●冬虫夏草
大量発生した物質は『蟲』と形容する他になかった。
町中を抱擁するかのような黒の大群。
彼等の目的が何なのかは不明だが、町民の一人が呟いた。
――奴等、如何やら人間の頭に卵を産むらしいぞ。
確かに被害者の頭の上には粒々としたものが在った。
だが。
不可解な事に。
それは伸びるのだ。ぐねぐねと、茸のように。
――夜。
綺麗な輝きが導かれる。頭が揺れるのだ。
月に照らされ、明滅しながら。
何処かを目指して。
●グリモアベース
テケリリケテルリリ・テケリリテケリャア(ロード・ケテル・f16871)の触手から資料が落ちた。其処には異様な光景が映っており、真夜中に彷徨う『明滅』が在った。
ケテルリャア『此度、貴様等にはUDCアースで起きた奇妙な事件を暴いてもらいたい。とある街中で大量発生した虫が『人間の頭部』に卵を産み続けているのだ。それが夜間に発光し、被害者をさまよわせるらしい。一種の催眠か洗脳の類だろう。貴様等への頼みは【虫の行動・夜な夜なさまよう犠牲者達の行き先を突き止めること】だ。最終的には元凶を叩き潰してもらうがな』
テケリリ以下略が一息入れると、思い出したかのように再度言葉を紡ぐ。
クトゥルャア『私の思考だが、普通の虫とは考え難い。その性質は冬虫夏草。茸の類に違いと思考すべき。蟲が茸とは奇怪だが、UDCならば不可解と思えぬ。さて。始めるぞ。我々こそが現実だと知らしめるのだ」
グリモアが輝いて。
にゃあら
にゃあらです。
飛び回る羽虫が菌類とは此れ如何に。
宜しくお願い致します。
第1章 冒険
『虫の知らせ』
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POW : 周辺に同様の虫がいないか調べる
SPD : 解決に繋がる虫の情報がないか本やネットで調べる
WIZ : 虫に何らかの魔術や呪詛、儀式的な気配がないか調べる
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夜間に転送されたのか。昼間に転送されたのか。其処は猟兵達が決めるべきだろう。ふらふらと明滅する頭部を追うのか。近隣住民に訊ねるのか。君達には複数の選択肢が存在する。探索の時だ。
村井・樹
夜、何かに導かれるように征く虫達。いえ、茸というのが正しいのか……何れにせよ、彼らが育つに快適な環境や、誘蛾灯のようなものが、どこかにあるのでしょうか?
しかし蛾や羽虫の類でも良い気はしませんし……それがUDCの群れともなれば尚の事、です
夜中に、『暗視・視力』を用いて彼らを追跡しましょう
『目立たない』ように、こっそりと【無垢なる僕】を発動
明らかに仲間でない私が見つかったら、何が起こるか分かりませんのでね
もし彼らが『僕』に気づき、危害を与えるようなら、急ぎ撤退させましょう
『僕』が傷つけられることだけはあってはならない
そうでなければ、その行き先を、目的を、発する言葉があれば、それを探ってみましょうか
『紳士』の貌が歪んだのは嫌悪の為か。苦笑いで抑え込んだのが彼らしいと説くべきか――村井・樹(Iのために・f07125)『僕』の為にも。『僕』を守る為にも――羽虫だとしても茸の類だとしても、悪いものは駆除せねば成らない。しかも、UDCの群れともなれば尚の事――厭な予感と共に夜間、明滅する頭部を追跡する事が最適だろう。月も視得ない影の中で、人間の群れが蠢いた。其処に混ざるのは気が引ける。されど。『僕』の為ならば。可愛い『僕』の為ならば。
敢えて。崖から突き落とし、危険を暴くのも重要だろう――明らかに仲間でない私が見つかったら、何が起こるか分かりませんのでね――無垢なる『僕』の輪郭が、さまよう人の渦に落ちる。純粋な眼で。歪みのない耳朶で。真っ白な心で……何も知らない登場人物(被害者・犠牲者)のように。否。ように、ではない。本当に知らないのだ。『僕』は一切を――村井・樹は。
行き先は何処だ。好奇の心が突き進む。原因は何処だ。恐怖の中で興味が歓ぶ。『僕』は何処に向かって――ギョロリ。人間の『目玉』が視線を集中させる――撤退だ。一心不乱に逃げなければ成らない。『僕』は傷付いてはいけないのだ。傷つけてはならないのだ。だが。一個だけ『解った』のだ。
彼等は『山』を目指している。町外れに在る、小さな山。
山というよりは森に近いが。
成功
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九重・灯
卵を産み付けられた犠牲者は、朝は家に帰っているんでしょうか。
そうなら張り込みなどで家を特定して昼間に訪ねてみる。
「ごめんください。あなたの家から悪い気を感じます。ちょっとお話をさせていただけませんか?」
(『……!?』)
わたしの言葉に絶句するもう一人の自分。いいんですよ。卵の状況や昼間どんな様子なのか見られれば。
周辺の人にも聞き込みしてみる。
「夜に変わった音とか、発光体を見ませんでしたか? あ、わたしUFOの研究が趣味なのですが」
(『UDCの存在は秘密だが、他に言い様はなかったのかよ……』)
とにかく、集めた情報や予知の内容から、
UC【世界図書館】『情報収集』『世界知識』で虫について調べてみます。
時は遡りor過ぎ去り、太陽輝く街の中。九重・灯(多重人格者の探索者・f17073)の『わたし』は探索者の基本を改める。自らの足で成すべき情報の収集は時に『不可解』を招くものだと――ごめんください――大胆な行動だった。張り込んだ結果、犠牲者は『戻ってくる』と解り、其処に声を掛けたのだ。精神の中で『オレ』が驚き、理解し難いと『わたし』を視た――いいんですよ。状況他を調べるには本人を訪ねるのが手っ取り早い。あなたの家から悪い気を感じます。ちょっとお話をさせていただけませんか?
人間ならば誰しも警戒するだろう。人間ならば誰しも首を傾げるだろう。だが、犠牲者の貌は『張り付いた』仮面にも見える、笑顔で言葉を返した――大丈夫ですよ。私は虫が大好きなだけなのです。夜行性の彼等も多いですから。ですけれど。最近は寄生する種類が増えましたね。勿論、だからといって通常の個体が減る事は在りませんが以下省略――犠牲者自身に訊くのは難しいだろう。何か、致命的な部分が抜け落ちた『貌』なのだ。次は住民に質問を投げる。
夜に変わった音とか、発光体を見ませんでしたか? あ、わたしUFOの研究が趣味なのですが――UDCの存在は世界の秘密だろう。『オレ』の溜め息を押し退けて『わたし』がグイグイと前へ出る――音? ああ。音なら聞くな。確かあっちの山でゴウンゴウンと妙な音が聞こえるんだよ。何か作ってんのかね?
此れでUDCの類に『知性』が在ると判断出来る。此度の相手も一筋縄では届かないようだ。調べても調べても【虫】の情報は掴めない。されど、事前情報を踏まえて捲ったならば――甲殻類とも菌類とも思考可能な、外宇宙からの『存在』に辿り着いた。名称は……で在る。
成功
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虻須・志郎
SPD
虫退治……いや、既に浸食されたヒトか?
探すべきはどちら何だか
基本の情報収集、先ずは足とネットで事件について調べる
次に被害情報を周辺の病院や警察にハッキングして確認
この辺りで『表』の情報を洗い出して、被害範囲を確認
既に調べられてる『山』の情報と照合して罠を仕掛ける場所を選定だ
続いて罠を拵える
内臓無限紡績兵装で蜘蛛の巣の原料をだな
相手は虫だろ? どう考えてもこの方がいい
後は奴らが何に寄ってくるか。情報か、匂いか、生命か?
そういった類の餌も用意してな、捕らえてやるんだ
虫だろうが人だろうが纏めて、これ以上先には進ませねえよ
彷徨う連中は催眠時計で意識を元に戻してやる
その後UDCに連絡して保護するか
虻須・志郎(第四の蜘蛛・f00103)の情報収集は電子の海から始まった。もはや人間とも機械とも神とも言い難い、混濁の肉体は『こういう事件』に慣れ過ぎて在るのだ。先ずは『人』か『虫』が探るべきは何方だろう――ネットの鬼と化した虻須は最初、周囲の病院で治療――監禁と呼ぶべきだろうか――を施されている面々のデータを弄る。其処には異常な光輝に満ちた頭部と、其処から生える【甲殻のようなもの】が映っていた。十中八九UDCの一部だろう。此れで事件の犯人(存在)が虫のようで菌類、かつ甲殻を有する超越性だと判断可能。
次に警察が此れを如何に考えて――このような事件は存在していないし、我々は関心を抱く事も許されないのだ。証拠も何も『無く』何れ犠牲に成った人々は記録からも、写真からも失われる。ならば彼等が飽きるまで遊ばせ――表どころか裏の情報が現れた。山に『何か』が在るのは確定で、蜘蛛の巣を放つ所以には充分。
事前準備は万全だ。夕方、獣道か何処かに罠を拵える。奴等の餌は何なのか。情報。匂い。生命――考えられるものを総て『設置』し、蜘蛛の狩場を構築する。夜は近い。明滅する哀れな影を捕縛して、組織の連中に保護してもらうのだ。催眠時計で意識を戻せば容易いだろう。
だが。虻須は気付いてしまう。
彼等には『意識』が無い。奪われてすらいない。
空っぽなのだ。
成功
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風薙・澪
頭部に卵っていうだけでもう鳥肌ものよ
私は犠牲者の行き先を特定しましょう
どう考えてもそこに親玉がいそうだし
なので夜に行動ね
対象の追跡だけど
影の追跡者で単一の目標を確実にトレースするか、高所から俯瞰して全体的な流れを追うかという手が取れそう
なのでまずは高所から全体的な流れを追ってみて、大まかな目的地の方向を見てから、比較的まっすぐそちらを目指している個体を探して影の追跡者で追跡ね
あんまり警戒してなさそうだけど、移動者はそうでも、黒幕が監視していないとも限らないし注意はしておきましょう
頭部に卵っていうだけでもう鳥肌ものよ――普段は緩い風薙・澪(ウィザードウォーリア・f17869)でも此れには『めんどうくさい』とは呟けないようで。地獄から噴き出した瘴気でも吸ったように、酷く嫌な予感がする。夜、虚空の下でさまようのは――犠牲者の行き先を特定しましょう。親玉がいそうだし――蜿蜒と続く明滅の列。先程までの猟兵が『視た』よりも増えた気がする。後者からの観察が『そう』認識させたのか。無意識に脳味噌が『そう』感じたのか。何方にせよ気分が悪くなる一方――ぞくり。彼等総てが犠牲者だと考えると、住民全員……それこそ気の所為よ。
目的地は山だ。森とも形容可能な低い緑の絨毯だ。ぽつりぽつりと輝きが漏れ、何処からかゴウンゴウンと耳を触る――行きたくない。人間としての警鐘が鳴り響くようだ。されど此処で立ち止まる所以は無い。培った技術は根源からの嘲笑を跳ね退けるものだ。影を放て。追跡者は存在する。
蜿蜒の中に一人、最も『山』へと真っ直ぐな明滅が視えた。此れを定めて黒を追わせる。影から影へと。明滅の背後へと。敵意は無いだろうが、黒幕に見つからないよう――煙が視えた。闇黒へと融ける灰色が視えた。瘴気の正体は此れに違いない。幻が満ちる。脳漿が……ああ。脳漿が、何物かに変わってしまう。
成功
🔵🔵🔴
小鳥田・古都子
えっと、操られた人たちは山に行ってるんだよね。
後をつけてみようかな。
サイバーアイの望遠と解像度を最大にして、遠く離れた所から見失わない様につけていきます。
目的地に近付くと、何かプレッシャーみたいなのがあるのかな?私、人間の脳ってあんまり残ってないけど感じられるかな。補助脳に体を動かさせて無理矢理進んで行こう。
隠密行動ってあんまり得意じゃないな。目的地らしい所に近付いたら、思い切って堂々と乗り込んでみようか。この人達、あんまり判断力とか残ってなさそうだし。邪魔されるなら【サイコキネシス】で動きを抑えてみる。頭のこれって、触らない方がいいかな。
彼らの進んでた方に行ってみるね。何があるかな。
えっと、操られた人たちは山に行ってるんだよね――追跡に不可欠な能力は気配を察知されず、忍び足で進む事だろう。されど小鳥田・古都子(サイボーグのサイキッカー・f16363)の肉体には常識など通用しない。悪の組織で改造された彼女の超越性(エネルギー)とは存在そのもので、眼球に宿した『能力』は凄まじい。遠方を覗き込み高速演算で『解く』目玉は何色だろうか――目的地に近付くと、何かプレッシャーみたいなのがあるのかな?――強烈な違和感は精神への干渉、感応とも認識出来る。されど彼女(サイボーグ)に効果的なのか否か。脳味噌の一部分以外、総てが機械なのだ。自らこそが部品だと解せる。故に機能(のう)も遮断可能なのだ。補助脳だけで動き続けろ――思い切って堂々と乗り込んでみようか。
明滅の目的地は緑の影に包まれて在り、此処からでは視認し難い。サイバーアイでも視えない所以は他に在るのだろうか。ふわふわと歩む犠牲者達に埒外が触れる。抵抗も邪魔も在り得ない。頭のこれって、触らない方がいいかな――すぅっと過ぎたならば直ぐ其処だ。木々を掻き分けるように。
大成功
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第2章 冒険
『オブビリオンの秘密工場』
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POW : 兵器を直接破壊する。
SPD : 兵器に関する資料を探し出す。
WIZ : 関係者に兵器の詳細を聞き出す。
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ゴウン。
ゴウンゴウン。
ゴウンゴウンゴウン。
猟兵達が発見したのは工場で在った。
通常の工場とは違い、其処からは煙などの漏れは無い。
入り口は解放されていた。
覗き込んだ扉の先、ゴウンゴウンと流れているのは数多の円筒で在った。側面には三つのソケット。光を反射する『それ』は何処に向かって――ぽとり。円筒が一個、中身を落とした。
脳髄。
悉くを破壊しなければならない。
おそらく、犠牲者の中身は空っぽだったのだ。
知識を冒涜する無機物を、欠片まで塵に成さねば。
――オブリビオンの気配は無い。
破壊衝動を堪えて資料を探すのも正しいだろう。
関係者は居ないが。
円筒の中身が生きていたとしたら?
風薙・澪
ブレインイーター・・・とは違うようだけど
こんなものが、こんなところにあるとはね
とりあえず壊す、と言いたいところだけど、バックボーンを洗い出さないと鼬ごっこかもしれないので何かしらの情報が欲しいわね
この犠牲者の人たちと意思疎通が可能なような装置があったりしないのかしら?探してみるわ
できるのならだれにどうされたのか、知りたいのけど
それとこの施設や、作った者の目的も。
ミイラ取りがミイラとならないように周囲の警戒も怠らないわ
オブリビオンはどこからしら
ブレインイーター――想像するならば舌を垂らした化け物で、舐めとるような類。数多の種族が跋扈するのだ。脳髄を貪る忘却など当たり前に近い――とは違うようだけど。誰が如何に視ても加工食品とは解せない。此処で造られるものは力だろうか。故に壊すのは後回しだ――バックボーンを洗い出さないと鼬ごっこかもしれない。
探すべきは装置だ。円筒にはソケットが存在して、此れを上手く扱えば意思疎通も可能な筈だ。周囲を警戒しながら機材を探る。オブリビオンに見つかったならば最悪、木乃伊取りが木乃伊になるのだ。ゴウンゴウン……音が緊張を増幅させる。額から落ちる汗が一個の『もの』につぅっと触れた――管で在る。ラジオともテレビとも思考し難い『もの』が其処に在ったのだ。先端にはソケットと繋げられる輪郭が。
音が奔る。波の無い一定の音が流れ出す。だれにどうされた。この施設について。作成者の目的――アァ……私は、此処で……生まれ変わ……知識を持ったにんげ……ある種の兵器……自分から――全員が全員『受け入れた』とは思えない。発狂する前の人(脳髄)も在る筈だ。風薙は次の円筒へと手を伸ばす。
助け……助けて……壊して……僕を。
奴は僕達の知識(エネルギー)を使うんだ。
成功
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小鳥田・古都子
あぁ、うん……ご同類かぁ。
お互い酷い目にあったねぇ。……って、あたしはまだましな方かな、ごめんね。
さて、資料を探してみようかな。工場だもん、図面やデータが無いと仕事にならないよね。こういう場所は家みたいなものだからね。勘で分かるんじゃないかな。……助けられる方法とか、見つかるといいね。
一応、【精神感応】で皆の記憶を覗かせてね。何があったのか、何をされたのか、資料だけじゃ分からない情報が欲しいの。重ね重ねごめんね。
……トラウマとか刺激されるかな、と覚悟してたけど、記憶野も切り取られてたみたい。平気っぽいわ。
……こんな堂々と色々やってたら敵に見つかるかな?まぁいいや。来るなら来いってなもんよ。
あぁ、うん……ご同類かぁ――補助脳の具合を確かめるように眼前の円筒(のう)を視認する。己の過去を思い出しながら元モルモットが言葉を吐いた。組織の連中の貌が浮かび、残った生身が疼くようだ――お互い酷い目にあったねぇ。……って、あたしはまだましな方かな、ごめんね――先ずは資料を探るべきだ。此処は工場。図面やデータ、仕事の為に不可欠な物を読み解かねば進展しない。懐かしい『空間』なのだ。勘が働いて発見容易――紙の束を手に取った。
我々の知識は※※※からの宝物で、此れを叶えるには他種族の脳髄が必要だ。下等な存在でも我々の役に立つのならば本望――以下略――兵器の造り方は簡単だ。脳髄に蓄えられた『感情』などを超越性(エネルギー)に変換……。
助ける方法は記されていなかった。犠牲者の肉体は既に『囚われて』在り、改造された末路。脳髄と肉体を繋げる術は無いものか――こんな堂々と色々やってたら敵に見つかるかな?――まぁいいや。精神に触れる。円筒の中に封じられた皺と会話するのだ。記憶を覗き込むのだ。一人は奴を滅ぼす為に立ち上がった男。一人は山に迷い込んだ少年。一人は奴の言葉に感動した老人。一人は偶然にも出遭った女性――ああ。過去(トラウマ)が思考回路を走り抜け『無』い。
誰(のう)が囁いた。
私も失いたいものだ。
成功
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村井・樹
これは……私達が業務上目にするのはやむ無しとしても、『僕』には見せたくないですね
ですが、ここはもはや敵の領域、油断はなりません
引き続き、内部の調査は必須……とあらば。
失敗作を招集
数が多すぎても動きにくいでしょう
数字が10以上になるまでそれらを合体させた上で、私自身と手分けをしての『情報収集』を頼みましょう
見つけたものは、逐一私に報告するようにも言い添えて。
私自身も、発見したものを『世界知識、視力』でよく観察、分析をし、この場所の正体を、犠牲者の末路を、敵の目論見を見いだしましょう
『こう』なってしまった方達の声を聞く術を私は持ちませんが、彼らの残したものから、想像を巡らせることは可能でしょう
『紳士』の顔が歪んだ。落ちた脳髄に反応し、嫌悪を覚えたのか。否。彼等の総ては『僕』の為――私達が業務上目にするのはやむ無しとしても、『僕』には見せたくないですね――仕事は全き『紳士』的に、敵の領域で油断は禁物だ。先程とは違い内部(狭い範囲)での探索で在る。隅から隅まで覗き込めば、自ずと原因の正体も視えてくる――失敗作(ハートレスエゴ)、『お前達』に光(活躍)が与えられる。1×10以上複数で手分け作業だ。悉くを収集し『僕』への毒物を潰すべく。
『こう』なってしまった方達の声を聞く術を私は持ちませんが――『紳士』の前に並べられたのは管、円筒、箱型の機械。使い方を予想するならば録音機。紙の束とは別の記録媒体だ。『僕』を侵さなければ好いが――ノイズ……我は※※※からの来訪者。使者……いあ。マグナ・マータ……膨張する……実験は失敗……我が直々に……兵器の完成……摘出――理解し難い言語が脳髄に飛び込んだ。大丈夫。『僕』には届かないのだから。
今までの情報を『紳士』は纏めた。敵はおそらくUDCアース(地球)外からの邪神、もしくは眷属。何かの実験が失敗したので『それ』が一般人(のう)を摘出した。巡らせる想像の中で、切断される鈍い音。代弁者『紳士』は揺らがない。
成功
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虻須・志郎
頭の中身か、SSWの技術じゃないだろうな
いや、来訪者――奴か。なら話は早い
ハッキングで施設の掌握、解析、情報収集
詳細をここで詳らかにしてやるよ
その間俺の眷属に施設を隅々まで調べさせる
何か潜んでそうな場所に当りを付けて
予め毒糸の巣で罠でも張ろうか?
余計なモノが出てきたらしめたもの
吊るしてお話しようじゃないか
あるいは俺の同類でもいれば……その時は
一思いに終わらせてやるよ
最後に円筒を直接、電脳兵装で解析してやるか
やれる事は全部やってやる
その上でやらなきゃならねえんだったら
――終わらせるべきなら、終わらせるさ
放っておいたらアイツの餌になる
ならばここで全部仕舞いにするべきなんだ
仕方がない、やるんだよ
頭の中身か、SSWの技術じゃないだろうな――もはや脳髄程度では狼狽えない。感情を乱したとしても表には晒されない。生命維持の為にサイボーグ化された『虻須』には日常とも思える――いや、来訪者――奴か。なら話は早い。同種のやり方ではない。人間で遊ぶかのような、異星からの好奇心だ。滅ぼさねば犠牲者は増え続けるだろう。最悪の場合は世界の隅まで摘出される――大体が邪神の仕業なのだ。機材をハッキングして情報を手繰る。殆どの事柄が猟兵達の集めたものだが。
写真が在った。手術台に乗せられた犠牲者の貌だ。麻酔も何もなく、行われたとも――蹂躙せねばならない。拳程度の毒蜘蛛の群れが工場内に放たれる。第四の蜘蛛の仔とも呼べる『カオス』が何者かを、何物かを探す為に。
やるべき事は全部やってやる――円筒の中身に解析と称される解放を。終わらせてほしい。助けてほしいと叫ぶ『もの』から、仕方がない、やるんだよ――幸いにもUDCは見つからなかった。虻須は黙々と『やる』事に集中出来たのだ。
放っておいたらアイツの餌になる。
成功
🔵🔵🔴
九重・灯
(『交代しろ! コイツらは助からない。オレがまとめて終わらせてやる!』)
わたしは耐えがたい嫌悪感で吐きそうになりつつも、怒りの声をあげるもう一人の自分を必死に押さえつけて資料を漁り、機械を観察します。
UC【世界図書館】。『情報収集』し、『世界知識』で調査。虫の作った「兵器」の用途と作用を調べたいと思います。
脳の感情などを攻撃に転用するのなら、精神攻撃系? それとも、脳を連結することで大規模な魔術を使用する兵器でしょうか?
虫がどこに居るのかも手掛かりがあれば良いのですが。
……でも、ああ、嫌な感じがします。
隠すような偽装どころか、開き放たれた扉から誘い込まれたようなこの状況は――。
――交代しろ!
『わたし』は胃袋に重い一撃を喰らった気分に陥った。耐え難い嫌悪感と抑え切れぬ怒り。沸騰するような渦巻きの中で声を上げた。赦してはならない。赦すものか。人間が『このような』扱いを……腐った外道には――コイツらは助からない。オレがまとめて終わらせてやる!――『オレ』が『わたし』の嘔吐に近い憤慨を留めながら表に出る。冷静に観察せねば思う壺なのだ。UDCは埒外すらも呑み込んでしまう。
世界図書館の戸を叩け。あらゆる情報と知識を収集するのだ。捲る。捲る。巡る――探るべきは兵器の性能。脳髄をエネルギーに変換するならば精神干渉か。連結する事での大規模魔術か。似たようなものが這入り込む。されど此処まで『現代的』な建築物で造る兵器とは何なのか。全部だ。可能性が積み重なる。落ち着けば――脳髄を摘出する生命体。頁が止まった。怪物にとって此れは『趣味』に近い行為なのだ。きっと。工場と兵器は副産物――嫌な感じがします。隠すような偽装どころか、開き放たれた扉から誘い込まれたようなこの状況は――気配は無い。
成功
🔵🔵🔴
吾唐木・貫二
絡み、アドリブ歓迎です。
うげぇ…………こりゃ『ミ』のつくアイツ等か
…………?
俺は頭よくねぇし……囮でもするかね
UC『涙の痛みを拭う者』経由でUC『Tears pein/to lament』発動
これで185.8×2×2で743.2cm…………約7.5mってとこか
これで暴れりゃ目立つだろう
UC『邪鬼葬送』とUC『厄災の騎士』を発動
UC『戦禍の騎士』やUC『絶餓の騎士』で兵器を破壊してまわることで他の猟兵が活動しやすいように自分に敵の注意を向ける
移動は他の猟兵から離れるように行う
「ヒャッハァ!!不浄の茸どもは消毒じゃーい!!」
ついでに暴れまわってわかった工場内の情報は他の猟兵に送っておくか
うげぇ――吾唐木・貫二(BRASS EATER・f03189)は視た瞬間に呟いた。ハッキリとは呼べないが、何方にせよ彼は知っている。工場を造ったUDC。超科学とも解せる奴の輪郭――こりゃ『ミ』のつくアイツ等か――※※※からの使者が望むのは……兎角。彼のやるべき事は決まったのだ。徹底的に破壊しなければ『アイツ等』は何度もやってくる。涙の痛みを拭うのだ。助かる道は消滅だと理解せよ。
機械(埒外)が動き出す。約7.5mの無機物が『意思』を乗せて暴れ始める。猟兵達の活動を『やり易く』する為。『ミ』のつく忌まわしい連中を誘き寄せる為。容赦は無い。熱量を消費する。黙示録の時が訪れた――餓えた鉄杭が比較的大きな機材を穿つ――ヒャッハァ!! 不浄の茸どもは消毒じゃーい!!
潰れる。圧される。大音量の叫びが響き――永劫(アイオン)に続くかと思われた崩壊が、不意に止められる。情報を共有さねばならない。最も、此れ以上の収集は不要だろう。ブゥゥゥン――明滅するのは警鐘だ。アイツが視える。現れる。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『ユゴスよりの来訪者』
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POW : 素晴ラシイ性能だァ
全身を【人間の『加工品』】で覆い、自身が敵から受けた【自身の知的好奇心】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
SPD : ZAP!ZAP!ZAP!
【光線銃】が命中した対象を燃やす。放たれた【プラズマ】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
WIZ : 解剖カいシィぃ!!
【メス】が命中した対象を切断する。
👑11
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素晴ラシイ。
素晴ラシイ性能ダァ。
声とも音とも認識し難い、もの。
現れた輪郭はガーゴイルとも思考出来る、知性を持った存在だ。
解剖ダ……アア……貴様ラノ中身モ楽シミダ。
好奇心の塊が宙から舞い降りる。
ヨコセ……ヨコセ……ヨコセ。
アア。貴様、此レガ気ニナルノカ?
脳髄で賦活、与えられたのは光線(ブラスター)だ。
小鳥田・古都子
SPDで判定。【ガジェットショータイム】使うよ。
悪の組織の倉庫に転がってた試作品の道具を、物体引き寄せ(アポーツ)の超能力で呼び寄せる能力です。
てってれー『磁気フィールドハンド』ー!。
鋼鉄のガントレットです。磁力のバリアーを張る能力があります。
プラズマの炎は、磁気で完全に遮断する事が出来るんだって。正義の味方って大抵ビームとか使うからね。色々対策は研究されてたのよ。
光線銃から放たれたプラズマ炎を磁力の障壁でそらして無効化。
みんなの命のエネルギーを、こんな下らない事に使うなんて……。
磁力を込めた鋼鉄の拳を振るい、強化されたサイバーアームの【怪力】でぶん殴ります。
人体実験、なめてるんじゃないわよ!
てってれー――ユゴスよりの存在の『台詞』を潰すかのようにショータイムが始まった。元モルモットの引き寄せ(アポート)が組織の試作品を呼び寄せたのだ。積み重ねた悪の結晶は、正義を滅ぼす為に妥協はしない。故に強いのだ。美学とも称される『形状』が小鳥田の脳裡に『使い方』を注ぎ込む。それは鋼鉄のガントレット。自らの心を強度を表現するが如きガジェット。人間を嘲笑う光線銃など無碍と報せよ。
『磁気フィールドハンド』の扱い方は実に明解。正義の味方と戦闘する際、最も塞がねば成らぬ一撃とは何か。腕からの破壊光線(おやくそく)だ。プラズマの炎を防ぐ為には磁気が最適で、完全なる遮断を可能とする。対策法とは現実、過去を滅ぼす『術』とも言えよう――みんなの命のエネルギーを、こんな下らない事に使うなんて――趣味嗜好。弄ぶ愚か者には鉄槌が必要なのだ。
ZAP! と光輝が放たれたが、そのような擬音は殺された。障壁で逸らされたエネルギーが床を穿って――此れはガントレットだ。此れは武装なのだ。攻撃を御したならば行動は一。接近して叩き込む! サイボーグの怪力が冒涜的な物体を砕き……甲殻の中は柔らかい肉だ。茸のようにポキリと折れる。
人体実験、なめてるんじゃないわよ!
成功
🔵🔵🔴
村井・樹
……へぇ、お前がアレを。
その優秀な手腕、もっと、よく見せてくれよ
それに、折角カミサマ……それともその眷属か?
ともかく、そいつと相まみえることができたんだから、手土産の一つでもくれてやるよ
ヤツがメスを出した所で、鋼糸を括り付けた状態で、空虚なる『贄』をぶつける
最も、そいつは空っぽの『能無し』だけどな?
だが、脳無しだろうと使い道はある
相手の攻撃を贄が受け止め相殺した所で、『ロープワーク、罠使い』で贄に仕掛けていた鋼糸を今度は相手に絡みつかせる
まんまとはまったようなら、そのまま『暗殺』を仕掛けてやる
さて、ヤツの弱点はどこだ?
できれば厄介な光線銃は、その手から外しちまいたい所だがな
『紳士』的な時間は終幕だ。此処からは『不良』の始まりで在る。『僕』に悪影響を与える茸野郎を胞子諸共消滅させねば――……へぇ、お前がアレを――神様とも眷属とも思考出来る、独立した存在を『視た』のだ。一つ手土産が不可欠で、UDCアースの、猟兵の力を魅せるべきだ。奴が趣味嗜好で観察するならば此方は本気で探索しよう――その優秀な手腕、もっと、よく見せてくれよ。
解剖開始の合図はよく『視』えた。怪物の構えたメスは正確で、対象の性格が判る術だった。投擲の速度は並だが急所への一撃は――故に『贄』は。空虚なる『能無し』が。『脳無し』が効果的で在った。それは空っぽの人格、痛みも苦しみも感じない、盾に適した肉の輪郭(ユーベルコード)だ。手繰られた贄は切断される。
糸は感染する。伝染する。メスを扱った怪物の腕に絡みつく。『僕』を守る彼等のように、雁字搦めの仕掛けの成立――弱点はどこだ――闇より出づる月を、決して逃すな。厄介な部位を取り除け。手首だ。ヤツの手首を抉るのだ。
地面に光線銃が転がった。
成功
🔵🔵🔴
風薙・澪
なるほどこいつが今回の首魁と言うわけね
もう少しグロテスクなやつを想像していたけど思ったより普通ね
まずは飛行している相手をUC鋭氷矢と散弾銃の散弾で引きずり下ろす
散弾を連射しつつ回避したところでの狙い澄ましたUC当てる
出来れば翼を狙って撃ち落とすわ
地上に落としても銃撃とUCの攻撃は続けるけどさらに剣の攻撃も加えるわ
味方との連携は散弾銃を連射して気を引いたところを他の猟兵に決定打を仕掛けてもらう
解剖の前に氷付けにしてあげるわ鋭氷矢(アイスボルト)!!
アドリブ可
他者連携希望
なるほどこいつが今回の首魁と言うわけね――想像を逸脱する事は無い。寧ろ、眼前のUDCはガーゴイルで、お伽噺の怪物の方が『恐ろしく』視える。故に普通なのだ。対象は脳髄を摘出し、弄ぶ事以外『よくある』物体なのだ。たとえ菌類と昆虫の中間地点でも、めんどうくさい現に変わりはない――ばさりと広がる翼の音は、逃走の合図か再生への時間稼ぎだ。忌々しい蚊を落とすならば何が最適。
速度と正確さ、物量での勝負。アイスクリームを造らねばならない。カチコチに震える怪物を施さねばならない。解剖の前に氷漬けだ――鋭氷矢(アイスボルト)!!
虚空。生成された終末(アイス)が放たれる。雷光の散弾と共に『怪物』を貫くのだ。肉の内側から急速冷凍。飛行能力を著しく低下させ、地上戦に持ち込むのだ。されどメスの輝きは離れない。武装は絶対に解除しない。ユゴスよりの来訪者は文字通り、地球外生命体で――鉛玉を受けても動きは鈍らない。振り翳された刃が薄皮を剥ぐ。同時、氷魔狼の長剣が奴の肩を叩き切った。
もう、再生は赦されない。
苦戦
🔵🔴🔴
虻須・志郎
テメエが相手なら遠慮なんてものはいらねえな
こっちから行ってやる、感謝しろ、これで終いだ
真の姿を開放、真紅の双眸と漆黒の戦闘服の姿に変貌る
知的好奇心という奴を催眠時計で狂わせてやろう
オマエが悩むのは精々晩御飯の塩分量だ
何を言ってるか分からないだろう、そういうモノだからな
さあ、喰らい過ぎて咽る程の血を、味わわせてやるよ!
血の匂いがする血液凝固剤入りの特殊繊維を生成
全身から喰らうならばそうすればいい
そうする事でテメエの力は無力化される
動きが止まればそのまま飛び掛かって
捨て身でブン殴って喰らってやる
テメエが今まで取り込んだ分、全部をな!
テメエの雑な実験に付き合う義理なんざ無え
そのまま虚無を抱いて堕ちろ
凍結した肩を庇いながら怪物は認識した。此れは何だ。己は何と対峙して在る。此れは――テメエが相手なら遠慮なんてものはいらねえな――変貌は良く観えた。狂気と異物に染まりきった『混沌』が其処に存在していたのだ。真紅の双眸がユッグゴトフを睨み、漆黒の衣が骸の海を想起させる。好奇心が猫を殺すならば、怪物を殺さないなど可笑しいだろう。恐怖は不意に訪れる――こっちから行ってやる、感謝しろ、これで終いだ――アア。素晴ラシイ。性能ダァ。ホシイ。
オマエが悩むのは精々晩御飯の塩分量だ――理解など出来るものか。人間の言葉は常々判断に困る。地球の連中は悉くが下等だと、認識して在ったが故に。強者を屠る為には何が手っ取り早い。答えは……喰らい過ぎて咽る程の血を、味わわせてやるよ。第四の蜘蛛が嘲笑う。
毒殺。血液凝固剤を『血液の臭い』に偽造し、死紡誘伎(シボウユウギ)が幕を開けた。特殊な繊維を身に纏い、あとは真正面から捨て身の十八番――気デモ可笑シク――『加工品』が動きを止める。体内で奔る体液が凝固する。続く言葉すらも発せない。そして狩人は餌と成り果てる。大喰らいの邪神様は他にも存在するのだ。
テメエの雑な実験に付き合う義理なんざ無え。
そのまま虚無(好奇心)を抱いて堕ちろ。
成功
🔵🔵🔴
三角・錐人
方針:SPD
UDCはコイツら(エイトテンタクルやカードに封印した触手)を使い魔にする時に依頼外で少し縁があったな。
ともあれ、あの邪神を倒せばしばしの平穏、か。気合い入れて戦わないとな。
ヤツの光線銃は当たった相手を燃やせる…それは長所でもあり短所だ。
【テラーテンタクルス】で触手UDCを召喚し、ヤツにけしかける。反撃され使い魔は炎上するだろう。では「その状態でヤツを中心に全触手を合体」させたら?
搦め手は複数。合体の合間にエイトテンタクルを「目立たない」ように移動させ、「だまし討ち」での「暗殺」…そこで出来た隙に俺の「フォースナックル」パンチでの「鎧無視攻撃」を喰らわせてやる。
トドメは誰か頼むぜ?
円錐兜の裏側で、三角・錐人(ロケットスパイダー・f08517)の眼が鋭く光る。切り札は最後の一撃(ターン)に引き寄せるもので、惹かれるべき『クライマックス』には不可欠なのだ。怪物が忌々しそうに『蜘蛛の殻』を睨む――UDCはコイツらを使い魔にする時に依頼外で少し縁があったな――封印された触手どもが獲物を求めて『絵』が蠢く――我が意志に従いて仇敵を討ち果たせ!
召喚『テラーテンタクルス』
数字の刻まれた不定形の群れが出現し、滅ぼすべき存在を包囲する。じわりじわりとうねりながら――されど彼等は一個体では弱い類だ。ZAP! と擬音が発せられ――命中した相手を『燃やせる』それは長所でもあり短所だ。プラズマが。脳髄のエネルギーが悉くを延焼させる【対象を囲うように合体した、テラーどもが】だ。此処でユゴスよりの来訪者は理解する。敢えて奴等は受けたのだと。
もはや逃れる術は無い。合体せずに残った個体が目立たない背後から捕縛を試み、真の切り札が現れる。それこそが蜘蛛、蛇、瞬発力、円錐型がトレードマーク。サイキックの籠められた『フォースナックル』パンチが甲殻を粉々に破壊した――トドメは誰か頼むぜ? 突貫する蜘蛛(ロケットスパイダー)が呟いた。
成功
🔵🔵🔴
金剛・燦
何とも哀れな……好奇心も過ぎればもはや邪悪、というところですか。
貴方の好奇心に捕らえられ、散らされた方々……私はそのような行為を見過ごすことはできません。
ここで貴方の好奇心を絶たせてもらいましょう。
私には難しい戦い方などできません。
ただ、かの邪神の動きと攻撃を「見切り」、「早業」で避け、「オーラ防御」をもって防ぎながら真っすぐ近づき、そして【灰燼拳】を撃ち込むだけです。
かの邪神は喰らった人の身を鎧とするとのこと、なれば……私の拳はその「鎧(を)無視(して)攻撃」することを可能としています。
そう、私が断つのはかの邪神のみ! 人の身で作った鎧はけして傷つけることなく、必ずや救い、供養しましょう!
何とも哀れな……好奇心も過ぎればもはや邪悪――金剛・燦(守護の巌猫・f13021)はケットシーでもキマイラでも、招き猫でも無かった。彼は岩だ。金剛石だ。人々を癒し、魑魅魍魎を倒す為に立ち上がった『現実』奇怪な事に、相手は鉱石も好む生命体で在った――貴方の好奇心に捕らえられ、散らされた方々……私はそのような行為を見過ごすことはできません――クリスタリアンの言葉など耳には入らない。怪物に残されたのは脆い肉と好奇心だけで、邪悪なる『UDC』はにんまぁと歪んだ。
それは慈愛と、冒涜への憤慨。難しい事を考える必要は無く、只管に、眼前の異物を骸の海に還すのみ。超高速かつ大威力の一撃を――興味本位の塊が動き出した。金剛の生命力すらも奪取すべく、ユゴスよりの来訪者が接近――だが。実に。哀れな事に。好奇心が齎すのは何だった。恐怖か。破滅だ。自壊なのだ。
真直ぐな『素手』が鎧を無視してど真ん中を貫いた。怪物は一瞬、首を傾げたが真実理解は容易いもので、総ての攻撃が防がれ『喰らった』のだ。私が断つのはかの邪神のみ! 人の身で作った鎧はけして傷つけることなく、必ずや救い、供養しましょう――誰かの円筒が明滅した。
猫は強い。誇り高き戦士なのだ。だから天啓を受けたに違いない。
成功
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吾唐木・貫二
テメェ……どんだけの人を犠牲にしてきやがった!
クソ虫がッ!
強化系UCは前回のプレイングから継続発動
墜ちろよ。『麻痺攻撃、範囲攻撃』で逃げようとする行動を制限。
確実に正確に最後の一撃で決めるべく『覚悟』した『捨て身の一撃』でUC【極限浄化術式】を発動。
光さす世界にッ!!
テメェのいる場所なんぞ!!
存在しねぇッ!!!
仕留めきれなかったら『二回攻撃』でもう一度、体に教え込んでやる。
仕留めた後は《刻印》で吸収を試みようか
何か新しい力が手に入るかもしれん。いあいあ。
総動員。此れが来訪者の視た最後の『現実』で在った――テメェ……どんだけの人を犠牲にしてきやがった――神が彼等を見逃さないならば、猟兵達は彼等を殺し尽くすのみ。黙示録の日は隣人だが、故に男は存在し、総てを昇華する為に動く。暗黒に蠢く肉片どもは端から端まで蒸発させるべきで、融ける事すらも赦されない。飢餓が。厄災が。戦禍が――複数に絡み合う『超越』が最後の放出へと積み重なる。
来訪者は逃走を決意した。もはや此れを受け止める甲殻など無く、残ったのは自らの中身だけだ。ガーゴイルの如き鎧は崩れ落ち、柔らかい菌類が晒される――墜ちろよ――肉体が痺れる。翼が思い通りに動かない。不味い。美しくもない。ああ。だが……ダガ。眼ノ前ノ此レハ、覗キ込ムニ値スル!
光さす世界にッ!!
暗黒(テメェ)のいる場所なんぞ!!
存在しねぇッ!!!
微睡み!
揺蕩い!
――夢(む)へ還れ!!
極限浄化術式《パンゲア・ゼロ・ブラスト》――術式は既に紡がれた。超至近距離、対象の『存在』を幻想へ戻す、骸の海へと還す『む』が――アァ……素晴ラシイ。素晴ラシイ。性能ダァ……声が。音が。好奇と怪奇が。回帰する。瞬間、刻印が輝いた。青色の茨とも思考可能な『もの』が無に堕ちる寸前『存在』を取り込んだ。巨大な悪魔の奴隷が嘲笑うように、自らの『存在』を修復するように。
いあいあ、と。
●脳髄の救済
賦活。好奇心で精神を、エネルギーを冒涜した存在は『吸収』された。もはやユゴスよりも来訪者は『現れ』無いだろう。工場に残された人間(脳髄)達の救済を祈って、猟兵達は事後諸々を片付けるので在った。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2019年05月28日
宿敵
『ユゴスよりの来訪者』
を撃破!
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