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バトルオブフラワーズ⑩〜カワイイ怪人は『エモい』に弱い

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #ラビットバニー

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「ザ・ステージに続いて、マニアック怪人『エイプモンキー』突破、お疲れさん! 第二の関門への路が開いたで」
 頼もしそうに、猟兵達を見回す各務・瞳子(七彩の聴き手・f02599)だが、すぐに表情を引き締めた。
「第二の関門で待ち構えとるのは、怪人軍団の幹部カワイイ怪人『ラビットバニー』。システム・フラワーズの『咲き乱れる花々の足場』はラビットバニーに集中しとってな。彼女を倒さんと先に進めんのや」
 敵はラビットバニーのみだが、彼女は『絶対無敵バリア』に覆われており、ありとあらゆる攻撃が一切効かないという。
「けど、付け入る隙はある! 絶対無敵、なんて言うとるけど、ラビットバニーが『エモい』ものを目撃すると、一時的にバリアが解除されてしまうんやて」
 その実、ラビットバニーの「エモい」基準はかなりユルい。可愛かったり、男らしかったり、面白かったり――例えば、血だらけで立ち上がる不屈の根性、突然のパンチラやイケメンの壁ドン、水を吐き出すフグ等々、所謂「SNSで流行りそうなネタ」は大体「エモい」と感じてしまうようだ。
「まあ、一切の攻撃無効とか最強能力やさかいな。課せられた制限も厳しいんやろな、多分」
 ともあれ、絶対無敵バリアを解除して短期間に倒し続ければ、オブリビオンとて復活は不可能となる。先に進めるという寸法だ。
「まあ、絶対無敵バリアを抜きにしても、相手は怪人軍団の幹部や。戦闘力は相当高いさかい、油断はせんとってな!」


柊透胡
 こんにちは、柊透胡です。
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「バトルオブフラワーズ」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 第2の関門、カワイイ怪人『ラビットバニー』戦です。
 ラビットバニーは必ず、猟兵に先制して『絶対無敵バリアを展開するユーベルコード(POW、SPD、WIZ)』を使ってきます。
 絶対無敵バリアは本当に絶対無敵で、あらゆる攻撃を無効化しますが、「ラビットバニーがエモい物を目撃する」と、精神集中が乱れてバリアが消滅します。
 ラビットバニーのエモい基準はかなりユルいので、バリアの解除は比較的容易と思われますが、バリアなしでも彼女は相当の実力者です。

 それでは、猟兵の皆さんの熱いプレイングをお待ちしています。
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第1章 ボス戦 『カワイイ怪人『ラビットバニー』』

POW   :    赤べこキャノン
【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    うさちゃんカンフー
【絶対無敵バリア展開後、兎面の目が光る】事で【うさちゃんカンフーモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    おはなハッキング
【絶対無敵バリア展開後、両手の指先】から【システム・フラワーズ制御ビーム】を放ち、【花の足場を自在に操作する事】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:和狸56

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アストレア・ゼノ
◆SPD
◆アドリブ歓迎です
竜槍は槍と仔竜の2つの姿を持つ特殊な武器だ
その特性と【竜言語・群竜統率】で敵を打ち破って見せよう

まずは仔竜の姿のグウェンを連れてラビットバニーと対峙
面白い物を見せてやろう、とUCを発動する

元のグウェンだけを槍へと変えて手に構え、
33体の仔竜の一糸乱れぬ編隊飛行で敵に襲撃だ

なんせ元は1つの個体の上、私の念力での指示もある
きっと見事な連携を見せてくれるはずさ

上手く敵のバリアが切れたら、全ての仔竜を槍へと変化
【念動力】での一斉の【槍投げ】で
33本の槍での【串刺し】をお見舞いしてやろう

その間、敵からの攻撃は
【見切り】と手にした槍での【武器受け】で
しっかり凌いで勝機を見出そう



 咲き乱れる花々の足場の向こうに、何というか……すっごいナイスボディだけど、兎面が如何にも怪しいバニーガールの影。その名も、カワイイ怪人『ラビットバニー』。怪人軍団の幹部の1人にして、第二の関門だ。
「さて、お次はどんな奴っすかねぇ?」
 既に何度も倒されているが、それでも『絶対無敵バリア』に絶対に自信があるのか、ラビットバニーは赤べこキャノンを担いで余裕綽々の様子。
「では、まず私が面白い物を見せてやろう」
 1番手は、仔竜のグウェン伴うアストレア・ゼノ(災厄の子・f01276)。竜騎士の証とも言える竜槍に変じたグウェンを構えると、怪人は逸早く絶対無敵バリアを展開。
「フフン」
 兎面の双眸が光るや、拳法の構えを採る。
 ――軍勢よ、我が意に従え。
 だが、ラビットバニーの臨戦態勢も構わず、アストレアは号令一下! 忽ち竜槍が33本増え、一斉に仔竜の姿に変化。何せ元は1振りの槍だ。アストレアが念力で操れば、一糸乱れぬ編隊飛行は壮観の一言に尽きる。
「お? おぉぉぉっ!」
 その光景に思わず身を乗り出すラビットバニー。カクンと兎面が空を仰ぐ。
「すっげぇ、かっけー!」
(「今だ!))
 バリア消失を見るや、全ての仔竜を槍に戻すアストレア。一斉に降り注ぐ槍の雨が、怪人を串刺しにせんと。
「おおっとぉ!?」
 だが、敵も然るもの。「うさちゃんカンフーモード」のラビットバニーは、スピードと反応速度が爆発的に増大している。
 ――――!!
 鮮やかなバク転が槍の雨をかわし、拳打と蹴撃が次々と竜槍を弾く。
「……っ」
 一気に肉薄したうさちゃんカンフーを、アストレアは辛うじてオリジナルの竜槍を翳す。
「アチャー!!」
 それでも、幾許かとも槍に穿たれた筈が、ラビットバニーの動きは遅滞ない。拳の軌道を見切り、蹴りの勢いを受け流し、時に鋭撃を被りながら、アストレアは勝機を見出すべく懸命に堪えた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ファン・ティンタン
【SPD】猫の爪は割と汚い

猿の次は兎か…さて

しばらくはカンフーの致命打を受けぬよう攻撃を【見切り】、防戦
機を見て土煙を撒き上げ、その隙に【異心転身】
視界が晴れると、そこにはブサカワ隻眼で大きなメインクーンが
先の戦闘とはまるで無関係を装い、バニーの目の前でごろごろ転がる
挙句、セクシーにお腹を見せてなでなでしろとばかりに【誘惑】
かかればしめたもの、適当に撫でさせ、一瞬の隙を突いて噛みつき、爪バリバリの刑
本来、そんな傷程度では致命には至らないけれど…

猫の爪って案外雑菌が多くて、傷が膿んだりするよね
ねぇ兎さん、その傷に媚薬やら致死毒やらが入り込んでたら、どうなるかな…?

猫はね、天然の【毒使い】なんだよ



(「猿の次は兎か……さて」)
 常に瞑目する右眼と逆も、剣呑に眇めるファン・ティンタン(天津華・f07547)。
「あーしのスピードに、ついてこられるっすかぁ!?」
 ラビットバニーは、引き続き「うさちゃんカンフーモード」。バリアを消すまでは我慢の子だ。致命打だけは受けぬようギリギリを見極め、防戦に徹する事暫し。
 ――――!!
 一気に身を沈めたファンは、足元の花弁を散らし巻き上げる。
「わぷっ!?」
 兎面を覆う花弁を、慌てて払うラビットバニー。だが、視界晴れた眼前にいたのは、白皙の少女ではなく。
 ナァーォ――。
 大柄な猫が花の上をゴロゴロと。ふっさふさの毛並、リンクスティップスが特徴的な大きな耳からして、メインクーンだろうか。隻眼の面構えが太々しくも。
「うっわー、うっわー。ブサカワ、超エモいー☆」
 案の定、絶対無敵バリアは見る影もない。挙句、ナデナデしろとばかりにお腹を見せてきた誘惑に抗い切れず、怪人の手がモフモフと。
 フギャァァァッ! ――バリバリバリィッ!!
 次の瞬間、ラビットバニーの腕に噛みつくメインクーン。閃く爪がバリバリと。
「っ!?」
 咄嗟に飛び退き、腕を押さえる怪人を睨め付ける猫の姿が――白き少女に変じていく。
「まじびびった! よくもやったなぁっ!」
「イメージから生まれるヤドリガミの肉体、その人化技術の応用だよ」
 種明かしを嘯き、ファンは唇に不敵な笑みを刷く。
「本来、その程度の傷、大した事はないけれど……猫はね、天然の『毒使い』なんだよ」
 ――猫の爪って案外雑菌が多くて、傷が膿んだりするよね。
「な……」
「ねぇ兎さん、その傷に媚薬やら致死毒やらが入り込んでたら、どうなるかな……?」
 ギリッと、兎面の奥から歯噛みする音が聞こえる。
「だったら……毒が回る前に、全員始末するだけっしょー!」
 青黒いひっかき傷走る拳を握り、ラビットバニーは命削るスピードに身を投じる――奇策成れども、戦いはまだこれからだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

クリューラ・センティファ
不気味な不定形のスライム状態で宇宙バイクから降車し参戦します。
UC【流体変態能力】使用。半獣人の攻撃重視形態。
各種装備も使い、黒い猫耳猫尻尾の黒髪ロングストレート、金銀のオッドアイで黒いゴスロリミニドレスとニーハイの色白クール美少女に変身。ミステリアスな微笑みを浮かべます。
直球勝負です。不気味な軟体からの変化のギャップを狙います。

スカートを翻しながらスタビライザーの二刀流で舞う様に攻撃。【庇う】でスカートの中身は見えそうで見えない状況にしエモさをキープ。

私も砲兵。キャノン砲が迂闊に撃てない至近距離での間合と角度は熟知してます。ひたすら前に出て間合いを詰め、高めた攻撃力での連続攻撃を仕掛けます。



 ガキリ――。
 絶対無敵バリアを三度展開したラビットバニーが、構えた赤べこキャノンの砲塔の先――漆黒の宇宙バイクが疾駆する。その名も、ラピドポータ。半自律型で、パイロット無くとも走行可能という。
「……何すか、あれ」
 シートに乗るのは不定形のスライムみたいで、何とも不気味。流石にラビットバニーも「エモい」と思えなかったらしく、バイク目掛けて砲撃を浴びせる。
 ――――!!
 宇宙バイクが運転手諸共、爆風に巻き込まれるのも束の間。花弁舞う中、バイクが降りたスライムぽい何かは、粛々と宣言する。
『形態変更します』
「え……えええっ!?」
 まさか、その不定形の何か――クリューラ・センティファ(ブラックタールの鎧装騎兵・f12129)の姿が、瞬く間に変じようとは。
 ロングストレートの黒髪から覗く黒い猫耳。黒のゴシックロリータなミニドレスからニーハイソックスに包まれた脚がすんなり伸び、猫尻尾がゆうらりと。金銀のオッドアイを細め、白皙のクールビューティはミステリアスに微笑んでいる。
 その実、ブラックタールでありながら、各種装備も活用したその姿は正に半獣人の美少女だ。
「スゴイっす!」
 不気味な軟体からの華麗なる変化に、ラビットバニーの視線も釘付けだ。バリアの消滅にすかさず、クリューラは舞うように攻撃する。翻るスカートの見えそうで見えない感じに、よりエモさが際立つよう。
(「私も砲兵。キャノン砲が迂闊に撃てない間合と角度は熟知してます」)
 赤べこキャノンは撃たせない。攻撃重視の体勢で只管に間合いを詰め、連続攻撃を仕掛けるクリューラ。
「ああ、もう! うざいっす!」
 苛立たし気な叫びに、今度はしてやったりの笑みが零れた。

成功 🔵​🔵​🔴​

三上・チモシー
アドリブ・連携歓迎

普段着用しているスパッツは穿かずに戦場へ
足場の変化を可能な限り【見切り】、足をとられないよう注意して周囲をぴょんぴょん跳ね回るよ
その際、着物の裾が捲り上がらないように【念動力】で適度にヒラヒラさせて、見えそうで全く見えない所謂『鉄壁スカート』でエモさを演出(※男です)

バリア解除後、念動力は足場でバランスを崩した際の補助と緊急回避に使用
足場に振り回されて敵のいる方向を見失うことは絶対無いように
一瞬でも敵をはっきりと視認できたら、素早く指先を向けて【甘糖充実】発動

何でもいいからお菓子っ! 山ほど降り注げ!



「まだまだ! 負けないっすよ! 『おはなハッキング』!」
 幾度目かの絶対無敵バリア再展開――そして、ラビットバニーの両の指先よりビームが放射されるや、ざわりと足場の花々が蠢く。
「おっと!」
 まるで足を捕らえんとする花々の動きを見切り、ぴょんぴょん跳ね回る三上・チモシー(カラフル鉄瓶・f07057)。その装いは、フリルも愛らしい着物ドレス。ステップの度に、丈短い裾がヒラヒラと――ハッ! スパッツ履いてない!?
「な、何だってー!?」
 裾が翻る度、見えそうでいて……全く見えない『鉄壁スカート』。その危うさに、ラビットバニーも思わずガン視。
「ど、同性なのに……何か悔しい!」(※三上・チモシーは男です)
 その実、裾が捲り上がらないよう、念動力まで駆使していたチモシーは、エモくも消えていくバリアにニンマリと。
「何でもいいからお菓子っ! 山ほど降り注げ!」
 すぐさま怪人に指先を向け、ユーベルコード「甘糖充実」を発動する!
「……あっ!?」
 ――まさか、大量の降って来た菓子の雨が、紙一重でかわされようとは。
 常ならば、チモシーがイメージするのは「その時食べたいお菓子」。だが、今回に限っては気が逸ったか。「何でもいい」という曖昧さにワンテンポ、ユーベルコードの発動が遅れてしまったのだ。
「うわぁっ!」
 迸るシステム・フラワーズ制御ビーム。チモシーの足元から花の足場が崩れ、緊急回避を図るより早く蔓花の戒めが細い足首を掴む。
「お返しっす……!」
 それでも、敵の方向だけは絶対見失わぬよう、首を巡らせるチモシーへラビットバニーの追撃が放たれようとしたその時。
 ガキィッ!
 瞬時に再生した絶対無敵バリアを、横合いから飛び込んできた紫の軌跡が一閃した。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

伊織・あやめ
相手がカンフーで攻撃して来たら【オーラ防御】と【武器受け】で
可能な限り防御
ギリギリ立っていられるだけの体力が残っていればいい
ぼろぼろの状態で膝をついて、敵を見上げて
「でも、あたしは負けない…
あなたの可愛さに、あたしは並び立ちたい!」
だって赤べこキャノン、可愛いし!
髪型だって、めっちゃ可愛いし!
「敵と書いて『友』と読む…そういう存在に、なりたい!」

【捨て身の一撃】でUC【妖剣解放】
最高速にスピードを上げて、一気に衝撃波を与える!
避けさせない、その【覚悟】を込めて
あたしだって寿命を削って一撃は入れてみせる!
「くらえ、あたしのエモいカウンター!!」

アドリブ、絡み歓迎です



「んんっ?」
 その一撃をバリアが弾く。ラビットバニーが首を巡らせれば、妖しき一振りを構える紫の影。
「次はあたしが……伊織・あやめ、いざ参ります!」
 怪人の気を引くように、声高に名乗りを上げる伊織・あやめ(うつせみの・f15726)。再度打ち掛かれば、漆黒の髪に玉簪が瞬くよう。
「ぬるいっす!」
 だが、ラビットバニーは避ける素振りすらない。絶対無敵バリアはまだ厚く、うさちゃんカンフーは一撃脱兎。
「く……」
 懸命にオーラで防御するあやめだが、息もつかせぬスピードに翻弄される。
「――ッ!!」
 だが、武器の受流しが間に合わず、鋭く胸を突かれたあやめはガハッと息を吐く。
「フフン、あーしのうさちゃんカンフーも無敵っす!」
 嵩にかかって攻め立てる怪人の前で、堪え切れず膝を突くあやめ。
(「まだいける……ギリギリ立っていられるだけの体力が残っていればいい」)
 度重なる打撃に青息吐息だが、見上げるその瞳は光を喪っていない!
「あたしは、負けない……あなたの可愛さに、あたしは並び立ちたい!」
「!?」
 拳を握ったまま硬直するラビットバニーに、あやめはさらに言い募る。
「だって赤べこキャノン、可愛いし!」
「!」
「髪型だって、めっちゃ可愛いし!」
「!!」
「敵と書いて『友』と読む……そういう存在に、あたしはなりたい!」
「!!!」
 バリアが失せると同時、その一閃は紫の嵐。千紫万紅咲き誇れ――怨念揺らめく妖刀を構え、膝立ちから奔る捨て身の一撃。
「くらえ、あたしのエモいカウンター!!」
 覚悟の気迫が、あやめ渾身の最高速に乗る。寿命削る突撃が、渦巻く衝撃波が、怪人を真っ向から貫いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

揺歌語・なびき
それじゃ、ちょっと勝負しようか
カワイイきみと熱い時間を過ごそうか

バリアとカンフーモードを承知で鞭と銃で応戦
勘で素早く動きを見切りつつ
あえてたった一度、重い一撃を喰らう
さり気なく花弁も舞うように意識しよ
【第六感、野生の勘】

吐血して這いつくばるも、気力を振り絞るように立ち上がり
髪をかきあげ血と汗が滴る姿は、ちょっとはエモいかな
少し耳と尻尾を揺らしてギャップアピールも

ああ、くそ、こんなところで
負ける訳にはいかないんだよ…ッ!(ぎらりと瞳をまっすぐ兎へ
【誘惑、催眠術】

バリア解除と同時に咆哮
あらん限りの声をあげ
回避されても鞭でしっかり彼女の脚を引き寄せ銃で更に追撃

【呪詛、傷口をえぐる、追跡、援護射撃】



「それじゃ、ちょっと勝負しようか」
 カワイイきみと、熱い時間を過ごそう――ヤドリガミの少女と立ち替わり、揺歌語・なびき(春怨・f02050)は柔和に笑む。
 構えるのは花霞む棘鞭と掌に収まる小型銃。敵の構えが脅威のスピードを誇るうさちゃんカンフーならば、野生の勘に根差した反射でその拳と蹴りをかわしていく。
 ――――!!
 次の瞬間、なびきの腹に抉り込む衝撃。その重撃は「敢えて」喰らった筈が、込み上げるものを堪える暇もなく紅が散る。棘鞭の花弁がハラハラと舞った。
「ぐ……う……」
「えっらそうに勝負とか……大した事ねぇっし」
 膝から崩れるように這いつくばる。上から降って来た侮りに、地に伏したまま薄く笑むなびき――さあ、エモーショナルな一幕を。
「……ああ、くそ、こんなところで」
 気力を振り絞る呈で立ち上がる。唇の端から滴る血潮。灰緑の髪を掻き上げ踏ん張れば、汗が珠のように散った。次いで、狼の耳と尾が、いっそ小動物めいてヒクリと揺れる。
「……っ」
「負ける訳には、いかないんだよ……ッ!」
 兎面の奥で息を呑んだラビットバニーを、底光りする桜色の視線が射抜く。
「~~~~っ」
 ――空気が一変した。何かもう堪らん感じで、熱い吐息を零すラビットバニー。テレテレと身を捩らせる彼女の周りで、バリアがひび割れ消えていく。
 ――――!!
 轟く狼の雄叫び――それは、死ぬまで離さない、否、死んでも逃さない、つよく哀れな呪いのちから。
 ――――!!
 あらん限りの人狼の咆哮に怯む怪人目掛けて、なびきはすかさず棘鞭を振るう。追い撃つ銃声が響き渡った。

成功 🔵​🔵​🔴​

柊・雄鷹
おぉ!バニーちゃんや!
ナイスバディのバニーちゃんや!!
……なんで敵やねんっ!!全力でくどいたのにっ!!!!!

とりあえずこう、感動っちゅーか、可愛いシーンとか見せれば良ぇんやろか
そう言うことなら適任がおるっ!
『御鳥番衆』、出番やでー!
空中で列をなして躍るように舞ったり、
ワイのダガーを咥えてジャグリングさながらの芸を見せてくれ!
…お?『御鳥番衆』で圧倒的女子力(?)を誇るスズメ先輩が頑張ってる
ラビットバニーの肩に!乗りたそうに!見ている!!

バリアが破れたら、そのまま総攻撃やっ!!
何羽かにはワイのダガーも咥えさせてるから、攻撃力ヤバいな……
鳥と戯れる女の子っちゅーか、鳥にたかられる女の子になってもた



「おぉ! バニーちゃんや! ナイスバディのバニーちゃんや!!」
 黄色い歓声を上げたのは、柊・雄鷹(sky jumper・f00985)。とっても残念そうに地団太を踏む。
「なんで敵やねんっ!! 全力でくどいたのにっ!!!!!」
「…………ハッ、そ、その程度、何とも思わねぇっし!」
 これまでにも数多口説かれて来ただろうラビットバニーだ。雄鷹の直球な叫びくらいで、バリアはこゆるぎも……端っこが消えかかった程度で踏みとどまったゾ!
(「とりあえずこう、感動っちゅーか、可愛いシーンとか見せれば良ぇんやろか」)
 だが、当人は別にエモい演出を考えているようだ。最初の叫びは天然だったか、オソロシイコ!!
 なんて、怪人が兎面の奥で白目になったかどうかはさて置いて。
「そう言うことなら……おおっと……適任がおるっ!」
 怪人のおはなハッキングですっ転びながらも、改めて声を張る雄鷹。
「『御鳥番衆』、出番やでー!」
 明るい喚び声に何処からともなく集まって来たのは、様々な鳥の姿の精霊達。150羽を超える大群が空中を列成して舞い、ダガーを咥えた何羽かがジャグリングさながらに刃を交わす。
「おぉぉぉっ!」
 きっとラビットバニーでなくても、見惚れてしまう壮観だ。
「……お? スズメ先輩が頑張ってる。ラビットバニーの肩に! 乗りたそうに! 見ている!!」
「え……えええっ!?」
 極めつけ――チュチュン、と小首を傾げるつぶらな瞳と目が合ったのか、ビクリと動きを止めるラビットバニー。
「う~~~っ!!」
 『御鳥番衆』で圧倒的女子力(?)を誇るスズメ先輩の魅力に、ラビットバニーが抗い切れず手を伸ばしてしまった、その時。
「そのまま総攻撃やっ!!」
 ――――!!
 バリアの消滅と同時、雄鷹の号令一下、大挙して押し寄せる鳥、鳥、鳥!
「あー、鳥と戯れる女の子っちゅーか……鳥にたかられる女の子になってもたな」

成功 🔵​🔵​🔴​

アストレア・ゼノ
◆SPD
◆アドリブ歓迎です
一度は退けた敵が、再び立ち上がり挑み来る
「エモい」って言葉の意味はまだよく分からないが
これも中々に燃える展開だろ?

【竜言語・嵐の化身】でこちらも超速度を得た上で
先程の戦いでも存分に見た敵の身体捌きを
【見切り】【学習力】【野生の勘】によって先読みして躱し

【串刺し】【なぎ払い】【早業】と🔴で上昇したSPDを駆使した
先程とは一転した攻めの槍術で敵を唸らせよう

そして徒手空拳を武器とする以上、敵からの攻撃は必ず接触を伴う
全ての攻撃を躱し切る事は出来ないだろうが、
奴の拳や蹴りが私を捉える度に、この身に【雷撃】を迸らせ
【属性攻撃】の【カウンター】を喰らわせてやろうじゃないか



「……く」
 堪え切れず、片膝を突くカワイイ怪人「ラビットバニー」。猟兵達の猛攻に、相当に消耗しているようだが、まだ動いているのは幹部怪人ならではの打たれ強さ故か。
「もう一息ってところか」
「あんた、最初に来た……竜騎士?」
 ラビットバニーの前に再び現れたアストレア・ゼノは、不敵に笑む。
「1度は退けた敵が、再び立ち上がり挑み来る」
 ――正直、アストレア自身も「エモい」という言葉の意味は、まだよく判らないけれど。
「これも中々に燃える展開だろ?」
「……フ、アハハハッ。確かに、そうっすね」
 ゆっくり立ち上がったラビットバニーを覆う、バリアが消える。
「アチョー!!」
 うさちゃんカンフーモード移行――怪鳥音を上げ、襲い来るラビットバニー。手負いと思えぬ技の切れは、先刻の戦いでアストレアも存分に見た体捌きだ。
「荒ぶ風に轟く雷、それらは嵐の従者なり!」
 今度こそ、倒す! その身に嵐の力を纏い、アストレアは愛槍を構える。
 バチィッ!
 今しも彼女を捕らえた拳打に雷気が爆ぜた。思わぬカウンターに舌打ちしながら、身を捻った怪人より兎の脚力も斯くやの飛び蹴りが奔る!
 ――――!!
 『学習』したが故の紙一重の見切り。怪人の蹴りの軌道を遡るように、アストレアの一撃が迫る。
「くっ!」
 真の姿に還りつつあるアストレアの動きも、スピードを増して――風を切って貫いた確かな手応えに、勝利を確信した。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月19日


挿絵イラスト