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バトルオブフラワーズ⑧~色塗り攻防戦!!

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ


●塗りつぶしバトル継続中!
「幹部戦も進む中、いい感じに猟兵側が押してるそうだな」
 人狼の青年である黒川・郁斗(ハンコツセイシン・f13718)が、指先で橙色のグリモアを弄びながら君たち猟兵にいった。
「さて、と。皆のことだから今キマイラフューチャーで起こってることは把握済みだろうし、事件に関しての詳細はこの際省いて、俺が予知した肝心なことだけ説明するぜ」
 今回の郁斗が行った予知で、君たち猟兵の行く手を阻むのは『翡翠葛』という名の女性キマイラ型オブリビオンだという。
「俺の予知したステージでは『ヌリツブシバトル』という特殊戦闘ルールが適用されるみてぇだ。ステージはキマイラフューチャーの街並みを模しているみたいだが、壁や床は『闇のような黒色』に塗り固められているらしい」
 この『闇のような黒色』により、君たち猟兵のユーベルコードはオブリビオンに直接ダメージを与える事が出来ず、一方的に攻撃を受けてしまうだろう。
「何も対策がねぇ訳じゃないぜ。ユーベルコード或いは直接武器で床や壁を攻撃すると、ピンク、青、緑、紫などお前さん方の任意の色で周囲を塗りつぶす事が出来る。3分の2程の範囲を取り戻せりゃ、ユーベルコードで連中を自由に叩くこともできるように成る。要は、半分以上色を塗り拡げりゃユーベルコードで攻撃ができるようになるってこった」
 一定以上の範囲を塗りつぶす事に成功すると、”一度だけ、本来のユーベルコードでオブリビオンを攻撃する事が可能になる”という。
 マップの3分の2以上が君たち猟兵によって塗りつぶされた場合、本来のユーベルコードの攻撃を無制限に行えるようになる。上手く事が運べば一気に決着を付ける事が出来るだろう。
「参加したことのある猟兵さんもいるかも知れねぇけど、敢えて怪人を攻撃せず『スーパー塗りつぶし攻撃』ってのもできるらしいぜ。人を集めて試してみるのも良いんじゃねぇか?」
 そう言ってグリモアを転送モードに変えて、人狼の青年はにかっと笑って。
「ま、お前さんたちなら何の問題もないだろうさ!Good Luck!」
 郁斗は肉球のある指でグリモアの転送を起動させて君たち猟兵をステージへと送り出したのだった。


不知火有希哉
 このシナリオはリアルタイムイベント『バトルオブフラワーズ』のシナリオです。

 おはこんばんにちわーうるふ!
 なんだかんだで17作目な不知火有希哉です!
 戦争依頼、参加も執筆も楽しいですねー!!(目をぐるぐるさせながら)

 早いものでキマイラフューチャーでの戦争シナリオ4作目です!コンコンシステムの謎に近づくべく、シナリオの文書をよく読んだ上で、怪人の殲滅をお願いします!

 それでは、今回もよろしくお願いします!!
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第1章 ボス戦 『翡翠葛』

POW   :    蹂躙せし牙デルフィニウム
自身の身長の2倍の【牙を持つ、仮面を被った巨大怪獣】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
SPD   :    狂い躍るロベリア
見えない【高性能トラップを展開、誘導するよう攻撃】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
WIZ   :    蒼き閃光ブルースター
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【その強化版で攻撃、追撃の蒼い閃光】が出現してそれを180秒封じる。
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楠葉・狐徹
【POW】
「一見ふざけたような戦いに見えるけど、これも戦争の一環だな。んじゃ、ちょっと本気出すかねえ!」と気合い十分

まずは【目立たない】と【忍び足】を利用し、フィールドの端の方へ移動。そこからエクスカリバールで【なぎ払い】や【2回攻撃】で塗り潰しを行う。塗る色は黄色

3分の2以上塗り終わったら敵に接近。瞬時に刀を抜き、散桜斬りで怪獣ごと斬る

「おっと、これ以上使うとヤバい…殺意が暴走して仲間まで傷つけかねないぜ。」と刀はすぐ鞘に納める



●不真面目に見えるけど真面目なお仕事
「一見巫山戯たような戦いに見えるけど、これも戦争の一環だな。んじゃ、ちょっと本気出すかねえ!」
 気合い充分な妖狐の少年が1人、グリモア猟兵によって転送されてきた。彼は楠葉・狐徹(表裏一体の刃・f17109)。狐徹は得物である『浄玻璃刀』にいつでも抜刀できるように手を掛けながら、ステージを駆けていく!

●色塗り開始!
「まずは色塗りか…ちッ、めんどくせぇ……」
 狐徹は毒づきながらも隠密行動しながらフィールドの端の方へ移動を始める。幸い、怪人はまだ自分のことに気づいていないようで。
「黒く塗りつぶされてんのを塗り替えれば良いんだよな?それなら……ッ!!」
 携えている『浄玻璃刀』ではなく、エクスカリバールを懐から取り出して。壁に向かって広範囲を塗り潰し攻撃を放つ。バールで一閃し漆黒から塗り替えるは、鮮やかな檸檬のような黄色だ。
 更に2回、斬り返すような剣勢で塗り損ねた部分を斬るように塗り重ねていく。更に床にも薙ぎ払って確実に領地を拡げていく。
 そんな中、聞き覚えのない少女の声がペイントステージに響いた。
「見つけた……!貴様、猟兵だな!?覚悟してもらおう!!征くぞ!!」
 牙を持ち仮面を被った巨大怪獣に騎乗した少女型オブリビオンの『翡翠葛』は、狐徹を視認するなり怪獣と共に飛びかかってきた。
「おっと!」
 ガィン!!と大きな音を立てて間一髪、怪獣の爪が直撃する前に狐徹はバールで弾き返す。
「小癪なッ!!」
 さらに怪人少女から連続攻撃が飛んでくるのに対応するが、狐徹は防戦を強いられる。攻撃できるまで”マップを塗り替えられていない為に攻撃するだけ無駄であるから”だ。
「流石に1人じゃ奴に仕掛けられるほど塗れねぇか……!…ッらァ!!」
 放たれる連続攻撃を弾くようにいなしてから怪人と距離を取る。今から刀を抜き殺意を暴走させたところで、塗れている範囲が少ない以上、眼の前にいる怪人少女相手にステージ効果が邪魔して攻撃が通らないだろう。
「今のところは引き上げてやるよ!首洗って待ってるんだな!」
 刀は抜かず、姿を晦ますように怪人から離れる狐徹。もちろん、怪人の姿が見えなくなってから壁や床へ色を塗ることもちゃっかりやっていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

百鬼・甲一
今度の戦場はこういうルールか…理解しました、効率的に行きましょう


【目立たない】ようにしつつも、速度重視、フィールドの端から走り、遠くはアサルトウェポン、近場は刀で、【範囲攻撃】を駆使して赤色に染め上げて行きます。お仲間と範囲が被らないように注意、ですね。

いずれ、敵さんに見つかったならば、こちらから仕掛けず、消極的に対処しながらも【範囲攻撃】で隙あらば色を塗る
UCを放てるだけの範囲が塗れた場合、【カウンター】のUCを放つ。もしまだ此方が打てないと思っているのなら【だまし討ち】してみるのも良いな!
基本は、塗り>攻撃
無制限になったら、攻勢に転じていこうか

「此処はもう私の領土だ…隙だらけですよ!」



●傭兵、立つ
「今度の戦場はこういうルールか…理解しました、効率的に行きましょう」
 人間の男性、百鬼・甲一(不死傭兵・f16959)はステージの説明を聞きながら頷いていた。
 戦場を駆けてきた傭兵の1人として、彼もまた、ペイントステージへ足を踏み入れていく…!

●陣取り合戦は入り組んだところからじっくりと
 甲一はステージへ降り立つなり、細い通路へ歩いていく。
「まずは状況分析と、お仲間が塗った範囲の確認を……」
 目立たないように行動しながら、甲一が確認するのは先程怪人の少女と交戦していた猟兵がどれだけ塗ることが出来たかだ。
 視た感じ、交戦の跡もあるようであまり広い範囲を塗り返せたわけではないようだ。床や壁に広がっていたのは黄色のインク。その上へ続くように付いた大きな足跡は、怪人少女が召喚した怪獣が歩いていった形跡だろう。
「…ふむ、お相手さんは塗ることよりお仲間を追う方に集中している様子……?」
 少し考えて、アサルトウェポンを構えパタタタッと軽く弾丸を壁へバラ撒くと、ペイント弾の様に紅が広がっていく。
 甲一の行動は手早く速度重視である。床に拡がる漆黒は刀を突き立てて塗り拡げていって。範囲攻撃の技能もあってか一度突き立てるだけで結構な範囲を塗ることが出来た。
 先程の猟兵が塗った部分と少し色が混じって鮮やかな橙色になっている部分もあるけれど、コレはコレで綺麗である。
 すると、少し離れたところからずしんずしんと怪獣が歩みを進める地鳴りが響いた。甲一はそっと身を隠して状況を確認すると、仮面怪獣デルフィニウムに跨った翡翠葛が進行して征くところだった。
「他に気配がするなぁ……もっとよく探すよ!」
「ぎゃおーう!!」
 エンカウントして叩くにはまだまだ塗りが足りないだろう。このまま彼女を攻撃するのは愚策というもの。幸いなことに、怪人らはこちらに気づくこともなく通り過ぎていった。
「はぁ……。でしたら、一度だけのコレを……!」
 刹那、甲一がいるこの空間が静まり返って。ユーベルコードを発動させるまで力を溜め込んだ刀を床に突き立て、赤い光が瞬いて膨らむと紅のインクとなり爆ぜた。『スーパー塗りつぶし攻撃』を発動させたのである。
「おぉ。これだけ塗れたなら、他の方でも攻撃できるようになりましょう」
 これでマップの三分の一くらいは塗れたはずだ。……多少は誤差があるかもしれないが。

大成功 🔵​🔵​🔵​

片瀬・栞
…む、これ弾薬費経費で落ちるのかしら
ま、いいや。撃ち放題がんばってみよー!

>行動
懐の戦術端末「JB」から武器を出して撃ちまくるよ
「JB!わんわん!あとぐれぽんとフラググレネード!弾が切れたらリロード!」
『-copy.Activated.(はいよ。了解)』

壁とか床を掃射、爆破し【なぎ払い】【範囲攻撃】
弾が尽きたら武器から手を離すと
JBが格納してくれて再度装填済で出て来るよ
赤色に染めて行こう!赤大好きだし!

巨獣は鎖付き棘鉄球を敵の首に絡め【怪力】で引く
引き返されたらその反動で上空に飛ぶ
「JB!はんまー!」
スレッジハンマーを振りかぶってUC
「これでも(Take)——」
『——This!(くらいな!)』



●戦場傭兵はここにもいる
「…む、これ弾薬費経費で落ちるのかしら?ま、いいや。」
 片瀬・栞(白蓮天弓・f17024)は顎に手を当てながら考えていた。
 残念ながら経費では落ちない。けれど猟兵は言い値で賃金が支給される(らしい)からその心配はないような気がする。
「さーてと!撃ち放題がんばってみよー!」
 それはさておき…栞も猟兵の1人として、ステージへ足を踏み入れるのであった。

●Trigger_Happy☆
「さー!ぶっ飛ばしていこー!」
 ステージへ降り立つなり元気よく声を発した栞は、スマホに模した戦術補助端末へ話しかけて。
「JB!わんわん!あとぐれぽんとフラググレネード!弾が切れたらリロード!」
『-copy.Activated.(はいよ。了解)』
 わんわん は『chatter dogs』は二丁一対のサブマシンガン。
 ぐれぽん は『howling wolf』は6連装の回転式チャンバーを持つグレネードランチャー。グレネード弾と共に渡される。
 それらをまとめて栞へ渡すスマホ型端末…男声の電子音が応答を示したのは、懐の戦術端末<JB>だ。彼(?)から武器を受け取るなり撃ちまくりはじめる。
 びっくりするレベルのトリガーハッピーっぷりである。
「赤色に染めて行こーっと!赤色好きだし♪」
 壁とか床目掛けて掃射、範囲攻撃しながら爆破していく。爆煙が晴れると周囲は鮮やかな赤色に染まっていて。
「ホントに真っ赤になるんだー! あ、弾切れたから補充お願い!!」
『-copy.Activated.(はいよ。了解)』
 弾が尽きたら武器から手を離す。すると<JB>に格納されて装填が済んだ状態で出てくる。コレ、どういう構造してるんだろう……?
「ちょっとちょっと!なにしてくれちゃってんのさー!!せっかく人が真っ黒にしたってのにー!これ時間掛かったんだからー!!」
 ずしんずしんと足音を立てて接近してくる仮面を被った大怪獣デルフィニウムとぷんすか怒っている翡翠葛が。そりゃ大きな音立ててればこっちに来るよね。
「もー許せない!行くよ、デルフィニウム!!」
「あんぎゃぁぁぁ!!!」
 怪人少女の呼びかけに応える形で咆哮する仮面怪獣に、臆することなく栞は立ち向かう。猟兵たちが塗り拡げてくれたフィールドは三分の二は拡げられていた。
 …もっとも、彼女も撃ちまくってたからこの結果な訳だけれど。
「力比べだね?負けないよー!!」
 巨獣に向かって鎖付き棘鉄球──通称『とげとげ』を敵の首に絡めて、技能で強化した怪力で思いっきり引く。
「ぎッ…!?デルフィニウム、振り払って!!」
 生命力を共有している翡翠葛にも首絞めの様なダメージが。ぐんッと大きく引き返えされた反動を活かし栞は大空へ舞う。
「視えた!JB、はんまーお願い!」
 <JB>から受け取ったスレッジハンマーを振りかぶり、ユーベルコード『レンの蜘蛛の脚(レンノクモノアシ)』を発動させて。
「これでも(Take)——」
『——This!(くらいな!)』
 勢いのまま、ハンマーを一気に振り下ろした。その棘頭が怪獣の頭を容赦なくぐしゃり音を立ててとかち割ったのだ。
「ぎゃあぁぁぁぁす!!!!」
「きゃぁぁぁッ!!痛い、痛いィィィ!!!」
 どしゃーん!と大きい音を立てて崩れ去る怪獣と、乱暴に放りだされた怪人少女は頭を押さえ悶え苦しんでいた。
「どうしたの?力比べするんでしょ?」
 自信満々な表情を浮かべている栞の方が、どうやら一歩上手だったようだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

百鬼・甲一
条件を達成したようですね…決めに行きます

十分に色を染め上げたならば、攻勢に転じます。【目立たない】用に接近しつつ、ハンドガンでUCを使用、七発の弾丸を【スナイパー】で本体の一点に集中させる。打ち尽くしたら【2回攻撃】で弾薬を最装填、もう一弾倉分馳走しましょう。
敵の攻撃や罠を【見切り】つつ射撃を重ねます。

「シャルフリヒター…新しく誂えた武器ですが、悪くない」
弾倉交換の隙を着いてくるなら、ハンドガンを捨て抜刀と共にUCを放ち、【だまし討ち】の【カウンター】…刀でも打てるんですよ、コレ。
幕が落ちた刹那の後に幕を引く、雷速の抜刀とそれに付随する真空刃
「…悪く思わないで下さいね」



●終焉の引き金を
「条件を達成したようですね……決めに行きます!」
 紅と黄色に塗り拡げられた戦場を再び駆ける人影が一つ……人間の男性である百鬼・甲一だ。
 彼はステージへ上がるなり、塗られていない壁や床に弾丸を撃ち込んで追い込みを掛ける。

「はぁ…はぁっ…!こんなところで…負けてらんないのに……!!」
 召喚していた大怪獣デルフィニウムを先の猟兵に倒され、共有していた生命力を削られ呼吸を荒げる怪人少女はオブリビオンである翡翠葛である。
「申し訳ないですが、ここらでお仕舞いにしましょう……!」 
 仲間たちの活躍もあって、充分過ぎる程に塗り替えられたステージは猟兵たちに味方をしているようにも思えた。3分の2以上塗替えられたステージでは、オブリビオンによるステージ効果も打ち消されている。先ほどとは打って変わって猟兵側の有利となっていた。あとは攻勢に転じるのみ。だが、一筋縄では行かないのもまた事実。
「させない…!”狂い躍れ!ロベリア”ッ!!!」
 ステルス性が高い高性能トラップを展開すると、広範囲を巻き込む爆発を起こし甲一の行動を阻害しに掛かる翡翠葛。
「くっ…!爆破トラップですか!?何処に仕掛けられているかが判れば……!」
 一旦距離を置き、怪人少女に対して床へハンドガンの弾丸を撃ち牽制するも。
「そんな攻撃でッ!!」
 ひゅ、と風を切る音が聞こえたと思った刹那、ずどむと重い一撃が甲一の鳩尾へ沈んでいた。
「かはッ…!?ぐぅ…ッ!」
 肺の酸素が一気に出ていく違和感を堪えながら勢いよくふっとばされるが、なんとか空中で体勢を整えハンドガンで『刹那ノ幕引キ(セツナノマクヒキ)』を放つ。七発の弾丸をスナイパー技能で本体一点に集中させるためだ。
 少女の心臓を狙った一撃は躱されるも腰に付けていた謎の装置へ着弾し破壊する。
「しまった!?でも、これ以上好きになんてさせないよ!!」
 一気に距離を縮めに掛かる翡翠葛は弾倉交換の隙を着くつもりだったのだろう。しかし一度視た技を二度も食らう甲一ではない。ハンドガンを空に投げ上げて抜刀し、だまし討ちのカウンターを決める!しぱん!!と空を斬る音が空間に響いた。
「あっガァ……!!」
 ダメージが溜まっている翡翠葛にとって、甲一の咄嗟に放ったカウンターが直撃するのは計算外であった。ふっとばされて倒れる翡翠葛。むくりと起き上がるも膝をつき、息を切らせていた。
「はぁ…はぁっ……」
「”既に幕は落ちた”……悪く思わないで下さいね」
 短い詠唱をぽつりと呟いて。幕が落ちた刹那の後に幕を引く、雷速の抜刀とそれに付随する真空刃が息も絶え絶えの怪人少女を捉えた。
 放たれた真空の刃は容赦なく少女の胸元を抉って命を刈り取る。鮮血を散らしながら力なく地に伏せる少女。
「キミ…強い、なぁ……敵わなかった、かぁ……」
 倒れた拍子に装備していた電子ゴーグルが割れ、それから覗く可愛らしい顔の少女は一筋の涙を零すと、身体を黒い霧へと変え骸の海へと還っていった。
「……そして幕引きだ」
 最期の呟きは黒い霧と虚空へ消えゆく。怪人を討ち取り、咄嗟に放り投げたハンドガンを回収すると。
「シャルフリヒター…新しく誂えた武器ですが、悪くない」
 満足気な表情を浮かべ、そのハンドガン『シャルフリヒター』をホルスターに収めると、甲一はその場を後にするのであった。

──こうして、猟兵達によってこのエリアで行われた【ヌリツブシバトル】は幕を閉じた。
 しかし、怪人たちの侵攻は続く。猟兵達の防衛戦はまだまだ終わらない───

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月16日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宇冠・由です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト