触手さんとどっぺるさんと媚薬さんと
#アルダワ魔法学園
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●この迷宮はけんぜんです。
「~~~~~~~~」
ウサ耳が声にならない声をあげながら机に突っ伏している。ウサ耳もぴくぴくせわしなく動いており、時折ぴこーんと立ったりする。
「水、頂戴……!」
突っ伏されたまま催促された。
どうしても今の顔を見せたくないようで、運ばれた水をぐいっと飲み干すと、ようやく落ち着いたのかウサ耳――月原・雪花はほんのり赤い顔を起こして猟兵達を見渡す。
「こんな予知……見たくなかった……。でも、このままだと危ない、皆、力を貸して」
無表情なのに頬を赤くしている雪花はウサ耳をぴこぴこ動かしながら自分が見てしまった予知を猟兵達に語る。
アルダワ魔法学園には幾重もの迷宮があり、その迷宮の一つにオブリビオンがフロアボスとして君臨する予知が見えたそうだ。
ダンジョンらしく、罠もあるのだがその罠の事になると雪花は途端に声がぼそぼそと小さくなる。
猟兵達が聴き直すと、意を決してその罠の詳細を告げる。
「………触手トラップ……うねうねしてる……あれ」
時が止まった。触手……あのタコやらイカとかイソギンチャクでおなじみの細いアレだ。
ウサ耳がせわしなくぴこぴこと動く。これだけじゃ言葉が足りないと思った雪花はぼそぼそとだが、続きを話す。
「命の危険はない、でも……触手は防具を破壊したり、服を狙ってくる。とても危険……色々な意味で」
確かに危険だと猟兵達は一斉にうなずく。色々な意味で危険だ。怪我はなくても、別の所がけがしてしまうかもしれない。
色々な意味でと言うとほんのりは雪花は顔を赤くしつつ、ウサ耳がぴこーんとなった。ぴこーんと。
●どっぺるさん
「そこから先には、災魔が潜んでおり注意が必要。ドッペルゲンガー」
ドッペルゲンガーとは、知識を力とする魔法学園では忌まれる存在。相手の姿に模倣し、同じ力で相殺したりする厄介な存在だ。
「自分自身との戦いになるけど……所詮偽物。本物には適わない。皆なら勝てると、信じてる。……自分のスタイルも模倣されるから、変なことしたらダメだよ」
最後の一言に数人の猟兵が視線を反らしたとか反らさなかったとか。
●媚薬さんは触手もち
「迷宮の奥には、フロアボス。レアモンスターな災魔、オブリビオンの迷宮温室の女王がいる。とても強い。フロアは広いけど、ジャングルみたいになってるから油断できない」
攻撃方法は髪のように見える無数の蔓で攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選んで攻撃を仕掛けてくる。
他にも接着剤のような液体を噴出し動きを封じたり、蟲を召喚して襲わせたりしてくる。フロアボスにしてレアモンスターに相応しい実力を持っている。
「実はコレ……媚薬の材料になるらしい。惚れ薬にもなったりとか、色々な薬になる……持ち帰りはお任せするけど……悪用はダメだよ。皆、頑張って」
最後にそう告げると雪花は精神が枯渇したのか顔を真っ赤にして再び突っ伏した。ウサ耳がぺしぺしと机を叩く。猟兵達は苦笑いしつつ、水をもう一杯雪花に運んだ。
暁月
はい。暁月です。今回はダンジョンアタックです。なおこの迷宮はけんぜんです。
第一の罠に関しては、触手なんて関係ないと言わんばかりに突っ込むのもよし、速度を活かしてよけきるのもよし、何らかの対策をして無事に潜り抜けるのもよしです。罠を楽しんでいきましょう。
第二は通常の戦闘です。これに関しては特にドッペルゲンガーいうこと以外はあまり言うことありません。遠慮なく倒してしまいましょう。ただし油断は禁物です。あと自分自身にやってみたい事があるならやってみましょう。
第三の戦闘。ボス戦ですね。蔓による攻撃や接着剤の噴出、更には昆虫を呼びだして襲い掛かります。色々な意味で強敵になると思いますので頑張ってください。
もう一度言います。この迷宮はけんぜんです。
追記:今の所、プレイングの最終チェック画面が無いのでユーベルコードの設定の見落としが無いようにお気を付け下さい。
第1章 冒険
『触手迷宮クロニクル』
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POW : 罠による妨害を受ける前に破壊する。気合で耐えれば罠にかかっても大丈夫と対策せずに進む。
SPD : 罠を素早く回避して突っ切る。自分の身のこなしなら罠にかかっても脱出できると対策せずに進む。
WIZ : 罠を無力化する手段を用意する。冷静に対応すれば罠にかかっても脱出できると対策せずに進む。
👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
弥久・銀花
……、と、とりあえず着替えは沢山持って行った方が良さそうですね。
後は剣で斬り開くのみ! (注:大きなリュックサックで普段通りの動きは出来ません)
足元からも触手っ!?
失敗しました……! リュックだけでも何とか安全圏に投げなければ。
よいしょーー!
後は、……、ふぅ、ふんっ! (銀花は【怪力】のスキル持ちなので触手を引き摺りながら出口を目指す事に決めました)
あ、足が……、誰か助けて下さーい! (小柄な体を持ち上げられては歩く事は出来ません、腕で触手を引き千切っても追い付かないでしょう。)
トゥリース・リグル
「命の危険はないけど危険…ですか」
錬成カミヤドリで複製したダガーで、迫ってくる触手を片っ端から切って刺してして直進しますよ。
仲間が捕まってたら触手を切り落として救出しましょう。
まぁ、その間に自身の守りが疎かになるけどまあ仕方ないということで。
服を破かれたとしても、リアクションは薄め。
ついでにスレンダー体型で胸も薄め。
「…僕みたいなのをどうにかしても、旨味なんてないでしょうに」
明智・珠稀
く、ふふ、触手による罠…!
それはそれはとても怖いですね、恐ろしいですね(目はキラキラとさせながら)
あんなことやそんなことをされてしまうのではないか、と私
ドキドキゾクゾクしてしまいます、ふふ…!!(うっとり)
さぁ、早く触手に会いに…倒しにいきましょう、ふふ…!
■行動
【第六感】を使用し、気配や罠の予感に敏感になる。
「あぁ、ここを通ると凄いことになりそうですね、ふふ…!」
罠にかかっている人いらば助ける、もしくは【かばう】で身代わりに。
触手に絡められたらある程度楽しみつつも
「そろそろ先に進めばなりません、ふふ」
と【吸血】で触手にカプりと
※アドリブ、絡み(色んな意味で)、どんな仕打ちも大歓迎です!!
子豚・オーロラ
そうね、私のSPDなら大した対策もいらないわね、そのまま進むわ
捕まる寸前で素早く身をかわせば大したことはないでしょ
体の厚みくらい大体わかってるし…胸とお尻?出っ張ってるけど誤差でしょ、そこが捕まるなんてこと…
【殺気】も使って存在をアピールし、怯えて引いてくれることを期待するわ
まさか発奮はしないでしょ
「あうっ…え、ここ、狙って?あぁぁぁん…」
服もたいして着ていないし、取られるものもないから捕まっても被害はないわ
さすがにこのわずかな布をわざわざ取ってくような真似もしないでしょうし
もし取られたら…自慢のスピードで走って取り返しに行くわね、色々揺れても構わないわ
「あ…こ、こらー! 返しなさーい!」
ルリララ・ウェイバース
別人格は姉と認識
ララは脳天気、楽観主義
下着は着けない主義だが精霊さんが鉄壁ガード
Wiz中心で踏破予定
オルタナティブ・ダブルでララ姉に出てきて貰う
良いか、ララ姉、ゆっくり、ゆっくり進むんだぞ(自分同士を10m位の腰紐で結ぶ)
(ララ)『分かったよ♪ゆっくり行ってくるね♪』
ララ姉をおとr、いやいや、先行してもらって罠を探って貰うぞ怪しい場所に差し掛かったら、紐を引いて制止
罠に掛かったら、紐を引いて救出、出来なければ、ユーベルコードを解除して一旦戻って貰うぞ
私自身は杖で怪しい所をつついたりして進むぞ
時間・時計
は?ワタシが触手だし!もはやこの迷宮は攻略され依頼は達成されたも同然だナ!全速前身DA!何処までも突っ走っていくんダヨ!
飛び出す罠も触手もワタシの触手でぬるぬるからめとる!目には目を!歯には歯を!触手には触手を!はーっはっはっは!ほかのヒトがひっかかっているようなら「折角だから眺めているのも悪くないな」した後に助けておこう…。ちょっとだけ、ちょっとだけだから…!ね?
ダーシャ・アヴェンダ
行動方針【POW】罠による妨害を受ける前に破壊する。気合で耐えれば罠にかかっても大丈夫と対策せずに進む。
サイバーアイで【視力】を強化して罠発動前に【第六感】と【見切り】で察知して、からくり人形を操って罠を丸ごと燃やすわね。
どんな罠が来るかわからないけど全て受けて立つわ。かかってきなさい。
ちょっと危なくなったらフック付きワイヤーや鋼糸で【ロープワーク】を使って脱出するわね。
「これぐらいの罠なら大丈夫ね」
虚戯・禊
ん……?触手って服を狙ってくるだけ……?
強力な溶解液やら毒針すらなく……?
それなら問題ないかな、とりあえず服を新調する可能性が有るけど、近付いて叩き斬ろうか。
モノは大した事無さそうだし鬱陶しければ剣刃一閃で片付けよう。
シャーリー・ネィド
【SPD】
奥にお宝が待っているなら海賊としては黙っていられないよ!
行くよ、ハイメガシャーク!
愛車「ハイメガシャーク」を駆って真っ向から罠を突っ切る。
着てるのはスペーススク水だけだから触手トラップに引っかかったら危ないけど、ボクのスピードには追い付けないよね!(※フラグ)
フィン・スターニス
防具を破壊する罠ですか?
ここで守りを崩し、次で確実にダメージを与えるという思想でしょうか?
防具があれば防げたかもしれない攻撃が、
致命傷になる可能性が高くなる。
確かに厄介な罠なのです。
ならば、後に続く人達の為にも
この罠は破壊してから進んだ方が良さそうです。
破壊には、第二災禍・橙の消滅を使います。
射程は短いですが、あちらから来てくれるのです。
カウンターで確実に迎撃して行きましょう。
多少の被弾は覚悟し、
念の為の、羽織る物や替えの装備は用意しておきます。
ただし、顔を狙ってきた罠は
全力で迎撃します。
・・・・・・素顔を晒すのは、
恥ずかしいのです。
在原・チェルノ
こんな破廉恥なトラップなんか切り抜けて見せます!
流星忍姫チェルノ、参ります!
【POW】
敢えて真正面からトラップに飛び込み触手を誘い出し、サイキックブラストで感電させて突っ切ります
こっちを狙ってきてるって分かってるなら見切るのは簡単!なはずです
ひゃん!
ちょ、ちょっと油断しただけです
きゃあっ!
こ、このくらい!まだ破けてません!
ふあっ!?
か、感じてなんかないですよ?確かにこのコスは薄いですけど!
アルテミス・カリスト
「触手の罠程度、この正義の騎士アルテミスにかかれば
正面突破で問題ありません!」
罠に対しては、大剣を構えて正面から突撃します。
触手など、私の剣技で切り刻んであげましょう。
「騎士であるこの私に、こんな罠が通用すると思わないでください!」
自信満々に触手の罠を突破しようとします。
ですが、ここで発動する【騎士の責務】。
「あっ、いやっ」
触手によって、服や防具が壊されていき
ピンチ(女騎士のお約束的な意味で)に陥ります。
女騎士と触手では、相性は最悪です。
なぜかまったく抵抗することができません……
「きゃ、きゃああっ!」
身体を這い回る触手の感触に悲鳴をあげるのでした。
雪生・霜逝
【POW】使用。
ウォーマシンだから脱衣したって恥ずかしくはございません! 冗談です。わたくしは【恥ずかしさ耐性】を鍛錬の末に会得いたしましたので、多少の辱めは苦に非ず。それよりも、薄着の猟兵の皆様方が心配でございます。けんぜんの砦となるべく、いざ迷宮へ。触手から他の方を【かばう】とともに、既に襲われている方へは【救助活動】を行います。わたくしの手が回らないときは……効くかどうか不明ですが、触手に【誘惑】を仕掛けて囮となりましょう。
トラゴス・ファンレイン
触手トラップがなんや、俺の尻尾は蛸やぞ、触手持ちに触手が効く訳あるかい。
【POW】妨害を受ける前に破壊する
【スクラップシールド】で触手を防ぎつつ【天然石ブレスレット(大連珠)】で威力高めたユーベルコード【灰燼拳】でダンジョンごと破壊しつつノンストップで突撃や。
俺の服、触手にどうこうされる以前にハナっからガバガバやからな…あ、おいコラズボンに手ェ出すのはあかーん!!
アドリブもネタも大歓迎、他の猟兵さんとの絡みもオーケーやで!
●恐ろしき触手の罠
恐るべき色々な危険がある罠の前までたどり着いた猟兵一行。この何の変哲もないフロアには、雪花が予知で見た触手な罠があるらしい。
弥久・銀花(人狼の剣士・f00983)は着替えが沢山入ったリュックを背中に背尚直し、先陣を切るべき一歩を踏み込む。
「後は剣で斬り開くのみ!って足元からも触手っ!?」
第一歩から失敗した。思いっきり罠を踏み抜いた弥久はあっさり触手に絡みとられる。本来の動きならば、触手なんて捕まるはずないのだが、念には念を入れて着替えを沢山リュックに詰めこみ過ぎた所為で本来の動きが出せずにあっさりと足を持ち上げられた。
触手は弥久の服やリュックに手を駆けるも、持ち前の【怪力】で触手を引きちぎり、リュックが被害にあう前に全力で通路の先へと放り投げる。
勢いよく飛んでいくリュック。その姿を見てほっと安堵した瞬間、吊るした足先から触手が這いより弥久の防具や服を破き始める。
「ひゃあーー!?」
弥久は顔を真っ赤にしつつ、触手を引きちぎるが、相手の手の数の方が多い。それは当然だろう。弥久の手は二本。触手は沢山だ。幾ら怪力があるといっても追いつくはずがない。
「誰か助けて下さーい!」
その声に堪えたのはトゥリース・リグル(刃を為すモノ・f00464)だ。彼女もまた前方におり、触手を切り捨てながら進んでいたが弥久の助けの声を聴いて触手を薙ぎ払いながら錬成カミヤドリで複製したダガーを振い、弥久を拘束していた触手を断ち切る。
弥久は無事に着地し、難を逃れるが絶え間なく起きる触手の罠。弥久を助ける為に刃を振るった隙にトゥリースにも触手の群れが襲い掛かって服や防具を引き裂いた。
肌が露出してしまったトゥリースだが、反応は至って薄い。ついでに胸も薄いスレンダー。肌面積が増えてしまったにもかかわらず、反応を薄いままにダガーをふるって自分の絡み付いた触手を切り捨てる。
「…僕みたいなのをどうにかしても、旨味なんてないでしょうに」
仲間の為に身を捨て助けたトゥリースだが、もう一人身を捨てて触手たちの攻撃 を引き受ける者がいた。
その名は明智・珠稀(和吸血鬼、妖刀添え・f00992)。
彼は今、恍惚とした表情で狙いを定めて罠を―――踏み抜いた。思いっきり全力で。
彼は触手のある罠と聞いて真っ先に突っ込むつもりだった。
「く、ふふ、触手による罠…!それはそれはとても怖いですね、恐ろしいですね」
目はキラキラとさせながら、明智は罠に突っ込んだ。そう、罠に。触手に。仲間達が唖然としている中、明智の内心は――。
(あんなことやそんなことをされてしまうのではないか、とドキドキゾクゾクしてしまいます、ふふ…!!)
とうっとりした様子で触手に突っ込む。
触手はそんなことは知らず、というか知性もないので本能の赴くままに触手に絡み付かれる。
更に弥久やトゥリースに向かう触手を見つけては「それは僕のだぞ」と言わんばかりに庇って触手に絡み付かれる。
触手により服が破られ、スッパーンするが触手は更に絡み付く。絡み付かれ過ぎて団子になったら、流石に死ぬんじゃなかろうかという時になってようやく明智は牙をむいた。
「そろそろ先に進めばなりません、ふふ」
がぶりと触手に対し、【吸血】をすると風船がしぼむように急速に触手はしぼんでいく。
自分を襲っていた触手が萎れると、今度は別の目標に狙いを定める。
「あぁ、ここを通ると凄いことになりそうですね、ふふ…!」
第六感で罠を感知し、あえて踏み抜いた。再び触手に絡み付かれる明智。第六感の無駄遣いである。
そんな明智は置いておいて、画面は切り替わる。置いておいても無事なので。
触手の動きを見極め、紙一重で余裕を持って避け続ける一人の女性がいた。
子豚・オーロラ(豚房流剣士・f02440)だ。
子豚は持ち前の早さを活かし、触手の罠を紙一重で避けに避け続ける。己の豊満な身体は把握しており、多少掠っていても誤差だと割り切る彼女の速さはとどまることを知らない。
遅い、遅い、スロウリィ!止まって見える!そんな余裕が子豚から垣間見える。だからこそ調子に乗ってしまった。こんな弱いのならば怯えさせれば皆も楽になるだろうと考え付、【殺気】を放つがコレ触手。特に知性も何にもないただの防具や服を狙うトラップだ。
今まで以上に触手たちが襲い掛かられ、数本の触手に絡み付かれる。
「あうっ…え、ここ、狙って?あぁぁぁん…」
妙に舐め菓子い声をあげた子豚だが、大して防具も服も身に着けてないので大丈夫と高をくくっていた。強引にでも抜け出そうとする子豚だが、子豚は何も着てないわけじゃない。ZENRAではない。
触手から抜け出す際、一本の触手が子豚が身にまとっていた僅かな布きれを取り去った。
「あ…こ、こらー! 返しなさーい!」
触手は逃げ出した。子豚は追いかけた。ゆっさゆっさと色々と揺れる。
油断は禁物という事を身を持って子豚は教えてくれたのだ。彼女は逃げる触手を追って罠を発動させながら突き進んでいった。
子豚の犠牲(?)もあって慎重に罠を回避しつつ進むのはルリララ・ウェイバース(スパイラルホーン・f01510)だ。
【オルタナティブ・ダブル】でもう一人の自分――多重人格である自身の姉に手伝ってもらい、自分より先を歩いて貰っている。
「良いか、ララ姉、ゆっくり、ゆっくり進むんだぞ」
『分かったよ♪ゆっくり行ってくるね♪』
いわゆるおと、もとい姉妹の協力プレイだ。罠にかかった際、助けれるようにと腰にロープをくくりつけているので、怪しい所を見つければロープを引いて停止を促したり、もし罠にかかってしまったらユーベルコードを解除すれば安全に罠から逃れることが出来る。
それでも他の罠の余波がルリララにおよび、とっさに避けるがスカートがまくり上げられる。
スカートの中は布ひとつ無かったが、謎の光が鉄壁にガードし中身を見えない様にしている。実に健全。
ルリララは自信も長い棒と姉を使いながら着実に触手罠の中を進んでいった。
各々が触手罠の中を解除したり囚われて服や色々な物を破かれていく中、一人悠然と罠の中を突っ切る男がいた。時間・時計(キチガイスキュラ・f06422)だ。
今もまた、触手罠のタイルを踏み抜いて地面から触手たちが一斉に時間に襲い掛かるが、ヌルッヌルッっといった擬音を出しそうな感じで触手は時間をとらえる事が出来ない。
それもそうだろう。時計はタコの性質を持つキマイラ。幾ら触手でも自信でぬるぬるとした体液を出せる時計を捕え、防具や服を破くことが出来ないのだ。
触手は諦めることなく、というか知恵も無いのでただひたすらに時計に絡み付こうとするが、ぬるぬるして掴むことが出来ない。
触手の中、悠然と歩く時計だったが仲間を放っておくほど薄情な男ではない。
今も目の前で誰かが大量の触手に掴まった。今のままでは服や防具を破かれてしまうだろう。
「折角だから眺めているのも悪くないな」
触手罠の阿鼻叫喚の中、ぼそりと呟いて時計はじっと触手罠にとらわれた哀れな人をじっと見続ける。
これだけ大量の触手だ。さぞかし中の人は服を破かれぬるぬるな事になっているだろうと思いながら鞘腫の群れを弾き飛ばすと中から現れたのは―――自分から罠にツッコミ庇う男、明智だった。とても悲惨な事にもなってるしぬるぬるな事にもなっている。
「なんでだよ!?」
この女性も大勢いる中でピンポイントで男な明智を発掘してしまった時計はがっくりと肩を落とし、触手を触手で対抗しながら罠の中を進んでいった。
こちらもまた、別の方法で触手の罠をくぐり向ける者がいた。
ダーシャ・アヴェンダ(見習い人形遣い・f01750)は強化した【視力】で罠が発動する瞬間を狙い、【第六感】【見切り】を使って余裕を持って回避し、現れた触手罠を絡繰演劇・砲炎射で燃やし尽くしていく。
触手は炎によって焼かれ床に崩れ落ちていくが、炎の中から無事だった触手がダーシャをとらえるべく襲い掛かった。
強化された視力により、ダーシャは咄嗟に天井へ向けてワイヤーフックを打ち込み、【ロープワーク】で難を逃れる。
触手も天井までは届かず、やがて炎が触手全体を燃やし尽くしていく。
スタッと床に降りたダーシャは炎に黒髪を靡かせながら、炎に飲まれゆく触手たちを一瞥する。
「これぐらいの罠なら大丈夫ね」
その台詞は自信の表れであり、彼女はそれに値する実力を持っている。触手を燃やす炎を背に、罠の先へと進むべくダーシャは足を進めていく。
虚戯・禊(薩人ドラゴン・f05214)は罠を見ながら首をかしげていた。
(ん……?触手って服を狙ってくるだけ……?強力な溶解液やら毒針すらなく……?)
服はともかく防具を壊してくるのは確かに厄介ではあるが、せっかく絡み付いたのにそれ以上のことをしない触手罠に疑問を感じていたが、考えても仕方ないと思考を投げ捨てた。
特に考えても意味がないのでそれは正解なのだろう。踏まない様に飛び石のように跳躍しながら進んでいくと、とある範囲に入った際に罠が発動した。
天井が開き、その中から触手の塊が虚戯に向かって落ちてくる。このままでは服や防具を破かれてしまうだろう。
「鬱陶しい……!」
虚戯は大剣を構え、剣刃一閃を放てば触手の群れは虚戯を避けるように二つに割れて落ちた。びちびちと未だ生きている触手を大剣を円形状に薙ぎ払って残さず切り飛ばしていく。
触手を切り進みながら進む中、虚戯はこの罠を抜け終わったら服を新潮する必要があるかもなぁと内心思っていた。
触手やら女性達、一部男性たちの声が響く迷宮の中で場に不釣り合いなバイクの音が鳴り響く。
そのバイクに乗っているのはシャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)。彼女は愛車「ハイメガシャーク」に跨り、車線が開く瞬間を見計らい、トップスピードで駆け抜ける。
「奥にお宝が待っているなら海賊としては黙っていられないよ!行くよ、ハイメガシャーク!」
彼女の言うお宝とは媚薬の材料となるフロアボスの事だろう。確かにお宝と言えばお宝だ。
この速度で駆け抜ければ触手はついてこれるはずもなく、更にシャーリー自身もスク水といった薄くぴっちりと身体に張り付いているものを着ているので触手は絡め取る事すら出来ないだろうと、そうシャーリーは考えていた。
だが、ここまで多くの触手の罠の中で、突如シャーリーの目の前に触手の壁というべきものが現れた。どうやらバイクで踏み抜いた罠が発動したようだ。
車は急に止まれない。その言葉を体現するように油断していたシャーリーは猛スピードのままバイクで触手の壁に突っ込んだ。
バイクの速度は多少落ちた物の、触手の壁を突っ切ったシャーリー、しかしスク水の一部は破れ、本人も色々と触手にまさぐられた所為でぐったりとしつつ、愛車であるハイメガシャークは罠の道を突き進んでいく。サメを止められるものはいない。あとシャーリーの意識も危うい状況でこれ止まれるのか。それを知るのはハイメガシャークだけだろう……。
(防具を破壊する罠ですか?ここで守りを崩し、次で確実にダメージを与えるという思想でしょうか?防具があれば防げたかもしれない攻撃が、致命傷になる可能性が高くなる。確かに厄介な罠なのです)
この触手罠の本質(?)に深刻そうに考えているのはフィン・スターニス(七彩龍の巫女・f00208)だ。彼女はシャーリーが乗るハイメガシャークが発動した罠の残りの触手を消し飛ばしながら、自分の後ろに続く人たちの為に道を作っていた。
フィンのユーベルコードは第二災禍・橙の消滅。極限まで圧縮した魔力はあらゆるものを消滅させる威力をもち、それは触手の群れをまるで泡が弾けるように消し飛ばす必殺の一撃。
射程が短いという欠点はあるものの、確実に消し飛ばせるこのユーベルコードは自動的向かってくる触手達には非常に有効に働いていた。
しかし、射程が短いカウンター戦法は触手との距離も近く、複数同時に迫られれば回避せざる得ず、被弾も増えてくる。
触手を削り消しながら、進むも徐々にフィンの肌が露わになっていく。それでも顔を覆っている眼帯だけは死守している。
どうも素顔を見せるのが恥ずかしいようだ。
眼帯だけは死守しつつ、多くの触手を消し去りながらフィンもまた、奥へと歩み続けていった。
触手の罠の中、二人の少女は正々堂々正面から突き進んでいた。
一人は、在原・チェルノ(流星忍姫チェルノ・f06863)。もう1人はアルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)だ。
「こんな破廉恥なトラップなんか切り抜けて見せます!流星忍姫チェルノ、参ります!」
「触手の罠程度、この正義の騎士アルテミスにかかれば正面突破で問題ありません!」
偶然二人とも、真正面から突き進む事を決めて足並みをそろえて突き進む。
二人ともあえて罠に引っかかり、触手を誘いだしてから叩きのめして突き進むという手段を取ったようだ。
それは効果はあった。罠によって呼び出され誘い込まれた触手は二人を絡め取ろうと襲い掛かるも、在原のサイキックブラストで感電し黒こげになったり、アルテミスの大剣によって切り刻まれる。
二人の猛進は止まる事を知らない様に見られたが、どうにも効果があり過ぎた様だ。
上下から大量の触手が現れ、二人に襲い掛かる。
「ひゃん!ちょ、ちょっと油断しただけです!」
「あっ、いやっ」
多勢に無勢、二人の処理能力を超える量の触手が2人に絡み付き、目的を果たすように服を破り防具を壊していく。
アルテミスの皮鎧も在原の薄い宇宙服も破り捨てられ、肌面積が増えていく。
「こ、このくらい!まだ破けてません!ふあっ!?
「きゃ、きゃああっ!」
必死に抵抗するも、あえなく触手に全身をくまなく絡み付かれる二人。
このままではこの迷宮がけんぜんな事ではなくなってしまう。色々と危ういと思った時、アルテミスの【騎士の責務】が本領を発揮し触手の群れを拭き飛ばし、同時に在原がサイキックブラストを放ち、自分たちに絡み付いた触手を感電でしびれさせる。
息も絶え絶えな二人だが、二人は足を止めることはない。この先にお宝と、倒すべき相手がいるのだから。
「きゃあっ」
「ひゃんっ!」
――――その前に色々な者と戦う事になるかもしれないが、この迷宮はけんぜんです。
皆のけんぜんを守るべく二人の男が触手を吹き飛ばす。触手の中には危うい状況の二人もいて、彼女らを守るように雪生・霜逝(冬錆・f06571)は自らの身体を壁にするように庇い、トラゴス・ファンレイン(エスケープゴート・f09417)はスクラップシールドで防いでいく。
「ウォーマシンだから脱衣したって恥ずかしくはございません!」
「触手トラップがなんや、俺の尻尾は蛸やぞ、触手持ちに触手が効く訳あるかい」
そう冗談めかす二人は触手に引っかかった仲間達を助けていく。
ずるりと触手の塊から明智を助け出し、肩に担ぎながら進む二人は頼りがいのある存在だ。
そんな二人+1を逃して堪るかと言わんばかりに、上下左右から触手が襲い掛かってくる。
トラゴスは天然石ブレスレット(大連珠)で強化した拳、灰燼拳でダンジョンの壁ごと吹き飛ばしつつ、雪生は肩に担いだ明智をかばいながら一気に駆け抜けていく。
雪生に触手が絡み付き、服が破れて機械の肌が露わになっても、トラゴスにも絡み付いてズボンが引き延ばされる様な事になっても二人の足を止めることはかなわず。ついには猟兵達は恐るべき触手の罠を抜けることが出来た。
罠を抜け切った猟兵達は一息ついて、ひとまず――着替えた。もう色々と危うい状況だ。特に明智とトラゴスは女性達に見せられないよ!的な事になってる。けんぜんの砦の雪生が2人の壁となってる間に適当な布を羽織らせてけんぜんにし、女性達も衣服を整えてようやくといったところで猟兵達は奥のフロアへと足を進めるのだった。
成功
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第2章 集団戦
『ドッペルゲンガー』
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POW : 心の模倣
【対象の目を見ることで思考を読み取り 】対象の攻撃を予想し、回避する。
SPD : 体の模倣
戦闘中に食べた【対象の血肉 】の量と質に応じて【捕食した対象の姿を模倣し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ : 技の模倣
対象のユーベルコードに対し【対象の動きを模倣し同じユーベルコード 】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:FMI
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●貴方は私で、私は貴方
奥のフロアへと足を進めた猟兵達の前に、地面から染み出るように黒い液体がぬるりと現れた。粘液状のソレは緩やかに身体を揺らすと、次第に人型の形を取る。
――ドッペルゲンガー。知識を力とする魔法学園では忌まれる存在。
ドッペルゲンガーは猟兵達に姿を変え、襲い掛かってくる。
自分そっくりの姿との戦い。勿論――姿が同じという事は服装も同じというのは忘れてはいけない。けんぜんな戦いが、始まる。
明智・珠稀
あぁ、とてもスッキリいたしました、ふふ(清々しい表情で)
皆様に私の青薔薇あられもない姿を見ていただけたのも光栄です(恍惚)
…おやおや、私にそっくりな方ですね、もしや私の生き別れのお兄様ですか?違いますかそうですか。
ふふ、ここを通るために私も全力を出しましょう…!
(変なポーズ&【早着替え】で脱ぎながら)
■戦闘
自分の記憶はわからずとも、自分の気持ちぃ所は熟知しております…!
(妖剣解放でスピードを上げ斬撃。容赦ない)
気持ち良いですか、ふふ…!
(高速移動で回り込み)
ここが弱いのでしょう…?
(耳元で吐息)
さぁ、観念してください…!
(やっぱり【吸血】したがるド変態)
※アドリブ、絡み、ネタ大歓迎です!
トラゴス・ファンレイン
へえ、自分と戦えるなんて面白いやんか。
よっしゃ行くでもう一人の俺!歯ァ食いしばれや!(半裸)
俺相手なら小賢しいこと考えんとタイマン張るのが一番や。
基本は素手で殴り合い。
●体の模倣は【ガチキマイラ】で対抗、ドッペルが喰った分俺も喰い返して回復したる。
●心の模倣は【野生の勘】スキルで回避方向に拳叩き込んだろ。
●技の模倣は…真似できても、俺の大連珠の効果まで真似できんやろ?同じ技で正面から受けたる。
楽しいなあ、自分と戦うんは!それにしてもドッペルの自分、いつも以上に服ガバガバやない?俺の身体やし見慣れとるけど。(半裸)(半裸)
アドリブもネタも大歓迎、他の猟兵さんとの絡みもモチロン歓迎。
アルテミス・カリスト
「この正義の騎士アルテミスを真似るなんて!」
目の前にいるのは大剣を持った
金髪碧眼の見慣れた顔の少女……私でした。
が、鎧は身につけておらず
着ている服もボロボロで
肌が所々露出しています。
……ていうか、今の私の格好そのままでした。
「ちょ、ちょっとっ!
服がボロボロなんですから、
色々と隠してくださいーっ!」
身体を隠しながら叫びますが、相手には届いていない様子。
こ、こうなったら早く倒すしか!
「あっ、きゃあっ!」
大剣を振るおうとしたところで
【不幸な事故】が発生して転んでしまいます。
さらにそれを【模倣】した敵にも不幸が!
こうして二人もつれ合いながら転がっていき服が破けて……
迷宮に二人分の悲鳴が響いたのでした。
子豚・オーロラ
さっきはひどい目にあったわね
どうにか紐…服は取り返したけれど、なんか随分傷入ってない?
まぁいいわ、次の敵よ
私と同じ姿…ふん、確かにサイズは一緒みたいね
けれどWIZはどうかしら?
【爆乳白刃取り】でどんな攻撃も相殺よ!
…え、向こうもカウンター持ち?
しかも技をコピーして使ってくるって…
これじゃただの胸のぶつけ合いじゃない!
さすがは私、すごい圧力ね…
でもこっちは【力溜め】を使って上半身に力を蓄えておくわ
あとは均衡が崩れるきっかけ…例えば傷だらけの胸の布が圧に負けて切れるとかがあれば、それを機に一気に力を解放、そのまま押し倒して【暗殺】で一気に倒しにかかるわ
激しい動きで圧倒よ!
「見なさい。私の動きを!」
ルリララ・ウェイバース
他の猟兵と声を掛け合い連携を心掛けるが、今回は自分で自分を殴るのが同士討ち防止になりそうなので、前もって術が暴走したら、真似され難くする為『天気予報風に』警戒を飛ばすぞ
あ~、すまん。この地域に石の竜巻が発生するでしょう。気をつけてください、だぞ
真の姿は外見変わらず、ルリララが全ての精霊を十全に使える状態・・・・・・だが、今回は姉達の力を借りた方が楽そうだな
エレメンタル・ファンタジアで攻撃
相殺される度に人格と効果を変更して相殺されにくくするぞ
ルリララ:石の竜巻だぞ
ルリ:氷の激流よ。効かなくても文句言わないでよ
リラ:ぶっ飛べば!炎の雨だ!
ララ:いっくよ~♪稲妻の嵐だよ♪
皆、動作もバラバラ
フィン・スターニス
姿形を模倣しただけの紛い物に、
負けたくはありません。
思考や技術まで、完全に真似できるとは思えませんが、
時間をかければ、学習してより模倣の精度が上がりそうですね。
ならば、短期決戦です。
第六感、見切りを駆使し、
戦闘を進めましょう。
薙刀で突きと払いを中心に攻め、
甘い攻撃には、カウンターで返します。
隙を見つけたら、手足や肘で敵に触れ、
第五災禍・青の拘束を発動。
動きが止まれば、その間に押しきります。
雪生・霜逝
【WIZ】使用。
「空間肌色指数、正常値超過…!早急に手を打たねば…」
わたくしの演算機はオーバーヒート寸前。誓って肌色に興味はございません。生肌露出というリスクへの対処など初めてでございまして。
ぴかーん…閃きました。先程戦ってらっしゃった方々の中に、光のベールのようなもので体を隠していた方がいた…ような。見間違いかもしれませんが。あの謎の光があれば多少ダイナミックな動きで露出してしまってもけんぜん!けんぜんにございます!
というわけで謎の、じゃなかった【生まれながらの光】で味方の露出と負傷をケア!突撃してしまわれる方は、【かばう】【迷彩】で体を張ってカバーリングいたします。
弥久・銀花
ふむ、こちらを模倣するなんだかウニョウニョした変なのですか。
では、刀は置いておきましょう、全く同じ技と素材で打ち付けたら傷んじゃいますからね。
さて、それでは組討で御相手しましょう。
同じ技量の相手なんて普通は居ませんから、自分の弱点を見つめ直す最高の機会です。
対峙すれば、戦闘においてですけど相手の狙い、考える事は何となく分かりますので自分の癖も分かり易いです。
では、参ります!
(ミニスカートなので寝技になったらパンツが見えてしまいます)
虚戯・禊
自分の姿を能力ごと真似る……つまり自分自身と戦える……と。
ドッペルゲンガーの姿を確認するのと同時に突撃、わざと自身の姿をコピーさせ、そこから【殺気】を込めて首を落とす勢いで相手の動きを【見切り】連続攻撃を仕掛ける。
基本的に相手の攻撃は致命傷になりうる攻撃のみ避けてそれ以外はスルーする。
自分と戦える機会なんて早々無いだろうからテンション上がって笑いだしそうだね。
「クク……クカカ……カカカカカカカカ!!」
ダーシャ・アヴェンダ
自分自身をコピーしてくるということは武装もコピーしてくるのかしら?
それは厄介ね。動きも模倣してくるなら少し観察したいことがあるわ。
行くわよサイファー。
(サイファーは両親を素材として作られた人形なのでダーシャと何処となくそっくりな顔付きをしています)
まずは…こうね。
(自分の人形に抱きしめてもらう。次に人形とキスをしだす)
成る程。他人からはこう見えるのね。少し恥ずかしいわ。
観察はもう十分。一気に決着をつけるわ。『黒秘技・竜王跳飛』!
【空中戦】の勝負が出来るならドッグファイトもやってみたかったのよね。空を飛べるって楽しいわ。
真似が出来ないなら私の内蔵兵器で機銃掃射か爆撃かビーム砲で蹴散らすわ。
トゥリース・リグル
アドリブ・連携歓迎。
模倣に負けるつもりはありませんが相手の得意分野に乗ることもしません。
【SPD】を使って速さでかく乱しドッペルゲンガーの手を封殺していく構え。
【ダッシュ】や【ジャンプ】、【スライディング】で常に体制を変えて動き回ることで相手に僕の目を見させないようにし、心の模倣を封じる。
体の模倣は【錬成カミヤドリ】で複製したダガーに行わせることで血肉を食らう距離に接近しないようにする。
技の模倣に関しては【錬成カミヤドリ】という、身体技術ではなく種族の特性に依存したUCを使用することで極力封じていく。
外見に関しては特に感慨も興味なく。
他の人にボロボロにされるならそれはそれで、といった感じです。
シャーリー・ネィド
「とーーーめーーーてーーー!!!」
前回からの続きでハイメガシャークでそのままドッペルゲンガーに突っ込む形でエントリー!
当然シャーリーの相手も同じ格好で同じ装備!
(どんな格好かは内緒だぞ!)
ハイメガシャーク対ニセハイメガシャーク!
【操縦】&【吹き飛ばし】で相手の横を突いて吹っ飛ばせー!
在原・チェルノ
あ、あたしと同じ顔でそんな破廉恥な格好の敵なんて許せません!
流星忍姫チェルノ、参ります!
相手はあたし達の能力を完全にコピーしている訳じゃなく「模倣」しているだけ
なら、見切られる前にやっつければいいのよね?
忍者手裏剣を連射して相手の攻撃を誘い、相殺し合いながらそれに紛れて接近し【暗殺】と【目つぶし】の合わせ技で隙を作ったらそこへ【サイキックブラスト】をお見舞いする
あなたのは「知識」じゃない。ただの「猿真似」。
●けんぜ……ん?
「あぁ、とてもスッキリいたしました、ふふ」
あの阿鼻叫喚の触手罠を突破した明智・珠稀(和吸血鬼、妖刀添え・f00992)は、とても清々しそうに、それでいて恍惚とした表情を浮かべていた。
彼にとってあの触手罠はご褒美のような物であり、それでいてあんな姿を皆に(と言っても見たのは殆ど男性組)に見て貰えたので、とても満足感に満ち足りていた。とても変態である。
罠を抜けた先に猟兵達が出くわしたのは多くのドッペルゲンガー。そのうちの一体に明智は自ら進み出ると、ドッペルゲンガーは明智に姿を変える。
「おやおや、私にそっくりな方ですね、もしや私の生き別れのお兄様ですか?」
ドッペルゲンガー、首を横に振る。お前のような弟がいるかと言わんばかりの拒否だ。
「違いますかそうですか」
ドッペルゲンガーは本能の赴くままに明智を葬るべく、妖刀を構える。
明智もまた、ジャケットに手を掛ける。
「ふふ、ここを通るために私も全力を出しましょう…!」
全力と言いながら脱いだ。しかも早い。もうすでに纏ってない。そのままの格好で決めるカッコいいポーズは実にプロフェッショナル。何のプロかは気にしたら負けだ。
ドッペルゲンガーは呆然としてる。当たり前だ。全力と言いながら目の前で相手が脱いで変なポーズを決めたら硬直もするだろう。
この硬直している隙の間に、明智は妙に素早い速度でカサカサカサカサとドッペルゲンガーに肉薄する。他の猟兵達ドン引きです。
記憶はないが、自信の気持ちぃ場所は把握してる明智は、容赦なく妖剣解放で速度を引き上げた刀を振り下ろす。
「―――――!!?!?」
正気に戻ったドッペルゲンガーは右肩を斬られるも咄嗟に飛びのき、表面を切られただけに抑え込む。明智のペースに飲み込まれかけていたドッペルゲンガーは殺意を持って襲い掛かるが――。
「ここが弱いのでしょう…?」
「―――!?!?!?」
回り込まれた上に耳元に息を吹きかけられた。ドッペルゲンガーぞくぞくぅっとして背筋を蒼くする。
もはや涙目ってレベルじゃないドッペルゲンガーはそのまま明智に羽交い絞めにされ、首元をがぶりと吸血される。
ゴクゴクと美味そうに血を飲み続ける明智に、全身を弄られながら吸血されるドッペルゲンガー。もうどっちが悪か判らない状況だ。
ドッペルゲンガーも必死に抵抗を試みるものの、終始明智のペースに乗せられて本来の力を発揮できず、多少明智に負傷を負わせるのが精いっぱいで力尽きた。
ドッペルゲンガーとは言え、自身の身体と血っぽいものを味わえた明智は非常に満足そうだったという。(判定:成功)
●人は何故脱ぐのか。服があるから。
いつも眠たそうにしているトラゴス・ファンレイン(エスケープゴート・f09417)は自らの姿に変身したドッペルゲンガーを前にすると、拳を突き合わせて愉快そうに口角をあげる。
「へえ、自分と戦えるなんて面白いやんか。よっしゃ行くでもう一人の俺!歯ァ食いしばれや!」
勢いよく駆けるトラゴスは、上着を脱ぎ捨てて半裸になってドッペルゲンガーに殴りかかる。武器もなくも使わない、スデゴロこそ喧嘩の花と言わんばかりに拳を振りぬく。
ドッペルゲンガーも合わせたのか、動きを模倣したのか素手を打ち合わせる。
拳と拳がぶつかり合い、肉がぶつかり合う音が響く。
すぐさまに逆側の拳を振りぬけば、ドッペルゲンガーも同じように拳を振りぬけば、互いの顔に直撃する。
「楽しいなあ、自分と戦うんは!」
トラゴスは口から血を流しながら、非常に楽しそうに拳を打ち付ける。ドッペルゲンガーは防御を捨てたトラゴスの喧嘩殺法に徐々に押し込まれ、付き合いきれなくなったのか、拳に着いた血を取り込み、何処かいびつだった身体がよりトラゴスらしく変わっていく。
トラゴスは変身中の隙を狙い、頭を両手で掴みこんでドッペルゲンガーの鼻に勢いよく頭をぶち込んだ。
「---!?!?!?」
「変身っちゅうのはなぁ、こうするんや!!」
頭突きにより怯んだ隙に、トラゴスもまた【ガチキマイラ】で本当の変身というものを見せつける。
雄々しく、それでいて荒々しい獅子の頭に変化したトラゴスは肉食獣特有の骨をも砕く牙を向け、ドッペルゲンガーに食らいつく。
「!?!?!?」
ドッペルゲンガーは肩を丸ごと喰いちぎられ、ここにきて初めて畏怖の表情を浮かべた。明智の時にも浮かべているがあれは別物だ。
口元から血を滴らせながら、舌舐めずりするようにドッペルゲンガーの身体を見やる。
「それにしてもドッペルの自分、いつも以上に服ガバガバやない?俺の身体やし見慣れとるけど」
今のドッペルゲンガーの姿は半裸だ。トラゴスの猛攻により余計脱げている。トラゴスも半裸だ。半裸と半裸がぶつかり合い、トラゴスの渾身の拳がドッペルゲンガーの顎を撃ち貫いた。
ドッペルゲンガーは高く吹き飛び、空中で元の黒いゲル状に変化したと思えばそのまま消滅していった。
「うっし。でもまだまだ戦い足りへんが……まだおる事やし、もう一戦いくかぁ!」
トラゴスは野性的な笑みを浮かべながら、半裸のまま別のドッペルゲンガーの元へと駆けるのだった。(判定:成功)
●正義の騎士と偽正義の騎士(ただし互いにボロボロな姿)
「この正義の騎士アルテミスを真似るなんて!」
アルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)の前に現れたドッペルゲンガーは、アルテミスに姿を変え、彼女の前に立ちふさがる。――触手にやられ、防具も壊されあられもない状態で。そのままの姿を変身するのだから、こうなるのは自明の理だった。
もう触手にやられてボロボロで、今にも胸がぽろんしそうで臀部も見えそう。とてもけんぜんな状態ではない。
これに慌てるのは当然アルテミスだ。目の前のドッペルゲンガーがそのまま戦闘態勢に移る。これでは見せられないよな状況になってしまう!
「ちょ、ちょっとっ!服がボロボロなんですから、色々と隠してくださいーっ!」
アルテミスは剣を構えながらもう片手で必死に隠すが、ドッペルゲンガーに羞恥なんてものはないので聞く耳を持たず、大剣を振りかざす。このままではぽろりしてしまい、自分の肌が他の人に見られてしまう事を危惧したアルテミスは急いで倒す決断をする。
大剣を構えつつ、ドッペルゲンガーの大剣を紙一重で避けた所に剣を振りあげようとする。
「あっ、きゃあっ!」
アルテミスのユーベルコード【不幸な事故】で思いっきり躓き、ドッペルゲンガーに肩からぶつかってそのままゴロゴロ転がる。
「きゃ、きゃああっ!?見、見ないでぇえ!?」
ドッペルゲンガーごと転んでしまったアルテミスは、もう色々と見せられないような事になり、ぽろんもしてる。偶然互いの身体によって見えない様になってるからギリギリ健全だ。しかし動けばけんぜんな事ではなくなってしまう。
耳まで真っ赤にし、もう露出しすぎたアルテミスだが、【不幸な事故】によってドッペルゲンガーも動けない。今なら見えない時こそ好機。
アルテミスのはそのままドッペルゲンガーに攻撃を仕掛け、何度かドッペルゲンガーに反撃を喰らいながらもキャットファイトさながらの戦いでようやくアルテミスはドッペルゲンガーを倒し終える。
もうすでにアルテミスは羞恥が突破しすぎて両手と両足、そして大剣で必死に身体を隠している。さっきのキャットファイトの際、ドッペルゲンガーに胸を鷲掴みにされたり残った防具や布を破壊されてしまった。
アルテミスはこの先どうするのか。どうなるのか。頑張れ正義の騎士。けんぜんを守るために。(判定:成功)
●豚房流剣術vs模倣豚房流剣術
子豚・オーロラ(豚房流剣士・f02440)は触手から奪い取られた布(?)で大事な所を締め直し、ドッペルゲンガーと対峙する。相手もまた同じ姿だが、そこで子豚は気づく。
相手の布にも傷がついており、自分の布にも同じところに傷がついているという事を。どうやら先ほどの触手に奪い取られた際、傷がついてしまったようだ。
「私と同じ姿…ふん、確かにサイズは一緒みたいね」
子豚は刀を構えながら、じりじりとすり足で間合いを詰める。
相手もまた同じように間合いを詰め続けると、互いに刀の間合いに入り――同時に動き出した。
もにゅうんっと擬音が鳴りそうな光景が目の前に繰り広げられる。
なんと、二人ともカウンターもとい、爆乳白刃取りにて互いの刀を受け止めようとして胸を押し付け合ってしまうような状態になってしまった。なんという乳圧空間。
「さすがは私、すごい圧力ね……」
変な所で感心する子豚だが、彼女はこのような状況でも力を貯めて機会をうかがう。それは相手も同じ。下手にうごけばカウンターの餌食となる。
動くに動けない状況で、アルテミスの悲鳴が合図になったように――バチィィンと音が鳴り、子豚の胸を押さえていた布が高らかにはじけ飛んだ。
「見なさい。私の動きを!」
力を溜め込まれていた乳圧に、ドッペルゲンガーも一瞬押されその瞬間を狙って子豚はドッペルゲンガーに組み付く。電光石火の組みつきに、ドッペルゲンガーは抵抗するまもなく捕まった。
そのまま首を絞め、【暗殺】しようとするがドッペルゲンガーは腕の拘束が不十分なうちに腕の中からすり抜け、子豚に肘を打ち込む。
「こふっ!?」
腹筋を鍛えているお蔭で、ダメージは軽く済んだものの相手はまた刀を使おうと手を伸ばすが、再び子豚は覆いかぶさるように組み付く。今度は正面から。
刀を持たせない様にするにはどうすればいいか。それは簡単だ。視界を防げばいい。
子豚はドッペルゲンガーの顔を挟みこみ、驚異の乳圧で視界を奪うと同時に頭を締め付ける。
強力な締め付けから抜け出そうと、重く鋭い拳をドッペルゲンガーが子豚に打ち付けるが、決定打になるよりも速く――乳を捻りドッペルゲンガーの首をねじ切る。
刀を受け止めるほどの乳圧ならでわの【暗殺】により、ドッペルゲンガーは倒された。子豚は千切れとんだ布を結び繋ぎてけんぜんな姿に戻り、他の仲間の手助けに向かうべく走りぬ――バチンッ!どうやら他の布もちぎれたようだ……。(判定:苦戦)
●晴れ時々、竜巻、時に降り迷宮の中に石が降るでしょう。
ルリララは自分自身姿を真似たドッペルゲンガーと対峙しつつ、猟兵達と声掛けし隙を観ては連携していた、
この乱戦で更に敵は姿や技を模倣してくる厄介な敵。下手をすれば同士討ちになりかねない状況では、自分の相手は自分がした方がいいと判断し常に自分に模倣したドッペルゲンガーの前に立つ。
「あ~、すまん。この地域に石の竜巻が発生するでしょう。気をつけてください、だぞ」
周囲に注意を促すと、ルリララの手から竜巻が解き放たれる。文字通り石の竜巻だ。ドッペルゲンガーも模倣し、相殺すべく石の竜巻を解き放ち周囲に石の破片が飛び交うと注意を促していた事もあって、あえて自ら寄ってきた明智以外無事だ。明智も一応無事である。
石の竜巻が相殺されれると、これでは埒が明かないと考え、一瞬真の姿の選択肢がよぎるが――頼れる人達がいる、頼れる家族がいる。ルリララは内に潜む姉達に協力を求めた。
「さて、真似できるなら真似てみると良い。お前は一人、私【達】は四人だ。石の竜巻だぞ」
ルリララは石の竜巻を放てば、一度見たユーベルコードはドッペルゲンガーも容易く真似て相殺。容易いとドッペルゲンガーはルリララの顔で愉快そうに笑うが、その笑みは長く続かなかった。
「氷の激流よ。効かなくても文句言わないでよ」
石の竜巻が姉の一人、ルリが放つ氷の波へと変化し、変る技に追いつくことが出来ず、更に技は変化する。
「ぶっ飛べば!炎の雨だ!」
姉の一人、リラの炎がドッペルゲンガーの身を焼き、ルリララに模倣した身体を焼く。そう、ルリララはドッペルゲンガーは姿、ユーベルコードを真似ることは出来ても、中身まで真似ることが出来ないと見抜いていた。
ルリララのユーベルコード【エレメンタル・ファンタジア】は属性と自然現象を織り交ぜたコードだ。
それだけならば、ドッペルゲンガーも模倣することが出来るが、ルリララ達は姿は同じでも打つ技も、仕草も変えて放つ事が出来る。多重人格者ならではの攻撃に、ドッペルゲンガーは対処が間に合わず被弾が増えていく。
「いっくよ~♪稲妻の嵐だよ♪」
炎によって炙られた身体が、ララの雷によって電流が身体を襲う。
絶え間なく変わる仕草、属性にドッペルゲンガーはもはや模倣できず、ついには石の竜巻に吹き飛ばされ天井に激突する。
べちゃりと地面に落ちたドッペルゲンガーだったものは、タール状の液体のまま動くことはなかった。
「石の竜巻、所によりオブリビオンの亡骸が降るでしょう。といったところかね」
物騒な予報を残し、自らの姿を模倣した敵を倒したルリララは【姉たち】と共に仲間の援護に向かうのだった。(判定:成功)
●贋作
「姿形を模倣しただけの紛い物に、負けたくはありません」
自らの姿に模倣したドッペルゲンガーに敵愾心を抱くのはフィン・スターニス(七彩龍の巫女・f00208)。
彼女は他の猟兵達の戦いを見て、思考や技まで模倣できているわけではないと見抜き、短期決戦に挑む。今は模倣できずとも、いずれ模倣される可能性がある。可能性がある以上は極小の可能性すら叩き潰す必要があるからだ。
第六感、見切りを使い、常にドッペルゲンガーの動きをつぶさに見定めながら、的確に薙刀で突き、時には払って先手を取り続ける。
次第にダメージが増えてきたドッペルゲンガーは徐々に攻撃が雑になっていく。
「甘いですね」
薙刀を回転させて柄の部分でドッペルゲンガーの顎を撃ちあげ、そのまま素早い突きで押し続ける。
だがドッペルゲンガーもやられっぱなしではない。フィンの動きを模倣し始めたドッペルゲンガーは僅かにだが、攻撃を相殺し、フィンに手傷を負わせ始める。
このままいけば戦況はドッペルゲンガーの有利に働くだろう。だが、フィンはこのまま進ませる訳がない。
最初に比べれば、確かに動きは良くなったがフィンから見たらまだ付け入る隙は幾らでもある。
ドッペルゲンガーはフィンの動きを模倣し、自らが受けたような高速の突きを繰り出すがフィンは槍の穂先を叩くように払い、槍を大きく反らす。
互いの槍の先が遠く離れるが、フィンはそのまま更に肉薄し回転しながらひじ打ち、裏拳、そして回し蹴りを放ちドッペルゲンガーの後ろに抜ける。
槍を弾かれた事と、槍が届かない間合いでの肉弾戦にドッペルゲンガーは虚を突かれたものの、ダメージを与えられる程の威力は乗っていなかった。
これならば、勝てるとドッペルゲンガーはニヤリと笑みを浮かべるが、ここで自分自身に起きた異変に気付く。
打ち込まれた部分が動かないのだ。まるで枷でもつけられたかのように。
「封印解除。青色の魔力を糧とし、第五の災い、此処に発現せよ!……第五災禍・青の拘束。これで貴方はもう動けない。動くことも出来ない私の贋作は、朽ち果てなさい」
身動きできなくなったドッペルゲンガーに、フィンは大きく薙刀を振り上げ、垂直に振り下ろした。
ズルリと縦一文字に割れたドッペルゲンガーは二つに分かれたまま、どろりと元のゲル状に戻り、動かなくなった。
「所詮、心なき贋作。本物には遠く及ばないですね」
フィンは薙刀を振り払い、動かなくなったドッペルゲンガーに一瞥する事もなく次の相手へと足を進めるのだった。(判定:成功)
●超健全空間というのは何気に凄い。
「空間肌色指数、正常値超過…!早急に手を打たねば…」
雪生・霜逝(冬錆・f06571)の演算機はオーバーヒート寸前だった。彼にとって生肌露出というリスクへの対処などというのは初めての事態で、いかにけんぜんを守るか、どうやればけんぜんに事を進めれるのか頭を悩ましていた。
「ぴかーん…閃きました」
ここでティンと雪生に天啓が降りる。それは先ほどの触手罠の時にルリララのけんぜんを守った謎の光だ。
あれならば、大きな動きしても阻害することなくけんぜんを守ることが出来る。善は急げと言わんばかりに、早速雪生は行動に移す。
ユーベルコード【生まれながらの光】で身近に傷を負っていたアルテミスを聖なる光】で怪我を直しつつ、色々と危うい部分を隠す。
突如身体を覆った光にアルテミスは戸惑うものの、これならばと安心してダイナミックに動き出す。光で隠れてはいるが、色々と危うい格好な事を思い出したらアルテミスはどうするのだろうか。
それはさておき、次にもっと肌蹴て、というか自分で脱いでいる明智に【生まれながらの光】を放ち――避けられた。明智避けた。
もう一度放つ。また明智避ける。
因みにこの【生まれながらの光】は雪生の体力を消耗し疲労が溜まっていく技だ。
先に疲労でダウンするのが先か、それとも明智が光に包まれるのが先か。またはまた新たに半裸以上になりつつあるトラゴスが光に包まれれるのが先か。ドッペルゲンガーをよそに、変な戦いが始まる。
尚、これは回復支援なので彼によってけんぜんな部分と共に怪我を癒された猟兵達は気兼ねなくドッペルゲンガーと戦えたという事は付け加えておく。(判定:苦戦)
●常に鍛練あるのみ。
弥久・銀花(人狼の剣士・f00983)はドッペルゲンガーを前にし、刀を構えずに無手の構えを取る。
ドッペルゲンガーもまた、その動きを模倣して弥久と同じ構えを取る。
「同じ技量の相手なんて普通は居ませんから、自分の弱点を見つめ直す最高の機会です」
弥久の獲物は本来は刀なのだが、同じ材質とぶつかり合った場合、刀が痛む事を恐れて鍛練もかねて無手を選んだ。
ドッペルゲンガーは相手と同じ姿、つまり装備品まで模倣するのであながち間違いでもないのだが、同じ材質ではないので刃こぼれする危険はなかったりする。
「では、参ります!」
弥久は刀も使えるが無手も人狼ゆえに得意としている。弥久は実に楽しそうな笑みを浮かべながら、ドッペルゲンガーに素早く拳を振りぬく。
ドッペルゲンガーは模倣した弥久の身体を上手く扱い、拳を払いのけて返す形で拳を繰り出せば、弥久も自分の動き、考えは大体わかっているので予めわかっていたかのように避ける。
幾度となく拳を打ち付け、足を繰り出して肉弾戦を繰り広げる。足を大きく蹴り上げた際、ミニスカなので下着が大きく見えてしまうのは愛嬌だろう。
長引くかと思われた戦いだが、次第に流れが変わっていく。
ドッペルゲンガーが弥久の動きを模倣していくにつれ、弥久は自分の癖を把握しつつあり、その動きにドッペルゲンガーはついていけなくなったのだ。
弥久はドッペルゲンガーの両腕を弾き飛ばし、がら空きになった胸部に向けて人狼咆哮を解き放つ。
模倣することも、妨害する事も、防御もかなわず破壊力を伴った咆哮を受けたドッペルゲンガーは壁に打ち付けられそのままゲル状の物体へと戻り、動かなくなる。
弥久の周囲には咆哮による破壊の光景が様々と残っていた。それに巻き込まれた者は目の前にいたドッペルゲンガー以外はいない。周囲の動きもまた見抜いての必殺の一撃。
弥久はまた強くなった。確実に一歩ずつ。
強くなった実感を得ながら、更に強くなるべく足を進める。(判定:成功)
●戦闘狂
「クク……クカカ……カカカカカカカカ!!」
虚戯・禊(薩人ドラゴン・f05214)は歓喜していた。この機会に、この珍しい敵に、この自分自身と戦えるという事に。
虚戯はドッペルゲンガーの姿を視認すると、真っ先に駆けた。勿論ドッペルゲンガーもまた、虚戯の姿は認識しており本能の赴くままに姿を模倣する。ドッペルゲンガーはさぞかし驚くか、警戒をするだろうと思い虚戯を見やるが――
「カカカカカカっっ!!」
笑っていた。虚戯は非常に楽しそうに、まるで待ち望んでいたかのように笑っていた。ドッペルゲンガーはこのように笑う相手など見た事もないが、本能の赴くままに虚戯の姿と同時に模倣した刀を振りぬく。
首元に迫る刃を虚戯は紙一重で避け、【殺気】を込め刀を振りぬく。狙いは首。
あからさまな狙いにドッペルゲンガーは背筋を寒くするが、狙いが解っていれば避けるのもそう難しくはない、と思っていた。虚戯は更にそこから執拗に首を狙う様な連続攻撃を仕掛ける。
まさかの追撃にドッペルゲンガーは大きく飛び退くが、それをまるで分っていたかのように虚戯も飛んで追いすがる。虚戯はドッペルゲンガーの動きを【見切り】、それを回避でなく追撃へと回した。
ドッペルゲンガーも身の危険を感じ、このまま回避に勤めればいずれ首を落とされると恐怖を感じた。
やられる前にやるしかないと即決したドッペルゲンガーは刀にて虚戯を迎撃するが、更にここで予想外。
「グッ、カーーッカッカッカッッカッカッカ!!」
避けずにそのまま斬らせたのだ。辛うじて致命傷は免れたものの、本来は避ける筈の攻撃を虚戯は避けなかった。虚を突かれた瞬間にも虚戯の刃がドッペルゲンガーの首を撫でるが、刃が食い込む瞬間に避ける。
ドッペルゲンガーは更に力を得るべく、刃に着いた虚戯の血を取り込むが、攻撃は苛烈さをまし、致命傷だけを避けて攻撃をし続ける虚戯に恐怖、恐れを感じ、ついには――。
「カカカカカカっっ!楽しかったぜぇぇ俺ぇぇぇ!」
妖刀解放した刃がドッペルゲンガーの首を落とした。
地面に落ちた首と胴体がどろりと溶けていく。そのまま動くことはないだろう。
やけに満足そうな虚戯は次の獲物を探すべく駆ける。戦闘狂の祭りは今始まったばかりだ。(判定:成功)
●両親の人形と共に
ダーシャ・アヴェンダ(見習い人形遣い・f01750)は自分そっくりに変身したドッペルゲンガーを見て、まるで観察するように上から下まで眺める。
ドッペルゲンガーが模倣するのは姿だけではなく、その時に装備している武装も模倣することが出来る。勿論、材質などは違うが見た目はそっくりとなっており、更に取り込めば再現度や強さも上がっていく。
「少し観察したいことがあるわ。行くわよサイファー」
ダーシャは事故で無くなった両親を元にした人形を操り、自分へと抱きしめるように動かす。ドッペルゲンガーもコードなのかと思い動かし同じようにうごく。
人形にキスすれば、ドッペルゲンガーもまた同じようにうごきまるで鏡のような動きを続ける。
「成る程。他人からはこう見えるのね。少し恥ずかしいわ」
十分に観察を終えたダーシャは改めて人形を動かし、ドッペルゲンガーも今までの行動は何だったのかと疑問に思いながらも殺意を持って人形をけしかける。
ダーシャの人形はドッペルゲンガーの人形の攻撃を易々と受け止め、それどころか反撃までしてくる始末。幾度となく本体であるダーシャを狙おうとするが、まるで親が子を庇う様な巧みな動きでサイファーと呼ばれた人形はドッペルゲンガーの攻撃を防ぎ、捌き、反撃していく。
これでは埒が明かないと思ったのか、先にサイファーを始末するべくドッペルゲンガーは人形を襲い掛からせるが、サイファーは空へと飛び、悠々と避ける。しかも直ぐにダーシャを庇えるような位置取り。
ドッペルゲンガーはその動きを模倣し、自らの人形も宙に浮かせてサイファーを追いかけていく。
迷宮の中で珍しく、空中戦が行われているが次第に腕の差が明らかになっていく。
今まで長く、一族の中で培われていたダーシャの技術と、それを模倣しただけのドッペルゲンガー。
サイファーを追いかけていたはずの人形は、気づけばサイファーに後ろを取られていた。サイファーが完全に人形に狙いを定めると同時に、ダーシャもまた内臓兵器をドッペルゲンガーへと向ける。
「一気に決着をつけるわ。『黒秘技・竜王跳飛』!」
空飛ぶサイファーと、ダーシャのビーム砲が同時に放たれドッペルゲンガーは避ける暇もなく、人形と共に爆散する。
サイファーを自分の元に戻したダーシャは、ドックファイト出来た事に満足そうな笑みを浮かべていた。(判定:成功)
●舞い踊るカミ。
戦場に一人の銀の髪の少女が駆け、飛び回る。
踊るように飛び回っているのは、トゥリース・リグル(刃を為すモノ・f00464)だ。
彼女は相手の土俵に立つつもりはなく、自慢の速度と種族的特徴を生かして常に翻弄していく。
ドッペルゲンガーも姿自体は模倣することは出来た物のそれは上辺だけで、決して近接の範囲内に入ってこないトゥリースに良いように翻弄されていた。
ドッペルゲンガーも自ら肉薄しようと駆けるが、トゥリースは跳ねまわり、駆け抜け、時にはスライディングで様々な体術を駆使してドッペルゲンガーの手から逃れていく。
しかも、トゥリースは避けてばかりではなかった。
トゥリースの周りには17本のダガーが浮いている。【錬成カミヤドリ】によって本体であるダガーを生み出したのだ。
流石のドッペルゲンガーもこれは模倣することは出来ない。カミヤドリは自身の本体を複製する能力。しかもそれは装備している武器に限る。
ドッペルゲンガーは装備はしているが、本体はそのままのドッペルゲンガーだ。模倣しようにも模倣できない。
時間を掛ければ、あの数を相殺することも可能ではあるが、素早さに長けたトゥリースはそのような時間を与える事は無かった。
トゥリースは移動しながら念動力で動かしたダガーを全て個別に操り、ドッペルゲンガーを確実に削っていく。
目でも終えず、体術も追いつけず、更には技も模倣出来ないドッペルゲンガーは削られるように追い詰められ、ついには壁際へと追い詰められていた。
視線から、手から逃れていたのはトゥリースの筈だったが、気づけば追い詰められていたのはドッペルゲンガーの方だった。
17本のダガーが一斉にドッペルゲンガーへと向き、時間差で決して逃さない様に角度を変えながら17本の自信が、ドッペルゲンガーの身体を貫いた。
自分の姿そっくりな相手を貫く光景に、感慨も興味もなく、動かない事を確認したトゥリースは速さを活かし、時には攪乱、時には不意打ちを与えるべく仲間の援護に向かって行った。(判定:大成功)
●ハイメガシャーク対ニセハイメガシャーク(注※映画ではありません)
各々がドッペルゲンガーと戦い、時には自ら脱いでドッペルゲンガーに迫る男が居たり、時にはけんぜんじゃなくなった女騎士がいたり、真面目に戦う乱戦模様のさなか、誰の耳からも聞こえる機械の排気音と絶叫に近い声。音の元が猟兵達が入ってきた通路から聞こえてくる。
「とーーーめーーーてーーー!!!」
触手罠によってスク水の一部を破かれ、ぎりぎりなけんぜんな状態を守っているシャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)がハイメガシャークに乗ったまま部屋の中に突撃してきた。今の今まで迷宮の中を爆走していたらしい。
そのままの勢いでドッペルゲンガーにぶつかり、轢いた。思いっきり跳ねた。人身事故である。相手がオブリビオンじゃなければ捕まってしまう案件だ。
ドッペルゲンガーなら止めてくれると思いきや、思いっきりぶつかっても止まらない。おまけに明智も轢いても止まらない。
戦場を爆走するハイメガシャークだが、ここで彼女に並ぶものが現れた。
それはニセハイメガシャーク!!ハイメガシャークを倒すべく生み出された禁忌のマシン、などではなくシャーリーに模倣したドッペルゲンガーが騎乗して追いかけてきた。しかもご丁寧に破れたスク水まで再現してる。このままではポロリしてしまいそうだ。
けんぜんじゃなくなりそうな格好はよそに置いておいて、シャーリーは自分に追いすがるドッペルゲンガーとニセハイメガシャークを見やり、楽しそうに笑みを浮かべる。
「わたしのハイメガシャークに勝てると思ってるなら甘い甘い!!」
ただでさえ速いハイメガシャークの速度を更に引き揚げ、シャーリーはニセハイメガシャークを引き離す。
ニセハイメガシャークも速度を上げて追いすがるが、速度も騎乗技術も劣るドッペルゲンガーではニセハイメガシャークの実力を出し切ることが出来ない。
他のドッペルゲンガーや明智を弾き飛ばしながら、シャーリーはニセハイメガシャークへ向けて突撃をしかける。ニセハイメガシャークも轢かれた恨みと殺意を持って真正面から受けて立つ。
ハイメガシャークとニセハイメガシャークが真正面からぶつかり、広いフロアに大きな衝撃音が鳴り響く。アルテミスの服が吹き飛ぶ、雪生の光がフォロー。明智は壁にめり込んだが元気だ。
砂煙が舞い上がり、その中から現れたのは、ハイメガシャークだ。
ニセハイメガシャークとそれに騎乗していたドッペルゲンガーは吹き飛ばされ、明智の居る壁に激突してそのままゲル状へと戻る。
勝利の余韻に浸りたいシャーリーだったが、ただでさえけんぜんじゃなくなりかけているスク水はもう危ないことになってる。横から胸が見えそう。臀部も見えそう。雪生が光を放つか放たないかで葛藤してる。
だがそれよりもシャーリーは困った事態に陥っていた。
「とーーまーーらーーなーーいーーー!!」
どうやら止まらないらしい。まだ多く残ってるドッペルゲンガーをボウリングのピンのように弾き飛ばしながらシャーリーは戦場を駆けていくのだった。(判定:成功)
●忍とは耐え忍ぶもの。でも耐えれないものもあるそうです。
在原・チェルノ(流星忍姫チェルノ・f06863)は怒り心頭といった様子で忍者手裏剣を構える。
「あ、あたしと同じ顔でそんな破廉恥な格好の敵なんて許せません!流星忍姫チェルノ、参ります!」
ドッペルゲンガーの今の姿はまぁ色々と危うい状況になってるが、それは在原も同じだ。他の人から借りた布を羽織ってはいるが、それでも見えそうな危うい状況には変わりはない。
在原もトゥリースと同じく見切られる可能性を危惧し、短期決戦で仕留めるべく忍び特有の素早い速度でたゆんたゆんと揺らしながら駆ける。
駆けながら忍者手裏剣を投擲すれば、ドッペルゲンガーもその動きを模倣するように手裏剣を投げて空中で撃ち落としていく。
その隙に在原はドッペルゲンガーに接近し、死角から手裏剣を振り下ろす。
在原の奇襲にドッペルゲンガーも驚き、仰け反りながら回避するが、浅くだがドッペルゲンガーの胸部が切り裂かれる。ぽろんもするがドッペルゲンガーは気にしない。
気にしたのは在原の方だ。これ以上見せてはいけないと思い体勢が崩れているうちに肉薄し、両手から電撃、【サイキックブラスト】を放つ。
奇襲により体勢が崩れた所に、電撃を放たれたドッペルゲンガーは一時的に麻痺し、身動きが取れなくなる。
絶好の機会を作った在原は――真正面から首、心臓、額へ手裏剣を突き立てた。
急所に手裏剣を受けたドッペルゲンガーは見せられないよ的な姿から、どろりとゲル状の物体に戻り、他のドッペルゲンガー同様動かなくなる。
在原のドッペルゲンガーが最後だったのだろう。戦いが終われば全てのドッペルゲンガー達は猟兵達によって駆逐されていた。(判定:成功)
この先にいるのはこの迷宮の異変の本体。一行は学園の平和を守るために、一部は媚薬をてにれるために足を進める。
壁にめり込んだ明智を忘れていた事に気づくのはこの後すぐの事だったりする。
成功
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第3章 ボス戦
『迷宮温室の女王』
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POW : 百裂蔓撃
【髪のように見える無数の蔓】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 捕縛液噴射
【腹部の食人植物】から【刺激臭のする液体】を放ち、【空気に触れると凝固する性質】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : 女王の花蜜
レベル×5体の、小型の戦闘用【昆虫型モンスター】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
イラスト:夜神紗衣
👑17
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠神楽火・夢瑪」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●ジャングルの女王。
フロアボスが居ると思われるエリアに入り込んだ猟兵達は、今までの環境と比べて場違いなほどに鬱蒼と茂るジャングルに辟易していた。
ジャングルは湿気も強く、服が肌に張り付きそうなほどだ。
そんな熱帯林特有の環境の中、それはいた。
侵入者を排除し、養分にすべく自ら姿を現した存在。迷宮温室の女王。
女王の登場に呼応するように、蔓が蠢き、鼻を付く服を溶かしそうな刺激臭が立ち上り、そして虫が女王の周りに飛び回る。
猟兵達は今までの恨みとか色々な物をぶつけ、そして媚薬の材料を持ち返るべく武器を構える。
――迷宮のけんぜんを守る戦いが、始まった。
アルテミス・カリスト
「迷宮のけんぜんを乱す元凶は、この正義の騎士アルテミスが退治します!」
迷宮温室の女王に大剣を向けます。
「そして、さっきの戦闘でヒントを得ました!」
自ら【生まれながらの光】を放ち、けんぜんじゃない自分の格好を隠します。
これならば、皆さんからは見えないはずっ!
女王から現れた昆虫型モンスターを打ち砕いていきます。
「って、きゃああっ!」
しかし、女王の攻撃は昆虫型モンスターだけではなかったのです。
無数の蔦によって絡め取られ、動きを封じられ……
「あっ、いけないっ、光がっ……!」
疲労が溜まってきたため、生まれながらの光が解除されてしまい……
けんぜんではない光景がその場に浮かんだのでした。
●一筋の光明。(ただし希望とは言ってない)
「迷宮のけんぜんを乱す元凶は、この正義の騎士アルテミスが退治します!」
アルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)は大剣の切っ先を迷宮温室の女王に向け、声を高らかに叫ぶ。
引導を渡すような雰囲気だが、もう鎧も見る影もなく、その下の肌着も破れすぎてていて色々と危うい。このまま戦ってはけんぜんどころか、ふけんぜんで見せられないよ!的な事になってしまう。
アルテミスも別に自棄になった訳でも羞恥心を投げ捨てた訳でもない。
アルテミスは先ほどのドッペルゲンガー戦で今の自分の状況を打開する一筋の光明を見出したのだ。
「さっきの戦闘でヒントを得ました!」
女王に剣を構えながら、自分自身に【生まれながらの光】を使い、胸や色々とけんぜんじゃない部位を隠す。まるで光のビキニアーマーを纏ったような姿になっている。まさに超健全空間である。
女王はいきなり目の前で光ったアルテミスに敵愾心を抱き、蜜によって呼び出した虫の大軍をけし掛ける。
今のアルテミスは今までのアルテミスとは違う。服を気にしなくてもいい光の超健全騎士となったアルテミスの前に敵は無い!
虫の大軍を切っては捨て切っては捨てとアルテミスは絶好調だ。虫の大軍はあっと言う間に蹴散らされ、この調子で女王まで切りこもうとアルテミスは駆ける。
「って、きゃああっ!」
アルテミスは失念していた。このジャングルは女王の庭も当然なのだと。鬱蒼と茂る草むらの影から密かに蔓を伸ばし、アルテミスを罠に掛かるのを待ち受けていたのだ。
アルテミスは女王の罠にかかり、足を持ち上げられて吊るされた。更に両手両足を縛られて身動きを封じられる。
「あっ、いけないっ、光がっ……!」
そう。【生まれながらの光】は自己や他者を回復する超健全な光の代償に相当の疲労を伴う。縛られたアルテミスはそのままの姿で光を失いとても見せられないよ的な事になった。
しかも先ほど、虫相手に激しい動きで立ち回ったので、余計に見せられない。
アルテミスに追撃を加えようと、女王は多くの蔓をうねうねと動かしながら迫るが、光ったりけんぜんな姿じゃないアルテミスに注意を向けすぎたのか他の猟兵達が女王に攻撃を加え、アルテミスを救出する。その際、もう色々と見られてしまったが、アルテミスの正義の騎士の心は折れることはない。
上着を掛けて貰い、ギリギリ健全な状態になったアルテミスは大剣を手に再度女王へと挑むのだった。
「きゃああぁぁ!?」
なお、ダメージを受けて再びふけんぜんな状態になったのは言うまでもない。
成功
🔵🔵🔴
弥久・銀花
はぁはぁ……、こんなに息が上がるほど疲れてない筈……。
ひょっとして、これがビヤクって物の効果なんでしょうか……?
体の奥がむず痒く……っ! んんっ! (時々変な声が出てしまいます)
ええぃ! こんなの気合でねじ伏せて、って、何時の間にか体中に粘着液!
湿気じゃない! このままじゃ、このまま動けなくされて……!
こんな状態のまま動けなくされるなんて嫌です! 何とか動ける内に……、ぅんっ!
服が纏わり付い、てぇっ! 嫌、手も肘も張り付いて剥がれない!
せめて一太刀、ぇぇいっ!
●決死の一撃
弥久・銀花(人狼の剣士・f00983)は息を荒くし、刀を杖代わりにしてようやく立っている。
この迷宮に来て疲れはした。触手罠に引っかかり色々と弄られながら服を破かれたり、ドッペルゲンガー相手にも下着が見られるというハプニングはあったものの無事倒すことが出来た。その結果疲労の蓄積は免れなかったが、立てない程じゃなかった。
だが今は、立つ事すら危うい。一体いつからか。
最初はこの迷宮温室の女王と戦い、上手い具合に事が運んでいた。
女王は無数の蔓を操り弥久に襲い掛かるが、弥久は高速の剣技によって蔓を切り裂き、女王にも手傷を負わせた。
その際、女王から生えている花弁に傷が付いたのも確認している。花弁から零れた体液を多少被ってしまったが、そのまま戦い続けた。
思えばそれからだ。身体に異変が起きたのは。
周りの猟兵達は何処もおかしな様子はない。アルテミスは吊るされてけんぜんじゃなくなっているが、弥久は今はそれどころじゃない。
「体の奥がむず痒く……っ! んんっ! ぴゃんっ!」
自分の口から聞いたこともない甘い声が聞こえた。それに今まで感じた事もない全身に電流が走るような快楽に近い感覚。
(まさか、これがビヤク……?)
このままでは危うい。気合で乗り切ろうとするが弥久に向かって女王は体液を吹きかける。咄嗟に飛びのくことすら出来ず、全身に捕縛液を受けてしまう。
こんな状態で全身を動けなくされたらと思うと、ぞっと悪寒が走る。耐えれない。耐えきれるはずがない。
「こんな状態のまま動けなくされるなんて嫌です! 何とか動ける内に……、ぅんっ!ぁっ!」
妙に舐め菓子い声を出しつつも、固まる前にせめてもの一撃をと決死の特攻をしかける。
走るたびに感じる全身のしびれるような感覚。それにも屈せず弥久は動かない腕で刀の切っ先を女王へ向ける。
幸か不幸か、刀と手はくっ付いており、肘の角度も悪くない。
「たぁあああああああぁぁぁ!」
全身を捕縛液まみれにしたというのに、まさかの特攻をしかけてくる弥久に女王は一瞬反応が遅れてしまう。アルテミスに気を取られていたというのもあるが、蔓をけし掛けようにも間に合わない。
「!?!?!?!?!?」
破れかぶれの弥久の一撃は、【鋭刃線閃】は確かに女王を大きく切り裂いた。致命傷には遠いものの、それに至る大きな傷だ。
全身が固まりつつある感覚を受けながら、弥久はそのまま前のめりに倒れ込んだ。
下着が丸見えになったものの、大きな傷を負わせた弥久を猟兵達は手早く避難させて全身にくっついた捕縛液を拭われていくのだった。――甘い声を出しながら。因みに媚薬は調合しないとできないので、これはあの体液はただの興奮剤だったという事を付け加えておく。実にけんぜんです。
大成功
🔵🔵🔵
虚戯・禊
さてさて、手柄にはならないだろうけど草刈りはやっておかないとね。
とりあえず、攻撃手段を潰せるか試そうか。
先ずは髪の毛の様に見える蔦を攻撃して切り落とせるか試す。
可能であれば切り落とした蔦を食人植物が捕縛液を放つ時に投げつけてそちらも封じ込められないか試そうか。
そして試す物を試し終わったらそのまま草刈りしちゃおう、と言う訳でその時点で多少は削れてるだろうし、葬天・刹那を叩き込む方向で動いた方が良いかな。
んで、媚薬の元は興味ないし捨てるか欲しい人にあげよう。
●草薙
「手柄にはならないだろうけど草刈りはやっておかないとね」
虚戯・禊(薩人ドラゴン・f05214)は悠々と刀を構え、迫る蔓を見やる。冷静に蔓の軌道、刀の間合いを測る。
蔓の動きを見定め刀の間合いに入り込んだ瞬間、間合いの内にいた蔓が切り飛ばされた。
女王は他の猟兵にも蔓を伸ばしつつも、ゆったりと歩くような速さで近づく虚戯に蔓を幾重にも伸ばすも、全てが間合いに入った瞬間に切り飛ばされた。
蔓では埒が明かないと思ったのだろう。女王は蔓による攻撃を止め、散弾のように捕縛液を振りかけるも、虚戯は刀に切り飛ばした蔓を弾き飛ばして捕縛液の盾にする。
今度は周囲に飛び交っていた虫の大軍に襲わせるも、捕縛液が付いた蔓を投げつけて身動きを封じ、刀で切り裂く。
手を代え品を代え、蔓も数や太さ、速度を変えながら女王は暴れるように周囲に破壊を撒き散らしていく。
猟兵達もそれに対抗するようにユーベルコードで対抗していく中、虚戯は切り飛ばした蔓で妨害が何か出来ないかと考えていたが、これほど暴れられては女王に蔓を当てるのも困難。
虚戯は蔓を切り飛ばしながら腰を深く落とし、姿勢を低くする。それはまるで肉食獣が獲物を狩るべく、助走のような雰囲気を醸し出していた。
瞬間、音を置いて虚戯が駆ける。一歩、また一歩と加速度的に虚戯は速くなり、ついには蔓の隙間をかいくぐり女王へとたどり着く。女王まで刀が届くまで30cm――射程内だ。
「その首、おいてけ」
「―――――!!?!?」
高速の抜刀術が女王の右肩を大きく切り裂く。肩を大きく切り裂かれた女王は声にならない悲鳴をあげながら、周囲に命中を重視した蔓を針山のように地面から繰り出す。
虚戯は地面から繰り出される蔓の槍を大きく跳躍して避け、追撃してくる蔓を身体をひねって真正面に捕え、蔓を切り飛ばす。
床に着地した虚戯は、未だ油断せずに構える。
狙いは其の首。媚薬は他の人に譲るつもりな彼女は、次こそは首を取るべく駆けるのだった。
成功
🔵🔵🔴
雪生・霜逝
【POW】使用。
わたくしの同型機を見たような気がするのですが、どなたかが片付けてくださった模様。
心中で感謝を述べつつ、思考リソースは底を尽きかけており。
脱衣男性、約御二方。一応色々な意味で心配しているのでございますが、そろそろお助けする力も限界。
「わたくしも、脱ぎます……ッ」
赦し給え、けんぜんの神よ。
後はふけんぜんになる前に決着がつくことをただ祈るのみ。
【ベルセルクトリガー】の引金を引いて――理性という衣の留め金を――撃ち抜く、快感! 解放感!
「チェンジッ! 【最終武装モード】ッ!」
歪に走る聖痕も、継ぎを当てた醜い機体も、全て全て露出!
――嗚呼、裸って、こんなにキモチイイのでございますね!――
●人は何故脱ぐのだろうか。そこに服があるからだ。
雪生・霜逝(冬錆・f06571)は既にリソースの限界だった。触手罠やドッペルゲンガーとの戦いによる猟兵達の度重なる露出。特に一部の男性陣。
【生まれながらの光】の乱発により、雪生の疲労値は最大限まで高まり、今や疲労困憊で立っているのがやっとだ。
本来ならば、戦闘区域外にいる月原に頼み、安全な場所に戻るのが正しいのだろう。しかし、雪生はそれを選ばず戦う道を選んだ。
雪生にはまだ手札がある。それもとっておきの。しかし、それは激しくリスキーな札だ。真の姿という切り札には及ばないが、色々な意味でリスクがある。
だが、今はそのリスクを負ってでも札を切ることにした。
――赦し給え、けんぜんの神よ。
「わたくしも、脱ぎます……ッ」
何故と、猟兵達の心が一つになった。
常にけんぜん側に回っていた雪生のまさかの脱衣宣言。一部の猟兵達が虫を叩き潰しながらもびっくりしている。
止めるんだ。早まるんじゃないという声が届くよりも速く、雪生は引き金を引く。
「チェンジッ! 【最終武装モード】ッ!」
そう、【ベルセルクトリガー】の理性という衣を脱ぎ去ったのだ。
紛らわしいわ!!という声が幾つも聞こえるが、もはや理性を失った雪生の耳には届いていない。
【最終武装モード】へと移行した雪生は、プログラムの命ずるままに高速で動く物体へと攻撃を仕掛ける。今この場で一番速いのは、女王が操る虫の大軍だ。
雪生は普段の温厚さは完全に消え、獣のようにとびかかりあっと言う間に虫を蹴散らしていく。その際、【最終武装モード】の副作用か、歪に走る聖痕も、継ぎを当てた醜い機体も、全て全て露出していた。理性が飛んでいても内心、雪生は。
――嗚呼、裸って、こんなにキモチイイのでございますね!――
と、危うい感情が芽生えていた。もうだめかもしれない。
女王はいきなり豹変した雪生に警戒し、即座に倒すべく勢いよく蔓を叩きつける。蔓は風を切り、多方面から雪生に襲い掛かるが最終武装モードの雪生は容易く蔓を撃ち落とし、本体である女王に飛び蹴りを打ち込む。
女王は地面から引きはがされるように吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる。
「!?!?!?」
雪生はそれを追いかけるように飛び蹴り、更に拳のラッシュを打ち込んでいく。女王は必死に引き流し、遠くに投げ捨てるも空中で受け身を取って無事着地し、猛攻撃を駆けるべく突っ込んだ。ふけんぜんな状況になる前に決着をつける為に。
大成功
🔵🔵🔵
トゥリース・リグル
連携&アドリブ歓迎。
真の姿と【SPD】を活かした戦闘を主軸に。
【錬成カミヤドリ】の複製ダガーで相手が本格的に動き出す前に【先制攻撃】【2回攻撃】で相手のツタを切り落としにかかります。
スカイステッパーや【ダッシュ】【ジャンプ】【スライディング】で常に動きを止めず的を絞らせないようにします。
攻撃は複製ダガーで行い、隙を見て本体が【ダッシュ】で懐に飛び込み急所を狙います。
連携の際は仲間の隙を狙う攻撃を複製ダガーで叩き落とします。
捕縛液に関しては行動に支障が出るので複製ダガーで無理矢理引きはがします。
触手の時と合わせて格好がアレかもしれませんが気にしません。
材料は知的好奇心から少し持ち帰ります。
●空を駆ける刃
「これがフロアボス……これが媚薬の材料になるんだね。僕もちょっと貰おうかな」
媚薬の材料という事で、知的好奇心をくすぐられたトゥリース・リグル(刃を為すモノ・f00464)は戦闘が始まった直後から真の姿を現し、先手必勝で【錬成カミヤドリ】にて生み出したダガーを操り、女王の蔓を切り飛ばす。
開幕直後であり、更には人というものは自分の養分としか見ていなかった迷宮温室の女王は油断もあったのだろう。今にも猟兵達へと伸ばそうとしていた蔓を切り落とされてしまう。その隙に猟兵達は肉薄し、闘いの火ぶたが切って落とされる。
女王はトゥリースを憎々しい目でにらみ付け、捕え捕食してしまおうと蔓を伸ばすも、ジャングルを空を飛ぶように駆け回るトゥリースを捕えきれずにいる。
命中重視にした蔓でトゥリースの肩や腰、太腿など貫くが、そのほとんどが傷は浅く痛手には至っていない。服の被害が多くなっているが、トゥリースは全く気にしない。
トゥリースは蔓や虫への攻撃の殆どを17本のダガーで迎撃し、時には猟兵達に向かう蔓にも差し向けて援護しつつ攻撃を仕掛ける。本体もまた、機会をうかがって女王本体に切りかかる。
女王も流石に警戒しており、急所狙いの一撃はことごとく外れる。その瞬間を狙っていたかのように女王はトゥリースに捕縛液を吹きかける。
トゥリースは一度女王から離れ、捕縛液が掛かった部分の服をダガーで切り裂いていく。触手やドッペルゲンガー戦でも危ういことになっていたトゥリースの服は危ういことになり、捕縛液の部分を自ら切り裂いたことによって色々と露わになったが、トゥリースは左程気にした様子もなく、女王を倒すべくダガーを操るのだった。
成功
🔵🔵🔴
明智・珠稀
ふ、ふふ、私はいたって健全ですとも、えぇ…!!放置プレイも大好きです、ふふ…!
(真の姿で白い羽根が生えつつ)
さて。
素敵なジャングル地帯ですね、葉っぱ一枚で居られる世界でしょうか違いますか。
さぁ、媚薬ゲットのために女王様を退治させていただきましょう…!
■戦闘
妖刀を手にご機嫌で女王に突撃。
髪は妖刀で「ふ、ふふ、ふはは…!」と斬撃。
捕縛液は第六感で避けつつ採集を試みる。
「媚薬なくとも私はいつだってハァハァいたしますが…!」
軽口叩きつつ妖刀振り回しド変態
女王の花蜜には【青薔薇吐息】を。
「私の青薔薇と茸はジャングルに不要ですかそうですか…!」
…本当に申し訳ございません。
※アドリブ、絡み、ネタ大歓迎です!
●変態は覚醒する。
ドッペルゲンガー戦が終わり、放置されていた明智は放置されていたが実に興奮していた。彼は放置プレイもいける変態さんだったのだ。放っておこうかと思った猟兵達だが、捨てていくと迷宮にも迷惑がかかるので拾って連れて行くことに。
そして彼は迷宮温室の女王と対面すると、覚醒した。具体的に言えば、真の姿を表した。無駄に神々しく白い翼を生やし、女王に流し目を送る。
女王、当然の如くスルー。明智は更に興奮した。
服がボロボロなので葉っぱ一枚で隠した明智は、更なる快楽と媚薬を求めて女王に襲い掛かる。ここだけ見ればどっちが敵でどっちが味方か判らない状況だが、生憎と味方である。
「媚薬なくとも私はいつだってハァハァいたしますが…!」
妖刀を手に息を荒くしながら女王に襲い掛かる明智。
女王は色々な意味で恐怖を覚えたのか、蔓を無数に叩きつけるが明智は興奮するだけで堪えてはいない。ダメージは通っているのに興奮して堪えてる様子がない!女王が心なしか引いた気がする。
「ふ、ふふ、ふはは…!」
気づけば肉薄されており、明智は笑いながら女王に切りかかった。
女王は咄嗟に身を引いて軽症に収め、反撃にと捕縛液を打ち込むと、明智はこれも避けずに採取用の袋を手に取って自ら捕縛液に突っ込んだ。
当然、捕縛液は空気に触れたら固まる性質を持っているので袋には入ったが手も固まった。
これを幸いと女王、必死に明智を叩く。叩く叩く。
「あひぃ!ひいあ!もっと!」
まるでSMの女王様のようだと思ったがこれ以上は危ない。けんぜん的な意味でも危ないので、猟兵達が割って入り女王と蔓を切り裂く。
明智はビクンビクンとしながら立ち上がり、女王はなんだか近づきたくないようで、大量の虫を呼びだして明智に向かわせる。
「虫ですか。さぁ、私の青薔薇に愛されてください…!ふふ…!」
明智、また脱いだ、というか脱げた。全ての装備品が青薔薇の花びらに変わり、虫の大軍を迎撃するが、女王の嫌悪感が勝ったのか虫の物量が明智を呑みこみ、ガジガジしながら吹き飛ばしていく。
明智、再び壁に叩きつけられる。ギャグのように壁にめり込んだまま動かない。
一応生きてはいるが、復帰には少し時間がかかるかもしれない。
しかし、明智の猛攻(?)によって女王は大いに精神とか色々と消耗している。これを幸いにと猟兵達は負けじと猛攻を駆けるのだった。
苦戦
🔵🔴🔴
アギ・ブライダルベール
目的は薬の材料よ。
えへへ…本当夢見たいな薬…
…えぇ、えぇ、純粋な知的好奇心よ。
べ、別に誰かに使おうとかそういうことは考えてないわ、本当よ本当。科学者ウソツカナイ
というわけでできれば戦わずに材料の採取だけできるのが一番なのだけど……。
隠れて戦闘が終わるの待てないかしら。
まぁ、私の代わりに戦ってる誰かさんの手助けになりそうなタイミングがあったり、見つかって向かってこられたら仕方ないわね。
逃げつつ、机上空論【戦場工房】で作った雑な超巨大コップで液体を受け止めれればベストね。
なんならそれで受け止めた液体もサンプルとして採取したいわ。
刺激臭さえ無くせればこの液体も、うふ、うふふふふ……
●全ては妹が為に。
アギ・ブライダルベール(万里の道は妹に通ず・f00596)は恍惚とした表情で迷宮温室の女王を見ている。
「えへへ…本当夢見たいな薬…」
戦闘中だというのに、だらしない表情だが、ここに来るまでにもやるべきことはしっかりとやっている。触手罠を潜り抜けたりドッペルゲンガーを蹴り倒したりなど。それも全ては媚薬を手に入れる為に。
本人の談では、ちょっとした知的好奇心で別に誰かに使おうとかそういうことは考えてないわ、科学者ウソツカナイとの事だが今の恍惚とした表情や時折夢想する様子から推して知るべしである。
この問題に迂闊に踏み込むべきじゃないと思った猟兵達は、捕縛液から身を守ったり明智を盾にしたり、うっかりアルテミスが盾になったりしている。
アギはこの捕縛液にも目を付けている。刺激臭さえ消せなナニカに使えると考えているようだ。
戦わずに手に入れたい所だったが、このジャングル全体が蔓で覆われいつ襲われるか判らない状況では共に戦った方が安全だと判断し戦線に加わる。
サンプルを手に入れる為にも攻撃することも辞さず、ガジェットで攻撃しながら機会を伺っていると、女王は丁度アギに狙いを定めたらしく、腹部の蜀人植物から勢いよく捕縛液を吹きかける。
他の猟兵達が飛びのき避ける中、アギは【机上空論【戦場工房】】で作り上げた巨大コップでその液体を受け止める。
無事受け止める事には成功したが、手もかかってしまい固まってしまう。
更にそれが目を引いたのか、蔓でアギを叩きつけるとあえなくコップが砕け散り、アギ自体にも捕縛液が掛かってしまう。
「ああ!?貴重なサンプルが!!」
コップは砕け散り殆どのサンプルが零れ、更にはアギ自身も身動きが取れなくなった。
しかし、アギはこれ如きで諦めるわけにはいかなかった。全ては色々と出来そうな夢を叶える為に。
人の欲とは時に、オブリビオンの想像すら上回る。アギは服が破れ多少見られないよ的な状態になりつつも、女王にダメージを与えて敵対心を引き付け、少量ではあるがサンプルを手に入れることが出来たのだった。残りのサンプルは、媚薬のみ。
アギは元気溌剌といった様子で女王に迫る。すべては愛しき妹の為に。
苦戦
🔵🔴🔴
トラゴス・ファンレイン
お、真打登場やね。盛り上がって来たやん!
それにしてもここ暑いわ、ちょっと一枚脱いでから戦おか。
・行動
【POW】【SPD】は「野生の勘」と「見切り」で回避を狙う。難しいならスクラップシールドで防御。
【WIZ】はシールドで攻撃防ぎつつ、同時に手足使ってなるだけ多く倒せるように動く。
女王に至近距離まで近付けたら、ユーベルコード『灰燼拳』で直接ぶん殴ってやりたいわ。い恨みとか特に無いけど、やっぱ拳で真正面からってロマンやからな!
ところでコレ薬の材料になるって聞いたんやけど。高値で売れそ…いや、悪用とかせんから俺にも分けてや!
アドリブ・絡み・ネタオール歓迎。
●ジャングルの半裸
「それにしてもここ暑いわ、ちょっと一枚脱いでから戦おか」
そういって服を脱いだのはトラゴス・ファンレイン(エスケープゴート・f09417)
だ。毎回脱いでるような気がしないでもないが、もはや突っ込む者もいない。
トラゴスは機を伺うや回り込んで戦うなんて面倒な手段は使わず、真正面から堂々と女王へ謁見を伺う。
女王もまた、そんな無礼者を倒すべく命中重視にした蔓を撓るように叩きつける。
トラゴスは見切りと野生の勘を駆使しながら避けていくが、命中重視の蔓は親指程のサイズの蔓があらゆる角度から叩きつけられ、流石に捌ききれずにスクラップシールドで防御を余儀なくされる。
「くぁっ~~!こいつは堪らんわ!」
ガンガンとシールドを叩く音が聞こえる。一発一発は威力は低いものの、こうも数で攻められては堪った物じゃない。
そこで更に、トラゴスに窮地が襲い掛かる。気が付けば女王の腹部の口がトラゴスに向いていた。
嫌な予感がしたトラゴスは多少のダメージを覚悟に一気に飛びのく。
「おうわっ!?あっぶなぁいったい!」
咄嗟に飛びのいて、捕縛液を避けることが出来たが蔓に幾度となく打ち付けられてトラゴスは少なくないダメージを受けてしまった。自ら半裸になっているのでダメージは直に通り、鞭のように撓る蔓はダメージ以上に痛みをよりトラゴスに与えていた。
だがそれでもトラゴスは歩むのを止めない。真正面からぶんなぐるために。
蔓を明智が自ら飛び込むように庇い、ダガーや刀が切り裂く中、トラゴスはシールドで防ぎつつ女王へと謁見が適った。
女王にくれる献上品は――【灰燼拳】。
「くらえやあああぁぁぁ!!」
真正面から殴りにくる者なんて女王は初めてだろう。高速で繰り出された拳は女王は吹き飛ばし、致命傷には至らずとも大きなダメージを与えた。
女王はふらつきながらも起き上がり、未だ戦意を衰えさせない。だが、決着の時は着々と近づいていた。
苦戦
🔵🔴🔴
フィン・スターニス
漸くフロアボスですか。
薬の材料になるそうですし、
攻撃に気を付けた方が良いでしょうか?
とりあえず、攻撃してから考えましょう。
第一災禍・赤の灼熱を使い、
他の方の援護を行います。
火球の半数を正面から向かわせ、
残り半数は、地形を利用し、
木々の間から不意討ちを行う形で操ります。
援護は、他者の攻撃に合わせて、
同時に放つ、不意をついて死角から当てて行く、
牽制として注意をそらす等、
行いますね。
ルリララ・ウェイバース
他の猟兵と声を掛け合い、連携を心掛ける
属性魔法、全力魔法で一気に行くぞ
手下を巻き込む形で、細かい氷の竜巻をぶつけるぞ
温かいのがお好みのようだ。これは効くだろ?
それに知ってるか?雲の中で氷の粒がぶつかって雷になるそうだ
つまりこれは氷雷の竜巻だ!って、なると良いんだが、暴走した際はすまな
真の姿
外見変わらず、ルリララが十全に精霊を使える
紅玉の籠手
翠玉のブーツ
瑠璃の鉢金
黒曜石のビキニアーマー
溶解液だろうがけんぜん
戦闘後は残った布を適当に結び直して体裁を整える
子豚・オーロラ
随分あちこち切れちゃったけど…どうにか着れる程度までは結んだわ
まさか蔓や凝固液で手足を取られて張り付け状態になるなんてことはないわよね
それにそうなった所で小さな虫がいくら来たって…あひゃ、あはは、くすぐったい…
ってなんで結び目を的確に齧るのよ!そんなことしちゃ…あぁっ!
な、今度はそっちに集まって…そこは結び目じゃ…そ、そこ、かじっちゃ、…ひぃぃぃん!
けれどそこに集まったのは失敗ね
纏めて【爆乳白刃取り】で挟み潰すわ
豚房流の奥義を放つのに手足は不要よ!
虫を倒す間も、手足は【力溜め】しておくわ
虫が尽きた所で一気に拘束を引きちぎり、一気に【暗殺】よ!
最後は戦利品に薬の材料を貰ってくわ
…ふふ、楽しみ
在原・チェルノ
あなたがこの破廉恥な迷宮のボスね!
流星忍姫チェルノ、参ります!
呪縛のペナルティを恐れずに降魔化身法で自らを強化、一気に仕掛ける
んっ、ちょっとキツいかも…それでも!
強化された身体能力で敵を圧倒する事で攻撃をこちらに集中させる
敵の手数は多くてもそれを一か所に集中させれば隙が生まれるはず
後はお願い、みんな!
シャーリー・ネィド
こいつをやっつけてお宝ゲットだよ!
お宝の中身はわかんないけど、きっとすごいものだよね?
子分の虫や蔓をクイックドロウで撃ち落としてみんなをサポート
後ろの方にいれば女王の蔓も届かないからね!(※フラグ)
ダーシャ・アヴェンダ
【第六感】と【見切り】を駆使して敵の攻撃を捌ききってみせるわ。
(だが蔓の数が多くて両腕・両足・胴体・胸を縛られてしまい、逆さに吊るされてぱんつが見えてしまう)
「きゃあああっ!見ないで!変なところ触らないで!」
(更に粘液まで掛けられて身体が火照ってしまって興奮してしまい)
「あっ…んっ…何だがゾクゾクしてきたわ。このままじゃ…!」
動きを封じられてしまったけど指だけは動くわ
やりなさい、サイファー!
【2回攻撃】で蔓を全てバラバラにするのよ!
蔓をバラバラにしたら恥ずかしさのあまり赤面してあられもない姿を身体を抱きしめて人形にも抱きしめてもらって隠すわ…
「見ました…?」
誰か見てたなら【殺気】を出すわ
弥久・銀花
(銀花は興奮してるので何時もよりも!マークが多めです)
ええい、まだるっこしいです! (捕縛液の付いた服を破り捨てて下着姿に)
よくもやってくれましたね! 同じ手は食いません!
今度こそその蔦を全部斬り落としてあげますので覚悟して下さい!
必殺、鋭刃線閃!
●踊る炎
「漸くフロアボスですか。薬の材料になるそうですし、攻撃に気を付けた方が良いでしょうか?とりあえず、攻撃してから考えましょう」
フィン・スターニス(七彩龍の巫女・f00208)は戦闘が始まった直後にジャングルの中に潜み、密かに【第一災禍・赤の灼熱】で炎を生み出す。炎はフィンの身体から染み出るように巻き起こり、やがてそれは16個の火球となった。
フィンは鬱蒼とした地形を利用し、木々の影に隠れながら半数の火球を女王へ、残りの火球を木々の間に隠す。
女王は不意に飛んできた火球に視線を向けるが、その方向には誰もおらず、その隙を狙って他の猟兵達が切り込みダメージを与えていく。
木々の間に潜ませた火球はタイミングを見計らい、死角から発射する。
女王は蔓で火球を叩き落とすも、あからさまに顔を狙ってきたことにより女王はストレスが溜まり、他の猟兵達との戦いに集中力が削がれていく。
フィンは思惑が上手く入ってる事に、密かに微笑みながら確実にダメージを与えつつ、仲間の援護を続けていく。決して大きいとは言えない援護だが、塵も積もれば山となる。一点が山を崩すのもそう遠い時間ではないだろう。【判定:成功】
●荒ぶる魔法、荒ぶる竜巻
「属性魔法、全力魔法で一気に行くぞ!」
ルリララ・ウェイバース(スパイラルホーン・f01510)は仲間達に声を掛けつつ、仲間の攻撃に繋がるように魔法を打ち込んでいく。彼女は既に真の姿になっており、外見上は変わらないが今のルリララは十全に精霊を操ることが出来る。
いつもは姉達の協力で出来る技も、今のルリララならば一人で可能となる。
女王は虫の大軍を猟兵達にけし掛けるが、ルリララが一歩前に出て手を突きだす。
「温かいのがお好みのようだ。これは効くだろ?」
ルリララの手の先から空気が冷気の渦を巻き、それは急速に大きくなって氷の礫が混ざった氷結の竜巻となって虫たちを呑みこむ。
暖かい地域で初めて受ける冷気と強力な風を受けた虫たちは木々に叩きつけられ、そして凍りついて地面に落ちる。
竜巻はそのまま女王にも襲い掛かるが、女王は蔓を一本の巨大な蔓に束ねて叩き付けて竜巻を四散させる。だが、ルリララの攻撃は止まらない。
適時仲間の援護になるように時には炎の、時には氷の、時には岩の竜巻を放ち、蔓や虫を吹き飛ばしていく。猟兵達は気兼ねなく女王本体に攻撃を仕掛けていく。
勿論、ルリララも本体に対して攻撃の手を休めるつもりはなかった。
「それに知ってるか?雲の中で氷の粒がぶつかって雷になるそうだ
つまりこれは氷雷の竜巻だ!って、なると良いんだが、暴走した際はすまない」
最初に放った氷の竜巻は四散したと思われていたが、実質は女王の上で続いていた。氷の粒が雷を生み、氷と雷の渦となって上から女王へと叩きこみ、一斉に猟兵達が引く。明智が間に合わなかったというか組み付いたが、これはこれで好都合なので良しとする。
女王は真上までは注意してなかったのだろう。猟兵達は避難が間に合ったが、女王は組み付かれる上に警戒もしていなかったので、氷雷の竜巻の直撃を受ける。
「――――!!!!」
竜巻の中から悲鳴のような声が聞こえる。明智が竜巻の中から飛び出ると同時に、女王を中心に蔓が飛び出る。
イガグリのように放たれた蔓は氷雷の竜巻すら吹き飛ばすも、大きなダメージを与えることが出来た。
ルリララは紅玉の籠手を構え、翠玉のブーツで踏みしめて油断せずに戦闘を続行するのだった。【判定:成功】
●胸は女の武器(文字通り)
子豚・オーロラ(豚房流剣士・f02440)は触手やドッペルゲンガー達によりやられた布を結び終えて、女王との決戦に挑んでいた。
絶え間なく襲い掛かる蔓を刀で切り裂き、捕縛液も避け続けるが、足場が悪いジャングルではいつも通りの動きが出来ず、樹の根で足を滑らせた所に蔓が伸び、樹に貼り付けるように捕縛液が吹きかけられる。
両手両足を封じられた子豚は必死に暴れながら拘束を解こうとするが、それよりも速く女王の攻撃が早かった。
女王は周囲に展開していた虫の大軍を子豚に差し向ける。
「あひゃっ、あははっくすぐったいってなんで結び目を的確に齧るのよ!」
虫の大軍は何故か子豚の豊かな胸に集まり、谷間にはいりこんだりなどやりたい放題だ。けんぜんが危ない状況だが、子豚自身の身も危ない事には変わりはない。
「今度はそっちに集まってっ…ひんっ…!そこは齧っちゃっ」
桃色な声で抵抗する子豚だが、虫たちはまるで蜜に群がる蟻のように胸に集まる。このままではけんぜんではなくなってしまう。色々な意味で絶体絶命の危機だ。
だが、それは子豚にとって起死回生ともなり得る状況でもあった。
「ひぃんっ!でもっ、そこに集まったのは失敗ね!」
なんと、子豚は手足を使わずに豊かな胸を動かし【爆乳白刃取り】で虫たちを押し潰した。胸に嫌な感触が残るが、齧られたりイロイロされるよりははるかに増しであろう。
残さず虫を潰した子豚は力を貯めに溜め込み、一気に解放して拘束を振りほどく。
その勢いのまま女王へと【暗殺】を仕掛け、腹部に大きな刀傷を負わせる事に成功する。
今度は布は見るも無残な姿になっているものの、子豚の戦意は衰えることなく、決着をつけるべく闘気と胸を高ぶらせて蔓を切り飛ばしながら女王へと迫るのだった。【判定:成功】
●縛られる忍び。
「あなたがこの破廉恥な迷宮のボスね!流星忍姫チェルノ、参ります!」
在原・チェルノ(流星忍姫チェルノ・f06863)は一気に勝負を仕掛けるべく、禁じ手に近い札、【降魔化身法】で自己の強化を図る。【降魔化身法】は【妖怪】【悪鬼】【幽鬼】の力を宿し、術者に大きな力を与えるがデメリットとして少なくない代償を払う。
在原は自らの身体に宿る雄々しい力を感じていると、突如全身が鉛が乗ったように重く感じた。
「えっ!?嘘っ……こんな時にっ……!」
在原はデメリットの一つ【呪縛】を危惧して今まで浸かっていなかったが、運の悪いことにこの場にてそれを引いてしまった。
大きな力を得ても動けないのでは宝の持ち腐れ。しかもそれを見逃す女王でもなかった。
女王はまっとうの的となった在原を蔓で叩き付け、吹き飛んだ所を蔓で縛り上げる。意図していないが出るとこを出るように窮屈に締め上げる。
「きゃんっ!くっ……このぅっ……!だめっそこはぁっ」
力を込めるが、腕の動きも鈍く引きちぎれない。在原は己の運のなさを嘆きながら仲間達に助けられるまで縛られたままだった……。
【判定:失敗】
●お宝ゲットだぜ!!
「はい、そこぉそこぉそこだよ!!」
後ろから的確に蔓や虫を撃ち貫くのは絶好調中のシャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)だ。思う存分走れたからなのか、今のシャーリーはノリに乗っていた。
皆の後ろに位置取り、敵の妨害と仲間の援護を主軸として動いていく。その動きは目を見張るものがあり、アルテミスを縛ろうとしていた蔓を撃ち落とし、トラゴスに迫っていた虫を悉く銃で貫いていく。
勿論、自信に対する警戒も忘れていない。こっそりと忍び寄ってきていた蔓にも気づき、うち貫く。余裕を持って対処していたが、今度は逆側の蔓に持ち上げられた。
「ひゃあああ!? このぉ!!」
片足による大足開きな状態になったが、シャーリーはそれでも的確に蔓を撃ち落としていく。短時間だがけんぜんな状態ではなくなっていたが、短時間だけで済んだのはシャーリーの腕前によるものだろう。
宇宙を駆ける大海賊の求めるお宝はもうすぐ。なお、本人は宝が女王本体であり、媚薬であることを知らない。【判定:大成功】
●人形と蔓
ダーシャ・アヴェンダ(見習い人形遣い・f01750)は迫る蔓を【見切り】と【第六感】を駆使して避け続けていた。
網目状に繰り出される蔓は回避が難しく、大きく避けなければ囚われてしまう。既に明智が囚われている。あれは放っておこうと思いながらも、ジャングルの幹を蹴って飛びのく。
着地した瞬間、突如ダーシャの身体が宙を舞った。着地した所には、女王が罠を張っていたのだ。網目状の蔓はダーシャをとらえ、両手両足だけでなく、胸、胴体を縛り上げて逆さに吊るす。
スカートも丸見えになってその場にいる者達の目にさらされる。
「きゃあああッ!み、見ないで!変な所触らないでぇっ!」
ダーシャの身体を蔓は縛り上げるが、それはより食い込んだり絞ったりとダーシャに羞恥と苦しみの両方を与えた。
余計な抵抗をされないようにと、女王はダーシャの身体全体に捕縛液をぶっかけて、身動きも封じる。捕縛液には花弁の成分の含まれており、ダーシャの身体に興奮作用も与える。
「あっ……んっ……!なんだか、ぞくぞくしてきたわ。このままじゃ……!」
自身の身体に起きた異変に恐怖を感じ、このままではまずいと思い必死に抵抗を試みるが、指が一つ動くことに気付く。捕縛液は身体全体にかかったが、指先だけは免れたのだ。
人形遣いであるダーシャにとっては指さえ動かせれば、それだけで十分。自らの人形であるサイファーを操り、【二回攻撃】で自らを縛る蔓を切り刻んだ。そのままの勢いで女王にも一太刀入れる。
即座に自らの元に戻して人形に抱きついて貰い、自らも抱き付いて体を隠す、耳まで真っ赤になった顔で、周りの猟兵達をきっと睨みつける。
「見ました……?」
その視線は何処か殺気を含んでいた。【判定:成功】
●決着
弥久・銀花は大変興奮していた。女王の体液に触れたせいで興奮状態になり、色々と理性も危ういことになっている。
「ええい!!まだるっこしいです!!」
自らの身体にかかった捕縛液を引きはがすように勢いよく服を破り捨て、下着のまま女王へと切りかかる。捕縛液による拘束が無くなった弥久の動きは素早く、女王が蔓を伸ばすも弥久に当たる直前で斬り飛ばされる。
「同じ手はくいません!!」
余りの勢いに女王は殆どの蔓をかき集め、弥久に集中攻撃するも度重なる猟兵達との戦いに、消耗しきっており、その数は少なくなり、虫も全滅していた。捕縛液も体液が尽きて球切れだ。
絶好の好機を逃さんと言わんばかりに斬る、斬る、斬る!!
邪魔する蔓を全て切り捨てた弥久は全力の力を足を踏みしめ、身体を捻り、全ての力を込めて解き放つ。
「必殺、鋭刃線閃!!」
ザンっと確かに断ち切れる音が聞こえた。それは蔓を斬るような音ではなく、重い質量の大きなものを切ったような音。
ずるりと女王の上半身が斜めにずれ落ち、そのまま崩れ落ちた。
弥久の必殺の一撃は確かに女王を仕留めたのだった。【判定:大成功】
●剥ぎ取りタイム
戦闘を終えた一行は一先ず、身支度を整える事となった。一部の者はもう裸当然となっており、このまま街に戻れば通報される事間違いない。おまけに男性陣が捕まってしまうからだ。
各自持ってきた着替えや布を融通しあい、何とか身支度を整え終えるとお楽しみの時間の剥ぎ取りタイムだ。
迷宮温室の女王は様々な部位が錬金術の材料になりえる。それなりにいい金額になるので捨てる部分が無いほどだ。
だが、半分以上の目的は媚薬の材料となる部分だ。これに関しては錬金術に詳しい人に聞き及んでいるらしく、的確に切り分けて人数分持ち帰る事となった。
全員満足そうに、数人は恥ずかしさで顔を赤くしながら一同は帰路に付く。そして帰り際にまた触手罠に引っかかり酷い事にもなったのは余談である。
――その後、媚薬を巡って色々な騒動が起きたり起きなかったりしたとか。それは月原の予知の範囲外とだけここに記しておく。
成功
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