バトルオブフラワーズ⑩〜俺とお前が紡いだ絆が力だ!!
●第二関門、襲来
「まじびびった! だってモンキーやられてっし!あいつあーしらの中で最強っていうか、誰も勝てる訳ねーって思ってたんですけど!」
花畑の道が全て『自分』の所へと切り替わったのを見たラビットバニーは、自然とエイプモンキーの敗北を悟った。けれども、彼女もそんな簡単に負けるような存在では無く。
「でもまあ、あーしが全員始末すりゃいいか。なんつっても、あーしのユーベルコードは『絶対無敵バリア』!」
どんな攻撃も、あーしには全部無効なんだから、と絶対の不敗を自負しつつ、彼女は来るべき敵の襲来の前にガサゴソとタブレット端末を取り出した。
「あー、マジこのライバルと主人公の共闘エモい。ずるいわー」
そうして花畑のど真ん中でラビットバニーは手にしたタブレット端末で数々の漫画や作品を読みふけり始めたのである……
●弱点は『関係性』?
「おう、怪人の第一関門は突破したみてぇだなァ。……次の関門に行くぜェ」
霧島・クロト(機巧魔術の凍滅機人・f02330)は集まった猟兵達に対し、真っ直ぐに向き直る。
「今から引き続きお前らをシステムフラワーズの中枢部分に転送する……が、花畑の道は今度はどうやって進んでも『ラビットバニー』って怪人の所に繋がってるらしい」
クロトが語るには、このラビットバニーという怪人は先んじて一切の攻撃を無効にする『絶対無敵バリア』を貼りながら一方的に此方を殴り倒してくるらしい。
またふざけた見た目のふざけた能力持ちか!!!と憤慨する猟兵も見受けられたが、それを嗜めるようにクロトが説明を続ける。
「あー、うんそのまぁ。……確かに強敵なんだが、なァ?その無敵バリア、物凄い欠点があるっつーか。有る種本当に使えてるのか不安になるんだが……心の集中が乱れると勝手に解除されるんだわ」
で、とクロトは猟兵達に数々の漫画のワンシーンなどを見せていく。その光景の共通点は、『関係性』が描かれている光景である、ということ。
何が言いたいんだと言いたげな表情に対し、彼は衝撃の一言を言い放った。
「……要するに、眼の前でラビットバニーが『エモい』って感じる『関係性』を披露するとなんでか向こうから心の集中を解いちまうらしいぞ。しかも割とガバガバ。予知見た限りだと割と飢えてる臭いし、この辺りを利用して『まずは』バリアを解除してくれ」
そう、『まず』は、なのである。
ラビットバニーは『エモい』行動だけでは勝てないのだと言外に言い放ったのである。
「こーんな『エモい』基準がガバガバな怪人だが、無敵バリアを解除してようやく戦う土俵に上がらせて貰えるレベルの相手だからな?相手を『エモい』と思わせるだけで勝てると思ってたら即刻ボロボロにされると思え。気を抜くんじゃねェぞ」
クロトは睨み付けるな眼差しで、送り出す猟兵達に『油断するな』と語りかけたのである。
逢坂灰斗
お前らの!!!熱い関係性が!!!!見たいんじゃ11111
……逢坂灰斗です。
今回は『エモい』物に弱い怪人、ラビットバニーの討伐に向かって頂きます。
【MSより】
・此方は戦争シナリオです。1フレームのみで完結し、「バトルオブフラワーズ」の戦況に影響を及ぼします。
・このシナリオでの『エモい』判定は猟兵達の紡ぐ『関係性』を優先します。それ以外でも一応『エモい』判定はしますが、採用率は下がりますのでお気をつけ下さい。
・チームや団体で参加される方は迷子防止の為【一緒に参加される相手】か【一緒に参加するグループ名】を必ずご記述ください。
・ラビットバニーの戦術に関しては下記も御覧ください。
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ラビットバニーは必ず、猟兵に先制して『絶対無敵バリアを展開するユーベルコード(POW、SPD、WIZ)』を使ってきます。
絶対無敵バリアは本当に絶対無敵で、あらゆる攻撃を無効化しますが、「ラビットバニーがエモい物を目撃する」と、精神集中が乱れてバリアが消滅します。
ラビットバニーのエモい基準はかなりユルいので、バリアの解除は比較的容易と思われますが、バリアなしでも彼女は相当の実力者です。
====================
では、お目に止まりましたら宜しくお願いします。……御武運を!!
第1章 ボス戦
『カワイイ怪人『ラビットバニー』』
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POW : 赤べこキャノン
【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : うさちゃんカンフー
【絶対無敵バリア展開後、兎面の目が光る】事で【うさちゃんカンフーモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : おはなハッキング
【絶対無敵バリア展開後、両手の指先】から【システム・フラワーズ制御ビーム】を放ち、【花の足場を自在に操作する事】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:和狸56
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アイ・リスパー
「電脳魔術士である私ならではの関係性をお見せしましょう!」
【クラインの壺】で電脳空間から『機動戦車オベイロン』を召喚します。
「オベイロン、これがあなたの初陣ですが、私とあなたのAIとの連携を見せてあげましょう!」
オベイロンに搭載した荷電粒子砲で攻撃しますが……
やはりバリアは破れませんか!
そこに飛んでくる赤べこキャノン。
「って、オベイロン!?
命令もしていないのに私をかばって!?」
オベイロンとはまだ同調に成功したことはないのですが、
今ならオベイロンのAIと同調できそうな気がします!
【ビルドロボット】でオベイロンをパワードスーツとして纏い、あるヒーローとの絆である『プラズマブレード』で攻撃です!
●電脳の少女が紡いだ絆
アイ・リスパー(電脳の天使・f07909)は花畑の道を歩みながら、その先に座するラビットバニーを見遣ると、【クラインの壺】より機動戦車を呼び出す。
電脳魔術の操り手は機械を友とし、歩んできた。それだからこそ、信を置く程の絆を有している。
「オベイロン、これがあなたの初陣ですが、私と貴方のAIとの連携を見せてあげましょう!」
「ふーん、けど……あーしも強いよ?単なる『絆』で絶対無敵バリア……破れる訳ないじゃん?」
その言葉と同時。即座に展開されるのは電脳魔術に長けるアイならば即座に感知出来る程、強力な『拒絶』の場。
オベイロンに搭載された荷電粒子砲の超火力も何処吹く風かとばかりにラビットバニーは笑う。
(やっぱりバリアは破れませんか……此の儘じゃ……!!)
自らに向けて飛来する赤べこキャノンの砲撃、咄嗟に防御態勢を取ったアイだったが……
直撃を覚悟していた彼女が目を開くと……其処に壁になるように座していたのは機動戦車の姿。
「……って、オベイロン!?命令もしていないのに私をかばって!?」
その光景は、女怪人の情動に揺さぶりをかけるのに十分過ぎた。
(はっ、初陣なのに主人を庇っちゃう機動戦車のAI……ッ!!マジヤバい。エモい……!!)
その瞬間に集中が『途切れた』。貫けなかった筈のバリアの消失を見遣ったアイは、その身を盾として自分を護ってくれたオベイロンを見て、覚悟を決める。
(――今の貴方となら、同調に成功することも……!!)
砲撃により損傷したオベイロンの装甲に手を翳し、アイは対話をするように告げる。
「――ACCESS、MODE:ArmedTrooper。……オベイロン、私と『一緒』に戦って下さい!!」
その言葉に応じるように機動戦車は彼女に纏われる装甲と化した。直ぐ様に突撃を敢行し、ラビットバニーの懐に飛び込む!!
「主従の絆の形態とかマジエモ……けど、あーしはその程度で勝てる程甘くないし!!」
即応するように赤べこキャノンの連射が『二人』を襲うが、今のアイも『その程度』では止まらない。この環境そのものをハックし、足場を操作する技量も不思議と見切り続けられていた。
(――今こそ、貴方の技術。お借りしますよ!!)
『――武装準備、“プラズマブレード”展開します』
突撃しながらも展開されるその荷電粒子の刃は、此処の世界には非ず、だが確かに彼女が絆を紡いだ存在から『託された』もの。
「私の、紡いだ絆も!!!その程度で負ける程!!!甘くはありませんッ!!!」
迸る光の奔流と共にラビットバニーを斬り付けた『プラズマブレード』が、確かに無敵のバリアを乗り越え、一撃を刻みつけたのだった。
成功
🔵🔵🔴
シュガー・ラビット
【真夜中深夜隊】アドリブ歓迎
出遅れちゃったね、げんちゃん!!って、辺りが真っ暗!?
真っ暗…深夜…ふふふ…。つまり、ここからは私達の時間。
目に物見せちゃおうね?げんちゃん♡(悪い笑み)
○飯テロ
あのないすばでー、無駄にたわわでキュッとしまったあの身体…。
あれは常日頃から相当絞って努力してなきゃ手に入らない魅惑のボディだよ!!
そんなバニーちゃんでもこんな時間まで戦っていれば体力ヘロヘロお腹ペコペコ間違いなし。つまり、たっくさーん香ばしくて美味しそうでカロリーの暴力のような食べ物たちを見せつけて魔の誘惑を仕掛けちゃおう★
飯テロに心揺らげばバリアも解けるはず!
○攻撃
バリアが解けたら二人のパンチでどーん!
ゲンジロウ・ヨハンソン
【真夜中深夜隊】にて2人チームで参加じゃ。
他に猟兵も何人いたんかのぅ、時計を見てみれば深夜を回ってるじゃないか!?
ここからがわしらの時間じゃな!!
○エモい
ラビットバニーはあの露出度じゃ!きーっと深夜に夜食なんて食わないじゃろう!
というわけで深夜を回ったであろうこの時間、夜食で誘惑して感情を震わせてやろう!
ピザにフライドポテトに、スモアにクレープ、チーズバーガーにキャラメルポップコーン!
ナウなヤングが深夜に食べたいおやつを美味しく食べてみせ、その旨さを巧みに言葉にし飯テロを食らわせてやろう!
○攻撃
バリアがなくなったらシュガーと一緒にUCパーンチじゃ。
●閑話休題:深夜食堂
「はー、いきなりエモとかちょっとつらみあるわ―」
ラビットバニーは再びタブレット端末を開き、堂々と漫画を読み耽っていた。
果たして、システムフラワーズ内に精確な時刻が存在するかどうかは不明だが、バニーの手元のタブレットは深夜時間を指していた。
(ほうほう、時計を見てみれば深夜を回ってるじゃないか?)
(深夜……ふふふ……。つまり、ここからは私達の時間。目に物見せちゃおうね?げんちゃん♥)
物陰になるような位置から眺めていたのはゲンジロウ・ヨハンソン(腕白青二才・f06844)とシュガー・ラビット(白くて小さなふわふわ☘️・f02321)の姿――
彼らの手元に有るのは、この時間帯には余りにも冒涜的で魅力的なジャンクフードの数々。
遠巻きからも鼻をくすぐるようなその匂いを嗅ぎつけ、ふらーりと近寄るが、当然猟兵を見遣れば戦闘態勢になる。
「は、はっ!!深夜飯テロとかあーしじゃなくても許さねーし!!」
即座にバリアを展開、怪人が手足のように花畑を操り始めるのを見留め、シュガーが俊敏に立ち回りながらも、嫌がらせかのようにキャラメルポップコーンを食べていく。
「ほらほら、そんなないすばでーだと『そ・う・と・う』努力しなきゃ手にはいらないだろうけど――」
射幸心を煽るかのようにわざとらしくひとつまみしてぺろりとしていく。
一方でゲンジロウは冒涜的なまでに食欲を喚起するチーズをたらしたマルゲリータを頬張っていく。
「じゃけど、ほら、ほら!!こーんな時間じゃ!!空腹という摂理には耐えきれんじゃろ?」
そんな2箇所からの同時飯テロに、ラビットバニーはついに限界を迎えた。
「飯テロとかエモいっつーか腹へりだっつーの!!!!もー、あーしも許さないんだからぁ!!!」
半ばブチギレるようにバリアが解除された瞬間、バニーから赤べこキャノンが乱射される。だが、飯テロに対する恨みに振り回された彼女はシュガーをうっかり視界から外しており――
「そんなに食べたいなら……食べさせてあげるっ☆」
口?みたいな所ににくきゅうパンチの要領でキャラメルポップコーンがバケツごと突っ込まれた。突然ぶち込まれたポップコーンに困惑しながらも射撃姿勢を取り直そうとしたのだが――若干、遅かった。
「ほーれ!!熱々のピザだ!!たらふく食えよ!!!」
……肥大化した筋肉から、直接顔面に(何故か良く分からないが)できたて熱々のピザが叩き込まれた。
……深夜飯テロ組による物理的な飯テロは、此処に完遂されたと言う。まだバニー倒れてないけど。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
朱鳳・智優利
相手の先制攻撃!花の動きはは第六感と見切りで見極めながら足元を確保!
それ以外のいたい攻撃はオーラー防御と気合い他で耐え抜く!
私ね、ここに来る直前、嶺滋と約束したの。
絶対無事で帰ってくるから、待っててって!
大事な部下を待たせて大ケガしてかえることなんてできない!
見せてあげる、私が一人でも、一人じゃないってこと、私の記憶の奥底には、いつだってただ一人、忘れられない人がいるの♪
きて、私の記憶の中のアナタ……力を貸してーっ☆
うん、変わらないよ。私はきっと、今もあなたが好き、でも、今私を待ってる人も、悲しませたくないから……!えへへ☆私らしいでしょ?
じゃ、いこっか♪
花婿が風で敵を捕まえて私が零距離射撃!
●奥底に眠る変わらないもの
突如変動していく花畑の中を、半ば直感も織り交ぜながら突き進んでいくのは朱鳳・智優利(異世界転生したら邪教の教祖兼変身ヒロインにされた件・f01245)の姿。
まるで意志持つかのように成長を繰り返していく花の群れの中、食いしばりつつも、彼女は約束を脳裏に過ぎらせていく。
『絶対無事で帰ってくるから、待ってて』
部下であろうとも、大事な相手なのだから、大怪我して帰るのは示しがつかない。けれど、彼女はたった1人で戦っている訳ではない。もう1人、一緒に居るから。
「きて、私の記憶の中のアナタ……力を貸してーっ☆」
そっと、手を取る。その姿は朧げだが誰かに似て。
……彼女の奥底に眠る、過去の虚像が確かに笑っていた。
「うん、変わらないよ。私はきっと、今もあなたが好き、でも――」
首を振るように。智優利は『今』を見据える。残酷な事実を知らずに。
「今私を待ってる人も、悲しませたくないから……! えへへ☆ 私らしいでしょ?」
それに黙って頷くのは、彼ならそうしてくれるから、という認識だからなのだろうか。先導するような言葉と共に、小さな花嫁は立ち向かう。
追憶の彼が鎌を振るえば一陣の風。風の檻が怪人を捕らえようとするが、当然抵抗が入る。
「あーしは、それくらいで、それ位で……!」
バニーが独り身かどうかは置いといて強がるが、実際の彼女は正直だったらしい。
どんなに姿が変わっても、ずっと愛するという想い。
――障壁は、解けた。
「私は、絶対……無事に帰るんだから!!!」
即座に懐に飛び込んだ少女の全力の至近射撃が、バニーに対し魔砲の花束を授けた。
成功
🔵🔵🔴
明石・鷲穂
【転々】で戦うぞ
エモってなんだ!
よくわからんが…エモエモしく気張るか?
武器は金剛杵。
鹿糸は後援、定が捕縛で動くようだから…俺は前線担当をしよう。
いつバリアが解けるかわからないからな。
弾かれそうだが、【怪力】【カウンター】を駆使して攻撃を続けるつもりだ。
敵の攻撃に対しては【武器受け】で対処だな。
定は物知りだなあ。
三組を表す言葉があるなら、ちょうど良い数ってことなんだろう。
俺たちは鹿糸の言う通り、種族もバラバラだがな。
三人で、阿吽の呼吸ならぬ阿吽の動きでの連携だ。
1人で戦うのも良いが……信用する奴と連携を取って攻めるのは楽しいぞ!
そんな阿吽の技を、一斉に喰らってくれ。
『これは、慈悲だ』
千頭・定
【転々】
アドリブ等お任せです
「正々堂々、真っ向からのえもを披露してご覧入れましょう!」
えもえも。
近距離は鷲穂さん、遠距離からは鹿糸さんで動くそうなので…私は中距離で参りましょう。
鋼糸を駆使して、敵の動きを制限します。
「三人寄れば文殊の知恵…三つ巴、三位一体…言葉はたくさんです」
種族も年齢も異なるお二人と私ですが。
動き易いのは事実です。
それこそ、阿吽の動きで…バラバラなのがピタッと当てはまるようなんですよう。
「これは、私たちの意図です。」
お二人の留めに合わせて捕縛、UCを発動です。
いかがでしょう!
確かな名称はありませんが…バラバラ、ピタッな阿吽でございます!
氏神・鹿糸
【転々】な友人と
私たちの関係性ってなにかしら。
それぞれ考えてみましょうか?
私は遠距離でUCを使用。
攻撃をわざと外して放ちながら、足場に花を咲かせるわ。そのまま花畑に立って[力溜め]。
2人が動きやすいよう、敵に向けて攻撃を放って気を逸らし続けるわ。
2人とも、何か思いついた?
阿吽の動き、というのは面白い思いつきね。
それぞれ性格も好みも種族も違うものね。
でも戦闘スタイルだって違うからこそ、こんな連携ができると思うのよ。
すてきな三人組なのよ。
バリアが薄まったら、一気に畳み掛けましょう。
さようなら、敵のアナタ。
足場は私の花畑。
[全力魔法]を込めて最大出力のUCを日傘から放つわ。
(アドリブ他歓迎)
●ばらばらだからこそ噛み合うもの
『関係性』と問われると、いざとなれば説明出来ないことも有るだろう。
それだからこそこの疑問は湧いたことでも有る。
「私達の関係性って何かしら?」
それは素朴な疑問。氏神・鹿糸(花の妖怪・f00815)が友人達に向けた1つの定義。
確かに友人では有るが、性格も好みも種族も違う。ばらばらなのだ。けれど友人で。けれど不思議と『噛み合う』。どんな言葉で言えるのだろう?
「だからこそ、色々な言葉が当て嵌まる筈ですよ、三人寄れば文殊の知恵…三つ巴、三位一体…言葉はたくさんです」
千頭・定(惹かれ者の小唄・f06581)はそんな自分達に合うだろう言葉を探っていく。様々な言葉で形容できるだろうが、今の私達はそんな言葉で言えるのだろうか?
赤べこキャノンもその最中に激しく、苛烈に突き刺さっていくが、前線で渡り合い続ける明石・鷲穂(門前の山羊・f02320)の姿が二人を護ってくれる。
「定は物知りだなあ。三組を表す言葉があるなら、ちょうど良い数ってことなんだろう」
そう、丁度良く回っていく程よい『関係』なのかも知れない。
鷲穂が前なら鹿糸は後から。花畑の中にあれど、自らの『花』を芽吹かせていくその着実さを支えていくように、定は鋼糸で動きを狭めていく。無敵のバリアと言えども動きを牽制されてしまえばある程度の効果が出てしまう。
「種族も年齢も異なるお二人と私ですが、動き易いのは事実です。それこそ、阿吽の動きで……バラバラなのがピタッと当てはまるようなんですよう」
不思議と噛み合うこの『関係』を、『阿吽の呼吸』以外の何に例えよう。
「阿吽の動き、というのは面白い思いつきね。それぞれ性格も好みも種族も違うものね……。でも、戦闘スタイルだって違うからこそ、こんな連携ができると思うのよ」
一人では出来ないことだ。3人の内1人だけではひょっとしたら、こうした立ち回りも出来ないかも知れない。そして、何より。
「1人で戦うのも良いが……信用する奴と連携を取って攻めるのは楽しいぞ!」
楽しいんだ。一緒に戦うということが、楽しいんだ。
バニーの眼の前に紡がれたのは間違いなく。
自然と息の合ってしまう3人の『関係』。それは間違いなく尊いもので――
前線で格闘をし続けていた山羊は悟る。解けた、と。
「エ、エモっ……ちょっとなんでそんなに『ごく自然』に、連携できんの……!」
「ええ、そしてこれが……私達の『意図』です」
鋼糸が収束し、バニーが動きを封じられた瞬間、鷲穂の『慈悲』は振るわれる。
「……そして、これは、慈悲だ」
空中に舞い上げられた瞬間に、バニーは一段と強い光を見た。日傘に集うそれは、花を愛で、愛する彼女の『全力』。
「さようなら、敵のアナタ」
彼女の足許に咲くは、彼女自身が芽吹かせた花々。つまりは彼女の『領域』。
「――花以外何も残らせないわよ」
全てが噛み合った果てに、光の奔流がバニーを呑み込んでいった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
リサ・ムーンリッド
【医務室】胡堂センセイ(f10681)とイルミさん(f08058)の二人と参加
●
ヒロインに見送られ出撃ってエモいと思う
準備でセンセイが大型身体強化鎧を出す時の敵のキャノンは私が受けよう
あらかじめ耐熱耐衝撃のスーツを下に重ね味方を庇い防御
私はこの後ユベコが一回使えればいい
足場対策で飛ばすためパージ可能なブースターやサブミサイル付きの追加武装を生成
敵の先制攻撃は味方を信じる
「…この強化パーツがあれば大丈夫。大事な人を傷つけさせたくない…だから、生きて帰ると約束して」
告白っぽくなったけどあとは二人に任せ…二人とも熱くなり過ぎでは?
そ、そんなに迫られると妙なドキドキが(耳まで赤く)
アドリブアレンジ歓迎
胡堂・充
【医務室】で参加
……芝居でエモさを?
って、何ですかこの流れは!? 告白合戦っ!? これでなんとかなるんですか!?
と、とにかく、相手はバリア無しでも強敵で……
っ!? リサさん、 なんたる無茶を!(駆け寄り、抱き抱える)待ってください、すぐに【医術】で……
分かり……ました。リサさんのその覚悟。無駄にはしません。 敵のカンフーを【グラップル】【見切り】で捌き……マックス、【大型身体強化鎧】だッ!
更に【武器改造】でリサさんの作ったパーツ(ブースター)と合体!
イルミさんの歌と、リサさんのくれたパーツが僕に力をくれる! これが『エモい』かは分からないが、この【捨て身の一撃】に全てを賭けるッ!
イルミ・ウェスタレス
【医務室】で参加です。エモさ…エモさですか……そ、それなら私は、お、お芝居をします!
「すー、はー…こ、胡堂先生!こんな時になんですが…私、先生が、すす、好きなんです!そ、そのための歌も作ってきました!聞いてください!」
……という流れでユーベルコード【奮い立てよ我が愛しき英雄】を使います、もちろん【歌唱】【楽器演奏】【鼓舞】も使います。
歌詞には「嗚呼、立ち上がれ絆の勇士♪傷つき捧ぐは鋼の祈り♪我が竜魂はその咆哮なり♪」というフレーズを加えます。前線で戦うお二人のために『頑張って考えた』歌詞です!
「私には歌うことしか出来ないから、せめてこれで……」
(※アドリブ、アレンジ歓迎です)
●芝居と素の境界線
はじめは、本当に。お芝居のつもりだったんだ。
けれど――芝居というのも、難しかった。
転送された瞬間、リサ・ムーンリッド(知の探求者・エルフの錬金術師・f09977)は準備を開始したものの、それ以上に相手のカンフーが『疾すぎた』。
バリアが無くとも強敵であることは分かっている筈だが、余りにも。だが……
――半ば無意識だったが、自然と身体は動いていた。
瞬撃とも形容可能なその一撃は事前に防備に重きを置いていた彼女の装甲を貫く程の衝撃を繰り出したのだ。その場で崩れ落ちるリサに、胡堂・充(電脳ドクター・f10681)が駆け寄った。
「リサさん、 なんたる無茶を!」
即座に抱き抱え、医師の本懐を果たそうとするその手をリサは制する。代わりに託すのは、造り上げた1つのパーツ。
「……この強化パーツがあれば大丈夫。大事な人を傷つけさせたくない…だから、生きて帰ると約束して」
「すー、はー…こ、胡堂先生!こんな時になんですが…私、先生が、すす、好きなんです!そ、そのための歌も作ってきました!聞いてください!」
そんな流れでイルミ・ウェスタレス(アイドル志望の恥ずかしがり屋・f08058)も乗っかって支援の準備を始めるのだが――。
……お芝居のつもりが、肝心の約一名は本気で素のままだった。
むしろ二人のお芝居と素の境界線もあやふやになりつつ有る気がする。
誰かの耳とか顔は赤くなりつつありますし……ね?
「分かり……ました。リサさんのその覚悟。無駄にはしません」
真っ直ぐに見据えられたその瞳のまま、1人の医師は立ち上がる。
即座に彼の身に纏われて行くのは機身の装甲。機械鎧が纏われた瞬間に再び踏み込み、駆け抜ける。それを出迎えるは赤べこキャノンからの砲火の嵐。
「――嗚呼、立ち上がれ絆の勇士 傷つき捧ぐは鋼の祈り 我が竜魂はその咆哮なり……」
後ろからは朗々と祈りと思いの紡ぐ唄が響き渡る。芝居は合ったかも知れないが、前で戦う二人への思いに偽りは無い。
護りを請け負うリサや、前線で交戦する胡堂先生に比べると、私に出来ることはこれしか、無いのだから。……二人を信じて、歌い続ける。
(私には歌うことしか出来ないから、せめてこれで……)
(告白合戦はちょっとあざととか思ったけど……仲間の意志を受けてかかってくるとかすっごくエモ……)
前線で倍近い身長の機械鎧と平然と交戦するバニーだが、流石に心の集中が乱れない訳が無かった。その刹那を見切り、一撃が振り抜かれる。
(――イルミさんの歌と、リサさんのくれたパーツが僕に力をくれる! これが『エモい』かは分からないが……この『一撃』に全てを賭けるッ!)
「やぶれかぶれってワケ?……いいじゃん、全力であーしが相手してあげる!!」
至近距離の砲撃と鉄拳が交差した瞬間。互いが互いを撃ち貫き――
両者は膝を付いた。だが、バニーにとってこれは間違いなく『痛手』であった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
数宮・多喜
【アドリブ改変大歓迎】
【ソロ希望】
同じ戦場に居合わせるとは思わなかったけど、
【医務室】のみんな、よくやるわー……
アタシも他の連中とツルんでみたいけど、
多分まだアタシは誰かの「一番」にはなれてないしなー。くすん。
先陣を切られてしまったけど、アタシが見せられるのは
相棒(カブ)とのコンビネーションさ!
手始めに『騎乗』と『操縦』を駆使してカンフーを避け続け、
更にギアを上げて相棒と合体、【人機一体】さ!
それでもまだ防戦、まだ最速じゃない。
アタシと相棒の極みは、もっと先だろ……!
纏っている相棒を『鼓舞』するように語り掛け、
満を持して最高速!
数多の戦場を一緒に駆け抜けた、
これがアタシたちの【黄昏砕く脚】さ!
●速度の向こう側へ至る絆
……そんな光景を少し遅れた位置で眺めていた人も居た。
その人である、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)はそちらの決着は付いたとは言え率直な感想を吐き出した。
「同じ戦場に居合わせるとは思わなかったけど、皆、よくやるわー……」
そりゃあそうだ、戦場でお芝居するってかなり度胸居るもん。
アタシも他の連中とツルんでみたいけど、多分まだアタシは誰かの『一番』にはなれてないしなー……、としょげた顔をしたものの気を取り直し、彼女も戦場へ足を踏み出す。
花畑に不釣り合いなエクゾーストを吐き出しながらも、彼女は愛機と共に駆け抜ける。
相手の速度も早いのなら此方もギアを上げながら対応し続けるしか無い。それ程の刹那の攻防なのだ。
(一瞬でも気を抜いたら吹っ飛ばされる――これは、アタシ達も『最高速度』をぶつけないと)
ギアを上げる度、『ふたり』の共鳴は強くなる。愛機を纏う鎧と変じさせてもそれは変わらない。ただ、『相棒』の速さを信じ続けて多喜は『走り続ける』。
加速は最高速。速度の向こう側へ。……このような一撃は、信頼がなければ成立しない。
「数多の戦場を一緒に駆け抜けた――これがアタシ達の【黄昏砕く脚】さ!」
バニーが苦悶の声を浮かべながら光に呑まれていく。
「あーしが、ここで負けるなんて……ッ、でも、でも……」
「人機一体の一撃とか……エ……モ……」
光の奔流の如き超高速の飛び蹴りが収まった頃に――
戦地となった花畑に居たのは、多喜と『相棒』だけだった。
成功
🔵🔵🔴