1
守れ即売会!ぶっ飛ばせ水産物!

#キマイラフューチャー

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#キマイラフューチャー


0




●モフモフぅ?けしからんですよ!
 天然風海水浴リゾート施設の底深く、計器類とほんのわずかな飲食スペースがあるだけの計測室。
 上層側にチェックの施設作れば潜らずにすむじゃん?という何者かの一存により存在意義を失ったそこは、年に一度の掃除以外は立ち入る者がいないのを良いことに怪人達の拠点とされていた。
 そう、狭いながらもここはオブリビオンの秘密基地。彼等はキマイラを滅ぼし地上の覇権を取り戻さんと、虎視眈々と情報を得ながら潜んでいたのだが……どうやら、とうとうその時が訪れてしまったようだ。

「オンナマズ先生!!大変です!!」
「どうなさったのイソギンチャクさん達?」

 デンキナマズの怪人であるオンナマズが、情報収集役のイソギンチャク怪人達の方に向き直る。
 イソギンチャク怪人は触手をわなわなとふるわせながら、許しがたい冒涜的な集会について語った。

「この秘密基地の近くで同人イベントがおこなわれるそうなんですが、そのイベントが"モフモフオンリーイベント"だそうです!!!」
「なんですって?!モフモフ?!」

 オンナマズが愛するのはデンキナマズであり、オンナマズ自身もほぼデンキナマズである。当然ぬめぬめである。配下であるイソギンチャク怪人たちも海産物のため、モフみよりもぬめりある存在である。
 そう、もはやお分かりであろう!彼らは地上のモフモフした連中とは相容れない存在!その相容れぬ存在のみを是とするイベントが彼らに怒りを抱かせたのだ!

「何と嘆かわしい!オンリーというのであればぬるぬるアンドぬめぬめをフィーチャーすべきではないの?!それがわからないなんて、やっぱり後世の連中はネジが何本か吹っ飛んでいるわ!」
「まったくもって同感です!」
「機を待つなどと言っていられないわ!襲撃を仕掛けるわよ!!モフモフオンリーをヌルヌルオンリーにぬりかえてくれる!!行きなさい、イソギンチャクさん達!私はちょっとお肌のヌメリを整えてから行くわ!」
「イエス!マム!」

 かくして数多のイソギンチャク怪人どもが、天然風海水浴リゾート施設からモフモフオンリーイベントの会場へと向かっていくのだった。

●走れ猟兵
「みんな聞いて!!」

 紅月・知夏は激怒していた。必ず、かの暴虐無恥の怪人どもを取り除かねばならぬと決意していた……が、知夏一人ではどうしようもないし、何よりサークルスペースの準備をしたかったから手の空いている猟兵達に協力を願うことにしたのだった。
 知夏は一度深呼吸して表面上は怒りをおさえてから、グリモアベースに居る猟兵達に自身の見た予知を伝える。

「今日はね、キマイラフューチャーのとあるイベント会場でモフモフオンリーの同人即売会イベントがあるの。私ね、ずっとずっと楽しみにしてたし今日は本だって出す気だったのに、よりによってそのイベントを襲撃しようとする怪人を予知で見ちゃったの……だから、みんなに止めてもらいたいんだけど、お願いできるかしら?」

 知夏は少し首をかしげるようにして、猟兵達に参加の意思を問う。イベントに興味がないとしても、ほおっておいていい連中ではない。そいつらを止める意思があるなら一発殴るだけでも大歓迎だ。

「えっとね、襲撃を仕掛けてくるのは水産物系怪人達よ。首魁は遅れてくるみたいだから、皆が最初に対峙するのはイソギンチャク怪人の群れになるわね。あいつら、自分たちがぬめぬめだからってもふもふイベントをつぶしにこようとしているの。まったく、ぬめぬめオンリーイベントだって夏場にちゃんとやってるのに……まあ、そこはいいか」

 知夏が言うには、一般のキマイラの事は気にしなくていいらしい。
 怪人たちが基地にしていたのは季節ごとの水温を再現する『自然風海水浴リゾート』である。冬場はめっちゃ冷たくって欠片も人気ないから誰もいないのだ。住宅や食事系の場所ももイベント会場を挟んで向こう側なので、この時期は普通誰もいないそうだ。

「えっとね、襲われそうになっているイベントって割と規模が大きいの……だから、猟兵のみんなにはイベント会場と怪人たちの基地にされてた海水浴リゾート施設の間で怪人達を倒してほしいの。会場まで近づかれたら、気づいた参加者さん達がパニックになって二次災害になっちゃうから気を付けてね?」

 あとなにか無いかと視線をさまよわせてから、知夏は何かを思いついたようにパッと笑顔になって手を叩いた。

「あ!そうだわ!無事に怪人達を倒したら、みんなもモフモフオンリーイベントに来るといいんじゃないかしら?!そうしましょう!本を出している人もいるし、モフモフ小物作ってる人もいるから、気にいるものもあると思うの!原稿さえあればスペースと製本はなんやかんやでどうにかなるから、サークル飛び入りだってできるわよ!
 戦闘に出遅れちゃったり興味が無かったりしても、モフモフオンリーが気になるなら参加大歓迎よ!興味ある人の集まりだもの、気にせず来てちょうだいね!
 あ、もちろん、戦闘はしたいけどイベントには興味がないっていうならそのまま帰っちゃっても大丈夫よ。興味がない人に無理矢理来てもらおうとするのもちょっと違うもの。
 ……それじゃあ、私はイベント会場で待っているから、よろしくね。みんなが怪人の暴虐からイベントを守ってくれるって、しんじてるわ!」


碧依
 こんにちは、碧依ともうします。
 今回お届けするのは、勢い重視のシナリオです。戦闘も擬音おおめ、訳のわからない例え多目になるかと思われますが予定は未定です。
 OPにもある通り、どの場面にどのように参加していただいても構いません。そのときどきに応じてお好きにヒャッハーしていただけるとうれしいです。
 それではよろしくお願いします。
35




第1章 集団戦 『イソギンチャク怪人』

POW   :    テンタクル・テンペスト
予め【触手を振り回しておく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    ウネウネ・アネモネ
自身の肉体を【ウネウネモード】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    ポイゾナス・ポリプ
【頭部】から【毒針のついた触手】を放ち、【麻痺毒】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

花盛・乙女
おんりい?即売会?…ふむ、よくわからんが祭りを邪魔する輩を排除せよ、ということだな。
祭りは人の心の栄養だ。それを邪魔する空気の読めん輩には、手痛い仕置きをくれてやるとしよう。

それにしても気色の悪いやつらだな。
出来る限り彼奴らの攻撃は身に受けぬよう回避して戦闘をしようか。
柔よくなんとやらといった風体だが私の黒椿の前にはそのぬらぬらとした体も意味を成さん。
【剣刃一閃】、一切を切断せしめる羅刹の刃、釣りはいらんから彼岸への駄賃にするが良い。


ウーゴ・ソルデビラ
イベント会場とリゾート施設の間に陣取り待ち伏せを行う。

気に入らねえモンは全ぶっ潰す。
いいねえ、気が合うじゃん。なら俺もそうさせて貰うぜ。
っつー訳で、怪人ども。おめーらはここでお仕舞いだ。

試し撃ちの時間だ!コラァ!!
覚えたての寝苦露腐悪慈威・有獲奔(ネクロファジー・ウェポン)を使用。
命中率を重視して攻撃。

イベントには興味はないが人手が要ると聞いて、
知夏のサークルスペースの準備を手伝ってから帰る事にする。


ルスラーン・アウロフ
モフ……同人会?とやらはよくわからぬが、要は同好の士が集う催しを嗜好の違いを理由に畑違いの者共が踏み荒そうとしている、ということであろう。ならば懲らしめる必要があるな。

それがしは相手の動きを観察し、相手の攻撃と共にそれを受け流し反撃に出る、という戦法を基本としよう。触手は厄介だが、胴体や触手の付け根を狙えば幾分か戦いやすくなりそうだ。もし受け流しが間に合わなければ、ユーベルコードで迎撃する。また、イベント会場に近い位置にいる者から優先的に迎撃する。必要に応じ周囲の猟兵の援護も承ろう。

「会場へ通すわけには行かぬよ。さあ、覚悟はよいか」

◇技能
戦闘知識1、見切り2、武器受け1、カウンター1、怪力3



ザッ ザッ ザッ ザッ

 足音など立たないような不思議物体的体躯であるにもかかわらず、イソギンチャク怪人達は威圧的に音を立てて進行していた。
 そう、これは威嚇である。か弱き一般キマイラ達に『これからいてこましたるから覚悟したれや!』と存在を誇示するため、敢えて地に足っぽい突起を擦り付けるようにして足音を立てているのだ!!
 とはいえ周囲に一般キマイラはいないので威嚇としての効果は無い。それどころか、不自然な歩き方でスピードに差がでてしまった為、イソギンチャク怪人達はいくつかのグループに分かれてしまっていた。

「これ効果あるのか?」
「気にしてはいけない。考えてみろ、いざスっと歩いた時にキマイラが出てきたらどうする?」
「襲えばいいだけでは」
「せやな」

 イソギンチャク怪人達自身も効果に疑問を感じてきた頃合い、先頭集団の目に入ってきたのは黒っぽい色合いの喧嘩上等漢字魔死魔死夜露死苦系キマイラ、ウーゴ・ソルデビラの姿であった。
 キマイラと見て必死に足音による威嚇を強める彼らにウーゴは少しだけ怪訝な顔を見せたが、やがて愉しそうに唇の端を持ち上げて言った。

「よお、てめぇら。気に入らねえモンぶっ潰しに行くんだって?気が合いそうじゃねえか」
「くっ、なんだこのキマイラ!威嚇も効かないし動じないだと?!……ハッ、この感じ……さては貴様ただのキマイラではないな?!」
「ただのってのがどんなのかは知らねえが、とりあえずおめーらはここでお仕舞いだぜ!試し撃ちの時間だコラァ!!!」

 刻印を起動させたウーゴは、先ずはとばかりに怪人の腕を引きちぎった!なんたる容赦のない一撃!さらに刻印によりその腕を捕食・融合!怪人の腕をさらに己の武器として振い始めたのだ!

「使えるもんは何でも使う、ってなぁ!!これが俺の寝苦露腐悪慈威・有獲奔だ!」

 ネクロファンタジー・ウェポン!敵を取り込みその取り込んだ部位を使用するウーゴの覚えたばかりの新たな切り札(ルビ:ユーベルコード)!
 威力にも攻撃回数にも振る事の出来る攻撃を、ウーゴは正確かつ適切に頭数を減らすための確実性のために使用する!焦ることはない、一体、二体、攻撃により取り込まれる怪人が増えるごとにウーゴの力も増してゆくのだから!

「くそっ、かかわって全員やられるんじゃオンナマズ先生に顔向けできないぞ!!」
「突っ切るんだ!」
「「「「「ウオオオーー!!!」」」」」
「くっそ!まちやが……嘘だろまだ来るのか?!」

 足音による威嚇も忘れ、怪人達は数にものを言わせてウーゴの横を突っ切ってゆく!
 ウーゴの攻撃に倒れた同じ海のブラザー達の弔い合戦もしたいが、それでも彼らは己の正義たるヌルヌル布教のためモフモフオンリーを潰すという使命があるのだ!

 かくしてスピードを上げた先頭集団は、ぐんぐんとイベント会場に近づいてゆく。
 しかし当然、会場が視界に入ってきたあたりで猟兵が立ちふさがった。凛とした誇り高き乙女花たる花盛・乙女と、人々を守る堅牢たる砦のごときルスラーン・アウロフの2名の姿が、怪人達の前に現れたのだ!

「会場へ通すわけには行かぬよ。さあ、覚悟は良いか?」
「祭りとは人の心の栄養だ。それを邪魔するという空気の読めん輩には手痛い仕置きをくれてやろう!……しかし、こう、多くないか?」
「……待ち伏せを行っていたウーゴ殿のみでは捌ききれぬのも無理なき数だな」
「ああ、敵の身体特徴も関係ないと思っていたが……ルスラーン殿、助力を願う」
「勿論である」

 そう、怪人達は多い。海から無限に湧き出ているんじゃないかというぐらい多い。それが徒歩で山ほど来ているのだ。うみのいきものなのに。
 ウーゴとの戦闘でそれなりに数を減らしたとはいえ、先頭集団の残りだけでイベントスタッフぐらいの人数は余裕で賄える。つまり、こいつらをそのまま素通りさせてしまえばイベント会場を本当にモフモフオンリーからぬるぬるオンリーに入れ替えてしまうことが可能なのだ!
 なお入れ替えたところで原稿なんて用意している奴はいないので、頒布するものはオンナマズ先生が暇に任せて秘密基地で書きなぐっていたデンキウナギ萌え新刊オンリー!実質オンナマズ個展且つ一般参加がサクラのイソギンチャク怪人たちのみのヌメヌメオンリーを阻止するためにも、ここで乙女とルスラーンが怪人を一網打尽にしなくてはならない!

「たった二人だ!行くぞ同胞!ぬるぬるオンリーはすぐそこだ!!」
「「「「「オオオオオオオオーーーー!!!」」」」」

 群れとしての脅威で猟兵達に襲い掛かろうとする怪人達に一足先に攻撃を放ったのはルスラーンであった。素顔を隠し表情を伺えぬ彼は、その身に宿す地獄の炎を怪人達に浴びせたのだ!
 当たれば対象を燃やす、普通の方法では対処の出来ぬ地獄の炎が表面が湿気ているはずのイソギンチャク怪人達へと次々と燃え広がってゆく!

「うおおおお!!!消毒されてしまうーー!!」
「ばかなっ、汚物は消毒されるのが常とはいえ正義は我らにあるはずではーーーー!!!」

 轟々と延焼してゆく怪人の群れ!何たる地獄絵図か!あまりの事にイソギンチャク怪人も本来は「消毒されるのは汚物のはずではないのか」と言いたかったのに、まるで汚物の自覚があるかのような言葉を発してしまっている!あながち間違いではない。

「うおおお!!!うおおおお!!!ヌメヌメが正義!!つまり正義は我にあり!!!この野郎ーー!!」
「嗜好の違いで催しを踏み荒らす者どもに、正義などない」

 淡々と返しながら踏み込んだルスラーンは、イソギンチャク怪人達の柔らかな触手ではなく、より攻撃の通りやすい胴体と根元を狙って武骨な大剣を振り下ろす。
 黙々と、炎によるダメージで破れかぶれなイソギンチャク怪人の攻撃を見切り、受け流す。巨躯ではあるが滑らかなその動きは、けして肉体的に柔らかいだけのイソギンチャク怪人達に負けることなどないという安心感を醸し出していた。
 ルスラーンが焼きイソギンチャクのぶつ切りを量産する一方、炎を避け別の小さな一団となった怪人達はその横を抜けてゆく。
 しかし、そうした怪人達の前には乙女が立ちふさがった。

「ジャマをするんじゃない!!」
「言っただろう、仕置きをくれてやるとな」

 乙女は愛刀、黒椿を鞘から抜く。戦う意思を行動で見せたことで、怪人達も目の前の存在を倒さねばならぬと腹を括ったらしい。各々が柔らかくうねるその身体を広げるようにして攻撃の姿勢を取りだした。

「ええい!!モフモフオンリーより先におまえをぬめぬめにしてやろうか!?」

 力を誇示するようにぶんぶんと触手を振り回すイソギンチャク怪人達に、乙女は鋭い視線を向けて黒椿を構える。

「下賤な。おんりいなる言葉は良くわからんが、貴様らのその気色悪い触手が、私に触れることはない!私の黒椿の前には、そのぬらぬらした体も意味を為さんと教えてやろう!」

 乙女はイソギンチャク怪人達の振りかぶった触手をするりと抜け、羅刹の剛腕と鍛錬により得た鋭さで黒椿を振りぬいて見せた。
 そう、一閃。ただ一振りで乙女と怪人達の勝負は決した。
 まるで一個の塊であったイソギンチャク怪人どもは黒椿の刃が触れるだけで、まるで最初からただ積んでいただけの詰み木のように切り口鮮やかに倒れ伏し、崩れ落ちて行ったのだ。

「一切を切断せしめる羅刹の刃、釣りはいらんから彼岸への駄賃にするが良い」

 何一つ無駄の無い必殺の一撃。釣りはいらぬと言ったが、彼らには過ぎた技だった事だろう。
 軽い金属音を立てて、黒椿が鞘に収まったと同時に乙女が顔をあげると、ルスラーンの対応していた群れも終わりを迎えつつあった。海の匂いと香ばしい焼ける香りが、冬の寒空の下にあってなぜか無性に夏を思わせた。
 一仕事を終えたと息を吐きそうになった時、乙女はふとあることに気づき怪人達がやってきた方を見据えた。
 逃した怪人を追ってきたウーゴの姿も見えるが、未だボスたるオンナマズの姿は見えない。

「……まさか、これが第一陣に過ぎないというのか?」

 本当のところは一部のイソギンチャク怪人達がアホな策に溺れて出遅れているだけなのだが、そうと知らない猟兵達は次なる襲撃に備えるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ミア・ウィスタリア
ちょっとー!?よりによって何で人のサークルが出展してるとこを狙ってくんのよー!?
そりゃ触手ぬるぬる系も良いけど、今回のアタシのお目当てはもふもふ巨乳妖狐百合エロ本なんだっつーの!絶対潰させるわけにはいかないわ!

宇宙バイクで怪人集団の外周を走り回って撹乱してあげる。同時に地面や壁…はあればだけど、塗料を噴き付けて色塗りながら進むね。
アタシのバイク散布装置付いてるから片手運転しなくてもだいじょぶなの(ドヤァ)
塗料の輪の中に怪人達が出来るだけ沢山入る様にしてぇ、後は輪っかを閉じるだけ!まとめて輪切りにしてあげる。



イベント会場の方向から、ピンク色の何かが怪人達の方に向かっていた!高スピードのため薄桃色の残像を残すその正体は、大型の宇宙バイクとその操縦手あるミア・ウィスタリアである!新たな猟兵のエントリーだ!!

「もぉー!なんで人のサークルが出展してるとこ狙ってくんのよー?!」

 ミアは創作方面の神を自称するだけあり、基本的には数多のジャンルと要素への愛があふれんばかりである。故に怪人達の推すヌルヌルにだって理解はあるが、それはそれとして今回の目的はモフモフ。すなわち怪人達の行いは、肉汁したたるあつあつハンバーグの気分の時に、キュっと冷たい青魚系のスシを口に放り込むがごとき所業!その暴虐を許せるミアではなかった!
 もっといえば、彼女の参加イベントが襲撃されるのははじめてではない。その苛立ちも相俟って激おこプンプン状態の彼女が、次なる怪人の一団を視野におさめた!

「よぉーし、やるよ!」

 ミアはその周囲をぐるぐるとまわるように宇宙バイクを操りだした!突如ピンク色の風につかまったイソギンチャク怪人達は状況を把握できず混乱するばかりで、その軌跡にゴッドペインター特有の武器が仕込まれていることに気づいてすらいない!すなわち、ミアの彼等に対する攻撃が完璧に決まったのだ!

「よーし、ここらへんをズバッと……カット!!」

 周囲を回りつつまいていた塗料の始点と終点が重なった瞬間、イソギンチャク怪人の一団の運命が決定した!塗料で囲った領域内に居た彼らは、ミアのユーベルコードの効力により一瞬で切断された!

「うへ、磯臭い……ま、でもうまくいったし流石アタシ!みたいな?」

 数が多い分復活の強度が弱かったのか、イソギンチャク怪人達は強烈な磯の臭いだけを残して消えてゆく。それを見てミアは、満足げに一つ頷いたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ウーゴ・ソルデビラ
ちっ、どうやら奴らをナメてたみてーだな。
今度こそあのヌメヌメ共を海の藻屑にしてやんよ!

今度こそ全員ぶっ殺す。とっとと出てきやがれ!
『野生の勘』を頼りにイソギンチャクの奴らを探すぜ。
他の猟兵もいるんなら見つけ次第引き返して合流だ。
複数体複数の戦いに持ち込むぞ。

寝苦露腐悪慈威・有獲奔(ネクロファジー・ウェポン)は、
攻撃力を重視してぶん殴る。面倒かけやがってブッ飛ばす。

さて、こんだけやりゃ全滅だろ。実はまだいたなんてねえよな?
終わった後は、一応残党がいないかイベント会場の周りを
ぐるっと見て回ってから帰還する事するぜ。



磯の臭いの中を、ウーゴは半分キレながら駆け抜けていた。まっすぐに突っ切っていると、彼の野生の勘がピンと音を鳴らすかのように強く反応する。この先に、残るイソギンチャク怪人どもが居る!土が敷かれたナチュラル風地面を、敢えて無駄に大きな音を立てつつのたのたと進む怪人達を見つけた瞬間ウーゴは再び己の刻印を強く作動させた!!

「むっ!居たぞキマイラだ!」
「ええい、どけどけ!この足音で威圧感を感じるだろ怖いだろう?!」
「バッカにしてんじゃねぇぇぇーーーーーー!!!!」

 強く踏み込み、一撃!奪い取った触手で、二撃!!ムダに固い装甲部分で、三撃!!!
 部位を奪うごとに一撃の威力が強まる寝苦露腐悪慈威・有獲奔の容赦ない攻撃が怪人達を襲う!!!!

「ウボァーー!!?キマイラがナンデ?!」
「ハッ、この感覚……貴様さてはただのキマイラでは  ゴボーーーッ!!」

 怪人的には意図せぬ天丼ネタを、ウーゴの拳が途中で遮る!さらに強烈な攻撃に、イソギンチャク怪人達は的確につぶされながら取り込まれてゆく!怪人どももその強さに対抗せんと触手を振り回し力をためるが、その行動自体がウーゴの拳を呼び込む隙と化す!

「面倒かけやがって!今度こそ全員ぶっ殺す!!てめぇらヌメヌメ共一匹残らず海の藻屑にしてやんよ!!」
「「「ウギャアアアアアアアーーーーー!!」」」

 イソギンチャク怪人たちの悲鳴が響く!戦士として戦い抜いてきた男を敵に回した事が、彼らの二度目の死を決定づけたのだ!
 やがて、悲鳴と打撲音が途切れた。その場に立つのは、ウーゴただ一人であった。

「……ッチ、ボスってのはまだ出てこねえのか……しかし、俺の勘にひっかかるイソギンチャクももう居ねえな」

 周囲を見回し、ウーゴは磯の臭いが漂うだけの凪いだ空気を感じる。攻め込むにしても待ち伏せるにしても、一度戻った方が良いだろう。
 念のためと周囲を警戒しに、ウーゴはイベント会場の方へと再度引き返していった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『怪人『オンナマズ』』

POW   :    ジャイアントナマズ
自身の身長の2倍の【巨大ナマズ怪人 】を召喚する。それは自身の動きをトレースし、自身の装備武器の巨大版で戦う。
SPD   :    ナマズ人召喚
レベル×1体の、【後頭部 】に1と刻印された戦闘用【ナマズ人】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    矢ナマズ発射!
レベル×5本の【雷 】属性の【刺さるデンキナマズ】を放つ。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠鳥渡・璃瑠です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


イベント会場内のサークル参加者たちが搬入とサークルの設置を整えた頃になって、ようやくオンナマズは秘密基地から地上へとあがってきていた。

「ンン……冬の乾燥はいけないわね。ヌメリの維持に霧吹き用意してたら遅くなっちゃったわ」

 呑気に会場へ進もうとしたその時、オンナマズの嗅覚に嫌な臭いが届いた。強すぎるほどの磯の臭い。進みながら地面に目を向ければ、戦闘の跡。

「……邪魔をする連中が居る、とみていいわね」

 オンナマズの目が怪しく光った!
 猟兵の存在を嗅ぎ取ったオンナマズはモフモフオンリーを潰すのとはまた別の戦意に身を滾らせ、イベント会場へと駆ける!

 迎え撃て猟兵!彼女の狙いは、既に君達そのものだ!
花盛・乙女
ふざけた見た目の輩だな。鯰か。斬らなきゃダメかな。
まぁいい。この花盛乙女、目の前の悪に鞘走ることを躊躇わんのが信条だ。
せめて強者であってくれれば、憂いも晴れるというものだ。

懸念すべきは敵の増加か?斬り応えがある分には不満はない。
黒椿と乙女の二刀を構え、敵が増えれば先ずその敵から斬っていこう。
だが狙うはあくまで本丸の鯰女だ。
歯応えのない雑魚を呼ぶようであれば、雑魚共々我が刃の元に三枚におろしてから揚げにでもしてくれよう。
む、なんだか腹が減ってくる思いだ。

おんりいとやらは未だ皆目理解出来んが、無粋な女は斬っても良いというのが私の里の教えでな。
怨むなら愚かな自分とこの花盛乙女に出会った不運を怨め。



轟々と、風切り音と土煙が舞い上がる!迫りくるオンナマズ!勢いだけはものすごい!
 自身の力に一片の疑いも無いオンナマズの正面に現れたのは、性別的には同じく女性でありながら湿気たオンナマズと真逆の要素で構成されたが如き羅刹の花!そう、花盛・乙女である!
 乙女の姿を認めたオンナマズは、即座に巨大なナマズ怪人を召喚!下手をうてばイベント会場からも見えかねないその威容に、乙女は自身と同じ名の小太刀と、黒椿を構え果敢に立ち向かってゆく!

「バカね!私のナマズ愛に真正面から立ち向かおうというの?!」
「この花盛乙女、目の前の悪に鞘走る事に戸惑いはない!」

 内心は少々そのぬめりに嫌悪を示してはいたのだが、乙女の言葉に二言は無い!そして何より、乙女にとって避ける気すらないオンナマズと、その動きをトレースする巨大ナマズは明確に的として見えているのだ!

「ジャイアントナマズ!この和風姫騎士めいた女の顔を顔つぶしてやりなさい!物理的にね!」
「その傲慢こそ、私の斬るべき愚かそのものだ!……覚えておくが良い!」

 乙女はジャイアントナマズの振りかぶった拳を小太刀の乙女でいなし、懐に入り込むことで我流の実践戦術を発動する!

「一撃を避けぬ者には、二撃が待つのだとな!」

 黒椿による一閃!びしりと入った刀傷のその上に、小太刀を握りこんだままの拳骨を叩きつける!それはまさに雀蜂の針と毒!初撃と追撃のどちらもが、深く確実にジャイアントナマズを捉えきった!
 あまりの衝撃に、ジャイアントナマズの体勢が崩れる。本来であればオンナマズの動きをトレースするその巨体が、オンナマズの立ち姿と違う形をとっている!自身の側に、仰向けに倒れてくるジャイアントナマズにオンナマズの思考は追いつけない!

「えっ?なっ??!!  ぎゃあああああああ!!!???」

 地響きに、オンナマズの汚い悲鳴が混じりこむ!あわれ、オンナマズは自身の召喚した存在の下敷きとなったのだ!
 オンナマズを巻き込んで倒れたジャイアントナマズが、泥臭い臭いとともに掻き消えてゆく……乙女の類稀なる怪力と、仮に装甲を纏っていたとしても内に響かせる貫通力!それが召喚されたばかりのはずのジャイアントナマズを打ち倒してみせたのだ!

「この……よくも……私の愛の具現を!!ゴホッ!」
「ふむ、お前の愛はあの程度の強度ということか……怨むなら、愚かな自分とこの花盛乙女に出会った不運を怨むのだな」

 地面に埋まりこんだ状態で毒づくオンナマズに、乙女は凛とした様子を保ったままさらりと言い放って見せた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルスラーン・アウロフ
ふむ、見事。それがしも負けてはおられぬな。

先手を打って巨大鯰を斬り伏せた別の猟兵を称賛しつつ、敵の出方を窺おう。それがしの機動力はそれほど無いのでな。その分、防御と受け流しに重点を置いた立ち回りをしながら徐々に間合いを詰め、敵の攻撃の予備動作や動きの癖等を観察するとしよう。厄介な攻撃の挙動に気付けたのならば、ユーベルコードを用いて我が身を盾とし、己の身や仲間を庇って損害を極力最小限に留めん。そして、敵の動きを概ね把握できたところで攻勢に転ずる。【ダッシュ】で敵の懐まで一気に踏み込み、鉄塊剣を振り下ろさん。

「次はそれがしの番だ。闖入者よ、覚悟するといい」

◇備考
電属性の攻撃はユーベルコードで防ぐ



「ふむ、見事。それがしも負けてはおられぬな」
「……そう……簡単に!何度もやられは、しないわ!!」

 ルスラーン・アウロフが仲間の戦いを賞賛しつつ自身の武器を構える。それに呼応するように、オンナマズが立ち上がってきた。
 怒気が水蒸気となって立ち上がらんばかりのオンナマズに対し、ルスラーンは淡々と様子を観察している。彼は防御を固めながらの敵を観察し、隙を突く戦い方を選択したのだ。

「喰らいなさいっ!」

 オンナマズは鋭い蹴りを放つ!そうしたことで、皆が彼女の武器を把握する。どこで手に入れたのか、オンナマズはレガリアスシューズをその両足に装備していたのだ!拠点からイベント会場までの異常な勢いも、武器の性能に任せた加速であった!とはいえスカイダンサーのように空を舞うことはない……であれば、その使い道は加速と圧縮空気による攻撃!
 勢いをつけた蹴りと、攻撃力を上乗せする鋭い空気圧がルスラーンの頭を狙う!超鋼の鎧を身にまとっていようとその内にいるルスラーンは人型の生身!首への強烈な負荷がそのまま致命傷になり得る!

「速いし攻撃的だが、それがしは守護の騎士。効かぬ」

 だが、蹴りが届くより先に、彼の身体は既にユーベルコードの効力を発揮!全身の細胞ひとつひとつが身を固める、超防御!無敵城砦と化した彼にはどのような攻撃も届かない!
 オンナマズは、ならば大型の攻撃でカタをつければよいという短慮!愚かにも、一度敗れた巨体を再度召喚せんと動きを止めた!そのような隙こそが、ルスラーンの狙いであったというのに!

「闖入者よ、覚悟するがいい」
「来なさいっ!ジャイア……なっ?!なぜぇえええええっ??!!」

 ルスラーンは飛び込み、鉄塊が如き剣を振り下ろす!召喚されかかっていたジャイアントナマズを上からたたき切り、オンナマズにその切先を届ける!敵の疑問と悲鳴が一つになる!!
 声は静かに、しかし、防御を解いてからの踏み出しは力強く!先ほどまでの硬質かつ、一つも動けぬ彼からはオンナマズのみならず周囲の猟兵も想像もできない挙動!巨躯の騎士による策が、決まったのだ!

成功 🔵​🔵​🔴​

ウーゴ・ソルデビラ
ちっ、イソギンチャクの残党が居ねえか探してたら出遅れちまったな。
お仲間も派手にやってるようだし、俺も負けてらんねえぜ。

回復する事も考えて、ガチキマイラで攻撃。
拳をライオンに変えて噛みつかせる。

さて、俺も取り巻き共には気ィつけねえとな。
ナマズ人共は出てきたのを一体ずつブッ飛ばせば終わりだろ。

けど、巨大ナマズ怪人はどうするよ。でっけえ分のろまだろうな。
って事は、攻撃してくるタイミングを【野生の勘】で計れたり
しねえかな?そんなに、甘くねえかな、親玉だし。

さて、手下どもを搔い潜れたら、ナマズ野郎(?)に
【捨て身の一撃】を叩き込んでやる。
ヌメヌメ野郎どもと、あの世で存分にヌメヌメを広めてくるといいぜ。



「出遅れちまったか、俺も負けてらんねえな!」

 現れたのは、会場周りを見てきていたウーゴ・ソルデビラ!オンナマズもウーゴに注目し、ギョッとした表情になる。なにせ、ウーゴはイソギンチャク怪人を取り込んでいたのだ!未だ磯の臭いを漂わせている、配下を始末した事がありありとわかる男に、オンナマズは全力で警戒態勢に入った!

「来なさい、ナマズ人!」
「また各個撃破しやすそうな……げっ?!」

 オンナマズは大きく薙ぎ払うように腕を振る!動きに合わせて20近くボコボコとあらわれるナマズ人!しかしウーゴが怯んだのはそれではない。消えかけのジャイアントナマズが、オンナマズの動きと連動して腕を薙ぐように振ったのだ!

「……が、この動きならいけるぜ!」

 ウーゴはジャイアントナマズの動きを野生の勘を働かせつつ避けながら、その拳を凶暴なライオンの頭部へと変形させ噛みつかせた!
 既に叩き斬られていたのもあり、ライオンの一噛みでジャイアントナマズは憐れにも霧散!二度目!ウーゴは万全の状態で襲いかかるナマズ人に対峙する!

「イソギンチャクどもでも一対多やってたんだぜ!この程度の数で、怯むわきゃねーんだよ!」

 攻撃に使用するのはライオン頭部のみではない。咀嚼の隙を埋めるように足は出すし、もう片方の手でダガーだって振り回す!複数の行動をこなしつつも、弱った個体に統合されぬよう確実にトドメをさす!
 そのような状況では当然オンナマズの指示する統合は間に合わず、ライオンにナマズの踊り食いをわんこそばめいて提供するばかり!
 一方、ここにきてようやく本来の目的を思い出したのか、イベントだけでも台無しにしてやろうと会場側へ駆けるオンナマズ!それを見たウーゴは、ライオンにナマズ人を処理させながらも捨て身の一撃を喰らわせる!

「この野郎!!ヌメヌメをひろめるのは、あの世でやりやがれ!!」
「ぎゃああああああああ??!!」

 オンナマズはイベント会場と逆側、元来た方へと殴り飛ばされ地をゴロゴロと転がっていった!
 一応猟兵の視界に入るぐらいの場所で止まっても、なお立ち上がれないオンナマズ。これだけ痛めつけられても稼働できるタフさはあるのだが、連続してのダメージにちょっと心が折れかけている!
 ナマズ人もライオンが平らげた今、間違った布教心を叩き折る絶好の機会が訪れた!

大成功 🔵​🔵​🔵​

狗飼・マリア
どうやら苦戦しているご様子。
助太刀して差し上げますわ。


わたくしは遠距離よりメイド大砲(アイテム)を用いて、
オンナマズめがけて空中から奇襲を致します。

「Wahhoi!!」

メイドが勢いよく空からエントリーしますわ!



面食らうであろうオンナマズに間髪入れずに剣刃一閃を繰り出します。

「ナマズパイが作り放題ですわね……フフフ」

可能であればメイドキネシスで、メイド大砲を操り遠距離から攻めます。
メイド大砲は弾も出ます。

やれるだけ刻んでナマズパイの素材を集めますわ



 小高い場所から、戦場を見ていた者がいた。遠距離からカチコミをしかけようとしている猟兵、狗飼・マリアの姿である。

「位置よーし、角度よーし、メイド大砲よーし……ファイヤ!!」

 カチコミ方法はメイド大砲による人狼大砲!戦場を見ていた理由は着弾箇所の確認であった!大砲での射出により戦場に突き刺さるかと思いきや、空中でくるりと姿勢を整えて見事心折れかけのオンナマズの眼前に勢いよくかつ華麗にエントリー!

「うー、Wahhoi!!メイド一丁入りま~す!」
「なっ、何よアンタ?!ハッ……モフい!さてはモフモフオンリーからの回し者ね!ってぎゃあああ!!」

 マリアの刀が真横に一閃!オンナマズ危機一髪!マリアの喋りながらいきなり剣刃一閃という容赦のない行動に、ボス格何とか対応!でも髪部分が斬れている!ちょっと涙目だ!!

「む。これは髪の毛じゃないですか。わたくしがほしいのはナマズ部分ですわ。ちゃんと素材になっていただかなければナマズパイが作れなくて困ってしまいますわ」
「いきなり出て来てサイコな事言わないでくれる?!」

 マリアはブンブンとユーベルコードを乗せたまま刀をぶん回す!オンナマズはレガリアスシューズの出力で飛び退きつつ、盾を用意せんと三度ジャイアントナマズ召喚!愛の具現とか言っていたはずの巨大ナマズ怪人を、今や完全に盾扱いである!当然剣刃一閃で切り取られる!倒してしまわずに刻むように切り落としたことでマリアは素材をゲット!

「なるほど、倒す前に刻んでとれば素材は手に入る……ナマズパイが作り放題ですわね……フフフ」

 メイドは怪しく笑う!オンナマズは心の折れ度合いが高まる!
 かくして、メイドはナマズパイの素材を思うさま集めたのであった。ジャイアントナマズ(骨)は霧散。三度目!南無!

成功 🔵​🔵​🔴​

花盛・乙女
【一駒・丈一】【キア・レイス】の2名と行動

大して歯応えもないくせにやたらとしぶとい鯰め。刀がヌメッて敵わん。これ後で手入れしなくちゃいけないんだぞ!分かってるのか!?

丈一殿とキア殿の二方が助力に駆け付けてくれた。
武勇誉ある二人の攻撃が加われば、ふざけた耐久力を持つ鯰も流石に膝を折るだろう。
私も負けてられん。黒椿と乙女の二振りを構え鯰女を獲りにいく。
一切の緩みはなしだ。麝香鈴の音で悪意を力に変え、戦意高揚で浮かぶ掌の転蓮華は更なる力を漲らせる。
必殺の二撃、【雀蜂】をくれてやろう。

結局貴様が何をしたかったのかは分からんが、この花盛乙女と仲間達に牙を剥いたことの愚かさを呪って唐揚げにでもなるがいい。


一駒・丈一
乙女(f00399)に協力すべく、キア(f02604)と共に推参した。
義によって助太刀し……って、な、ナマズ?ナマズか……そうか……。
想定状況とちょっと異なるが、うん、倒そう。

SPD重視。
ひとまず、装備『贖罪の道標』を敵に対して『投擲』することで遠距離にて初撃を加える。
次いで、手持ちのアサルトウェポンで後方射撃で援護しよう。
遠距離攻撃ばかりなのは、お察しの通りヌルヌルするのが嫌だからだが。

戦いの最中に、ヌルヌルと格闘する味方二人を見て、
「ナマズ…ヌメヌメ…戦う美女…なるほど…」と想像力を色々と駆り立てる光景をみて意味深に呟く。

ひとまず
いよいよ戦況がヤバくなったらUC『罪業罰下』で切り伏せよう。


キア・レイス
花盛に誘われてうちの団長と参加する。
「花盛、手を貸すぞ!」
と乗り込んだは良いが…
「初めて来た世界だが…他の世界と違いすぎるだろう」
飛び散ったヌメヌメする液体とナマズ、かめらとか言う機械をもった人だかり、何より人間味ありすぎるオブリビオン。
「住人がオブリビオンに扮して暴徒になってるとか言わないだろうな」

私も一駒と同じ銃での後衛が本来だが、前に出るのが花盛が一人なのとなぜか一駒が前に出ようとしないので、右手に自動拳銃左手にナイフで深く踏み込めばナイフの届く位置をキープ。
銃を撃って援護しつつ決め所は『服を脱がずに』【シーブズギャンビット】を使用、色々あって脱げないので最低速度だが大丈夫だろうか…



「こんな……こんなふざけた連中にふざけた倒し方されてたまるものですか……!!」

 心折れかけていながらも立ち上がるオンナマズ。あまりのしぶとさに、乙女が吐く息に嘆息を混ぜてこぼす。

「大して歯応えも無いくせに、しぶとい鯰め」
「ぐっ、ぬっ……キイイイイイ!!!いい気になっているんじゃないわよっ?!私もジャイアントナマズもナマズ人たちもまだやれるんだからね?!」

 ヒステリックな声をあげて、オンナマズは全力で猟兵を潰さんとユーベルコードを重ねてゆく!召喚されるジャイアントナマズ!湧いてくるナマズ人!懲りない!召喚系がいまいち効いていないのにこの怪人何一つ懲りていない!

「またそのヌメヌメした連中か!!お前たちのヌメヌメを斬った後の刀を私は手入れしなくちゃいけないんだぞ!分かってるのか!?」

 刀の手入れ憂鬱度が目の前で増していく状況に、乙女もさすがに語気が強まる!
 しかし、斬りかかりに行くのは愚策!状況を見れば、群れるナマズ人による足止めの上でジャイアントナマズで叩き伏せるという魂胆であることがありありとわかる。ここをどう突破すべきか……と、その時である!鋭い投擲!数名のナマズ人を巻き込み吹き飛ばしたのち、ジャイアントナマズに杭がぶっささる!消えるか?!いやまだ持つ!しかし、一般の人々ではなく新たな猟兵がその場に現れたことを示すに十分な威力の攻撃!
 次いで拳銃の発砲音!ナマズ人が綺麗に頭を打ち抜かれて消失!その横に立つナマズ人も、細く鋭いナイフで急所を切り裂かれる!こちらも当然消失!一連の行動を冷静にやりきった銀色の女性が、乙女の隣に並び立っている!

「花盛、手を貸すぞ!」
「義によって助太刀し……な、ナマズ?ナマズか……いや、まあいい!支援に来たぞ、乙女!」
「キア殿!丈一殿!」

 遠方から強烈な一撃を喰らわせたのは、一駒・丈一!
 拳銃の音とともに前線に躍り出たのは、キア・レイス!
 双方ともに乙女と面識のある猟兵!彼らにオンリーイベント参加の予定があったわけではない!同胞たる乙女の戦場に加勢に現れたのだ!

「武勇誉ある二人が協力してくれるとは心強い!私も、負けてられんな」

 二刀を構える乙女!ナイフと自動拳銃をそれぞれの手に持つキア!遠方からアサルトウェポンの照準を合わせる丈一!前衛二名と後衛一名の布陣がここに完成した!

「増えた?!ま、まあいいわ!お行きなさい、ナマズ人たち!相手が隊列整えるんならこっちもやってやるのよ!」
「「「「ヌメー!!」」」」

 オンナマズの掛け声に、先ほどまで特に発していなかったはずの奇妙な鳴き声で応ずるナマズ群!襲いかかる前に無駄に仲間と肩がぶつからないように位置を譲り合ったりという微笑ましい光景のようなものが見られる!
 ……その様子に、キアは少々頭痛を感じて額を抑えた。精神攻撃の意図はなかったはずなのに、なぜか何かが効いている様子にオンナマズが無駄にしたり顔をしているのも妙に腹が立つ。

「……は、花盛?オブリビオンに人間味がありすぎないか?住民の扮装じゃないだろうな?」
「前半には同意しなくもないが、間違いなく怪人且つ周囲のやつは私の目の前で召喚された異物だ」
「そうか、そういうものなのか……世界ごとの特色というものはすさまじいものだな」

 話しながらも、戦闘へと意識をシフトし集中させてゆく。一つだけ呼吸を深くした乙女と、額から手を退けたキアが前を向いたときには、彼女たちの瞳に迷いも雑念も既になかった。

「「「ヌメーーー!!」」」

 跳びかかるナマズ人!それに対応し、黒と白銀の刃が!銃弾と鋭きナイフが!持ち主の身を護るかのように近づくものを切り払い、貫いてゆく!
 ナマズ人に女性陣が対応しているのを見てか、ジャイアントナマズの拳が一度辛酸をなめさせられた乙女を狙い振り下ろされる!が、それは届かない!
 丈一のアサルトウェポンから射出された攻撃が、ジャイアントナマズの拳を貫く!吹き飛ぶ拳と戦場に降りかかるヌルヌル液体!!女性たちは怯まず突き進んでゆく!丈一がこのように援護を続けてくれる限り、如何にその身が汚れようと攻撃が届くことはないと理解しているのだ!

「前に出なくて済むというのはありがたいもんだな。しかし、ナマズ……ヌメヌメ……戦う美女……なるほど」

 丈一が意味深に呟いた言葉は戦闘とはとくに関係がないが、人としての生を健全に生きている証なのでいたしかたなし!照準もタイミングもくるっていないのでオーライというやつである!
 ジャイアントナマズの妨害のみならず、統合の気配を感じたら一方を打ち倒していた丈一はナマズ人達の間に隙間ができたことに気づき、今度はつぶやきの時とは違う大きな声をあげた!

「……行け、乙女!キア!」

 乙女とキアは声により道を把握し、オンナマズ側へとナマズ人の間を駆け抜けて行く!
 一方、ヌメヌメを避け後衛に居たはずの丈一も介錯刀を構えて駆ける。丈一の狙いは、彼女たちが抜けた後のナマズ人だ!移動しながら敵の数を着実に減らしてゆく丈一!残ったナマズ人を視界におさめながらも、乙女とキアが視界に入らないように回り込んだところで彼はユーベルコードを発動させた!

「ここだな。これにて終いだ、余罪は地獄にて禊がれよ」

 低い声で刀を一つ振りぬくと、視界にあったナマズ人にその一閃が到達!罪業罰下!丈一の因果を一時的に逆転することで、視界に映る対象をたとえ遠方でも攻撃できるという素早く確実な一撃だ!
 ズシャズシャと後方で何かが崩れ落ちる音を聞きながら、乙女とキアはそのまま前方へと突き進む!

「一駒がやってくれたな!」
「ああ」
「なっ、何よ?!なんなのよ?!私はただ、私達の意義を――!!」

 向かい来る猟兵にパニックになりながらも、オンナマズはジャイアントナマズを操ろうとする!蹴り飛ばさんと持ち上がるジャイアントナマズの足!その矛先は、よりオンナマズへの軌道が明確な乙女に向けられている!!

「……花盛、仕上げはまかせたぞ!」

 キアがジャイアントナマズに向かう!右手の自動拳銃で撃ちこみつつ、脚にくっと力を込め全身のバネを使いユーベルコードを起動!

「最低速度だが……十分だな!」

 撃ち込んだ銃弾よりもなお早く、なお深く!左手に持つナイフによる素早い一撃で、自身の背よりずっと高いジャイアントナマズの首を掻っ切ってみせた!キアはその体表の粘液も恐れず、乙女を巻き込まないように拳銃でジャイアントナマズが倒れる方向を調整する!
 倒れ落ちるジャイアントナマズ!四度目の、そして今度こそ最後の……消失!

「キイイイーーーーー!!!」
「……一切の緩みは無しだ。必殺の二撃、雀蜂をくれてやろう」

 乙女の掌に浮かぶ蓮華が熱を持つ。呼応するように、黒椿とともにある鈴が殺意を力に転じとチリンと鳴る。

「このおおおおおおお!!!!」
「向かってくるか」

 オンナマズが蹴りを繰り出そうとその場に踏ん張ったのを、乙女の斬撃が捉える!そう、そして!彼女の必殺たる二撃が再び繰り出される!
 今度は、間を挟むモノはない!

「覚えることは、できなかったようだな!」
「~~~~~~ーーーーーーーーー!!!!!」

 ボッという、拳の抜ける音の直後!爆ぜるように、悲鳴すら上げられずオンナマズ、四散!
 無双の怪力、乙女の拳骨が、見事オンナマズの身体をその命ごと打ち抜いたのだ!!

「結局貴様が何をしたかったのかは分からんが……この花盛乙女と仲間達に牙を剥いたその愚かさを呪い、唐揚げにでもなるといい」

 残心をとりつつ息を吐くと、何やら会場側がわっと盛り上がったのに気付く。それに対して、乙女の口元に明るい笑みがぽっと浮かんだ。

「どうやら、おんりいとやらが無事にはじまったようだな」

 猟兵達により護られた平和を祝福するかのように、開場アナウンスと楽しげなキマイラ達の声が冬の空気を昇っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『同人イベントを楽しもう!』

POW   :    目についたものを片っ端からご購入,コスプレでパフォーマンスを披露

SPD   :    会場内を効率よく回り気にいるものを探す,即座に原稿を書き上げ飛び入り参加

WIZ   :    購入したものについて語り合う,かねてより温めていたものを使い飛び入り参加

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 にぎやかな会場内。とはいえ、すべての部屋がイベントに使われているわけではないので猟兵達が使用できる部屋をいくつか知夏が抑えてあった。
 取ってある部屋には一息つくための休憩や着替え等に使っていいという説明と、ねぎらい、それから会場をぜひ見て行って欲しいという布教心にあふれた内容の手紙が置かれていた。
 それから、一般キマイラも使用するらしい、別室にある『原理は良くわからないけど原稿があれば無限に本を生成する旧文明のすごいなんか』の使い方メモが置かれている。
 ……サークル飛び入りができるというのはどうやら事実らしい。

 ともかく、平和でにぎやかなイベント会場。この空気を楽しむ事も一つの経験として良いだろう。
 猟兵達は戦闘後の気分転換を兼ねて、あるいモフモフオンリーそのものを目当てとして、会場内を自由に行動しだした。
ウーゴ・ソルデビラ
POW/目についたものを片っ端からご購入
一章で宣言した通り、サークルスペースの準備を手伝ってから参加するぜ。

せっかくだから、旅団の仲間に何か土産でも買ってくかって事で、
小物の方に行ってみるぞ。

おお、なかなか気合いの入ったデザインじゃねえか。気に入った!
吸血蝙蝠のピンバッチとか、シロヘラコウモリのストラップ等、
モフい蝙蝠グッズを購入。
仲間への土産には、男⇒猛禽類や肉食獣等のカッコいい系
         女⇒小動物や犬・猫等の可愛い系
といった小物類を選んでおくぜ。気に入って貰えると言いんだが。

買いたいものを買ったら、適当に会場をブラブラして、
サークルスペースの片づけも手伝ってから帰る事にするぜ。


ルスラーン・アウロフ
さて、折角の誘いを無下にするわけにもいかぬし、この世界の文化を学ぶ良い機会だ。気分転換も兼ねて会場を見て回るとしよう。

先ずは近場から順に見ていくとするか。ふむ、あれは漫画とやらか?それと小説に、小物か。あのモフモフ?している小物は手触りが良さそうだし、記念に買うとしよう。その他にも気になったものがあれば色々と買ってみるのもよさそうだ。

それはそうと、先程から妙に視線を感じるな。この世界での猟兵という存在は知名度が高いと聞くが……。それとも、そもそもそれがしの見た目が場違いで目立つのだろうか?確かに全身鎧を身に纏い鉄塊剣を背負った参加者は他に……おらぬな。うむ、ならば致し方無し。

◇備考
アドリブ歓迎



 モフモフオンリーは大規模オンリーイベントである。モフモフという大きな分野をグイッとまとめているため、会場も広めであり、その内容も多岐にわたる。野性味あふれるゴワつきを含むワイルドモフモフ、指通りなめらかなゆめかわもふもふ、モフモフの趣味だけでも幅があり、尚且つその表現手法は本、ゲーム、フィギュア、手芸……あげて行けばきりがない。
 そんななか、ウーゴ・ソルデビラは迷うことなく歩を進めていた。
 ウーゴはサークルの設営を手伝っていたのだが、その周辺でも困ったことがあれば積極的に手を貸した。それに感謝した参加者達から、会場案内のコピー、おすすめサークルの情報などを貰えたのだ。
 ウーゴは手芸サークルの集う一画にまっすぐと向かっていった。手芸の区画で最初にウーゴが向かったのは、おすすめされていたサークルの一つである。

「おおっ!聞いてはいたけどなかなか気合いの入ったデザインじゃねえか!」

 彼が最初に手に取ったのは吸血コウモリのピンバッジ。レジンで作成した者らしく表面はつるつるしているのだが、気合の入ったモフモフ表現はここがモフモフオンリーであるという事を感じさせる。詳細部分だけではなく、バッジ内の構図がまたカッコイイ。吸血蝙蝠を要素にもつウーゴも大満足の一品、決断的にお買い上げ!

「もしかして、コウモリお好きですか?うちのはかっこいい要素を中心にしていますけれど、あっちのサークルさんはかわいいのを出してましたよ。コウモリ仲間なんでぜひみてってください」
「じゃ、あっちも行ってみるか!ありがとな!」

 示されたサークルは、シロヘラコウモリのもふもふころころしたフィギュア付きストラップを置いているぬいぐるみ中心サークル。こちらも即決のお買い上げ!吸血種ではないがコウモリ仲間が熱意によって作り上げられている事がなんだかうれしく感じられる。
 そちらのサークルでもコウモリ繋がりで紹介されたと言えば、また別のコウモリを扱うサークルを紹介された。気付けばそれを繰り返し、ウーゴはなぜか間に他の動物を挟まず一直線にコウモリグッズを堪能していた。

「はー……コウモリ扱ってるサークルは一通り見終わったか……好みの動物を扱う情報網もすげえな。そうだ、旅団の連中に土産でも選ぶか」

 機嫌よく戦利品から顔をあげたウーゴ。ふと、その視界に入ったのはいかつい大鎧……戦いの中でも味方側としてであったルスラーン・アウロフの姿だった。全身鎧に背負うは武骨な大剣。鋼鉄を纏う大柄の騎士が堂々と歩を進めている。
 なおそのような姿の彼がかかえるのはかわいらしいぬいぐるみが盛られた籠。大剣の柄には本が入っていると思わしきトートバッグや紙袋がいくつかかけられている。猟兵の違和感を感じさせない特性もあるはずだがやはり目を引く。目を引くがモフモフを堪能していることはわかる。むしろ滅茶苦茶エンジョイしているように見える。

「よう」
「む……ウーゴ殿。貴殿も誘いに応じていたのだな」
「おう。……なんかめっちゃ馴染んでないか?」
「そうだろうか?先ほどから妙に視線を集めている気がするのだが」

 全身鎧で大剣を背負っているせいだろうか?とたずねるルスラーンだが、ちがう、そうではない。そのあたりは違和感を感じさせないはずの猟兵、原因はモフモフを袋に詰めずだきかかえているその愛らしさにある。たしかに見られてはいるが奇異の眼ではなく微笑ましさによるものだ。

「……いや、まあそこは何が原因でもいいんだけどよ。買いすぎじゃねえか?」
「それがしが普段経験せぬ事だからと見回っていたのだが……熱気にあてられたのだろう。気になるものは購入する気でいたのだが気づけば気になるものがここまでふえていた」

 ガチャリとなる鎧。もふりとゆれる籠の中のぬいぐるみたち。どう見ても完全にエンジョイしているが、これはどうやらオンリーの空気に流された結果らしい。
 ふと、ウーゴはルスラーンの抱えるぬいぐるみに交じっていた、ぬいぐるみ型ポーチに目をつける。

「旅団の仲間に土産さがそうと思ってたんだけどよ、コレいいな。どこにあったんだ?」
「これか。3列ほどあちら側にあった。……周辺には猛禽類や狼等の少々毛色の違うものが多かったから目につきやすいだろう」
「お、そういうのも男連中によさそうだな!丁度よさそうだしそっち行ってみるぜ。あー、そうだ……ルスラーンも、荷物多いなら一旦猟兵用の部屋に置いてもっかい来るのもいいと思うぜ。俺も土産買い終ったらそうするつもりだぜ。ぶらぶら回るのにも撤収手伝いするにも邪魔になるからな」
「そうか。助言、感謝する」

 ウーゴを見送り、ルスラーンは言われたとおりに一度会場から別室へと引き上げる。そして、腕の中の小物やぬいぐるみたちに目をおとした。
 戦闘後の気分転換としては、もう十分楽しんだ。漫画に、小説に、小物。その中には何故手に取ったか彼自身にもよくわかっていないものも多い。無為に遊びまわるよりは、まもるべき場所を護りに戻った方が良いのではないかという考えが浮かぶ。
 だが、よく見れば籠の中のものだけでも、彼の愛する人の喜びそうなものが多い事に気づいた。彼女のもとにこれらを届けて、どんなににぎやかな場所だったのかを話して聞かせたら、それは彼女の慰めになるだろうか?

「……もう少しだけ、土産話を抱えてから帰るとしよう」

 そう呟いて、ルスラーンはにぎやかな祭りの場へとゆっくり戻っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

キア・レイス
花盛と行動する、一駒は…どうしようか。

とりあえずヌメヌメのままは辛い、適当に壁を叩いて着替えを出し、スタッフに話して…そう言えば紅月も居るんだったか、話せるなら彼女に場所を聞いてシャワーでも浴びよう。

ロッカーにでも服や装備は入れておき。
「柄ではないが見て回るか、何事も経験だ」
銃やナイフは入れておいていいんだろうか…

正直なところ何があるのかがまずわからない、そもそも要請がなければ来なかったしな。
参加者らと話したり、パンフレットを睨んだり、何があるのかから聞いてみようか。
興味があったら買ってみよう、UDCアースの言葉だったか「風の向くまま気の向くまま」だ。


花盛・乙女
■【一駒・丈一】【キア・レイス】と共に行動
■POW重視

さて、鯰も片付いたし、汗とヌメヌメ流してから祭りを楽しませてもらうとしようか。
しかし…おんりぃ、どのような祭りなのだろう。
知夏殿も「本を出す」と言っておったが、蚤の市みたいなものだろうか。
まぁ、行けば分かるだろう。多少は懐にも余裕がある。
何より…仲間と共に祭りなんて、いかにも青春という感じだ。
…うむ、楽しませてもらおうか!


ゲェー!?なんだあのもふもふというには肌色の多い本はー!?
(そんな本があるのかは不明)

■アドリブ大歓迎です


一駒・丈一
乙女(f00399)とキア(f02604)と共に参加。

モフモフオンリーなるイベントがどういう類いのものかは分からんが
折角窮地(?)を救ったのだから、雰囲気だけでも見ておこう。

乙女とキアと一緒に見て回りつつ、
俺は二人の様子を後ろから見守っておくことにしよう。
二人がこういった類いのモノの前でどういう反応をするか凄く興味があるしな。

しかしアレかね、世の中のうら若き女子達は、こういう類いのモノが好きなんだろうか。
意外と作りはしっかりしているな。
店を冷やかすのも気が引けるし、旅団へのお土産に何個か買って帰ろうか。

※上記以外はMS殿にお任せだ。



 猟兵用控室(仮称)のうち女性用の更衣室の前に、一駒・丈一はたたずんでいた。
 折角だからイベントも見ておこうと考えたものの、共に戦った花盛・乙女とキア・レイスの着替えがそれなりに長くなっていたからだ。とはいえ別に苦痛ではない。

「相当ヌメヌメになってたからな……まあ時間かかるだろ」

 自分だけ後衛でヌメヌメヌルヌルを回避していた上に妄想が思考に入り込んだという僅かな負い目と、それを置いておいてもどうせ回るなら知り合いとの方が良いという判断による待機。待つことによる利点もそう多くはないが、利害や戦闘用の感覚は一度オフにして仲間と一緒に行くことに専念してみてもいいだろう。

「ああ、まっていたのか一駒」
「待たせてしまったか。すまないな丈一殿」

 その辺からコンコンしてでてきた服に着替えて身軽になったキアと、さっぱりしつつも丈一がいることでキアを挟む乙女が出てきたことで、改めて彼らは戦闘後の祭りを楽しむ事になった。

「しかし、おんりいとはどういったものなのだろうか?キア殿や丈一殿は知っているか?知夏殿の話からすると、蚤の市のようなものの気がするのだが」
「私も、そもそも要請が無ければ存在を知らなかった可能性が高い……が、何事も経験だからな。控室にあったパンフレットも持ってきてある」

 どこかそわそわとしている乙女と、冷静だが興味はあるといった様子のキアを、丈一は少し離れて後ろから見守るようについてゆく。

「買い物だとかそういったことになると、女子って妙に気合が乗る気がするな。乙女とキアもそうなのか?」
「何を言う丈一殿。未知の物であれば探求に興味が向くのは致し方ないだろう?」
「とりあえず会場に入ろう。何があるかわからないなら、目に見えたものから順に興味を持っていくという形でいいと思うんだ」

 風の向くまま気の向くまま、といった様子のキアが会場内に最初に足を踏み入れる。
 広い会場内で長机がずらりと並べられ、テーブルごとについている人が違うという、サークル側だけでもなかなかの規模だと見て取れた。
 キアは早速、手近なサークルに声を掛けて行く。

「すまない、ここは何を扱っているんだ?」
「うちですか?創作絵本を取り扱っています~」

 紙質の良い中身を覆う、角の痛そうな表紙。一見するだけでは市販の小型絵本とそうかわりはない。

「なるほど。折角だ、これを一つ」
「ありがとうございます~」

 早速イベントの光景に溶け込んでいくキア。目に留まったものから声をかけ、用途や内容が気にいれば手に入れて行く。
 対して、乙女は周囲を見ては、興味を持ったものを内容も聞かずに購入していく。このような場は基本的に一期一会。彼女の楽しみ方も、余力があるならば正攻法の一つである。
 そんな彼女達と共に行動する丈一も、折角だからと面白そうなものや小物を旅団への土産として購入していた。

「どれも意外としっかりした作りをしてるんだよな。好きなものだから丁寧にやってるってものあるのか。技術が追い付いてないものでも、熱意が物通して伝わってくる」
「そうだな。今は流し見ながら購入しているが、後でじっくり見直すのもいいんじゃないか?」
「……しかし、キアは思ったより馴染んでるけど乙女はソワソワし通しだな」
「花盛は"仲間と祭り"という部分に気分が乗っているのもあるだろうな」

 後ろで見守っていたはずの丈一と先行したはずのキアが並んでいるのは、乙女が目を輝かせあたりを見ているのを邪魔しないためだ。普段は鋭く周囲を察せる彼女が、それをも忘れて片っ端から見て回る状態というのは、少々はしゃぎすぎているかもしれない。
 しかし、丈一もキアも、それを止めようとはしなかった。彼女の来歴をわずかながらでも知っていれば、人々が集まる場で少女に戻る事がいかに大切かわかる。本当に危険な状態が潜んでいれば、そもそも乙女本人が気づくだろうという知り合いならではの信頼もある。

「お前たちがどう反応するか見たくてついてきてたんだが、なかなか見ごたえがあるな。土産も買えたし」
「見ごたえがあるのは花盛の方で、私は落ち着いていると思う」
「~~~~っ!!丈一殿!キア殿!こちらの細工物が凄いぞ!?」
「あー、わかったわかった。でもあんまり大声にならないようになー」
「どれどれ?木彫り細工か」

 何気ない会話を交わしながら、時折振り返っては気になったものを仲間に見てもらおうとする乙女に合わせる。かくして、楽しい祭りに交じった猟兵達の時間は、暖かな活気とともに過ぎて行った。

「ふぅ……懐に余裕があるとはいえ、そこそこ大荷物になってしまったな!しかし、これで一通り見て回れただろうか?」
「……だとおもうぞ」
「いや、漫画とかおいてるとこの奥の方見てなかったよな?たしか、キアが急引き返したがっただろ」
「なっ一駒?!」
「なんだ?」
「そういえばそうであったな!折角だ、おんりい制覇といこうではないか!」

 丈一の指摘に焦るキア、勢いのままにそちらに向かう乙女。乙女は止められない勢いだったこともあり、キアは手近な丈一に詰める。

「折角見えたから回避したのに、台無しじゃないか!」
「えっ?……そういえば」

 丈一は気付く。そう、たとえば戦闘中に彼の思考に混じったような若干お色気が激しいタイプのものは、ここまで見ていなかった。
 そう、この中で最も視力に長けるキアが、一度だけ急に踵を返したのは――

「ゲェェーーー!!??な、なんだこのモフモフというには肌色が多い本はーーー!!??」
「あっ」
「……あー」

 ――そういったものに対しての抵抗が人一倍強い乙女にみせたら、このような騒ぎになるとグリモアを持たずとも予知のように鮮やかに想像できたからだった。
 荒らされる事のなかった平穏。その平穏のなかでも騒ぎ自体はないではなかったが、それもまた活気の一つ。猟兵達の悲鳴や、焦って止めようとする声も、モフモフオンリーの場は楽しい喧噪の一つとして受け止めていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月17日


挿絵イラスト