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バトルオブフラワーズ⑪〜吹き荒れる風は何より速く

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #ウインドゼファー

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 風が吹いていた。
 初めは爽やかさを感じる程度の気持ちのいい物であったが、先へ進むごとにその勢いは増していき。
 次なるステージ、荒れ狂うような暴風の中心に、彼女は居た。
『私の役目は門番。ドン・フリーダムの下へは通しません』
 赤い仮面の下に強い意志を篭め、スピード怪人『ウインドゼファー』は猟兵達の前に立ち塞がる。
『私達は全てを手に入れる。誰にも、邪魔は、させないッ!』


「みんなお疲れ様っ、ラビットバニーの撃破を確認できたよっ!」
 これでまた、システムフラワーズの最奥へと一歩近づいた。
 エスペラ・アルベール(元気爆発笑顔の少女・f00095)の声に、猟兵達はにわかに活気づく。
「けど、ドン・フリーダムと戦うにはまだ障害が残っている」
 咲き乱れる花の道は既に次なるステージへと道を繋いでおり、その中心で一人の怪人が待ち受けているようだ。
「それが次の相手、スピード怪人『ウインドゼファー』」
 今回の相手が使うユーベルコードは風、時に竜巻としてぶつけ、時に自ら風を纏うことで驚異的なスピードを得るなど、その能力の幅は多岐に渡る。
 エイプモンキーやラビットバニーの時のような特殊な突破方法は必要無いが、逆に言えば相手の強みを封じられるような特殊な攻略法も無いということだ。強敵となるのは間違いはないだろう。
 因みに、見た目では分かり辛いが女性であるとのこと。
「ここさえ突破できれば、ドン・フリーダムとの戦いは目前のはず! あと一歩、みんな頼んだよっ!」


芳乃桜花

 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 本シナリオは「⑪スピード怪人『ウインドゼファー』」の物となります。

 速さとはパワー! 芳乃桜花ですっ!
 今回は真っ向勝負、彼女の風と速度を見事攻略してください!

 敵は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
 この先制攻撃に対抗する方法をプレイングに書かず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、必ず先制攻撃で撃破され、ダメージを与えることもできません。

 戦場の戦力「40」をゼロにできれば制圧成功ですが、それ以上の成功数があった場合、上回った成功数の半分だけ、「⑬『ドン・フリーダム』」の戦力を減らせます。
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第1章 ボス戦 『スピード怪人『ウインドゼファー』』

POW   :    フルスロットル・ゼファー
全身を【荒れ狂う暴風】で覆い、自身の【誰よりも速くなりたいという欲望】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    レボリューション・ストーム
【花の足場をバラバラにする暴風】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    ソード・オブ・ダイアモード
対象の攻撃を軽減する【全タイヤ高速回転モード】に変身しつつ、【「嗤う竜巻」を放つ2本の車輪剣】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。

イラスト:藤本キシノ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

甲斐・ツカサ
風を名乗る怪人…風に乗るライダーとして挑まないわけにはいかないね!

風には、風!
スピードには、スピード!

赤いマントを風にはためかせ、愛用の宇宙バイクで真っ向勝負!
でも、純粋なスピードでのぶつかり合いならこのヒトの欲望に勝つ事は出来ないよね
だってスピードを求める人は誰だって、誰より速くなりたいものだし!

だから、スピード勝負はあくまでも正面からぶつかり合う為の手段
圧縮空気や車体そのもので勢いを少しでも殺して、零距離の瞬間を僅かでも作って、その一瞬に全てを賭ける!

マフラーを通じて荒れ狂う暴風を力に変え、光刃でカウンター!
光刃が砕かれても、本命はその先、その奥、纏った光刃と同時に放つ、刻を斬り拓く刃さ!


燈夜・偽葉
なるほど、強敵ですね
ですが私たちはあなたの先に用があります
押し通りますよ

聞いたことがあります
風を断つのではなく、風と一つになる境地…その為の理想の剣筋を理解した時、剣は何より早い一陣の風となる、と

「剣よ、心を統べて」を使用します
敵の攻撃を、視力、見切り、第六感、戦闘知識で予測感知、回避
もし受けても、激痛耐性、気合いで一瞬稼いだ時間の内に、カウンター、早業、咄嗟の一撃、鎧無視攻撃で斬り返しましょう

私はあなたほど早くは走れないけれど
剣速ならば、少なくとも負けはしません
あなたが起こしている風が、あなたへと至る道筋を教えてくれているのですから
その風に乗せて剣を走らせればいいだけ
斬り捨て、ごめんなさいね




 暴風が吹き荒れる戦場に、蒼光の軌跡が描かれる。
「偽葉さん、大丈夫!?」
「こっちは問題ありません、全開で飛ばしちゃってください!」
 黒銀の車体を駆るのは甲斐・ツカサ(宵空翔ける冒険家・f04788)、風に乗るライダーとして、風を名乗る怪人へと真っ向からスピード勝負を挑んでいた。
 しかしツカサ自身が理解しているように、いかに彼の愛機であろうとも暴風を纏うウインドゼファーの速度には及ばない。
 彼女の欲望に比例して膨れ上がっていく戦闘力から放たれる攻撃が、蒼光を消そうと幾度となく襲いかかる。
『……この速度に対応できますか』
 その攻撃を防いでいるのは、車体の後部で刃を構える燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)。
 移動はツカサに預け、自身が持つあらゆる技術を防御のみに注ぎ込む―――そうすることで、辛うじてウインドゼファーの攻撃を凌いでいた。
(なるほど、強敵ですね)
 そこまでして、尚もその身には幾つもの浅くない傷が残されている。
 他の幹部のように理不尽とも取れるような能力こそないが、その上で同じ立場に就けるだけの実力。
 その力の源は、やはり彼女の溢れんばかりの速さへの欲望なのだろう。
 一合一合、攻撃を防ぐごとにウインドゼファーの攻撃が重く、鋭く研ぎ澄まされていくのを偽葉は肌で感じ取っていた。
「くっ、どこまで強く……!」
「スピードを求める人は誰だって、誰より速くなりたいもの……その欲望に限界なんて、きっとないんだ」
 言いながら圧縮空気を放っての急ターン、通常ならばまず不可能なその軌道にも、ウインドゼファーは容易についてくる。同時に放たれた刃が、幾度目か黄昏色の刀に阻まれた。
「速さ、ですか」
 受けた一撃の重さに奥歯を噛み締め、偽葉が思い浮かべたのはどこかで聞いた、ある逸話。
 風を断つのではなく、風と一つになる境地―――その為の理想の剣筋を理解した時、剣は何より早い一陣の風となる、と。
 しかしながら、この戦場に吹き荒れるのは全てがウインドゼファーによって操られた暴風である、もし境地に至ることへ失敗すれば、逆に風に囚われ瞬く間に敗北してしまうことは想像に難くない。
「ツカサさん」
「もちろん乗った!」
 二の句を告げるまでもなく返ってきた答えに笑みを浮かべると、偽葉はその両の目を静かに閉じた。
『諦め……いえ、何かを狙っている?』
 その様子を見て、ウインドゼファーは一瞬思案するもすぐに頭を振って攻撃態勢へ移る。
 狙いがなんであろうとも、無駄に時間をくれてやる必要はない。左手の車輪剣を振りかざし。
「いっけぇぇぇぇぇ!!」
『く!?』
 同時にツカサのバイクがウインドゼファーへと突っ込む形へ進路を変えたのを見て、咄嗟にすれ違うよう動くも、それを放たれた圧縮空気が阻もうとする。
『この程度!』
 風、空気の流れは彼女の領域、即座に吹き散らして見せ。
 その一瞬が、勝負を決めた。
「未来はオレの手の中に。暗い時代はこれで終わりだ!」
 圧縮空気によって動きを阻害できたのは一秒にも満たない僅かな時間。
 しかしそれだけの時間があれば、彼とその愛機にとっては十分すぎる。
 刹那の間に限界まで接近したツカサが、蒼い光刃を叩き込んだ。
 咄嗟に振るわれた車輪剣がその光を打ち砕き。
『これは!?』
「こっちが本命、刻を斬り拓く刃だ!」
 光刃の下から現れた常闇の刃が、怪人の身体を斬り裂いた。
『ぐ……まだ、この程度では!』
 それでもウインドゼファーは止まらず、尚も高速でツカサ達へと斬りかかり。
「剣の極致、見せてあげましょう」
『な―――!』
 その身体が、偽葉の振るう刃に深く斬り裂かれる。
 先程まで防ぐことしかできなかった筈の速度、それを完全に見切り、これ以上ないタイミングで放たれた一撃。
『なぜ……!?』
「私はあなたほど早くは走れないけれど」
 思わず漏れた問いに、偽葉は応える。
 その表情は一切の雑念を捨て去った、言葉通り極致へと至った者だけができるもの。
「剣速ならば、少なくとも負けはしません」
 あなたが起こしている風が、あなたへと至る道筋を教えてくれているのですから、その風に乗せて剣を走らせればいいだけ。
 こともなげに語る少女へと、ウインドゼファーは膝をつく。
『私の風を、読み切るとは……!』
「斬り捨て、ごめんなさいね」
 最後の一言と同時に偽葉の表情は普段のそれに戻り。
 疲労しきった身体をツカサの愛機に預け、そのまま二人は戦場を撤退する。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

テラ・ウィンディア
同行
シル(f03964

対ソード
シルに対する攻撃に対しておれが庇う(逆にフルスロットルは任せ
【戦闘知識】でゼファーの動きを見据え
【見切り・第六感・串刺し・早業】を以て槍で放たれる竜巻と車輪剣に対しての迎撃!
それでも尚足りないなら更に両手に太刀と剣を展開し犠牲にしてでも受け止め

そして【空中戦・残像】も交えて飛んで

シルがおれへの攻撃を防いで…動きを封じた瞬間

おれ達一人一人はお前には遠く及ばない!

だがお前がどれだけ強くても

「おれ達」は絶対に負けない!

シルが導き出したその瞬間…無駄にするわけにはいかない!

メテオブラストに【踏み付け】も付与しての一撃を以て粉砕するぞ!

これが…おれの…おれ達の全霊だ!!!!


シル・ウィンディア
テラ(f04499)と一緒を希望

スピード特化タイプ…
そして、色ものの特殊能力はなし、と
怖いけど、でも、負けられないっ!

・敵UC対策
対フルスロットル・ゼファーには

テラと背中合わせに立って
死角を作らないように立ち向かうね
捉えられない速さなら…
【第六感】で感じて
【オーラ防御】に【武器受け】で相手の攻撃を防いで
【早業】と【手をつなぐ】で相手を掴むよ
絶対に離さないっ!

手を掴んだらテラに声をかけて
「いま、一気にいっちゃえっ!」
と声をかけるよ

相手を掴んだまま
【高速詠唱】で魔法の詠唱を開始
この好機、逃がさないからっ!
【全力魔法】で、一気に吹き飛ばすよっ!
さぁ、わたしの全力、受けてみてっ!!




「スピード特化タイプ……」
「いけるな、シル」
「うん、怖いけど、でも、負けられないっ!」
 続いて対峙するのはテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)とシル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)。
 双子の姉妹がそれぞれの武器を構えると同時に、ウインドゼファーは全身に着けられたタイヤを高速回転させると、シルへと向けて両手の車輪剣から竜巻を放つ。
「させるか!」
 それをカバーするようにテラが前に出て、紅蓮の槍を迫る竜巻へと突き付けた。
 無論それだけで暴風は止まらない。しかし、彼女の振るう槍は炎の加護を授ける龍の牙。
 燃え盛る炎は風に煽られその勢いを増し、強い熱量は大気を乱す。
『ギャハハハハ! こりゃあオレじゃ相性悪いなぁ!』
 耳障りな笑い声を残して、二人へと迫っていた竜巻は消失し。
「テラ!」
「ちぃ!?」
 悲鳴に近い姉の声に反応し、咄嗟に槍を手放し二刀の刃を引き抜けば、竜巻のすぐ後を追っていたウインドゼファーの車輪剣と激突し高い金属音を響かせた。
 一撃、二撃、斬り結ぶごとに傷が増えるのはテラの側。
 相手からの攻撃を軽減する形態とまともに戦えば、ダメージレースで勝てないのは必然だ。
 ジリジリと押し込まれつつある妹の姿に、シルは思わず助けに入ろうと動きかけるが、じっと堪えてテラの背後に位置し続ける。
 妹の苦痛の声が聞こえるたびに動きそうになる身体を、心を殺して必死に抑えつけ。
 その判断が正しかったと証明されたのは、その数秒後。
「消え―――シル!」
「うん!」
 それまで斬り結んでいたテラの視界から一瞬にして消え去れば、次の瞬間には暴風を身に纏ったウインドゼファーがテラの背後―――シルの正面へと現れ、刃を振るい。
 見ることさえも困難な速度ではあるが、来るタイミングと方向さえわかっていれば、鍛え上げた第六感が武器を構えるべき位置を示してくれる。
 強烈な一撃を、それでも二刀の光刃で受け止め、仮面で表情こそわからないものの僅かな驚嘆の感情が伝わってきた。
『互いに死角を潰し、それぞれ優位な技を受け合う腹積もりですか』
 二刀で鍔迫り合いをしながら告げるウインドゼファーの言葉に、されど焦りの色は見えない。
 確かに自身の攻撃は凌がれている、とはいえ、テラもシルも無傷で済んではいないのだ。
 このまま少しづつ体力を削っていけば、先に疲弊し力尽きるのは相手のはず。その思いが彼女に余裕をもたせ、同時に僅かな心の隙を生む。
「捕まえ、た!」
『なに!?』
 一瞬の油断、その瞬間にシルは自らの武器を手放し、ウインドゼファーの手を直接取る。
 まるで手を繋ぐかのような形で、されどそこに篭められた力からは、絶対に離すものかという意志を感じられた。
 しかし。
『愚かな―――!』
「あああああぁぁぁぁぁ!!?」
 直接触れれば、彼女が身に纏う暴風の影響をまともに受けるのも道理。
 その威力は身体を吹き飛ばすどころか、その身を引き裂かんとする勢いだ。
 全身を襲う撃墜に悲鳴を上げ、それでもシルは掴んだ手を離さない。
『そのまま死ぬ気、です……か?』
 相手が取るあまりにも無謀な判断に、冷えた声を出したウインドゼファーの言葉はその勢いを失う。
 吹き荒れる暴風の余波を受け、シルの背後にあったテラの後ろ姿がかき消えたためだ。
『残像。ならば、本体はどこに!?』
「テラ……いま、一気にいっちゃえっ!」
「おう!」
 シルの叫びに応える声が聞こえたのは、上空。
 咄嗟に見上げれば、そこには既にウインドゼファーを狙い済まし攻撃を開始しているテラの姿。
「おれ達一人一人はお前には遠く及ばない!」
 直ぐ様回避行動に移ろうとするが、それはシルが許さない。
「だがお前がどれだけ強くても」
 全身を引き千切られそうな痛みに襲われながら、その小さな身体は決して動かない。
「「おれ達」は絶対に負けない!」
『ぐあ―――!』
 テラが放った、超重力を纏った踵落とし。
 十二分の加速が付いたその一撃は、暴風の守りを突破しウインドゼファーに膝をつかせる。
 そして、その眼前へとボロボロになったシルの両の手が翳された。
「これが……おれの……おれ達の全霊だ!!!!」
「さぁ、わたし達の全力、受けてみてっ!!」
 その手から放たれるのは、四属性の複合魔力砲撃。
 回避もままならぬその状況で、ウインドゼファーは敢え無く光の奔流に飲み込まれた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リリスフィア・スターライト
今回は普通に強敵が相手だね。
こっちも全力で迎え撃たせてもらうよ。
他の猟兵達との連携は積極的にかな。

まずは天体破局で氷の嵐を呼び出して周囲を凍らせたり
鋭い氷の塊を生み出すことで相手の回転を
活かしたスピードを阻害しつつ防御に専念するよ。
勢いがある分、正確な攻撃はできないはずだから
剣で勢いを受け流して回避するようにかな。
何としても反撃できるだけの余力は残しておくよ。

反撃の機会が来たら今度は炎を呼び出して全力で
ウインドゼファーにぶつけるよ。
上手く氷の嵐で動きが鈍ってきたらそのタイミングでかな。

「あなた達に何も奪わせはしない!」
「風の攻略方は心得ているつもりだよ」


フィン・スターニス
強敵ですが、先に進まねばならないのです。
押し通らせて頂きます。

速さに劣っている以上、
闇雲に攻撃しても回避されるでしょう。
確実に一撃をいれる為、反撃のタイミングを待ち、
それまでは防御、回避重視で耐え忍びます。

第六感を最大限に発揮し、直感で攻撃を回避。
それでも避けきれない物は
カウンターとオーラ防御で受け流して直撃を極力避け、
相手の纏う風も利用し自身を吹き飛ばしての緊急回避も試みます。

ただ耐えるのではなく、攻撃の癖やタイミングを学習。
機が熟したら迎撃を試みます。
肉を斬らせて骨を断つ、でしたか?
攻撃は激痛耐性で堪え、自身の体を使い動きを封じ、
近距離から第二災禍・橙の消滅を発動。
全力でこの魔法を放ちます


ユーフィ・バウム
※アドリブ・連携歓迎

可能なら、事前に【戦闘知識】で対策を検討
天性の【野生の勘】が何か閃けばありがたいのですが。

対レボリューション・ストーム
暴風の発動を【見切り】、【ダッシュ】で距離を稼いで
致命打を避け、避け切れなければ【オーラ防御】で受け
【激痛耐性】で耐える
発動タイミングが分かれば声をあげ、仲間に周知

攻撃の間を突き、仲間と反撃に転ずる
私は【怪力】を活かしての肉弾戦で勝負!
《戦士の手》とともに。
得意の組み付きで体勢を崩し、【属性攻撃】で拳に雷を灯し
【鎧砕き】で敵の防御を砕く勢いで攻撃を重ねます
共に戦う仲間と連携を意識し、効率的に穿つ

敵が追い詰められていれば、
【勇気】を胸に【捨て身の一撃】を打つ!




『ここから先へは、通さない!』
 猟兵達からの攻撃によって全身を傷だらけにしながら、ウインドゼファーは再度その身に暴風を纏い飛翔する。
 どれだけダメージを負おうとも、その速さに揺らぎは見られない。
 神速とも言える速度から振るわれる車輪剣を、されどフィン・スターニス(七彩龍の巫女・f00208)は手にした薙刀によって受け、流してみせた。
「こちらも先に進まねばならないのです。押し通らせて頂きます」
 視界を遮らぬ布帯の奥に隠れた瞳は、空を駆ける怪人の姿を捉えきることはできていない。
 それでも鍛え上げた第六感は迫る危機を察知し、直前での防御を可能としていた。
 とはいえ、その直感も反撃に至るとまではいかず、フィンは一方的な防戦を強いられることとなる。
 時に武器で、時に全身をオーラで纏い、時には自ら暴風によって吹き飛ばされることで刃を避け。
(これは、マズイですね……!)
 こちらが一撃を凌ぐごとに、相手の「より速く」という欲望は増していく。
 ともすれば、この欲望に比例し戦闘力を上げていくユーベルコードによって、その力がフィンの防御力を上回るのも遠くないだろう。
 その前に仕掛けなくてはならない、薙刀を握る手に力を篭めて腰を落とし。
「フィンさん!」
「……!」
 その耳に届いたのはリリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)からの呼び声。
 直後、ウインドゼファーは防御の硬いフィンから狙いを変えて、リリスフィアへと嗤う竜巻を放つ。
 対抗すべき術式の構築は間に合わず、暴風は容赦なく少女の身体を呑み込もうと迫り。
「はあああ!!」
 リリスフィアの後方から飛び込んで来たユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)の振るう大剣が、竜巻へと叩きつけられる。
 形なき風を叩き潰すことは不可能、それでもその豪腕と巨大な武器があれば、乱すことには手が届く。
 それでも残る勢いに身体を飛ばされるが、背後のリリスフィアによって受け止められた。
「ありがとうございます」
「こっちも助けられたから―――いくよ!」
 今の攻防の間に彼女の術式も完成している、暴風吹き荒れる戦場に新たに発生したのは氷の嵐。
『この程度で、私の風を止められるとでも』
 小さく呟きながら放つのは、周囲全てを斬り裂く風の刃。
 花の足場すらも切り刻んでしまえば、飛翔できる彼女の独壇場……その考えは、戦場を改めたことで修正を余儀なくされる。
『なるほど、応用の効く技です』
 ウインドゼファーの風によって切断された足場は、直後に氷の嵐によって凍結することで足場としての役割を保つことができていた。
 更に見れば、三人の少女達はそれぞれ生み出された氷塊の影に隠れて刃の回避に成功している。
 一つ頷き、全身のタイヤを回転させながら車輪剣を構え突撃する先にいるのは、リリスフィア。
 この氷の嵐さえ止めてしまえば、もう一度足場を破壊すれば事は済む。
 しかし、彼女の考えとは裏腹にリリスフィアは手にした剣で二刀の刃を受け流し。
「あなた達に何も奪わせはしない!」
 泳いだ身体へと、全力の炎を放ち吹き飛ばす。
「風の攻略方は心得ているつもりだよ」
『ぐっ……!?』
 リリスとフィア、二つの人格それぞれの得意分野による反撃を受け、ようやくウインドゼファーは己の身の異変に気づいた。
 氷の嵐そのものによるダメージはない、されどもその冷気は皮肉にも彼女自身の風によって増幅されて動きを鈍らせている。
『小賢しい真似を!』
「次はこっちです!」
 憤る声をあげるその背後へ、ユーフィが拳を構え突撃をかける。
 鈍る身体で振るう刃が少女のオーラを貫き傷をつけるが、それを気にした様子も無く組み付いて。
「殴りっこなら負けません。勝負っ!」
『く、この力は!?』
 即座に暴風を纏い振り払おうとしたウインドゼファーが、その力に驚愕する。
 ユーフィのユーベルコードが発動すれば、一度掴まれた相手が彼女から逃れることは非常に困難だ。
 そのまま力任せに引き倒し、雷を宿した拳を幾度となく叩きつける。
 纏う暴風はユーフィの身体を引き千切らんと荒れ狂っているはずだが、彼女は捨て身とばかりに激痛に耐えながら拳を振るう。
 ここを突破しなければ先へは進めず、世界が終わる。
 そんな未来だけは絶対に避けてみせると、胸の奥に宿る勇気が彼女を前へと進み続ける力を与えていた。
『―――あああああ!』
「きゃっ!」
「わわっ!」
 何度目か、拳を振り上げ拘束が緩む瞬間を狙ってウインドゼファーはユーフィを吹き飛ばし、追撃せんと迫っていたリリスフィアへとぶつけて二人の動きを封じる。
 そのまま空高くへ飛翔し、凍る足場で動きの取れない二人へと異形の武器と化した右腕を突き出し。
「っぁ―――!」
 鮮血が舞い、刃に貫かれた少女の口から声が漏れる。
 しかし、その光景を驚愕の表情で見つめていたのは、刃を突き出したウインドゼファー本人。
 それは自身が貫いた相手が、予期せぬ人物だったからに他ならない。
「フィンさん!」
『仲間を、守り……いや、これは―――』
「肉を斬らせて骨を断つ、でしたか?」
 身を挺してリリスフィア達を庇う形となったが、彼女、フィンの狙いはそれだけではない。
 翳される手に慌ててその場を離れようとするも、突き刺さる右腕は引き抜けず。
 自らの身すらもを犠牲にして動きを封じにかかったのだと、理解はしても対策は浮かばない。
「封印解除。橙色の魔力を糧とし、第二の災い、此処に発現せよ!」
『これが、猟兵の力……!』
 触れた物全てを消滅させる圧縮魔力。
 その魔力が、ウインドゼファーの身体を呑み込んだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月19日


挿絵イラスト