1
バトルオブフラワーズ⑩~呼び覚ませ情動、琴線に触れて

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #ラビットバニー

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#キマイラフューチャー
🔒
#戦争
🔒
#バトルオブフラワーズ
🔒
#ラビットバニー


0




●グリモアベース:ニャッハ
「皆さん、まずは猿退治お疲れ様なのですよー!」
 猟兵達を前に、ニャッハ・トルテ(エルフのウィザード・f14278)は労いの言葉をかける。
「でも、まだまだ敵の幹部はいるのですよー! 一息付くにはまだ早いのですよー!」
 拳を握りしめ主張する彼女に、当然だという眼差しが返ってくる。その視線に満足そうに頷きながら、彼女は説明を始めた。
 「次に待ち構える幹部は、カワイイ怪人ラビットバニーなのですよー! システム・フラワーズ内部の咲き乱れる花々の足場はラビットバニーに集中してるのですよー。だから、彼女を倒さないと先に進めないのですよー!」
 ここまではいいのですよー? と、一つ確認を取り説明を続ける。
「彼女の特徴は、『絶対無敵バリア』に覆われており、ありとあらゆる攻撃が一切効かないのですよー。……それはすっごく強力ですけど、明確な弱点があるのですよー」
 少しの間、情報を確かめるように、一つ一つ言葉を紡ぐ。
「敵は非常に感受性の高い相手なのですよー。少しの事ですぐに感情を揺り動かされるのですよー。そうして、感情を揺さぶると集中出来なくなってバリアの維持も出来なくなるのですよー!」
 それは本当に基準が低いようで、少しの感動で容易にバリアの解除は出来るようだ。
「忘れないで欲しいのは、相手は敵の強力な幹部なのですよー。バリアを解除するのが目的ではなく、解除してからが本番なのですよー! それでも、皆さんなら無事突破出来ると信じてるのてすよー!」
 そう締め括ると、彼女は転送のゲートを開く。そうして、戦場へと赴く猟兵達へ、御武運をと頭を下げるのだった。


U-RUN
 初めまして、新人MSのU-RUNと申します。
 少しでも喜んで頂けるよう、精一杯執筆させて頂きますので、よろしくお願いします。

 補足としまして、ラビットバニーが「エモい」と感じる基準はかなりユルいです。かわいさ、男らしさ、おもしろさ、血だらけで立ち上がる様子、突然のパンチラ、イケメンの壁ドン、水を吐き出すフグなど、ようするに「SNSではやりそうなやつ」はだいたいエモいと感じ、それを目撃するとバリアが解除されてしまいます。

 以下、特殊ルールになります。
 ラビットバニーは必ず、猟兵に先制して『絶対無敵バリアを展開するユーベルコード(POW、SPD、WIZ)』を使ってきます。
 絶対無敵バリアは本当に絶対無敵で、あらゆる攻撃を無効化しますが、「ラビットバニーがエモい物を目撃する」と、精神集中が乱れてバリアが消滅します。
 ラビットバニーのエモい基準はかなりユルいので、バリアの解除は比較的容易と思われますが、バリアなしでも彼女は相当の実力者です。

 では、皆様の心踊るプレイングをお待ちしております。
3




第1章 ボス戦 『カワイイ怪人『ラビットバニー』』

POW   :    赤べこキャノン
【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    うさちゃんカンフー
【絶対無敵バリア展開後、兎面の目が光る】事で【うさちゃんカンフーモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    おはなハッキング
【絶対無敵バリア展開後、両手の指先】から【システム・フラワーズ制御ビーム】を放ち、【花の足場を自在に操作する事】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:和狸56

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ステラ・リデル
【SPD】
エモい、ですか。ラビットバニーさん、ちょっとこれを見てくれますか?
(神秘的な景色の動画を見せる)
大人しく見てくれることにも驚きましたが、これでバリアが解除されることに更に驚きました……ピュア過ぎませんか?
とは言え、これでスタートラインですね。
>敵SPDUC対策
超スピードは普通に対応するのは困難。だとすれば。
《魔剣舞踏》で33本の光の剣を顕現。
それを戦場に適切に配置。(怪人の移動予想進路に置いておくことで動きを阻害、動ける範囲を限定的にする。上手くすれば刺さる感じで)
確かに速いですが攻めてくるルートが分かれば対応できないことはありません。
とオーラセイバーを振るって攻撃します。



●光の円舞曲
 システム・フラワーズの内部、第二の関門の番人、咲き乱れる花々の足場を踏みしめるラビットバニーの前に一人の女性が降り立った。
「ちょっとー、誰か来たんですけど! でもまあ、誰であれあーしが始末したげるよ!」
 敵が来たと判断したラビットバニーは『絶対無敵バリア』を展開し、待ち受ける。
 その姿を目視した女性──ステラ・リデル(ウルブス・ノウムの管理者・f13273)は何事か思案し、用意した策を披露した。
「エモい、ですか。ラビットバニーさん、ちょっとこれを見てくれますか?」
 用意したのは、神秘的な景色の動画。
 徐に差し出されたそれを、ラビットバニーはまじまじと覗き込んだ後、歓声を上げた。
「何これー! 超エモいんですけど! こことかまじヤバないー?」
 動画に夢中になるラビットバニーの『絶対無敵バリア』が薄れていく。やがてそれは儚く消え、興奮してテンションアゲアゲになったラビットバニーがそこにはいた。
「大人しく見てくれることにも驚きましたが、これでバリアが解除されることに更に驚きました……ピュア過ぎませんか?」
 ラビットバニーの有様にステラは呆れた様子を見せるが、気を引き締めなおす。
「……とは言え、これでスタートラインですね」
 その言葉と共に顕著するのは、33本の光の剣、それを戦場に適切に配置していく。 これは超スピードの対応は困難だと判断したステラが紡ぎ出す必殺の陣形。念力により臨機応変にその姿を変える生きた光の城塞である。
 動画に夢中になっていたラビットバニーは、いつの間にか展開された目前の光景に驚きの声を上げる。
「ちょ、なんか凄いの出来てんですけど! これであーしを狩ろうって訳ー? まあいいっしょ、その勝負うけたげんよ!」
 ラビットバニーの兎面の目が光る、刹那、うさちゃんカンフーモードになったラビットバニーがステラの構築する陣形に飛び込んでくる。
「くっ、させません!」
 高速の兎が迫る、研ぎ澄まされた反応速度が導く最適解を、その思考の先をステラは読む、二度三度と剣の配置を動かす、動きを阻害し、動ける範囲を限定的にする。
 光の檻に飛び込んだ兎に、光の剣が刺さる。痛みは、焦りを誘発する。焦る兎は、誘導される。
 光の剣を抜けた先、そこは死門、オーラセイバーを構えたステラが待ち受ける。
「確かに速いですが攻めてくるルートが分かれば対応できないことはありません」
 翻るオーラブレードの剣先が、ラビットバニーを切り裂いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

リステル・クローズエデン
えもい? 全く分からない。困った。
困ったので、とりあえず。
アート技能でぬいぐるみを作っていく。
SDな感じのラビットバニーとエイプモンキーとウィンドゼファーと…
ドラゴンテイマー(まて

どれか一つは琴線に触れればいいのですが。
不意打ち気味に投擲します。

バリアが破れたら。

スナイパー+一斉発射+念動力+誘導弾+武器落とし+衝撃波で
手元狙いで複数の苦無を投擲し


視力と見切りで攻撃を見極め回避
または、オーラ防御と盾受け、武器受けで防ぎつつ
ダッシュで間合いをつめる途中で
ユーベルコード発動。武器改造+防具改造で
肩と腰の鎧と胸部外装をパージし呪剣と融合しランスを形成。
覚悟を持って属性攻撃・雷と共に鎧を砕く勢いで貫く


キギ・レインメーカー
絶対無敵バリア……どんな仕組みなのか是非調べさせて欲しいね
【行動方針】
絶対無敵バリア対策でエモいことか……と言っても俺にできるのは雨降らすくらいなんだけどねってことで
キマイラフューチャーの「世界知識」を基に「零れる雨」「毒使い」でキマイラフューチャーで受けそうな色付の雨を降らそうか
キマイラフューチャーは極彩色って感じだから逆に白黒の雨とかはいいかもね

バリア解除後の対策だけど「毒使い」の調整で事前に降らす雨を植物に対して有害な雨にしとこうか。
俺は「毒耐性」あるし毒ガスとかも出るとベストだね。その毒でウサギさんを攻撃する方向で
【その他】
連携、アドリブ歓迎です



●降り注ぐモノトーン、セピア色の攻防
「えもい? 全く分からない。困った」
 ゆるりと現れ、困ってなさそうな雰囲気で困ったというのはリステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)だ。
 その呟きにキギ・レインメーカー(オラトリオの探索者・f02371)は同意するよう頷きながら言葉を返す。
「エモいことか……と言っても俺にできるのは雨降らすくらいなんだけどね」
 そんな二人の様子に気が付いたラビットバニーが視線を寄越す。
「何か新しい奴らが来たんですけど! あーたらもあーしとやろうってーの?」
 二人を敵と認めたラビットバニーを『絶対無敵バリア』が覆っていく。
 実際にバリアを目にし、キギは興味津々といった様子で声を上げた。
「絶対無敵バリア……どんな仕組みなのか是非調べさせて欲しいね」
 ラビットバニーは得意げな様子でふふんと鼻を鳴らすと、自慢げに話しだす。
「さっきはちょっち上手くやられて解除されちったけど、今度はそーはいかんよ。このバリアがある限りどんな攻撃も、あーしには全部無効なんだから。その間にあーし愛用の赤べこキャノンで蜂の巣にしてやんよ!」
 手に愛用のキャノンを持ち、リステルとキギに狙いを定める。その手がトリガーに掛かろうとしたその時、四つの人影が宙を舞った。
 思わずラビットバニーが目で追ったそれは、リステルが不意打ち気味に投擲した人形であった。
「ちょ、それあーしらの人形じゃん! やられちったモンキーもいるし!」
 投擲された人形を手にし、まじまじと見つめるラビットバニーにリステルが声をかける。
「僕が作りました」
 リステルの台詞に、雷に打たれたかのように震えるラビットバニー。『絶対無敵バリア』も不安定に揺らぎ始める。
「手作りとかエモいね! こんなとこでモンキーの姿見るとは思わなかったし!」
 改めてモンキー人形を手に取るラビットバニー。そのタイミングを見計らったかのように、白黒の雨が降り始める。キギのユーベルコード零れる雨である。
 キマイラフューチャーで普段目にする鮮やかな色合いとは異なる、落ち着いた少し物悲しげな白黒の世界。手に持ったやられてしまったモンキー人形と相俟って、ラビットバニーの涙腺は緩む。
「モンキー! あーたには誰も勝てる訳ねーって思ってたんですけど、どーしてやられてんの。あーし、あーたの事嫌いじゃなかったよ!」
 おいおいと嘆き始めるラビットバニー、覆っていた『絶対無敵バリア』は既に解除されていた。
 そのタイミングを見計らい、リステルは苦無による投擲を仕掛ける。それは、ただの投擲では無かった。体の各部に隠された苦無達を一斉に発射、狙いは手元、赤べこキャノン。
 その攻撃に気付いたラビットバニーは赤べこキャノンを手に、中央へ狙いを定める。
「ぐすっ……いくら数がおーくても所詮は苦無じゃん。全部吹っ飛ばしてやんよ!」
 赤べこキャノンより放たれた弾丸は中央に着弾すると、爆発を起こし爆風により他の苦無をも上下左右に吹き飛ばした。
 これが唯の苦無の群れであったなら、クリアの一手であっただろう。しかし、この苦無は念動力の力で誘導弾となった、獲物を確実に仕留めるスナイパーであった。
 散り散りとなった為、より広範囲となった苦無が縦横無尽にラビットバニーを攻め立てる。
 ラビットバニーも攻撃回数を増やし苦無を迎撃するが、多勢に無勢、遂には赤べこキャノンは地面へと叩き落とされた。
 さらに、リステルは追撃としてダッシュでラビットバニーへと肉薄する。
「そうはさせねーし。あーたの動き封じるよ!」
 両手の指先からシステム・フラワーズ制御ビームを放ち、足場を操りリステルの動きを封じようと試みる。しかし、操作しようとした足場は急速に朽ちていき、操作を受け付けはしなかった。さらに、その場には毒ガスが充満し、視界をも遮り始めた。
「俺は毒に耐性があるけど、ウサギさんは大丈夫かな?」
 ヘラヘラと、キギはラビットバニーに挑発を仕掛ける。
「この毒はあーたね。まだまだこの程度じゃあーしを倒せはしないよ!」
 ラビットバニーの反応に、キギはニヤリと微笑む。
「そうかもね。けど、俺に注意を向けるより先にやる事あったんじゃない? 後は任せたよ」
 瞬間、毒ガスにより遮られた視界より、リステルが飛び出して来た。
 体をオーラで包み込み毒の影響を避けたリステルは、視界不良を利用しユーベルコードを発動、肩と腰の鎧と胸部外装をパージし呪剣と融合しランスを形成、ラビットバニーを射程距離へと捉えた。
「任されました」
 ランスより、白い火花が散る。雷を纏いしランスはさながら白き不死鳥、鎧を砕くかの勢いで繰り出されたその切先は、確かに、ラビットバニーを貫き吹き飛ばした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アンネリーゼ・ディンドルフ
【SPD】
アンネリーゼは今日もおいしいオブリビオン料理を求め依頼を受ける

「ラビットバニーですか。兎料理……」
お腹がぐーぐー鳴っている

「スピード勝負なら負けませんよ」
UC発動
「エルフでグールの私の寿命とあなたの寿命、どちらが早く尽きるのでしょう?」
ラビットバニーの攻撃を【ダンス】のように回避する
「エモいと感じてくれるまで踊り続けますよ~」

バリアが解けたら高速に動き回りつつ【早業/2回攻撃】で宛ら弾幕系シューティングゲームのように矢を連射し、芸術的圧倒的物量でラビットバニーを仕留めようと試みる

「兎料理、ぜひ食べてみたいですね」



●空腹のタンゴ
 それは何時の頃からだったか。焼け付くような空腹、全身の細胞が訴える、終わる事無き飢餓の輪廻。ぐーぐーと鳴くお腹の虫を携えて、アンネリーゼ・ディンドルフ(オブリビオン料理研究所の団長・f15093)はラビットバニーを見据える。脳裏に浮かぶのは、この飢餓の解決法。
「ラビットバニーですか。兎料理……」
「初めましてでいきなりおっそろしい事ゆーてんですけど!」
 思わず叫ぶラビットバニーを、不思議そうに見つめるアンネリーゼ。その視線に本気を感じたラビットバニーはぶるりと震える。
「あーしは食べても美味しくないよ! 喰われてたまるかー!」
 叫ぶラビットバニーを、『絶対無敵バリア』が包み込む。その勢いのままに、兎面の目を光らせたラビットバニーは、うさちゃんカンフーモードに変身する。
「スピード勝負なら負けませんよ」
 ラビットバニーの変身を確認したアンネリーゼのお腹が、一際高く、ぐーぐー鳴く、ユーベルコードOver Driveの発動である。
 二人のダンスが始まった。
 ──どれ程の時間が経ったのか、打つ、払う、突く、薙ぐ、蹴る、受ける。スピードと反応速度を爆発的に上げた二人のダンスは、攻めれぬアンネリーゼが圧倒的に不利だった。
「あーしの『絶対無敵バリア』がある限り、あーたは負けるしかないっしょ!」
 不適に笑うラビットバニーに、アンネリーゼもにこりと返す。
「ええ、その通りです。しかし、貴女も決定打に欠けてますね~」
 事実を指摘され、むっとするラビットバニーへと言葉を続ける。
「エルフでグールの私の寿命とあなたの寿命、どちらが早く尽きるのでしょう? 私は貴女がエモいと感じてくれるまで踊り続けますよ~」
 その覚悟に、このシチュエーションに、ラビットバニーへ天啓が降りる。
「命を賭けて挑むこのシチュ、あれ、エモくない?」
 考えてしまうと、もう駄目であった。ラビットバニーの『絶対無敵バリア』がゆっくりと消失していく。
 バリアが解けたのを確認したアンネリーゼは、矢を射かけるべく動きを変える。しかし、ここまで近接戦を繰り広げた者同士、そう易々とラビットバニーは距離を取らせる事も矢をつがえる事もさせてはくれなかった。
「致し方ありませんね」
 ラビットバニーの攻撃に合わせアンネリーゼは後方へと飛び、ラビットバニーの攻撃を利用し吹き飛ばされる事で距離を取る。威力を殺したとはいえ、体に響く重い一撃に歯を食いしばり、持てる力の全てを尽くし、矢をつがえ、弦を弾き絞る。
 放つはアンネリーゼの妙技、連射で放つそれは宛ら弾幕系シューティングゲームのように、芸術的圧倒的物量でラビットバニーへと突き刺さる。
「兎料理、ぜひ食べてみたかったですね」
 攻撃は加えたが、自身も手傷を負わされたアンネリーゼは、次なる猟兵へと託す。
 此度の戦闘は痛み分けと相成った。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

緋縅・善蔵
追撃は任された。
【空中戦】の【ダッシュ】で敵に〔マジ殴り〕の壁ドン。【オーラ防御】と【力溜め】で守りを高めるのも忘れない。
味方が撒いた毒は我慢。
早死にしそうだがこの機は逃さん!
基本、飛び道具の【一斉発射】と〔ミサイルカーニバル〕だが格闘戦になったら【グラップル】で敵関節を固めて【吹き飛ばし】で打ち上げる。
〔バーニアジャンプ〕で更に追撃し、【鎧無視攻撃】と【マヒ攻撃】を併せて優勢を保てれば上々。
格闘戦では【グラップル】もあれば〔回転撲殺拳〕もあり。
俺が倒れても〔戦場の亡霊〕で保険は掛けとく。


レナータ・バルダーヌ
ロボット、お料理、ゲーム、ダンスに歌、それからクロヌリ……オブリビオンさんとの戦いではありましたけど、どのステージも楽しかったです。
もちろん、これで3度目になるバニーさんとの対峙もです。
それはきっと、オブリビオンさんも本当はこの世界が好きだからではないでしょうか?

バニーさんの先制攻撃を飛行して脱し、そのまま【ブレイズソニックトレイル】により翼の痕から炎を噴射して更に高く飛翔します。
そして、燃える軌跡に想いをのせて、戦闘機の曲技飛行のように空中に文字を描きます。

Chimaira Future LOVE

最後はありったけの愛とスピードと錐揉み回転を込めて、バニーさんに体当たりです!



●世界は愛に満ちている
「ロボット、お料理、ゲーム、ダンスに歌、それからクロヌリ……オブリビオンさんとの戦いではありましたけど、どのステージも楽しかったです」
 宙を翔ける二つの人影、その内の一人レナータ・バルダーヌ(復讐の輪廻・f13031)はこの度のキマイラフューチャーでの騒動を思い返していた。
「もちろん、これで三度目になるバニーさんとの対峙もです。それはきっと、オブリビオンさんも本当はこの世界が好きだからではないでしょうか?」
 今回のラビットバニーは以前対峙した者とは別物、そう分かっていても、根源にある物は同じ好きという感情なのでは無いかと問いかける。
「さて、それは分かりません」
 隣の並走者に、パワードスーツに身を包み込んだ緋縅・善蔵(首輪付き・f06737)は返答を返す。
「分かるのは、追撃のチャンスである事。自分達は追撃を任されたという事です」
 視界に捉えるは、幾多の戦闘を経て、確実にダメージが蓄積されたラビットバニーの姿だ。
「あーたら猟兵ってのもしつこいね! でも、あーしも負ける訳にはいかなくね?」
 ラビットバニーを『絶対無敵バリア』が覆う、それと共に、手には赤べこキャノンが握られていた。
「あーしの赤べこキャノンで吹っ飛べば良いじゃん!」
 その言葉と共に発射される砲弾、咄嗟に前へと躍り出た緋縅は、全ての弾を引き連れ上へと上昇していく。
「緋縅さん!?」
「こちらは任せろ、貴女はやりたい事があるのだろ」
 力強い緋縅の言葉に、レナータは一つ頷くと、空中に文字を描いていく。【ブレイズソニックトレイル】により翼の痕から炎を噴射して、ありったけの愛を、万感の想いを込めて、Chimaira Future LOVEという燃える軌跡を……。
 ──一方、緋縅は砲弾を引き連れ上へ上へと上昇していた。
 追い縋る砲弾は一列と並び、緋縅の失速を待つばかりである。
 緋縅はちらりと砲弾に視線を向けると、体を捻りながら宙を蹴り、180度のUターンを行う。突如行われた空戦起動に、追尾しようとする砲弾同士がぶつかり合い、緋縅の後方で爆発が起こる。砲弾を避け切った緋縅は、落下する勢いのままラビットバニーへと接近を試みた。
「きゃあ!?」
 バリアがある為ダメージは無いが、思わず上がる可愛い悲鳴。
 落下の勢いのまま接近した緋縅はラビットバニーを押し倒し、壁ドンならぬ床ドン状態となっていた。
 焦るラビットバニー、しかし、彼女のエモセンサーはこういう時こそ仕事をする。
 並々ならぬ気迫(オーラ防御によるオーラ)で緊張の為か力が入った体(防御の為の力溜め)、あれ、ちょっと可愛い? 等と考えた際、肩越しに見えるLOVEの文字。その文字からは好きだという想い、愛が伝わってきた。
 そのようなシチュエーションに耐えられるはずも無く、バリアは跡形も無く砕け散る。バリアが消えたのを好機ととった緋縅は、関節技を仕掛けていく。
「ちょっと待って、あーしらにはまだ早い!」
「生憎だがこの機は逃さん!」
 別の事で焦るラビットバニーを容赦なく固めると、宙にいるレナータに声を上げた。
「来い、レナータ!」
「……でも、貴方が!」
「俺は倒れても大丈夫だ、機を逃すな!」
 緋縅の気迫に、レナータも腹を括る。
「分かりました、参ります!」
 レナータはありったけの愛とスピードと錐揉み回転を込めて、拘束されたラビットバニーへ体当たりを執行。
 ラビットバニーは咄嗟に花の足場を盾として用いるが、そのような物で止まるレナータでは無く、二人による捨て身の一撃が炸裂し、ラビットバニーを吹き飛ばした。
「緋縅さん、大丈夫ですか!?」
 慌てて駆け寄るレナータだが、緋縅からの返事は無く、その傍らにぬるりと【戦場の亡霊】が召喚される。戦場の亡霊はラビットバニーを視界に捉えると、止めを刺すべく全武装の一斉発射を行った。
 迫りくるミサイルを視界の隅に捉え、しかし、宙を舞うラビットバニーは空に描かれた『Chimaira Future LOVE』という文字を見ていた。
「なんだ、そういうことね」
 直後、ミサイルによる爆発が起こり、ラビットバニーの姿は跡形も無く消えさった。
 最後に、彼女が何を思ったのかは分からない。唯一つ確かな事は、猟兵達はこの戦場での強敵ラビットバニー戦を制したのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月18日


挿絵イラスト