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バトルオブフラワーズ④〜お米食べろ!!

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ

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●キマイラ春の米収穫祭り
 現在キマイラフューチャーでは猟兵と怪人の一大決戦『バトルオブフラワーズ』の真っ最中であり、今この瞬間も現地では激しい戦いが繰り広げられている。
 グリモアベースも、現地へ向かう猟兵で賑わっているのは言うまでもない。
「みんな揃ってる? じゃあ手短に説明するわね。今回はザ・フードステージの戦いになるわ。ここでは『シュウカクフードバトル』と言う特殊ルールが適用されるみたいよ」
 アヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)が説明を始める。
 ここでは怪人軍団が広大な田んぼで米をコンバインで収穫しているそうだ。
 それを精米機で精米し、袋に詰めた物を集積しているのだとか。
「それで、ここからが大事な部分になるんだけど……一定以上の収穫をされてしまうと、猟兵のみんながフィールドから弾き出されて強制的に敗北になってしまうそうよ」
 更にタチの悪い事に『怪人が食材を収穫している間は攻撃が無効』になるという特殊能力がここでは働いてしまうらしい。
 それでは打つ手無しなのでは? 猟兵の一人が思った事を口にするが……。

「大丈夫、対策はあるわ。怪人がお米を収穫するのならそれを利用してしまえばいいのよ。……つまりは集積したお米をちょっと拝借して、それでおいしい料理を作って餌にして釣ってみようって事ね!」
 調理場は(何故か)現地にあるそうなので、それを利用すればいいとの事。
 作った物が美味しそうなら、怪人がホイホイ釣られて料理を食べにやってくるようだ。
 そうなってしまえば無敵状態は解除されるため、あとは倒すのみである。
「美味しい物を食べさせてから倒すと言うのも、ちょっと気が引けるかもしれないけど……でも、キマイラフューチャーの未来のために容赦はいらないわ。せめて美味しい物を食べてもらってから骸の海へ帰してあげましょう」
 アヤカが説明を終えるとキマイラフューチャーの田んぼエリアへのゲートを開く。
 さあ、米を以って怪人を征するとしよう!


NS
 はいどうも、NS(えぬえす)でございます。
 もう一本出したかったので、こちらのネタをお送りします。
 なおタイトルは某M岡さんとは関係ないと思います、多分。

●目的
 怪人の集めた米を利用し、おいしい料理を作る。
 その後、ホイホイ釣られてやってきた怪人をやっつける。
 分かりやすいですね!

 本シナリオでは特殊ルールが適用されます。

 このステージでは、食材を収穫中のオブリビオンは攻撃が無効になるという特殊能力があり、一定以上の収穫をされてしまうと、猟兵側の敗北になります。
 オブリビオンは、収穫された食材を山のように積み上げようとするので、猟兵は、その食材で料理を作成しましょう。
 その料理が美味しそうならば、食欲を刺激されたオブリビオンが作業を中断して、料理を食べてしまい『攻撃無効の効果が無くなる』ので、攻撃して撃破する事が出来ます。

 まとめると……。
『食材を一定量収穫されると強制敗北』
『収穫中は怪人が無敵状態』
『ただし料理に釣られ、ホイホイ食べに来た場合は無敵状態が解除』
『食材は米(重要)』
 ……と言う事になります。

●ご注意
 プレイングには米を使った料理の内容を書いて下さい。
 一応、攻撃用のユーベルコードもお忘れなく。
 怪人達は正直弱いので無敵状態じゃないなら余裕で倒せますが、念のため。

 調理場などはOPの通り、何故か現地にあります。
 米袋は一つや二つ拝借してもバレる事はないので、気にせず料理に専念してください。

 リプレイは出来るだけ早く仕上げたいと思っています。
 最低でも失効までには完成させたいです。

 それでは、怪人においしい米料理を食べさせた上でやっつけちゃいましょう。
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第1章 集団戦 『つよくてかわいいアニマルズ』

POW   :    丸太クマさん怪人・ウェポン
【丸太兵器 】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    鉄球ワンちゃん怪人・ジェノサイド
【鉄球攻撃 】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    ピコハンウサちゃん怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【ピコハン 】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。

イラスト:まめのきなこ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●収穫アニマルズ
 ここはキマイラフューチャーのどこかにある広大な田んぼ。
「フーンフンフンフフフーン♪」
 つよくてかわいいアニマルズの一人、クマさん怪人が鼻歌交じりでコンバインを運転し米を収穫している。
「うむ、順調順調。あ、一つ精米終わったから持ってってー」
「あいよー」
 コンバインで収穫した米を精米機に投入するワンちゃん怪人。
 その精米の終わった米を一つ一つ、丁寧に袋に詰めて集積所へ持っていくウサちゃん怪人。
 一見すれば着ぐるみが農作業をしているファンシー(?)な光景が繰り広げられているが、言うまでもなく彼らは怪人であり背中にチャックは付いていない。
 少しずつではあるが、集積所には米袋が積み上がりつつあるようだ。

 猟兵達は一刻も早くこの米を拝借し、料理を作り、怪人の収穫活動を阻止しなければならないのだ!
ニコ・ベルクシュタイン
【うさみっち(f01902)】と
米か!さぞかし丹精込めて育てられた、美味い米なのだろうな
オブリビオンなぞに食わせるのは勿体無いが
最終的に倒せば良いのだ、ハハハ

最近丁度「如何にパラパラな炒飯を作るか」に凝っていてな
努力の成果を披露しようではないか

コツは3つある
・温かいご飯を使うこと
・卵とご飯を混ぜない
・フライパンは振らなくて良い

理由はあるが、今回は割愛にて
溶き卵を熱したフライパンに入れ半熟まで焼けたら一度取り出す
其処へ今度はご飯と、叉焼やネギや剥き海老などを投入して炒める
卵を合流させて良く炒め、味付けをしたら完成だ

うさみよ、たんとお食べ
俺もツナマヨを頂こう

怪人も…食べたら大人しく殴られて貰おうか


榎・うさみっち
【ニコ(f00324)と!】

うさみっちクッキング~♪(うさぎアップリケつきエプロン装着)
【かくせいのうさみっちスピリッツ】でうさみっちゆたんぽを増殖
グループ分けして料理していくぜ!

俺が作るのはおにぎり!
シンプルでありながら奥が深い!可能性は無限大!
SNSバエも間違いなし!

塩、梅干し、鮭など王道の具から
オムライス、山菜おこわ、コーン、チーズ等
ちょっと変わり種まで色んな具材で作っていく
うさみっち複数人がかりでおにぎりを整形

ニコの炒飯もお店のみたいでうめぇな!
炒飯をちょっと貰って炒飯おにぎりも追加
あとニコにはこれもくれてやろう!とツナマヨおにぎりをプレゼント

怪人?良い感じのタイミングでポコポコと


真守・有栖
ご飯が食べ放題!?
これまたなんて素敵で美味しい予知なのかしら?!
おにくにたまごにごはん……わぅう、こんなにまんぷくな日々が続くなんて。……ぐすっ
今日も私は飢えた狼!さぁ、何杯でもおかわりするからかかってらっしゃ……

え?食べ放題じゃなく?
料理を振る舞う側……?

あ。うん。……そっかぁ(へにゃり)

……いえ、此処は役割分担よ!

皆が美味しいご飯を作る。
私が美味しくわぐわぐ。
あまりの食狼っぷりに怪人も釣られてもぐもぐ。

これだわ!!!

とっっっても美味しそうにすっっっごい幸せそうな食べっぷりを見せつけてやるわ。ふふん。かかったわね?
あにまるたるもの、食の本能には抗えないわ!さぁ、召し上がれ!

そして、成敗……!



●猟兵、田んぼに立つ!
 猟兵達は今回の戦場である田んぼエリアにやってきた。
 今は春……しかしここでは何故か、黄金の稲穂が辺り一面に広がっている。
 キマイラフューチャーのシステムか何かが、このようなオールシーズン米栽培を実現出来ているのかもしれない。

「米か! さぞかし丹精込めて育てられた、美味い米なのだろうな」
 このあまりにも広大な田んぼを見たニコ・ベルクシュタイン(虹の未来視・f00324)が、ただただ感嘆する。
 実際にその広さは某ドーム球場の何十倍にも相当すると言えるだろう。
「うひょー、これは米のバーゲンセールなんてモンじゃないな!」
 ニコとは違い、やや興奮気味に言うのは榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)だ。
 自身の身長が17センチと言う事もあり、周りの広大な光景がより大きく感じられるらしい。
「ご飯が食べ放題!? これまたなんて素敵で美味しい予知なのかしら?!」
 今回の事件を何か少しだけ勘違いした様子(?)で解釈し、そのまま迷う事なくゲートに飛び込んだのは真守・有栖(月喰の巫女・f15177)。
 周囲の光景を見て、あれやこれや食べ放題だと思っているのか尻尾をやたらとフリフリさせているではないか。

「おにくにたまごにごはん……わぅう、こんなにまんぷくな日々が続くなんて。……ぐすっ」
 ……えっ、泣くほどなの!? 普段の食生活は大丈夫なの!?
「今日も私は飢えた狼! さぁ、何杯でもおかわりするからかかってらっしゃ……」
「……あー、言いにくい事なんだが。俺達は作る側だぞ?」
 有栖が今回の趣旨を曲解しているのはマズいと思ったか、ニコが改めて説明と言う名のフォローに入る。
「え? 食べ放題じゃなく? 料理を振る舞う側……?」
「そうだぜー。ま、これだけ米がいっぱいあったら食べ放題と思うのも分かるけどな!」
「あ。うん。……そっかぁ」
 次いでうさみっちの言葉を聞き、途端に耳がへにゃりと下がる有栖。
 自身が勘違いしていた事にやっと気付いたようだ。
「だが、それぞれ出来る事はあるはずだ。それをしっかりやっていこう」
「そーそー、こーゆーのを何て言うんだっけ? てきざいてきしょ?」
 途端にテンションがダダ下がりした有栖を見て、再度フォローに回るニコとうさみっち。
 すると……
「……皆が美味しいご飯を作る。私が美味しくわぐわぐ。あまりの食狼っぷりに怪人も釣られてもぐもぐ……これだわ!!!」
 突然何かに目覚めたかのような反応を見せる有栖。
 君、切り替え早いな!
「そうね、此処は役割分担よ!」
「うむ、それで行こう。オブリビオンなぞに食わせるのは勿体無いが最終的に倒せば良いのだ、ハハハ……まあ、多分大丈夫だろう、多分」
 有栖がやる気と元気を取り戻したのを見て、若干の不安を見せるニコ。
「さあさあ、怪人に俺達の料理をたらふく食わせてやろうぜー!」
 辺りをぶんぶん飛び回って、これまたやる気を見せるうさみっち。
 三人の戦いが、今始まる……!

●NIKO's Kitchen・キマイラ出張編Withうさみっち(ゲスト:有栖)
 ……所変わって、ここは田んぼ付近にある調理場。
 調理器具などが完備され、既に米袋はいくつか拝借済と準備は万端だ。
「最近丁度『如何にパラパラな炒飯を作るか』に凝っていてな。努力の成果を披露しようではないか」
 (何故か)カメラ目線気味にエプロンを付けたニコが、自信ありげに言う。
「コツは3つある。一つと温かいご飯を使うこと、二つは卵とご飯を混ぜない、そして最後はフライパンは振らなくて良い、だ」
 どこぞの料理番組を意識したかのように、すらすらと語り出す。
 動画にすれば確実にウケる内容になりそうだ。
「理由はあるが、今回は割愛にて。溶き卵を熱したフライパンに入れ半熟まで焼けたら一度取り出す」
 ジュワー……と言う卵が焼ける音。
 この時点で既に美味そうな空気が漂ってくる。
「其処へ今度はご飯と、叉焼やネギや剥き海老などを投入して炒める」
 次に、予め用意したと思われるご飯と具材が投入。
 油で炒めると、それぞれの具材が焼けるいい匂いが辺りを支配する。
「卵を合流させて良く炒め、味付けをしたら完成だ」
 慣れた手つきで丁寧にご飯と具材、卵を炒めていく。
 完成の時は近い。
 そしてニコと時を同じくして、うさみっちの方も料理に取り掛かっていた。

「うさみっちクッキング~♪」
 ご丁寧に、こちらはうさぎアップリケつきエプロンを装着している。
 実際可愛い。
「俺が作るのはおにぎり! シンプルでありながら奥が深い! 可能性は無限大! SNSバエも間違いなし!」
 こちらもカメラ目線を意識しつつビシッと決める。
 まずうさみっちはユーベルコード「かくせいのうさみっちスピリッツ(ウサミノ・ユタンポ・ヨナヨナ・ウゴク)」を使い、うさみっちゆたんぽを増殖。
 グループ分けして料理しようと言う事らしい。
 用意したのは塩、梅干し、鮭など王道の具だけに留まらず、オムライス、山菜おこわ、コーン、チーズ等ちょっと変わり種まで色んな具材で作っていく。
 それを複製したうさみっちが複数人がかりで、せっせとおにぎりを整形する様は何とも微笑ましい。
 ……とは言え、うさみっちの体の小ささを補う手段としては、これほど理にかなった事はないだろう。
 そうこうしている内に、次々と人間サイズのおにぎりが出来上がっていく。
「よしよし、いい感じに出来たな! さすがうさみっち様!!」
 作り上げたおにぎりの山を前に、出来栄えの良さを自画自賛する。
「む……うさみ、そっちも出来たようだな」
 そこへ、出来立ての炒飯を大量に皿へ盛り付けたニコがやってくる。
「おー、すげー量だな! ちょっともらうぜ!」
 答えを聞くまでもなく、うさみっちがスプーンで炒飯を穿り出し口へ。
「ニコの炒飯もお店のみたいでうめぇな! ……あ、そうだ。それだけあるなら炒飯ちょっともらえないか?」
「おにぎりにしたいのか。うむ、少しばかり余裕があるので使うといい」
「センキューな!」
「……ねえ、ご飯まだー?」
 そんな二人のやり取りを有栖は腹を空かせた様子で見ていた。
 自制はしていたが、そろそろ空腹が限界らしい。
 その様子を見たニコが苦笑しつつ、炒飯を持って行くのであった。

「わぅう、なにこの炒飯! すっごい美味しい!」
 野外テーブル上に配膳が済み、実食タイムとなった有栖が炒飯を喰らう。
 その味に夢中になっているようだ。
「わはは、そうだろう! ニコの炒飯は世界一だからな! あとニコにはこれもくれてやろう!」
 ニコにツナマヨおにぎりを手渡すと、うさみっちが誇るように自慢する。
 その口ぶりからするに、よく食べているのは想像に難くない。
「はは、気に入ってもらえたのならありがたい。……うむ、このツナマヨおにぎりもいいじゃないか」
「うむうむ、そうだろそうだろー?」
「おにぎりも色々な味があって飽きないわ。これならいくらでも行けそうね!」
 有栖が実に上機嫌で尻尾をフリフリしつつ、美味しそうな様子を演出しながら料理を口にする。
 するとそこへ……

「なんかいい匂いがすると思ったら……」
「炒飯とおにぎりだと……!」
「くっ、食欲には抗えない……!」
 先程まで作業をしていたと思しき、つよくてかわいいアニマルズの三人が美味しそうな匂いに釣られホイホイやってきたではないか!
「あにまるたるもの、食の本能には抗えないわ! さぁ、召し上がれ!」
 それを拒絶する事無く歓迎する有栖。
 その言葉を聞いては、誰も食欲を止める事など出来ようものか。
「ウウウウマーイ!」
「くぅー、こんな美味い炒飯は初めてだ!」
「おお、おにぎりも具が色々あって迷っちまう!」
 ……結果、怪人達は夢中になってニコとうさみっちの料理を食べていく。
 当然、無防備になっているのは言うまでもないが、そんな事をすっかり忘れるほどの食欲ぶりである。
「いやー、怪人達は私にも劣らない食べっぷりね」
「まあ、それは作った者の冥利に尽きるがね」
「んじゃー、そろそろやっちまう?」
 三人でコソコソと打ち合わせを終えた直後、野外テーブルから怪人三人の悲鳴が聞こえてきた。
 攻撃無効化が切れている以上、倒されるのも早かったようだ。
「成敗、そしてごちそうさまでした……!」
 事を済ませた有栖が、怪人と料理に向けて手を合わせたのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

フィーレン・アート
これが本当の『飯』テロだよな?
シンプルだがメイン食故のバリエーションの多さ
ご飯をメインに出来るオムライスといこうじゃねぇの

(バターを溶かし、玉ねぎと鶏肉を炒めつつ)大抵ケチャップライスを想像するかもしれねぇが
上にケチャップをかけるなら、オイスターソースを効かせて差をつけた方が食欲が進む。
(隣で煮込んでいる鍋の火加減を確認しつつ)勿論、上にかけるソースを
デミグラスソースや、クリームソースにして変化させるのも良い。
(ふわとろ卵を乗せつつ)米がメインだから邪道だって?そうとくればバターライスは如何だ?
普段と違う味わいを堪能するのも良いんだぜ?

口に合ったなら幸いって事で、クライシスゾーンでお粗末さん!



●正義の飯テロ大作戦!
「これが本当の『飯』テロだよな?」
 現地に降り立ったフィーレン・アート(料理人・f17796)の第一声である。
 フィーレンは料理好きと言う事もあってか、自分にうってつけの事件と踏んで参加したのであろう。
 言われてれば、確かに今回の件は飯テロで敵を倒す事に間違いはない。
「シンプルだがメイン食故のバリエーションの多さ……ご飯をメインに出来るオムライスといこうじゃねぇの」
 調理場にて食材である米を前にあれこれ考えた結果、今回作る物はオムライスに決めたようだ。
 なお炊飯器は超早炊きにセットしてあるため、既にホカホカご飯の準備は完了している模様。
 あとは作るだけである。
「さあ、始めるとしようか」
 ニヤリとフィーレンが笑う。
 料理人としての本領が、今発揮される!

 まずフィーレンは熱したフライパンに軽く油を引き、バターを溶かす。
 そして次に、刻んだ玉ねぎと鶏肉を炒める。
 実に慣れた手つきだ。
「大抵ケチャップライスを想像するかもしれねぇが、上にケチャップをかけるなら、オイスターソースを効かせて差をつけた方が食欲が進む」
 そう言いつつ、フライパンの隣のコンロには鍋で何かを煮込んでいる様子。
 平行して作業を行うのは決して簡単な事ではない。
「勿論、上にかけるソースをデミグラスソースや、クリームソースにして変化させるのも良い」
 そう、今煮込んでいるのは上にかけるソースなのだ。
 適時火加減を確認するのを忘れず、調理を進めていく。
 更に別のフライパンで、溶き卵を半熟になるまで焼いているではないか。
 中身のライス、上にかけるソースと平行してのトリプルタスク!
 多少料理をかじった程度では、決して真似の出来ない達人業だ!!
「米がメインだから邪道だって? そうとくればバターライスは如何だ? 普段と違う味わいを堪能するのも良いんだぜ?」
 焼けたふわとろ卵をライスの上に乗せながら、先程作ったばかりのケチャップライスの他、バターライスなどのバリエーションも交えて更にオムライスを追加作成!
 なんたる早業か!
「よぉし、出来上がりだ」
 一仕事終えたフィーレンが得意げな表情で、野外テーブルにそれぞれ作ったオムライスを並べていく。
 出来栄えにも自信たっぷりのようだ。
 当然、これほどの出来ともあれば……。

「オムライスにはうるさい俺だが、こんなウマい奴は初めてだ!」
「うはー、このデミソースの味が濃厚で実に美味だぁ……」
「ウマすぎて実際スプーンが止まらん! ふおおお!!」
 収穫を行っていた、つよくてかわいいアニマルズの三人は(案の定)引き寄せられるようにオムライスに食い付き、そしてバクバクと喰らっていく。
「口に合ったなら幸いって事で……」
 パチンとフィーレンが指を鳴らすと野外テーブルが突然、超次元の竜巻に変化し怪人三人を呑み込む。
 クライシスゾーンが発動したのだ。
「「「アァァァァーーー、ごちそうさまでしたァァァーーー……」」」
 律儀にもご馳走様と口にしながら、つよくてかわいいアニマルズが遥か彼方へと吹き飛ばされていった。
「お粗末さん!」
 そして、それに応えるフィーレンであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

榎・うさみっち
また来ちゃった♥

喜べアニマルども!うさみっちクッキング延長線だー!!
今回作るのは雑炊!
こちらもシンプルでありながら材料次第で色んな味が楽しめる
風邪の時、胃が疲れてる時にもサラッと食べられるし
普通のご飯より少量で満腹感を得られるから
ダイエッターさんにもオススメできるメニューだ
(カメラ目線で)

今回のお手伝いさん達はコチラ
【こんとんのやきゅみっちファイターズ】の皆さん!

好きな材料とダシとご飯を煮込むだけだから簡単!
ニラ玉、緑黄色野菜、カニ、鮭、など色んな種類を作る
キノコとチーズ、トマトと鶏肉、など洋風もご用意

怪人達と、頑張ってくれたやきゅみっち達にもふるまう!
腹ごしらえをしたら思いっきりホームラン!



●うさみっち☆クッキング・延長戦
 猟兵達の米料理攻撃は有効に働いており、このフィールドにいる怪人の数も次第に減りつつある。
 このまま行けば、怪人の全滅も時間の問題であろう。
 次は誰が怪人に新たな米料理を振舞うのか?

「また来ちゃった♥」
 なんと、うさみっちが二度目のエントリー……って君、仕事終えてグリモアベース戻ったんじゃなかったの!?
「喜べアニマルども! うさみっちクッキング延長戦だー!!」
 とは言え本人がやる気な以上、それを止める者はいない。
 さて、うさみっちさん……本日二度目の料理はなんでしょう?
「今回作るのは雑炊! こちらもシンプルでありながら材料次第で色んな味が楽しめる。風邪の時、胃が疲れてる時にもサラッと食べられるし普通のご飯より少量で満腹感を得られるから、ダイエッターさんにもオススメできるメニューだ」
 ここまでカメラ目線で噛まずに言い切りましたね!
 むしろ、動画を意識してましたね?
「今回のお手伝いさん達はコチラ【こんとんのやきゅみっちファイターズ】の皆さん!」
 そう言ううさみっちの後ろには、野球チームのユニホームに身を包んだうさみっちの分身が8人……いる!
 何故か釘バットや鉄球を持っていて、その見た目の可愛さとは裏腹にやたらと物騒だぞ!?
 なお、このやきゅみっちファイターズは本人のユーベルコード「こんとんのやきゅみっちファイターズ(ウサミノ・ジショニ・スポーツマンシップナド・ナイ)」から生み出された物だと一応、補足しておきますね!

 ……などと説明している間にも、うさみっち軍団はコンロに土鍋をセットし早くも雑炊作りの準備を済ませた模様。
「好きな材料とダシとご飯を煮込むだけだから簡単!」
 土鍋に米袋から出した精米済みのキマイラ米、具、そしてダシ汁を投入。
 後はこのまま煮込むだけと言うシンプルな物である。
「もちろん、材料次第でアレンジも自由自在!」
 コンロにかけてある土鍋は一つだけではなく、別の土鍋もいくつかセット済みであり、その中身はニラ玉、緑黄色野菜、カニ、鮭の他にもキノコとチーズ、トマトと鶏肉など洋風も用意すると言う周到ぶり。
 雑炊とは言え、決して侮れないのがよく分かる。
 それから少しすると、火をかけた土鍋からはボコボコと沸騰する泡……そして具材が煮え、それぞれいい匂いを放ってきているではないか。
 それはさながら、様々な具材が奏でるオーケストラの如し勢い!
「よしよしよーし……いい感じに出来たぞー。さあ、実食の準備だ!」
 野外テーブルへと、うさみっち軍団が土鍋と皿を運ぶ。
 土鍋の蓋を開ければ、湯気と共に様々な雑炊が姿を見せる。
 すると、その匂いにホイホイされ……。
「雑炊なんて単純な料理と思ってたが……そのシンプルがむしろいいッ!」
「ああ、胃に優しくて食べやすい事を失念していたぜ……」
「しかも味が色々ある! これは迷っちまう!!」
 アニマルズの面々が雑炊に舌鼓を打つ。
 数が多い分、三人だけに留まらない人数が来たようだ。
「ヘイヘーイ、そうだろそうだろー。雑炊だからって侮れないぜー?」
 怪人達に混じり、雑炊を一緒に食べるやきゅみっち達。
 耳をぴょこぴょこさせつつ、自分達の作った雑炊を味わっているようだ。
「いやー、こんなウマい物が食えるなんて俺達は運がいいな!」
「うさみっち様に感謝しろよー? ところで、食後に野球しないか?」
「え、野球? また急だなあ」
「……ああ、だがお前らがボールな!」
 雑炊を食べ終えた後、うさみっち軍団が目をキュピーンと光らせ釘バットでアニマルズを無慈悲にフルスイング!
「ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ーーー……ッ!?」
 そしてホームラン!
 腹いっぱいでまともに動けないアニマルズがまとめてキマイラの星となるのに、そう時間はかからなかった。

 やったねうさみっち! 今日はコールド勝ちだよ!!

成功 🔵​🔵​🔴​

砂月・深影
つまり料理が何よりも重要だということか……、なかなか変わった仕掛けだね。でも僕は僕の出来ることをするだけだよ

作るのは稲荷寿司。具は入れないで酢飯と油あげのシンプルな味で勝負

油あげは半分に切って袋状に開いたら、熱湯をかけて油抜きをする。そうしたら出し汁で煮ておく
次は酢飯の準備。ご飯にすし酢をかけてまんべんなく混ぜたら、うちわで扇いで冷ます
油あげと酢飯が出来たら、いよいよ詰めていく作業。油あげが破れないように慎重に形よく酢飯を詰めていく。でも酢飯が少なくても悲しいことになるから、そこはうまく調整しないと

僕の料理の味に満足した?それならさっさと終わらせようか(刀を鞘から抜いて)



●嗚呼、思い出の稲荷寿司
「つまり料理が何よりも重要だということか……なかなか変わった仕掛けだね」
 調理場を前に、今回の戦いで重要な事を改めて思い返すのは砂月・深影(寒空に光る銀刀・f01237)。
「でも僕は僕の出来ることをするだけだよ」
 そう言うと、早くも深影は調理の準備に取り掛かる。

 まな板の上には油揚げ、そして炊き立てのご飯に酢。
 何を作るのかは、これだけでもハッキリと分かるであろう。
「油あげは半分に切って袋状に開いたら、熱湯をかけて油抜きをする」
 慣れた手つきで包丁で油揚げをスパッと鮮やかに切る。
 そこへ事前に用意した熱湯をかけていく。
「そうしたら出し汁で煮ておく」
 次にコンロにかけてある鍋の出し汁へ、先程油抜きをした油揚げを投入。
 それを弱火で煮込み、落し蓋をしておく。
 その間、素早く次の仕込みに入る。
「次は酢飯の準備。ご飯にすし酢をかけてまんべんなく混ぜたら、うちわで扇いで冷ます」
 調理場にあったボウルにご飯を入れ、そこへ寿司酢をかけてからしゃもじで手早く混ぜた後はうちわで扇ぎ、冷ましていく。
 その後、鍋から油揚げを丁寧に取り出し煮汁を軽く絞っておく。
 これら一連の動作には全く無駄がなく、作り慣れているのが分かる。
「油あげと酢飯が出来たら、いよいよ詰めていく作業。油あげが破れないように慎重に……」
 酢飯を軽く丸め、煮汁を手に少しずつ付けながら油揚げの中へと詰める。
「酢飯が少なくても悲しいことになるから、そこはうまく調整しないと」
 一つ一つ確実に、そして丁寧に詰めていく。
 そのどれもが丁度いい大きさにまとめられ、形のいい稲荷寿司に生成される。
 これが素人であれば、サイズはバラバラになっていた事だろう。
 それを型崩れする事なく、しっかり仕上げられる深影の腕は確かだ。
「最後は皿に乗せて……こんな所かな?」
 四角い長方形の皿に盛り付け、深影特製の稲荷寿司が完成した。
 素人には決して作れない、熟練の業が生み出したそれの出来栄えは素晴らしいの一言に尽きる。
 そして、野外テーブルに稲荷寿司を置いて数分後……。

「おお、稲荷寿司だ!」
「懐かしいなあ、最後に食ったのはいつ頃だったっけか」
「いいからとにかく食ってみようぜ」
 当然のごとく、アニマルズの面々が稲荷寿司に反応する。
 そして、一口。
「お、おお……うめえ……!」
「ああ、これ母ちゃんが昔作ってくれた稲荷寿司を思い出すなぁ……」
「初めて食うのに、なんでこれはこんな懐かしい味なんだ……?」
 食べながら、何故か目頭を押さえて感涙するアニマルズ。
 何か懐かしい思い出が彼らの胸中に去来したのだろうか。
 そもそも怪人達の記憶にそんな物があるのかどうかと言う疑問は……まあ、気にしないでおこう。
「僕の料理の味に満足した?」
「ああ、うめえ稲荷寿司をありがとうな!」
「それならさっさと終わらせようか」
 深影が刀を鞘から抜く。
 そして、紅蓮烈斬(グレンレツザン)で一閃。
 抵抗の間もなく、アニマルズは炎の斬撃で骸の海へと還っていった。
「懐かしい味、か……」
 怪人が口にしていた事について、何か思う所があったのだろうか。
 深影は消えていったアニマルズのいた場所をじっと眺めていた。

 ……かくして猟兵達の活躍により、今回のザ・フードステージの戦いに勝利する事が出来た。果たしてキマイラフューチャーの未来はどうなってしまうのか?
 キマイラ達はまたこの世界の米を食べる事が出来るのか?
 全ては猟兵の奮戦にかかっている……。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月17日


挿絵イラスト