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バトルオブフラワーズ⑩〜心に残るモノ

作者：北瀬沙希

●グリモアベースにて
「皆、エイプモンキーとの戦い、お疲れ様。おかげで道が開けた。」
　猟兵らに労いの言葉をかけるグリモア猟兵館野・敬輔の表情は明るい。
「このままの勢いで次の関門も突破していこう。頼めるか？」
　頭を下げる敬輔に、猟兵らはそれぞれの表情でうなずいた。

「早速だが説明する。第２関門に立ちはだかるのは、カワイイ怪人『ラビットバニー』だ。」
　何だその怪人、と首を傾げる猟兵たちを前に、敬輔は説明を続ける……が、その声に若干の戸惑いがあるのは何故だろう？
「ラビットバニーは皆が攻撃するより早く『絶対無敵バリア』を展開してくる。このバリアがある限り、あらゆる攻撃が通用しない。」
　しかし、ラビットバニーが『エモい』と感じるものを見せて感情を揺らがせることができれば、このバリアは一時的に解除されるので、その間は攻撃チャンスが生じる、と敬輔は語る。
「関門を任されるだけあってかなりの実力者だ。バリアを解除しても苦戦するかもしれない。厳しいかもしれないが、頼む。」
　再度頭を下げる敬輔にうなずき、猟兵らは転送ゲートを潜って戦場へと赴いた。

「ところで……『エモい』って何だ？」
　猟兵らがゲートをくぐる前に聞こえてきた敬輔の独り言に、猟兵らが驚く。
　……どうやら敬輔の戸惑いの原因はこれだったようです。

●『システム・フラワーズ』
　猟兵たちが転移した先に広がるのは、咲き乱れる花々の空間。既に見慣れたであろうこの光景は、確かに『システム・フラワーズ』の内部。
　一見すると目立つ足場は無いが、咲き乱れる花々が自然と猟兵らの足元に集まり足場となるため、移動や戦闘に支障はなさそうだ。

　全ての足場が集まっている１点を目指し移動すると、立ちはだかるのは、カワイイ怪人『ラビットバニー』。
「げっ、猟兵たち来るの早いしー。でもあーしがいる限りここを通す気はないしー！！」
　今の所、ラビットバニーの後ろにさらに奥に続くような足場は無い。先に進む道を切り開くためには、ここで撃破するしかなさそうだ。

第1章 ボス戦 『カワイイ怪人『ラビットバニー』』

POW   :    赤べこキャノン 【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。 SPD   :    うさちゃんカンフー 【絶対無敵バリア展開後、兎面の目が光る】事で【うさちゃんカンフーモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。 WIZ   :    おはなハッキング 【絶対無敵バリア展開後、両手の指先】から【システム・フラワーズ制御ビーム】を放ち、【花の足場を自在に操作する事】により対象の動きを一時的に封じる。 イラスト：和狸56 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

●子猫ってかわいいよね
「あーもー猟兵がやってきたしー。」
ラビットバニーは絶対無敵バリアを張りつつ、月守・咲凛（空戦型カラーひよこ・f06652）を出迎える。
「でもこのバリアは無敵だからー、猟兵なんぞ怖くないしー！」
（「ふっふっふ、エモいはよく分からないですけど、なんか可愛い物を見せれば良いというのはなんかわかったのです！」）
　咲凛はバリアの前まで普通に歩いていき、タブレットを操作して動画を再生。
「さあこれを見るのです！」
「こ、これはねこ……それも子猫！！　かわいいー！！」
　再生されたのは『マグロを食べてうにゃんにゃん言っている子猫』の動画。これは可愛い上にエモい。実際、ラビットバニーは動画にじっと見入っている。
（「えもいえもいになるが良いのです！」）
　と咲凛も内心思いつつラビットバニーと一緒に動画に見入ってしまう。しかもお互い感想も述べ合っている……絶対無敵バリアが解除されている今が攻撃チャンスなのだが？

（「それはそれとして、トリャー！」）
　動画を見終わるあたりで咲凛は【コード・アクセラレーター】起動、至近距離から武装ユニットによる超高速連続攻撃を敢行。しかし。
「えー、それで終わりー？」
「あまり効いていないのです？！」
　なんと、連続攻撃の途中でラビットバニーの絶対無敵バリアが復活していたため、咲凛の予想より手傷を負わせていない。しかもいつの間にか足場の花びらを操作され、咲凛の動きは完全に封じられている。これでは動けない。
「エモいのには弱いけどー、それだけで勝てると思ったら大間違いだっつーの！！」
　至近距離から赤べこキャノンを撃ち込まれ、咲凛の意識は遠のいていった。

　ラビットバニーは関門を任せられるほどの実力者。ただエモい動画を見せるだけでは「バリアを一時的に解除した」だけに過ぎない。
　如何にして感情の揺さぶりと攻撃を両立させるか、それがこの戦いの鍵を握る。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

●可愛いだけがエモいじゃない
「エモい、ね。」
　ウキウキのラビットバニーを前に、アタシには分からない世界だよと呟くパラス・アテナ（都市防衛の女神・f10709）。
（「でもまあ、要は感動させて気を逸らせばいいんだろう？」）
　やってみようじゃないか、とパラスは懐に隠し持った小さく薄い硝子板をこっそり手にした。

「オバさん倒してアゲアゲでいくよー！」
　ラビットバニーは絶対無敵バリアを張った後、パラスに向けて赤べこキャノンを発射。パラスは軌道を見切って避けようとするが、肩を掠められ痛みに顔をしかめるが、我慢できない痛みではない。
　パラスは次の攻撃が来る前に、手にした大量の硝子板をラビットバニーとその周辺の空中に撒く。様々な色に着色された硝子板が宙を舞う光景に、ラビットバニーは大喜び。
「おおっ、キラキラしてエモいじゃん！！」
　これは確かに幻想的でエモい。ラビットバニーはバリアを解除して見惚れてしまっている。さらにパラスはサイレンサー付銃で『宙舞う硝子板を』【一斉射撃】し全部割ると、硝子の割れる美しい音と共に大量の破片がラビットバニーの周囲を舞い、さらにエモさが増す。
「綺麗な音と舞い散る破片と正確無比な射撃、エモいだろう？」
「オバさんエモいけど痛い痛い痛い！！」
　ところで硝子板を狙ったはずの銃弾がラビットバニーを撃ち抜いているのですが。
「撃ち抜くのはしょうがないね。そこに立ってるアンタが悪い。」
　しれっとすっとぼけたパラスは、続けざまにラビットバニーに弾丸を叩き込む。
（「ユーベルコードを使わせなければ絶対無敵バリアとやらは復活しない、そうだろ？」）
　パラスの読み通り、硝子片舞う光景にエモさを感じているラビットバニーは、再度バリアを張り直そうとしない。赤べこキャノンを撃ちはするものの、さらに硝子板を粉砕してカラフルな硝子の雪を生み出し、また見惚れた隙にさらにパラスの弾丸が叩き込まれていた。

　硝子の雪が地面を覆う頃には、ラビットバニーはかなりの痛手を蒙っていた。
　――パラス・アテナ、作戦勝ち。

成功 🔵​🔵​🔴​

●美しき花そのものがエモい
「アーティストの端くれとして、負ける訳にはいかないわね。」
　心を揺さぶる事こそがアートの力と信じるハルカ・ラグランジュ（人間のサウンドソルジャー・f17426）が、ラビットバニーの前に立つ。
「オバさんの次はおねーちゃんかー。でもあーしの意地に賭けてここは通さないっすよー！」
　ラビットバニー、強気な言葉とは裏腹に散々銃弾撃ち込まれたせいか膝が笑っていますよ？

『システム・フラワーズ』の名の通り、戦場は常に多数の花びらが舞っている。これはハルカにとっては非常に都合のいい環境。
　ハルカは戦場を縦横無尽に舞い踊り、花の美しさと儚さを表現。さらに戦場を舞う花びらに【散るが故に】で武器を変換した花びらを加えて舞わせ、散りゆく花の美しさを伝える。花吹雪は儚さという意味でエモい。
　しかしハルカの踊りは散りゆく花の美しさを伝えるだけではない。踊りと舞い踊る花びらに紛れる形で、エモさに感動して絶対無敵バリアを解除したラビットバニーに徐々に接近する。
「アンタすっげぇエモい踊りするじゃん！　でもアンタ、猟兵だしー！」
　その手には乗らないとラビットバニーが足場と共にハルカの動きを封じようとしたその時、突然風と共にハルカの姿が消える。
「その目に焼き付けなさい。限りある者の美しさを。」
　全力の風魔法で上空に飛んだハルカは、そのまま一気にラビットバニーに接近し、『システム・フラワーズ』の花びらに紛れた【散るが故に】の花びらを全てラビットバニーに叩き付けた。
「いってぇ！！　目が見えないじゃん！！」
　視界を奪われ、さらに全身に大量の花びらをぶつけられたラビットバニーが喚く。【散るが故に】の射程に収めるために用意した踊りと風魔法の二重の策、そして何よりエモさを上乗せするユーベルコードの選択が、結果としてラビットバニーに痛手を与えることになった。

「エモさと攻撃を両立させるって卑怯じゃん！！」
　――ハルカ・ラグランジュ、作戦勝ち。

成功 🔵​🔵​🔴​

●思いつかなきゃ自分がエモくなればいいじゃない
　ハールン・オルフェニア（オラトリオの少年・f12979）は考えた。
「エモいとは何か？」

　しかし、考えても考えても分からない。
　そもそもラビットバニーに何を見せればエモいと感じてもらえるか、全くわからない。

　故に、ハールンは考えるのをやめた。
　考えるな、感じろ！！

「……で、あーたがエモくなればいいって考えたわけー？」
　とりあえずフレンドリーに手を振りながら突撃するハールンを見つつ、ラビットバニーは呆れ声。しかし花びら舞う場に藍の髪の中性的な顔立ちのオラトリオというシチュエーションにハートを射抜かれた……もとい、エモさを感じたか、呆れ声に反して絶対無敵バリアを解除しつつ瞳はハールンを凝視しておりますが。
　さらにハールンが突撃しながら【立ち塞がる巨躯】でゴーレムを召喚すれば、花びら舞う中ずんぐりしたゴーレム『ゲニウス』が登場。円らな目がチャームポイントの体長３ｍのゲニウスが、ハールンと共に手を振りながら友好的にラビットバニーに接近しようとする。当のハールンはゲニウスの少し後ろに隠れながら手を振っているが。
「これどう反応すればいいかわからないしー！！」
　ラビットバニーはゲニウスの仕草と瞳にエモさを感じつつも混乱している！！

「……？」
　しかしラビットバニー、ハールンに戦意がないことに気づくと、赤べこキャノンを構える。
「え？」
「あーた、エモさアピールに必死になってるけどさー、そしてあーしもエモいと思っているんだけどさー、そもそもあーしを倒しに来たんじゃないの？」
　アピールにこだわるあまり、【立ち塞がる巨躯】で召喚したゴーレムと共にラビットバニーを攻撃しようとしていませんよね？
「あー！　忘れていたよ！！」
　ハールンが気づくも時すでに遅し、赤べこキャノンでゴーレムごと吹き飛ばされて退場と相成りました。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

●巷で話題のシマエナガの群れってエモいよね
　絶対無敵バリアを再度展開し、兎面の目を光らせてうさちゃんカンフーモードに変化したラビットバニーを眺めつつ、アルバート・クィリスハール（仮面の鷹・f14129）は考えた。
（「要はＳＮＳとかでたくさんコメントつけられてるようなものを見せればいいんだろう？」）

　アルバートは軽く手を振り【空の獣】でシマエナガの群れを召喚した。穏やかで優しい印象を与えるオラトリオの好青年が穏やかな仕草で鳥を呼び操る光景を目にしたラビットバニーが、それだけでエモさを感じているのか身を捩って喜ぶ。
「何これすっげーエモいじゃん！」
　アルバートがにっこり笑ってさらに軽く手を振ると、つぶらな瞳のシマエナガが次々とラビットバニーの手に、頭に、肩に止まる。ラビットバニーがエモさを感じて絶対無敵バリアを解除し、手に止まったシマエナガをじっと眺めていると、やがて目の前と耳にシマエナガが群れ始める。
「ちょ、邪魔するなっての！！」
　ラビットバニーが視覚と聴覚を邪魔するように群れるシマエナガを振り払おうとする隙に、アルバートは自ら空を舞い、重力と風力を操作して意表を突く軌道で鳥のように舞いながら黒鷹の羽根を次々とばら撒き、触れると爆発する魔力の矢を撃ち込み始めた。羽根弾や爆発に巻き込まれたシマエナガが次々と消滅していくが、ラビットバニーの手傷も確実に増えている。
「ちょっ、あーたの爆発にシマエナガ巻き込まれているし！？」　
「大丈夫、このシマエナガは瀕死になるとポンッと弾けて消えるからね！」
　お子様にも配慮したファンシー仕様だよ！
「ファンシー仕様ってわけわかんないし！？」
「だから遠慮せず埋もれていってね！　僕も遠慮せず撃ちまくるから！」
「遠慮の意味違くね！？」
　次々と召喚される無数のシマエナガに群れられたラビットバニーはカンフーモードのスピードと攻撃力を完封され、アルバートの羽根弾と魔力の矢の雨に一方的に晒され続けた。

「シマエナガの可愛さにやられただけだっつーの！！」
　――アルバート・クィリスハール、見事な作戦勝ち。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●垂れウサミミパジャマと白猫パジャマの組み合わせは……エモいというかズルい？
「うぅぅ……痛いってーの！！」
　ボロボロのラビットバニーの前に【ANGELS】の栗花落・澪（泡沫の花・f03165）と朱雀・慧華（純真天使・f17361）が現れる……が、２人の格好を見てラビットバニーの口から飛び出したのはツッコミ。
「あーたら場所間違えてねーか！？」
　２人とも着ぐるみパジャマ姿だから、エモく感じてもツッコミが先に出るのは仕方ないよね。

「わーい私は白猫さんパジャマー！　かわいいー！」
　白猫パジャマ姿ではしゃぐ慧華を目に、ピンクの垂れウサミミパジャマ姿の澪はちょっと、いやかなり恥ずかしそう。
「恥ずかしい……恥ずかしい、けど……相方は楽しそうだし……あーもう、なるようになれー！」
　破れかぶれか開き直ったか、とにかく澪は顔を真っ赤にして叫ぶ。
「音楽とアートのコラボレーション、見せてあげるよ！」
　
　オラトリオと神による、ミュージック＆アートバトル、開幕！

「ねーねーウサギのおねーちゃん、動物好きー？」
「ど、動物なんか好きじゃないし！？」
　ラビットバニーはそっぽを向くが、期待するように慧華をチラッ。
「私は好き！　だから一緒に遊ぼ！」
　慧華は満面の笑みと共に羽の生えたフェネックギツネ、ミッキュを呼び集め、ラビットバニーにじゃれつかせる。
「ちょ、かわいいけどじゃれすぎだし！！」
　ラビットバニーはミッキュを手で追い払い、兎目を光らせうさちゃんカンフーモードを発動するが、絶対無敵バリアが張られなかったことからエモさは感じているようだ。

　慧華はミッキュにラビットバニーの足止めをさせている間に、大自然のローラーシューズで虹を描きつつ、【具現化される夢】を発動してそれを実体化した。さらに七色空絵具で戦場を星空に塗り替え、七色空絵筆でさらさらと翼の生えた動物を量産して澪の足場を確保する。
　一方、澪はVenti Alaに風の魔力を宿して空中散歩を可能にし、空を自在に歩きながらも時には実体化絵画を足場代わりにし、歌いながら軽やかに移動する。ラビットバニーも澪の真似をして動物に飛び乗り足場代わりにしようとするが、慧華が動物に宙返りを命じて阻止し、ラビットバニーを地面に叩き落した。
「も、もう怒ったし！」
　再びうさちゃんカンフーモードを発動したラビットバニーがダッシュで向かったのは、澪ではなく慧華。彼女は澪の補助に徹していたが、自身が攻撃された時の対策は何もしていない。
「あぁぁわわわ……ミッキュ頼みますわー！！」
　慌てて慧華はミッキュを顔面に貼りつかせてラビットバニーの視界を奪うも、それだけで勢いを削ぐことはできず、怒り狂ったラビットバニーに蹴り飛ばされ、実体化した虹にぶつかる。
「あいたたた……」
「まだショーは続いているよ！」
　澪がラビットバニーの気を引くために、星空を背に再び歌い始める。
「あー、その歌声もエモい……」
　ラビットバニーは誘惑と催眠で戦意を削がれつつも澪に正拳突きを極めようとするが、澪は拳を見切って軽やかに実体化絵画の足場をつたいつつ避け、尻尾を強調したダンスパフォーマンスでラビットバニーの気を惹きつつ歌い続け、時間を稼いだ。

　誘惑催眠付の歌声で徐々に消耗させられていたラビットバニーは、うさちゃんカンフーモードの代償でさらに消耗したため、既に満身創痍。
「ミッキュ、おねーちゃんにじゃれついてー！」
　契機と見た慧華の号令と共に、再びミッキュがラビットバニーにじゃれつき足が止まったところで、澪が頭の髪飾り、爪紅を外し、おしべの部分を引っ張ってラビットバニーに投げつける。
「い、いまさら髪飾りを見てもエモくないし！」
　たかが髪飾りとタカをくくったラビットバニーの予想に反し、果実を模した手榴弾と化していた爪紅はラビットバニーの目の前で爆発、煙が立ち込めた。
「ゲホッ、ゴホッ、ず、ずるいしー！！」
　煙に怯んだ隙に、澪は全身から魔を浄化する光――【Fiat lux】を放つ。
「全ての者に光あれ」
　夜空に浮かぶ月のような美しい破魔の輝きが、優しくラビットバニーを包んだ。
「エ、エモい―――――」
　光に包まれながら、ラビットバニーは消滅した。

　かくして、猟兵たちは第２の関門突破の足掛かりを作った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

最終結果：成功 完成日:2019年05月17日