バトルオブフラワーズ⑩〜エモーショナルにつきぬけろ!
「皆さん!エイプモンキーが撃破され、次なる戦場への道が通じるようになりました!今回は、みなさんにシステムフラワーズ内部にてカワイイ怪人ラビットバニーと戦ってほしいのです!」
声をあげるのはグリモア猟兵の一人、ネオン・エルバイトである。
普段は手帳を持っている彼だが、今回は大き目の模造紙を丸めて小脇に抱えている。
「システムフラワーズの中に陣取っている連中は強敵です。今回案内する対象であるラビットバニーもまた例外ではありません……が、それはそれとして彼女の猟兵対策と、猟兵がとるべき対応は予知で割れています!こちらの模造紙にまとめてありますので。まずはこれをよく読んでください」
そう言ってネオンが拡げた模造紙には、以下の事が書かれていた。
ラビットバニーは必ず、猟兵に先制して『絶対無敵バリアを展開するユーベルコード(POW、SPD、WIZ)』を使ってきます。
絶対無敵バリアは本当に絶対無敵で、あらゆる攻撃を無効化しますが、「ラビットバニーがエモい物を目撃する」と、精神集中が乱れてバリアが消滅します。
ラビットバニーのエモい基準はかなりユルいので、バリアの解除は比較的容易と思われますが、バリアなしでも彼女は相当の実力者です。
「……と、いうわけです。元々実力者ですので戦闘面の行動をきちんと押さえる必要はありますが、戦闘のみではなくラビットバニーの心を動かすなんやかんやが必要になります。
基本的にはSNS映えするようなエモさならなんでもいいみたいですが、折角ですから皆さんの"好き"をエモ要素として叩き込んでみてはいかがでしょうか?」
内容を見たい猟兵達のために模造紙を掲げるように広げたまま、ネオンはそう発言する。相手の基準は緩くとも、エモいと受け取らせるだけの熱意は猟兵側にも必要であろう。
「勿論戦闘は重要です。ですので、戦闘も叩きつける好きも自信がある!という方は是非ご協力ください。よろしくお願いします」
模造紙の後ろでネオンが礼をし、紙の真ん中あたりが丸く突っ張った。
碧依
碧依と申します。戦争シナリオ3作目となります、よろしくお願いします。
幹部ボス戦です!必要な内容が無ければそもそも戦闘に至れませんので、皆様のエモを恥ずかしがらずにドーン!してくださると幸いです。
ちなみにOPにも掲載していますが、必要な事項なので必要事項はもう一度貼り付けておきます。
皆様の好きと戦闘を叩き込んだプレイングをお待ちしております。
●必要事項
ラビットバニーは必ず、猟兵に先制して『絶対無敵バリアを展開するユーベルコード(POW、SPD、WIZ)』を使ってきます。
絶対無敵バリアは本当に絶対無敵で、あらゆる攻撃を無効化しますが、「ラビットバニーがエモい物を目撃する」と、精神集中が乱れてバリアが消滅します。
ラビットバニーのエモい基準はかなりユルいので、バリアの解除は比較的容易と思われますが、バリアなしでも彼女は相当の実力者です。
第1章 ボス戦
『カワイイ怪人『ラビットバニー』』
|
POW : 赤べこキャノン
【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : うさちゃんカンフー
【絶対無敵バリア展開後、兎面の目が光る】事で【うさちゃんカンフーモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : おはなハッキング
【絶対無敵バリア展開後、両手の指先】から【システム・フラワーズ制御ビーム】を放ち、【花の足場を自在に操作する事】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:和狸56
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ユウナ・フリューアー
エモいってなんだろう、わかんねえや
【冷黒鎧】を纏いつつ相手のハッキングをハッキングし返す。魔力流し込んで確実に。相手の攻撃は魔力に変換できるしね。
ハッキングでバリアが破壊できなかったら......仕方ない、携帯取り出してユウリを実体化させる。UCではないから攻撃は出来ないけど着替え位できるよね?
てことでユウリがメイド服などに着替えてくれるのでバリア壊れてね。多分そういう系のサービスも受け付けてくれるよ。
そのエモいって感情がユウリ向けられるとなるとUC微妙だけど......私が着ればいい?やーだね
まあバリアを破壊できたら魔法で一斉攻撃してく、そのまま短剣もって相手の死角に入って攻撃でも通るかな?
システムフラワーズ内部を駆ける複数の猟兵達。道中にそれぞれの段取りを話ながら戦場に向かう彼らは、到着の順番をずらして3手にわかれることとなった。
そうして、花の道を一足先にかける猟兵。彼女の名は、ユウナ・フリューアー。エモとは何かがピンとこないが、それでも猟兵として戦う事を選んだ少女である。
花の道を行くうち、ユウナの目にショッキングピンクの被り物と、赤べこ型の紫色をした武器がうつる。それを目印にしながら、彼女は冷気を纏った漆黒の魔力をその身に纏った。
「到着前にユベコ発動?ざんねーん、あーしがなんもせず待ってるわけないっしょ!?バリア展開済みだもんねー!」
ユウナの姿を目視したラビットバニーはそう言って、システムフラワーズに制御ビームを放った!そして、ビームの当たった場所から、花弁が跳ね飛ぶようにうねりだし、ユウナに向けて襲いかかる!
「だろうね……まずは、お返しだよ」
ユウナは足元の花弁に魔力を流し込み、花の道にハッキングを重ねる!荒れ狂い踏みこめば弾き飛ばされそうな花々のなかに、飛び石のように静かに集まり浮かぶ場所が飛び石めいて生まれ、そこを狙いながら跳んで進む!
「ハッキングの感覚だと、バリアには通じ無さそうな感じね……ユウリ!」
改造携帯に宿る親友の霊を呼ぶユウナ!その声に応じて、ユウナと揃いの制服らしき服装の少女の霊が出現した!
「ユウナ、大丈夫そう?」
「このままじゃ無理そうだから、なんか可愛い感じのコスプレして!」
その発言の時点でラビッドバニーのバリアが軽く揺らぐ!ユウリがこのまま"ユウナのために可愛いコスプレをする"とそのままバリアが消えるのは疑いようがないだろう!
相手にどう思われているかは別として。相手にどう思われているかは、別として!
「ええー?恥ずかしいなぁ……けど、ユウナのためならいいよ?えいっ」
掛け声とともにユウリの姿が変わる。ぴらぴらふわふわの可愛いメイド服になったユウリをみたことでラビットバニーのバリアがパリーンと音を立てて消えていった!
「ふぅぁぁぁぁ……普通に反則っしょ?!百合じゃん!私のためにコスプレしてくれー!とか、百合じゃん!応えちゃうのも百合じゃん!!はぁ~~~???エッモ!!」
被り物の上から手で顔を隠して悶える敵に、冷たく死んだような目を向けつつユウナはあらゆる属性の魔法を一気にラビットバニーに浴びせかける!制御ビームの能力自体は生きているのか足元は荒れたままだが、先ほど仕掛けたハッキングも維持しながら可能な限り魔法を叩き込んでゆく!
(当たってるけど、このままハッキングと並行じゃ魔力の分散であんまり……そうだ)
攻撃魔法がラビットバニーに降り注ぐ中、敢えて花弁の波の中に隠れるユウナ。撃たれた魔法が全て命中し終える頃には、荒れる花弁の波の中にメイド姿のユウリだけ浮かんでいる。
「ん?あれ、メイドちゃんしかいない?」
「うん、今は私だけー……なんかそういうサービスとかもできるよー。たぶん」
「えぇっ?!バリア消えてるのにさらにそういう背徳的エモみにあーしを導こうというの……?!」
あまり魔法が効いていなかったこともあり緩い会話を交わすユウリと怪人。だが直後に怪人の背が熱い痛みとともに切り裂かれる!
荒れた花弁に紛れるように敵の背後を取ったユウナが、短刀で大きな一撃を喰らわせることに成功したのだ!
ユウリとの関係を百合と思われたがためにユウナにも敵からのエモ感情が向けられており、その感情を攻撃力に転用した一撃は明確にラビットバニーの命を削る!
「んなっ?!いだたたたたただっっ??!!」
「よし、コッチはちゃんと効いた。ユウリ、反撃貰わないうちに戻るよ!」
「はいはーい。サービスはナシだってさウサギさん。じゃーねー♪」
明確な一撃を入れ、即座に帰還するユウナ。ラビットバニーが痛みに悶えつつも再度バリアを展開した時には、既に彼女たちの姿はシステムフラワーズになかった。
成功
🔵🔵🔴
ルク・フッシー
つ、次の幹部の弱点は…「えもいもの」…ですか?
そんな事急に言われても…
(作戦を聞き)ダブル魔法猟兵って…もう1人はどこに………ボク?………わ………………………わかりました………(泣きそう)
レパルさん(f15574)がくれた服を着て、ま、魔法猟兵に変身…します…は、恥ずかしいです、でも…キマイラフューチャーのため、レパルさんのために…やるしか、ないです!
「ま、魔法猟兵、イェーガー・ルク!参上ですっ!」
足場を崩されるのは厄介ですね…でも、この服の力、スゴい!足場が動いても自在に跳べます!
バリアが無くとも難敵ですが…塗料弾を怪人の進行方向に撒いて、動きを制限します!
…レパルさん、今です!
レパル・リオン
今度も勝つわよ、ルクちゃん(f14346)!
今回の作戦は!ズバリ、『ダブル魔法猟兵作戦』よ!
あたしの技で出した2着の衣装を着てパワーアップするわ!
1着はあたしが着る「サンライズライオン」、もう1着はルクちゃんが着る、あたしと対になる「ムーンライトドラゴン」ってところね!衣装の能力は純粋なパワーアップ、初心者魔法猟兵のルクちゃんでも扱いやすいわよ!
…ルクちゃん超可愛い!恥じらってる姿も含めて激エモいわ!
「魔法猟兵、イェーガー・レパル!参上!」
バリアが無くても怪人は強そうね…ルクちゃん、絵の具弾で怪人の動きを制限して!トドメはあたしが決める!
大丈夫、あたしとルクちゃんなら勝てるわ!行くわよ!
敵の元に向かっていたルク・フッシーとレパル・リオンは、荒れていた花の道が収まってゆくのを見た。
「花弁が普通の道に戻っていく……ユウナさん達は戻ったんでしょうか?」
「そうかも!よーっし、あたしたちも行こう!今度も勝つわよ、ルクちゃん!」
「ええと、それはいいんですけれど……その」
「今回の作戦はあたしとルクちゃん、二人の力が必要不可欠!そう、ズバリ『ダブル魔法猟兵作戦』よ!」
「ええと、ダブルってことは……はい……もう一人はボク、ですね……ぐすん」
威勢の良いレパルと、どこか尻込みして涙目のルク。二人は集まり浮かぶ花弁の道を走りだしながら、作戦を再確認していた。
やがて、猟兵と怪人はそれぞれが互いを視認する。
「いっつつつ……追撃のつもりかもしんないけど、あーしもやられっぱなしじゃないかんねー!!」
張りなおしたバリアの中に引きこもりながら、再び足元に制御ビームを放つラビットバニー!加えて、兎の面の瞳がまばゆく光る!
「秘儀、うさちゃんカンフーモード!動きに体がついてけなくて関節とかマジしんどいけど!とっとと倒せば問題なーし!!」
己の寿命を削るスピード重点の超強化モードに入ったラビットバニー!そのスピードにものを言わせ猟兵達を屠ろうと対象を見据える……が、それこそが彼女のアダとなった!
「フォームチェンジ!えいっ! そんでもって、ルクちゃん!パス!!」
「ふ、ふえぇ……わ、わかってます……わかってます……けど、恥ずかしい……うううっ」
虚空から衣装を二つ取り出すレパルと、その一つを受け取るルク!レパルは制御ビームによってうねる足元の花弁を尻尾でさらに巻き上げて早着替えのための隙を作りだす!そして、花弁が再び道に戻る時にはある光景が広がっていた。
まばゆい二人の猟兵。
太陽のような黄金色の魔法少女衣装、サンライズライオンに身を包むレパル!
月光のような白銀色の魔法少女衣装、ムーンライトドラゴンに着られるルク!
彼らはもはやただの猟兵ではない……今この場において、レパルとルクの二人はダブル魔法猟兵イェーガーだ!!
「魔法猟兵、イェーガー・レパル!参上!」
「ま、魔法猟兵、イェーガー・ルク!参上ですっ!」
名乗りと共に決めポーズをとる二人!衣装も態度も対照的な二人が一つの画として完成する!
そのさまに、ラビットバニーは思わず仮面の下で目を見開く。自らのモードチェンジと違い衣装を伴った変身……そして、ノリノリのレパルと恥ずかしがるルクの対比効果。無邪気と恥じらいのそれぞれの愛らしさにエモみを感じぬ思考生命体がいるだろうか?!
……感じないひともいるかもしれないが、エモ基準ガバガバのラビットバニーはガッツリ感情を揺らされる!パリーンと弾けるように解除されるバリアに対する焦りと、目の前の存在のエモみにパニックを起こす!
「ふぉっ?!ヤッバ!?色んな意味でヤッバ!!」
「やっぱりね!変身は強い!そしてルクちゃん超可愛い!恥じらってる姿も含めて激エモいわ!」
「そ、そそっ、そんなコトないで……い、いえ!そんなことより!そんな事より戦いましょう!」
恥らいながらも戦闘態勢を整えるルクと、はしゃぎながらもユーベルコードによる衣装で強化されたため足元の妨害に無頓着なレパル!ラビットバニーも気を取り直してうさちゃんカンフーの構えを取る!
「バリアなくてもなんか強そうね……ルクちゃん!」
「は……はいっ!まかせてくださいっ!」
「何か考えてるっぽいけどぉー、そう簡単に何かさせたりしないかんねー!」
絵筆を構えるルクに対して、ラビットバニーは地形を変化させてその行動を制限しようとする!が、ルクの方もレパルによって提供された衣装によって強化されている!うねりが発生している花弁の道の上を、自在に跳びまわることで転倒を回避しつつラビットバニーに攻撃を仕掛けた!
「やあぁぁぁっ!!!」
振り抜いた絵筆から飛ばされる塗料弾!強化の効果によるものか、いつもより鋭く、そして鮮やかな塗料が花々の空間に人工的な色彩を落とす!
しかし、それを避けるラビットバニー!彼女もユーベルコードにより強化されている……一つの策のみでは対応し得ぬ強敵なのは事実なのである!
「ふふーん、ダメダメじゃん?かーいくっても、それだけじゃあーしには敵わないっしょ!」
寿命と引き換えの超人的な反応速度!反応と、それに対応するためのスピードで強引に塗料弾を避けて迫りくる!
ルクの側面に到達したラビットバニーは掌底を繰り出さんと腕に力を込める……が
「……レパルさん、今です!」
「――――てりゃあああぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!」
「ぴぎゃっ??!!」
ラビットバニーの足元、重心を崩す的確なポイントにレパルのスライディングがキマった!ラビットバニーは素早さでは持ち直せない衝撃に翻弄され、大きくその身を揺らす!
そう、ルクの塗料弾はレパルの攻撃を確実にするためのフェイクだったのだ!勿論当たれば儲けものだが、本命は強化されたレパルによる肉弾戦!
ダブル魔法猟兵は怪人の超反応と速度を、予測と誘導という叡智で下したのだ!!
「このぉっ……!!」
「さ、させません!!」
姿勢を制御しようとするラビットバニーに大量に被る塗料の弾!塗料弾によって決定的にバランスを崩し、原色にまみれ背中から花の道を外れる怪人!それ受け止めんと僅かに下方で集まる花弁の絨毯……そこに、一足先にレパルが滑り込む!
「トドメ……にはちょっと早いみたいだけど、あたしが決める!くらえーーーっ!!」
レパルは上向きに……そう、彼女から見て自分の側におちてくる怪人の背に向けて蹴りを放つ!
そしてそれは、レパルとルクの前の戦いで先人が残した傷をえぐるという形でラビットバニーに痛手を与えたのだ!!
「にぎゃああああああああああーーーーーー!!!」
ラビットバニーの悲鳴に呼応するかのように花弁が大きく蠢く!
自身を害すもの全てを跳ねのけようとするその狂乱めいた動きに、レパルとルクもさすがに翻弄される!
「れっ……レパルさん!これ以上はちょっと厳しいです!帰還しましょう!」
「うん!やれることはやったからね!」
大きくうねる花弁の動きを利用して跳ね、合流するダブル魔法猟兵。
彼らの帰還の後も荒れる花弁の絨毯が、その戦果を大いに物語っていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
アイゼ・ハントハーベン
ラモート・レーパー(生きた概念・f03606)とフロッシュ・フェローチェス(疾咬の神速者・f04767)と共闘
【POW】
敵の赤べこキャノンの先生攻撃をUCでハルバード化して防ぐです!
変身中は動けねーですからラモート姉に装備して使ってもらうことで戦うです!
合体攻撃とかエモいですがまだまだです!本番はこの後のラモート姉とフロッシュ姉の攻撃です!二人ならこのうさちゃんのバリアもぶち抜けるはずです!
アドリブ歓迎
ラモート・レーパー
フロッシュお姉ちゃんとアイゼお姉ちゃんと連携
ハルバードに変身したアイゼお姉ちゃんを狩猟武器に変化する黒剣と併用して振り回すよ。攻撃の直前に空中に跳んでから【命あるモノの恐れ】で敵のバリアと動きを封じてフロッシュお姉ちゃんとの一撃をぶつける!
フロッシュお姉ちゃんがUCを使使ったら痛いのはやだだからアイゼお姉ちゃんを武器のまま抱えてフロッシュお姉ちゃんの攻撃範囲からすぐさま逃げる!
フロッシュ・フェローチェス
※ラモート・レーパー(生きた概念・f03606)アイゼ・ハントハーベン(青薔薇の(ポンコツ)メイド・f15850)と連携。
※アドリブ歓迎
アタシの得意を存分に活かす。
二人の合体攻撃と、ラモートによる恐怖の洗礼を超え、いよいよアタシの番だ。
加速式充填、早業で接近し殴りかかる。UCは厄介だけれど……それでもアタシの方が速い。
早業連撃や相手の意表を突く、残像だまし討ちも合わせよう。
スピーディに叩く!
――やっぱり強い。2人の援護があってもまだ。
なら右眼からビームを(突如として掛け声、無意識の内に一瞬で着替え)――ってなぁぁ!?
ちょ、ま、メイド服……何でこんな……何……もういいお前のせいだぁ!
【UC発動】
「さあ、アタシ達の番だ」
荒れ狂う花弁を見ながら声をあげたのはフロッシュ・フェローチェス。共に戦おうと並ぶのはモノクロで構成されたような見目のラモート・レーパーと、青薔薇を胸に飾るアイゼ・ハントハーベン。
彼女らは柱のように高く舞い上がる花弁の嵐の中を見据え、そこに立つ兎頭の影を捉えた。
「痛い!!イタイイタイいたあああああーーーい!!!!くっそ、また猟兵達きてっし!!もう、もうイヤ!こっちに来る前に!なんか見せてくる前に!あーしはアンタらを……ブッっっっツブす!!」
周囲の状況と同様に狂乱する声と共に、キンと高い音が猟兵達の耳に届き、さらに制御ビームを追加で撃ち込んだのか光の線が見えた!
「絶対無敵バリア展開完了!おはなハッキングも万全!もう、お前たちなんてみねーし!!もう、おまえらのエモなんてあーしに通じねーし!!まとめて赤べこキャノンで、ブッ吹き飛んじまえ!!」
「頭に血がのぼってやがるですね、せめて潰すか吹き飛ばすかどっちかハッキリしやがれです……ラモート姉、よろしくですよ!さーて、アイちゃんの真の姿、イヤってぐらい見せてやるです!」
ラビットバニーの金切声と共に花弁の嵐の中から轟音が立て続けに響くのとほぼ同時、アイゼは青薔薇を中心に宿すハルバードへと変化し仲間にその身を任せる!
「もちろんだよ、アイゼお姉ちゃん。ぼくがしっかり活躍させたげる♪」
変化したアイゼを手に取るラモート!彼女は己の武器である黒剣を左手、アイゼを右手に持ち、大きく振り回しながら轟音の方へと突撃する!
変化したアイゼはあらゆる攻撃を受け付けない、無敵の武器であり盾!ラモートがアイゼを使い先陣をきるという事はすなわち、敵の攻撃を無効化しながらの接近を意味する!
――そして敵の攻撃とは、キャノン砲の砲弾のみを意味するわけではない。
(だからもちろん、こんなのだってアイちゃんには効かねえですよ!)
大きく振るわれたアイゼにより、そびえたつように巻き上げられつづける花弁に隙間が生まれる!そう、ラビットバニーの視界を守るための花弁の嵐すらも、ラモートとアイゼは斬り拓いたのだ!
「やったぁ!第一関門、突破だよー!」
「な、なに、それ――?!」
ラビットバニーのエモ判定のガバさとは、すなわち彼女の把握力の高さと感受性を意味する。
そして、オブリビオンとしての猟兵への敵意が、武器と化したはずのアイゼに向かっている――その事から、ラビットバニーは目の前の二人の状況を理解し、そしてその行為の尊さに気づいてしまった。
「やだ、合体攻撃なんて……エモい……!」
パリンと軽い音を立てて解除されるバリア。しまった!という雰囲気のラビットバニー。
無論、そこを逃す猟兵ではない!ラモートは足元の不安定な花を蹴り、宙に飛び上がって攻撃を仕掛ける!
「フロッシュお姉ちゃん、アイゼお姉ちゃん。ちょっとだけぼくの事は見ないで、敵の方だけ見ててね!――――『』、命あるモノに必ず起きる結末。全ての命よ、『』を恐れ、その輝きを強めよ」
「もっかいバリア……ひっ?!」
ラビットバニーを抑える恐怖の正体は、ラモートのユーベルコード。敵単体にのみ向けたそれは、かろうじてアイゼやフロッシュから見えない範囲での事象に収まる。
過去の再現であり、命を否定するはずのオブリビオンである怪人でさえ停止せざるを得ない恐怖存在であるラモートの真の姿。それを、ユーベルコードを使用することで世界の隙間をこじあけて、その片鱗を見せたのだ!
普段の彼女ならあまり良しとせぬシチュエーションでの使用だが、今回は友人たちと確実に勝つためだ、出し惜しみはしない!
「たたみかけるよ、フロッシュお姉ちゃん!」
「ああ、ありがとうラモート!……スピーディに、叩く!!」
加速の術式を発動し、早業としか言いようのない勢いでラビットバニーに殴りかかるフロッシュ!彼女の打撃と同時に、ラモートの黒鍵が槍に変化し、恐怖ですくむ敵を刺し穿った!
続けて、ラモートは敵に刺さったままの槍を足場として使用することでさらに高く跳び、アイゼの刃をラビットバニーに叩きつけるべく大きく振りかぶる!ラビットバニーも流石強敵というべきか恐怖から復帰し身動きを取ろうとする……が、フロッシュが即座に回り込み丁度いい位置へと連撃で調整!ラモートが振るうアイゼの武器としての重みと鋭さが、ラビットバニーの身を激しく叩き斬る!
「いぎゃぁぁぁぁ!!!!ヒドい!!ちょっとマジでヒドい!!手加減してくれたっていいじゃんバーカバーカ!!!」
「まさか。こんな中途半端じゃ終わらない。お前が消えるまで、アタシ達は止まらない!」
泣き言を言いながらも黒鍵を抜き、赤べこキャノンを撃ちまくるラビットバニー!
それにひるまず、フロッシュは残像を駆使して敵の隙に拳を打ちこんでゆく!加速による攪乱と、高速攻撃、これはフロッシュの強みそのもの!通常であればかなりの痛手を与えられる――だが。
(アイちゃん目線だから自信はあんまりですが……コイツ、フロッシュ姉やラモート姉の動きに対応してきてやがりませんか?!)
アイゼの感じたことは事実であった。
ラビットバニーは喰らった攻撃の割合に対してしぶとく、そしてフロッシュのスピードには付いて行けないがラモートの攻撃は位置をずらして軽減するような動きを見せてきた。
それどころか、ユーベルコードの再使用の隙を狙っている!
直に戦う二人もそれを感じ、軽く視線を交差させた。
「――やっぱり強い。2人の援護があっても、まだ。……なら!」
フロッシュはユーベルコードの発動のために一度飛び退く!
その動きを見て強引にバリアを張ろうとするラビットバニーとの、次の一手の瞬間を争う居合めいた刹那の戦い……それを制さんとフロッシュは自身の右眼、翡翠色の龍眼に力を込めた!
……はずだった。
「絶対、無敵、バリア! 展開ぃっ!!」
「美味しくなぁ~れっ☆」
(えっ?)
「ん?……アイゼお姉ちゃん、離れるよ!」
バリアの張られるキィンという高い音と同時、あまりにも場違いに差し込まれたフロッシュの高く可愛い萌えボイスにその場の全員が一瞬虚を突かれ……そして、ラモートだけがこれから起こることを察してアイゼを抱えて距離を取る!
(えっ?何?何が起こってやがるです?)
ラモートに抱えられたアイゼが見たのは、呆然とするラビットバニー。その眼前で、なぜかメイド服に衣装が変わっているフロッシュの姿。
どのような理屈かはわからないが、とにかく何かが起こり……フロッシュのユーベルコードは狙いの物とは別の物が発動!端的に言って、誤爆である!!
「――ってなぁぁ!?ちょ、ま、メイド服……何でこんな……何……っ」
フロッシュにとっても意図せぬ出来事!自身の状態に驚愕し、恥じらいからか顔を赤くし涙目になりながら自分の身体を抱いている!
その様子と先ほどまでとのギャップにラビットバニーがエモみを感じたせいで、張りなおしたのに一瞬で散る儚いバリア。その解除のパリンという音が、フロッシュのやり場のない感情のすべてをラビットバニーに向けさせた!
「……もういいお前のせいだぁ!」
「ええっ?!あーし?!あーしのせいなの??このエモあーしが生み出したの?!」
「エモとか!なんとか!!こういうのが好きなんだろ?!そのせいで引っ張られたんだよ、たぶん!!お望みどおりくらわせてやる!!お……おっ……美味しくなーれっ!!も、萌え萌え、きゅぅーーーーん!!!」
自棄としか言いようのない必死さで、可愛いポーズを決めながら萌えキュンオーラを放つフロッシュ!混乱により防御姿勢が取れず、至近距離から残りの命を削りきる量の萌えキュンオーラをしたたかにぶつけられたラビットバニーは断末魔の叫びをあげる!
「ぎに゛ゃあ゛あぁあぁぁーーーーーーーーー!!!変身モノはもうコリゴリぃいいいいーーーーー!!!」
萌え。それは心を動かすもの。すなわち、エモ。
それを圧縮したような萌えキュンオーラに呑みこまれて、エモが弱点であった怪人は消えていった。
猟兵達の、勝利である!
「ぐっ……ぅっ、うぅ……か、勝った……勝った、けどぉ!!」
言いたいことが多すぎて頭を抱えてうずくまるフロッシュの背を、戻ってきたラモートと変身を解除したアイゼがやさしく撫でる。
優しい言葉が刃になる状況であることを理解しているのか、ただねぎらうようにその背を撫でていた二人に、フロッシュは嗚咽をあげながら抱きついた。
難敵であり、厳しい戦いだった。
何かを失った者もいたかもしれない――それでも、キマイラフューチャーの一大事に猟兵達が戦い、勝利を残したという事は事実である。
いずれにせよ猟兵にできることは次に進む事だけだ。
心身の傷をほんの少し時間を取って癒したら……彼らの前にはまた、次の戦いが待ちうけている。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵