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ナマズくらい漢字で書きなさいよね!一般常識でしょ!

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●デンキナマズを求めて
 街の中は大騒ぎになっていた。
「デンキナマズって何処で手に入れるんだ??」
(コンコンコンコン)
「違う!これじゃない。この場所じゃデンキナマズはでない!」
 色々な場所を叩きまくるキマイラフューチャーの住人達。その後ろで、
「何!?市場にもない?水族館は……そもそも売ってくれない!おいおい、何処で手に入れるんだよ」
「おい、聞いたかよ、デンキウナギが見つかったってよ!」
「バッカちげーよ。そいつはパチモンだ、デンキウナギじゃねーよ。デンキナマズだって!」
「でも同じデンキならどっちでもよくね?バレねぇバレねぇって」
 デンキナマズを求めて奔走する人々がいた。ここはキマイラフューチャー、生活には全く困らない自由な世界。今日も概ね平和そうに見えた。だが、
「フフフ……、皆がデンキナマズを求めている。デンキナマズの需要度は過去最高!……いえ、デンキナマズのポテンシャルを持ってすればこの程度造作もない事。別に興奮する程の事ではありませんわ。それにしてもデンキウナギとか呟いたあの男は後でどうしてやろうかしら……」
 建物の陰でぬめりと動く者が一人、狂喜の目を光らせていた。

●正月に何を食べる?
「正月にデンキウナマズを食べた事はあるかい?」
 橘・蘭(人間の電脳魔術士・f03515)唐突な言葉に言葉を失う猟兵達。
「まぁ、そういう反応になるだろうね。……さて、話をするとしようか」
 咳ばらいを一つする橘は話を続けた。
「今キマイラフューチャーでは1/1にデンキナマズを送ると一生幸せになれるという謎の情報が拡散されている。これによって住人達は来たる1/1の為に何処も彼処もデンキナマズを求めて大騒ぎしているらしい。そしてこれだけ騒ぎになれば『流行っている』という理由だけで飼育方法を良く知りもせずに購入する者も現れるだろう。だが、デンキナマズは扱いを間違えると感電する危険性のある魚。このままでは犠牲者が出る事は目に見えている。この奇怪な流行の元である怪人を倒し、代わりとなる1/1に送ると良いものを広めてあげれば騒ぎも落ち着くだろう」
 猟兵達は事情を把握するといつでも転送してくれと橘に視線を送る。だが橘は、実はもう一つ問題が……と言葉を続けた。
「実はこの怪人に一人の一般バーチャルャラクターが挑もうとしている。配信者の一人なのだが、どうやら流行に乗ってデンキナマズを手に入れるよりも流行に反して怪人と戦った方が他の配信者と内容被りもせず再生数も稼げると踏んだのだろう。だが怪人がオブリビオンである以上タダでは済まない。怪我を負う前に何とか説得して止めてあげて欲しい。君たちの実力を見せてあげれば十分だと思う。まぁ方法は任せるよ。いいかい?まずは一般人の説得、そして怪人の討伐とそれに代わる安全な流行を広める事が君たちの務めだ。頼んだよ」
 そう言って今度こそ橘は猟兵を送り出すのだった。


死神
 こんにちは。死神と申します。
 今回はキマイラフューチャーで暗躍する怪人を倒すお話です。
 流れとしてまずは一般配信者の危険は行動を止めて下さい。
 それぞれ得意な事を見せてあげる事で、
「猟兵の皆さんは凄いな!言う通り危険な事はしません!」
 みたいな感じで素直に従ってくれるでしょう。
 後はお家に帰らせるもよし、
 後ろについてきてもらって怪人を倒す様子を配信して貰ってもOKだと思います。

 そして最後は黒幕である怪人を倒して下さい。
 その際、デンキナマズに代わる『1/1に贈ると幸せになれるもの』を考えてみて下さい。
 安全なものであれば何でも良いと思います。
(複数ある場合はダイスでランダムで決める可能性があります)
 それが最終的には何故かデンキナマズに代わるブームになります。
 ブームとはそんなものなのです。
 偉い人は言いました。
「何かが流行るのに理由はいるのかい?」
 それではよろしくお願いします。
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第1章 冒険 『ヒーロー気取り』

POW   :    力を見せつけ思い留まらせる

SPD   :    技量を見せつけ思い留まらせる

WIZ   :    賢さを見せつけ思い留まらせる

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

箒星・仄々
心情
怪人さんの考えることはよく判りませんね…
ともかくまずはバーチャルャラクターさんをお止めしましょう

手段
魔法を使い風の如き素早さで一瞬にして複数の残像分身に分かれて
配信者さん周囲を取り囲んで不適に笑いますよ
(残像&早業&属性攻撃)

フフフ
この程度のことに驚いているようでしたら
怪人さんと戦うなんて100年早いですよ?

それに配信者であるあなたが怪我をしたら
あなたの配信を楽しみにしている人たちが悲しむのではありませんか?
無謀は勇気とは違いますよ
どうかここは私たちに任せてくださいね
(優しさ&勇気&手をつなぐ)



●分身の術はいかが?
(「怪人さんの考える事はよく判りませんね…」)
 箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)は不思議に思う。今までの自分の常識では考えられない出来事だが、ここキマイラフューチャーではそれが十分在り得るのだった。
(「ともかくまずはバーチャルキャラクターさんをお止めしましょう」)
 今は為すべき事があるのだからそれに集中しよう。仄々は橘に言われた一般バーチャルキャラクターを見つけるとすぐさま目の前に降り立った。
「うわっ!?ビックリした!」
 仄々の登場に驚きの声を上げる一般バーチャルキャラクターだったが……、
「あ!もしかして、僕と同じく怪人を探して倒す動画を配信しようとしてる人ですか?別に一緒に撮影しても構いませんけどそっちの音とかちゃんと入らないようにして下さいよー?」
 盛大に勘違いする一般バーチャルキャラクターに仄々は怪人退治は危険だからと説得を試みる。しかし、口頭だけでは中々説得ができなかった為、手っ取り早く力を見せつける事にした。
 まず仄々は風の魔力をその身に宿し自身の身体能力を上げた。次に風を纏った仄々は目にも止まらぬ速さで彼の周囲を回り始める。すると一時的に俊足を手に入れた仄々の身体が分裂するように数体の残像を作り出した。
「す、凄い!凄いです!!」
 目の前の出来事に目を輝かせる一般バーチャルキャラクター。
「フフフ、この程度の事に驚いているようでしたら怪人さんと戦うなんて100年早いですよ?」
 恐らくこれで彼にも仄々が猟兵である事がわかっただろう。猟兵からの忠告となれば素直に聞いてくれるかもしれない。そして更に仄々はそっと彼の手を握ると優しく呟いた。
「それに配信者であるあなたが怪我をしたら、あなたの配信を楽しみにしている人たちが悲しむのではありませんか?無謀は勇気とは違いますよ。どうかここは私たちに任せてくださいね」
 その言葉にパァッ!と表情を明るくする一般バーチャルキャラクター。
「僕の配信を楽しみにしてくれてる人たちがいる……ぼ、僕は……僕は!」
 その言葉に感銘を受けるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メタ・フレン
「再生数を上げるなら、怪人と戦うよりこういうのの方がいいですよ」

というわけで、バトルキャラクターズで18人の美少女キャラを具現化。
彼女達にR18ギリギリの際どいポーズをさせます。

「ほら、早く撮って! 視聴者なんて単純なんですから、こういうお色気要素入れとけば再生数なんて簡単に稼げるんですよ」

折角だから一般バーチャルキャラクターに、よりエロいポーズや劣情を煽る仕草はないか聞いてみます。
わたしもまだまだこの道に踏み込んだばかり。
もっともっとエロを追及していきたいと思っていますから……



●再生数に必要な物
 危険に挑む一般バーチャルキャラクターを止めようと説得を行うメタ・フレン(バーチャルキャラクターの電脳魔術士・f03345)。
「再生数を上げるなら、怪人と戦うよりこういうのの方がいいですよ」
 幼い少女を思わせる容姿と愛らしい声が響く。次の瞬間、フレンの周囲に緑色の0と1の集合体――所謂、グリーン・マトリクス・アブストラクト――がノイズの様に現れる。それらは地面から空に向かって伸びると瞬く間に18人の姿を形成する。現れた18人はそれぞれ異なる容姿だが何かしらのゲームキャラクターを連想させた。それらに共通している事が二つ。一つは全て女性であるという事、もう一つは額に数字の「1」が印されているという事だった。
「えっ!?あっ!?え、えぇぇぇーー!」
 余りの出来事に驚きを隠せない一般バーチャルキャラクター。
呆気に取られた彼の目の前で、現れた18人の女性キャラクター達はそれぞれセクシーなポーズを取り始める。あるキャラは胸囲を強調し、またあるキャラは脚部を妖艶な仕草で演出していた。ゴールデンな時間帯に放送されたならば高確率でお茶の間が気まずくなってしまうであろう風景……、彼の年齢的に大丈夫なのか、心配する者はあっても止める者は誰もいない。
「ほら、早く撮って! 視聴者なんて単純なんですから、こういうお色気要素入れとけば再生数なんて簡単に稼げるんですよ」
 身も蓋もない事を言うフレン。だが彼女の言う事も一理あった。古来より『サムネ釣り』と呼ばれる手法が存在しており、またそれが再生数を伸ばす上で非常に効果的である事は配信者である彼も熟知していた。
「で、ででも……それは僕の目指す配信内容とは」
 何とか思い止まろうとする彼に追い打ちをかける様にフレンは耳元で囁いた。『よりエロいポーズや劣情を煽る仕草はないか』と。
「エロイポーズ……っ!?……劣情っ!?はわわぁぁぁ!」
 ついに思考回路はショート寸前。彼の頭の中にあった怪人を倒す配信は忘れ去られようとしていたのだった。その様子を見ながらフレンは思う。
(「わたしもまだまだこの道に踏み込んだばかり。もっともっとエロを追及していきたいと思っていますから……」)
 ……更なる精進を続ける事を誓うメタ・フレン6歳、末恐ろしい子である。

成功 🔵​🔵​🔴​

空雷・闘真
【POW】選択

「安全な場所に籠っていればいいものを、わざわざ戦場へ出たがるとはな。どうやら俺とお前は似た者同士のようだ」
そう言って、闘真は拳を天高く掲げ、そこに万力のごとく【怪力】を籠める。
「だが闘うというのはそう甘いものじゃない。最低でもこれ位のことは出来なきゃ話にならねぇ」
そう言いながら、闘真は空手でいうところの下段突きの構えを取り、地面へと狙いを定める。
「折角だ。その動画とやらで、ここの平和ボケした連中に闘うということの厳しさを教えてやんな」
そして闘真は己の拳を【武器】とし、そこから【捨て身の一撃】で【グラウンドクラッシャー】を地面へ向かって放った!



●俺より強い奴に会いに行きたくなる奴
 一般バーチャルキャラクターの前に突如として現れた空雷・闘真(人間のバーバリアン・f06727)。その鍛え抜かれた四肢を見れば、いかに素人でも目の前の男が達人である事は明白だった。闘真はその鋭い眼光で一般バーチャルキャラクターを見ると、
「安全な場所に籠っていればいいものを、わざわざ戦場へ出たがるとはな。どうやら俺とお前は似た者同士のようだ」
 そう言って拳を天高く掲げる。なるほど、確かに力(再生数)を求め、未知の敵に挑む姿は闘真と重なるかもしれない。闘真は天高く掲げた拳を力強く握りしめるとその拳の中に万力のごとく怪力を籠める。ただ事ではない様子に一般バーチャルキャラクターは見ている事しかできない。
「だが闘うというのはそう甘いものじゃない。最低でもこれ位のことは出来なきゃ話にならねぇ」
 そう言いながら、闘真は空手の下段突きの様な構えを取り、地面へと狙いを定める。
「折角だ。その動画とやらで、ここの平和ボケした連中に闘うということの厳しさを教えてやんな」
 動画という言葉にハッと我に返る一般バーチャルキャラクター。配信者の直感がカメラを回せと叫んでいる。直ぐにカメラを準備すると撮影を開始し始める。撮影が始まった事を確認すると闘真は己の拳を武器とし、そこからグラウンドクラッシャーを地面へ向かって放ったのだった。一瞬の静寂の後、激しい破砕音が鳴り響くと闘真の足元を中心に周囲の地面が抉れ瓦礫と化す。目の前で見せつけられた力の差に驚きつつ、一般バーチャルキャラクターはある事を閃く。
(「もしかして僕が怪人と戦うより、怪人と戦うこの人たちを配信した方が再生数稼げるんじゃ?」)
 一般バーチャルキャラクターの僅かな心の変化を察した闘真は、当初の目的を達成した確かな手応えを感じるとその拳を開き構えを解くのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

マルグリット・エーレ
WIZで行動。賢さを見せてあげる。これが本当のクレバーな美少女動画配信者の鏡ってやつ。

わかる。わかりみがやばい。わかるよ~その動画配信で動画再生数が伸びない悩み。あ、うそ。わたしわかんない。だって、私かわいいから。

まあ、そんなこんなでね。
デンキっていろいろまずいと思うの。あとナマズって滑ってるし。うなぎのほうが良い気がする。
同じヌルヌルでも、美少女美少年がぬるぬるやってるのってよくない?え、美少女のほうが良い?なるほどなるほど。

うん、やっぱり、過度なエロよりも、こういう(スカートの裾つまんで太ももちらり)控えめな方が、見てる方は想像力が働いていいと思うな。
なので、ナマズより美少女!はい、復唱。



●ナマズより美少女!
 一般バーチャルキャラクターの前に次々と現れる猟兵達。ほぼほぼ説得されかかっている彼の前に現れたのは美少女動画配信者、マルグリット・エーレ(秘せるフラクタル・f09722)その人だった。彼が何故危険な行為に及ぶのか、エーレはその理由を問いただす。
「もっと、もっと再生数が欲しいんです!その為にはもっとこう……他の人がやらない、かつ注目が集まるようなネタが必要なんです!」
 やはり再生数か。彼の話を聞くエーレは頷きながら彼の悩みを理解しようと……、
「わかる。わかりみがやばい。わかるよ~その動画配信で動画再生数が伸びない悩み。あ、うそ。わたしわかんない。だって、私かわいいから」
 ……していなかった。いや、再生数が大切という点については同意できたであろうが再生数が伸び悩む事は恐らくほぼ無かっただろう。何故なら美少女の配信する動画はそれだけで再生数が伸びやすく、またエーレ自身が自分の美貌について熟知していたからだ。だが、同じ動画配信者としてアドバイスは出来るだろう。
「デンキっていろいろまずいと思うの。あとナマズって滑ってるし。うなぎのほうが良い気がする」
「なるほど、ナマズを否定してうなぎを推す方向性で配信するというですね……」
 それから……とエーレは続ける。
「同じヌルヌルでも、美少女美少年がぬるぬるやってるのってよくない?」
「えっ、僕はどちらかと言えば美少女同士の……」
「え、美少女のほうが良い?なるほどなるほど」
 何やら急に卑猥な方向に話がそれ始め、
「うん、やっぱり過度なエロよりも、こういう控えめな方が見てる方は想像力が働いていいと思うな」
 言うなりスカートの裾つまんで太ももちらりと見せるエーレ。こう言った行為が再生数増加に繋がっているのかもしれない。思わず彼が顔を赤らめる。
「なので、ナマズより美少女!はい、復唱」
「ナマズより美少女!」
 素直に復唱する一般バーチャルキャラクター。最後に一例としてエーレは動画撮影ドローンを召喚する。ドローンは低空飛行を行うとローアングルからエーレのスカート中を舐めるように映して行く。その撮影シーンを間近で見ていた一般バーチャルキャラクターはもう一度心の中で復唱するのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

三原・凛花
なるほど。
美少女同士がお好き、と。

再生数も大事だけど、何より大切なのはあなた自身が楽しいかなんじゃないかな?
別に戦うのが好きってわけじゃないんでしょ?
だったら再生数の為に好きでもないことをやるより、あなたが本当に好きなことを動画にすべきだよ。

というわけで、【愛し子召喚】でわたしの娘を呼び出して、【生き人形(少女)】に取り憑かせるね。
で、【恥ずかしさ耐性】と【誘惑】技能を使って、わたしと【生き人形(少女)】で抱き合ったり顔を近付け合ったり……
まあやり過ぎると削除されるだろうから、R18ギリギリなところで抑えるけどね。

さあ、早速それを動画にしてみなよ。
再生数が伸びるよう、【祈り】を捧げておくね。



●本当に好きな事
(「なるほど。美少女同士がお好き、と」)
 一般バーチャルキャラクターと猟兵達とのやり取りを見ていた三原・凛花(『聖霊』に憑かれた少女・f10247)はそう思うと一歩前に出て語り出した。
「再生数も大事だけど、何より大切なのはあなた自身が楽しいかなんじゃないかな?」
 その言葉にハッと顔を上げる一般バーチャルキャラクター。脳に、心に、ある種の衝撃が走る。
「別に戦うのが好きってわけじゃないんでしょ?だったら再生数の為に好きでもないことをやるより、あなたが本当に好きなことを動画にすべきだよ」
 確かに彼……一般バーチャルキャラクターは別段戦闘が好きなわけではない。再生数を伸ばしたいという目的を優先するあまり、自分の好きな『配信を行う楽しみ』を忘れてしまっていた。そう、配信者になり立ての頃は兎に角配信しているだけで楽しかった。一人でも見てくれている人がいれば、一つでもコメントが貰えれば嬉しかった。たったそれだけで次もまた配信しようと思えた。そんな想いが一般バーチャルキャラクターの心を駆け巡り、やがて決意する。
「僕、大切な事を忘れていました。あなたの言う通りです!」
 吹っ切れたような顔で凛花を見る一般バーチャルキャラクター……だったが、すぐに目が点になる。目の前に凛花と凛花の【生き人形(少女)】が抱き合っていたからである。それは人形とは思えない程精巧に作られており所作もまた人形ではなく生きているかの様だった。凛花達は更に顔を近づけたりと魅惑的なポーズを取り始める。
「さあ、早速それを動画にしてみなよ」
 淡々と言葉を連ねる凛花。それを見た一般バーチャルキャラクターの理性は割と簡単に崩壊した。
(「この人はさっき本当に好きな事を動画にすべきだと言ってくれた。であれば目の前のこの光景は一体何だ?僕は女の子同士の絡みは好きなのか?いや別に嫌いではない。というよりどちらかと言えば好きな方だ。いや寧ろ好きだ。でもこれってそういう事なの?でもうわぁ、あんなポーズまで……!これなら再生数は間違いなく伸びるけど……うん、好き。よし撮ろう。
 彼は何か熱いものが込み上げてくる衝動を感じながら録画ボタンを押したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『売れ残ったクリスマスのケーキ怪人』

POW   :    恨みのローソク
【ケーキの飾りのロウソク 】が命中した対象を燃やす。放たれた【赤い】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ふかふかボディ
自身の肉体を【スポンジケーキ 】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    生クリームブラスト
【両掌 】から【生クリーム】を放ち、【ベトベト感】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●売れ残った者たち
 猟兵達のあの手この手により一般バーチャルキャラクターは完全に説得されていた。危険を冒すよりも目の前にいる人たちが協力してくれるお陰でもしかすると過去最高の視聴数を稼ぐ事が出来るかもしれないからだ。だが、丁度そこへ季節外れの怪人たちが襲い掛かって来るのだった。一般バーチャルキャラクターを守る為に猟兵達が立ちはだかる!
三原・凛花
やれやれ、付いてきちゃダメだって言ってるのに。
一回「怖い」思いをしないと、分からないみたいだね。

【愛し子召喚】で娘と息子を呼んで、それぞれ【生き人形(少女)】と【生き人形(少年)】に取り憑かせて戦わせるね。
息子はわたしの呪詛で強化され、娘はわたしの呪詛を強化する。
つまり戦いが長引く程、この子達は強くなるってこと。
【生クリーム】を喰らっても、この子達は人形だから、【ベトベト感】なんて感じないしね。

ついでに、無駄に凄んだり怖い動作をしたりして、怪人と一般バーチャルキャラクター両方に【恐怖を与える】ね。
特に一般バーチャルキャラクターには、猟兵の戦いの怖さをしっかりと教えてあげないとね。


琥珀川・れに
前章にいる凛花に呼ばれて
カガリとエウトティアと一緒

「凛花が止めてくれた一般人の為にも我々猟兵が頑張らなくては」

「バーチャルキャラクター、危ないから君はそこで僕たちの格好いい姿を世界に配信おいてくれ」
(と、真面目にボケる)

炎が相手か。ならば【トリニティエンハンス】で水属性の防御力を高める。
「油っぽいクリーム攻撃(状態異常?)でも…少しは洗い流せるはずだ」
「この剣で均等に切り分けてあげよう」

「しかしクリームの香りが漂っておいしそうだな…技能【吸血】試してみるか」
さて、味は?
「はっ、食レポ配信になってしまう」

ちょうどいい所にカガリが居れば、彼の盾を頼ってサッと後ろに入って避ける。事もあるかもしれない


出水宮・カガリ
ヤドリガミ的に同情してしまうなぁこのケーキ怪人…
食われる為に人に作られたのに、食われないまま躯の海に落ちたか
戦いたくないなぁ…
スポンジ生地とか生クリームとか、あとで落とすの大変そうだしなぁ…
この盾、カガリの本体だからなぁ…

などと、言うとでも思ったか!
いや正直本音ではあるが、その程度で砕けるカガリではない!
カガリは城門だ
如何な理由であれ、今を生きる人を脅かすものは駆逐する

【鉄門扉の盾】で生クリームブラストを受け流し、仲間を庇う
ベトベト感から回復、あるいは既にその攻撃を見ていれば、【追想城壁】の詠唱を
食い物が、食い物を、粗末にするな――ッ
攻撃に加勢が必要なら、【鉄血の明星】を怪力で操り殴りに行く


エウトティア・ナトゥア
WIZ使用。

凛花殿(f10247)、れに殿(f00693)、カガリ殿(f04556)と共に戦うのじゃ。

後衛に陣取り、《水精霊召喚》で援護射撃を行うかのう。

何やら哀愁漂う怪人が出てきたのう。
いじめるようでちと気が引けるが、お主らはもう時季外れじゃよ、はよ去ぬるがよいわ。

「全力魔法」「属性攻撃」「援護射撃」「野生の勘」《水精霊召喚》使用。

野生の勘を研ぎ澄まして、『売れ残ったクリスマスのケーキ怪人』の《生クリームブラスト》の発動を察知、《生クリームブラスト》ごと怪人を押し流して援護射撃するのじゃ。

しつこいべとべとはよく洗って流さんとのう。



●配信する者、戦う者
 わらわらと群れを成して現れたのは哀愁漂う表情を浮かべた糖分の塊『売れ残ったクリスマスのケーキ怪人』だった。時期になり大量生産されたにもかかわらずその殆どが売れ残り腐って行く。食べ物として作られながらも食べ物として役目を終えられなかった者達……そんな存在に出水宮・カガリ(荒城の城門・f04556)は少し同情する。
(「ヤドリガミ的に同情してしまうなぁこのケーキ怪人……。食われる為に人に作られたのに、食われないまま躯の海に落ちたか……。戦いたくないなぁ……」)
 かつて城門としての役目を最後まで果たしたカガリだが、もし一度もその役目を果たす間もなく朽ち果てていたならば。そう考えると他人事とは思えなかった。
「何やら哀愁漂う怪人が出てきたのう」
 後衛からその様子を見るエウトティア・ナトゥア(緋色線条の巫女姫・f04161)も何処か悲しそうな表情を浮かべた。
「こ……これが怪人!?」
 更にその後ろにいた一般バーチャルキャラクターが怪人達の姿を見て驚きの声をあげる。先程猟兵達に危険だからと怪人に戦いを挑まないよう説得されはしたが、まだこの場から去ってはいない。より正確に言うならば、美味しすぎる配信ネタと言う名の美少女達の撮影に夢中でこの場から去るタイミングを逃していた。
(「一回「怖い」思いをしないと、分からないみたいだね」)
 やれやれ……と凛花は溜息を漏らす。その原因の一端を担ったのは凛花と愛用の人形の美しさではあるのだが、そこにわざわざツッコミを入れる野暮な猟兵はいない。それよりも――
「凛花が止めてくれた一般人の為にも我々猟兵が頑張らなくては」
 ケーキ怪人達の前に出て宣言する琥珀川・れに(男装の麗少女 レニー・f00693)。ケーキ怪人達を見据えたまま背後の一般バーチャルキャラクターに向かって声をかける。
「バーチャルキャラクター、危ないから君はそこで僕たちの格好いい姿を世界に配信おいてくれ」
 まるで物語の王子様を彷彿とさせるような端麗な顔立ち。そしてその立ち振る舞いに自然とマントが靡く。それを聞いた一般バーチャルキャラクターは、即座にカメラを回すのだった。

●処分品の処分
「いじめるようでちと気が引けるが、お主らはもう時季外れじゃよ、はよ去ぬるがよいわ」
 まず最初に動いたのは後衛にいたエウトティアだ。
「水の精霊よ。わしに力を貸してくれんかのう?」
 エウトティアが水の精霊に祈りを捧げると、巨大な水の奔流が龍の様にうねりながらケーキ怪人達に向かって行く。その動きに気付いたケーキ怪人達が、エウトティアに向かって両の掌を翳し大量の生クリームを放つ。だが、エウトティアの作り出した圧倒的な水の奔流はその生クリームごとケーキ怪人達を洗い流して行く。
「しつこいべとべとはよく洗って流さんとのう」
 水に飲まれたケーキ怪人達は下半身から徐々に体が溶け始め、やがて残ったイチゴも濁流の中へと消えていった。だが、ケーキ怪人達もただやられているわけではない。残った怪人達の内数体がれにに向かって『恨みの篭ったローソク』を投げつける。だが――
「炎が相手か。ならば……」
 咄嗟に水属性の魔力を纏い防御力を高めるれに。
「油っぽい攻撃でも…少しは洗い流せるはずだ」
 水の魔力に阻まれ火を極限まで弱められたローソクに殺傷力は皆無だった。炎を失ったローソクがその場にポタポタと落ちる。その隙をついて、
「この剣で均等に切り分けてあげよう」
 れにの繰り出した華麗な剣捌きによって目の前にいたケーキ怪人が綺麗に1/8にカットされる。
「しかしクリームの香りが漂っておいしそうだな…技能【吸血】試してみるか」
 今しがたカットした『ケーキ怪人だったモノ』の一部を取り込み、味を堪能し始める。
「さて、味は?――はっ、食レポ配信になってしまう」
 そんな一人ツッコミの刹那、れにに向かって生クリーム攻撃が繰り出される。それに気付いたれには咄嗟に近くにいたカガリを盾にする様に素早くその背後へと回り込み身を隠す。波の様に押し寄せる生クリームを前に怯むかと思いきや……、
「スポンジ生地とか生クリームとか、後で落とすの大変そうだしなぁ……この盾、カガリの本体だからなぁ――」
「――などと、言うとでも思ったか!」
 カガリが吼える。カガリは元々城門である。それも最後まで耐え抜いた鉄壁の門である。過去の実績が『どんな攻撃であっても防ぎきる』という自信をもたらす。
(「如何な理由であれ、今を生きる人を脅かすものは駆逐する」)
「されど亡都の扉は此処に在り」
 呟きと共にカガリを中心に地面から競り上がる様にして幻影の城壁が聳え立つ。それはかつて栄えていたであろう今は亡き都の城壁の再現。それらは防壁となって押し寄せる生クリームの波を全て押し返していた。
「食い物が、食い物を、粗末にするな――ッ」
 全ての攻撃を防ぐと、カガリはれにと共に反撃へと転じるのだった。
 一方、凛花は二つの人形『生き人形(少女)』『生き人形(少年)」』にそれぞれ娘と息子の魂を宿していた。先程凛花と絡み合っていた時とは全く異なり、奇怪で人間離れした動きでケーキ怪人達へと肉薄する。
「息子はわたしの呪詛で強化され、娘はわたしの呪詛を強化する」
 関節が人間ではありえない方向にねじ曲がりながらそれでも敵に巻き付くように絡みつき、呪詛の力によって捩じ切る様に引き裂く姿は敵味方ともに恐怖を与えた。ケーキ怪人達も必死に生クリームで応戦するがそもそも人形である少年少女には『ベトベト感』など感じるはずもなく。二つの人形は生クリームをその身に喰らいながらも全く意に介す事無くケーキ怪人達に組み付いては次々と呪いを与えては解体(ばら)し続ける。その様子を背景に凛花はその長い黒髪を前の方に垂らすと、ゆっくりと一般バーチャルキャラクターの方への首を向けた。長い髪が暖簾のように凛花の顔をの大部分を覆い隠し、隙間から僅かに覗く瞳と口はまるで和風ホラー映画のワンシーンを彷彿とさせた。その光景に思わず一般バーチャルキャラクターが小さく悲鳴をあげる。
(「特に一般バーチャルキャラクターには、猟兵の戦いの怖さをしっかりと教えてあげないとね」)
 恐らくその意図は十分に伝わったと言ってもいいだろう。これも凛花の優しさなのだと仲間たちは思うのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

リミティア・スカイクラッド
新しいブームを広めることを考えれば、ここは派手な戦闘を見せたほうが良いでしょうか
あまりやることは変わりませんね。リムは目標を殲滅します

あっという間に季節外れ認定される不憫な怪人に、せめてホワイトクリスマスを演出しましょう
エレメンタル・ファンタジア起動
制御が難しいので、発動時には味方に警告を発し
現出させるのは「氷」属性の「吹雪」
極寒の氷雪を吹き付けて、クリームもスポンジも冷凍してしまいましょう
アイスケーキも美味しいですよ

一般バーチャルキャラクターにも被害を出すわけにはいきません
押し寄せる敵は吹雪で押し返しましょう
上手く味方と連携できると良いのですが



●アイスケーキの作り方
 群がるケーキ怪人達を見てリミティア・スカイクラッド(人間の精霊術士・f08099)は思う。
(「新しいブームを広めることを考えれば、ここは派手な戦闘を見せたほうが良いでしょうか――とはいえ、あまりやることは変わりませんね。リムは目標を殲滅します」)
 そう結局の所、目の前のケーキを片付けなければならない事に変わりはなかった。エウトティアやれに達の活躍によってその大部分は倒されており残り僅かとなったケーキ怪人達、それらが最後の抵抗と言わんばかりにリミティア達に向かって再度生クリームを放つ。だが……、
「一般バーチャルキャラクターにも被害を出すわけにはいきません。押し寄せる敵は吹雪で押し返しましょう」
 リミティアの前に魔法陣が展開される。
「あっという間に季節外れ認定される不憫な怪人に、せめてホワイトクリスマスを演出しましょう」
 その言葉を合図に凛花やカガリを始めとする猟兵達が一斉に下がり始める。次の瞬間、残ったケーキ怪人達を中心に周囲の空気から熱量が瞬時に奪われ氷結を生み出す。更に氷結は暴風に煽られながら次第に混ざり合い、リミティアの狙った一定範囲のみがブリザードと化す。
「――っ!」
 その間、リミティアは荒れ狂う吹雪を制御する為に全神経を集中させていた。一つ制御を誤れば周囲に被害が及ぶ……だが、仲間たちが彼女の意図を組んで後ろに下がった事が幸いし、いつも以上に制御に成功する。そして吹雪を完全にコントロールしたリミティアの『エレメンタル・ファンタジア』によって、零度を大きく下回った極寒の息吹はケーキ怪人達を生クリームごと凍結させて行く。やがて敵を一掃したリミティアは猟兵達の方へ振り向くと、
「アイスケーキも美味しいですよ」
 そういって微笑んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『怪人『オンナマズ』』

POW   :    ジャイアントナマズ
自身の身長の2倍の【巨大ナマズ怪人 】を召喚する。それは自身の動きをトレースし、自身の装備武器の巨大版で戦う。
SPD   :    ナマズ人召喚
レベル×1体の、【後頭部 】に1と刻印された戦闘用【ナマズ人】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    矢ナマズ発射!
レベル×5本の【雷 】属性の【刺さるデンキナマズ】を放つ。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠鳥渡・璃瑠です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●そしてぬるぬる動きだす
 ケーキ怪人達を一層した猟兵達。だが、
――ガシャン!
 氷漬けになったケーキ怪人を踏み砕き現れたのは今回の騒ぎの元凶怪人『オンナマズ』だった。一部始終を眺めていたオンナマズはブームを終わらせまいと猟兵達の前にその姿を現したのだった。
出水宮・カガリ
さて、随分物騒なデンキナマズが来たものだな

どれを取っても迷惑な攻撃ばかり…ならば
カガリは真の姿、石柱と金屋根の城門となろう
【虚想城壁】を展開し、あらゆるものへの壁となる
以降は【無敵城塞】で不動の壁となるが、
加勢が必要なら【無敵城塞】を解除、石柱の腕で殴る(怪力+炎)
ナマズ人はなるべく集まらないよう気を配っておくな

デンキナマズに代わる、『1/1に送ると良いもの』…
盛り上がれるもの、がいいのだろうが
…『初日の出』、とか
新年最初の日の出、その瞬間を直接見たり、動画や写真で見たりすると、その年はいい事がある、なんてどうだ?


箒星・仄々
掲示板前広場で参加

心情
怪しげな情報でブームを創りだそうだなんて
せこいです

一般人の皆さんを危険な目に合わせようとしたこと
更に配下であるケーキ怪人さんを踏みつけとこと
許しませんよ~

手段
魔法で姿を隠した後
残像分身してナマズ人へ一斉攻撃!
魔法剣で貫き各個撃破です
素早い攻撃で合体する前に倒しちゃいますよ
:迷彩&忍び足&残像&早業&先制攻撃&見切り&属性攻撃&串刺し

敵攻撃は迷彩&残像&早業&見切り&忍び足で回避
もしもの時は電撃耐性で

Kリートを奏で歌い仲間を鼓舞・癒しつつ(Sキュア)
聖なる調べで敵の行動を鈍らせます
:歌唱&破魔&楽器演奏&祈り&優しさ&勇気&手をつなぐ

事後
1/1は書初めがいいと思います!


エウトティア・ナトゥア
SPD使用。

琥珀川・れに(f00693)殿、三原・凛花(f10247)殿 他と行動するのじゃ。

武芸の得意なご先祖様に手伝ってもらうのじゃ。
三原・凛花殿の【生き人形(少年)】を寄り代にご先祖様を憑依させるのじゃ。(以降、戦闘方法については、三原・凛花さんに一任)

さて、主攻はリンカ殿に任せるとして、ナマズ人召喚はちと面倒かもしれんのう。
リンカ殿やリミティア殿は前衛戦闘が厳しそうじゃし、わしはナマズ人を狩ってまわるのじゃ。

【巨狼マニトゥ】「ダッシュ」「騎乗」使用
マニトゥに騎乗して、戦場を駆け回り狼の爪と牙でナマズ人を攻撃するかの。
マニトゥ!彼奴らを牽制するのじゃ!


三原・凛花
エウトティアさん(f04161)と連携するよ。

エウトティアさんが【祖霊招請】で呼んでくれた「武芸の得意なご先祖様」と、わたしが【愛し子召喚】で呼んだ「わたしの息子」を、【生き人形(少年)】に同時に憑依させて、技と力を融合させた『ハイブリッド生き人形』にする(召喚霊融合)。
で、エウトティアさんの【黒曜石のナイフ】を借りて、『ハイブリッド生き人形』に戦わせるよ。

わたし自身は、【愛し子召喚】で呼んだ「わたしの娘」が強化した【呪詛】を『ハイブリッド生き人形』に送って、二人の霊の同調の維持に努めるよ。

1/1に贈るものだけど、年賀状とかどうかな。
こういう普通の物の方が、わたしには寧ろ幸せに思えるんだよね…


リミティア・スカイクラッド
『依頼掲示板前広場』の皆様と連携します
危険な趣味を不特定多数に広めるのは感心できません。リムは目標を撃破します

防御を担当する前衛がいるのなら、リムは後衛から攻撃に専念しましょう
「全力で行きます。リムに時間を下さい」
宝石剣をタクトのように振り、魔力を束ね、術式を構築
【全力魔法】【属性攻撃】エレメンタル・ファンタジアを発動
発現させるのは「地」属性の「竜巻」
オンナマズを中心に、渦巻く砂塵と岩石を発生させましょう
仲間を巻き込まないよう、可能な限り範囲は絞り込みます

デンキナマズ以外にも、年始の贈り物に良いものは幾らでもあります
例えばそう、年賀状とか。新年の挨拶は大切ですね


ゲンジロウ・ヨハンソン
流行り廃りはよーわからんが、まあナマズはうまいぞ。
天ぷらがおすすめじゃ。

三原・凛花(f10247)らと共に行動させて貰おうかの。
わしはタンク担当じゃな。
とりあえず当てるだけ攻撃あてて、敵視を稼くとするかね。

メイン武器:巨人の百刃束

まずは【挑発4】を使ってオンナマズの気を引くか。
ナマズ人については他に範囲攻撃に優れるものがいるはずなんで、
そっちに任せてわしは本体に集中。
矢ナマズには【盾受け3】で出来るだけ対処。
ジャイアントナマズがきたらチャンスじゃな、【料理10】の技能によるナマズ捌きを、【怪力3】と【捨て身攻撃6】で打ち込むぞ!
わしが瀕死になっても戦場の亡霊が代わりに戦い続けるだろうさ。


琥珀川・れに
カガリf04556
エウトティアf04161
凛花f10247
仄々f07689
リムf08099
ゲンジロウf06844
「できる範囲で」一緒希望。

「せっかく会心の8等分だったんだが…美しいものは骸の海に消えるまで残すべきだと思うけどね」

さて、攻撃も防御も出そろった。僕は回復といこうか。
UC【贄の天涙】「皆、これで元気になってくれ」
美しいだろ?僕たちの技とコンビネーション

血の雨の中、【目立たない】技能で、剣をもって伏兵として躍り出る。
UCで疲労しているからあくまでメイン攻撃陣の補佐だよ。
誰か一人の「背中は任せろ」
「レディに手をあげる趣味はないよ。でもオブリビオンは別だ」

※省略変更自由。アドリブ大好き



●ナマズは漢字でこう書く「鯰」
 遂にその姿を現した『オンナマズ』はその名の通りナマズのようにぬめぬめしていた。ケーキ怪人達を倒した……いや、自分の目的を阻止しに来た猟兵達に対して怒りをぶつける。
「もうすぐ世界が鯰によって満ちようというのに……何という事をしてくれたのでしょう!」
 手にした出刃包丁のような凶器をブンブンと振り回す。
(「怪しげな情報でブームを創りだそうだなんてせこいです」)
 仄々が内心で至極もっともなツッコミを入れる。
「せっかく会心の8等分だったんだが…美しいものは骸の海に消えるまで残すべきだと思うけどね」
 やれやれと芝居がかった素振りを見せるのはれにだ。
「流行り廃りはよーわからんが、まあナマズはうまいぞ。天ぷらがおすすめじゃ」
 更にゲンジロウ・ヨハンソン(腕白青二才・f06844)が言葉を発すれば、それはオンナマズの元へと届き……
「なんですってぇぇーーー!あの不届き者にまずは制裁を!」
 まんまと挑発に乗せられたオンナマズであった。オンナマズは即座に戦闘用ナマズ人達を召喚するとゲンジロウ達の方へと向かわせる。こうして戦いの火蓋は斬って落とされた。

●徒党を組んだ怒涛の連携
「一般人の皆さんを危険な目に合わせようとしたこと、更に配下であるケーキ怪人さんを踏みつけたこと許しませんよ~」
 まず最初に動いたのは仄々だ。瞬時に自身の姿を背景と同化し周囲に溶け込む。微かに空気が揺らぎを見せるがナマズ人にはそれを捕らえることが出来ない。
「素早い攻撃で合体する前に倒しちゃいますよ」
 『何もない』空間から光を覗かせたのは『ねこのつめ』の意を持つ鋭利な魔法剣。それはナマズ人を即座に串刺しにする。
「危険な趣味を不特定多数に広めるのは感心できません。リムは目標を撃破します」
 既に仲間達との打ち合わせは済んでおり役割分担が出来ていた。後は自分に任された責務を果たすだけである。そのお陰で今回もリミティアは後衛からの攻撃に専念することが出来ていた。
「全力で行きます。リムに時間を下さい」
 宝石剣をタクトのように振り、魔力を束ね、術式を構築して行く。だが、オンナマズはリミティアのユーベルコードの恐ろしさを一度見ている。ゲンジロウに向かっていたナマズ人達に、直ぐにリミティアを襲うよう命令を飛ばす。その刹那、
「とりあえず当てるだけ攻撃あてて、敵視を稼くとするかね」
 ナマズ人には目もくれず真っ直ぐオンナマズに向かったゲンジロウは幾重にも鍛え上げられた巨人の剣を振り下ろす。
「あなたっ!本ッッッ当に私の神経を逆なでしますわね!」
 だが、オンナマズも負けじと手にした出刃包丁でその刃を受け止めていた。

「御岩に鎮まりし代々の御祖様、我が願いをお聞き届けくくだされ」
「生まれてきて幸せだった……?」
 一方エウトティアは武芸の得意なご先祖様を呼び出し、凛花は息子、娘の霊を呼び出していた。今回二人が試みたのは二人の呼び出した霊を凛花の人形に同時に憑依させるというものだった。
「さて、主攻はリンカ殿に任せるとして、ナマズ人召喚はちと面倒かもしれんのう。リンカ殿やリミティア殿は前衛戦闘が厳しそうじゃし、わしはナマズ人を狩ってまわるのじゃ」
 呼び出した霊を凛花の少年の人形に憑依させると、巨大な狼であるマニトゥに騎乗しナマズ人の群れに向かって行く。
「マニトゥ!彼奴らを牽制するのじゃ!」
 主人に応えるかの様に咆哮を上げるマニトゥ。素早くナマズ人に接敵したマニトゥはその巨大な爪と牙でナマズ人達を紙切れの様に引き裂いていく。その後ろから続くように凛花の少年の人形がナマズ人の群れへと走り出す。マニトゥの攻撃の届かなかった敵の群れへ飛び込むと手近なナマズ人に掌底を打ち付けその意識を奪う。
「受け取るのじゃ!」
 前方のエウトティアから投げられた黒曜石のナイフを慣れた手つきで掴むと、少年はそのまま流れるようにナマズ人を次々に斬り伏せていく。凛花の霊の同調制御により今の所の動きに問題は見受けられない。それ所か少女の強化を受けた凛花の呪詛により今までにないようなスタイリッシュな動きを見せていた。人形の少年の身体に呪詛による輝きが放たれる度に達人の如き所作でナマズ人達を圧倒していく。
「きいぃぃぃーーー!生意気な!これでも喰らいなさい!」
 ナマズ人達を蹴散らされたオンナマズはお返しとばかりに目の前に200近くもの雷を帯びたデンキナマズを展開する。
「さて、随分物騒なデンキナマズが来たものだな」
 それを見ていたカガリは自身の真の姿……石柱と金屋根て構成された城門へと変身する。
「これは我が無念、我が執念。今は有り得ざる、我が妄念」
 カガリの真の姿が一層堅牢さを増す。デンキナマズは雷の矢となって猟兵達に一斉に襲い掛かるが、光り輝く黄金の城壁に守られその殆どは猟兵達には届かない。カガリが防御の姿勢をとっている限り敗北はあり得ない。前衛にいたゲンジロウは手にした武器やガントレットで攻撃の受け流しを、エウトティアは持ち前の野生の勘とマニトゥの俊足での回避を行う事で多少の手傷は負ったものの致命傷は避けていた。そして同じく前衛にいた凛花の人形(少年)だが、こちらも飛来するデンキナマズを手にしたナイフでその尽くを弾き返していた。電気を通さない黒曜石のナイフが幸いしてか、前衛に居ながら掠り傷程度のダメージしか受けていなかった。そこにすかさず……、
「この血は神の導きによって僕に捧げられた贄達の涙。神からいただいた物は分け与えよう」
 れにの美声が響き渡る。すると、れに掌の上にふわふわとした不定形な鮮血の塊が現れた。
「皆、これで元気になってくれ」
 れには宣言と共にその鮮血の塊を空高く放り投げると、シャボン玉が割れるように空中で弾け、それは雨となって猟兵達に降り注ぐ。雨に降れた猟兵達の傷が見る見る内に塞がっていく。それを見た仄々も癒しの歌を高らかに響かせ仲間達を癒していく。その間にもリミティアのユーベルコードを邪魔する為にナマズ人が近づいてこようとするが、カガリの城壁に阻まれ進行することが出来ないでいた。しかも迂闊に近づいたナマズ人達はれにや仄々達によってもれなく地面に突っ伏す事となった。とうとう残ったのはオンナマズとその周囲にいるナマズ人達だけとなった。そのオンナマズもゲンジロウが牽制しているお陰で思う様に動きが取れないでいた。
「いい加減にそこをおどきなさい!」
 ヒステリックな声と共にオンナマズの前にその身長の2倍はあろうかという巨大なナマズ怪人が現れゲンジロウに襲い掛かかった。
「酒の肴に丁度いいかもしれねぇな」
 それを見たゲンジロウは巨大な出刃包丁に怯むことなく持てる力の全てを注ぎ立ち向かっていく。互いの獲物が交差し、着地すると共にゲンジロウは肩を押さえて膝を付いた。肩から腰に掛けて大きく切裂かれた体から鮮血が滲み出る。だが、笑みを浮かべたのはゲンジロウだった。確かな手応えと確信を持って振り返ると、そこには綺麗に三枚におろされた巨大ナマズ怪人の姿があった。刹那、隙だらけになったゲンジロウに向かってオンナマズが出刃包丁を振り下ろす。
――ザシュ!
 肉を裂くような音と共に血を流したのはゲンジロウではなくオンナマズだった。
「背中は任せろ」
 そう言って笑顔で答えるのは後衛にいたはずのれにだった。仲間への回復を済ませた後、カガリによってもはや後衛に脅威はないと判断したれには仲間の危機を救うべく前衛にやって来ていた。
「レディに手をあげる趣味はないよ。でもオブリビオンは別だ」
 ケーキ怪人を8等分にした華麗なる剣戟が再び披露される。更にゲンジロウが瀕死になった事で戦場に現れた亡霊が畳みかけるようにオンナマズを斬りつける。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
 たまらず悲鳴をあげるオンナマズ。そこへ、
「離れて下さい」
 リミティアより合図が届く。ゲンジロウは目内ち釘の要領でオンナマズの足に自身の武器を突き立て、戦場の亡霊もそれにならう。ぬめりの多い魚介類を確実に捌く際に動きを封じる事は必要だと、今までの経験から知っていたのだった。その行動を見届けたれには深手を負ったゲンジロウを抱えて飛びずさる。エウトティアに凛花の人形たちも既に退避が終わっている。それらを確認するとリミティアは今こそ全てを解き放つ。仲間たちが作ってくれた時間によってケーキ怪人の時とは比べ物にならない魔力を練り上げたリミティアは、オンナマズを中心に渦巻く砂塵と岩石を発生させる。地面から竜巻の様に瓦礫が巻き上げられ範囲内にいるオンナマズ達の身体をズタズタに斬りつけていく。これでは並みのナマズは耐えられまい。周囲にいた残りのナマズ人が次々と倒れていく。なんとか耐えるオンナマズだったがリミティアのエレメンタル・ファンタジアはこんなものではなかった。砂塵の中で瓦礫がぶつかり合うといくつもの巨大な岩石へと成長し、今度は落石となってオンナマズへと襲い掛かる。岩石がオンナマズの手足や体を押し潰し、その姿を猟兵達から隠していく。それが、悲鳴を上げる事すら許されなかったオンナマズの最期だった。砂塵が収まる頃にはオンナマズを含めたナマズ達の姿が消えていた。

●今年のブームは?
「ありがとうございいました!」
 危険は去り、一般バーチャルキャラクターは猟兵達に礼をする。だが、これで終わりではなかった。ナマズブームを広げようとした元凶は倒されたものの、ナマズブームは広まりつつある。これに代わる安全で健全なムーブを広めていかねばならない。そこで……と猟兵達が提案を行った。
「…『初日の出』とかどうだ?新年最初の日の出、その瞬間を直接見たり、動画や写真で見たりすると、その年はいい事がある、なんてどうだ?」
 と、カガリ。
「1/1は書初めがいいと思います!」
 続いて仄々が提案する。
「1/1に贈るものだけど、年賀状とかどうかな。こういう普通の物の方が、わたしには寧ろ幸せに思えるんだよね…」
「デンキナマズ以外にも、年始の贈り物に良いものは幾らでもあります。例えばそう、年賀状とか。新年の挨拶は大切ですね」
 凛花とリミティアが提案するのは年賀状だ。
「皆さんありがとうございます!そっか……そうですよね!それらは昔は普通に行ってたみたいですが最近は逆に誰もやっていなかった分野ですね!初日の出から書初めを生放送配信して、視聴者さん達と年賀状交換をして内容をラジオのフツオタの様に配信していけば……うん!面白いものになりそうです!」
 ここキマイラフーチャーでは新年の挨拶もメールやSNSが当たり前になっている事だろう。だがしかし、近い将来年賀状や書初めや初日の出が流行る日がきっとくるに違いない。ナマズブームの終了と平和的な新たなブームの発生を予感しながら猟兵達は帰路へとつくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月14日


挿絵イラスト