にっくきスイーツ☆パラダイス!
#アルダワ魔法学園
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●証言:アルダワ魔法学園女子学生『A子(仮称)』
「……ええ、そうです、その学園迷宮です。
最近様子が変わったらしいって聞いて、友達と一緒に探索しにいったんです。
そしたらあの『蜜ぷに』が……そうです、どこにでも出る虹色のスライムです。
あれって倒すと美味しい蜜になるじゃないですか。私たちちょうどおなか減ってたから、オヤツにちょーっとつまもうかなって。
それに普通よりレベル低い感じの、小さくて弱そうなやつだったんですよね。実際、私たちの顔見て一目散に逃げ出しちゃって。
それを追いかけて迷宮を進んでいったら……そこがなんと蜜ぷにの巣で!
どれもこれも大して強くないから私たち調子に乗って倒しまくっちゃって……それで……その……どれもすっごく美味しくて……。
……翌日の体重計が大変なことに……!(顔を覆う)
……私たちはそれでも途中で正気(?)に戻れたから引き返したんですけど、他にもあそこに迷い込んだ女の子たちがいて、同じかそれ以上に悲惨な目にあってるんです!
そのうえ、蜜ぷにの巣よりも奥に踏み込んじゃった子たちなんか、家にこもっちゃってしばらく登校してきてないんですよ……!
奥で何があったのかは知りません。ただ噂では「天国みたいな地獄だった」的なことを言ってたとか、なんとか……。
……とにかく、あの迷宮は危険です! 女子の敵です!
可及的速やかになんとかしないと駄目なんです……!!」
●グリモアベース:ゲネ
「……と、いうのが事件の概要だ」
ゲネ・ストレイ(フリーダムダイバー・f14843)はホロモニターの動画を停止して、猟兵たちに改めて詳細を開示し始めた。
アルダワ魔法学園に幾つも存在する学園迷宮の一つに、女子学生たちが迷い込んで体重を増やして帰ってくるという事案が続発しているらしい。
「複雑な迷宮を抜けた先は、大量の蜜ぷにの巣になっている。倒した後に美味い蜜として食べられる上に、あんまり簡単に倒せるもんだからついついやりすぎて、悲劇が繰り返されているということらしい」
甘いもの大好きな思春期の女子には死活問題。とはいえ、何か催眠作用のような妖しい力が働いているわけでもなく、生命に関わるような深刻な事態には至っていないように思えるが……。
「それがそうも言っていられない。蜜ぷにの巣の奥には先がある。おそらくそこがフロアボスの居所だ」
蜜ぷにの巣で自制心が利かなかった甘いもの好きの学生が、最深部に迷い込む事例も増えている。そちらの体重増加幅は蜜ぷにの巣の比ではないらしい。
「まあたぶん、誘惑の多い、甘味に関連するオブリビオンだろう。そいつがフロアボスになって、迷宮内部を変化させているのが今回の事件の原因だ。となれば、現状人的被害が出ていないのは運が良かっただけ、ということになる」
これ以上の誘惑と被害が学生たちに広がる前に、迷宮を突破し、蜜ぷにを蹴散らし、フロアボスになったオブリビオンを撃破しなければならない。
「この迷宮に出てくる甘味の類に、変な成分やら呪詛がかかっているものは一切ないことは保証しよう。戦闘中に軽くつまむぐらいならまあ、自分の体と相談して自己責任で」
学生たちの二の舞にはならないようにな!と苦笑しつつ、ゲネは転送術式を展開した。
「ちなみに今回、帰還者の一人である『A子(仮称)』が案内役についてくれる。といっても道案内は途中までなので、その先は自力で突破してくれ。てなわけで、ユーベルコードを確認したら出発だ!」
テレポートのまばゆい輝きが、猟兵たちを魔法と蒸気の世界へと誘うのだった。
そらばる
アルダワ魔法学園よりこんにちは。
迷宮を攻略し、あまーい誘惑溢れる迷宮の災魔を蹴散らし、さらなる誘惑を秘めたフロアボスを撃退してください!
●A子(仮称)
蜜ぷにの巣にまんまとハマってしまった経験ありの女子学生。
にっくき迷宮が制覇されるのを自分の目で見届けるために同行を申し出ました。
目出し帽ならぬ目出し紙袋で顔を隠しています。
甘味の誘惑に葛藤するのに忙しいので戦闘には参加できません。とはいえまあまあ戦闘力はある子なので、庇ったり守ったりする必要はありません。
●第一章
逃げる蜜ぷにを追って蜜ぷにの巣を目指します。
迷宮は半透明の結晶でできています。
壁が透けているので動く者の姿を追いやすい反面、「見えすぎる」がゆえに距離感や位置を惑わされがちな難点もあります。うっかりすると壁にぶつかるかも。
徘徊している蜜ぷには複数いるので、体力勝負でひたすら走り回ればどれかには遭遇できるでしょう。ただし単純に追いかけるだけでは振り切られる可能性もあります。
蜜ぷには飛び跳ねたり這い進んだりするため、床を注意深く見れば痕跡を見つけ出して後を追うこともできるでしょう。
蜜ぷにの巣は迷宮の中枢にあります。最終的にはそこにたどり着くと予測できるため、迷宮の構造や方角把握を意識しながら動いてみるのもいいでしょう。
●第二章
蜜ぷにの巣で蜜ぷにの群れを蹴散らしながら、奥に行く方法を探ります。
数はめっちゃ多いです。あと、若干戦いにくい戦場ギミックがあります。
しかし弱っちいので簡単に倒せます。倒したいだけ倒しましょう。
戦闘の合間に倒した蜜ぷにの蜜を食べてもOK。
●第三章
最深部で甘味系のオブリビオンと戦います。
甘味に関するギミックがあります。食べても無害。
戦闘の合間にそれら敵由来の甘味を食べてもOK。
執筆の進捗やプレイング締め切りなどは、マスターの自己紹介ページで呟いております。目安にお使いください。
それでは、皆さんの自由なプレイングをお待ちしています!
第1章 冒険
『迷宮の追撃』
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POW : とにかく距離を稼いで追いかける
SPD : 痕跡をたどって追いかける
WIZ : 行動を予測して追いかける
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●迷宮入り口:A子(仮称)
「本日はよろしくお願いします、見届け人兼案内役のA子です! プライバシーにはあんまり突っ込まないでいただけると幸いです!」
元気に声を張り上げるA子(仮称)は、本当に茶色の紙袋を頭からかぶっていた。目があるあたりに小さな穴が開いており、一応視界は確保できているようだ。
出オチ感のすごいシュールな見た目の少女は、迷宮の内部へ猟兵たちを案内した。
内部は半透明の水晶のような氷砂糖のような結晶体で構成されていて、奥に行くほど鮮やかに色づいていくようだった。
「この辺りまでは道順も覚えているんですが、ここから先は蜜ぷにをひたすら追いかけたので……」
A子がそう説明する間に、角からひょっこり現れる、色鮮やかなスライムの塊たち。
『蜜ぷに』の群れは猟兵たちとバチリと目が合うと、おそれを成したようにひと跳ねして、四方八方に逃げだした!
「逃げた……! 巣に逃げ込むつもりですよ、追いましょう!」
A子の言葉に促され、甘い香りのする水晶もどきの迷宮で、蜜ぷにの追跡が始まった!
クロ・ネコノ
【POW】
あれが蜜ぷにかい、蜜で出来たスライムって感じなのかな。とにかく追いかけないと。
[聞き耳]を立てながら追いかけよう、音が聞こえてきたら速度緩めて[忍び足]、[目立たない]ようにしながら距離をつめる。
ある程度近づいたらダッシュ、逃がさないよ!…ぐぇ!【蜜ぷにに集中していたため壁にぶつかる】
み、蜜ぷにはどこに…あっ(壁の中の小さな穴を這い進み別の道に逃げようとしてる蜜ぷにが見える)
必死だねぇ…回り道してたら逃がしちゃいそうだし私も通るか。
【ゴム体質】を駆使して体をねじ込み、蜜ぷにの後を追おう。
思ったより狭い…っと抜けた。
逃げ切れなくて残念だったね、このまま巣まで案内してもらうとしようかな。
●狭いところも逃さない!
「あれが蜜ぷにかい、蜜で出来たスライムって感じなのかな。とにかく追いかけないと」
クロ・ネコノ(弓矢が得物のゴム鞠猫・f06406)は蜜ぷにの群れが散らばったのを見取り、すぐさま後を追った。
敵の動く気配や音に耳を澄ましていると、ぽぅんっ、と飛び跳ねるような音が横手から届いた。
クロは目立たぬように気配を消し、速度を緩めて音のした方へと忍び寄る。
(「……いた」)
ぽぅんっ、ぱぅんっ、ふるるんっ。通路の中央を、独特な音を立てて飛び跳ねる一匹の蜜ぷに。
クロは静かに敵に近づき――十分に距離を詰めたところで一気に飛び掛かった! ……しかし。
「逃がさないよ! ……ぐぇ!」
透ける壁に阻まれ顔面激突――! 蜜ぷにに集中しすぎて壁の存在に気付けなかったのだ。
「あたた……み、蜜ぷにはどこに……あっ」
キョロキョロと辺りを見回すと、壁の隅に開いた小さな穴を這い進んで別の道へと逃げようとしている蜜ぷにの姿があった。
「必死だねぇ……回り道してたら逃がしちゃいそうだし私も通るか」
到底人の通れるサイズの穴ではない。が、クロはストレッチするように身体を軽く動かすと、今度は穴に向けて伸ばした腕をねじ込んだ。
たちまち全身がゴムのような伸縮性を帯び、にゅうるり、と瞬く間に小さな穴をくぐり抜けていく……!
「思ったより狭い……っと抜けた」
伸びすぎて物凄いことになっている形相から、しゅんっ、と元の愛らしい姿に戻ると、クロはきらりと瞳を輝かせた。
視線の先には、すっかり油断しきって気ままな跳躍を繰り返す蜜ぷにが一匹。クロの視線に気づいて振り返り、信じられないとばかりに硬直する。
「逃げ切れなくて残念だったね、このまま巣まで案内してもらうとしようかな」
逃げ出す蜜ぷに、追うクロ。狭い隙間を縫い、小さな穴を何度も抜け、迷宮中を駆けずり回る。アクロバティックな追走劇は、徐々に、しかし確実にクロを中枢へと導いていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎
■行動
確かに大変ですねぇ。
とは言え、それ程美味しいのでしたら興味が有りますし、[蜜]等を持って帰れるよう、空瓶や空ケースを鞄に入れて沢山お持ちしましょう。
後々、少しくらい[蜜]を食べても大丈夫な様、運動を兼ねて追いかけてみますぅ。
発見までは[体力勝負]で良いとして、見つけたら『[逃げる方向]を確認する』→『其方に向けて走って移動』→『見失ったら[その周辺]で再度[虱潰しの体力勝負]で次を探す』の繰返しで追ってみますぅ。
[結晶の色づき]で[深さ]はある程度解るみたいですし、[巣]も[中枢]に有るらしいですから、出来るだけ[色の濃い方]を探すようにしましょうかぁ。
●しらみつぶしに駆け回れ1
「確かに大変ですねぇ。とは言え、それ程美味しいのでしたら興味が有りますし、っと」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は蜜採集用の空瓶と空ケースを満載した鞄を手に、迷宮探索に参戦した。
「後々のお楽しみのために、少し運動でもしておきましょうかぁ」
るこるはのんびりとした語尾の印象に反して、ストレートな体力勝負に出た。大きな胸を揺らしながらとにかく迷宮内を駆け回り、蜜ぷにの姿を探し回る。
「――見つけましたよぉ」
半透明の迷宮の中に、カラフルな蜜ぷにの姿を見つけるにはさほど苦労しなかった。が、同時に向こうもこちらの接近に気付き、一目散に逃げだした!
るこるはしっかりと蜜ぷにの逃げる方向を見定めながら走った。しかし敵も、ファンシーな見た目に反してなかなかに素早い。凄まじい速度で何度も蛇行し、こちらの視線を左右に振ると、その隙に視野の外に逃げて忽然と姿を消してしまった……。
「むぅ、見失いましたぁ……こうなったら根気の勝負ですぅ」
敵を見失った付近で、再びしらみつぶしの捜索を開始するるこる。
迷宮は奥に向けてカラフルに色づいていく。目指す中枢はおそらくその色の濃くなる方だ。ならば、その色づき具合を意識して捜索すれば、遭遇できる可能性は高まるはず。
そう期待して飛び込んだ鮮やかな桃色の通路の先に、新たな蜜ぷにが一匹。完全にこちらに背を向け油断している……!
るこるは迷わず蜜ぷにの傍まで駆け込んだ。その外見からは想像できぬほど素早く、気配も気づかせず、スマートに。
「ぷぎぃ!?」
一挙に距離を詰められてようやく追跡者に気付き、蜜ぷには激しく動揺しながら逃げ出した。が、距離は十分に縮まっている。
「今度は引き離されませんよぉ……!」
るこるは敵の後をぴったりと追走した。すでに迷宮のかなり奥まで踏み込んでいる。これならば、振り切られる前に巣にたどり着ける……!
カラフルに流れていく景色の先に、るこるはほどなく、明るい光と甘い匂いが吹き込んでくる小さな入り口を見いだすのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ノイシュ・ユコスティア
【SPD】で行動。
武器はロングボウ。
甘いものはそれなりに好き。
まあ…太ったとしても運動すれば大丈夫だろう。
広さがあるなら、ユーベルコードで流花を召喚。
自身の能力アップを図る。
流花にはA子を乗せて後ろからついてきてもらう。
「ま…まんじゅう!?」
まずは蜜ぷにを追いかけて走る。
これは結構美味しそう。
途中でどこに行ったかわからなくなった場合は、痕跡を探す方針に切り替える。
床を注意深く観察。
人間の足跡でないものを見つけたら触ってみる。
痕跡かな?と思ったらそれを追うように迷宮を進む。
壁の色合いを確かめながら、迷わないように進む。
壁にぶつからないように注意。
怪しいところは武器で叩いて確かめよう。
●甘い痕跡を探して
「甘味だらけの迷宮か。甘いものはそれなりに好きだけど。まあ……太ったとしても運動すれば大丈夫だろう」
ノイシュ・ユコスティア(風の旅人・f12684)はロングボウを携えて迷宮探索に乗り出した。
「かなり広いな……おいで、流花。彼女を乗せてあげてくれ」
内部に踏み込んですぐに、ノイシュは自身の体長の倍はあろうかというハヤブサを召喚し、A子をその背に乗るように促した。
「え、いいんですか!? じゃ、遠慮なくお邪魔します!」
おっかなびっくりながらも満更でもない様子のA子を乗せて、流花は先行するノイシュの後をついてくる。
ぼんやり透ける壁の向こうに動くシルエットを見つけ、ノイシュは目を凝らしながら足を速めた。と同時に、壁の切れ目でひょっこり姿を現した蜜ぷにの姿に、大きく目を見開く。
「ま……まんじゅう!?」
こちらに気付いた蜜ぷにはすぐに逃げ出した! すかさず後を追うノイシュ。
(「なるほど、これは結構美味しそうだ」)
「ぷぎっ……!?」
背後からやってくる食欲の気配に危機感を覚えたか、蜜ぷにがいっそうスピードを上げた。急カーブを描いて横穴に入り、さらにとんでもなく複雑な経路を通りながら、あっけなくノイシュを振り切ってしまう。
「足で追えるのはここまでか……ここからは慎重に行こう」
ノイシュは方針を切り替え、痕跡の探索を開始した。
鮮やかに色づき始めた床を注意深く観察すると、角度によって光を反射する水分らしきものが点々としているのが分かった。
「痕跡かな?」
手で触れてみると、甘く香しい、少しとろりとした液体であるとわかる。どうやら蜜ぷにの身体の一部らしい。
ノイシュはさらに奥へと歩を進めた。無軌道に動き回る敵の痕跡に振り回されないよう、迷宮の色合いを確かめながら堅実に進んでいく。
ぶつからぬようにと壁を叩きながら進むと、唐突に壁の感覚が消え、武器が空を切った。目の錯覚で、そこに壁があると思い込んでいたらしい。
床を見れば、古いものから新しいものまで、多数の痕跡が奥に続いている……。
「この先か……!」
ノイシュは徐々に明るく、そして痕跡の色濃くなっていく通路を躊躇いなく進んでいった。
大成功
🔵🔵🔵
鮫兎・醒闇
蜜が食べ放題と聞いて飛んできたわ!
ユーベルコード暴飲暴食グラトニーモードを起動!
蜜ぷにのおいしそうな香りのする方向や結晶の濃い場所で痕跡をたどって追いかけるわ!
蜜ぷにが通った狭い通路は……胸とお尻がつっかえて通れなさそうだから、持参したおやつを食べて増加したパワーと体重で強引に突破よ!
●食欲のままに突き進め!
「蜜が食べ放題と聞いて飛んできたわ!」
迷宮探索に参戦した鮫兎・醒闇(兎と鮫となんかの触手・f02122)は、実に気持ちよく己の欲望を丸裸にした!
「ユーベルコード暴飲暴食グラトニーモード、起動! 体脂肪はパワーよ!」
説明しよう! このユーベルコードは食べれば食べるほど体重が増加し肥満化するが、戦闘力もまた比例して増加する禁断の技である!
「匂うわよ~蜜ぷにのおいしそうな香りが!」
醒闇は身体の欲するままに迷宮内の匂いを嗅ぎ分け、結晶の濃い方向へと進んでいく。
「それにしてもこの迷宮、あっちこっちからおいしそうな香りがするわね。匂いの違いや濃度の断層をきっちり嗅ぎ分けないと迷いそう……はっ、あっち!」
不意に鼻腔をくすぐったのは、水気を多く含んだ甘い香り。
醒闇は匂いの大元目指して駆けだした! ほどなくして、半透明な壁が幾重にも重なり連なる、込み入った経路の区画にたどり着く。
「いたわね!」
角を曲がったところで、突き当りに蜜ぷにの姿を捉えた。しかし蜜ぷにはするりと横の壁に吸い込まれるように消えてしまう。
……いや、違う。壁の隅に溝のような狭い通路が口を開けているのだ。細身の人間ならばなんとか通れそうなスペースではあるが……
「……胸とお尻がつっかえるわね、間違いなく」
素晴らしくグラマラスな醒闇には、無理難題であった。
仕方ない、と醒闇は持参したおやつを口の中に放り込んだ。たちまち全身に力が漲っていく……!
「少し強引に行かせてもらうわよ!」
醒闇は増強された体重と膂力で力任せに半透明の壁を殴りつけた――!
響き渡ったのは、涼やかな破砕音。
壁は十分な硬度を持っていたが、一度入った罅は結晶の構造に従ってあっという間に広がり、聳え立つ壁は盛大に砕け散ってしまった。
「あら、いい匂いだと思ったらこの壁……やたら硬いだけの、見た目通りの砂糖の結晶? ふぅん。ま、これくらいならガンガン破っていけそうね」
自ら生み出した大穴を悠々とくぐると、醒闇はあちこちで豪快な破壊を繰り返しながら、中枢へと順調に近づいていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
アニエス・エーラ
アド絡歓迎
【倉庫】wiz
蜜ぷに……そ、そんなに美味しいのですか?
是非、賞味……いえ、袋に入れ持って帰り仲間にも料理で賞味して頂きたいです!
結晶の色で深さが分かるというので、蜜ぷによりも半透明の結晶の色に注視し、色の濃い水晶のある方を選び後から来る方の為に目印を残し進もうと思います。
蜜ぷにに対しては平静を保ち【オーラ防御、祈り】で保護し【地形の利用、視力、学習力、失せ物探し】で床の痕跡から行動予測し追い掛け中枢を目指します。
紙に移動経路を書き込み、方角に気を付け迷宮の構造を把握しながら進みます。
動物がいれば【動物使い、動物と話す】で蜜ぷにの移動経路や迷宮の中枢までの最短の道を聞きたいと思います。
●賢者を導く鳥
「蜜ぷに……そ、そんなに美味しいのですか? 是非、賞味……いえ、持って帰って料理して仲間にも賞味して頂きたいです!」
未知の甘味を想像しながらごくりと喉を鳴らし、蜜収集用の袋をしっかり握りしめながら、アニエス・エーラ(オラトリオの聖者・f13932)は迷宮探索に乗り出した。
アニエスはまず、迷宮内の結晶の色に着目した。他の猟兵たちへの一助として、色の濃さが深まっていく方向に矢印を残しつつ、奥を目指していく。
移動経路をマッピングし、痕跡に目を光らせ、方角と迷宮の構造を常に把握しながら、慎重かつ堅実に進んでいくと……
「! あれが蜜ぷに……っ」
半透明な壁の向こうに、コミカルな動きで這い進む蜜ぷにの姿を発見し、アニエスは反射的にオーラ防御を展開した。
努めて平静を保ち、敵の行動を予測しながら追跡を開始する。迷宮の壁の配置にあたりをつけ、敵の動きを読みながら、蜜ぷにの死角から回り込むように距離を詰め――
「ぷ? ――ぎぃ!?」
ほとんど背後につかれてようやく、蜜ぷには追跡者に気付いて逃げ出した!
「たぶん北の区画に向かうでしょうから……この道順ならショートカットできますね!」
迷宮の複雑な構造を利用して敵を追跡するアニエス。しかし蜜ぷには狭い隙間や壁に開いた穴を駆使してどんどん距離を離し、ついには視界から消えてしまった。
「見失いましたか。けど、かなり深部にこれましたね。……あっ」
アニエスは諦めず探索を再開し、視界の隅に白いハチドリのような鳥の姿を捉えた。天井付近に結晶化している、花のような形の塊から蜜を吸っているらしい。
「鳥さん鳥さん、この辺りで蜜ぷにを見かけませんでしたか? 蜜ぷにの巣を探しているんです」
問いかけてみると、鳥はピィピィと美しく鳴きながらアニエスの頭上を旋回し、ついてこいとばかりに奥へと飛び去った!
どうやら巣の位置まではわからないようだが、方角だけは目星がついているらしい。軽やかな飛翔にぴったりとついていくと、確かに周囲が鮮やかに色濃くなっていき、蜜ぷにに追いつくことができた。
「あれ追っていけばもう巣は目前のはず……! 鳥さん、ありがとうございました!」
澄んだ鳥の歌声に見送られながら、アニエスは中枢へと深く深く踏み込んでいくのだった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 集団戦
『蜜ぷに』
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POW : イザ、ボクラノラクエンヘ!
戦闘用の、自身と同じ強さの【勇者ぷに 】と【戦士ぷに】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD : ボクダッテヤレルプニ
【賢者ぷに 】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ : ミンナキテクレタプニ
レベル×1体の、【額 】に1と刻印された戦闘用【友情パワーぷに】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●迷宮中枢:蜜ぷにの巣
ぼよんっ、ぼよよよんっ、ぼよよよよよんっ。
迷宮を抜けた先にたどり着いた蜜ぷにの巣では、蜜ぷにたちが所せましと飛び跳ね回っていた。
それまでの硬質な結晶の迷宮からうって変わって、そこは床・壁・天井に至るまで、あらゆる場所に弾力性のあるカラフルな素材――そう、例えるならばグミのような質感の大型の球体がみっちみちのぎゅうぎゅうに埋め込まれているのである!
「ああっここですここ! 悪夢の天国……!」
A子が大げさに戦慄いた。
「最初は大変だけど、慣れてくるとトランポリンみたいで楽しいんです。蜜ぷにはサクサク倒せるし、「運動してるし、ちょっとぐらいいいよね」っていう魔法の言葉が説得力持っちゃって、それで食べ過ぎて……っ」
……それで蜜程度で嘆くほど太るとは、おそらく相当量を食べたのだろう。
蜜ぷには基本的に、勇者、戦士、賢者といった役割の新たな蜜ぷにを召喚して、際限なく数を増やしてくる。
時に戦闘用の友情パワーぷにを呼び出して合体し、大きくなることもあるだろう。
が、今回のこの巣にいる蜜ぷには小さくよわよわなので、猟兵の実力で普通に戦えば無双できる。倒したいだけ倒し、食べたいだけ蜜を食べればいい。
むしろ、ぼよんぼよん弾む足場の中どう立ち回るのか、を考えたほうがいいかもしれない。
「巣より奥に踏み込んだ子たちは、運動神経が良くて活発な子ばっかりでした。とにかく飛び跳ねまくって動き回ってみるのが一番ですね!」
A子の助言に送り出されて、猟兵たちは蜜ぷにの群れと跳ねる足場に立ち向かうのだった。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
成程、この地形でしたら[トランポリンの基本]が応用出来そうですねぇ。
『移動時:[反発]を利用し跳躍&重心を傾ける』
『攻撃時:跳躍後の落下を利用し斬撃/相手の攻撃は斬り払って防御』
『停止時:膝&腰を曲げ[反発]を緩める』
これで、或る程度コントロールして進む事が出来る筈ですぅ。
持参した[容器]が一杯になる程度までは、討伐を優先しつつ移動しますぅ。
余剰が出たら、[多少の増量]は[胸の増量]になる場合が殆どですし、支障の無い範囲で食べつつ動きますねぇ。
気に入ったら、帰り道でも回収して行きますぅ。
到達者が居る以上、道の発見は然程難しく無いでしょうから、奥の方目指して参りましょう。
●胸、弾ませて
「成程、この地形でしたら『トランポリンの基本』が応用出来そうですねぇ」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は未知の戦場に果敢に足を踏み出した。
球体状の地面の反動を利用して跳躍。ぼよよよんっ、と大きく空中に躍り出ながら、手には刃を鋭く閃かせる。
「それでは、いただきますぅ」
空中で器用に重心を傾け、敵の固まっている場所に狙いをつけながら、落下のスピードのままに斬り払う!
「ぴぎゃぁッ!?」
「ぷぎぃぃ~~」
甲高い鳴き声を上げながら、次々に蜜に変わっていく蜜ぷにたち。
るこるは自由落下のさなかに、パパパッ、と持参した容器に手早く蜜を回収すると、膝で地面の反発を緩めていったん立ち止まった。
容器に集めた蜜を試しにひと舐め。たちまち顔がほころぶ。
「クセのない甘さに溶けるような旨味、後味スッキリでいくらでもいけそうな……これはまさに甘露ですぅ」
そうとわかればめいっぱい集めるのみ。るこるは俄然気合いを入れて、蜜ぷに狩りに乗り出した。アクロバティックに空中に飛び上がり落下を繰り返すたびに、ぴぎぃっ、ぷぎぁっ、と悲鳴が上がる。
蜜ぷにたちも対抗しようと増殖を繰り返すが、焼け石に水。翻る刃に次々と命を刈り取られ、むしろ採取の効率を加速させていくばかり。
「あ、もう一杯になりそうですねぇ。では、余剰はつまませてもらいましょうかぁ」
何、摂取した栄養は大概において、今まさに魅惑の揺れを体現しているたわわな胸の増量に回るのだから、問題はまったくない。
すでに学生たちに到達者がいる以上、深奥への道の発見はそう骨は折れまい。るこるは討伐を繰り返し甘露を楽しみながら、心なしか質量を増したように見える胸を弾ませて、マイペースに奥を目指して飛び跳ねるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
鮫兎・醒闇
「それじゃあ全部食べるわね!」(リミッター解除☆)
見渡す限りのスイートな蜜……全部頂かないとウソでしょう!?
ユーベルコード暴飲暴食グラトニーモード発動!
自前の触手と鮫触手を最大活用して蜜ぷにを食べて食べて食べまくりながら進撃していくわ!ユーベルコードとダンジョン効果でめっちゃ太るでしょうけど、痩せるのも速いから大丈夫よ!体脂肪はパワー!
動けなくなりそうでも転がったりすれば大丈夫よたぶん!
「友情パワー?つまり美味しいってことね!」(弾け飛ぶバニースーツ、溢れる贅肉、超肥満状態でも暴飲暴食)
●進撃の肉塊
「それじゃあ全部食べるわね!」
鮫兎・醒闇(兎と鮫となんかの触手・f02122)は清々しく宣誓すると、さっそくリミッターを解除☆した!
ユーベルコード、暴飲暴食グラトニーモード発動!
「見渡す限りのスイートな蜜……全部頂かないとウソでしょう!?」
目を輝かせながら進撃開始。足場をポンポン跳ね飛びながら、自前の触手と鮫触手を豪快に振るい、手当たり次第に蜜ぷにを掴んでは潰し、残った蜜を次々に口に運んでいく。
「やだほんとに美味しー♪ それもこれもいただくわ!」
ひたすら食べて食べて食べまくる! ユーベルコードの効果と蜜のカロリーでわがままボディがどんどん嵩を増していくが、痩せるのも早いのでおかまいなし! 体脂肪はパワー!
瞬く間にメリハリのなくなったまぁるい身体でポンポン跳ねまわり、それも苦しくなってきたらあたりかまわず転がり回り、その進撃は止まるどころか速度を増していく!
そんなある種の恐怖映像に、蜜ぷにたちはぴぎゃあぴぎゃあと大混乱。いくら増殖してもまとめて握りつぶされ轢き潰され食される。ならば大きさで対抗しようと、各自で召喚した友情パワーぷにを手当たり次第に合体させてどんどん巨大化させていく――!
蜜まみれになって高速で転がり回るビア樽……もとい醒闇の前に、どーんと山のような巨大蜜ぷにが立ちはだかった!
しかし醒闇は坂を転がるボールの如くいっそう速度を上げていく。
「友情パワー? つまり美味しいってことね!」
まるまるとした身体が足場の弾力に跳ね出され、ぼよよよよよよ~~~~~ん、と空中に躍り出た!
弾け飛ぶバニースーツ、溢れる贅肉、超肥満状態でも食欲の暴走は止まらない……!
醒闇は肉の弾丸となって巨大蜜ぷにの腹部を貫き、蜜に溢れるその体内でしばしの甘ーい遊泳を楽しむのだった。
大成功
🔵🔵🔵
クロ・ネコノ
よく跳ねる地形ってのも面白いね、まあ戦うには向いてない気がするけどさ。
跳ねずに戦うのも難しいし跳ねながら弓を射るのも難しそうだから、跳ねる動きに合わせて素手で戦おうか。
まず跳ねる足場で跳ねながらぷにに接近する、着地のタイミングに【ゴム体質】で伸ばした両手でぷにをキャッチ、そのまま跳ねつつ落下の勢いに任せて別のぷににたたき付けていこうか。
蜜は少し食べたら、2本程瓶に詰めてもって帰ろう、パンに塗って食べても美味しそうだよね。
●ゴム腕タイフーン
「へえ、よく跳ねる地形ってのも面白いね、まあ戦うには向いてない気がするけどさ」
そう言いつつ、クロ・ネコノ(弓矢が得物のゴム鞠猫・f06406)は素早く足場を蹴って跳ね飛ぶと、たちまちその弾力に適応した。
「弓で射るのは面倒か。これは素手の出番かな?」
クロは足場を次から次へと跳ねながら、手近な蜜ぷにへと接近した。
「ぷ、ぷぎぃっ」
蜜ぷには急激な接近に驚き、空中で反射的に増殖した。が、攻撃してくることなく落ちていくクロの姿にほっと一安心……かと思いきや。
シュバッと下方から伸びた両手が、ガッチリと蜜ぷにの不定形な身体を捕らえた――!
「ぴぎゃッ!?」
見下ろせば、ゴムの如く伸びた腕の先に、地上付近でにやりと笑うクロの笑顔。
「面白い体質だろう?」
クロは再度跳躍した。ゴムの腕に引っ張られて振り回され、蜜ぷにがぷぎぃ~~と悲鳴を上げる。
「腕が伸びるとこういうこともできるのさ!」
クロは落下の勢いに任せて、手の中の蜜ぷにを手近な蜜ぷにの塊に全力で叩きつけた!
合体して大きくなりかけていた蜜ぷには、落下の衝撃にゴムの弾性を加えた強力なパワーに、あっけなく潰れて蜜になった。
一旦しゅるりと腕を戻して、クロは手の中に残った蜜を軽くつまんでみた。口の中に美味が広がっていく。
「おお、なるほど、これは後ひく味だな。少しばかり瓶に詰めて持って帰ろう。パンに塗って食べても美味しそうだよね」
ご機嫌で瓶を二本用意して、クロはみたび跳躍を開始すると共に、ゴムの腕を伸ばして次の蜜ぷにをひっ捕らえた!
伸びる腕はさながら台風の如く蜜ぷにの巣をひっかきまわし、蜜ぷにの悲鳴と水音を連鎖させながら、次々と蜜を量産していくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ノイシュ・ユコスティア
武器はロングボウ。
「蜜ぷにが楽しそうに遊んでいる…!」
蜜ぷに達を見て和んでしまう。
簡単に倒せるといっても、ほどほどに気を引き締めていこう。
ユーベルコードで流花を召喚。
引き続き流花にはA子を乗せて後ろからついてきてもらう。
床の球体に乗って感覚を確かめる。
バランスを取りながら、球体に飛び移って進んでいこう。
道に迷わないように注意だね。
ジャンプしながら蜜ぷにを狙う。
無駄に倒したりせず、ぶつかってくるものや行動を遮ってくるものだけ倒す。
合体した蜜ぷにがいたら倒しておこう。
よしっ、食べよう。
1つ食べてみて、美味しかったら5個くらいいこう。
さすがにお腹一杯にしたら動けなくなるからね。
「流花も食べてみる?」
●蜜を裂く矢
「蜜ぷにが楽しそうに遊んでいる……!」
弾力ある床を、壁を、天井を、カラフルなスライムたちが所せましと飛び跳ねる姿に、ノイシュ・ユコスティア(風の旅人・f12684)は思わず和んでしまう。
が、どんなに愛らしくとも、災魔には違いない。
「簡単に倒せるといっても、ほどほどに気を引き締めていかないと。A子はそのまま流花に乗ってついてきてくれるかな?」
「あっ、はいっ、お気遣いありがとうございます!」
A子はシュバッと敬礼をしてみせると、流花の背にしっかりとしがみついた。
ノイシュは床の球体に乗って感覚を確かめると、上手くバランスを取りながら球体から球体へと飛び移り、奥へ進んでいった。
「景色が似てるな、道に迷わないように注意だね。……おっと、きたか」
ぷぎぃー!ぴぎぃー! 突然の侵入者にいきり立つ蜜ぷにたちが、増殖しながら突撃を仕掛けてきた!
ノイシュは慌てず騒がず、ロングボウを素早く構えて狙いを定めた。足場の弾力に従って高々と跳躍するや、束にしてつがえた矢を最小の動作で解き放てば、矢が雨となって蜜ぷにに降り注ぐ!
ぷぎぃッ、ぴぎゃッ、ぎにぃッ。蜜ぷにたちはことごとく的確に射抜かれ、次々蜜に変じていった。
襲い掛かる蜜ぷにたちを一斉に、それも一匹たりとも撃ち漏らさずに射抜く技量に、A子がしきりに拍手を送った。
「おっ、お見事です……! って、ああっ、スライムたちが!」
召喚された友情パワーぷにたちが次々に重なり、溶け合い、巨大化していく……!
ノイシュはすかさず跳躍した。合体ぷにの頭上でキリリと弦を引き絞り……跳躍の最高到達点で一気に解き放った!
束になった矢が一気呵成に宙を走り、合体ぷにの中心を見事に射抜いた――!
くぐもった悲鳴を上げながら崩れていく合体ぷに。
残された大量の蜜を、軽くひと舐めして、ノイシュは顔をほころばせた。
「うん、美味しい。とはいえこんなにたくさん食べたら動けなくなるかな。流花も食べてみる?」
嬉しそうに羽ばたき蜜に食いつく流花の背中で、羨望と欲望に狂おしく身をよじるA子の姿があったとかなかったとか。
大成功
🔵🔵🔵
アニエス・エーラ
アド絡歓
【倉庫】真wiz
な、なるほどです! では、奥の素早い蜜ぷにを狙えば、食べても運動になるのでそこまで心配は無いです……よね?
「カロリーオーバだと思ったら止めてね!」
念の為仲間に援護を頼み、【オーラ防御】で保護し【高速詠唱、全力魔法、衝撃波、範囲攻撃】で一気に倒し【早業、見切り、ジャンプ、残像】で攻撃を回避し奥を目指し戦闘、食すを繰り返します。
「こ、これは!」
止まらないのも無理はありません。私も自制が効かなくなりそうです!
「そうでした! 案内してくださった鳥さんにも!」
【動物使い、動物と話す】で呼び、お礼をしたいです。
「ふみふみ! まだセーフよね?!」
大事な友達に持てるだけ持って帰ります!
弥刀・一二三
【倉庫】アド絡歓迎
spd
甘味苦手だがお守りで同行
アニスがむっちゃキラキラしとる…!
「…いや、アニスはカロリー気にせんでええと思うんやけど…
まあ、食い過ぎは体に悪いしな
せやけど…視界も嗅覚もむっちゃ限界超えとる
…戦闘に集中しよ
「うひはあひへほふ!
訳:うちが相手どす
道具で鼻を挟み【覚悟】で無心になろうとする
アニスが甘味堪能出来るよう補助
【オーラ防御、迷彩、目立たない、忍び足】で狙われにくくし
【聞き耳、視力、暗視、地形の利用、野生の勘】でアニスへ向かう敵を中心に【かばう、フェイント、先制攻撃】
敵の攻撃は死角を【失せ物探し】し【見切り、ダッシュ、拠点防御】等で回避
「せやな…
イキイキしとって水差せんわ…
●蜜食む乙女とお守りの献身
「な、なるほどです! では、なるべく奥の、しかも素早い個体を狙っていけば、食べても運動になるのでそこまで心配は無いです……よね?」
アニエス・エーラ(オラトリオの聖者・f13932)は頭の中であれこれとシミュレーションを終えると、傍らの友人を振り返った。
「カロリーオーバーだと思ったら止めてね!」
「……いや、アニスはカロリー気にせんでええと思うんやけど……まあ、食い過ぎは体に悪いしな」
(「せやけど……視界も嗅覚もむっちゃ限界超えとる……あかん、戦闘に集中しよ」)
アニエスのお守りとして同行する弥刀・一二三(サイボーグのスターライダー・f10459)の顔は少々引きつっている。というかむしろ、だいぶ顔色が悪い。甘味が苦手な人間に、この環境はあまりにもキツい……。
二人はオーラで身を守りつつ、奥へ奥へとさくさく進んでいく。
「たくさんいますね……全部一掃しますよ!」
アニエスは素早く詠唱すると、ポンポン跳ね飛ぶ大量の蜜ぷにたちに向けて全力で魔法をぶっ放した! 強烈な白光を伴う爆発と衝撃波が群れを次々打ち据える!
(「アニスがむっちゃキラキラしとる……!」)
若干圧倒されつつも、一二三は対照的に、周囲の景色に溶け込み、足音を忍ばせて気配を消し、敵群の注意から逸れるよう動いた。洗濯バサミで鼻を挟んで覚悟を決めて、アニエスを取り囲まんとする群れに突っ込む!
「うひはあひへほふ!」(訳:うちが相手どす)
一二三は甘い香りのする蜜ぷにたちを無心で打ち払う。奇襲をかけられた敵群は次々に甘い蜜を残して撃退されていく。
一二三の援護を受けて、アニエスは残像を描く跳躍で巧みに敵の攻撃をすり抜けつつ、蜜ぷにの残骸である蜜を回収して口に運んだ。
「こ、これは!」
たったひと舐めで、悟る。
「止まらないのも無理はありません。私も自制が効かなくなりそうです!」
こうなったら食欲は止まらない。倒しては食べ、倒しては食べ。アニエスが思う存分甘味を堪能できるよう、一二三の職人芸じみた援護がどんどん冴えわたっていく。
「……なあアニス、そろそろ奥に進まんか?」
「はっそうでした! 案内してくださった鳥さんにも!」
一二三の言葉も耳に入らない様子で、アニエスは指笛を鳴らして迷宮から鳥を呼び出し、お礼代わりに蜜を提供してやった。もちろん自分も隙あらば蜜をつまみながら。
すでに摂取した蜜は相当量に達しているが……
「ふみふみ! まだセーフよね?!」
「せやな……」
(「イキイキしとって水差せんわ……」)
胸やけしそうな気分を呑み込んで、一二三は露払いに徹し、友人の分まで蜜をせっせと回収するアニエスを献身的に補佐するのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『マダム・プディング』
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POW : ア・ラ・モード!
【焼きプリンの魅力】【生クリームの魅力】【新鮮フルーツの魅力】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD : おやつの時間よ!
【巨大なフルーツやプリンの塊】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : ほぅら、いい香りね?
【勢いよく開いた日傘】から【抗えぬバニラの芳香】を放ち、【香りに陶酔させること】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「サヴァー・リェス」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●迷宮深奥:お菓子天国
「や……っばい…………」
明るく開けた迷宮深奥の光景に、A子は絶望的な声を絞り出して地面に膝をついた。
そこは確かに、天国だった。
地面を成しているのはあたかもふわふわのカラフルな綿雲。その実態は、蜜ぷにたちの糖分を紡いで作られた綿菓子。
甘い香り漂うミルクセーキのせせらぎ。ケーキのスポンジで造形された丘。クッキーとバウムクーヘンでできた切り株。チョコレートの幹にふわふわ生クリームの葉を茂らせる樹木。金平糖の小石。飴細工の虹。
子供が夢見る、明るい極彩色の世界。お菓子の家ならぬお菓子の天国だ。
「うっわあの木マカロンの実が生ってるし畑にはパフェ生えてるしなんかもうよくわからないけどあちこちに色んなケーキ浮いてるし! ダメでしょコレ!ダメでしょコレ!ダメでしょコレ太るってぇぇぇ――っ!!」
……なるほど、年頃の女子にはあまりにも誘惑が過ぎる光景である。
「――シュエット!」(訳:素敵!)
突如、気取った淑女の声が声高に響いた。
天国の中心には、いつの間にか一体のオブリビオンが立っていた。
焼きプリンに生クリームと新鮮フルーツ。豊満な全身が魅惑のスイーツでできたオブリビオン『マダム・プディング』である!
「私の園にようこそ、おチビちゃんたち! まあまあ細っこいわねぇ。ここにあるスイーツのどれでも、好きなように思う存分味わって、もっともっと肥えなさいな」
気前よく促すマダム・プディング。まるでおせっかいな肝っ玉おばちゃんである。
「今日は機嫌がいいからとっておきを振る舞っちゃおうかしら。――私自身のプディングをねぇ!」
彼女はやる気満々だ。スイーツの魅力による強烈な自己暗示によって力を高め、魅惑のバニラの芳香で猟兵たちの動きを止め、巨大フルーツやプリンの塊を投げつけて、何が何でも猟兵たちを太らせるつもりだ……!
放置すればいずれ出るであろう人的被害、及びすでに出ている体重的被害をここで食い止めるため、猟兵たちはマダム・プディングに立ち向かう――!
鮫兎・醒闇
「お招き頂いてありがとうマダム!」(心からの感謝)
安心して頂戴、もう肥っているから!(ドヤ顔)
今回も全部食べるわね!暴飲暴食グラトニーモード制限解除!
ミルクセーキとかドリンク系スイーツは触手を伸ばして吸い上げつつ、鮫触手でケーキの丘を食べて掘り進むわ!(カロリーの高いスイーツからもぐもぐしつつ)
スイーツの合間に持参したピザやポテトで味の変化を楽しんでフロアのスイーツを全部食べ尽くすわね!マダム自身のプティングは最後のおたのしみにとっておくわー!(体重スリーサイズは測定不能状態)
「……ふぶぅ……満たされすぎて破裂しちゃいそう……」(階層を肉で占拠しつつ幸せそう&食べてすぐに寝る!)
●天国食い尽くし系女子
目の前に広がるスイーツパラダイスに、鮫兎・醒闇(兎と鮫となんかの触手・f02122)は目を輝かせた。
「お招き頂いてありがとうマダム! 安心して頂戴、もう肥っているから!」
心からの感謝とドヤ顔がはじける。というかもう、贅肉もはじけそう。
「今回も全部食べるわね! 暴飲暴食グラトニーモード制限解除!」
ユーベルコードを展開する醒闇の目には、もはやマダム・プディングの姿すら入っていない。甘味の山にダイブ! 凄まじい勢いで一帯を喰い尽くしていく!
ミルクセーキの川やトロピカルジュースの湖は伸ばした触手で吸い上げる。ケーキの丘は鮫触手で食べて食べて掘り進む。辺りに散らばるパフェやケーキはとにかくカロリーの高そうなものから絶え間なく口に放り込んで、もぐもぐとご満悦の表情。
「ふぅっ、ちょっと休憩。甘いものの後には塩気よねー」
持参したビッグサイズのピザを取り出し、一枚を一口でペロリ! こんな時でもちゃんと味の変化を楽しんでいるのだ!
「オッケー、再開よ! 全部食べ尽くしてやるんだから!」
ポテチをバリバリ間食しながら、スイーツ掘りに復帰する醒闇。決して鈍ることのない食い尽くしっぷりは、もはや人間バキュームである。
「まぁっ、アナタ素晴らしい食べっぷりね! 私のプディングもぜひ食べて頂戴~~~っ」
マダム・プディングは感銘を受けたように頬(?)を抑えると、空中に巨大なプリンの塊を生成し始めた。極限まで巨大化した甘い質量が、醒闇めがけて投げつけられる!
「ッッ最後のおたのしみキターーーーー!!」
目につく限りを喰い尽くした醒闇は、もはや体重スリーサイズ測定不能の肉体を、ぼよよんとひと跳ねさせて、自ら巨大プリンに突っ込んだ! 儚く崩れる魅惑の甘味に吸い付き、飲み物の如く一気に飲み干していく……!
すっかり無味乾燥になったフロアに残されたのは、一帯を占拠する規格外の贅肉の塊。
「……ふぶぅ……満たされすぎて破裂しちゃいそう……」
幸せそうに呟いて、醒闇は瞬く間に眠りについた。
「食べてすぐ寝るなんて、なんて健康的なんでしょう! ああ大丈夫よ、他の子たちの分もすぐに作りますからね。……あら、眩暈が……」
マダム・プディングは己の体力を削る勢いで、丸裸にされたフロアに、すぐさまお菓子の天国を再現していくのであった。
成功
🔵🔵🔴
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
成程、『天国みたいな地獄』ですぅ。
『香り』は、これだけ周囲に甘い匂いが有れば、或る程度は慣れて動けるでしょう。
『フルーツ』や『プリン』などは【UC】で斬りつつ、邪魔な分は食べてしまえば良いでしょうかぁ。
『体重』が増えると、細かい動きがし辛くなる代わり『突進』や『斬撃の重さ』は上がりますから、この状況を利用して甘い物をいただき、『体重』を利用する形で交戦しましょう。
『自然と胸に回る範囲』を越えて、他の部位にも影響が出る程の『体重』が増える可能性も有りそうですが、その分は後程ダイエットですぅ。
実際のところ、かなり美味しい品みたいですし、此方も出来るだけお持ち帰りしますねぇ。
●プリンと刃
「成程、『天国みたいな地獄』ですぅ」
瞬く間に再現され、フロア中を満たしていく誘惑の数々に、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は切ないような溜息を零した。
「よろしいでしょう? アナタも存分にお食べなさいな」
マダム・プディングはるこるに向けて、パッ、と凛として優雅に日傘を展開した。魅惑的なバニラの芳香がるこるの鼻腔に忍び込み、酩酊を喚起してくる……
「っ……いえ、大丈夫、甘い匂いはもう十分嗅いでますぅ」
ここまで甘いものが続けば耐性もつくというもの。るこるは芳香の誘惑を振り切り、マダム・プディングへと一直線に突進した!
「いやだわ、スウィーツの誘惑に抗うなんてナンセンスッ。これは直接食べて頂くのが一番ね!」
マダム・プディングは心外そうに日傘を畳むと、空中に大小様々なフルーツやプリンをいくつも生成し、るこるに向けて投げつけた。
るこるは即座に刃を翻し、素早く剣閃を走らせた! 巨大メロンは綺麗な八等分に、巨大バナナは輪切りに、巨大リンゴはいちょう切りに、美しく切り分ける!
しかし正面から飛んでくるプリンには刃を立てようがない。るこるは大きな塊からは身を躱し、小さな塊はむしろ自分から口で迎えに行った。たちまち口に広がる幸せな甘味。
「美味しいですぅっ! でもあんまり食べ過ぎちゃうと体重が……」
とはいえ飛んでくるプリンは間断ない。考えている暇はないと割り切って、るこるは次々にプリンを口に放り込んでいく。
「あぁ……これは後程ダイエット決定ですぅ」
カロリーが胸に回る許容量を超えたことを感じつつ、るこるはプリンの雨の隙を縫って進撃を再開した。
「あら、もういらないの?」
「いえ、とても美味しそうなのであちこち色々お持ち帰りさせてもらう予定ですぅ」
どこか呑気な会話を交わしながら、るこるとマダム・プディングは互いに接敵する。
「まずは、マダムを倒してから、なのですぅ!」
「あらぁやってごらんなさい!」
日傘と刃が斬り結ぶ! 鍔迫り合いは、体重の増加と共に重さを増したるこるの斬撃に軍配が上がった!
「くっ」
「取りました!」
日傘を跳ねのけた瞬間を逃さず、懐に潜り込んだるこるの突進が、マダム・プディングのみぞおちを痛烈に強打した――!
成功
🔵🔵🔴
クロ・ネコノ
すごい場所に、すごいのが出てきたね。
とりあえずマダムに接近、【ゴム梱包】で動きを…<巻きつく途中で日傘からの匂いに陶酔、更にプリンを突っ込まれ拘束を緩めてしまう>
甘~い…まだまだある?なら欲し…あぇ?!<陶酔しているクロの口を両手で広げるマダム、そしてその口目掛けクロを優に超える大きさのプリンが突っ込んできた>
…も…むぃ(もう無理。)
<クロのよく伸びる体は問題無くプリンを飲み込んだ、食べっぷりに気を良くしたマダムは更に幾つも幾つもプリンを突っ込む>
<その後何倍にも膨れ上がり、もはや自力で動けず、飲んだプリンの様にプルプルと震えるクロに出来たのは、精精マダムにのしかかる様に倒れこむ事だけだった>
●調子に乗りすぎご用心
「すごい場所に、すごいのが出てきたね」
ファンシースイーツ空間に、ゴージャスなプディング製マダム。似合いと言えば似合いの取り合わせに、クロ・ネコノ(弓矢が得物のゴム鞠猫・f06406)は肩をすくめた。
「ま、とりあえず、あの『すごいの』の動きを止めますか」
クロは『すごい場所』にはわき目もふらず、猟兵に押し込まれ腹部を抑えているマダム・プディングへと駆ける! ユーベルコードを発動し、ゴムの如く変質した身体でマダムの動きを――
「甘ぁいですわね」
クロがマダムの全身に巻き付いたのと、マダムがスパンッと日傘を広げたのは、同時。
抗いがたいバニラの香りが陶酔を誘い、クロの目がとろんと据わった。
「ほぅら、召し上がれッ」
半開きになったその口に、マダムは容赦なくプリンを突っ込んだ。クロはマダムの拘束を緩めてしまう。
「甘~い……まだまだある? なら欲し……あぇ?!」
マダムはクロの口に両手を突っ込み、上下に大きく広げさせると、その口めがけて許容を遥かに超える巨大プリンをぶち込んできた!
喉を詰まらせる勢いのプリンの奔流を、クロのよく伸びる身体は酩酊状態のままに問題なく呑み込んでいく。
「……も……むぃ」(訳:もう無理)
「え、なぁに? 『もっと』? そう、気に入ってくださったのね!」
クロの食べっぷりに気をよくして、マダムはさらにプリンをいくつもいくつも突っ込んできた! ゴムの身体は入れられたものを入れられただけ受け入れ……次第に嵩を増していく……。
いつしかその身体は何倍にも膨れ上がり、もはや自力で動くことも叶わず、飲み込んだプリンのようにプルプルと震えるクロに出来たのは……
「シュエット!(意味:素敵!) デリッシュゥ!(意味:美味しい!) ほほほほ! おほほほほ! オーホホホホホホホ――――ホッ?」
……精精、マダムにのしかかる様に倒れこむ事だけだった。
「ホォォォォォォォォウッ!?」
哀れ、自ら調子に乗って作り出してしまった巨体に押しつぶされ、情けない奇声を上げながら潰されるマダム・プディングであった。
大成功
🔵🔵🔵
ノイシュ・ユコスティア
メリナ(f13268)と参加。
二人描写希望。
武器はロングボウ。
「僕はその手には乗らない!」
甘いものを見ても何も感じないように、スイッチを切り替える。
でもプリンは大好きなんだよね…。
メリナが来たことに驚く。
「甘いもの、好きだからなぁ。
大丈夫かな。」
敵とは距離を取り布陣。
素早く敵の背後に回り込み、ユーベルコードで攻撃。
いろいろな部位を攻撃してみて、弱点を探す。
弱点を狙い射ち、相手を消耗させる方針。
メリナの攻撃のほうが効いていたら、炎の属性攻撃を付与して射ってみる。
敵がフルーツなどを投げてきたら矢で射ち落とす。
敵が日傘を開いたら風上に移動。
敵が逃げようとしたら走って回り込み、攻撃して阻止する。
メリナ・ローズベル
ノイシュ・ユコスティア(f12684)と参加
彼のことは呼び捨て
ノイシュに
「もう!美味しいものを独り占めなんて、許さないわ!」
敵と周りのスイーツに反応
「戦いが終わったら食べてもいいのね?」
とりあえず今は我慢して目の前の敵と戦うわ
ノイシュの近くに布陣して、ウィザードミサイルで攻撃する
うふふ…生クリームが溶けそうね
弱点がわかったらノイシュに教えるわ
2人で合わせて集中攻撃しましょう
敵からの攻撃は、【オーラ防御】でバラの花びらを舞わせて防げるか試してみるわ
近くに隠れる場所があれば戦いで利用する
余裕があればそばにあるスイーツをこっそりつまみ食いするかも
「糖分は集中力を助けるのよ!」
●プリンを射抜く炎と風
「ほほほ、ホホ……うぇげっほげっほ! あら失礼、まだお客様はいらしたのよね」
よろよろと立ち上がり時折えずきつつも、マダム・プディングは取り繕うように胸を張った。
「ア・ラ・モード!」
毅然として叫ぶや否や、その身体が自信に満ちて輝きだす!
滑らかさと香ばしさの共演する焼きプリン! ふわふわつやつやの生クリーム! ジューシーに生命力あふれるフルーツ! 己が魅力を存分に見せつけ、豊満なボディを強化する……!
燦然と輝くその魅力に抗うのは、より一段と骨の折れる状態になった。
ノイシュ・ユコスティア(風の旅人・f12684)は眉を顰めながらも、敢然とロングボウを身構えた。
「僕はその手には乗らない!」
(「でもプリンは大好きなんだよね……」)
誘惑されぬよう意識のスイッチを切り替えるも、なかなか難しい。
そんなノイシュの小さな苦悩を、思いもよらない声が明後日に蹴飛ばした。
「もう! 美味しいものを独り占めなんて、許さないわ!」
「メリナ!?」
傍らに憤然と駆け付けたのは、メリナ・ローズベル(紅い花・f13268)だった。
「ほんとすごいわね、ここ! 敵まで美味しそう! 戦いが終わったら食べてもいいのね?」
「いいと思うけど……メリナ、甘いもの、好きだからなぁ。大丈夫かな」
「任せなさいっ!」
溌溂とした言葉と共に、メリナの周囲で魔力が燃えた。矢の形となった数多の炎が一斉に発射され、マダム・プディングに殺到していく――!
「きゃああああっ! お熱いのはやめてぇっ!」
「うふふ……生クリームが溶けそうね」
メリナがマダムを釘付けにしている隙に、ノイシュは素早くマダムの背後に回り込み、弓を引き絞った。
「矢よ、雨となり敵を貫け!」
同時につがえた複数の矢が風の精霊の加護を乗せて宙を走り、フルーツを、生クリームを、プリンの本体を、容赦なく貫く――!
「がっ、は……ッ」
数多の矢で背後から射抜かれ、マダムの豊満なボディが激しくのけ反った。
「風の加護が効いてるね」
「炎の効きも悪くないわよ! 弱点はやっぱり――頭のプリン!」
二人は炎と風の矢で、間断なくプリンを集中攻撃していく。
「悪い子たちね……!」
マダムは頭部を庇って日傘で矢を払い落し、そのままの勢いで日傘を鋭く展開した!
むせかえるバニラの香り。しかしノイシュは風上に逃れ、メリナは武骨なブラウニーの岩場の陰で難を凌ぐ。ついでにこっそりつまみ食いも。
「糖分は集中力を助けるのよ!」
バニラの香りが失せると同時、ブラウニーのかけらを口に放り込みながら再び敵前に躍り出るメリナ。次々に飛んでくるプリンは、展開したオーラに舞うバラの花びらで防いでいく。巨大フルーツはノイシュの矢がことごとく撃ち落していった。
「くぅっ……!」
マダムは旗色の悪さに逃げ腰になり始めた。しかし退路にはノイシュが素早く回り込んでいる!
「逃がさないよ」
「ノイシュ、同時にいくわよ!」
敵を挟み撃ちにして、炎と風の怒涛の矢雨が降り注いだ――!
●天国の最期
『天国のような地獄』にマダム・プディングの甲高い絶叫が轟き渡る。
プリン、生クリーム、フルーツがバラバラに分離して、人の形を保てなくなったマダムは、最期の力を振り絞って言い残す。
「私の天国……全部召し上がって、ね? ……ぐふぅっ」
……己の生死よりもスイーツの誘惑を最優先する、ある意味あっぱれな遺言であった。
「よかったぁ……っ! もうこれで、犠牲者を出さずに済みます……!」
紙袋の下で感涙を流すA子は、猟兵たちにしきりに感謝を送る。
もちろん、残された『天国』をどうするも猟兵たちの自由だ。
――のちにA子は語る。
女子を惑わすにっくきスイーツパラダイスを封じてくれた、転校生たちの活躍を。
その武勇伝によれば、転校生たちが去った後の迷宮には、女子たちを苦しめた甘味は何一つとして残っていなかったそうな。
大成功
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