 そんな和やかな空気は、一変する。一人の生徒が掃除も終わっても居ないというのに緊急事態を告げるように、走っていく。当然だが、掃除をしていた生徒の一部の怒号も聞こえたが、それは否応なしに収まることとなる。
 生徒の一人が背後から突如現れた黒影の如き魔物に、『喰われた』のだ。

 汚れの無くなった筈の床に、濁った赤薔薇が咲き。悲鳴が、上がった。

●クリスマスも過ぎると後はもう年末駆け足って言いますよね
「ははは……年末ぐらいはゆっくりしても良かったと思ったんだけど、なぁ」
 佐久間・嶺滋(想葬の黒影・f00774)の目は死んでいた。年末なのに予知をしてしまったのだ。つまりは仕事なのである。
「えー、年末オブ年末。年の瀬なのに集まってくれてありがとな。今回は『アルダワ魔法学園』に行って貰いたいんだ。ああ、そう迷宮のある学園の世界だな」

 嶺滋は集まった猟兵達の顔を見回しながら、話を続ける。
「学園迷宮からドッペルゲンガーっていうこーいう影みたいなよくわからねぇ魔物の群れが這い出そうとしてるんだけども……」
 このまま放置すると、年末の大掃除をしてるらしい生徒達の居る所に衝突する、というのだ。
「……どういうことか分かるよな。学園に乱入されちまう。それだけは学園側としても、俺としても避けたい。ただ……」
 少し考えてから、嶺滋は告げる。
「予知した段階だと……迷宮に予め突入して排除しちまうと、その発生時刻が変わっちまう可能性があるらしいんだ。
 だからお前達には『迷宮の入り口』で待機して貰ってから、それを追い返しつつ親玉の所まで向かって貰うことになる。そうすれば学園の生徒も一時的に退避させたり出来るしな。
 ……まま、年末的に言えば向こうからやってくる汚れを押し返す大掃除って奴だな」
 敵の発生源まで、ドッペルゲンガーの群れを倒しながら辿っていく、ということになりそうだ。

「……ええっと、そうだな。タダ働きもなんだし、終わったら……一息入れるのも良いんじゃないか?どうも、ケーキと紅茶の美味しいお店があって、学園の生徒間でも噂になってるらしいんだ。そこなんかどうだろう。
 学園を護ってくれたお礼とかなら、多少は優遇してくれる……んじゃ、ないかな?」
 今年の汚れは今年のうちに。……掃除にしては余りにも物騒だが、どちらにせよ掃除の後は一息、入れてみませんか?


逢坂灰斗
 年末の大掃除はとっても苦手です。逢坂灰斗です。
 今回は『アルダワ魔法学園』にて、年末の魔物大掃除に勤しんで頂きます。
 第3章は大掃除後、皆で一息つくシーンになっております。

●注意
 第3章は基本、同行指定やグループ指定をした方との絡みのみを描写していきます。その為、即日返却とならない場合がございます。お気をつけ下さい。
 また、迷子防止の為【同行者名(ID含む)】か【グループ名(参加人数記述必須)】をお願い致します。
 描写漏れされたよおおおお!!と叫ばれても逢坂がおろおろするだけですので、すみませんが宜しくお願いします。

 最期に、嶺滋はプレイングでお声がけ頂かない限り、片隅でお茶飲んでるだけで登場はしません。

 では、お目に止まりましたら、宜しくお願いします。
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第1章 集団戦 『ドッペルゲンガー』

POW   :    心の模倣
【対象の目を見ることで思考を読み取り 】対象の攻撃を予想し、回避する。
SPD   :    体の模倣
戦闘中に食べた【対象の血肉 】の量と質に応じて【捕食した対象の姿を模倣し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    技の模倣
対象のユーベルコードに対し【対象の動きを模倣し同じユーベルコード 】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

マイア・ヴェルナテッド
ドッペルゲンガー、模倣のオブリビオンですね。対象の身体を、心を、技を模倣する…。
では、何処まで私の真似を出来るか見せて貰いましょうか。

【ウィザード・ミサイル】を【高速詠唱】して【2回攻撃】を行います。余裕があるならさらに【全力魔法】でいきます。

【撃破成功時】
やはりどれだけ姿形の模倣が出来ても発動に至るまでの所作や真似であるが故の初動の遅さ。経験の違いが如実に出ますね。


ツォーナ・ロチェアーダ
発生源をどうにかしない限りどんどん出てくるという事でしょうか?
ならばゆっくり迎撃だとジリ貧でしょうし、一気に突破してしまったほうが良さそうですね!
まずは入り口から出てきた所をボクのユーベルコード『剣風・竜巻』で吹き飛ばして押し返してみますので一気に乗り込みましょう!
相手はこちらのユーベルコードをコピーして相殺してくるので二度三度同じ手は通用しないとは思いますが・・・最初の一発なら!
上手く行けば相手の動きも止められると思うので、トドメ・・・お掃除の方は他の皆さんにお任せします!



●先陣を切る者
 入り口で待機していた猟兵達を待ち受けていたのは、突如噴出したかのように『這い出てくる』影の群れ……ドッペルゲンガーだった。
 即応し、各々が自らの得物で応戦していくが、次々と援軍が補充されていく。そんな猟兵達の中にツォーナ・ロチェアーダ(世界を渡る大海の剣・f01913)の姿もあった。『自分自身』を振るう彼女もこの状況を見て、一つの選択を取る。
「発生源をどうにかしないとどんどん出てくる、ということでしょうか。だとしたら……時間を掛けずに、一気に突破、です!!」

 周囲の影を切り払い、ツォーナは『自分自身』に乱流を生じさせる。爆音と共に。
「『ボクが託され、受け継いだとっておきの剣技です!行きますよ!』」
 【剣風・竜巻】が振り抜かれ、爆音と衝撃波に煽られて霧散する影達。しかしそれでも可視できる全てを打ち払ったとは言い難い。まだ、湧いてくるのだ。そこに、問題があった。
 ツォーナはどうせ2撃目以降は『目視』されてしまうのだから、初動だけでも、と思い動きを封じるこの剣技を選んだ。それに間違いは無いのだ。だが……
 影達が、一斉に、ツォーナに注目しているのである。
「初撃だけなら、とは思いましたけど流石に、ボクに視線が集まりすぎ、じゃ……?」
 それもその筈である。動きを封じたとはいえ、爆音を生じる衝撃波を叩きつけたのだ。影達がその剣戟の主の方を見ないと、言い切れるだろうか?
 動きを封じられてもまだ息のある影達が、今正に『自分の姿』に変じて行くのだから!!!

●その焔は驟雨のように
 ツォーナの切り込みを見遣りつつ、ドッペルゲンガーの動きに関して思索を巡らせていたのは、マイア・ヴェルナテッド(ノーレッジデザイア・f00577)である。その興味から一先ずは観察から入った彼女はそれだけに留まらず、対処法を編み出そうとしていた。
「ドッペルゲンガー、模倣のオブリビオンですね。対象の身体を、心を、技を模倣する……」
 そんな最中でも、動きを封じられた影達はツォーナの姿に変じようとしている。どうやら先程の剣戟を『模倣』しようとしているようだ。
「……では、何処まで私の真似を出来るか見せて貰いましょうか」
 彼女は思索から実践へと、行動を開始した。

「彼女の動きを見たものは多そうね。けれど……」
 【剣風・竜巻】は爆音や吹き飛ばしなどで相手の動きを封じる。事前に『見ている』だけなら、一時的な動き封じから逃れた後に行動を起こせばいい。
 だが、そんな悠長な時間を与えるつもりはマイアには無かった。
「やはりどれだけ姿形の模倣が出来ても……発動に至るまでの所作、真似であるが故の初動の遅さ。それは致命的な『隙』。経験の違いを見せてあげる」
 数瞬の【ウィザード・ミサイル】の短唱の後、彼女の紅眼の如き焔が、煌々と燃える六十もの矢となり、影を撃ち貫いていく。
 模倣の為の目視の時間など、【高速詠唱】技術を会得している彼女の前では致命的な『隙』に変じるのだ。ツォーナの剣戟により動きを封じられたモノ達も、次々に産み出される焔矢に貫かれていく。

 自らの不安を解消され、安堵したツォーナが、再び『自分自身』を構える。
「このまま一気に攻め立てましょう!!」
「ええ、そうね。初動が遅い相手ならば私の短唱に追いつける筈はないのよ」
 猟兵達は先手から有利を取り、迷宮の内へと少しずつ進んでいく……

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シャレム・アルカード
アルダワには多少世話になっているからな。
良かろう!大公たるこの我、シャレム・アルカードが直々に片づけてやろうではないか!
この我が誇る最高傑作、武装収容棺『ヘカトンケイル』の内蔵武装の数々にかかれば、ドッペルゲンガーとやらなぞ、即座に粉砕!消毒!
勝った!大掃除完!という奴だ!フハハハ!

ふぅ、とはいえ、多少の作戦は必要か。
此度は待ち伏せ、さらに近づいて飲まれでもしては敵わん、遠距離武装で寄せ付けずに殲滅するぞ。
【血統覚醒】で能力を向上させ
『ヘカトンケイル』に内蔵された
蒸気式ガトリングガン『イチイバル』
多連装ミサイルランチャー『ヒュドラ』
88mm内蔵砲『タロス』
の中から適当に選んで使うとしよう。


リオット・ノンスターク
掃除と言うのは言い得て妙だな?
知性があるかもわからない奇妙な見た目の有象無象……
私の『ちょっと巨大な掃除機』で綺麗さっぱりと吹き飛ばしてやろうじゃないか。

重軍刀の試し斬りを兼ねた近接戦演習と行くか……。
タナトスの攻撃軌道まで読まれれば厄介だろうが、さて……スコアをどれ程稼げるか。
――腕が鳴る、と言うものだな。

さぁ、地の底から沸くゴミ共よ……遠慮せずに掛かって来ると良いぞ?



●俺達の大公様が重火器満載で乗り込んできた件について
 迷宮内部へ侵入し、影を押し戻し始めた猟兵達。その後方にシャレム・アルカード(ダンピールのガジェッティア・f09897)の姿はあった。
「アルダワには多少世話になっているからな。良かろう!大公たるこの我、シャレム・アルカードが直々に片づけてやろうではないか!」
 大公様は戦場後方で仁王立ちしつつ高笑いをする。その尊大な姿は正しく支配者たる傲慢さと言うべきか。だがしかし、無策に後ろで高笑いをしている訳ではない。自らの誇る武装収容棺『ヘカトンケイル』を展開し、寄せ付けずに撃ち払おうというのだ。その瞳が、真紅に輝く。
「大公である我が身を拝めるという光栄。その身に刻んで逝くが良い!!」

 直後、【血統覚醒】により顕現したものは、失伝し、真実かも解らぬ国ではあるが、それを統治するに相応しい力だった。瞬時に弾幕の嵐に晒され、大量の影が霧散する。
「どうだ!!我が真紅の眼を拝む暇もあるまい!!!」
 魔改造された棺から展開される重火器が、ヴァンパイアの暴威ある力で軽々と振り回されているのである。むしろこの弾幕の中に飛び込もうという無謀を犯すのは影共ぐらいだろう。
 大公は歩みを止めない。その暴威の嵐が鳴り止むのは、もう少し先の事になりそうだから。

●生徒のオトコノコ心が刺激されそうな蹂躙
 影と相対する猟兵達の中には、リオット・ノンスターク(血染めの雪髪・f00570)もあった。降りかかる影という災いを平静と振り払っていく。
「……しかし、掃除と言うのは言い得て妙だな?」
 グリモア猟兵は確かにそう例えた。だが、掃除は掃除でも今回はオブリビオンの掃除である。しかも、半永久的に無限湧きしてくるかもしれないという相手だ。それに対し、高揚感を滲ませながら、
「――腕が鳴る、と言うものだな。」
 そう、呟いた。影達に言葉を理解できる知能があればそれに恐怖を覚えたかもしれない。
「知性があるかもわからない奇妙な見た目の有象無象……その程度、私の『ちょっと巨大な掃除機』で綺麗さっぱりと吹き飛ばしてやろうじゃないか。」

 影を一瞥し、妖艶に笑むリオット。
「『……少し、私とオモチャ遊びでもしないか?』」
 その瞬間、【対人強襲戦術兵器】が影の集団を踏み潰す。『ちょっと巨大な掃除機』とは言ったが、どう考えても掃除(物理)機である。影もリオットの目を見ようとするも、搭乗してしまったリオットに、物理的に視界が届かない!!!
「重軍刀の試し斬りを兼ねた近接戦演習と行くか……なぁに、お前達の視力が如何程かは知らんが。……私の瞳を捉えるという暇はあるのか見せて貰おうか」
 機体へと群がろうとすれば振り落とされ。視線を合わせようとすれば踏み潰されるか、重軍刀の錆にされる。影達はこの兵器に対し、『明確な回答』を用意出来なかった。

 二人の重武装遣いがその暴威を振るいながら、影を押し戻して行く。
「この我が誇る最高傑作、武装収容棺『ヘカトンケイル』の内蔵武装の数々にかかれば、ドッペルゲンガーとやらなぞ、即座に粉砕!消毒!」
「ふふふ……さぁ、地の底から沸くゴミ共よ……遠慮せずに掛かって来ると良いぞ?」
「最早、勝った!大掃除完!という奴だ!フハハハ!」

 暴虐的な2つの鋼の蹂躙。迷宮に突如現れた重武装の遣い手2人により、猟兵達はその発生源へと、確実に迫っていたのである……

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

水心子・静柄
年末の大掃除ね。この寒い中にやっても水が冷たくて効率が悪いと思うのよね。それならもっと温かい時にやればいいのにねっと。でも今回の大掃除(ドッペルゲンガー退治)は時期関係ないわね。

心の模倣ね…対象の目を見ることで思考を読むみたいだけど、私の場合はどうなるのかしらね?仮の体から思考が読まれるのか、それとも本体からじゃないとダメなのか…でも本体には目という器官はないのよね、目釘はあるけど。まぁ読めれてても気にしないわ、わかってても回避出来ないスピードで斬ればいいからね!



●神速の剣舞
「年末の大掃除ね。この寒い中にやっても水が冷たくて効率が悪いと思うのよ……」
 そう言いつつも歩みを進める猟兵も居た。水心子・静柄(剣の舞姫・f05492)だ。確かにこの時期に掃除などと考えると寒くてやってられないのだが、去年のものを持ち越さないというのが大事なのかもしれない。
「それならもっと温かい時にやればいいのにね、……っと」
 周囲には影(ドッペルゲンガー)の群れ。
「でも、貴方達を大掃除するのに時期は関係ないかしら」

 影達が目を合わせるのは本体である器物の目釘などではなく、仮の身体の瞳である。やはり人体として、そこを目視して『心』を覗こうというのだ。
 だが、彼女は既にどう対処するかを決めて、『待って』いたのだ。
「……『私』を見る暇も無く、斬り捨ててあげるわ」
 刹那。影が神速の【居合】でもって斬り捨てられる。抜き身のまま戦う事を忌避する彼女だが、高速以上の攻撃ならば、話は別だ。次々にその身へ触れようとする影を打ち払う。
 居合は「迎撃」の技法とも称されるが、「待っている」ことが解っていても近寄ってくる影には、不可避の域まで達した斬撃には格好の得物なのだ。
「読めれてても気にしないわ、わかってても回避出来ないスピードで斬ればいいからね!」
 寄らば斬る、と言わんばかりに剣の舞姫に片付けられていく影の群れ。その数もだんだんと減ってきていた。

「そろそろ数も減ってきたようだし、あとは……」
 その先に居るものを見据える静柄。
「貴方だけ、かしら」

 迷宮もだいぶ先まで進んだが、そこに、今回の騒動の元凶が居た……!

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『機怪魚人間』

POW   :    ぎょぎょ魚
レベル×1体の、【身体】に1と刻印された戦闘用【機怪魚】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
SPD   :    ミニ魚雷発射
【怒り】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【機怪魚】から、高命中力の【ミニ魚雷】を飛ばす。
WIZ   :    武器錬成
自身が装備する【魚型銃器】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠鳥渡・璃瑠です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●影の先は磯の香り
 猟兵達は、違和感を覚えた。影の群れを辿り、発生源に来てみれば迷宮に似つかわしくない磯の香りがするのだ。
 迷宮の中に潜む謎多きもの、『機怪魚人間』。
 彼……と、呼称しよう。彼は機械の魚を侍らせてこちらを見つめている。どうやら、彼は猟兵達が来ることが解っていたようだ。今までの『ドッペルゲンガー』の群れも彼がけしかけたものでだろうということは想像に難くない。

 互いに見逃すという選択肢を取ることは出来ない。いや『取る必要がない』。迷宮の奥で、猟兵達と機怪魚人間はお互いに構え合った。
マイア・ヴェルナテッド
 さて、磯の香やら何やら周りにも大量に浮かんでいますが今年の汚れ諸共消し飛ばしてしまいましょうか。

 取り巻きや武器諸共【高速詠唱】で唱えた【黒薔薇の嵐】に【呪詛】【属性攻撃(闇)】【生命力吸収】を乗せた上での【全力魔法】で【二回攻撃】を行います。



●押し流すは黒薔薇の奔流
 影達を排除し、迷宮内部の発生源へやってきた猟兵達。その中で……
「さて、磯の香やら何やら周りにも大量に浮かんでいますが……」
 最初に動いたのはマイア・ヴェルナテッド(ノーレッジデザイア・f00577)。彼女は機怪魚人間の生成する魚型銃器を一瞥し、詠唱を紡ぐ。
 彼女の得意とする魔術の短唱により、武器は瞬時に『黒薔薇の花弁』にその姿を変じた。

「『咲き誇るは黒き薔薇。死風と共にいざ舞い踊れ――』」
 呪詛を伴った黒き葬送の黒薔薇が戦場に開花し、
「……今年の汚れ諸共消し飛んで頂きます」
 銃器諸共、機怪魚人間をその【黒薔薇の嵐】の奔流へと呑み込む。
 彼も生命という単位では生命体と呼称していいかは怪しいが……、
 マイアの卓越した技術と生命を糧とし咲き誇る闇の黒薔薇が2度舞い散る時。それは確実な痛手となって機怪魚人間に現れていた。

 だが、猟兵達が序盤の理を得たとはいえ。
 ……掃除の大詰めはまだ始まったばかりなのである。

成功 🔵​🔵​🔴​

芦谷・いろは
何だか騒がしいと思ったので中を覗いてみました…
…誰ですかっ!掃除中に塩水作って遊んでる子はっ
塩水は学校の備品を錆びさせたり腐食させたりするんですよっ!
今すぐ掃除して頂きま……えっとあれ?災魔でしたか

じゃ、倒さないとですね

【傀儡の宴】を使用して多数のヌイグルミさんを召喚
魚さんを《なぎ払い》つつ、ガスマスクお魚野郎を殴っていきます
あやつり人形さんで思いっきりぶん殴りますよ
何ならヌイグルミさんを合体させてから、ダブルぶん殴りでも構いませんので
掃除はしっかりしないとですよね(笑顔)

所でこれって生ゴミですかね?それとも燃えないゴミですか?
廃品回収とかですか?機械ですし



●お片付けは数だよ!!!
「何だか騒がしいんで中を覗きに来ましたけど……」
 そうして後方から合流してきたのは芦谷・いろは(傀儡使い・f04958)。
「だれですかー!!塩水作って遊んでるのは!!……って思ってたんですけど」
 確かに金属備品とか錆びるから塩水つくって遊ぶのは良くないんですが、奥の機怪魚人を一瞥すると、
「なぁんだ、災魔ですかぁ……じゃあ、倒さないと、ですね」
 操り人形を即座に構え、猟兵の顔つきに変じるいろは。

「『さぁ、一緒に楽しいパーティー……もといお掃除を始めましょ~♪』」
 そして召喚される17体のぬいぐるみ。何故か今回はお掃除スタイルで全員召喚されているのである。ご丁寧にみんななんかプロ主婦っぽい。
 その【怒り】に反応し魚が魚雷を撃ち込むが……高命中の筈の魚雷に素早く反応しほうきで叩き落とす主婦クマぬいぐるみ。その頭部には『汚落』とどこの赤黒い人だとばかりの汚れに対する殺意が滲み出ており。そのままほうきで魚をホームラン。流石の機怪魚人も固まった。

 年末の大掃除中の主婦のようなクマ(※ぬいぐるみです)を17名味方につけたいろはが進撃を開始した。LV2と化した主婦クマが全力で魚群を薙ぎ払う。ほーら奥さん!!今年の汚れ(意味浅)が跡形もありませんよ!!!
 そしてそのまま突貫する主婦クマの群れ。魚のストックを繰り出そうにもすぐ排除されていくので主婦怖いね、って感想しか出てこない。

「所でこれって生ゴミですかね?それとも燃えないゴミですか?」
「……もしかして廃品回収とかですか?機械ですし」
 主婦クマがいつの間に『資源ごみ』と書かれた袋を持って機怪魚人ににじり寄っていく。彼が微妙に後ずさりした……かもしれない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シャレム・アルカード
真打ち登場、というわけだな?よかろう!我の『ヘカトンケイル』と貴様の魚メカとの勝負と行こうではないか!

支配者は後ろでふんぞり返っているだけだと思ったか?否!大公たる我は接近戦もできる!
【血統覚醒】にて我の能力を向上、加速推進装置『イダテン』によって一気に距離を詰め、カズィクル・ベイ(パイルバンカー)でズドン!ヒートエンド!というわけだな!フハハハ!


水心子・静柄
あれ(機怪魚人間)が汚れの元凶かしらね?折角、ここまで来たのだから大元は絶たないとね。でも片付けるとは言ってもキレイに掃除するわけじゃないから余計に散らかってしまうわね。

機怪魚が召喚されたら、念の為に数を数えて相手の強さを知っておくわ。複数相手にするのって苦手なのよね、とりあえず1と刻印されている物から一つ一つ壊していくわ。壊して回っている時は地形も気にして、それで合体も含めて数が少なくなったらチャンスね!一気に機怪魚人間に近づいて捨て身の一撃を放つ!!

それにしても潮っぽい所は錆びやすくてイヤなのよね、早く終わらせて手入れをしたいわ。


五十嵐・達也
忙しい年末に災を持ち込もうとは……度し難い。
「汝に咎在り。新年に向け、抹消せしめん」

咎断ちの鉈握り戦闘に入ろう
魚は障害となるモノだけ排除し、躱せるものはジャンプ、踏みつけによる踏み台とし押し退ける
躱しきれないものは大楯で盾受けし、怪力と盾で強引に弾き飛ばし魚人間へ肉薄せん
「人の形は有難い。何処を断てば良いか身に染み付いているが故。」
倒せそうならば強引に倒しにかかるが、そうでなければ欲張らず負傷を与え退がる
私一人で戦うものでも無いのだからな


ツォーナ・ロチェアーダ
先程の戦いでは皆の不安を取り除く猟兵という立場でありながらボク自身が不安を抱いてしまいました、中途半端な覚悟と、何より仲間を信用できていなかった証拠です…、帰ったら修行のやり直しですね!

ですが、同じ失敗は繰り返しません!
今度はちゃんと皆さんを信用し、後先も迷惑も考えずただただ今ボクができる全力を、この【ブーステッドアーム】に込めてを叩き込みます!



●咲くは舞姫の一撃
「……真打ち登場、というわけだな?」
 高笑いではなく、静かに満足げに笑むシャレム・アルカード(ダンピールのガジェッティア・f09897)その様子を見て
「良いのだけど、また後方で高笑いしてるだけとかじゃあ、無いわよね?」
 水心子・静柄(剣の舞姫・f05492)が少しぼやく。
「なぁに、遠距離火砲だけが我が得物では無いことを証明してみせよう!!!」
「ともかく、アレが汚れの元凶なんだから、大元はきっちり断って帰りましょう。……なるべく早く、ね」
 脇差のヤドリガミである静柄は潮の香りに若干辟易しつつも、交戦を開始する。
 召喚される機怪魚の群れ。彼女はその中でも『強さ』の個体を見極め、撃破することを優先していた。
(複数相手にするのって苦手なのよね……一先ず、『1』の個体から狙っていきましょう)
 合体される前に数を減らしていくという立ち回りは正しく。彼女は群れの中にありつつも優勢を保って機怪魚人の元で接近しつつあった。
 その行動を感知してか、複数体に『2』の個体が混じり始めた。強さが増加していき、だんだんと一人だけでは押し返されそうになった頃。
「『――汝の咎は此処に断たれり。逃れる事能わず』」
「『所謂お約束の必殺技です!ブースト展開ッ!飛んでけええええええッ!』」
 その個体が狩人の鉈で切断され、もう一体がロケットパンチの如き一撃で吹き飛んだ。

●物量を圧倒する『力』の物量
「忙しい年末に災を持ち込もうとは……度し難い」
 ゆらりと、その一人、が現れる。五十嵐・達也(血濡れの咎狩人・f00485)だ。
 もう一人は、ツォーナ・ロチェアーダ(世界を渡る大海の剣・f01913)。彼女は自らを省み、再び『皆の不安を取り除く』猟兵として、この場に立っている。
「汝に咎在り。新年に向け、抹消せしめん」
「同じ失敗は繰り返しません!ボクの全力をこの場に賭けます!!」
 静柄だけでは打ち払えない個体は【ブーステッドアーム】で2撃目を重ね、隙を見せれば狩人の【咎断ちの鉈】が閃く。避けきれない攻撃は狩人が盾を構え、更に突撃を重ねることで弾き飛ばしてゆく。そうして猟兵達は距離を詰めていった。
 3人分となった苛烈な排除は、余波で地形を破壊するほどであり、捌いても捌いても、機怪魚人の周囲の地形が破壊され、逃げ場を段々と失っていく。

●鉄血の串刺し公
 そして――機怪魚人は耳元で高笑いを聞いた。即座に杭の一撃。寸前で捌くも、彼はその声の主を知覚する。
「支配者は後ろでふんぞり返っているだけだと思ったか?否ァ!」
 【血統覚醒】により、強化された身体能力。更に加速推進装置『イダテン』によって一気に距離を詰め……至近から杭を穿つ!!
「大公たる我は接近戦もできる!」
 正に鉄血の串刺し公というべき存在となった大公様が姿を現したのだ!!
「良かろう!私の『ヘカトンケイル』と貴様の魚メカとの勝負と行こうではないか!」
 宵闇の支配者たる力は取り回しの難しいパイルバンカーであろうとも、軽々と連撃として行使される。このままでは不利だと悟り、召喚を試みる機怪魚人。
 しかし、後続を召喚しようにも、
「あら、まだ抵抗するのね。1の刻印を合体させる暇なんて与えないわ」
「ボクの全力で打ち払います!!」
 的確ににストックを破壊され、本体を護る魚は、もう、居ない。

 ――逃げ場が、最早無い。
「人の形は有難い。……何処を断てば良いか身に染み付いているが故。」
 寸前で回避するも、狩人の一撃は喉元まで迫っている。それだけでない。
「……潮っぽい所は錆びやすくてイヤなのよね、早く終わらせましょう」
「私のカズィクル・ベイの一撃で、ヒートエンド!というわけだな!フハハハ!」
 更に肉薄する2人の猟兵。その三撃が交差し……

 奇妙で、機械な機怪魚人は、塵に還り、潮の気配も迷宮から引いていった。
 こうして、学園に騒ぎを齎した『汚れ』の大掃除は、猟兵達の手で完了したのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『お茶のひと時』

POW   :    ケーキと紅茶を楽しむ。

SPD   :    ケーキ以外のお菓子と飲み物を。

WIZ   :    お持ち帰りのお菓子をお買い求め。

👑11
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●お疲れ様でした、の気持ちを込めて
 迷宮から学園に戻ると、佐久間・嶺滋(想葬の黒影・f00774)が待っていた。
「お疲れ様。無事にそっちの掃除も終わったみたいだな?」
 ……どうやら彼は待ってる間、普通の掃除の手伝いに駆り出されていたらしい。
「無事に原因も解決してくれて何よりだ。んじゃあ約束のお店なんだけど……」
 と、生徒から貰ったらしき手書きの地図を示す。
「不定休って感じのお店なんだけど、今日たまたま開けてくれるらしい。色々なケーキとかお菓子とかが有名っちゃ有名だな。あとお茶も……って教えてくれた奴が言ってた」
 流石に男子は其処らへんの知識は若干疎いのだろう。聞きかじった知識だけで店の説明をする。
「お店の主人さんに迷惑を掛けない範囲だったら他のデザートも作ってくれると思うし、色々羽休めってことで。……のんびりしていこうぜ?」

 グリモア猟兵に言われた場所。その店の扉を開き、ベルが鳴った先。店主らしき女性がにこりと微笑む。
「学園を護って頂いて有難うございます。たまにしか開けないお店ですけど……どうぞゆっくりなさってくださいね」

 ――ここからは、猟兵達の仕事終わりの休息の時間。
シャレム・アルカード
今回の戦いで『ヘカトンケイル』の更なる強化・改善案も朧気ながら見えてきた。
早速部屋に戻って設計図を引き……と、行きたいところだが、まずは脳に栄養を与えるための食事をせねばな!

店主!我はケーキと紅茶を所望する!我の明晰なる頭脳に与えるにふさわしい、とびきり甘くてスペシャルなケーキをな!フハハハ!



●大公様の優雅なひととき
(ふむ、今回の戦いにおいて『ヘカトンケイル』のさらなる強化、改善案も見えてきた。)
 シャレム・アルカード(ダンピールのガジェッティア・f09897)は早速メカニックとしての頭脳が回転していた。自らの運用する改造棺、『ヘカトンケイル』の実地運用に際し、机上だけでは見えなかったものがより深く見えて来たのかもしれない。
(早速設計図を引き、作業に――と、思っていたが)
 頭脳労働には糖分も必要なのである。喫茶店の一角でシャレムは貴族的にお茶を嗜んでいた。其処に声をかけるのは喫茶店の店主。
「お紅茶のお代わりと……そうですね、ケーキも如何でしょうか。」
「ならば、我の明晰なる頭脳に与えるにふさわしい、とびきり甘くてスペシャルなケーキを所望しようではないか!!」
 少し高笑いを抑え気味でもやっぱり大公様だなぁ、というくわっとしたリアクション。店主は穏やかに微笑み、承ったという風に。
「でしたら……そのようにご用意しますね」

 程なくして出てきたのはバナナ風味のケーキにキャラメルソースを掛けて焼き上げた、キャラメルのほろ苦さがバナナの甘味と調和したケーキ。
「シンプルに甘い『だけ』もいいですけど……アクセントの焦がしキャラメルと合わせたことでよりしっとり甘さがお楽しみ頂けるかな……と」
 用意されたケーキを満足げに頬張りつつ、また新たな案が浮かんだ!!と、大公は喫茶店の中にありながらも、糖分により新たな兵器に向け思索を巡らせていく……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジャスパー・ジャンブルジョルト
●なにもしてないくせにさも「俺も戦ったぜ!」みたいな顔で店にやってくる。


あー、疲れた。強敵だったよな、あのドラゴン……え? ドラゴンじゃなくて、機怪魚人間? ああ、そうだったな。うっかり間違えちまった。にゃはははは!
さて、スイーツ等に疎そうな嶺滋に(頼まれてもないのに)レクチャーしながら、ケーキをいただこうっと。
他のデザートも作ってもらえるなら、UDCアースの「タイヤキ」というヤツをリクエスト! あれ、美味いんだよなー。鯛の鋳型がなければ、適当なガジェットとかで代用してよ。この際、鯛の形してなくてもいいから。


他の猟兵の引き立て役や調子に乗って痛い目を見る役など、お好きなように扱ってください。



●なにもしてない人と裏でずっと働いてた人
 佐久間・嶺滋(想葬の黒影・f00774)はそんな喫茶店の中でミルクティーとシフォンケーキを食べていた。一応彼もグリモア猟兵として新たな猟兵をこの世界につなぎつつも、学園の掃除をしていたようなのだ。

 そんな後方から鼻歌気味にやってきた猟兵もいる。ジャスパー・ジャンブルジョルト(JJ・f08532)だ。嶺滋の座っている席に気づくとどでっと勝手に相席する。
「あー、疲れた疲れた!!強敵だったよなあのドラ……」
「え、俺『機怪魚人間』が居たって聞いたんだが」
 ドラゴンと言いかけたJJに思わずジト目になりつつもツッコむ嶺滋。
「あ、え、にゃはははは!!そーそー、機怪魚人間!!うっかり間違えちまった。」
 にゃははははと『本当は何もしていない』JJが誤魔化しながら応対する。嶺滋は
(こいつタダメシだけ食いに来た訳じゃないよな……?)
 と、いう顔をしていたらしいが、JJはあんまり気づいてないらしい。
「そーそー、俺ちっとリクエストしたいのがあってさー。UDCアースの「タイヤキ」っての、アレ作ってもらいたいなーって思うんだけども」
「えええ……」
 喫茶店で鯛焼き頼む奴もいるのかーという顔をしながら店主との応対を見守る嶺滋。驚くべきことにオッケーらしい。
「ちょっとお時間頂きますので暫くお待ち下さいね……?」
「おう、店主さんありがとな!!」
 にかっと気持ちの良いスマイルをするJJ。店主が調理場に消えていくのを見送りつつ、嶺滋は自分のミルクティーに口をつける。
「しっかし何故此処に来てまで鯛焼き……」
「解ってないなぁ、嶺滋クン。あれは本当に美味いんだよなぁ。だから頼む。この際鯛の形でなくてもオッケー。」
 何故か訳知り顔で偉そうな態度になりはじめたJJ。
「もしかしてアレか。男だからスイーツに関しては疎いって奴だな!!俺がレクチャーしてやろう!!!」

 若干嶺滋が辟易しながらもJJの自慢げなレクチャーを聞いている最中、店主が困惑しつつ、鯛焼きを差し出す。だがそれでもなおJJの弁舌は止まらない。というか、鯛焼きに意識が来ていない。流石の嶺滋が声をあげたのは暫く経ってからのことで。
「……おい、JJ」
「なにかな、嶺滋クン」
「……お前のネズミが鯛焼き食べてるんだけど」
 そう嶺滋が指し示すのは【JAMMING JINX】で呼ばれるハズのネズ公、もとい「ジンクス」。あまりに主人がレクチャーに夢中なせいで鯛焼きが冷めかけているのを察知した彼が先に食べ始めたのである。
「……あ゛ーっ!?」
 もぐもぐとジンクスの腹の中に納まっていく注文の鯛焼き。店主が慌ててもう1セット焼き上げ、それがJJの元に来るまでには、だいぶ時間が掛かったとか……

成功 🔵​🔵​🔴​

ルーナ・リェナ
颯夏(f00027)と同行

今回「は」なにもしてないけど、他のことでちゃあんと学園の困りごとは解決してるしいいよね?
これは内緒にして颯夏を誘う
ある筋から情報もらったんだけど、美味しいお店があるんだって
全種類制覇って言わないから食べに行こ?

お店に着いたらミルクティーを頼んでメニューとにらめっこ
ケーキもいいけどパフェもなぁ……うん、じゃあ両方!
ってことで、ショートケーキとチョコバナナパフェを追加
うふふ、幸せだよなぁ

帰りにはたいやきだっけ? をおみやげに
他にもお持ち帰りできるお菓子は全部買ってフェアリーランドに入れる


青葉・颯夏
ルーナ(f01357)と同行

こういう話を聞きつけてくるのは早いわね
息抜きになるから行くのは全然かまわないけれど

喫茶店で砂糖抜きのカフェオレを注文
頼んで作ってもらえるならシナモン抜きのアップルクランブルを
笑顔の友人を見ているのは嬉しいけれど
それだけの量をよく食べられるというか、どこに入ってるというのか
不思議としか言えないわね



●耳聡く賢く楽しむ
 ケットシーが鯛焼きを喰われて叫んでいたその頃。ルーナ・リェナ(アルコイーリス・f01357)は少し隠し事をしつつも席に付いていた。
(……今回「は」なにもしてないけど、他のことでちゃあんと学園の困りごとは解決してるしいいよね?)
 ちらーりとグリモア猟兵の方を向いてみたが、今の所は全然気づいてないようで。安堵するルーナ。その向かいにはそんな彼女に誘われた青葉・颯夏(悪魔の申し子・f00027)の姿も。ぺらりとメニューを捲りつつも、自分を誘った妖精の少女の方を見遣る。そんな彼女はミルクティーを先に頼みつつもメニューを穴が空くほど見つめている。
「こういう話を聞きつけてくるのは早いわね……」
「ほら、折角美味しいお店の情報貰ったのよ?行かなきゃ、って思うじゃない!ええっと、ケーキもあるけど……あっ、こっちのパフェもいいなぁ……」
 贅沢な悩みをしつつも、結局両方に決めた!と叫ぶ様子を見て少しくすり、と微笑む。
「あたしも、息抜きになるから行くのは全然かまわないけれど……あ、すみません注文良いでしょうか」

 程なく運ばれてくる品々。注文にしっかりと答えたノンシュガーのラテとアップルクランブル。向かいには悩み抜かれた末に選ばれたショートケーキとチョコバナナパフェもある。
「うふふ、幸せだよなぁ……」
 幸せそうに食べ進めていくルーナ。『実は』大食いの彼女。明らかにその体躯に合わぬ量がガンガン消えていく……
(笑顔のルーナを見ているのは嬉しいけれど……)
 そんなことを思いつつラテを口に運ぶ颯夏にはやはり当然というか疑問が1つ。
(……それだけの量をよく食べられるというか、どこに入ってるというのか
不思議としか言えないわね……)
 甘い物は別腹とは言うものの、これだけに留まらないこともあるのだろうか。
 その頃後方では鯛焼き騒動も収まっており。それに興味を示したのかルーナが店主を呼び止める。
「えーと、すみません!この……『タイヤキ』っていうのわたしにも下さいな!あとあと、このお持ち帰り出来そうなのも……」
(あれだけ頼んで、本当に、何処に消えていくのかしら……) 
 向かいの彼女は全種制覇とまでは言わなかったのに結局制覇しちゃいそうね、という顔をしたとか。

 お土産には秘密のお店のお茶菓子と、あったかな魚の形の菓子。全部妖精の壷に仕舞われて。一時の想い出と共にまた、取り出されるのだろう。


――猟兵達は、再びそれぞれの世界へ、戻っていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月11日


挿絵イラスト