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君は1人じゃない

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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 キマイラフューチャー。
 そこは、人類滅亡後の地球を思わせる都市リゾート化した惑星だ。
 この世界の住民……キマイラ達に働くなどという概念はほとんどない。なぜなら、食べ物や日用品は適当な場所を叩けばどこからともなく出て来る世界だからだ。
 人類の遺産とも言えるサイバーパンク都市で暮らす住民達は皆、アーティストとなり、動画主になったり、ダンスを踊ったり。
 キマイラ達は皆、面白楽しく遊んで暮らすことができる世界だ。

 そんな世界にもオブビリオンの影が忍び寄る。
 目的は不明だが、怪人……滅亡した旧人類らしき存在がキマイラ達を襲っていたのだ。
 怪人の襲撃に、ただ逃げることしか出来ない人々。
 その救出の為、現れるのが猟兵。
 キマイラフューチャーの人々にとって、猟兵は怪人をやっつけてくれるカッコいいヒーローなのだ。

●恐怖、売れ残りクリスマスケーキ怪人!
 年の瀬を迎えるこの季節。
 大量の売れ残りクリスマスケーキ怪人がオブビリオンとして蘇ってしまう。
 時期外れに現れる分には、さほど脅威とは感じない相手だろう。
 だが、このクリスマスという時期に出現したからこそ、この売れ残りクリスマスケーキ怪人は面倒な存在となるのだ。
「はぁ……」
「寂しい……」
 この時期に街を行く青年達は、1人寂しく過ごす者も少なくない。
 いくら不自由なく暮らすことができる世界とはいえ、同じ時間を過ごす恋人はもちろん、友人も家族も傍にいない青年らは埋めることの出来ぬ感情を抱き、孤独のまま無為に過ごす。
 そんな青年達を狙い、どこからともなく現れた怪人がそっと忍び寄り、頭の苺を差し出す。
「君の心の隙間、ボクが埋めてあげるね」
「ボクがいるから、もう何もいらないよ……」
 一人身の青年を狙ってすり寄った怪人達は、ホイップクリームのように甘い言葉で青年達を虜にしてしまう。
「そうだね、どうせ1人で年の瀬を過ごすんだし……」
「怪人といれば、もう何もいらないさ……」
 ほろりと涙を零しながらも、青年達は甘い言葉を吐く怪人に依存してしまう。
 これこそが怪人達の狙い。怪人達は青年に見えぬよう小さな笑いを見せる。
 そして、ケーキ怪人達の支持者が増えていくのを、物陰から見つめる妖しい影がいいねとサムズアップしてほくそ笑んでいたのだった……。

●男性達を元に戻せ!
 猟兵達の拠点「グリモアベース」。
 そこに集まる猟兵達へ、セレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)がこんな話を持ちかける。
「キマイラフューチャーで、怪人の暗躍を確認したわ」
 現れるのは、売れ残りクリスマスケーキ怪人だ。
 見た目は『半額』と書かれたシールの貼られた箱に収められた哀愁漂う姿をしてはいるが、往来を行く独り身の青年を惑わせ、自分達に依存させようとしている。
 このままでは怪人達は自分達の支持者を増やし、勢力を強めてしまう。敷いては、この世界の破壊にも繋がってしまうと思われる。
「今ならまだ、青年達を正気に戻すことが出来はずよ」
 青年達を正気に戻した上で、惑わすこの売れ残りクリスマスケーキ怪人を撃破したい。
 多数の怪人が青年達を惑わしているが、今ならまだ怪人を倒すか、説得することで彼らを正気に戻すことができるはずだ。両者を強引に引き剥がしてしまうのもいいかもしれない。
「ある程度の数の青年を元に戻せば、怪人達もきっと次の策を考えるべく、ボスの元へと集まっていくはず……」
 そうなれば、ボスも必ず『尻尾』を出すはずだ。そこで一気に取り巻きとなる怪人、そしてボスを撃破したい。
 一通り説明を終え、セレインも猟兵達と共にキマイラフューチャーへと向かうようだ。
「怪人の魔の手から、彼らを救ってあげないとね」
 そうして、猟兵達は事件の阻止へと当たっていくのである。


なちゅい
 猟兵の皆様、初めまして。または、こんにちは。マスターのなちゅいです。
 キマイラフューチャーの往来で、怪人達が堂々と独り身の青年を狙っています。
 青年達の目を覚まさせた上で、一連の事件を画策した怪人達を倒していただきますよう願います!

 それでは、よろしくお願いいたします!
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第1章 冒険 『孤独でいる位なら怪人とでも……』

POW   :    強行に怪人から男性達を引き剥がす

SPD   :    素早く敵の懐に入り込み攻撃する

WIZ   :    男性達を説得する

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

オルク・オセアン
一人は寂しい。
オルクも造り手が亡くなってからは一人の時間が長かった。
だから男性達の気持ちは痛いほどわかる。
「でも、今のままじゃ駄目です……そうだ、ここにいる皆さんでパーティーするのはどうですか?」
皆さんが楽しめる様、私全力を尽くしますとオルクは男性達を説得する。
【WIZ】



●オルクの説得
「1人は寂しいですよね」
 とあるアイドルをモチーフに創られたバーチャルキャラクターである少女の風貌をした少年、オルク・オセアンは告げる。
 目の前には、売れ残りクリスマスケーキ怪人に惑わされるキマイラの青年の姿があった。
 彼を救い出す為、オルクはさらに言葉を続ける。
 オルクも、創り手が亡くなってからは、長い間1人で過ごしていたのだと言う。
 だからこそ、彼の気持ちもオルクには痛いほど理解することができる。
「でも、今のままじゃ駄目です」
 このままでは、ただ怪人のいいように、されるがままになるだけ。
 青年を元へと戻す為には……。
「……そうだ、ここにいる皆さんでパーティーするのはどうですか?」
 一緒の時を過ごすのは、別に怪人である必要はない。
 同じ境遇の男性は、今、怪人達と共にある。彼らと一緒にパーティーをすれば、楽しい時を過ごすことができるのではないか。
「皆さんが楽しめる様、私全力を尽くします」
 瞳に光が差した青年は、それまで付き添っていた売れ残りクリスマスケーキ怪人を全力で拒絶し始めていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夕留・鞠緒
心の弱みに付け込んでくる系なら、仕方ないよねー、引っかかっちゃう!
だから、なるべく穏便に済ませたいし、説得がんばろー、おー!
まぁ、説得が無理そうだったら、さくっと気絶させよっと

説明を聞いた鞠緒はそう意思をゆるゆるのゼリーのような硬さに固めた


説得の第一歩は会話から!
水を持った状態でぶつかって、水をかける。
見た目通りの美少女らしい演技モードで謝ってからお詫びにお食事でも……って流れ的な!
お悩み相談的な流れに持っていけたらいいなー。
持っていけなくても美少女と話すことで浄化されてくれないかな……?
そんなに都合よく行かなくてもお話はしっかり聞こう。一方的なのはよくないもんね



●鞠緒の説得
 依頼を受けてこの地を訪れた、艶やかな黒いストレートヘアにオレンジの瞳を持つ夕留・鞠緒。
「心の弱みに付け込んでくる系なら、仕方ないよねー。引っかかっちゃう!」
 ならば、『なるべく穏便に』済ませたいと鞠緒は考え、キマイラの青年の説得を試みることにしていた。
(「まぁ、説得が無理そうだったら、さくっと気絶させよっと」)
 ゆるゆるのゼリー程度に意思を固めた彼女は、売れ残りクリスマスケーキ怪人と寂しげに語り合う青年へと近づいていく。

「説得の第一歩は会話から!」
 ……と言いつつ、鞠緒はどこからか持ってきた水を思いっきり青年へとぶっ掛けた。
「ごめんねー」
 見た目通りの美少女として、舌を出す彼女は可愛らしい演技モードで謝ってみせる。『なるべく穏便に』とは、一体なんだったのか。
 怪人もせっかくの獲物を離すまいと抵抗してくるが、鞠緒は怪人を無視して青年へと訴えかけ続ける。
「お詫びに、食事でもどう?」
 都合よくいかないかもしれないと感じながらも、説得していた鞠緒。
 目の前に来てくれているのは、この世界におけるヒーローである猟兵。しかも、可愛らしい女の子だ。
 哀愁漂う怪人とどちらを選ぶかと問われれば、そんなのは決まっている。
「わたしがお悩み相談、受けてあげるよ」
 そんな彼女の言葉にハッとした青年は、それまで寄り添っていた売れ残りクリスマスケーキ怪人の体を思いっきり突き飛ばしてみせたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ウィル・キュラー
クリスマスに独り身で何が悪いよ?
俺もひとりだが…べ、べつに全然寂しくなんかねえし!
さっきもエレベーターでカップルに取り囲まれたけど全く気にしてねえからな…そう全くな…!

●行動指針
寂しい青年ズを説得して怪人から引きはがす
んでボスの尻尾を掴むのが目標だぜ

●説得方法
相手の目をまっすぐ見て(凶悪な瞳でガンを飛ばし)
親しさを表す距離から(青年の襟首を掴み顔を近づけ)
はっきりした声で(どすの効いた低い声で)

「てめえ苺なんかで満足してんじゃねえ」
ここで手近な壁をクラッシュオブ一角獣

これで俺の気持ちは伝わるだろ…(無自覚の恐喝)



●ウィルの説得
 現地に向かう途中、白銀のリーゼントが目を引く元・宇宙海賊のウィル・キュラーはエレベーターで、複数組のカップルに取り囲まれていた。
「クリスマスに独り身で何が悪いよ?」
 カップル達の視線を感じながら、彼は開いた扉からエレベーターを出て行く。
 一匹狼の彼にとって、クリスマスなど関係ない。なぜなら、1人で過ごすのが普通だからだ。
「……べ、べつに全然寂しくなんかねえし!」
 ウィルは全く気にしていない。……そう、全く。

 ともあれ、ウィルは寂しい青年ズへと近づき、説得に当たる。
 苺を差し出す怪人に対し、寂しい日常を独白していた青年。
 その目をウィルは真っ直ぐ見つめ(凶悪な瞳でガンを飛ばして)、親しみを感じさせる距離から(青年の襟首をつかんで顔を近づけ)、はっきりとした口調で(ドスの効いた低い声で)語りかける。
「てめえ、苺なんかで満足してんじゃねえ」
 その一言に青年は体を震え上がらせてしまい、怪人はどうしたらよいのか分からずまごまごする。
 さらに、ウィルは近場の壁を思いっきり殴りつけ、風穴を開いてみせた。
(「これで俺の気持ちは伝わるだろ……」)
 なお、ウィル本人は相手を恐喝をしていることに、まるで気付いていない。
「ひ、ひいいいいぃぃっ!!」
 しかしながら、彼に恐れおののいた青年は怪人を放置し、その場から逃げ出していったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

襲祢・八咫
ふむ。独り身がさびしいか。
対で作られた訳でもない故、考えたこともなかったな。
しかし、さびしい気持ちは良いものではなかろう。
人の子がさびしい顔をするのは、おれとしても好ましくない。彼らを手元に招くとしよう。怪人よりは、まだ器物の身の方が良かろうよ。

そこな。此方においで。
怪人と過ごすくらいなら、おれに「くりすます」とやらを教えておくれ。
恋人にはなれずとも、触れ合うことで、話し重ねることで、友にはなれよう? きみにとっての好ましい「くりすます」をおれに教えてくれるか。

もし応えてくれたなら、被害者の手を取って引き寄せ、己の背に庇おうか。
けぇき怪人とやらは、太陽の熱で牽制しよう。溶けたくはなかろう。



●八咫の説得
 ぼんやりとした印象を抱かせる青年、襲祢・八咫は思う。
(「ふむ。独り身がさびしいか」)
 元は烏を模した根付のヤドリガミである八咫。
 彼は別の何かと対で作られたわけでもないこともあり、相棒、伴侶といったものの存在、その不在ゆえの寂しさといったものを意識したことはなかった。
(「しかし、寂しい気持ちは良いものではなかろう」)
 彼としても、人の子が寂しい顔をするのは好ましくない。だからこそ、彼らを自身の手元へと招こうと考える。
「怪人よりは、まだ器物の身の方が良かろうよ」

 八咫は売れ残りクリスマスケーキ怪人と話す青年から距離をとり、此方においでと手招きしてみせる。
「怪人と過ごすくらいなら、おれに『くりすます』とやらを教えておくれ」
 ――恋人にはなれずとも、触れ合い、話重ねることで友にはなれる。
 そんな彼の言葉はどこか心地よい。
「きみにとっての好ましい『くりすます』を、おれに教えてくれるか」
 屈託ない八咫の言葉は、青年の心に響く。
 どこか裏のある怪人ではなく、人となったヤドリガミである八咫の手をとる青年。
 自身の背に青年を下げた八咫が『陽光』で牽制すると、怪人はすごすごとこの場から引き下がって行ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

東雲・紫乃々
んー、まぁ独りでクリスマスを過ごすのって寂しいですよねー。
大騒ぎしないにしてもぉ、誰かと過ごしたいっていうのはわからなくはないですねー。

取り合えずぅ【コミュ力】使ってやんわり微笑みながら青年達に近づきますかねー。
そしてそんな彼らにピッタリなのはぁ、アイドルのクリスマスライブー。
アイドルの笑顔に癒されぇ、ファン達との交流で絆を深めあうー。
これこそがぁ、正しいクリスマスの過ごし方ですよー!(ってうちの社長が言ってましたー)

まあ、それでも納得しかねない人もいると思うんでぇ、私が1曲歌って荒んだ心を癒すとしますかねー。

「紫乃々の歌は特別だけどぉ、みんなへのクリスマスプレゼントだよー」


アンノット・リアルハート
【WIZ】で判定
グッドナイス・ブレイヴァーで動画を撮影しながら青年達に近づいて、配信者を装いながら青年達を説得しましょう


メリークリスマス皆さん、今特別生配信をやってるの。少し時間をいただいてもよろしいかしら?あら、これからパーティーなの?ならとっておきの会場があるわ!

ケーキもゲームも何でもあって、私の友達も集まってるの。皆いい人だからきっとすぐに仲良くなれるわ!行き方は簡単、このペンダントに触れるだけ

ね、せっかくのクリスマスなんだもの。皆で楽しく過ごしましょう?


そういって【此方の夢よ、望む未来を与えたまえ】の発動条件を充たさせます
一夜限りの夢だけど、これで男性の皆さんも元気になるでしょう



●紫乃々とアンノットの説得
 キマイラフューチャーを訪れた紫の瞳と一房だけ色の違う紫髪のダウナー系少女、東雲・紫乃々は話を聞き、しばし考えて。
「んー、まぁ独りでクリスマスを過ごすのって寂しいですよねー」
 大騒ぎせずとも、誰か一緒にこの日を共にしたいという気持ちは、紫乃々にも同感できる。

 ともあれ、彼女はやんわり微笑みを浮かべて、青年達へと歩み寄っていく。
「わたしぃの話をぉ、聞いてくれますかー?」
 コミュ力を働かせた彼女は、怪人と一時を過ごす青年へ、アイドルのクリスマスライブへの参加を勧める。紫乃々もまた、1036プロダクション所属のアイドルなのだ。
「アイドルの笑顔に癒されぇ、ファン達との交流で絆を深めあうー。これこそがぁ、正しいクリスマスの過ごし方ですよー!」
 所属会社の社長の受け売りだが、そうして過ごすクリスマスもありだろう。
 とはいえ、甘い言葉でこの場に留めようとする怪人の力は強く、青年達もなかなか首を縦には振らない。
 ならばと紫乃々は、青年達の為に一曲披露する。
 ――ユーベルコード『シンフォニック・キュア』。
 彼女の歌声は、それに共感した人々を心身ともに癒す。
「紫乃々の歌は特別だけどぉ、みんなへのクリスマスプレゼントだよー」
 そうして、彼女はこの場の青年達の荒んだ心を癒し、怪人と決別する力を与えていく。

 そんな紫乃々の様子は、配信者を装うアンノット・リアルハートにとって丁度良いネタとなる。
「メリークリスマス皆さん、今特別生配信をやってるの」
 『グッドナイス・ブレイヴァー』でドローンを展開し、動画撮影を行う彼女は紫乃々に断りを入れ、その1曲のみ撮影させて貰って。
「少し時間をいただいてもよろしいかしら?」
 人々の夢で栄える不思議な国、リアルハート王国のお姫様であるアンノットは、現役アイドルの曲で青年達の注目を集めたところで自身の話を始める。
 改めて、ケーキの姿をした怪人と共に過ごす青年を彼女は見据えて、パーティーをやるならとっておきの会場があると話す。
「ケーキもゲームも何でもあって、私の友達も集まってるの。皆いい人だからきっとすぐに仲良くなれるわ!」
 行き方は簡単。アンノットの付けたペンダントに触れるだけ。
 ――女の子の友達と楽しいパーティー。そんな素敵な世界なら……。
 青年がそれにそっと触れると、彼女はユーベルコード『此方の夢よ、望む未来を与えたまえ』を展開させ、青年を彼の望みが現実となった世界へと誘う。
 思い描く理想の女性との一時は一夜限りの夢なれど、裏のある怪人と共に過ごすよりはずっと素敵な時間を過ごすことができる。
 その場に取り残された怪人は捨て台詞を吐き、この場から去って行ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『売れ残ったクリスマスのケーキ怪人』

POW   :    恨みのローソク
【ケーキの飾りのロウソク 】が命中した対象を燃やす。放たれた【赤い】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ふかふかボディ
自身の肉体を【スポンジケーキ 】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    生クリームブラスト
【両掌 】から【生クリーム】を放ち、【ベトベト感】により対象の動きを一時的に封じる。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●こうなれば、実力行使!
 猟兵達の説得によって青年達が次々に我を取り戻すと、売れ残ったクリスマスケーキ怪人達は一斉に裏路地へと向かっていく。
 彼らが集うは、集会場のようになった広い場所。
 その奥に、今回の1件を画策したボス、額に大きなハートマークを持つ『いいねリス』の姿があった。
「んー、良くないね。それはバッドだよ」
 ――折角、あの青年達を怪人の支持者にさせるチャンスだったのに。
 ボスは大きな尻尾を揺らしながらも、サムズアップさせた指を思いっきり下へと倒す。
 怪人達はご立腹のボスに身を竦ませ、ごめんなさいと平謝り。
 しかしながら、折角うまく行きかけていた作戦が失敗してしまったことに、見た目は可愛らしいボスも憤りを隠さない。
「んー、こうなれば実力行使だ。邪魔な猟兵を倒してくるんだよ」
 怒りで妖しく瞳を輝かせるボスを宥める為、ケーキ怪人達は直にこの場へとやってくる猟兵達を迎え撃つべく、路地へと出向いていく。
 路地は4、5人が通れる程度の幅で、多少ゴミらしきものが散らばっているが、戦うにはさほど邪魔にはならないと思われる。
 そんな中、適当な場所へと散開するケーキ怪人の群れ。
 ふかふかのボディで怪人は自らを強化し、生クリームブラストで相手にベトベト感を与え、さらに恨みのローソクから炎を発して相手を燃え上がらせることができる。
 とはいえ、ケーキ怪人はさほど強い力を持たないが、そこは数でカバーして猟兵達を出迎える。
 そんな配下の怪人達の姿に、いいねリスは再び親指を立ててみせたのだった。
越喜来・湊偲
時期はちょっと過ぎましたけどタイムリーな敵が現れたもんですね
俺としては売れ残りケーキでも食えるなら大歓迎っすけど……
それはさておき、怪人を野放しには出来ないっすからね
元凶のリスを取っちめる為にも片しちまいましょう

攻撃手段はどれも飛び攻撃みたいで面倒っすね
特にローソクは延焼
【野生の勘】も使って回避しつつ短期決着を狙いましょう
もうふかふかですが【鎧砕き】で耐久値を下げちまいます
生クリームブラストは動きを封じられそうですけど
下手に動かず、その場でドラゴニック・エンド
こっちも遠距離で応戦するっすよ!


立花・桜華
まだ敵の親玉が控えていると考えるとあまり消耗するのは良くないね
仲間達と連携して確実に倒していこう!

【怪人との戦い】
先ずは先制攻撃として投擲用ナイフを敵へ投擲して攻撃
その後は残像によるフェイントを交えつつダッシュを用いて高速移動を行う
敵の懐に飛び込めたら剣刃一閃(ユーベルコード)で攻撃を仕掛け、周囲の怪人をなぎ払いつつ斬撃による衝撃波を飛ばす
敵の一撃には注意、しっかりと見切ってカウンターを行う
炎には少しは耐性はあるけど敵の攻撃は可能な限り回避を行う
野生の感を用いて敵の行動を予測し、回避またはダメージの軽減を狙う
敵は多数、ここはどんどん倒していこう!



●消耗を抑えてどんどん撃破を!
 耳や腕などに海洋生物の特徴を持つ屈強な青年、越喜来・湊偲は青髪で隠れた目元から敵を見つめる。
 そこにいたのは、ボスのいる集会場までの道を塞ぐ売れ残ったクリスマスのケーキ怪人達だ。
「時期はちょっと過ぎましたけど、タイムリーな敵が現れたもんですね。それはさておき……」
 元凶であるボス、いいねリスの為にと散開した敵は、攻め来る猟兵達に応戦すべく身構えている。
「怪人を野放しには出来ないっすからね」
 どんな相手であろうと人に害なす以上は、放置できぬ相手だ。
 湊偲が怪人を観察している間に、元気一杯な羅刹の少女、立花・桜華が投擲用ナイフを投げつけ、先制攻撃を浴びせかけていく。
「まだ敵の親玉が控えていると考えると、あまり消耗するのは良くないね」
 仲間と連携し、確実に倒していこうと桜華は考える。
 反撃してくるケーキ怪人が飛ばすローソクの炎や、ゴムのごとく伸ばしたスポンジケーキのパンチを、桜華は残像を交えたフェイントで避けながら前方へと駆けていく。
「攻撃手段はどれも飛び攻撃みたいで、面倒っすね」
 相手が手のひらから放った生クリームを受けた湊偲。
 彼が特に警戒していたのは、延焼するローソクの炎。怪人が任意で消すことができる点は、なんとも厄介だ。
 野生の勘を働かせた湊偲は相手の飛ばすその炎をすんでのところでかわしつつ、『ドラゴンランス』で切り込みを入れていく。
 その鎧砕きによって、相手のふわふわな体に幾分か衝撃が通るはずだ。
 直後、湊偲はドラゴンランスの切っ先を突き入れる。
 その槍は小型のドラゴンへと姿を変え、相手に炎を浴びせかけていく。
 焦げた臭いを漂わせ、その怪人は路地へと崩れ落ちていった。
 湊偲に気を取られていた1体に桜華が飛び込み、『サムライブレイド』で周囲の敵を纏めて薙ぎ払う。
 火炎耐性を多少持つ彼女だが、周囲から飛んでくる炎はできるだけ野生の勘で避ける。
 さらに、伸びてきたスポンジケーキの腕をしっかりと防ぎ、彼女はしっかりとカウンターを叩き込んで相手を地へと伏せていく。
「ここはどんどん倒していこう!」
「元凶のリスを取っちめる為にも、片しちまいましょう」
 数体倒しはしたが、まだまだ怪人はいる。
 桜華も湊偲も、まだまだ立ち塞がるケーキ怪人を蹴散らすべく駆けていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

オルク・オセアン
「サポートします!」
そう言って味方をユーベルコードで強化する。
自身に攻撃が来たときは避ける、できなければ【ダブル・スピーカー】を盾にする。


東雲・紫乃々
「あれあれぇ。アイドルに手を出すなんてぇ、マナーの悪いお客様ですねー? そんな人達にはぁ、お仕置きしちゃうよー?」

アルカイック気味に微笑み、シンフォニックデバイス兼なぎなた扱いのスタンドマイクを構え、近づいてくる怪人集団に【巫覡載霊の舞】で【なぎ払い】。余所の猟兵さん達にも声をかけつつ、相手を殲滅する。

「せっかくのクリスマスですしー、こんな依頼さっさと終わらせてぇ。自分たちのクリスマスへと洒落込みましょー」



●2人のアイドル
「あれあれぇ」
 すでに始まる交戦の中、紫の髪と瞳を持つダウナー系現役アイドル、東雲・紫乃々が自身へと腕を伸ばしてくる売れ残ったクリスマスのケーキ怪人達へと呼びかける。
「アイドルに手を出すなんてぇ、マナーの悪いお客様ですねー?」
 アルカイック気味な笑みを浮かべた紫乃々は、シンフォニックデバイス兼なぎなた扱いのスタンドマイクを構える。
 対するケーキ怪人は両手の手のひらから、生クリームを飛ばしてきた。
「そんな人達にはぁ、お仕置きしちゃうよー?」
 神霊体に変身した紫乃々は敵の生クリームをやり過ごしつつ、マイクを振り払って怪人どもを蹴散らしていく。
 後方からは、その紫乃々と同じく1036プロダクションに所属するバーチャルキャラクターである、オルク・オセアンが飛び出す。
 ポニーテールとした黒髪に色白の肌を持つ少女の姿をしているものの、彼は少年。いわゆる男の娘だ。
「サポートします!」
 ユーベルコードを使うオルクは歌声を響かせ、この場の仲間達を鼓舞する。
 それによって力を高めた近場の猟兵は気合を入れて、ケーキ怪人の撃退に当たっていたようだ。
 だが、オルクに群がる怪人どもの勢いは止まらず、ローソクの炎を大きく燃え上がらせる。
 それをオルクは宙に浮くダブル・スピーカーで防ごうとしたが、対処が遅れて炎を浴びてしまった。
 延焼し続ける炎はその身を焦がし、体力を削っていく。
「ううっ……」
 苦しむオルクへと、紫乃々が近づいて。
「ほらほらぁ、こんなところでもたついてる場合じゃないよー」
 同じアイドルであるオルクに紫乃々が手を差し伸べると、オルクが彼女の為にと再び歌声を響かせた。
 力を漲らせた紫乃々がスタンドマイクで柔らかい胴を切り裂き、1体のケーキ怪人をその場に沈めてしまう。
 その後も、2人は続々と押し寄せてくる敵に、多少の傷を負いながらも退けていく。
 ちょっと過ぎてはいるけれど、せっかくのクリスマスだと紫乃々は告げて。
「こんな依頼さっさと終わらせてぇ。自分たちのクリスマスへと洒落込みましょー」
「はい!」
 その身の炎を鎮火させたオルクを含めた周囲の仲間に気合を入れつつ、紫乃々は路地を奥へと進む。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アンノット・リアルハート
売れ残りの恨みで怪人となったのか、売れ残りの恨みが集まって怪人になったのかはわからないけど、彼らも皆を楽しませるために作られたケーキ。出来立ての楽しい記憶を思い出せば自分の過ちに気が付くはず!

【コミュ力】を使って怪人達に語りかけながら、【彼方の夢よ、失われた記憶を呼び起こしたまえ】を使ってケーキ怪人達の思い出を蘇らせ、動きを止めます。

貴女達が恨みを持っているのは誰も自分を買ってくれなかったからでしょう、そんな事をしていたら益々買ってもらえなくなるわよ!
真に恨みを晴らしたいのなら自分の美味しさ、見た目の美しさを証明しなさい!なんなら私が食べるわよ!


ウィル・キュラー
ケーキ怪人達を追いかけ路地裏へ

とりま邪魔なケーキ怪人の数を減らさねーとな

まずはユーベルコード・メーア魏夜羅苦死亜で愛車の宇宙バイクを変形させる
「行くぜ、相棒」
ギャラクシアモードの俺の相棒メーア…マブいだろ?

そしたらバイクで移動しながら熱線銃でケーキ怪人を射撃
しかしこの路地の狭さ下手すっと味方を轢きそうになるな…
つーわけで場合によってはバイクから降りてケーキ怪人にタイマン挑む
喧嘩で鍛えた必殺ジャブを繰り出すぜ

だいたいよ、怪人の癖に群れやがって…
「あんまり甘ったれてっと痛い目見さすぞコラ」
ケーキなだけにとんでもねー甘ちゃんだぜ全く

にしても生クリームブラスト…
リーゼントがギトギトになりそうな技だぜ…



●荒ぶる元宇宙海賊と少女が呼び起こす夢
 路地にはまだ、売れ残ったクリスマスケーキ怪人の数は多い。
「とりま邪魔なケーキ怪人の数を減らさねーとな。……行くぜ、相棒」
 白銀のリーゼントを突っ張らせた元・宇宙海賊のウィル・キュラーは、跨る宇宙バイク『メーア』を変形させて。
「ギャラクシアモードの俺の相棒メーア……マブいだろ?」
 これ見よがしに路地を疾走していくウィルだが、ケーキ怪人達はそれを意にも解さず、生クリームを彼と『メーア』に飛ばしていたようだ。
「売れ残りの恨みで怪人となったのか、それとも、売れ残りの恨みが集まって怪人になったのか……」
 そんなケーキ怪人達を目にしていたアンノット・リアルハート。
 亡き王女のクローンとも言うべき彼女は与えられた生を謳歌しようと精いっぱい生きているが故に、怪人達の境遇を憂う。
 彼らが皆を楽しませる為に作られたケーキであるなら、出来立ての時の楽しい記憶を思い出させることができれば……。
「きっと、自分の過ちに気が付くはず!」
 そうして、アンノットは猟兵と怪人の戦いに身を投じる。

 前線では、宇宙バイク『メーア』をかっ飛ばすウィルが生クリームで己の髪をギトギトにされ、眉をピクつかせる。
「ちっ、自慢のリーゼントを……」
 お返しとばかりに、彼は熱線銃から発したビームで怪人を射抜く。
 仲間の歌声によって力が増しており、その怪人をあっさりと仕留めてみせる。
「しかし、この路地の狭さは……」
 気を抜くと、他の猟兵を轢いてしまいかねない。
 ある程度敵の数を減らしたウィルは、バイクから降りて怪人にタイマン勝負を挑み、必殺ジャブでKOしてしまう。
 群れる怪人どもなど、ウィルの敵ではない。
「あんまり甘ったれてっと、痛い目見さすぞコラ」
 ウィルにガンつけられたケーキ怪人は、身を竦めてしまう。
 そんな怪人達へと、アンノットがコミュ力を使って語り掛ける。
「これは彼方の夢、捨てられた幻想、されど貴方の持っていた確かな記憶」
 彼女のユーベルコードは、怪人の思い出を呼び起こさせる。
「貴女達が恨みを持っているのは、誰も自分を買ってくれなかったからでしょう」
 そんなことをしていたら、益々買ってもらえなくなるというアンノットの言葉に、ローソクの火を揺らめかすケーキ怪人がほろりと涙を流す。
「真に恨みを晴らしたいのなら、自分の美味しさ、見た目の美しさを証明しなさい! なんなら、私が食べるわよ!」
 もはや己のユーベルコードすら使うことができなくなったケーキ怪人達はボスのところにすら戻らず、いずこともなく去っていく。
「ケーキなだけに、とんでもねー甘ちゃんだぜ全く」
 悪態づくウィルが正面を向くと、その前にはもうケーキ怪人の姿はない。
 彼らは奥にいるはずのボスを倒すべく、路地を駆け抜けていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『いいねリス』

POW   :    強いっていいね! いいね!ボム
【いいね! 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【いいね!ボム】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    足がはやいんだね! いいね!ビーム
レベル分の1秒で【いいね!ビーム 】を発射できる。
WIZ   :    いいね!って思ったらみんなあつまれー!
戦闘用の、自身と同じ強さの【共感者】と【いいねリスの分身】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠青景・黒影です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ボス出陣!
 路地の先にある集会場。
 ある程度の広さを持つその場所の最奥にある高台に座り、もふもふした大きな尻尾をゆらゆらと揺らしていたボス、いいねリス。
 一見すると、そいつは額に大きなハートがついた大きなリスでしかないが……。
「んー、バッドだね」
 可愛らしい仕草ながらも、このリスもまた怪人の1人。
 今回、売れ残ったクリスマスケーキ怪人を使い、独り身の青年達を自分達の支持者にしようとした主犯がこいつだ。
 取り巻きのケーキ怪人は倒されたか去ってしまい、もういない。直に怪人達を退けた猟兵達もこの場へと駆け付けてくるだろう。
「んー、なら、ボク自ら出るんだよ」
 ぴょんと高台から飛び降りた、いいねリスは思った以上に大きい。
 全長3mほどもあるそいつが着地しただけで、ズシリと地面に重い音を立てた。
「いいね! じゃ、始めるんだよ」
 サムズアップしたリス怪人は自ら、駆け付けてきた猟兵達を出迎えるのである。
アンノット・リアルハート
人々を甘言で惑わし、ケーキ達の恨みを悪用し、自分は最後まで手を下さない、そんな貴方につける高評価はないわ!ここで終わらせる!

【ゴッドスピードライド】で相手への突進攻撃を試みます。
ユーベルコードで限界まで引き上げられた加速性能と【空中戦】の技能を利用して上空へ大きく跳躍、限界高度まで達したら敵に向かって旋回し重力と加速を利用した急降下攻撃を行います。
上昇、及び降下時のコントロールは【騎乗】を使用。また降下時には武器であるノイギーア・シャッテンを突撃槍に変形させ、威力の増加と敵を地面ごと【串刺し】にすることで動きを封じ込めます。
回避は二の次、敵の攻撃は槍を使って軌道を反らすことで防御しましょう。


越喜来・湊偲
こいつが今回の元凶……というか結構デカいっすね
ご当地系のゆるキャラみたいな気持ちだったっすけど
油断したら返り討ちになりそうです

攻撃手段の中でもボムに注意
いいね!を付けられたら、すぐに離れてボム回避するっす
【野生の勘】も使ってどっちを避けるか決めて避けましょう

分身が出てきても、分身の対処はせずに本体狙い
攻撃を当て易いドラゴニック・エンド
ドラゴンさんに突撃をお願いするっすよ!
躱されてもその隙を付いて槍で分身ごと【串刺し】
ドラゴン頼りじゃないってことを教えてやるっす!



●怪人、いいねリス登場
 集会場へと駆けこんだ猟兵達。
 彼らを迎え撃つべく、高台から降りてきたいいねリスこそが今回の事件の元凶だ。
 海洋生物の特徴を持つ自称マーマンのキマイラ、越喜来・湊偲は倒すべきこの相手を見据えて。
「こいつが今回の元凶……」
 可愛らしい敵の見た目に、湊偲はご当地系のゆるキャラのような印象を抱く。
「……というか、結構デカいっすね」
 ただ、相手は3mほどもある体躯を持っていることもあり、油断していると返り討ちに遭ってしまいそうだ。
 某国王女のクローンであるバーチャルキャラクター、アンノット・リアルハートは真剣な表情で、そんな相手を睨みつける。
「人々を甘言で惑わし、ケーキ達の恨みを悪用し、自分は最後まで手を下さない……」
 宇宙バイクを変形させたアンノットは、仲間達に先んじて仕掛けた。
「……そんな貴方につける高評価はないわ!」
 ユーベルコードを使い、アンノットはバイクの加速性能を限界にまで引き上げていく。
「強いって、いいね! 『いいね!ボム』!!」
 猟兵の攻撃を待たずして、いいねリスはサムズアップしてボムを放ってきた。
 絶賛した相手をピンポイントに狙って浴びせかけられる爆弾はかなりの威力があり、猟兵といえどもただではすまない。
 狙われたことに気づいた湊偲は野生の勘を働かせて距離をとろうとするが、相手の爆弾からは逃れられずに爆風を浴びてしまっていた。
 直後、上空へと高く跳躍したアンノットが限界高度から敵に向かって旋回して。
「ここで終わらせる!」
 重力と加速を利用し、アンノットはバイクと共に突撃槍に変形させた『ノイギーア・シャッテン』を突き出して急降下していく。
 防御を考えずに特攻したアンノットの一撃。……彼女の腕には、確かな手応えはあった。
 しかしながら、いいねリスは傷こそ負ったが、地面に串刺しとなるのは避けていた。
「んー、まともに食らったら一溜まりもないんだよ」
 その上で、そいつは両腕の親指を立てて。
「いいね!って思ったら、みんなあつまれー!」
 ボスの呼び声でこの場へと集まってくる自身の共感者と、分身達。いいねリスはそれらに猟兵達へと襲い掛からせてきた。
「くっ……!」
 アンノットがそれらの攻撃を槍で凌ぐ間に、湊偲は本体へと攻め入る。
「ドラゴンさんに、突撃をお願いするっすよ!」
 彼は小型のドラゴンを飛ばし、突撃させていく。
 いいねリスは後方へと跳躍して避けたが、湊偲はそのまま突撃して。
「ドラゴン頼りじゃないってことを、教えてやるっす!」
 相手の不意を突き、湊偲が追撃していいねリスを分身ごと貫く。
 霧散していく共感者と分身達。
 それでも、いいねリスはサムズアップし、まだ余裕を見せていたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

立花・桜華
親玉の登場だね
見た目は可愛らしいけどかなりの力量みたい。油断せず頑張っていこう!

【大きなリスとの戦い】
シーブズ・ギャンビットを用いて高速戦闘を行う
投擲用ナイフを敵へ投擲して攻撃し身軽になることで更なる加速を行う
先制攻撃とダッシュを用いて敵に一気に接近し、敢えてスピードを見せつけるように攻撃して、いいね!ビームを誘発させる
敵の攻撃のタイミングを第六感や野生の感で予測し、見切りと残像によるフェイントを用いて、当たったと見せ掛ける事で隙を作り出してカウンターを狙い持ち前の怪力による一撃を叩き込む
返す刃で2回攻撃を狙う
「当たったと思った?残念!」


アリシア・マクリントック
ここにも過ちを犯して闇に堕ちたいいねリスが……!
偽りの愛で人々を欺くなんてひどすぎます!
貴方のそのハートは飾りなんですか?愛を伝えるためのものではないのですか?
私が本当の愛のすばらしさというものを教えてさしあげます!
私の光のいいねリスで本当の愛を感じさせてあげましょう。
それでも力に頼り、道を違えるというのなら容赦はしません!
私の剣とマリアの牙で貴方に罰を下します!
「バッドなのは貴方の方です!」



●加速し、裁きを!
 他の猟兵が交戦している合間を見て、薄紫色の髪から2本の角を生やす羅刹の立花・桜華は加速し、高速戦闘を仕掛けていく。
 相手の周囲を駆け回る桜華は敵に向け、ナイフを投げつける。
 少しでも身軽になることで彼女は更に加速し、いいねリス目掛けて飛び込む。
「足がはやいんだね! ……いいね!ビーム!」
 そこで、ウインクしたいいねリスが立てた親指から閃光が走り、1秒にも満たぬ速度で集会場のあちらこちらへと破壊光線が放たれていく。
「ここにも過ちを犯して、闇に堕ちたいいねリスが……!」
 戦いの最中、狼を連れた金髪令嬢、アリシア・マクリントックがボスの姿に眉を顰める。
「偽りの愛で人々を欺くなんて、ひどすぎます!」
 呼びかけを行うアリシアのそばには狼のマリアの他に、ボスとは別のいいねリスが姿を現して。
「私が本当の愛のすばらしさというものを教えてさしあげます!」
 ――貴方のそのハートは飾りなんですか?
 ――愛を伝えるためのものではないのですか?
 アリシアは光のいいねリスの力を借り、本当の愛をボスへと感じさせようとする。
「んー……」
 思考を惑わせはしたものの、いいねリスは抵抗してみせて。
「支持者を増やす為にも、ここで止まるわけにいかないんだよ」」
 さらに周囲へそいつはビームを発射していくと、桜華が投擲用ナイフを投げつける。
 彼女はできる限り身軽になることで自らを加速させ、相手のビームを誘発させようとしていたのだ。
 その上で、直観を活かす桜華はいいねリスを翻弄する。
「当たった、いいね!」
 1発のビームが桜華に命中したとみたいいねリスがサムズアップしたが、彼女の残像が宙へと消えただけ。
「んー……!?」
 見切った敵の攻撃をかわしつつ、桜華がいいねリスへと接近して。
「当たったと思った? 残念!」
 目にも止まらぬ速さ、そして怪力でダガーを持つ桜華は相手に切りかかり、返す刃で連続して切りつけた。
「んー……、バッドだね!」
 立てた親指を下へと向け、いいねリスはなおも猟兵達を傷つけようと力を行使する。
「私の言葉は届かなかったようですね……」
 アリシアは自らの説得が通じていないことを察して。
「それでも力に頼り、道を違えるというのなら……容赦はしません!」
 すらりと愛用のレイピアを抜いたアリシアは狼のマリアと共に、いいねリスへと飛び込む。
「バッドなのは、貴方の方です!」
 マリアの食らいつきに続いてアリシアがレイピアで振るうと、いいねリスから鮮血が飛び散る。
「……流石だね!」
 それでも、敵はぺろりと己の血を舐め、親指を立てて見せていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ネレム・クロックワーク
ごきげんよう、可愛らしいリスさん
とても素敵なもふもふだけれど、貴方とはここで、さようなら
可愛らしい姿形に決して油断はしない、わ

【SPD】
【高速詠唱47】を最大限に活用
【全力魔法47】と氷属性の【属性攻撃2】を【祈り2】に乗せて、【時の鍵】を解き放ちます
超高速で放つ連続の追尾型魔法弾からは逃れられない、わ
相手が被弾して凍結の効果が出ても出なくても、同じく【高速詠唱】【全力魔法】を乗せた通常攻撃で追撃を

向こうの攻撃にも最大限に警戒
SPD値でなんとか避けてみせます

さあ、もう少し、ですよ
一緒に、頑張りましょう、と自身と味方を【鼓舞】しておきましょう


アンノット・リアルハート
見た目のわりに手強い……こうなったらこちらも切り札をきりましょう

【遥かなる夢よ、我らの前から消えたもうなかれ】を使って物量で相手を押し込めます
まずはバイクの【騎乗】と【ダッシュ】で相手の懐に突貫。いいね!をわざと受けて至近距離で爆発し、巻き添えにしてやりましょう
同時にユーベルコードを発動。召喚したうち一本は私自身が身に纏う鎧として使って、残り全ての大剣は鎧に変形させた後自立稼働させて相手を取り囲みます
その後一斉に【ドラゴニック・エンド】を発動、十数人からの攻撃なら避けることも守ることも難しいはず

国民の妄執が私に宿した防衛機能。半ばオブリビオンみたいなものだけど、今は利用させてもらいましょう



●いいねリスを追い込むべく……
 猟兵達が愛らしい姿のいいねリスへと攻撃を繰り返す中、茶色の長い髪にチョコレート色の瞳を持つ人形然とした少女、ネレム・クロックワークが駆け付けて丁寧に一礼する。
「ごきげんよう、可愛らしいリスさん」
 見た目がとても素敵なもふもふだとボスの毛並みを評価しながらも、ネレムは鋭い視線で相手を射抜いて。
「けれど、貴方とはここで、さようなら」
 言い放つと同時に、ネレムは高速詠唱を始める。
「冱(い)てる、時の歯車」
 祈りに乗せ、ネレムは氷属性の魔法を展開していく。
 数多の追尾型魔法弾が一斉に放たれ、いいねリスを追い込む。
「時の鍵、これだけの魔法弾からは、逃れられない、わ」
 まるで、雹の嵐を思わせる数の弾丸がボスへと襲い掛かり、その巨体を撃ちつけていった。
 さらに、ネレムは相手が健在であることを確認し、高速詠唱を行って組み立てた魔法を全力で解き放つ。
「……こ、これはバッドだねっ!」
 さすがにボスも幾度もその身に魔法を浴び続ければ、冷や汗をかかざるを得ない。
 追い込まれてきていたことを実感しながらも、いいねリスはすかさずビームで反撃していく。
 そんな見た目以上に手強いボスを、アンノットはバイクに跨ったまま見つめて。
「……こうなったら、こちらも切り札をきりましょう」
 ネレムが魔法で攻め立てる間に、アンノットも詠唱を始める。
「民よ立ち上がれ、希望よ剣を取れ、今こそ脅威を滅ぼす時だ」
 アンノットが呼び出したのは、多数の大剣。
 それらの刃はバイクのアクセルを吹かして相手へと突貫するアンノットと同時に、敵へと飛んでいく。
 いいねリスもかなり追い込まれており、苦しそうな表情を見せながらも、いいねを猟兵達へと飛ばす。
 ただ、アンノットもそれを喰らうのは想定内。
 敢えて至近距離で敵のボム受けた彼女は、いいねリスを巻き添えに爆発してみせた。
 そのタイミング、アンノットは大剣の1本を自らの鎧としており、致命傷を防いでいたが、さすがに無傷とはいかなかったようだ。
 そこで、相手のいいねを躱していたネレムがそっと駆け寄って。
「さあ、もう少し、ですよ。一緒に、頑張りましょう」
 力となってくれる仲間の存在は実に心強い。
(「国民の妄執が私に宿した防衛機能。半ばオブリビオンみたいなものだけど……」)
 某国王女のクローンであるアンノットは支援を受けながらも、自立稼働させた残りの大剣を使っていいねリスを取り囲む。
「真の夢に終わりはない。無限の空想よ現実を砕け」
 その1本1本の大剣は、アンノットと同じ攻撃手段を持つ。
 彼女が召喚したドラゴンを放つと、大剣達も一斉にドラゴンを放っていく。
 複数のドラゴンの爪や噛みつき、炎を浴びたいいねリス。
「バッド……、バッドだよ!」
 その身を傷つけ、焦がしながらも、怪人のボスはなおも必死に抵抗を続けていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ネレム・クロックワーク
これで、最後……!
今度こそ、確実に仕留める、わ

【WIZ】
己と味方を【鼓舞】した心は、変わらず
敵を討つ為、引き続き集中
【高速詠唱】【全力魔法】星属性の【属性攻撃】【マヒ攻撃】、詰め込めるだけの自身の技能を【祈り】に乗せて【星の鍵】を開ける、わ
フィナーレは派手にいきましょう
煌めく星よ、敵を殲滅する力となれ
冱ゆる、星の幻想夜……!
貴方への手向け、よ
煌めく星の流星、ご覧、あれ

万が一にも仕留めきれなければ、通常攻撃の魔法弾で追撃
最後まで、油断はしない

さようなら、いいねリスさん
貴方のことは、例え仕様が変わったとしても、忘れない、わ
……いえ、此方の話

撃破後は、皆様の無事を確認して参ります
もう、大丈夫、ですよ



●本当のサムズアップを!
 怪人は……いいねリスは激しく息をしていた。
 仲間達の攻撃で疲弊している敵は、可愛らしい顔を歪ませている。
「んんー、バッド、バッドだよ!!」
 愛くるしい顔の裏で、自らの支持者を増やそうと画策する怪人に余裕がなくなり、醜い本性を露わにしていた。
「これで、最後……!」
 ――フィナーレは派手にいきましょう。
 チョコレート色の瞳で見るに堪えない相手を凝視するネレム・クロックワークは、今度こそあの怪人を確実に仕留めようと集中力を高め、高速詠唱を始める。
「煌めく星よ、敵を殲滅する力となれ。冱(さ)ゆる、星の幻想夜……!」
 星属性の全力魔法に麻痺、詰め込めるだけ自身の持つ力を祈りに乗せて。
「貴方への手向け、よ。煌めく星の流星、ご覧、あれ」
 ネレムは星の鍵を開き、いいねリスの頭上から煌めく流星を降り注がせる。
 その数はいいねリスが再度呼び寄せた共感者と分身の数を上回り、それらを全て叩き潰した上でいいねリスの体をも蹂躙していく。
 それでも、ネレムはなお気を緩めずに腕を突き出し、魔法弾での追撃の構えをとり続けて。
「さようなら、いいねリスさん。貴方のことは、例え仕様が変わったとしても、忘れない、わ」
 もっとも、それは此方の話とネレムが視線を虚空に向けて呟く。
「バ……、バッドだよおおおおおおおおおおっ!」
 流星にその体を潰され、怪人は絶叫してその場へと潰える。
 大きく息をつき、腕を下ろしたネレムはここまで戦ってきた猟兵達の傷を気遣って。
「もう、大丈夫、ですよ」
 皆、ネレムの呼びかけに応え、互いの健闘を称え合い、サムズアップしてみせていた。

 クリスマスの寂しさを突かれた青年達を狙った事件。
 キマイラフューチャーの青年達を救い、売れ残りクリスマスケーキ怪人を蹴散らし、元凶となるボスを……オブリビオンを撃破した猟兵達はまた新たな戦いへと赴くのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月07日
宿敵 『いいねリス』 を撃破!


挿絵イラスト