バトルオブフラワーズ⑩〜勝利の鍵は感情の揺さぶり
●絶対無敵バリア
「まじびびった! だってモンキーやられてっし! あいつあーしらの中で最強っていうか、誰も勝てる訳ねーって思ってたんですけど!」
創造の能力を操るエイプモンキーも、猟兵たちの猛攻の前にはあえなく散った。そして、猟兵たちはラビットバニーの守る場所へと進軍してくる。
「でもまあ、あーしが全員始末すりゃいいか。なんつっても、あーしのユーベルコードは『絶対無敵バリア』! どんな攻撃も、あーしには全部無効なんだから」
ラビットバニーもまたエイプモンキーと同じく、最強と言って過言では無い力を持つ強大なオブリビオンだ。彼女はその絶対無敵バリアの力を持って、猟兵たちを待ち受ける。
●ラビットバニー
「皆、エイプモンキーの討伐、お疲れ様だ。次なる敵はラビットバニーなる怪人だ」
天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は苦労をしてエイプモンキーを倒した猟兵たちを労いながら、次の戦いの説明を始める。システムフラワーズの中枢へと続く道には、次なる幹部が待ち受けているのだ。
「ラビットバニーの能力は『絶対無敵バリア』だ。この能力が発動している限り、ラビットバニーには如何なるユーベルコードも通じないのだ」
攻撃が効かなければ倒せない。どうすればいいのかと問う猟兵に、百々は攻略法を説明する。
「この能力は、精神の集中が必要となる力のようなのだ。つまり、かの怪人の精神を揺さぶることができれば、能力は解除され、我らに勝ち目が出てくるのだ」
ラビットバニーに『エモい』と思わせることができれば、絶対無敵バリアは一時的に解除される。その隙に攻撃を叩き込むのだ。ラビットバニーのエモい基準はかなりユルい様子で、かわいさ、男らしさ、おもしろさ、血だらけで立ち上がる様子、突然のパンチラ、イケメンの壁ドン、水を吐き出すフグなど、「SNSではやりそうなやつ」は概ね有効だ。
「バリアを解除したとしても、ラビットバニーは相当に高い戦闘力を持つ強敵だ。解除のみに捕らわれることなく、戦闘にも手を抜かず戦う必要があるであろう。この世界を救うため、貴殿らの全力をもってかの怪人を討ち果たすのだ」
百々はそう言うと、システム・フラワーズへと猟兵たちを転移させていくのであった。
夢幻
マスターの夢幻です。
エイプモンキーの攻略お疲れ様でした。次に立ちはだかるのはラビットバニーとなります。
敵の能力への対処は必須となりますので、特殊ルールをよく読んでプレイングをお願いします。地形は咲き乱れる花々の足場であり、敵と遭遇したところからリプレイは始まります。
以下特殊ルールの説明です。
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ラビットバニーは必ず、猟兵に先制して『絶対無敵バリアを展開するユーベルコード(POW、SPD、WIZ)』を使ってきます。
絶対無敵バリアは本当に絶対無敵で、あらゆる攻撃を無効化しますが、「ラビットバニーがエモい物を目撃する」と、精神集中が乱れてバリアが消滅します。
ラビットバニーのエモい基準はかなりユルいので、バリアの解除は比較的容易と思われますが、バリアなしでも彼女は相当の実力者です。
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第1章 ボス戦
『カワイイ怪人『ラビットバニー』』
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POW : 赤べこキャノン
【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : うさちゃんカンフー
【絶対無敵バリア展開後、兎面の目が光る】事で【うさちゃんカンフーモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : おはなハッキング
【絶対無敵バリア展開後、両手の指先】から【システム・フラワーズ制御ビーム】を放ち、【花の足場を自在に操作する事】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:和狸56
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
純・ハイト
礼儀正しく飛びながら「こんにちは」と話す。
敵の先制攻撃は飛びながら回避して、鼓舞と礼儀作法・パフォーマンスでかっこよく喋り、ユーベルコードのフェアリーの世界大戦争を発動する。発動したフェアリーの世界大戦争でレベル×100×軍の(階級での持てる部隊数5万)召喚された1億6千万のフェアリーの精鋭を隊列をパフォーマンスを見せるように組ませて召喚して攻撃させるこの流れなら相手にエモいと感じさせて絶対無敵バリアを一時的に解除できるかな?
厄介なバリアだけど結果がどうなるかやってみないと分からないね。
(1億6千万ですが描写が難しい場合は無理せず数が多いなどでいいです)
咲き乱れる花々の足場に復活したラビットバニー。その元へと最初に辿り着いた猟兵は純・ハイト(数の召喚と大魔法を使うフェアリー・f05649)であった。彼は飛んだまま礼儀正しくお辞儀をすると、ラビットバニーへと語りかける。
「こんにちは、ラビットバニー。早速ですが、俺と戦争をしてもらいますよ」
「は? 今はあんたら猟兵と絶賛戦争中っしょ!」
ハイトの言葉に首をかしげつつ、ラビットバニーは絶対無敵バリアを展開する。さらに両手の指先からビームを放ち、ハイトとの間の花の足場をぐちゃぐちゃにかき混ぜる。とはいえ、飛んでいるハイトに直接の影響は無い。さらなる追撃を受ける前に、ハイトは自らの配下を召喚する。
「我に付き従うフェアリー達よ、戦いの時は来た! 全軍出撃せよ‼」
ハイトが召喚したのは、凄まじい数のフェアリーの軍団の霊だ。これが先ほどハイトがラビットバニーへむけて、自分との戦争と言った答えだ。理路整然と整列する戦場を埋め尽くすほどのフェアリー達へとハイトが指示を出せば、フェアリー達は揃った動きでラビットバニーヘ向けて進軍を開始する。
「うわー! 何この数すごっ! あっ!?」
凄まじい数は確かにラビットバニーの琴線を震わせた。最強のバリアは揺らぎ、消滅する。それを確認したハイトは、フェアリーの軍団へと総攻撃を指示する。数が多い分、それぞれのフェアリーの戦闘力はとても小さい。個々の攻撃はラビットバニーへダメージを与えるべくも無く、逆に砲撃を受ければまとめて消し飛んでしまう。だが、数は力だ。少々消し飛ばされようが軍勢はその穴をすぐに埋めてラビットバニーへ殺到し、攻撃も塵も積もれば山となるというのを体現するかのように、何千もの砲撃を集中させることでラビットバニーへとダメージを通すことに成功していた。
流石に強敵相手であり、フェアリーの軍勢はラビットバニーに殲滅されてしまう。しかし、それまでにハイトの軍勢は確かなダメージをラビットバニーへと蓄積させたのであった。
成功
🔵🔵🔴
イヴ・クロノサージュ
WIZ
魔導巨兵は遠隔操作
――
◆エモいとは
感情が高ぶって、感情的になること
つまり――グッと来るシーンがエモいと思うのです
ならば、ひ弱な少女《私》が強敵《貴女》に
全力で立ち向かうシーンを演出する事にしましょう
『絶対無敵と名高い貴女の最強の盾を、私イヴ・クロノサージュが打ち破ります!!』
彼女正面に立ち、全力で叫び勇気を振り絞り立ち向かい走ります
実は背後に迷彩魔導巨兵を忍ばせて
彼女の反撃対策を催します
魔導巨兵が彼女を強く抱き締めるように押さえ込み
両手を封じ阻止した所
『この一撃に全てを掛けます――!!』
アイテムの白銀の聖槍で、彼女を全力で魔力を込めて突き刺します(全力魔法、破魔)
※UCではありません
「次の相手はあんた? 今度こそあーしの絶対無敵バリアでどんな攻撃でも防いでみせるし!」
再度絶対無敵バリアを展開しつつ、花の足場を操作するラビットバニーに退治するは、イヴ・クロノサージュ(《機甲天使》変幻自在の魔導者・f02113)だ。
(「私が考えるグッとくるエモいシーン、それは『ひ弱な少女が強敵に全力で立ち向かう』ことです。それを演出する事にしましょう」)
絶対無敵バリアを破らねば勝機は無い。そのために必要なのは、ラビットバニーにエモいと思わせること。そのために、イヴは自らの解釈をラビットバニーへと叩きつける。
「絶対無敵と名高い貴女の最強の盾を、私《イヴ・クロノサージュ》が打ち破ります!!」
イヴは名乗り上げると、正面からラビットバニーヘと突撃を仕掛けんとする。だが、正面の足場はラビットバニーに操作され、滅茶苦茶にかき乱されている。下手に進めば、花の足場より落下するか、そうで無くともまともに乗り移れずに動けなくなってしまうことであろう。
「くっ、でも、こんなことで諦めません! 魔導巨兵よ!」
本来は敵を押さえ込むためにと考えていた魔導巨兵だが、敵へ辿り着けないならば迷彩させていても仕方ない。ここは別の使い方をするべきだ。イヴの指示を受け、魔導巨兵はイヴを持ち上げると、ラビットバニーヘと向けて彼女をぶん投げた!
「は!? 配下の機械に投げてもらって進むってすごっ! って、ヤバいじゃん!?」
イヴの想定していた、強敵へと立ち向かう少女の図に、さらには魔導巨兵との協力までも追加されたそのシーンは、ラビットバニーの感情を揺さぶるには十分であった。そして、バリアを失ったラビットバニーへと、イヴの白銀の聖槍の一撃が突き刺さる。
「この一撃に全てを掛けます――!!」
イヴが魔を滅する聖なる魔力を全力で込めた聖槍は、ラビットバニーの防御を貫いて、その身に大きなダメージを刻み込んだのであった。
成功
🔵🔵🔴
照崎・舞雪
なるほど。エモいというのはよくわかりませんが、要するに可愛いのを見せればいいのですね
任せてください。得意分野なのです
せぇーの!すっごくかわいいポーズ!
ただのかわいいポーズじゃありません
すっごくかわいいポーズなのです
つまり、すっごくエモいポーズでもあるわけです
勝った
さぁ、私のすっごくエモかわいいポーズでバリアが消えて動けない所を切り刻んであげるのです
「なるほど。エモいというのはよくわかりませんが、要するに可愛いのを見せればいいのですね。任せてください。得意分野なのです」
照崎・舞雪(未来照らし舞う雪の明かり・f05079)は、自信満々にラビットバニーとの戦いに臨む。相手は『絶対無敵バリア』を持つ強敵だが、それを破る策は用意してある様子だ。
「あーしの絶対無敵バリアは無敵だし! あんたなんかに負けないし!」
絶対無敵バリアの展開と、花の足場の操作を行うラビットバニー。さて、ここで舞雪の用意している手段が何かというところだが・・・・・・
「せぇーの! すっごくかわいいポーズ!」
舞雪はラビットバニーと視線を交錯させると、ポーズを取ってウインクを放った。そう、これが舞雪のユーベルコード『すっごくかわいいポーズ』だ!!
「くっ、やるじゃん! あーしに匹敵するくらいの可愛さだし!? でも、あーしだって負けないし!」
舞雪の可愛いポーズが引き起こした胸キュンで、ラビットバニーの絶対無敵バリアは消失する。そして、ラビットバニーが舞雪に対抗して様々なポーズを取り始めたことで、足場の操作も停止した。この機を逃さず、舞雪はラビットバニーへと向けて疾走する。
「今がチャンスなのです!」
「アレ? いつの間にか目の前に猟兵がいるんですけど!?」
ポーズを取ることに夢中になっていたラビットバニーは、舞雪が目前に来てようやく気づいたようだ。慌てて身構えるラビットバニーへと、舞雪は祭礼剣ネプトゥナリアによる斬撃を叩き込む。しかし、その攻撃はラビットバニーを浅く切り裂くだけにとどまった。
「たとえバリアがなくっても、あーしは強いから。あんたなんかに負けないし」
「ぐぅっ!?」
ラビットバニーは熟練の動きで舞雪の攻撃を最小限の傷で抑える。そしてカンフーの構えをとると、舞雪に蹴りを入れて吹き飛ばした。
舞雪の行動はバリアを破る意味では最適解に近かったであろう。しかし、舞雪のユーベルコードは、あくまで一時的な行動封じでしか無い。特に強敵であれば、動きを封じられる時間は短くなってしまう。接近するところまでは効力が持ったとしても、その先の戦闘はお互いの自力の勝負となるのだ。そして、技能も使わずに倒せるほど、ラビットバニーは生易しい相手では無かったということだ。
苦戦
🔵🔴🔴
非在・究子
む、無敵の、解除条件が、エモいこと、とか、また、難しいこと、言ってくれる、な。
……正統派で、いくと、する、か。
ゆ、UCで、周囲の花畑、を、ファンシーな、ゲームのモンスターに、変えて、可愛いダンス、とか、踊らせて、みる、か。
……ば、バリアが、解除、されたら、そのまま、ゲームキャラクター、達に、襲いかからせる、ぞ。か、可愛いけれど、モンスター、なんだ。
し、システム・フラワーズを制御するみたい、だけど……UCを使うと、同時に、こっそり、制御権を【ハッキング】しておく、ぞ。
邪魔は、できなくても、どう動かすかを、読めれば……た、TASさんの、力を借りるまでもない、イージーモードの、アクションゲーム、だ。
「む、無敵の、解除条件が、エモいこと、とか、また、難しいこと、言ってくれる、な」
非在・究子(非実在少女Q・f14901)が見据える先には、絶対無敵バリアを展開したラビットバニーの姿がある。ボスの無敵を破る手段、それはラビットバニーにエモいと思わせることだ。究子は自らの考えたこのゲームの攻略法を披露する。
「……正統派で、いくと、する、か。み、みんな、出てこい・・・・・・!」
周囲の無機物をゲームのオブジェクトと化す究子のユーベルコードが発動した。それによって、咲き乱れる花々の足場から様々なファンシーなゲームのモンスターが現れた!
しかし、彼らが現れた花の足場は、ラビットバニーによって制御されている。このままではラビットバニーの操作によって、モンスター達は足場から落ちたり分断されるのではないか? いやいや、その対応も究子は並行して行っている。彼女の強力なハッキングは、ユーベルコードに対してすら対抗しうるものだ。ラビットバニーの制御を大幅に妨害し、かろうじてラビットバニーが動かそうとも、それは究子に筒抜けだ。
「どう動かすかを、読めれば……た、TASさんの、力を借りるまでもない、イージーモードの、アクションゲーム、だ。さあ、お、踊れ!」
究子の作り出したファンシーなモンスター達は、息を合わせて踊り出す。多少の足場の動きも利用して、彼らの可愛らしいダンスが繰り広げられた。
「エッモッ! いいじゃんいいじゃん可愛いじゃん! って、あっ!?」
何度目のこととなるか。またしても猟兵の対策の前にラビットバニーの感情は動かされ、無敵のバリアは解除された。
「解除、された、な。か、可愛いけれど、モンスター、なんだ。総攻撃で、やっつけ、ろ!」
究子の指示を受け、モンスターはその本性を現わし、ラビットバニーヘと襲いかかっていく。さしものラビットバニーもこの数の前にはいかんともしがたい。カンフーを持ってモンスター達を迎撃するも、殲滅するまでに幾度もモンスターの攻撃を受け、その体は傷だらけになっていった。
十分なダメージを与えられたことを確認し、究子は戦場より離脱していく。ラビットバニーの撃破までは、もうあと一歩と言ったところか。
成功
🔵🔵🔴
アウル・トールフォレスト
えも…?えもって何だろう…感情を揺さぶる…?
初めて聞く言葉だから、わたしよくわからないの。
教えてもらえないかなぁ、おねーさん?
(純真無垢な視線を向けて、指を加えて首を傾げる。)
(教えて貰っても、くれなかったとしても。お礼は忘れずに)
戦うしか無いんだよね…じゃあ仕方ないよ
【祝福・怪物領域】を使用
花の足場を『高き森』に…地形を上書きして、制御下から外せないかな?
ダメそうなら苔や蔦の植物を使って、足場同士を離れないように繋げて戦うよ。ブレスも上手く狙って当ててみせるから!
おともだちには、なれなさそう…?
オブリビオンって、難しいね…
またどこかで、会えれば良いね…今度はもっと、おしゃれな事を知りたいな。
「えも…? えもって何だろう・・・・・・感情を揺さぶる・・・・・・? 初めて聞く言葉だから、わたしよくわからないの。教えてもらえないかなぁ、おねーさん?」
アウル・トールフォレスト(高き森の怪物・f16860)は、指を加えながら、首を傾げてラビットバニーヘと語りかける。その純真無垢な瞳に見つめられ、ラビットバニーはといえば・・・・・・
「エモはエモっしょ! 心にグッっと来る的な? 例えば今のあんたみたいに―――あああああ!?」
またまた感情の揺さぶりにより、ラビットバニーの絶対無敵バリアは消えてしまう。それを確認したアウルは、ラビットバニーへお礼を言いつつも、戦闘を開始する。
「心にグッと来る・・・・・・ありがとうおねーさん。でも、戦うしか無いんだよね」
グリモア猟兵からも、このオブリビオンは倒さねばならぬと念を押されている。であるならば仕方ない。アウルは『祝福・怪物領域』の神秘の霧のブレスを吐き出し、未だラビットバニーが制御する花の足場を『高き森』で上書きしようと試みる。その試みは完全に成功とまでは行かないが、森が混ざったことで制御の精度はかなり低下したようだ。アウルは足場を渡ってラビットバニーヘと近づくと、今度はラビットバニーヘ向けてブレスを吐き出す。
(「(はぁぁぁ……)ふぅーーー」)
一度では効果が薄くとも、ブレスを吐くたびに周囲はアウルの支配する『高き森』へと変わっていく。幾度もブレスを吐けば、次第にそれはラビットバニーヘのダメージとなっていった。
(「おともだちには、なれなさそう…? またどこかで、会えれば良いね…今度はもっと、おしゃれな事を知りたいな」)
相手がオブリビオンである以上、アウルの望みは叶うことは無いだろう。しかし、敵であるオブリビオンであろうとも友人になりたいと望むアウルの心は、尊重されてしかるべきものではないだろうか。
成功
🔵🔵🔴
煌燥・瑠菜
いきなりエモさと言われましてもですね……うーん、よし!あの手でいきましょう!
やはりこういう時動物系は強いと思うんですよ!というわけで、はい!ヒュドラです!……ほら、猫動画とか再生数すごいじゃないですか?そりゃあ、あそこまで可愛くはないですけど……あっちょ待ってストライキしないで!キモ可愛いぐらいはいけますって!とりあえず何か芸してみましょう!顔芸とか腹芸とか!
もしなんとか上手くいったら一気に攻勢に出ます!杖でリーチを伸ばし、武器受け残像見切り第六感野生の勘で時間稼ぎ!痛いのは気合いで耐えつつヒュドラにこっそり指示して敵後方から氷の炎で不意打ち!
そしてその隙に怪力でぶん殴ります。吹っ飛べやー!!
「大分ボロボロになっちゃったけど、絶対無敵バリアがあれば関係ないし! あーしはもうダメージなんて受けないし!」
度重なる猟兵の攻撃を受けて、ラビットバニーももはや瀕死と言うべき状況だ。それでも、絶対無敵バリアさえ有効である限り、ラビットバニーを倒すことはできない。だが、そのバリアは何度も解除されてはいなかっただろうか? そして、絶対無敵バリアを頼りに意気込むラビットバニーの元へと、新たな猟兵が到着する。
「いきなりエモさと言われましてもですね……うーん、よし! あの手でいきましょう!」
戦場へと現れた煌燥・瑠菜(続き綴る御噺の欠片・f02583)は、ユーベルコードを発動する。そして彼女が召喚したのは・・・・・・
「はい!ヒュドラです! ……やはりこういう時動物系は強いと思うんですよ! ほら、猫動画とか再生数すごいじゃないですか?」
確かに動物系の動画はSNSなどではなかなか強いだろう。しかし、それは可愛さがあってのこと。いかにも怪物然としたヒュドラでそれを狙うのはいかがなものだろうか?
「そりゃあ、あそこまで可愛くはないですけど……あっちょ待ってストライキしないで! キモ可愛いぐらいはいけますって!」
召喚主である瑠菜に可愛くないといわれたのを不満に思ったのか、ヒュドラはそっぽを向いてストライキを始める。そんなヒュドラにどうにかしてエモい行動をさせようと、瑠菜は必死の様子だ。
「とりあえず何か芸してみましょう! 顔芸とか腹芸とか!」
瑠菜のさらなる無茶ぶりに、不満げなヒュドラは後ろを向いて寝る態勢に入り出した。ヒュドラの態度に慌てる瑠菜であったが、そうこうしていると、彼女の耳に笑い声が聞こえるのであった。
「あはははは!! ヒュドラと漫才とかマジウケるんですけど! ってあっ!?」
予定とは異なるが、バリアを無効化できたことには違いない。瑠菜は気持ちを切り替えて、ラビットバニーヘ向けて走り出す。流石にヒュドラも戦闘までサボることは無い様子で、瑠菜にあわせて進軍を開始した。そして、ラビットバニーはそんな瑠菜達を、うさちゃんカンフーの構えで待ち受ける。
「一気に攻勢をかけます!」
錫杖で殴りかかる瑠菜に対して、ラビットバニーは流麗な動きで回避。カウンターの打撃を瑠菜に叩き込む。ただでさえ強力なオブリビオンであるラビットバニーがユーベルコードでさらに強化されてしまえば、少々の技能では焼け石に水だ。しかし、瑠菜も一人では無い。
不意にラビットバニーヘ向けて、背後から氷の炎が浴びせかけられる。瑠菜の指示を受けて、ヒュドラが奇襲を行ったのだ。それでも、大きなヒュドラでは奇襲もバレバレだ。ラビットバニーは余裕を持って氷の炎を回避する。しかし、その行動は瑠菜に対して一瞬の隙を晒すこととなった。
「吹っ飛べやー!!」
その隙を逃さずに放たれた瑠菜の怪力を乗せたパンチが、ラビットバニーヘと直撃した。負傷の積み重なっていたラビットバニーに、その攻撃を耐えうる体力は残っていない。吹き飛ばされたラビットバニーは爆散し、骸の海へと還っていったのであった。
この場での猟兵とラビットバニーの死闘は終結した。ラビットバニーは別の場所にて骸の海から浮かび上がるだろうが、そちらにも猟兵は向かっているはずだ。ラビットバニーの守る地の突破も、もはや時間の問題であろう。
成功
🔵🔵🔴