バトルオブフラワーズ④〜引き上げられる壺
「あ、あの、中枢への到達、お疲れ様です!」
グリモアベースについた猟兵達を見て、影山は精一杯の笑顔で迎えた。
「で、でも、周りのステージをクリアしていかないと、あの、また閉じちゃうから、またよろしくお願い、します。
それでですね、今回皆さんに行ってもらいたいのが、えっと……ここなんです。」
ゲートを開くと、どうも海岸のようだった。
よく見ると、松明を持ったイカがロープを引いている……。
「あの……イカたちを、倒してほしいんです。
でも、あのイカたちを攻撃しても、その、攻撃が通らないんです。
『シュウカクフードバトル』っていうルールで、あのイカたちが猟をしてる間は、全部無効化されちゃうんです。」
で、ですね……それをどうしたらいいか?ってことなんですけど。」
影山が指さした先を見ると、丁度イカたちがロープを引き上げたところだった。
何やらロープの先には壺がいくつかついていて、それをイカたちが持ち上げると、中から蛸が出てきた。
「……はい、イカたちは、タコを捕まえてるんです。
その、あのタコをですね、まとめて置いてるところがあるので、それを料理してイカたちに食べさせて、ほしいんです。
食べてる間は、その、猟をしてることにならない、からです。」
ゲートを開きなおすと、タコが山と積まれた場所に出た。
「あの、調理器具と調味料は、用意しました。
皆さん、その、美味しい料理で、イカを釣ってください。
頑張ってください、よろしくお願いします!」
ヨグ
ヨグです、戦争シナリオ第7弾となります。
イカはタコを食べることに躊躇はありません、美味しいと思うものを作ってください。
第1章 集団戦
『ゲソフレイム』
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POW : 汚物は消毒でゲソーッ!
【松明に油を吹き付け発射した火炎放射】が命中した対象を燃やす。放たれた【油の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : 俺色に染めてやるでゲソーッ!
レベル分の1秒で【ベタベタするイカスミ】を発射できる。
WIZ : 見るがいい、これが俺の変身ゲソーッ!
対象の攻撃を軽減する【激情体】に変身しつつ、【右腕に装備された火炎放射器】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:ケーダ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
テン・オクトー
モニカ・ノイチェと参加
呼び:モニカさん(頼れる冒険仲間のお姉さん)
なんだか楽しそう!【料理】なら多少の心得はあるから任せて!モニカさんと一緒に作るよ。
海とは縁遠い出身のためタコ料理が分からず、モニカさんにおススメを聞いて調理。きっと美味しく作れます。
あ、モニカさん味見しすぎです!イカさん用が減っちゃう!
イカ退治
お食事中ごめんね!
【UC】の鉤爪、竜巻効果でギッタギタにするよ。ダメが通りにくいのなら【時間稼ぎ】して長く攻撃頑張ってみるね。敵からの攻撃は【オーラ防御、火炎耐性】、あときっとモニカさんがボクを守ってくれる。
モニカさんの食欲旺盛さには心配しつつヤレヤレ。
連携アドリブいじり歓迎です。
モニカ・ノイチェ
テン・オクトーと参加
呼び:テン
イカがタコを食べる?イカが漁を?なんともシュールですね。料理音痴のため火の番などテンのお手伝いを。それも自信ないですが。
おススメはタコカラ。イカのお口にあうかどうかは知りません。私が食べたいから!
出来上がったら味見します。美味しいにきまってますね。きっとイカの口にも合うでしょう。食欲そそるよう盛り付け担当しましょう。
テンが攻撃を受けないよう大盾で守り、隙をみて【力溜め、カウンター、シールドバッシュ】で反撃。タコカラ美味しかったので力が入ります。
テン、私が盾になる事を想定していましたね?まったくもう。
ところで、このイカは食べられるのです?
絡みアドリブ歓迎
「イカがタコを食べる? イカが漁を? なんともシュールですね。」
「でも、なんだか楽しそう! 料理なら多少の心得はあるから任せて!」
モニカ・ノイチェ(ドラゴニアンのパラディン・f12048)が頭に疑問符を浮かべる中、タコを前に腕まくりをするテン・オクトー(ケットシーのシャーマン・f03824)。
「でも、タコってあんまり食べたことないんだよね……どういう料理がいいのかな?」
「あ、じゃあタコカラがいいです。タコの唐揚げですよ。」
「わかった! モニカさんが言うなら美味しくつくるよ!」
「ふふ、テンなら美味しく作れるはず。」
任せて! と胸を叩くテンに、揚げ油の準備などをするモニカ。
火の番くらいはできる……はず。
手際よくタコの足を落とし、ぶつ切りにしていくテン。
軽くぬめりをとって下味を考える。
「唐揚げだし、作り方は同じだよね?」
選択したのは醤油とショウガ、お酒でつけてしばし待ち……。
「モニカさん、油の準備はどう?」
「えーと、もう少し……だと思う。」
火の前に立ち、油を熱してるモニカ。
テンが菜箸を入れると、プツプツと泡が立つ……。
「うん、ちょうどいいね!」
「……あ、よかった。」
「よーし、じゃあちょっと離れててね! はねたら危ないから!」
手早く粉をまぶして油に投入していくテン。
ジュワジュワと上がる泡と共に、いい匂いが辺りに立ち込める。
「そろそろいいかな?」
菜箸でつまみ上げると、キツネ色に上がった衣に包まれたタコの唐揚げが姿を現した。
「うん、いい感じ!」
テンが唐揚げを皿に取っていると、視線を感じた。
それはまるで、飢えた獣のような……。
「……食べてもいいよ?」
「本当に!?」
「うん、だって食べたかったんだよね? モニカさん。」
「う、うん……じゃあいただきます。」
モニカが一つ摘み上げて口に入れると、サクッとした衣の中から弾力のあるタコの食感が広がる。
「美味しい……美味しいですよ、テン。」
「ふふ、まだまだあるからどうぞ。……あ、でも、食べ過ぎちゃだめだからね?」
「うん、食べ過ぎないようにモグモグ……。」
「あー! イカさんの分は残して!」
「また大漁だゲソ!」
「次もいくでゲソ!」
タコの入った壺を持って現れたイカたち。
「ん、なんでゲソ?」
「いい匂いだゲソ……。」
と、匂いの先には、皿にタコカラが積まれていた。
「腹ごしらえだゲソ!」
あっさりと近づいていくイカたち。
足でつかみ貪っていると、後ろから突然カギ爪で斬りかかられた。
「な、なんでゲソ!?」
「ふふ、残念だけど倒させてもらうよ!」
テンの召喚したご先祖さまの霊がカギ爪を天に向けて振り上げると、イカたちは竜巻に巻き込まれていった。
「く、貴様も道ずれでゲソー!」
ふきとばされながら炎をテンに吐きかけるイカ。
その炎はテンを飲み込もうとするが、
「……テン、私が盾になる事を想定していましたね?」
間に入ったモニカの大盾に防がれた。
食べたタコカラのおかげで、その動きは目にもとまらぬほどであった。
「うん、モニカさんなら助けてくれるって信じてた。」
「まったくもう。」
「さぁ、これで終わり!」
「ゲソー!」
竜巻が消え、落ちてきたイカをカギ爪が引き裂いた。
その様は、まるで焼きイカのようで……。
「これって食べられますかね?」
「……お腹壊しても、知らないよ?」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
馬飼家・ヤング
タコ料理ゆーたら、ナニワ名物・たこ焼きやがな!
ダシ入りのタネを熱々のたこ焼きプレートに流し込み、ぶつ切りのタコを入れてくるくる。丸っこく焼けたらソースと青海苔かけて完成や!
外はカリカリ、中はとろ~りはふはふ、たまらんなあ~。
お次はコナモン仲間のお好み焼き!
それも豚バラ肉とエビとタコをたっぷり乗せたミックス焼きや!
ついでに鉄板の隅っこで、わいのおやつ用に普通の豚玉お好みも焼いとこ。
焼いてる合間に豚玉食って【フードファイト・ワイルドモード】もパワーアップや!
……なんや、美味そうなイカがおるのう。
火ぃ吐いてきた!?「敵を盾にする」で特大イカ焼きの完成や!
ほな、いただきま~す(もぐもぐ)
※アドリブ歓迎
有馬・ナオ
イカがタコを食べる……?
共食いでは(苦笑)
タコ並び……イカを食べたそうに宿主さんのさくらさんが餓えていましゅ。
タコの調理はタコ焼きで
イカに食べさせてあげますよ!
よくわからないけど
自然の摂理にはんしていましゅよこれ(涙)
巨大 鉄板に食材を流し込み…
【料理】でジャンボたこ焼き🐙を作りましゅ。暫くイカに食べてたらイカヤキなんてありましたかね?宿主さんがイカを焼いてる(涙)
「イカがタコを食べる……? 共食いでは。」
ヒーローマスクの有馬・ナオ(Dragonaidant・f10768)の宿主、さくらが苦笑しながら言う。
「タコの調理はタコ焼きで、イカに食べさせてあげますよ!」
「お! ねえちゃんわかっとるやないか!」
まさにそのタコ焼きのような顔を有馬に向け、渾身の笑みを顔に映す馬飼家・ヤング(テレビウムのちっさいおっちゃん・f12992)。
「タコ料理ゆーたら、ナニワ名物・たこ焼きやがな! よっしゃ、いっちょやったるで!」
早速、ダシをきかせた生地を仕込み始めるヤング。
その食い倒れ人形のような背中を見ながら、有馬(本体)が呟く。
「よくわからないけど、自然の摂理にはんしていましゅよ、これ……。」
共食いはいけないでしゅ……しかし、その言葉は調理する二人に届かなかった。
タコ焼きの鉄板を並べて生地を焼く二人。
「おお、ねえちゃんやるねぇ!」
「へへ、おっちゃんもね!」
明らかにサイズが大きいタコ焼きを焼ける鉄板と、それをしっかりとひっくり返す手際に感心したヤング。
そして、ヤングの手の舟に乗っていくカリッと焼かれたタコ焼きを、さくらは涎を垂らしそうな顔で見ていた。
「さぁこれで完成や!」
ソースを塗り、青のりをかけて、竹串を添えて桜へ差し出すヤング。
「え、いいの?」
「あったり前や! イカに食わす分もあるでな、ねえちゃんも腹へってるやろ?」
「へへ、ありがと。」
一つ刺し、口に運ぶさくら。
「はふ、あっつ!」
カリッとした歯ごたえの中に、とろーっとした中身が流れ込む。
「あっはっは! 当たり前や、焼きたてやしな!」
「はふ……うん、美味しい!」
「そうやろ、そうやろ! へへ、じゃあわいは次いくで!」
さくらの前の大タコ焼きは、もう少し焼くのにかかる。
「……本当に、美味しそうに食べるんでしゅね。」
はふはふ、と食べる様を有馬は見つめていた。
「さぁ次はコナモン仲間のお好み焼き!」
熱した鉄板に生地を流し込むヤング。
「それも、豚バラ肉とエビとタコをたっぷり乗せた、ミックス焼きや!」
ヘラで簡単に形を整え、具をのせてひっくり返すと、まん丸のお好み焼きが出来上がっていく。
「へへ、これはわいのやで。」
鉄板の端に小さめのものを1個寄せながら、出来上がったミックス焼きを皿に上げていく。
そして、端の1個をヘラで斬って口に運ぶ。
「んー、わいの腕は確かやな!」
うまいうまい! と食べて力を溜めていく。
「こっちもできた!」
さくらも大きなたこ焼きを皿にあげ、味をつけていく。
「うまそうやな、後はイカを釣るだけやで!」
「おー!」
「……あいつら、どこいったでゲソ?」
「知らないでゲソ。」
仲間が減っていることに気が付いたイカたちだったが、構わず漁を続けていた。
そこへ漂う、ソースとだしの効いた粉もんの香り。
「……腹減ったゲソ。」
「旨そうだゲソ!」
テーブルに載る、タコ焼きにお好み焼き。
イカたちは足を延ばし、口に運ぶ。
「旨いでゲソ! でかいタコ焼きも旨いでゲソ!」
「お好み焼きもいいでゲソ。あー、タコ獲っててよかったゲソ。」
そんなイカにそれぞれ近づく、2体の影。
「そーかそーか、そんなにうまイカ!」
「……は! お前らは猟兵でゲソ!?」
すぐにテーブルから離れ、炎を吐きかけてくるイカ。
しかし、腹ごしらえを済ませた2人を捉えることはできず、狙いを定めきれなかった。
「こっちやこっち!」
「ゲソオオオー!」
「ぎゃあああああ!」
ヤングを狙ったつもりが、味方のイカを焼いてしまったイカ。
「へへ、これでイカ焼きの完成や!」
「く、やるでゲソ……だが」
「とりゃあああ!」
そこへさくらの飛び蹴りが生き残ったイカへ突き刺さる。
その倒れた先にあったのは、
「あああ! 熱いでゲソおおおぉぉぉ!」
「安心してよ、美味しく焼いてあげるから!」
焼けた鉄板に押し付けられ焼かれていくイカ。
「あぁ……さくらしゃんがイカを焼いてるでしゅ……。」
有馬の呟きをよそに、辺りを美味しそうなイカの焼けた匂いが漂う。
「「いっただっきまーす!」」
「……絶対、間違ってるでしゅ。」
こうして、シュウカクフードバトルは幕を下ろした。
巨大なイカ焼きを手に、グリモアベースへ帰っていく猟兵達。
……海岸には、壺だけが残されていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵