バトルオブフラワーズ⑩〜エモとラビットと時々脚線美~
●パンチラがいいなら脚線美でもいいよねと思った
「まじびびった! だってモンキーやられてっし!あいつあーしらの中で最強っていうか、誰も勝てる訳ねーって思ってたんですけど!」
巷のテンアゲなJKめいた口調でそう宣う影。赤べこめいたサイケなキャノン、頭には顔を伺い知れぬうさちゃんキャップ。
そして――OH YES!
バニー姿だ!!それもふざけた頭を補ってあまりあるセクシーさ!!
「でもまあ、あーしが全員始末すりゃいいか」
そう宣うのはカワイイ怪人『ラビットバニー』!エイプモンキーに引き続きあまり見た目と喋り方が強そうな感じではないが侮るなかれ。
「なんつっても、あーしのユーベルコードは『絶対無敵バリア』!どんな攻撃も、あーしには全部無効なんだから。それで負けるわけなくない?」
彼女の言う通り、"絶対無敵バリア"は強力無比の防衛装置。何人たりともそれが発動してるうちは彼女を傷つける事が叶わない。だが発動しなければどうか!?
「まあ、エモいもの見ちゃったら、心が乱れてバリアも解けるけど……。かわいい仕草とか、血だらけで立ち上がるとか、突然のパンチラとか、あーしのエモ基準かなりガバいけど……。」
そう!カワイイ怪人はエモってやつに滅法弱い!血まみれでも立ち上がる男の子とか可愛い動物とか!
「まーなんとかなるっしょ! アゲてくぞー!」
気合いは十分!多少のエモ程度ではきっと心は揺るがないだろう!
――さてそんな彼女、花の足場にぺたんと座り、突如すらりとした己の足を伸ばしてみせちょっとうっとり。
「えへへー……にしても今日もあーしの脚最強にエモくね?バズり間違いなしじゃね??あとあーしの脚って面白エモくね??」
ぱしゃぱしゃー。スマホで自らの脚を撮影しつつはしゃぐラビットバニー。キマフュの人気SNSサイト『キマッター』にて自撮りを投稿すれば絶賛の嵐。「女神」「生きててよかった」「(ありがとうとお辞儀する侍の画像)」「次は胸もオナシャス」などコメント乱舞とバズのファイヤーだ。ちなみに最後のコメント投稿したやつはブロックしてバイバイする。ぽちー。まぁそりゃそーよ。
――まぁなんのかんので予知としてはそんなシーンが見られたとかなんとか。
●そう言うわけで
「――脚線美だ」
なんて???
目の前にいるメガネこと零井戸・寂(f02382・PLAYER)にお前は何を言ってるんだという視線が刺さる。
「いやそんな目で見るなよ!?あーごほん、一から説明するよ。エイプモンキーは倒せたけど次の怪人が出てきた。今度はラビットバニー。能力は"絶対無敵バリア"」
名前もふざけてるが能力は更にふざけてる。バリアを張ってる間はこちらの攻撃が全く通らないのだから。ただ、彼女にも弱点がある。
「どうにも彼女はエモってやつに弱いらしい。戦うヒーローのかっこよさとか可愛い動物とか……」
要はなんかそういうSNSでバズりそうなやつだ。あとおまけに、
「脚線美。」
なんて???????
「いや僕だってこんなふざけた事言いたくないけど事実なんだよ!!」
メガネ精一杯の弁明。
「み、見た予知に偶々自分の脚自撮りしてSNSにあげてるラビットバニーがいて……きっとそれもまたあのオブリビオン的にはエモになるんだ」
えぇーほんとにござるかぁー?そんな事言って本当は寂が好きなだけではー?どうだったんですかラビットバニーのおみ足は。一説によると君の好きなバニーですよ???
「ああもうとにかく!!各々好きなエモを見せつけて隙をついてバリアを破ってくれ!!脚線美だって他のだってなんだっていいから!!」
あとは勢いで、とばかりに寂が説明する。
まぁどうするかは各々の自由だ。傷つけても立ち上がる様でもニーソに包まれた足でも可愛い動物でも絶対領域までたくし上げられたロングスカートでもタイツでも素足でも良いだろう。例に挙がるのが足がおおい?なんのことですかね??
「じゃあいいな!?それいけ猟兵!!」
レッツゴー!ゲームのワープゲート型グリモアで転送された猟兵たちを見送った後。
「…………」
静かに佇むメガネグリモア猟兵。
「……NAVI、こっそり君だけでも行って撮影……え、だめ?仕事しろ?アッハイ」
密かに涙を飲んだメガネボーイ(脚フェチ)もいたとかなんとか。とっぴんぱらりのぷう。
戦雨匠
二作目がこれでいいのか???
でもみんなの脚線美とか見たいと思いました(正直)
熱いプレイングをお待ちしてます。
戦争フラグメントですのでさっぱりめ、片手に数えられる程度の採用数になると思われます。そのかわり熱は入ると思います。
以下定例文。
ラビットバニーは必ず、猟兵に先制して『絶対無敵バリアを展開するユーベルコード(POW、SPD、WIZ)』を使ってきます。
絶対無敵バリアは本当に絶対無敵で、あらゆる攻撃を無効化しますが、「ラビットバニーがエモい物を目撃する」と、精神集中が乱れてバリアが消滅します。
ラビットバニーのエモい基準はかなりユルいので、バリアの解除は比較的容易と思われますが、バリアなしでも彼女は相当の実力者です。
定例文ここまで。
なお『脚線美を披露する』類のプレイングだと気持ちラビットバニーのエモを刺激しやすいかもしれません。
無論他のものでも構いません。
それでは皆様のプレイングお待ちしてます。
華麗な脚を見せつけてくれよな!!!!!(本音)
第1章 ボス戦
『カワイイ怪人『ラビットバニー』』
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POW : 赤べこキャノン
【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : うさちゃんカンフー
【絶対無敵バリア展開後、兎面の目が光る】事で【うさちゃんカンフーモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : おはなハッキング
【絶対無敵バリア展開後、両手の指先】から【システム・フラワーズ制御ビーム】を放ち、【花の足場を自在に操作する事】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:和狸56
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ミコトメモリ・メイクメモリア
脚線美ぃ?
いや、それが必要ならやるけどさ……まあ、相手もウサギだしね……
いいだろう、ラビットバニー、キミは所詮、キャラクター性を全面に押し出したカートゥーン!
真のお姫様のバニー・ガールをみせてやろう!(顔真っ赤)(流石に恥ずい)(シズカを許さない)
解説
ご覧ください。この魅惑のヒップから流れるようにすらっと伸びる少女のおみ足。
膝上でバチンと白いガーターで止められることによってその色相はより一層強く浮かびます。
そして黒のタイツに包まれた膝小僧、ふくらはぎとその先端……2色のコントラストがまばゆく輝きます。
解説終わり
………もういいだろ!!
ユーベルコードで攻撃準備を終えた仲間の前に転移させる!
リグレット・フェロウズ
アレンジ、連携歓迎
脚線美……脚線美、ね
何が楽しいのか分からないけれど――好きなだけ目に焼き付けて、沈むと良いわ
この身に見られて恥じる所など、何もないもの
この足で、その浮かれた兎頭を叩き潰してやりたいところだけど……場合によっては、そのまま足下や花の足場を崩すのも良いわね
決める者は他にもいるでしょう。ええ、脚が自慢の者が幾らでも
※補足
ユベコは踵落とし、それ以外も蹴り主体の格闘戦。エグめ
纏った地獄の炎でドレスの奥の奥は見えない(脚は見える)(だいじ)
よく鍛えられた引き締まった脚線美、それでいて衆目に晒されることのない白い肌
●ニーソとタイツはやや腿に食い込むくらいが好きです
さてそんなわけで花びら散るステージにて。
「猟兵たち全然こなくね?だんだんテンサゲしてきたんですけどー。やばたにえん」
気合を入れて待ったはいいけどだんだん待ちくたびれてきたカワイイ怪人『ラビットバニー』がちょっとくてりとしていた。
だいぶ暇なのでぱしゃぱしゃと自撮りしたりポーズの研究などをしてる。
なおテンサゲではバリアは解けないので全く問題ない。
そんなところに!
「待たせたなオブリビオンっ!!」
堂々とぐだりきったラビットバニーに声を掛ける姿あり!!
「あ、やっと来たし?」
寝そべってかしょかしょ自撮りしたのちキマッターに画像を投稿した(すぐさま100近い閲覧数を稼いだ)ラビットバニーが漸く起き、
「まぢ待ち卍なんだけd―――」
対峙者を目視。のち暫し言葉を失う。
「ふふ、どうしたんだいっ!声も出ないみたいだね!?」
どうだと言わんばかりに声を上げるその姿は自信に満ち溢れた顔を―――
してない。
顔は耳まで真っ赤、琥珀色の瞳にうっすら涙を浮かべてる。
ぷるぷると小刻みに震える姿は兎のようだ。
いやもはやうさぎそのものだ。なんで?
だって。
「――どったんその服」
「う、うるさぁぁぁい!」
バニー姿だもの!!!!
思わずラビットバニーだって聴いてしまう。
対するバニー姿、それに身を包むミコトメモリ・メイクメモリア(メメントメモリ・f00040)は叫ぶ。
だってシズカが脚線美がいいっていうから!
そう、この件の予知を告げたグリモア兵が脚線美とて効果的らしいというので恥をしのんでのバニーである。あのメガネはいくら男友達であれ許さない、姫はそう思った。グリモアベースでメガネがくしゃみをした。
まぁそんな事よりもご覧いただきたい、普段着てるドレスの上部はそのままに。しかし普段ふわりと広がるスカート内に秘められし、その中身、全容を!!!
まだ花も恥じらう15歳、どこか幼さを残しつつ、しかしながら日々大人のレディとして成長していく(※背丈はその限りではないかもしれない)発展途上の体躯。
細い腰から華麗な流線型のラインを描く小ぶりながらも遍く人を惹きつけてやまないヒップライン、更にそこから続くすらっとした腿。
ふにっと柔らかくも白いそれは黒いハイサイタイツできゅっと締め上げられほんのりとだけ肉が乗る。それが柔らかさをより克明に表すのだ!白いガーターを添える事でバランスもいい。
そしてタイツで締め上げられくっきりと形がよくわかる綺麗な膝。スマートなふくらはぎ、トゥーシューズに包まれし華奢な足。
どこにお出ししても恥ずかしくない至上のバニーだ。ありがとう米粉めこ絵師。
まぁそんなどこに出しても恥ずかしくないバニーだが当然着る当人は当然めっちゃ恥ずかしい。
「ふ、ふん!君がバニー姿だと聞いたからね!ボクが真のお姫様バニー・ガールを見せてやろうとしたまでさっ!!」
こんな強がりを言っても頬の紅潮どころか首まで赤い。姫様目いっぱいの虚勢である。だがその代わりどうだ、なにやらカートゥンめいた被り物も相まってちぐはぐなバニーラビットとは一線を画すこのバニー姿!!その点だけはミコトメモリも自信満々。バニーの着こなしに関しては絶対に!!上回ってる!!そんな自負がミコトメモリにはあった!!
ではそんな彼女にラビットバニーさんから一言コメントをどうぞ。
「……その恰好はずくないの?」
「君も!!!同じ!!!バニーだろう!!!??!」
「えっ……いやあーしは元々この姿だし?慣れてっし?」
まぁだって彼女はそういうオブリビオンだし多少はね?別にバニー姿で競う気のない彼女はどこ吹く風。むきー!とうなるミコトメモリ。
――ただこうも涙目になりながらも恥ずかしさを堪えわざわざ着たバニーだ。ぷんぷんする姿もめっぽう可愛い。
それも少女期特有の青く爽やかさも感じられる見事な、自分に勝るとも劣らない――脚線美!!バズ間違いなし!!
エm……おっと危ない危うくエモに呑まれるところだった!
「そ、その程度じゃまだまだだし!…………ん?」
だが待てよ、この娘はもう一つ何か言ってなかったか。そう、
「…………姫?マ??」
「えっ、……いや正真正銘一国の姫だけど」
……一国の姫のバニー姿。それもノリノリで着てる訳ではない、恥ずかしいけど世の為人の為世界の為に、恥を押し殺し顔を赤くし涙目にもなりつつ纏った真のローヤル・バニー。
…………………………。
「……エッモ。 あ」
やっべって感じで思わず呟くラビットバニー。しゅんと彼女を包んでた絶対無敵バリアが消える!
「い、今だ隙ありっっ!!!!」
「いや待っていまのタンm」
待てと言われて待つ姫はここにはいないのだ!!!ミコトメモリのユーベルコード、それによりラビットバニーが転移され消える!!
さて、消えたその先にいたのは――――
●ピカレスク・ロマンシア
場面変わってこちらは咲き乱れる花々の足場、その別地点。
ミコトメモリとラビットバニーがいた場所からは少し離れた所。
そこに居るのは燃える様な赤髪、怜悧な瞳。そして黒いナイトドレスが如何にも様になる、いかにも悪役令嬢といった出で立ちの若い女性。凛とした立ち姿は研ぎ澄まされた剣の様。そして動きやすさを重視してか、淑やかさの割になかなかに深くカットされたドレスの切れ込み、そこから覗く白い脚は――ヒューッ!!しなやかでかつ気品溢れる見事な健脚!
その健脚の持ち主、リグレット・フェロウズ(幕開けざる悪役令嬢・f02690)は嘆息しつつ、"その時"を待つ。
「脚線美、ねぇ」
いかにも間抜けな事をほざいたあのグリモア猟兵。説明を聞いた時はつい摂氏零度の目で彼奴を見下すようにしてしまった。怯んでいたが正直睨まれて当然だと思う。
「まぁ、何が楽しいのか知らないけど――」
見るならとことんまで目に焼き付けていけばいい。そしてまた骸の海へと沈んで行けばいい。過去の化身は己が技を以て全て蹴り砕き、ヒールで踏み躙るのみ。ずっとそうしてきたのだ。そして今回も例外でない。
そして、"その時"はくる。
「――aってえっどこココ」
きゅいんっ!瞬天、虚空から怪人ラビットバニーが現れる!ミコトメモリのユーベルコード、"君を送る記憶の欠片"により強制ワープさせられたのだ。
「あなたの墓場よ、頭が高いわね」
そしてその先、待ち構えるのは断頭台めいた踵落とし!
――ひれ伏しなさい?
「……っ!!」
ひゅ、ズドン!!
必殺の威力を以ってして振り下ろされる令嬢の脚!
――チュインッッ!
「うっわまじあぶねーし!ギリギリセーフ!」
ぐるぐるぐる!踵落としをすんでの所で躱し、しかし掠めたことによりマニ車の如く廻るヘッドキャップを手で止めつつ、ラビットバニーはリグレットに対峙し直す。
「――成る程」
忌々しげに、リグレットは睥睨し呟いて。
「一筋縄ではいかないわけね?」
スカートをひらり。
相手の手には赤べこを模したふざけた大筒。
――敵の回避と同時に打たれた熱線で、スカートに穴が。そして敵はまたしもバリアを張り直した!
「はーあっぶねエモでしぬ所だったし!次は油断しねーからそこんところヨロ!」
そう言い、敵はこちらにキャノン砲を向ける。
「…………いいわ。やってやろうじゃない」
――――望むところだ。恭しく、悪役令嬢はカテーシー。そして油断なく敵を睨め付け、
「踊ってあげる。相手に不足があるなんて言わせて差し上げなくてよ?」
「…………」
きゅん。余りの可憐かつかっこいい悪役令嬢ぷりにときめきんぐ。
バリアが一瞬ハゲる。
「あ」
ズガンッッ!!
容赦なく隙を突くリグレット、ギリギリ回避するラビットバニー。
「あっまってたんまたんまそーいうの狡いし!!」
「チッ……油断する方が悪いのよ」
「むっきーーいったな!?じゃーもう油断しねーし覚悟しろし!!」
――令嬢とバニー、その死闘が始まる。
●筆が乗ったので暫くシリアス戦闘のお時間です
――熱線が飛び交う。身体を目掛け。
容赦のない射線だ、一歩間違えば穴だらけになるだろう。それを。
――躱す、躱す、躱す、ひたすらに。
時に情熱すら感じるステップで、花弁を散らしながら
時に雅に、流れる水の様な動きで、されど射線を見極めた上で極めて効率的に、針の穴に糸を通す様な精度で射線を潜り抜け。
そして時に、全き殺意の塊たる熱線を、炎纏う蹴りで強引にそれを破り、打ち砕いて。
悪役令嬢の御尊脚は、刃向かうものを蹴り潰し捩伏せ踏み躙る為にある。それを遺憾無く発揮した舞踏/武闘であった事だろう。
然し敵は無敵のバリアを持つオブリビオン。相手は極論何をせずともこちらを追い詰め得る。そしてそれが無くとも敵は強いのだ。
リグレットの息が上がる。キャノン砲のレーザーに度々焼かれ、彼女のドレスも虫食いの様に穴が空いてる。このままではそう遠からず倒されるだろう。
「ごっつしぶとくね!?そろそろ諦めたらいいとあーし思うんだけどぉ!?」
ぎゃいすーとラビットバニーが喚く。正直バニー的にもリグレットは一々絵になるのでエモでこっちのハートがやばくなりそう。当然エモを検知する度にライフもピンチだ。辛うじて耐えてるのでバリアは破かれてないがラビットバニーもラビットバニーで綱渡りしてる。二重の意味でしんどい。
「――……」
対する燃える髪を持つ令嬢、一度黙し。
「――誰にものを言ってるの、あなた」
纏う炎とは真逆、冷ややかな目でそう告げる。
「折れるのはわたしじゃないわ。――折れるならあなたが折れなさい。頭を垂れるならあなたが垂れなさい」
貴族とは強くあるもの。民草を守るもの。
背筋を張り、揺るぎなく、民草の上に立ち導くものなれば。
ここで折れる訳にはいかない。
「――あっそ、そろそろまじで付き合いきれねーし」
ぎゅおん。突き放すような言葉と共、赤べこキャノンの砲口にレーザーがチャージされる。
「そんじゃ、ばいばいびー!」
――ZAAAAAAAAAAAP!!
花弁を蒸発させつつ、極太のレーザーが迫る!
さぁどうする!間一髪か!?――否、否!!
「――言ったでしょ」
ヒールを上げる。そして。
ズガンッッッッッ!!!
「折れるのは、わたしじゃないって」
ぐらり。
あまりに強烈な、地獄の噴炎すら伴う踏み抜き。それに花のステージが波打ち、波紋となり広がる。
「え、わ、おっとっとぉ!?」
ゆらりと揺れる地面、そのせいで射線は逸れ――転じて、蹴りの勢いを用いてリグレットは肉薄。
「――!!」
身構えるラビットバニー。然し平気だ、自分にはバリアが――いや。
苛烈さと怜悧さを兼ね揃え、此方を見る悪の令嬢。
頬に挿す赤は疲労の証か。襤褸になった黒いドレスをはためかせ、それはプリマの如く大胆な、されど華麗な跳躍でこちらに向かい来る。
赤く引く残光、それは彼女の焔。
ギロチンの如く、高く高くかかげられしその鍛錬を積み研ぎ澄まされた白磁の如き脚。決して普段は衆目に晒されることの無い曇りなき、美しき白が飛び込んでくる。
ほぼ真上、あまりにも大胆に振り上げられた脚、ドレスの奥。揺らぐ赤と黒の炎がその最奥を隠し、陽炎に舐められるように艶かくそれは余りにも。
「……しんど――ウグッ!!」
ガァン!!
令嬢の断頭刃の如きヒールがしかとラビットバニーの頭を捉え蹴り飛ばす。
二、三度地面を跳ね、後方に跳躍。まさに脱兎というべき勢いで離脱してくのを見て。
「――――、……ふぅっ」
漸く、呼吸を整えるように息を吐くのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
雨宮・いつき
エモいという概念は奇怪極まりないですね…
けど、要は魅惑的に己を魅せれば良いという事ですよね
御御足の色香で魅せれるのは貴女だけではないですよ、と勝負を挑みまして
素足でしゃなりと花畑に降り立ち
ぺたりと座り袴の裾を摘み、焦らすように持ち上げて
攻撃されそうになっても、そんなにがっつかないで下さいねと手玉に取るように【誘惑】して一時的にでも踏み留まらせます
障壁を消すのも動きを止めるのも一時で充分
花畑に紛れて放った花弁の魅了で、精神の集中も蕩かし尽くして
雷撃符にて、心まで痺れさせる一撃を捧げましょう(【力溜め】【全力魔法】)
…なんて気取った事しますけど
本当はすっごく恥ずかしいんですからね!
●夏は素足、少年の白き御御足もえもし
「うっげまじゲロあたまいったい……うさちゃんヘッド凹んでね??あーーーもうまじさげぽよ……」
リグレットの蹴撃を受けたラビットバニーは一時退避。
撫で付けるように被ってるうさぎメットに触れてぶーぶー文句を言う。
「お取込み中申し訳ないですが……」
そんな心も頭も凹み気味な彼女の前にまた一人、猟兵が現れる。
和袴に身を包むメガネをかけた少年。それも狐耳ともふっとした尻尾付きだ!
ここにエイプモンキーがいれば"うんうんそれもまたマニアックだウキね"とか言ったり言わなかったりしただろう。
「次は僕の相手をして頂きましょうか」
とまれやって来た雨宮・いつき(歌って踊れる御狐様・f04568)に対して、
「あ、次の人ぉー?ちょいまちー、さっき思いっきり蹴られたから髪乱れちってー」
ラビットバニーの応対はおざなりだ。当然と言えよう、またバリアは張ってある。
このバリアがある限り、猟兵は自分を攻める事は叶わない。故にラビットバニーはどこまでもマイペースだった。
では対するいつきがどうするかと言うと。
「あ、はいわかりました。じゃあ僕も準備しますので……」
「へ?」
思わずラビットバニーが聞き返す。準備?なにか大仰な仕掛けでもするのだろうか?
「なんの準備かしんないけどぉ、あーしのバリアの前には……」
いつきに向き直るラビットバニー。そうして彼女が目にしたのは―――!
ちょこん。
花弁がこんもりとしたこの足場の上、ぺたりと座るいつきの姿だ。
えっ準備ってそんだけ??訝しむラビットバニー。
「……何やら御御足に自負があると伺いましたが」
ちまり、腰を下ろしたいつきが言葉を紡ぐ。
「――御御足の色香で魅せれるのは、貴方だけでないのですよ?」
にこり。見た目とは裏腹、逞しさすらあるだろう宣戦布告!
「――あぁん?」
なんだテメー。ラビットバニー、キレた!!
そりゃそうだ、自分の得意分野で勝負を挑まれたも同じなのだ!
「いいじゃんやってみるといいじゃん!!あーし以上のエモいテンアゲな脚魅せてバリア破ってみろってんですよぉ!!」
――掛かった!!
勝負に乗ったのならこちらのものだ。
「――言われなくとも、どうぞご賞味くださいましね?」
正直これからする事を思うと恥ずかしくもある。だがこれもひいては人の為、誰かの笑顔の為なれば!
そうして、いつきが勝負に挑む。
まず彼がしたのは、そう!
「ん、しょ」
足に手を伸ばす。ブーツのつま先を掴み、手で外す。
そうして更に、その下に履いていた靴下を。するりするりと脱いでいくのだ!!
ゆっくり、引き抜かれるように布と肌とのこすれる音をさらさらと立てつつ、黒のソックスの下に隠れていた少年の素足が晒される。
「――ふぅっ」
通気性のあまり良くない履物から解放され、生身の足が外気に触れる。それをするいつきの仕草も、幼い男子ながらどこか色っぽい。これもまた妖狐たる彼の資質か。
しっとり、ほのかに汗ばんでた素足を見せつけるようにしつつ、いつきはちらりとラビットバニーの反応を伺い見る。
では現場のラビットさんいかがでしょう。
「…………」
無言。
しかし視線はいつきの足に注がれたままだ。ぶっちゃけ超ガン見である。
だってそうじゃん??生の男の子それも狐耳メガネ属性の健康な素足ですよ??そりゃもうセクシーおねぇさんでエモって奴に弱いオブリビオン的には超ストライクだもの。
「ぴっ」
あまりのその視線の鋭さとなにかヤバさを含むあれそれに、思わずいつきの耳もぺたんとなり小さく悲鳴が上がる。なんかもう敵の強さとかそういうのとは別の所で身の危険を感じる!!
だが見よ!びびびびび。なんかこうバリアの出力が弱まってる感じがする!あと一押しだ!
ここで相手の謎の迫力に怖気付くわけにはいかない!
「――はっ!ま、まだまだそんなもんじゃ足りねーし!も、もうそっちの負けでよくねいーよねよっしゃあーしの勝ちぃ!!」
いかんいかん危ない、このままではやられてしまう!そう思ったラビットバニー、ここは早急に勝負を切り上げるべきとフラワーの花弁を操らんとして!
「――おやおや、そんなにがっつかないで下さいね?」
ころり、鈴の鳴るような声で静止する。
「――少なくとも、全部見てもらってからでないと」
する、する。
いつきが袴の裾を手で摘みするするとたくし上げていく!!
「――――!!!」
ラビットこれには思わず固唾をごくり!!少年らしく少し骨ばりつつも真っ白な、白魚のようなふくらはぎが露わに!
そしてくりっとした膝小僧まで!!
びび、びびび。ラビット怯んだように動けず!!バリアももうほぼ消えかけだ!!そしてここでいつきのダメ押し!
「――まだ足りませんか?もう」
――――欲しがりさんですね?
そんな甘やかな一言ととも、するすると更に上、腿の付け根辺りまで袴がたくし上げられる。
露わになる、一点の穢れもなき少年の腿。
それを披露するいつきも流石に恥ずかしいのか、頬を染め、それを更に着物の袖で口元を隠すようにし、俯くようにする。
トドメとばかりに演出として咲き乱れる彼岸花、その花弁!"木行・抱心艶狐(ヴィクセン・テンプテーション)"!!
吹きすさぶ紅色の中、嫋やかに佇む狐の少年、そのまだ雄として未成熟な、だからこそ魅惑的な脚。
あまりにも雅。
「もうむり」
敗北宣言である!しゅんと消えるバリア!
「い、いまですっ!」
顔が赤いままに札を取り出し、雷撃を敵に!
「ぎゃばばばばばーーっ!!!?」
びりびりー!!無防備になったラビットバニーを電撃が襲う!!
「や、やった、やりました――」
ふぃー、と息を吐くいつき。何とか敵に一撃を加える事ができた、成功と言えよう。後は後続の猟兵に任せればいい。
―――その油断がいけなかった!!!
ぎゅおんっっ!!ラビットバニーの眼光が鋭くいつきを見る!
「……っ!」
しまった、敵がこちらに――
「ハスハスさせて」
「………はい????」
今なんて???
「ハスハスさせて。その耳とか尻尾とかハスハスくんかもふもふ」
「 」
あっやばいですねこれ完全にそっちの方向でプッツンしてますよ。
「きゅんきゅんいさせて――させろオルルァァァ!!!!」
「ひっ」
電撃を浴びた後もなお立ち上がり己の欲のままに叫ぶラビットバニー。
そりゃそうよ。だって君のユーベルコード魅了系だもん。
無敵バリア無効化して浴びた魅了の花弁がクリティカルヒット。さらにいつき自体がラビットバニーの性癖(エモ)にもクリティカルヒット。
ゆでな理論でクリティカルが更に倍ドンなウルトラクリティカル!!バニーの理性にサヨナラバイバイだ。俺はこいつ(リビドー)と旅に出る。
「だいじょーぶオネーサン優しくすっし!!!子供は何人がいい!!!?!?」
最早色々だだ漏れである。うさぎは性欲が強いっていうからね。そんな事もあるよね。
「ひ、ひぁぁぁぁぁ!!!!」
逃げるいつき!カンフーな動きすら駆使して追いすがるラビットバニー。このままでは青少年のアレコレがアブナイ!!
一体どうなってしまうのか――!?
そしてそんな彼らに近づくひとつの影が――!
大成功
🔵🔵🔵
ハル・ウロハラ
みてみてほらほら
「特徴:健康的な脚」
ね。
足んない?マジ?
何を隠そうこの私!
浅黒いの日焼けです!
なにゆえこんなに焼けたかってーと
修行好きのおとーさんとか
よー…おにーちゃんと一緒に野山駆け巡りヒャッハーしてた感じで!
つまりほらほらあれですよ!
カモシカのような?
ね!!
(ショーパンとサイハイソックスの隙間にのぞく小麦色を見せつける)
赤べこキャノンは本人ごと【怪力】で【吹きとばし】!
【空中戦】なら得意ですよ!!
【大食い】の【吸血】【生命力吸収】
でたらふくいただいたら
「竈神御供」でさらに充実のおやつタイムです!!
さあ、あなたはどんくらい悪いヤツだったのかな?
マリアンネ・アーベントロート
脚線美かぁ……。
あんまり自信はないんだけど、必要なことだもんね。よ、ようしっ。
それで作戦なんだけど、『催眠・魅惑の心光』を私自身に使うよ。
その、私が催眠にかかって私をすっごくスタイルがよくて魅力的だと認識したり、私自身に魅了されて私大好きになれば自信もつくだろうし、普段は絶対できない大胆な脚線美のアピールとかもできるんじゃないかなぁって……!
こう、座って片足をあげるポーズとか。
いやその、すっごく恥ずかしいんだけどね!?
それで、バリアを無効化できたら敵にも催眠をかけて魅了して敵の動きを封じるよ。
ああ、催眠が解けたあとのことを考えると気が重いよ……はう
アドリブ大歓迎です
●たぶん今頃兄貴が必死に探してると思う
「ハッ!?助けを呼ぶ声!!」
きゅぴん!褐色ガールの眼がきらんと光る!きゃめらまん(父親譲りのなんか無駄にいい発音)の観察眼は鋭いのだ!
そんな訳で見つけたりオブリビオン!何をしてるかと思えば――おお!うさぎが狐を追いかけてる!
「ふつー立場は逆じゃないですかね!?」
彼女の良く知る山野でのヒエラルキーとは真逆な光景!なんたることか!
だがここでそんな彼女の脳裏に天啓が!!
《いまです……ハルちゃん……今こそ必殺のキックを放つのです……》
「ハッ……天の声!?」
脳裏に響く声!やたら古馴染みの友達の声に似てる気がするけどおそらくは瑣事だろう。
《今こそ……キックを放つのです……困ってる人を助け……ヒーローになるチャンスです……》
「ヒーロー!!かっこいいやつですねハルはわかりますよ!!」
《思い出すのです……いまこそみれーせんせいに怒られたあの日々を……》
「その記憶はちょっと余計だと思うんですけど!?」
まぁそれはさておき!困ってる人を助けるのもまた猟兵の仕事だし!ついでに"おやつ"も食べれるし!
そんなわけで指をびしぃっ!目標はうさぎさん!
「じゃあ行きますよぉっ!唸れ鋼鉄の翼っ!ひと時音速を飛び越え今必殺のーーーっ!!!」
昔どっかでみたかっこいいお兄さん――めっちゃ翼かっこいいけど実はヒーローとかじゃなくて郵便屋さんらしい――の真似っこだ!!
●おねショタとしては割とアリだと思いました(脳直感想)
「でへへ……追いかけっこはここでおしまいっしょ……」
指をわきわきさせて狐の少年に迫りくるラビットバニー。もはや此処は花弁の足場の端、逃げ場はない!
少年は涙目でぷるぷると震えるばかり!
もはやこれまでか!?
そんなところへ―――ギュオンッッッ!!ズダーーーーーーーーーン!!!!
「それじゃあいたdぎゃぶるっっ!!!?!?」
めきょぉ!!ぐきっ!!
そんな音を立てながらうさぎの頭を抉る豪快な蹴りが見事にヒット!!
「おおおやった思い切り当たりましたよ!!いぇい!!」
ばっちりVサイン!やってきた少女、ハル・ウロハラ(エンプティ・f03051)はノリノリでポーズを取る!
「お、おごご……あれあーし一体……」
ずべしゃあと花弁の上を頭からスライディングするようにして飛んでったラビットバニーもよろよろと起きる。
「あ、まだ生きてますね!?」
けっこう思い切り蹴ったのに!
まぁなんのかんのでやばそうだった狐の少年もうまく逃げたからハル的にはおっけーだ。
「うぎぎ……なんだかめっちゃはずい事してた気がするけど気にしねーし!」
ヴンッ!!
再度展開される絶対無敵バリア!
「まだまだこんなもんじゃやられねーから!オブリビオン舐めんなし!あーしのバリアはさいつよだかんね!」
このままではラビットバニーを攻める事はできない、さぁどうする!
「ふふふところがどすこい!ですよ!」
「どっこいじゃね?」
「そうともいいます!」
言い間違いとかハルは気にしないのだ!それはさておきハルはス――と自分の脚を歩み出すように前へ!
なんとも健康的な御御足である。引き締まっててすらりとし褐色なのも健康美を表すかのようだ。見事な美脚と言えよう。
そう、ハルは偉いのでちゃんと聞いてたました!こう、なんか!脚に弱いって!
正確にはエモに弱くて美脚もエモの範疇と言う話であり微妙にズレてるがまー間違ってはいない。
さてそんな脚線美をご披露されたラビットバニーの反応はというと!
「……?」
首を捻るばかりだ。
「脚がどーかしたん??」
「えっ」
話が違いますよどーいう事ですか!?そんな困惑がハルを襲う!!
「どーしてバリアが消えないんですかぁ!?」
「えっ……いやふつーに脚見せられただけじゃなんとも……うん……」
至って平坦な反応!そりゃそーだ!だって向こうも予知であった通り"脚には自負がある"のだから!ただおみ足を見せるだけだとちょっと効きが悪い!
そしてなお悪い事にひとつ前にいつきのあまりにもストライクな演出を見て目も肥えてしまってる!
「――本当に脚を魅せるてんならぁ」
がしょんっ!持ってた赤べこキャノンを花弁の上に置きつつ、それにむぎゅと腰を下ろすラビットバニー。形のよいヒップの肉がもにっとべこに押し付けられる。
そして片膝を組み、ブーツをするりと脱いで。健康的かつアダルティックなおみ足を披露!その見事な脚の上を、するすると彼女の指、紫のネイルが這うようになぞり色っぽく演出する!
THE SEXY――自分の見た目と演出の仕方をしっかり理解してる!
「このくらいはやって見せないとっしょ?」
「え、えぅーーー!?」
ぐうの音も出ない!演出というのは全く頭になかった!ただ見せればいいと思ってたハルにはやや荷が重い発想だ!
そしてこう……あれだ!肉体美というものについては遥かにラビットバニーの方が上だ!だってハルはまだ14歳、当然と言えよう!どっちにしてもラビットバニーに今は遠く及ばない!
「そんな……は、ハルでは力不足なのですか……」
がくりとうなだれるハル。
「まーまーまだちまっこいし?あと数年後の楽しみじゃん?」
「はっ!そうですまだハルには未来がありました!いぇい!!」
「まぁそれとは別にこれさっきのキックのお返しねー」
跨ってたアカベコからのビームがきらり。
ポーヒー(ビーム音)。
「み゛ぃぃーーーーー!?」
ずどーん!
ねこめいた悲鳴、カートゥーンな爆発音!
辛うじて銀色の盾めいた鋼が守りに入ったがそれだけでは凌げず、ぷすすんと煙を上げ倒れるハル。ばたんきゅー。
「あー、やっと一人目倒せるし」
くてりとするハルにトドメをささんとアカベコを向けるラビットバニー!
おおハルよ、ここで倒されてしまうのか!?
「そこまでです!」
「!?」
HERE COMES A NEW CHALLENGER!!
長い銀色の髪をしゃなりと揺らしつつやって来たのはマリアンネ・アーベントロート(ゼーブスタスの催眠術師・f00623)!
パンキッシュな衣装に身を包むその姿は可憐の一言に尽きる!
「私が来たからにはこれ以上の狼藉はさせませんよ!お覚悟なさいオブリビオン!」
何たる堂々とした啖呵か!如何にも自信に満ち溢れた振舞い、その華の如き振舞いよ。しかしこれが普段の――衆目の前に立つ彼女としてのいつもの振る舞いか?
答えはNoだ。
"催眠・魅惑の心光"。そして併せての"暗示・逡巡の破棄"。
マリアンネは"催眠術"のエキスパートだ。手持ちのアイテムは何やら深夜の通販でありそうな怪しさ満点のものが多いものの、その腕前は確かであり、ともすれば世界にとて催眠をかけ意のままに操ってみせる。
そんな彼女が施したのは端的に言えば身体・精神への自己暗示。"自分が心身ともに魅力に溢れる人物"となるように、己すら騙してみせている。――自分がそんなに優れた人間でないのは彼女自身がよくしってるので、あとでグリモアベースで膝を抱えて蹲りうーうー唸ったりするのだがまぁそれは後の話だ。
ともあれここにいるマリアンネは入念な自己催眠により"理想的な猟兵としての自分"を体現した状態!故に威風堂々聖心正道、強き悪は挫き困窮する味方を助くものとして!倒されんとしたハルの助けに入るのだ!
「えっなんかちょっち暑苦しい……あーしそーゆーの苦手なんすけどぉ」
「聞く耳は持ちません!いざ!」
ずおぉ。
花弁たちが波打ちマリアンネの周囲に。
渦巻きうねり、それは蛇の如く鎌首をもたげる!
"催眠・万象の掌握"!発した光線により『世界』に対する催眠・干渉を行うユーベルコード!
蛇と化し牙を剥く花弁。
一方、それを見たラビットバニー。
「おーすっげ、なんでもありじゃん?アガるわー」
摩訶不思議なれど洗練されし超技を見て賛辞の一言。しかし余裕は崩れない。バリアがあるからか?そうだ、然しやや的がずれている。
「でもさぁ」
そう、なぜならば。
「あーしの方がもっとテンアゲな感じだし?」
ぐぃ、ずぁぁ、、、
「……っ!」
引潮の如く花たちがラビットバニーの方へと。
そうして形成されるのは、マリアンネより巨大な蛇――否、龍というべきか!
、、
そしてそれが九体!
ヤマタノオロチの如き華の龍!
"おはなハッキング"、足場の花たちを自在に操るラビットバニーの技能の一つだ!
「まーとりまあれだわ、うん」
ずぁぁ、、、ざわわ、、
華同士が擦れ、大蛇の舌舐めずりの如く音を立てつつマリアンネを向く。
「頑張って抵抗してみ?」
「……言われなくともっ!!」
蛇と龍、無謀にも思える花弁を用いた激戦が始まる!
●
きゅぅ。一方のハルはまだ持ち直せない。
いや体力は些か回復してる。
しかしどうすれば敵を倒せるやら分からない。
なのでどうするべきか迷っているのだ。
こんな時どうすれば……!
《ハルちゃん……ハルちゃん……》
「……はっ!その声はウェ……天の声っ……!?」
名前呼びかけなかった今??
《今あなたの脳内に……直接呼びかけてます……》
「えぅ……でもハルは何をしたら良いでしょう……」
ちょっと煤けた顔でけほ、と咳き込みつつ天の声と会話(?)するハル。
《初心に……かえるのです……ハルちゃん……》
「初心??」
《そうです……わからなければ習えばいいのです……です……僕からは……以上です……》
「習……えっハルよくわかりませんが!?どういう……!?」
がばっと起きるももう天の声は聞こえない。
「習う……?…………あっ」
ふとした閃き。それがハルの脳裏をよぎる。きゅぴん!
「よ、よぉし、ものは試しですよ!」
そうしてこっそり、ハルが作戦を決行する!
●
再びマリアンネ。もちろんと言うべきかジリ貧だ。
花の操作においてマリアンネが"万象の掌握"で使えるのは敵の1割ほど。
物量において圧倒的に不利だ。当然――
「うっ……!?」
ざぁぁ、、、、
「いやー猟兵ってガッツぱなくね?やばたにえん」
凡そ3分に渡る死闘。たったの3分。
その果てにマリアンネは華の龍に呑まれるようにして、身動きを封じられる。
「んー、もー動けないだろしあーしもちょい疲れたしー、トドメは後ででいっか」
おはなハッキングを大胆に疲れたので多少はラビットバニーも疲労が溜まってる。
しばらくこのままにして放っておいて、後で華の中にでも埋めてしまえば良い。
ラビットバニーとしてはもう相手は負けたも同然。
何せもう身体は手を上してクロスさせ手首を固定、足とて同じように。
服とて花弁に擦られて擦り切れニーソックスも破れている。
だが、彼女は諦めない。
捕まったこの状況下、どうにか相手の意識の隅を付ければ。
どうすれば――あれは!ちらりと目に映る影。
それを見てマリアンネが最適解を模索する。
どうすれば?敵に催眠は効かない、バリアで弾かれる。
身動きも花に拿捕され、普通のままではまともに身じろぎすら――
いや、待て。そうだこれならば。
目を閉じる。イメージ。自分がどうあるべきか、どうありたいか。
それを思い描き、膨らまし、自分の裡にと!
――――暗示を終えて、マリアンネが口を開く!
果たして紡がれたのは。
「……せ」
「……ん?」
マリアンネのつぶやき、それをラビットバニーが聴き、
「なんて?」
訝しげに聴く。
「……殺しなさい……っ」
「…………え」
殺さぬというのに、自ら進んで殺せという。
困惑のあまりにマリアンネをまじまじと見る。――見てしまう。
激しい応戦でところどころ肌は擦りむけ、頬にも血を流してるところがたる。
衣装とてパンクな装いが裂け、所々破れ一層パンクに。
そして上気し赤らんだ顔――これは羞恥ゆえか。
ミコトメモリが見せたような羞恥とは別方向、敵対者に命を握られてしまった者特有の、悔恨ゆえの羞恥。言葉では殺せと言いつつ、顔を背け涙をほろりと零し。悔しさに歯噛みするようにしつつも耐え忍ぶ。
ぽろり溢れた涙の雫、それがマリアンネの腿におち、つうと伝ってく――
見るものがみれば、何たる「姫騎士」めいた姿かと言ったろう。
それほどに、戦いに敗れたものとしてどこか陰があれど美しく、壊したくなる様な気高さがある。
そうラビットバニーとて思って、思わず固唾をごくり。
シュンッ。
「えっ」
つまりエモセンサーにジャストミート!
「今です!」
「えっ!?あっちくしょー?!」
今までの涙目とかなんだったのってくらい溌剌とした声掛け!当然催眠による演技である!すぱんっ!
大包丁がラビットバニーに疾る!たったの3分、されど偉大なる3分――少なくともハルの回復が叶った貴重な時間!そして龍娘の暗殺者めいた一閃!すぐリブートしたバリアの隙を縫う様に刃が光り――――!
――しかし切ったのは肌一枚、あまりにも浅い!
「うぉぉあぶねあぶね!エモ耐性ついててよかった!!」
肌を掠めた程度の傷、なにするものぞ!倒れてたあの小娘が再び立ち上がったのは驚いたが!あの娘はエモの何たるかもしらない、恐るるに足らず!
「ありがとです、ハル大助かりでしたっ!」
だが、ラビットバニーは小娘の能力、その全容を知らなかった。
――ぺろり。
切ったばかりの包丁、その刃――正確には、そこに付いた"血"を舐める。
「――は?」
ざわり。
変化は劇的だ。
"竈神御供(ヴェスタ・ハーヴェスタ)"。戦いのうちに摂取した敵の血と肉、その量と質とを戦闘力に変換する!
量はたった血の一雫、しかし質はどうか。その辺のオブリビオンとは比較にもならぬ
圧倒的な強力さ!!
「……ああ」
纏う空気すら変えて、ハルが微笑み言う。
「――おいしいですね?」
父譲りの悪食。悪い奴ほど美味しい。
笑顔の裏、圧倒的な迫力を醸し出しつつそれはゆらりと。
「……!」
ラビットバニーも気を引き締める!あれは最早先程の小娘ではない!
油断なく見据え――それが返って命取りだった。
「銀じい」
孫娘の如き持ち主の声に応じ、銀粘がやってくる。それにぽふりと腰を下ろし。
「……?」
何をする気だ、と見据えるラビットバニーの前で。
「ええと……こうでしたっけ?」
にひ。銀色の椅子めいた台座に座りつつ、悪さの滲む笑みで揶揄する悪童の如く。
然し、仕草は実に、幼くも妖艶に――"敵の力を取り込む"なれば、ラビットバニーが見せたような、成熟した大人の女性らしさすら滲ませてみせて。
するり、粗雑に蹴るように片脚だけブーツとサイハイソックスを脱ぐ。
露わになる浅く黒い肌――日焼けゆえにできる、肌のコントラスト。
落差のある色違いの肌、曖昧な脚の境界が引き立つように指でなぞり、
そして片脚を抱き寄せるようにして、目を細め嗤う。
「"このくらい"、上手く出来てましたか?」
それがハルなりの、ラビットバニーに"習った"結果だ。
さて、総評の時間。
最初は脚を魅せるの何たるかも知らなかった小娘、それがああも豹変というべき変化を見せて。なおかつ自分のした事を見事にオーバーラップしやり返して見せた。
その壮絶なギャップまで含めてこういう他あるまい。ついぞ、目は離せず夢中なあまり手も出せなかった。
「……負けたわ」
バリアが消える。刃が閃き、兎を抉った。――隙を突き、龍は姫騎士の如き催眠術師を花から掘り出しいなくなる。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
神威・くるる
エモとかはよぉわからへんけど、足を見せればええん?
ややわぁ、恥ずかしい……(恥じらうふり)
【誘惑】と【挑発】で【罠】仕掛ければええんどすな?
ハニートラップいうんやっけ
ふふ
頬を染めながらおずおずとスカートの裾に指先をかけて――
バリアが解けたら猫ちゃんが攻撃
またバリアされたら
スススとスカートを指先で少しずつ上げて――
その隙に猫ちゃんの【傷口を抉る】攻撃
更に爪の先でガーターベルトをなぞって――
猫ちゃんの【フェイント】攻撃
そしてパチン、とガーターの留め具を外して、ストッキングと太ももの間にもじもじと指を差し入れ――
猫ちゃんの【忍び足】からの至近距離【2回攻撃】
うちが誘惑
猫ちゃんが攻撃
チームワークどすえ
寧宮・澪
ふむー脚線美ー……。
短め丈のニットワンピに、巻スカート、裸足でふわりふより、漂いましてー……。
見えるまで近づいたらスカートひらっと外してー……。
にゅっとラビットバニーの、前にー……脚、出してみましょかー……。
程よくお肉の乗った脚ー……細すぎず、太すぎず、健康的ー……。
柔らかそうなあんよでしょー……この仔猫達ー。
スカートの下、【猫の召喚】で呼んで脚にくっつけて隠してた仔猫の、ぽよんとした脚線美をご覧あれー……。
あ、私の脚も見えます、かねー……まあ、いいか。
エモいを感じて、くれたらー……【毒使い】【範囲攻撃】ー……謳って風起こして、睡眠毒で包みましょー……。
アドリブ、連携、おまかせですよー。
リア・ファル
エモい。わかった、やってみ……え? 脚線美??
うんまあ。ボクの外見はこだわりを持って制作されたモノだし、
ささやかな自信とプライドくらいはあるけれど。
(瞳を閉じて、照れは封印。仮想の偶像、バーチャルキャラクターらしく気持ちを切り替え)
健康的な方面で攻めてみようか
イルダーナを走らせてウォーミングアップしてから望む
グラビティ・アンカーをベルト状のラインに見立てて
スラックラインを敢行
「いくよ、アセンションだ! …そういう技名だからね?」
しなやかな弧を描いて、程よく上気した脚が舞う
バリアが解けたなら、UC【封絶の三重錨】を絡めて、
ヌァザでの剣舞で斬り結ぶ
「写真も動画も良いけれど…お代は頂くからね!」
●
「ぐぇー……まぢやばたん。しんど……」
決して浅くない傷跡、そしてこれまでに重なった猟兵たちの攻撃、それによるダメージ。流石に分が悪い。このまま戦闘を重ねていけば、程なくして自分は倒されるだろう。
ラビットバニーはオブリビオンだ、一度の死がそのまま己の完全消滅に繋がる訳ではない。
然しそれはそれ、これはこれ。天敵たる猟兵たちに負けるのは忘却の化身としての沽券にも関わるのだ。
「いやーーまじ体のあちこちめっちゃいてーけどぉ、まーあれじゃん」
遠くから飛来する何か――そしてそれに乗ってやってくる天敵を見ながら、ラビットバニーが言う。
「負けるわけにはいかねーし――テンションあげてこー!」
うおぉー!ぐわっと伸びをするように何者かに相対するラビットバニー!
負った傷など何するものぞ。彼女もまた世界の怨敵、未来を滅ぼすものの一端なれば。まだまだこの舞台から消えはしない!
敵との距離はメートルで500、400、300――200!
そうしてやってきた飛行機――否、制宙高速戦闘機"イルダーナ"から射出される光のベルトめいた錨が射出される!
●イベント報酬衣装の実装はいつからですか??
エモ、エモとは一体。しかも脚線美のエモとは??
優秀なヒューマンインターフェース型中央制御ユニット、リア・ファル(三界の魔術師/トライオーシャン・ナビゲーター・f04685)を以ってしてもよくわからない。
だがバーチャルで出来たこの素体、製作者たちが技の粋と真髄を寄せ集め凝らし造られたものであることは知っている。
ちょっと奇抜な装い――水着の如くまことしやかに肩や腿を適度に露出させセクシーさを醸し出し、サイハイブーツでの絶対領域確保、さらに獣耳めいたヘッドホン型マイクセットであざとさを足すのも忘れていない!くりんとした毛とぱっちりした目といい辺銀グリ――――もとい彼女のモデラーとなった人物の情熱が理解できる!
まぁ長くなったがそんな拘りあるビジュアル、彼女とてそれに自負と、そして自信とプライドがあるのだ!だからこそ一度瞳を閉じ、恥じらいは胸の奥にひととき秘めて。
――シュタッッ!イルダーナより光の帯を伝い飛び立っていく!
「――さあ、アセンションの時だ!」
その一言についてはどっかのサイボーグに感化されてません??
そういう技名?アッハイ。
●暫くシリアスらしき何かをお楽しみください
――光の帯、それを滑るようにして猛スピードで接近するリア!片手には機械的な魔剣めいたデバイス!フィギュアスケーターの如く帯を滑る様はそれだけでも絵になる!そして、おぉ――理想的造形美とも言えるその脚線の美しさよ!
「えm……いやいい加減そのくらいじゃゆるがねーしっ!」
「――!」
ぎ゛ぃんっッッ!!
鋭い衝突音!
次元すら切って見せる多元干渉デバイス"ヌァザ"と"絶対無敵バリア"がぶつかる様は無敵の盾と無敵の矛がぶつかりあう如し!
「――まぁそう簡単には斬らせてくれないよね!」
わかってた、とばかりにリアが言うが、やはり表情は少し苦さを含む!
一方謎の珍妙なカンフーじみたポーズを取るラビットバニー!型破りにもほどがあるめちゃくちゃな構えだがその実隙というものが見当たらない!
「うさちゃんカンフー1200段のあーしの実力を舐めてもらっちゃ困るし!」
なんと胡散臭い段数だ!階段じゃねーんだぞ!
だが実力は折り紙つきだ!
「つーわけで――」
ヒュンッ――!
リアの目の前からラビットバニーが消える!
「――!」
「さっさと終わらせてやるし!」
がぃんッッ!
辛うじて凌ぐリア!
ぎん!!がんッッ!!がギギギ゛んッッ!!
二合、三合と猛スピードでの撃ち合い!何とかリアも紙一重で対応するもそれだけで体力をごりごりと削られ消耗する!
四合目、ゴォン!!
「ぐっ……!!」
ラビットバニーの拳圧でたたらを踏みつつ、花を散らしながら後ずさるリア。
「ちょーっとまだあーしを倒すには足んねーかな?」
手をぶらぶらさせながら言う。敵とて消耗してはいる筈、だがまだまだその強さは健在!このまま一人ではなす術なしか?そうかもしれない――一人ならば!
「あややぁ」
●信じられるか?こんなに色香あるのに143cm(上げ底込み)なんだぜ
「先に誰かいらしてはったん?」
「……うげ」
交戦の間に新たな猟兵がまた一人。
からころと高底の下駄を鳴らし尻尾飾りを脚に巻きつけゆらりとやってくるのは、神威・くるる(神の威を狩る黒猫・f01129)だ!
「またにゅーかまー?そろそろあーし飽きてきたんだけど……さげぽよー」
やれやれとばかりに肩を竦めるラビットバニー。
そして、
――瞬ッッ!!
一瞬の間にくるるの間合いへ!
もはや面倒だ、何をさせるまでもなくその華奢な首をへし折るのみ!
そのような意気込みを感じさせる邪悪な兎の前。
対するくるる、少し後ろに倒れこむようにぱたり。
そこには自分の身の丈の二倍はあろう大黒猫。
その背にこてりと身を預けて何をするかと思えば――
「ややわぁ、そんなに慌てたら……」
頬を染め恥ずかしげにしつつ、スカートの裾を摘む。
僅かに裾が上がるか上がらないか、絶妙なバランス加減――!
「――そないにじっとみたらあかんどすえ?」
「う゛っ!?」
1Emo!バリアが僅かばかり破けた隙を恙無くおっきな黒猫さんがパンチ!
「ふふ、おおきになぁ猫ちゃん」
なぁんと鳴く大猫。首元をかりかりと掻いてやる。
「――ちっ」
舌打ちひとつ。
面倒な手合いだ。
指の掛け方、間の持たせ方、恥じらう様といい演出の仕方――!
あの猫娘、"自分を魅せる"という事を良くしっている!!
魅力的な魅せ方、つまり何をどう披露すれば衆目を集めやすいか――
ひいては"エモを生む方法"を解ってる!この場においてこの上ない天敵だ!
「……な、なんか助けられちゃったな」
ふぅ、と息を吐きリアがくるるの隣に。
「ん、あぁ、ええんよぉ?うちのは気まぐれみたいなもんやし」
からころと笑いつつくるるが応じる。
「でもまぁ、そやねぇ」
猫娘、敵をみてにやり。
「猫ちゃんだけで倒すのも大変そやし……ここは強力しまひょか?」
「望むところさ!ボクだけじゃあのバリア破るのちょっと大変だったんだ」
「あやや、そら大変」
――そしたら。そっちはうちに任しぃ、な?
ころり笑うくるるに応じて、リアが前へ。
「――なっめんなし!!」
ぎがががぎが!バリアを展開し直したラビットバニー、リアのヌァザによる剣戟を拳で強引に弾いて応戦!
思い切り振りかぶって吹き飛ばさんとした所――
「あらぁ、……こっち見てくれなあきまへんえ?」
黒猫が適宜移動、ラビットバニーの視線の先へ!
そして披露されるくるるの脚線美、その演出!
先程はスカートを摘む程度だった指が今度はスカートの裾を上げ、腿を曝け出す!
いと良きかな!
「うぐぅ!」
2Emo!ヌァザの斬撃に拳の皮膚が裂ける!
ここで負けるかとばかりに蹴りをいれんとすれば!
「こういうの、好きなんとちゃう?」
するる、と指がガーターベルトをなまめしく這う。
あな善し!
「うぎぃ!」
3Emo!バリアがまた破れる!ねじ込まれたヌァザの剣閃が蹴りを弾く!
なればとおはなを操り敵を呑まんとすれば!
「あやや、いけず……そんなら、こういうのがお好き……?」
ぱちり、外れるガーター。
そして彼女の指がする、とストッキングの中へと入り。
「特別どすえ……?」
恥じらうようにして、腿の脇から内股へと。指がタイツと素肌とに挟まれた空間を行き来して。最後にくい、とタイツを僅かにずらし、その下にあった内腿を僅かに魅せる。
エッッッッッッ!!!!あまりにも艶!!
「うぐぅーーー!!!」
ぱりぃん!
4Emo!!!
なんたることか!!こと魅せ方については自分をも上回るだろう表現力、年若さや小さき体躯を全く枷と感じさせない魅了の手練手管!
くるるを先に消そうにもリアが剣舞でそれを害し、それをサポートするようにくるるが魅了によるエモを仕掛けてくる!
このままではまずい!
であるならどうすればいい!
解決策は――
「うぬぬ――!癪だけど簡単だし!」
そう、いとも簡単!
くるるがエモを生みバリアの突破役となるならば!!
多少強引にでもくるるの方を見なければいい、それだけだ!
黒猫により彼女が現れる先、それを見切り!真反対の方へと向く!
リアへの対応は遅れるもののバリアがあれば事もなし!
そう思いラビットバニーが向いた先――
「あぁ――」
くすり、くるるが笑う。
挑発は功を奏し、敵は罠に嵌った。
「そっちは本命どすえ?」
●くるるがリアの前に現れるやや前のあれそれ的な
……あ、あなたもー……猟兵さんですかー……。
……はいー、私もー……。
……え?囮、ですかー……?
……ふむ、ふむ……なるほどー、そうですねー……わかり、ましたー……。
……では、タイミングはー、そちらにお任せ、しましょー……。
●猫猫 猫と猫をお届けします
ラビットバニーの視線の先、そこにいたのはふわふわとした眠たげな美人。
寧宮・澪(澪標・f04690)その人だ!
ふわふわとオラトリオらしく漂う彼女はいつからいたのか?
正解は"くるるが来た時上空からこっそりと"だ!
神威・くるるは年若くも老獪な少女だ。そのうち敵が自分から目を背けようとするだろうことも考慮していた。その対抗策が澪である!
さて澪の装いはいかがか!
ふわりふわりと浮く彼女の腰には巻きスカート!ロングスカートめいて彼女の物静かで気品すら感じさせうる女性らしさを確固たるものとしている!
なお本人はただ眠くてぼんやりしてるだけだがなその辺はまぁ言うが野暮である!
「……んー、と……」
そんな彼女、ぱさりと巻いていた巻きスカートを外す。
スカートのその下、それは――程よくミニなニットワンピ!
陽の光をあまり浴びないゆえにか、透き通るような白いおみあしが白日の元に!
これを見たラビットバニー!
「ん、ぎぎぎぃ……!」
歯をくいしばる!ここでエモさに負けたら本当に骸の海に還りかねない!
故にこその必死さ!死を前にすればこのオブリビオンとて必死にエモを堪えるのだ!
一方の澪、そんなラビットバニーの様子を知ってか知らずか!
「程よくお肉の乗った脚ー……細すぎず、太すぎず、健康的ー……。柔らかそうなあんよでしょー……」
すらりと脚を伸ばして見せてそんな事を言う!
確かにすらりと伸ばされた真っ白でまっさらな御御足!
運動というものには縁遠いからか引き締まってるとは言い難いかもしれない……だが!だが!その柔らかそうな事たるや!きっと枕として使った暁には安眠間違いなし!
そしてちょっと待ってほしい、伸ばした脚、そこから続くニットワンピの奥、その極々近く!!何やら黒いものが!!!!見えるではないですか!!!!
それはもしかしてもしかしたらアレですか――――!!しt
『にぃ』
にぃ??
――ちょこん、もふん。
ぽてころ。
その黒いものがぱちくりと目を開け、もぞもぞと澪の脚を這って膝上へ。
てちてちにぃにぃなきつつおひるねモードにれっつごー。
「この、仔猫達ー……にゃんにゃん、にゃにゃー……」
アッハイこねこですね。それ以外何もないですよねHAHAHA。
因みに澪がユーベルコードでさもんにゃんこしたのの他にくるるからの協賛で数匹増えてたりもする。にゃーん。
ともあれ見よ、効果は覿面だ!
ラビットバニーはとろんとした目で仔猫にうっとり。だって仔猫はかわいいもんね。生あるものは全ておねこさまには勝てないのだ。
やたらととろんとしてるのは澪の唄(にゃんにゃんにゃにゃー)がバリアを破り眠気を醸し出しているのもあるのだが。何にせよ絶好のチャンス!
「今だっ!!」
ここぞとばかりリアが勝負に出る!イルダーナより射出せしは三つの鎖!
魂すら縛る黒、神すら封じる黄金、存在すら凍てつかせる蒼銀!
それがラビットバニーの身体を縛る!
「あ、ぐぇ、しまっ……!」
まだバリアを張れるか!?いや、こうなっては万事休す、バリアの発動も叶わない!
「…………っくっそぉ、また海から還ったら覚えと――」
悔しげに捨て台詞を吐こうとするラビットバニー。
しかし、最後。
果敢に電子の魔剣を構え、電子の体全てをオーバーヒートするまでに酷使し、頬を上気させる懸命な顔。靡く髪、奇抜ながらも可憐な装い、戦場を駆ける脚は火照りを見せ、可憐ながらも何処かで勇ましき足取りにて。"幸運をもたらす"という意味を持つ神、その名の剣を携え、ひいては戦女神の如く、華麗なる剣舞にてラビットバニーに向かいくるリアを見て――
「あー、くっっそ」
「エモいな、ちくしょー」
どこかそう満足げに、ラビットバニーは最期の言葉を放ち、倒されたのだった。
●
これにて此度の戦いは終わりだ。
決して易しくはない、厳しい戦いであったろう。
そして見事な戦いであったと言えよう。
君たちは己の持ち得るもの全てを駆使し、難敵に勝ったのであるから。
そして何より、誇ってほしい。
――――君たちの脚線美こそが世界を救ったのだから!!!!
大成功
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