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バトルオブフラワーズ⑩〜絶対無敵を打ち破れ

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #ラビットバニー

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●システム・フラワーズ
 怪人エイプモンキーが倒されたことで、エイプモンキーがいた花の足場から先に続くように新たな足場が伸びていく。
 新たに進めるようになった花の足場の上で猟兵たちを待ち受けている怪人はーー。
「あーしのユーベルコードは『絶対無敵バリア』! これがあれば誰にも負けるわけなくない?」
 自信に満ちた声音で告げる、ウサギ耳の仮面を付けたオブリビオン、カワイイ怪人『ラビットバニー』だった。

●絶対無敵バリアを無効化せよ
「皆様、マニアック怪人エイプモンキーの撃破、お疲れさまでした」
 猟兵たちを労うのは、エルフ執事のヘルメス・トリスメギストスだ。
「エイプモンキーを倒したことにより、システム・フラワーズの先に続く道が現れました。その先の花の足場を守っているのは、カワイイ怪人『ラビットバニー』というオブリビオンのようです」
 ヘルメスのグリモアから『ラビットバニー』の姿が投影される。それは、ウサギ耳の仮面を付けて、赤べこ型の武器を持った女性型オブリビオンだった。大きな胸を強調するような露出度の高い衣装が印象的だ。
「このオブリビオンの能力は『絶対無敵バリア』です。このバリアは非常に強力で、その名の通り絶対無敵です。どんな攻撃でもーーおそらくオブリビオン・フォーミュラの攻撃ですらも防いでしまうでしょう」
 グリモアベースに集まった猟兵たちからどよめきの声が上がる。そのような最強のバリアを持つ敵を、一体どうやって撃破すればいいのか、と。
「ええ、皆さんのご懸念ももっともです。この敵のユーベルコードによるバリアは絶対に破れません。こちらの攻撃の前に先制してバリアが張られるため、無策で打ち破るのは不可能です」
 ですが、とヘルメスは続ける。
「このバリアは非常に強力であるため、精神集中が途切れるとバリアを維持できないという弱点があります。皆様には、『ラビットバニー』の精神集中を乱れさせてバリアを途切れさせた後で攻撃に移っていただきたいのです」
 赤べこからキャノンで攻撃したり、カンフーで攻撃したり、花の足場を操って動きを封じてきたりする強敵ではあるが、バリアさえなければ勝てない相手ではないはずだ。
「それで、肝心のバリアを解除させる方法ですがーー『ラビットバニー』がエモいと感じることをしたり、ものを見せたりして、精神集中を乱れさせてください」
 ヘルメスの意外な言葉に耳を疑う猟兵たち。
「おや、聞こえませんでしたでしょうか? 『ラビットバニー』はエモいことやモノなどに非常に弱いらしいのです。かわいい仕草や、血だらけで立ち上がる姿や、突然のハプニングシーンなどでも簡単にエモいと感じて精神集中を乱してくれるようですので、エモさでバリアが解除された隙に攻撃を叩き込んでください」
 『ラビットバニー』のエモさの基準は非常に緩いらしく、ちょっとでもエモいものになら反応してくれるという。猟兵たちには自分が得意な分野でエモさを発揮してもらいたい。
「それでは皆様、『ラビットバニー』の撃破をお願いいたします」
 そう言うと、ヘルメスは一礼して転送ゲートを開いたのだった。


高天原御雷
 こんにちは、高天原御雷と申します。オープニングをご覧いただき、どうもありがとうございます。
 今回は『ラビットバニー』を相手に戦っていただきます。
 彼女は猟兵たちに先制して無敵のバリアを張ってきますので、それをいかに無効化して戦うかがポイントとなります。『バリアを無効化するためのエモい行動』『バリア無効化後の戦闘方法』を意識してプレイングをおかけください。(バリア対策がない場合は自動的に失敗となります)
 なお、『ラビットバニー』がエモいと思う基準は緩いため、可愛い、カッコイイ、ハプニング、面白いなど、色々な方向からのアプローチが可能です。
 キャラクターの個性にあった「エモさ」をアピールしていただければと思います。
 それでは、皆様のプレイングを楽しみにしています。

●特殊ルール
 ラビットバニーは必ず、猟兵に先制して『絶対無敵バリアを展開するユーベルコード(POW、SPD、WIZ)』を使ってきます。
 絶対無敵バリアは本当に絶対無敵で、あらゆる攻撃を無効化しますが、「ラビットバニーがエモい物を目撃する」と、精神集中が乱れてバリアが消滅します。
 ラビットバニーのエモい基準はかなりユルいので、バリアの解除は比較的容易と思われますが、バリアなしでも彼女は相当の実力者です。
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第1章 ボス戦 『カワイイ怪人『ラビットバニー』』

POW   :    赤べこキャノン
【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    うさちゃんカンフー
【絶対無敵バリア展開後、兎面の目が光る】事で【うさちゃんカンフーモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    おはなハッキング
【絶対無敵バリア展開後、両手の指先】から【システム・フラワーズ制御ビーム】を放ち、【花の足場を自在に操作する事】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:和狸56

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

榎・うさみっち
エモい、つまり感情揺さぶる何かだな
王道の可愛い・格好いい・えっち…
それらに負けず劣らず「怖い・気持ち悪い」もの等も閲覧数を稼ぎやすい
怖いもの見たさってやつだな

【指定UC】でせみっち召喚!
バリアを恐れず己に突進してくるセミの大群
何匹かは地面で死んでるかと思いきや突如激しく鳴いて暴れだす
こんな超気持ち悪い光景を前にして冷静にバリアなんて貼れるか!?

せみっちは戦闘力は低めなのが難点
だから俺の周りを飛ばせビームを迎え撃たせの弾除けにする
俺も【逃げ足】【残像】を駆使し、【気合い】もプラスで避けつつ
うさみっちばずーかの狙いを定める
無防備に露出した素肌とかな
一撃必殺火力は無いけど一発でも食らわせ次に繋げる!



●エモい=恐いもの見たさ
「エモい、つまり感情揺さぶる何かだな」
 グリモア猟兵の言葉を反芻して分析しながら、ラビットバニーが守る花の足場に到着したのは、フェアリーの榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)だ。
 『エモい』という言葉は定義が曖昧なものだが、おおよそ、うさみっちの認識で正しいだろう。感情が揺さぶられたときや、気持ちをストレートに表現できないとき、哀愁を帯びた様を表すときなどに用いられることが多いようだ。
「なにこのカワイイいきもの! まじでエモいんですけど!」
 一面に花が咲き乱れるその場所に、甲高くも、どこか緊張感のない声が響いた。
 今しがたうさみっちが考察していた『エモい』という言葉を使ってきた声の主は、ウサギの仮面を被って露出度の高い服を着たオブリビオン、カワイイ怪人ラビットバニーであった。
 どうやら、フェアリーのうさみっちの姿を見てエモさを感じたらしい。
「って、やばっ、あまりのエモさにバリア解除しちゃってたし!」
 ラビットバニーは慌ててバリアを張り直す。事前情報通り、エモいものに弱いようだ。
「よーし、このうさみっち様が、そのバリアを解除させてやるぜ!」
「へえー、あーしがエモいものに気をとられてバリアが消えてる隙に攻撃しようってこと? やれるもんならやってみればいいし!」
 うさみっちの言葉に、自信満々に返すラビットバニー。一体どこからその自信が出てくるのか謎である。
「さて、エモいといえば、王道は可愛い・格好いい・えっちとかだよな」
 ユーベルコードの詠唱を行いながら、うさみっちは呼び出すもののイメージを固めていく。
「が、それらに負けず劣らず『怖い・気持ち悪い』もの等も閲覧数を稼ぎやすい! いわゆる怖いもの見たさってやつだな!」
 なんと、うさみっちが選んだエモさは『怖いもの見たさ』だった。
 確かに怪談しかり、肝試ししかり、怖いと分かっていても人がそれに惹き付けられるのは『怖いもの見たさ』というエモさのためなのかもしれない。
 そして、うさみっちの詠唱が完成しユーベルコード【きょうふときょうきのせみっちファイナル(シンダ・フリナラ・マカセトケ)】が発動。リアルなセミの姿をしたうさみっちの集団が出現する。リアルなセミと、カワイイ妖精うさみっちの融合体。それは、一般的な感性から考えたらキモーー。
「なにこのキモカワイイいきもの! ちょーエモくない!?」
 ガバガバな感性のラビットバニーには大ウケだった!
 うさみっちが事前にエモいものを出すと予告していたのも効を奏したようだ。カワイイものやカッコいいものが出てくるのを想像していたところに出てきた、リアルさと可愛さが融合したキモーーこほん、インパクトのある生き物。そのギャップがラビットバニーのツボに嵌まったようだ。
 集中力が切れたラビットバニーの周囲からバリアが消えていく。
「って、しまったし! あーしとしたことが、あまりのエモさに我を忘れるとかありえなくない? こーなったら、あーしのハッキング能力でエモい妖精を捕まえちゃうしかないっしょ!」
 ラビットバニーは両手の指先からビームを放つ。このビームは地面になっている花の足場に咲いている花を自在に操ることができるという強力なユーベルコードだ。
「させるかっ、いけっ、せみっち軍団!」
 うさみっちの命令で、200体近いせみっちたちがラビットバニーの周囲を飛び回る。
 せみっちたちは身体を張って、ラビットバニーの出すビームを妨害していく。
「ちょっ、あーしのビームを邪魔するとか、まじありえないんですけど!」
 なんとか、せみっちたちの妨害をすり抜けて、うさみっちの足元に着弾した数本のレーザー。それが花を操ってうさみっちを捕らえようと蔦を伸ばしてくる。
 鞭のようにしなって襲い来る蔦の群れ。それらがうさみっちに命中したーーと思った瞬間、うさみっちの姿がかき消える。
「ふふん、それは残像だっ! そんなのに捕まるうさみっち様じゃないぜっ!」
 うさみっちは超スピードで飛び回り、蔦の猛攻を完全に避けきる。そして、その手に持つ『うさみっちばずーか』でラビットバニーをターゲットするとトリガーを引く。
「ちょっ、いまはバリアがないから、それはまじでヤバっーー」
 バズーカから飛び出したせみっちがラビットバニーの露出した素肌に命中し爆発したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
エモくすればいいのね?ならば腐語りよ☆詠唱も兼ねて男の娘×男の娘カプの良さを暑く暑く暑く語り尽くすわよ♪詠唱も兼ねてるので削除されました的な
内容だけど問題はないでしょう。
いや、まぁ、詠唱事態は序盤三行で終わって後は趣味全開なだけだけど。
語りの途中で赤べこキャノン撃たれたら、念動力の盗み攻撃でキャッチして妄想を具現化する世界の改変で男の娘に萌擬人化させて目の前でいちゃこらするわ♡
バリアが解けたら薄い本の法則からエロトラブル的にいちゃこらに巻き込んで、念動力による盗み攻撃でエナジーを奪い尽くしてあ・げ・る♪



●エモい=腐
「あなた、この世界で一番エモいものって知ってる?」
 ダンピールの少女アリス・セカンドカラー(不可思議な腐海の笛吹きの魔少女・f05202)がラビットバニーの前に現れる。その口元には、獲物を前にして舌なめずりをする肉食獣のような笑みが浮かんでいた。
 警戒してバリアを張ったラビットバニー。
 その目の前に念動力で浮いていたアリスがふわりと着地する。
「この世界で一番エモいもの、それはーー『腐』よ!!!」
「はぁ? 何言ってるし?」
「ええ、そう。みんな最初はそう言うのよ。けどね、わたしの話を聞けばその考えも変わるわ。だって、『腐』が大好きなのはオンナノコの宿命ですもの」
 アリスを黙らせようとラビットバニーはカンフーの構えを取るが、それよりもアリスの言葉の方が早かった。
「あなた、男の娘同士の掛け算に興味ない?」
 アリスに向けて放たれようとしていた正拳突きの動きが止まる。
「あ、あーしに、そーいう趣味はないし。そういうマニアックなのならモンキーの方が専門っしょ」
 無関心を装うラビットバニーだが、アリスの目は、ピクリとウサミミが動いたのを見逃さなかった。
「ふーん、そう言いながらも興味ありそうじゃない?」
 にやり、と口許を歪めたアリスが、ラビットバニーの耳元で囁く。

 ーーしばらくお待ち下さいーー。

「それ、ちょー激やばなんですけど!」
「ええ、それからねーー(検閲のため削除されました)」
「男の娘同士でそれってありえなくない?!」
「あとはねーー(検閲のため削除されました)」
「なにそれっ、めちゃエモいんですけど!」

 アリスの話で仮面を真っ赤にしたラビットバニーは、身体を悶えさせて話に聞き入っていた!
 当然、その身を守るバリアも完全に消えている。
「ふふ、作戦通りね」
「し、しまったし!」
 アリスは、ラビットバニーに語る言葉の中に、巧妙にユーベルコードの詠唱を混ぜていた。そのユーベルコード【月に魅いられた愉しい愉しいパーティー♪(ルナティックパーティー)】が発動し、周囲の世界が改変されていく。
 ーー気付けば、色とりどりの花が咲き乱れていたはずの花畑は一面の白。百合の花の色で染まっていた。
「あ、あーしは、そっちの趣味はないっていうかーー」
 ラビットバニーが最後まで言い終える前に、その唇は塞がれたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アンネリーゼ・ディンドルフ
【SPD】
アンネリーゼは今日もおいしいオブリビオン料理を求め依頼を受ける

「ラビットバニーですか。兎料理……」
お腹がぐーぐー鳴っている

「スピード勝負なら負けませんよ」
UC発動
「エルフでグールの私の寿命とあなたの寿命、どちらが早く尽きるのでしょう?」
ラビットバニーの攻撃を【ダンス】のように回避する
「エモいと感じてくれるまで踊り続けますよ~」

バリアが解けたら高速に動き回りつつ【早業/2回攻撃】で宛ら弾幕系シューティングゲームのように矢を連射し、芸術的圧倒的物量でラビットバニーを仕留めようと試みる

「兎料理、ぜひ食べてみたいですね」
お腹がぐーぐー鳴っている



●エモい=ダンス
「ラビットバニーですか、兎料理も食べてみたいですね……」
「ちょっ、なんか物騒なこと言ってるし!」
 ラビットバニーを食材を見つめるかのような目で見るのは、エルフの歌姫、アンネリーゼ・ディンドルフ(オブリビオン料理研究所の団長・f15093)である。彼女は称号からも分かる通り『オブリビオン料理研究所』という旅団の団長であり、オブリビオン料理を探求している。なんと、かのエイプモンキーすら味わったことがあるという猛者だった。
「モンキー食べたとか、まじヤバいんですけど!」
 ぐーぐーお腹を鳴らすアンネリーゼを見て身の危険を感じたラビットバニーは全力でバリアを展開した。
 だが、お腹を鳴らすのはアンネリーゼのユーベルコード【Over Drive(オーバードライブ)】の発動条件だ。超加速モードに変身し爆発的なスピードと反応速度を得たアンネリーゼは、その速度を生かしたダンスを踊り始める。
「エモいと感じてくれるまで踊り続けますよ~」
 アンネリーゼは、ラビットバニーの前で複雑なステップを踏み流れるような舞踊を披露する。超高速で動き回るエルフ少女の残像がラビットバニーを取り囲み、幻想的な光景を作り出すーー。
「なに、このダンス……ちょーエモいじゃん!」
 ダンスに魅入ったラビットバニー。もはや、その身を守るバリアは存在しない。
 アンネリーゼは、その隙を見逃す料理人ではなかった。手に持ったハープ型の弓から、無数の矢が放たれる。
 その矢はラビットバニーの仮面のウサギ耳に命中し、それを根元から叩き折った。
「あ、あーしの耳が! お、覚えてるし!」
 手傷を負い逃げ出していくラビットバニー。
 それを見送ったアンネリーゼは。
「兎耳ーー。ローストにしましょうか」
 軽く塩・胡椒を振ってからマスタードを塗り、刻んだタイムを散らし。オリーブオイルをかけたあと180度に予熱したオーブンでローストすると香ばしい匂いが漂ってくる。
「いただきます」
 その味が、果たしてどんなものだったのかはアンネリーゼのみが知る。

成功 🔵​🔵​🔴​

マスター・カオス
フハハハ…我が名は、グランドフォースに導かれし、世界征服を企む悪の秘密結社オリュンポスが大幹部、マスター・カオス!!

敵のラビットバニーの前に、ラビットバニーを模した被り物を着て登場したカオスは、名乗っているのに驚かせる為に正体を隠しているつもりでいます

どれ、我が正体を教えてやろう!
むっ……!?(取れない!?)

敵の先制攻撃に対して、被り物を外す為に転がりまわるカオスは残像を残しながらフェイント紛いで躱します
その必死さはエモかった

意図せずバリアが解除されたタイミングで、覚悟を決めこの被り物ごと【天ヨリ簒奪ス原初ノ焔火】にて燃やすしかあるまいとUCを何故か敵に向かって放つのでした

結局、依頼中に取れず



●エモい=シュール
「ひどい目にあったし……」
 自慢のウサ耳の片方を失い、花の足場を逃げるラビットバニー。そこに謎の高笑いが響く。
「フハハハ……我が名は、グランドフォースに導かれし、世界征服を企む悪の秘密結社オリュンポスが大幹部、マスター・カオス!!」
「な、何者! 姿を見せるじゃん!」
 崖のようになった花の足場の上に立つ人物ーーマスター・カオス(秘密結社オリュンポスの大幹部・f00535)が、逆光を背に仁王立ちしながら告げる。 
「フハハ、お前ごときに我が正体を明かすまでもない!」
「いや、今、おもいっきし名乗ってたし」
 普段、仮面で素顔を隠しているカオス(正確にはヒーローマスクである彼は仮面が本体である)だが、逆光に浮かぶは二つの長い耳が付いたシルエット。青く丸い二つの目にギザギザの口が描かれた仮面はラビットバニーの仮面を模したものであった。
 どうやら正体を隠すために、わざわざ仮面の上からラビットバニーの仮面を被ってきたらしい。
「あーしの真似をするなんてふざけてるじゃん! 痛い目にあわせてやるし!」
 偽物に対して怒り心頭なラビットバニーはカオスに向けて赤べこキャノンを構える。
「フ。我が策にはまり冷静さを欠いたな。それが貴様の敗因となるのだーー」
 作戦通りラビットバニーを激昂させるのに成功したカオスが満足げな声音で勝利を宣言すると、不要になったウサギの仮面に手をかけて脱ぎ捨てようとしーー。
「ーーむ、とれない」
 一生懸命ウサギの被り物を外そうとするのだが、首が引っかかってどうしても外れない!
 ちなみに、ラビットバニーの仮面の目はスリットになっていないため、被っていたら何も見えないのだ!
「よくわからないけどチャンス! あーしの強さを思い知るといいじゃん!」
 ラビットバニーが赤べこキャノンを発射し、カオスに命中するかと思った瞬間ーー残像を残してカオスの姿が消え去った。
 ーー否。ウサギの仮面を外そうともがいている間に崖から落ちて、偶然キャノンを避けたのだ。
 そのまま、仮面を外そうとゴロゴロ転がってもがくカオス。
「くうっ、外れぬ!」
 立ち上がったカオスの頭に被せられたウサギの仮面は、もがいているうちに180度回転し真後ろを向いていた。
「それ、首折れてなくない? シュールでマジうけるんですけど!」
 カオスの仮面を見てエモさを感じてしまったラビットバニーの周囲からバリアが消え去る。
「しまったし!」
「む、よく分からぬが、今が好機のようだな!」
 カオスは【天ヨリ簒奪ス原初ノ焔火(フレイム・オブ・プロメテウス)】を発動し、ラビットバニーを攻撃しようとする。
「あーしの素早さを甘く見ないで欲しいし! その程度の攻撃当たるわけないじゃん」
 素早くカオスの死角へと回避しようとしたラビットバニー。だが、そこにカオスのユーベルコードが直撃した。
「そんな……なんで、あーしの動きを見切れたじゃん……」
「フハハハ、お前の動きを見切ることなど造作も無いのだよ」
 ウサギの仮面のせいで何も見えなくて、適当に撃っただけということは口に出さないカオスであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

フェン・ラフカ
シンプルな事をしましょう。

「貴女に攻撃を仕掛けます」と宣言して一気に駆け寄ります。
そしてUC【レプリカクラフト】でコンクリートの厚めの1枚壁を相手の背後に作ってそのまま壁ドンへ。

「絶対無敵バリアという事でしたが、これも防げるのですか?」

と、『存在感』を出して無駄にかっこいい感じに。 やれそうならばアゴクイまで。

その後は【レプリカクラフト】マチェットを投影して『戦闘知識』と『野生の勘』、『逃げ足』を活かしてカンフーモードの攻撃を回避しましょう。
近接戦闘をこなしますが、狙えるならショットガンを『クイックドロウ』で抜き撃ちします。

※アドリブ・連携等歓迎です。



●エモい=壁ドン
 満身創痍で花の足場を逃げるラビットバニーの前に、フェン・ラフカ(射貫き、切り拓く、魔弾使い・f03329)が立ちふさがる。人狼や妖狐のような耳をしている彼女だが、れっきとしたキマイラである。
「あーしの前に立つなら、倒すだけだし!」
 ラビットバニーは無敵のバリアを張ると、カンフーの構えを取る。
 それに対するフェンの行動は至ってシンプルだった。
「貴女に攻撃を仕掛けます」
 フェンは一言告げると、コートの下に隠された爬虫類の足による脚力を生かし一気にラビットバニーに詰め寄った。
 そしてカンフーの技を撃たせる前に【レプリカクラフト】を発動。ラビットバニーの背後にコンクリートの壁を作り、そこに勢いよく右手をつく。ラビットバニーの顔の横に手をついたまま、至近距離まで身体を寄せ顔を覗き込む体勢ーーいわゆる壁ドンであった。
「絶対無敵のバリアということですが、これも防げるのですか?」
 お互いの吐息がかかりそうな距離で、フェンはラビットバニーの顎に手を伸ばし上向かせる。
 フェンの黒い瞳と、ラビットバニーの青い瞳が交錯しーーラビットバニーの仮面の頬が赤く染まる。
「な、なに、このシチュ……超エモいじゃん」
 あっさりと霧散する絶対無敵のバリア。
「って、敵にトキメいてる場合じゃないっしょ!」
 我に返ったラビットバニーが、カンフー技を繰り出す。
 だが、フェンが【レプリカクラフト】で作ったマチェットがその拳を受け流した。
 レプリカゆえにラビットバニーの一撃で砕け散るマチェットだが、フェンは次々とマチェットを生み出すことでラビットバニーの連続攻撃をいなしていく。ガラスのようにマチェットが砕けていくが、僅かに逸した軌道のためにラビットバニーの拳はフェンに届かない。
 舞い散るマチェットの破片の雨の中、美しい舞踏を踊る二人。
 先に痺れを切らしたのはラビットバニーだった。
「これじゃキリがないし!」
 大きく飛び退って赤べこキャノンを構えると、フェンに向かって引き金を引く。
 フェンは壁ドンに使ったコンクリート壁の後ろに身を隠すが、レプリカのコンクリートでは赤べこキャノンを防げるはずもない。
 コンクリート壁は、キャノンが着弾すると同時に爆発し煙を上げる。
「やったし! ーーって、え?」
 全身を銃弾に撃ち抜かれ、ぐらり、と地面に倒れるラビットバニー。
「どうやら、何が起きたか分からなかったようですね。あのコンクリート壁を造ったとき、内部に指向性爆薬を埋め込んでいたのです。それが反応装甲として働き、貴女の攻撃を防いだのです。ーーそして、私はこれでも銃の方が専門なのです」
 銃口から煙を上げる単発式ショットガンを構えたフェンの姿を瞳に映しながら、ラビットバニーは躯の海に還ったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月18日


挿絵イラスト