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バトルオブフラワーズ⑨〜無限の想像力のその先へ

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #エイプモンキー #挿絵

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 一面、咲き乱れる花々の空間が広がる『システム・フラワーズ』内部。
 その花々が集まった先に現れた、ロボめいた猿の怪人が待ち受ける。
「ミーのユーベルコードは『想像した全てを創造する能力』! ミーのマニアック知識と極めて相性のいいこの最強能力で、あらゆるユーベルコードの弱点を見つけ、カウンターするような装置を創造してみせるウッキー!」

 グリモア猟兵の蛇塚・レモン(叛逆する蛇神の器の娘・f05152)は、集まってくれた猟兵たちに自家製のレモンの蜂蜜漬けを振舞う。
「まずは各ステージの制圧、お疲れ様っ! まずはこれを食べて疲れを癒してねっ!」
 そして、予知の解説へと移る。
「いよいよ、『システム・フラワーズ』内部へ突入なんだけど、まず怪人幹部のひとり、マニアック怪人『エイプモンキー』の打倒が第一関門だよっ!」
 いわずと知れた強敵だ。しかも、この怪人のユーベルコードが非常に厄介らしい。
「怪人自身のマニアックな知識をフル活用して繰り出される『自らの想像力が及ぶ限りのあらゆるものを創造できる能力』は、『ありとあらゆるユーベルコードの弱点を指摘してくる』よっ!」
 これだけでも厄介なのに、更に続きがあるのだとか。
「そして必ず『回避不能の先制攻撃』を仕掛けたうえで『こちらのユーベルコードを無効化または相殺』をして、更に強力な通常攻撃でこちらをぶっ飛ばしてくるんだよっ! これは『ユーベルコードをただ使用するだけでは防ぐことは出来ない』から、注意してっ!」
 それだけ聞けば、弱点がないように思えるのだが……?
 しかし、まったく弱点がないわけではないらしい。
「いくら敵がマニアックな知識を蓄えていても、それを上回る対策やウンチクを猟兵が持っていればカウンターで対処できるってわけっ!」
 つまり、自分のユーベルコードの弱点を把握しつつ、敵のユーベルコードの対策を練らねばならない。猟兵たちの知略の見せ所だ。
「様々な世界を渡っている猟兵のみんなだったら、色んな知識を蓄えているはずだよねっ!? 今こそ、それを思う存分に披露しちゃって、お猿さんに一泡も二泡も吹かせちゃってほしいなっ!」
 レモンは猟兵たちを激励すると、頭上のグリモアを輝かせて『システム・フラワーズ』内部へと転送を開始する……!


七転 十五起
 怪人幹部のマニアック怪人『エイプモンキー』との決戦です。
 七転十五起、なぎてんはねおきです。
 ここから先のコメント内容は【重要事項】なので必ず一読を願います。

●特殊ルール
 エイプモンキーは、猟兵が使用するユーベルコードの設定を元に、そのユーベルコードを無効化する武器や戦術を創造し、回避不能の先制攻撃を行ってきます。
(ユーベルコードで無効化したり相殺した後、強力な通常攻撃を繰り出す形です)
 この攻撃は、ユーベルコードをただ使用するだけでは防ぐことは出来ません。
 この先制攻撃に対抗する為には、プレイングで『エイプモンキーが自分のユーベルコードに対抗して創造した武器や戦術を、マニアックな理論やアイデアで回避して、攻撃を命中させる』工夫が必要となります。
 対抗するためのプレイングは、マニアックな理論であればあるほど、効果が高くなります。

『この攻撃は、ユーベルコードをただ使用するだけでは防ぐことは出来ません』

 難易度は【難しい】です。
『シナリオが失敗してもやむなし』のスタンスで判定しますので、ご了承ください。
 また、それに伴い不採用の恐れもありますので、併せてご理解賜りたく存じます。
 それでは、皆様の挑戦をお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『マニアック怪人『エイプモンキー』』

POW   :    マニアックウェポン
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【敵に有効なマニアックな装置】が出現してそれを180秒封じる。
SPD   :    マニアックジェット
【敵のユーベルコードを回避する装置を作り】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    マニアックマシン
対象のユーベルコードに対し【敵の死角から反撃するマシン】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。

イラスト:柿坂八鹿

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

水心子・静柄
想像で創造するってダジャレを言っているのよね?妄想を創造するよりは良いのかしらね?まぁあまり凝ったユーベルコードを使うよりシンプルな方が対策もシンプルなものにするしかないわよね。流石に謎の理論で絶対回避とか絶対防御、全ての無効化とか時間を止めるとかされるとどうしようもないというか、逆にやれるものならやってみろと言いたいわね。まぁそこまでの能力じゃないから前座なんでしょうね。

さてとシンプルにグラウンドクラッシャーね。単純に重い一撃だから衝撃を吸収するものでも出すのかしら?それなら普通に真峰(刀)で斬るだけね。打撃と斬撃って力のかかり方が違うから両方対応できるものはあるのかしらね?あったら負けね。


アレク・アドレーヌ
相手がこっちの攻撃を回避または無力化して先制攻撃をしてくるとは言うのだが…
攻撃手段っていうか使うUCが意訳すれば【使ってる間だけ指定されてる技能を持ってるのと同じ扱いになる】であって
攻撃事態はただ殴るだけだしこれ無力化されても別にどうとでもなりそう(無力化されたとしてもその技能が使えないだけな為別段戦闘には影響が出ない)な予感がするんだが。
…まぁ攻撃事態は『ただ殴るだけ』 だからそっちで対策取って距離を取って遠距離戦でこられそうな予感がするため殴ると思わせといて仕込んどいたスプレーガンで遠距離戦仕掛けるフェイントを混ぜた方がいいかな。

しかしまぁどう無力化をするかは気になるがね
(アドリブ歓迎



 花々が舞う『システム・フラワー』内部。
 その花々の足場に似つかわしいロボめいた猿の怪人が高笑いをしていた。
 その名はマニアック怪人『エイプモンキー』だ。
「ウーキッキッキッキ! ミーの想像力で想像する無敵の能力で此処は通さないウッキー!」
「待って、想像で創造するってダジャレかしら?」
「ウキッ!?」
 目の前に現れたのはヤドリガミの女性、水心子・静柄(剣の舞姫・f05492)。
「まぁ、妄想を想像するよりは良いのかしらね?」
「なんだから脳筋っぽい猟兵が来たウッキー!」
 せせら笑うエイプモンキー。
 煽られた静柄だが、それも意に介さず、自分の本体である納刀状態の脇差を袖から取り出した。
「まぁ、あまり凝ったユーベルコードを使うよりシンプルな方が対策もシンプルなものにするしかないわよね」
「そういうことだ。相手がこっちの攻撃を回避または無力化して先制攻撃をしてくるそうだが、俺はただ殴るだけだし、これ無力化されても別にどうとでもなりそうな予感がするな」
 そういうのはアレク・アドレーヌ(出来損ない・f17347)。ヒーローマスクのミュータントヒーローだ。
「つまり、お前は『俺のユーベルコードが発動中、俺と同じ技能を保有し、回避することで反撃をしてくる』はずだ。だから俺は無力化されても殴ればいいだけだし、無力化されたとしてもその技能が使えないだけな為、別段戦闘には影響が出ない」
「私もそうね。ぶん殴ればお終いよ。流石に謎の理論で絶対回避とか絶対防御、全ての無効化とか時間を止めるとかされるとどうしようもないというか、逆にやれるものならやってみろと言いたいわね。まぁそこまでの能力じゃないから前座なんでしょうけど」
 静柄は脇差を上段に構えて今にも殴り掛からんと息巻く。
 これにエイプモンキーはガックリと肩を落とした。
「ウキキッ! 前座じゃないウッキー! ミーは最強だウッキー! それにお前たち、ミーの能力を全然理解していないウッキー! 言っておくウッキー! お前たちは『何もできずに敗北する』ウッキー!!」
 エイプモンキーはまず静柄を指差した。
「そこの刀を構えた脳筋女! それでミーを殴ろうという魂胆が見え見えだウッキー! 対処は簡単、接近できなければ殴れないウッキー!」
「ふぅん……」
 静江は内心、しめた、とほくそ笑む。
 今回、彼女は姉妹の現身というべき打刀を携えている。
 殴ると見せかけ、これで叩き斬ろうというのが真の狙いだ。
「だったら、止めてみなさいよ。止められたなら負けを認めるわ!」
 静柄が猛ダッシュでエイプモンキーへ詰め寄る!
「こっちも仕掛ける。ゆくぞ、速さに限界はない!」
 アレクもユーベルコード『スタイルチェンジ・スピードシフト』で加速!
「ウッキッキー! 出でよ、マニアックウェポン! アーンド、マニアックジェット! お前たちは対策が一緒だから同時に攻撃だウッキー!」
 だが余裕の表情のエイプモンキーが呼び出したのは、ボウガンのような射出装置。
 それが何基も静柄とアレクを狙って出現すると、一斉にワイヤーを高速射出!
 アレクの高速移動をもってしても、全方位から放たれたワイヤーをかわし切れなかった。
 静柄とアレクは避けられずにワイヤーが幾重にも命中、すると途端に巻き付き、一瞬で彼らは簀巻き状態になってしまった!
「な、なによ、これっ?」
「しまった、避け切れない」
「ウキキキッ! 重石の付いたワイヤーを飛ばした非殺傷暴徒鎮圧用ワイヤートラップだウッキー! 命中すれば1秒足らずで一瞬で拘束できるスグレモノだウッキー!」
 これはUDCアースでも、実際に各国の警察が対テロリスト用として運用を検討している武装である。
 敵のマニアックな知識の前に、静柄の攻撃はエイプモンキーに届かず。
 それでも静柄は無理やり体ごとタックルのようにグラウンドクラッシャー!
 だがエイプモンキーにぶつかるも、受け止められて大したダメージは与えられていない。
 怪人幹部の実力は伊達ではなかった。
「まずはひとり、サヨナラだウッキー!」
「が……ッ!?」
 豪快なアッパーカットで静柄は『システム・フラワー』の外へ弾き飛ばされてしまった。
「くっ、接近戦だけだと思うな……!」
 アレクは死に物狂いで人工妖精を宿した『エレメントスプレーガン』を手先で操り、エイプモンキーへ射撃!
 だが、その装甲は簡単に撃ち抜けるものではなかった。
「お前! ミーのボディを傷物にしやがって! ウッキーッ! 吹っ飛びやがれっ!!」
 強靭なロボレッグからの凄まじいパワーのサッカーキックでアレクは蹴り飛ばされると、ヒーローの装甲が粉砕された!
 そのままアレクもまた『システム・フラワー』から追い出されてしまった。
 敵の能力を見誤るとこうなる、という結果を見せられた猟兵たちに戦慄が走る……。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

セリエルフィナ・メルフォワーゼ
ボクは【スカイステッパー】で勝負を挑むよ!

【スカイステッパー】はそれ単独では攻撃出来ないのが弱点。
…と敵は考えてると思う。
だから敵はボクの他のUCを封じようとしてくるんじゃないかな?
【スカイステッパー】しか使えなければ攻撃しようがなくなるだろうと。

でも【スカイステッパー】だけでも攻撃は出来るんだよ!

他のUCを封じられても、そのまま<ダッシュ>で敵に接近し、<オーラ防御>で包んだ右足の甲で敵にミドルキックを喰らわせる!
その瞬間、温存していた【スカイステッパー】29回を発動!
右足で一瞬の内に29回空中を蹴り、その反動による衝撃を敵の体内に届かせる!

名付けて29連釘キック!もしくは二十九連の極み!



「今度はボクが相手だ!」
 ボーイッシュな口調のオラトリオ、セリエルフィナ・メルフォワーゼ(天翔ける一輪の君影草・f08589)が前に躍り出る。
 彼女はスカイダンサー。文字通り、踊りながた戦う猟兵だ。
「さぁ、ボクのユーベルコード対策、聞かせてもらおうかな?」
 相当自信があるのか、セリエルフィナはエイプモンキーを煽る。
 だが、エイプモンキーは先ほどと変わらず冷笑を浮かべていた。
「お前もいわゆる脳筋だウッキー! 脳筋相手はミーが素早く動けば簡単に回避できるウッキー!」
「ふぅん、やれるものなら、やってみてよ!」
 セリエルフィナはダッシュでエイプモンキーへ接近!
 彼女は内心、にたりとほくそ笑んでいた。
(しめた! 敵はボクのユーベルコードを封じるまでもないと油断している! ボクの他のユーベルコードも封じる気配もない! 確かにこれから使用する『スカイステッパー』は攻撃のユーベルコードじゃないけど、技能と使いようでは攻撃に転じることが出来るんだよ!)
 セリエルフィナは攻撃技ではない『スカイステッパー』以外のユーベルコードをエイプモンキーが封じることを見越して行動を起こしていた。
 彼女はエイプモンキーの懐に潜り込むことに成功すると、ミドルキックを叩き込まんと踏み込む。
 そしてここで『スカイステッパー』を彼女のレベル最大回数分、つまり29回分を一気に蹴り込む!
「一気に29回分の連続ミドルキックを浴びせる! 衝撃波も発生して君は避けられない!! 勝ったっ!!」
 勝利宣言と共にセリエルフィナは必殺のキックを放った!
 ……だが、悲鳴を上げたのはセリエルフィナ本人だった。
「ぎゃあぁあっ!?」
「そんな都合いい話ないないウッキー!」
 単純明快……!
 エイプモンキーは高速移動できるジェット噴射器を背中に想像し、それでキックを瞬時に回避!
 そしてカウンターでロボ鉄拳を、セリエルフィナの顔面が減り込むほどにぶん殴ったのだ!
「だから言ったはずだウッキー! 脳筋相手はミーが素早く動けば簡単に回避できると!! 発想は面白かったけども、所詮はただのミドルキック! 単純にリーチから逃れればいいだけの話ウッキー!!」
「な、んで、ボク、の、他のユーベルコードを、狙わなかった……?」
 崩れ落ちるセリエルフィナの問い掛けに、エイプモンキーは首を傾げる。
「キックに使ったユーベルコードを回避すれば、お前はノーガードだった。それだけだウッキー! 他のユーベルコード? 知らないウッキー!」
 つまり、セリエルフィナの思い込みが敗因であった。
「って、ああっ! ミーのボディがヘコんでるウッキー! あのキックの余波が通っていたなんて許せないウッキー!」
「みんな、ごめん……あとは、たのん、だ……」
 エイプモンキーにぶっ飛ばされるセリエルフィナは、事後を仲間の猟兵に託して脱落するのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

佐田・忌猿
鬼面忍者の忌猿がお相手するべ。
我のUCはニードロップ。
技の入りはジャンプ、ダッシュ、投げからと色々あるべ。

まずは格闘戦。機動力を活かして、手刀と焔を纏った羽苦無で交戦。
機を見て、大跳躍からのUCを狙うべ。
落下軌道を読んで移動すれば普通に避けれるべ。

でもマニアックに落下の妨害してくるだろうから、正面対決!

まずは常の二倍の高さの跳躍。
空中で高架を蹴りつけ二倍の勢い。
更に縦回転で二倍。
焔を纏って二倍。
そしてオブリビオンへの殺意は評価不能倍。
16×α倍の天乃八衢にて、古事記の猿田彦の如く未来への道を指し示すべ。

「オブリビオン、滅ぶべし!!」

なお落下軌道を読んで移動すれば普通に避けられるべ(2回目)


土斬・戎兵衛
拙者の剣の肝要は理論レベルの最適"刃筋"、……対象に刃を入れる角度にあり

しかし拙者ら人間は三次元で世界を捉える身
もしも四次元的に攻め立てられてはどうしたものか?

四次元の角度? 俺ちゃん学校出てないから数学分かんないや

ああしかし、点を新たな方向に伸ばせば一次元の線に、線を新たな方向に伸ばせば二次元の面に、面を新たな方向に伸ばせば三次元の立体になる
そして、立体でも面や辺に着目擦ればそこには下位次元が存在する
であるならば、四次元といえどその構成要素である下位次元を捉えれば、拙者の刃筋も通るやもしれん

丸ごとを捉えられぬ以上、一太刀にとはいかんが、下位次元を【見切り】捉えた部分ごとに【早業】で切断しよう


チャド・アランデル
【戦闘】
【チャドの結界石】を発動、その後【チャドの薬瓶】で【毒使い】使って自分の周囲に毒を撒くよー。

【クイックドロウ】による【早業】で、【鋼線】と【フック付きワイヤー】で各武器と【チャドの薬瓶】と【チャドの起爆札】を繋いだ物を【投擲】するよー。
薬瓶を投げるのは、毒も装備武器として使う為だねー。

選択UC発動したら、結構な数による【範囲攻撃】になると思うー。
ステージは花が咲き乱れてるから、地面にも潜むよー。

ただ、虫だから相手は風による吹き飛ばしと、地面は洗い流しをしてくると読むよー。

それで除去されたとして、最初の結界と撒いた毒が変化した虫が残ると思う。

その虫で、攻撃来た所に【カウンター】狙うよー。



 苦戦を強いられる猟兵たち。
 状況を打破すべく、佐田・忌猿(鬼面忍者・f10152)が音もなく花々の足場に降り立った。
「鬼面忍者の忌猿がお相手するべ」
「ウキキッ! 猟兵にも猿を名乗るやつがいるなんて奇遇だウッキー! けど容赦しないウッキー!」
 エイプモンキーが身構えると、更に続々と猟兵たちが駆け付ける。
 土斬・戎兵衛("刃筋"の十・f12308)は人間のような外見をしているが、その正体はサムライエンパイアから時空を超えた『侍を模して作られた殺刃(辻斬り)人形』であった。
 自我を獲得し得てからは主人を真っ先に切り伏せて自由の身となり、猟兵となった。
 そんな土斬の真横には体に色々な部位が混じったキマイラの青年、チャド・アランデル(キマイラのシーフ・f12935)がニタリと微笑んでいた。
「お猿さん、僕のユーベルコードを封じることが出来るかい?」
 チャドは早速、結界石をエイプモンキーの目の前に放り投げる。
 しかし、それは『何も起きない』ので、エイプモンキーは首を傾げる。
「ユーベルコードじゃないウッキー? 石ころでミーを倒せるというのなら大笑いしちゃうウッキー!」
「まぁ、お楽しみはこれからだよ」
 今度はチャドの周りに自身の体内で生成された毒を集めた小瓶の中身をばら撒き始めた。
(やっぱりそうだ。敵は『ユーベルコードに反応する』から、この行動に対してアクションを起こさないんだ)
 チャドは気付いていた。
 先制攻撃を仕掛けるにしても、それは猟兵のユーベルコードに対してである、と。
 故にこの布石の行動は、エイプモンキーは軽視してすべて通る!!
「一体何のつもりか分からないけども、全て無駄だウッキー! 特にそこの2人は対策は簡単だウッキーッ!」
 佐田と土斬の2人を指差したエイプモンキーは、ニタニタと講釈を始めた。
「そこのニンジャは足技を繰り出すはずだウッキー! つまり蹴りさえ封じてしまえば楽勝だウッキー! そしてそっちのサムライは刀で斬りかかてくるから、ミーを斬れなければ負けだウッキー! 出でよ、マニアックマシン!」
 講釈を終えたエイプモンキーは奇怪な人形を想像する。
 これに佐田は素早くエイプモンキーへ接近!
「いかにも! 我のUCはニードロップ。技の入りはジャンプ、ダッシュ、投げからと色々あるべ。例えばお主を殴ってからとかな!?」
 苦無に焔を纏わせ、手刀を織り交ぜた連続攻撃!
 だが、これはエイプモンキーのガードに阻まれて通じない。
「今だべ!」
 ガードのために上げたエイプモンキーの腕を踏み台にして佐田は大跳躍!
 急降下して必殺のニードロップを繰り出す!
「だから効かないウッキー!!」
 奇妙な人形の口から、ネバネバのトリモチが発射された!
「ヌゥ!?」
 たちまち佐田の身体はネバネバで雁字搦めに!
「佐田殿!? ……なるほど、先制攻撃は確かに厄介でござる。ならば拙者も明かそう。拙者の剣の肝要は理論レベルの最適"刃筋"、……対象に刃を入れる角度にあり」
 土斬は反りの大きな湾刀『本差し・分渡〈わかちわたり〉』を抜き払うと、縮地めいた速度でエイプモンキーの懐へ走り込む!
「ウキキッ! 斬れなければ無意味だウッキーッ!」
 人形がエイプモンキーの前に立ちはだかる!
「この人形は超高度を誇る超合金製だウッキー! そんな薄い刃なんて砕け散るのがオチだウッキー!」
「「――浅はかなり!」」
 その声は佐田と土斬のものであった。
 なんと、佐田は空中で炎を纏って超高速スピン!
 トリモチを焼き払って体の自由を取り戻した!
「拙者ら人間は三次元で世界を捉える身。もしも四次元的に攻め立てられてはどうしたものか? あ、四次元の角度の具体的な数字は知らぬ。俺ちゃん、学校出てないから数学分かんないや」
 土斬は嘯きながらも刃を振ると、人形と共にエイプモンキーの脇腹がバッサリと切り裂かれた!
「ウキッ!? 何で切断されたウッキッ!?」
「点を新たな方向に伸ばせば一次元の線に、線を新たな方向に伸ばせば二次元の面に、面を新たな方向に伸ばせば三次元の立体になる。そして、立体でも面や辺に着目すれば、そこには下位次元が存在する。であるならば、四次元といえど、その構成要素である下位次元を捉えれば、拙者の刃筋も通る」
「む、無茶苦茶だウッキーッ! 高次元時空の概念を現実世界で成立させるなんて、学術賞ものだウッキーッ!?」
「それが通るのが埒外の異能であるユーベルコードでござろう? 時に、上を見よ、エテ公」
 土斬の言う通り、その真上からは佐田の『天之八街(アメノヤチマタ)』のニードロップが迫る!
「常の二倍の高さの跳躍で倍の威力! お主の腕を蹴り上げたことで更に四倍に! 空中で浮いている花々を蹴りつけ速度も八倍! 更に縦回転で十六倍! 焔を纏って三十二倍! そして我のオブリビオンへの殺意で倍率無限大! 古事記の猿田彦の如く未来への道を指し示すべ!!」
「おい待てウッキー! その理論は色々と危険げぶっ!?」
 メテオめいた高速スピンニードロップが、エイプモンキーの顔面の硝子カバーを直撃!
「オブリビオン、滅ぶべし!! 慈悲はない!!」
「グワーッ!!??」
 砕け散る硝子カバー、焔の膝がエイプモンキーの顔面に突き刺さる!
「あ、ちなみに落下軌道を読んで移動すれば普通に避けられたべ。マニアックに防ごうとする癖が自滅を招いたんだべな」
「よし、今だね!」
 チャドは2人が注意を惹きつけてくれている間に準備した鋼線とフック付きワイヤーで、自身の起爆札やら剣やら毒瓶を括りつけていた。
 それを全力でエイプモンキーへ投げ付け、叫び放つ!
「爆ぜろぉー!!」
「なに!?」
 起爆符が爆ぜると、剣が矢のようにエイプモンキーの四肢に突き刺さり、毒薬はばら撒かれた。
 そして、その毒はチャドの体内の毒、つまり彼の一族が最強を目指して様々な生物の因子を取り込んだ結晶である!
「ようこそ、幻想の世界へ」
 チャドは告げると、エイプモンキーの周囲にばら撒かれた毒が、花々に擬態した無数の虫となって襲い掛かる!
「そういうユーベルコードならば、焼却消毒だウッキー!!」
 火炎放射を創造したエイプモンキーは目の前の虫たちを焼き尽くしてゆく!
「おっと、水で押し流すか風で吹き飛ばすかだと思ってたけど、焼いてくるとはね?」
 少しだけチャドは感心した素振りを見せる。
「でも、残念。こっちが『一手、上回った』からね」
「どういう意味だウッキー!?」
「こういうことだよー! 舞い散る花のように(ミミックオブザインセクト)!」
 突然、金属を食む音がエイプモンキーの周囲から溢れ出す。
 なにかと思えば、足元の花々が全て虫で覆い尽くされ、ロボレッグをかじっているではないか!
「なにィ~っ!? さっき全部焼き尽くしたはずだウッキー!? ……ハッ! まさか、この虫は!?」
「そのまさかだよー。最初に撒き散らした小瓶の中身だね」
「クソッ!? 止めろウッキーッ!?」
 やみくもに虫を踏み潰すエイプモンキーだが、その間にも全身を虫に這われ、次第に金属の全身がボロボロになってゆく。
 これは持続ダメージとしてエイプモンキーを苦しめることになるだろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ナイツ・ディン
ファータ(f02060)と

ディロを竜状態で待機、俺のマントを装備させておく。敵の投網封印対策だ。ついでに下に爆弾を隠しておく。ファータの壺に俺が入ったら【紅竜の夢見た世界】でディロがファータを喰う。
壺内ではもう一匹の竜ローアを蒼竜状態で。コイツからも飛び出るかもしれない、と警戒させる。俺は『変装』で花に紛れやすくカモフラージュして『目立たない』ように。

敵前に出たらディロ特攻。爆弾で自爆を合図にファータの番。
俺の番になったら俺は隠れたままローアが特攻、こっちも囮。
俺は『忍び足』『ダッシュ』『咄嗟の一撃』『鎧無視攻撃』で妖精針を猿ロボの関節部にぶちこんでやろう。


ファータ・カンタータ
ナイツさん(f00509)と

突入前準備
事前発動は先制攻撃に含まれないはず
ナイツさんをフェアリーランドで取り込み
そして私もディロさんの中へお邪魔して敵との対峙を待ちます

「ふわっ…! びっくりしました…いきます!」
竜から飛び出たら武器の小さな花を回転させ花を舞わす
ついでに辺りにある花も魔力で動かして地の利を活かし目眩まして反撃対策
死角を無くします
恐らく相手は耳栓か妨害音を出してくると思うので
花に紛れてヘルメットに忍び込み、耳に音を増強させるお花を咲かせちゃいます

UC使用前壺を花の中に隠し
使用と同時にナイツさんに合図
奇襲を狙います
ナイツさんにもお花を纏わせて反撃を喰らわないようフォローも忘れずに



 反攻に転じた猟兵たち。
 エイプモンキーはユーベルコードの気配を感じ、その方向へ金槌を創造して振り下ろした!
 そこには小さなツボを抱えた、マントを羽織った赤い竜が空を飛んでいたが、金槌の下敷きになってしまった!
「ウキッ! そのツボは『フェアリーランド』! その赤い竜も同じ気配がするウッキーッ! ぶっ潰してやったウッキーッ!」
 事前行動とはいえ、同じWIZ属性かつ、同じ効果のユーベルコードを使用したのが災いした。
 もし技能とアイテムだけの事前行動であったら、まだエイプモンキーの慢心を誘えたかもしれない。
「そんな、奇襲が防がれた!?」
 ツボの中から現れたのは妖精竜騎士のナイツ・ディン(竜呼びの針・f00509)。
 そして相棒の蒼竜ローアも一緒に飛び出すと、ナイツを背に乗せて緊急旋回!
 すぐさま花々の中へ潜り込んで身を隠す。
 それは敵の目を欺く意味もあったが、なにより、自分の身を守るためであった。
 金槌に圧し潰された衝撃によって、マントに隠していた爆弾が起爆!
 火柱が金槌を粉砕し、赤い竜は身体が吹き飛び、木っ端微塵になってしまう。
 ナイツがいたら巻き添えになっていただろう。
「ウッキーッ!? 自爆するのは想定外だウッキーッ! ぺっぺっぺ!!」
 顔をガードするカバーがない今、エイプモンキーの顔面に金槌の破片が当たって地味にダメージを与える!
「大丈夫ですか、ディロさん!?」
 赤竜の身体から飛び出てきたのは、青髪のフェアリーのファータ・カンタータ(遥か彼方の花びら・f02060)だ。
 潰されたうえに爆圧の負荷が全て赤竜に掛かったため、当初より竜への損害が拡大してしまったのだ。
「ごめんなさい、後で傷を癒しますから……! よくもやってくれましたね! いきます!」
 ファータは反撃のユーベルコード『楽園へ誘う花(ヴァルハラニイザナウハナ)』を行使。
「♪もう終わりにしましょう? この悲しい戦いを……。 ♪手向けの花なら、ご用意いたしますから……」
 彼女の歌声は魔力の渦となって、攻撃対象の身体に吸精の花々を芽吹かせる。
 だが、エイプモンキーのユーベルコードによって、いち早くそれは防がれてしまった。
「ウッキッキ! 歌による干渉は無駄だウッキー!」
 その耳にヘッドフォンを装着、別の音楽を流してファータの歌声をシャットアウト!
 だがファータはこれも想定済み。
「だったら耳元で歌ってあげます!」
 とはいえ、ヘッドフォンから流れる激しいロックサウンドで歌声がうまく届かない!
 そしてむんずとエイプモンキーの手の中で握られてしまうファータ!
「このまま握り殺してやるウッキー!」
「ぐ、ああああっ!?」
「ファータ!? くそ、急げっ、ローア!」
 ナイツは花々の中に潜ませていた蒼竜をけしかけると、ヘッドフォンに体当たりさせた!
「ミーのヘッドフォンが! このクソドラゴンめ!」
 蒼竜はエイプモンキーの鉄拳に殴り飛ばされ、キマイラフューチャーのお星様になってしまった!
 だが、これで耳を遮るものはなくなった。
 ここぞとばかりにファータは死力を尽くして絶唱!
「~~~~~~ッ♪」
 見る見るうちに猿の右耳に吐き誇る吸精の花々!
 右耳から右半身へ花は広がってゆき、次第に猿の生命力を奪い取ってゆく!
「ぎゃあぁあっ!? この虫けらが!! 死ね!」
「――ッ!?」
 ぐしゃりっ!
 ファータはエイプモンキーの両手でペチャンコに!
 血反吐を吐くファータ!
 絶唱は断末魔となり、すぐに鳴り止んだ。
「この野郎ォォォッ!!」
 ナイツは堪らず花々から飛び出て、右肩に愛剣『妖精針』を深々と突き刺した!
 すると、間接部分に不具合が発生、ファータを掴んでいた右手が制御不能に陥った。
 零れ落ちるファータの身体をナイツが受け止め、そのまま全力で戦場から離脱する。
 だが、2人のフェアリーの身体を張った作戦により、エイプモンキーの身体はもはや満足に動くことは出来ないようだ。
「ナイツ……さん、ごめん――い」
「それ以上喋るな、ファータ! お前のおかげで猿野郎はボロボロだぜ! よくやった!」
 虫と花による継続ダメージ、そして右腕の動作不良。
 苦戦とはいえ、大戦果であることは間違いないだろう。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

紅葉・智華
※アドリブ・連携歓迎

【選択UC】は私の必中の射撃がありきの連続攻撃。つまり、前提条件の1撃目が命中しなければ良い。猿はそう考える筈であります。
そう、なんらかの形で私の射撃を避ける。あるいは弾丸やレーザーが逸れるような装置を用意すると推測できる。 恐らくは私の射撃が無効化される。――だけど。
接近戦ができないとは言ってない。敵の攻撃は直感(第六感)と経験(戦闘知識)で【見切り】、電脳魔術(蜃気楼)や【ペイント手榴弾】を【投擲】して【目潰し】、その隙(だまし討ち)に【ダッシュ】で接敵し【質量の塊刀】(鎧砕き)をフルスイング(怪力、気合い)。
「吹っ飛べぇぇええ!!!」
え、キャラ作り? 置いてきた。


秋月・信子
・SPD

敵はまるでロボットのような鎧を纏い…生身なのはヘルメットに守られた頭部のみ
…【スナイパー】として射抜くしかありませんね
ボルトアクションライフルを手にして目を瞑り、静かに【祈り】を捧げるように聖句を読み上げます
「主よ……どうか我が手と我が指に…」
それは視力を強化するUC
だが…私が有する物は千里先の物を見るのでなく千里先の物を視る…【視力】で視るのでなく【第六感】…心で視る魔眼
そして私の魔弾も…指でなく心で撃つモノ
マニアックな知識で射線を知られても隠れても【誘導弾】のように、【念動力】で操るように幻視した獲物を追い続ける魔弾…
そう私は……魔弾の射手(イェーガー)!
「戦う力を与えたまえ!」


ティオレンシア・シーディア
…あたしのUC、技巧を昇華したものだからこういう相手だとキッツいのよねぇ…
ま、出来るだけあがいてみましょうか。

あたしの●封殺は、端的に言えば超速の早撃ち。
大体の相手には先の先取れるんだけど…ま、防がれるわよねぇ。
言っちゃえば所詮は拳銃だもの.
エネルギー消失系の防壁であっさり無効化されるのよねぇ。
…さて、と。それじゃちょっと〇覚悟決めましょうか。

使うのはルーン。これなら弾丸に刻んでもらえば魔術の素養なんてないあたしでも効果あるのよねぇ。
刻むのは、ペオースにシゲルの二乗…ハーケンクロイツ。
シゲルは太陽、エネルギーの象徴。それを意図的に暴発させるわぁ。
後は野となれ、ペオース…運否天賦で祈りましょ。



「遂にチェックメイトであります。仲間の積み上げた戦果を……無駄にできないであります!」
 紅葉・智華(紅眼の射手/自称・全サ連風紀委員・f07893)は愛銃『WH04HL[K's]Sirius(ハイレーザーライフル)』を携えて颯爽と登場。
 ほぼ同時に戦場へ駆け付けるは秋月・信子(魔弾の射手・f00732)。
 秋月は狙撃手として、智華の後方からボルトアクションライフルを構える。
「敵はまるでロボットのような鎧を纏い……生身なのは剥き出しの頭部のみ」
 まるで撃ち抜いてくれと言わんばかりのシチュエーション。
 狙撃手ながらば、是が非でも狙わねばならないであろう。
 そしてもうひとりの銃撃手、ギャルソン姿のティオレンシア・シーディアは、その顔に似つかわしいぽえぽえと間延びした口調で甘ったるい少女めいた声で苦笑いする。
「……あたしのユーベルコード、技巧を昇華したものだからこういう相手だとキッツいのよねぇ……。ま、ここまでの御膳立てをしてもらっている以上、出来るだけあがいてみましょうか」
 愛用のシングルアクション式6連装リボルバー『オブシディアン』のグリップを握ると、どうしたものかと思案に暮れた。
「ウッキッキ! 揃いも揃って銃撃ばかり! これなら身体がボロボロでも余裕で防げるウッキーッ!」
「強がるのもそこまでであります。……いい加減に観念しなさいよ、クソ猿が」
 今までの仲間の戦闘の状況を思い返し、怒りで軍人キャラがぶれる智華。
 その後方では秋月が目を瞑り、静かに祈りを捧げていた。
 秋月は異世界転移する前はミッション系の女子高に通っていたため、今も敬虔な教徒なのだ。
「ウッキッキ! お前たちの共通の弱点! それは、エネルギー消失! 発射された弾丸の物理法則を瞬時に相殺できる装置を創造して相殺&回避してやるウッキー!」
「ま、そうやって防がれるわよねぇ。言っちゃえば所詮は拳銃だもの」
 ティオレンシアが図星を突かれて天を仰ぐ。
 彼女のユーベルコードは端的に言えば超速の早撃ち。
 彼女が今まで弛まぬ研鑽をし続けてきた賜物だ。
「……さて、と。それじゃちょっと“覚悟”決めましょうか」
 ティオレンシアの声が、ワントーン低くなった。
 そこへ智華がエイプモンキーに疑問を投げ掛ける。
「公正に語りましょう。私のユーベルコード『連鎖する支配者の弾丸(ドミナント・チェイン・バレット)』は、私の必中の射撃がありきの連続攻撃。つまり、前提条件の1撃目を無効化できる。そういうのでありますか?」
「当然だウッキー! そしてそれは実証される! カモン! マニアックウェポン&マニアックジェット!」
 突如、エイプモンキーの全身に猛烈なジェット気流を発生させる装置が出現!
 風の鎧を纏って、弾丸のエネルギーと軌道を逸らすのが狙いだろう。
 更に金属片が混じることでレーザーを乱反射させて直撃を防ぐいやらしさも備えていた。
「さぁ、遠慮なく撃ってこいウッキー!」
 勝ち誇るエイプモンキーに智華は迷うことなくWH04HL[K's]Sirius(ハイレーザーライフル)のトリガーを引いた!
「ええ、では遠慮なく!!」
 照射される青白いレーザー!
 だがそれは直撃せずに鉄辺交じりの気流の壁に阻まれた。
 すると智華の愛銃に猿の顔の奇妙な機会が取り付けられ、使用が不可能になってしまった!
「封じられたところで! 私はまだ無傷であります!」
 すかさず智華は義眼『虚構の神脳』による電脳魔術により、エイプモンキーの視界をジャック。
 蜃気楼めいた視界不良を起こした上に、ペイント手榴弾をぶつけて目潰し攻撃!
「ウキッ!? これはユーベルコードではないウッキーッ!?」
「やっぱりあの猿は、ユーベルコードに感応して先制攻撃をするであります! 技能やアイテムによる行動に対しては反応が甘いであります!」
 そして、今だ、と他の猟兵に促す智華。
「聖なるかな、聖なるかな、主よ……」
 神への願いはユーベルコード『魔眼の射手(ディバイン・ハントレス)』となり、秋月の双眸を魔眼へと変貌させる。
 前が見えずにもがくエイプモンキーの額を目掛け、秋月の魔眼は狙撃スコープめいて標的を拡大視する。
(どんなに射線を遮ろうが、逸らそうが、私の魔眼の前では無駄な事です。私が有する物は千里先の物を視る視力ではなく第六感……心で視る魔眼です。そして私の魔弾も……指でなく心で撃つモノ。その軌道は物理法則を無視し、埒外の存在を必ず射抜きます……!)
「どうか我が手と我が指に……」
 秋月の心が、狙撃銃のトリガーを引いた!
「戦う力を与えたまえ!」
 弾丸は螺旋を描きながら重心から飛び出し、直進するかと思えば途端に垂直へ急上昇!
 秋月が弾丸を幻視と念動力で操作をしているのだ!
「狙撃手のあなた? そのまま私の弾丸に合わせてねぇ?」
 そこへ放たれるのはティオレンシアのユーベルコード『封殺(シールド)』で放たれた銃弾だ。
 秋月の判断は素早かった。魔弾は鋭角に方向転換すると、ティオレンシアの銃弾へ思いっきりぶつけた!
 そこでティオレンシアが叫ぶ!
「ペオースにシゲルの二乗……ハーケンクロイツ!」
 するとティオレンシアの銃弾が突如、眩い光を放って爆発!
 彼女の弾丸にはルーンが刻まれていたのだ。
 シゲルは太陽、エネルギーの象徴。それを意図的に暴発させ、銃弾を爆発させたのだ。
 そしてペオース……運否天賦の象徴は、因果律を捻じ曲げ、魔弾に作用する!
 爆発のエネルギーで加速した魔弾は、ジェット気流の壁を幸運にも金属片に邪魔されることなく貫通!
 そのままエイプモンキーの額に突き刺さった!
「ウッキィィィ!?」
 額から血を噴き出すエイプモンキー!
 ダメージを受けたことにより、マニアック装置が停止!
 このチャンスに智華が全速力でエイプモンキーに駆け寄る!
「吹っ飛べぇぇええ!!!」
 なんと、機能停止したハイレーザーライフルでおもいっきり猿の顔面を殴打ッ!
「アバーッ!?」
 血反吐を吐いて仰け反るエイプモンキー!
「これで……」
「おわりにしてあげるわぁ!」
 駄目押しの秋月とティオレンシアの2つの銃弾が、エイプモンキーの頭を吹き飛ばせば、ロボボディは火花を散らせた後に大爆発!
 火柱を上げると、エイプモンキーの姿は跡形もなく消失したのだった。

 激戦を制した猟兵たち。
 早速、目の前の花々は、次の怪人幹部のいる場所へと誘う。
 次はどのような戦いが待っているのだろうか……?
 猟兵たちは勝利の余韻も早々に、次の戦場へと赴くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月14日


挿絵イラスト