忘年会パーティー会場を守るんだ
●迫りくる帝国
銀河帝国の艦艇内部では、整然と並んだバトルドロイドが出撃の時を待っていた。
彼らが狙うのは、イベントドームが建設された平和なスペースシップだ。
「良いか。あのスペースシップはあの者たちには過ぎたシロモノ。我らが奪い、我らのために活用する」
司令官らしき帝国の騎士がバトルドロイドたちを鼓舞する。
ドロイドたちは司令官の言葉にこたえるように、ガシャンと、銃を両手で抱えるポーズを取った。
●忘年会パーティーで盛り上がろう!
「みんなー! 大変!! スペースシップワールドで事件を予知したんだよ!」
ルビナ・ベイビーブルー(スペースノイドの電脳魔術士・f01646)が皆に呼びかけを行った。
どうやら一隻のスペースシップが銀河帝国の艦艇に侵略されようとしているようだ。
「とにかく、大量のバトルドロイドが攻め込んでくるみたいなんだよ。そんなことになったら、スペースシップの内部は大変なことになるよね」
平和に暮らしているスペースシップ内の住民は、悲惨な目に合うに違いない。
「ちなみに、そのスペースシップにはイベントドームがあるらしいんだよ。脅威を排除したら、そのドームを借りて忘年会をしない? 皆ともっと仲良くなりたいし! 何より楽しそうだよね!」
ルビナはそう言って目を輝かせた。
とは言え、まずは危険の排除である。
「私が皆を帝国の艦艇内部、ドロイドたちの集合場所に転移させるから、まずはバトルドロイドを一掃してほしんだよ。数は多いけど、一体一体はそんなに強いわけでもないから、油断しなければ大丈夫、だよね?」
とにかく、攻め込んで来ようとしているドロイドを排除するところから始めなければならない。
「みんな、お願い! 平和なスペースシップを守って!」
そう言って、ルビナは猟兵たちに頭を下げた。
陵かなめ
こんにちは、よろしくお願いします。
1章は集団戦になります。
敵の数が多いので、一掃できるように頑張りましょう。
同じリプレイに登場させたい方がいる場合には、お相手のお名前を互いにプレイングに記載してください。
2章では帝国の騎士とのボス戦、3章では楽しい忘年会を予定しています。スペースシップのイベント用ドームを借りて、楽しくパーティーしましょう♪ お誘いがあればNPCのルビナもパーティーに駆け付けたいと思っております。
それでは、プレイングをお待ちしております。
第1章 集団戦
『バトルドロイド』
|
POW : バトルスイッチオン
【超戦闘モード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : 精密射撃
【狙撃用プログラム】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【熱線銃(ブラスター)】で攻撃する。
WIZ : シュートダウン
対象のユーベルコードに対し【正確にタイミングを合わせた射撃】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:雲間陽子
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
霧城・ちさ
大量のバトルロイドに攻め込まれてはスペースシップの中の方が心配ですわね。私達でスペースシップを守って新しい年を迎える前に祝勝会も兼ねて皆様と楽しみたいですの
バトルロイドに囲まれないよう他の猟兵さまとも連携していきますわね。通路や遮蔽物を利用して多くのバトルロイドを相手しなければいけない状況や囲まれるのを避けて1体1体確実に倒していきますわっ
みなさまが消耗しましたら私が場所を入れ替わったり回復や応急処置を行いますの
一気に突っ込まず死角からの不意打ちに気をつけ物音も聞いて動きますわっ
巻き込まれている方がいましたら優先して助けにいきますの
トリクシー・ストレンジ
おのれ帝国軍!
忘年会という折角のおひねり稼ぎ時に…あ、イヤイヤまずはみんなの安全が第一ね☆
バトロイドのみなさんには一足お先にショーを楽しんでもらいましょーか♪
ハァーイちゅーもーく!みなさんコッチですよー☆
とわざとカラフル煙幕や花火でド派手に登場してなるべく敵を引きつけます♤
十分注目を集めた所でコインマジックの始まり始まり〜♢
一枚のコインが何十枚にも増えたと思ったら…ハイ!消えました!
なんて具合に【ラッキー☆ジャックポットマシンガン】でバトロイド達にコインの弾丸をお見舞いしちゃいますネ♡
皐・はじめ
「忘年会……つまり宴だよねっ!?宴の邪魔をする奴はぁオシオキだねっ!」
先ずは前に出て名乗りを上げるよっ!
ある程度惹き付けておけば別方向から攻撃する人がやりやすいかもねぇ。
それに、ボクのユーベルコードの発動条件だしねっ!
敵の攻撃は激しくなるだろうけど、頑張るよぅ!ボクは宇宙快賊くじら快賊団の団長だからねぃ。……今は一人しか居ないけどぅ。
ある程度惹き付けたら攻撃開始ぃ!相手にボクの名前を刻んでいくよっ!
横一文字の一《はじめ》ってねっ!
そしたら、最後にビームフラッグを掲げてこう言うんだぁ
「ソレが…ボクの名さっ!」ってねっ!
さぁ、爽快壮快で愉快痛快っ!くじら快賊団の名を上げるぞっとぉ!
●登場
送り出された猟兵たちが、バトルドロイドの群れを確認する。
「大量のバトルロイドに攻め込まれては、スペースシップの中の方が心配ですわね」
霧城・ちさ(夢見るお嬢様・f05540)は、奇麗に列を作って並ぶドロイドの群れを見て表情を引き締めた。この大群がスペースシップになだれ込めば、戦う力のない一般人はひとたまりも無いだろう。
自分たちが守りたいと思う。それに、祝賀会を兼ねたパーティーも楽しみだ。
隣では、トリクシー・ストレンジ(プリンセスワンダーバニー・f08391)が帝国軍に対して怒りを露わにしていた。
「おのれ帝国軍!」
罪のないスペースシップ、そのドームで開催される忘年会。忘年会と言えば、マジックショーだよね。
「忘年会という折角のおひねり稼ぎ時に……」
思わず漏れた本音を打ち消すように、トリクシーはにっこり笑う。
「あ、イヤイヤまずはみんなの安全が第一ね☆」
ウサ耳が可愛く揺れた。
忘年会と聞いて、皐・はじめ(ひとりぼっちの快賊団・f02877)も立ち上がる。
「忘年会……つまり宴だよねっ!? 宴の邪魔をする奴はぁオシオキだねっ!」
とは言え、敵はかなりの数だ。
三人は互いの役割を確認し、バトルドロイドへ向かって駆け出した。
まず、ドロイドたちの正面に立って名乗りを上げたのは、はじめだ。
「愉快痛快豪快軽快! 我等が航路は単純明快!」
場に響き渡る、堂々としたはじめの声。
バトルドロイドたちが、一斉にはじめを見た。
その奥で控えていた帝国の騎士が剣の鞘で床をつく。
「敵襲か! 総員、戦闘開始ッ!!」
ガツンと言う音を合図に、一列目に配置されたドロイドたちが一斉に銃を構えた。
その時、別の場所からカラフルな煙幕があがり、派手な花火がバチバチとその場を彩った。中心にポーズを決めて立つのはトリクシーだ。
「ハァーイちゅーもーく! みなさんコッチですよー☆」
近くにいたドロイドの群れは、はじめから目を離しトリクシーに注目する。
バトルドロイドには、一足お先に素敵なショーを楽しんでもらう。トリクシーは注目を集めるように手を伸ばし、両手にコインを取り出した。
「くっ! 陣形を取れ! 二手に分かれて攻撃、構えっ!」
二手に分かれた派手な演出に、敵の司令官が動揺する。
とは言え、指示は出された。ドロイドたちは指示通りに二手に分かれ進軍を始める。
はじめは敵の歩みを気にせず続けた。
「くじら快賊団キャプテン――皐はじめっ! ……ソレがボクの名さっ!」
敵の攻撃が激しくなるのは予想できた。だが、自分は頑張る。なぜなら、宇宙快賊くじら快賊団の団長なのだから!
「……今は一人しか居ないけどぅ」
ぽつりと呟きながら、横一文字の斬撃を飛ばした。
Code No.1の発動条件、名乗りはすでに済ませている。銃を構えて進んできたドロイドの列に、横一文字を刻み込んだ。
斬撃を受けたドロイドたちは、吹き飛ばされて地面に体を打ち付ける。
横一文字、すなわち『一』こそ、はじめの名前。
はじめは、吹き飛ばした敵へ向かってビームのフラッグを掲げた。
「ソレが……ボクの名さっ!」
ビシリ、と決まったのもつかの間。次の列が攻撃を仕掛けてきた。
はじめは、慌ててその場を飛び退く。
一方、トリクシーは手の中のコインを見せつけながら、襲い来るドロイドたちを見ていた。コインマジックの始まり始まり~と、ラッキー☆ジャックポットマシンガンを発動させる。
「一枚のコインが二枚に……二枚のコインが四枚に……」
次々にあふれてくるコイン。
四枚、五枚、それからそれから、とにかく沢山。
「全部あげちゃう☆」
言うと同時に、コインの弾丸をドロイドの群れに向かって発射する。
コインの礫を受けたドロイドが、その場に膝をついた。
だが、まだ敵の数は相当残されている。
敵からの攻撃を避けながら、トリクシーはその場を離れた。
さて、派手な二人の登場の陰で、ちさは静かに敵の中を駆けていた。仲間の斬撃や弾丸で倒れた敵に、確実にとどめを刺していく。はじめとトリクシーがとにかく目立ってくれるので、ちさは囲まれることもなく行動できた。
三体のドロイドがちさを見つけ走ってくる。
「同時に相手をするには危険ですわね」
ちらりとそばにあるコンテナを見る。
敵の射撃と同時に、コンテナの陰へ滑り込んだ。
攻撃をいったんやめた敵が、様子をうかがうようにコンテナに近づいてくる。
「一体ずつ、お相手いたしますわ」
三体が離れた瞬間、飛び出して一体をしとめた。
ふと、はじめを見る。どうやら、集中砲火を浴びているようだ。あれだけ目立っていたのだから、当然だと思う。ちさは急いではじめの元へと走った。
敵の弾丸を受けて、はじめは片腕を抑えていた。重症ではなかったが、傷口が痛々しい。
「弾をうけましたのね。治療いたしますわ」
「まだ大丈夫だよ! でも、治してくれたらうれしいな」
はじめは素直に、傷ついた片腕を差し出した。
生まれながらの光を発動させ、ちさが傷を高速で治療する。疲労はしたが、はじめの傷はしっかりと治療した。
「くじら快賊団の名、上げられたかなぁ」
「ええ、良い名乗りだと思いましたわ」
はじめとちさは頷き合い、まだ多数いるドロイドの群れを眺めた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
レイチェル・ケイトリン
ルビナさんに転移させてもらったら、静かにたって
わたしが得意な念動力技能で目に見えないサイコキネシスを
つかって、吹き飛ばし技能も活用して敵をふっとばすように攻撃するよ。
ふっとばせば敵はいっせいに攻撃できないもの。
目標はわたしたちをねらってくる相手を優先するね。
そして、バトルスイッチオンを使った敵がいたら、
その近くに別の敵をふっとばしてそっちを攻撃させるよ。
わたしの力は心の力。心をすてた相手なんてただの利用対象だもの。
ただし、ほかの猟兵さんがいっしょにたたかってくれてるなら
その人にあたっちゃって邪魔になったりしないように気をつけるね。
いっしょにたたかうんだもの。
モノ・アストルム
忘年会っていうのはよく分からないけど、とりあえず平和は守るべきだよな。頑張るぞ
集合場所にワープ……って、もしかしていきなり敵陣の真ん前とか……?
正直ヤバそうだけど、俺の戦法的にも突っ込むしかないな
トリニティ・エンハンスで防御力重視の強化を行った上で一気に切り込む
相手が機械なら、水属性の魔力とか効きそうなものだけど、どうだろう。試してみるかな
黒剣の方は大鎌に変形させて、多数を薙ぎ払う形で戦う
いくら強くないといっても敵が多いから、立ち回りには気を付けよう
多くの敵の射線には入らないよう、敵を盾にする形の立ち位置を取り続ける
もし相手が【超戦闘モード】に突入した時は、周りの敵より遅く動く事を心がけようか
ガーネット・グレイローズ
なんだ、お前たちも忘年会がやりたいのか? それならそうと言えばいいのに、めんどくさい奴らだな。
囮役を担当。敵の注意を引くように走り回り、味方への攻撃を反らすよう立ち回る。射撃攻撃を遮蔽物の陰に隠れてやり過ごしながら、妖刀の導きで武器を強化。〈なぎ払い〉〈武器落とし〉を使って迎撃、〈メカニック〉で敵の脆いパーツを分析して重点的に攻める。攻撃するときは、〈二回攻撃〉に〈フェイント〉を織り交ぜ、素早さと手数で押していく。攻撃がヒットしたら、刀から〈呪詛〉を叩き込み、内部から粉砕してやるぞ。「今年の仕事納めだ。さっさと片付けて、飲みに行くか」
●粉砕
「さすがに、敵陣の真ん中ってことはなかったようだな」
モノ・アストルム(モノクロームの星・f03733)はほっと胸をなでおろし、バトルドロイドの大群を眺めた。すでに仲間が行動に出ているので、敵の陣形は乱れている。倒されて消えたドロイドも多い。
とは言え、敵を倒すにはやはり突っ込んでいくしかないようだ。
隣では、ガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)がざっと敵を見渡し、その後ろで控えている司令官の姿を確認する。
「なんだ、お前たちも忘年会がやりたいのか? それならそうと言えばいいのに」
敵の大将に聞こえるかどうかの声で言った。
「めんどくさい奴らだな」
「聞こえているぞ。勘違いしてもらっては困る。あのドームは、我らが有効に活用させてもらうまで!」
敵の司令官がビシリと剣の先をガーネットに向けてくる。
だが、まだ遠い。
今は目の前のドロイドの群れに集中しなければ。
敵の司令官をさらりと無視し、ガーネットはドロイドの群れの中へ飛び込んだ。
続けてモノも走り出す。
「忘年会っていうのはよく分からないけど、とりあえず平和は守るべきだよな」
頑張るぞと気合を入れてトリニティ・エンハンスを発動させた。
防御力を重視して高め、一気に敵の群れへ斬り込んでいく。
二人が走り込んでいった後ろで、レイチェル・ケイトリン(心の力・f09500)は静かにその場に立っていた。
近距離で敵を相手取る戦いではなく、レイチェルは得意とする念動力技能を使って戦いを開始する。
「ふっとばせば、敵はいっせいに攻撃できないもの」
そう言って、サイコキネシスを発動させた。
ちょうど、一体の敵が仲間に向けて銃を構えているのが見える。
ぐっと精神を集中させ、レイチェルはそのドロイドを遠くから持ち上げる。それから器用にサイキックエナジーで吹き飛ばした。
「おお、助かったぜ」
目の前の敵が勝手に吹き飛んだのを見て、モノが後方のレイチェルを見る。どうやら、遠くから吹き飛ばしてくれたようだ。おかげで鎌を振るうスペースもできた。
「それじゃあ、俺はまとめて薙ぎ払うか」
モノは構えた大鎌を器用に繰り、目の前の敵を一掃するように薙ぎ払う。
ごそりと目の前の敵が吹き飛んだ。だが、その後ろにも敵の姿。
その時、敵の視界を遮るようにガーネットが駆け抜けていった。
ガーネットは敵の間を潜り抜けるように走りながら妖刀の導きを発動させる。
「今宵のアカツキは血に飢えているぞ」
強化した武器で行く道をふさぐ敵の足になぎ払いをかけた。さらに続けて攻撃を重ねる。敵の脆いパーツを即座に見分けて繰り出した一撃で、敵を切り崩した。
「わたしの力は心の力。心をすてた相手なんてただの利用対象だもの」
レイチェルは敵と味方の流れを見ながら、更に数体のドロイドを狙う。なるべく仲間に迷惑のかからないよう、注意して場所を選びながら、超攻撃力と超耐久力を得た敵の周辺に次々とドロイドを吹き飛ばした。
理性を失っているドロイドは、吹き飛ばされてきたドロイドに襲い掛かる。
敵の相打ちを誘いながら、さらに別の場所のドロイドも数体吹き飛ばした。
「こんどは、あっちだね」
レイチェルの念動力は非常に精度が高い。
敵はなすすべなく、面白いように吹き飛ばされた。
群れる敵の間では、ガーネットとモノが次々に敵を粉砕していく。
「今年の仕事納めだ。さっさと片付けて、飲みに行くか」
ガーネットは、斬り付けた敵の傷から呪詛を叩き込んだ。
ドロイドが不自然に揺れ、内側から崩れ落ちる。
近くのドロイドが銃を撃つ気配。
「っと、やられるかよ」
敵の銃が火を噴く前に、近くのタンクに身を隠し、敵の一撃をやり過ごした。幸い、周辺には射線を遮るようなものがゴロゴロしている。
銃を撃った敵の背後から、モノが大鎌を振るった。
「数が減ってきたか?」
周辺に立っているドロイドの数が、目に見えて少なくなってきた。
鎌でドロイドを砕く感触が手に伝わってくる。
モノは敵が倒れたのを確認し、再び走り始めた。
「くそ! わが精鋭たちよ! 何をしているのか!」
敵陣の後方で、司令官が地団太を踏んでいる。
すでに整列するほどのドロイドの姿はなく、数体が定まらない照射でトリガーを引いているのみだった。
「もうなにもできないよ」
サイコキネシスを使ったレイチェルが、また一体ドロイドを吹き飛ばす。
その先に、壊れかけのドロイド。
二体がぶつかり、崩れ落ちた。
ガーネットとモノも攻撃を繰り出し、残るバトルドロイドたちを一掃した。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『帝国騎士』
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POW : インペリアルブレイド
【念動力を宿した「飛ぶ斬撃」】が命中した対象を爆破し、更に互いを【念動力の鎖】で繋ぐ。
SPD : ダークフォースバリア
自身に【鮮血の如きオーラ】をまとい、高速移動と【赤黒い電撃】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : インペリアルフラッグ
【念動力で形成した帝国の旗】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を『帝国の領土』であると見る者に認識させ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
イラスト:Jambo
👑17
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●帝国騎士
「ふっ。ドロイドの群れを蹴散らしたからと言って、いい気になってもらっては困る」
そう言いながら、後ろに控えていた帝国の騎士が剣を抜いた。
「ドロイドなど、ただ数が多いだけ。わが部隊のかなめは、私である!」
先ほど、精鋭部隊とか何とか言っていなかっただろうか。猟兵たちは心の中でそんな風に思いながら、騎士を見た。
なるほど、確かにドロイドとは違い、そこそこ戦闘能力は高いようだ。
「こうなれば、私自ら蹴散らしてくれる!」
そう言って、猛然と猟兵たちに戦いを挑んできた。
ともあれ、指揮を執っていた騎士を倒せば、スペースシップを守ることができる。
忘年会の会場も安泰だ。
猟兵たちは、負けじと応戦する構えを取った。
トリクシー・ストレンジ
ようやくボスのお出ましね!
ちゃっちゃと片付けてお仕事させて頂きます☆
【WIZ】
基本的には仲間のサポートで敵の動きを鈍らせることを重視します♧
とりあえず引き続きコイン指弾を連射して相手を撹乱♢
でもこっちは[フェイント]本命攻撃じゃありません♪
コインの雨に敵が気を取られている隙に【カモン!マッスルピジョン☆】を使用!
[目立たない]ように敵の背後に回ってハト戦士で羽交い締めにしちゃいます♤
[だまし討ち]ミスディレクションはマジックの基本♡
敵が動けなくなった所をみんなに攻撃お願いしちゃいます☆
●華麗なマジック
堂々とした立ち姿の帝国の騎士は、やはりバトルドロイドとは違うと感じた。だが、決して敵わない相手ではないとも思える。仲間と力を合わせれば、敵の黒い鎧も砕くことができるだろう。
「ようやくボスのお出ましね!」
トリクシーは両手のコインを遊ばせながら前に出た。
一方、敵も猟兵たちの姿を見て動き出した。
「貴様らなど、粉微塵にしてくれる!」
「ちゃっちゃと片付けてお仕事させて頂きます☆」
その姿めがけてコインが躍る。トリクシーはコインを指で弾きながら敵の動きをけん制した。
「小賢しい」
騎士が念動力で帝国の旗を形成し、大きく振り上げる。コインは払われ、パラパラと騎士の足元に落ちた。クククと、くぐもった笑い声が聞こえる。仮面で見えないが、きっと敵は笑っているのだろう。
「わが旗を受けよッ」
帝国の旗が大きく揺れた。
ところが、騎士の視界にトリクシーの姿はない。
「……?」
一瞬、騎士が旗を持ち上げたまま、攻撃の相手を探すようなしぐさを見せる。
その真横から、トリクシーが姿を見せた。
コインの攻撃は完全にフェイント。騎士が気を取られている間に距離を詰めたのだ。
「みんな争いはヤメテ! 平和のシンボル白いハトさんが出ますよ~ハイー☆」
驚いた騎士に向かって、カモン! マッスルピジョン☆を発動させた。
トリクシーが手にしたシルクハットから、鳩の頭をした筋骨隆々な男が飛び出す。
「な! ハト?! は、鳩は違う!!」
戸惑う帝国騎士。
それは見事なだまし討ちだった。
鳩戦士は愛らしい頭部をくいと傾げながら、力ずくで騎士を羽交い絞めにする。
「さあ、みんな☆ やっちゃってね♪」
ミスディレクションはマジックの基本。トリクシーは皆に攻撃を促した。
大成功
🔵🔵🔵
レイチェル・ケイトリン
念動力を宿した飛ぶ斬撃、念動力の鎖、念動力で作った旗……
心があるんだね。想いを込める心が。
なら、その心、想いをわたしが切り裂くよ。
わたしも念動力技能を得意にしてるから、それでサイコエッジをつかう。
まず、敵を攻撃するけど、念動力の鎖や旗を敵がつかったら、
それをわたしのサイコエッジで切り裂くよ。
そんな「想いの鎖」なんかでひとをしばらせたりしない。
ひとから勝手にうばいとるような「祖国への想い」なんか尊重しない。
その決意を抱いたわたしの心がこの刃。
自由がほしいわたしの心の力で未来も道も切り開くよ。
ガーネット・グレイローズ
では、ここからは射撃戦だな。遮蔽物の間を移動しながら、飛び道具を撃って騎士を牽制していくぞ。<念動力>で空中を跳びまわり、サイキックブラストに<衝撃波>の技能を駆使する。ダメージを与えるよりも、電撃で動きを封じることに注力。隙を作れたら、総攻撃をかけるチャンス! 仲間とコンビネーションをかけ、刀を抜いて<2回攻撃><吸血>で連続攻撃をかけるぞ。攻撃がヒットしたら、傷から<呪詛>を送り込んで、追撃だ。
「帝国は、年末年始も休みなしか? とんだブラック国家だな」
●刃と鎖と電流と
「では、ここからは射撃戦だな」
コンテナの間を縫って躍り出たガーネットが、サイキックブラストを発動させる。
両掌から放った高圧電流が、騎士に命中した。
「ぐ、ぁあ」
感電した騎士の手から、帝国の旗が消える。
バチバチと、騎士の周辺を火花が飛んだ。
「くそ、離せ!!」
それでも何とか拘束から抜け出した騎士は、いったん攻撃から逃れるように後方へジャンプする。だが、まだ感電した感覚が残っているのか、動きは鈍い。
「その動き、止めてやる」
ガーネットは素早く敵に追いすがり、二度目の高圧電流を放った。
「そう易々と……!」
騎士がその場でこらえて再び帝国の旗を作り出す。
確実に感電している。しかし、倒れない。
高々と自らが作り出した旗を掲げ、騎士は攻撃の姿勢を取った。ガーネットはすぐに判断し、コンテナを利用して敵との距離を取った。
騎士の旗を見てレイチェルは思う。
彼には、思いを込める心があるのだと。
「なら、その心、想いをわたしが切り裂くよ」
作り出したのは、念動力を圧縮して形成され放たれた刃だ。
「自由がほしいわたしの心、その力で未来も道も切り開くよ」
レイチェルの放った刃が、敵の旗を切り裂いた。
「っ、おのれ! そこか!!」
騎士は旗を消し去り、代わりに斬撃を飛ばす。
周辺で爆発が起こり、レイチェルを拘束するための鎖が真っ直ぐ飛んできた。
「そんな『想いの鎖』なんかで、しばらせたりしない」
しかし、その鎖もレイチェルの刃が切り裂き、落とす。力を失った鎖は、その場に落ちて消え去った。
ギリ、と、帝国騎士が歯ぎしりする。
その真横から電流が走った。
「こっちを忘れてるだろ?」
いつの間にか距離を詰めたガーネットが、サイキックブラストを放ったのだ。思わぬところからの攻撃に、騎士がバランスを崩す。
「ここだ!」
ガーネットは刀を抜いて踏み込んだ。
同時にレイチェルもサイコエッジを発動させ、刃で敵を狙った。ひとから勝手にうばいとるような『祖国への想い』など尊重しない。
「その決意を抱いたわたしの心がこの刃」
刃は真っ直ぐ飛んでいき、敵の鎧に傷をつけた。
近くで動きを見ていたガーネットが追撃するように弱った部分を斬りつける。更に、傷口から呪詛を流し込み、敵へ苦痛を与えた。
「ふんっ、この程度で!」
騎士は傷ついた部分をかばうように構えを変える。
「帝国は、年末年始も休みなしか? とんだブラック国家だな」
「黙れ。帝国の騎士に休みなど……ないッ!」
決して辛くなど、無いのだからな!
騎士は歯を食いしばって、その場に立った。
「流石に、硬いか」
まだ倒れない敵を見てから、ガーネットはいったんその場から退いた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
霧城・ちさ
ドロイドよりは強そうですが私たちが力を合わせればきっと勝てますわっ
敵のユーベルコードはデメリットもありますし根気強く休む間もなく攻めていけるようにしますの
敵の攻撃を避けられてもその上に立たれてしまうと強くなるようですし気を抜かず行動を邪魔していきますわっ
複数の猟兵でかかればきっと隙をつけますの
死角に入れるようなら思いっきり攻撃ですわね
他の方がダメージを受けた時に私は回復を行いますの
特にインペリアルブレイドで繋がれた方は多く攻撃を受けそうなのでフォローしていきますわっ
モノ・アストルム
コイツは一筋縄ではいかない気がする
けど、俺は俺に出来ることをやるだけだ
変わらずトリニティ・エンハンス、ただ今回は機動力を上げていく
相手のユーベルコードは大体速いか遠距離直線型の何方かっぽいし
ジグザグに走って攻撃を避けながら近付くぞ
武器は普通の剣型で、強化した機動力を活かして攻撃を確実に当てていきたい
上手く攻撃が入らない時は、ちょっと焦ってるフリをしつつ回避に専念
敵が上手く調子に乗ってくれれば、不利な俺を集中して狙ってくるだろうから、その時は仲間が攻撃するチャンスになる
とは言っても一回しか通じない手と考えて、その後はもう一度ユーベルコードを使い攻撃力重視に
相手の隙をみて、強い一撃を入れる事を狙う
●きっと、切り崩せる
猟兵たちの攻撃は、敵の体力を削っている。手数も多いのだが、決定的な致命傷は与えきれていないようだ。
モノはそんな敵の様子を見て呟いた。
「さすがに、一筋縄ではいかないようだな」
「はい。ドロイドたちよりは強そうですわ」
ちさが同意する。
「ですが、私たちが力を合わせればきっと勝てますわっ」
まだ敵を沈める様なダメージこそ与えていない。しかし休む暇なく攻撃を続ければ、きっと切り崩せるはずだと、ちさは考えた。
「確かにな」
敵が何であれ、自分にできることをやるだけだ。モノは頷き、トリニティ・エンハンスを発動させ、機動力を強化する。
騎士がモノを見てインペリアルブレイドを放った。だが、よく見ればその攻撃は真っ直ぐ直線的だ。
「当たれば切れるんだろうけどな」
モノは敵の攻撃を避けるように、ジグザグに走る。
強化した機動力で、軽々と敵の斬撃を避けた。敵との距離が一層詰まる。
「ふん。だが、好きにはさせん」
騎士はステップしてモノの接近を避けた。しかし、モノの動きのほうが早い。
「見えてるぜ」
構えた剣でモノが斬りつけると、敵の腕に傷がついた。
帝国騎士は、かまわず手を振り上げる。どうやら深い傷には至らなかったようだ。
「だが、軽い」
言って、鎖を飛ばしてきた。モノを捕まえようと、四方から鎖が迫る。
「っとと」
焦った表情で、モノは必死に鎖を避けた。宙を舞う鎖。寸でのところで避けるモノ。目の前を横切る様子を見て、モノが短く息を吸い込む。
「さて、いつまで逃げ切ることができるかな?」
完全に優位に立ったと、帝国の騎士が余裕の声を上げた。
と、同時に、騎士の体が横に吹き飛んだ。
「わたくしもいること、お忘れでございませんこと?」
いつの間にか使づいていたちさが、騎士の死角から渾身の攻撃を叩き込んだのだ。
帝国騎士の体が地面に投げ出され、転がる。
「ナイスタイミングだぜ」
焦っていたはずのモノが余裕の動きで鎖を叩き落として、ちさを見た。
騎士が膝をついて立ち上がる。
「演技だったと言うのか!」
「とは言え、この手は一度しか通じなさそうだな」
モノは再びトリニティ・エンハンスを発動させ、今度は攻撃力を重視して自身を強化した。
「二度と油断はせん」
再び攻撃の姿勢を取った騎士は、念動力で形成した帝国の旗を掲げる。
「あの旗は、要注意ですわね」
「了解だ。もう一撃、叩き込むぞ」
『帝国の領土』に敵を立たせてしまうと、戦闘力の強化につながってしまう。
ちさとモノは再び騎士に向かって走り出した。
しかし、今度は騎士もこちらへ走り込んでくる。大きな旗を持ったままの突撃を、避けることができない。
「遅いッ」
叫んだ騎士が、モノめがけて旗を振るった。
「っと」
とっさに避けようとしたが、旗の先端がモノの足にかすり、皮膚を裂く。
走る痛み。だがモノは、その痛みをねじ伏せ武器を振り下ろした。
大きな一撃の後で、敵の脇に隙が生じている。狙いを定めた攻撃が命中し、敵の体が大きく揺れた。
「が、はっ」
騎士は、痛みを吐き出すようにうなり声をあげる。
「回復いたしますわ」
敵との距離ができた間に、ちさが急いでモノを回復させた。
二人は、帝国騎士が立ち上がる姿を見る。
まだ倒れないというのか。
だが、与えたダメージは確実に敵を蝕んでいた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
レイチェル・ケイトリン
モノさんたちのまえでまた出してきた旗。
ならまたざっくり斬っちゃうだけだよ。
また念動力技能でサイコエッジをつかって旗を、鎖を、敵をきりさくよ。
妨害も自己強化もさせないよ。
わたしの刃は理不尽な支配をみとめない心の力なんだから。
●何度でも、切り裂いてみせる
仲間の前で帝国の旗を掲げた様子を見て、レイチェルは再び帝国騎士の前に立ちはだかった。
あれは、一度は自分が切り裂いた旗だ。一度目の戦闘で、鎖も落とした。それなのに、また猟兵の前に旗を出してくるとは。
レイチェルがサイコエッジを発動させる。
「ならまたざっくり斬っちゃうだけだよ」
念動力を圧縮し、刃を形成して敵を見据えた。
「くくく。それがどうしたと言うのだ! 貴様たちの攻撃の手は、あれで終いか? まだ私は立ち上がるぞ!」
帝国騎士はそう宣言し、念動力の斬撃を構える。仲間の攻撃でダメージを与えているはずだが、まだ戦う気力は残っているらしい。
レイチェルは狙いやすい位置まで跳んで叫んだ。
「自由がほしいわたしの心、その力で未来も道も切り開くよ」
刃が騎士に向かって一直線に飛んでいく。
「ほざけ! 叩き落としてくれる」
それに対抗するように、騎士もその場から斬撃を飛ばして見せた。
ぶつかり合う刃。風を切り裂くような鋭い音。互いの攻撃が弾けた。
「ふんっ」
騎士は続けて鎖を伸ばし、レイチェルを狙ってくる。
「妨害も自己強化もさせないよ」
飛んできた鎖をひらりと避けたレイチェルは、形成した刃で鎖を叩き落とした。同じことだ。何度でも、旗も鎖も切り裂いてみせる。
「わたしの刃は理不尽な支配をみとめない心の力なんだから」
続けて、刃で敵を狙う。
「ぐっ」
騎士の体が揺らいだ。やはり、仲間たちが与えたダメージが効いているのだ。あと一息で敵を倒すことができる。レイチェルはそう確信し、刃で騎士を貫いた。
「くそ、被弾しすぎたか?! いや、まだだ!」
騎士が苦し気に首を振った。
「でも、あと一押しだよね」
レイチェルの言葉を聞いても、騎士は答えることができなかった。
大成功
🔵🔵🔵
皐・はじめ
ちさねぇちゃんが傷を治してくれたからねぃ!全快で行けるよぅ!
ガーネットねぇちゃんとレイチェルちゃんが旗を出すのを妨害してたからぁ……もしかしたらどこに旗を出したか把握できてないんじゃないかなぁ?
ちょっとインペリアルフラッグの自己強化の範囲外にボクのフォースフラッグを刺しておいて、モノにぃちゃんの様に〈スライディング〉や〈空中戦〉で攻撃を避けつつ位置取りして〈2回攻撃〉の初撃でボクのフォースフラッグを自分の旗だと思い込ませて強化が無い所で〈一斉射撃〉のフルバースト・マキシマムぅ!
トリクシーねぇちゃんみたいにみすでれくしょん?出来るかは解んないけど、ボクは快賊だからねぃ!領土も奪ってやるのさぁ!
●旗
傷を負い疲労困憊の帝国騎士に対して、はじめは全快でその場に再び立った。
「ちさねぇちゃんが傷を治してくれたからねぃ!」
ドロイドに受けた傷は、仲間が癒してくれたのだ。すっかり元通りになった腕を回し、はじめは走り出す。
仲間と協力しての戦いと言えば、敵の攻撃である旗もそうだ。帝国騎士が旗をかかげるたび、仲間がそれを切り裂いていた。
すでに敵は自分が旗をどこに刺したか、自分の領土がどこであるのか分からなくなっているかもしれない。
そう考え、お手製のくじら快賊旗を地面に突き刺す。サイキックエナジーをホログラムの様に放出したものなのだが、はたしてこれを敵が自分の旗だと誤認してくれるだろうか……?
「く、まだ攻撃の手は減らぬと言うのか……!」
帝国騎士は自身に近づいてくるはじめを見て、インペリアルブレイドを構えた。
くじらの快賊旗には目もくれないので、さすがに自分の旗を間違えることはないのだろう。トリクシーのようにミスディレクションすることはできないなと思い直し、はじめはさらに敵との距離を詰めた。
騎士がブレイドを振るうと、斬撃がはじめに向かって飛んで来る。
「モノにぃちゃんみたいに、避けるよぅ!」
はじめは最初の斬撃をスライディングしてかわした。次の攻撃はジャンプ、次は身を低くして避けて行く。仲間の戦い方を思い出し、うまく攻撃を避けながら自分に有利な位置取りを行った。
騎士はその場を跳ぼうとするが、うまく体が動かないようだ。
「生意気な!」
悔しげな声が聞こえる。
「あの、船は、わが帝国の領土とするのだ……ッ!」
帝国騎士がブレイドを振るった。
はじめはその斬撃もひらりとかわし、全武装を構える。すべての砲門が敵を狙った。
「フルバースト・マキシマムぅ!」
掛け声とともに放たれるフルバースト・マキシマム。
「ぬわぁあああああ」
一斉に発射された攻撃が、騎士の体を蜂の巣にする。
なすすべなく、騎士が吹き飛んだ。そのまま壁に叩きつけられ、崩れ落ちる。
敵が消えたことを確認し、はじめは自分のフォースフラッグを手に取った。
「ボクは快賊だからねぃ! 領土も奪ってやるのさぁ!」
そして、大きく旗をかかげ勝鬨の声を上げる。
ドロイドの群れを一掃し、司令官であった騎士を倒し、猟兵たちはスペースシップの脅威を排除した。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 日常
『楽しくパーティー』
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POW : 思い切り騒ぐ!
SPD : 会場運営を手伝う!
WIZ : 皆を盛り上げる!
👑11
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●忘年会会場のご案内
・こちらは猟兵の忘年会パーティー会場です。
・猟兵の皆様、どうぞ心行くまでお楽しみください。
・迷子にならぬようお連れ様のご確認をお忘れなく。
・会場運営のお手伝いも募集しております。
・飲食類の持ち込みも大歓迎です。
忘年会会場となったスペースシップのドーム入り口には、そのような案内板が出されていた。
広いドーム内には、話を聞いたスペースシップ内の住民からお礼の料理なども届いている。
さあ、楽しいパーティーの始まりだ。
料理を楽しんでも良いだろう。パフォーマンスで仲間を楽しませても良い。料理を運んだり、差し入れをしたり、はたまたキッチンで料理をふるまうのも喜ばれるだろう。
話を聞いた猟兵たちは、会場へと足を踏み入れた。
レイチェル・ケイトリン
みんなおつかれさま
つぎは忘年会、会場運営おてつだいするね。
えと、SPDの力だから、わたしが得意な念動力技能で錬成カミヤドリをつかいます。
POWだったらサイコキネシスとかもあったんだけど。
ヤドリガミとしての「自分の本体」は等身大の女の子の人形、いまのわたしそのもの。
それをいっぱい複製して、バラバラにうごかして、じゅんびしたり、お料理をならべたりするね。
わたしが気づかないとことかは、えと、ルビナさんにみてもらえるようにおねがいします。
いろいろおしえてくれたらがんばるよ。
霧城・ちさ
せっかく勝てたのですからみなさまで忘年会を楽しみたいですわね
私は会場の準備を手伝ったり飲食物の用意をさせて戴きますわっ
会場は広く飾りつけとかあると楽しそうですわね
ほとんど買ったものになりますが私も得意ではないですが作らせてもらいましたの
元々スペースシップにいた方もいましたら楽しんでいってほしいですわっ
多少騒ぎすぎて体調崩してしまった方も私のほうで診させて戴きますわね
モノ・アストルム
うわ、料理がこんなに!
ここの世界は結構資源が重要って聞いてるから、破格のもてなしなんだよな
ちょっと申し訳なさも覚えつつ、折角だから沢山食べちゃうぞ
大体は色んな料理をつまみ食いするムーブ
故郷(キマイラフューチャー)の食べ物とは少し味が違うけど、どれも美味しい
と思いながらも、肉好きだからどうしても肉料理に惹かれがち
あ、ちゃんと他の人の分も残しておくからな!
一緒に戦ってた皆も楽しめてるかな
全員が来てるわけじゃないだろうけど、お世話になった人達には特にお礼を言っておこう
また何処かで会ったら宜しくな
最後に、住民の人達や料理を作ってくれた人達にもお礼を述べる
片付けは俺も手伝うよ。運ぶものも多いだろうしさ
皐・はじめ
【POW】勝利の暁には豪快に騒ぐ!勝利の宴こそド派手に行かなきゃねぃ!
と、言うわけで持ち込んだ武装……じゃなかった、花火を〈一斉発射〉ぁ!
悩みや心配なんかこーんな感じで吹き飛ばしてあげるのさぁ!
だから、住民の皆も一緒に騒ごうよぅ!って〈鼓舞〉するよぅ!
皆の笑顔がボクのオタカラだからねぃ!きっちり頂いていくのさぁ!
――懐かしいなぁ……ボクを拾ってくれた時も親分達、こうやって騒いでたっけぇ……親分達はどこに居るんだろぅ……っとと、ボクが寂しがってちゃダメだねぃ。
もうボクはくじら快賊団の団長だからねぃ!
親分の快賊団以上に騒いでやるのさぁ!
トリクシー・ストレンジ
待ってましたわパーティータイム!!
ようやく本業開始ですわね☆
目立つような舞台に立って盛大に登場!
カラフルなスモークや花火なんかも焚いちゃいます♢
簡単なコインマジックやカードマジックなんかをやりつつ
ビックリ大掛かりな脱出マジックなんかも披露しちゃいますわよ☆☆☆
会場に来てくれてる方や猟兵の仲間にも協力してもらったりしちゃいましょーかね♤
もちろん、皆さんからのチップを集めるのを忘れずに…♡
ガーネット・グレイローズ
【Stella Maria】メンバーと参加。ポケットマネーを出して会場の運営に協力しよう。スペースシップからはコック達とホールスタッフを派遣。ビールやワインなどのアルコール、食材やお菓子をコンテナに詰めて提供。ノインは……さすがに食事中はマスクを外すのか? 幽は未成年だから、ジュースを用意しておこうな。//「おお、見事なマジックだな」上着のポケットには消えた筈のコインが。ノインの特技に素直に感心。さすがガジェット使いだな。「よかったな、幽」チョココインをゲットした幽をほほえましく祝う。//宴もたけなわ、ノインと酒を飲みながらこれからの戦いに備えて士気を高め合うぞ。――仮プレは以上だ。
陰白・幽
ガーネット船長に呼ばれて遊びに来たよ~。忘年会~いろんな人がいっぱいいてすごく楽しそうだね。【Stella Maria】の皆と一緒に参加するよ~。戦闘には参加できなかったから、手土産としてボクの好きな甘いお菓子や果物を持って参加するよ~。おー、みんななにか美味しそうに飲んだりしてるね……お酒か~、残念ボクはジュースを貰おっと。//ノインさんのマジックを全力で楽しむよ。マジックに驚いたり、釘付けになって尻尾をぶんぶんとふって拍手しながらみておくよ~。//そのあとは美味しいお菓子や食べ物をお腹いっぱいになるまで会場をみてまわって飲み食いをしてよっと。はぁ~あ、お腹いっぱいになったら……眠い……zZ
●楽しい忘年会パーティーはこちらです
会場には、続々と猟兵たちが集まってきた。
広く飾り付けがあると楽しそうだというちさの提案で、華やかに飾りつけも行われている。
「せっかく勝てたのですから、みなさまで忘年会を楽しみたいですわね」
きらきら光る電飾を見上げてちさが頷いた。
「うんうん! 勝利の暁には豪快に騒ぐ! 勝利の宴こそド派手に行かなきゃねぃ!」
はじめは満足げな笑顔で会場を眺め、持ち込んだものの準備を始める。
「あら、それは良いアイデアですわね」
「きっちり盛り上げてくるよぅ!」
ちさに見送られ、はじめはステージに走った。両手いっぱいの花火に火をつけ、ステージ中央に到着したと同時に一斉発射する。
広く高いドームに始める音が響き渡り、色とりどりの花火が飛んだ。
会場からはパーティー開催と戦いの勝利を祝うような大きな拍手が巻き起こる。
はじめの花火は、悩みや心配を全て吹き飛ばすような、美しく思い切りのよい花火だった。
見ると、スペースシップの住民たちも騒ぎにつられてやってきている。
「住民の皆も、一緒に騒ごうよぅ!」
はじめが声をかけると、わっと歓声が上がった。
「待ってましたわパーティータイム!!」
次にステージに上がったのはトリクシーだ。
打ち上げた花火の余韻が残る中、スモークを焚いての登場だ。会場の皆が、ステージの上のトリクシーを一斉に見る。
「ようやく本業開始ですわね☆」
トリクシーは派手なカラーのうさ耳を揺らしながら、コインを取り出しマジックを開始した。
パーティーの参加者たちも、スペースシップの住民たちも、きらきら光りながら踊るコインに夢中になる。
「いろんな人がいっぱいいてすごく楽しそうだね」
陰白・幽(無限の可能性を持つ永眠龍・f00662)は、会場で盛り上がる皆の様子を見た。
「盛り上がっているようで何よりだな」
ガーネットが満足げに頷く。ポケットマネーでコックやホールスタッフを呼んでおいたのだ。さらに、ビール、ワイン、そして食材もコンテナに詰めて提供しておいた。おかげで、華やかな会場の飾りつけになっているし、ずらりと様々な料理が並んでいる。仲間たちも会場の設営や運営に尽力しているようで、スペースシップのホール全体がキラキラと輝いているように華やいでいた。
「幽は未成年だから、ジュースだな」
「うん。ボクはジュースを貰おっと」
幽はスタッフからジュースの入ったグラスを受け取る。代わりに、持参した甘いお菓子や果物をスタッフに手渡した。最初から用意してあった料理の他にも、手土産やスペースシップ内の差し入れで、テーブルの上はかなりにぎわっているようだ。
周辺で楽しげな声。猟兵たちはもちろんのこと、スペースシップの住民たちも大いに楽しんでいる様子だ。皆ニコニコしながら料理を口に運び、楽しく歓談している。
「うわ、料理がこんなに!」
モノは並んだ料理に驚いて目を丸くした。スペースシップワールドは資源が重要と聞いたことがある。だからこそ、住民からの大量の差し入れは破格のもてなしなのだろうと思った。
ざっと見渡すと、肉や野菜など一般的なオードブルが並んでいる。他にも、お菓子やドリンクなどが豊富に用意されていた。
さっそく肉料理に手を伸ばす。
「うん、うん、美味しいな」
故郷のキマイラフューチャーとは少し味も違うが、これはこれで美味しい。
資源のない中提供された料理なので少々申し訳なさを覚えるけれど、せっかくだからたくさん味わいたいと思う。
「わたくしたちの用意したお料理もありますわ。どんどん食べてほしいですわね」
「うん。まだまだいっぱい並べるからね」
料理を堪能するモノを見つけ、ちさとレイチェルが近づいてきた。
「二人とも、おつかれさま。レイチェルはサイコキネシスで援護助かったぜ。ちさは騎士の攻撃ナイスタイミングだったな!」
モノがあいさつ代わりに片手をあげる。三人は、大量にいたドロイドや司令官の騎士のことを思い出し、互いに健闘をたたえ合った。
「それじゃあ、ちさも料理を作ったのか? すごいな。この肉も美味しいぞ」
「ふふふ。得意ではないのですが、作らせてもらいましたの」
ちさの料理も楽しみながら、モノは会場の喧騒を眺める。
猟兵たちの姿もあるが、スペースシップの住民たちも楽しく盛り上がっているようだ。
皆、用意した料理を美味しそうに食べている。
「まだまだ配膳しないとだね」
空になった皿を見つけ、レイチェルがパタパタと向かっていった。モノとちさが応援するように手を振る。
レイチェルは錬成カミヤドリで複製した等身大の女の子の人形を使い、次々に料理を配膳していった。
「ええと、他には……。あ、ルビナさん! 何か気づいたところあるかな?」
同じく会場の運営に走り回っているルビナの姿を見つけ声をかける。
「おつかれさまー! お料理は行き届いているよ! あとは、飲み物が減ってきているかな」
「それじゃあ、一緒に行こうか。がんばるよ」
「ありがとう!」
二人は頷き合い、ドリンクコーナーへ向かった。レイチェルの人形たちは、その間にもせっせとテーブルに料理を運んでいる。
ステージでは楽しいマジックショー、料理も豊富にある。会場は大盛り上がりだった。
(「――懐かしいなぁ……ボクを拾ってくれた時も親分達、こうやって騒いでたっけぇ」)
皆の楽し気な笑顔を眺め、はじめはふと物思いにふける。
「……親分達はどこに居るんだろぅ」
手に取ったドリンクを一口飲み、いやいやと首を横に振った。
自分が寂しがっていてはいけないと思う。なぜなら、はじめはくじら快賊団の団長なのだから。
「親分の快賊団以上に騒いでやるのさぁ!」
気持ちを切り替えた矢先、ステージからトリクシーの呼びかけが聞こえた。
「はぁい! これからが本番☆ ビックリ大掛かりな脱出マジックタイムよ! 誰か協力してくれる人、いるかしらね?」
見上げたステージに、きらきらと装飾を施された箱が出てくる。
「それじゃあボクが協力しようかねぃ!」
はじめは意気揚々とステージに上がっていった。
「あらあら、派手な演出ですわね」
「ああ、ここからでもよく見えるぜ」
ちさとモノもステージに目を向ける。
会場中が、箱に身を沈めるトリクシーに期待の拍手を送った。
はじめはステージの上で厳重にカギをかけ、箱から離れる。
「このスイッチを押せばいいんだよねぃ! それじゃあ、スリー!」
そして、預かったボタンを皆に見えるように掲げ、カウントダウンを開始した。
「ツー!」
テーブルを整えていたレイチェルも、手を止めてカウントの声を上げる。
「「「ワンッ」」」
皆が声をそろえて、ゼロを叫んだ。
スイッチを押し込むはじめ。
するとステージで花火が上がり、箱が大爆発した。
わぁと、どよめく会場。
パッと照明が消え、ドラム音だけが流れる。
皆息をのんで暗いステージを見つめた。
ドンと、一つ大きな太鼓の合図。輝くライトが灯る。
「はい☆ 大成功―!」
なんと、箱に身を潜めちえたはずのトリクシーがステージの真上から飛び降りてきた。
会場から拍手が巻き起こる。皆が笑顔になった。
その様子を見て、はじめが満足げに頷く。
「皆の笑顔がボクのオタカラだからねぃ! きっちり頂いていくのさぁ!」
「それは何より☆ えーと、チップはこちらでーす」
トリクシーはにこやかにシルクハットを持って、ステージを降りた。
ステージのマジックを楽しみ、お菓子を頬張り、幽は目についた椅子にちょこんと座った。
「はぁ~あ、お腹いっぱいになったら……眠い……」
と、急に瞼が重くなるのを感じる。
食べ物は美味しかった。
飲み物もたらふく飲んだ。
会場中を見て回って、程よい疲労感もある。
時間を確認すると、23時近い。
「宴もたけなわだな」
すでに意識を手放しつつあった幽だが、隣に腰掛けるガーネットの気配を感じた。
「ん……ガーネット船長……?」
「甘いお菓子もたくさんあったし、よかったな、幽」
ガーネットがアルコールの入ったグラスを振る。見ると、机に伏して幽がすやすやと寝息をたてていた。そんな幽をほほえましく見守り、酒を口に含む。
ステージの出し物が終了し、会場の騒ぎも少しは落ち着いてきたようだ。
満足した住民たちは、そろそろ帰宅の準備を始めている。
あと少しで今年も終わるなと思う。
そして、明日からは新しい年、新しい戦いの日々が始まるだろう。
「これからの戦いに備えて」
仲間に乾杯を。
ガーネットはグラスを傾け、これからの戦いに思いを馳せた。
夜の23時。もうすぐ大晦日も終わる。明日からは新しい年だ。
猟兵たちは新年を思いながら、パーティー会場を後にした。
大成功
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