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バトルオブフラワーズ⑨〜サル知恵の上を行け!

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #エイプモンキー

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●マニアック怪人『エイプモンキー』
 キマイラフューチャーで続く戦争『バトルオブフラワーズ』。
 周囲の『ザ・ステージ』を全て抑えた猟兵達は、『システム・フラワーズ』内部へと突入する。
 そこは「咲き乱れる花々の空間」で、「花々が集まって足場になる」仕組みとなっている。
 花の足場は現状全てが一つに繋がっており、怪人幹部の1人、マニアック怪人『エイプモンキー』が立ちはだかる。
「また来たウッキー!」
 そいつは咲き乱れる花々の空間を、転々と移動し始める。
 すでに幾度か戦闘を重ねているからか、もはや敵も応戦は手慣れたものだ。
 このオブリビオンはユーベルコード【想像した全てを創造する能力】を持ち、簡単に倒せる相手ではない。
「ここから先は通れないウッキー! ウッキッキ!」
 エイプモンキーは自信満々に猟兵達へと笑いかけ、小馬鹿にした態度をとってみせるのである。

●想像した全てを創造する能力
 グリモアベース。
 戦況に進展があり、猟兵達は幹部エイプモンキーとの戦いに臨む。
「すでに交戦した人もいるかもしれないけれど……」
 金髪エルフのグリモア猟兵の少女、セレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)は、特に初めて交戦する人は耳を傾けてほしいと呼びかける。
 エイプモンキーは『自らの想像力が及ぶ限りのあらゆるものを創造できる能力』を持つ強敵だ。
 この能力を利用して猟兵のユーベルコードを無効化し、敵は一方的に攻撃するような戦闘を行ってくる。
「皆のユーベルコードを無効化したり、相殺したりすることで、先制攻撃を叩きこんでくる相手よ」
 相手は個々の猟兵のユーベルコードに対し、武器、戦術を創造する為、それを上回るマニアックな理論やアイデアで回避してから攻撃を叩きこむ工夫が必要となる。
 自身のユーベルコードの弱点を予め認識した上で、それを補うことができれば、エイプモンキーに大ダメージを与えることができるだろう。
「大変だけれど、この難敵に勝利を。……どうか気を付けてね」
 セレインは戦場に赴く猟兵達を心配しながらも、メンバー達を戦場へと送り出していくのである。


なちゅい
 猟兵の皆様、こんにちは。なちゅいです。
 当シナリオを目にしていただき、ありがとうございます。

 キマイラフューチャーでの戦いも幹部戦に突入しております。
 皆様の力で先へと進む道を切り開いていただきますよう願います。

 こちらのシナリオは、1章構成、『マニアック怪人『エイプモンキー』』とのボス戦。
 ただし、以下の特殊ルールが適用されます。

●特殊ルール
 エイプモンキーは、猟兵が使用するユーベルコードの設定を元に、そのユーベルコードを無効化する武器や戦術を創造し、回避不能の先制攻撃を行ってきます。
(ユーベルコードで無効化したり相殺した後、強力な通常攻撃を繰り出す形です)
 この攻撃は、ユーベルコードをただ使用するだけでは防ぐことは出来ません。
 この先制攻撃に対抗する為には、プレイングで『エイプモンキーが自分のユーベルコードに対抗して創造した武器や戦術を、マニアックな理論やアイデアで回避して、攻撃を命中させる』工夫が必要となります。
 対抗するためのプレイングは、マニアックな理論であればあるほど、効果が高くなります。

 最速のプレイングが届いてから、そちらが失効する前(3日以内)にリプレイを執筆いたしますが、戦争シナリオなので、10名程度の参加が確認できましたら、執筆を開始することもあります。

 シナリオの運営状況はマイページ、またはツイッターでお知らせいたします。
 それでは、行ってらっしゃいませ。
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第1章 ボス戦 『マニアック怪人『エイプモンキー』』

POW   :    マニアックウェポン
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【敵に有効なマニアックな装置】が出現してそれを180秒封じる。
SPD   :    マニアックジェット
【敵のユーベルコードを回避する装置を作り】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    マニアックマシン
対象のユーベルコードに対し【敵の死角から反撃するマシン】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。

イラスト:柿坂八鹿

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

四王天・燦
想像・創造に必要な集中力を乱せば勝機あり。
赤面しながらエロ本を投擲。
「スケベそーな顔しているしこれでどうだ!」

不発は承知。
必死で通常攻撃を見切り、耐えながら「冥土の土産に教えてくれ。お前の性癖どんなのだよ?!」と素直に聞く。
今こそ固定観念――名前通りにマニアックだとか、敵が雄という思い込みも捨てよう。清純な女の子かもしれない!

なおエロ本は切札に非ず。
瓦礫に隠れてスマホでエイプモンキーに刺さる画像・動画を手当り次第探して見せ付ける。
「裏社会の裏動画だ。送るぜ?通信をオンにしろ!今しかない!」
射幸心を煽ってデータ送信。
「他の個体と共有しなよ」

で、隙を見て符術『魔封じの儀』の御札を飛ばし後続サポート


トレイシー・ノックス
【SPD】
まーた面倒そうな敵が出てきた……。
けど、「ユーベルコードに対策した」ってだけで勝てると思われているのも嫌な話ね。
猿は食用にしないからあまり狩ったことも無いけど、今回ばかりは狩ってみましょうか。

【地形の利用】で物陰に隠れた状態で【神算曲射】を使用。
勿論対策されてるでしょうし、回避してから得意げにこちらを攻撃しに動くでしょうね。
けど、【罠使い】を相手に迂闊に動くのは致命的。
あたしが隠れている位置を攻撃できる場所への動線上にあらかじめ仕掛けておいた罠が奴を捕えるわ。
それで攻撃を妨害すると同時に回避できないよう奴の動きも止め、そこにもう一度【神算曲射】を叩き込むわ。
(アドリブ、絡み歓迎です)


リヴェンティア・モーヴェマーレ
▼アドリブ&他の方との絡み
大歓迎
もり盛りのモリOK

▼本日のメインの子
響(攻撃特化なハムスター)
他の子が居てもOK

▼【SPD】
私達が使ったUCを無効化する武器を作ったり出来るって凄い有能なおさるさんですネ…

っと…そんな関心をしている暇はありませんネ…
どうやって命中させましょうカ…
んー…
(考えてると自分を投げろと息巻くハムスター)
ひびちゃん…何か考えがあるのですネ…わかりましタ!
せーの…てぃやぁぁ!
([スナイパー]で狙いを定めて力いっぱい投げる)
(弾丸の様に加速するハムスター)
(と、思いきや敵の直前まで近付くと本来のルーンソードの形に変化し敵を貫く)
うちの子の威力、如何だったでしょうカ?


御宮司・幸村
共闘希望、出来ればアタッカーと
ふっふーん、弱点を指摘?攻撃を予想?死角から反撃?やってみればー?
おじさんの使うUCは『静寂なる寄生』!
一見すると、何も効果のない召喚魔法なんだよね!
効果が出た時には実証は手遅れだし、攻撃も見えないから予測不可
唯一、反撃するマシンは作動するかも知れないね?
でも、気づいた時には手遅れだし、体内にそんなマシン出して無事でいられるかなー?

そう、おじさんのUCは敵の体内に寄生虫を召喚するUCなんだ
弱点らしい弱点と言えば、攻撃力がない事だけど
動きさえ封じてしまえば、攻撃は他の猟兵に任せれば補えるよねー

奴の動きは止めた、そんなに長くないかもだから、やるなら今の内!


非在・究子
こ、このゲームの、ゲームバランス、ど、どうなってるんだ? く、クソゲーすぎるだろ……

つ、使うUCは、トライ&エラー
セーブポイント、から、繰り返して、敵の攻撃を、お、覚えて、回避する、UCだ。
こ、攻撃パターンが、毎回、変化させると、パターンが、組めない、から、は、破綻する。
……やられ、ながら、相手の攻撃パターンを、決める、『乱数』を、【ハッキング】で、探る、ぞ。それで、敵が、油断した、ところ、で、一番、行けそうな、パターンの『乱数』に【ハッキング】で、固定、して、攻撃を回避して、一撃を、叩き込んで、やる。
げ、現実の、乱数って、なんだって? な、何を言ってるんだ?げ、現実も、ゲームだ、ろ?



●マニアック怪人『エイプモンキー』
 『バトルオブフラワーズ』での戦いにおいて、猟兵達は『システム・フラワーズ』内部へ突入する。
 その奥を目指したいところだが、咲き乱れる花々の空間を転々と移動するそのオブリビオンが一行の前へと立ち塞がる。
「また来たウッキー!」
 現れたのは、スーパーロボットのような外見に、サルの頭がついたような姿をしたエイプモンキーだ。
「まーた、面倒そうな敵が出てきた……」
 赤髪を三つ編みおさげにした眼鏡少女のトレイシー・ノックス(インドア狩人・f06024)は大儀そうに溜息をつく。
「こ、このゲームの、ゲームバランス、ど、どうなってるんだ? く、クソゲーすぎるだろ……」
 お胸とお尻がむっちりとした少女、非在・究子(非実在少女Q・f14901)は、今回の戦争でいくつかの戦場に身を投じている。
 ゲーム脳な究子はその度に、あまりに理不尽なルールに辟易としていた様子。
 なお今回、ルール自体は存在しない。しかし……。
「ここから先は通れないウッキー! ウッキッキ!」
 このエテ公、もといエイプモンキーは、【想像した全てを創造する能力】を持つ。
 下手に仕掛ければ返り討ちに遭うのみ。相手が講じるであろう対策を上回る戦略をもって戦いに挑む必要がある。
「私達が使ったユーベルコードを無効化する武器を作ったり出来るって、凄い有能なおさるさんですネ……」
 藍色の長い髪を三つ編みにしたリヴェンティア・モーヴェマーレ(ポン子2 Ver.4・f00299)が敵の印象を口にする。
 依頼ごとにメインで連れる小動物を変えるリヴェンティアだが、今回は攻撃特化なハムスター、響を連れていた。
「っと……、そんな感心をしている暇はありませんネ……」
 どうやって、自身のユーベルコードを命中させるべきかと、リヴェンティアはしばし考える。
 面倒な相手ではあるが、メンバー達は勝機があるからこそこの場での戦いに参じている。
「ふっふーん、弱点を指摘? 攻撃を予想? 死角から反撃? やってみればー?」
 見た目、渋みとゆるさを感じさせるおっさんといった風体の御宮司・幸村(いいかげんサマナー・f02948)が相手を煽る。
「想像・創造に必要な集中力を乱せば、勝機あり」
 妖狐の四王天・燦(月夜の翼・f04448)は八重歯を見せつつ笑いを浮かべる。何やら彼女も秘策があるようだ。
「『ユーベルコードに対策した』ってだけで、勝てると思われているのも嫌な話ね」
 不本意ながらに戦うトレイシーだが、相手の態度と能力でマウントをとられているのも癪に障るらしい。
「猿は食用にしないからあまり狩ったことも無いけど、今回ばかりは狩ってみましょうか」
 トレイシーは堂々と立ちはだかるオブリビオンを狩るべく、戦場となる花々の空間を立ち回り始めるのだった。

●相手の裏をかけ!
 猟兵達が攻撃態勢をとるやいなや、エイプモンキーはにやりと笑って。
「ユーのユーベルコードは……投げつけた符を一つでも躱せば、ユーベルコードを封じられることはないウッキー!」
 最初にターゲットにしたのは、燦。
 すでに、敵はこちらの能力を分析しているエイプモンキー。
 そいつに対し、燦はなぜか赤面しつつ懐から取り出したのは……。
「スケベそーな顔しているし、これでどうだ!」
 彼女が投げつけるは、あられもない姿をさらした女性がごにょごにょしている本。
「キキッ!?」
 思わぬ攻撃に驚く敵へ、究子が仕掛ける。
「そ、そのパターン、も、た、対策済み、だから」
 幾度も繰り返し、敵の攻撃を覚えて回避するというユーベルコード。
 攻撃パターンを毎回変化させると、パターンが組めなくなるから破綻すると究子は告げる。
 しかしながら、エイプモンキーは事も無げに。
「ウキッ、そのセーブポイント、移動すればいいウキッ」
 ゲームにおけるセーブポイントも、管理者権限で移動は可能だ。
 ならば、ユーベルコードで作られたセーブポイントであるなら、移動は可能なはず。
「え、ええっ?」
「キキッ!」
 勢いよく究子へと殴り掛かるエイプモンキー。
 【トライ&エラー】の弱点はつかれたものの、究子もただやられてばかりではない。
(「相手の攻撃パターンを、決める、『乱数』が、分かれ、ば」)
 相手の思考を【ハッキング】で読み取ろうとし、反撃のタイミングを窺う。
 燦もまた相手の攻撃を見切り、耐えつつ問いかける。
「冥土の土産に教えてくれ。お前の性癖どんなのだよ?!」
 燦は敢えて、敵のマニアック知識を披露してもらおうと尋ねる。
(「今こそ固定観念――名前通りにマニアックだとか、敵が雄という思い込みも捨てよう。清純な女の子かもしれない!」)
 そう考えた彼女はエロ本を投げつけ、エイプモンキーのマニアック知識を引き出そうとしていたのだ。
「キキッ、ミーのマニアック知識、聞きたいか?」
 大きく胸を張るエイプモンキーにできた絶好の隙を、幸村は見逃さない。
「地獄に住まう虫達よ、我に仇なす者の動きを止めよ――パラサイトパラライズ!」
 敵の攻撃を止めるべく、幸村が携帯用次世代ゲーム機『Spiel Onkel』からユーベルコード【静寂なる寄生】を使う。
「よ、呼ばせなければ……、ウッキー!」
 幸村が叫ぶ直後は何も起きないが、エイプモンキーの表情が僅かに曇る。
「一見すると、何も効果のない召喚魔法なんだよね!」
 体を硬直させたエイプモンキー。
 幸村が放った寄生虫が敵の体を麻痺させたのだ。
「そう、おじさんのユーベルコードは敵の体内に寄生虫を召喚するユーベルコードなんだ」
「ワクチンを刺せば……」
 だが、幸村が想像した通り、敵はすぐさま死角からマシンを飛ばしていた。
「奴の動きは止めた。そんなに長くないかもだから、やるなら今の内!」
 すると、リヴェンティアが自らのハムスター、響が自らを投げるよう息巻くのに気づいて。
「ひびちゃん……、何か考えがあるのですネ……わかりましタ!」
 リヴェンティアはこの場を全て、響に任せることにする。
「せーの……てぃやぁぁ!」
 相手を見据えて狙いを定め、リヴェンティアは力いっぱいハムスターを投げ飛ばす。
「……対策済み、ウッキー」
 すでに、自らにワクチンを打って、動けるようになっていたエイプモンキー。
 そいつは敵の動きを予測しており、素早く回避できる装置で避けようとする。
 しかしながら、その予測を超えた動きをと、響は体を本来のルーンソードの形へと変化し、エイプモンキーの体へと突き刺さる。
「キキーッ!」
「うちの子の威力、如何だったでしょうカ?」
 だが、致命傷とはならない。少なからず敵の回避も働いており、深手を負わせることはできなかったのだ。
 仲間の攻撃に抵抗しつつ、反撃を繰り出すエイプモンキー。
「マニアックジェットはミーのマニアック知識の結晶で、ユー達の攻撃を予想し……」
 鼻高々に当たるエイプモンキーが暴れ続け、この場の猟兵達を攻め立てる。
 トレイシーが柱など物陰に隠れつつ【神算曲射】を発していくが、ものの見事に躱されてしまう。
 彼女もそれを想定の上で、次なる攻撃のタイミングを窺う。
「キキキッ!」
 敵は花々の空間で暴れ続けており、幸村目掛けてエルボーを繰り出す。
「まいった、ね~……」
 強烈な一撃に、幸村は気を失ってしまった。
 その間に、燦はスマホで画像を検索し、エイプモンキーに刺さりそうな画像、動画を手当たり次第に見せつけて。
「裏社会の裏動画だ。送るぜ? 通信をオンにしろ! 今しかない!」
 射幸心を煽り、燦はエイプモンキーへとデータを送り付けようとする。
「キキッ」
「他の個体と共有しなよ」
 相手がそれに興味を示したのを見て、燦は符術【魔封じの儀】を使う。
「御狐・燦が命ず。符よ、我が敵を夢へと落とさん。符よ、我が敵を石とせよ。符よ、我が敵の呪力を断ち切らん。これをもって魔封じを為せ!」
 夢見、石化、魔断。3種の符を飛ばし、燦は相手のユーベルコードを封じにかかるが……。
「すでに、ユーの技は指摘済みだ。ウッキー!」
 だが、エイプモンキーは抑えるべきところは抑えており、燦の周囲に現れたマニアックな装置が彼女を完全に捕えて締め付け、気を失わせてしまった。
 さすがの幹部に、かなり苦戦していた究子。
 ボロボロになりながらも、彼女はハッキングを使って相手の行動パターンを一時止め、刃と化した『ゲームウェポン』で一撃を叩きこむ。
「キキッ……、残念だったな」
「げ、現実も、ゲームだ、ろ?」
 手ごたえはあれど倒すには至らず、究子は敵の両腕から繰り出された一撃によって崩れ落ちてしまった。
 リヴェンティアも再度、ハムスターの響を投げつけるが、エイプモンキーはマニアックマシンで撃ち落とし、続けてリヴェンティアを張り倒してしまう。
「残念な、気持ち……」
 倒れるリヴェンティアに身を起こして寄り添うハムスター。だが、すぐには彼女も目覚めそうにはない。
「後はユーだけ、ウッキー」
 トレイシーを見据え、ゆっくりと歩み寄るエイプモンキー。
 それを、彼女はジト目で見つめ続けて。
「【罠使い】を相手に、迂闊に動くのは致命的よ」
「キキッ!?」
 相手の動線上に、トレイシーは予めロープを使った罠を足元に仕掛けていた。
 トレイシーは『愛用の狩猟弓』を携え、捕えた敵に向けて矢を番える。
「どう撃てばどんな軌道を描くのか、全部この頭に入っているのよ」
 倒れた仲間達が抑えてくれていた間、時間を稼いでくれていたからこそ、トレイシーは相手の首元目掛けて矢を穿つ。
「キキッ、だが、これまで……ウッキー!」
 だが、これ以上は打つ手がなく、トレイシーは相手の太い腕に叩きつけられ、倒れてしまったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

雷田・龍子
【SPD】UCを発動
「なにが出るかな?」
龍子は胸元に手を深く突っ込み、ガジェットを探る。

このUCの弱点は召喚されたガジェットの使い方を理解できるかどうかだ。
相手は必ず先制攻撃をしてくる。つまり、こちらは必ず後出しジャンケンになる。

「要するに後出しジャンケンで勝てば良い」
いま戦っている対象に有効な“こちらの攻撃を予想し回避”をさせないガジェットに期待しよう。

運命の女神はどちらに微笑むのか、チート対チートのサイコロ勝負!

相手の攻撃は【見切り】や相手の装置を盾にして回避したいが、失敗してもアイテム【ドラゴンコイル】で受けたダメージを攻撃力に変換し、相手の装置を破壊したり相手に攻撃を当てようと試みる。


聖護院・カプラ
なんという強敵でしょうか。
しかしエイプモンキーの行いを改めさせねばこの世界に未来はありません。

『修養』の効果を発揮する為に座禅を組み、読経をする事で徳を高め――
やはり、「徳を高める動作」という弱点を突かれましたか。
攻撃を受け続ければ私は為す術を持たないでしょう。

ですがそれは此処が修羅道であったら、です。
此処が人間道であるなら、解脱し仏となる事が可能です。
その為の手段とは「オブリビオンの行為に耐え救世を誓う」という物です。

これにより徳を高めマニアックウェポンという名の試練(攻撃されると徳が貯められないという弱点の反証によって封印を無効化)を乗り越え、
『修養』を終えエイプモンキーを浄滅するのです!


エルト・ドーントレス
POW選択

俺のUC電撃進攻はため込んだ電気エネルギーを一気に流し込むことで、スラスター等の推進力を飛翔可能なレベルに引き上げるもの

仮にスラスターを塞がれたとすると、せっかくのエネルギーの使い道がなくなるわけだ

けど、電気エネルギーのあるところには磁場が発生する
それは導体であるレッキスを作用点としたローレンツ力を生み出す

要するにレッキスをレールガンの弾に見立てて撃ち出すことが可能ってこと

どのみちカウンター返しのチャンスは一度きりなんだ
今あるエネルギーを全部加速につぎ込んで、生み出した運動エネルギーをヒールバンカーの一点に集約して叩き込んでやる


青原・理仁
殴りたくなるような顔をしたサルだな
まぁ俺はその殴るくらいしか出来ねぇわけだが

電気には絶縁体か不導体だな?
代表的なのは純水、ゴム、ダイヤモンドだろ
水には左手に隠し握った塩をぶちまけてやるぜ
塩水は導体だ
ゴムなら、まぁ
なぁお前、絶縁破壊って知ってるか?
捨て身の一撃で出力を上げて強引に突破してやるぜ
ダイヤなら怪力、鎧砕きで叩き割ってやる
んなもんで俺の拳を止められると思ったのか?
それにダイヤモンドは…瞬間的な衝撃に弱いからな

最近じゃ金属の鎧も意外と効果的だって話だが、それもダイヤと同じ対処法だ
つまりは叩き砕くだけだ

全部シンプルに纏めるとだな、雷撃ではなく打撃で突破する、雷撃の威力を上げて絶縁破壊、だ


カタラ・プレケス
アドリブ歓迎

ぼくの【病神流布・大鼠】の弱点はWHOに滅ぼされた天然痘を含んでいる事による蛇系統の攻撃強化
だからアステカ神話における太陽神『羽毛ある蛇』を模した機械で対抗してくるだろうね〜
太陽により温度が上がれば病は鈍り更に日光で全てが死角になる
でもね、大事な事を忘れているよ
あの神は太陽であると共に金星である
本物ならともかく模倣に二つの星を乗せては力が別れる
そして、黒死病の大流行の原因は太陽の小氷期
つまり黒死病があるならば太陽は弱まらなければならない
それにね、黒死病は神では無く怨念なんだ
八千万にも及ぶ怠惰なる太陽への復讐者
その恨みが模倣の神に負けるわけがない
黒き死と影の鼠に貪り喰われろ
古きもの


架空・春沙
厄介な敵ですね
ですが悪であることは確実
断罪します

私は大鎌を奪われるとUCの発動自体が困難ですから
敵はまず大鎌を奪ってくるでしょう
それは仕方ないので、バスタードソードとクリムゾン・ブラスターを構え
クリムゾン・ブラスターから熱線をスナイパー・クイックドロウで連射して近付きます
ある程度まで近づいたらバスタードソードを投擲
そして胸の谷間から断罪の緋箱を取り出します
これは様々な拷問・処刑器具に変形する道具
つまり処刑器具である大鎌に変形できます
そうして大鎌に変形させた断罪の緋箱でUCを発動させます
だまし打ち、衝撃波を乗せ
これで、断罪です

敵の攻撃は視力で見切り、回避します


エイプリル・フール
【GNPグループ】
ごにゃーぽさんと共同で。
さて、エイプモンキーよ、お前さんのマニアック知識がどれ程のものか確かめさせてもらおうか。ああ、別にこの影を回避してもかまわぬが、そんな自らの無知を認める行動はとらぬよな?
くくく、アカシックレコードにアクセスする機械か、なるほどなるほど確かに確実に答えを出せるだろうね。
では質問だ『蒼汁乃人・ごにゃーぽさんの本名はなんだったかな?』。
くくく、答えを得ればごにゃーぽのUCの餌食、回答を拒否すれば我がUCの餌食の二者択一ぞ。

ま、このコンボが成立せねば我の実力ではどうにもならぬ、土下座して降参だな。


蒼汁之人・ごにゃーぽさん
【GNPグループ】
ソレを理解してはならない、知ってしまえばソレに知られてしまう、そうすれば  から逃れることは叶わない。
まぁ、危険過ぎて誰にも認識出来ないから本名ではなく呼び名で登録したわけだが。
弱点ていうか、これ単体では対策するまでもなく役にたたない産廃UCやで。
ま、お猿さんの知識なら理解出来てしまうかもだが、その時は知識の忘却で対策かな?
呪詛で強制理解させる手もあるが、呪詛返しされたら意味ないしな。
そんなわけでエイプリルちゃんとコンボだ。ボクの名乗りからエイプリルちゃんの賢者の影に繋ぐ。答えてしまえばシルハシラレルに喰われ、答えを拒否すれば影からの罰、二者択一だ。これでどうだ?



●その強敵への対処法
 続々とこの戦場へと駆け付ける猟兵達。
 前に立ち塞がるエイプモンキーもかなり疲弊してきてはいる。
「キキッ、キリがないウッキー……」
 この場で倒れるメンバー達を見やり、とある宗教の象徴とされた聖護院・カプラ(旧式のウォーマシン・f00436)が驚きを見せる。
「なんという強敵でしょうか」
 しかし、このエイプモンキーの行いを改めさせねば、この世界……キマイラフューチャーに未来はないとカプラは語る。
 そんな倒すべき敵を見て、根なし草として各地を回る青原・理仁(人間の聖者・f03611)が顔を顰めて。
「殴りたくなるような顔をしたサルだな」
 ただ殴るしかできないと言う理仁だが、相手はこちらのユーベルコードを無効化する能力を持つ。
 そんな厄介な敵を、ピンクがかった銀髪の人狼、架空・春沙(緋の断罪・f03663)が見据え、構えをとる。
「ですが、悪であることは確実。断罪します」
「キキッ、やれるものならやってみなウッキー!」
 自信ありげな敵へと、【GNPグループ】の片割れ、エルフの少女、エイプリル・フール(エルフのウィザード・f18169)が大きな胸を張り、不遜な態度で言い放つ。
「さて、エイプモンキーよ、お前さんのマニアック知識がどれ程のものか確かめさせてもらおうか」
 ペアとなるのは、モノクル型のヒーローマスクが本体、妖精を思わせる姿の女性の体を借りた蒼汁之人・ごにゃーぽさん(偏在する混沌の媒介・f10447)。
 彼女達は目の前のサル型オブリビオンに対し、これ以上ない秘策があったようだ。

●猟兵各自の対処法
 全身をボロボロにはしていたが、エイプモンキーはまだ戦意を捨ててはいない。
「ウキーッ!」
「刻苦勉励」
 カプラはユーベルコード【修養】の効果を発揮すべく座禅を組み、読経によって徳を高めていく。
「やはり、『徳を高める動作』という弱点を突かれましたか」
 そのタイミング、敵の殴打を甘んじて受けざるを得ないカプラ。
 ある意味で想定通りであると言えるし、このまま攻撃を受け続ければなすすべはない。
「ですが、それは此処が修羅道であったら、です」
 ここが人間道であるなら、カプラは解脱して仏になれると語る。
「その為の手段とは、『オブリビオンの行為に耐え救世を誓う』という物です」
「キキッ……!」
 これ以上殴ったら危険と判断したエイプモンキーは、攻撃する対象を変える。
「ユーは……、大鎌を奪えば完了ウッキー!」
 春沙はユーベルコード【緋鎌一閃】を用意しており、それを使う為には大鎌が必要となるのは間違いない。
 だが、春沙もそれを想定した戦術を組んできている。
 彼女はさらにバスターソードとクリムゾン・ブラスターを構えて熱線を掃射していく。
 それを防ぎながらも、エイプモンキーは次なるメンバーを見据えて。
「キキッ、疫病は太陽神で対処だウッキー」
 対処する相手は、暗色の翼を背に生やすカタラ・プレケス(呪い謡て夜招く祈りの烏・f07768)だ。
 敵はマニアックな装置を光り輝かせ、蛇のように変形させた。
 ただ、カタラの考えはその上を行く。
「ぼくの【病神流布・大鼠】の弱点は、WHOに滅ぼされた天然痘を含んでいる事による蛇系統の攻撃強化」
 カタラは自らのユーベルコードについて、アステカ神話における太陽神『羽毛ある蛇』を模した機械で対抗するだろうと考えていた。
「太陽により温度が上がれば病は鈍り、更に日光で全てが死角になる」
 カタラはエイプモンキーの考えをカバーした上でさらに、自らの知識をさらしてみせる。
「キキッ……」
「でもね、大事な事を忘れているよ」
 1つ、その神は太陽であると共に近世であること。本物ならばともかく、模倣でしかないその機会に2つの星を乗せては力が分かれてしまう。
 そしてもう1つ、黒死病の大流行の原因は、太陽の小氷期。
 黒死病があるなら、太陽が弱まる必要がある。
「それにね、黒死病は神では無く怨念なんだ」
 八千万にも及ぶ怠惰なる太陽への復讐者。その恨みが模倣の髪などに負けるわけがないと、カタラは自負する。
 彼が語る間にも、他メンバーが続々と駆け込み、エイプモンキーを攻め立てる。
「なにが出るかな?」
 赤いメイド服着用の雷田・龍子(人派ドラゴニアンの剣豪・f14251)は胸元に手を深く突っ込み、この場で使うガジェットを探る。
「キキッ……」
 相手は素早く、自身のユーベルコードに対処しようとしてくる。
 おそらくどんなガジェットを使って攻撃してくるかを想定しているのだろうと龍子は踏む。
 必ず先制攻撃する相手に対し、こちらは必ず後出しジャンケンになる。
「要するに、後出しジャンケンで勝てば良い」
 ならば、エイプモンキーに有効な、『こちらの攻撃を予想し回避』をさせないガジェットをと、龍子は考える。
「運命の女神はどちらに微笑むのか、チート対チートのサイコロ勝負!」
 身構える龍子は、攻撃を行うタイミングをはかる。

 エイプモンキーはこれだけの猟兵が一度に攻めてきても、全てに対処法を講じてきている。
「電気には絶縁体か不導体だな?」
 理仁が使うは、雷撃を纏う一撃。
 それを防ぐには純水、ゴム、ダイヤモンドといった手段が手早い。
 ならばこそ、理仁は左手に塩を隠し持って水に対処する。塩水となれば導体。十分雷撃は通る。
 ダイヤならば、怪力、鎧砕きで相手の超合金らしき体を叩き割ろうと彼は考える。
(「仮にそうであっても、俺の拳は止められないがな」)
 また、ダイヤモンドは瞬間的な衝撃には弱い。
 瞬発力に優れる理仁の一撃であれば、問題なく砕くことができる。
 仮に金属の鎧であっても、ダイヤと同様に叩き砕くことで対処できるだろう。
 だが、エイプモンキーはマニアック知識が一周回り、あっさりと考えていたらしく。
「絶縁体なら、ゴムで十分だウッキー!」
 これぞサルの浅知恵と、理仁は笑う。
 なお、灰色のパワードスーツ『レッキス』を操るエルト・ドーントレス(灰色猟兵・f14009)も電気を操る。
(「俺の【電撃進攻】はため込んだ電気エネルギーを一気に流し込むことで、スラスター等の推進力を飛翔可能なレベルに引き上げるもの」)
 仮に、スラスターを敵に塞がれると、せっかくのエネルギーの使い道がなくなってしまう。
 ただ、電気エネルギーのあるところ、磁場というものが発生するとエルトは話す。
「それは、導体であるレッキスを作用点としたローレンツ力を生み出す」
 要するに、レッキスをレールガンの弾に見立て、撃ち出すことができるとエルトは説明する。
 どのみち、カウンター返しのチャンスは一度。
 仲間達とその機を同じくすべく、エルトはチャンスを待つ。
「ウキキッ!」
 サングラスを輝かせるエイプモンキーに対し、エイプリルが呼び掛ける。
「ああ、別にこの影を回避してもかまわぬが、そんな自らの無知を認める行動はとらぬよな?」
 彼女のユーベルコード【賢者の影】は質問と同時に伸ばされる。
 正解をすれば解除。それ以外はダメージ。簡単な質問であればあるこそ、正答以外の場合のダメージは高まる。
「くくく、アカシックレコードにアクセスする機械か、なるほどなるほど確かに確実に答えを出せるだろうね」
 もちろん、エイプモンキーもそれだけなら正答すれば問題はないはず。
 ところが、そこで、ペアとして参加したごにゃーぽさんの存在とユーベルコードが障害となる。
「ソレを理解してはならない、知ってしまえばソレに知られてしまう、そうすれば  から逃れることは叶わない」
 何から逃れられないのか、うまく聞き取ることができない。
 それこそがごにゃーぽさんの本名に秘められた脅威とも言える。
「まぁ、危険過ぎて誰にも認識出来ないから、本名ではなく呼び名で登録したわけだが」
 これ単体では、対策するまでもなく役に立たない産廃ユーベルコードとごにゃーぽさん本人は自虐するが。
「ま、お猿さんの知識なら理解出来てしまうかもだが、その時は知識の忘却で対策かな?」
「キキッ……」
 だらりと冷や汗を垂らすエイプモンキー。
 呪詛で強制理解させる手もごにゃーぽさんは想定しているが、その必要はないだろう。
 敵が何を答えようともその瞬間こそが、この戦いの決着となるはずだ。

●全ての対策を畳みかけて
 対峙するエイプリル、ごにゃーぽさんペアと幹部エイプモンキー。
 エイプリルは魔法の影を敵へと伸ばしつつ、問う。
「では、質問だ。『蒼汁乃人・ごにゃーぽさんの本名はなんだったかな?』」
 答えを得れば、ごにゃーぽさんのユーベルコード【  へと誘う 。】の餌食。回答を拒否すれば、エイプリルの【賢者の影】の餌食の二者択一。これ以上ないコンボだろう。
「これでどうだ?」
「ま、このコンボが成立せねば我の実力ではどうにもならぬ、土下座して降参だな」
「ユー、ユーは……」
 できるだけ、回答を引っ張ろうとしていたエイプモンキー目掛け、メンバー達は一気に攻め入る。
 十分に徳を高めたカプラは3分間の封印を耐えきり、エイプモンキーを浄滅せんと神々しい煌めきを放つ。
「ウキーーーッ!!」
 光に灼かれて、叫ぶオブリビオン。
 龍子は出したガジェットを牽制の為だけに使い、滅茶苦茶に振るわれる相手の剛腕を受け止める。
 その衝撃を雷龍の毛を巻いたコイル『ドラゴンコイル』で攻撃力に変換し、龍子は一気に敵のマニアックウェポンを破壊していく。
「キキッ!?」
「黒き死と影の鼠に貪り喰われろ。古きもの」
 驚いてばかりもいられない。カタラが続いて、【意識奪う陰】や【疫病纏う黒き風】を浴びせかけ、エイプモンキーにダメージを与えつつマニアックマシンを破壊していたのだ。
 さらに、射撃を仕掛けながら飛び込む春沙が相手の剛腕の叩きつけを躱しつつ、バスタードソードを投げつけた。
 敵がそれを弾く間に、春沙は胸の谷間から『断罪の緋箱』を取り出す。
 様々な拷問、処刑器具に変形させることができるその道具は、もちろん大鎌の形もとることができる。
「これで、断罪です」
 見事なだまし討ちを仕掛ける春沙は、衝撃波を乗せてその刃を振るうと、エイプモンキーの屈強なる体に大きな斬撃痕を刻みこむ。
 そこへ、理仁が飛び込んできた為、エイプモンキーはゴム状にしたマニアックジェットで応戦しようとするが……。
「なぁお前、絶縁破壊って知ってるか?」
 捨て身の一撃で出力を高めた理仁は雷撃でなく、打撃で強引に突破する。
「歯ァ食いしばれよ」
 相手のジェットごと、彼は雷撃を纏う打撃を叩き込み、足場となる花々ごとエイプモンキーを粉砕戦とする。
「ウキイイイイイイッ!」
 苦痛に叫ぶ敵へ、エルトが加速して仕掛ける。
 もはや、エイプモンキーに反撃の手段はない。
「蓄電量基準値クリア。ブリッツモード、始動……」
 運動エネルギーを全て電気エネルギーに変換したエルトは両脚に装着したヒールバンカーに集約し、ドロップキックを叩きこんだ。
 刹那迸る電光。
「ウキ……キ……」
 黒い煙を吐いたエイプモンキーは崩れ落ち、躯の海へと還っていく。

 何とか難敵を倒した猟兵達。倒れた面々も全員目覚めたようだ。
 出番のなかったエイプリルとごにゃーぽさんだったが、彼女達の連係プレイにこの場の猟兵達は舌を巻きつつ、次なる戦場へとそれぞれ向かっていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月12日


挿絵イラスト