バトルオブフラワーズ⑨〜打ち破る猿を破れ〜
●システムフラワーズ
咲き乱れる花々。
そこは世界中の花々が咲き乱れる幻想的な空間だった。
一歩踏み出せば、花が集まり足場になる。
そして「花の足場」は広がっていき、一本の道となっていく。
導かれるように進む君達。
しかしその先には一匹のマニアック怪人が待ち受けているのでした。
「ウキっウキッウッキー」
●グリモアベース
「よう集まってくれた」
要請の声を受け集まった君達のの前に眼鏡をかけた付け髭……ケーシー・ヒゲヨシ(付け髭ヒーローマスク・f00695)がふよふよと深刻そうな声で語り掛ける。
「皆の頑張りのおかげで『システムフラワーズ』への第一の関門がなんとか開いた」
敵は増え続けているためまたも閉まる可能性はある。
今の内に敵のボス格を倒すのだ。
「お主たちに戦って貰いたいのはマニアック怪人『エイプモンキー』じゃ」
エイプモンキー。
キマイラフューチャーを脅かす怪人軍団の大幹部の一体で、『想像した全てを創造する』という意味不明なまでの強力な能力を持つ。
「なんとも訳の分からん能力に思えるが文字通り、エイプモンキーの想像力の範疇にあるもの全てを創り出す事が出来るようなんじゃ」
しかもエイプモンキーはこちらの猟兵が使うユーベルコードの能力を的確に察知する能力に長けている。
「ヤツは、わしらのユーベルコードに対して弱点を突いて無力化してきて、その後強烈な反撃を仕掛けてくる戦法を得意とするようじゃ」
エイプモンキーはかなりマニアックな知識を持ち、その知識で想像した対抗策の兵器を創造する事で、相対する敵に応じた無類の戦闘力を発揮する怪人なのだ。
【正面から戦っただけでは絶対に勝つことは出来ない】だろう。
「じゃが、だからこそ攻略する術もある」
君達の使おうとするユーベルコードに対して、エイプモンキーは的確に弱点を突き、カウンターで無力化してくるだろう。
だからこそ、無力化してくる行動に対してのカウンターのカウンターを決めるのだ!
「お主達のユーベルコードを誰よりも知っておるのは、誰でもない。お主達じゃからな」
そしてケーシーはいつもの調子のいい声を潜め、君たちを送り出す。
「わしも、悲劇はみたくないからのぅ。じゃが今回は本当に大変じゃ、気を付けてくれよ猟兵たちよ」
ナイン高橋
●特殊ルール
====================
エイプモンキーは、猟兵が使用するユーベルコードの設定を元に、そのユーベルコードを無効化する武器や戦術を創造し、回避不能の先制攻撃を行ってきます。
(ユーベルコードで無効化したり相殺した後、強力な通常攻撃を繰り出す形です)
この攻撃は、ユーベルコードをただ使用するだけでは防ぐことは出来ません。
この先制攻撃に対抗する為には、プレイングで『エイプモンキーが自分のユーベルコードに対抗して創造した武器や戦術を、マニアックな理論やアイデアで回避して、攻撃を命中させる』工夫が必要となります。
対抗するためのプレイングは、マニアックな理論であればあるほど、効果が高くなります。
====================
ナイン高橋です。
戦争ですよ戦争!ウッキー!
エイプモンキーはなんとなくお前のユーベルコードの弱点こーれだ!ってしてきます。
それに対して的確に何か反撃する術プレイングにないと自動で苦戦や失敗になります。
それでは皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。
第1章 ボス戦
『マニアック怪人『エイプモンキー』』
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POW : マニアックウェポン
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【敵に有効なマニアックな装置】が出現してそれを180秒封じる。
SPD : マニアックジェット
【敵のユーベルコードを回避する装置を作り】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ : マニアックマシン
対象のユーベルコードに対し【敵の死角から反撃するマシン】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:柿坂八鹿
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
緋月・透乃
ついにボスが現れたね!
なかなか厄介な能力もちみたいだけれど、それでこそ戦い甲斐があるってものだよ!
罷迅滅追昇は初擊が当たった対象に強力な追撃を入れる技。
初擊は遠くでは当たらない。これが弱点かな。
ってことは、遠くから攻撃してくる可能性が高そうだね。
まずは相手の攻撃を確認。鉛玉等の命中しても消えないものだったら、そいつを罷迅滅追昇の初擊で敵の方へ吹き飛ばすよ!すると、追撃の『高命中』を満たすために、私は凄まじい速さで追いかけるはず!そして飛ばしたものが敵に当たれば、追いかけて繰り出した追撃が敵に当たるはず!これだね!
敵の攻撃が消えるものなら手斧で代用するよ。
初擊を敵に当てずに追撃だけ当てるのだー!
●
「ついにボスが現れたね!」
花に包まれたフロアに足を踏み入れた緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)は特徴的な赤毛のポニーテールと大きな胸を揺らしてマニアック怪人『エイプモンキー』と正面から対峙する。
「なかなか厄介な能力もちみたいだけれど、それでこそ戦い甲斐があるってものだよ!」
そして背中の大きな重戦斧【緋月】を身体の前に持ってくる。
「ウキっ?も、もうここまで来たウッキー!?」
花の足場で一人遊んでいたエイプモンキーは早くも到着した猟兵を見てちょっとだけ動揺する。
「しかし、こっから先は通さないウッキー!」
ばばーんと仁王立ちになるエイプモンキー。
笹生がは大幹部。オーラが滲み出ている。
「私はこの技でいくよー!」
「ウキっ!」
透乃が使用しようとしたユーベルコードは『罷迅滅追昇』。
初撃のショルダータックルが命中した相手に対し、高威力で高命中の追撃を放つ。
「しかしその攻撃は、初撃を外すと追撃も当たらないウッキー!」
透乃のユーベルコードの弱点を見抜いたエイプモンキーはそれを指摘し、そしてショルダータックルが当たらないように離れて戦う事を選択。
「あ、こら逃げるなー!」
どたどたと追いかけまわす透乃だが残念ながらエイプモンキーをその射程に収める事は一向に出来ず、自慢のショルダータックルは全くと言っていい程決まる様子がなかった。
そしてエイプモンキーがモンキーな動きでアクロバットに後退すると、その手にマニアック装置が出現する。
「ウッキッキー!こいつを食らウッキー!」
エイプモンキーはマニアック装置から生み出された鉄毬手裏剣を透乃目掛けて投げつける。
とげとげしい武器は非常に刺さりやすくて面倒な武器なのだ。
「それを待ってたよ!」
「ウキ!?」
透乃は手斧を肩に当てると投げつけられた手毬手裏剣に対して、ユーベルコード:罷迅滅追昇の初撃となるショルダータックルをぶち当てる。
透乃の怪力にぶち当たった手毬手裏剣は凄まじい速度で持ち主の元へ、エイプモンキーへと逆に突き刺さる。
「痛ウッキー!?」
しかし問題はそこではない。
手毬手裏剣に発動キーであるショルダータックルを当てた透乃はその勢いのまま凄まじい速度で追撃の高威力高命中の【武器による下から上に打ち上げる一撃】をエイプモンキーに刺さったままの手毬手裏剣に対して敢行する。
「くたばれ、消え去れ、あの世の果てまで飛んでいけー!罷迅滅追昇!!」
「ウキャァ!?」
なんとか手毬手裏剣を放り投げてクリティカル直撃だけは避けたエイプモンキーだが、透乃のあまりに大ぶり過ぎる一撃はエイプモンキーの身体をざっくりダメージを与えるものだった。
成功
🔵🔵🔴
ラヴ・フェイタリティ
絶対先制なんざイヤらしいことしてきやがってエテ公め…ユーベルコードが通じねぇなら答えはひとつしかねぇ、突貫だ!
まずはちょいと弄ったラヴポミを起爆し爆風にのって上空に!次に上空から【ラヴジャヴェリン】!吹き飛べァ!
だがなんの対策もねぇ槍は打ち消される…そこからが本番!
真の奥の手とは!ヒロイン属性の上乗せによりラヴ様自身が121本目の槍となること!!
先ずは爆弾によって服が吹き飛び【セクシーヒロイン】属性確保!落下速度で50km/hを確保しての衝突で【元気】属性!そしてこいつで【幼馴染み】属性の確保!
「エイくーん、遊ぼーー!」
あ、いつもの癖でラヴポミ起動して(着弾と共に自爆)
(【どじっこ】達成!)
●
「絶対先制なんざイヤらしいことしてきやがってエテ公め……」
来た!我らがヒロイン、ラブ様ことラヴ・フェイタリティ(怪奇!地下世界の落ちものメインヒロイン!・f17338)がシステムフラワーズに降りて来た!
ラブ様は花の足場に降り立つと胸を張り仁王立ちでこの地を守る怪人幹部をにらみつける。(かわいい)
「ミーのカウンターは最強ウッキー」
侵入者に気付いたエイプモンキーはラブ様に向き直り、どのようなユーベルコードであろうとも無力化してやろうとウキウキ笑って待ち構えてくる。
「ユーベルコードが通じねぇなら答えはひとつしかねぇ、突貫だ!」
くわっと両目を見開いたラブ様は火力を調整したラブポミ(爆弾)を足元で起爆。
爆風と共に跳躍し上空に躍り出る!落ちものヒロイン系の力を高めるにはまずは天高く昇らなくてはならない!
「ラヴ様のヒロインパワーの五分の三を注ぎ込んだ大技だ!避けれるもんなら避けてみなァ!」
ラブ様が選んだユーベルコードはメインヒロイン力を注ぎ込んだ槍を放つ【ラヴジャヴェリン】!
その槍の数は使用者ノレベル×5になる。ラブ様の現在のLvは24。つまり合計でなんと120本ものヒロインパワーを秘めし槍がエイプモンキーへ降り注ごうとしていた。
「ウッキー。ならばミーの"ヒロイン属性知識を出す度に反撃するマシン"で全て撃ち落としてやるッキー」
エイプモンキーがポーズをキメると、想像したものを創造する能力で生み出されるマシン。
「面白れぇ。ラブ様のヒロインパワーと、ガチンコ勝負って訳だ!」
「ミーがヒロイン属性を言う度にその槍は弾かれるッキー!まずは、【クール】ッキー!」
120本の内、1本が死角から飛んできたドリルジェットミサイルで打ち消されるラブ様。
「はぁ!?負けるか!爆弾によって服が吹き飛び【セクシーヒロイン】属性確保!」
ラブ様がセクシーポーズを取りながらメインヒロイン力を高める!
「【目隠れ】【包容力】【上目遣い】【着やせ】【流し目】【ツンデレ】ッキー!」
ひたすらヒロイン属性を連呼するエイプモンキーと、そのたびに発射されるドリルジェット!
「負けるかー!吹き飛べァ!」
「キッキー!」
そしてラブ様の約120本のメインヒロイン力の塊であるラヴジャヴェリンとエイプモンキーのマニアックなヒロイン属性を得たドリルジェットミサイルが空中で交差する!
120本の槍はエイプモンキーのマニアック知識の前に無力化されてしまったのだ。
「どうだウッキー!これで120個目のヒロイン属性ウッキー!」
恐るべきマニアック知識のエイプモンキー。
だがラブ様はここまでは想定内!
「こっからが本番!テメェ、ラブジャベリンはラヴ様のヒロインパワーの五分の三を注ぎ込んだものと言ったなァ?なら残りの五分の二は何処にあると思うよ?」
落下速度で50km/hを確保しながら【元気】のメインヒロイン力を高めるラブ様。
「真の奥の手とは!ヒロイン属性の上乗せによりラヴ様自身が121本目の槍となること!!」
光り輝くラブ様ヒロインパワー!!!
そして最後の締めに【幼馴染み】属性の確保を行って、突貫する!
「エイくーん、遊ぼーー!」
「な、なんだとウッキー!?」
【セクシー】【元気】【幼馴染】の三大メインヒロイン力が炸★裂!!!
「あ、いつもの癖でラヴポミ(爆弾)起動しちまったぜ(てへぺろ)」
そして着弾と同時に自爆した。
(【どじっこ】達成!)
成功
🔵🔵🔴
千愛・万望
ははーん…マニアックな知識ねぇ
マンボウの知識であーしに敵うとでも思っているのかい
さあお行き、《月泳》!
マンボウはちょっとした衝撃ですぐに死ぬ、そう思ってないかい?
当たる前に撃ち落とすか何かに当てるかすれば簡単に対抗できると思ってないかい?
いいかい、マンボウはね――個体によっては10cmを越えるゼラチン質の皮下組織に守られており、時には弾丸すら跳ね返す程の強固な身体を持っているんだわさ!
更に、五行においては水剋火――水の気が強い魚の式神であれば、火属性の爆発を制御するなど造作も無いこと!
即ち!お前の思惑通りに無闇に爆発することはない!
この式は!爆発するも突き進むも、あーしの意のままさ!エテ公!
●
「ウッキー。マニアック知識を扱う前に力押しでやられてるウッキー」
なんだかんだで迫る猟兵を退け続ける幹部怪人エイプモンキーは花の足場をスキップしながら関所を守っていた。
「ははーん……マニアックな知識ねぇ」
そこへ現れたのは新たなる刺客。猟兵、千愛・万望(誰が為に誰が為す・f17823)
だった。
「マンボウの知識であーしに敵うとでも思っているのかい」
万望は下着の白褌が丸見えになっているような派手派手な着物をキワモノな感じに着こなして自信に溢れた表情で式符を構える。
「宙に揺蕩え、星の化身。さあお行き、《月泳》!」
万望はすぐさま【飛行マンボウ型式神爆弾】を多数召喚。エイプモンキーへ向けて空中を泳がせる。
「ウッキッキー!マンボウといえば、真っ直ぐしか泳げないので岩にぶつかってすぐに死ぬとか!ならば、これで勝負は決するウッキー!」
万望のユーベルコードがマンボウを召喚するものであると悟ったエイプモンキーは、爆炎の威力の高いミサイルを創造。
「さらにマンボウは仲間が死んだストレスでどんどん周りも死んでいくよわよわ生き物ウッキー!」
ばしゅーんと四方八方からマンボウ型式神にミサイルを撃ち込みまくる。
「マンボウはちょっとした衝撃ですぐに死ぬ、そう思ってないかい?当たる前に撃ち落とすか何かに当てるかすれば簡単に対抗できると思ってないかい?」
しかし万望は落ち着き払った様子で、召喚したマンボウ達の指揮をとる。
「いいかい、マンボウはね――個体によっては10cmを越えるゼラチン質の皮下組織に守られており、時には弾丸すら跳ね返す程の強固な身体を持っているんだわさ!」
ぼよ~んとマンボウの額に当たったミサイルはそのぷるぷる脂肪に跳ね返され、空中で誘爆してしまう。
「な、なんだとウッキー!!??」
「更に、五行においては水剋火――水の気が強い魚の式神であれば、火属性の爆発を制御するなど造作も無いこと!」
爆炎の中を突き破り、迫りくるマンボウ達!
「即ち!お前の思惑通りに無闇に爆発することはない!」
にわかマニアック知識を覆されたエイプモンキーにその攻撃を止める術はない!
「この式は!爆発するも突き進むも、あーしの意のままさ!エテ公!」
「ウキャッキーっ!!?」
多数の飛行マンボウ型式神爆弾がエイプモンキーを爆発の中に鎮め込んだのだった。
大成功
🔵🔵🔵
オル・クブナス
強力な粘性を持ち、とにかく数が多い事が強みであるこの【黒泥の鳩】逆にいえば生物をモデルとした群体である性質上、動きにムラがあり隙間が生まれやすい。
では、逆に隙間を意図的に発生させるとしたら?「囲師は周するなかれ」という言葉もあります、包囲が他と比べて僅かに薄いくらいの隙を意図的に作り出す事で敵の回避方向を誘導し、SSW式ミサイルランチャーによる待ち伏せ攻撃をしてみましょう
とはいえ、この方法は気づかれない事が一番重要でございますが。小細工をしている事が『目立たない』よう、慎重にやらねば…いや、いっそのこと巨大な苦悶の梨を構えて牽制しましょう。力押し型に見せかけた方が油断するかもしれません。
ウィーリィ・チゥシャン
「たとえユーベルコードを無効化出来ても、使うタイミングさえ読ませなければ!」
大包丁での斬撃と同時に『神火の竈』の業火で奴を包み込む!
もちろん、奴はそれもお見通しで俺の強火の炎を消し止めるだろう。
けどな、むしろ『炎』を消してくれた方が好都合だぜ!
奴の反撃の刹那の隙を突き、『カウンター』で大包丁の背の方で『鎧砕き』の『二回攻撃』を叩き込み、急激な温度差で脆くなった奴の装甲を打ち砕く!
一皿の美味しい料理を作れるようになるには幾多もの経験を積まなければならない。
それは成功だけでなく失敗も含めて。
失敗を乗り越える事で、うまくいかなかった時の対処も身に付くのだから。
お前は、砂糖と塩を間違えたことはあるか?
百鬼・甲一
一見無敵の能力に見えますが、
さて…
刀の柄に触れ、冷徹に思考する。
私のUC【無慚一刀】は詰まる所、極限まで【効率化】された斬撃…に過ぎない。それ故、奴の様な能力、しかも格上相手には【効率的過ぎるゆえに見切り易い】…それが弱点。ならば、こちらを正確に見切る相手にはどう工夫するか…?ある流派における【八寸の延べ金】…両手よりリーチの伸びる片手での斬撃…さらに初め刀の鍔付近を握っていた手を柄の方にスライドさせる事で間合いを誤魔化し、斬撃を相手の読みより伸ばす事で、対処される前に斬る…!【戦闘知識】【だまし打ち】【残像】【鎧無視攻撃】
舐めないで下さいね…その首、落とさせていただく…
アリス・フェアリィハート
アドリブや他の方との連携も歓迎です
幹部さんとの決戦…
私にどこまでできるのか
判りません…けど…!
私のUCは
花びらと共に衝嵐で
指定した範囲の敵を攻撃する技
エイプモンキーさんは
射程外から攻撃する可能性が高そうです…
【第六感】【オーラ防御】で
少しでもダメージ等軽減できる様にしておきます
UCの花を
周囲の花々と同じ花にして
紛れ込ませる様にUC発動
エイプモンキーさんが
射程外から攻撃したら
【早業】【念動力】で
花びらを遠距離で
元のヴォーパルソードに戻し
花びらから戻った
ヴォーパルソードを
UCの射程から更に飛ばして
死角から剣で刺し貫きます!
私のUCは
武器が花びらに変化し…
何れは元の武器に戻ります
要はどこで戻すかです
中村・裕美
「……どう対策されようが……対策を……発動させなければいい」
そう言って座標指定をしつつステルスボムを試みる
その際、「…バナナバナナバーナナバナナ…バナナバナナバーナナバナナ…バナナバナナバーナナバナナ…バナナバナナバーナナバナナ」と呟き続け、バナナしかイマジネーションできないよう【催眠術】で暗示する…というのは真の狙いを【目立たなく】するブラフ
敵の装置(爆破や座標指定を封じるもの?)が出てきたら、こっそり【ハッキング】を仕掛け、無効化や敵に不利に働くように装置のプログラムを書き換えるという【だまし討ち】
「……『装置』という概念に……イマジネーションが縛られた時点で……貴方の負けよ」
●
「次はお前たちが相手かウッキー」
システムフラワーズの第一関門。マニアック怪人『エイプモンキー』は、現れた5人の猟兵達に対して堂々とした佇まいで迎える。
「何人こようが、ミーの『想像した全てを創造する能力』は打ち破られないウッキッキ!」
そこへぐるぐる瓶底眼鏡を光らせながら歩み出てくる人影があった。
「……どう対策されようが……対策を……発動させなければいい」
中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)だ。
彼女は電脳魔術を周囲に展開させながら、エイプモンキーに対しての秘策を披露する。
「……バナナバナナバーナナバナナ……バナナバナナバーナナバナナ……バナナバナナバーナナバナナ……バナナバナナバーナナバナナ……」
そう裕美の秘策!それは、エイプモンキーの想像力で創造されるマシンをバナナしかイマジネーションできないよう【催眠術】で暗示するという必殺技なのだ!
猿も大好物のバナナを只管にぶつぶつと連呼されるエイプモンキーにもはやバナナ以外の想像を巡らせる事など、不可能に近い!
「いやそんな催眠術になんて引っ掛かる訳ないッキー……」
エイプモンキーは冷静に切り返した。
「そんなバナナ……!?」
あっさり看破されて狼狽える裕美。
だが大丈夫だ。まだ戦いは始まったばかり。
次々と猟兵達がエイプモンキーに対してユーベルコードを繰り出さんと躍り出ていく。
「幹部さんとの決戦……。私にどこまでできるのか判りません……けど……!」
童話衣装に身を包み、光り輝く剣"ヴァーパルソード"を構えたアリス・フェアリィハート(猟兵の国のアリス・f01939)は、決意の籠った瞳でエイプモンキーを見つめると、その剣を花びらに変えていく。
「『――もの言う花たちの噂話は…あらゆる世界に広まっていくのです……』」
ユーベルコード:フラワリーズ・フェイトストーム。
それは自身の武器を時空等をも歪ませる衝嵐を伴った鈴蘭などの花びらに変え、攻撃するユーベルコードだ。
「『さあ、お行きなさい』」
さらに黒い液体……ブラックタールのオル・クブナス(殴られ屋・f00691)が被っていたお洒落なシルクハットをくるりと返すと、その内側より夥しい量の粘着力の高いスライム状の鳩が飛び立ち、エイプモンキーへと群がっていく。
オルのユーベルコード:黒泥の鳩(ダーティ・ピジョン)は多数の粘性鳩によって相手の攻撃力を減らし、最後にはユーベルコードを封じるのだ。
「『……設置…完了。………起爆。』」
狼狽えていた裕美もまた眼鏡をかけ直して電脳魔術を起動する。無色透明の不可視の爆弾が、エイプモンキーの周囲へと展開される。
「ウキー!強力なユーベルコードばかりウッキー!でーも。甘いウッキーっ!」
しかし!ここは流石の幹部怪人。エイプモンキーは各自の使ったユーベルコードの特性を瞬時に理解。
そしてその攻撃がエイプモンキーに届く前にマニアック装置を創り出す!
「この『強烈竜巻製造機』ならば、花びらも風圧で吹き飛ばしてやるッキー!因みに竜巻の中央にいるミーはなんともないッキー!」
エイプモンキーの足元に巨大扇風機のようなマシンが突如現れると、凄まじい速度で回転。エイプモンキーを中心とした竜巻が生み出され、風の壁がアリスのユーベルコードを無力化していってしまう。
「くっ、そんな」
「そして、不可視の爆弾は回避困難な強力なユーベルコードウッキー。しかし起爆するには命令が必要ウッキー。『電磁パルス発生器』で、遠隔通信を全てショートさせるッキー!」
竜巻の中で電撃は走ると、裕美が設置していた周囲の透明なバナナ型の爆弾が次々と制御を離れ、地面に落ちていく。……って自分が暗示にかかってるじゃん!
「バナナそんなに!」
「さらに多数の鳩。動物をモチーフにする事で一羽一羽の操作を精密にしなくてもイメージで補間出来るのは処理能力の向上という観点ではいいウッキー」
巨大な苦悶の梨を構え牽制していたオルに向き直るエイプモンキーは、鳩の動きにムラがある事を察知する。
「しかし故に!なんの意味もなく鳩の群れにムラや隙間が出来る事はないウッキー!」
エイプモンキーは肩に巨大なバズーカを創造すると、その隙間に向かって発射!
「くっ見破られましたか!」
ミサイルランチャーを構えて待ち伏せしていたオルはバズーカの砲撃を逆に受けてしまい、同時に彼の使っていたユーベルコードで生み出していた粘性の鳩は一瞬で液体になって落ちてきてしまう。
「……と、いうのが礼儀というものでしょう」
爆風に巻き込まれながら、シルクハットを深く被り直すオルはニヤリと口元を歪ませた。
「ウキッ!?」
何故ならばさらに二人の猟兵が、エイプモンキーの眼前へと跳び込んでいったのだから。
「たとえユーベルコードを無効化出来ても、使うタイミングさえ読ませなければ!」
鍋の盾と大包丁と構え跳び込んでいったのはウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)。
「舐めないで下さいね……その首、落とさせていただく……」
腰に差した打刀に手を添えた体勢のまま飛び掛かるのは百鬼・甲一(不死傭兵・f16959)。
中距離からの猟兵達のユーベルコードの乱舞や小細工が功を奏し、エイプモンキーのマシンに邪魔される事無く接近戦を仕掛けに行った二人はそのまま自身のユーベルコードを発動する。
「『人類で最初に火を手にした人間はこう叫んだ!! 「我こそは料理人なりィィイイイーーーッッ」』!!!」
大包丁の斬撃と共に、包丁から迸る強火の炎!これでもかという程に業火を振りまき周囲の熱量をも上げていく。
ウィーリィのユーベルコード:神火の竈(プロメテウス・レンジ)は料理人らしい炎を操る業なのだ!
「だったら消火するウッキー!『泡泡バブルビーム銃』ッキー!」
エイプモンキーは素早くウィーリィのユーベルコードを判別すると、消火に適した泡を大量に放出。
ウィーリィの神火の竈の火力を一気に沈静化させてしまう。
「けどな、むしろ『炎』を消してくれた方が好都合だぜ!」
「ウキッ!?」
しかしウィーリィにとって炎を消されるのは想定内。
大包丁をくるりと手元で回すと刃の突いていない背の方を使い、エイプモンキーの装甲に素早く二回連続の打撃を与えに行く!
「一皿の美味しい料理を作れるようになるには幾多もの経験を積まなければならない」
炎によって熱せられた装甲は泡によって急激に冷やされる。
「それは成功だけでなく失敗も含めて」
そこに強烈な打撃が加われば。
「失敗を乗り越える事で、うまくいかなかった時の対処も身に付くのだから」
「ウッキー!?」
エイプモンキーの装甲に罅が入った!
「お前は、砂糖と塩を間違えたことはあるか?」
「何言ってるか全くわからんウッキー!?」
マニアック知識を総動員しても、この場面で言われる事になんの意味も取れてないエイプモンキーはただ叫ぶ。
だがそんな最中にも迫る甲一。
(私のユーベルコード:【無慚一刀】は詰まる所、極限まで効率化された斬撃……に過ぎない)
甲一は刀の柄に触れ、冷徹に思考する。
(それ故、奴の様な能力、しかも格上相手には【効率的過ぎるゆえに見切り易い】……それが弱点)
己のユーベルコードがどのように対処されるのかを、巡らせる。そして、己を知るからこそ、対処する方法を、打ち破る事が出来るのだ。
(ならば、こちらを正確に見切る相手にはどう工夫するか……?)
甲一は刀の握りの持ち方を変える。
(ある流派における【八寸の延べ金】……これが、俺の斬る答え!)
両手よりリーチの伸びる片手での斬撃。さらに初め刀の鍔付近を握っていた手を柄の方にスライドさせる事で間合いを誤魔化し、斬撃を相手の読みより伸ばす事で、対処される前に斬る。
甲一には、その剣筋が視えていた。
「でもミーにもその程度、見切ってるッキー!」
「!」
エイプモンキーは周囲にドローンを創造。
多角的な視点で甲一を観察し、惜しむらくも甲一自身が気付いていた見切られやすくなる弱点を突かれてしまっていた。
このままでは、彼の攻撃は、届かない……1
「いえ、まだです!」
その瞬間、浮遊するドローンの一機に、光り輝く刀剣が突き刺さる。
「ウキッ!?お前の武器は吹き飛ばしたはずウッキー!?」
そこにいたのは"ヴァーパルソード"を投擲した体勢のアリスだった。
「エイプモンキーさんの扇風機が吹き飛ばしていたのは、システム・フラワーズの部屋に元々あった花びらです」
一度は花びらに変化させたアリスの剣だが、エイプモンキーの竜巻をオーラ防御で防ぎながら、早業と念動力で風に吹き飛ばされる前にアリスの手元に戻していたというのだ。
「私のUCは武器が花びらに変化し……何れは元の武器に戻ります。要はどこで戻すかです」
「ウッキー!でもまだまだドローンマシンは一杯いるッキー」
きゅるん、と周囲を浮遊していたドローンが一斉にその動きを止める。
「ウキ?」
「……『装置』という概念に……イマジネーションが縛られた時点で……貴方の負けよ」
バナナ型のステルス爆弾を無力化されていた裕美が、実はこっそりエイプモンキーの創造したマシンにハッキングをかけて無力化したのだった。
「よっと」
とどめにオルがSSW式ミサイルランチャーをぶっぱなすと、ドローンが全滅。
エイプモンキーは、最後に甲一のユーベルコードを無力化するマシンを失ってしまったのだった。
「ウキキーっ!?」
「敵はただ斬り捨てるのみ…故に我が太刀筋に恥じる事無し」
ユーベルコード:無慚一刀(タダキリステルノミ)。
罅が入り防御力を失った装甲しかなかったエイプモンキーは、そして一刀の元に斬り捨てられたのだった。
苦戦
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