バトルオブフラワーズ⑥〜バトルロイヤル・ダンス
●グリモアベース
「キマイラフューチャーでの戦況報告は聞いたかい? エモーションがどうとか……難しい言葉はよくわからないなぁ」
ジファー・グリムローズ(人狼の咎人殺し・f13501)は、ウサギのマスコット頭な怪人の映像をぽんと押し退けてはにっこりと微笑む。
「みんなの活躍のおかげで、六つのザ・ステージの戦力はマイナスを維持できているよ。 今回の私の依頼は、それの後押し。 ザ・ダンスステージ『アカイクツレヴォリューション』の攻略をお願いしたいな」
ダンスステージ『アカイクツレヴォリューション』。
このルールが適応されているダンスステージでは、猟兵も怪人もダンスのステップを踏みつつ戦わなければならない。
戦場には光る床タイルが敷き詰められており、これらはダンスのリズムで明滅する。
ステージの参加者は常に、光っているタイルだけを踏んで、躍りながら戦わなければならない。
光っていないタイルを踏んだ時、その者は失格となりステージから強制退去させられてしまう、というのが大まかなルールだ。
「光っているタイルを踏んでいても、ダンスを止めてしまったり失敗してしまっても失格だから、気を付けてね」
また、ダンスが上手ければ上手いほど、その者の戦闘能力が向上するシステムもある。
ダンスを上手に躍りながら、敵対する怪人たちを全て倒しきれれば猟兵たちの勝利だ。
「今回の対戦相手とも言うべき怪人たちの名は、物理学トリオと名乗っているよ。 振り子怪人、メトロノーム怪人、電源プラグ怪人……ダンスの腕前は可もなく不可もなく、という感じかな」
一定のリズムを踏むのが得意そうな振り子怪人、メトロノーム怪人の二人が実直なダンスを披露し、戦闘力の強化を優先させる。
そしてリズムに合わせるのはそこまで……といった風な電源プラグ怪人は、捨て身のリフレクション攻撃で猟兵たちを強制失格させようと目論む、といった布陣を組んでいるとのことだ。
「みんななら、このステージでも無事に勝利を掴んでくれると信じているよ。 それでは、いってらっしゃい」
ジファーの薔薇を象ったグリモアは白い手に収まり、転移の門が開かれる。
その視界の先には、光輝く床に覆われたステージと怪人たちが、猟兵たちを待ち構えていた。
四季臣
二十六度目まして、四季臣です。
この度はここまでOPを閲覧していただき、ありがとうございます。
キマイラフューチャー戦争、バトルオブフラワーズのシナリオ第二段です。
こちらはダンスステージ『アカイクツレヴォリューション』となっております。
光っている床の上で躍りながら、怪人たちを全滅させてください。
それでは、よろしくお願いします。
第1章 集団戦
『物理学トリオ』
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POW : 振り子怪人・ウェポン
【振り子兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : メトロノーム怪人・ジェノサイド
【メトロノーム攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : 電源プラグ怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【電源プラグ】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アンディ・ワークス
さて、我が故郷が真っ二つとは驚いたが、まあ、助けたビビット君が私の分まで驚いていてくれたし、さっさと切り替えるとしようか。
ここは…ダンスステージかな。
あんまり得意じゃあないんだけど、やってみよう
『フォア・レッド・シューズ』の対象を自らに。
ユーベルコード封印が起きないよう、拘束は緩めに、自分の体を操る。
布捌きは私にとっての【アート】。【早業】【早着替え】の要領で布を細かく操作して、ステップを踏む。
躍り跳ねトリックを混ぜていこうか。やるからには良いものを、でないとね。
合わせて『フォア・マッチ・ガール』でカウンター。でも目眩まし程度。威力も落ちてるしね。他の猟兵の一助になれば幸いさ。
●ぱかってる世界で踊る赤
「さて、我が故郷が真っ二つとは驚いたが……まあ、助けたビビッド君が私の分まで驚いていてくれたし」
気持ちをさっさと切り替えるとしよう、とステージに立ったのはアンディ・ワークス(フォア・マザー・グース・f17527)。
ダンスはあんまり得意じゃないと言いつつも、実はチャレンジャー気質の持ち主であるが故の挑戦となった。
「それにしても……アカイクツレヴォリューションだったかな? 丁度良いことに、赤い靴や衣装の用意は万全なんだ」
気を取り直し、アンディはユーベルコード、フォア・レッド・シューズを発動させる。
かつてマッスル怪人たちを無理矢理踊らせた真っ赤な布地を自身に纏わせることで、自らを操って上手く踊るためだ。
封印の効果が起きないように注意を払いつつ、赤い布を翻しながら軽快なステップを踏み出す。
早着替えの要領も活かし、ステージの名に相応しき真っ赤な衣装で踊るテレビウムの存在は、ステージを見守る観客たちを大いに湧かせることとなった。
「むむ、猟兵か! ここで会ったが運のつきだノーム!」
そうなれば対戦相手であるメトロノーム怪人が黙っておらず……こちらもテンポよくステップを踏みながらアンディに接近。
頭のメトロノームをかちかちと鳴らし、アンディに超高速のメトロノーム攻撃を仕掛けてきた。
「おっと。 悪いが戦闘はまだ不馴れでね……それは返させてもらうよ」
すかさずアンディは、頭から突っ込んできたメトロノーム怪人を闘牛士の如く捌き、赤い布をぱさっと被せる。
布は瞬く間に燃え散って、辺りに火の粉をばらまいてはメトロノーム怪人の目を眩ませた。
ただ、それだけで怪人を倒すまでには至らない……アンディは次の一手を仲間に委ねてダンスに専念した。
成功
🔵🔵🔴
天春御・優桃
「一つ、踊ってやるとするか」
足に集中的に塵と風の刃を纏わせる。
【ダンス】【ジャンプ】【地形の利用】でアクロバティックに躍りながら、蹴り技主体に天地の【属性攻撃】で【空中戦】を仕掛ける。
飛んでくる攻撃は出来る限りの【第六感】と【ダンス】【空中戦】で避けて動きで翻弄。
「そら、見逃さないでくれよ?」
続けていけば、俺も強化されるってか、そりゃあいい。
【塵風】を発動させて、追い詰めていく。
アドリブ連携等大歓迎
●エアリアル・ダンス
――ダンスは地上で踊るものだなんて、誰が言った?
赤のテレビウムが、数多の布で怪人の目を覆っていく最中……それらを豪快に蹴り飛ばし、踏みつける一人の猟兵がいた。
「一つ、踊ってやるとするか」
その名は天春御・優桃(天地霞む・f16718)。
明るい色の頭髪に紫のシャツやネクタイ……それを背広という社会性で覆う一見からして、キマイラフューチャーの古き時代に存在した「ヤ」の付く職に就いていそうな人物だ。
踊るには不向きそうな服装でありながら、その身に纏わせた塵と風と共に光るタイルを踏みつけ、宙に飛んだ鉄屑を足場にして空を駆ける。
さながら空中アクロバットとも言える華麗さ、豪快さを兼ね合わせた神のダンスを、地上にいる怪人たちは捕らえることも叶わない。
迂闊に飛び込もうとしたメトロノーム怪人は、怪人そのものを飛び越えた優桃のカウンターキックで盛大にステージ端まで蹴り飛ばされていた。
天地の属性を備えた神の一撃の凄まじさは、怪人と共に地面から抉られたタイルが物語っている。
無論、飛ばされた怪人も光っていないタイルの上に倒されたがために強制失格……その姿は瞬く間にステージから消え失せていた。
「踊り続けていれば、俺も強化されるってか、そりゃあいい」
失格した怪人の末路を見届けてから、優桃は更なる追い込みをかけるべくしてその力を解放させる。
塵風――主に足に纏わせていた風は激しさを増し、舞い上がる塵は刃となって怪人たちへ放たれる。
「そら、見逃さないでくれよ? 誰一人、逃がさねえってよお」
空で踊る優桃から逃げ切れる怪人は、この場において存在しない。
塵の刃に裂かれた怪人はただ倒されるか、光っていないタイルを踏んで逃げるかでしか、逃げ道を示せなかった。
大成功
🔵🔵🔵
フィロメーラ・アステール
「いぇーい、踊るぞー! 踊れる時に踊るぞ!」
難しい事は考えず踊ろうじゃないか!
あたしの【ダンス】が火を噴くぞ!
【日輪の帷帳】を発動!
輝く【破魔】の炎を引き連れ一緒に踊る【パフォーマンス】!
敵の攻撃には【念動力】で【オーラ防御】バリアを発射して【吹き飛ばし】を狙う!
華麗な【ジャンプ】からタイルを的確に【踏みつけ】!
【残像】の速度と【空中戦】の軽やかさで!
緩急のある動作を駆使し気ままに踊るぞ!
テンション上がってきた!
炎を分散させバックダンサーにする事でめっちゃ場所取る!
おおっと不幸な事故!
まさか炎が敵の踏みたいタイルを覆い、邪魔してしまうなんて!
結界が聖【属性攻撃】として敵に襲い掛かるなんて……!
●SSR級の幸運と不幸
メトロノーム怪人たちが急激にその数を減らすのに、焦りを感じていたのは電気プラグ怪人だった。
リズムにノリづらい頭のプラグに電流をバチバチさせ、ケーブルをブン回して自らを鼓舞させている。
「ええい、こうなったら……ノリにノッてる奴等を強制失格させてやるプラーグ!」
特に一際目立つ神へ特攻しようとする電気プラグ怪人だったが、その進路を突如舞い上がる炎が遮る。
それはただの炎ではない、破魔の力を宿す守護結界は、ずらーっと列を成して怪人の行く手を阻んだ。
そんな、半歩距離を置いた怪人の目前に降り立つひとつの光。
「いぇーい、踊るぞー! 踊れる時に踊るぞー!!」
光の正体はフィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)。
出会えたらラッキーと称し、SSR級の幸運を強制配布する星屑の妖精は、背後に備えた炎すべてを操ることができる。
「燃え盛る星の護りよー! レェーッツ、ダーンス! あたしのダンスが火を噴くぞ!」
日輪の帷帳――守護結界の炎たちはフィロメーラのバックダンサーとして、集団で踊り出す圧巻のパフォーマンスを魅せつけてくる。
そこまでされては、捨て身のリフレクション担当の電気プラグ怪人が黙っているはずもなく。
「ならばお前を強制失格させてやるプラーグ!」
頭をもうひとつ強くバチバチさせて、電気プラグ怪人はフィロメーラの方へただただ走り込んでくる。
しかしてフィロメーラのオーラ防御バリアの厚さに阻まれては吹き飛ばされ、守護結界の炎の打ち消しは叶わない。
更にテンション上がってきたフィロメーラは、炎のバックダンサーたちを分散させていく。
そんなバックダンサーの一人が、“うっかり”電気プラグ怪人の方へ向かってしまえばさあ大変。
「ちょ、おま、こっち来るなプラーグ! もうこっち光ってないタイルばっか……あぁーーっ?!」
弾かれた怪人の踏みたいタイルを覆う炎たちは、逃げる怪人をじりじりと追い詰め……結局光ってないタイルまで押しやって強制失格させてしまった。
テンション極まり、残像すら見えるダンスを踊っていたフィロメーラがそれに気づいた頃には、電気プラグ怪人の姿は既になく、思わずこう叫んでいた。
「おおっと不幸な事故!」
大成功
🔵🔵🔵
アガト・シレスティアル
ふに……にゃーはダンスとか全然したことないから不安にゃ。緊張するにゃ
「しゃんしゃーん」
……分かったにゃ!振り付けとか考えずに楽しんで舞うにゃ!
激しい動きは苦手だから
ゆったりお散歩するようなダンスを踊って、光るパネルだけ踏むように注意するにゃ
時々回転したり、手を振って決意のネリネを発動して花びらを撒くにゃ
ダンスに専念して戦闘力を高めるふりをしながら
花びらでじゃんじゃん攻撃にゃ。こちらに来る痛みは激痛耐性で耐えるにゃ
怪人さんが直接妨害しようと近づいてくるならプログラム化してたシャーくんカーを具現化して、電脳ゴーグルで遠隔操作してビームやミサイルを撃ちながら近づけないよう動かしてブロック
アドリブ歓迎
●花言葉は「また会う日を楽しみに」
「ふに……にゃーはダンスとか全然したことないから不安にゃ……」
緊張するにゃ、と言いながらもダンスステージの光るタイルに降り立ったのはアガト・シレスティアル(葛藤は終わらない。抱いた思いは目的と矛盾し続ける。・f03547)。
馴染みの相棒である鮫型機械黒剣の「シャーくん」は、浮かない表情のアガトを励ますようにヒレをぺちぺちさせた。
「しゃんしゃーん」
「……分かったにゃ! 振り付けとか考えずに楽しんで舞うにゃ!」
そうしてアガトはシャーくんを抱えたまま、難しいことは考えずにゆったりとしたダンスを踊り始める。
そのステップはまるで日の当たる道を散歩するかのような足取りで、時折気まぐれにくるりと回転してみせたり、ふわりと手を振ってみせたり。
その度に舞うのはネリネの花びら……アガトは着実なダンスに専念しながらも、ユーベルコード――決意のネリネを発動させて、たくさんの花びらをばら撒いていく。
「痛みも苦しみも少ないほうがいいから……咲き誇れ、再会の花!」
「……しゃーん」
ネリネの花がアガトから放たれる度に、シャーくんの表情は暗くなっていく。
やがて花びらが電気プラグ怪人に降りかかるも……その花びらは怪人を痛みで苦しめることはなかった。
「……?? この花びら……痛みはないのに力が抜けてくプラグ……」
「……ふに」
確かに怪人はダメージを受けているのだが、その痛みを受けているのは花びらを放っているアガト本人。
敵の痛みを自分で受け止めるという、究極の諸刃の剣のようなユーベルコード……それがアガトの“決意”のネリネ。
激痛耐性を備えたとしても、自らの意思で跳ね返る痛みに顔を歪めながら、アガトは対峙する怪人へ声を掛ける。
「貴方の痛みはにゃーが受け止めるにゃ! だから、」
「お前、いったいどういうつもり……」
「だから……また会う日までばいばいにゃ!」
痛みを感じないのにダメージを受けているという奇妙な攻撃に、電気プラグ怪人はがくっと膝をつく。
ダンスを止めたことで失格となった怪人は、アガトの方へぐっと手を伸ばしたが……その指先はアガトに届くことなく、ネリネの花と共に消えていった。
成功
🔵🔵🔴
デュオゼルガ・フェンリル
ほぇー、ダンス対決か!
1度やって見たかったんだよな♪
『アカイクツレヴォリューション』?ふむふむ、そういうタイトルのゲームなんだな?…多分!
デュオゼルガ・フェンリル……いっきまーす!
よーっし!
日頃から父さんと鍛えた第六感や運動神経を生かしたスピードある動きで踊ってみることにするぜ♪
光るパネルを踏んづけてクルクル回りながら楽しみたいなっ
そうだ!大爺様と一緒に踊ったらもっと楽しいかも?ラゴゥも出てこい、楽しいぞー♪
【召喚・氷狼フェンリル】で大爺様とバディペットのラゴゥを呼び出して、一緒に踊るぜー♪
大爺様が踊ってる最中にスピードを生かして接近、各種技能を使い怪人連中をぶっ飛ばすっ!!
【アドリブ歓迎♪】
●
「ほえー、ダンス勝負か! 1度やって見たかったんだよな♪」
転移の門も潜って、新たにダンスステージのタイルを踏み出したのはデュオゼルガ・フェンリル(月下の人狼・f00372)。
グリモア猟兵から聞いたステージ名をふんわり思い浮かべては、そういうタイトルのゲームなんだなと締め括って、光ってるタイルをむぎゅむぎゅと踏みつける。
タイルの感覚を一通り確かめた後、デュオゼルガはよーっしと握り拳を突き出した。
「日頃から父さんと鍛えた第六感や運動神経を生かして、スピードある動きで踊ってみることにするぜ♪ デュオゼルガ・フェンリル……いっきまーす!」
拳闘家である父親に鍛えられ、体躯も恵まれたデュオゼルガならば、スピード感のある激しいダンスを踊りきるのに問題はなかった。
光るタイルの位置だけを気を付けて、思うがままに回転を加えたダンスを踊り、そしてなによりも楽しんでいく。
ダンスステージに目の冴えるハツラツとした青が加わったことで、見物に来ているキマイラフューチャーの人々はまた一際の盛り上がりを見せた。
そして、それをやっぱり面白くなさそうに見ているのは対戦相手の怪人である。
「こ、このままじゃ負けてしまうノーム……でぇいヤケクソじゃー!!」
「あ、そうだ!」
ヤケになったメトロノーム怪人をすり抜けつつ、デュオゼルガはぽんと手を叩く。
「大爺様と一緒に踊ったらもっと楽しいかも?」
「えっ、大爺様?」
「あとラゴゥも出てこい、楽しいぞー♪」
「えっ、えっ?」
まさかのお爺ちゃんと友達の飛び入り参加、と思って怪人がふと顔を上げると……空に描かれていたのは巨大な魔方陣。
それを門として現れたのは、体躯的にはけっして小さくはないデュオゼルガの背を軽く越えた、蒼く巨大な狼だった。
氷狼フェンリル……デュオゼルガにとっては太古の祖先である彼こそが「大爺様」である。
そしてデュオゼルガの足元でぴょこぴょこ跳び跳ねている暖色わんこは霊犬ラゴゥ、こちらはデュオゼルガのバディペットだ。
ラゴゥがぱたぱたと跳ね回る様はなんとも愛らしいが、巨体な大爺様が踊るとなれば、それは大変なことになる。
デュオゼルガを強制失格させようと迫っていた怪人たちは、巨狼の強靭な四肢に踏まれて蹴られて弾かれて、その殆どが返り討ちにされていた。
「……大爺様、デカすぎじゃね」
「そっかなー、ごめんなー。 ついでで悪いけど、お前も失格な!」
「あっ、やっぱりぃぃぃぃっ!」
大爺様インパクトに圧倒されていたメトロノーム怪人も、デュオゼルガ自身が仕掛けた格闘技が炸裂してノックアウト。
これによって怪人チームのプレイヤーはゼロとなり、猟兵チームの勝利が確定した。
一つの勝利を祝福するかのように、明暗を繰り返していた全てのタイルが光を放つ。
「よっし、俺たちの勝ちだな! せっかくだから、もうちょっとだけ踊っていこうぜ♪」
「がうー♪」
ここから先は、失格者など発生しないボーナスステージ。
デュオゼルガ達は気の向くままに踊り続ける、獣たちの舞はステージの光が消えるまで行われた。
成功
🔵🔵🔴