バトルオブフラワーズ⑩〜尊みの泉作戦
●システム・フラワーズ
「まずはマニアック怪人『エイプモンキー』の撃破、手強い相手だったがよく成し遂げてくれた」
ラティナ・ドラッケンリット(ビキニアーマー道の冒険者・f04425)はシステム・フラワーズ内部を攻略している猟兵達を労った。
「皆の活躍のお陰で二人目の怪人幹部、カワイイ怪人『ラビットバニー』との戦場への道が開かれた」
システム・フラワーズ中枢を目指す為には、やはりエイプモンキーに続き、このラビットバニーを突破しなければならない。
「ラビットバニーは我々の攻撃に先制して、『絶対無敵バリア』を展開してくる強敵だ」
絶対無敵バリアは、ありとあらゆる攻撃を無効化する難攻不落、鉄壁のユーベルコードだ。
「しかしこの『絶対無敵バリア』にも弱点が存在する。それはラビットバニーが精神集中状態を維持しなければならないということだ」
そしてラビットバニーはエモいものに弱い。
ラビットバニーがエモいと感じる基準は、かなりガバガバである。
「ラビットバニーがエモいと感じるのは、可愛さ、男らしさ、面白さ、血だらけで立ち上がる様子、突然のパンチラ、イケメンの壁ドン、水を吐き出すフグなど、SNSで映えるもの全般で、それを目撃させるだけで絶対無敵バリアは解除される」
ラビットバニーのいいねをクリックする指は軽く、あまりに強力な能力な為、制限が厳しいのだろう、たぶん。
「絶対無敵バリアの解除自体は比較的容易だが、相手はあくまで怪人幹部だ。絶対無敵バリアがなかったとしても、ラビットバニーの戦闘力は相応に高い。油断はできない相手だぞ」
絶対無敵バリアの解除に集中するあまり気を抜くと苦戦をしいられることもあるだろう。
「だがここまで来たお前達なら、このままの勢いで共にシステム・フラワーズ中枢まで駆け抜けることができると信じているぞ」
刀道信三
どうも、刀道信三です。
ラビットバニーはエモい対策さえ行えば、大体エモいと感じるので、皆さんのエモいプレイングをお待ちしております!
一応あくまで絶対無敵バリアを解除する為のエモさなので、戦闘プレイングも忘れずに。
それでは皆さんのプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『カワイイ怪人『ラビットバニー』』
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POW : 赤べこキャノン
【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : うさちゃんカンフー
【絶対無敵バリア展開後、兎面の目が光る】事で【うさちゃんカンフーモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : おはなハッキング
【絶対無敵バリア展開後、両手の指先】から【システム・フラワーズ制御ビーム】を放ち、【花の足場を自在に操作する事】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:和狸56
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
釘塚・機人
ここはユーベルコードで作り出した、こいつの出番だ!
いけ! UDCアースで見つけたとある漫画で、読者に大人気らしい凶悪ロボット「ザ・グレイテスト」、通称グレ様!
何がエモいかって?
この1mに満たない尊大な口調と態度のグレ様、何と実力皆無のくせして滅茶苦茶頑丈、何度ボコられ破壊されようがすぐさま復活出するんだぜ!
しかも超前向きな単細胞、いくらやられてもめげずに敵に向かっていくヤツだ!
敵がエモさを思った瞬間、【早業】でユーベルコード製の超巨大タカラ天井(激突寸前)を作りグレ様ごと押し潰す!
この天井ネタも原作再現だ!
…あ、俺自身への敵攻撃は【武器受け】【逃げ足】【ダッシュ】で受け流しと避けに徹するか
「ここはユーベルコードで作り出した、こいつの出番だ! いけ! UDCアースで見つけたとある漫画で、読者に大人気らしい凶悪ロボット『ザ・グレイテスト』、通称グレ様!」
「なにそのちっこいの? あーしのこと舐めてるの?」
釘塚・機人(ジャンク愛好メカニック・f02071)がユーベルコードで作り出したのは、全長1メートルにも満たない人型ロボット。
『フハハハ、この無敵のグレ様の前に立つ愚か者はどこのどいつ……へぶっ』
「うさちゃんキーック」
偉そうにガイナ立ちした玩具みたいなロボットを、ラビットバニーは容赦なく蹴り飛ばした。
『ククク、なかなかやるな……俺様に歯向かったこと、後悔させてやろう……ザ・グレイテストパーンチ!』
ぺちん。
ポテポテとした足取りでラビットバニーに近付くと、グレ様はラビットバニーに拳を繰り出す。
「なにそれ。絶対無敵バリアがなくても、そんなのピクチリ効かないんですけどー」
うさちゃんカンフーで再び宙を舞うグレ様。
(「グレ様のエモさ……それは実力はないのに尊大、でもいくらやられても敵に向かっていくってとこだ!」)
繰り返されること数回。
バラバラになろうが復活して立ち上がり、覚束ない足取りでなんかスパークしたりオイル流したり負傷感出しつつ、ヨロヨロとラビットバニーの足許まで辿り着くグレ様。
「な、なにチビのクセに、ちょっとエモさ出してるのよ……!」
強がっている様でとっくに絶対無敵バリアが解除されてしまっているラビットバニー。
しかしグレ様の攻撃では絶対無敵バリアのないラビットバニーにダメージは与えられない。
「今だ。超巨大タカラ天井!」
機人は創造的廃材再活用で持ち込んだグレ様を作るのに使った以外の廃材を使ってラビットバニー達の頭上1メートルに落下激突寸前の天井を作り出した。
当然足許にいたグレ様ごとラビットバニーは天井に押し潰される。
ちなみに機人がユーベルコードで精巧に物を作る時に、材料の廃材と元になる実物の知識が必要なので、この天井ネタもグレ様が登場する漫画の原作再現らしい。
大成功
🔵🔵🔵
アノルルイ・ブラエニオン
エモイという言葉は私の知る言語にはないが、聞いた限りでは私の専門分野なのではなかろうか?
ならばそれに応えよう
だって私は吟遊詩人だから!
ラティナが送ってくれるというので
ラティナの事を語ろうか
リュートの弾き語りをしよう
これより語るは……
竜に挑みし女戦士と射手の物語……
暴虐なる飛竜
これを倒さんとした勇者達あり
岩場を駆ける女戦士
身の軽さ羚羊の如し
高台より跳んだ
その高さは飛竜を越えて
その背には一人の射手
射手は放つ必殺の一射
そして女戦士の投げ槍
飛竜の身を貫いた
貫いた!(語り終えるや否や弓を射る)
(空白MS
夜はドラゴン焼き肉っしょ!
より)
語りは私の戦意を高揚させる
足場を操作されたら見切りつつ動き射るぞ
一駒・丈一
戦場に花を添える。これが作戦だ。
SPD重視で、
先ずはUC『罪業罰下』を放とう。
敵のバリアが発動するだろうが……俺が斬るのは敵ではない。
攻撃範囲内の視界に移る、戦場に舞う、システムフラワーズの花弁だ。
この幾多に舞う『花弁』を、UCや『早業』で即座に、幾多にも『花形』に切って見せよう。
そうすれば、まるで戦場に花そのものが舞降るような形となる。
文字通り、戦場に花を添えるというわけだ。
この花のプレゼントでお嬢さんの心を掴むことが出来れば幸いだが、
出来れば一緒に勝利も掴みたいところだ。
『早業』『見切り』『第六感』等で敵の攻撃を避けながら、
バリアが解除された瞬間に、再びUCを放ち一太刀浴びせさせて頂こう。
ルドルフ・エルランゲン
※アドリブ、多人数絡み大前提
……長く苦しいお猿さんとの戦いを経て、今、猟兵たちはウサちゃんの前に対峙する……サァ盛り上がってまいりましたッ!!
●九変の計(WIZ)
敵の先制攻撃は足元のハックですか?、ハハ、手と口さえ動けば私は困らないんですよ(スチャっとマイク構え)
皆さん、It's showtime!!
ということで、実況ナレーター風に、
それぞれの方向性に沿って、或いはアツく実況し、或いはしっとり聴かせるようなナレーションで、皆さんのエモさを増幅します
戦場【地形の利用】を【ハッキング】して皆さんのアクションに合わせたエフェクト効果も演出しましょうか
バリア切れのタイミングを見極め一斉攻撃を助言
「……長く苦しいお猿さんとの戦いを経て、今、猟兵たちはウサちゃんの前に対峙する……サァ盛り上がってまいりましたッ!」
ルドルフ・エルランゲン(黄昏に抗う白梟・f03898)はバニーラビットの先制攻撃で花の足場を操作され、足を花の茎で縛られていた。
しかし手と口さえ動けば問題ないと余裕たっぷりにマイクをスチャッと構えるのだった。
「さあ、It's showtime! 皆さんはどんなエモさを魅せてくれるのか。実況は私、ルドルフ・エルランゲン。解説はカワイイ怪人『ラビットバニー』でお送りいたします」
「なんでこの猟兵は動き止められてるのに、あーし解説に巻き込まれてるの……? 殴っていい?」
「おおっと、ここで最初の猟兵の登場だ!」
「聞いてる? あと最初の猟兵あんたよね?」
ルドルフの指差す先には一人の猟兵が佇んでいた。
「エモイという言葉は私の知る言語にはないが、聞いた限りでは私の専門分野なのではなかろうか? ならばそれに応えよう。だって私は吟遊詩人だから!」
咲き乱れる花々の足場で幻想物語から抜け出して来たかの様なエルフであるアノルルイ・ブラエニオン(変なエルフの吟遊詩人・f05107)が切り株(風の椅子)に座っている。
「ここまでラティナが送ってくれたので、ラティナの事を語ろうか」
リュートの弦をアノルルイは白い指先で爪弾いた。
「これより語るは、竜に挑みし女戦士と射手の物語……」
暴虐なる飛竜、これを倒さんとした勇者達がいた。
火山の岩場を駆ける女戦士、その身軽さは羚羊の如く俊敏なものだった。
空を自由に舞うワイバーンを捉える為、その頭上を取る必要があったのだ。
女戦士は高台より跳び、ほんの一瞬だけその高さは飛竜を越える。
その背には一人の射手、その一瞬を逃さず射手の放った一射は違わずワイバーンの翼を射抜いた。
「マジ無理……あーしこういうのダメ……マジしんどい……」
ラビットバニーの首筋を涙とか涎とかが伝って胸元までぐっしょりと濡れていた。
「このシステム・フラワーズの風景にエルフの吟遊詩人は映えますね」
「あーし、ファンタジーの大作映画とか大好きなの……俳優さんが演じるイケメンエルフとか嫌いな女子いるわけねーし……なんなん? 殺しに来てるの?」
「それは殺しに来てるんでしょうね」
「もうね。このままだと尊過ぎて死ぬから、やばたにえんだし、邪魔しないと……」
そう言ってもっと続きを聞いていたいところ、泣く泣くラビットバニーはシステム・フラワーズ制御ビームをアノルルイに向かって撃つ。
それを見たアノルルイは跳躍しながら、物語さながら宙で弓を構えた。
勢いよく蹴り出した足許の花弁は舞い上がり、その光景を更に彩る。
「エモ過ぎて、つらたん……」
ビョーンと兎面に矢が刺さり、ダクダクと隙間から血が流れているが、即死するほどの致命傷ではないのか、その声に苦痛の色はなく、ただただ感動に浸っていた。
「戦場に花を添えさせてもらおうか」
アノルルイが跳び、花弁の舞い散る中、一駒・丈一(金眼の・f01005)が居合いの構えで立っていた。
繰り出される罪業罰下。
しかしその斬閃はラビットバニーではなく、周囲を舞う花弁を斬る。
「なにこれ……?」
ヒラリと、実況席まで風に乗って花弁が届く。
その花弁達は丈一の手によって花形に切られており、小さな花々がラビットバニーのもとに風で運ばれて来た。
「エッッッモ!」
ラビットバニーはビクリと痙攣して脱力した。
これたぶんエモ過ぎて気絶してる。
「今です。皆さん!」
ルドルフの号令を受け、アノルルイの矢がハリネズミの針の様にラビットバニーに突き刺さり、丈一の罪業罰下による一太刀が、ラビットバニーの腰から上体と下半身を分断した。
こうして尊みの泉作戦は成功し、1体のラビットバニーは猟兵達の手によって屠られたのだった。
大成功
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