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バトルオブフラワーズ⑩〜ラビットハウスへようこそ

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #ラビットバニー

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「みんな、よく来てくれた。バトルオブフラワーズもいよいよ第2関門だね」
 富士王は集まった猟兵たちに向けて、早速とばかりに今回の内容について説明を始める。
「みんなの活躍のおかげでマニアック怪人『エイプモンキー』のいる領域は制圧することができた。ま、この辺りはわかってる人が多いとして……次の相手はカワイイ怪人『ラビットバニー』だ」
 その姿をプロジェクターでスクリーンへと投影する。
 流れるような緑の長髪、ピンク色をしたウサギの被り物で頭部を隠し、赤べこを模した大砲を担いでいる。
 まだ、顔に比べて身体は露出が激しい。バニースーツに似た衣装を身に纏っており、一人称が「あーし」とチャラい口調だと補足が付けられていた。
「えー、ふざけた見た目と口調だけど、その能力は……ちょっと待って、えーっと」
 続いて、富士王は何やらカンペを取り出すと読み上げ始めた。

 ラビットバニーは必ず、猟兵に先制して『絶対無敵バリアを展開するユーベルコード(POW、SPD、WIZ)』を使ってきます。
 絶対無敵バリアは本当に絶対無敵で、あらゆる攻撃を無効化しますが、「ラビットバニーがエモい物を目撃する」と、精神集中が乱れてバリアが消滅します。
 ラビットバニーのエモい基準はかなりユルいので、バリアの解除は比較的容易と思われますが、バリアなしでも彼女は相当の実力者です。

「ということだ。いやー、おじさんが説明する手間省けちゃったね。楽ちん楽ちん」
 おどける富士王だが、ラビットバニーの敵としての強さは折り紙付きだ。
「ラビットバニーが支配する『咲き乱れる花々の足場』はまさに彼女の家みたいなものだ。なにかしらの対策を練った上で、戦ってほしい」
 そうして、最後には真面目な顔で頭を下げるのだった。


蘇我真
 どうも、蘇我です。今度の相手はラビットバニーです。
 大切なことなのでもう一度書きますね。
 ラビットバニーは必ず、猟兵に先制して『絶対無敵バリアを展開するユーベルコード(POW、SPD、WIZ)』を使ってきます。
 絶対無敵バリアは本当に絶対無敵で、あらゆる攻撃を無効化しますが、「ラビットバニーがエモい物を目撃する」と、精神集中が乱れてバリアが消滅します。
 ラビットバニーのエモい基準はかなりユルいので、バリアの解除は比較的容易と思われますが、バリアなしでも彼女は相当の実力者です。
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第1章 ボス戦 『カワイイ怪人『ラビットバニー』』

POW   :    赤べこキャノン
【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    うさちゃんカンフー
【絶対無敵バリア展開後、兎面の目が光る】事で【うさちゃんカンフーモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    おはなハッキング
【絶対無敵バリア展開後、両手の指先】から【システム・フラワーズ制御ビーム】を放ち、【花の足場を自在に操作する事】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:和狸56

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

レオウ・ヴァナターク
心情:エモいって何だろう…? と、とりあえずオイラにできることを尽くすのだ!

「魔法少女ルーイ、ここに見参だよ!」
最初はただの妖狐の男の子の姿で対峙し、【変身超合金『ルナタイト』】で素早く魔法少女姿に変身をする
「キミ達みたいな悪は、ボクが絶対に許さないよ!」
変身前と後のギャップの差、決めポーズと決め台詞をビシッと見せつけバリアの解除を狙う

目には目を歯には歯を。相手の『うさちゃんカンフー』に対して【レオウの切り札】で対抗
本当はか弱い魔法少女を演じつつ、相手を油断させたところでカウンターのUCを発動。突然魔法少女変身が解け、成長を遂げた巨漢姿に変身し、みぞおちを狙って大太刀による強烈な峰内を叩きこむ


アリルティリア・アリルアノン
カワイイ怪人よりカワイイ魔法少女参上!
まずは1曲聴いてください!

♪キラキラ✨とびっきりスマイル
♪ドキドキ💓 とどけ!きみのハートに
♪リアルナ・ミラクル・ハジマル!
♪バーチャル魔法少女(ウィッチ) アリルちゃん!

かわいい少女がかわいいテーマソングをかわいい振り付けで歌って踊る!
エモくないはずがあるでしょうか、いやない(反語)!

バリアを破れたら攻撃開始です
お花の足場はアリルのUCが生み出した光の花びらを紛れ込ませるのに最適な地形!
さらに【迷彩】も相まって攻撃前に発見するのは困難!
つまり今、ここは怪人だけでなくアリルの領域でもあるのです!
さあ、どこから来るかわからない攻撃にマジびびるがいいです!



「さーって、どんなやつらが来るのかなー? まっ、あーしの絶対無敵バリアにかかれば誰が来たってなんとかなるってもんだし?」
 余裕しゃくしゃくのラビットバニー。
「ど、どうも」
 やってきたのはレオウだった。妖狐の少年で、内股気味にぴょこぴょこ歩いてくる。
「あちゃー、なんかまた弱そうなのがきちゃったなー。こんなんワンパンっすよワンパン」
 デコピンのポーズをとるラビットバニー。
 だが不意に、音楽が鳴り始めた。
「え!? なになに!?」
「キラキラとびっきりスマイル♪」
 ポップテンポの明るい曲調、アイドルソングに近いそれに合わせて降り立ったのはアリルティリアだ。
「ドキドキとどけ! きみのハートに」
 歌いながら舞い降りる彼女は、ふわりとスカートを翻えす。ノースリーブでひじまで覆う白手袋、白を基調としつつ緑のラインが刻まれた衣装。
「リアルナ・ミラクル・ハジマル!」
 それはまさしく、魔法少女だった。
「バーチャル魔法少女(ウィッチ) アリルちゃん!」
「おおっ!?」
 動揺するラビットバニー。バリアが破れそうだ。そこへレオウが駄目を押す。
「いまだ!」
 変身超合金『ルナタイト』を使う。
 一度彼の全身が虹色に光り、しなやかなシルエットが露わになる。そして装着されていく魔法少女の衣装。
「魔法少女ルーイ、ここに見山だよ!」
「魔法男の娘、これはエモい!!」
 ラビットバニーを覆うバリアがガラスのように割れ、砕け散った。
「キミ達みたいな悪は、ボク達が絶対に許さないよ!」
 それを見て魔法少女と魔法男の娘のコンビがラビットバニーへと襲い掛かる。
「なにをー、バリアなんかなくたってあーしは充分につえーし!」
 うさちゃんカンフーによる打撃。足元の花ごと刈り取る旋風脚。風圧で吹き飛ぶ二人、舞い散る花弁。
「かがやく正義の花よ!」
 そのうちの花弁のうち、いくらかがアリルティリアの掛け声に応じて光り輝く。
「なぬーっ!?」
 浮遊する花弁がそれぞれ全方向からラビットバニーへと体当たりし、その身体に傷を作っていく。
「登場と同時に仕込んでおいたのです! このお花の足場に、アリルの花びらを!」
「ぐぬぬぬ……」
 全身に切り傷を作るラビットバニー。顔に被った兎面にも傷がつき、奥の瞳が露わになる。
 それは、怒りの色を多分に含んでいた。
「もいっちょやったるし!」
 兎面の目も光る。レオウを狙い、一気に踏み込んでの正拳突き。
 120センチにも満たない彼のみぞおちを狙ったそれは、まさに正確な一撃だった。
「ん?」
 正確が故に、ラビットバニーの拳は大きく開いた太ももの間にすり抜けていく。
「この姿……悪いが手加減できんぞ!!」
 レオウの切り札だ。未来の成長した姿、巨漢に変身したレオウ。手にした大太刀を、地を擦り上げるように振り上げる。
「ぐはぁっ!!」
 正拳突きで踏み込んだ後、攻撃の硬直中に腹部へと大太刀の峰が食い込んでいく。身体をくの字に折って吹き飛ばされるラビットバニー。
 強力なカウンターは、確かにラビットバニーの体力を削ったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

野良・わんこ
相手のユベコは残像と第六感を駆使してなんとか避ける。
んで、
「いいんですか! わんこは最高のエモを知っていますよ! わんこを倒すとエモがわからないままですよ!」と煽る。
「最高のエモはバニーちゃんです! 配信して確かめてみましょう! 最高のエモを自分で体感できますよ!」
「ええ、ええ、バニーちゃんは元々エモいのはわかっています。ですがそこにある事を足すことにより更にエモくなるのです。それはそのマスク! っそれをちょっと取ってみましょう。いえ、バーンとやるんじゃありません。ゆっくりと焦らすように、そして恥ずかしがるようにです!そうそうそうですよ!」
中身が美人ならエモさにやられてしぬ
ブスだったら即ユベコ


リュセフィーヌ・オールセン
心情
「ラビットバニーはエモい行動で絶対無敵バリアを破壊出来るですか…何とか倒してみせましょう!」

ラビットバニーに対して、「シャランラ~♪」と言いつつ一回転してから鈴蘭の嵐で先制攻撃をします。
ラビットバニーが怯んだら、スカイステッパーで華麗にジャンプしてから攻撃します。

ラビットバニーを無事に倒せたら、こう言います。
「ラビットバニー…面白い女性幹部だった…」



「いったいなー、ったく!」
 再度バリアを張り直すラビットバニー。
「ならば、また破壊するのみです!」
 やってきたのはリュセフィーヌだ。
「くっ、絶対にエモってはいけない状態……!」
 笑ってはいけないと思うと、余計笑いたくなってしまうのと同じような感情が、ラビットバニーを襲う。
 ガバガバのガバになっている基準。そこでリュセフィーヌが見せたパフォーマンスは。
「シャランラ~♪」
 くるりと横に一回転。金色の髪と衣装がふわりと舞う。
「むっ! そこからどうくる!?」
 絶対にエモらないと気を引き締めるラビットバニー。
「終わりです!」
 リュセフィーヌの武器が無数の鈴蘭へと変化した。
「終わりかーい!」
 しかしバリアを剥がせない。鈴蘭の嵐は絶対無敵バリアに跳ね返される。
「いくらなんでも、もーちょっと仕込むべきだし!」
 ラビットバニーのおはなハッキング。鈴蘭もまたオブリビオンの毒となり、リュセフィーヌの身体を蝕み動きを封じていく。
「エモさが足りなかったですね……」
 親指の爪を噛むのはリュセフィーヌと共にやってきたわんこだ。
 同じく鈴蘭の毒で動けなくなり、自慢の残像や第六感の活かす場はない。焦りながら言葉を続ける。
「い、いいんですか! わんこは最高のエモを知っていますよ! わんこを倒すとエモがわからないままですよ!」
「最高のエモ……ふーん、それじゃあ言うだけ言ってみるし!」
 わんこの煽りに乗るラビットバニー。脇が甘いのは最強のバリアを持っているが故だろう。
「最高のエモはバニーちゃんです!」
「あーしが?」
「配信して確かめてみましょう! 最高のエモを自分で体感できますよ!」
 わんこは勝手に配信準備を整えていたらしい。シュモクザメ着ぐるみの目に仕込んでおいたカメラで密かにラビットバニーを映す。
「配信って……自分の姿にエモさを感じてバリアを解除とか、流石にナルじゃないし?」
「いえいえ! そう思っているバニーちゃんに、ちょっとしたエッセンスを加えることでよりエモくなるのです! 具体的にはそのマスク!」
 わんこは目で兎面を指し示す。
「それをちょっと取ってみましょう!」
 光の花弁攻撃によりボロボロになり、ラビットバニー自身の片目が覗くそれを取るようにわんこが促した。
「いやいや、顔には自信ないから!」
「またまたそんなこと言って! わんこにだけでもいいから、こっそりと見せてください!」
「そこまで言うなら……」
 ラビットバニーはわんこに近づき、至近距離で彼女にだけ見えるようにそっと兎面を外した。その素顔が配信されているとはつゆ知らず。
「エモい!」
「そ、そんなことないし!」
「大丈夫、自信持っていいって」
 毒が薄まったわんこは、震える手でスマホの配信確認画面をそっとラビットバニーへと提示する。
「ぐぬぬぬ……ほ、ほら、こ、これを……」
 覗きこむラビットバニー。わんこのカメラを通して配信されたその素顔にコメントがついていた。
「わぁ……」
 その流れる弾幕のようなコメント群を見て、ラビットバニーのバリアがぽろぽろと剥がれ落ちた。
「もらったぁ!!」
 すかさず、力を振り絞ってラビットバニーの首筋へわんこがかぶりつく。
「ぐはぁっ!!」
 超高速の、一度きりの噛み付き奇襲攻撃。
「よくもっ!」
 赤べこキャノンで反撃するラビットバニー。わんこもまた、至近距離の砲撃を避けられない。
「ぐあっ!!」
 シュモクザメ着ぐるみの頭部、撞木部分がビームで瞬間蒸発し、彼女自身も手ひどい火傷を負う。
 更なる追撃を行おうとするラビットバニーだが、そこに再び鈴蘭が舞った。
「仲間を、やらせはしません!」
 リュセフィーヌだ。身体に毒がまわっており、先程のように華麗な一回転はできない。
「うわととっ!」
 巻き起こる嵐も小さく、バックステップするラビットバニーによってあっさり避けられる。
 攻撃は命中しなかったが、少なくともわんこを助けることはできた。
 距離を取り、仕切り直し。ラビットバニーのバリアが三度展開される。
 二人の挑戦はラビットバニーとの痛み分けという結果に終わった。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

アンネリーゼ・ディンドルフ
【SPD】
アンネリーゼは今日もおいしいオブリビオン料理を求め依頼を受ける

「ラビットバニーですか。兎料理……」
お腹がぐーぐー鳴っている

「スピード勝負なら負けませんよ」
UC発動
「エルフでグールの私の寿命とあなたの寿命、どちらが早く尽きるのでしょう?」
ラビットバニーの攻撃を【ダンス】のように回避する
「エモいと感じてくれるまで踊り続けますよ~」

バリアが解けたら高速に動き回りつつ【早業/2回攻撃】で宛ら弾幕系シューティングゲームのように矢を連射し、芸術的圧倒的物量でラビットバニーを仕留めようと試みる

「兎料理、ぜひ食べてみたいですね」


宙夢・拓未
▼エモ
保冷箱から取り出すのは七段重ねのスポンジケーキ
七色のグラデーションが綺麗で、フォトジェニック
いわゆるレインボーケーキだ

「俺が焼いたんだが……俺みたいな男がスイーツ好きなの、変か?」
台詞でトドメ

▼戦闘
【ガジェットショータイム】。召喚するのはネットランチャー

停めた宇宙バイクを後ろに配置し、背後に回り込まれないようにする
『アンバーアイズ』を起動、視覚情報を【情報収集】

敵が直進してくるようなら、迎撃態勢で待つ
左右に動き撹乱してくるなら、見失わないように集中

敵が攻撃に移る直前に、高く跳躍
俺を追って敵が跳んだタイミングで、ランチャー発射

動きを封じられたら、そのまま【2回攻撃】で追撃
踵落としを叩き込む



「ラビットバニーですか。兎料理……」
 ふらりと登場したのはアンネリーゼだ。
「いやいやいや、あーしはジビエではないから!」
 物騒な発言を聞いて、律儀に否定するラビットバニー。
「………」
 アンネリーゼは、ぐーぐーという腹の音で返事をする。
「そういう衝撃発言でバズるのは卑怯だと思うんすケド!」
 うさちゃんカンフー。ラビットバニーは先制攻撃をしかける。
 地を蹴り、空を蹴り、アンネの顔を蹴る。
 つま先がアンネの顔面を捉えた。かに見えた瞬間だった。
 アンネリーゼの姿が掻き消える。
「超スピード!?」
 手ごたえが感じられず驚愕するラビットバニー、身体が泳ぐ。
 ユーベルコードの発動トリガーはアンネリーゼの腹の音だった。
 超加速モードに変身し、圧倒的な速度でラビットバニーの攻撃を避ける。
 できた隙に矢をつがえ、連射する。五指に挟んだ4本の矢は、しかしラビットバニーの絶対無敵バリアに防がれる。
「はっはっは、エモさが足りない!」
 ふんぞり返るラビットバニー。お互いの攻撃が当たらない、千日手状態。
 その状況を打破したのは拓未だった。
「それじゃあ、これなんてどうだ?」
 持参した保冷箱から取り出されたのは、七段重ねのスポンジケーキだった。
 一段ごとに色が違う、フォトジェニックなレインボーケーキ。
「こっ、これはSNS映えするやつだし!」
 パリーンと絶対無敵バリアの破れる音がする。
「俺が焼いたんだが……俺みたいな男がスイーツ好きなの、変か?」
「オーバーキルだし!!」
 トドメに囁かれる、ケーキより甘い台詞にラビットバニーはメロメロだ。
「今のうちに……!」
 拓未はガジェットショータイムでネットランチャーを召喚する。
 特製ネットでラビットバニーを捕獲する。もし敵がバリアを展開していたとしても、そのバリアごと捕獲できる有効なガジェットだ。
「オブリビオン料理とはまた違いますが、これはこれで美味しそうですね~」
 食用にはあまり適さなそうな七色ケーキを前に食欲が増進しているアンネリーゼ。腹の音は止まらない。矢継ぎ早に射撃を繰り出していく。
「ぎゃー!! いたい! いたいってのー!」
 ネットから抜け出そうともがくラビットバニー。兎を彷彿とさせる跳躍で、矢をかわそうともがく。
「その動きは読んでいる」
 しかし、制空権は拓未のものだ。
 ネットで動きを阻害された彼女よりも高く、早く、彼は空を翔んでいた。
「はぁっ!!」
 振り下ろされる踵落とし。
「ぐへえっ!!」
 後頭部に拓未の踵がめり込む。地面へと叩きつけられるラビットバニー。花びらが散り、辺りに舞う。
「兎料理、ぜひ食べてみたいですね」
 言いながらも矢をつがえることを止めようとしないアンネリーゼ。
 兎を料理をする時は、近いかもしれない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ネロ・バロック
リヴェンティア(f00299)と一緒
大事な仲間だぜ!(愛称:ティア)


ゆんとティアと相談し、必死さでエモさを伝えるする小芝居

まずは絶対無敵バリアに無謀に突撃しあえて攻撃を弾かせる

「こんなはずじゃねェ…俺はまだやれるぜ!」

わざとらしく息を切らし、なんとか大剣で身を支える(フリ)
悔し涙をうっすら浮かべ、バニーを睨みつける

「絶対負けねェ!」
なんで俺がこんな小芝居を…と内心では思うがしゃあねェ

隙が出来たら攻撃に入るが、どうしてもデカ乳が気になる
勢い余ってバニーの乳に顔を埋めちまうかもしれねェ
驚いて後退したら後ろのティアの胸に突っ込んじまう

「どっちもすげェ…」

気を取り直して唯我独尊斬りを叩き込むぜ!


リヴェンティア・モーヴェマーレ
ネロ(f02187)さんと一緒
とても大切なお友達

▼アドリブ大歓迎

▼本日のメイン
ゆんちゃん(情報特化な🦔

▼【W】
「えもいってなんでショ…
ゆんちゃん情報によるト『感情が高まって強く訴えかける心の動き』だそうでスヨ」
(得意気に鼻をヒクヒクさせる🦔

「私が思うにネロさんの一生懸命な姿は『えもい』と言うのでハないでしょうカ?!(キラキラとした表情で彼を見て」

芝居してくれてる彼に「凄いデス!えもえものえもデス!」と大はしゃぎ
オーラ防御を駆使してのサポは忘れずに

ネロさんが胸に突っ込んで来たらしっかりキャッチ
「大ジョブですカ?怪我はないですカ?」
羞恥心は今の所まだないので安全優先

隙が出来たらU Cで攻撃デス



 次にラビットバニーへ挑んだのは二人と一匹のパーティーだった。
「えもいってなんでショ」
 リヴェンティアの呟きに、彼女の肩に乗ったハリネズミが鼻をヒクヒクとさせる。
「ふんふん、ゆんちゃん情報によるト『感情が高まって強く訴えかける心の動き』だそうでスヨ」
「ええい、なんだっていい! 適当にぶちかませば、そのうち壊れんだろ!!」
 そう叫ぶネロだが、不自然に大声であり、かつ文節をはっきり区切っている。
 まるで台本を読んでいるかのような……率直に言えば棒読みだった。
「おりゃああ!!!」
 ラビットバニーに突撃するネロ。当然ラビットバニーは絶対無敵バリアを張りなおす。あっさりと跳ね返される。
「こんなはずじゃねェ……俺はまだやれるぜ!」
 もう一度。
「ぐああぁッ!!」
「何度来ても無駄無駄の無駄だし?」
「はぁ、はぁッ……くそッ!」
 もう一度。
「こんなはずじゃねェ……俺はまだやれるぜ!!」
倒されても大剣を杖代わりにして何度でも立ち上がり、息を切らしてバリアへと挑んでいく。
(「くそ、なんで俺がこんな小芝居を……」)
「少しはエモさを出したらいいんじゃないの?」
 あざ笑うラビットバニー、そろそろ頃合いだと見たリヴェンティアが告げる。
「私が思うにネロさんの一生懸命な姿は『えもい』と言うのでハないでしょうカ!?」
 キラキラとした表情でネロを見るリヴェンティア。いや、実際キラキラとしたものが出ている。オーラによる防御、支援効果だ。
「はっ! そ、そーいや……」
 傷だらけのネロ。飛び散る汗と纏うオーラがきらきらと光を反射する。
 何度でも諦めない、ともすれば暗証の禅師、門徒物知らずにもなる愚直な姿勢にラビットバニーはエモさを見出してしまう。
「凄いデス! えもえものえもデス!」
「うおおおっ!!」
 何十度目かの大剣叩きつけ。動揺したラビットバニーのバリアにヒビが入る。
 止めだとばかりに、ネロは大上段に大剣を振りかぶる。
「爆ぜ、やが、れええェェっ!!」
 唯我独尊斬り。壊れかけのバリアを一気に破壊する。
「ひえええぇぇっ!!」
 一撃を脳天に受けてふらふらするラビットバニー。その豊かな胸が弾む。
「よっしゃ、破った、ぜ……」
 そしてネロはそのまま勢い余って、ラビットバニーの胸へと顔を埋めてしまった。
 豊満かつ柔らかい、温かい水風船のような感触。
「あっ! わ、悪ィ!!」
 敵相手といえども反射的に謝り、慌ててバックダッシュするネロ。
 すると今度は後頭部にマシュマロのような、ふわふわとした感触。
「大ジョブですカ? 怪我はないですカ?」
 リヴェンティアが、攻撃の反動だと勘違いしてネロを受け止めたのだ。彼女に羞恥心はまだ芽生えていないらしい、安全を最優先でネロを受け止めた。
「あ、ああ……サンキュ、ティア」
 感謝の言葉と共にネロはぽつりとつぶやく。
「どっちもすげェ……」
 その呟きをうけて、コクコクとハリネズミも頷いていた。
「ネロさんの頑張りを無駄にハしません!」
 そんなやりとりはつゆ知らず、リヴェンティアがユーベルコードを発動する。
 陰流管狐・癸。召喚された管狐たちは、皆が皆、腹に魔法陣が描かれている。
「狐は嫌だよ~!」
 兎を捕食する狐には本能的に恐怖を覚えるのか、後ずさるラビットバニー。
「うちの子達から逃げられますカ?」
 管狐たちはそんなラビットバニーに絡み付き、その動きを阻害する。
 封じられた動き、その隙にふたりで攻撃を叩き込む。
「いくぜ、ティア!」
「はいデス!」
 剣と魔法のコンビネーション。
「ひいいぃぃ~~ん!!!」
 管狐に縛られたラビットバニーは、その苛烈な攻撃を受けるしかないのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​


 苦戦しながらもバリアを割り、猛攻を仕掛ける猟兵たち。
「お、覚えておくがいい!! あーしを倒しても、第2、第3のあーしが……」
 最後まで台詞を言わせず、猟兵の攻撃がラビットバニーの生命活動を停止させる。
 実際、ラビットバニーはまた復活するかもしれない。
 しかし、そのときはまた猟兵たちが立ち上がるのだろう。
「ぴにゃーーー!!!」
 兎のような甲高い鳴き声と同時に、彼女は一旦その姿を崩し、粒子となって花畑へと溶けていくのだった。

最終結果:成功

完成日:2019年05月17日


挿絵イラスト