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バトルオブフラワーズ⑩エモーショナルモンスターを打倒せ

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #ラビットバニー

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「よォ、ご同輩。ブラニ・アカバだ。集まってくれで感謝するゼ? 今回も所謂戦争、バトルオブフラワーってヤツだったカ。まあ、名前はなんでも良いんダガ」
 グリモアベースにて、猟兵を集めてそう言ったのはグリモア猟兵のブラニ・アカバ(自称人間の壊れた兵器・f12349)。口調こそ砕けた雰囲気だが、その声色は普段よりは真面目な印象を周りに与えていた。前回のマニアック怪人の際も似たような雰囲気の為、流石に強敵が相手と予想される時は本人も無意識に真面目に話しているのかもしれないが、その理由は定かではない。
 閑話休題。
「今回の敵も少し厄介ダ。個体名称カワイイ怪人『ラビットバニー』。よくわからん名前ダガ……トイウカ、『ラビット』で『バニー』……? まあ、名前はどうでも良いカ。トニカク、性能としては前回の猿と同じく脅威的ダ。何しろ、『絶対無敵バリア』なんて防御手段を持っているラシイ。そうなってくると、この防御手段への対抗策なしに立ち向かえば苦戦は免れない。策を用意してから戦場に向かってクレ」
 背後にあるホワイトボードには敵の姿や、既に観測されている敵の動きが投影されている。注意すべき点としては、『絶対無敵バリア』が挙げられる。また、その防御手段があるからこそ、先手を取れるのは『ラビットバニー』方である――という事だった。
「シカシ、ダ。前回のマニアックな猿も倒せたンダ。今回の兔が倒せないなんて通りはなイ。そうだロウ? それに、一つ面白い情報がアル」
 そう言って、ホワイトボードに投影されている敵怪人の情報の内、『絶対無敵バリア』の説明のスライドを再度表示させる。
「この『絶対無敵バリア』ダガ、どうやら敵個体の感情に大きく左右サレルという情報が此方には届いてイル。曰くエモいだかナンダカ。トリアエズ、ダ。打開策としてハ、敵個体の感情を大きく揺さぶる、そんな行動こそガ、鍵とナルだろウ。トハイエ、バリアがなくともこの個体は強敵だ。十分に策を練って行った方が良イ」
 普段なら面白そうに狂った笑いを漏らすウォーマシンが、終始砕けた口調だけで作戦概要の説明を行う――それすらも、過去に彼を見ていた者が見れば、前回に引き続き今回も真面目なのだろう、と感じられるであろう。
「以上、概要としては十分ダロウ。うまくやってくれると信じテル。――だから、どうが宜しく頼む」
 最後は特徴的な語尾すらもなく、猟兵達にそう声をかけた。


暁文空
 どうも、14作目のシナリオとなります。初めましての方は初めまして。そうでない方は今度も宜しくお願い致します。暁 文空(アカツキ フミアキ)です。11,12作目との同時進行ですが、きっとどうにかなると信じたい(定期)。13作目(エイプモンキー)は完結済です。
 また、今回は強敵カワイイ怪人『ラビットバニー』との戦闘の為、特殊判定となります。以下の詳細(定型文コピーアンドペースト)をご覧ください。
 以下コピペ。
 ラビットバニーは必ず、猟兵に先制して『絶対無敵バリアを展開するユーベルコード(POW、SPD、WIZ)』を使ってきます。
 絶対無敵バリアは本当に絶対無敵で、あらゆる攻撃を無効化しますが、「ラビットバニーがエモい物を目撃する」と、精神集中が乱れてバリアが消滅します。
 ラビットバニーのエモい基準はかなりユルいので、バリアの解除は比較的容易と思われますが、バリアなしでも彼女は相当の実力者です。
 以上コピペ。
 一応、プレイングについてですが、特定の他者との連携の場合は、その方のキャラ名とID、旅団単位であれば旅団名を最初に明記して頂きますようお願い致します。逆に連携NGの場合も冒頭に記載して頂けますよう、お願い致します。
 また、明確に技能を使用する場合は、本文中に【】等で囲って明記して頂けると、助かります。
 それでは、今回もどうか、お付き合いの程、宜しくお願い致します。
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第1章 ボス戦 『カワイイ怪人『ラビットバニー』』

POW   :    赤べこキャノン
【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    うさちゃんカンフー
【絶対無敵バリア展開後、兎面の目が光る】事で【うさちゃんカンフーモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    おはなハッキング
【絶対無敵バリア展開後、両手の指先】から【システム・フラワーズ制御ビーム】を放ち、【花の足場を自在に操作する事】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:和狸56

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

チャド・アランデル
【心情】
エモいってなんだろうねー、よく分かんないけど感情を揺さぶれば良いんだねー!
それなら、色々試して見るよー!

【戦闘】
アイテム【チャドの結界石】で結界をコンサートホールのように音が反響するように展開、そこに選択UC使用で楽団を呼び出すよー。
音での感動は音も遮断してるなら届かないかもだけど、それはそれで僕自身が強化されるしねー。

僕自身はアイテム【チャドの起爆札】を自分の後方に【投擲】、僕自身を爆風で【吹き飛ばし】て【空中戦】を仕掛けるよー!

足場を動かしても僕は空中、なによりこの【早業】についてこれるかなー?

【その他】
自爆覚悟のチャド砲発射用意ー!
3、2、1、吶喊ああぁぁんー!
あちいいいいー!?



●エモさってなんだ!?
 キマイラフューチャーでの大騒動、その中の強敵とされるカワイイ怪人『ラビットバニー』。それと相対する形で幾分か離れた場所位に彼――チャド・アランデル(キマイラのシーフ・f12935)は立っていた。
「エモいってなんだろうねー、よく分かんないけど感情を揺さぶれば良いんだねー!」
 少し考えたが、チャドの中ではこれ以上の考察は無意味、という結論となった。よって、チャドの戦闘前の考え事は終わり。それを察したラビットバニーは此方も先頭準備へと入る。一呼吸して、指先がだらんと地面とへと向けられたかと思えば、その状態でビームが地面へと直撃。それが何を意味するかは初見だとわからない。故に、チャドはラビットバニーへと迫るしか他なかった。
「響き、奏でて、僕達の音楽をー!」
 怪人へと向かいながらも自身のユーベルコード『虫のオーケストラ』を展開し、予め用意していた『チャドの結界石』を用いる事でその音を増大、その芸術を以って、怪人を感動――この場でいう所のエモいを狙うというものだった。
「んんんんん!?」
 楽団の音楽もそうだが、小さな虫が一所懸命に演奏する。そんな姿に心を打たれないものがいるだろうか。怪人の動きが若干鈍る。
 そんな敵を見て、奇襲をかけるべく『チャドの起爆札』を用いて、その爆風を利用して一気に接敵、空中から敵を襲おう、というものだ。
「3、2、1、吶喊ああぁぁんー!」
 爆音。そして爆風。
「あーちぃちちちちちぃ――!?」
 そんな叫び声と共に一気に怪人の懐へと入ってゆくチャド。
「んなっ!?」
 音楽に気を取られ、次には爆発を利用した接近というクレイジーな戦法に、言ってみれば二度エモいものを見せらられたのだ。ラビットバニーにとって、お得意のバリアをはる余裕は、そこにはなかった。――だが、だからと言ってそのまま倒れるラビットバニーではない。
 そこからはチャドが逆に驚く程体勢を素早く構え直す。その瞬間、怪人の足元の植物がするすると伸び、チャドを捕まえんとする。そう、先ほどのビームというのは、この植物をコントロースするためのものだったのだ。
 ――だが、先ほど言ったように、怪人の動きはやはり遅かったのだ。捕まってしまうよりも前に迫り切ったチャドから、目にも止まらない早業、連続攻撃が繰り広げられる。また、自身のユーベルコード、『虫のオーケストラ』の効果でその動きも更に強化されている。速さに重さ、そのどちらもより脅威になってくる。
 一撃、二撃、と大きな一振りは無く速さを重視したもの故に、一発で仕留めるには至らず。だが、小さくとも一つ一つ叩き込み、怪人にダメ―ジを確実に残してゆく。
「――くぅっ、やるし! でも、あーしから逃げられないし!」
 そう言って、植物が再びするすると伸びてチャドへと迫ろうとする。これ以上の攻撃継続は植物に捕まる事を指す。また、絶対無敵バリアの展開がされてしまえばこれ以上の攻撃は無意味となってしまう。一度退くタイミングである、と植物に器用に攻撃を当て、吹き飛ばす事で巧く時間を稼ぎ、距離をとる事に成功した。
 一先ずは、猟兵が怪人に一撃を与えた形となった――。

成功 🔵​🔵​🔴​

佐倉・理仁
……アイツにもたまには役立ってもらわんと。
ちょいと無理をしてみようか!


【夜の住人】コイツは俺のピンチに乗じて体を奪りに現れる。
相手に先手取られんのも、攻撃力が俺にとって危険域なのも、ちょうど良いな!汗

とはいえ直撃貰ったら一発退場させられそうだ。多少の被弾は覚悟しつつ【逃げ】る。
花畑で転げ回る男の姿はイマイチだな!?
花で狙い外れたりしねーか!『目立たない』

UC発動で「影」の侵食。
畜生が、ちっとは考えてチカラかせ!
(頭を押さえつける手が兜のように変化し体が影に)
たまには、二心一体も悪くはない…ってか?

その豆鉄砲じゃ俺たちにゃあ効かんぞ、ウサギさんよ。『呪詛』


(戦闘後結果に関わらず主導権争い再開



●逆境に苦境それでも折れぬ者
 続いてカワイイ怪人『ラビットバニー』と接敵したのは佐倉・理仁(死霊使い・f14517)。魔術の高速、並列、多重詠唱を可能とする機械喉を持つサイボーグ。
「ちょいと無理をしてみようか!」
 そう言って怪人へと迫る理仁に対し、怪人はと言えば、落ち着いて絶対無敵バリアを展開しつつ、紫色の赤べこキャノンを構える。
「無策であーしに近づいてどーするつもりだし!」
 放たれた攻撃は理仁へと向かう。当然ながら、回避を試みれば、防御だって行う。だが、命中精度を重視したその攻撃は、雨のように攻撃が降り注ぎ、ガードも意味をなさない。故に、理仁の身体に傷をつけてゆく。つまり、それだけ理仁が追い込まれるという事。故に――。
「……アイツにも、たまには役立って、もらわんと」
 理仁が苦境、逆境に陥れば、その身体の主導権を奪取しようとするものが、表へと顕れ出でる。身体の主導権争い故に、理仁の身体への負担は当然ながら大きい。――だが、たった今理仁を乗っ取ろうとしている存在――『魔身・奇跡潰える夜の住人』はその理仁にとって、今はリスクを冒してでも利用しなければならないものだ。
 苦しみに歪む理仁の顔を見て、怪人は再び赤べこキャノンを放つ。この一撃で仕留められる、と考えての一射。だが、その一射は先ほどよりも勢いが感じられない。寧ろ、この一撃であれば被弾しても傷一つつかないのでは、とも思える。
「畜生が、ちっとは考えて、チカラかせ!」
 息を切らしながらも、敵の攻撃を弱体化させつつ、怪人へと迫る。
「え、ちょっと、それは予想外だし!?」
 まさか、このように自身を犠牲にしてまで、攻撃そのものを無力化するなどと、この怪人には予想のつかない方法だったのだ。エモい、と言うには違うだろうが、だが感情が大きく揺さぶられていたのは間違いない。その隙を理仁と、夜の住人は見逃さない。
「その豆鉄砲じゃ…・・俺たちにゃあ効かんぞ、ウサギさんよ」
 森の住人――黒い影が理仁の身体を多いつつも、意識をなんとか保ちつつ、理仁は怪人にそう言い放つ。高まった身体能力、物理的な力を以って、怪人に強烈な一撃を叩き込む。一撃で怪人を吹っ飛ばし、もう一撃――というのが理想的ではあったが、ここで理仁は一度怪人から距離をとる。
「くっそ、沈まれよ……」
 先ほどまでは理仁と森の住人とが絶妙なバランスで主導権を握っていたが故に理想的な動きができていたが、ここに来て理仁自身にかかる負担が無視できなくなったのだ。
 とはいえ、怪人に再び理想的に一撃を食わせる事に成功し、戦況は間違いなく良い方に向かっているのだった――。

成功 🔵​🔵​🔴​

アシェラ・ヘリオース
「黒騎招来」
指揮官殿の指令に応じ総勢140騎にて参上。
今度の相手は敵幹部のど凄い奴だ。

みんな緊張…していない。
急な招集にお菓子を食いかけたり、携帯端末でゲームをしてたりだ。
なんてゆるい奴らだ。
俺なんて指揮官殿のおみ足撮影で我慢しているのに。
鉄拳制裁。
ぽかと叩くと相手もぽかと殴り返してくる。
許せん!
ぽかぽかと殴り合ってると雷が落ちた。
「いいから、行け!!」
『『『Yes Ma'am!!』』』

【戦闘】
1班3名1小隊3班1中隊3小隊計5中隊、残存は指揮官殿の指揮下へ。
2中隊は制御ビームへの干渉阻害及び足場の確保。
2中隊は敵幹部に攻撃。
残存は指揮官殿を直掩し、指揮官必殺の収束フォース砲発射を支援する。



●黒騎招来
「く、次から次へと厄介だし!」
 そう怪人が吐き捨てるとその眼前にまた猟兵の姿が。
「黒騎招来!」
 その言葉に呼応し、総勢140騎の小型の戦闘用兼広範囲偵察用の闇鋼製騎士ユニットーーアシェラ・ヘリオース(ダークフォースナイト・f13819)のユーベルコード、黒騎招来。今回相手するのはキマイラフューチャーに於ける大戦の、敵幹部に当たる強敵。さぞ一騎一騎が緊張しているのかと思えば――。
「おい」
 菓子片手にポリポリとしている者に、携帯端末でのゲームに勤しんでいる者、召喚者のおみ足の撮影に勤しむ者――あまりにも全員がたるんでいた。
 五十歩百歩だというのに、それぞれが批判し合い、互いに戦闘状態へと入る。いや、怪人の下にいけよ、というツッコミなら――。
「いいから、行け!!」
「Yes Ma'am!!」
 召喚者自ら行われた。

 今回のユニット達の気の抜けるようなやり取りを見ていた怪人は、少し気を抜きながらも、だか慢心はしていない。ここまで猟兵に攻撃をくらわされ続けているのだ。それに、強かったはずのエイプモンキーも猟兵によって倒されている。慢心などするはずもない。
 地面に向けて怪人がビームを放つと、総勢140騎のユニットの行く手を阻むように植物が成長する。だが、その物量を以って、植物を伐採、移動ルートを確保してゆく。そうして、出来上がったルートを、アシェラ自身とその配下が往く。
「なんと、通さないし!」
 再びビームを放ち、植物というなの壁を建設しようとする怪人。だが、そうはさせまいとユニット数騎がビームの発射そのものを阻止せんと突撃する。
「ちょ、邪魔だし!」
「頼れる部下達だ。その軽薄さまで再現されたAIだがな」
 そうして、できた隙をアシェラが見逃さない。単純な物量に、怪人も驚きを隠せない。動揺も立派な感情の揺らぎ。無敵の防御は今この瞬間には存在しない。
 一閃。
 ダークフォースソードによる一撃。そしてそのままヒットアンドアウェイ。怪人の動揺も一瞬。無敵の防御が構築されるのを見て、アシェラは一度距離をとる。
「全く、チマチマチマチマと本当に厄介! いい加減にするし!」
 苛立ちの隠せない怪人。戦況は大分優勢に傾いてきているのが、参加している猟兵達にも感じ取れるようになってきたのだった――。

成功 🔵​🔵​🔴​

シュガー・ラビット
アドリブ歓迎UC使用
彼女には親近感と好奇心と嫉妬心(主に胸)を抱いています

(宣戦布告!!)
バニーちゃん。どちらが真のラビットにふさわしいか、ここで決着つけよう。覚悟してよねっ!
■行動
私は【キャロット☆ストライカー】に乗って軽快に登場っ☆
ラビットの誇りをかけてウサギらしく魂震えるくらい“可愛らしい”攻撃でバニーちゃんと真っ向勝負するよ!ラビットたるもの、にんじん推しであれ!
ということで追尾型の【にんじん☆ミサイル】(一斉発射)や【キャロット☆ストライカー】(吹き飛ばし、捨て身の一撃)を遠隔操作して攻撃したり
兎キマイラ自慢の身体能力(メルティ☆キャラメルで強化)と自慢の翼をうまく活かして戦うよ!



●人参人参アンド人参の雨あられ
「バニーちゃん。どちらが真のラビットにふさわしいか、ここで決着つけよう。覚悟してよねっ!」
 続いてカワイイ怪人『ラビットバニー』の前に立ち向かっていく猟兵はシュガー・ラビット(白くて小さなふわふわ・f02321)。白兎のキマイラであるが故に、件の怪人に対しては親近感もあれば、嫉妬心も抱いていた。主に自身にはない凸に対して嫉妬を抱いているようだが――どことは言わないが――。
「む? 小さな兔相手にあーしが負ける訳ないし! どことは言わないけどー」
「何言ってるかわからないけど、ラビットたるもの、にんじん推しであれ!」
 怪人の言葉を遮るように、シュガーは自身の武器であるにんじん☆ミサイルを一斉射撃。それぞれが怪人を追尾するように放たれる。更に自身の駆るキャロット☆ストライカーなるバイクも遠隔操作で敵怪人に叩きつけるべく疾走。
 だが、怪人には当然の事ながら、絶対無敵の壁がある。故に、ラビットバニーには余裕の笑みが絶えない。バイクは足元の植物が進路を阻み、ミサイルもバリアに伏せがれる。
「無駄だし!」
 だが、そこまでは織り込み済み。身体能力を生かしてシュガーは一気に懐まで。ミサイルやバイクは囮。それらを相手にしていたからこそ、バニーにも多少の油断が生じる。故に、それに対する驚きが、再度のバリア発動までのわずかなタイムラグを生じさせた。
「くらえーっ! にくきゅうぱーんち!」
 一つ、二つ、三つ。連続して放たれたそれは、彼女のユーベルコード。特別な力を持つが故に、ラビットバニーの動きを更に緩慢にさせる。だが、ラビットバニーもされるがままにはならない。
「なんの!」
 途中からバリアを貼り、ダメージを軽減すると、赤べこキャノンを放つのではなく、鈍器にしてシュガーへと叩きつける。カウンターの形となったそれは強烈な一撃としてシュガーに入る。慌てて再度ミサイルを放ち、それを目くらましにする事でシュガーは距離をとる事に成功。
 大きな一撃とはならずともダメージを蓄積させる事には辛うじて成功したのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

暮陽・黎明
こういうときこそ三貴神の力かねー
無効化されるわけじゃねーんだ、大いに使わせてもらおう
【神威降臨】して太陽、月、海の力で花の道という空間そのものを一時的に塗り替えるぞ
日の沈まない白夜、日の登らない極夜、そして大海原。3つが織りなす世界を見せて情景というエモさを狙っていこうかー

バリア剥がれたらそのまま太陽、月、海の力を混同した三位一体の一撃を叩き込むぜー【祈り、戦闘知識、高速詠唱、属性攻撃、全力魔法、生命力吸収
カンフーモードには【第六感、見切り】で回避
もしくは【武器受け、オーラ防御】だなー
超反応で避けられっかもしれねーから【罠使い、追跡】で徹底的に追い詰めるぜー



●太陽に月に海に全盛したらそりゃエモいっしょ
 長期戦となり、流石に疲労の色を見せるカワイイ怪人『ラビットバニー』。だが、未だ健在。そんな怪人を倒すべく、暮陽・黎明(瑠璃色に染まる空の果へ・f00383)がこの戦場にエントリー。
 黎明の姿を見た怪人は当然、絶対無敵バリアを展開。黎明の攻撃に備える。
「こういうときこそ三貴神の力かねー。無効化されるわけじゃねーんだ、大いに使わせてもらおう」
 そう言って、自身のユーベルコード『神威降臨 -三貴神-』を黎明は発動させる。神の中でもかなりの力を持つとされる存在から、力を拝借する事により太陽と月、海を制御して見せる。そうして、動かした結果、そこに生まれた景色は――。
「なんだ……これ……」
 太陽の沈まない白夜、陽の昇らない極夜、大海原――自然の生み出す神秘的な風景――それは多くの人物の心を動かす景色。そして、それはつまりこの怪人の心を動かすにも相応しいものでもあるのだ。
「すごく……きれい……だし……」
 怪人はすっかり油断している。故に、そこを黎明が見逃す筈もない。そこに素早く迫り、太陽の熱量や海の水流等、相反する力を同時に並列に扱い、それらが一気に怪人へと迫る。慌てて植物でガードしようにも、それを上回る物量。勢い。それらを防御できる筈もなく、まともに怪人は攻撃を受けるのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

世母都・かんろ
絶対無敵の彼女の心を揺さぶれば
わたしにもできること、あるなら

…わたしも、あなたみたいに
自信をもった、すてきな女性になりたかった
けど、それはもう、叶わない

でも、このうただけは変わらない
母が褒めてくれた
このうたごえだけは(別れの歌を歌う

♪泣かずともいいさ
ぼくは変わらないから
君だけがすべて
どうか 生きて
さよならいつか
また会えるまで♪

水浸しの花畑に佇み
この足場があなたの心ごと水浸しなら
わたしの戦闘力も少しは上がる
暴雨で雷雨の竜巻を巻き起こす(慟哭の歌を歌う

♪そうしていつも
あなたはわたしを置いてくの
許さないでいて
此処で立ち尽くすわたしを♪

【歌唱、呪詛】
※やや無口、歌声だけが少女のように伸びやかで透明



●終焉の歌声
 攻撃を受け、体勢を崩したカワイイ怪人『ラビットバニー』の耳に、唐突に歌声が届く。根源に触れる歌声は、ありとあらゆる存在の心を動かすに十分過ぎる。
 ――わたしも、あなたみたいに自信をもった、すてきな女性になりたかった。
 歌いながら、そう思ったのは世母都・かんろ(秋霖・f18159)。長身に紫の長い髪、思わぬ形で力を手に入れてしまった事で、すてきな女性になりたい、という願いは叶わない。だが、それでも、その歌声は美しく澄んでいる。
「え、なにこれ……こんなの……聴いたこと……ないじゃん……」
 かんろが歌うは、別離の歌――ユーベルコード、『篠突雨(シノツクアメ)』。故に、涙が零れるのも無理はない。それどころか、この空が涙を流す。花畑を雨で水浸しにしてゆく。心を動かされ、とっくに絶対無敵バリアなどない。それどころか、花畑を制御し、植物によるガードもままらなない。
 そんな状況で、迫るかんろを止める事などできる筈もない。
 この水浸しの地形で、力を増した、長身を活かしたかんろの一撃がカワイイ怪人『ラビットバニー』に突き刺さる。
「この……あーしが……心を動かされ続ける……なんて……!」
 そんな、驚きの声を漏らしながらも爆発四散。猟兵達の動きにより、カワイイ怪人『ラビットバニー』を打倒する事に成功したのだった――。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月23日


挿絵イラスト